ファイル送信装置およびその制御方法、ファイル送信装置制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体
【課題】送信すべき画像ファイルが過去に送信されていることをユーザに確実に知得させる。
【解決手段】Webサーバ13は、携帯電話端末11からの指示によりHTMLメールを作成して送信する。このとき、Webサーバ13の重複送信確認部24は、送信すべきHTMLメールに含まれる画像ファイルの送信履歴を、送信履歴管理サーバ14に照会し、照会の結果、画像ファイルが過去に送信されている場合、その旨を携帯電話端末11に通知する。重複送信確認部24は、通知に対する送信指示を受信すると、HTMLメールを、SMTPサーバ15を介して送信先に送信すると共に、送信履歴管理サーバ14に送信する。送信履歴管理サーバ14の送信履歴管理部26は、受信したHTMLメールに含まれる画像ファイルに基づいて、送信履歴DB25を更新する。
【解決手段】Webサーバ13は、携帯電話端末11からの指示によりHTMLメールを作成して送信する。このとき、Webサーバ13の重複送信確認部24は、送信すべきHTMLメールに含まれる画像ファイルの送信履歴を、送信履歴管理サーバ14に照会し、照会の結果、画像ファイルが過去に送信されている場合、その旨を携帯電話端末11に通知する。重複送信確認部24は、通知に対する送信指示を受信すると、HTMLメールを、SMTPサーバ15を介して送信先に送信すると共に、送信履歴管理サーバ14に送信する。送信履歴管理サーバ14の送信履歴管理部26は、受信したHTMLメールに含まれる画像ファイルに基づいて、送信履歴DB25を更新する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、或るファイルを送信するファイル送信装置およびその制御方法、ファイル送信装置制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。特に、本発明は、画像ファイルの送信に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯通信端末の高性能化が進んでおり、携帯電話機、PHS端末などから、電子メールを送信できるようになっている。さらに、上記携帯通信端末は、インターネットからダウンロードした画像ファイルや、内蔵のデジタルカメラにて撮影された画像ファイルを、電子メールに添付して送信する機能を備えていることが多い。
【0003】
また、特許文献1には、画像ファイルを外部に送信する通信機能付き電子カメラ等の電子画像装置が開示されている。該電子画像装置は、画像ファイルを送信する際に、その際の送信先等の送信設定を送信履歴情報として送信した画像ファイルに対応付けて記録するとともに、表示部に表示される画像を参照しながら送信する画像ファイルを選択する際には、該画像に対応した送信履歴情報を表示部に表示している。これにより、例えば選択した画像ファイルを外部に送信してバックアップを取るような場合には、既にバックアップを取った画像ファイルに対して別の送信先に送信して2重にバックアップを取るような無駄を未然に防止できる。
【特許文献1】特開2002−369052号公報(2002年12月20日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、送信履歴情報を表示部に表示するだけでは、ユーザが上記送信履歴情報を看過する可能性がある。この場合、例えば2重にバックアップを取るような無駄が生じることになる。特に、上記送信履歴情報が多くなるにつれて、その可能性が高くなる。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信すべきファイルが過去に送信されていることをユーザが確実に知得できるファイル送信装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るファイル送信装置は、或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記課題を解決するために、上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部と、上記送信履歴情報を参照して、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
また、本発明に係るファイル送信装置の制御方法は、或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部を備えるファイル送信装置の制御方法において、上記課題を解決するために、送信すべきファイルの上記送信履歴情報を参照するステップと、該参照の結果、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴としている。
【0008】
ここで、ファイルとしては、送信可能な任意のものを利用でき、例えば、画像ファイル音声ファイル、テンプレートファイル、文書ファイル、電子メールなどが挙げられる。また、上記ファイル送信装置が送信するファイルは、自装置が記憶または作成するファイルでもよいし、外部から受信したファイルでもよい。また、ファイルの送信を指示する指示元は、自装置の場合もあれば、外部の装置の場合もある。
【0009】
上記の構成および方法によると、指示元がファイルを送信する場合、ファイル送信装置によって、送信すべきファイルの送信履歴情報が参照され、送信すべきファイルが過去に送信されている旨が上記指示元に通知される。従って、ユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを看過しても、ファイル送信装置からの通知により確実に知得することができる。
【0010】
本発明に係るファイル送信装置は、或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記課題を解決するために、上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供する送信情報提供手段と、送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会し、該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、本発明に係るファイル送信装置の制御方法は、或るファイルを送信するファイル送信装置の制御方法であって、上記課題を解決するために、上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供するステップと、送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会するステップと、該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴としている。
【0012】
上記の構成および方法によると、指示元がファイルを送信する場合、ファイル送信装置によって、送信すべきファイルの送信履歴情報が送信履歴管理装置に照会され、送信すべきファイルが過去に送信されている旨が上記指示元に通知される。従って、ユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを看過しても、ファイル送信装置からの通知により確実に知得することができる。
【0013】
本発明に係るファイル送信装置では、上記通知手段の通知に対する上記指示元からの指示に基づいて、上記送信すべきファイルを送信するか否かを判断する判断手段をさらに備えることが好ましい。この場合、不要なファイル送信を防止できるので、通信リソースの負担を軽減することができる。
【0014】
なお、状況によっては、同じファイルを同じ送信先に送信することを防止したい場合がある。そこで、上記通知手段は、送信すべきファイルが、送信すべき送信先に過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に対し通知してもよい。
【0015】
また、上記ファイルの具体例としては、携帯電話端末を送信元として、単独で送信され、または電子メールに添付して送信される画像ファイルが挙げられる。この場合、上記ファイル送信装置が上記携帯電話端末からの指示に基づき該携帯電話端末を送信元として送信先に画像ファイルを送信する場合、上記携帯電話端末が上記ファイル送信装置を介して送信先に画像ファイルを送信する場合、上記携帯電話端末である上記ファイル送信装置が送信先に画像ファイルを送信する場合などが考えられる。なお、画像ファイルは、静止画像のファイルであってもよいし、動画像のファイルであってもよい。
【0016】
なお、上記ファイル送信装置における各手段を、ファイル送信装置制御プログラムによりコンピュータ上で機能させることができる。さらに、上記ファイル送信装置制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記ファイル送信装置制御プログラムを実行させることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明に係るファイル送信装置は、送信すべきファイルの送信履歴情報を参照して、送信すべきファイルが過去に送信されている場合にその旨を指示元に通知するので、ユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを確実に知得できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図14を参照して説明する。図2は、本実施形態のHTML(HyperText Markup Language)メール送信システムの概略構成を示している。
【0019】
ここで、HTMLメールとは、電子メールのメッセージ部分をHTML形式で記述したものである。HTMLメールの場合、文字の大きさや太さを設定したり、文字どうしの間に画像を表示させたりできるので、単純なテキスト形式の電子メールに比べて豊かな情報の表現が可能である(日経BP社、『日経BPデジタル大事典 2000-2001年版』)。
【0020】
従来、HTMLメールの送受信は、PC(Personal Computer)などの通信端末上でHTML形式に対応した電子メールソフトを利用することにより行われてきた。近時では、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモから「デコメール(登録商標)」の名称で提供されるメールサービスを利用することにより、携帯電話端末にてHTMLメールを送受信できるようになっている。
【0021】
しかしながら、携帯電話端末の操作部は、通常、テンキーと少数の機能キーとを有するのみであり、英数字キーと多数の機能キーとを有するPC等の操作部に比べて、操作に制約を受けることになる。このため、携帯電話端末でHTMLメールを作成することは、ユーザに多大の労力を強いることになる。
【0022】
この問題点を解決するため、最近では、各種のHTMLテンプレート、画像などを提供するWebサイトがインターネット上に設けられ始めている。これらのWebサイトが提供するHTMLテンプレートに所望の文字を入力して送信することにより、HTMLメールを簡便に送信することができる。
【0023】
図2に示されるように、HTMLメール送信システム10は、指示用携帯電話端末11、通信ネットワーク12、Webサーバ(ファイル送信装置)13、送信履歴管理サーバ(送信履歴管理装置)14、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ15、通信ネットワーク16、携帯電話網メールサーバ17、通信ネットワーク18、および、1または複数の送信先携帯電話端末19を備える構成である。
【0024】
