説明

フェニル−ヘテロアリール誘導体とその使用の方法

本発明は、式(I)のフェニル−ヘテロアリール誘導体とその医薬的に許容される塩を提供する。これらの化合物は、アルツハイマー病のようなRAGE媒介性疾患の治療に有用である。さらに本発明は、式(I)の化合物とその医薬的に許容される塩の製造の方法、そのような化合物を含んでなる医薬組成物、及び、RAGE媒介性疾患を治療することにおけるそのような化合物及び/又は医薬組成物の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、W、X、及びYは、CR、N、及びN(O)からなる群より独立して選択され、
ここでW、X、及びYの少なくとも1つは、N又はN(O)であり、そしてRは、−H、−ハロゲン、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される;
、R、R、及びRは、−H、−ハロゲン、−シアノ、−NO、−OR、−SR、−S(O)、−S(O)OR、−S(O)NR10、−NRS(O)10、−NHC(O)NHR、−NRC(O)R10、−(CR1112NR10、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)O(CR1112CONR10、−C(O)NR10、−(C−C10)アルキル、−(C−C10)アルケニル、−(C−C10)アルキニル、−フェニル、−(C−C10)シクロアルキル、−ピラゾリル、−イソオキサゾリル、−テトラゾリル、−オキサゾリル、−ジヒドロ−オキサゾリルからなる群より独立して選択され、ここで該アルキル、アルケニル、フェニル、シクロアルキル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、及びジヒドロ−オキサゾリル基は、R39より独立して選択される置換基で1回以上置換されていてもよく、ここで
とR10は、−H、−(C−C)アルキル、−(C−C10)シクロアルキル、−フェニル、−(C−C)アルキレン−(C−C10)シクロアルキル、及び−(C−C)アルキレン−フェニル(ここでR及びR10のアルキル、アルキレン、シクロアルキル、フェニル基は、R39より独立して選択される置換基で1回以上置換されていてもよい)からなる群より独立して選択されるか又はRとR10は、それらが付く原子と一緒に、酸素、イオウ、及び窒素より独立して選択される0〜2の追加へテロ原子を含有する5〜7員環を形成して、該環は、R39より独立して選択される置換基で1回以上置換されていてもよい、そして
11とR12は、−H、−(C−C)アルキル、−(C−C10)シクロアルキル、−フェニル、−(C−C)アルキレン−(C−C10)シクロアルキル、及び−(C−C)アルキレン−フェニル(ここでR11及びR12のアルキル、アルキレン、シクロアルキル、フェニル基は、R39より独立して選択される置換基で1回以上置換されていてもよい)からなる群より独立して選択されるか又はR11とR12は、それらが付く炭素と一緒に、酸素、イオウ、及び窒素より独立して選択される0〜2のへテロ原子を含有する5〜7員の複素環式環を形成して、該環は、R39より独立して選択される置換基で1回以上置換されていてもよい;
は、−X−L−R13と−L−X−R13からなる群より選択され、ここで、
は、直結合、−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S(O)−、−S(O)NH−、−NHS(O)−、−C(O)NH−、及び−NHC(O)−からなる群より選択され、
は、直結合と−(C−C)アルキレン−からなる群より選択され、そして
13は、−(C−C)アルキル、−(C−C10)シクロアルキル、−(C−C10)シクロアルケニル、−フェニル、−ピリジル、−ピリダジニル、−ピペリジニル、及び−テトラヒドロピラニルからなる群より選択され、ここでR13のアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル基は、R14で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR14は、R39基より独立して選択される);
は、基:−L−X−R15であり、ここで、
は、直結合と−(C−C)アルキレン−からなる群より選択され、
は、直結合と−O−からなる群より選択され、そして
15は、−(C−C10)アルキル、−(C−C10)シクロアルキル、−(C−C)アルキレン−(C−C10)シクロアルキル、−フェニル、及び−(C−C)アルキレン−フェニルからなる群より選択され、ここでR15のアルキル、アルキレン、シクロアルキル、及びフェニル基は、R16で1回以上置換されていてもよく、ここでそれぞれのR16は、R39基より独立して選択される;
は、−X−L−R17と−L−X−R17からなる群より選択され、そしてここで、
は、直結合、−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)NH−、−C(O)N(R18)−、−NHC(O)−、及び−N(R18)C(O)−からなる群より選択され、ここでR18は、−(C−C)アルキル、−(C−C)シクロアルキル、−(C−C)アルキレン−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−(C−C)シクロアルキルからなる群より選択され、
は、直結合と−(C−C)アルキレンからなる群より選択され、ここで該アルキレン基は、R19で1回以上置換されていてもよく、ここでそれぞれのR19は、−OH、−NH、−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−NH、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、及び−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)からなる群より独立して選択され、ここでR19のアルキル及びアルキレン基は、−ハロゲンで1回以上置換されていてもよく、
17は、
【化2】

