説明

ファイル制御プログラム、ファイル制御装置及びファイル制御方法

【課題】 単一のファイルによって広告と本文、操作説明と本文といった2以上のデータを出力することを可能にする。
【解決手段】 同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる2つのデータ(ヘッダ文書データとDRM文書データ等)を含む単一のファイルを用いて、本発明にかかるファイル制御プログラムがこれらのデータを順にアプリケーションプログラムに読み込ませるよう制御する。例えば、情報提供者が提供する情報の本文をDRM文書データに記述し、ヘッダ文書データには広告や操作説明などを記述して、本文を開く前に情報受領者に広告や操作説明を開かせることができる。単一のファイルに同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる2つのデータを含ませることについては、構造化ストレージのモデルによって実現可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告と本文、操作説明と本文といった2以上のデータを含むファイルを対象にして、各々のデータを出力するタイミングを制御するファイル制御プログラム、ファイル制御装置及びファイル制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多くの分野でコンピュータが広く利用されるようになり、様々な情報がファイル形式の電子データで保存、受渡しがされるようになっている。ファイル形式の情報を管理する際のニーズに対応するために、ファイル管理のための様々な技術が高度化され、多様なファイル管理システムが提供されるようになっている。
【0003】
例えば、文書ファイル等のファイルに、ファイル内に記述された以外の情報を添付する方法として、ファイルに「コピー禁止」、「至急」等の添付情報を登録し、添付情報によってファイルに実行させる機能を管理するファイル管理方法に関する発明が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、単一のファイルに権利管理情報とそれが保護するデータを結びつける、構造化ストレージと呼ばれるモデルが公開されている(例えば、特許文献2の段落0003、非特許文献1等参照)。構造化ストレージのモデルを用いれば、単一のファイルに2以上のファイルに相当するデータを含ませることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−290690号公報
【特許文献2】特開2009−505222号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「構造化ストレージの設計と実装 (データベース エンジン)」、MSDNオンライン、[2010年8月13日検索]、インターネット<http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb510424.aspx>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、文書ファイル等のファイルを開く際に、そのファイル内に記述された情報とは別の情報を、あわせて提供したい場合がある。例えば、ファイル内に記述された情報を表示する際にその情報に関連する広告をあわせて表示させたい場合、ファイル内に記述された情報を表示させるための操作説明を事前に出力したい場合などである。
【0008】
こうした場合には、広告であればファイル内にあわせて記述することが考えられるが、開かれたファイルの一部に広告が表示されると、広告より先に提供する情報本文が読まれてしまい、広告が読み飛ばされてしまうおそれがある。また、操作説明であればメール本文に説明を記述し、提供したい情報本体を添付ファイルとしてメールに添付することが考えられるが、電子メールによるファイルの受け渡しが前提となるため、実行できる環境が制約されることになってしまう。
【0009】
例えば、特許文献1記載の発明のようにファイルに添付情報を登録するとしても、添付情報として出力する情報はファイルの本文と一緒に出力されることになってしまう(特許文献1の図15、図17等参照)。また、この発明を利用するためには、コンピュータにファイルと添付情報等を関連付けて管理するファイル管理システムを備えておくことも必要になる。
【0010】
構造化ストレージの利用についても、通常、構造化ストレージはファイルによって保護されるデータと権利管理情報を結びつけるために用いられていて、前述のような広告や操作説明の表示といったニーズに適用されることは想定されておらず、構造化ストレージを用いたこうしたニーズへの対応も実現されていない。
【0011】
本発明は、このような課題に対応するためになされたものであり、単一のファイルによって広告と本文、操作説明と本文といった2以上のデータを出力することを可能にするために、各々のデータを出力するタイミングを制御するファイル制御プログラム、ファイル制御装置及びファイル制御方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような課題を解決する本発明は、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる第1のデータ及び第2のデータが含まれる単一のファイルを読み出すことが可能なコンピュータにおいて、前記アプリケーションプログラムによる前記ファイルの読込みを制御するファイル制御プログラムであって、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたことを検出する第1の検出ステップと、前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第1のデータを読み出す第1の読出ステップと、前記第1の読出ステップによって読み出した前記第1のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第1の読込ステップと、前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウが閉じられたこと、又は前記アプリケーションプログラムが前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウを閉じる命令を受け付けたことを検出する第2の検出ステップと、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第2のデータを読み出す第2の読出ステップと、前記第2の読出ステップによって読み出した前記第2のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第2の読込ステップと、を実行させることを特徴とするファイル制御プログラムである。
【0013】
本発明では、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる2つのデータを含む単一のファイルを用いて、これらのデータを順にアプリケーションプログラムに読み込ませるよう制御することによって、単一のファイルを開くことによって提供する情報本文の前に広告を表示させたり、重要な情報を取得するために必要な操作説明を最初に表示させたりすることを可能にしている。尚、単一のファイルに同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる2つのデータを含ませることについては、構造化ストレージのモデルによって実現可能である。
【0014】
また、本発明は、前記ファイルに含まれる第2のデータは暗号化されたデータであって、前記コンピュータに、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、認証キーの入力を要求する要求ステップと、前記要求ステップによる要求に対して入力された認証キーが正規の認証キーであるかを判断する第1の判断ステップと、を実行させ、前記第2の読込ステップでは、前記第1の判断ステップで正規の認証キーと判断されたことを条件に、前記第2のデータを復号化して前記アプリケーションプログラムに読み込ませることを特徴とすることもできる。
【0015】
このように、ファイルに含まれて後に開かれるデータを暗号化し、認証が行われたことを条件に復号化を実行させることによって、例えば、先に開かれるデータには、暗号化されたファイルを開くために必要な復号化プログラムのダウンロード方法などの操作説明を記述し、後に開かれる暗号化されたデータを正規の受領者のみが閲覧できるようにする、といった用途に本発明を適用することができる。
【0016】
さらに、本発明は、前記ファイルには前記第2のデータを先に読み込ませるためのヘッダを含むことが可能であり、前記コンピュータに、前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルに前記ヘッダが含まれているかを判断する第2の判断ステップを実行させ、前記第2の判断ステップにおいて前記ヘッダが含まれていると判断されると、前記第1の読出ステップによる処理を実行せず、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されなくても、直ちに前記第2の読出ステップによる処理を実行させることを特徴としてもよい。
【0017】
このように、本来であれば先に開かれる第1のデータを飛ばして、後に開かれる第2のデータを開かせるためのヘッダを用いることとすれば、ヘッダを付与したり、削除したりすることによって、第2のデータを開かせるタイミングを制御することが可能になる。例えば、ファイルを最初に開く際には広告を飛ばして速やかに本文を表示し、ファイルが一度開かれた後にはヘッダを削除して2回目以降からは広告を先に表示させる、といった用い方をすることができる。
【0018】
さらに、本発明は、前記アプリケーションプログラムの起動を検出すると起動され、前記アプリケーションプログラムの終了を検出すると終了することを特徴としてもよい。
【0019】
このように、ファイルを開くアプリケーションが起動されたタイミングで本発明にかかるファイル制御プログラムを起動させ、アプリケーションが終了するまでファイルが開かれるかの監視を継続することによって、対象となるファイルが開かれる際には本発明による制御を効率的かつ確実に実現することができる。
【0020】
本発明は、本発明にかかるファイル制御プログラムを備えたファイル制御装置として特定することもできる。
【0021】
