説明

フィラメントワインディング装置

【課題】繊維束の巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮すべく、フープ巻き装置を交換可能とする技術を提供する。
【解決手段】繊維束Fを供給するためのボビン45を搭載したフープ巻き装置40を備え、前記ボビン45がライナー1の周囲を旋回することで該ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付けていくフィラメントワインディング装置100において、前記フープ巻き装置40は、所定の位置で他のフープ巻き装置50と交換できる、とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィラメントワインディング装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、樹脂を含浸させた繊維束をライナーの外周面に巻き付けていくフィラメントワインディング装置が知られている。フィラメントワインディング装置には、ライナーを中心として回転することで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付けるフープ巻き装置が備えられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
フープ巻き装置は、繊維束が巻かれたボビンを具備しており、該ボビンから供給された繊維束を自らが回転することによってライナーに巻き付ける。そのため、フープ巻き装置を備えるフィラメントワインディング装置においては、ボビンに巻かれた繊維束が少なくなると、繊維束の巻き付け動作を中断してボビンを交換する必要が生じていた。
【0004】
しかし、繊維束の巻き付け動作を中断してボビンの交換を行なった場合、繊維束の巻き付け動作を再開できるまでに相当の時間が必要となり、生産効率が悪化するという問題を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−61721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、繊維束の巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮すべく、フープ巻き装置を交換可能とする技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、第一の発明は、
繊維束を供給するためのボビンを搭載したフープ巻き装置を備え、
前記ボビンがライナーの周囲を旋回することで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付けていくフィラメントワインディング装置において、
前記フープ巻き装置は、所定の位置で他のフープ巻き装置と交換できる、とした。
【0009】
第二の発明は、
ライナーを支持するライナー支持軸と、
前記ライナー及び前記ライナー支持軸を中心として回転することで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付ける略円環形状のフープ巻き装置と、を備えたフィラメントワインディング装置において、
前記ライナー支持軸は、該ライナー支持軸の軸心方向の中途部で連結又は分離可能に構成され、
前記ライナー支持軸を分離することによって前記フープ巻き装置を他のフープ巻き装置と交換できる、とした。
【0010】
第三の発明は、第二の発明に係るフィラメントワインディング装置において、
少なくとも一台の他のフープ巻き装置を備え、
前記ライナー支持軸を分離することによって前記フープ巻き装置を他のフープ巻き装置置と交換できる、とした。
【0011】
第四の発明は、第三の発明に係るフィラメントワインディング装置において、
前記フープ巻き装置と他のフープ巻き装置は、一つのレール上に載置され、
前記フープ巻き装置と他のフープ巻き装置を移動させることによって交換できる、とした。
【0012】
第五の発明は、第二から第四のいずれかの発明に係るフィラメントワインディング装置において、
前記ライナー支持軸を支える支持軸把持装置を備え、
前記支持軸把持装置が前記ライナー支持軸を支えた後に該ライナー支持軸を分離し、
前記ライナー支持軸が連結した後に該ライナー支持軸から前記支持軸把持装置を離間させる、とした。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0014】
