説明

フィンアンドチューブ型熱交換器

【課題】冷蔵庫等に用いられるフィンアンドチューブ型熱交換器の塗装において、苛酷な高腐食環境下に置かれた場合でも優れた密着性や防食効果を発揮することができる。
【解決手段】一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィン12と、フィン12に直角に挿入された内部を流体が流動するU字状のチューブ13と、U字状のチューブ13同士を接続するリターンベンド14とを備え、フィン12、U字状のチューブ13、リターンベンド14の表面に熱硬化性樹脂であるウレタン変性エポキシ樹脂の塗装を施したことにより苛酷な高腐食環境下に置かれ、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質が徐々に侵入してきた場合でも、エポキシ樹脂本来の塗膜の耐水透過性を維持しつつ、ウレタン結合による塗膜中のOH基(水酸基)の効果により素地との密着性を向上させて優れた防食効果を発揮することができ、冷凍システムとして長期間運転が維持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冷蔵庫等に用いられるフィンアンドチューブ型熱交換器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に冷蔵庫用のフィンアンドチューブ型熱交換器(エバポレータ)は庫内雰囲気環境に曝された状態にあり、特に業務用冷蔵庫は庫内に腐食性の強いガスが発生するような食品を多量に保存し、家庭用冷蔵庫と比べると食品にラップなどをしていない場合が多いため腐食性の強いガスが発生しやすい。例えば、タマゴ、マヨネーズ、チーズ、魚介類などから硫黄系ガスが発生し、マヨネーズ、ソース、パン酵母菌などからカルボン酸(酢酸、蟻酸などの有機酸)が発生する。また食品が腐敗するとき、食品そのものがもつタンパク質及び脂肪質などの有機物が酸化分解や加水分解を起こし、硫黄系ガス、カルボン酸、アンモニアガス、エチレンガスが発生する。
【0003】
最近では病原性大腸菌O−157の問題より漂白剤、殺菌剤または消毒用アルコールが使用される頻度が高くなってきている。漂白剤、殺菌剤は次亜塩素酸ナトリウムなどが使われ、塩素系ガスが発生する。消毒用アルコールは酸化分解よりカルボン酸が発生する。このように庫外から冷蔵庫の扉の開け閉めより庫内に腐食性ガスが進入してくる。
【0004】
以上のような腐食環境下に庫内が曝されると冷蔵庫を冷却するときに発生する結露水に腐食媒である硫黄、蟻酸や酢酸などのカルボン酸、塩素などが溶け込み、さらにデフロストなどをすることにより乾湿の繰り返しが起こり、フィンやチューブ腐食が始まる。腐食が始まると白錆、黒錆、緑青などの腐食生成物が発生する。このような腐食生成物が発生するとファンからの風により腐食生成物が剥離して飛ばされ、庫内にある食品に付着して商品価値がなくなるという問題が起こる。さらに腐食が促進されるとチューブが腐食電池作用によって孔食され、ついには冷媒ガスリークに至り、冷えなくなるという致命的な欠陥に繋がるという問題があった。
【0005】
従来、以上のようなフィンアンドチューブ型熱交換器の腐食を防止する技術としては熱交換器組立て後に熱交換器全面に防錆塗料を塗装することが主体で行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
以下、図面を参照しながら従来の技術を説明する。
【0007】
図3は従来のフィンアンドチューブ型熱交換器の概略構成図、図4は従来のフィンアンドチューブ型熱交換器の要部斜視図である。
【0008】
図3、図4に示すように、従来のフィンアンドチューブ型熱交換器1は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィン2と、フィン2に直角に挿入された内部を流体が流動するU字状のチューブ3と、U字状のチューブ3同士を接続するリターンベンド4と、を備え、U字状のチューブ3を拡管することにより、U字状のチューブ3とフィン2を密着させ、さらにU字状のチューブ3の先端とリターンベンド4を接続するために溶接し、流体が流動する回路を形成する。この従来のフィンアンドチューブ型熱交換器1を構成するフィン2とU字状のチューブ3、リターンベンド4の表面に熱硬化性樹脂を塗装した樹脂層5を施した構造を有している。
【0009】
塗装はフィンアンドチューブ型熱交換器1を組立て後に熱交換器1全面に熱硬化性樹脂である防錆塗料を浸漬塗装方式またはスプレー塗装方式などの塗装方式で焼付け塗装を行い、樹脂層5を形成する。この樹脂層5の膜厚は5〜25μm、1コート1ベークまたは2コート2ベークで焼付け塗装が行われる。また、熱硬化性樹脂である防錆塗料はポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂の塗料が使われる。
