説明

ファクシミリ送信装置

【目的】 TTI機能を使用した場合に,送信先における送信原稿の内容の一部の欠落を回避する。
【構成】 TTI機能を備えたファクシミリ送信装置において,原稿画像上の空領域を判別する空領域判別部103と,前記空領域判別部103の判別結果に基づいて,原稿画像上の空領域にTTI機能情報を展開するTTI機能情報展開部104とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ファクシミリ装置,ファクシミリ機能を備えた複合機,ファクシミリボード(ファクシミリ機能用の制御基板)を備えたコンピュータ等のファクシミリ送信装置に関し,より詳細には,TTI機能を備えたファクシミリ送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ送信装置では,予め登録しておいた送信者等の情報を自動的に送信できるTTI機能を備えており,TTI機能情報は副走査方向の先頭部分に展開している。また,副走査方向の先頭に追加の形で付加しているファクシミリ送信装置もある。更に,上記機能を合わせ持ち,各機能の中からユーザーが選択可能なファクシミリ送信装置もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来のファクシミリ送信装置によれば,TTI機能情報を副走査方向の先頭部分に固定で展開しているため,副走査方向の先頭部分に画像データがあると,TTI機能情報が画像データを上書きしてしまい,送信先において送信原稿の内容の一部が欠落する恐れがあるという問題点があった。
【0004】ここで,上記内容を具体的に説明する。TTI機能情報は,通常出力用紙が縦長用紙であることを前提に最上部に展開されるが,出力用紙が横長用紙の場合には右端にTTI機能情報が展開されることになる。従って,縦長用紙の場合の上端あるいは横長用紙の右端に画像データが存在すると,TTI機能情報が画像データを上書きしてしまい,画像データの一部が消されてしまう。
【0005】また,TTI機能情報を副走査方向の先頭部分に追加の形で付加しているため,ロールペーパーのファクシミリ装置に送信する場合には問題にならないものの,定型用紙のファクシミリ装置に送信する場合には,送信原稿の最後尾部分が用紙内に収まらなくなる恐れがある,換言すれば,送信先において送信原稿の内容の一部が欠落する恐れがあるという問題点があった。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであり,TTI機能を使用した場合に,送信先における送信原稿の内容の一部の欠落を回避することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達成するために,TTI機能を備えたファクシミリ送信装置において,原稿画像上の空領域を判別する空領域判別手段と,空領域判別手段の判別結果に基づいて,原稿画像上の空領域にTTI機能情報を展開する展開手段とを具備したファクシミリ送信装置を提供するものである。
【0008】なお,空領域判別手段は,TTI機能情報の展開領域と同じ大きさの領域が全て白画素あるいは黒画素である領域を空領域と判別することが望ましい。
【0009】また,本発明は上記の目的を達成するために,コードデータを展開してイメージデータを作成する原画作成手段と,TTI機能とを備えたファクシミリ送信装置において,コードデータを用いて原稿画像上の空領域を判別する空領域判別手段と,空領域判別手段の判別結果に基づいて,イメージデータ上の空領域にTTI機能情報を展開する展開手段とを具備したファクシミリ送信装置を提供するものである。
【0010】なお,空領域判別手段は,原稿画像上に所定の大きさの候補領域を設け,候補領域内における空領域を判別することが望ましい。
【0011】なお,候補領域は,原稿画像上の上下左右の近傍に1つ或いは複数設けられていることが望ましい。
【0012】
【作用】本発明のファクシミリ送信装置は,原稿画像上の空領域を判別し,判別した空領域にTTI機能情報を展開する。
【0013】
【実施例】以下,本発明のファクシミリ送信装置について,〔実施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕の順で図面を参照して詳細に説明する。
