説明

フィルム等の長尺処理対象物の表面処理装置

【課題】狭いフィルム加工ラインでの使用に対応するため、コロナ処理装置とイオン吸引型除電装置と除塵装置とを一箇所に統合させて、これら装置の設置に要する時間と費用を節減できるようにする。
【解決手段】フィルム6等の長尺処理対象物の表面をコロナ処理するコロナ処理装置1と、該コロナ処理装置によるコロナ処理後の長尺処理対象物を除電する除電装置2と、該除電装置による除電後の長尺処理対象物を除塵する除塵装置3とを、上中下の3段配置にしてハウジング4内に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム等の長尺処理対象物の表面をコロナ処理した後、除電及び除塵する表面処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フィルム加工工程では、コーティング等をする場合、フィルム表面をコロナ処理により改質することが行われている。その際、フィルムがコロナ処理により帯電するため、例えば特許文献1(特開2003−292650号公報)に開示されているように、コロナ処理直後に除電するようにしている。
【0003】
このとき、単純な除電では、正負の帯電部分が複雑に混在した帯電模様まで除電できないことから、例えば特許文献2(特開2005−222925号公報)に開示されているように、高品質のコーティングフィルムを得る場合には、コーティングムラの原因となる帯電模様まで除電するため、正負のイオンを生成するイオン生成用電極に、イオンを吸引するイオン吸引用電極を対向させて高密度に除電するイオン吸引型除電装置を使用することも行われている。さらに、除電後に除塵装置で除塵することも行われている。
【0004】
しかし、従来は、フィルムを水平方向に搬送することから、コロナ処理装置とイオン吸引型除電装置と除塵装置とを、フィルムの水平方向の搬送ライン上に水平方向の位置を変えて別々に分散配置していた。
【0005】
そのため、狭いフィルム加工ラインにおいては、それぞれの装置の設置場所の確保や、フィルムを案内する案内ロールの追加や、パスラインの変更などに多大の時間と費用を要し、機能を落とした設置態様で留めざるを得ない現況であった。
【特許文献1】特開2003−292650号公報
【特許文献2】特開2005−222925号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、狭いフィルム加工ラインでの使用に対応するため、コロナ処理装置とイオン吸引型除電装置と除塵装置とを一箇所に統合させて、これら装置の設置に要する時間と費用を節減できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表面処理装置は、フィルム等の長尺処理対象物の表面をコロナ処理するコロナ処理装置と、該コロナ処理装置によるコロナ処理後の長尺処理対象物を除電する除電装置と、該除電装置による除電後の長尺処理対象物を除塵する除塵装置とを、上中下の3段配置にしてハウジング内に配置している。
コロナ処理装置は、横長のコロナ処理用放電電極を横長のアースロールに対して平行に対向させ、ハウジング内に導入される長尺処理対象物をアースロールで案内しながら、コロナ処理用放電電極からのコロナ放電によりコロナ処理を行う。
除電装置は、複数の正負イオン生成電極を互いに上下に間隔をおいてイオン吸引電極に対向させ、これら正負イオン生成電極で生成した正負のイオンをイオン吸引電極で吸引しながら、正負イオン生成電極とイオン吸引電極との間に長尺処理対象物を通過させて高密度に除電する。
除塵装置は、バックアップロールに横長の吸引口部材を対向させるとともに、これらバックアップロールと吸引口部材との間に、横長スリット状の送風口から送風する送風口部材を設置し、長尺処理対象物をバックアップロールにて案内しながら、送風口部材から送風し、これを吸引口部材にて吸引することにより長尺処理対象物を除塵して、ハウジング外へ導出する。
【0008】
このような構成を基本とする本発明の好適な態様を、請求項ごとに示すと次のとおりである。
<請求項2>