本発明にかかるファイル制御装置は、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる第1のデータ及び第2のデータが含まれる単一のファイルの、前記アプリケーションプログラムによる読込みを制御するファイル制御装置であって、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたことを検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段において前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第1のデータを読み出す第1の読出手段と、前記第1の読出手段によって読み出した前記第1のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第1の読込手段と、前記第1の読込手段によって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウが閉じられたこと、又は前記アプリケーションプログラムが前記第1の読込手段によって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウを閉じる命令を受け付けたことを検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段において前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第2のデータを読み出す第2の読出手段と、前記第2の読出手段によって読み出した前記第2のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第2の読込手段と、を備えることを特徴とするファイル制御装置である。
【0022】
また、本発明にかかるファイル制御装置は、前記ファイルに含まれる第2のデータは暗号化されたデータであって、前記第2の検出手段において前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、認証キーの入力を要求する要求手段と、前記要求手段による要求に対して入力された認証キーが正規の認証キーであるかを判断する第1の判断手段と、を備えていて、前記第2の読込手段は、前記第1の判断手段が正規の認証キーと判断したことを条件に、前記第2のデータを復号化して前記アプリケーションプログラムに読み込ませることを特徴とすることもできる。
【0023】
さらに、本発明にかかるファイル制御装置は、前記ファイルには前記第2のデータを先に読み込ませるためのヘッダを含むことが可能であり、前記第1の検出手段において前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルに前記ヘッダが含まれているかを判断する第2の判断手段を備えていて、前記第2の判断手段において前記ヘッダが含まれていると判断されると、前記第1の読出手段による処理を実行せず、前記第2の検出手段において前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されなくても、直ちに前記第2の読出手段による処理を実行させることを特徴としてもよい。
【0024】
さらに、本発明にかかるファイル制御装置は、前記第1の検出手段は、前記アプリケーションプログラムが起動されてから終了されるまでの間、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたかを監視することを特徴としてもよい。
【0025】
本発明は、本発明にかかるファイル制御プログラム、又はファイル制御装置によって実行されるファイル制御方法として特定することもできる。
【0026】
本発明は、本発明にかかるファイル制御方法は、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる第1のデータ及び第2のデータが含まれる単一のファイルを読み出すことが可能なコンピュータによって実行される、前記アプリケーションプログラムによる前記ファイルの読込みを制御するファイル制御方法であって、前記コンピュータが、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたことを検出する第1の検出ステップと、前記コンピュータが、前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第1のデータを読み出す第1の読出ステップと、前記コンピュータが、前記第1の読出ステップによって読み出した前記第1のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第1の読込ステップと、前記コンピュータが、前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウが閉じられたこと、又は前記アプリケーションプログラムが前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウを閉じる命令を受け付けたことを検出する第2の検出ステップと、前記コンピュータが、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第2のデータを読み出す第2の読出ステップと、前記コンピュータが、前記第2の読出ステップによって読み出した前記第2のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第2の読込ステップと、を有することを特徴とするファイル制御方法である。
【0027】
また、本発明にかかるファイル制御方法は、前記ファイルに含まれる第2のデータは暗号化されたデータであって、前記コンピュータが、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、認証キーの入力を要求する要求ステップと、前記コンピュータが、前記要求ステップによる要求に対して入力された認証キーが正規の認証キーであるかを判断する第1の判断ステップと、を有していて、前記第2の読込ステップでは、前記コンピュータが、前記第1の判断ステップで正規の認証キーと判断されたことを条件に、前記第2のデータを復号化して前記アプリケーションプログラムに読み込ませることを特徴とすることもできる。