【特許文献1】特開2003−139485号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂の塗装は一般環境下では防食効果はあるが、硫黄系やカルボン酸などの高腐食環境下では架橋した樹脂モノマー同士の架橋部が加水分解し、破壊され、腐食性物質を含んだ結露水を吸水し、防食効果が著しく低下するという問題がある。
【0011】
一方、エポキシ樹脂の塗装はアルキド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂の塗装に比べて耐水透過性が高いので、硫黄系やカルボン酸などの高腐食環境下でも架橋した樹脂モノマー同士の架橋部が加水分解しにくいので比較的防食効果は維持されるが、反面時間経過とともに密着性が低下していき、防食効果が低下する問題がある。エポキシ樹脂のガラス転移点を高くし、塗膜を硬くすると耐水透過性を高くなるが、反面もろくなり密着性が低下するので総合的にみると十分な防食効果が得られず、苛酷な腐食環境下になるとエポキシ樹脂の塗装でも十分な防食効果が得られないという課題がある。
【0012】
また、近年ではホルムアルデヒドによるシックハウス問題が社会問題となっており、塗料も環境面で対応が求められている。ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂の熱硬化性の防錆塗料には硬化剤にメラミン樹脂やフェノール樹脂を用いるものが多く、この樹脂にはホルムアルデヒドが含まれるため、作業安全性の問題や焼付け乾燥炉の排気問題、またVOC(有機揮発性化合物)規制など一段と環境に対する対応が求められてきている。
【0013】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、塗料の硬化剤にメラミン樹脂やフェノール樹脂を用いないのでホルムアルデヒドの含有がなく、環境に対応した塗料であると共に苛酷な高腐食環境下に置かれた場合でも塗膜の耐水透過性を維持しつつ、密着性を維持向上させることで優れた防食効果を発揮することができるフィンアンドチューブ型熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記従来の課題を解決するために、本発明のフィンアンドチューブ型熱交換器は、フィン及びチューブの表面に塗装する熱硬化性樹脂をウレタン変性エポキシ樹脂の塗装にしたものである。
【0015】
これによって、ウレタン結合を用いてエポキシ樹脂を変性させることで塗膜中にOH基(水酸基)が多くなり、素地との密着性を向上させることができるので苛酷な高腐食環境下に置かれた場合でも塗膜の耐水透過性を維持しつつ、密着性を維持向上させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のフィンアンドチューブ型熱交換器は、フィン及びチューブの表面に塗装する熱硬化性樹脂をウレタン変性エポキシ樹脂の塗装にしたことで、苛酷な高腐食環境下に置かれ、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質が徐々に侵入してきた場合でも、エポキシ樹脂本来の塗膜の耐水透過性を維持しつつ、ウレタン結合による塗膜中のOH基(水酸基)の効果により素地との密着性を向上させることができるので、優れた防食効果を発揮することができ、冷凍システムとして長期間運転が維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
請求項1に記載の発明は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィンと、前記フィンに直角に挿入された内部を流体が流動するチューブとから構成され、前記フィン及び前記チューブの表面に熱硬化性樹脂を塗装した熱交換器において、前記熱硬化性樹脂はウレタン変性エポキシ樹脂にしたものであり、苛酷な高腐食環境下に置かれた場合でも、エポキシ樹脂本来の塗膜の耐水透過性を維持しつつ、ウレタン結合による塗膜中のOH基(水酸基)の効果により素地との密着性を向上させることができるので、優れた防食効果を発揮することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ウレタン変性エポキシ樹脂のエポキシ樹脂平均分子量を5000〜15000にしたものであり、エポキシ樹脂平均分子量を高分子化することにより塗膜の耐水透過性を高めることができる。エポキシ樹脂平均分子量が15000越えると、塗料粘度が高くなり、強力溶剤しか塗料化できなくなり、浸漬用塗料としては適さなくなる。エポキシ樹脂平均分子量が5000未満になると、塗膜の耐水透過性が低くなり、苛酷な高腐食環境下では防食効果は発揮できなくなる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ウレタン変性エポキシ樹脂の塗膜のガラス転移点を80〜120度にしたものであり、塗膜のガラス転移点を高くしたことにより塗膜が硬くなり、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質を含んだ水が浸入しにくくなり耐水透過性を高めることができる。