指示用携帯電話端末11は、通信ネットワーク12を介して、Webサーバ13に通信可能に接続している。また、Webサーバ13は、送信履歴管理サーバ14およびSMTPサーバ15と通信可能に接続している。また、SMTPサーバ15は、通信ネットワーク16を介して、携帯電話網メールサーバ17に通信可能に接続している。そして、携帯電話網メールサーバ17は、通信ネットワーク18を介して、1または複数の送信先携帯電話端末19に通信可能に接続している。
【0025】
指示用携帯電話端末11は、通信ネットワーク12を介してWebサーバ13と通信を行い、Webサーバ13に対して各種の指示を行うものである。本実施形態では、指示用携帯電話端末11は、Webサーバ13がHTMLメールを作成し、作成したHTMLメールを送信するように指示する。なお、指示用携帯電話端末11は、通信を行うための通信部、通話を行うための通話部、表示を行うための表示部、操作を行うための操作部などを備える公知の携帯電話端末と同様の構成であるため、その詳細を省略する。
【0026】
Webサーバ13は、WWW(World Wide Web)のクライアント(ブラウザ)にファイルやデータを提供する装置である。また、送信履歴管理サーバ14は、画像の送信履歴情報を管理するものである。
【0027】
本実施形態では、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11からの指示に基づき、HTMLメールを作成して、SMTPサーバ15に送信する。このとき、Webサーバ13は、送信するHTMLメールに含まれる画像の情報を、送信履歴管理サーバ14に通知し、送信履歴管理サーバ14は、通知された画像の情報で上記画像の送信履歴情報を更新する。
【0028】
さらに、本実施形態では、Webサーバ13は、HTMLメールをSMTPサーバ15に送信する前に、送信履歴管理サーバ14にアクセスして、HTMLメールに含まれる画像が過去に送信されたか否かを判断する。過去に送信されている場合、その旨をWebサーバ13が指示用携帯電話端末11に通知する。そして、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11からHTMLメールの送信指示を受信したときに、HTMLメールをSMTPサーバ15に送信する。
【0029】
従って、指示用携帯電話端末11のユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを看過しても、Webサーバ13からの通知により確実に知得することができる。なお、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14の詳細については後述する。
【0030】
なお、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11のメールアドレスと、指示用携帯電話端末11を利用するユーザのアカウントおよびパスワードとを対応付けて、図示しない記憶部に記憶している。
【0031】
SMTPサーバ15とは、SMTPに対応するメールサーバをいう。SMTPは、インターネット上で電子メールの転送に利用されているプロトコルの1つである。本実施形態では、SMTPサーバ15は、Webサーバ13から受信したHTMLメールを、通信ネットワーク16上に送信するものである。
【0032】
携帯電話網メールサーバ17は、携帯電話網にて電子メール・システムを構成するための各種機能を備えたサーバである。この機能の例としては、メッセージの送受信機能、メールボックス機能、メッセージ管理機能などが挙げられる。本実施形態では、携帯電話網メールサーバ17は、SMTPサーバ15から通信ネットワーク16を介してHTMLメールを受信し、受信したHTMLメールを、送信先携帯電話端末19からの要求により、通信ネットワーク18を介して送信先携帯電話端末19に送信するものである。
【0033】
送信先携帯電話端末19は、携帯電話網メールサーバ17に要求して受信したHTMLメールを表示するものである。なお、指示用携帯電話端末11および送信先携帯電話端末19としては、HTMLメールを表示する機能以外は、公知の携帯電話端末と同様であるので、その詳細を省略する。
【0034】
通信ネットワーク12・16・18には、インターネット、LAN(Local Area Network)など、公知の通信ネットワークを利用することができる。また、通信ネットワーク2に利用される通信回線には、公衆通信回線、専用線、ISDN(Integrated Services Digital Network)など、公知の通信回線を利用することができる。なお、通信ネットワーク12・16・18は、全てが同じものであってもよいし、2つが同じで1つが異なるものであってもよいし、全てが異なるものであってもよい。
【0035】
図1は、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14の詳細を示す図である。図示のように、Webサーバ13は、テンプレート記憶部21、画像記憶部22、HTMLメール作成部23、および重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)24を備える構成である。また、送信履歴管理サーバ14は、送信履歴DB(データベース)25および送信履歴管理部26およびを備える構成である。なお、図1では、Webサーバ13と指示用携帯電話端末11との間の通信ネットワーク12を省略しており、また、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14において、外部と情報を送受信する通信部を省略している。
【0036】
テンプレート記憶部21は、各種のHTMLメール用テンプレートを記憶するものである。また、画像記憶部22は、HTMLメールに利用される各種の画像を記憶するものである。HTMLメール用テンプレートおよび画像は、カテゴリに分類されて記憶されている。
【0037】
HTMLメール作成部23は、指示用携帯電話端末11からの指示に基づいて、テンプレート記憶部21からHTMLメール用テンプレートを読み出し、読み出したHTMLメール用テンプレートに利用される画像を画像記憶部22から読み出す。さらに、HTMLメール作成部23は、HTMLメールに記載するメッセージを指示用携帯電話端末11から受信し、受信したメッセージをHTMLメール用テンプレートのメッセージ部分に記載することにより、HTMLメールを作成する。
【0038】
さらに、HTMLメール作成部23は、作成したHTMLメールの送信先の情報を、指示用携帯電話端末11から受信して、上記HTMLメールに追加する。そして、HTMLメール作成部23は、作成したHTMLメールの送信指示を指示用携帯電話端末11から受信した場合、上記HTMLメールを重複送信確認部24に送信する。
【0039】
重複送信確認部24は、HTMLメール作成部23からHTMLメールを受信すると、受信したHTMLメールに含まれる送信元(指示用携帯電話端末11)、画像、および送信先の情報を送信履歴管理サーバ14に送信して、上記送信元が上記画像を含むHTMLメールを上記送信先に過去に送信しているか否かを送信履歴管理サーバ14に照会する。なお、HTMLメールに含まれる画像が複数である場合、重複送信確認部24は、上記送信元が複数の上記画像の少なくとも1つを含むHTMLメールを上記送信先に過去に送信しているか否かを送信履歴管理部26に照会すればよい。照会の結果、過去に送信されている場合には、重複送信確認部24は、同じ画像が同じ送信先に過去に送信されている旨を通知する。
【0040】
そして、重複送信確認部24は、上記通知に対する上記HTMLメールの送信指示を指示用携帯電話端末11から受信した場合、或いは、上記照会の結果、過去に送信されていない場合、上記HTMLメールをSMTPサーバ15に送信する。これにより、SMTPサーバ15は、上記HTMLメールを、通信ネットワーク16・18および携帯電話網メールサーバ17を介して、上記送信先の携帯電話端末19に送信する。さらに、重複送信確認部24は、上記HTMLメールを送信履歴DB25にも送信する。
【0041】
送信履歴DB25は、Webサーバ13から送信されたHTMLメールに含まれる画像および送信先の履歴情報を送信元ごとに記憶している。図3は、送信履歴DB25に記憶されている上記画像および送信先の履歴情報の一例を示している。図示のように、送信履歴DB25は、送信元ごとに履歴情報(送信履歴情報)27を記憶しており、該履歴情報27には、送信した画像のID(識別情報)としての画像名と、送信先のメールアドレスとが対応付けられている。なお、送信元のメールアドレスに代えて、指示用携帯電話端末11がWebサーバ13にアクセスするときに行われる認証時に取得するユーザアカウントを利用することもできる。
【0042】
さらに、履歴情報27には、画像のカテゴリごとの送信数が含まれている。これにより、例えば、送信数の多いカテゴリに含まれる画像であって、ユーザが選択可能な画像の数を増やすようにするなど、ユーザの利用状況に応じたサービスを提供することができる。
【0043】
また、履歴情報27には、送信した画像の画像名に対応付けて、該画像が最初に送信された年月日(開始日)と、上記画像に関して指示用携帯電話端末11から入力されたメモとが含まれている。また、履歴情報27には、上記送信先のメールアドレスと共に、送信したHTMLメールの送信日および文章内容が含まれている。これにより、例えば、HTMLメールの送信が所定期間以上行われていない場合に、指示用携帯電話端末11に対し警告したり、過去に送信したHTMLメールを確認したりすることができ、ユーザが利用し易いサービスを提供することができる。
【0044】
送信履歴管理部26は、重複送信確認部24から送信元、画像、および送信先の情報を受信すると、上記送信元が上記画像を上記送信先に過去に送信しているか否かを、送信履歴DB25を検索して判断し、該判断の結果を重複送信確認部24に送信する。また、送信履歴管理部26は、重複送信確認部24からHTMLメールを受信すると、受信したHTMLメールに含まれる送信元、画像、送信先、送信日、およびメッセージ内容の情報に基づいて、送信履歴DB25を更新する。
【0045】
図4は、上記構成のHTMLメール送信システムにおいて、HTMLメールを送信するときの処理動作を示している。HTMLメール作成部23によって作成されたHTMLメールの送信が、指示用携帯電話端末11から指示された場合、図示のように、まず、重複送信確認部24が、HTMLメールの分析を実施して(S11。以下、単に「S11」と記載することがある。他のステップについても同様である。)、HTMLメールの送信元、画像ID、および送信先を取得する(S12)。
【0046】
次に、送信履歴管理部26は、送信履歴DB25を検索して、上記送信元の履歴情報27の中に、上記画像IDに対応付けられた上記送信先が存在するかを調べる(S13)。存在しない場合、ステップS16に進む。一方、存在する場合、重複送信確認部24は、同じ画像が同じ送信先に既に送信されているため、今回のメール送信が重複送信になる旨の通知と、上記メール送信の確認とを指示用携帯電話端末11に対して行う(S14)。
【0047】
次に、送信履歴管理部26は、指示用携帯電話端末11からの指示により、上記HTMLメールの送信を行うか否かを判断する(S15)。上記HTMLメールを送信する場合には、ステップS15に進む一方、上記HTMLメールを送信しない場合には、処理動作を終了する。
【0048】
ステップS16において、送信履歴管理部26は、上記HTMLメールを、SMTPサーバ15、通信ネットワーク16・18および携帯電話網メールサーバ17を介して、上記送信先の携帯電話端末19に送信する。そして、送信したHTMLメールに基づいて、送信履歴管理部26が送信履歴DB25を更新する(S17)。その後、処理動作を終了する。
【0049】
〔実施例〕
次に、上記構成のHTMLメール送信システム10を利用して、指示用携帯電話端末11が送信先携帯電話端末19にHTMLメールを送信する具体例について、図5〜図11を参照して説明する。図5〜図11は、本実施形態のHTMLメール送信システム10における指示用携帯電話端末11にて表示される表示画面の一例を示している。
