フィルタ装置
【課題】フィルタ装置において、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえるようにする。
【解決手段】フィルタ装置101は、液体を通過させるためのフィルタ本体1と、フィルタ本体1を保持するベース部12と、フィルタ本体1を覆ってフィルタ本体1の周囲に密閉空間を形成するようにしてベース部12に対して着脱自在に取り付けられているハウジング13と、ハウジング13とベース部12とを密着させた状態で維持するためにベース部12に対して着脱自在に取り付けられている留め具14とを備える。ハウジング13は、たとえ留め具14が外された状態であってもハウジング13がベース部12から脱落しないように、ベース部12に掛合するための第1掛合部を備える。ベース部12は、第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える。
【解決手段】フィルタ装置101は、液体を通過させるためのフィルタ本体1と、フィルタ本体1を保持するベース部12と、フィルタ本体1を覆ってフィルタ本体1の周囲に密閉空間を形成するようにしてベース部12に対して着脱自在に取り付けられているハウジング13と、ハウジング13とベース部12とを密着させた状態で維持するためにベース部12に対して着脱自在に取り付けられている留め具14とを備える。ハウジング13は、たとえ留め具14が外された状態であってもハウジング13がベース部12から脱落しないように、ベース部12に掛合するための第1掛合部を備える。ベース部12は、第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ装置に関するものである。ここでいう「フィルタ装置」とは、水、薬液などの液体を一定の物体に通過させることによってこの液体に対して何らかの処理を行なうためのフィルタ装置を意味する。
【背景技術】
【0002】
従来技術に基づくフィルタ装置の一例を図12に示す。一次側配管5と二次側配管6との間にフィルタ接続部7が設置されている。フィルタ接続部7から下方に向けてベース部2が突出している。ベース部2の下側にはハウジング3が取り付けられ、留め具4が締められることによってハウジング3はベース部2に密着するように固定されている。ハウジング3の内部にはフィルタ本体1が収容されている。フィルタ本体1はベース部2に取り付けられている。一次側配管5から進入してきた液体は矢印に示すようにベース部2を経由してハウジング3の内部に向かう。ハウジング3の内部で液体はフィルタ本体1の内側から外側へと進行する。このとき、液体はフィルタ本体1によって濾過される。フィルタ本体1の外側に出た液体はハウジング3の内部からベース部2を経由して二次側配管7へと排出される。フィルタ本体1は一定の寿命を有するものであるので、時折交換する必要がある。フィルタ本体1の交換は、留め具4を外すことによってハウジング3を取り外した状態で行なわれる。ハウジング3を取り外した状態では図13に示すようにフィルタ本体1が露出しており、手作業で古いフィルタ本体1が引き抜かれ、新しいフィルタ本体1が設置される。その後、ハウジング3および留め具4が元通りに取り付けられる。
【0003】
このようなフィルタの交換作業を簡単な操作で容易に行なえるようにするためのフィルタ装置の一例が国際公開WO2004/078318号(特許文献1)に開示されている。しかし、特許文献1に示された技術を適用しようとした場合、特殊な支持フレームが必要であり、既存の設備に対して大掛かりな改造工事が必要となってしまうという問題がある。また、特許文献1に示された装置を作製するためには、部品点数が多く、複雑な機構を要する。さらに、特許文献1に示された技術で扱うことができるフィルタ本体は、上下方向に手作業で抜き差しする方式ではないので、特殊な形式のフィルタ本体が必要となってしまう。したがって、特許文献1に示された技術は、実際の設備に容易に適用できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開WO2004/078318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フィルタ装置の中には、処理できる液体の流量を大きく確保するために、大型のものもある。大型のフィルタ装置においては、ハウジングだけでも相当の重量となる。図12に示した従来のフィルタ装置が大型である場合、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が特に作業負担の重いものとなっていた。ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業の様子を図14に示す。
【0006】
