説明

フェノキシ誘導体によるポリオレフィンの官能基化

【課題】テレキリックポリマーおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】ある態様では、下記式を有する化合物およびその製造方法を提供する。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
テレキリックポリマーおよびその製造方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
テレキリックポリマー、すなわち複数の官能末端基を含む高分子は、高機能重合体生成物の製造において有用な中間体である。例えば、そのような中間体は、燃料もしくは潤滑油の添加剤、網状重合体、星状分岐重合体、およびブロック共重合体の生成に使用できる。例えば、一級脂肪族ヒドロキシル末端基を含む高分子は、ポリウレタン重合体の合成における反応性中間体として非常に有用である。別の例として一級脂肪族ハロゲン末端基を含む高分子は有用な中間体であって、ハロゲン基が求核剤の反応によって容易に別の基に置き換えられる。さらに別の例としてフェノール末端基を含む高分子は、例えば、それらが容易にホルムアルデヒドおよびポリアミンと反応して無灰分散剤を生成するため、燃料および潤滑油添加剤の合成に有用である。そのため、ヒドロキシル、ハロゲン、フェノール等の末端基を含むテレキリックポリマー、並びにその合成方法についての要求が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ある態様では、ここに式Iのテレキリックポリマーを製造するための下記の工程を含む方法を提供する:
【0004】
【化1】

【0005】
式中
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;そして
mは0乃至20の整数である;ただし、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0006】
【化2】

【0007】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり;
【0008】
【化3】

【0009】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、
ただし、
−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成することができ;そして
mが3−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【0010】
【化4】

【0011】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである;
(a)準リビング炭素カチオンポリオレフィンを生成させる工程;そして
(b)ルイス酸もしくはルイス酸の混合物の存在下かつ準リビング炭素カチオン重合条件下で工程(a)の準リビング炭素カチオンポリオレフィンを一種以上の式IIの化合物と反応させる工程。
【0012】
【化5】

【0013】
ある態様では、ここに式Iの化合物を提供する。
【0014】
【化6】

【0015】
式中、
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;
mは0乃至20の整数である;ただし、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではない場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリールもしくは下記であり、
【0016】
【化7】

【0017】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが1であって、RおよびRがいずれもHである場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、Xはアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0018】
【化8】

【0019】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり、
【0020】
【化9】

【0021】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである、
ただし、
−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成することができ;そして
mが3−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記もしくは−NRであり;
【0022】
【化10】

【0023】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[定義]
別に定義されている場合を除き、ここに使用されている技術用語および化学用語は、いずれも当業者に一般に理解されているものと同じ意味を有する。ここで使用される用語に複数の意味が存在している場合、別に述べられている場合を除き、このセクションに示される定義が優先される。
【0025】
ここで使用する「アルカン」は、単結合のみを含むゼロ価の炭化水素を意味する。ある態様では、アルカンが炭化水素直鎖を含む。ある態様では、アルカンが炭化水素分岐鎖を含む。ある態様では、アルカンが環状である。ある態様では、アルカンが1乃至10の炭素原子を含む。ある態様では、アルカンが1乃至8の炭素原子を含む。ある態様では、アルカンが1乃至6の炭素原子を含む。ある態様では、アルカンが1乃至3の炭素原子を含む。ある態様では、アルカンが1乃至2の炭素原子を含む。ある態様では、アルカンが5乃至6の炭素原子を含む。ある態様では、アルカンがペンタンである。ある態様では、アルカンがヘキサンである。ある態様では、アルカンが置換されている。
【0026】
ここで使用する「アルカリール」は、少なくとも一つのアルキル、アルケニル、もしくはアルキニル基で置換された一価のアリール基を意味する。
【0027】
ここで使用する「アルカリールオキシ」は、式−ORの一価の基を意味し、Rはアルカリールである。
【0028】
ここで使用する「アルケニル」は、約2乃至約20の炭素原子を含む一価の炭化水素鎖もしくは基であり、該鎖もしくは基は一つ以上の二重結合を含む。ある態様では、アルケニルが約2乃至約15の炭素原子を含む。ある態様では、アルケニルが約2乃至約10の炭素原子を含む。ある態様では、アルケニルが約2乃至約8の炭素原子を含む。ある態様では、アルケニルが約2乃至約6の炭素原子を含む。ある態様では、アルケニルが約2乃至約3の炭素原子を含む。ある態様では、アルケニルがアリル基である。ある態様では、アルケニルが別の不飽和基と共役する一つ以上の二重結合を含む基である。ある態様では、アルケニルが置換されている。
【0029】
ここで使用する「アルコキシ」は、−ORであり、Rはアルキルである。
【0030】
ここで使用する「アルキル」は、約1乃至約20の炭素原子を含む一価の炭化水素鎖もしくは基である。ある態様では、アルキルが約1乃至約15の炭素原子を含む。ある態様では、アルキルが約1乃至約10の炭素原子を含む。ある態様では、アルキルが約1乃至約8の炭素原子を含む。ある態様では、アルキルが約1乃至約6の炭素原子を含む。ある態様では、アルキルが約1乃至約3の炭素原子を含む。ある態様では、アルキルが1乃至2の炭素原子を含む。ある態様では、アルキルが一級である。ある態様では、アルキルが二級である。ある態様では、アルキルが三級である。ある態様では、アルキルがメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、もしくはイソヘキシルである。ある態様では、アルキルがメチル、エチル、n−プロピル、もしくはイソプロピルである。ある態様では、アルキルがメチルである。ある態様では、アルキルがtert−ブチルである。ある態様では、アルキルが炭化水素直鎖である。ある態様では、アルキルが炭化水素分岐鎖である。ある態様では、アルキルが環状である。ある態様では、アルキルが置換されている。
【0031】
ここで使用する「アルキニル」は、約2乃至約20の炭素原子を含む一価の炭化水素鎖もしくは基であり、該鎖は一つ以上の三重結合を含む。ある態様では、アルキニルが約2乃至約15の炭素原子を含む。ある態様では、アルキニルが約2乃至約10の炭素原子を含む。ある態様では、アルキニルが約2乃至約8の炭素原子を含む。ある態様では、アルキニルが約2乃至約6の炭素原子を含む。ある態様では、アルキニルが約2乃至約3の炭素原子を含む。ある態様では、アルキニルがプロパルギル基である。ある態様では、アルキニル基が別の不飽和基と共役する一つ以上の三重結合を含む。ある態様では、アルキニルが置換されている。
ここで使用する「アミド」は、下記式の化合物である:
【0032】
【化11】

【0033】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、水素原子もしくは任意に置換されている炭化水素基である。ある態様では、Rが水素原子である。ある態様では、Rが炭化水素基である。ある態様では、Rが水素原子である。ある態様では、RおよびRが炭化水素基である。ある態様では、アミドがN,N−ジメチルホルムアミドである。
【0034】
ここで使用する「アラルキル」は、少なくとも一つのアリール基で置換された一価のアルキル、アルケニル、もしくはアルキニル基である。
【0035】
ここで使用する「アリール」は、6乃至約30の炭素原子を含む一価の単環もしくは多環の芳香族基である。ある態様では、アリールが単環である。ある態様では、アリールが約6乃至約15の炭素原子を含む。ある態様では、アリールが約6乃至約10の炭素原子を含む。ある態様では、アリールがフルオレニル、フェニル、もしくはナフチルである。ある態様では、アリールがフェニルである。ある態様では、アリールが置換されている。
【0036】
ここで使用する「アリールオキシ」は、下記式−ORを有する一価の基であり、Rはアリールである。
【0037】
ここで使用する「ビニファー」は、イニファーの二つの分離した部位において開始および生長が可能であるイニファーである。ある態様では、開始および生長が二つの部位で同時にもしくはほぼ同時に起こる。
【0038】
ここで使用する「炭素カチオン末端ポリオレフィン」は、少なくとも一つの炭素カチオン末端基を含むポリオレフィンである。例としては、これらに限定されるものではないが、下記式の化合物を含む:
【0039】
【化12】

【0040】
式中、
Rはポリオレフィン基である。
【0041】
ここで使用する「連鎖末端濃度」は、炭素カチオン末端基および休止している末端基のモル濃度の合計である。単官能開始剤が用いられる場合には、連鎖末端濃度は開始剤濃度にほぼ等しい。多官能開始剤については、開始剤の官能価がxに等しいとすると、連鎖末端濃度は開始剤濃度のx倍にほぼ等しい。
【0042】
ここで使用する「共通イオン塩」は、生長するカルベニウムイオンと対イオンとの対の解離を阻害するように、準リビング炭素カチオン重合条件下において実施される反応に任意に添加されるイオン性塩である。
【0043】
ここで使用する「共通イオン塩前駆体」は、準リビング炭素カチオン重合条件下において実施される反応に任意に添加されるイオン性塩であって、該イオン性塩は、そのままルイス酸と反応することによって、生長連鎖末端のものと同一である対アニオンを生じる。
【0044】
ここで使用する「希釈剤」は、液状の希釈用試薬もしくは化合物である。希釈剤は、単一でも、二種類以上の化合物もしくは試薬の混合物であってもよい。希釈剤は反応成分を完全に溶解もしくは部分的に溶解できる。
【0045】
ここで使用する「電子供与体」は、別の分子に電子対を供与できる分子である。
【0046】
ここで使用する「ハロ」は、ハロゲンである。ある態様では、ハロがF、Cl、Br、もしくはIである。ある態様では、ハロがFである。ある態様では、ハロがClである。ある態様では、ハロがBrである。ある態様では、ハロがIである。
【0047】
ここで使用する「ヘテロアリール」は、約5乃至約15の環構成原子を含む一価の単環もしくは多環の芳香族環系であって、少なくとも一つの環構成原子がヘテロ原子である。ある態様では、ヘテロアリールが5乃至約10の環構成原子を含む。ある態様では、ヘテロアリールが5もしくは6の環構成原子を含む。ある態様では、ヘテロアリールが単環である。ある態様では、ヘテロ原子がN、O、もしくはSである。ある態様では、ヘテロアリールが一つのヘテロ原子を含む。ある態様では、ヘテロアリールが1乃至3のN原子を含む。ある態様では、ヘテロアリールが一つのOもしくはS原子および一つもしくは二つのN原子を含む。ある態様では、ヘテロアリールがフリル、イミダゾリル、ピリミジニル、テトラゾリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、キノリニル、もしくはイソキノリニルである。ある態様では、ヘテロアリールがフリルである。ある態様では、ヘテロアリールが置換されている。
【0048】
ここで使用する「ヘテロアリールオキシ」は、式−ORの一価の基であり、Rはヘテロアリールである。
【0049】
ここで使用する「炭化水素基」は、炭素および水素原子を含む一価の直鎖状、分岐鎖状、もしくは環状の基であり、ある態様では置換されている。ある態様では、炭化水素基がアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルカリール、もしくはアラルキルであって、それぞれは任意に置換されている。ある態様では、炭化水素基が置換されている。ある態様では、炭化水素基が置換されていない。
【0050】
ここで使用する「ヘテロサイクリル」は、約3−30の環構成原子を含む一価の単環もしくは多環の非芳香族環系であり、少なくとも一つの環構成原子がヘテロ原子である。ある態様では、ヘテロサイクリルが5乃至約10の環構成原子を含む。ある態様では、ヘテロサイクリルが5もしくは6の環構成原子を含む。ある態様では、ヘテロ原子がN、O、もしくはSである。ある態様では、ヘテロサイクリルが単環である。
【0051】
ここで使用する「イニファー」は、開始剤と連鎖転移剤との双方として機能する化合物である。
【0052】
ここで使用する「開始剤」は、炭素カチオンを供与する化合物である。
【0053】
ここで使用する「イオン化ポリオレフィン」は、少なくとも一つのカルベニウムイオンを含むポリオレフィンである。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがイオン化されてカチオン性ポリオレフィンになった三級ハロゲン化末端ポリオレフィンである。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング炭素カチオンポリオレフィンである。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがイオン化されてイオン化ポリオレフィンもしくは準リビングポリオレフィンになったビニリデン末端ポリオレフィンである。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがイオン化されて準リビング炭素カチオンポリオレフィンもしくはカチオン性ポリオレフィンになったオレフィンを含むポリオレフィンである。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがイニファーから誘導される。
【0054】
ここで使用する「ルイス酸」は、電子対を受容できる化学的な存在である。
【0055】
ここで使用する「単官能開始剤」は、開始剤当たり相対的に、おおよそ化学量論的一当量の炭素カチオンを供与する開始剤である。単官能開始剤が用いられる場合、連鎖末端濃度は開始剤濃度にほぼ等しい。
【0056】
ここで使用する「モノマー」は、炭素カチオンと結合して別の炭素カチオンを形成できるオレフィンである。
【0057】
ここで使用する「多官能開始剤」は、開始剤当たり相対的に、おおよそ化学量論的x当量の炭素カチオンを供与する開始剤である。ここで、xは開始剤の官能価を表す。多官能開始剤が用いられる場合、開始剤の官能価がxに等しいとすると、連鎖末端濃度は開始剤濃度のx倍に等しい。ある態様では、xが2であり、そして開始剤が二官能開始剤である。
【0058】
ここで使用する「ニトロアルカン」は、RNOであり、Rは炭化水素基である。ある態様では、Rがアルキルである。
【0059】
ここで使用する「多官能炭素カチオン開始剤残基」は、多価(すなわち、二価以上)の式(−CRの基である。式中、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル、アリール、アルカリール、もしくはアラルキルである。ただし、RおよびRの少なくとも一つが水素原子ではない。そして、Rはr価である脂肪族もしくは芳香族の一価もしくは多価の基であり、rは1乃至4の整数である。ある態様では、Rが炭化水素基である。ある態様では、Rがアリールである。ある態様では、Rがアルキルである。ある態様では、Rがフェニルである。ある態様では、rが1である。ある態様では、rが2である。ある態様では、rが3である。ある態様では、rが4である。ある態様では、多官能炭素カチオン開始剤残基が上記の開始剤から誘導される。
【0060】
ここで使用する「ポリイソブチル基」は、少なくとも二つのイソブチレンモノマー単位を含む一価のポリオレフィン基である。ある態様では、ポリイソブチル基が下記である:
【0061】
【化13】

