説明

フェニルピラゾール誘導体

【課題】
認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病、又はアレルギー性鼻炎等の疾患の予防又は治療薬を提供すること。
【解決手段】
式(1)
【化1】


で表されるフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病、又はアレルギー性鼻炎等の疾患の予防又は治療薬。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)
【化1】



{式(1)中、
1及びR2は、同一又は異なって、C1〜C6アルキル若しくはC3〜C8環状アルキルを示し、
又は、R1及びR2は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合した4〜7員の飽和複素環(該飽和複素環基は、ハロゲン又はC1〜C6アルキルで置換されても良い)を形成し、
nは、0〜2の整数を示し、
Tは、水素原子、ハロゲン又はC1〜C6アルキルを示し、
Rは、式(I)〜(VIII)
【化2】

(式(I)〜(VIII)中、Z1及びZ2は、同一又は異なって、−CH2−、−O−又は−NR11−を示し、
pは、0〜3の整数を示し、
qは、0〜1の整数を示し、
r及びsは、同一又は異なって、0〜2の整数を示し、
3は、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ又はオキソを示し(ここで、Z1が−CH2−のとき、その水素原子はR3で置換されても良い)、
4及びR5は、同一又は異なって、水素原子、C1〜C6アルキル(該C1〜C6アルキルは、ハロゲン;C3〜C8環状アルキル;C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜C6アルコキシ、C〜Cアルコキシカルボニル又はカルボキシで置換されても良い)、C3〜C8環状アルキル(該C3〜C8環状アルキルは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ又はヒドロキシで置換されても良い)、又は、式−(CH2m−Ar1(式中、Ar1は、アリール(該アリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)又はヘテロアリール(該ヘテロアリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)を示し、mは、0〜2の整数を示す)を示し、
6は、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ又はオキソを示し(ここで、Z2が−CH2−のとき、その水素原子はR6で置換されても良い)、
7は、水素原子又はC1〜C6アルキルを示し、
8は、C1〜C6アルキル(該C1〜C6アルキルは、ハロゲン;C3〜C8環状アルキル;C1〜C6アルコキシ又はヒドロキシで置換されても良い)、C3〜C8環状アルキル(該C3〜C8環状アルキルは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ又はヒドロキシで置換されても良い)、C1〜C6アルコキシ(該C1〜C6アルコキシは、ハロゲン;C3〜C8環状アルキル;C1〜C6アルコキシ又はヒドロキシで置換されても良い)又は、式−(CH2l−Ar2(式中、Ar2は、アリール(該アリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)又はヘテロアリール(該ヘテロアリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)を示し、lは、0〜2の整数を示す)を示し、
Gは、−CO−又は−SO2−を示し、
9は、C1〜C6アルキル、C3〜C8環状アルキル、C1〜C6アルコキシ、アリール(該アリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)又はヘテロアリール(該ヘテロアリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)を示し、
10は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、アミノ、C1〜C6アルキルアミノ、C2〜C12ジアルキルアミノ、4〜7員の飽和複素環(該飽和複素環は、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)、アリール(該アリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)又はヘテロアリール(該ヘテロアリールは、ハロゲン;C1〜C6アルキル;C1〜C6アルコキシ;ヒドロキシ又はシアノで置換されても良い)を示し、
11は、水素又はC1〜C6アルキルを示す。)
を示す。}
で表されるフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項2】
前記式(1)において、
nは1であり、
Tは、水素原子又はハロゲンを示し、
1及びR2は、隣接する窒素原子と一緒になって互いに結合した5〜6員の飽和複素環(該飽和複素環基はC1〜C6アルキルで置換されても良い)を形成する、請求項1に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項3】
前記式(1)においてRが式(I)である、請求項1又は2に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項4】
前記式(1)においてRが式(II)である、請求項1又は2に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。。
【請求項5】
前記式(1)においてRが式(III)である、請求項1又は2に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項6】
下記式で示される、
【化3】


{式中、Zは、−CH−又は−O−を示し、
pは、0〜3の整数を示し、
rは、0〜2の整数を示し、
Tは、水素原子又はハロゲンを示し、
は、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ又はオキソを示し(ここで、Zが−CH−のとき、その水素原子はRで置換されても良い)、
は、C〜Cアルキルを示す}
請求項1に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項7】
下記式で示される、
【化4】


{式中、Z1は、−O−又は−NR11−(R11は、水素又はC1〜C6アルキル)を示し、
pは、0〜3の整数を示し、
rは、0〜2の整数を示し、
3は、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ又はオキソを示す}
請求項1に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項8】
4−{[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]カルボニル}モルホリン、
4−{[1−(4−{3−[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]カルボニル}モルホリン、
4−({1−[4−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}カルボニル)モルホリン、
4−({1−[4−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−イル}カルボニル)モルホリン、
4−[(1−{4−[3−(2,2−ジメチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)カルボニル]モルホリン、
アゼチジン−1−イル−(1−{4−[3−(2−メチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)メタノン、
4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)カルボニル]−1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール、
[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル][1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノン、
[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](1,4−オキサゼパン−4−イル)メタノン、
(4−メチルピペラジン−1−イル)[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノン、
[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](ピロリジン−1−イル)メタノン、
(1−{4−[3−(3−メチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)(モルホリン−4−イル)メタノン、
(1−{4−[3−(2−エチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)(モルホリン−4−イル)メタノン、
(1−{4−[3−(2,2−ジフルオロピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−イル)(モルホリン−4−イル)メタノン、
[1−(4−{2−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]エトキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](モルホリン−4−イル)メタノン、
[1−(4−{4−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]ブトキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](モルホリン−4−イル)メタノン、
[1−(3−フルオロ−4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](モルホリン−4−イル)メタノン、
[1−(2−メチル−4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](モルホリン−4−イル)メタノン、
[1−(3−ブロモ−4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル](モルホリン−4−イル)メタノン、
(2−ヒドロキシモルホリン−4−イル)[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]メタノンからなる群より選ばれる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。
【請求項9】
1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
1−(4−{3−[(2S)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−tert−ブチル−1−{4−[3−(2−メチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−tert−ブチル−1−{4−[3−(2,5−ジメチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−tert−ブチル−1−[4−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−tert−ブチル−1−{4−[3−(ジエチルアミノ)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−(4−フルオロフェニル)−1−{4−[3−(2−メチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−(4−フルオロフェニル)−1−[4−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
N−(4−メチルフェニル)−1−{4−[3−(2−メチルピロリジン−1−イル)プロポキシ]フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
1−{4−[3−(2−メチルピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 4−フルオロベンジルアミド、
1−{4−[3−(2−メチルピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−フェニル}−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 ジメチルアミド、
1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸 ビス−(2−ヒドロキシエチル)−アミド、
N−(2−ヒドロキシエチル)−1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
tert−ブチル N−(2−ヒドロキシエチル)−N−{[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]カルボニル}グリシナート、
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−{[1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]カルボニル}グリシン、
N−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]−1−(4−{3−[(2R)−2−メチルピロリジン−1−イル]プロポキシ}フェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドからなる群より選ばれる、請求項1、2及び4のいずれか1項に記載のフェニルピラゾール誘導体、又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする、認知症、アルツハイマー病、注意欠陥・多動性症、統合失調症、てんかん、中枢性痙攣、摂食障害、肥満、糖尿病、高脂血症、睡眠障害、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム障害、うつ病若しくはアレルギー性鼻炎の予防剤又は治療剤。



【公開番号】特開2010−285423(P2010−285423A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−109320(P2010−109320)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】