第一の発明によれば、フープ巻き装置を他のフープ巻き装置と交換することが可能となる。これにより、繊維束の巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮できる。
【0015】
第二の発明によれば、ライナー支持軸を分離することができるため、略円環形状のフープ巻き装置を他のフープ巻き装置と交換することが可能となる。これにより、繊維束の巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮できる。
【0016】
第三の発明によれば、少なくとも一台の他のフープ巻き装置を備えるため、フープ巻き装置を他のフープ巻き装置と交換することが可能となる。これにより、繊維束の巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮できる。
【0017】
第四の発明によれば、フープ巻き装置と他のフープ巻き装置が一つのレール上に載置されているため、フープ巻き装置と他のフープ巻き装置を移動させることによって交換することが可能となる。これにより、繊維束の巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮できる。
【0018】
第五の発明によれば、ライナー支持軸を支える支持軸把持装置を備えるため、ライナー支持軸が分離しているときに該ライナー支持軸の一端を支えることが可能となる。これにより、ライナーに歪が生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】フィラメントワインディング装置100の全体構成を示す側面図。
【図2】フープ巻き装置40の構成を示す正面図。
【図3】フープ巻き装置40を所定の位置に移動させた状態を示す平面図。
【図4】支持軸把持装置14によってライナー支持軸24が支えられた状態を示す平面図。
【図5】ライナー支持軸24が分離された状態を示す平面図。
【図6】フープ巻き装置40とフープ巻き装置50が交換された状態を示す平面図。
【図7】ライナー支持軸24が連結された状態を示す平面図。
【図8】支持軸把持装置14がライナー支持軸24から離間した状態を示す平面図。
【図9】フープ巻き装置50を所定の位置に移動させた状態を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
まず、本発明の一実施形態に係るフィラメントワインディング装置100(以降「FW装置100」)について説明する。
【0021】
図1は、FW装置100の全体構成を示す側面図である。図中に示す矢印Xは、ライナー1の移送方向を示している。また、ライナー1の移送方向と平行な方向をFW装置100の前後方向とし、ライナー1が移送される一方向を前側(本図右側)、他方向を後側(本図左側)と定義する。なお、FW装置100は、ライナー1を前後方向に往復動させるため、該ライナー1の移送方向に応じて前側及び後側が定まる。
【0022】
FW装置100は、ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付けていく装置である。FW装置100は、主に主基台10と、ライナー移送装置20と、ヘリカル巻き装置30と、フープ巻き装置40と、で構成される。
【0023】
ライナー1は、例えば高強度アルミニウム材やポリアミド系樹脂等によって形成された略円筒形状の中空容器である。ライナー1は、該ライナー1の外周面1Sに繊維束Fが巻き付けられることによって耐圧特性の向上が図られる。つまり、ライナー1は、耐圧容器を構成する基材とされる。
【0024】
主基台10は、FW装置100の基礎を構成する主たる構造体である。主基台10の上部には、第一レール11が設けられている。第一レール11には、ライナー移送装置20が載置されている。また、主基台10の上部には、第一レール11に対して平行に第二レール12が設けられている。第二レール12には、フープ巻き装置40が載置されている。
【0025】
このような構成により、主基台10は、FW装置100の基礎を構成するとともに、FW装置100の前後方向にライナー移送装置20ならびにフープ巻き装置40を移動させることを可能としている。
【0026】
なお、本実施形態に係るFW装置100においては、第二レール12に対して垂直に第三レール13が設けられている。第三レール13には、他のフープ巻き装置50が載置されている(図3から図9参照)。これにより、主基台10は、FW装置100の前後方向に対して垂直にフープ巻き装置50を移動させることを可能としている。なお、本FW装置100は、フープ巻き装置50を移動させる手段としてレールを用いているが、他の手段であっても良い。