【0050】
指示用携帯電話端末11がWebサーバ13に最初にアクセスすると、認証処理が行われた後に、図5に示されるような、トップページの一部が表示される。図示の下線部には、ハイパーリンクが貼られており、ハイパーリンクを辿っていくことにより、季節、性別、状況などの種々のカテゴリに応じたHTMLメールのテンプレートが提供される。なお、トップページを上下方向にスクロールすることにより、トップページの他の部分が表示される。
【0051】
図5に示されるトップページにおいて、ユーザが「季節特集」を選択すると、図6に示されるような、「季節特集」のページが表示される。「季節特集」のページには、HTMLテンプレートの題名がハイパーリンク形式で表示される。さらに、「季節特集」のページにおいて、ユーザが「花火大会合コン!」を選択すると、図7に示されるような、「花火大会合コン!」のHTMLプレビューのページが表示される。
【0052】
図7に示されるHTMLプレビューのページには、HTMLメールのテンプレートが表示される。図示の例では、花火の画像とサンプルメッセージとが表示されている。さらに、上記HTMLプレビューのページには、携帯電話端末11に画像を直接送信するための「携帯ダウンロード」リンクと、自端末11にHTMLメールを送信するための「自分の携帯に送る」リンクと、他の携帯電話端末19にHTMLメールを送信するための[グリーティング送信]リンクとが表示されている。
【0053】
図7に示される表示画面において、ユーザが「グリーティング送信」を選択すると、図8に示されるような、「グリーティング送信」のページが表示される。さらに、「グリーティング送信」のページにおいて、ユーザが「文字の編集」を選択すると、図9に示されるような、「文字の編集」ページが表示される。ユーザは、指示用携帯電話端末11のテンキーなどを利用することにより、文字の入力枠a内に文字の入力、並びに、文字の大きさおよび色の変更のうちの少なくとも1つを行うことができる。さらに、ユーザは、必要に応じて、絵文字などを入力することができる。なお、図9の例では、文字の入力枠aの外側に画像が表示されているが、文字の入力枠aのみを表示してもよい。
【0054】
そして、ユーザが文字の入力を完了して、「OK」ボタンを押すと、図10に示されるように、HTMLメールの完成ページが表示される。該完成ページには、完成したHTMLメールが含まれる。次に、ユーザが完成ページにて「OK」ボタンを押すと、図8に示されるグリーティング送信のページに戻る。
【0055】
「グリーティング送信」のページにおいて、ユーザが「送信先の入力」を選択すると、送信先の入力ページ(図示せず)が表示される。送信先の入力ページでは、ユーザによって送信先のメールアドレスが入力される。なお、Webサーバ13の図示しない記憶部にアドレス帳を予め記憶しておき、該アドレス帳の中から送信先のメールアドレスを選択させてもよい。送信先のメールアドレスの入力完了後、再び、図8に示されるグリーティング送信のページに戻る。
【0056】
「グリーティング送信」のページにおいて、ユーザが「送信する」を選択すると、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14が図4に示される処理を実行する。従って、上記HTMLメールに含まれる画像が、入力された送信先に初めて送信される場合には、図10に示されるHTMLメールが直ちに送信される。一方、上記画像が、入力された送信先に既に送信されている場合には、図11に示されるような、重複送信となる旨の通知と、メール送信の確認とを行うためのページが表示される。図示の例では、送信先のメールアドレスと送信日時とが表示され、HTMLメールを送信するか否かを指示するためのボタンが表示されている。図11に示される表示画面で、「OK」ボタンを押すと、図10に示されるHTMLメールが送信される。
【0057】
なお、指示用携帯電話端末11は、送信履歴DB25において自端末を送信元とする履歴情報27に対し、さらなる情報を追加することができる。この場合の具体例について、図12〜図14を参照して説明する。図12〜図14は、本実施形態のHTMLメール送信システム10における指示用携帯電話端末11にて表示される表示画面の一例を示している。
【0058】
図12は、図5と同様のトップページであり、図5に示される表示画面を下方にスクロールすることにより表示されるものである。図12に示されるトップページにおいて、ユーザが「テンプレート・ダウンロード履歴」を選択すると、図13に示されるような、「送信履歴」のページが表示される。このページには、送信された画像ごとに、該画像が初めて送信された日と、上記画像の名称およびサムネイルと、上記画像に関してユーザが入力したメモの内容とが表示される。このページは、送信履歴DB25における送信元の履歴情報27をWebサーバ13が参照して作成したものである。
【0059】
図13に示される「送信履歴」のページにおいて、ユーザが、或る画像の「メモ入力・更新」を選択すると、図14に示されるような、「メモ入力・更新」ページが表示される。図示のページにおいて、ユーザは、指示用携帯電話端末11のテンキーなどを利用することにより、文字の入力枠b内に文字を入力することができる。なお、文字の入力枠bをユーザが選択することにより、文字の入力枠bのみを表示してもよい。
【0060】
そして、ユーザが文字の入力を完了して、「OK」ボタンを押すと、送信履歴DB25の送信元の履歴情報27におけるメモの内容が更新され、図13に示される「送信履歴」のページにおけるメモの内容が更新されることになる。
【0061】
なお、本実施形態では、携帯電話端末19にHTMLメールを送信しているが、PCなどの通信端末にHTMLメールを送信することもできる。この場合、携帯電話網メールサーバ17の代わりに、POP(Post Office Protocol)サーバを利用すればよい。
【0062】
また、本実施形態では、Webサーバ13、送信履歴管理サーバ14、およびSMTPサーバ15を別々の装置としているが、何れか2つ、または全てを一体の装置とすることもできる。
【0063】
また、図7に示されるHTMLプレビュー画面で、ユーザが「自分の携帯に送る」を選択した場合、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11を送信先携帯電話端末19として、HTMLメールを送信することになる。すなわち、指示用携帯電話端末11は、送信先携帯電話端末19にもなる。また、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11のメールアドレスを、ユーザアカウントおよびパスワードと共に図示しない記憶部に予め記憶しているので、上記の場合に送信先のメールアドレスを入力する必要は無い。
【0064】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図15および図16を参照して説明する。図15は、本実施形態のHTMLメール送信システム30の概略構成を示している。HTMLメール送信システム30は、送信元携帯電話端末33が、Webサーバ31からダウンロードしたHTMLメール用テンプレートと該テンプレートに利用する画像とを利用してHTMLメールを作成し、作成したHTMLメールを携帯電話網メールサーバ(ファイル送信装置)35を介して送信先携帯電話端末19に送信するものである。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0065】
図15に示されるように、HTMLメール送信システム30は、Webサーバ31、通信ネットワーク32、送信元携帯電話端末33、通信ネットワーク34、携帯電話網メールサーバ35、通信ネットワーク18、および、1または複数の送信先携帯電話端末19を備える構成である。
【0066】
Webサーバ31は、通信ネットワーク32を介して、送信元携帯電話端末33に通信可能に接続している。また、送信元携帯電話端末33は、通信ネットワーク34を介して、携帯電話網メールサーバ35に通信可能に接続している。また、携帯電話網メールサーバ35は、送信履歴管理サーバ14と通信可能に接続している。そして、携帯電話網メールサーバ35は、通信ネットワーク18を介して、1または複数の送信先携帯電話端末19に通信可能に接続している。なお、通信ネットワーク32・34は、図2に示される通信ネットワーク12・16・18と同様であり、その説明を省略すする。
【0067】
本実施形態のWebサーバ31は、図1に示されるWebサーバ13に比べて、重複送信確認部24が省略されている点と、HTMLメール作成部23に代えてデータ送出部41が設けられている点とが異なり、その他の構成は同様である。データ送出部41は、送信元携帯電話端末33からの要求に基づき、テンプレート記憶部21からHTMLテンプレートを読み出すと共に、該HTMLテンプレートに利用される画像を画像記憶部22から読み出し、読み出したHTMLテンプレートおよび画像を送信元携帯電話端末33に送信するものである。
【0068】
送信元携帯電話端末33は、データ記憶部42、データ受取部43、およびHTMLメール作成部44を備える構成である。データ受取部43は、Webサーバ13に要求して、所望のHTMLテンプレートおよび画像をWebサーバ13から受け取るものである。データ受取部43は、受け取ったデータをデータ記憶部42に記憶する。なお、データ受取部43における処理は、図7に示されるHTMLプレビュー画面において、「携帯ダウンロード」を選択した場合に行われる処理に対応する。
【0069】
HTMLメール作成部44は、図示しない操作部の操作に基づいて、HTMLメール用テンプレートと、該HTMLメール用テンプレートに利用される画像とをデータ記憶部42から読み出す。さらに、HTMLメール作成部44は、HTMLメールに記載するメッセージを、ユーザから上記操作部を介して取得し、取得したメッセージをHTMLメール用テンプレートのメッセージ部分に記載することにより、HTMLメールを作成する。
【0070】
さらに、HTMLメール作成部44は、作成したHTMLメールの送信先の情報を、ユーザから上記操作部を介して取得し、取得した送信先の情報を上記HTMLメールに追加する。そして、HTMLメール作成部44は、作成したHTMLメールの送信指示を、ユーザから上記操作部を介して取得した場合、上記HTMLメールを携帯電話網メールサーバ35に送信する。
【0071】
本実施形態の携帯電話網メールサーバ35は、図2に示される携帯電話網メールサーバ17に比べて、重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)45が追加されている点が異なる。重複送信確認部45は、図1に示される重複送信確認部24に比べて、HTMLメールの送信元が送信元携帯電話端末33である点が異なり、その他の機能は同様である。
【0072】
重複送信確認部45は、送信履歴管理サーバ14に照会した結果、送信元がHTMLメールに含まれる画像を送信先に過去に送信している場合、重複送信となる旨の通知とメール送信の確認とを含むHTMLメールである確認メールを送信する。図16は、この確認メールが送信元携帯電話端末33にて表示される表示画面の一例を示している。図示の例では、送信先のメールアドレスと送信日時とが表示され、HTMLメールを送信するか否かを指示するためのボタンが表示されている。送信元携帯電話端末33は、図16に示される表示画面で、「決定」ボタンが押された場合に送信を指示する指示メールを、「中止」ボタンが押された場合に送信の中止を指示する指示メールを、それぞれ重複送信確認部45に送信する。重複送信確認部45は、送信元携帯電話端末33からの指示メールに基づいて、HTMLメールを送信するか否かを判断する。
【0073】
従って、本実施形態のHTMLメール送信システム30は、送信元携帯電話端末33がHTMLメールを送信する場合、携帯電話網メールサーバ35によって、送信すべきHTMLメールの送信履歴が参照され、重複送信となる旨が送信元携帯電話端末33に通知される。従って、送信元携帯電話端末33のユーザは、重複送信を看過しても、携帯電話網メールサーバ35からの通知により確実に知得することができる。
