説明

フィターゼ、フィターゼをコードする核酸並びにその製造および使用方法

本発明は、フィターゼ、前記をコードするポリヌクレオチド、本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドの使用、並びにそのようなポリヌクレオチドおよびポリペプチドの製造および単離に関する。特に、本発明は、高温条件下でフィターゼ活性を有するポリペプチド、および高温に曝露した後で活性を保持するフィターゼを提供する。本発明はさらに、胃での不安定性が増加したフィターゼを提供する。本発明のフィターゼを食品に用いてフィテートに富む成分の飼養価値を向上させることができる。本発明のフィターゼは、食品もしくは飼料または前記のどちらかのサプリメントとして、例えばフィテートの消化補助などのために処方することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)(i)フィターゼ活性を有するポリペプチドをコードし、かつ配列番号:1と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有する核酸配列であって、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含む、前記核酸配列を含む単離、合成または組換え核酸;
(ii)配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含む、前記ポリヌクレオチドを含む、前記核酸配列を含む単離、合成または組換え核酸;または
(iii)(i)または(ii)の核酸であって、配列同一性が、配列比較アルゴリズムを用いる解析によってまたは目視精査によって決定され、さらに場合によって前記配列比較アルゴリズムがBLASTバージョン2.2.2アルゴリズムであり、ここでフィルタリング設定はblastall -p blastp -d “nr pataa” -F Fに設定され、他の全てのオプションが規定値に設定される、前記核酸;
(b)少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SまたはY79Wである、(a)の核酸;
(c)ポリペプチドがさらにC226D、D164R、G179R、N159V、Q275V、T163RまたはT349Yの少なくとも1つの変異を含む、(b)の核酸;
(d)フィターゼ活性を有するが、同種シグナル配列、プロプロテイン配列を欠くポリペプチドをコードする、またはプロモーター配列を欠く(a)、(b)または(c)の核酸;
(e)さらに異種核酸配列を含む、(a)、(b)、(c)または(d)の核酸;
(f)異種核酸配列が、異種シグナル配列、タグ、エピトープまたはプロモーター配列をコードする、(e)の核酸;
(g)異種核酸配列が、小胞体(ER)もしくはエンドメンブレン、または植物の小胞体もしくはエンドメンブレン系を標的とするN-末端および/またはC-末端伸長部を含むかまたは前記から成る異種シグナル配列をコードするか、または前記異種配列が制限部位をコードする、(e)または(f)の核酸;
(h)プロモーター配列が、構成的または誘導性プロモーター、または細胞型特異的プロモーター、または植物特異的プロモーター、またはトウモロコシ特異的プロモーターを含むかまたは前記から成る、(f)の核酸;
(i)(a)から(h)のいずれかの核酸であって、フィターゼ活性が、飼料、食品もしくは飲料、または穀類系動物飼料、麦芽汁もしくはビール、ドー、果実もしくは野菜を含む飼料、食品もしくは飲料中のフィテートの加水分解の触媒作用;または微生物細胞、菌類細胞、哺乳動物細胞または植物細胞中のフィテートの加水分解の触媒作用を含むか、またはフィターゼ活性が、フィテート(ミオ-イノシトール-ヘキサホスフェート)のイノシトールおよび無機リン酸への触媒作用、またはフィテート(ミオ-イノシトール-ヘキサホスフェート)の加水分解を含む、前記核酸;
(j)(a)から(i)のいずれかの核酸であって、フィターゼ活性が熱安定性であるか、または前記ポリペプチドが、約-100℃から約-80℃、約-80℃から約-40℃、約-40℃から約-20℃、約-20℃から約0℃、約0℃から約37℃、約0℃から約5℃、約5℃から約15℃、約15℃から約25℃、約25℃から約37℃、約37℃から約45℃、約45℃から約55℃、約55℃から約70℃、約70℃から約75℃、約75℃から約85℃、約85℃から約90℃、約90℃から約95℃、約95℃から約100℃、約100℃から約105℃、約105℃から約110℃、約110℃から約120℃、または95℃、96℃、97℃、98℃、99℃、100℃、101℃、102℃、103℃、104℃、105℃、106℃、107℃、108℃、109℃、110℃、111℃、112℃、113℃、114℃、115℃または前記より高い温度範囲を含む条件下でフィターゼ活性を保持する、前記核酸;
(k)(a)から(j)のいずれかの核酸であって、フィターゼ活性が耐熱性であるか、または前記ポリペプチドが、約-100℃から約-80℃、約-80℃から約-40℃、約-40℃から約-20℃、約-20℃から約0℃、約0℃から約37℃、約0℃から約5℃、約5℃から約15℃、約15℃から約25℃、約25℃から約37℃、約37℃から約45℃、約45℃から約55℃、約55℃から約70℃、約70℃から約75℃、約75℃から約85℃、約85℃から約90℃、約90℃から約95℃、約95℃から約100℃、約100℃から約105℃、約105℃から約110℃、約110℃から約120℃、または95℃、96℃、97℃、98℃、99℃、100℃、101℃、102℃、103℃、104℃、105℃、106℃、107℃、108℃、109℃、110℃、111℃、112℃、113℃、114℃、115℃または前記より高い範囲の温度に暴露後にフィターゼ活性を保持する、前記核酸;
(l)(a)から(k)のいずれかの核酸であって、フィターゼポリペプチドが約pH6.5、pH6、pH5.5、pH5、pH4.5、pH4.0、pH3.5、pH3.0または前記より低い酸性pHで耐熱性または耐熱活性を有するか、または前記フィターゼポリペプチドが約pH7、pH7.5、pH8.0、pH8.5、pH9、pH9.5、pH10、pH10.5、pH11.0、pH11.5、pH12.0、pH12.5または前記より高いpHで耐熱性または耐熱活性を有する、前記核酸;または
(m)(a)から(n)のいずれかの核酸配列と完全に相補的な核酸。
【請求項2】
(a)請求項1に記載の核酸を含む、発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターまたはクローニングベクターまたは
(b)請求項1に記載の核酸を含む、発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターまたはクローニングベクターであって、
(i)前記発現カセット、クローニングベヒクル、またはベクターが、ウイルスベクター、プラスミド、ファージ、ファージミド、コスミド、フォスミド、バクテリオファージまたは人工染色体であるか、
(ii)(i)のウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、レトロウイルスベクターまたはアデノ関連ウイルスベクターを含むか、または、
(iii)前記発現カセット、クローニングベクターまたはベクターが、細菌人工染色体(BAC)、バクテリオファージP1誘導ベクター(PAC)、酵母人工染色体(YAC)または哺乳動物人工染色体(MAC)である、
前記発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターまたはクローニングベクター。
【請求項3】
