説明

フィルム材の貼合装置

【課題】設置スペースを最小限に抑えつつ、周辺での作業に支障をきたすことがないフィルム材の貼合装置を提供する。
【解決手段】 液晶パネルを搬送するローラコンベア5と、液晶パネルの表裏面に貼合される偏光フィルムの偏光フィルムシートをロールR1から巻き出すと共にハーフカットして切り出す搬送装置と、ロールR1を支持する搬送台車30を備え、搬送台車30がロール収容エリアとローラコンベア5下方のロール配置位置との間を移動可能に設けられ、搬送台車30は、走行するべース部32とこのベース部32上でロールR1を支持するロール支持部33とを備え、ベース部32に対してロール支持部33が水平面内で姿勢変化可能に支持され、搬送台車30とローラコンベア5との間に、ローラコンベア5に対してロール支持部33を位置決めするエアー浮上装置29及び水平方向位置決め装置50が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、フィルム材の貼合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、液晶パネルに偏光フィルムを貼り合わせて光学表示装置を製造するフィルム材の貼合装置が知られている。このフィルム材の貼合装置は、液晶パネルを搬送する搬送コンベアと、搬送コンベアの下方に配置され、偏光フィルムシートを巻き取ったロールを支持する巻出部と、この巻出部に隣接して次に使用される他のロールを支持する他の巻出部とを備えている。搬送コンベアの下方には切断装置とナイフエッジが配置され、ロールから巻き出された偏光フィルムシートを切断装置でハーフカットし、ナイフエッジにより保護フィルムを剥離して、切り出された偏光フィルムをニップロールで液晶パネルに貼り合わせている。ここで、各巻出部は偏光フィルムシートの巻き芯方向に沿う方向、つまり搬送コンベアの搬送方向に直交する方向に移動できる構造となっており、ロールはこのように巻出部を搬送コンベア下から引き出した状態で巻出部に装着される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−154340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のフィルム材の貼合装置においては、各ロールの各巻出部を水平方向に引き出した状態で新たなロールを装着できる構造のため、ロールの供給作業が短時間で行える点で有利であるが、この巻出部を搬送コンベアの側方に引き出し、新たなロールを装着して再度搬送コンベアの下方に押し込むためには、搬送コンベアの側方に引き出された巻出部を重量物であるロールと共に下側で支持してガイドするレールが必要となる。
そのため、このレールが搬送コンベアの側方に突出してしまい、搬送ライン幅が大きくなり装置設置スペースが多く必要となる問題がある。また、搬送コンベアの側方に突出したレールが搬送コンベアに沿う方向での作業の邪魔になり、搬送コンベアの周囲での作業に制約を与えてしまうという問題もある。
【0005】
そこで、この発明は、設置スペースを最小限に抑えつつ、周辺での作業に支障をきたすことがないフィルム材の貼合装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、この発明のフィルム材の貼合装置は、貼り合わせの対象となる光学部材が搬送される搬送コンベアと、
前記光学部材に貼合されるフィルム材が巻装されたロールから前記フィルム材を巻き出して搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送された前記フィルム材を前記搬送コンベアから送られてきた前記光学部材の表面に貼り合わせる貼合部と、
前記ロールを支持する搬送台車とを備え、
前記搬送台車が前記ロールの収容エリアと前記搬送コンベア下方のロール配置位置との間を移動可能に設けられ、
前記搬送台車は、走行装置を備えたべース部とこのベース部上で前記ロールを支持するロール支持部とを備え、
前記ベース部に対して前記ロール支持部が水平面内で姿勢変化可能に支持され、
前記搬送台車と前記搬送コンベアとの間に、前記搬送コンベアに対して前記ロール支持部を位置決めし、前記ロールの軸の向きを適正位置に調整する位置調整装置が設けられていることを特徴とする。
【0007】
また、前記位置調整装置が、前記搬送台車の前記ベース部に対して前記ロール支持部をエアー浮上状態にするエアー浮上装置と、前記ロール支持部の周壁を外側から保持して、前記ロールの軸を水平面内で前記搬送コンベアに対して位置決めする水平方向位置決め装置とを備えていてもよい。
【0008】
また、前記ロール支持部の外壁が平面視矩形状に形成され、前記水平方向位置決め装置は、前記ロール支持部の外壁の角部を、対角線上から一対のアクチュエータで挟持して前記ロールの軸を水平面内で位置決めしてもよい。