ガラス転移点が120度を越えると塗膜が非常に硬くなるが反面もろく密着性が低下し、耐水透過性と密着性のバランスが崩れる。ガラス転移点が80度未満になると塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質を含んだ水が浸入しやすくなり、耐水透過性が低くなる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ウレタン変性エポキシ樹脂に防錆顔料を添加したものであり、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質を含んだ水が浸入してきた場合、その水に溶け込み腐食進行を遅らせたり、顔料成分との反応によりフィン及びチューブが保護される効果があり、フィン及びチューブの腐食を防止でき、さらに防食効果を発揮することができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記防錆顔料は亜鉛末を用いたものであり、亜鉛末のガルバニック作用(犠牲陽極作用)によりフィン及びチューブを保護するとともに発生する腐食生成物により腐食進行を大幅に遅らせる効果があり、さらに防食効果が期待できる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記亜鉛末の添加量は塗膜の固形分重量比で5〜20%にしたものであり、亜鉛末のガルバニック作用の効果を発揮しながら、ウレタン変性エポキシ樹脂の耐水透過性、密着性を維持したまま、防食効果を発揮することができる。亜鉛末の添加量が20%を越えるとウレタン変性エポキシ樹脂の耐水透過性、密着性を維持できなくなり、防食効果を発揮できなくなる。亜鉛末の添加量が5%未満になると亜鉛末のガルバニック作用の効果が十分発揮できなくなる。
【0023】
以下、本発明によるフィンアンドチューブ型熱交換器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるフィンアンドチューブ型熱交換器の概略構成図、図2は、同実施の形態のフィンアンドチューブ型熱交換器の要部斜視図である。
【0025】
図1、図2に示すように、フィンアンドチューブ型熱交換器11は、一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィン12と、フィン12に直角に挿入された内部を流体が流動するU字状のチューブ13と、U字状のチューブ13同士を接続するリターンベンド14と、を備え、U字状のチューブ13を拡管することにより、U字状のチューブ13とフィン12を密着させ、さらにU字状のチューブ13の先端とリターンベンド14を接続するために溶接し、流体が流動する回路を形成する。このフィンアンドチューブ型熱交換器11を構成するフィン12とU字状のチューブ13、リターンベンド14の表面に熱硬化性樹脂を塗装した樹脂層15を施した構造を有している。
【0026】
塗装はフィンアンドチューブ型熱交換器11を組立て後に熱交換器11全面に熱硬化性樹脂である防錆塗料を浸漬塗装方式またはスプレー塗装方式などの塗装方式で焼付け塗装を行い、樹脂層15を形成する。この樹脂層15の膜厚は5〜25μm、1コート1ベークまたは2コート2ベークで焼付け塗装が行われる。この熱硬化性樹脂である防錆塗料はウレタン変性エポキシ樹脂の塗料が使われ、塗装された樹脂層15はウレタン変性されたエポキシ樹脂が塗布されている。
【0027】
以上のように、本実施の形態においては、フィン及びチューブの表面に塗装する熱硬化性樹脂をウレタン変性エポキシ樹脂の塗装にしたことで、苛酷な高腐食環境下に置かれ、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質が徐々に侵入してきた場合でも、エポキシ樹脂本来の塗膜の耐水透過性を維持しつつ、ウレタン結合による塗膜中のOH基(水酸基)の効果により素地との密着性を向上させることができるので、優れた防食効果を発揮することができ、冷凍システムとして長期間運転が維持できる。
【0028】
このウレタン変性エポキシ樹脂のエポキシ樹脂平均分子量を5000〜15000にして樹脂を高分子化したことにより、塗膜の耐水透過性が高まり、基本的防食効果が高くなる。エポキシ樹脂平均分子量が15000越えると、塗料粘度が非常に高くなり、流動性がなくなり浸漬用の塗料化ができなくなる。エポキシ樹脂平均分子量が5000未満になると、塗膜の耐水透過性が低くなり、苛酷な高腐食環境下では防食効果は発揮できなくなる(従来のエポキシ樹脂の平均分子量は500〜3000程度であり、苛酷な環境では塗膜の耐水透過性が十分ではなかった)。
【0029】