この作業は通常1人で行なわれる。図14に示すように、作業者8はまず片方の腕9を留め具4に通した状態で、両手でハウジング3を持つ。ハウジング3は相当に重いので、作業者8はハウジング3を両手で抱えなければならない。留め具4は片方の腕9にぶら下がった状態となっている。作業者8はフィルタ本体1がハウジング3の内部に収容されるようにハウジング3を持ち上げてハウジング3の上部をベース部2の下部に当接させる。このようにして作業者8はハウジング3を上向きに押し付けることによってハウジング3とベース部2とが当接した状態を保ちながら、腕9に掛けていた留め具4をハウジング3とベース部2との接合部分にまで持ち上げ、留め具4を回すことによってハウジング3とベース部2との接合部分を締め付ける。しかし、留め具4を回す際には片手でハウジング3を上に向けて押し上げた状態を維持しなければならないので、留め具4を回すためにはもう一方の片手しか使うことができない。また、留め具4を締める際に、ハウジング3を持ち上げている手の力が緩むと、ハウジング3が自重で下がってしまい、留め具4を回しても締め付けが正しく行なわれない状態となってしまう。
【0007】
このように、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業は、作業者にとって負担の大きな作業であった。
【0008】
そこで、本発明は、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえるフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に基づくフィルタ装置は、液体を通過させるためのフィルタ本体と、上記フィルタ本体を保持するベース部と、上記フィルタ本体を覆って上記フィルタ本体の周囲に密閉空間を形成するようにして上記ベース部に対して着脱自在に取り付けられているハウジングと、上記ハウジングと上記ベース部とを密着させた状態で維持するために上記ベース部に対して着脱自在に取り付けられている留め具とを備え、上記ハウジングは、上記留め具が外された状態であっても上記ハウジングが上記ベース部から脱落しないように、上記ベース部に掛合するための第1掛合部を備え、上記ベース部は、上記第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業者はハウジングをベースに押し付けてある程度回転させるだけで、第1掛合部と第2掛合部とが噛み合い、ハウジングは手で支えなくとも落下しなくなる。すなわち、ハウジングの仮留めが可能となる。したがって、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の使用状態での側面図である。
【図2】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置のハウジングおよび留め具を取り付ける作業の第1の説明図である。
【図3】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置のハウジングおよび留め具を取り付ける作業の第2の説明図である。
【図4】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第1の例として示されるハウジングフランジの上面図である。
【図5】図4におけるV−V線に関する矢視断面図である。
【図6】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第1の例として示されるベースフランジの下面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図である。
【図8】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第2の例として示されるハウジングフランジの上面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線に関する矢視断面図である。
【図10】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第2の例として示されるベースフランジの下面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線に関する矢視断面図である。
【図12】従来技術に基づくフィルタ装置の説明図である。
【図13】従来技術に基づくフィルタ装置においてハウジングを取り外した状態の側面図である。
【図14】従来技術に基づくフィルタ装置においてハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図11を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置について説明する。図1に本実施の形態におけるフィルタ装置101の使用状態での全体を示す。一次側配管5と二次側配管6との間にフィルタ接続部7が設置されている。フィルタ接続部7から下方に向けてベース部12が突出している。ベース部12の下側にはハウジング13が取り付けられ、留め具4が締められることによってハウジング3はベース部12に密着するように固定されている。留め具4の内面にはねじが切られており、ベース部12の外周面にもねじが切られている。
【0013】