【0009】
また、前記搬送台車は前記ロールを前記ロール支持部に支持した状態で、前記搬送コンベアの下方で前記フィルム材を巻き出し可能にしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、ロールがセットされた搬送台車を搬送コンベアの下方に移動させるだけで、ロールを搬送コンベアの下方に配置できるため、搬送コンベアの側方にロールを搬入するためのレールを配置する必要がなくなり、搬送コンベアの配置スペースがその分だけ少なくて済む。したがって、装置全体の設置スペースが少なくなり低コスト化ができる。また、レールが搬送コンベアの側方に突出しないため、搬送コンベアの側方の領域に障害物がなくなり、装置周辺での作業が行い易くなる。
【0011】
そして、搬送台車にセットされたロールはベース部に対してロール支持部が水平面内で姿勢変化可能となっており、位置調整装置によりロール支持部を搬送コンベアに対して位置決めしてロールの軸の向きを適正位置にできるため、ロールの巻き出し方向を正確に調整できると共にロールの紙継ぎ作業も支障なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の実施形態の全体側面図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】この発明の実施形態の液晶パネルの平面図である。
【図4】この発明の実施形態の偏光フィルムシートの断面図である。
【図5】この発明の実施形態の搬送台車の斜視図である。
【図6】図5の分解斜視図である。
【図7】この発明の実施形態の搬送台車がローラコンベア下方に位置する状況を示す平面図である。
【図8】図1の要部拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の実施形態のフィルム材の貼合装置1を示している。フィルム材の貼合装置1は液晶パネルPの製造ラインの一工程である貼合工程に設けられ、液晶パネルPの表裏面に、互いに偏光軸を直交する方向に向けた偏光フィルムF1を貼り合わせる装置である。
【0014】
図3に示すように、液晶パネルPは、テレビなどの光学表示装置に使用されるものであって長方形状に形成され、第1基板P1と、第1基板P1に対向して配置された第2基板P2と、これら第1基板P1と第2基板P2との間に封入された液晶層P3とで構成されている。液晶層P3の外周の内側に収まる範囲が表示領域P4となっている。
この液晶パネルPの表裏に貼り付けられる偏光フィルムは、ロール状に巻装した偏光フィルムシートを巻き出しながら切り出したものである。
【0015】
図4は偏光フィルムシートの断面図を示している。尚、図4では図示都合上断面ハッチングを省略する。図4において、偏光フィルムシートFは、偏光フィルムF1と、偏光フィルムF1の一方の面(図では上面)に塗布された粘着層F2を介して剥離可能に積層されたセパレータF3と、偏光フィルムF1の他方の面(図では下側)に積層された表面保護フィルムF4(後に分離される)とで構成されている。偏光フィルムF1は偏光板として機能し、液晶パネルPの表示領域P4の全域とその周辺領域とにわたって貼合される。
偏光フィルムF1は、セパレータF3を剥離して露出した粘着層F2により液晶パネルPに貼合される。尚、偏光フィルムシートFからセパレータF3を除いた部分が貼合シートF5となる。
偏光フィルムF1は、偏光子F6の両面を第1フィルムF7と第2フィルムF8で挟み込んで構成されている。
【0016】
ここで、偏光フィルムシートFが表面保護フィルムF4を含まない構成であったり、表面保護フィルムF4が偏光フィルムF1から分離されない構成であってもよい。
また、偏光フィルムF1は、1層の光学層からなる単層構造でもよく、複数の光学層が互いに積層された積層構造でもよく、第1フィルムF7と第2フィルムF8の少なくとも一方を含まなくてもよい。例えば、第1フィルムF7を省略した場合、セパレータF3を偏光フィルムF1の一方の面に粘着層F2を介して貼り合わせてもよい。
【0017】
図1に示すように、フィルム材の貼合装置1は、図中右側の液晶パネルPの搬送方向上流側から図中左側の液晶パネルPの搬送方向下流側に至り、液晶パネルPを水平状態で搬送する駆動式のローラコンベア5を備えている。
ローラコンベア5は、後述する第1反転装置15を境に、上流側コンベア6と下流側コンベア7とに分かれる。上流側コンベア6では、液晶パネルPは表示領域P4の短辺を搬送方向に沿うようにして搬送され、下流側コンベア7では、液晶パネルPは表示領域P4の長辺を搬送方向に沿うようにして搬送される(図2参照)。この液晶パネルPの表裏面に対して、帯状の偏光フィルムシートFから所定長さに切り出した貼合シートF5が貼合される。フィルム材の貼合装置1の各部は、不図示の制御部により統括制御される。