また、ウレタン変性エポキシ樹脂の塗膜のガラス転移点を80〜120度にして塗膜のガラス転移点を高くしたことにより、塗膜が硬くなり、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質を含んだ水が浸入しにくくなり耐水透過性が高まり、防食効果はさらに高くなる。塗膜が硬くなると反面密着性が低下するが、ウレタン結合の作用で密着性が大幅に向上することができるので塗膜硬化とともに密着性も向上させることが可能となる。ガラス転移点が120度を越えると塗膜が非常に硬くなるが反面もろく密着性が極端に低下し、ウレタン結合の密着性向上の効果も見られなくなり、耐水透過性と密着性のバランスが崩れる。ガラス転移点が80度未満になると塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質を含んだ水が浸入しやすくなり、耐水透過性が低くなる。
【0030】
さらに、ウレタン変性エポキシ樹脂に防錆顔料を添加したことにより、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質を含んだ水が浸入してきた場合、その水に溶け込み腐食進行を遅らせたり、顔料成分との反応によりフィン及びチューブが保護される効果があり、フィン及びチューブの腐食を防止でき、さらに防食効果を発揮することができる。
【0031】
この防錆顔料は亜鉛末を用いたことにより、亜鉛末のガルバニック作用(犠牲陽極作用)によりフィン及びチューブを保護するとともに発生する腐食生成物により腐食進行を大幅に遅らせる効果があり、さらに防食効果が期待できる。
【0032】
この亜鉛末の添加量は塗膜の固形分重量比で5〜20%にしたことにより、亜鉛末のガルバニック作用の効果を発揮しながら、ウレタン変性エポキシ樹脂の耐水透過性、密着性を維持したまま、防食効果を発揮することができる。亜鉛末の添加量が20%を越えるとウレタン変性エポキシ樹脂の耐水透過性、密着性を維持できなくなり、防食効果を発揮できなくなる。亜鉛末の添加量が5%未満になると亜鉛末のガルバニック作用の効果が十分発揮できなくなる。
【0033】
このウレタン変性エポキシ樹脂は塗料の硬化剤にホルムアルデヒドの含有があるメラミン樹脂やフェノール樹脂を用いないので、塗装作業者の安全性を確保でき、また焼付け乾燥炉の排気にホルムアルデヒドが含有することもなく、社会問題となっているシックハウス問題が起こる心配がない。環境面にも対応した塗料である。
【0034】
尚、実施の形態を組み合わせて使用しても上記実施の形態と同じ効果が期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明のフィンアンドチューブ型熱交換器は、フィン及びチューブの表面に塗装する熱硬化性樹脂をウレタン変性エポキシ樹脂の塗装にしたことで、苛酷な高腐食環境下に置かれ、塗膜層内部に硫黄系やカルボン酸などの腐食性物質が徐々に侵入してきた場合でも、エポキシ樹脂本来の塗膜の耐水透過性を維持しつつ、ウレタン結合による塗膜中のOH基(水酸基)の効果により素地との密着性を向上させることができるので、優れた防食効果を発揮することができ、冷凍システムとして長期間運転が維持できる。
【0036】
よって、冷凍冷蔵庫用、ショーケース等のフィンアンドチューブ型熱交換器として適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態1におけるフィンアンドチューブ型熱交換器の概略構成図
【図2】同実施の形態のフィンアンドチューブ型熱交換器の要部斜視図
【図3】従来のフィンアンドチューブ型熱交換器の概略構成図
【図4】従来のフィンアンドチューブ型熱交換器の要部斜視図
【符号の説明】
【0038】
11 フィンアンドチューブ型熱交換器
12 フィン
13 U字状のチューブ
14 リターンベンド
15 樹脂層(塗膜)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定間隔をおいて平行に配置する多数のフィンと、前記フィンに直角に挿入された内部を流体が流動するチューブとから構成され、前記フィン及び前記チューブの表面に熱硬化性樹脂を塗装した熱交換器において、前記熱硬化性樹脂はウレタン変性エポキシ樹脂にしたフィンアンドチューブ型熱交換器。
【請求項2】
前記ウレタン変性エポキシ樹脂のエポキシ樹脂平均分子量を5000〜15000にした請求項1に記載のフィンアンドチューブ型熱交換器。
【請求項3】
前記ウレタン変性エポキシ樹脂の塗膜のガラス転移点を80〜120度にした請求項1に記載のフィンアンドチューブ型熱交換器。
【請求項4】
前記ウレタン変性エポキシ樹脂に防錆顔料を添加した請求項1に記載のフィンアンドチューブ型熱交換器。
【請求項5】
前記防錆顔料は亜鉛末を用いた請求項4に記載のフィンアンドチューブ型熱交換器。
【請求項6】
前記亜鉛末の添加量は塗膜の固形分重量比で5〜20%にした請求項5に記載のフィンアンドチューブ型熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−125659(P2006−125659A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−310511(P2004−310511)
【出願日】平成16年10月26日(2004.10.26)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】