【0062】
式中、
RはHもしくは1乃至約10の炭素原子を含むアルキルであり、そしてnは約10乃至約2000の整数である。別の態様では、nが約10乃至約1000である。別の態様では、nが約10乃至約500である。別の態様では、nが約10乃至約250である。別の態様では、nが約10乃至約100である。別の態様では、nが約10乃至約50である。
【0063】
ここで使用する「ポリイソブチレン基」は、少なくとも二つのイソブチレンモノマー単位を含む二価のポリオレフィン基である。ある態様では、ポリイソブチレン基が下記である:
【0064】
【化14】

【0065】
式中、
nは約10乃至約2000の整数である。別の態様では、nが約10乃至約1000である。別の態様では、nが約10乃至約500である。別の態様では、nが約10乃至約250である。別の態様では、nが約10乃至約100である。別の態様では、nが約10乃至約50である。
【0066】
ここで使用する「ポリオレフィン」は、少なくとも二つのオレフィンモノマー単位を含む高分子である。ある態様では、ポリオレフィンが約300乃至百万を超えるg/モルの分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが約200乃至10000g/モルの分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが約100000乃至1000000g/モルの分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが200g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが400g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが600g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが800g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが1000g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが5000g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが10000g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが100000g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが500000g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが1000000g/モルを超える分子量を有する。ある態様では、ポリオレフィンが単官能開始剤、二官能開始剤、もしくは多官能開始剤から誘導される。ある態様では、ポリオレフィンがポリイソブチレンである。
【0067】
ここで使用する「ポリオレフィン基」は、ポリオレフィン置換基である。ある態様では、ポリオレフィン基がポリイソブチル基もしくはポリイソブチレン基である。
【0068】
ここで使用する「準リビング炭素カチオンポリオレフィン」は、準リビング炭素カチオン重合条件下で生成された炭素カチオンポリオレフィンである。
【0069】
ここで使用する「準リビング炭素カチオン重合条件」は、準リビング重合を可能にする条件であり、準リビング重合は最小限の不可逆的連鎖停止および最小限の連鎖転移を伴って進行する重合である。準リビング重合は、開始、進行、そして生長する。ここで、生長(活性)種は、非生長(休止している)重合体連鎖と平衡状態にある。
【0070】
ここで使用する「置換(された)」は、一つ以上の置換基の存在を意味する。ある態様では、一つの置換基のみが存在する。
【0071】
ここで使用する「テレキリックポリマー」は、官能化された末端基を持つポリオレフィンである。
【0072】
ここで使用する「三級ハロゲン化末端ポリオレフィン」は、少なくとも一つの三級ハロゲン化末端基を含むポリオレフィンである。ある態様では、三級ハロゲン化末端ポリオレフィンが下記式を有する:
【0073】
【化15】

【0074】
式中、
Rはポリオレフィン基であり、そしてXはハロである。ある態様では、三級ハロゲン化末端ポリオレフィンが下記式を有する:
【0075】
【化16】

【0076】
ここで使用する「トリニファー」は、イニファーの三つの分離した部位において開始および生長が可能であるイニファーである。ある態様では、開始および生長が三つの部位において同時にもしくはほぼ同時に起こる。
【0077】
2.方法
(1)テレキリックポリマーの製造方法
ある態様では、ここに式Iのテレキリックポリマーを製造するための下記の工程を含む方法を提供する:
【0078】
【化17】

【0079】
式中、
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;そして
mは0乃至20の整数である;但し、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0080】
【化18】

【0081】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2の場合、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであり、そして
XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり;
【0082】
【化19】

【0083】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、
ただし、−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、 XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成することができ;そして
mが3−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【0084】
【化20】

【0085】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、
そしてR〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり;
(a)準リビング炭素カチオンポリオレフィンを生成させる工程;そして
(b)ルイス酸もしくはルイス酸の混合物の存在下かつ準リビング炭素カチオン重合条件下で工程(a)の準リビング炭素カチオンポリオレフィンを一種以上の式IIの化合物と反応させる工程。
【0086】
【化21】

【0087】
ある態様では、ここに式Iのテレキリックポリマーを製造するための下記の工程を含む方法を提供する:
【0088】
【化22】

【0089】
式中
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;そして
mは0乃至20の整数である;ただし、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記である、
【0090】
【化23】

【0091】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2もしくは3の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり、
【0092】
【化24】

【0093】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである;
ただし、−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、 XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成していてもよい;そして
mが4−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【0094】
【化25】

【0095】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである;
(a)準リビング炭素カチオンポリオレフィンを生成させる工程;そして
(b)ルイス酸もしくはルイス酸の混合物の存在下かつ準リビング炭素カチオン重合条件下で工程(a)の準リビング炭素カチオンポリオレフィンを一種以上の式IIの化合物と反応させる工程。
【0096】
【化26】

【0097】
別の態様では、Rがポリイソブチル基である。さらに別の態様では、ポリイソブチル基が下記である:
【0098】
【化27】

【0099】
式中、RはHもしくは1乃至約10の炭素原子を含むアルキルであり、そしてnは約10乃至約2000の整数である。ある態様では、nが約10乃至約1000である。ある態様では、nが約10乃至約500である。ある態様では、nが約10乃至約250である。ある態様では、nが約10乃至約100である。ある態様では、nが約10乃至約50である。
【0100】
別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0101】
【化28】

【0102】
別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0103】
【化29】

【0104】
別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0105】
【化30】

【0106】
別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0107】
【化31】

【0108】
別の態様では、単官能、二官能、もしくは多官能の開始剤の存在下で方法が実施される。
別の態様では、式Iの化合物が下記である:
【0109】
【化32】

【0110】
式中、
はポリイソブチレン基であり;
は多官能炭素カチオン開始剤残基であり;そして
rは1乃至4の整数である。
【0111】
さらに別の態様では、mが4−20である。さらに別の態様では、mが6−20である。さらに別の態様では、rが1である。さらに別の態様では、rが2である。さらに別の態様では、rが3である。さらに別の態様では、rが4である。
【0112】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0113】
【化33】

【0114】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0115】
【化34】

【0116】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0117】
【化35】

【0118】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0119】
【化36】

【0120】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0121】
【化37】

【0122】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0123】
【化38】

【0124】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0125】
【化39】

【0126】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0127】
【化40】

【0128】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0129】
【化41】

【0130】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0131】
【化42】

【0132】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0133】
【化43】

【0134】
別の態様では、式Iの化合物が下記である:
【0135】
【化44】

【0136】
式中、
はポリイソブチレン基であり;そして
はHもしくはアルキルである。
【0137】
さらに別の態様では、Rは下記である:
【0138】
【化45】

【0139】
式中、pは約10乃至約2000の整数である。別の態様では、pが約10乃至約1000である。別の態様では、pが約10乃至約500である。別の態様では、pが約10乃至約250である。別の態様では、pが約10乃至約100である。別の態様では、pが10乃至約50である。
【0140】
さらに別の態様では、Rは1乃至約10の炭素原子を含むアルキルである。ある態様では、Rが1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。ある態様では、Rが1乃至約4の炭素原子を含むアルキルである。ある態様では、Rがtert−ブチルである。
【0141】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0142】
【化46】