【0018】
フィルム材の貼合装置1は、前段工程の搬出端に搬送された液晶パネルPを吸着して上流側コンベア6の搬入端に搬送すると共に液晶パネルPのアライメント(位置決め)を行う第1吸着装置11と、第1吸着装置11のパネル搬送下流側に設けられる第1集塵装置12と、第1集塵装置12よりもパネル搬送下流側に設けられる第1貼合装置13と、第1貼合装置13よりもパネル搬送下流側に配置される第1ズレ検査装置14と、第1ズレ検査装置14よりもパネル搬送下流側に配置されて上流側コンベア6の搬出端に達した片面貼合パネルP11を下流側コンベア7の搬入端に至る位置に、表裏反転しかつ90°旋回した状態で搬送する第1反転装置15とを備えている。
【0019】
また、フィルム材の貼合装置1は、下流側コンベア7の搬入端よりもパネル搬送下流側に配置される第2集塵装置16と、第2集塵装置16よりもパネル搬送下流側に配置される第2貼合装置17と、第2貼合装置17よりもパネル搬送下流側に配置される第2ズレ検査装置18と、第2ズレ検査装置18よりもパネル搬送下流側に配置される第2反転装置19と、第2反転装置19よりもパネル搬送下流側に配置される欠陥検査装置21とを備えている。
【0020】
第1吸着装置11は、液晶パネルPを保持して上下方向及び水平方向に移動可能に液晶パネルPのアライメントを行うパネル保持部11aと、パネル保持部11aに設けられて液晶パネルPのアライメントを可能とするアライメントカメラ11bとを有する。
パネル保持部11aは、前段工程の搬出端に搬送された液晶パネルPを吸着テーブル25の吸着パッド26で真空吸着によって吸着保持し、その状態で上流側コンベア6の搬入端に搬送し、搬送が終わると液晶パネルPの吸着状態を解除して液晶パネルPを上流側コンベア6の搬入端に受け渡す。
【0021】
アライメントカメラ11bは、パネル保持部11aが保持した液晶パネルPを上流側コンベア6上に載置する際、液晶パネルPのアライメントマークや先端形状等を撮影する。 アライメントカメラ11bによる撮像データは制御装置に送信され、この撮像データに基づきパネル保持部11aが作動して上流側コンベア6に対する液晶パネルPのアライメントがなされる。このとき、液晶パネルPは、上流側コンベア6に対して、搬送方向と直交する方向、つまり上流側コンベア6の幅方向の所定の位置であって、液晶パネルPの垂直軸回りの旋回方向で位置決めされる。
【0022】
第1集塵装置12は、第1貼合装置13の貼合位置に近接してそのパネル搬送上流側に設けられ、貼合位置に導入される直前の液晶パネルPの下面側の静電気の除去及び集塵を行う。
【0023】
第1貼合装置13は、貼合位置に導入された液晶パネルPの下面に対して、所定サイズにカットした貼合シートF5の貼合を行う。
第1貼合装置13は、偏光フィルムシートFが巻回されたロールR1から偏光フィルムシートFを巻き出しつつ偏光フィルムシートFをその長手方向に沿って搬送する搬送装置22と、搬送装置22が偏光フィルムシートFから分離させた所定長さの貼合シートF5を上流側コンベア6により搬送される液晶パネルPの下面に貼合する挟圧ロール23とを備えている。ここで、ロールR1は後述する搬送台車30にセットされている。
【0024】
搬送装置22は、セパレータF3をキャリアとして貼合シートF5を搬送するもので、偏光フィルムシートFをその長手方向に沿って繰り出す後述する搬送台車30のロール保持部39と、ロールR1から巻き出した偏光フィルムシートFを所定の搬送経路に沿って案内するために偏光フィルムシートFを巻き掛ける複数のガイドローラ22bと、搬送経路上の偏光フィルムシートFにハーフカットを施す切断装置22cと、ハーフカットを施した偏光フィルムシートFを鋭角に巻きかけてセパレータF3から貼合シートF5を剥離させつつこの貼合シートF5を貼合位置に供給するナイフエッジ22dと、ナイフエッジ22dを経て単独となったセパレータF3を巻き取るセパレータロールR2を保持する巻き取り部22eを有する。尚、図1においてガイドローラ22bは配置個数を簡素化して示し、ロールR1を支持する搬送台車30全体の記載は省略している。
【0025】
ここで、ロールR1に隣接して紙継ぎ用の他のロールR1が配置されている。このロールR1も後述する他の搬送台車30に支持されている。
【0026】
搬送装置22の搬入端に位置するロール保持部39と搬送装置22の搬出端に位置する巻き取り部22eとは互いに同期して駆動する。これにより、ロール保持部39が偏光フィルムシートFをその搬送方向へ繰り出しつつ、巻き取り部22eがナイフエッジ22dを経たセパレータF3を巻き取る。以下、搬送装置22における偏光フィルムシートF(セパレータF3)の搬送方向上流側をシート搬送上流側、搬送方向下流側をシート搬送下流側という。