【0014】〔実施例1〕実施例1のファクシミリ送信装置は,TTI機能情報を展開するための原稿画像上の領域を自動的に判別し,該領域にTTI機能情報を展開するものである。図1は,実施例1のファクシミリ送信装置の構成の一部を示すブロック図であり,原稿画像データを記憶しておくためのページバッファ101と,TTI機能情報を格納するためのTTI機能情報格納部102と,原稿画像データ上の後述する空領域を判別する空領域判別部103と,空領域判別部103の判別結果に基づいて原稿画像データ上の空領域にTTI機能情報を展開するTTI機能情報展開部104とから構成されている。なお,空領域判別部103が判別する空領域は,原稿画像データ上における画像情報の存在しない領域等であり,原稿画像データの画像情報を損なうことなく,TTI機能情報を展開できる領域である。
【0015】図2は,原稿画像上の空領域の判別に使用する各領域を示す説明図であり,201は原稿画像全体を表す原画領域,202はTTI機能情報の展開に必要な大きさの領域を表すTTI機能情報埋込基準領域,203は実際にTTI機能情報が上書きされる領域を表すTTI機能情報埋込用空領域,204は効率よく空領域を判別するために空領域の判別場所を限定するTTI機能情報埋込候補領域を各々示している。図3は,実際に空領域にTTI機能情報が展開された原稿画像を示す説明図である。
【0016】図4は,TTI機能情報埋込候補領域204の配置の例を示す説明図であり,401はTTI機能情報埋込候補領域204を上部に配置したTTI機能情報埋込上部候補領域,402はTTI機能情報埋込候補領域204を下部に配置したTTI機能情報埋込下部候補領域を各々示している。図5は,TTI機能情報埋込候補領域204の配置の例を示す説明図であり,501はTTI機能情報埋込候補領域204を上部に配置したTTI機能情報埋込上部候補領域,502はTTI機能情報埋込候補領域204を右部に配置したTTI機能情報埋込右部候補領域を各々示している。
【0017】以上の構成により,その動作を説明する。なお,TTI機能情報の内容は,図示しないTTI機能情報指定部を介して予め指定され,TTI機能情報格納部102に格納されているものとする。先ず,図示しないスキャナからページバッファ101に原稿画像データが送られる。次に,空領域判別部103はページバッファ101の原稿画像データを参照して,TTI機能情報の展開可能な空領域を判別する。なお,TTI機能情報が展開された場合に占める領域のサイズはTTI機能情報展開部104より送られる。空領域の判別が終了すると,空領域判別部103は,判別結果をTTI機能情報展開部104に送る。TTI機能情報展開部104は,空領域判別部103から判別結果が送られると,ページバッファ101から原稿画像データを読み込み,空領域判別部103の判別結果に基づいて,原稿画像データの空領域にTTI機能情報格納部102から取り出したTTI機能情報を上書きして展開する。TTI機能情報が上書きされた原稿画像データは送信画像データとなり,図示しない送信部により送信先に送信される。
【0018】なお,送信方法には,作成された送信画像データを順次送信する方法,あるいは一旦記憶部に蓄えた後にまとめて送信する蓄積送信,時刻指定送信等があるが,本発明はいずれの送信方法にも適用できる。また,TTI機能情報が展開された場合に占める領域のサイズはTTI機能情報展開部104より送られると説明したが,これに限定するものではなく,空領域判別部103が固定のサイズを持っておく構成としてもよい。
【0019】次に空領域判別部103の具体的動作について,図2に示す原稿画像の空領域を判別する場合を例として説明する。原画領域201の具体的な大きさは,1654画素×2339画素であり,TTI機能情報埋込候補領域204の具体的な大きさは,1500画素×256画素とする。ここで,TTI機能情報埋込候補領域204の大きさは,この大きさに限定するものではなく,原稿画像サイズやTTI機能情報の展開サイズにより調節すればよく,原稿画像の全ての領域をTTI機能情報埋込候補領域204としてもよい。また,図2に示す如くTTI機能情報埋込候補領域204と原稿画像の上下,左右端との間を空けることにより,受信動作時にある程度の印刷誤差があっても,TTI機能情報が欠落することを回避できる。