(a)請求項3に記載の発現カセット、ベクターもしくはクローニングベヒクル、または請求項1に記載の核酸を含む、形質転換細胞または単離宿主細胞;
(b)請求項3に記載の発現カセット、ベクターもしくはクローニングベヒクル、または請求項1に記載の核酸を含む宿主細胞であって、細菌細胞、哺乳動物細胞、菌類細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞である、前記宿主細胞;
(c)請求項3に記載の発現カセット、ベクターもしくはクローニングベヒクル、または請求項1に記載の核酸を含む宿主細胞であって、エスケリキア(Escherichia)、バシルス(Bacillus)、ストレプトミセス(Streptomyces)、サルモネラ(Salmonella)、シュードモナス(Pseudomonas)、ラクトコッカス(Lactococcus)、およびスタヒロコッカス(Staphylococcus)属内の任意の種の細菌細胞、アスペルギルス(Aspergillus)属内の任意の菌類細胞、ピキア(Pichia)、サッカロミセス(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス(Schizosaccharomyces)またはシュワンニオミセス(Schwanniomyces)属内の任意の酵母細胞、または大腸菌(Escherichia coli)、ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus lactis)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バシルス・セレウス(Bacillus cereus)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens)、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、サッカロミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)、またはシゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)である、前記宿主細胞。
【請求項4】
(i)請求項1に記載の核酸または請求項2に記載の発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターもしくはクローニングベクターを含む、非ヒトトランスジェニック動物;または
(ii)マウス、ラット、ヤギ、ウサギ、ヒツジ、ブタまたは乳牛である、(i)の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項5】
請求項1に記載の核酸または請求項2に記載の発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターもしくはクローニングベクターを含む、トランスジェニック植物または種子であって、
場合によって前記植物は、トウモロコシの植物、ジャガイモの植物、トマトの植物、コムギの植物、オイルシードの植物、ナタネの植物、ダイズの植物、もしくはタバコの植物、または動物もしくは反芻動物用の飼い葉および/または飼料植物であり、
さらに場合によって、前記植物は飼い葉であるかまたは飼い葉を含み、または飼料植物は干し草、トウモロコシ、アワ、ダイズ、コムギ、ソバ、オオムギ、アルファルファ、ライムギ、一年草、ソルガム、スーダングラス、ベルトグラスまたはビュッフェルグラスであるか、または前記種子はトウモロコシの種子、コムギの穀粒、オイルシード、ナタネ、ダイズの種子、ヤシの実、ヒマワリの種子、ゴマの種子、ピーナツまたは落花生の種子、アルファルファの種子、ワタの種子、ベニバナの種子、ソルガムの種子、エンバクの穀粒、ライムギの種子、アワの種子、オオムギの種子、コメの穀粒、エンドウマメの種子またはタバコの種子であり、
さらに場合によって、前記植物は、トウモロコシ、アルファルファ、ヒマワリ、アブラナ、ダイズ、サトウキビ、ワタ、ベニバナ、落花生、ソルガム、コムギ、エンバク、ライムギ、アワ、オオムギ、コメ、針葉樹、エンドウマメ、インゲンマメ、ダイズ、ジャガイモ、サツマイモ、キャッサバ、タロイモ、カンナまたはサトウダイコンである、前記トランスジェニック植物または種子。
【請求項6】
アンチセンスオリゴヌクレオチドであって、前記オリゴヌクレオチドが、請求項1に記載の配列に対してアンチセンスであり、さらに表4、5、6、7、9に列挙された少なくとも1つの変異またはその任意の組み合わせをコードする核酸を含み、場合によって前記アンチセンスオリゴヌクレオチドの長さが、約10から50、約20から60、約30から70、約40から80、約60から100または約50から150塩基である、前記アンチセンスオリゴヌクレオチド。
【請求項7】
(a)(i)請求項1に記載の核酸によってコードされるアミノ酸配列含む、単離、合成または組換えフィターゼポリペプチド;
(ii)配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列含み、前記アミノ酸配列が表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含む、単離、合成または組換えフィターゼポリペプチド;または
(iii)(i)または(ii)のポリペプチドであって、配列同一性が配列比較アルゴリズムを用いる解析によってまたは目視精査によって決定される、前記ポリペプチド;
(b)(a)のポリペプチドであって、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SまたはY79Wである、前記ポリペプチド;または
(c)(b)のポリペプチドであって、前記ポリペプチドがさらにC226D、D164R、G179R、N159V、Q275V、T163RまたはT349Yの少なくとも1つの変異を含む、前記ポリペプチド;
(d)フィターゼ活性を有するが、シグナル配列またはプロプロテイン配列を欠く、(a)、(b)または(c)のポリペプチド;
(e)フィターゼ活性を有し、さらに異種配列を含む、(a)、(b)、(c)または(d)のポリペプチド;
(f)(e)のポリペプチドであって、前記異種アミノ酸配列が、異種シグナル配列またはタグもしくはエピトープを含むかまたは前記から成るか、または前記異種配列が識別ペプチドを含む、前記ポリペプチド;
(g)(e)または(f)のポリペプチドであって、前記異種シグナル配列が、小胞体(ER)もしくはエンドメンブレン、または植物の小胞体もしくはエンドメンブレン系を標的とするN-末端および/またはC-末端伸長部を含むかもしくは前記から成るか、または前記異種アミノ酸配列が酵素標的部位を含むかもしくは前記から成る、前記ポリペプチド;
(h)(a)から(g)のいずれかのポリペプチドであって、フィターゼ活性が、飼料、食品もしくは飲料、または穀類系動物飼料、麦芽汁もしくはビール、ドー、果実もしくは野菜を含む飼料、食品もしくは飲料中のフィテートの加水分解の触媒作用;または微生物細胞、菌類細胞、哺乳動物細胞または植物細胞中のフィテートの加水分解の触媒作用を含むか、またはフィターゼ活性が、フィテート(ミオ-イノシトール-ヘキサホスフェート)のイノシトールおよび無機リン酸への触媒作用、またはフィテート(ミオ-イノシトール-ヘキサホスフェート)の加水分解を含む、前記ポリペプチド;
(i)(i)前記ポリペプチドがグリコシル化されるかまたは前記ポリペプチドが少なくとも1つのグリコシル化部位を含む(a)から(h)のいずれかのポリペプチド、
(ii)グリコシル化がN-結合グリコシル化またはO-結合グリコシル化である(i)のポリペプチド、
(iii)酵母細胞で発現後にグリコシル化される(i)または(ii)のポリペプチド、または、