【0074】
なお、本実施形態では、重複送信確認部24は、重複送信となる旨の通知とメール送信の確認とを含む確認メールを送信元携帯電話端末33に送信しているが、重複送信となる旨の通知のみを含むメールを送信元携帯電話端末33に送信し、自身がHTMLメールを送信するか否かを判断してもよい。
【0075】
〔実施の形態3〕
次に、本発明の他の実施形態について、図17を参照して説明する。図17は、本実施形態のHTMLメール送信システム50の概略構成を示している。HTMLメール送信システム50は、送信元携帯電話端末(ファイル送信装置)51が、Webサーバ31からダウンロードしたHTMLメール用テンプレートと該テンプレートに利用する画像とを利用してHTMLメールを作成し、作成したHTMLメールを携帯電話網メールサーバ17を介して送信先携帯電話端末19に送信するものである。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0076】
本実施形態のHTMLメール送信システム50は、図15に示されるHTMLメール送信システム30に比べて、重複送信確認部、送信履歴DB、および送信履歴管理部が送信元携帯電話端末33に設けられる点とが異なり、その他の構成は同様である。すなわち、重複送信の確認を送信元携帯電話端末51が行うことになる。
【0077】
本実施形態の送信元携帯電話端末51は、図15に示される送信元携帯電話端末33に比べて、重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)52、送信履歴管理部53、および送信履歴DB(送信履歴記憶部)54が追加されている点が異なり、その他の構成は同様である。
【0078】
送信履歴管理部53および送信履歴DB54は、図1に示される送信履歴管理サーバ14の送信履歴管理部26および送信履歴DB25に比べて、自端末51の送信履歴情報のみを記憶しかつ管理する点が異なり、その他の構成は同様である。
【0079】
HTMLメール作成部44は、作成したHTMLメールの送信指示を、ユーザから図示しない操作部を介して取得した場合、上記HTMLメールを重複送信確認部52に送信する。重複送信確認部52は、HTMLメール作成部44からHTMLメールを受信すると、受信したHTMLメールに含まれる画像および送信先の情報を送信履歴管理部53に送信して、上記画像を含むHTMLメールを上記送信先に過去に送信しているか否かを送信履歴管理部53に照会する。すなわち、本実施形態では、送信元は自端末51のみであるので、重複送信確認部52は、図1に示される重複送信確認部24と、図15に示される重複送信確認部45とに比べて、送信元の照会が省略されることになる。照会の結果、過去に送信されている場合には、重複送信確認部52は、同じ画像が同じ送信先に過去に送信されている旨を、図示しない表示部にて表示する。このときの表示画面は、図11に示される表示画面と同様である。
【0080】
そして、重複送信確認部52は、上記表示に対する上記HTMLメールの送信指示を上記操作部から取得した場合、或いは、上記照会の結果、過去に送信されていない場合、上記HTMLメールを、携帯電話網メールサーバ17を介して、送信先携帯電話端末19に送信する。さらに、重複送信確認部52は、上記HTMLメールを送信履歴管理部53にも送信する。
【0081】
従って、本実施形態のHTMLメール送信システム50は、送信元携帯電話端末51がHTMLメールを送信する場合、自端末51の重複送信確認部52によって、送信すべきHTMLメールの送信履歴が参照され、重複送信となる旨が通知される。従って、送信元携帯電話端末51のユーザは、重複送信を看過しても、重複送信確認部52からの通知により確実に知得することができる。
【0082】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0083】
例えば、上記実施形態は、画像の重複送信をユーザに確認させるための構成であるが、HTMLメールテンプレートの重複送信をユーザに確認させるための構成であってもよい。このように、本発明は、任意のファイルを送信する構成に適用することができる。
【0084】
最後に、Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35の各ブロック、特にHTMLメール作成部23・44、重複送信確認部24・45・52、送信履歴管理部26・53、データ送出部41、およびデータ受取部43は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0085】
すなわち、Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるWebサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0086】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0087】
また、Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、指示元がファイルを送信する場合、ファイル送信装置によって、送信すべきファイルの送信履歴情報が参照され、送信すべきファイルが過去に送信されている旨が上記指示元に通知されるので、画像ファイルだけでなく、音声ファイル、テンプレートファイル、文書ファイルなど、種々のファイルの送信に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の一実施形態であるHTMLメール送信システムにおけるWebサーバおよび送信履歴管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記HTMLメール送信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記送信履歴管理サーバにおける送信履歴DBに記憶されている画像および送信先の履歴情報の一例を表形式で示す図である。
【図4】上記HTMLメール送信システムにおいてHTMLメールを送信するときの処理動作を示すフローチャートである。
【図5】上記HTMLメール送信システムにおける指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するトップページの一部を示している。
【図6】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する季節特集のページを示している。
【図7】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するHTMLプレビュー画面のページを示している。
【図8】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するグリーティング送信のページを示している。
【図9】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する文字編集のページを示している。
【図10】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するHTMLメールの完成ページを示している。
【図11】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するページであって、重複送信となる旨の通知とメール送信の確認とを行うためのページを示している。
【図12】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する上記トップページの他の部分を示している。
【図13】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する送信履歴のページを示している。
【図14】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するメモ入力・更新のページを示している。
【図15】本発明の別の実施形態であるHTMLメール送信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図16】上記HTMLメール送信システムにおける送信元携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、確認メールの内容を示している。
【図17】本発明の他の実施形態であるHTMLメール送信システムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0090】
10・30・50 HTMLメール送信システム
11 指示用携帯電話端末
12・16・18・32・34 通信ネットワーク
13 Webサーバ(ファイル送信装置)
14 送信履歴管理サーバ(送信履歴管理装置)
19 送信先携帯電話端末
24・45・52 重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)
27 履歴情報(送信履歴情報)
33 送信元携帯電話端末
35 携帯電話網メールサーバ(ファイル送信装置)
51 送信元携帯電話端末(ファイル送信装置)
54 送信履歴DB(送信履歴記憶部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、或るファイルを送信するファイル送信装置およびその制御方法、ファイル送信装置制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。特に、本発明は、画像ファイルの送信に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯通信端末の高性能化が進んでおり、携帯電話機、PHS端末などから、電子メールを送信できるようになっている。さらに、上記携帯通信端末は、インターネットからダウンロードした画像ファイルや、内蔵のデジタルカメラにて撮影された画像ファイルを、電子メールに添付して送信する機能を備えていることが多い。
【0003】
また、特許文献1には、画像ファイルを外部に送信する通信機能付き電子カメラ等の電子画像装置が開示されている。該電子画像装置は、画像ファイルを送信する際に、その際の送信先等の送信設定を送信履歴情報として送信した画像ファイルに対応付けて記録するとともに、表示部に表示される画像を参照しながら送信する画像ファイルを選択する際には、該画像に対応した送信履歴情報を表示部に表示している。これにより、例えば選択した画像ファイルを外部に送信してバックアップを取るような場合には、既にバックアップを取った画像ファイルに対して別の送信先に送信して2重にバックアップを取るような無駄を未然に防止できる。
【特許文献1】特開2002−369052号公報(2002年12月20日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、送信履歴情報を表示部に表示するだけでは、ユーザが上記送信履歴情報を看過する可能性がある。この場合、例えば2重にバックアップを取るような無駄が生じることになる。特に、上記送信履歴情報が多くなるにつれて、その可能性が高くなる。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信すべきファイルが過去に送信されていることをユーザが確実に知得できるファイル送信装置などを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るファイル送信装置は、或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記課題を解決するために、上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部と、上記送信履歴情報を参照して、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