【0020】TTI機能情報の例として,『0857−28−5479△1992.03.01.12:34』を24ドットフォントを用いて展開する場合について説明する。この場合の矩形領域は,24画素×(24画素×29文字)すなわち24画素×696画素の大きさとなる。なお,文字数には空白文字(△)も含まれる。図2R>2に示したTTI機能情報埋込基準領域202がこの24画素×696画素の大きさの矩形領域を示している。空領域判別部103は,先ず,原画領域201上のTTI機能情報埋込候補領域204の範囲内の任意の位置にTTI機能情報埋込基準領域202を設定し,設定した位置でのTTI機能情報埋込候補領域204の領域内に黒画素が存在するか否かを調べる。黒画素が存在する場合には,TTI機能情報埋込基準領域202を,上,右,右上,左,左上,下,右下,左下の順に,8画素単位で移動させ,黒画素が存在しない空領域の判別を行なう。図2に点線で示したTTI機能情報埋込用空領域203が黒画素の存在しない空領域であり,TTI機能情報展開部104は,図3に示す如く,このTTI機能情報埋込用空領域203の領域にTTI機能情報を展開する。なお,実施例1では,1ページ分のページバッファがあるものとして説明したが,数ライン分のバッファのみを備えたファクシミリ送信装置でも実現できる。
【0021】ここで,図4に示す如く,TTI機能情報埋込上部候補領域401及びTTI機能情報埋込下部候補領域402を持つようにすれば,TTI機能情報埋込上部候補領域401に空領域が存在しない場合には,TTI機能情報埋込下部候補領域402の領域で判別動作を行なえばよい。また,図5に示す如く,TTI機能情報埋込上部候補領域501及びTTI機能情報埋込右部候補領域502を持つようにした場合も同様である。このように,例えば上下,左右端の各領域の1つ或いは複数にTTI機能情報埋込候補領域204を設けるようにすればより効果的である。
【0022】前述したように実施例1のファクシミリ送信装置によれば,原稿画像上の空領域を自動的に判別し,判別した空領域にTTI機能情報を展開しているため,TTI機能情報が原稿を上書きしてしまうことを回避できる。なお,空領域を判別する場合に,空領域の可能性の高い候補領域を設け,候補領域内で空領域の判別を行なうため,効率の良い判別ができる。
【0023】〔実施例2〕実施例2のファクシミリ送信装置は,空領域の候補領域内において,全て黒画素となっている領域あるいは全て白画素となっている領域を検索して,これら2種の領域を空領域と判別するものである。図6は,実施例2のファクシミリ送信装置の構成の一部を示すブロック図であり,原稿画像データを1ラインずつ記憶するラインバッファ601と,ラインバッファ601の1ライン分の画像データを順次読み込んで原稿画像データ上の空領域を判別する空領域判別部602と,空領域判別部602の判別結果に基づいて,原稿画像上の空領域にTTI機能情報を展開するTTI機能情報展開部603とから構成されている。なお,図1と同符号のものは実施例1と同様である。図7は空領域の判別方法を示す説明図であり,701はTTI機能情報埋込用空領域を,702はTTI機能情報埋込候補領域を各々示している。
【0024】以上の構成により,図8のフローチャートを参照してその判別動作を説明する。先ず,空領域の調査状態を表すB,Wと,解析しているラインを示すLを初期化する(S801)。ここで,Bは全て黒画素の空領域と判別するために調べる必要のある残りのライン数を示しており,Wは全て白画素の空領域と判別するために調べる必要のある残りのライン数を示している。続いて,空領域判別部602により,TTI機能情報埋込候補領域702内の判別動作を行なう。判別動作は,先ず,原稿画像データをラインバッファ601に1ライン分読み込み,Lをインクリメントする(S802,S803)。次に読み込んだラインの同色判別幅すなわちTTI機能情報の展開後の領域の幅に相当する部分の画素を調べ(S804),調べた画素が全て白画素か否かを判定する(S805)。全て白画素ではない場合には,Wを初期値に戻す(S806)。次に,調べた画素が全て黒画素か否かを判定する(S807)。全て黒画素ではない場合には,Bを初期値に戻す(S808)。
【0025】一方,S805で全て白画素であった場合には,Wをデクリメントし(S809),デクリメントした結果Wが0でなければ(S810),S807へ進む。また,S807で全て黒画素であった場合には,Bをデクリメントし(S811),デクリメントした結果Bが0でなければ(S812),S813へ進む。S813では,LがTTI機能情報埋込候補領域702の幅と同じ値になったか否かを判定し,LがTTI機能情報埋込候補領域702の幅より小さければ,S802へ戻り,処理を繰り返す。すなわち,TTI機能情報埋込候補領域702全体を判別することになる。