【0027】
各ガイドローラ22bは、搬送中の偏光フィルムシートFの進行方向を搬送経路に沿って変化させると共に、複数のガイドローラ22bの少なくとも一部が搬送中の偏光フィルムシートFのテンションを調整するべく可動する。
【0028】
切断装置22cは、偏光フィルムシートFが所定長さ繰り出された際、偏光フィルムシートFの長手方向と直交する幅方向の全幅にわたって、偏光フィルムシートFの厚さ方向の一部を切断するハーフカットを行う。
ハーフカットは、偏光フィルムシートFの搬送中に働くテンションによって偏光フィルムシートF(セパレータF3)が破断せずセパレータF3が所定の厚さだけ残るように、切断刃の進退位置を調整し、粘着層F2とセパレータF3との境界面の近傍まで切り込みを入れる。
【0029】
ハーフカット後の偏光フィルムシートFには、偏光フィルムシートFの幅方向の全幅にわたり、厚さ方向で偏光フィルムF1及び表面保護フィルムF4が切断された切込線が形成される。切込線は、帯状の偏光フィルムシートFの長手方向で所定間隔に形成され、偏光フィルムシートFは、複数の切込線によって長手方向で複数の区画に分けられる。偏光フィルムシートFの長手方向で隣り合う一対の切込線に挟まれる区画部分それぞれが、一つのシート片である貼合シートF5となる。
【0030】
ナイフエッジ22dは、上流側コンベア6の下方に配置されて偏光フィルムシートFの幅方向で少なくともその全幅に渡って延在する。ナイフエッジ22dには、ハーフカット後の偏光フィルムシートFのセパレータF3側が摺接するように巻きかけられる。
偏光フィルムシートFは、ナイフエッジ22dの先端部で鋭角に折れ曲がるようにして進行方向が変化する際に、セパレータF3からシート片として区画された貼合シートF5を剥離させる。ナイフエッジ22dの先端部は、挟圧ロール23のパネル搬送下流側に近接配置され、ナイフエッジ22dによりセパレータF3から剥離した貼合シートF5は、上流側コンベア6によって搬送される液晶パネルPの下面に重なりつつ、挟圧ロール23の一対の貼合ローラ23a,23a間に導入される。
【0031】
挟圧ロール23は、互いに軸方向を平行にして配置された一対の貼合ローラ23a,23aを有する。一対の貼合ローラ23a,23a間には所定の間隙が形成され、この間隙の位置が第1貼合装置13の貼合位置となる。一対の貼合ローラ23a,23aの間隙に、液晶パネルP及び貼合シートF5が重なり合って導入され、これら液晶パネルP及び貼合シートF5が、各貼合ローラ23aに挟圧されつつパネル搬送下流側に送り出される。これにより、液晶パネルPの下面に貼合シートF5が一体的に貼合されて、片面貼合パネルP11となる。
【0032】
第1ズレ検査装置14は、片面貼合パネルP11において、液晶パネルPに対する貼合シートF5の位置が適正か否か(位置ズレが公差範囲内にあるか否か)を検査する。第1ズレ検査装置14は、例えば片面貼合パネルP11のパネル搬送上流側及び下流側における貼合シートF5の端縁を撮影する一対のカメラ14aを有する。各カメラ14aによる撮像データは制御装置に送信され、この撮像データに基づき貼合シートF5及び液晶パネルPの相対位置が適正か否かが判定される。この相対位置が適正ではないと判定された片面貼合パネルP11は、不図示の払い出し手段によりライン外に排出される。
【0033】
第1反転装置15は、図2にも示すように、例えば、液晶パネルPの搬送方向に対して平面視で45°に傾斜した回動軸15aと、回動軸15aを介して上流側コンベア6の搬出端と下流側コンベア7の搬入端の間に支持される反転アーム15bとを有する。反転アーム15bは、第1ズレ検査装置14を経て上流側コンベア6の搬出端に達した片面貼合パネルP11を吸着あるいは挟持することにより保持し、この反転アーム15bが回動軸15a回りに180°回動することで、片面貼合パネルP11の表裏を反転させると共に、表示領域P4の短辺に沿う方向に搬送されていた片面貼合パネルP11を表示領域P4の長辺に沿う方向に搬送されるように旋回させる。
片面貼合パネルP11は、第1反転装置15により旋回動作を行うことにより、液晶パネルPの表裏面に貼合される各偏光フィルムF1の偏光軸が互いに直角となる。
【0034】
したがって、上流側コンベア6及び下流側コンベア7は、共に図の右側から左側へ向う方向を液晶パネルPの搬送方向とするが、第1反転装置15を経由することで、上流側コンベア6及び下流側コンベア7が平面視で幅方向に所定量オフセットする。尚、単に貼合対象物の表裏を反転させる場合には、例えば搬送方向と平行な回動軸を有する反転アームを有する反転装置を用いればよい。
【0035】
ここで、反転アーム15bは、第1吸着装置11のアライメントカメラ11bと同様のアライメントカメラ15cを備えており、第1吸着装置11のパネル保持部11aと同様のアライメント機能を有している。