また、本発明に係るファイル送信装置の制御方法は、或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部を備えるファイル送信装置の制御方法において、上記課題を解決するために、送信すべきファイルの上記送信履歴情報を参照するステップと、該参照の結果、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴としている。
【0008】
ここで、ファイルとしては、送信可能な任意のものを利用でき、例えば、画像ファイル音声ファイル、テンプレートファイル、文書ファイル、電子メールなどが挙げられる。また、上記ファイル送信装置が送信するファイルは、自装置が記憶または作成するファイルでもよいし、外部から受信したファイルでもよい。また、ファイルの送信を指示する指示元は、自装置の場合もあれば、外部の装置の場合もある。
【0009】
上記の構成および方法によると、指示元がファイルを送信する場合、ファイル送信装置によって、送信すべきファイルの送信履歴情報が参照され、送信すべきファイルが過去に送信されている旨が上記指示元に通知される。従って、ユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを看過しても、ファイル送信装置からの通知により確実に知得することができる。
【0010】
本発明に係るファイル送信装置は、或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記課題を解決するために、上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供する送信情報提供手段と、送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会し、該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
また、本発明に係るファイル送信装置の制御方法は、或るファイルを送信するファイル送信装置の制御方法であって、上記課題を解決するために、上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供するステップと、送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会するステップと、該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴としている。
【0012】
上記の構成および方法によると、指示元がファイルを送信する場合、ファイル送信装置によって、送信すべきファイルの送信履歴情報が送信履歴管理装置に照会され、送信すべきファイルが過去に送信されている旨が上記指示元に通知される。従って、ユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを看過しても、ファイル送信装置からの通知により確実に知得することができる。
【0013】
本発明に係るファイル送信装置では、上記通知手段の通知に対する上記指示元からの指示に基づいて、上記送信すべきファイルを送信するか否かを判断する判断手段をさらに備えることが好ましい。この場合、不要なファイル送信を防止できるので、通信リソースの負担を軽減することができる。
【0014】
なお、状況によっては、同じファイルを同じ送信先に送信することを防止したい場合がある。そこで、上記通知手段は、送信すべきファイルが、送信すべき送信先に過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に対し通知してもよい。
【0015】
また、上記ファイルの具体例としては、携帯電話端末を送信元として、単独で送信され、または電子メールに添付して送信される画像ファイルが挙げられる。この場合、上記ファイル送信装置が上記携帯電話端末からの指示に基づき該携帯電話端末を送信元として送信先に画像ファイルを送信する場合、上記携帯電話端末が上記ファイル送信装置を介して送信先に画像ファイルを送信する場合、上記携帯電話端末である上記ファイル送信装置が送信先に画像ファイルを送信する場合などが考えられる。なお、画像ファイルは、静止画像のファイルであってもよいし、動画像のファイルであってもよい。
【0016】
なお、上記ファイル送信装置における各手段を、ファイル送信装置制御プログラムによりコンピュータ上で機能させることができる。さらに、上記ファイル送信装置制御プログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記ファイル送信装置制御プログラムを実行させることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明に係るファイル送信装置は、送信すべきファイルの送信履歴情報を参照して、送信すべきファイルが過去に送信されている場合にその旨を指示元に通知するので、ユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを確実に知得できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図14を参照して説明する。図2は、本実施形態のHTML(HyperText Markup Language)メール送信システムの概略構成を示している。
【0019】
ここで、HTMLメールとは、電子メールのメッセージ部分をHTML形式で記述したものである。HTMLメールの場合、文字の大きさや太さを設定したり、文字どうしの間に画像を表示させたりできるので、単純なテキスト形式の電子メールに比べて豊かな情報の表現が可能である(日経BP社、『日経BPデジタル大事典 2000-2001年版』)。
【0020】
従来、HTMLメールの送受信は、PC(Personal Computer)などの通信端末上でHTML形式に対応した電子メールソフトを利用することにより行われてきた。近時では、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモから「デコメール(登録商標)」の名称で提供されるメールサービスを利用することにより、携帯電話端末にてHTMLメールを送受信できるようになっている。
【0021】
しかしながら、携帯電話端末の操作部は、通常、テンキーと少数の機能キーとを有するのみであり、英数字キーと多数の機能キーとを有するPC等の操作部に比べて、操作に制約を受けることになる。このため、携帯電話端末でHTMLメールを作成することは、ユーザに多大の労力を強いることになる。
【0022】
この問題点を解決するため、最近では、各種のHTMLテンプレート、画像などを提供するWebサイトがインターネット上に設けられ始めている。これらのWebサイトが提供するHTMLテンプレートに所望の文字を入力して送信することにより、HTMLメールを簡便に送信することができる。
【0023】
図2に示されるように、HTMLメール送信システム10は、指示用携帯電話端末11、通信ネットワーク12、Webサーバ(ファイル送信装置)13、送信履歴管理サーバ(送信履歴管理装置)14、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ15、通信ネットワーク16、携帯電話網メールサーバ17、通信ネットワーク18、および、1または複数の送信先携帯電話端末19を備える構成である。
【0024】
指示用携帯電話端末11は、通信ネットワーク12を介して、Webサーバ13に通信可能に接続している。また、Webサーバ13は、送信履歴管理サーバ14およびSMTPサーバ15と通信可能に接続している。また、SMTPサーバ15は、通信ネットワーク16を介して、携帯電話網メールサーバ17に通信可能に接続している。そして、携帯電話網メールサーバ17は、通信ネットワーク18を介して、1または複数の送信先携帯電話端末19に通信可能に接続している。
【0025】
指示用携帯電話端末11は、通信ネットワーク12を介してWebサーバ13と通信を行い、Webサーバ13に対して各種の指示を行うものである。本実施形態では、指示用携帯電話端末11は、Webサーバ13がHTMLメールを作成し、作成したHTMLメールを送信するように指示する。なお、指示用携帯電話端末11は、通信を行うための通信部、通話を行うための通話部、表示を行うための表示部、操作を行うための操作部などを備える公知の携帯電話端末と同様の構成であるため、その詳細を省略する。
【0026】
Webサーバ13は、WWW(World Wide Web)のクライアント(ブラウザ)にファイルやデータを提供する装置である。また、送信履歴管理サーバ14は、画像の送信履歴情報を管理するものである。
【0027】
本実施形態では、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11からの指示に基づき、HTMLメールを作成して、SMTPサーバ15に送信する。このとき、Webサーバ13は、送信するHTMLメールに含まれる画像の情報を、送信履歴管理サーバ14に通知し、送信履歴管理サーバ14は、通知された画像の情報で上記画像の送信履歴情報を更新する。
【0028】
さらに、本実施形態では、Webサーバ13は、HTMLメールをSMTPサーバ15に送信する前に、送信履歴管理サーバ14にアクセスして、HTMLメールに含まれる画像が過去に送信されたか否かを判断する。過去に送信されている場合、その旨をWebサーバ13が指示用携帯電話端末11に通知する。そして、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11からHTMLメールの送信指示を受信したときに、HTMLメールをSMTPサーバ15に送信する。
【0029】
従って、指示用携帯電話端末11のユーザは、送信すべきファイルが過去に送信されていることを看過しても、Webサーバ13からの通知により確実に知得することができる。なお、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14の詳細については後述する。
【0030】
なお、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11のメールアドレスと、指示用携帯電話端末11を利用するユーザのアカウントおよびパスワードとを対応付けて、図示しない記憶部に記憶している。
【0031】
SMTPサーバ15とは、SMTPに対応するメールサーバをいう。SMTPは、インターネット上で電子メールの転送に利用されているプロトコルの1つである。本実施形態では、SMTPサーバ15は、Webサーバ13から受信したHTMLメールを、通信ネットワーク16上に送信するものである。
【0032】
携帯電話網メールサーバ17は、携帯電話網にて電子メール・システムを構成するための各種機能を備えたサーバである。この機能の例としては、メッセージの送受信機能、メールボックス機能、メッセージ管理機能などが挙げられる。本実施形態では、携帯電話網メールサーバ17は、SMTPサーバ15から通信ネットワーク16を介してHTMLメールを受信し、受信したHTMLメールを、送信先携帯電話端末19からの要求により、通信ネットワーク18を介して送信先携帯電話端末19に送信するものである。
【0033】
送信先携帯電話端末19は、携帯電話網メールサーバ17に要求して受信したHTMLメールを表示するものである。なお、指示用携帯電話端末11および送信先携帯電話端末19としては、HTMLメールを表示する機能以外は、公知の携帯電話端末と同様であるので、その詳細を省略する。
【0034】
通信ネットワーク12・16・18には、インターネット、LAN(Local Area Network)など、公知の通信ネットワークを利用することができる。また、通信ネットワーク2に利用される通信回線には、公衆通信回線、専用線、ISDN(Integrated Services Digital Network)など、公知の通信回線を利用することができる。なお、通信ネットワーク12・16・18は、全てが同じものであってもよいし、2つが同じで1つが異なるものであってもよいし、全てが異なるものであってもよい。