フィルタ装置101は、液体を通過させるためのフィルタ本体1と、フィルタ本体1を保持するベース部12と、フィルタ本体1を覆ってフィルタ本体1の周囲に密閉空間を形成するようにしてベース部12に対して着脱自在に取り付けられているハウジング13と、ハウジング13とベース部12とを密着させた状態で維持するためにベース部12に対して着脱自在に取り付けられている留め具14とを備える。ハウジング13は、留め具14が外された状態であってもハウジング13がベース部12から脱落しないように、ベース部12に掛合するための第1掛合部を備える。ベース部12は、第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える。第1,第2掛合部の詳しい構造については後述する。
【0014】
フィルタ装置101においては、ハウジング13は、ベース部12に当接するための環状のハウジングフランジ130を備える。ベース部12は、ハウジングフランジ130に当接するための環状のベースフランジ120を備える。
【0015】
(作業)
図2、図3を参照して、本実施の形態におけるフィルタ装置101において、ハウジング13および留め具4を元通りに取り付ける作業について説明する。図2に示すように、フィルタ本体1がハウジング13の内部に収容されるように、ハウジング13を持ち上げてハウジング13の上部をベース部12の下部に当接させる。図3に矢印91で示すように、ハウジング13を回転させる。こうすることによって、第1掛合部と第2掛合部とを掛合させる。第1掛合部と第2掛合部とが掛合した状態では、ハウジング13はベース部12にぶら下がる状態となり、ハウジング13は、たとえ作業者が支えなくとも落下しない状態となる。ただし、これはハウジング13の仮留めである。次に図3に矢印92で示すように、留め具14を下方から持ち上げる。ハウジング13は留め具14の内側を通る。留め具14をハウジング13とベース部12との接合部分にまで持ち上げ、留め具14を回すことによってハウジング13とベース部12との接合部分を締め付ける。こうして、図1に示した状態に至り、作業が完了する。
【0016】
(第1の例)
図4、図5を参照して、第1,第2掛合部の具体的な構造の第1の例について説明する。
【0017】
図2におけるハウジングフランジ130を上から見たところを図4に示す。図4におけるV−V線に関する矢視断面図を図5に示す。ハウジングフランジ130の上面には、第1掛合部として3つのフックが設けられている。各フックは、立ち上がり部21と突出部22とを含む。図5に示すように、突出部22は立ち上がり部21の上部から側方に向かって突出する。図4に示すように、ハウジングフランジ130の上面31の中央には液体が通るための開口部27が設けられている。開口部27の周囲は平面部となっている。
【0018】
図2におけるベースフランジ120を下から見たところを図6に示す。図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図を図7に示す。ベースフランジ120の下面32には、3つの第2掛合部が設けられている。各第2掛合部は、図7に示すように、切欠き部23と収容部24とを含む。収容部24は、ハウジング13を回転させたときにハウジング13の突出部22を周方向に受け入れるためのものである。図6に示すように、ベースフランジ120の下面32の中央には液体が通るための開口部26が設けられている。開口部26の周囲は平面部となっており、弾性封止部材としてのOリング25が設置されている。ハウジングフランジ130の側でOリング25が当接する箇所は図4において二点鎖線で示されている。
【0019】
(第2の例)
図8、図9を参照して、第1,第2掛合部の具体的な構造の第2の例について説明する。
【0020】
第2の例として想定されるハウジングフランジを上から見たところを図8に示す。図8におけるIX−IX線に関する矢視断面図を図9に示す。ハウジングフランジ130iの上面31i近傍には、第1掛合部として2つの突出部22iが設けられている。図9に示すように、突出部22iは側方に向かって突出する。図8に示すように、ハウジングフランジ130iの上面31iの中央には液体が通るための開口部27が設けられている。開口部27の周囲は平面部となっている。その外側は、肩部33となっている。
【0021】
第2の例として想定されるベースフランジを下から見たところを図10に示す。図10におけるXI−XI線に関する矢視断面図を図11に示す。ベースフランジ120iの下面32iには、2つの第2掛合部が設けられている。各第2掛合部は、図11に示すように、収容部24iを含む。収容部24iは、ハウジングを回転させたときに突出部22iを周方向に受け入れるためのものである。図8、図9に示したように、突出部22i自体は半径方向に突出しているが、ハウジングを回転させたときは、突出部22iは周方向に移動して収容部24iに入り込む。図10に示すように、ベースフランジ120iの下面32iの中央には液体が通るための開口部26が設けられている。開口部26の周囲は平面部となっており、弾性封止部材としてのOリング25が設置されている。ハウジングフランジ130iの側でOリング25が当接する箇所は図8において二点鎖線で示されている。
【0022】
(作用・効果)