【0143】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0144】
【化47】

【0145】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0146】
【化48】

【0147】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0148】
【化49】

【0149】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0150】
【化50】

【0151】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0152】
【化51】

【0153】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0154】
【化52】

【0155】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0156】
【化53】

【0157】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0158】
【化54】

【0159】
さらに別の態様では、式Iの化合物が下記である。
【0160】
【化55】

【0161】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0162】
【化56】

【0163】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0164】
【化57】

【0165】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0166】
【化58】

【0167】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0168】
【化59】

【0169】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0170】
【化60】

【0171】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0172】
【化61】

【0173】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0174】
【化62】

【0175】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0176】
【化63】

【0177】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0178】
【化64】

【0179】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0180】
【化65】

【0181】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0182】
【化66】

【0183】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0184】
【化67】

【0185】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0186】
【化68】

【0187】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0188】
【化69】

【0189】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0190】
【化70】

【0191】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0192】
【化71】

【0193】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0194】
【化72】

【0195】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0196】
【化73】

【0197】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0198】
【化74】

【0199】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0200】
【化75】

【0201】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0202】
【化76】

【0203】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0204】
【化77】

【0205】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0206】
【化78】

【0207】
ある態様では、式Iの化合物が下記である。
【0208】
【化79】

【0209】
式IもしくはIIの化合物について、ある態様では、RおよびRがいずれもHである。
【0210】
ある態様では、RおよびRが−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは水素原子である。
【0211】
ある態様では、RおよびRが−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、メチルもしくは水素原子である。
【0212】
ある態様では、RおよびRが同一である。
【0213】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが水素原子である。
【0214】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである。
【0215】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約3の炭素原子を含むアルコキシである。
【0216】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである。
【0217】
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約3の炭素原子を含むアルキルである。
【0218】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、H、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、もしくは1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである。
【0219】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、H、1乃至約3の炭素原子を含むアルキル、もしくは1乃至約3の炭素原子を含むアルコキシである。
【0220】
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、tert−ブチルである。
【0221】
ある態様では、mが0である。
ある態様では、mが1である。
【0222】
ある態様では、mが2である。
ある態様では、mが2もしくは3である。
【0223】
ある態様では、mが3−20である。
ある態様では、mが4−20である。
【0224】
ある態様では、mが0−10である。
ある態様では、mが0−3である。
【0225】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。
【0226】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが1乃至約3の炭素原子を含むアルキルである。
【0227】
ある態様では、mが1であって、XがH、アルキル、もしくはアルケニルである。
【0228】
ある態様では、mが1であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、もしくは2乃至約6の炭素原子を含むアルケニルである。
【0229】
ある態様では、mが1であって、XがHである。
ある態様では、mが1であって、Xが下記である。
【0230】
【化80】

【0231】
ある態様では、mが1であって、Xがメチルである。ある態様では、mが1であって、Xが下記である。
【0232】
【化81】

【0233】
さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。さらに別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0234】
ある態様では、mが3−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0235】
【化82】

【0236】
ある態様では、mが3−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0237】
【化83】

【0238】
ある態様では、mが4−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0239】
【化84】

【0240】
ある態様では、mが4−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0241】
【化85】

【0242】
ある態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、アルキル、アリール、もしくはハロである。ある態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、tert−ブチル、メチル、フェニル、もしくはクロロである。
【0243】
ある態様では、mが2−20であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、2乃至約6の炭素原子を含むアルケニル、F、Cl、Br、もしくはIである。
【0244】
ある態様では、mが2−5であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、2乃至約6の炭素原子を含むアルケニル、F、Cl、Br、もしくはIである。
【0245】
ある態様では、mが2−20であって、XがClもしくはBrである。
【0246】
ある態様では、mが2−5であって、XがClもしくはBrである。
【0247】
ある態様では、mが3乃至20であって、XがOHである。ある態様では、mが4乃至20であり、そしてXがOHである。ある態様では、mが6−20であって、XがOHである。ある態様では、mが4乃至11であって、XがOHである。
【0248】
理論に拘束もしくは制限されることなく、ある態様では、式Iの化合物の化合物についてmが4乃至20であり、そしてXがOHである場合には、これらの化合物は四ハロゲン化チタンと接触してチタネートを生成する。理論に拘束もしくは制限されることなく、ある態様では、これらのチタネートがクエンチング種である。理論に拘束もしくは制限されることなく、ある態様では、チタネートが下記式の化合物である:
【0249】
【化86】

【0250】
式中、
mは4−20の整数であって、qは1−4の整数であり、そしてYはハロである。理論に拘束もしくは制限されることなく、ある態様では、mの低い値により制限されるチタネートの溶解度の問題を、重合媒体の処方もしくはハライド配位子をアルキル配位子で置き換えることによって克服することができる。ある態様では、チタネートを別の反応において生成させ、引き続いて重合系に加えることができる。ある態様では、他のフェノキシアルキル金属酸化物を用いる。ある態様では、チタンをアルミニウムもしくはホウ素で置き換える。
【0251】
ある態様では、R〜R11が、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。
【0252】
ある態様では、R〜R11が、それぞれ独立に、1乃至約3の炭素原子を含むアルキルである。
【0253】
ある態様では、mが2であって;RおよびRがHであり;
−O−(CR−XがRに対してオルト位であり;そして
XおよびRが、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成する。
【0254】
ある態様では、mが2であって、Xが下記である。
【0255】
【化87】

【0256】
さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。さらに別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、アルキル、アリール、もしくはハロである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、tert−ブチル、メチル、フェニル、もしくはクロロである。
【0257】
ある態様では、mが3−20であって、Xが下記である。
【0258】
【化88】

【0259】
さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。さらに別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、アルキル、アリール、もしくはハロである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、tert−ブチル、メチル、フェニル、もしくはクロロである。
【0260】
ある態様では、mが2−3であって;RおよびRがHであり;
−O−(CR−XがRに対してオルト位であり;そして
XおよびRが、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成している。
【0261】
ある態様では、mが2−3であって、Xが下記である。
【0262】
【化89】

【0263】
さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。さらに別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、アルキル、アリール、もしくはハロである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、tert−ブチル、メチル、フェニル、もしくはクロロである。
【0264】
ある態様では、mが4−20であって、Xが下記である。
【0265】
【化90】

【0266】
さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。さらに別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、アルキル、アリール、もしくはハロである。さらに別の態様では、R〜Rが、それぞれ独立に、tert−ブチル、メチル、フェニル、もしくはクロロである。
【0267】
ある態様では、Aが−≡−である。
【0268】
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、アルキルもしくは水素原子である。ある態様では、RおよびRがいずれも水素原子である。
【0269】
ある態様では、R〜R11が、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、もしくはアルカリールである。
【0270】
ある態様では、R〜R11が、それぞれアルキルである。
ある態様では、式IIの化合物が下記である。
【0271】
【化91】

【0272】
ある態様では、式Iの化合物が約5.0×10g/モル乃至約1.0×10g/モルの範囲にある。別の態様では、式Iの化合物が約1.0×10g/モル乃至約1.0×10g/モルの範囲にある。別の態様では、式Iの化合物が約1.0×10g/モル乃至約5.0×10g/モルの範囲にある。別の態様では、式Iの化合物が約2.0×10g/モル乃至約3.0×10g/モルの範囲にある。
【0273】
ある態様では、ここに、さらに式Iの化合物を酸と反応させて式IIIの化合物を生成させる工程を含む方法を提供する。
【0274】
【化92】

【0275】
ある態様では、式IIの化合物を酸と反応させる工程を、下記の工程(b)そのものとして実施する。
【0276】
ある態様では、上記の酸がハロゲン化ホウ素、ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化チタン、もしくはシリル試薬である。ある態様では、上記の酸がBCl、BI、BFOEt、MeBBr、MeSiSMe、MeSiSPH、HSiI、SiCl、MeSiCl、MeSiI、(MeSi)、PhSiMe、P、ZnBr、TiCl、TiBr、AlBr、もしくはSnClであるか、あるいはそれらから誘導される。ある態様では、上記の酸がAlBr、TiCl、TiBr、もしくはSnClである。ある態様では、上記の酸がBBrである。別の態様では、プロトン酸が用いられる。ある態様では、プロトン酸がHSO、HBr、HCl、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、もしくはメタンスルホン酸である。ある態様では、一種よりも多い酸が用いられる。
【0277】
ある態様では、準リビング炭素カチオンポリオレフィンと式IIの化合物との反応により生成される式Iの化合物は、Xが下記であり、かつ一つ以上のR〜Rがハライド基である場合に、アルコールによる停止において、アルコールと反応し、そしてハライド基がアルコキシ基で置き換えられる。
【0278】
【化93】

【0279】
ある態様では、準リビング炭素カチオンポリオレフィンと式IIの化合物との反応により生成する式Iの化合物は、Xが下記であり、かつ二つ以上のR〜Rがハライド基である場合に、アミンによる停止において反応し、シリルアミドを生成する。シリルアミドは、この技術で公知の方法を用いて、シロキサンもしくはシリコーンに変換できる。
【0280】
【化94】

【0281】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0282】
【化95】

【0283】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0284】
【化96】

【0285】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0286】
【化97】

【0287】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0288】
【化98】

【0289】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0290】
【化99】

【0291】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0292】
【化100】

【0293】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0294】
【化101】

【0295】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0296】
【化102】

【0297】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0298】
【化103】

【0299】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0300】
【化104】

【0301】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0302】
【化105】

【0303】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0304】
【化106】

【0305】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0306】
【化107】

【0307】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0308】
【化108】

【0309】
ある態様では、式IIの化合物が下記ではない。
【0310】
【化109】

【0311】
(a)レギオ選択性
ある態様では、下記式を有する化合物が主要な異性体生成物である。
【0312】
【化110】

【0313】
ある態様では、下記式を有する化合物が主要な異性体生成物である。
【0314】
【化111】

【0315】
ある態様では、下記式を有する化合物が主要な異性体生成物である。
【0316】
【化112】

【0317】
(b)反応時間
ある態様では、工程(b)が3時間未満で実施される。別の態様では、工程(b)が2時間未満で実施される。別の態様では、工程(b)が1時間未満で実施される。
【0318】
(2)イオン化ポリオレフィン
イオン化ポリオレフィンは、当業者に公知の任意の方法によって生成される。例としては、これらに限定されるものではないが、準リビング条件下におけるルイス酸による三級ハロゲン化末端ポリオレフィンのイオン化;プロトン源の存在下かつ準リビング条件下におけるルイス酸による末端不飽和を含む予め生成させたポリオレフィンのイオン化;準リビング炭素カチオン重合条件下におけるオレフィンモノマーの重合;もしくは「イニファー」重合法の実施を含む。
【0319】
ある態様では、イオン化ポリオレフィンが炭素カチオンポリオレフィンである。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンが炭素カチオン末端ポリオレフィンである。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンが一つ以上の炭素カチオン末端基を含む。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンが一つの炭素カチオン末端基を含む。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンが二つの炭素カチオン末端基を含む。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンが三つの炭素カチオン末端基を含む。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンがカチオン性末端基を伴うポリイソブチレンである。ある態様では、炭素カチオンポリオレフィンが下記式の化合物である:
【0320】
【化113】