処理前の長尺処理対象物のハウジング内への導入は、ハウジングの前後の一方側、処理後の長尺処理対象物のハウジング外への導出は、ハウジングの前後の他方側で行う。
【0009】
<請求項3>
コロナ処理装置のコロナ処理用放電電極は、誘電体による保護パイプ中に横長の電極芯を設置し、アースロールとの間で誘電体バリア放電を生ずる。
<請求項4>
電極芯は、バネにより保護パイプの内周面に圧接されている。
【0010】
<請求項5>
上記のような構造の複数本のコロナ処理用放電電極を、アースロールとの間の間隔が等間隔になるように平行に配置する。
【0011】
<請求項6>
複数本のコロナ処理用放電電極のそれぞれは、ハウジングに水平に架設された電極支持桟に、調整ネジ棒により個々に高さ調整可能に垂設されている。
【0012】
<請求項7>
除電装置のイオン吸引電極を左右及び上下に拡がる垂直な面を有する板状として、このイオン吸引電極に全ての正負イオン生成電極を対向させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コロナ処理装置と除電装置と除塵装置とが、上中下の3段配置にしてハウジング内に配置され、フィルム等の長尺処理対象物は、ハウジング内に導入し、ハウジング内でこれらの装置に順次通過させることで、コロナ処理、高密度の除電、除塵を、水平方向の搬送ラインの一箇所で受けることになるため、これらの装置を、水平方向の搬送ライン上に水平方向の位置を変えて別々に分散配置していた従来に比べ、これらの装置の設置に要する時間と費用を節減できるとともに、メンテナンスも容易になり、また、コロナ処理後の除電及び除塵の処理効率も向上する。
除電装置では、複数の正負イオン生成電極を互いに上下に間隔をおいて板状のイオン吸引電極に対向させているので、高密度の除電を繰り返し連続して平均に行うことができ、また除塵装置では、送風口部材の横長スリット状の送風口から、バックアップロールと横長の吸引口部材との間に送風し、この横長の吸引口部材で吸引するので、幅の広い長尺処理対象物の除塵を平均に行うことができる。
【0014】
請求項2以降の発明によれば、上記の効果に加え、次のような効果がある。
<請求項2>
処理前の長尺処理対象物のハウジング内への導入は、ハウジングの前後の一方側、処理後の長尺処理対象物のハウジング外への導出は、ハウジングの前後の他方側で行うので、本発明の表面処理装置を水平方向の搬送ラインの途中に設置するだけで、搬送方向を変更することなく対応できる。
【0015】
<請求項3>
コロナ処理用放電電極を長尺になると、放電による熱で曲がってアースロールとの間の放電ギャップが不均一になるが、本発明におけるコロナ処理用放電電極は、誘電体による保護パイプ中に長尺な電極芯を設置し、アースロールとの間で誘電体バリア放電を生ずるものであるので、放電ギャップを均一に保持してコロナ処理を平均に行うことができる。また、放電電極の長寿命化や、低温度のコロナ処理により長尺処理対象物の変形防止も図れる。
【0016】
<請求項4>
電極芯をバネにより保護パイプの内周面に圧接させると、電極芯を保護パイプ内に設置したりメンテナンスのために抜出するに当たり、その作業が容易になるとともに、電極芯の位置決めも容易になる。
【0017】
<請求項5>
上記のような構造の複数本のコロナ処理用放電電極を、アースロールとの間の間隔が等間隔になるように平行に配置してすると、広範囲のコロナ処理を平均に行える。
【0018】
<請求項6>
複数本のコロナ処理用放電電極のそれぞれが、調整ネジ棒により個々に高さ調整可能になっているので、アースロールとの間の放電ギャップを個々に微調整して適切なコロナ処理をすることができる。
<請求項7>
イオン吸引電極を垂直な板状として、このイオン吸引電極に全ての正負イオン生成電極を対向させたので、高密度に除電する除電装置を簡素化できるとともに、イオン吸引を平均化して除電ムラを無くすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0020】