本実施の形態におけるフィルタ装置は、ハウジングにこのような第1掛合部を備え、ベースにこのような第2掛合部を備えているので、作業者はハウジングをベースに押し付けてある程度回転させるだけで、第1掛合部の突出部が第2掛合部の収容部に入り込み、ハウジングはベースにぶら下がるようにして支持される状態となる。すなわち、ハウジングを手で支えなくても落下しなくなる。こうして、留め具を締める前の状態であるにもかかわらずハウジングの仮留めが可能となる。作業者は、このように第1,第2掛合部を利用して仮留めした状態で、容易に留め具を締めることができる。仮止めが済んだ状態ではハウジングは手で支える必要がないので、作業者は、留め具を締めるに当たっては両手を使うこともできる。したがって、本実施の形態におけるフィルタ装置によれば、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえる。
【0023】
本実施の形態では、第1,第2掛合部の具体的な構造の例として合計2つの例を示し、いずれの例においても、ハウジングに設けられた第1掛合部が突出部を含み、ベースに設けられた第2掛合部は収容部を含むものとしたが、逆であってもよい。すなわち、ハウジングに設けられた第1掛合部が収容部を含み、ベースに設けられた第2掛合部は突出部を含むものであってもよい。
【0024】
第1,第2掛合部の数はここで示した数に限らない。1以上であればよいが、2以上であることが好ましい。2ヶ所以上で掛合することによって、ハウジングを安定して支持することができるからである。特に3ヶ所以上であればハウジングはより安定して支持される。第1掛合部の数と第2掛合部の数とは一致していることが好ましいが必ずしも一致していなくてもよい。
【0025】
以上のように、本実施の形態におけるフィルタ装置においては、前記第1,第2掛合部のいずれか一方は、側方に向かって突出する2以上の突出部を含み、他方は、前記ハウジングを回転させたときに前記突出部を周方向に受け入れるための収容部を含むことが好ましいといえる。
【0026】
本実施の形態におけるフィルタ装置101においては、上述したように、ハウジング13は、ベース部12に当接するための環状のハウジングフランジ130を備えることが好ましく、ベース部12は、ハウジングフランジ130に当接するための環状のベースフランジ120を備えることが好ましい。その場合、第1掛合部は、ハウジングフランジ130に設けられることが好ましく、第2掛合部は、ベースフランジ120に設けられることが好ましい。このようにハウジングとベースとがそれぞれフランジを備えていれば、両者を当接する際に作業者にとってわかりやすく、留め具による封止もしやすいので好ましい。
【0027】
ハウジングフランジ130およびベースフランジ120のうち一方は、弾性封止部材を備え、他方は、弾性封止部材が押し付けられるための平面を有することが好ましい。本実施の形態では、弾性封止部材としてはOリング25を例示したが、Oリング以外の弾性体であってもよい。このように、弾性封止部材と弾性封止部材が押し付けられるための平面とがあれば、留め具で締め付けたときには弾性封止部材によって液体が遮断されるので、第1,第2掛合部の近傍に液体が浸入することをより確実に防止することができ、好ましい。
【0028】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0029】
1 フィルタ本体、2,12 ベース部、3,13 ハウジング、4,14 留め具、5 一次側配管、6 二次側配管、7 フィルタ接続部、8 作業者、9 腕、21 立ち上がり部、22,22i 突出部、23 切欠き部、24,24i 収容部、25 Oリング、26 (ベース部側の)開口部、27 (ハウジング側の)開口部、28 突出部、31,31i (ハウジングの)上面、32,32i (ベース部の)下面、33 肩部、34 (ベース部の突出部の)下面、91,92 矢印、120,120i ベースフランジ、130,130i ハウジングフランジ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ装置に関するものである。ここでいう「フィルタ装置」とは、水、薬液などの液体を一定の物体に通過させることによってこの液体に対して何らかの処理を行なうためのフィルタ装置を意味する。
【背景技術】
【0002】
従来技術に基づくフィルタ装置の一例を図12に示す。一次側配管5と二次側配管6との間にフィルタ接続部7が設置されている。フィルタ接続部7から下方に向けてベース部2が突出している。ベース部2の下側にはハウジング3が取り付けられ、留め具4が締められることによってハウジング3はベース部2に密着するように固定されている。ハウジング3の内部にはフィルタ本体1が収容されている。フィルタ本体1はベース部2に取り付けられている。一次側配管5から進入してきた液体は矢印に示すようにベース部2を経由してハウジング3の内部に向かう。ハウジング3の内部で液体はフィルタ本体1の内側から外側へと進行する。このとき、液体はフィルタ本体1によって濾過される。フィルタ本体1の外側に出た液体はハウジング3の内部からベース部2を経由して二次側配管7へと排出される。フィルタ本体1は一定の寿命を有するものであるので、時折交換する必要がある。フィルタ本体1の交換は、留め具4を外すことによってハウジング3を取り外した状態で行なわれる。ハウジング3を取り外した状態では図13に示すようにフィルタ本体1が露出しており、手作業で古いフィルタ本体1が引き抜かれ、新しいフィルタ本体1が設置される。その後、ハウジング3および留め具4が元通りに取り付けられる。