【0321】
(a)準リビング条件下における三級ハロゲン化物からのイオン化ポリオレフィン
ある態様では、イオン化炭素カチオンポリオレフィンが準リビング条件下で三級ハロゲン化末端ポリオレフィンから誘導される。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で三級塩化末端ポリオレフィン、三級臭化末端ポリオレフィン、もしくは三級ヨウ化末端ポリオレフィンから誘導される。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で三級塩化末端ポリオレフィンもしくは三級臭化末端ポリオレフィンから誘導される。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で三級塩化ポリオレフィンから誘導される。
【0322】
三級ハロゲン化末端ポリオレフィンは、当業者に公知の任意の方法により製造できる。
【0323】
ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で三級ハロゲン化末端ポリオレフィンをルイス酸に接触させることにより生じる。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で三級塩化末端ポリオレフィン、三級臭化末端ポリオレフィン、もしくは三級ヨウ化末端ポリオレフィンをルイス酸に接触させることにより生じる。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で三級塩化末端ポリオレフィンをルイス酸に接触させることにより生じる。
【0324】
ある態様では、三級ハロゲン化末端ポリオレフィンがイニファーから誘導される。
【0325】
(b)準リビング条件下における予め生成させたポリオレフィンからのイオン化ポリオレフィン
ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング条件下で予め生成させたポリオレフィンから誘導される。ある態様では、予め生成させたポリオレフィンが一つ以上の二重結合を含む。ある態様では、予め生成させたポリオレフィンが一つの二重結合を含む。ある態様では、予め生成させたポリオレフィンがポリイソブチレン誘導体である。ある態様では、予め生成させたポリオレフィンが一つ以上の内部オレフィンを含む。
【0326】
ある態様では、イオン化ポリオレフィンがプロトン源の存在下かつ準リビング条件下でルイス酸を予め生成させたポリオレフィンに接触させることにより生じる。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがプロトン源の存在下かつ準リビング条件下で一つ以上の二重結合を含む予め生成させたポリオレフィンをルイス酸に接触させることにより生じる。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがプロトン源の存在下かつ準リビング条件下で一つの二重結合を含む予め生成させたポリオレフィンをルイス酸に接触させることにより生じる。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがプロトン源の存在下かつ準リビング条件下でポリイソブチレン誘導体をルイス酸に接触させることにより生じる。ある態様では、イオン化ポリオレフィンがプロトン源の存在下かつ準リビング条件下で一つ以上の内部オレフィンを含む予め生成させたポリオレフィンをルイス酸に接触させることにより生じる。
【0327】
(c)イニファー法によるイオン化ポリオレフィン
ある態様では、イオン化ポリオレフィンが当業者に公知の方法を用いて、イニファーから誘導される。そのような方法の限定されない例は、米国特許第4276394号および同4568732号の各明細書に記載があり、それぞれの記載は、参照のため本明細書の記載とする。ある態様では、モノマーをカチオン性重合条件下で少なくとも二つの三級ハロゲンを伴うイニファーと反応させる。
【0328】
ここに記載する方法での使用に適したイニファーの限定されない例は、米国特許第4276394号および同第4568732号の各明細書に開示されており、それぞれの記載は、参照のため本明細書の記載とする。ある態様では、イニファーがビニファーもしくはトリニファーである。ある態様では、イニファーがビニファーである。ある態様では、イニファーがトリニファーである。ある態様では、イニファーが塩化トリクミル、塩化パラジクミル、塩化メタジクミル、もしくは臭化トリクミルである。
【0329】
(d)準リビング炭素カチオン重合条件下におけるオレフィン性モノマーからのイオン化ポリオレフィン
ある態様では、イオン化ポリオレフィンが準リビング炭素カチオン重合条件下でオレフィン性モノマーから誘導される。そのような条件下では、準リビング炭素カチオンポリオレフィンが生じる。そのような条件は、当業者に公知の任意の方法により実現できる。そのような方法の限定されない例は、欧州特許第206756号明細書および国際公開第2006/110647号に記載されており、それぞれの記載は、参照のため本明細書の記載とする。
【0330】
ある態様では、モノマー、開始剤、およびルイス酸を使用する。ある態様では、電子供与体、共通イオン塩、および/または共通イオン塩前駆体を使用する。ある態様では、イオン化ポリオレフィンが下記式の準リビング炭素カチオンポリイソブチレンである:
【0331】
【化114】

【0332】
準リビングポリオレフィンを製造する重合化に適した試薬および条件の限定されることのない例を、以下に記載する。
【0333】
(i)開始剤
ある態様では、開始剤がカチオン性オレフィン重合を開始できる一つ以上の末端基を伴う化合物もしくはポリオレフィンである。例えば、開始剤が式(X’−CRの化合物であってもよい。式中、RおよびRは独立に水素原子、アルキル、アリール、アルカリール、もしくはアラルキルである。ただしRもしくはRの少なくとも一つは水素原子ではない。そして、Rは脂肪族もしくは芳香族の一価もしくは多価(n価)の基であって、nは1乃至4の整数である。X’はアセテート基、エーテレート基、ヒドロキシル基、もしくはハロゲンである。ある態様では、R、R、およびRが一つの炭素原子乃至約20の炭素原子を含む炭化水素基である。ある態様では、R、R、およびRが一つの炭素原子乃至約8の炭素原子を含む炭化水素基である。ある態様では、X’がハロゲンである。ある態様では、X’が塩素である。ある態様では、R、R、およびRの構造が、生長種もしくはモノマーに類似する。ある態様では、そのような構造がポリスチレンに対する1−ハロ,1−フェニルエタン開始剤もしくはポリイソブチレンに対するハロゲン化2,4,4−トリメチルペンチル開始剤である。ある態様では、R、R、およびRが、それぞれ一つの炭素原子乃至約8の炭素原子を含む炭化水素基であり、イソブチレン重合を開始する。ある態様では、開始剤がハロゲン化クミル、ジクミル、もしくはトリクミルである。
【0334】
具体例となる開始剤は、2−クロロ−2−フェニルプロパン(塩化クミル);1,4−ジ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン(塩化ジクミル);1,3,5−トリ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン(塩化トリクミル);2−アセトキシ−2−フェニルプロパン(酢酸クミル);2−プロピオニルオキシ−2−フェニルプロパン(プロピオン酸クミル);2−メトキシ−2−フェニルプロパン(クミルメチルエーテル);1,4−ジ(2−メトキシ−2−プロピル)ベンゼン(ジ(クミルメチルエーテル));1,3,5−トリ(2−メトキシ−2−プロピル)ベンゼン(トリ(クミルメチルエーテル));2−クロロ−2,4,4−トリメチルペンタン(TMPCl);1,3−ジ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン;2,6−ジクロロ−2,4,4,6−テトラメチルヘプタン;および1,3−ジ(2−クロロ−2−プロピル)−5−tert−ブチルベンゼン(bDCC)を含む。
【0335】
ある態様では、開始剤が単官能、二官能、もしくは多官能である。
【0336】
ある態様では、単官能開始剤が2−クロロ−2−フェニルプロパン、2−アセトキシ−2−フェニルプロパン、2−プロピオニルオキシ−2−フェニルプロパン、2−メトキシ−2−フェニルプロパン、2−エトキシ−2−フェニルプロパン、2−クロロ−2,4,4−トリメチルペンタン、2−アセトキシ−2,4,4−トリメチルペンタン、2−プロピオニルオキシ−2,4,4−トリメチルペンタン、2−メトキシ−2,4,4−トリメチルペンタン、2−エトキシ−2,4,4−トリメチルペンタン、もしくは2−クロロ−2,4,4−トリメチルペンタンである。ある態様では、開始剤が2−クロロ−2,4,4−トリメチルペンタンである。
【0337】
ある態様では、二官能開始剤が1,3−ジ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン、1,3−ジ(2−メトキシ−2−プロピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン、1,4−ジ(2−メトキシ−2−プロピル)ベンゼン、1,3−ジ(2−クロロ−2−プロピル)−5−tert−ブチルベンゼン、1,3−ジ(2−メトキシ−2−プロピル)−5−tert−ブチルベンゼン、2,6−ジクロロ−2,4,4,6−テトラメチルヘプタン、もしくは2,6−ジメトキシ−2,4,4,6−テトラメチルヘプタンである。ある態様では、開始剤が1,3−ジ(2−クロロ−2−プロピル)−5−tert−ブチルベンゼンもしくは2,6−ジクロロ−2,4,4,6−テトラメチルヘプタンである。ある態様では、開始剤が1,3−ジ(2−クロロ−2−プロピル)−5−tert−ブチルベンゼンである。
【0338】
ある態様では、多官能開始剤が1,3,5−トリ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼン、1,3,5−トリ(2−ブロモ−2−プロピル)ベンゼン、もしくは1,3,5−トリ(2−メトキシ−2−プロピル)ベンゼンである。
【0339】
(ii)モノマー
ある態様では、モノマーが炭化水素モノマー、すなわち水素原子および炭素原子のみを含む化合物である。炭化水素モノマーは、これらに限定されるものではないが、オレフィンおよびジオレフィンを含み、約2乃至約20の炭素原子を有するものも含む。ある態様では、そのような化合物は約4乃至約8の炭素原子を有する。
【0340】
ある態様では、ここに記載の方法を用いて、上記のようなモノマーを重合させ、様々であるが均一な分子量の重合体を製造することができる。ある態様では、そのような分子量が約300乃至百万を超えるg/モルである。ある態様では、そのような重合体が低分子量の液体もしくは約200乃至10000g/モルの分子量を有する粘性のポリマーであるか、あるいは約100000乃至1000000g/モル以上の分子量を有する固体ワックス状から可塑性もしくは弾性に至るまでの物質である。
【0341】
ある態様では、モノマーがイソブチレン、スチレン、ベータピネン、イソプレン、ブタジエン、もしくは以上述べた種類の置換化合物である。ある態様では、モノマーがイソブチレン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、もしくはスチレンである。ある態様では、モノマーがイソブチレンである。
【0342】
ある態様では、モノマーの混合物が用いられる。
【0343】
(iii)ルイス酸
ある態様では、ルイス酸が非プロトン酸である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化金属もしくは非ハロゲン化金属である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化金属である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化チタン(IV)、ハロゲン化亜鉛(II)、ハロゲン化スズ(IV)、もしくはハロゲン化アルミニウム(III)である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化チタン(IV)である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化スズ(IV)である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化アルミニウム(III)である。ある態様では、ルイス酸が四臭化チタンもしくは四塩化チタンである。ある態様では、ルイス酸が四塩化チタンである。ある態様では、ルイス酸が塩化亜鉛である。ある態様では、ルイス酸がAlBrである。ある態様では、ルイス酸が二塩化エチルアルミニウムである。ある態様では、ルイス酸が非ハロゲン化金属である。ある態様では、ルイス酸がハロゲン化アンチモン(VI)、ハロゲン化ガリウム(III)、もしくはハロゲン化ホウ素(III)である。ある態様では、ルイス酸が三塩化ホウ素である。ある態様では、ルイス酸がトリアルキルアルミニウム化合物である。ある態様では、ルイス酸がトリメチルアルミニウムである。
【0344】
ある態様では、一つのルイス酸が用いられる。ある態様では、二つ以上のルイス酸の混合物が用いられる。ある態様では、二つのルイス酸の混合物が用いられる。ある態様では、ハロゲン化アルミニウム(III)とトリアルキルアルミニウム化合物との混合物が用いられる。ある態様では、ハロゲン化アルミニウム(III)対トリアルキルアルミニウム化合物が約1:1の化学量論的な比率で用いられる。ある態様では、ハロゲン化アルミニウム(III)対トリアルキルアルミニウム化合物が2:1の化学量論的な比率で用いられる。ある態様では、ハロゲン化アルミニウム(III)対トリアルキルアルミニウムが1:2の化学量論的な比率で用いられる。ある態様では、ハロゲン化アルミニウム(III)対トリアルキルアルミニウムの化学量論的な比率が1よりも大きい。ある態様では、ハロゲン化アルミニウム(III)対トリアルキルアルミニウムの化学量論的な比率が1未満である。ある態様では、三臭化アルミニウムとトリメチルアルミニウムとの混合物が用いられる。
【0345】
ある態様では、ルイス酸がハロゲン化アルキルアルミニウムである。ある態様では、ルイス酸が臭化メチルアルミニウムである。
【0346】
ある態様では、ルイス酸を一度に添加する。ある態様では、ルイス酸を一よりも多い数で分取して添加する。ある態様では、ルイス酸を二度に分取して添加する。ある態様では、ルイス酸の第1分取を重合反応において添加し、そして式Iの化合物の添加後にルイス酸の第2分取を添加する。
【0347】
(iv)電子供与体
当業者に理解されているように、ある種の電子供与体は従来の重合系を準リビング炭素カチオン重合系に変換できる。ある態様では、ここに記載する方法を電子供与体の存在下で実施する。
【0348】
ある態様では、電子供与体がルイス酸と錯体を形成できる。ある態様では、電子供与体が塩基および/または求核性である。ある態様では、電子供与体がプロトンを引き抜く、もしくは除くことができる。ある態様では、電子供与体が有機塩基である。ある態様では、電子供与体がアミドである。ある態様では、電子供与体がN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、もしくはN,N−ジエチルアセトアミドである。ある態様では、電子供与体がスルホキシドである。ある態様では、電子供与体がジメチルスルホキシドである。ある態様では、電子供与体がエステルである。ある態様では、電子供与体が酢酸メチルもしくは酢酸エチルである。ある態様では、電子供与体がホスフェート化合物である。ある態様では、電子供与体がリン酸トリメチル、リン酸トリブチル、もしくはリン酸トリアミドヘキサメチルである。ある態様では、電子供与体が酸素含有金属化合物である。ある態様では、電子供与体がチタン酸テトライソプロピルである。
【0349】
ある態様では、電子供与体がピリジンもしくはピリジン誘導体である。ある態様では、電子供与体が下記式の化合物である:
【0350】
【化115】