からなる群より選択され、式中:
それぞれのR22は、R17の環炭素原子のいずれに付いてもよく、そしてここで
20とR21は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択され、
それぞれのR22は、−シアノ、−ハロゲン、−X−R24、−(C−C)アルキレン−R24、−X−(C−C)アルキレン−R24、−(C−C)アルキレン−X−R24、−X−(C−C)アルキレン−X−R24、及び−X−(C−C)アルキレン−NR2526からなる群より独立して選択され、ここで
とXは、直結合、−O−、−N(R27)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S(O)−、−C(O)N(R27)−、−N(R27)C(O)−、−S(O)N(R27)−、−N(R27)S(O)−、及び−C(O)N(R27)−S(O)−からなる群より独立して選択され(ここでR27は、−Hと−(C−C)アルキルからなる群より選択される)、
24は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、及び−(C−C10)シクロアルキルからなる群より選択され、ここでR24のアルキル、フェニル、及びシクロアルキル基は、R28で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR28は、R39より独立して選択される)、
25とR26は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択され、
ここでR22のアルキレン基は、R29で1回以上置換されていてもよく、ここでそれぞれのR29は、−ハロゲン、−OH、−NH、−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−NH、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、及び−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)からなる群より独立して選択され、ここでR29のアルキル及びアルキレン基は、ハロゲンで1回以上置換されていてもよい;
23は、−H、−R30、−(C−C)アルキレン−R31、−(C−C)アルキレン−NR3233、−X−(C−C)アルキレン−NR3233、及び−(C−C)アルキレン−X−R31からなる群より選択され、ここで
は、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)N(R34)−、及び−S(O)N(R34)−からなる群より選択され(ここでR34は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される)、
は、−O−、−N(R35)−、−C(O)−、−C(O)O−、−O−C(O)−、−C(O)N(R35)−、−N(R35)C(O)−、−S(O)N(R35)−、及び−N(R35)S(O)−からなる群より選択され(ここでR35は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される)、
30は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、及び−(C−C10)シクロアルキルからなる群より選択され、ここでR30のアルキル、フェニル、及びシクロアルキル基は、R36で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR36は、R39より独立して選択される)、
31は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、−(C−C10)シクロアルキル、−テトラゾリル、−1,3−ジオキサニル、1,3,4−オキサジアゾリル、及びピペリジニルからなる群より選択され、ここでR31のアルキル、フェニル、シクロアルキル、テトラゾリル、1,3−ジオキサニル、1,3,4−オキサジアゾリル、及びピペリジニル基は、R37で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR37は、R39より独立して選択される)、
32とR33は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択され、
ここでR23のアルキレン基は、R38で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR38は、ハロゲン、−OH、−NH、−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−NH、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、及び−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)からなる群より独立して選択され、ここでR38のアルキル及びアルキレン基は、ハロゲンで1回以上置換されていてもよい);
それぞれのR39は、−ハロゲン、−(C−C)ハロアルキル、−C(O)OH、−(C−C)アルキル、−O−(C−C)アルキル、−O−(C−C)ハロアルキル、−C(O)−(C−C)アルキル、−(C−C10)シクロアルキル、−O−(C−C10)シクロアルキル、−OH、−NH、−(C−C)アルキレン−OH、−(C−C)アルキレン−NH、−NH((C−C)アルキル)、−N((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)、−フェニル、−O−フェニル、−(C−C)アルキレン−フェニル、−O−(C−C)アルキレン−フェニル、−C(O)NH、−C(O)NH−(C−C)アルキル、−C(O)N((C−C)アルキル)、−S(O)−(C−C)アルキル、−C(O)O−(C−C)アルキル、及び−C(O)O−(C−C)アルキレン−フェニルからなる群より独立して選択され、
nは、0〜5の整数であり、
sは、1〜2の整数であり、そして
tは、1〜10の整数である]の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
WがCRであり、XがNであり、そしてYがNである、請求項1の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
が−Hである、請求項1〜2のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項4】
とRが−Hである、請求項1〜3のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項5】
とRが−Hである、請求項1〜4のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項6】
が基:−X−L−R13であり、ここで
は、直結合、−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S(O)−、−S(O)NH−、−NHS(O)−、−C(O)NH−、及び−NHC(O)−からなる群より選択され、
は、直結合と−(C−C)アルキレン−からなる群より選択され、そして
13は、−(C−C)アルキル、−(C−C)シクロアルキル、−(C−C)シクロアルケニル、−フェニル、−ピリジル、−ピリダジニル、−ピペリジニル、及び−テトラヒドロピラニルからなる群より選択され、ここでR13のアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル基は、R14で1回以上置換されていてもよい(ここでそれぞれのR14は、R39基より独立して選択される)、請求項1〜5のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
が−O−である、請求項1の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項8】
が直結合である、請求項6〜7のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項9】
13が、R14で1回以上置換されていてもよい−(C−C)シクロアルキルであり、ここでそれぞれのR14は、R39基より独立して選択される、請求項6〜8のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項10】
23が、−H、−R30、−(C−C)アルキレン−R31、−(C−C)アルキレン−NR3233、−X−(C−C)アルキレン−NR3233、及び−(C−C)アルキレン−X−R31からなる群より選択され、ここで
は、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)N(R34)−、及び−S(O)N(R34)−からなる群より選択され(ここでR34は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される)、
は、−O−、−N(R35)−、−C(O)−、−C(O)O−、−O−C(O)−、−C(O)N(R35)−、−N(R35)C(O)−、−S(O)N(R35)−、及び−N(R35)S(O)−からなる群より選択され(ここでR35は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される)、
30は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、及び−(C−C)シクロアルキルからなる群より選択され、ここでR30のアルキル、フェニル、及びシクロアルキル基は、R36で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR36は、R39より独立して選択される)、
31は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、−(C−C)シクロアルキル、−テトラゾリル、−1,3−ジオキサニル、1,3,4−オキサジアゾリル、及びピペリジニルからなる群より選択され、ここでR31のアルキル、フェニル、シクロアルキル、テトラゾリル、1,3−ジオキサニル、1,3,4−オキサジアゾリル、及びピペリジニル基は、R37で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR37は、R39より独立して選択される)、
32とR33は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択され、
ここでR23のアルキレン基は、R38で1回以上置換されていてもよい(ここでそれぞれのR38は、ハロゲン、−OH、−NH、−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−NH、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、及び−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)からなる群より独立して選択され、ここでR38のアルキル及びアルキレン基は、ハロゲンで1回以上置換されていてもよい)、請求項6〜9のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項11】
が直結合である、請求項1〜10のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項12】
15が、R16で1回以上置換されていてもよい−(C−C)アルキルであり、ここでそれぞれのR16は、ハロゲンと−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択される、請求項11の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項13】
が基:−X−L−R17である、請求項1〜12のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項14】
が−O−である、請求項13の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項15】
が直結合である、請求項13〜14のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項16】
17
【化3】

