説明

フェニルプロパン酸誘導体

本発明は、インスリン分泌促進薬や糖尿病などの予防・治療薬として有用なGPR40受容体機能調節作用を有する新規化合物を提供する。式(I) (式中、各記号は明細書と同義である)で表わされる化合物およびその塩並びにそのプロドラッグは、予想外にも優れたGPR40受容体アゴニスト活性を有し、更に安定性等の医薬品としての物性においても優れた性質を有しており、哺乳動物のGPR40受容体関連病態または疾患の予防・治療薬として安全でかつ有用な医薬となる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)

[式中、XはSまたはOを、
およびRは同一または異なって、それぞれ水素原子、置換されていてもよいC6−14アリール基、置換されていてもよい複素環基または置換されていてもよいC1−6アルキル基を示すか、RおよびRは互いに結合して、それらが結合する炭素原子と共に環を形成し、
Eは−W−N(R)−W−、−W−CH(R)−O−W−、−W−O−CH(R)−W−、−W−S(O)n−W−または−W−CH(R)−W−(W及びWは同一または異なって、結合手または置換されていてもよいC1−3アルキレン基を、RおよびRは置換されていてもよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基を、nは1または2を示す。但し、XがSである場合、RおよびRはC1−6アルキル基でない。)を、
環Sは置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基およびハロゲン原子から選ばれる置換基をそれぞれさらに有していてもよいベンゼン環またはピリジン環を、
およびRは同一または異なって、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1−6アルキル基または置換されていてもよいC1−6アルコキシ基を、
およびR10は同一または異なって、それぞれ水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルコキシ基を、
Rは置換されていてもよいヒドロキシ基または置換されていてもよいアミノ基を示す。]で表わされる化合物またはその塩。
【請求項2】
Eが−W−N(R)−W−、−W−CH(R)−O−W−、−W−O−CH(R)−W−または−W−CH(R)−W−(W及びWは同一または異なって、結合手または置換されていてもよいC1−3アルキレン基を、RおよびRは置換されていてもよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基を示す。但し、XがSである場合、RおよびRはC1−6アルキル基でない。)、
環Sが置換されていてもよいC1−6アルキル基、置換されていてもよいC1−6アルコキシ基およびハロゲン原子から選ばれる置換基をさらに有していてもよいベンゼン環、かつ
およびR10が水素原子である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項3】
請求項1記載の化合物またはその塩のプロドラッグ。
【請求項4】
およびRが同一または異なって、それぞれ水素原子またはハロゲン原子である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項5】
Eが−W−N(R)−W−(W及びWは同一または異なって、結合手または置換されていてもよいC1−3アルキレン基を、Rは置換されていてもよい複素環基または置換されていてもよい炭化水素基を示す。但し、XがSである場合、RはC1−6アルキル基でない。)である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項6】
が置換されていてもよいC7−16アラルキル基である請求項5記載の化合物またはその塩。
【請求項7】
Rがヒドロキシ基である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項8】
XがSである請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項9】
環Sがベンゼン環である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項10】
およびR10がともに水素原子である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項11】
3−[4−[[4−[[(2−フェニルエチル)(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]メチル]ベンジル]オキシ]フェニル]プロパン酸、
3−[2,6−ジフルオロ−4−[[4−[[(2−フェニルエチル)(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]メチル]ベンジル]オキシ]フェニル]プロパン酸、
2−フルオロ−3−{4−[(4−{[(2−フェニルエチル)(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]メチル}ベンジル)オキシ]フェニル}プロパン酸、
3−{2−フルオロ−4−[(4−{1−[(4−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)スルホニル]ブチル}ベンジル)オキシ]フェニル}プロパン酸、またはその塩。
【請求項12】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなるGPR40受容体機能調節剤。
【請求項13】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項14】
糖尿病の予防・治療剤である請求項13記載の医薬。
【請求項15】
GPR40受容体機能調節剤の製造のための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項16】
糖尿病の予防・治療剤の製造のための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
【請求項17】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるGPR40受容体機能調節方法。
【請求項18】
哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病の予防または治療方法。

【国際公開番号】WO2005/063725
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【発行日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516723(P2005−516723)
【国際出願番号】PCT/JP2004/019749
【国際出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】