【0351】
式中、
1A、R1B、R1C、R1D、およびR1Eは、それぞれ独立に、水素原子もしくは炭化水素基であり;あるいはR1AおよびR1B、もしくはR1BおよびR1C、もしくはR1CおよびR1D、もしくはR1DおよびR1Eは独立に約3乃至約7の炭素原子を含む縮合脂肪族環もしくは約5乃至約7の炭素原子を含む縮合芳香族環を形成する。ある態様では、R1AおよびR1Eが、それぞれ独立に、炭化水素基であり、そしてR1B〜R1Dは水素原子である。
【0352】
ある態様では、電子供与体が2,6−ジ−tert−ブチルピリジン、2,6−ルチジン、2,4−ルチジン、2,4,6−トリメチルピリジン、2−メチルピリジン、もしくはピリジンである。ある態様では、電子供与体がN,N−ジメチルアニリンもしくはN,N−ジメチルトルイジンである。ある態様では、電子供与体が2,6−ルチジンである。
【0353】
(v)共通イオン塩およびイオン塩前駆体
ある態様では、共通イオン塩もしくは塩前駆体は、電子供与体に加えて、もしくはそれに代えて、反応混合物に任意に添加できる。ある態様では、そのような塩はイオン強度を増加させ、遊離イオンを抑制し、そして配位子交換に関与するために使用できる。ある態様では、共通イオン塩前駆体が塩化テトラn−ブチルアンモニウムである。ある態様では、共通イオン塩前駆体が臭化テトラn−ブチルアンモニウムである。ある態様では、共通イオン塩前駆体がヨウ化テトラn−ブチルアンモニウムである。ある態様では、全反応混合物中の共通イオン塩もしくは塩前駆体の濃度を、リットル当たり約0.0005モル乃至リットル当たり約0.05モルの範囲にすることができる。ある態様では、共通イオン塩もしくは塩前駆体の濃度がリットル当たり約0.0005モル乃至リットル当たり約0.025モルの範囲である。ある態様では、共通イオン塩もしくは塩前駆体の濃度がリットル当たり約0.001モル乃至リットル当たり約0.007モルの範囲である。
【0354】
(3)希釈剤
ここに記載する方法のある態様では、方法を希釈剤中で実施する。ある態様では、希釈剤が単一の化合物もしくは二種類以上の化合物の混合物である。ある態様では、希釈剤が反応成分を完全に溶解するか、あるいは反応成分を部分的に溶解する。ある態様では、希釈剤が反応成分を完全にもしくはほぼ完全に溶解する。ある態様では、希釈剤が反応成分を完全に溶解する。ある態様では、希釈剤が反応成分をほぼ完全に溶解する。
【0355】
ある態様では、希釈剤が低沸点および/または低凝固点を有する。ある態様では、希釈剤がアルカンである。ある態様では、希釈剤が直鎖アルカンである。ある態様では、希釈剤がプロパン、直鎖ブタン、直鎖ペンタン、直鎖ヘキサン、直鎖ヘプタン、直鎖オクタン、直鎖ノナン、もしくは直鎖デカンである。ある態様では、希釈剤が直鎖ヘキサンもしくは直鎖ペンタンである。ある態様では、希釈剤が直鎖ヘキサンである。ある態様では、希釈剤が分岐鎖状アルカンである。ある態様では、アルカンがイソブタン、イソペンタン、ネオペンタン、イソヘキサン、3−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、もしくは2,3−ジメチルブタンである。ある態様では、アルカンが環状である。ある態様では、アルカンがメチルシクロヘキサンである。ある態様では、希釈剤が混合沸点分画アルカンである。ある態様では、希釈剤がC5アルカンの混合沸点分画、すなわち混合ペンタン、もしくはC6アルカンの混合沸点分画、すなわち混合ヘキサンである。ある態様では、アルカンがニトロアルカンである。
【0356】
ある態様では、希釈剤がハロゲン化アルキルである。ある態様では、希釈剤がモノハロゲン化アルキルもしくはポリハロゲン化アルキルである。ある態様では、希釈剤がクロロホルム、塩化エチル、塩化n−ブチル、塩化メチレン、塩化メチル、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、塩化n−プロピル、塩化イソプロピル、1,2−ジクロロプロパン、もしくは1,3−ジクロロプロパンである。ある態様では、希釈剤が塩化メチレンもしくは塩化メチルである。ある態様では、希釈剤が塩化メチルである。ある態様では、希釈剤がアルケンもしくはハロゲン化アルケンである。ある態様では、希釈剤が塩化ビニル、1,1−ジクロロエテン、もしくは1,2−ジクロロエテンである。
【0357】
ある態様では、希釈剤が置換ベンゼンである。ある態様では、希釈剤がベンゼンである。ある態様では、希釈剤がトルエンである。
【0358】
ある態様では、希釈剤が二硫化炭素、二酸化硫黄、酢酸無水物、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、メチルシクロヘキサン、クロロベンゼン、もしくはニトロアルカンである。
【0359】
ある態様では、希釈剤が二種類以上の化合物の混合物である。ある態様では、希釈剤がヘキサンと塩化メチルとの混合物である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約10/90乃至約90/10である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約20/80乃至約80/20である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約30/70乃至約70/30である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約40/60乃至約60/40である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約50/50である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約60/40である。別の態様では、そのような混合物のヘキサン/塩化メチルの容量比が約40/60である。
【0360】
(4)温度
ある態様では、ここに記載する方法が約−120℃乃至約0℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−110℃乃至約−10℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−100℃乃至約−20℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−90℃乃至約−30℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−80℃乃至約−40℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−70℃乃至約−40℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−60℃乃至約−40℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−40℃、−50℃、−60℃、−70℃、もしくは−80℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−40℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−50℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−60℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−70℃の温度で実施される。ある態様では、ここに記載する方法が約−80℃の温度で実施される。
【0361】
(5)濃度
ここに記載する方法の連鎖末端濃度は、開示されている例に限定されない。ここに記載する方法における連鎖末端濃度は明確な上限を有していないように思われ、ここに記載する方法は、反応成分の密度および分子量(モル容積)により課せられる本質的な制限を条件として、任意の連鎖末端濃度で実施できる。
【0362】
ある態様では、式Iの化合物のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1乃至約10倍である。ある態様では、式Iの化合物のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.1乃至約8倍である。ある態様では、式Iの化合物のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.1乃至約5倍である。ある態様では、式Iの化合物のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.1乃至約4倍である。ある態様では、式Iの化合物のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.1乃至約3倍である。ある態様では、式Iの化合物のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.1乃至約2倍である。
【0363】
ある態様では、ルイス酸のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約0.5乃至約20倍である。ある態様では、ルイス酸のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約0.5乃至約15倍である。ある態様では、ルイス酸のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.0乃至約10倍である。ある態様では、ルイス酸のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約1.0乃至約8倍である。ある態様では、ルイス酸のモル濃度が連鎖末端のモル濃度に対して約2乃至約5倍である。
【0364】
ある態様では、電子供与体濃度がルイス酸の濃度に対して半分未満である。ある態様では、電子供与体濃度がルイス酸の濃度に対して0.4倍未満である。ある態様では、電子供与体濃度がルイス酸の濃度に対して0.3倍未満である。ある態様では、電子供与体濃度がルイス酸の濃度に対して0.2倍未満である。ある態様では、電子供与体濃度がルイス酸の濃度に対して0.1倍未満である。
【0365】
ある態様では、連鎖末端濃度が0.010M未満である。ある態様では、連鎖末端濃度が0.050M未満である。ある態様では、連鎖末端濃度が0.10M未満である。ある態様では、連鎖末端濃度が0.5M未満である。ある態様では、連鎖末端濃度が1.0M未満である。ある態様では、連鎖末端濃度が0.001Mより大きな値である。
【0366】
(6)停止剤
ある態様では、停止剤がルイス酸を不活性化できる化合物である。ある態様では、停止剤が塩基および/または求核性である。ある態様では、停止剤が塩基である。ある態様では、停止剤が電子供与体である。ある態様では、停止剤が有機塩基である。ある態様では、停止剤がアルコールもしくはアミンである。ある態様では、停止剤がアルコールである。ある態様では、停止剤がピリジン誘導体である。
【0367】
ある態様では、停止剤がメタノール、エタノール、もしくはイソプロパノールである。ある態様では、停止剤がメタノールである。ある態様では、停止剤が水である。ある態様では、停止剤がジエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、n−ブチルアミン、もしくはtert−アミルアミンである。
【0368】
ある態様では、停止剤がクエンチング工程後に添加される。
【0369】
<化合物>
ある態様では、ここに式IIの化合物を提供する:
【0370】
【化116】

【0371】
式中、
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;
mは0乃至20の整数である;但し、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1であって、少なくとも一つのRおよびRがHではない場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0372】
【化117】

【0373】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが1であって、RおよびRがいずれもHである場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、Xはアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0374】
【化118】

【0375】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり、
【0376】
【化119】

【0377】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11が、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである、
但し、−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、 XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成していてもよい;そして
mが3−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【0378】
【化120】