【0003】
このようなフィルタの交換作業を簡単な操作で容易に行なえるようにするためのフィルタ装置の一例が国際公開WO2004/078318号(特許文献1)に開示されている。しかし、特許文献1に示された技術を適用しようとした場合、特殊な支持フレームが必要であり、既存の設備に対して大掛かりな改造工事が必要となってしまうという問題がある。また、特許文献1に示された装置を作製するためには、部品点数が多く、複雑な機構を要する。さらに、特許文献1に示された技術で扱うことができるフィルタ本体は、上下方向に手作業で抜き差しする方式ではないので、特殊な形式のフィルタ本体が必要となってしまう。したがって、特許文献1に示された技術は、実際の設備に容易に適用できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開WO2004/078318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フィルタ装置の中には、処理できる液体の流量を大きく確保するために、大型のものもある。大型のフィルタ装置においては、ハウジングだけでも相当の重量となる。図12に示した従来のフィルタ装置が大型である場合、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が特に作業負担の重いものとなっていた。ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業の様子を図14に示す。
【0006】
この作業は通常1人で行なわれる。図14に示すように、作業者8はまず片方の腕9を留め具4に通した状態で、両手でハウジング3を持つ。ハウジング3は相当に重いので、作業者8はハウジング3を両手で抱えなければならない。留め具4は片方の腕9にぶら下がった状態となっている。作業者8はフィルタ本体1がハウジング3の内部に収容されるようにハウジング3を持ち上げてハウジング3の上部をベース部2の下部に当接させる。このようにして作業者8はハウジング3を上向きに押し付けることによってハウジング3とベース部2とが当接した状態を保ちながら、腕9に掛けていた留め具4をハウジング3とベース部2との接合部分にまで持ち上げ、留め具4を回すことによってハウジング3とベース部2との接合部分を締め付ける。しかし、留め具4を回す際には片手でハウジング3を上に向けて押し上げた状態を維持しなければならないので、留め具4を回すためにはもう一方の片手しか使うことができない。また、留め具4を締める際に、ハウジング3を持ち上げている手の力が緩むと、ハウジング3が自重で下がってしまい、留め具4を回しても締め付けが正しく行なわれない状態となってしまう。
【0007】
このように、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業は、作業者にとって負担の大きな作業であった。
【0008】
そこで、本発明は、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえるフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に基づくフィルタ装置は、液体を通過させるためのフィルタ本体と、上記フィルタ本体を保持するベース部と、上記フィルタ本体を覆って上記フィルタ本体の周囲に密閉空間を形成するようにして上記ベース部に対して着脱自在に取り付けられているハウジングと、上記ハウジングと上記ベース部とを密着させた状態で維持するために上記ベース部に対して着脱自在に取り付けられている留め具とを備え、上記ハウジングは、上記留め具が外された状態であっても上記ハウジングが上記ベース部から脱落しないように、上記ベース部に掛合するための第1掛合部を備え、上記ベース部は、上記第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業者はハウジングをベースに押し付けてある程度回転させるだけで、第1掛合部と第2掛合部とが噛み合い、ハウジングは手で支えなくとも落下しなくなる。すなわち、ハウジングの仮留めが可能となる。したがって、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の使用状態での側面図である。
【図2】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置のハウジングおよび留め具を取り付ける作業の第1の説明図である。
【図3】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置のハウジングおよび留め具を取り付ける作業の第2の説明図である。