【0035】
図1は、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14の詳細を示す図である。図示のように、Webサーバ13は、テンプレート記憶部21、画像記憶部22、HTMLメール作成部23、および重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)24を備える構成である。また、送信履歴管理サーバ14は、送信履歴DB(データベース)25および送信履歴管理部26およびを備える構成である。なお、図1では、Webサーバ13と指示用携帯電話端末11との間の通信ネットワーク12を省略しており、また、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14において、外部と情報を送受信する通信部を省略している。
【0036】
テンプレート記憶部21は、各種のHTMLメール用テンプレートを記憶するものである。また、画像記憶部22は、HTMLメールに利用される各種の画像を記憶するものである。HTMLメール用テンプレートおよび画像は、カテゴリに分類されて記憶されている。
【0037】
HTMLメール作成部23は、指示用携帯電話端末11からの指示に基づいて、テンプレート記憶部21からHTMLメール用テンプレートを読み出し、読み出したHTMLメール用テンプレートに利用される画像を画像記憶部22から読み出す。さらに、HTMLメール作成部23は、HTMLメールに記載するメッセージを指示用携帯電話端末11から受信し、受信したメッセージをHTMLメール用テンプレートのメッセージ部分に記載することにより、HTMLメールを作成する。
【0038】
さらに、HTMLメール作成部23は、作成したHTMLメールの送信先の情報を、指示用携帯電話端末11から受信して、上記HTMLメールに追加する。そして、HTMLメール作成部23は、作成したHTMLメールの送信指示を指示用携帯電話端末11から受信した場合、上記HTMLメールを重複送信確認部24に送信する。
【0039】
重複送信確認部24は、HTMLメール作成部23からHTMLメールを受信すると、受信したHTMLメールに含まれる送信元(指示用携帯電話端末11)、画像、および送信先の情報を送信履歴管理サーバ14に送信して、上記送信元が上記画像を含むHTMLメールを上記送信先に過去に送信しているか否かを送信履歴管理サーバ14に照会する。なお、HTMLメールに含まれる画像が複数である場合、重複送信確認部24は、上記送信元が複数の上記画像の少なくとも1つを含むHTMLメールを上記送信先に過去に送信しているか否かを送信履歴管理部26に照会すればよい。照会の結果、過去に送信されている場合には、重複送信確認部24は、同じ画像が同じ送信先に過去に送信されている旨を通知する。
【0040】
そして、重複送信確認部24は、上記通知に対する上記HTMLメールの送信指示を指示用携帯電話端末11から受信した場合、或いは、上記照会の結果、過去に送信されていない場合、上記HTMLメールをSMTPサーバ15に送信する。これにより、SMTPサーバ15は、上記HTMLメールを、通信ネットワーク16・18および携帯電話網メールサーバ17を介して、上記送信先の携帯電話端末19に送信する。さらに、重複送信確認部24は、上記HTMLメールを送信履歴DB25にも送信する。
【0041】
送信履歴DB25は、Webサーバ13から送信されたHTMLメールに含まれる画像および送信先の履歴情報を送信元ごとに記憶している。図3は、送信履歴DB25に記憶されている上記画像および送信先の履歴情報の一例を示している。図示のように、送信履歴DB25は、送信元ごとに履歴情報(送信履歴情報)27を記憶しており、該履歴情報27には、送信した画像のID(識別情報)としての画像名と、送信先のメールアドレスとが対応付けられている。なお、送信元のメールアドレスに代えて、指示用携帯電話端末11がWebサーバ13にアクセスするときに行われる認証時に取得するユーザアカウントを利用することもできる。
【0042】
さらに、履歴情報27には、画像のカテゴリごとの送信数が含まれている。これにより、例えば、送信数の多いカテゴリに含まれる画像であって、ユーザが選択可能な画像の数を増やすようにするなど、ユーザの利用状況に応じたサービスを提供することができる。
【0043】
また、履歴情報27には、送信した画像の画像名に対応付けて、該画像が最初に送信された年月日(開始日)と、上記画像に関して指示用携帯電話端末11から入力されたメモとが含まれている。また、履歴情報27には、上記送信先のメールアドレスと共に、送信したHTMLメールの送信日および文章内容が含まれている。これにより、例えば、HTMLメールの送信が所定期間以上行われていない場合に、指示用携帯電話端末11に対し警告したり、過去に送信したHTMLメールを確認したりすることができ、ユーザが利用し易いサービスを提供することができる。
【0044】
送信履歴管理部26は、重複送信確認部24から送信元、画像、および送信先の情報を受信すると、上記送信元が上記画像を上記送信先に過去に送信しているか否かを、送信履歴DB25を検索して判断し、該判断の結果を重複送信確認部24に送信する。また、送信履歴管理部26は、重複送信確認部24からHTMLメールを受信すると、受信したHTMLメールに含まれる送信元、画像、送信先、送信日、およびメッセージ内容の情報に基づいて、送信履歴DB25を更新する。
【0045】
図4は、上記構成のHTMLメール送信システムにおいて、HTMLメールを送信するときの処理動作を示している。HTMLメール作成部23によって作成されたHTMLメールの送信が、指示用携帯電話端末11から指示された場合、図示のように、まず、重複送信確認部24が、HTMLメールの分析を実施して(S11。以下、単に「S11」と記載することがある。他のステップについても同様である。)、HTMLメールの送信元、画像ID、および送信先を取得する(S12)。
【0046】
次に、送信履歴管理部26は、送信履歴DB25を検索して、上記送信元の履歴情報27の中に、上記画像IDに対応付けられた上記送信先が存在するかを調べる(S13)。存在しない場合、ステップS16に進む。一方、存在する場合、重複送信確認部24は、同じ画像が同じ送信先に既に送信されているため、今回のメール送信が重複送信になる旨の通知と、上記メール送信の確認とを指示用携帯電話端末11に対して行う(S14)。
【0047】
次に、送信履歴管理部26は、指示用携帯電話端末11からの指示により、上記HTMLメールの送信を行うか否かを判断する(S15)。上記HTMLメールを送信する場合には、ステップS15に進む一方、上記HTMLメールを送信しない場合には、処理動作を終了する。
【0048】
ステップS16において、送信履歴管理部26は、上記HTMLメールを、SMTPサーバ15、通信ネットワーク16・18および携帯電話網メールサーバ17を介して、上記送信先の携帯電話端末19に送信する。そして、送信したHTMLメールに基づいて、送信履歴管理部26が送信履歴DB25を更新する(S17)。その後、処理動作を終了する。
【0049】
〔実施例〕
次に、上記構成のHTMLメール送信システム10を利用して、指示用携帯電話端末11が送信先携帯電話端末19にHTMLメールを送信する具体例について、図5〜図11を参照して説明する。図5〜図11は、本実施形態のHTMLメール送信システム10における指示用携帯電話端末11にて表示される表示画面の一例を示している。
【0050】
指示用携帯電話端末11がWebサーバ13に最初にアクセスすると、認証処理が行われた後に、図5に示されるような、トップページの一部が表示される。図示の下線部には、ハイパーリンクが貼られており、ハイパーリンクを辿っていくことにより、季節、性別、状況などの種々のカテゴリに応じたHTMLメールのテンプレートが提供される。なお、トップページを上下方向にスクロールすることにより、トップページの他の部分が表示される。
【0051】
図5に示されるトップページにおいて、ユーザが「季節特集」を選択すると、図6に示されるような、「季節特集」のページが表示される。「季節特集」のページには、HTMLテンプレートの題名がハイパーリンク形式で表示される。さらに、「季節特集」のページにおいて、ユーザが「花火大会合コン!」を選択すると、図7に示されるような、「花火大会合コン!」のHTMLプレビューのページが表示される。
【0052】
図7に示されるHTMLプレビューのページには、HTMLメールのテンプレートが表示される。図示の例では、花火の画像とサンプルメッセージとが表示されている。さらに、上記HTMLプレビューのページには、携帯電話端末11に画像を直接送信するための「携帯ダウンロード」リンクと、自端末11にHTMLメールを送信するための「自分の携帯に送る」リンクと、他の携帯電話端末19にHTMLメールを送信するための[グリーティング送信]リンクとが表示されている。
【0053】
図7に示される表示画面において、ユーザが「グリーティング送信」を選択すると、図8に示されるような、「グリーティング送信」のページが表示される。さらに、「グリーティング送信」のページにおいて、ユーザが「文字の編集」を選択すると、図9に示されるような、「文字の編集」ページが表示される。ユーザは、指示用携帯電話端末11のテンキーなどを利用することにより、文字の入力枠a内に文字の入力、並びに、文字の大きさおよび色の変更のうちの少なくとも1つを行うことができる。さらに、ユーザは、必要に応じて、絵文字などを入力することができる。なお、図9の例では、文字の入力枠aの外側に画像が表示されているが、文字の入力枠aのみを表示してもよい。
【0054】
そして、ユーザが文字の入力を完了して、「OK」ボタンを押すと、図10に示されるように、HTMLメールの完成ページが表示される。該完成ページには、完成したHTMLメールが含まれる。次に、ユーザが完成ページにて「OK」ボタンを押すと、図8に示されるグリーティング送信のページに戻る。
【0055】
「グリーティング送信」のページにおいて、ユーザが「送信先の入力」を選択すると、送信先の入力ページ(図示せず)が表示される。送信先の入力ページでは、ユーザによって送信先のメールアドレスが入力される。なお、Webサーバ13の図示しない記憶部にアドレス帳を予め記憶しておき、該アドレス帳の中から送信先のメールアドレスを選択させてもよい。送信先のメールアドレスの入力完了後、再び、図8に示されるグリーティング送信のページに戻る。
【0056】
「グリーティング送信」のページにおいて、ユーザが「送信する」を選択すると、Webサーバ13および送信履歴管理サーバ14が図4に示される処理を実行する。従って、上記HTMLメールに含まれる画像が、入力された送信先に初めて送信される場合には、図10に示されるHTMLメールが直ちに送信される。一方、上記画像が、入力された送信先に既に送信されている場合には、図11に示されるような、重複送信となる旨の通知と、メール送信の確認とを行うためのページが表示される。図示の例では、送信先のメールアドレスと送信日時とが表示され、HTMLメールを送信するか否かを指示するためのボタンが表示されている。図11に示される表示画面で、「OK」ボタンを押すと、図10に示されるHTMLメールが送信される。
【0057】
なお、指示用携帯電話端末11は、送信履歴DB25において自端末を送信元とする履歴情報27に対し、さらなる情報を追加することができる。この場合の具体例について、図12〜図14を参照して説明する。図12〜図14は、本実施形態のHTMLメール送信システム10における指示用携帯電話端末11にて表示される表示画面の一例を示している。
【0058】