(iv)酵母細胞がP.パストリスまたはS.ポンべである、(iii)のポリペプチド;
(j)(a)から(i)のいずれかのポリペプチドであって、前記フィターゼ活性が熱安定性であるか、または前記ポリペプチドが、約-100℃から約-80℃、約-80℃から約-40℃、約-40℃から約-20℃、約-20℃から約0℃、約0℃から約37℃、約0℃から約5℃、約5℃から約15℃、約15℃から約25℃、約25℃から約37℃、約37℃から約45℃、約45℃から約55℃、約55℃から約70℃、約70℃から約75℃、約75℃から約85℃、約85℃から約90℃、約90℃から約95℃、約95℃から約100℃、約100℃から約105℃、約105℃から約110℃、約110℃から約120℃、または95℃、96℃、97℃、98℃、99℃、100℃、101℃、102℃、103℃、104℃、105℃、106℃、107℃、108℃、109℃、110℃、111℃、112℃、113℃、114℃、115℃または前記より高い温度範囲を含む条件下でフィターゼ活性を保持する、前記ポリペプチド;
(k)(a)から(j)のいずれかのポリペプチドであって、前記フィターゼ活性が耐熱性であるか、または前記ポリペプチドが、約-100℃から約-80℃、約-80℃から約-40℃、約-40℃から約-20℃、約-20℃ から約0℃、約0℃から約37℃、約0℃から約5℃、約5℃から約15℃、約15℃から約25℃、約25℃から約37℃、約37℃から約45℃、約45℃から約55℃、約55℃から約70℃、約70℃から約75℃、約75℃から約85℃、約85℃から約90℃、約90℃から約95℃、約95℃から約100℃、約100℃から約105℃、約105℃から約110℃、約110℃から約120℃、または95℃、96℃、97℃、98℃、99℃、100℃、101℃、102℃、103℃、104℃、105℃、106℃、107℃、108℃、109℃、110℃、111℃、112℃、113℃、114℃、115℃または前記より高い範囲の温度に暴露後にフィターゼ活性を保持する、前記ポリペプチド;
(l)(a)から(k)のいずれかのポリペプチドであって、前記フィターゼ活性が、約37℃で約100から約1000単位/mgタンパク質、約500から約750単位/mgタンパク質、約500から約1200単位/mgタンパク質、または約750から約1000単位/mgタンパク質の範囲の比活性を含む、前記ポリペプチド;
(m)(a)から(l)のいずれかのポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、約pH6.5、pH6、pH5.5、pH5、pH4.5、pH4.0、pH3.5、pH3.0または前記より低い(より酸性の)pHを含む条件下でフィターゼ活性を保持するか、または前記ポリペプチドが、約pH7.5、pH8.0、pH8.5、pH9、pH9.5、pH10、pH10.5、pH11.0、pH11.5、pH12.0、pH12.5または前記より高い(より塩基性の)pHを含む条件下でフィターゼ活性を保持する、前記ポリペプチド;または
(n)(a)から(m)のいずれかのポリペプチドであって、(i)前記ポリペプチドがさらにシグナル配列(リーダー配列またはリーダーペプチド)と前記酵素との間に追加のアミノ酸残基を含む、前記ポリペプチド。
【請求項8】
請求項7に記載のポリペプチドを含むタンパク質調製物であって、液体、スラリー、粉末、スプレー、懸濁物、凍結乾燥組成物/処方物、固体、ゲルタブ、ピル、インプラント、ゲル;または医薬処方物、食品または飼料またはそのサプリメントを含む、前記タンパク質調製物。
【請求項9】
(i)請求項7に記載のポリペプチドおよび第二のドメインを含むヘテロダイマー、
または、
(ii)第二のドメインがポリペプチドであり、さらに前記ヘテロダイマーが融合タンパク質であり、および/または前記第二のドメインがエピトープまたはタグである、(i)のヘテロダイマー。
【請求項10】
(i)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む、固定化ポリペプチド、または、
(ii)細胞、小胞、リポソーム、フィルム、メンブレン、金属、樹脂、ポリマー、セラミック、ガラス、微小電極、グラファイト粒子、ビーズ、ゲル、プレート、アレイ、キャピラリー管、結晶、錠剤、ピル、カプセル、散剤、凝集物、表面、または多孔性構造物上にまたは前記の内部に固定化された、固定化ポリペプチド。
【請求項11】
(i)(a)請求項1に記載の核酸を提供する工程;および(b)ポリペプチドの発現を可能にする条件下で、(a)の核酸を発現させ、それによって組換えポリペプチドを生成する工程を含む、組換えポリペプチドを生成する方法;
(ii)(a)の核酸で宿主細胞を形質転換し、続いて(a)の核酸を発現させ、それによって形質転換宿主細胞で組換えポリペプチドを生成する工程をさらに含む、(i)の方法;または
(iii)宿主細胞が、エスケリキア、バシルス、ストレプトミセス、サルモネラ、シュードモナス、ラクトコッカス、およびスタヒロコッカス属内の任意の種の細菌細胞、アスペルギルス属内の任意の菌類細胞、ピキア、サッカロミセス、シゾサッカロミセスまたはシュワンニオミセス属内の任意の酵母細胞、または大腸菌、ラクトコッカス・ラクチス、枯草菌、バシルス・セレウス、ネズミチフス菌、シュードモナス・フルオレセンス、アスペルギルス・ニゲル、ピキア・パストリス、サッカロミセス・セレビシアエ、またはシゾサッカロミセス・ポンベである、(ii)の方法。
【請求項12】
(i)(a)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項1に記載の核酸によってコードされるポリペプチドを提供する工程;
(b)イノシトール-ヘキサホスフェートを含む組成物を提供する工程;および、
(c)(a)のポリペプチドを(b)の組成物と、前記ポリペプチドがイノシトール-ヘキサホスフェートを加水分解してイノシトールおよび無機ホスフェートを生成する条件下で接触させる工程、を含む、
イノシトール-ヘキサホスフェートをイノシトールおよび無機ホスフェートに加水分解する方法;
(ii)前記条件が、約37℃から約70℃、約50℃から約80℃、または約60℃から約90℃の温度を含む、(i)の方法;または
(iii)組成物がフィチン酸を含む、(i)または(ii)の方法。
【請求項13】
以下の工程を含む油を脱ガムする方法:(a)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項1に記載の核酸によってコードされるポリペプチドを提供する工程;(b)油を含む組成物を提供する工程;および(c)(a)のポリペプチドおよび(b)の油を、前記ポリペプチドがイノシトール-無機リン酸結合を切断できる条件下で接触させ、それによって油を脱ガムする工程。
【請求項14】
(i)(a)植物、植物部分または植物細胞を請求項1に記載の核酸で形質転換する工程; (b)前記植物、植物部分または植物細胞をフィターゼ酵素が発現される条件下で培養する工程;および、
(c)前記植物、植物部分または植物細胞を、動物用飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメントに適した組成物に変換するか、または前記培養した植物、植物部分または植物細胞を動物飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメントに添加して、それによって動物飼料または食品または飼料もしくは食品サプリメントを製造する工程、を含む、
動物の飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメント製造する方法;
(ii)ポリヌクレオチドが発現ベクターに含まれ、さらに場合によって前記ベクターが植物細胞で核酸を発現することができる発現制御配列を含む、(i)の方法;