【0036】
第2集塵装置16は、第2貼合装置17の貼合位置に近接してそのパネル搬送上流側に設けられ、貼合位置に導入される直前の片面貼合パネルP11の下面側の静電気の除去及び集塵を行う。
【0037】
第2貼合装置17は、貼合位置に導入された片面貼合パネルP11の下面に対して、所定サイズにカットした貼合シートF5の貼合を行う。第2貼合装置17は、第1貼合装置13と同様の搬送装置22及び挟圧ロール23を備えている。
第2貼合装置17の切断装置22cは、この第2貼合装置17で用いる偏光フィルムシートFが所定長さ繰り出された際、この偏光フィルムシートFに対してハーフカットを施し、帯状の偏光フィルムシートFの長手方向で並ぶ複数の切込線を形成する。偏光フィルムシートFは、複数の切込線によって長手方向で複数の区画に分けられる。偏光フィルムシートFの長手方向で隣り合う一対の切込線に挟まれる区画部分それぞれが、一つのシート片である貼合シートF5となる。
【0038】
挟圧ロール23は、互いに軸方向を平行にして配置される一対の貼合ローラ23a,23aを有し、これら一対の貼合ローラ23a,23a間には所定の間隙が形成され、この間隙の位置が第2貼合装置17の貼合位置となる。間隙内には、片面貼合パネルP11及び貼合シートF5が重なり合った状態で導入され、これら片面貼合パネルP11及び貼合シートF5が、各貼合ローラ23aに挟圧されつつパネル搬送下流側に送り出される。これにより、片面貼合パネルP11の下面に貼合シートF5が一体的に貼合され、両面貼合パネルP12となる。
【0039】
尚、第2貼合装置17の場合も、第1貼合装置13と同様に、ロールR1と、これに隣接して紙継ぎのために待機している他のロールR1が各々搬送台車30,30上に配置されている。
【0040】
第2ズレ検査装置18は、両面貼合パネルP12において、液晶パネルPに対する貼合シートF5の位置が適正か否か(位置ズレが公差範囲内にあるか否か)を検査する。第2ズレ検査装置18は、例えば両面貼合パネルP12のパネル搬送上流側及び下流側における貼合シートF5の端縁を撮影する一対のカメラ18aを有する。各カメラ18aによる撮像データは制御装置に送信され、この撮像データに基づき貼合シートF5及び液晶パネルPの相対位置が適正か否かが判定される。この相対位置が適正ではないと判定された両面貼合パネルP12は、不図示の払い出し手段によりライン外に排出される。
【0041】
ここで、図1に示すように、第1貼合装置13及び第2貼合装置17には、紙継ぎのために各々ロールR1と他のロールR1が一対で配置可能にされているが、各ロールR1は、図5に示す搬送台車30によって支持されている。尚、第2貼合装置17は第1貼合装置13と同様の構成のロールR1,R1が配置されているため、以下の説明では第1貼合装置13において搬送台車30にロールR1を装着する場合を例にして説明する。
【0042】
図5、図6に示すように、搬送台車30は、4つの車輪31を備えたべース部32と、このベース部32上に浮上可能なロール支持部33を備えている。したがって、ベース部32に対してロール支持部33が水平面内で姿勢変化可能に支持される。ロール支持部33にはロールR1が回転可能に支持されている。搬送台車30は、複数のロールR1がストックされたロール収容エリアEとローラコンベア5下方のロールR1の配置位置との間を往復移動可能に設けられている。搬送台車30としては、有軌道式や磁気誘導式の無人搬送台車(AGV:automated guided vehocle)を用いることができる。
【0043】
搬送台車30のベース部32は平面視矩形状に形成され、側壁34の下部に4つの走行用の車輪31を備えている。ベース部32にはエアー浮上装置29が設けられている。ベース部32の内部にはエアー供給装置35が設けられ、このエアー供給装置35の吐出配管35aがエアー浮上式ボールユニット36に接続されている。エアー浮上式ボールユニット36はベース部32の上面37の前後方向の複数の溝に浮上可能に装着され、エアー供給装置35からエアーが供給されると浮上してベース部32の上面37から転動可能なボールを突出させる。エアー供給装置35、吐出配管35a及びエアー浮上式ボールユニット36が、エアー浮上装置29を構成している。
【0044】
このように、ボールが突出するとそれまではベース部32に接地していたロール支持部33がボールによりベース部32の上面37から僅かに(1mm〜数ミリ程度)上方へ持ち上げられ、ベース部32との接触がなくなる状態となると共に、転動するボールの小さな接触面積で支持されるので、ロール支持部33はベース部32に対して水平面内を僅かな力で移動できる状態となる。
【0045】
