説明

フェナジンまたはキノキサリンで置換されたアミノ酸およびポリペプチド

非天然アミノ酸、少なくとも1つの非天然アミノ酸を含んでいるポリペプチド、ならびにこのような非天然アミノ酸およびポリペプチドを作製するための方法が本明細書に記載されている。非天然アミノ酸自体またはポリペプチドの一部としての非天然アミノ酸は、フェナジン置換基またはキノキサリン置換基を含んでいることができる。また、本明細書にはさらに翻訳後修飾された非天然アミノ酸のポリペプチド、そのような修飾をするための方法、およびそのようなポリペプチドを精製するための方法が開示されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式1:
【化1】

で示される構造を有し、
Aは任意に、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級シクロアルキレン、置換低級シクロアルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、アルキニレン、低級へテロアルキレン、置換へテロアルキレン、低級へテロシクロアルキレン、置換低級へテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、または置換アラルキレンであり;
Bは任意に、一方の末端においてフェナジンを含んでいる部分またはキノキサリンを含んでいる部分と連結しているリンカーであり、
該リンカーは、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、低級へテロアルキレン、置換低級へテロアルキレン、−O−、−S−または−N(R”)−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−NR”−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CON(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、および−N(R”)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−から成る群より選択され、kは1、2、または3であり、R”はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルであり;
は、H、アミノ保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
は、OH、エステル保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
およびRはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、低級アルキル、または置換低級アルキルであるか;あるいはRおよびRまたは2つのR基は、必要に応じて、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し;
はそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルキルアルコキシ、置換アルキルアルコキシ、ポリアルキレンオキシド、置換ポリアルキレンオキシド、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、置換アラルキル、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−ON(R”)、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−C(O)SR”、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−S−S−(アリールまたは置換アリール)、−C(O)R”、−C(O)OR”、−C(O)N(R”)、または−L−Zであるか;あるいは、
2つのR基は、必要に応じて一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成し;
R”はそれぞれ独立して、H、保護基、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、または置換アラルキルであるか、あるいは2つ以上のR”が存在する場合に、2つのR”は必要に応じて、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールを形成し;
Zは、水溶性ポリマー;ポリアルキレンオキシド;ポリエチレングリコール;ポリエチレングリコールの誘導体;光架橋剤;少なくとも1つのアミノ酸;少なくとも1つの糖類;少なくとも1つのヌクレオチド;少なくとも1つのヌクレオシド;リガンド;ビオチン;ビオチンの類似体;検出可能な標識;およびそれらの任意の組合せから成る群より選択され;
Lは任意に、結合、アルキレン、置換アルキレン、シクロアルキレン、置換シクロアルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレン、置換アルキニレン、ヘテロアルキレン、置換へテロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、置換アラルキレン、−O−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)O−、−C(O)O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−OC(O)−、−OC(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)−、−NR’−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)N(R’)−、−CON(R’)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R’)−、−CSN(R’)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)CO−、−N(R’)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)CS−、−N(R’)CS−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)C(O)O−、OC(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)−、−N(R’)C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−C(R’)=N−、−N=C(R’)−、−N=N−、−C(R’)=N−N(R’)−、−C(R’)−N=N−、または−C(R’)−N(R’)−N(R’)−であり;
kは0、1または2であり、R’はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルである化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、活性のある代謝産物、プロドラッグ、溶媒和物、多形、互変異性体、またはエナンチオマー。
【請求項2】
一般式3:
【化2】