(iii)動物が単胃動物であり、さらに場合によって前記動物が反芻動物である、(ii)の方法;
(iv)動物用飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメントがデリバリーマトリックス、ペレット、錠剤、ゲル、液体、スプレー、ひき割り穀物または粉の形である、(i)から(iii)のいずれかの方法;
(v)フィターゼ酵素がグリコシル化されるか、または前記フィターゼ酵素がグリコシル化されてペレット化条件で耐熱性または熱安定性を提供する(i)から(iv)のいずれかの方法;または
(vi)デリバリーマトリックスが穀物胚芽およびフィターゼ酵素を含む混合物をペレット化して粒子を生成することによって形成され、さらに場合によってペレットが水蒸気の適用を含む条件下で製造され、場合によってペレットが約5分間80℃を超える温度の適用を含む条件下で製造され、さらに場合によってペレットが、酵素1ミリグラム当たり少なくとも350から約900単位の比活性を含むフィターゼ酵素を含む、(iv)または(v)の方法。
【請求項15】
(i)(a)食用担体および請求項7に記載のポリペプチドを含む食用デリバリーマトリックスを製造する工程(ここで、前記マトリックスは、水性媒体中に置かれたとき容易に分散してフィターゼ酵素を放出する);および、
(b)前記食用酵素デリバリーマトリックスを動物またはヒトに投与する工程、を含む、
フィターゼ酵素サプリメントを動物またはヒトにデリバリーする方法;
(ii)食用デリバリーマトリックスが顆粒状食用担体を含む、(i)の方法;
(iii)食用デリバリーマトリックスが、ペレット、錠剤、ゲル、液体、スラリー、懸濁物、スプレーまたは散剤の形であるか、またはインプラントとして存在する、(i)または(ii)の方法;
(iv)食用担体が、穀物胚芽、干し草、アルファルファ、チモシー、ダイズ外皮、ひき割りヒマワリ種子、ひき割りトウモロコシ、ひき割りダイズおよびひき割りコムギから成る群から選択される担体を含む、(i)、(ii)または(iii)の方法;または
(v)食用担体が油の搾りかすである穀物胚芽を含む、(i)から(iv)の方法。
【請求項16】
(i)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む、動物またはヒト用食品、飼料、食品サプリメントまたは飼料サプリメント;
(ii)ポリペプチドがグリコシル化されるか、または前記フィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、(i)の食品、飼料、食品サプリメントまたは飼料サプリメント;または、
(iii)ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤、スラリー、懸濁物または液体形で製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、または顆粒形で製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される(i)または(ii)の食品、飼料、食品サプリメントまたは飼料サプリメント。
【請求項17】
(i)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む、食用または吸収性酵素デリバリーマトリックス;
(ii)ポリペプチドがグリコシル化され、さらに場合によってフィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、(i)の食用または吸収性酵素デリバリーマトリックス;または
(iii)ペレットを含むかもしくはペレットの形状で製造されるか、またはペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤または液体形として製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、または顆粒形として製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される、(i)または(ii)の食用または吸収性酵素デリバリーマトリックス。
【請求項18】
(i)顆粒状の食用または吸収性担体および請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む、食用または吸収性ペレット;
(ii)ポリペプチドがグリコシル化され、および/または前記ポリペプチドが耐熱性または熱安定性であるフィターゼ活性を有する、(i)の食用または吸収性ペレット;または
(iii)、ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤もしくは液体、スラリーまたは懸濁形として製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、または顆粒形で製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される、(i)または(ii)の食用または吸収性ペレット。
【請求項19】
(i)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む、ひき割りダイズ、または、
(ii)ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲル、ゲルタブ、スプレー、散剤、スラリー、懸濁物または液体形として製造される、(i)のひき割りダイズ。
【請求項20】
以下の工程を含む、トウモロコシおよびソルガムの実の処理方法:(a)請求項7に記載のポリペプチド提供する工程;(b)トウモロコシ浸漬液またはソルガム浸漬液を含む組成物を提供する工程;および(c)(a)のポリペプチドおよび(b)の組成物を、前記ポリペプチドがイノシトール-無機リン酸結合を切断できる条件下で接触させる工程。
【請求項21】
(i)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む、医薬または食養生処方物;
(ii)前記ポリペプチドがグリコシル化され、および/またはフィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、(i)の医薬または食養生処方物;
(iii)前記医薬または食養生処方物が、ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤、ローションまたは液体形として処方または製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、またはインプラントとして製造される、(i)または(ii)の医薬または食養生処方物;または
(iv)顆粒形で製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される、(i)から(iii)のいずれかの医薬または食養生処方物。
【請求項22】
(a)請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマー、および (b)表2に示す任意の製品または表1に列挙する組成物のいずれか、
を含む組成物であって、場合によって前記ポリペプチドがグリコシル化され、さらに場合によって前記フィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、前記組成物。
【請求項23】