【0027】
ライナー移送装置20は、ライナー1を回転させながら移送する装置である。詳細には、ライナー移送装置20は、FW装置100の前後方向を中心軸としてライナー1を回転させるとともに、FW装置100の前後方向にライナー1を移送する装置である。ライナー移送装置20は、主に基台21と、ライナー支持部22と、で構成される。
【0028】
基台21には、該基台21の上部に一対のライナー支持部22が設けられている。ライナー支持部22は、ライナー支持フレーム23とライナー支持軸24で構成され、ライナー1を回転させる。具体的に説明すると、ライナー支持部22は、基台21から上方に向けて延設されたライナー支持フレーム23と、該ライナー支持フレーム23から前後方向に向けて延設されたライナー支持軸24と、で構成される。そして、ライナー支持軸24に取り付けられたライナー1は、図示しない動力機構によって一方向に回転されるのである。
【0029】
このような構成により、ライナー移送装置20は、FW装置100の前後方向を中心軸としてライナー1を回転させるとともに、FW装置100の前後方向にライナー1を移送することを可能としている。
【0030】
なお、本実施形態に係るFW装置100においては、一方のライナー支持軸24が第一ライナー支持軸24aと第二ライナー支持軸24bで構成されている。第二ライナー支持軸24bは、該第二ライナー支持軸24bの軸心方向に摺動することができる。これにより、ライナー支持軸24は、該ライナー支持軸24の軸心方向の中途部で連結又は分離することを可能としている。なお、本FW装置100は、ライナー支持軸24を連結又は分離させる手段として第二ライナー支持軸24bを摺動させる構造を用いているが、他の手段であっても良い。
【0031】
ヘリカル巻き装置30は、ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付ける装置である。詳細には、ヘリカル巻き装置30は、繊維束Fの巻き付け角度がFW装置100の前後方向に対して所定の値となる、いわゆるヘリカル巻きを行なう装置である。ヘリカル巻き装置30は、主に基台31と、ヘリカル巻き掛け装置32と、で構成される。
【0032】
基台31には、ヘリカル巻き掛け装置32が設けられている。ヘリカル巻き掛け装置32は、固定ヘリカルヘッド33と可動ヘリカルヘッド34で構成され、ライナー1の外周面1Sにヘリカル巻きを行なう。具体的に説明すると、ヘリカル巻き掛け装置32は、主にヘリカル巻きを行なう固定ヘリカルヘッド33と、同じくヘリカル巻きを行なう可動ヘリカルヘッド34と、で構成される。そして、固定ヘリカルヘッド33に設けられた繊維束ガイドと可動ヘリカルヘッド34に設けられた繊維束ガイドによってライナー1の外周面1Sに繊維束Fが導かれ、ライナー1が回転しながら通過することでヘリカル巻きが行なわれる。
【0033】
このような構成により、ヘリカル巻き装置30は、繊維束Fの巻き付け角度がFW装置100の前後方向に対して所定の値となるヘリカル巻きを行なうことを可能としている。
【0034】
フープ巻き装置40は、ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付ける装置である。詳細には、フープ巻き装置40は、繊維束Fの巻き付け角度がFW装置100の前後方向に対して略垂直となる、いわゆるフープ巻きを行なう装置である。フープ巻き装置40は、主に基台41と、動力機構42と、フープ巻き掛け装置43と、で構成される。
【0035】
基台41には、動力機構42によって回転されるフープ巻き掛け装置43が設けられている。フープ巻き掛け装置43は、巻き掛けテーブル44とボビン45で構成され、ライナー1の外周面1Sにフープ巻きを行なう。具体的に説明すると、フープ巻き掛け装置43は、主にフープ巻きを行なう巻き掛けテーブル44と、該巻き掛けテーブル44に繊維束Fを供給するボビン45と、で構成される。そして、巻き掛けテーブル44に設けられた繊維束ガイド47(図2参照)によってライナー1の外周面1Sに繊維束Fが導かれ、巻き掛けテーブル44が回転することでフープ巻きが行なわれる。
【0036】
このような構成により、フープ巻き装置40は、繊維束Fの巻き付け角度がFW装置100の前後方向に対して略垂直となるフープ巻きを行なうことを可能としている。
【0037】
ここで、図2を用いて、フープ巻き装置40の構成について更に詳しく説明する。