【0028】
さらに、本発明にかかるファイル制御方法は、前記ファイルには前記第2のデータを先に読み込ませるためのヘッダを含むことが可能であり、前記コンピュータが、前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルに前記ヘッダが含まれているかを判断する第2の判断ステップを有していて、前記第2の判断ステップにおいて前記ヘッダが含まれていると判断されると、前記コンピュータが、前記第1の読出ステップによる処理を実行せず、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されなくても、直ちに前記第2の読出ステップによる処理を実行することを特徴としてもよい。
【0029】
さらに、本発明にかかるファイル制御方法は、前記コンピュータが、前記第1の検出ステップにおいて、前記アプリケーションプログラムが起動されてから終了されるまでの間、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたかを監視することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によって、単一のファイルに含まれる2つのデータによって提供される情報を順に表示させ、その順序を制御することができるので、提供しようとする情報の本文を表示するための操作を行うと、その情報が表示される前に、他の情報を同一のアプリケーションプログラムで表示することが可能になる。
【0031】
例えば、本発明は、以下のようなケースで用いるのに好適である。ある情報を表示する前にその情報に関連する広告を表示させることによって、情報受領者が広告を閲覧する確度を高めることができる。暗号化された重要情報を表示する前に、復号化のために必要な復号化プログラムのダウンロード方法などの操作説明を表示させることができる。暗号化された重要情報が記述されたファイルの利用状況のログを取得したい場合に、事前にログの取得に対する許諾画面を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態の概要を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図4】本発明にかかるファイル制御装置の構成の第1の例を示す図である。
【図5】本発明にかかるファイル制御装置の構成の第2の例を示す図である。
【図6】構造化ストレージのモデルを用いたファイル構成の一例を示す図である。
【図7】本発明において用いられるファイル構成の第1の例とデータを開く手順を示した図である。
【図8】本発明において用いられるファイル構成の第2の例とデータを開く手順を示した図である。
【図9】本発明にかかるファイル制御プログラムによる処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明を実施するための形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。尚、以下に説明した、ファイルに含まれるデータの内容や情報受領者の認証方法などの実施例は、本発明の実施形態の一例を示したものであって、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
【0034】
図1を用いて、本発明の実施形態の概要について説明する。本発明では、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる2つのデータ(ヘッダ文書データとDRM文書データ等)を含む単一のファイル(ヘッダ文書付ファイル)を用いて、本発明にかかるファイル制御プログラムが、これらのデータを順にアプリケーションプログラムに読み込ませるよう制御する。
【0035】
情報提供者は、情報受領者に提供したい情報を記述した、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができるヘッダ文書データとDRM(デジタル著作権管理)文書データという2つのデータを含む単一のヘッダ文書付ファイルを生成し、電子メールやUSBメモリなどを用いて情報受領者に引き渡す。ヘッダ文書付ファイルを開く情報受領者のコンピュータには、ヘッダ文書付ファイルを読み込むアプリケーションプログラムと、本発明にかかるファイル制御プログラムがインストールされている。
【0036】
情報受領者が操作するコンピュータでヘッダ文書付ファイルを開く操作を行うと、アプリケーションプログラムがファイルに含まれるデータを読み込むが、ここにはアプリケーションプログラムが読み込める2つのデータが含まれている。アプリケーションプログラムはそのうち1つのデータ(通常は先に記述されているデータ)を読み込んでウィンドウに表示し、このウィンドウが閉じられるとファイルは閉じられてしまい、もう1つのデータ(通常は後に記述されているデータ)は読み込まれることがない。つまり、ヘッダ文書付ファイルを開く操作を行うと、ヘッダ文書かDRM文書のいずれかが開かれるだけで、情報受領者がもう一方の文書を読むことができないことになってしまう。
【0037】
これに対して本発明では、ファイル制御プログラムが一方のデータが表示されたウィンドウが閉じられたことを検出すると、続いてもう一方のデータをアプリケーションプログラムに読み込ませるよう制御することによって、情報受領者にヘッダ文書とDRM文書の双方を読ませることを可能にしている。尚、後に読ませるDRM文書データを暗号化しておき、情報受領者のコンピュータでパスワード照合等のユーザ認証を条件にDRM文書データを復号化してアプリケーションプログラムに読み込ませるように設定することによって、重要文書(DRM文書)に関連する文書(ヘッダ文書)を添付して情報受領者に引き渡す、といった用い方をすることができる。