である、請求項13〜15のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項17】
23が、−H、−R30、−(C−C)アルキレン−R31、−(C−C)アルキレン−NR3233、−X−(C−C)アルキレン−NR3233、及び−(C−C)アルキレン−X−R31からなる群より選択され、ここで
は、−C(O)−、−C(O)O−、−S(O)−、−C(O)N(R34)−、及び−S(O)N(R34)−からなる群より選択され(ここでR34は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される)、
は、−O−、−N(R35)−、−C(O)−、−C(O)O−、−O−C(O)−、−C(O)N(R35)−、−N(R35)C(O)−、−S(O)N(R35)−、及び−N(R35)S(O)−からなる群より選択され(ここでR35は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より選択される)、
30は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、及び−(C−C)シクロアルキルからなる群より選択され、ここでR30のアルキル、フェニル、及びシクロアルキル基は、R36で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR36は、R39より独立して選択される)、
31は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、−(C−C)シクロアルキル、−テトラゾリル、−1,3−ジオキサニル、1,3,4−オキサジアゾリル、及びピペリジニルからなる群より選択され、ここでR31のアルキル、フェニル、シクロアルキル、テトラゾリル、1,3−ジオキサニル、1,3,4−オキサジアゾリル、及びピペリジニル基は、R37で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR37は、R39より独立して選択される)、
32とR33は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択され、
ここでR23のアルキレン基は、R38で1回以上置換されていてもよい(ここでそれぞれのR38は、ハロゲン、−OH、−NH、−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−NH、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、及び−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)からなる群より独立して選択され、ここでR38のアルキル及びアルキレン基は、ハロゲンで1回以上置換されていてもよい)、請求項13〜16のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項18】
それぞれのR22が、−ハロゲン、−X−R24、−(C−C)アルキレン−R24、−X−(C−C)アルキレン−R24、−(C−C)アルキレン−X−R24、−X−(C−C)アルキレン−X−R24、及び−X−(C−C)アルキレン−NR2526からなる群より独立して選択され、ここで
とXは、直結合、−O−、−N(R27)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−S(O)−、−C(O)N(R27)−、−N(R27)C(O)−、−S(O)N(R27)−、−N(R27)S(O)−、及び−C(O)N(R27)−S(O)−からなる群より独立して選択され(ここでR27は、−Hと−(C−C)アルキルからなる群より選択される)、
24は、−H、−(C−C)アルキル、−フェニル、及び−(C−C)シクロアルキルからなる群より選択され、ここでR24のアルキル、フェニル、及びシクロアルキル基は、R28で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR28は、R39より独立して選択される)、
25とR26は、−H、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択され、
ここでR22のアルキレン基は、R29で1回以上置換されていてもよく、ここでそれぞれのR29は、−ハロゲン、−OH、−NH、−O−(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−NH、−(C−C)アルキレン−NH((C−C)アルキル)、及び−(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)からなる群より独立して選択され、ここでR29のアルキル及びアルキレン基は、ハロゲンで1回以上置換されていてもよい、請求項13〜17のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項19】
nが0である、請求項13〜18のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項20】
WがCRであり、XとYがNであり、そしてRが−Hであり、
、R、R、及びRは、−Hであり
は、基:−X−L−R13であり、ここで
は、直結合と−O−からなる群より選択され、
は、直結合、−CH−、及び−CHCH−からなる群より選択され、そして
13は、−フェニルと−シクロヘキシルからなる群より選択され、ここでR13のシクロヘキシル及びフェニル基は、R14で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR14は、−ハロゲン、−(C−C)アルキル、及び−(C−C)ハロアルキルからなる群より独立して選択される);
は、基:−L−X−R15であり、ここで
は、−(C−C)アルキレン−であり、
は、直結合と−O−からなる群より選択され、そして
15は、R16で1回以上置換されていてもよい−(C−C)アルキルからなる群より選択され(ここでそれぞれのR16は、−ハロゲンからなる群より独立して選択される)、
は、基:−X−L−R17であり、ここで
は、直結合、−O−、及び−C(O)NH−からなる群より選択され、
は、直結合と−CH−からなる群より選択され、
17は、
【化4】