搬送台車30のロール支持部33はベースプレート38と、このベースプレート38の上に立設する一対のロール保持部39,39と、ロール保持部39,39に掛け渡されたロール支軸40を備えている。ベースプレート38は平面視矩形状、具体的には側壁と前後壁との挟角が直角に形成された長方形に形成されている。ロール支軸40にはロールR1が回転可能に支持され、ロール保持部39に設けた駆動機構により、ロールR1から偏光フィルムシートFを繰り出すことができるようになっている。尚、搬送台車30のロール保持部39は、搬送装置22の一部を構成している。
【0046】
ロール収容エリアEにおいては、ロールR1が使用されて空となった搬送台車30のロール支持部33のロール支軸40に、新しいロールR1が挿通されて搬送台車30にロールR1が回転可能に装着される。
【0047】
図7は第1貼合装置13の一方のロール配置位置に、ロールR1がセットされた搬送台車30が配置された状態を示す平面図、図8は図1の部分拡大図である。図7に示すように、ローラコンベア5のロールR1の配置位置、つまり第1貼合装置13の下方には、搬送台車30のベース部32の側壁34の上部を案内して、ローラコンベア5の搬送方向に直交する方向に一対のガイドバー41,41が設けられている。このガイドバー41,41の各先端部の内側には、外側に向かって形成された傾斜部42と、この傾斜部42の基部からローラコンベア5の搬送方向に直交する方向に延びるガイド部43とが形成されている。尚、ガイドバー41の基端部にも傾斜部42が設けられ、搬送台車30の受け入れ方向が逆の場合にも、搬送台車30を容易に受け入れられるようにしている。
【0048】
ローラコンベア5には、搬送台車30のロール支持部33のベースプレート38を対角線上で外側から保持し、ロール支持部33、つまりロールR1のロール支軸40を平面内でローラコンベア5に対して適正位置に位置決め調整する水平方向位置決め装置50が設けられている。この水平方向位置決め装置50は、ベースプレート38の一方の対角線上に位置する一対の前後壁と側壁の角部を、同じくその対角線上に配置した一対のクランパ51,51で押圧挟持する。ロールR1のロール支軸40、つまりロールR1を水平面内で、ローラコンベア5の搬送方向及びこれと直交する方向を位置決めする。
各クランパ51の先端部には、ベースプレート38の押圧する角部に対して面当たりして当接する直角な係合面52aを有する押圧体52が取り付けられている。尚、クランパ51はクランプした状態でロール支持部33の下方への移動を許容するようになっている。
【0049】
各クランパ51には油圧供給装置53が接続され、油圧供給装置53によって各クランパ51が進退動する。ここで、搬送台車30のロール支持部33の上下方向の位置は、べース部32と車輪31を含むロール支持部33の高さ寸法により決まるため、この高さ位置が適正位置となるように後述する紙継ぎの際に支障が出ない程度の範囲内で各部の高さ寸法が設定されている。クランパ51及び油圧供給装置53が水平方向位置決め装置50を構成している。
【0050】
図8は図1の要部拡大側面図である。図8に示すように、第1貼合装置13の下方には、2台の搬送台車30が各々ロールR1を支持した状態で配置されている。左側の搬送台車30は現時点でロールR1に巻装された偏光フィルムシートFを巻き出しており、右側の搬送台車30はロールR1を保持した状態で待機している。左側のロールR1は右下側に向かって偏光フィルムシートFを巻き出し、右側のロールR1は一旦左上側に偏光フィルムシートFの端末を引き出してから左側に巻き出すようになっている。これら2つの搬送台車30,30の間には、自動紙継ぎ装置54が配置されている。
【0051】
自動紙継ぎ装置54は一対の対向する切断連結器55,55を押圧離反可能に備えている。これら一対の切断連結器55,55の間に、左側のロールR1から引き出された偏光フィルムシートFの搬送経路と、待機している右側のロールR1から引き出された偏光フィルムシートFの搬送経路が設定されている。
【0052】
ここで、切断連結器55,55に対向する部分では、左右のロールR1から引き出された偏光フィルムシートFは、双方とも上方向に巻き出される。また、左側のロールR1に対応する左側の切断連結器55は左側のロールR1の偏光フィルムシートFから左側に離れた位置に配置され、右側のロールR1に対応する右側の切断連結器55は、右側のロールR1の偏光フィルムシートFの右側で、偏光フィルムシートFの端末を下半部で吸着した状態で保持している。
【0053】