【0038】
図2は、フープ巻き装置40の構成を示す正面図である。図中に示す矢印Yは、フープ巻き装置40の回転方向を示している。なお、フープ巻き装置50は、フープ巻き装置40と同一の構成であることからフープ巻き装置50の説明は省略する。
【0039】
フープ巻き装置40は、繊維束Fが巻かれたボビン45を具備しており、該ボビン45から供給される繊維束Fを自らが回転することによってライナー1に巻き付ける。詳細には、フープ巻き装置40の巻き掛けテーブル44とボビン45が一体となって回転することで繊維束Fをライナー1の外周面1Sに巻き付ける。
【0040】
巻き掛けテーブル44には、FW装置100の前後方向に貫通穴44aが形成されて略円環形状となっている。上述したように、ライナー移送装置20は、FW装置100の前後方向にライナー1を移送することができ、フープ巻き装置40は、FW装置100の前後方向に移動することができるため、貫通穴44aにライナー1を挿入することができる。
【0041】
また、巻き掛けテーブル44には、ガイドローラ46と繊維束ガイド47が設けられている。ガイドローラ46は、ボビン45から供給される繊維束Fを繊維束ガイド47まで案内する。繊維束ガイド47は、ガイドローラ46によって案内された繊維束Fをライナー1の外周面1Sに導く。
【0042】
このような構成により、フープ巻き装置40は、ライナー1及びライナー支持軸24を中心として回転することができ、該ライナー1の外周面1Sに繊維束Fを巻き付けることを可能としている。
【0043】
次に、フープ巻き装置40をフープ巻き装置50と交換する際の動作について説明する。
【0044】
本FW装置100は、ボビン45に巻かれた繊維束Fが少なくなった場合にフープ巻き装置40をフープ巻き装置50と交換できることを特徴としている。なお、ボビン45に巻かれた繊維束Fが少なくなった場合のみならず、メンテナンスなどフープ巻き装置40を交換する必要が生じた場合にも同様の動作を行なうことが可能である。
【0045】
FW装置100は、ボビン45に巻かれた繊維束Fが少なくなったと判断した場合に繊維束Fの巻き付け動作を中断する。ここで、繊維束Fの巻き付け動作とは、例えばライナー移送装置20によるライナー1の回転動作や移送動作なども含み、繊維束Fを巻き付けるための全ての動作をいう。但し、本FW装置100は、ヘリカル巻き装置30やフープ巻き装置40による巻き付け工程の途中で中断することができないため、これらの巻き付け工程が完了した後に中断する。つまり、本FW装置100は、例えばフープ巻きの途中でボビン45に巻かれた繊維束Fが少なくなったと判断した場合、フープ巻きが完了した後に全ての動作を中断するのである。
【0046】
まず、FW装置100は、図3に示すように、フープ巻き装置40を所定の位置まで移動させる(図中矢印A参照)。本FW装置100は、フープ巻き装置40を移動させることによって該フープ巻き装置40を第三レール13上に載置する(図1参照)。
【0047】
次に、FW装置100は、図4に示すように、主基台10に設けられた支持軸把持装置14によってライナー支持軸24を支える。具体的に説明すると、FW装置100は、支持軸把持装置14を待機位置から移動させて(図中矢印B参照)、ライナー支持軸24を構成する第一ライナー支持軸24aを支える。なお、第一ライナー支持軸24aは、ライナー支持軸24のライナー1側の部材である。
【0048】
次に、FW装置100は、図5に示すように、ライナー支持軸24を該ライナー支持軸24の軸心方向の中途部で分離させる。具体的に説明すると、FW装置100は、第二ライナー支持軸24bを軸心方向に摺動させて(図中矢印C参照)、第一ライナー支持軸24aから分離させる。こうして、ライナー支持軸24は、少なくともフープ巻き装置40やフープ巻き装置50が通過できる程度に離間される。
【0049】
次に、FW装置100は、図6に示すように、繊維束Fの残量が少なくなったフープ巻き装置40(以降、旧フープ巻き装置40)と繊維束Fが満巻状態であるフープ巻き装置50(以降、新フープ巻き装置50)を移動させることによって交換する。具体的に説明すると、FW装置100は、第三レール13上に載置された旧フープ巻き装置40を待避位置まで移動させ、新フープ巻き装置50をライナー支持軸24に対して同軸となるように移動する(図中矢印D参照)。こうして、旧フープ巻き装置40は、新フープ巻き装置50と交換される。
【0050】