【0038】
図2は、本発明の第1の実施例として、本文を表示する前に関連する広告を表示させる例を、図3は、本発明の第2の実施例として、本文を表示する前に本文を表示するための操作説明を表示させる例を示している。
【0039】
図2では、ヘッダ文書付ファイルに、DRM文書データとして提供する情報の本文を暗号化したデータ、ヘッダ文書データとして本文に関連する広告を表示するデータという、同一のアプリケーションプログラムで開くことができる2つのデータを含ませている。情報受領者のコンピュータには、ヘッダ文書付ファイルを読み込むアプリケーションプログラム、本発明にかかるファイル制御プログラム、暗号化されたDRM文書データを復号化する復号化プログラムがインストールされている。
【0040】
情報受領者のコンピュータでヘッダ文書付ファイルを開く操作が行われると、まず広告が記述されたデータがアプリケーションプログラムに読み込まれて、広告を表示したウィンドウが開かれる。ファイル制御プログラムがこのウィンドウが閉じられたことを検出すると、続いて暗号化された本文を開くためのパスワードの入力が要求され、情報受領者がパスワードを入力する。入力を受け付けたパスワードがヘッダ文書付ファイルに設定されたパスワードと一致すると、復号化プログラムによって暗号化された本文を記述したデータが復号化され、アプリケーションプログラムに読み込まれて、本文を表示したウィンドウが開かれる。
【0041】
図3では、ヘッダ文書付ファイルに、DRM文書データとして提供する情報の本文を暗号化したデータ、ヘッダ文書データとして暗号化された本文を開くために必要になる復号化プログラムをダウンロードする操作説明を表示するデータという、同一のアプリケーションプログラムで開くことができる2つのデータを含ませている。情報受領者のコンピュータには、ヘッダ文書付ファイルを読み込むアプリケーションプログラムと、本発明にかかるファイル制御プログラムがインストールされている。
【0042】
情報受領者のコンピュータでヘッダ文書付ファイルを開く操作が行われると、まず暗号化された本文を開くために必要になる復号化プログラムをダウンロードする操作説明が記述されたデータがアプリケーションプログラムに読み込まれて、この操作説明を表示したウィンドウが開かれる。情報受領者はこの操作説明に従って、暗号化された本文を開くために必要になる復号化プログラムをダウンロードする。ファイル制御プログラムがこのウィンドウが閉じられたことを検出すると、続いて暗号化された本文を開くためのパスワードの入力が要求され、情報受領者がパスワードを入力する。入力を受け付けたパスワードがヘッダ文書付ファイルに設定されたパスワードと一致すると、復号化プログラムによって暗号化された本文を記述したデータが復号化され、アプリケーションプログラムに読み込まれて、本文を表示したウィンドウが開かれる。
【0043】
図3の実施例に類する実施例として、情報受領者のコンピュータにファイル制御プログラムがインストールされていない場合に提供できるように、先に読み込まれるデータにファイル制御プログラムをダウンロードする操作説明を記述することとしてもよい。そうすると、ファイル制御プログラムがインストールされていないコンピュータでヘッダ文書付ファイルを開く操作が行われると、ファイル制御プログラムをダウンロードする操作説明に関するデータが読み込まれて表示されるので、情報受領者にファイル制御プログラムのダウンロードを促し、ファイル制御プログラムがダウンロードされると後に記述された本文を開くことも可能になり、本発明は情報受領者のコンピュータにファイル制御プログラムがインストールされていないケースにも対応することが可能である。
【0044】
図4、図5は、本発明にかかるファイル制御装置の構成の一例を示している。図4は、ヘッダ文書付ファイルが情報受領者の操作するコンピュータ10に格納されている場合、図5はヘッダ文書付ファイルが情報受領者の操作するコンピュータ10とネットワークを介して接続されたファイルサーバ20に格納されている場合の構成例を示している。
【0045】
図4において、情報受領者が操作するコンピュータ10には、PC等のコンピュータが用いられる。演算処理部11は、コンピュータ10のCPUとメインメモリ(ハードディスクの仮想メモリを含む)に対応するもので、コンピュータ10のハードディスク等の補助記憶装置からプログラムを読み出して、演算処理を実行する。
【0046】
ファイル格納部15には、コンピュータ10のハードディスク等の補助記憶装置(USBメモリを含む)の所定の記憶領域が割り当てられる。情報提供者から引き渡されたヘッダ文書付ファイル151もここに格納されるが、情報提供者からの引渡方法は特に限定されるものではない。
【0047】
コンピュータ10には、ヘッダ文書付ファイル151を開くことが可能なアプリケーションプログラム12が、コンピュータ10のハードディスク等の補助記憶装置に格納されている。ヘッダ文書付ファイル151を開く際には、アプリケーションプログラム12が演算処理部11に読み出されて起動された状態で、ファイル格納部15から演算処理部11にヘッダ文書付ファイル151が読み出される。
【0048】