左側のロールR1の偏光フィルムシートFが残り僅かとなると、左側の切断連結器55が偏光フィルムシートFを吸着した後に紙継ぎ代を確保した上で略中央部で切断し、切断連結器55の上半部で端末を保持する。この状態で左側の切断連結器55と右側の切断連結器55とを互いに押圧させると、右側の切断連結器55が保持している上方向に向いた偏光フィルムシートFの端末と、左側の切断連結器55が保持している下方向に向いた偏光フィルムシートFの端末とが重合され紙継ぎが行われる。尚、図8においてローラコンベア5の上には片面貼合パネルP11が搬送されている。
【0054】
次に、第1実施形態の作用について説明する。
ローラコンベア5に搬送された液晶パネルPは、第1貼合装置13によって貼合シートF5が貼合されて片面貼合パネルP11となり、次に、第2貼合装置17によって貼合シートF5が貼合されて両面貼合パネルP12となる。その間に、第1貼合装置13と第2貼合装置17では一対のロールR1,R1が、交互に新たなロールR1の供給を受けながら、偏光フィルムシートFの巻き出しを行い、搬送装置22により貼合シートF5を搬送コンベア5に供給している。
図8に示す第1貼合装置13を例にして説明すると、左側の搬送台車30のロールR1の偏光フィルムシートFが残り僅かとなると、自動紙継ぎ装置54により紙継ぎが行われ、今度は右側のロールR1の偏光フィルムシートFが巻き出されることになる。紙継ぎが終わった左側の搬送台車30はローラコンベア5の下方のロールR1の配置位置からローラコンベア5の側方に移動して離脱し、走行してロール収容エリアE(図5参照)に向かい、ロール収容エリアEで、新たなロールR1をセットして、再びローラコンベア5に向かって移動する。
【0055】
搬送台車30がローラコンベア5脇に到着すると、図7に示すように、搬送台車30はベース部32が一対のガイドバー41の傾斜部42に案内されながら、ベース部32が側壁34がガイドバー41のガイド部43に近接した状態で、再び左側のロールR1のロール配置位置で停車する。
【0056】
次に、搬送台車30が停車すると、エアー浮上装置29が作動し、搬送台車30のベース部32に対してロール支持部33が水平面内で移動可能な状態となる。
そして、水平方向位置決め装置50の一対のクランパ51の押圧体52がロール支持部33のベースプレート38の角部を押圧すると、エアー浮上装置29により水平面内で自由に移動できる状態となっているロール支持部33が水平面内で位置決めされるため、結果としてロールR1の軸であるロール支軸40が水平面内で正確に位置決めされる。
【0057】
そして、位置決めされた状態で、エアー浮上装置29のエアー供給装置35からのエアー供給を停止すれば、浮上していたエアー浮上装置29のエアー浮上式ボールユニット36が下がるため、ロール支持部33の下面はベース部32のベースプレート38の上面37に接地した状態となり、ロール支持部33は位置決めされた状態で、図示しない固定装置を介して位置固定される。この状態では高さ方向の寸法には位置決め時とは僅かな差があるが、紙継ぎの際にその分を考慮して紙継ぎ代を確保すれば、紙継ぎに支障をきたすことはない。
【0058】
そして、位置決めが終了したら左側のロールR1から巻き出した偏光フィルムシートFの端末を自動紙継ぎ装置54の左側の切断連結器55の下半部で吸着保持して、右側のロールR1の偏光フィルムシートFの紙継ぎのタイミングまで待機する。
【0059】
上記実施形態によれば、ロールR1がセットされた搬送台車30をローラコンベア5の下方に移動させるだけで、ロールR1をローラコンベア5の下方に配置できるため、ローラコンベア5の側方にロールR1を搬入するためのレールを配置する必要がなくなり、ローラコンベア5の配置スペースがその分だけ少なくて済む。したがって、ローラコンベア5を含む装置全体の設置スペースが少なくなり低コスト化ができる。また、従来のようにレールがローラコンベア5の脇に突出しないため、ローラコンベア5の側方の領域に障害物がなくなり、装置周辺での作業が行い易くなる。
【0060】
そして、搬送台車30にセットされたロールR1はベース部32に対してロール支持部33が水平面内で姿勢変化可能となっており、エアー浮上装置29と水平方向位置決め装置50によりロール支持部33をローラコンベア5に対して位置決めしてロールR1のロール支軸40の向きを適正位置にできるため、ロールR1の巻き出し方向を正確に調整できると共にロールR1の紙継ぎ作業も支障なく行うことができる。
【0061】
また、エアー浮上装置29により、エアー供給時には、搬送台車30のベース部32に対してロール支持部33を水平面内で自由に位置調整して、水平方向位置決め装置50によりロールR1のロール支軸40を水平面内でローラコンベア5に対して位置決めすることができ、位置決めが終了したら、エアー供給装置35を停止してエアーの供給をやめればロール支持部33をベース部32に対して接地した状態にすることができるため、搬送台車30をそのままローラコンベア5の下方に配置した状態で、ロールR1による偏光フィルムシートFの巻き出しを行うことができる。