骨粗しょう症を緩和する(その進行を遅らせるか、治療または予防する)方法であって、その必要がある個体に請求項7に記載のポリペプチドまたは請求項9に記載のヘテロダイマーを含む組成物の有効な量(用量)を投与する工程を含み、場合によって前記ポリペプチドがグリコシル化され、さらに場合によって前記フィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、前記骨粗しょう症を緩和する方法。
【請求項24】
(A)(a)フィターゼ活性を有するポリペプチドを提供する工程、および(b)前記ポリペプチドをコードする配列中の1つまたは2つ以上のアミノ酸をアルギニン、ヒスチジン、プロリン、ロイシン、セリン、スレオニンまたはチロシンで置き換える工程を含む、フィターゼの胃での不安定性を増加させる方法、または、
(B)ポリペプチドが
(i)配列番号:2を含むポリペプチドである、または
(ii)請求項7に記載のポリペプチドを含むポリペプチドである、
(A)の方法。
【請求項25】
以下の工程を含む、酵素の少なくとも2つの異なる特性を改変するための方法:
(a)酵素活性を有するポリペプチドを提供する工程;
(b)(a)のポリペプチドから変種を作製する工程(ここで各変種は(a)のポリペプチドに1つの単一アミノ酸変化を有する);
(c)(b)の変種を2つの異なる特性についてスクリーニングする工程;
(d)所望される(c)の変種を選別し、各選別変種で単一アミノ酸変化を同定する工程;
(e)(d)の選別した単一アミノ酸変化の種々の組合せを含む新規な変種を作製する工程;
(f)(e)の変種を2つの改変特性についてスクリーニングする工程;および
(g)2つの改変特性を有する所望される(f)の変種を選別する工程。
【請求項26】
以下の工程を含む、酵素の少なくとも2つの異なる特性を改変する方法:
(a)酵素活性を有するポリペプチドを提供する工程;
(b)(a)のポリペプチドから変種を作製する工程(ここで各変種は(a)のポリペプチドに単一アミノ酸変化を有する);
(c)(b)の変種を1つの改変特性についてスクリーニングする工程;
(d)(b)の変種を別の改変特性についてスクリーニングする工程;
(e)(c)および(d)の所望される変種を選別し、各選別変種の単一のアミノ酸変化を同定する工程;
(f)(c)および(d)の選別した単一アミノ酸変化の種々の組合せを含む新規な変種を作製する工程;
(g)(f)の変種を2つの改変特性についてスクリーニングする工程;および
(h)2つの改変特性を有する(g)の所望される変種を選別する工程。
【請求項27】
以下の工程を含む、フィターゼの耐熱性から胃での安定性を切り離す方法:
(a)フィターゼ活性を有するポリペプチドを提供する工程;
(b)(a)のポリペプチドから変種フィターゼを作製する工程(ここで各変種は(a)のポリペプチドに単一アミノ酸変化を有する);
(c)(b)の変種フィターゼを改変された胃での安定性および改変された耐熱性についてスクリーニングする工程;
(d)所望の胃での安定性および耐熱性を有する(c)の変種を選別し、各選別変種の単一のアミノ酸変化を同定する工程;
(e)(d)の選別した単一アミノ酸変化の種々の組合せを含む新規な変種フィターゼを作製する工程;
(f)(e)の変種を改変された胃での安定性および改変された耐熱性についてスクリーニングする工程;および
(g)所望の胃での安定性および耐熱性を有する(f)の変種を選別する工程。
【請求項28】
以下の工程を含む、フィターゼの耐熱性から胃安定性を切り離す方法:
(a)フィターゼ活性を有するポリペプチドを提供する工程;
(b)(a)のポリペプチドからフィターゼ変種を作製する工程(ここで各変種は(a)のポリペプチドに単一アミノ酸変化を有する);
(c)(b)の変種フィターゼを改変胃安定性についてスクリーニングする工程;
(d)(b)の変種フィターゼを改変耐熱性についてスクリーニングする工程;
(e)所望の胃安定性または耐熱性を有する(c)および(d)の変種を選別し、各選別変種の単一アミノ酸変化を同定する工程;
(f)(c)および(d)の選別単一アミノ酸変化の種々の組合せを含む新規な変種フィターゼを作製する工程;
(g)(f)の変種を改変胃安定性および改変耐熱性についてスクリーニングする工程;および
(h)所望の胃安定性および耐熱性を有する(g)の変種を選別する工程。
【請求項29】
変種作製方法がGSSM進化、ジーンリアッセンブリー(GeneReassembly)進化および/またはTMCA進化による、請求項25、26、27、または28に記載の方法。
【請求項30】
(a)のフィターゼが配列番号:2である、請求項27または28に記載の方法。
【請求項31】
単一アミノ酸置換が、表4、5、6、7、9に列挙された変異のいずれかまたはその任意の組合せである、請求項27または28に記載の方法。
【請求項32】
単一アミノ酸置換が、(a)A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79S、Y79Wのいずれかもしくはその組合せ、または(a)およびC226D、D164R、G179R、N159V、Q275V、T163R、T349Yの少なくとも1つまたはその組合せである、請求項27または28に記載の方法。
【請求項33】
以下から成る群から選択される核酸を含む、単離、合成または組換え核酸:
(a)フィターゼ活性を有するポリペプチドをコードし、かつ配列番号:1と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有する核酸配列を含み、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含む、前記核酸配列を含む核酸;
(b)配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含む、前記ポリヌクレオチド;
(c)フィターゼ活性を有するポリペプチドをコードし、かつ配列番号:1と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有する核酸配列であって、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含み、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SおよびY79Wから成る群から選択される、前記核酸配列を含む核酸;
(d)配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含み、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SおよびY79Wから成る群から選択される、前記ポリヌクレオチド;
(e)フィターゼ活性を有するポリペプチドをコードし、かつ配列番号:1と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有する核酸配列を含み、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含み、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SおよびY79Wから成る群から選択され、さらに、前記ポリペプチドがC226D、D164R、G179R、N159V、Q275V、T163RおよびT349Yから成る群から選択される少なくとも1つの変異をさらに含む、核酸;および
(f)配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチドであって、前記ポリペプチドが表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含み、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SおよびY79Wから成る群から選択され、さらに、前記ポリペプチドがC226D、D164R、G179R、N159V、Q275V、T163RおよびT349Yから成る群から選択される少なくとも1つの変異をさらに含む、前記ポリヌクレオチド。