で示される構造を有し、
Aは任意に、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級シクロアルキレン、置換低級シクロアルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、アルキニレン、低級へテロアルキレン、置換へテロアルキレン、低級へテロシクロアルキレン、置換低級へテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、または置換アラルキレンであり;
Bは任意に、一方の末端においてフェナジンを含んでいる部分またはキノキサリンを含んでいる部分と連結しているリンカーであり、
該リンカーは、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、低級へテロアルキレン、置換低級へテロアルキレン、−O−、−S−または−N(R”)−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−NR”−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CON(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、および−N(R”)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−から成る群より選択され、kは1、2、または3であり、R”はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルであり;
は、H、アミノ保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
は、OH、エステル保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
およびRはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、低級アルキル、または置換低級アルキルであるか;あるいはRおよびRまたは2つのR基は、必要に応じて、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し;
はそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルキルアルコキシ、置換アルキルアルコキシ、ポリアルキレンオキシド、置換ポリアルキレンオキシド、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、置換アラルキル、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−ON(R”)、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−C(O)SR”、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−S−S−(アリールまたは置換アリール)、−C(O)R”、−C(O)OR”、−C(O)N(R”)、または−L−Zであるか;あるいは、
2つのR基は、必要に応じて一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成し;
R”はそれぞれ独立して、H、保護基、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、または置換アラルキルであるか、あるいは2つ以上のR”が存在する場合に、2つのR”は必要に応じて、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールを形成し;
Zは、水溶性ポリマー;ポリアルキレンオキシド;ポリエチレングリコール;ポリエチレングリコールの誘導体;光架橋剤;少なくとも1つのアミノ酸;少なくとも1つの糖類;少なくとも1つのヌクレオチド;少なくとも1つのヌクレオシド;リガンド;ビオチン;ビオチンの類似体;検出可能な標識;およびそれらの任意の組合せから成る群より選択され;
Lは任意に、結合、アルキレン、置換アルキレン、シクロアルキレン、置換シクロアルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレン、置換アルキニレン、ヘテロアルキレン、置換へテロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、置換アラルキレン、−O−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)O−、−C(O)O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−OC(O)−、−OC(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)−、−NR’−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)N(R’)−、−CON(R’)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R’)−、−CSN(R’)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)CO−、−N(R’)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)CS−、−N(R’)CS−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)C(O)O−、OC(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)−、−N(R’)C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−C(R’)=N−、−N=C(R’)−、−N=N−、−C(R’)=N−N(R’)−、−C(R’)−N=N−、または−C(R’)−N(R’)−N(R’)−であり;
kは0、1または2であり、R’はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルである化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、活性のある代謝産物、プロドラッグ、溶媒和物、多形、互変異性体、またはエナンチオマー。
【請求項3】
一般式6:
【化3】

で示される構造を有し、
Aは任意に、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級シクロアルキレン、置換低級シクロアルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、アルキニレン、低級へテロアルキレン、置換へテロアルキレン、低級へテロシクロアルキレン、置換低級へテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、または置換アラルキレンであり;
Bは任意に、一方の末端においてフェナジンを含んでいる部分またはキノキサリンを含んでいる部分と連結しているリンカーであり、
該リンカーは、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、低級へテロアルキレン、置換低級へテロアルキレン、−O−、−S−または−N(R”)−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−NR”−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CON(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、および−N(R”)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−から成る群より選択され、kは1、2、または3であり、R”はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルであり;
は、H、アミノ保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
は、OH、エステル保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
およびRはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、低級アルキル、または置換低級アルキルであるか;あるいはRおよびRまたは2つのR基は、必要に応じて、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し;
はそれぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルキルアルコキシ、置換アルキルアルコキシ、ポリアルキレンオキシド、置換ポリアルキレンオキシド、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、置換アラルキル、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−ON(R”)、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−C(O)SR”、−(アルキレンまたは置換アルキレン)−S−S−(アリールまたは置換アリール)、−C(O)R”、−C(O)OR”、−C(O)N(R”)、または−L−Zであるか;あるいは、
2つのR基は、必要に応じて一緒になって、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールを形成し;
R”はそれぞれ独立して、H、保護基、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、または置換アラルキルであるか、あるいは2つ以上のR”が存在する場合に、2つのR”は必要に応じて、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールを形成し;
Zは、水溶性ポリマー;ポリアルキレンオキシド;ポリエチレングリコール;ポリエチレングリコールの誘導体;光架橋剤;少なくとも1つのアミノ酸;少なくとも1つの糖類;少なくとも1つのヌクレオチド;少なくとも1つのヌクレオシド;リガンド;ビオチン;ビオチンの類似体;検出可能な標識;およびそれらの任意の組合せから成る群より選択され;
Lは任意に、結合、アルキレン、置換アルキレン、シクロアルキレン、置換シクロアルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレン、置換アルキニレン、ヘテロアルキレン、置換へテロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、置換アラルキレン、−O−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)O−、−C(O)O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−OC(O)−、−OC(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)−、−NR’−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)N(R’)−、−CON(R’)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R’)−、−CSN(R’)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)CO−、−N(R’)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)CS−、−N(R’)CS−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−N(R’)C(O)O−、OC(O)N(R’)−、−S(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)−、−N(R’)C(O)N(R’)−、−N(R’)S(O)N(R’)−、−C(R’)=N−、−N=C(R’)−、−N=N−、−C(R’)=N−N(R’)−、−C(R’)−N=N−、または−C(R’)−N(R’)−N(R’)−であり;
kは0、1または2であり、R’はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルである化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、活性のある代謝産物、プロドラッグ、溶媒和物、多形、互変異性体、またはエナンチオマー。
【請求項4】
上記RおよびRがそれぞれ結合である、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項5】
上記AおよびBが結合である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
上記Aがフェニレンまたは置換フェニレンであり、上記Bが結合である、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
上記RおよびRがそれぞれ少なくとも1つのアミノ酸である、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
上記RおよびRがそれぞれ少なくとも1つのアミノ酸である、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
上記RおよびRがそれぞれ少なくとも2つのアミノ酸である、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
上記RおよびRがそれぞれ少なくとも2つのアミノ酸である、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
上記Aがフェニレンまたは置換フェニレンであり、Bが−O−、−S−、または−N(R’)−であり、R’が、H、アルキル、または置換アルキルである、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項12】
【化4】