図12は、図5と同様のトップページであり、図5に示される表示画面を下方にスクロールすることにより表示されるものである。図12に示されるトップページにおいて、ユーザが「テンプレート・ダウンロード履歴」を選択すると、図13に示されるような、「送信履歴」のページが表示される。このページには、送信された画像ごとに、該画像が初めて送信された日と、上記画像の名称およびサムネイルと、上記画像に関してユーザが入力したメモの内容とが表示される。このページは、送信履歴DB25における送信元の履歴情報27をWebサーバ13が参照して作成したものである。
【0059】
図13に示される「送信履歴」のページにおいて、ユーザが、或る画像の「メモ入力・更新」を選択すると、図14に示されるような、「メモ入力・更新」ページが表示される。図示のページにおいて、ユーザは、指示用携帯電話端末11のテンキーなどを利用することにより、文字の入力枠b内に文字を入力することができる。なお、文字の入力枠bをユーザが選択することにより、文字の入力枠bのみを表示してもよい。
【0060】
そして、ユーザが文字の入力を完了して、「OK」ボタンを押すと、送信履歴DB25の送信元の履歴情報27におけるメモの内容が更新され、図13に示される「送信履歴」のページにおけるメモの内容が更新されることになる。
【0061】
なお、本実施形態では、携帯電話端末19にHTMLメールを送信しているが、PCなどの通信端末にHTMLメールを送信することもできる。この場合、携帯電話網メールサーバ17の代わりに、POP(Post Office Protocol)サーバを利用すればよい。
【0062】
また、本実施形態では、Webサーバ13、送信履歴管理サーバ14、およびSMTPサーバ15を別々の装置としているが、何れか2つ、または全てを一体の装置とすることもできる。
【0063】
また、図7に示されるHTMLプレビュー画面で、ユーザが「自分の携帯に送る」を選択した場合、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11を送信先携帯電話端末19として、HTMLメールを送信することになる。すなわち、指示用携帯電話端末11は、送信先携帯電話端末19にもなる。また、Webサーバ13は、指示用携帯電話端末11のメールアドレスを、ユーザアカウントおよびパスワードと共に図示しない記憶部に予め記憶しているので、上記の場合に送信先のメールアドレスを入力する必要は無い。
【0064】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図15および図16を参照して説明する。図15は、本実施形態のHTMLメール送信システム30の概略構成を示している。HTMLメール送信システム30は、送信元携帯電話端末33が、Webサーバ31からダウンロードしたHTMLメール用テンプレートと該テンプレートに利用する画像とを利用してHTMLメールを作成し、作成したHTMLメールを携帯電話網メールサーバ(ファイル送信装置)35を介して送信先携帯電話端末19に送信するものである。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0065】
図15に示されるように、HTMLメール送信システム30は、Webサーバ31、通信ネットワーク32、送信元携帯電話端末33、通信ネットワーク34、携帯電話網メールサーバ35、通信ネットワーク18、および、1または複数の送信先携帯電話端末19を備える構成である。
【0066】
Webサーバ31は、通信ネットワーク32を介して、送信元携帯電話端末33に通信可能に接続している。また、送信元携帯電話端末33は、通信ネットワーク34を介して、携帯電話網メールサーバ35に通信可能に接続している。また、携帯電話網メールサーバ35は、送信履歴管理サーバ14と通信可能に接続している。そして、携帯電話網メールサーバ35は、通信ネットワーク18を介して、1または複数の送信先携帯電話端末19に通信可能に接続している。なお、通信ネットワーク32・34は、図2に示される通信ネットワーク12・16・18と同様であり、その説明を省略すする。
【0067】
本実施形態のWebサーバ31は、図1に示されるWebサーバ13に比べて、重複送信確認部24が省略されている点と、HTMLメール作成部23に代えてデータ送出部41が設けられている点とが異なり、その他の構成は同様である。データ送出部41は、送信元携帯電話端末33からの要求に基づき、テンプレート記憶部21からHTMLテンプレートを読み出すと共に、該HTMLテンプレートに利用される画像を画像記憶部22から読み出し、読み出したHTMLテンプレートおよび画像を送信元携帯電話端末33に送信するものである。
【0068】
送信元携帯電話端末33は、データ記憶部42、データ受取部43、およびHTMLメール作成部44を備える構成である。データ受取部43は、Webサーバ13に要求して、所望のHTMLテンプレートおよび画像をWebサーバ13から受け取るものである。データ受取部43は、受け取ったデータをデータ記憶部42に記憶する。なお、データ受取部43における処理は、図7に示されるHTMLプレビュー画面において、「携帯ダウンロード」を選択した場合に行われる処理に対応する。
【0069】
HTMLメール作成部44は、図示しない操作部の操作に基づいて、HTMLメール用テンプレートと、該HTMLメール用テンプレートに利用される画像とをデータ記憶部42から読み出す。さらに、HTMLメール作成部44は、HTMLメールに記載するメッセージを、ユーザから上記操作部を介して取得し、取得したメッセージをHTMLメール用テンプレートのメッセージ部分に記載することにより、HTMLメールを作成する。
【0070】
さらに、HTMLメール作成部44は、作成したHTMLメールの送信先の情報を、ユーザから上記操作部を介して取得し、取得した送信先の情報を上記HTMLメールに追加する。そして、HTMLメール作成部44は、作成したHTMLメールの送信指示を、ユーザから上記操作部を介して取得した場合、上記HTMLメールを携帯電話網メールサーバ35に送信する。
【0071】
本実施形態の携帯電話網メールサーバ35は、図2に示される携帯電話網メールサーバ17に比べて、重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)45が追加されている点が異なる。重複送信確認部45は、図1に示される重複送信確認部24に比べて、HTMLメールの送信元が送信元携帯電話端末33である点が異なり、その他の機能は同様である。
【0072】
重複送信確認部45は、送信履歴管理サーバ14に照会した結果、送信元がHTMLメールに含まれる画像を送信先に過去に送信している場合、重複送信となる旨の通知とメール送信の確認とを含むHTMLメールである確認メールを送信する。図16は、この確認メールが送信元携帯電話端末33にて表示される表示画面の一例を示している。図示の例では、送信先のメールアドレスと送信日時とが表示され、HTMLメールを送信するか否かを指示するためのボタンが表示されている。送信元携帯電話端末33は、図16に示される表示画面で、「決定」ボタンが押された場合に送信を指示する指示メールを、「中止」ボタンが押された場合に送信の中止を指示する指示メールを、それぞれ重複送信確認部45に送信する。重複送信確認部45は、送信元携帯電話端末33からの指示メールに基づいて、HTMLメールを送信するか否かを判断する。
【0073】
従って、本実施形態のHTMLメール送信システム30は、送信元携帯電話端末33がHTMLメールを送信する場合、携帯電話網メールサーバ35によって、送信すべきHTMLメールの送信履歴が参照され、重複送信となる旨が送信元携帯電話端末33に通知される。従って、送信元携帯電話端末33のユーザは、重複送信を看過しても、携帯電話網メールサーバ35からの通知により確実に知得することができる。
【0074】
なお、本実施形態では、重複送信確認部24は、重複送信となる旨の通知とメール送信の確認とを含む確認メールを送信元携帯電話端末33に送信しているが、重複送信となる旨の通知のみを含むメールを送信元携帯電話端末33に送信し、自身がHTMLメールを送信するか否かを判断してもよい。
【0075】
〔実施の形態3〕
次に、本発明の他の実施形態について、図17を参照して説明する。図17は、本実施形態のHTMLメール送信システム50の概略構成を示している。HTMLメール送信システム50は、送信元携帯電話端末(ファイル送信装置)51が、Webサーバ31からダウンロードしたHTMLメール用テンプレートと該テンプレートに利用する画像とを利用してHTMLメールを作成し、作成したHTMLメールを携帯電話網メールサーバ17を介して送信先携帯電話端末19に送信するものである。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0076】
本実施形態のHTMLメール送信システム50は、図15に示されるHTMLメール送信システム30に比べて、重複送信確認部、送信履歴DB、および送信履歴管理部が送信元携帯電話端末33に設けられる点とが異なり、その他の構成は同様である。すなわち、重複送信の確認を送信元携帯電話端末51が行うことになる。
【0077】
本実施形態の送信元携帯電話端末51は、図15に示される送信元携帯電話端末33に比べて、重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)52、送信履歴管理部53、および送信履歴DB(送信履歴記憶部)54が追加されている点が異なり、その他の構成は同様である。
【0078】
送信履歴管理部53および送信履歴DB54は、図1に示される送信履歴管理サーバ14の送信履歴管理部26および送信履歴DB25に比べて、自端末51の送信履歴情報のみを記憶しかつ管理する点が異なり、その他の構成は同様である。
【0079】
HTMLメール作成部44は、作成したHTMLメールの送信指示を、ユーザから図示しない操作部を介して取得した場合、上記HTMLメールを重複送信確認部52に送信する。重複送信確認部52は、HTMLメール作成部44からHTMLメールを受信すると、受信したHTMLメールに含まれる画像および送信先の情報を送信履歴管理部53に送信して、上記画像を含むHTMLメールを上記送信先に過去に送信しているか否かを送信履歴管理部53に照会する。すなわち、本実施形態では、送信元は自端末51のみであるので、重複送信確認部52は、図1に示される重複送信確認部24と、図15に示される重複送信確認部45とに比べて、送信元の照会が省略されることになる。照会の結果、過去に送信されている場合には、重複送信確認部52は、同じ画像が同じ送信先に過去に送信されている旨を、図示しない表示部にて表示する。このときの表示画面は、図11に示される表示画面と同様である。
【0080】
そして、重複送信確認部52は、上記表示に対する上記HTMLメールの送信指示を上記操作部から取得した場合、或いは、上記照会の結果、過去に送信されていない場合、上記HTMLメールを、携帯電話網メールサーバ17を介して、送信先携帯電話端末19に送信する。さらに、重複送信確認部52は、上記HTMLメールを送信履歴管理部53にも送信する。
【0081】
従って、本実施形態のHTMLメール送信システム50は、送信元携帯電話端末51がHTMLメールを送信する場合、自端末51の重複送信確認部52によって、送信すべきHTMLメールの送信履歴が参照され、重複送信となる旨が通知される。従って、送信元携帯電話端末51のユーザは、重複送信を看過しても、重複送信確認部52からの通知により確実に知得することができる。
【0082】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0083】
例えば、上記実施形態は、画像の重複送信をユーザに確認させるための構成であるが、HTMLメールテンプレートの重複送信をユーザに確認させるための構成であってもよい。このように、本発明は、任意のファイルを送信する構成に適用することができる。
【0084】
最後に、Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35の各ブロック、特にHTMLメール作成部23・44、重複送信確認部24・45・52、送信履歴管理部26・53、データ送出部41、およびデータ受取部43は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0085】