【0379】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである。
【0380】
ある態様では、ここに式Iの化合物を提供する:
【0381】
【化121】

【0382】
式中
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;
mは0乃至20の整数である;ただし、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではない場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0383】
【化122】

【0384】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが1であって、RおよびRがいずれもHである場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、Xはアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【0385】
【化123】

【0386】
式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2もしくは3の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり、
【0387】
【化124】

【0388】
式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、
およびR〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである、
ただし、−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、 XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成していてもよい;そして
mが4−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【0389】
【化125】

【0390】
式中、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである。
【0391】
別の態様では、Rがポリイソブチル基である。さらに別の態様では、ポリイソブチル基が下記である:
【0392】
【化126】

【0393】
式中、
RはHもしくは1乃至約10の炭素原子を含むアルキルであり、そしてnは約10乃至約2000の整数である。ある態様では、nが約10乃至約1000である。ある態様では、nが約10乃至約500である。ある態様では、nが約10乃至約250である。ある態様では、nが約10乃至約100である。ある態様では、nが10乃至約50である。
【0394】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0395】
【化127】

【0396】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0397】
【化128】

【0398】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0399】
【化129】

【0400】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0401】
【化130】

【0402】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する:
【0403】
【化131】

【0404】
式中、
はポリイソブチレン基であり;
は多官能炭素カチオン開始剤残基であり;そして
rは1乃至4の整数である。
【0405】
別の態様では、mが4−20である。別の態様では、mが6−20である。別の態様では、rが1である。別の態様では、rが2である。別の態様では、rが3である。別の態様では、rが4である。
【0406】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0407】
【化132】

【0408】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0409】
【化133】

【0410】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0411】
【化134】

【0412】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0413】
【化135】

【0414】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0415】
【化136】

【0416】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0417】
【化137】

【0418】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0419】
【化138】

【0420】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0421】
【化139】

【0422】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0423】
【化140】

【0424】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0425】
【化141】

【0426】
別の態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0427】
【化142】

【0428】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する:
【0429】
【化143】

【0430】
式中、
はポリイソブチレン基であり;そして
はHもしくはアルキルである。
【0431】
ある態様では、Rが下記である:
【0432】
【化144】

【0433】
式中、
pは約10乃至約2000の整数である。別の態様では、pが約10乃至約1000である。別の態様では、pが約10乃至約500である。別の態様では、pが約10乃至約250である。別の態様では、pが約10乃至約100である。別の態様では、pが10乃至約50である。
【0434】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0435】
【化145】

【0436】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0437】
【化146】

【0438】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0439】
【化147】

【0440】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0441】
【化148】

【0442】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0443】
【化149】

【0444】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0445】
【化150】

【0446】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0447】
【化151】

【0448】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0449】
【化152】

【0450】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0451】
【化153】

【0452】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0453】
【化154】

【0454】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0455】
【化155】

【0456】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0457】
【化156】

【0458】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0459】
【化157】

【0460】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0461】
【化158】

【0462】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0463】
【化159】

【0464】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0465】
【化160】

【0466】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0467】
【化161】

【0468】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0469】
【化162】

【0470】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0471】
【化163】

【0472】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0473】
【化164】

【0474】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0475】
【化165】

【0476】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0477】
【化166】

【0478】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0479】
【化167】

【0480】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0481】
【化168】

【0482】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0483】
【化169】

【0484】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0485】
【化170】

【0486】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0487】
【化171】

【0488】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0489】
【化172】

【0490】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0491】
【化173】

【0492】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0493】
【化174】

【0494】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0495】
【化175】

【0496】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0497】
【化176】

【0498】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0499】
【化177】

【0500】
ある態様では、上記化合物が下記式を有する。
【0501】
【化178】

【0502】
ある態様では、Rが1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。
ある態様では、Rがtert−ブチルである。
【0503】
式Iの化合物のある態様では、RおよびRがいずれもHである。
【0504】
ある態様では、RおよびRが−(CR)単位毎に、独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは水素原子である。
【0505】
ある態様では、RおよびRが−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、メチルもしくは水素原子である。
【0506】
ある態様では、RおよびRが同一である。
【0507】
ある態様では、mが3−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0508】
【化179】

【0509】
ある態様では、mが3−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0510】
【化180】

【0511】
ある態様では、mが4−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0512】
【化181】

【0513】
ある態様では、mが4−20であって、XがH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、ヘテロアリール、アルコキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記である。
【0514】
【化182】

【0515】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが水素原子である。
【0516】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである。
【0517】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約3の炭素原子を含むアルコキシである。
【0518】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、H、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、もしくは1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである。
【0519】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、H、1乃至約3の炭素原子を含むアルキル、もしくは1乃至約3の炭素原子を含むアルコキシである。
【0520】
ある態様では、mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである。
【0521】
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。
【0522】
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約3の炭素原子を含むアルキルである。
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、tert−ブチルである。
【0523】
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではない。
【0524】
ある態様では、mが1であって、RおよびRがいずれもHである。
ある態様では、mが0である。
【0525】
ある態様では、mが1である。
ある態様では、mが2である。
【0526】
ある態様では、mが2もしくは3である。
ある態様では、mが4−20である。
【0527】
ある態様では、mが3−20である。ある態様では、mが0−10である。ある態様では、mが1−10である。ある態様では、mが2−10である。ある態様では、mが3−10である。ある態様では、mが1−3である。
【0528】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。
【0529】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約3の炭素原子を含むアルキルである。
【0530】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが、それぞれ独立に、少なくとも6の炭素原子を含むアルキルである。
【0531】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが、それぞれ独立に、少なくとも8の炭素原子を含むアルキルである。
【0532】
ある態様では、mが0であって、RおよびRが、それぞれ独立に、少なくとも10の炭素原子を含むアルキルである。
【0533】
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXがH、アルキル、もしくはアルケニルである。
【0534】
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは2乃至約6の炭素原子を含むアルケニルである。
【0535】
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXがHである。
【0536】
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXが下記である。
【0537】
【化183】

【0538】
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXがメチルである。
ある態様では、mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXが下記である。
【0539】
【化184】

【0540】
別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0541】
ある態様では、mが1であって、RおよびRがいずれもHであり、そしてXがアルキル、もしくはアルケニルである。
【0542】
ある態様では、mが1であって、RおよびRがいずれもHであり、そしてXが1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは2乃至約6の炭素原子を含むアルケニルである。
【0543】
ある態様では、mが1であって、RおよびRがいずれもHであり、そしてXが下記である。
【0544】
【化185】

【0545】
ある態様では、mが1であって、RおよびRがいずれもHであり、そしてXがメチルである。
【0546】
ある態様では、mが1であって、RおよびRがいずれもHであり、そしてXが下記である。
【0547】
【化186】

【0548】
別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0549】
ある態様では、mが2−20であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、2乃至約6の炭素原子を含むアルケニル、F、Cl、Br、もしくはIである。
【0550】
ある態様では、mが2−5であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、2乃至約6の炭素原子を含むアルケニル、F、Cl、Br、もしくはIである。
【0551】
ある態様では、mが2−20であって、XがClもしくはBrである。
【0552】
ある態様では、mが2−5であって、XがClもしくはBrである。
【0553】
ある態様では、mが3−20であって、XがOHである。ある態様では、mが4乃至20であり、そしてXがOHである。ある態様では、mが6−10であり、そしてXがOHである。ある態様では、mが4−11であり、そしてXがOHである。
【0554】
ある態様では、R〜R11が、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである。
【0555】
ある態様では、mが2であって;RおよびRがHであり;−O−(CR−XがRに対してオルト位であり;そして XおよびRが、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成している。
【0556】
ある態様では、mが2であって、Xが下記である。
【0557】
【化187】

【0558】
別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0559】
ある態様では、mが3−20であって、Xが下記である。
【0560】
【化188】

【0561】
別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0562】
ある態様では、mが2−3であって、RおよびRがHであり、−O−(CR−XがRに対してオルト位であり;そしてXおよびRが、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成している。
【0563】
ある態様では、mが2−3であって、Xが下記である。
【0564】
【化189】

【0565】
別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0566】
ある態様では、mが4−20であって、Xが下記である。
【0567】
【化190】

【0568】
別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである。別の態様では、R〜Rの少なくとも一つがフェニルである。別の態様では、RおよびRがフェニルであり、そしてRがtert−ブチルである。
【0569】
ある態様では、Aが−≡−である。
【0570】
ある態様では、RおよびRが、それぞれ独立に、アルキルもしくは水素原子である。ある態様では、RおよびRがいずれも水素原子である。
【0571】
ある態様では、R〜R11が、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、もしくはアルカリールである。
【0572】
ある態様では、R〜R11がそれぞれ、アルキルである。
ある態様では、上記化合物が下記である。
【0573】
【化191】

【0574】
別の態様では、上記化合物がパラ異性体である。
【0575】
ある態様では、上記化合物が約5.0×10g/モル乃至約1.0×10g/モルの範囲にある。
【0576】
ある態様では、上記化合物は約1.0×10g/モル乃至約1.0×10g/モルの範囲にある。
【0577】
ある態様では、上記化合物が約1.0×10g/モル乃至約5.0×10g/モルの範囲にある。
【0578】
ある態様では、上記化合物が約2.0×10g/モル乃至約3.0×10g/モルの範囲にある。
【0579】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0580】
【化192】