【図4】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第1の例として示されるハウジングフランジの上面図である。
【図5】図4におけるV−V線に関する矢視断面図である。
【図6】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第1の例として示されるベースフランジの下面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図である。
【図8】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第2の例として示されるハウジングフランジの上面図である。
【図9】図8におけるIX−IX線に関する矢視断面図である。
【図10】本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置の第1,第2掛合部の具体的な構造の第2の例として示されるベースフランジの下面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線に関する矢視断面図である。
【図12】従来技術に基づくフィルタ装置の説明図である。
【図13】従来技術に基づくフィルタ装置においてハウジングを取り外した状態の側面図である。
【図14】従来技術に基づくフィルタ装置においてハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図11を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるフィルタ装置について説明する。図1に本実施の形態におけるフィルタ装置101の使用状態での全体を示す。一次側配管5と二次側配管6との間にフィルタ接続部7が設置されている。フィルタ接続部7から下方に向けてベース部12が突出している。ベース部12の下側にはハウジング13が取り付けられ、留め具4が締められることによってハウジング3はベース部12に密着するように固定されている。留め具4の内面にはねじが切られており、ベース部12の外周面にもねじが切られている。
【0013】
フィルタ装置101は、液体を通過させるためのフィルタ本体1と、フィルタ本体1を保持するベース部12と、フィルタ本体1を覆ってフィルタ本体1の周囲に密閉空間を形成するようにしてベース部12に対して着脱自在に取り付けられているハウジング13と、ハウジング13とベース部12とを密着させた状態で維持するためにベース部12に対して着脱自在に取り付けられている留め具14とを備える。ハウジング13は、留め具14が外された状態であってもハウジング13がベース部12から脱落しないように、ベース部12に掛合するための第1掛合部を備える。ベース部12は、第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える。第1,第2掛合部の詳しい構造については後述する。
【0014】
フィルタ装置101においては、ハウジング13は、ベース部12に当接するための環状のハウジングフランジ130を備える。ベース部12は、ハウジングフランジ130に当接するための環状のベースフランジ120を備える。
【0015】
(作業)
図2、図3を参照して、本実施の形態におけるフィルタ装置101において、ハウジング13および留め具4を元通りに取り付ける作業について説明する。図2に示すように、フィルタ本体1がハウジング13の内部に収容されるように、ハウジング13を持ち上げてハウジング13の上部をベース部12の下部に当接させる。図3に矢印91で示すように、ハウジング13を回転させる。こうすることによって、第1掛合部と第2掛合部とを掛合させる。第1掛合部と第2掛合部とが掛合した状態では、ハウジング13はベース部12にぶら下がる状態となり、ハウジング13は、たとえ作業者が支えなくとも落下しない状態となる。ただし、これはハウジング13の仮留めである。次に図3に矢印92で示すように、留め具14を下方から持ち上げる。ハウジング13は留め具14の内側を通る。留め具14をハウジング13とベース部12との接合部分にまで持ち上げ、留め具14を回すことによってハウジング13とベース部12との接合部分を締め付ける。こうして、図1に示した状態に至り、作業が完了する。
【0016】
(第1の例)
図4、図5を参照して、第1,第2掛合部の具体的な構造の第1の例について説明する。
【0017】
図2におけるハウジングフランジ130を上から見たところを図4に示す。図4におけるV−V線に関する矢視断面図を図5に示す。ハウジングフランジ130の上面には、第1掛合部として3つのフックが設けられている。各フックは、立ち上がり部21と突出部22とを含む。図5に示すように、突出部22は立ち上がり部21の上部から側方に向かって突出する。図4に示すように、ハウジングフランジ130の上面31の中央には液体が通るための開口部27が設けられている。開口部27の周囲は平面部となっている。
【0018】