すなわち、Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるWebサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0086】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0087】
また、Webサーバ13・31、送信履歴管理サーバ14、送信元携帯電話端末33・51、および携帯電話網メールサーバ35を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、指示元がファイルを送信する場合、ファイル送信装置によって、送信すべきファイルの送信履歴情報が参照され、送信すべきファイルが過去に送信されている旨が上記指示元に通知されるので、画像ファイルだけでなく、音声ファイル、テンプレートファイル、文書ファイルなど、種々のファイルの送信に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の一実施形態であるHTMLメール送信システムにおけるWebサーバおよび送信履歴管理サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記HTMLメール送信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記送信履歴管理サーバにおける送信履歴DBに記憶されている画像および送信先の履歴情報の一例を表形式で示す図である。
【図4】上記HTMLメール送信システムにおいてHTMLメールを送信するときの処理動作を示すフローチャートである。
【図5】上記HTMLメール送信システムにおける指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するトップページの一部を示している。
【図6】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する季節特集のページを示している。
【図7】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するHTMLプレビュー画面のページを示している。
【図8】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するグリーティング送信のページを示している。
【図9】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する文字編集のページを示している。
【図10】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するHTMLメールの完成ページを示している。
【図11】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するページであって、重複送信となる旨の通知とメール送信の確認とを行うためのページを示している。
【図12】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する上記トップページの他の部分を示している。
【図13】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供する送信履歴のページを示している。
【図14】上記指示用携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、上記Webサーバが提供するメモ入力・更新のページを示している。
【図15】本発明の別の実施形態であるHTMLメール送信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図16】上記HTMLメール送信システムにおける送信元携帯電話端末にて表示される表示画面の一例を示す図であり、確認メールの内容を示している。
【図17】本発明の他の実施形態であるHTMLメール送信システムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0090】
10・30・50 HTMLメール送信システム
11 指示用携帯電話端末
12・16・18・32・34 通信ネットワーク
13 Webサーバ(ファイル送信装置)
14 送信履歴管理サーバ(送信履歴管理装置)
19 送信先携帯電話端末
24・45・52 重複送信確認部(通知手段、送信情報提供手段、判断手段)
27 履歴情報(送信履歴情報)
33 送信元携帯電話端末
35 携帯電話網メールサーバ(ファイル送信装置)
51 送信元携帯電話端末(ファイル送信装置)
54 送信履歴DB(送信履歴記憶部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
或るファイルを送信するファイル送信装置であって、
上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部と、
上記送信履歴情報を参照して、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴とするファイル送信装置。
【請求項2】
或るファイルを送信するファイル送信装置であって、
上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供する送信情報提供手段と、
送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会し、該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴とするファイル送信装置。
【請求項3】
上記通知手段の通知に対する上記指示元からの指示に基づいて、上記送信すべきファイルを送信するか否かを判断する判断手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のファイル送信装置。
【請求項4】
上記通知手段は、送信すべきファイルが、送信すべき送信先に過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に対し通知することを特徴とする請求項1または2に記載のファイル送信装置。
【請求項5】
上記ファイルは、携帯電話端末を送信元として、単独で送信され、または電子メールに添付して送信される画像ファイルであることを特徴とする請求項1または2に記載のファイル送信装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1項に記載のファイル送信装置を動作させるためのファイル送信装置制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのファイル送信装置制御プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のファイル送信装置制御プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項8】
或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部を備えるファイル送信装置の制御方法において、
送信すべきファイルの上記送信履歴情報を参照するステップと、
該参照の結果、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴とするファイル送信装置の制御方法。
【請求項9】
或るファイルを送信するファイル送信装置の制御方法であって、
上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供するステップと、
送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会するステップと、
該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴とするファイル送信装置の制御方法。
【請求項1】
或るファイルを送信するファイル送信装置であって、
上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部と、
上記送信履歴情報を参照して、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴とするファイル送信装置。
【請求項2】
或るファイルを送信するファイル送信装置であって、
上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供する送信情報提供手段と、
送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会し、該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知する通知手段とを備えることを特徴とするファイル送信装置。
【請求項3】
上記通知手段の通知に対する上記指示元からの指示に基づいて、上記送信すべきファイルを送信するか否かを判断する判断手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のファイル送信装置。
【請求項4】
上記通知手段は、送信すべきファイルが、送信すべき送信先に過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に対し通知することを特徴とする請求項1または2に記載のファイル送信装置。
【請求項5】
上記ファイルは、携帯電話端末を送信元として、単独で送信され、または電子メールに添付して送信される画像ファイルであることを特徴とする請求項1または2に記載のファイル送信装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1項に記載のファイル送信装置を動作させるためのファイル送信装置制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのファイル送信装置制御プログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のファイル送信装置制御プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項8】
或るファイルを送信するファイル送信装置であって、上記ファイルの送信履歴情報を記憶する送信履歴記憶部を備えるファイル送信装置の制御方法において、
送信すべきファイルの上記送信履歴情報を参照するステップと、
該参照の結果、送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴とするファイル送信装置の制御方法。
【請求項9】
或るファイルを送信するファイル送信装置の制御方法であって、
上記ファイルの送信履歴情報を管理する送信履歴管理装置に対し、上記ファイルの送信に関する情報を提供するステップと、
送信すべきファイルの送信履歴情報を、上記送信履歴管理装置に照会するステップと、
該照会の結果、上記送信すべきファイルが過去に送信されている場合、その旨を、上記送信すべきファイルの送信を指示する指示元に通知するステップとを含むことを特徴とするファイル送信装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−9937(P2008−9937A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−182527(P2006−182527)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
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