【0581】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0582】
【化193】

【0583】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0584】
【化194】

【0585】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0586】
【化195】

【0587】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0588】
【化196】

【0589】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0590】
【化197】

【0591】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0592】
【化198】

【0593】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0594】
【化199】

【0595】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0596】
【化200】

【0597】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0598】
【化201】

【0599】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0600】
【化202】

【0601】
ある態様では、上記化合物が下記ではない。
【0602】
【化203】

【0603】
ある態様では、R〜Rの二つ以上がヒドロキシである場合に、式Iの化合物が重合して、シロキサンもしくはシリコーンを生成する。
【0604】
上記実施態様と実施例は単に例示を意図しており、そのような実施例および実施態様には限定されない。例えば、ここに記載した主題の範囲に含まれるものとして、ここに記載した実施態様の全ての組み合わせがある。加えて、当業者は、ここに記載した実施態様と実施例の修正について、通常の実験を行うまでもなく、認識もしくは確認することができるであろう。そのような修正は、請求項の主題の範囲に含まれるとみなされ、添付の特許請求の範囲に包含されている。
【実施例】
【0605】
[実施例1]
この例は、TiCl(四塩化チタン)で活性化された単官能三級塩化ポリイソブチレンによるアニソールのアルキル化を含む。
【0606】
ヘキサン/塩化メチルの60/40(v/v)混合物中、2×10g/モルの三級塩化ポリイソブチレンの0.02M溶液(100mL)を、−60℃で製造した。この溶液に、3当量(0.66mL)のアニソールおよび6当量(1.33mL)のTiClを加えた。ポリイソブチレン連鎖末端の定量的なキャッピングを45分間で実施した。生成物は、主にパラ置換アニソールからなっていた。
【0607】
[実施例2]
この例は、準リビングポリイソブチレンにより二官能開始剤からアニソールをそのままアルキル化することを含む。
【0608】
重合/アルキル化は、低温槽を備えたN雰囲気の乾燥ボックス内で実施した。−60℃の塩化メチル(90mL)/ヘキサン(60mL)の60/40(v/v)混合物に、2,6−ルチジン(0.1mL)、5−tert−ブチル−1,3−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼン(0.448g)、およびイソブチレン(3.9mL)を加えた。イソブチレンの重合では、触媒として5当量のTiCl(1.71mL)を加えた。重合は、おおよそ2分間で完了し、その時点で3当量のアニソール(1.02mL)を直ちに加えた。アニソールによる連鎖末端の定量的なキャッピング(H−NMRにより決定)を、おおよそ45分間で実施した。過剰のメタノールを添加して触媒を無効にし、そして塩化メチルを揮発させ、さらにヘキサンからメタノールへの沈澱後、重合体を回収した。最終的な重合体の数平均分子量は2.3×10g/モルで、多分散度は1.03であった。
【0609】
[実施例3]
この例は、準リビングポリイソブチレンにより二官能開始剤から(3−ブロモプロポキシ)ベンゼンをそのままアルキル化することを含む。
【0610】
重合/アルキル化は、低温槽を備えたN雰囲気の乾燥ボックス内で実施した。−60℃の塩化メチル(90mL)/ヘキサン(60mL)の60/40(v/v)混合物に、2,6−ルチジン(0.1mL)、5−tert−ブチル−1,3−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼン(0.448g)、およびイソブチレン(3.9mL)を加えた。イソブチレンの重合では、触媒として5当量のTiCl(1.71mL)を加えた。重合は、おおよそ2分間で完了し、その時点で3当量の(3−ブロモプロポキシ)ベンゼン(1.47mL)を直ちに加えた。アニソールによる連鎖末端の定量的なキャッピング(H−NMRにより決定)を、おおよそ80分間で実施した。過剰のメタノールを添加して触媒を無効にし、そして塩化メチルを揮発させ、さらにヘキサンからメタノールへの沈澱後、重合体を回収した。最終的な重合体の数平均分子量は2.5×10g/モルで、多分散度は1.02であった。
【0611】
[実施例4]
この例は、TiClで活性化された単官能三級塩化末端ポリイソブチレンによるβ−クロロフェネトールのアルキル化を含む。
【0612】
塩化メチルおよびヘキサンの60/40(v/v)混合物中、2×10g/モルの三級塩化末端ポリイソブチレンの0.02M溶液(50mL)を、−60℃で製造した。この溶液に、5当量のβ−クロロフェネトール(0.71mL)および6当量のTiCl(0.67mL)を加えた。ポリイソブチレン連鎖末端の定量的なキャッピングを1時間で実施した。
【0613】
[実施例5]
この例は、TiClで活性化された単官能三級塩化末端ポリイソブチレンによるアリルフェニルエーテルのアルキル化を含む。
【0614】
塩化メチルおよびヘキサンの60/40(v/v)混合物中、2×10g/モルの三級塩化末端ポリイソブチレンの0.02M溶液(15mL)を、−60℃で製造した。この溶液に、3当量のアリルフェニルエーテル(0.12mL)および6当量のTiCl(0.2mL)を加えた。ポリイソブチレン連鎖末端の定量的なキャッピングを2時間で実施した。ただし、反応時間を延長後(>1時間)、アリルフェニルエーテル末端高分子はペリ環状[3,3]−シクマトロピー転位を受け、結果としてアリル基がオルト位になる。さらに、アリルの官能価は、部分的に塩酸化されて、2級ハロゲン化物を生じる。
【0615】
[実施例6]
この例は、TiClで活性化された単官能三級塩化ポリイソブチレンによるイソプロピルフェニルエーテルのアルキル化を含む。
【0616】
塩化メチルおよびヘキサンの60/40(v/v)混合物中、2×10g/モルの三級塩化ポリイソブチレンの0.02M溶液(15mL)を、−60℃で製造した。この溶液に、4当量(0.163g)のイソプロピルフェニルエーテルおよび6当量(0.198mL)のTiClを加えた。ポリイソブチレン連鎖末端の定量的なキャッピングを3時間で実施した。
【0617】
[実施例7]
この例は、TiClで活性化された単官能三級塩化末端ポリイソブチレンによる2,6−ジ−tert−ブチルフェノールのアルキル化を含む。塩化メチルおよびヘキサンの60/40(v/v)混合物中、2×10g/モルの三級塩化末端ポリイソブチレンの0.02M溶液(15mL)を、−60℃で製造した。この溶液に、4当量(0.248g)の2,6−ジ−tert−ブチルフェノールおよび6当量(0.198mL)のTiClを加えた。ポリイソブチレン連鎖末端の定量的なキャッピングを3時間で実施した。生成物は、メタおよびパラ置換異性体のおおよそ等モルの混合物からなっていた。
【0618】
[実施例8]
この例は、実施例1の生成物のメチルフェニルエーテル官能基の開裂を伴い、フェノール末端ポリイソブチレンを生じる。
【0619】
5mmのNMR管に、実施例1のアニソールでキャップしたポリイソブチレン40mgおよびクロロホルム−d0.7mLを入れた。得られた溶液に、室温で純粋なBBrを8μL(アニソール基に対して4当量)加えた。反応を室温で進行させ、さらにアニソールメチル基の開裂の進行によりフェノールでキャップされたポリイソブチレンが生じることを、H NMR分光分析により3.78ppmにおけるメチル水素原子のシグナルの消失を観察することで監視した。開裂は、9.1×10−3−1の一定速度で一次であった。実質的な完全変換(〜98%)は、おおよそ7時間で達成された。
【0620】
[実施例9]
この例は、TiClで活性化された単官能三級塩化末端ポリイソブチレンによるアルカノール鎖を有するフェノキシ誘導体のアルキル化を含む。
【0621】
ガラス瓶中、塩化メチルおよびヘキサンの60/40(v/v)混合物を用いて、2×10g/モルの三級塩化末端ポリイソブチレンの0.02M溶液(15mL)を−60℃で製造した。高分子溶液を含む別のガラス瓶に、3当量の11−フェノキシ−1−ウンデカノール(0.238g)、6−フェノキシ−1−ヘキサノール(0.175g)、4−フェノキシ−1−ブタノール(0.150g)、および2−フェノキシエタノール(0.124g)を加えた。アルキル化反応では、触媒として6当量のTiCl(0.264mL)を各ガラス瓶に加えた。反応は−60℃で3時間進行させ、その後、冷却したメタノールを添加して触媒を無効にした。11乃至4の炭素原子の長さのアルカノール鎖を有するフェノキシ誘導体について、生成した高分子連鎖末端のH NMR分析結果は、ヒドロキシル官能基化の高い画分を示した。H NMRスペクトルを集積した結果から、11−フェノキシ−1−ウンデカノールについて94%のキャッピング、6−フェノキシ−1−ヘキサノールについて93%のキャッピング、4−フェノキシ−1−ブタノールについて83%のキャッピング、および2−フェノキシエタノールについてキャッピングが認められないとの概算が得られた。いずれの場合でも、連鎖末端の残りは三級塩化物であった。
【0622】
[実施例9]
この例は、TiClで活性化された単官能三級塩化末端ポリイソブチレンによるtert−ブチル(3−フェノキシ−1−プロピニル)ジフェニルシランのアルキル化を含む。
【0623】
tert−ブチル(3−フェノキシ−1−プロピニル)ジフェニルシランを以下のように合成した:
テトラヒドロフラン(50mL)中のフェニルプロパルギルエーテル(5.15g、39.0ミリモル)の溶液に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M溶液17.14mL)(42.86ミリモル)を−40℃で滴下した。混合物は−40℃で2時間攪拌し;次にtert−ブチルクロロジフェニルシラン(12.85g、46.76ミリモル)を加え、さらに得られた混合物を−40℃で2時間攪拌した。反応混合物を放置して室温まで暖め、さらに24時間攪拌した。溶媒を、回転式蒸発器を用いて除去し、さらに粗製物を水素化カルシウムからの蒸留により精製した。
【0624】
テフロンで裏打ちされたねじ付きの蓋を備えた75mLの培養管に、2×10g/モルの三級塩化末端ポリイソブチレン1.5g、塩化メチル10mL、n−ヘキサン15mL、および2,6−ルチジン0.008mL(0.008g、0.074ミリモル)を加えた。混合物を、渦巻状に攪拌しながら−70℃まで冷却し、そして次にTiCl0.66mL(1.15g、6.08ミリモル)、引き続き予め冷却(−70℃)したtert−ブチル(3−フェノキシ−1−プロピニル)ジフェニルシランの溶液(n−ヘキサン15mLおよび塩化メチル10mL中1.41g)を管に加えた。ポリイソブチレン連鎖末端の定量的なキャッピングを5時間未満で実施した。
【0625】
[比較例]
フェノールをクエンチャーとして使用し、それ以外は実施例6と同じ条件下で実施したところ、クエンチングでは式IIの目的化合物が全く生成されなかった。
【0626】
tert−ブチルフェニルエーテルをクエンチャーとして使用し、実施例6の条件下で3時間のクエンチング時間にて実施したところ、クエンチングでは式IIの目的化合物が全く生成されなかった。
【0627】
2−tert−ブトキシエチルフェニルエーテルをクエンチャーとして使用し、実施例1の条件下で3時間のクエンチング時間にて実施したところ、クエンチングでは式IIの目的化合物が全く生成されなかった。
【0628】
4−tert−ブトキシブチルフェニルエーテルをクエンチャーとして使用し、それ以外は実施例1と同じ条件下で実施したところ、クエンチングでは式IIの目的化合物が全く生成されなかった。
【0629】
フェノキシアセトニトリルをクエンチャーとして使用し、実施例5の条件下で2時間のクエンチング時間にて実施したところ、クエンチングでは式IIの目的化合物が全く生成されなかった。
【0630】
1,2−ジフェノキシエタンをクエンチャーとして使用し、実施例5の条件下で2時間のクエンチング時間にて実施したところ、クエンチングでは式IIの目的化合物が全く生成されなかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iで表されるテレキリックポリマーを製造するための下記の工程を含む方法:
【化1】

式中、
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;そして
mは0乃至20の整数である;ただし、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【化2】

式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり、
【化3】

式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そしてR〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである、
但し、−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合には、
XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成することができ;そして
mが3−20の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【化4】

式中、
Aは−≡−もしくは存在せず、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであって、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、ヒドロキシ、−NR1011、−F、−Cl、−Br、−I、もしくは−Atであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである;
(a)準リビング炭素カチオンポリオレフィンを生成させる工程;そして
(b)ルイス酸もしくはルイス酸の混合物の存在下かつ準リビング炭素カチオン重合条件下で工程(a)の準リビング炭素カチオンポリオレフィンを一種以上の式IIの化合物と反応させる工程。
【化5】

【請求項2】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項1の方法。
【化6】

【請求項3】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項1の方法。
【化7】

【請求項4】
がポリイソブチル基である請求項1の方法。
【請求項5】
単官能、二官能、もしくは多官能の開始剤の存在下で方法が実施される請求項1の方法。
【請求項6】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項5の方法:
【化8】