図1〜図3に示すように、本実施例の表面処理装置は、コロナ処理装置1とイオン吸引型除電装置2と除塵装置3とを、共通のハウジング4内に、上中下の3段配置にして設置した複合ステーションとなっており、ハウジング4外の後側に設置された導入側ロール5で案内して導入されてくるプラスチック製フィルム6を、コロナ処理装置1でコロナ処理した後、直ちにイオン吸引型除電装置2で高密度に除電し、さらに除塵装置3で除塵してハウジング4外の前側へ導出する。導出された処理済みフィルム6は、導出側ロール7で案内して次の工程の装置へ搬送される。なお、コロナ処理装置1とイオン吸引型除電装置2と除塵装置3との上中下の位置関係を逆にしても構わない。
【0021】
コロナ処理装置1は、ハウジング4内の上部に設置され、横長のアースロール8をハウジング4の左右側壁に回転可能に軸支しており、このアースロール8をハウジング4の側壁外側に取り付けたアースロール駆動モータ9で回転させて、導入側ロール5から受け継いだフィルム6を下方の除電装置2へと搬送する。アースロール8は、金属円筒の外周面にシリコンゴム等の絶縁性被覆を形成したものである。
【0022】
このアースロール8に対して、本例では横長の3本のコロナ処理用放電電極10が、水平な電極支持桟11に互いに平行に垂設され、アースロール8の上側でこれと対向している。これら3本の放電電極10は、図4及び図5に示すように、それぞれの複数箇所を調整ネジ棒12により中空の電極支持桟11に個別に垂設され、アースロール8との間の放電ギャップが均等になるように個々に微調整できるようになっている。また、電極支持桟11が、ハウジング4の天井部に設置された左右のシリンダ装置12A・12Bにて昇降可能に垂設されているため、これら左右のシリンダ装置12A・12Bにて電極支持桟11を上昇させることにより、3本のコロナ処理用放電電極10を、アースロール8から離れる上方の退避位置へ同時に退避させることができるようになっている。
【0023】
放電電極10自体は、セラミック等の誘電体による円形パイプである保護パイプ13中に金属製の電極芯14を封入したもので、この電極芯14の複数箇所に取り付けた板バネ15が保護パイプ13の内周面上部に圧接することにより、電極芯14は保護パイプ13の内周面下部に圧接されている。その際、電極芯14の下面が保護パイプ13の内周面に密着するように、電極芯14の下面は、保護パイプ13の内周面の円弧に沿った円弧面となっている。
【0024】
各放電電極10は、各調整ネジ棒12に対して、その下端にガラスやエポキシ樹脂等による絶縁部材16を介して支持されている。また、3本の放電電極10の電極芯14には、それらに分岐している高圧ケーブルを通じて高電圧が同時に印加されるようになっている。
【0025】
従って、3本の放電電極10からアースロール8の外周面へ向かってコロナ放電が生じ、アースロール8で案内されるフィルム6がコロナ処理される。その際、アースロール8の外周面がシリコンゴム等により被覆されていること、放電電極10は、セラミック等の誘電体による保護パイプ13中に金属製の電極芯14を封入したものであることにより、放電電極10の全長にわたって安定した均一の誘電体バリア放電となるので、フィルム6は広範囲にわたりムラなく均一にコロナ処理される。しかも、その放電は低い温度で行われるので、長時間の連続運転でも支障がなく、放電電極10の長寿命化や、低温度のコロナ処理によりフィルム6の変形防止も図れる。
【0026】
3本の放電電極10とその支持機構を含めた部分は、アースロール8と対向する下面を除いて、電極支持桟11に垂設された前後左右の側板で囲まれており、その囲まれた空間の空気を、ハウジング4の側壁に設けられたオゾン排気口4aを通じて吸引することにより、オゾンの排気を行えるようになっている。
【0027】
次に、このようなコロナ処理後のフィルム6を除電するイオン吸引型除電装置2について説明する。
イオン吸引型除電装置2は、ハウジング4内の中間部に設置され、図6に示すように、ハウジング4内に架設された垂直な絶縁板17の背面に、左右及び上下に拡がる垂直な面を有する金属製の薄板であるイオン吸引電極18を付設する一方、ハウジング4内に架設された電極台19に、例えば4個の正負イオン生成電極20を互いに上下に間隔をおいて支持し、これら正負イオン生成電極20の全てを、イオン吸引電極18と一定の間隔をおいて対向させている。
【0028】