ファイル制御プログラム13、復号化プログラム14もコンピュータ10のハードディスク等の補助記憶装置に格納されていて、演算処理部11に読み出されて所定の処理を実行する。ファイル制御プログラム13は、本発明にかかるファイル制御プログラムに対応し、アプリケーションプログラム12が起動されると演算処理部11に読み出されて起動される。復号化プログラム14は、ヘッダ文書付ファイル151に含まれる暗号化されたデータを復号化するが、あらかじめコンピュータ10のハードディスク等に格納されていてもよいし、ヘッダ文書付ファイル151を開く際にダウンロードしてもよい。
【0049】
図5においても、コンピュータ10の基本的な構成は図4と同様であるが、ヘッダ文書付ファイル211は、ファイルサーバ20のファイル格納部21に格納されている。ファイルサーバ20は、インターネットやLANなどのネットワークを介してコンピュータ10と接続されたサーバコンピュータで、ファイル格納部21には、ファイルサーバ20のハードディスク等の補助記憶装置(USBメモリを含む)の所定の記憶領域が割り当てられる。ヘッダ文書付ファイル211が情報提供者からの引渡方法は特に限定されるものではなく、ファイルサーバ20が情報提供者と共用されている場合には、情報提供者が生成したヘッダ文書付ファイル211をそのまま用いることもできる。
【0050】
図7、図8は、本発明において用いられるヘッダ文書付ファイルのファイル構成の例とデータを開く手順を示したものであるが、単一のヘッダ文書付ファイルには、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができるヘッダ文書データとDRM文書データという2つのデータが含まれている。このようなファイル構成は、構造化ストレージのモデルによって実現可能であるが、構造化ストレージのモデルの一般的な用い方について、図6を用いて説明する。
【0051】
構造化ストレージと呼ばれるモデルによると、単一のファイルに権利管理情報とそれが保護するデータを結びつけることが可能であり、例えば図6に示したように、単一の文書ファイルに、保護するデータとなる文書データとその文書データに関するログデータを結び付ける。文書データはワープロソフトや表計算ソフトなどのアプリケーションプログラム1によって開かれるが、ログデータはこれとは異なるログ管理ソフトなどのアプリケーションプログラム2によって開かれるものである。
【0052】
つまり、この文書ファイルをアプリケーションプログラム1で読み込んだ場合には、文書データが開かれてウィンドウに表示されるが、アプリケーションプログラム2で読み込んだ場合には、ログデータが開かれてウィンドウに表示されることになる。このようにして、権利管理情報とそれが保護するデータを単一のファイルとして管理することが可能になっている。
【0053】
ここでもし、単一の文書ファイルにアプリケーションプログラム1によって開くことができる、2つのファイルに対応する文書データを含ませた場合は、この文書ファイルを開いても一方の文書データ(通常は先に記述されている文書データ)しか読み込まれることはなく、事実上一方のデータが使われない状態となってしまうことになる。
【0054】
これに対して、本発明で用いられるヘッダ文書付ファイルは、図7、図8に示したように、同一のアプリケーションプログラムによって開くことができるヘッダ文書データとDRM文書データという2つのデータが含まれたファイル構成となる。プロファイルには、ヘッダ文書付ファイルであるかどうかを示す識別子を含め、ファイルのプロファイルが記録されている。また、図8のように、ヘッダ文書データを飛ばしてDRM文書データを読み込ませるためのDRMヘッダを含むこともできる。
【0055】
以上に説明した図4、図5のファイル制御装置の構成、図7、図8のファイル構成を前提にして、本発明にかかるファイル制御プログラムの処理フローについて、図9を用いて説明する。
【0056】
コンピュータ10において、アプリケーションプログラム12が演算処理部11に読み出されて起動されると、あわせてファイル制御プログラム13も演算処理部11に読み出されて起動される。ファイル制御プログラム13は、アプリケーションプログラム12によってファイルを開く命令(ファイルオープン)を監視している。
【0057】
ファイルを開く命令(ファイルオープン)が検出されると(S01)、指定されたファイル格納部15(21)にあるファイルのプロファイルを読み取って、ヘッダ文書付ファイルであることを示す識別子の有無等から、ヘッダ文書付ファイルであるかどうかを判断する(S02)。ヘッダ文書付ファイルでない場合は、何も実行せずに、そのままファイルを開く命令(ファイルオープン)の監視を継続する。
【0058】
ヘッダ文書付ファイルであると判断された場合には、ファイルにDRMヘッダが含まれているかどうかを判断する(S03)。この後の処理については、DRMヘッダが含まれていない場合が図7に、DRMヘッダが含まれている場合が図8に対応する。
【0059】
DRMヘッダが含まれていない場合は、図7に示したように、ヘッダ文書付ファイル151(211)に含まれるヘッダ文書データを演算処理部11に読み出して(S04)、アプリケーションプログラム12に読み込ませる。アプリケーションプログラム12は、ヘッダ文書データからヘッダ文書を表示するウィンドウを生成して、コンピュータ10のディスプレイに出力する。
【0060】
このウィンドウのヘッダ文書データが閉じられたこと(ヘッダ文書データのクローズ)が検出されると(S05)、ヘッダ文書付ファイル151(211)に含まれるDRM文書データを演算処理部11に読み出す(S06)。尚、ここでヘッダ文書データが閉じられたこと(ヘッダ文書データのクローズ)をどのように検出するかは特に限定されるものではなく、アプリケーションプログラム12によりウィンドウが閉じられたことによってヘッダ文書データのクローズを検出してもよいし、アプリケーションプログラム12がウィンドウを閉じる命令を受け付けたことによって、ヘッダ文書データのクローズを検出することとしてもよい。