式中、
はポリイソブチレン基であり;
は多官能炭素カチオン開始剤残基であり;そして
rは1乃至4の整数である。
【請求項7】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項6の方法。
【化9】

【請求項8】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項6の方法。
【化10】

【請求項9】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項6の方法:
【化11】

式中、RはHもしくはアルキルである。
【請求項10】
が1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである請求項9の方法。
【請求項11】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項9の方法。
【化12】

【請求項12】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項9の方法。
【化13】

【請求項13】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項5の方法。
【化14】

【請求項14】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項13の方法。
【化15】

【請求項15】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項13の方法。
【化16】

【請求項16】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項13の方法。
【化17】

【請求項17】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項13の方法。
【化18】

【請求項18】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項13の方法。
【化19】

【請求項19】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項5の方法。
【化20】

【請求項20】
式Iのテレキリックポリマーが下記で表される請求項19の方法。
【化21】

【請求項21】
およびRがいずれもHである請求項1の方法。
【請求項22】
およびRが−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは水素原子である請求項1の方法。
【請求項23】
およびRが−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、メチルもしくは水素原子である請求項1の方法。
【請求項24】
およびRが同一である請求項1の方法。
【請求項25】
mが1−20であって、RおよびRが水素原子である請求項1の方法。
【請求項26】
およびRが、それぞれ独立に、tert−ブチルである請求項1の方法。
【請求項27】
mが0である請求項1の方法。
【請求項28】
mが1である請求項1の方法。
【請求項29】
mが2である請求項1の方法。
【請求項30】
mが3−20である請求項1の方法。
【請求項31】
mが1であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、もしくは2乃至約6の炭素原子を含むアルケニルである請求項1の方法。
【請求項32】
mが1であって、Xが下記で表される請求項1の方法。
【化22】

【請求項33】
〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである請求項32の方法。
【請求項34】
〜Rの少なくとも一つがフェニルである請求項32の方法。
【請求項35】
mが2−20であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、2乃至約6の炭素原子を含むアルケニル、F、Cl、Br、もしくはIである請求項1の方法。
【請求項36】
mが2−20であって、XがClもしくはBrである請求項1の方法。
【請求項37】
mが3乃至20であって、XがOHである請求項1の方法。
【請求項38】
〜R11が、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである請求項1の方法。
【請求項39】
mが2であって;
およびRがHであり;
−O−(CR−XがRに対してオルト位であり;そして
XおよびRが、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成している請求項1の方法。
【請求項40】
mが2であって、Xが下記で表される請求項1の方法。
【化23】

【請求項41】
〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである請求項40の方法。
【請求項42】
〜Rの少なくとも一つがフェニルである請求項40の方法。
【請求項43】
mが3−20であって、Xが下記で表される請求項1の方法。
【化24】

【請求項44】
〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである請求項43の方法。
【請求項45】
〜Rの少なくとも一つがフェニルである請求項43の方法。
【請求項46】
式IIの化合物が下記で表される請求項1の方法。
【化25】

【請求項47】
準リビング炭素カチオンポリオレフィンが、電子供与体、共通イオン塩、もしくは共通イオン塩前駆体の存在下、ルイス酸およびモノマーを開始剤に加えることにより製造される請求項1の方法。
【請求項48】
開始剤が単官能である請求項47の方法。
【請求項49】
開始剤が2−クロロ−2,4,4−トリメチルペンタンである請求項47の方法。
【請求項50】
開始剤が二官能である請求項47の方法。
【請求項51】
開始剤が5−tert−ブチル−1,3−ビス(1−クロロ−1−メチルエチル)ベンゼンである請求項47の方法。
【請求項52】
開始剤が多官能である請求項47の方法。
【請求項53】
開始剤が1,3,5−トリ(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼンもしくは1,3,5−トリ(2−メトキシ−2−プロピル)ベンゼンである請求項47の方法。
【請求項54】
モノマーがイソブチレン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、もしくは4−メチル−1−ペンテンである請求項47の方法。
【請求項55】
モノマーがイソブチレンである請求項47の方法。
【請求項56】
電子供与体が2,6−ジメチルピリジンである請求項47の方法。
【請求項57】
共通イオン塩前駆体が塩化テトラブチルアンモニウムもしくはヨウ化テトラブチルアンモニウムである請求項47の方法。
【請求項58】
ルイス酸が四ハロゲン化チタン、三ハロゲン化ホウ素、三塩化アルミニウム、四塩化スズ、塩化亜鉛、もしくは二塩化エチルアルミニウム、またはそれらの混合物である請求項47の方法。
【請求項59】
ルイス酸が四塩化チタンである請求項47の方法。
【請求項60】
ルイス酸の混合物が用いられる請求項47の方法。
【請求項61】
希釈剤が用いられる請求項1の方法。
【請求項62】
主要な異性体生成物が下記式で表される請求項1の方法。
【化26】

【請求項63】
主要な異性体生成物が下記で表される請求項6の方法。
【化27】

【請求項64】
さらに式Iの化合物を酸と反応させて式IIIの化合物を生成させる工程を含む請求項1の方法。
【化28】

【請求項65】
上記の酸がルイス酸であって、ルイス酸がハロゲン化金属もしくはハロゲン化金属の混合物である請求項64の方法。
【請求項66】
上記の酸がBBr、BCl、AlCl、AlBr、TiCl、もしくはTiBrである請求項64の方法。
【請求項67】
上記の酸がBBrである請求項64の方法。
【請求項68】
ルイス酸がプロトン酸と組み合わせて用いられる請求項65の方法。
【請求項69】
プロトン酸がHSO、HBr、HCl、トリフルオロ酢酸、パラトルエンスルホン酸、もしくはメタンスルホン酸である請求項68の方法。
【請求項70】
式Iで表される化合物:
【化29】

式中、
はポリオレフィン基であり;
およびRは−(CR)単位毎に、それぞれ独立に、Hもしくはアルキルであり;そして
mは1乃至20の整数である;ただし、
mが0の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、アルキルであって、XはHであり;
mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではない場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであり、そしてXはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリールもしくは下記であり、
【化30】

式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが1であって、RおよびRがいずれもHである場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、Xは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくは下記であり、
【化31】

式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキルもしくはアリールであり;
mが2の場合には、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであって、XはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、もしくは下記であり、
【化32】

式中、
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、
あるいは
−O−(CR−XがRに対してオルト位である場合に、XおよびRは、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成することができ;そして
mが3−20の場合、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、もしくはアルコキシであり、そしてXはH、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アルカリールオキシ、−OH、−F、−Cl、−Br、−I、−At、−CN、−NC、−NCO、−OCN、−NCS、−SCN、−OC(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR1011、下記、もしくは−NRであり;
【化33】

式中、
およびRは、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、もしくは−C(O)Rであり、
はH、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−OR、もしくは−NR1011であり;
〜Rは、それぞれ独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アルコキシ、もしくはヒドロキシであり、
はアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールであり、そして
〜R11は、それぞれ独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリール、アリール、もしくはヘテロアリールである。
【請求項71】
ポリオレフィン基がポリイソブチル基である請求項70の化合物。
【請求項72】
上記化合物が下記で表される請求項70の化合物。
【化34】

【請求項73】
上記化合物が下記で表される請求項70の化合物。
【化35】

【請求項74】
上記化合物が下記で表される請求項70の化合物:
【化36】

式中、
はポリイソブチレン基であり;
は多官能炭素カチオン開始剤残基であり;そして
rは1乃至4の整数である。
【請求項75】
上記化合物が下記で表される請求項74の化合物。
【化37】

【請求項76】
上記化合物が下記で表される請求項74の化合物。
【化38】

【請求項77】
上記化合物が下記で表される請求項74の化合物:
【化39】

式中、RはHもしくはアルキルである。
【請求項78】
上記化合物が下記で表される請求項77の化合物。
【化40】

【請求項79】
上記化合物が下記で表される請求項77の化合物。
【化41】

【請求項80】
上記化合物が下記で表される請求項74の化合物。
【化42】

【請求項81】
上記化合物が下記で表される請求項80の化合物。
【化43】

【請求項82】
上記化合物が下記で表される請求項80の化合物。
【化44】

【請求項83】
上記化合物が下記で表される請求項74の化合物。
【化45】

【請求項84】
上記化合物が下記で表される請求項83の化合物。
【化46】

【請求項85】
上記化合物が下記で表される請求項83の化合物。
【化47】

【請求項86】
上記化合物が下記で表される請求項74の化合物。
【化48】

【請求項87】
上記化合物が下記で表される請求項86の化合物。
【化49】

【請求項88】
が1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである請求項77の化合物。
【請求項89】
およびRがいずれもHである請求項70の化合物。
【請求項90】
およびRが−(CR)単位毎に独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは水素原子である請求項70の化合物。
【請求項91】
およびRが同一である請求項70の化合物。
【請求項92】
mが1−20であって、RおよびRが水素原子である請求項70の化合物。
【請求項93】
mが1−20であって、RおよびRが、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルもしくは1乃至約6の炭素原子を含むアルコキシである請求項70の化合物。
【請求項94】
mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではない請求項70の化合物。
【請求項95】
mが1であって、RおよびRがいずれもHである請求項70の化合物。
【請求項96】
mが0である請求項70の化合物。
【請求項97】
mが1である請求項70の化合物。
【請求項98】
mが2である請求項70の化合物。
【請求項99】
mが3−20である請求項70の化合物。
【請求項100】
mが1であって、RおよびRの少なくとも一つがHではなく、そしてXがH、アルキル、もしくはアルケニルである請求項70の化合物。
【請求項101】
〜Rの少なくとも一つがtert−ブチルである請求項70の化合物。
【請求項102】
〜Rの少なくとも一つがフェニルである請求項70の化合物。
【請求項103】
mが1であって、RおよびRがいずれもHであり、そしてXがアルキルもしくはアルケニルである請求項70の化合物。
【請求項104】
mが2−20であって、XがH、1乃至約6の炭素原子を含むアルキル、2乃至約6の炭素原子を含むアルケニル、F、Cl、Br、もしくはIである請求項70の化合物。
【請求項105】
mが2−20であって、XがClもしくはBrである請求項70の化合物。
【請求項106】
mが3乃至20であって、XがOHである請求項70の化合物。
【請求項107】
〜R11が、それぞれ独立に、1乃至約6の炭素原子を含むアルキルである請求項70の化合物。
【請求項108】
mが2であって;
およびRがHであり;
−O−(CR−XがRに対してオルト位であり;そして
XおよびRが、XおよびRに結合している原子を介して共に、環を形成している請求項70の化合物。
【請求項109】
上記化合物が下記で表される請求項70の化合物。
【化50】

【請求項110】
上記化合物がパラ異性体である請求項70の化合物。
【請求項111】
上記化合物が約1.0×10g/モル乃至約1.0×10g/モルの範囲にある請求項70の化合物。請求項1の方法で製造されるテレキリックポリマー。

【公表番号】特表2012−515252(P2012−515252A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546306(P2011−546306)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【国際出願番号】PCT/US2010/020841
【国際公開番号】WO2010/083181
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(504239353)ザ・ユニバーシティー・オブ・サザン・ミシシッピ (9)
【Fターム(参考)】