また、最下段の正負イオン生成電極20の下方において、正負の極性を切り替えることができる2個の直流除電器21が、上下に間隔をおいて電極台19に支持されているとともに、その下方において交流除電器22が設置され、さらにその下方において、フィルム6の表面電位を検出して直流除電器21を制御(さらには、必要に応じて交流除電器22も制御)するための表面電位センサ23が設置されている。2個の直流除電器21及び交流除電器22の設置位置は、フィルム6の通過位置から徐々に離れるようになっている。
【0029】
このようなイオン吸引型除電装置2では、4個の正負イオン生成電極20に正負の高電圧が交互に印加されるのと同期して、イオン吸引電極18に、正負イオン生成電極20とは正負が逆極性の高電圧が交互に印加されるので、4個の正負イオン生成電極20で生成された正負イオンが共通のイオン吸引電極18で吸引される。
【0030】
従って、コロナ処理装置1でコロナ処理されたフィルム6は、イオン吸引電極18と正負イオン生成電極20との間を垂直に下方へと移送されるので、この間を通過するまでに正負のイオンを数回繰り返して強制的に照射され、帯電模様が無くなるまで高密度に除電される。
【0031】
さらに、フィルム6は、直流除電器21で正負の除電ムラを低減された後、さらに、弱除電するために直流除電器21よりもフィルム6から離れている交流除電器22にて、帯電電位がほぼ0になるまで綺麗に除電される。
【0032】
このようにして除電されたフィルム6は、図7に示すように、イオン吸引型除電装置2の真下においてハウジング4内に設置されている第1中継ロール24に案内され、さらに第1中継ロール24の後方に設置された第2中継ロール25と、除塵装置3のバックアップロール26と、除塵装置3の少し下方に設置された第3中継ロール27とでM状に蛇行するように案内される。
【0033】
除塵装置3は、ハウジング4内の下部に設置され、横長のバックアップロール26をハウジング4の左右側壁に回転可能に軸支しており、このバックアップロール26をハウジング4の側壁外側に取り付けたバックアップロール駆動モータ28で回転させることにより、フィルム6を第2中継ロール25から第3中継ロール27へと移送させながら、次のように除塵する。
【0034】
バックアップロール26に対して、その外周面に沿って開口する横長の吸引口部材29が、バックアップロール26と前後に対向するように近接して設置されている。この吸引口部材29に対しては、吸引ダクト30がハウジング4の外側において吸引口部材29と平行に設置され、これら吸引口部材29と吸引ダクト30とは、吸引口部材29の全長から均一に吸引できるように、数箇所で接続されている。
【0035】
また、吸引口部材29に下側に横長の送風口部材31が設置され、この送風口部材31の横長スリット状の送風口は、バックアップロール26と吸引口部材29との間に下方から送風するように指向させてある。この送風口部材31に対しては、送風ダクト32がハウジング4の外側において送風口部材31と平行に設置され、これら送風口部材31と送風ダクト32とは、送風口部材31の全長から均一に送風できるように、数箇所で接続されている。
【0036】
従って、上記のように蛇行して移送されるフィルム6は、送風口部材31の横長スリット状の送風口からの送風と、吸引口部材29による吸引により、バックアップロール26の外周面上で、幅員方向の全長にわたり平均に除塵されてから、ハウジング4の下端部でその前方へ導出される。
【産業上の利用可能性】
【0037】
上記の実施例では、フィルム6の片面のみをコロナ処理、高密度除電、除塵したが、コロナ処理装置1とイオン吸引型除電装置2と除塵装置3とをフィルム6の表裏表面に対して設置すれば、フィルム6の表裏表面を処理することができる。また、長尺処理対象物としてプラスチック製フィルム6を処理したが、本発明は紙等の他の長尺処理対象物の表面処理にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施例の表面処理装置の正面図である。
【図2】その右側面図である。
【図3】その左側面図である。
【図4】その中のコロナ処理装置の具体的構成を示す正面図である。