から成る群より選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項13】
【化5】

から成る群より選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項14】
上記Zが少なくとも1つのアミノ酸である、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項15】
上記Zが、蛍光性部分、燐光性部分、化学発光性部分、キレート化部分、電子密度の高い部分、磁性部分、インターカレートする部分、放射性部分、発色性部分、およびエネルギーを伝達する部分から成る群より選択される検出可能な標識である、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項16】
Xが水溶性ポリマーである、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物。
【請求項17】
上記水溶性ポリマーが、ポリアルキレンオキシドまたは置換ポリアルキレンオキシドを含んでいる、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
上記水溶性ポリマーが、−[(アルキレンまたは置換アルキレン)−O−(水素、アルキル、または置換アルキル)]を含んでおり、xは20〜10,000である、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
上記水溶性ポリマーが、約2〜約40KDaの分子量を有するm−PEGである、請求項16に記載の化合物。
【請求項20】
請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物の構造を有する少なくとも1つの非天然アミノ酸、を含んでいるポリペプチド。
【請求項21】
治療ポリペプチドの天然アミノ酸が上記非天然アミノ酸で置換されている、請求項20に記載のポリペプチド。
【請求項22】
線維芽細胞成長因子(FGF)、エリスロポエチン、上皮成長因子、顆粒細胞刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、肝細胞成長因子(hGF)、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト血清アルブミン、インスリン、インスリン様成長因子(IGF)、インスリン様成長因子I(IGF−I)、インスリン様成長因子II(IGF−II)、インターフェロン(IFN)、インターフェロン−アルファ、インターフェロン−ベータ、インターフェロン−ガンマ、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子アルファ、腫瘍壊死因子ベータ、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、およびコルチコステロンから成る群より選択される、請求項21に記載の治療ポリペプチド。
【請求項23】
請求項21に記載のポリペプチドを製造する方法であって、少なくとも1つの非天然アミノ酸を該ポリペプチドの末端または内部に組み込む工程を含んでいる方法。
【請求項24】
翻訳系を用いて、上記非天然アミノ酸が上記ポリペプチドの特定の部位に組み込まれる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
上記翻訳系が、細菌の細胞、古細菌の細胞、および真核細胞から成る群より選択される細胞を含んでいるインビトロの翻訳系である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
一般式(VII):
【化6】

で示される構造を有する非天然アミノ酸を、1,2−ジカルボニルを含んでいる化合物と反応させる工程を含んでおり、
Aは任意に、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級シクロアルキレン、置換低級シクロアルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、アルキニレン、低級へテロアルキレン、置換へテロアルキレン、低級へテロシクロアルキレン、置換低級へテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、または置換アラルキレンであり;
Bは任意に、一方の末端においてフェナジンを含んでいる部分またはキノキサリンを含んでいる部分と連結しているリンカーであり、
該リンカーは、結合、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、低級へテロアルキレン、置換低級へテロアルキレン、−O−、−S−または−N(R”)−、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−NR”−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CON(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、および−N(R”)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−から成る群より選択され、kは1、2、または3であり、R”はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルであり;
は、H、アミノ保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
は、OH、エステル保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
およびRはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、低級アルキル、または置換低級アルキルであるか;あるいはRおよびRまたは2つのR基は、必要に応じて、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し;
はそれぞれ、H、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、−OR’、−SR’、−N(R’)、−C(O)R’、または−C(O)OR’であり、R’は、H、アルキル、または置換アルキルである、請求項2または3に記載の化合物を製造するための方法。
【請求項27】
上記Aが結合である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
一般式(VII)で示される構造が、一般式(VIII):
【化7】