【請求項34】
以下から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む単離、合成または組換えポリペプチド:
(a)フィターゼ活性を有し、かつ配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含む単離、合成または組換えポリペプチドであって、表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含む、前記ポリペプチド;
(b)フィターゼ活性を有し、かつ配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含む単離、合成または組換えポリペプチドであって、表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含み、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SおよびY79Wから成る群から選択される、前記ポリペプチド;および
(c)フィターゼ活性を有し、かつ配列番号:2と少なくとも95%、96%、97%、98%もしくは99%または前記を超える配列同一性を有するアミノ酸配列を含む単離、合成または組換えポリペプチドであって、表4、5、6、7、9に列挙される少なくとも1つの変異またはその任意の組合せを含み、前記少なくとも1つの変異が、A109V、A232P、A236H、A236T、A248L、A248T、A274F、A274I、A274L、A274T、A274V、A429P、C155Y、D139Y、E113P、F147Y、F194L、G171M、G171S、G257A、G257R、G353C、G395E、 G395I、G395L、G395Q、G395T、G67A、H263P、H272W、I107H、I107P、I108A、I108Q、I108R、I108S、I108Y、I174F、I174P、I427G、I427S、I427T、K151H、K151P、L126R、L146R、L146T、L150T、L150Y、L157C、L157P、L167S、L192F、L216T、L235I、L244S、L269I、L269T、L296T、L379S、L379V、L50W、M51A、M51G、M51L、N148K、N148M、N148R、N161K、N266P、N339E、N348K、N348W、P100A、P145L、P149L、P149N、P217D、P217G、P217L、P217S、P254S、P269L、P343E、P343I、P343L、P343N、P343R、P343V、Q137F、Q137L、Q137V、Q137Y、Q246W、Q247H、Q275H、Q309P、Q377R、Q381S、Q86H、S102A、S102Y、S173G、S173H、S173V、S197G、S208P、S211H、S218I、S218Y、S389H、S389V、T163P、T282H、T291V、T291W、T341D、T48F、T48H、T48I、T48K、T48L、T48M、T48V、T48W、T48Y、V162L、V162T、V191A、V422M、W265L、Y79H、Y79N、Y79SおよびY79Wから成る群から選択され、さらに、C226D、D164R、G179R、N159V、Q275V、T163RおよびT349Yから成る群から選択される少なくとも1つの変異をさらに含む、前記ポリペプチド。
【請求項35】
フィターゼ活性を有するポリペプチドをコードする、配列番号:23、配列番号:25、配列番号:27、配列番号:29、配列番号:31、配列番号:33、配列番号:35、配列番号:37および配列番号:39から成る群から選択される核酸を含む、単離、合成、または組換え核酸。
【請求項36】
フィターゼ活性を有する、配列番号:24、配列番号:26、配列番号:28、配列番号:30、配列番号:32、配列番号:34、配列番号:36、配列番号:38および配列番号:40から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む、単離、合成、または組換えポリペプチド。
【請求項37】
フィターゼがグリコシル化される、請求項35に記載の単離、合成、または組換え核酸。
【請求項38】
フィターゼがグリコシル化される、請求項36に記載の単離、合成、または組換えポリペプチド。
【請求項39】
(a)請求項33、35または37に記載の核酸を含む、発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターまたはクローニングベクター;または
(b)請求項33、35または37に記載の核酸を含む、発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターまたはクローニングベクターであって、
(i)前記発現カセット、クローニングベヒクルまたはベクターが、ウイルスベクター、プラスミド、ファージ、ファージミド、コスミド、フォスミド、バクテリオファージまたは人工染色体であるか、
(ii)(i)のウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、レトロウイルスベクターまたはアデノ関連ウイルスベクターを含むか、または、
(iii)前記発現カセット、クローニングベクターまたはベクターが、細菌人工染色体(BAC)、バクテリオファージP1誘導ベクター(PAC)、酵母人工染色体(YAC)または哺乳動物人工染色体(MAC)である、前記発現カセット、ベクター、クローニングベヒクル、発現ベクターまたはクローニングベクター。
【請求項40】
(a)請求項33、35または37に記載の核酸を含む形質転換細胞または単離宿主細胞;
(b)請求項33、35または37に記載の核酸を含む宿主細胞であって、細菌細胞、哺乳動物細胞、菌類細胞、酵母細胞、昆虫細胞または植物細胞である、前記宿主細胞;または
(c)請求項33、35または37に記載の核酸を含む宿主細胞であって、エスケリキア、バシルス、ストレプトミセス、サルモネラ、シュードモナス、ラクトコッカス、およびスタヒロコッカス属内の任意の種の細菌細胞、アスペルギルス属内の任意の菌類細胞、ピキア、サッカロミセス、シゾサッカロミセスまたはシュワンニオミセス属内の任意の酵母細胞、または大腸菌、ラクトコッカス・ラクチス、枯草菌、バシルス・セレウス、ネズミチフス菌、シュードモナス・フルオレセンス、アスペルギルス・ニゲル、ピキア・パストリス、サッカロミセス・セレビシアエ、またはシゾサッカロミセス・ポンベである、前記宿主細胞。
【請求項41】
(i)請求項33、35または37に記載の核酸を含む非ヒトトランスジェニック動物;または
(ii)マウス、ラット、ヤギ、ウサギ、ヒツジ、ブタまたは乳牛である、(i)の非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項42】
請求項33、35または37に記載の核酸を含むトランスジェニック種子であって、
場合によって前記植物は、トウモロコシの植物、ジャガイモの植物、トマトの植物、コムギの植物、オイルシードの植物、ナタネの植物、ダイズの植物、もしくはタバコの植物、または動物もしくは反芻動物用の飼い葉および/または飼料植物であり、
さらに場合によって、前記植物は飼い葉であるかまたは飼い葉を含み、または飼料植物は干し草、トウモロコシ、アワ、ダイズ、コムギ、ソバ、オオムギ、アルファルファ、ライムギ、一年草、ソルガム、スーダングラス、ベルトグラスまたはビュッフェルグラスであるか、または前記種子はトウモロコシの種子、コムギの穀粒、オイルシード、ナタネ、ダイズの種子、ヤシの実、ヒマワリの種子、ゴマの種子、ピーナツまたは落花生の種子、アルファルファの種子、ワタの種子、ベニバナの種子、ソルガムの種子、エンバクの穀粒、ライムギの種子、アワの種子、オオムギの種子、コメの穀粒、エンドウマメの種子またはタバコの種子であり、