【図5】同じく断面図である。
【図6】イオン吸引型除電装置の具体的構成を示す側面図である。
【図7】ハウジング内部の機構を示す側面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 コロナ処理装置
2 イオン吸引型除電装置
3 除塵装置
4 ハウジング
4a オゾン排気口
5 導入側ロール
6 フィルム
7 導出側ロール
8 アースロール
9 アースロール駆動モータ
10 コロナ処理用放電電極
11 電極支持桟
12 調整ネジ棒
12A・12B シリンダ装置
13 保護パイプ
14 電極芯
15 板バネ
16 絶縁部材
17 絶縁板
18 イオン吸引電極
19 電極台
20 正負イオン生成電極
21 直流除電器
22 交流除電器
23 表面電位センサ
24 第1中継ロール
25 第2中継ロール
26 バックアップロール
27 第3中継ロール
28 バックアップロール駆動モータ
29 吸引口部材
30 吸引ダクト
31 送風口部材
32 送風ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム等の長尺処理対象物の表面をコロナ処理するコロナ処理装置と、該コロナ処理装置によるコロナ処理後の長尺処理対象物を除電する除電装置と、該除電装置による除電後の長尺処理対象物を除塵する除塵装置とを、上中下の3段配置にしてハウジング内に配置し、前記コロナ処理装置は、横長のコロナ処理用放電電極を横長のアースロールに対して平行に対向させ、ハウジング内に導入される長尺処理対象物をアースロールで案内しながら、コロナ処理用放電電極からのコロナ放電によりコロナ処理を行い、前記除電装置は、複数の正負イオン生成電極を互いに上下に間隔をおいてイオン吸引電極に対向させ、これら正負イオン生成電極で生成した正負のイオンをイオン吸引電極で吸引しながら、正負イオン生成電極とイオン吸引電極との間に長尺処理対象物を通過させて高密度に除電し、前記除塵装置は、バックアップロールに横長の吸引口部材を対向させるとともに、これらバックアップロールと吸引口部材との間に、横長スリット状の送風口から送風する送風口部材を設置し、長尺処理対象物をバックアップロールにて案内しながら、送風口部材から送風し、これを吸引口部材にて吸引することにより長尺処理対象物を除塵して、ハウジング外へ導出することを特徴とするフィルム等の長尺処理対象物の表面処理装置。
【請求項2】
処理前の長尺処理対象物のハウジング内への導入が、ハウジングの前後の一方側、処理後の長尺処理対象物のハウジング外への導出が、ハウジングの前後の他方側で行われることを特徴とする請求項1に記載の表面処理装置。
【請求項3】
コロナ処理装置のコロナ処理用放電電極は、誘電体による保護パイプ中に横長の電極芯を設置し、アースロールとの間で誘電体バリア放電を生ずることを特徴とする請求項1又は2に記載の表面処理装置。
【請求項4】
電極芯が、バネにより保護パイプの内周面に圧接されていることを特徴とする請求項3に記載の表面処理装置
【請求項5】
複数本のコロナ処理用放電電極を、アースロールとの間の間隔が等間隔になるように平行に配置したことを特徴とする請求項3又は4に記載の表面処理装置。
【請求項6】
複数本のコロナ処理用放電電極のそれぞれが、ハウジングに水平に架設された電極支持桟に、調整ネジ棒により個々に高さ調整可能に垂設されていることを特徴とする請求項5に記載の表面処理装置。
【請求項7】
除電装置のイオン吸引電極が左右及び上下に拡がる垂直な面を有する板状で、このイオン吸引電極に全ての正負イオン生成電極が対向していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の表面処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−103205(P2007−103205A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−292844(P2005−292844)
【出願日】平成17年10月5日(2005.10.5)
【出願人】(000183738)春日電機株式会社 (54)
【Fターム(参考)】