【0026】なお,処理を繰り返し,S810でWが0になった場合には,全て白画素の空領域が見つかったことになるので,Lの示すラインをTTI機能情報埋込用空領域701とする(S814)。続いて,TTI機能情報展開部603はTTI機能情報格納部102からTTI機能情報を取り出し,原稿画像上のLの示すラインに展開する。なお,Lの示すラインは下端側のラインであるため,Lの示すラインから上方向に展開する。TTI機能情報が展開された原稿画像は,送信原稿となり,図示しない送信部により送信先に送信される。TTI機能情報展開終了以降の原稿画像は全画像の送信終了まで順次送信される。また,処理を繰り返し,S812でBが0になった場合には,全て黒画素の空領域が見つかったことになるので,S814へ進み,Lの示すラインをTTI機能情報埋込用空領域701として,全て白画素の空領域が見つかった場合と同様に,展開及び送信の処理を行なう。一方,WもBも0にならずに,S813でLがTTI機能情報埋込候補領域702の幅と等しくなった場合には,TTI機能情報埋込候補領域702の下端の領域を空領域とし(S815),TTI機能情報展開部603はTTI機能情報格納部102からTTI機能情報を取り出し,原稿画像上のTTI機能情報埋込候補領域702の下端に展開する。その後,全て白画素の空領域が見つかった場合と同様に,展開及び送信の処理を行なう。
【0027】前述したように実施例2のファクシミリ送信装置によれば,原稿画像上の空領域を自動的に判別し,判別した空領域にTTI機能情報を展開しているため,TTI機能情報が原稿を上書きしてしまうことを回避できる。また,全て黒画素の領域も空領域としているので,背景色が黒となっている原稿画像から空領域を見つけ出すことができる。なお,元々真黒あるいは真白の領域にTTI機能情報を上書きするため,送信先でTTI機能情報を塗りつぶせば,容易に元の原稿画像を復元できる。また,実施例2ではページバッファを持たないでTTI情報を上書きしているが,実施例1のようにページバッファを持った構成としてもよい。
【0028】〔実施例3〕実施例3のファクシミリ送信装置は,ファクシミリ機能を備えた複合機,ファクシミリボードを備えたコンピュータ等のファクシミリ送信装置である。図9は,実施例3のファクシミリ送信装置の構成の一部を示すブロック図であり,図示しないホストコンピュータあるいはディスク上のファイル等から送られたコードデータ(印刷データ)を展開してイメージデータを作成する原画作成部901と,原画作成部901から出力されるイメージデータとTTI機能情報を合成するためのページバッファ902と,コードデータを用いることにより画像データ上の空き領域を判別する空領域判別部903と,空領域判別部903の判別結果に基づいて,イメージデータ上の空き領域にTTI機能情報を展開するためのTTI機能情報展開部904とから構成されている。なお,図1と同符号のものは実施例1と同様である。
【0029】以上の構成により,その動作を説明する。先ず,図示しないホストコンピュータあるいはディスク上のファイル等から原画作成部901にコードデータが送られる。原画作成部901は,送られたコードデータをイメージデータに変換し,変換後のイメージデータをページバッファ902に書き込む。同時に,原画作成部901は,展開領域情報として変換前のコードデータを空領域判別部903へ送る。空領域判別部903は,コードデータが送られると,コードデータを参照することにより,画像データ上の空領域を判別し,判別結果をTTI機能情報展開部904へ送る。なお,空白のコード等を判別することにより,容易に空領域を判別することができる。TTI機能情報展開部904は,空領域判別部903から送られた空領域判別結果に基づいて,ページバッファ902に書き込まれたイメージデータ上の空領域にTTI機能情報を展開して上書きする。TTI機能情報が上書きされたイメージデータは送信画像データとなり,図示しない送信部により,送信先へ送信される。