図2におけるベースフランジ120を下から見たところを図6に示す。図6におけるVII−VII線に関する矢視断面図を図7に示す。ベースフランジ120の下面32には、3つの第2掛合部が設けられている。各第2掛合部は、図7に示すように、切欠き部23と収容部24とを含む。収容部24は、ハウジング13を回転させたときにハウジング13の突出部22を周方向に受け入れるためのものである。図6に示すように、ベースフランジ120の下面32の中央には液体が通るための開口部26が設けられている。開口部26の周囲は平面部となっており、弾性封止部材としてのOリング25が設置されている。ハウジングフランジ130の側でOリング25が当接する箇所は図4において二点鎖線で示されている。
【0019】
(第2の例)
図8、図9を参照して、第1,第2掛合部の具体的な構造の第2の例について説明する。
【0020】
第2の例として想定されるハウジングフランジを上から見たところを図8に示す。図8におけるIX−IX線に関する矢視断面図を図9に示す。ハウジングフランジ130iの上面31i近傍には、第1掛合部として2つの突出部22iが設けられている。図9に示すように、突出部22iは側方に向かって突出する。図8に示すように、ハウジングフランジ130iの上面31iの中央には液体が通るための開口部27が設けられている。開口部27の周囲は平面部となっている。その外側は、肩部33となっている。
【0021】
第2の例として想定されるベースフランジを下から見たところを図10に示す。図10におけるXI−XI線に関する矢視断面図を図11に示す。ベースフランジ120iの下面32iには、2つの第2掛合部が設けられている。各第2掛合部は、図11に示すように、収容部24iを含む。収容部24iは、ハウジングを回転させたときに突出部22iを周方向に受け入れるためのものである。図8、図9に示したように、突出部22i自体は半径方向に突出しているが、ハウジングを回転させたときは、突出部22iは周方向に移動して収容部24iに入り込む。図10に示すように、ベースフランジ120iの下面32iの中央には液体が通るための開口部26が設けられている。開口部26の周囲は平面部となっており、弾性封止部材としてのOリング25が設置されている。ハウジングフランジ130iの側でOリング25が当接する箇所は図8において二点鎖線で示されている。
【0022】
(作用・効果)
本実施の形態におけるフィルタ装置は、ハウジングにこのような第1掛合部を備え、ベースにこのような第2掛合部を備えているので、作業者はハウジングをベースに押し付けてある程度回転させるだけで、第1掛合部の突出部が第2掛合部の収容部に入り込み、ハウジングはベースにぶら下がるようにして支持される状態となる。すなわち、ハウジングを手で支えなくても落下しなくなる。こうして、留め具を締める前の状態であるにもかかわらずハウジングの仮留めが可能となる。作業者は、このように第1,第2掛合部を利用して仮留めした状態で、容易に留め具を締めることができる。仮止めが済んだ状態ではハウジングは手で支える必要がないので、作業者は、留め具を締めるに当たっては両手を使うこともできる。したがって、本実施の形態におけるフィルタ装置によれば、ハウジングがたとえ大型であっても、ハウジングおよび留め具を元通りに取り付ける作業が容易に行なえる。
【0023】
本実施の形態では、第1,第2掛合部の具体的な構造の例として合計2つの例を示し、いずれの例においても、ハウジングに設けられた第1掛合部が突出部を含み、ベースに設けられた第2掛合部は収容部を含むものとしたが、逆であってもよい。すなわち、ハウジングに設けられた第1掛合部が収容部を含み、ベースに設けられた第2掛合部は突出部を含むものであってもよい。
【0024】
第1,第2掛合部の数はここで示した数に限らない。1以上であればよいが、2以上であることが好ましい。2ヶ所以上で掛合することによって、ハウジングを安定して支持することができるからである。特に3ヶ所以上であればハウジングはより安定して支持される。第1掛合部の数と第2掛合部の数とは一致していることが好ましいが必ずしも一致していなくてもよい。
【0025】
以上のように、本実施の形態におけるフィルタ装置においては、前記第1,第2掛合部のいずれか一方は、側方に向かって突出する2以上の突出部を含み、他方は、前記ハウジングを回転させたときに前記突出部を周方向に受け入れるための収容部を含むことが好ましいといえる。
【0026】
本実施の形態におけるフィルタ装置101においては、上述したように、ハウジング13は、ベース部12に当接するための環状のハウジングフランジ130を備えることが好ましく、ベース部12は、ハウジングフランジ130に当接するための環状のベースフランジ120を備えることが好ましい。その場合、第1掛合部は、ハウジングフランジ130に設けられることが好ましく、第2掛合部は、ベースフランジ120に設けられることが好ましい。このようにハウジングとベースとがそれぞれフランジを備えていれば、両者を当接する際に作業者にとってわかりやすく、留め具による封止もしやすいので好ましい。
【0027】