{式中、
それぞれのR22は、R17の環炭素原子のいずれに付いてもよく、そしてここで
それぞれのR22は、−ハロゲン、−X−R24、−(C−C)アルキレン−R24、−(C−C)アルキレン−X−R24、及び−X−(C−C)アルキレン−NR2526からなる群より独立して選択され、ここで
とXは、直結合、−O−、及び−N(R27)−からなる群より独立して選択され(ここでR27は、−Hと−(C−C)アルキルからなる群より選択される)、
24は、−H、−(C−C)アルキルからなる群より選択され、ここでR24のアルキル基は、R28で1回以上置換されていてもよく(ここでそれぞれのR28は、ハロゲンからなる群より独立して選択される)、
25とR26は、−Hと−(C−C)アルキルからなる群より独立して選択され、
23は、−Hと−(C−C)アルキルからなる群より選択され、そして
nは、0、1、2、又は3である}からなる群より選択される、請求項1の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩と医薬的に許容される担体を含んでなる医薬組成物。
【請求項22】
請求項1〜20のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の、RAGE媒介性疾患を治療するための医薬品の製造のための使用。
【請求項23】
RAGE媒介性疾患が、乾癬、アトピー性皮膚炎のような皮膚炎症、臓器、組織、又は細胞移植に関連した炎症、及び喘息と慢性閉塞性肺疾患が含まれる肺炎症が含まれる急性及び慢性の炎症、敗血症、糖尿病、糖尿病関連合併症、腎不全、糖尿病に関連した高脂血性アテローム性動脈硬化症、神経細胞障害、再狭窄、ダウン症候群、頭部外傷に関連した認知症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、アミロイドーシス、自己免疫疾患、創傷治癒、歯周疾患、神経障害、神経変性、血管透過性、腎障害、アテローム性動脈硬化症、網膜障害、勃起不全、腫瘍浸潤及び/又は転移、及び骨粗鬆症からなる群より選択される、請求項22の使用。
【請求項24】
請求項1〜20のいずれか1項の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の、被検者の認知機能の喪失速度を遅らせるための医薬品の製造のための使用。
【請求項25】
式(I):
【化5】

の化合物又はその医薬的に許容される塩を合成する方法であって、塩基、式:HO−L−R17の化合物、及び式(Ia):
【化6】

[式中、
、R、R、R、R、R、W、X、及びYは、請求項1〜12のいずれか1項に定義される通りであり、
は、基:−X−L−R17であり、
は、−O−であり、
は、直結合又は−(C−C)アルキレン−からなる群より選択され、
17は、請求項13〜20のいずれか1項に定義される通りであり、そして
LGは、脱離基である]の化合物を混合する工程を含んでなる、前記方法。

【公表番号】特表2013−520425(P2013−520425A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553968(P2012−553968)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【国際出願番号】PCT/US2011/024886
【国際公開番号】WO2011/103091
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(502031821)トランス テック ファーマ,インコーポレイテッド (17)
【氏名又は名称原語表記】TRANSTECH PHARMA,INC.
【住所又は居所原語表記】4170 Mendenhall Oaks Parkway,Suite 110 High Point,NC 27265 U.S.A.
【Fターム(参考)】