さらに場合によって、前記植物は、トウモロコシ、アルファルファ、ヒマワリ、アブラナ、ダイズ、サトウキビ、ワタ、ベニバナ、落花生、ソルガム、コムギ、エンバク、ライムギ、アワ、オオムギ、コメ、針葉樹、エンドウマメ、インゲンマメ、ダイズ、ジャガイモ、サツマイモ、キャッサバ、タロイモ、カンナまたはサトウダイコンである、前記トランスジェニック植物または種子。
【請求項43】
請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含むタンパク質調製物であって、前記タンパク質調製物が、液体、スラリー、粉末、スプレー、懸濁物、凍結乾燥組成物/処方物、固体、ゲルタブ、ピル、インプラント、ゲル;または医薬処方物、食品または飼料またはそのサプリメントを含む、前記タンパク質調製物。
【請求項44】
(i)請求項34、36または38に記載のポリペプチドおよび第二のドメインを含むヘテロダイマー;または、
(ii)第二のドメインがポリペプチドであり、さらに前記ヘテロダイマーが融合タンパク質であり、および/または前記第二のドメインがエピトープまたはタグである、(i)のヘテロダイマー。
【請求項45】
(i)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む固定化ポリペプチド、または、
(ii)細胞、小胞、リポソーム、フィルム、メンブレン、金属、樹脂、ポリマー、セラミック、ガラス、微小電極、グラファイト粒子、ビーズ、ゲル、プレート、アレイ、キャピラリー管、結晶、錠剤、ピル、カプセル、散剤、凝集物、表面、または多孔性構造物上にまたは前記の内部に固定化された、固定化ポリペプチド。
【請求項46】
(i)(a)請求項33、35または37に記載の核酸を提供する工程;および(b)ポリペプチドの発現を可能にする条件下で、(a)の核酸を発現させ、それによって組換えポリペプチドを生成する工程を含む、組換えポリペプチドを生成する方法;
(ii)(a)の核酸で宿主細胞を形質転換し、続いて(a)の核酸を発現させ、それによって形質転換宿主細胞で組換えポリペプチドを生成する工程をさらに含む、(i)の方法;または
(iii)宿主細胞が、エスケリキア、バシルス、ストレプトミセス、サルモネラ、シュードモナス、ラクトコッカス、およびスタヒロコッカス属内の任意の種の細菌細胞、アスペルギルス属内の任意の菌類細胞、ピキア、サッカロミセス、シゾサッカロミセスまたはシュワンニオミセス属内の任意の酵母細胞、または大腸菌、ラクトコッカス・ラクチス、枯草菌、バシルス・セレウス、ネズミチフス菌、シュードモナス・フルオレセンス、アスペルギルス・ニゲル、ピキア・パストリス、サッカロミセス・セレビシアエ、またはシゾサッカロミセス・ポンベである、(ii)の方法。
【請求項47】
(i)(a)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを提供する工程;(b)イノシトール-ヘキサホスフェートを含む組成物を提供する工程;および(c)(a)のポリペプチドを(b)の組成物と、前記ポリペプチドがイノシトール-ヘキサホスフェートを加水分解してイノシトールおよび無機ホスフェートを生成する条件下で接触させる工程を含む、イノシトール-ヘキサホスフェートをイノシトールおよび無機ホスフェートに加水分解する方法;
(ii)前記条件が、約37℃から約70℃、約50℃から約80℃、または約60℃から約90℃の温度を含む、(i)の方法;または
(iii)前記組成物がフィチン酸を含む、(i)または(ii)の方法。
【請求項48】
以下の工程を含む油を脱ガムする方法:(a)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを提供する工程;(b)油を含む組成物を提供する工程;および(c)(a)のポリペプチドおよび(b)の油を、前記ポリペプチドがイノシトール-無機リン酸結合を切断できる条件下で接触させ、それによって油を脱ガムする工程。
【請求項49】
(i)(a)植物、植物部分または植物細胞を請求項33、35または37に記載のポリヌクレオチドで形質転換する工程;(b)前記植物、植物部分または植物細胞をフィターゼ酵素が発現される条件下で培養する工程;および(c)前記植物、植物部分または植物細胞を、動物用飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメントに適した組成物に変換するか、または前記培養した植物、植物部分または植物細胞を動物飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメントに添加して、それによって動物飼料または食品または飼料もしくは食品サプリメントを製造する工程を含む、動物飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメント製造する方法;
(ii)ポリヌクレオチドが発現ベクターに含まれ、さらに場合によって前記ベクターが植物細胞で核酸を発現することができる発現制御配列を含む、(i)の方法;
(iii)動物が単胃動物であり、さらに場合によって前記動物が反芻動物である、(ii)の方法;
(iv)動物用飼料または食品、または飼料もしくは食品サプリメントがデリバリーマトリックス、ペレット、錠剤、ゲル、液体、スプレー、ひき割り穀物または粉の形である、(i)から(iii)のいずれかの方法;
(v)フィターゼ酵素がグリコシル化されるか、または前記フィターゼ酵素がグリコシル化されてペレット化条件で耐熱性または熱安定性を提供する(i)から(iv)のいずれかの方法;または
(vi)デリバリーマトリックスが、穀物胚芽およびフィターゼ酵素を含む混合物をペレット化して粒子を生成することによって形成され、さらに場合によってペレットが水蒸気の適用を含む条件下で製造され、場合によってペレットが約5分間80℃を超える温度の適用を含む条件下で製造され、さらに場合によってペレットが、酵素1ミリグラム当たり少なくとも350から約900単位の比活性を含むフィターゼ酵素を含む、(iv)または(v)の方法。
【請求項50】
(i)(a)食用担体および請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む食用デリバリーマトリックスを製造する工程(ここで、前記マトリックスは、水性媒体中に置かれたとき容易に分散してフィターゼ酵素を放出する);および(b)前記食用酵素デリバリーマトリックスを動物またはヒトに投与する工程を含む、フィターゼ酵素サプリメントを動物またはヒトにデリバリーする方法;
(ii)食用デリバリーマトリックスが顆粒状食用担体を含む、(i)の方法;
(iii)食用デリバリーマトリックスが、ペレット、錠剤、ゲル、液体、スラリー、懸濁物、スプレーまたは散剤の形であるか、またはインプラントとして存在する、(i)または(ii)の方法;
(iv)食用担体が、穀物胚芽、干し草、アルファルファ、チモシー、ダイズ外皮、ひき割りヒマワリ種子、ひき割りトウモロコシ、ひき割りダイズおよびひき割りコムギから成る群から選択される担体を含む、(i)、(ii)または(iii)の方法;または
(v)食用担体が油の搾りかすである穀物胚芽を含む、(i)から(iv)の方法。
【請求項51】
(i)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む、食品、飼料、食品サプリメントまたは飼料サプリメント;