に相当する、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
上記一般式(VIII)で示される構造が、
【化8】

から成る群より選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
上記一般式(VII)で示される構造が、一般式(IX):
【化9】

に相当する、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
上記一般式(IX)で示される構造が、
【化10】

から成る群より選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
一般式(I):
【化11】

で示される構造を有する非天然アミノ酸を、1,2ジアリールアミンを含んでいる化合物と反応させる工程を含んでおり、
Aは任意に、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級シクロアルキレン、置換低級シクロアルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、アルキニレン、低級へテロアルキレン、置換へテロアルキレン、低級へテロシクロアルキレン、置換低級へテロシクロアルキレン、アリーレン、置換アリーレン、ヘテロアリーレン、置換ヘテロアリーレン、アルカリレン、置換アルカリレン、アラルキレン、または置換アラルキレンであり;
Bは任意に、低級アルキレン、置換低級アルキレン、低級アルケニレン、置換低級アルケニレン、低級へテロアルキレン、置換低級へテロアルキレン、−O−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−S−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)R”−、−S(O)(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(O)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−C(S)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−NR”−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CON(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、−CSN(R”)−(アルキレンまたは置換アルキレン)−、および−N(R”)CO−(アルキレンまたは置換アルキレン)−から成る群より選択されるリンカーであり、kは1、2、または3であり、R”はそれぞれ独立して、H、アルキル、または置換アルキルであり:
Jは、
【化12】

であり、
Rは、H、アルキル、置換アルキル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキル、または置換アラルキルであり;
は、H、アミノ保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり;
は、OH、エステル保護基、樹脂、少なくとも1つのアミノ酸、または少なくとも1つのヌクレオチドであり
およびRはそれぞれ独立して、H、ハロゲン、低級アルキル、または置換低級アルキルであるか、あるいはRおよびRまたは2つのR基は、必要に応じて一緒になって、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成する、請求項1に記載の化合物を製造する方法。
【請求項33】
上記一般式(I)で示される構造が、
【化13】

に相当する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
上記一般式(II)で示される構造が、
【化14】