【0030】前述したように実施例3のファクシミリ送信装置によれば,画像データ上の空領域にTTI機能情報を展開しているため,TTI機能情報による送信データの内容の一部の欠落を防止できる。また,イメージデータ形式の画像データに変換する前の印刷データを用いて空領域を判別しているため,イメージデータ形式の画像データを用いて空領域を判別する場合に比べて,高速かつ容易に判別できる。
【0031】
【発明の効果】以上より明らかなように本発明のファクシミリ送信装置によれば,TTI機能を備えたファクシミリ送信装置において,原稿画像上の空領域を判別する空領域判別手段と,空領域判別手段の判別結果に基づいて,原稿画像上の空領域にTTI機能情報を展開する展開手段とを具備したため,TTI機能を使用した場合に,送信先における送信原稿の内容の一部の欠落を回避することができる。
【0032】また,本発明のファクシミリ送信装置によれば,コードデータを展開してイメージデータを作成する原画作成手段と,TTI機能とを備えたファクシミリ送信装置において,コードデータを用いて原稿画像上の空領域を判別する空領域判別手段と,空領域判別手段の判別結果に基づいて,イメージデータ上の空領域にTTI機能情報を展開する展開手段とを具備したため,TTI機能を使用した場合に,送信先における送信原稿の内容の一部の欠落を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のファクシミリ送信装置の構成の一部を示すブロック図である。
【図2】原稿画像上の空領域の判別に使用する各領域を示す説明図である。
【図3】実際に空領域にTTI機能情報が展開された原稿画像を示す説明図である。
【図4】TTI機能情報埋込候補領域の配置の例を示す説明図である。
【図5】TTI機能情報埋込候補領域の配置の例を示す説明図である。
【図6】実施例2のファクシミリ送信装置の構成の一部を示すブロック図である。
【図7】空領域の判別方法を示す説明図である。
【図8】空領域の判別動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例3のファクシミリ送信装置の構成の一部を示すブロック図である。
【符号の説明】
102 TTI機能情報格納部
103 空領域判別部
104 TTI機能情報展開部
203 TTI機能情報埋込用空領域
204 TTI機能情報埋込候補領域
402 TTI機能情報埋込下部候補領域
502 TTI機能情報埋込右部候補領域
602 空領域判別部
603 TTI機能情報展開部
901 原画作成部
903 空領域判別部
904 TTI機能情報展開部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 TTI機能を備えたファクシミリ送信装置において,原稿画像上の空領域を判別する空領域判別手段と,前記空領域判別手段の判別結果に基づいて,原稿画像上の空領域にTTI機能情報を展開する展開手段とを具備したことを特徴とするファクシミリ送信装置。
【請求項2】 前記空領域判別手段は,TTI機能情報の展開領域と同じ大きさの領域が全て白画素あるいは黒画素である領域を空領域と判別することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ送信装置。
【請求項3】 コードデータを展開してイメージデータを作成する原画作成手段と,TTI機能とを備えたファクシミリ送信装置において,前記コードデータを用いて原稿画像上の空領域を判別する空領域判別手段と,前記空領域判別手段の判別結果に基づいて,イメージデータ上の空領域にTTI機能情報を展開する展開手段とを具備したことを特徴とするファクシミリ送信装置。
【請求項4】 前記空領域判別手段は,原稿画像上に所定の大きさの候補領域を設け,前記候補領域内における空領域を判別することを特徴とする請求項1または3記載のファクシミリ送信装置。
【請求項5】 前記候補領域は,原稿画像上の上下左右の近傍に1つ或いは複数設けられていることを特徴とする請求項4記載のファクシミリ送信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開平6−152935
【公開日】平成6年(1994)5月31日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−316490
【出願日】平成4年(1992)10月31日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)