【0061】
一方、DRMヘッダが含まれていない場合は、図8に示したように、ヘッダ文書データを読み出す処理が実行されずに、直ちにヘッダ文書付ファイル151(211)に含まれるDRM文書データを演算処理部11に読み出す(S06)。
【0062】
DRM文書データは暗号化されているため、ここで操作者に対して認証のためのパスワードの入力を要求する(S07)。パスワードの入力を受け付けると、あらかじめヘッダ文書付ファイル内(プロファイルやDRMヘッダ、DRM文書データ等)に保存されているパスワードと照合して、一致するかを判断する(S08)。パスワードが一致しなければエラー表示等を行って(S09)、引続きファイルを開く命令(ファイルオープン)の監視を継続する。
【0063】
パスワードが一致すると、復号化プログラム14が演算処理部11に読み出されて、パスワードを用いて暗号化されているDRM文書データを復号化し(S10)、アプリケーションプログラム12に読み込ませる。アプリケーションプログラム12は、復号化されたDRM文書データからDRM文書を表示するウィンドウを生成して、コンピュータ10のディスプレイに出力する。
【0064】
このウィンドウのDRM文書データが閉じられたこと(DRM文書データのクローズ)が検出(S11)された後も、アプリケーションプログラム12が終了するまでは、引続きファイルを開く命令(ファイルオープン)の監視を継続する。
【符号の説明】
【0065】
10 コンピュータ
11 演算処理部
12 アプリケーションプログラム
13 ファイル制御プログラム
14 復号化プログラム
15 ファイル格納部
151 ヘッダ文書付ファイル
20 ファイルサーバ
21 ファイル格納部
211 ヘッダ文書付ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる第1のデータ及び第2のデータが含まれる単一のファイルを読み出すことが可能なコンピュータにおいて、前記アプリケーションプログラムによる前記ファイルの読込みを制御するファイル制御プログラムであって、
前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたことを検出する第1の検出ステップと、
前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第1のデータを読み出す第1の読出ステップと、
前記第1の読出ステップによって読み出した前記第1のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第1の読込ステップと、
前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウが閉じられたこと、又は前記アプリケーションプログラムが前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウを閉じる命令を受け付けたことを検出する第2の検出ステップと、
前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第2のデータを読み出す第2の読出ステップと、
前記第2の読出ステップによって読み出した前記第2のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第2の読込ステップと、
を実行させることを特徴とするファイル制御プログラム。
【請求項2】
前記ファイルに含まれる第2のデータは暗号化されたデータであって、前記コンピュータに、
前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、認証キーの入力を要求する要求ステップと、
前記要求ステップによる要求に対して入力された認証キーが正規の認証キーであるかを判断する第1の判断ステップと、
を実行させ、
前記第2の読込ステップでは、前記第1の判断ステップで正規の認証キーと判断されたことを条件に、前記第2のデータを復号化して前記アプリケーションプログラムに読み込ませること
を特徴とする請求項1記載のファイル制御プログラム。
【請求項3】
前記ファイルには前記第2のデータを先に読み込ませるためのヘッダを含むことが可能であり、前記コンピュータに、
前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルに前記ヘッダが含まれているかを判断する第2の判断ステップを実行させ、
前記第2の判断ステップにおいて前記ヘッダが含まれていると判断されると、前記第1の読出ステップによる処理を実行せず、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されなくても、直ちに前記第2の読出ステップによる処理を実行させること
を特徴とする請求項1又は2記載のファイル制御プログラム。
【請求項4】
前記アプリケーションプログラムの起動を検出すると起動され、
前記アプリケーションプログラムの終了を検出すると終了すること
を特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のファイル制御プログラム。
【請求項5】
同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる第1のデータ及び第2のデータが含まれる単一のファイルの、前記アプリケーションプログラムによる読込みを制御するファイル制御装置であって、