(ii)ポリペプチドがグリコシル化されるか、または前記フィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、(i)の食品、飼料、食品サプリメントまたは飼料サプリメント;または
(iii)ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤、スラリー、懸濁物または液体形で製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、または顆粒形で製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される(i)または(ii)の食品、飼料、食品サプリメントまたは飼料サプリメント。
【請求項52】
(i)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む、食用または吸収性酵素デリバリーマトリックス;
(ii)ポリペプチドがグリコシル化され、さらに場合によってフィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、(i)の食用または吸収性酵素デリバリーマトリックス;または
(iii)ペレットを含むかもしくはペレットの形状で製造されるか、またはペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤または液体形として製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、または顆粒形として製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される、(i)または(ii)の食用または吸収性酵素デリバリーマトリックス。
【請求項53】
(i)顆粒状の食用または吸収性担体および請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む、食用または吸収性ペレット;
(ii)ポリペプチドがグリコシル化され、および/または前記ポリペプチドが耐熱性または熱安定性であるフィターゼ活性を有する、(i)の食用または吸収性ペレット;または
(iii)ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤もしくは液体、スラリーまたは懸濁形として製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、または顆粒形で製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される、(i)または(ii)の食用または吸収性ペレット。
【請求項54】
(i)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む、ひき割りダイズ;または(ii)ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲル、ゲルタブ、スプレー、散剤、スラリー、懸濁物または液体形として製造される、(i)のひき割りダイズ。
【請求項55】
以下の工程を含む、トウモロコシおよびソルガムの実の処理方法:(a)フィターゼ活性を有するポリペプチド提供する工程(ここで前記ポリペプチドは請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む);(b)トウモロコシ浸漬液またはソルガム浸漬液を含む組成物を提供する工程;および(c)(a)のポリペプチドおよび(b)の組成物を、前記ポリペプチドがイノシトール-無機リン酸結合を切断できる条件下で接触させる工程。
【請求項56】
(i)請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む、医薬または食養生処方物; (ii)ポリペプチドがグリコシル化され、および/またはフィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、(i)の医薬または食養生処方物;
(iii)前記医薬または食養生処方物が、ペレット、ピル、錠剤、カプセル、ゲルタブ、スプレー、散剤、ローションまたは液体形として処方または製造されるか、またはポリマー被覆添加物を用いて製造されるか、またはインプラントとして製造される、(i)または(ii)の医薬または食養生処方物;または、
(iv)顆粒形で製造されるか、または噴霧乾燥によって製造される、(i)から(iii)のいずれかの医薬または食養生処方物。
【請求項57】
(a)請求項34、36または38に記載のポリペプチドおよび(b)表2に示す任意の製品または表1に列挙する組成物のいずれかを含む組成物であって、場合によって前記ポリペプチドがグリコシル化され、さらに場合によって前記フィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、前記組成物。
【請求項58】
骨粗しょう症を緩和する(その進行を遅らせるか、治療または予防する)方法であって、前記方法がその必要がある個体に請求項34、36または38に記載のポリペプチドを含む組成物の有効な量(用量)を投与する工程を含み、場合によって前記ポリペプチドがグリコシル化され、さらに場合によって前記フィターゼ活性が耐熱性または熱安定性である、前記骨粗しょう症を緩和する方法。
【請求項59】
胃で不安定でかつ耐熱性であるフィターゼであって、刺激胃液(SGF)で10分未満、8分未満、6分未満、4分未満、または2分未満で完全に分解され、さらに、約75℃から約85℃、約85℃から約90℃、約90℃から約95℃、または約80℃から約86℃の範囲の温度に暴露後に活性を保持する、前記フィターゼ。
【請求項60】
刺激胃液(SGF)で4分未満に完全に分解し、さらに約80℃から約86℃の範囲の温度に暴露後活性を保持する、請求項59に記載のフィターゼ。
【請求項61】
請求項7、34、36または38に記載のポリペプチドである、請求項59または60に記載のフィターゼ。
【請求項62】
以下の方法によって製造されるフィターゼ:
(i)(a)請求項1、33、35または37に記載の核酸を提供し;さらに(b)ポリペプチドの発現を可能にする条件下で、(a)の核酸を発現させ、それによって組換えポリペプチドを生成することを含む方法;
(ii)(a)の核酸で宿主細胞を形質転換し、続いて(a)の核酸を発現させ、それによって形質転換宿主細胞で組換えポリペプチドを生成する、(i)の方法;または
(iii)宿主細胞が、エスケリキア、バシルス、ストレプトミセス、サルモネラ、シュードモナス、ラクトコッカス、およびスタヒロコッカス属内の任意の種の細菌細胞、アスペルギルス属内の任意の菌類細胞、ピキア、サッカロミセス、シゾサッカロミセスまたはシュワンニオミセス属内の任意の酵母細胞、または大腸菌、ラクトコッカス・ラクチス、枯草菌、バシルス・セレウス、ネズミチフス菌、シュードモナス・フルオレセンス、アスペルギルス・ニゲル、ピキア・パストリス、サッカロミセス・セレビシアエ、またはシゾサッカロミセス・ポンベである、(ii)の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2012−527247(P2012−527247A)
【公表日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−512049(P2012−512049)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/035667
【国際公開番号】WO2010/135588
【国際公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(503089489)ヴェレニウム コーポレイション (31)
【Fターム(参考)】