ハウジングフランジ130およびベースフランジ120のうち一方は、弾性封止部材を備え、他方は、弾性封止部材が押し付けられるための平面を有することが好ましい。本実施の形態では、弾性封止部材としてはOリング25を例示したが、Oリング以外の弾性体であってもよい。このように、弾性封止部材と弾性封止部材が押し付けられるための平面とがあれば、留め具で締め付けたときには弾性封止部材によって液体が遮断されるので、第1,第2掛合部の近傍に液体が浸入することをより確実に防止することができ、好ましい。
【0028】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0029】
1 フィルタ本体、2,12 ベース部、3,13 ハウジング、4,14 留め具、5 一次側配管、6 二次側配管、7 フィルタ接続部、8 作業者、9 腕、21 立ち上がり部、22,22i 突出部、23 切欠き部、24,24i 収容部、25 Oリング、26 (ベース部側の)開口部、27 (ハウジング側の)開口部、28 突出部、31,31i (ハウジングの)上面、32,32i (ベース部の)下面、33 肩部、34 (ベース部の突出部の)下面、91,92 矢印、120,120i ベースフランジ、130,130i ハウジングフランジ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を通過させるためのフィルタ本体と、
前記フィルタ本体を保持するベース部と、
前記フィルタ本体を覆って前記フィルタ本体の周囲に密閉空間を形成するようにして前記ベース部に対して着脱自在に取り付けられているハウジングと、
前記ハウジングと前記ベース部とを密着させた状態で維持するために前記ベース部に対して着脱自在に取り付けられている留め具とを備え、
前記ハウジングは、前記留め具が外された状態であっても前記ハウジングが前記ベース部から脱落しないように、前記ベース部に掛合するための第1掛合部を備え、
前記ベース部は、前記第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える、フィルタ装置。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記ベース部に当接するための環状のハウジングフランジを備え、
前記ベース部は、前記ハウジングフランジに当接するための環状のベースフランジを備え、
前記第1掛合部は、前記ハウジングフランジに設けられ、
前記第2掛合部は、前記ベースフランジに設けられた、請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項3】
前記ハウジングフランジおよび前記ベースフランジのうち一方は、弾性封止部材を備え、他方は、前記弾性封止部材が押し付けられるための平面を有する、請求項2に記載のフィルタ装置。
【請求項4】
前記第1,第2掛合部のいずれか一方は、側方に向かって突出する2以上の突出部を含み、他方は、前記ハウジングを回転させたときに前記突出部を周方向に受け入れるための収容部を含む、請求項1から3のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項1】
液体を通過させるためのフィルタ本体と、
前記フィルタ本体を保持するベース部と、
前記フィルタ本体を覆って前記フィルタ本体の周囲に密閉空間を形成するようにして前記ベース部に対して着脱自在に取り付けられているハウジングと、
前記ハウジングと前記ベース部とを密着させた状態で維持するために前記ベース部に対して着脱自在に取り付けられている留め具とを備え、
前記ハウジングは、前記留め具が外された状態であっても前記ハウジングが前記ベース部から脱落しないように、前記ベース部に掛合するための第1掛合部を備え、
前記ベース部は、前記第1掛合部と掛合し合うための第2掛合部を備える、フィルタ装置。
【請求項2】
前記ハウジングは、前記ベース部に当接するための環状のハウジングフランジを備え、
前記ベース部は、前記ハウジングフランジに当接するための環状のベースフランジを備え、
前記第1掛合部は、前記ハウジングフランジに設けられ、
前記第2掛合部は、前記ベースフランジに設けられた、請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項3】
前記ハウジングフランジおよび前記ベースフランジのうち一方は、弾性封止部材を備え、他方は、前記弾性封止部材が押し付けられるための平面を有する、請求項2に記載のフィルタ装置。
【請求項4】
前記第1,第2掛合部のいずれか一方は、側方に向かって突出する2以上の突出部を含み、他方は、前記ハウジングを回転させたときに前記突出部を周方向に受け入れるための収容部を含む、請求項1から3のいずれかに記載のフィルタ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−17903(P2013−17903A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−262089(P2009−262089)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]