前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたことを検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段において前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第1のデータを読み出す第1の読出手段と、
前記第1の読出手段によって読み出した前記第1のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第1の読込手段と、
前記第1の読込手段によって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウが閉じられたこと、又は前記アプリケーションプログラムが前記第1の読込手段によって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウを閉じる命令を受け付けたことを検出する第2の検出手段と、
前記第2の検出手段において前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第2のデータを読み出す第2の読出手段と、
前記第2の読出手段によって読み出した前記第2のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第2の読込手段と、
を備えることを特徴とするファイル制御装置。
【請求項6】
前記ファイルに含まれる第2のデータは暗号化されたデータであって、
前記第2の検出手段において前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、認証キーの入力を要求する要求手段と、
前記要求手段による要求に対して入力された認証キーが正規の認証キーであるかを判断する第1の判断手段と、
を備えていて、
前記第2の読込手段は、前記第1の判断手段が正規の認証キーと判断したことを条件に、前記第2のデータを復号化して前記アプリケーションプログラムに読み込ませること
を特徴とする請求項5記載のファイル制御装置。
【請求項7】
前記ファイルには前記第2のデータを先に読み込ませるためのヘッダを含むことが可能であり、
前記第1の検出手段において前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルに前記ヘッダが含まれているかを判断する第2の判断手段を備えていて、
前記第2の判断手段において前記ヘッダが含まれていると判断されると、前記第1の読出手段による処理を実行せず、前記第2の検出手段において前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されなくても、直ちに前記第2の読出手段による処理を実行させること
を特徴とする請求項5又は6記載のファイル制御装置。
【請求項8】
前記第1の検出手段は、前記アプリケーションプログラムが起動されてから終了されるまでの間、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたかを監視すること
を特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載のファイル制御装置。
【請求項9】
同一のアプリケーションプログラムによって開くことができる第1のデータ及び第2のデータが含まれる単一のファイルを読み出すことが可能なコンピュータによって実行される、前記アプリケーションプログラムによる前記ファイルの読込みを制御するファイル制御方法であって、
前記コンピュータが、前記アプリケーションプログラムが前記ファイルを開く命令を受け付けたことを検出する第1の検出ステップと、
前記コンピュータが、前記第1の検出ステップにおいて前記命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第1のデータを読み出す第1の読出ステップと、
前記コンピュータが、前記第1の読出ステップによって読み出した前記第1のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第1の読込ステップと、
前記コンピュータが、前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウが閉じられたこと、又は前記アプリケーションプログラムが前記第1の読込ステップによって前記第1のデータが読み込まれて表示されたウィンドウを閉じる命令を受け付けたことを検出する第2の検出ステップと、
前記コンピュータが、前記第2の検出ステップにおいて前記ウィンドウが閉じられたこと、又は前記ウィンドウを閉じる命令を受け付けたことが検出されると、前記ファイルから前記第2のデータを読み出す第2の読出ステップと、
前記コンピュータが、前記第2の読出ステップによって読み出した前記第2のデータを、前記アプリケーションプログラムに読み込ませる第2の読込ステップと、
を有することを特徴とするファイル制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−59236(P2012−59236A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204979(P2010−204979)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(397067853)株式会社インテリジェントウェイブ (20)
【Fターム(参考)】