に相当し、
はそれぞれ、H、ハロゲン、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、−OR’、−SR’、−N(R’)、−C(O)R’、または−C(O)OR’であり、R’は、H、アルキル、または置換アルキルである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
上記Bが結合である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
上記Rが少なくとも1つのアミノ酸であり、上記Rが少なくとも1つのアミノ酸である、請求項32〜35の何れか1項に記載の方法。
【請求項37】
障害、病気、または疾病の処置が必要な被験体の障害、病気、または疾病を処置するための方法であって、
障害、病気、または疾病は、治療ポリペプチドを投与することによって治療可能であり、
障害、病気、または疾病の処置が必要な被験体に治療に効果的な量の修飾された形態の治療ポリペプチドを投与する工程を含んでおり、
治療ポリペプチドは、障害、病気、または疾病を処置する治療活性を有しており、
修飾は、修飾された形態の治療ポリペプチドの治療活性を破壊するものではなく、
修飾された形態の治療ポリペプチドは、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物の構造を有する非天然アミノ酸を組み込んでおり、
非天然アミノ酸は該治療ポリペプチド内の特定の部位に存在している、方法。
【請求項38】
上記RおよびRがそれぞれ結合である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
上記AおよびBが結合である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
上記Aがフェニレンまたは置換フェニレンであり、上記Bが結合である、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
上記Aがフェニレンまたは置換フェニレンであり、上記Bが−O−、−S−、または−N(R’)−であり、R’がH、アルキル、または置換アルキルである、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
上記Zが少なくとも1つのアミノ酸である、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
上記Zが、蛍光性部分、燐光性部分、化学発光性部分、キレート化部分、電子密度の高い部分、磁性部分、インターカレートする部分、放射性部分、発色性部分、およびエネルギーを伝達する部分から成る群より選択される検出可能な標識である、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
Xが水溶性ポリマーである、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
上記水溶性ポリマーが、ポリアルキレンオキシドまたは置換ポリアルキレンオキシドを含んでいる、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
上記水溶性ポリマーが、−[(アルキレンまたは置換アルキレン)−O−(水素、アルキル、または置換アルキル)]を含んでおり、xは20〜10,000である、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
上記水溶性ポリマーが、約2〜約40KDaの分子量を有するm−PEGである、請求項44に記載の方法。
【請求項48】
上記治療ポリペプチドが、線維芽細胞成長因子(FGF)、エリスロポエチン、上皮成長因子、顆粒細胞刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、肝細胞成長因子(hGF)、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト血清アルブミン、インスリン、インスリン様成長因子(IGF)、インスリン様成長因子I(IGF−I)、インスリン様成長因子II(IGF−II)、インターフェロン(IFN)、インターフェロン−アルファ、インターフェロン−ベータ、インターフェロン−ガンマ、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子アルファ、腫瘍壊死因子ベータ、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、およびコルチコステロンから成る群より選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項49】
患者中の修飾された形態のポリペプチドの存在を検出する方法であって、
効果的な量の修飾された形態のポリペプチドを患者に投与する工程を含んでおり、
修飾は、修飾された形態のポリペプチドの活性を破壊するものではなく、
修飾された形態のポリペプチドは、請求項1〜3の何れか1項に記載の化合物の構造を有する非天然アミノ酸を組み込んでおり、
非天然アミノ酸は該ポリペプチド内の特定の部位に存在しており、
修飾されていない形態のポリペプチドは、天然に生じるポリペプチドまたは治療ポリペプチドである、方法。
【請求項50】
上記RおよびRがそれぞれ結合である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
上記AおよびBが結合である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
上記Aがフェニレンまたは置換フェニレンであり、上記Bが結合である、請求項50に記載の化合物。
【請求項53】
上記Aがフェニレンまたは置換フェニレンであり、上記Bが−O−、−S−、または−N(R’)−であり、R’がH、アルキル、または置換アルキルである、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
上記Zが少なくとも1つのアミノ酸である、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
上記Zが、蛍光性部分、燐光性部分、化学発光性部分、キレート化部分、電子密度の高い部分、磁性部分、インターカレートする部分、放射性部分、発色性部分、およびエネルギーを伝達する部分から成る群より選択される検出可能な標識である、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
上記Xが水溶性ポリマーである、請求項50に記載の方法。
【請求項57】
上記水溶性ポリマーが、ポリアルキレンオキシドまたは置換ポリアルキレンオキシドを含んでいる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
上記水溶性ポリマーが、−[(アルキレンまたは置換アルキレン)−O−(水素、アルキル、または置換アルキル)]を含んでおり、xは20〜10,000である、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
上記水溶性ポリマーが、約2〜約40KDaの分子量を有するm−PEGである、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
修飾されていない形態の上記ポリペプチドが、線維芽細胞成長因子(FGF)、エリスロポエチン、上皮成長因子、顆粒細胞刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、肝細胞成長因子(hGF)、ヒト成長ホルモン(hGH)、ヒト血清アルブミン、インスリン、インスリン様成長因子(IGF)、インスリン様成長因子I(IGF−I)、インスリン様成長因子II(IGF−II)、インターフェロン(IFN)、インターフェロン−アルファ、インターフェロン−ベータ、インターフェロン−ガンマ、腫瘍壊死因子、腫瘍壊死因子アルファ、腫瘍壊死因子ベータ、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)、およびコルチコステロンから成る群より選択される治療ポリペプチドである、請求項37に記載の方法。
【請求項61】
上記非天然アミノ酸が蛍光性である、請求項49に記載の方法。
【請求項62】
上記非天然アミノ酸の側鎖が、式(XXXVI):
【化15】

で示される構造に相当する部分を含んでいる、請求項49に記載の方法。
【請求項63】
上記式(XXXVI)で示される構造を含んでいるポリペプチドが、障害、病気、または疾病のためのバイオマーカーと結合する、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
上記疾病が癌である、請求項63に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公表番号】特表2010−514808(P2010−514808A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−544311(P2009−544311)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/089142
【国際公開番号】WO2008/083346
【国際公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(508048481)アンブルックス,インコーポレイテッド (22)
【氏名又は名称原語表記】Ambrx,Inc.
【住所又は居所原語表記】10975 North Torrey Pines Road,Suite 100,La Jolla,California 92037,United States of America
【Fターム(参考)】