次に、FW装置100は、図7に示すように、ライナー支持軸24を連結する。具体的に説明すると、FW装置100は、第二ライナー支持軸24bを軸心方向に摺動させて(図中矢印E参照)、第一ライナー支持軸24aに連結する。こうして、第一ライナー支持軸24aと第二ライナー支持軸24bは、一体となって回転することが可能となる。
【0051】
次に、FW装置100は、図8に示すように、ライナー支持軸24から支持軸把持装置14を離間させる。具体的に説明すると、FW装置100は、支持軸把持装置14を移動させて(図中矢印F参照)、該支持軸把持装置14を待機位置に収納する。こうして、支持軸把持装置14は、新フープ巻き装置50との干渉を回避することが可能となる。
【0052】
次に、FW装置100は、図9に示すように、新フープ巻き装置50を所定の位置まで移動させる(図中矢印G参照)。こうして、FW装置100は、新フープ巻き装置50を用いてフープ巻きを行なうことが可能となる。
【0053】
このような動作により、本FW装置100は、繊維束Fの巻き付け動作を中断してから再開できるまでの所要時間を短縮することを可能としている。これは、ボビン45を交換するよりも旧フープ巻き装置40を新フープ巻き装置50に交換するほうが早いためである。
【0054】
また、本FW装置100は、待避位置に移動された旧フープ巻き装置40のボビン交換作業を任意の時間に行なうことを可能とする。このため、本FW装置100は、作業性や整備性も向上している。
【0055】
更に、本FW装置100は、支持軸把持装置14によってライナー支持軸24の一端を支えることを可能としている。このため、ライナー支持軸24が分離しているときにライナー1に掛かる曲げ荷重を低減し、該ライナー1に歪が生じることを防いでいる。
【符号の説明】
【0056】
1 ライナー
1S 外周面
10 主基台
14 支持軸把持装置
20 ライナー移送装置
24 ライナー支持軸
24a 第一ライナー支持軸
24b 第二ライナー支持軸
30 ヘリカル巻き装置
40 旧フープ巻き装置(フープ巻き装置)
50 新フープ巻き装置(フープ巻き装置)
100 フィラメントワインディング装置(FW装置)
F 繊維束

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維束を供給するためのボビンを搭載したフープ巻き装置を備え、
前記ボビンがライナーの周囲を旋回することで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付けていくフィラメントワインディング装置において、
前記フープ巻き装置は、所定の位置において他のフープ巻き装置と交換できる、ことを特徴とするフィラメントワインディング装置。
【請求項2】
ライナーを支持するライナー支持軸と、
前記ライナー及び前記ライナー支持軸を中心として回転することで該ライナーの外周面に繊維束を巻き付ける略円環形状のフープ巻き装置と、を備えたフィラメントワインディング装置において、
前記ライナー支持軸は、該ライナー支持軸の軸心方向の中途部で連結又は分離可能に構成され、
前記ライナー支持軸を分離することによって前記フープ巻き装置を他のフープ巻き装置と交換できる、ことを特徴とするフィラメントワインディング装置。
【請求項3】
少なくとも一台の他のフープ巻き装置を備え、
前記ライナー支持軸を分離することによって前記フープ巻き装置を他のフープ巻き装置置と交換できる、ことを特徴とする請求項2に記載のフィラメントワインディング装置。
【請求項4】
前記フープ巻き装置と他のフープ巻き装置は、一つのレール上に載置され、
前記フープ巻き装置と他のフープ巻き装置を移動させることによって交換できる、ことを特徴とする請求項3に記載のフィラメントワインディング装置。
【請求項5】
前記ライナー支持軸を支える支持軸把持装置を備え、
前記支持軸把持装置が前記ライナー支持軸を支えた後に該ライナー支持軸を分離し、
前記ライナー支持軸が連結した後に該ライナー支持軸から前記支持軸把持装置を離間させる、ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のフィラメントワインディング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−63586(P2013−63586A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203632(P2011−203632)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】