そして、ロール支持部33の外壁の角部を一対のクランパ51で挟持するだけの簡単な動作でロールR1のロール支軸40を水平面内で位置決めできるため、位置決め時間が短縮できる。
【0062】
尚、この発明は前記実施形態に限られるものではなく、例えば、液晶パネルに偏光フィルムを貼合する場合について説明したが、フィルム材が貼り付けられる部材としては液晶パネルに限られず、有機ELパネルにも適用でき、貼合されるフィルム材としては偏光フィルムに限られず、反射防止フィルム、光拡散フィルムなどにも適用できる。
また、ガイドバー41に換えて、軸方向を上下にして回転可能に支持されるローラガイドを設けてもよい。
【0063】
また、エアー供給装置35は工場内のエアー供給源からホース類で搬送台車30のベース部32に供給しても良い。この場合には搬送台車30のローラコンベア5の下方のロールR1の配置位置への押し込み、引き出し動作に対してケーブルベア(登録商標)を用いて配管類、配線類による接続状態を確保すればよい。そして、搬送台車30のベース部32に対してロール支持部33が水平面内で姿勢変化可能で位置決めできれば、エアー浮上装置29や水平方向位置決め装置50に換えて様々な態様が採用可能である。
【0064】
更に、この実施形態では、搬送台車30はベース部32とロール支持部33が完全に分離しないで用いられる場合を例にしたが、搬送台車30がローラコンベア5の下方に到着したら、ロール支持部33を位置決め固定した状態で、そのままローラコンベア5側に固定して残しておき、搬送台車30のベース部32を帰還させるような構成にしてもよい。
そして、紙継ぎのためにロールR1が待機している実施形態で説明したが、シングルロールタイプでも適用できる。また、紙継ぎは、自動紙継ぎ装置54を使用せず手動で行ってもよい。
【符号の説明】
【0065】
P 液晶パネル(光学部材)
5 ローラコンベア(搬送コンベア)
F 偏光フィルムシート(フィルム材)
F5 貼合シート(フィルム材)
R1 ロール
22 搬送装置
23 挟圧ロール(貼合部)
30 搬送台車
E ロール収容エリア(収容エリア)
31 車輪(走行装置)
32 ベース部
33 ロール支持部
40 ロール支軸(軸)
29 エアー浮上装置(位置調整装置)
50 水平方向位置決め装置(位置調整装置)
51 クランパ(アクチュエータ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貼り合わせの対象となる光学部材が搬送される搬送コンベアと、
前記光学部材に貼合されるフィルム材が巻装されたロールから前記フィルム材を巻き出して搬送する搬送装置と、
前記搬送装置によって搬送される前記フィルム材を前記搬送コンベアから送られてきた前記光学部材の表面に貼り合わせる貼合部と、
前記ロールを支持する搬送台車とを備え、
前記搬送台車が前記ロールの収容エリアと前記搬送コンベア下方のロール配置位置との間を移動可能に設けられ、
前記搬送台車は、走行装置を備えたべース部とこのベース部上で前記ロールを支持するロール支持部とを備え、
前記ベース部に対して前記ロール支持部が水平面内で姿勢変化可能に支持され、
前記搬送台車と前記搬送コンベアとの間に、前記搬送コンベアに対して前記ロール支持部を位置決めし、前記ロールの軸の向きを適正位置に調整する位置調整装置が設けられていることを特徴とするフィルム材の貼合装置。
【請求項2】
前記位置調整装置が、前記搬送台車の前記ベース部に対して前記ロール支持部をエアー浮上状態にするエアー浮上装置と、前記ロール支持部の周壁を外側から保持して、前記ロールの軸を水平面内で前記搬送コンベアに対して位置決めする水平方向位置決め装置とを備えていることを特徴とする請求項1記載のフィルム材の貼合装置。
【請求項3】
前記ロール支持部の外壁が平面視矩形状に形成され、前記水平方向位置決め装置は、前記ロール支持部の外壁の角部を、対角線上から一対のアクチュエータで挟持して前記ロールの軸を水平面内で位置決めすることを特徴とする請求項2記載のフィルム材の貼合装置。
【請求項4】
前記搬送台車は前記ロールを前記ロール支持部に支持した状態で、前記搬送コンベアの下方で前記フィルム材を巻き出し可能にしていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のフィルム材の貼合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−107751(P2013−107751A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254957(P2011−254957)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】