説明

フェムトセル・サービスの普及促進のための方法、装置及び記憶媒体

【課題】フェムトセル・サービスの普及促進のための方法等を提供する。
【解決手段】方法は、地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信することを含む。方法は、更に、少なくとも1つのフェムト基地局を地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することを含む。方法は、更に、地理的領域内における少なくとも1つの潜在的なカスタマへの少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定することを含む。方法は、更に、少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、フェムトセル・サービスの普及促進のための方法及びシステムに係る。
【背景技術】
【0002】
様々な無線技術(例えば、3G、4G、3GPP長期的エボリューション(LTE)、LTE―Advanced(LTE−A)、WiMAX、等)は、一般的にフェムト基地局(fBS)と呼ばれる、ユーザにより設置される小規模の基地局(例えば、WiMAXにおけるフェムトセル又は3GPPにおけるHome Node−B)の使用を可能にする。フェムト基地局は、無線サービスプロバイダによってユーザへ提供される。ユーザは、自身の家や職場(広く、ここでは、ホーム又はホーム・ロケーションと呼ばれる。)でフェムト基地局を設置して、局所的な無線サービスエリアの品質及び信号強さを増大させる。無線サービスプロバイダのネットワーク(WSPN)に対するフェムト基地局の帰路接続は、ユーザのホームネットワークアクセス(例えば、DSL)を介して提供される。フェムト基地局は、無線サービスプロバイダの他の基地局(例えば、マクロ基地局(MBS)及び/又は中継局(RS))と同様の無線形態で動作する(例えば、同じ許可された周波数バンドを用いる)。フェムト基地局は、MBSからフェムト基地局へのハンドオーバーが、(例えば、1つのMBSから他のMBSへのハンドオーバーと同様に)ユーザに気がつかれることなく行われることを、可能にする。
【0003】
本質的、エンドポイントは、フェムト基地局を他の基地局と見なしてよい。このように、同じ無線サービスを用いる如何なるエンドポイントも、フェムト基地局を介する接続を確立することができる。しかし、フェムト基地局のオーナーは自身のフェムト基地局を公衆に利用可能することを望まないので、オーナーは、フェムト基地局を、オーナーによって指定された閉じられた加入者グループ(CSG)のメンバーからのアクセスのみを認めるよう構成することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、フェムトセル・サービスの普及促進のための方法、装置及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の教示は、フェムトセル・サービスの普及促進のための方法及びシステムに関する。例えば、フェムトセル・サービスの普及促進のための方法は、地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信することを含む。方法は、更に、少なくとも1つのフェムト基地局を地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することを含む。方法は、更に、地理的領域内における少なくとも1つの潜在的なカスタマへの少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定することを含む。方法は、更に、少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成することを含む。
【0006】
特定の実施形態の技術的利点は、フェムトセル・サービス及びフェムト基地局を含む無線ネットワークからのサービスを普及促進する能力を含む。特定の実施形態の他の利点は、フェムト基地局を配置することで無線サービスプロバイダのネットワークに最大の利益をもたらす場所及び/又は潜在的な配置カスタマを無線サービスプロバイダが特定することができること、である。特定の実施形態の更なる利点は、無線サービスプロバイダが、潜在的な配置カスタマにフェムトセル・サービスに申し込ませるために、潜在的な配置カスタマに提示すべき特定の普及促進提言を決定することができること、である。特定の実施形態の更なる利点は、特定のフェムト基地局の配置のための初期設定パラメータが決定され得ること、である。他の技術的利点は、以下の図面、記載、及び特許請求の範囲から当業者には容易に理解されるであろう。更に、具体的な利点が先に列挙されたが、種々の実施形態は、列挙されている利点の全て若しくは一部を含んでも、又はそれらを全く含まなくてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、フェムトセル・サービスの普及促進のための方法、装置及び記憶媒体を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】特定の実施形態に従う、様々な通信ネットワークを有する通信システムを表す。
【図2】特定の実施形態に従う、コンピュータのより詳細な図を含むネットワークを表す。
【図3】特定の実施形態に従う、地理的領域内の無線サービスネットワークを評価する方法を表す。
【図4】特定の実施形態に従う、フェムトセル・サービスの普及促進の方法を表す。
【図5】特定の実施形態に従う、フェムト基地局のためのインストール設定パラメータを決定する方法を表す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
特定の実施形態及びそれらの利点のより完全な理解のために、添付の図面とともに、以下の記載を参照されたい。
【0010】
図1は、特定の実施形態に従う、様々な通信ネットワークを有する通信システムを表す。通信システム100は、複数のネットワーク110を有してよい。夫々のネットワーク110は、1又はそれ以上の異なったサービスを独立して又は他のネットワークと関連して助けるよう設計された様々な通信ネットワークのいずれであってもよい。例えば、ネットワーク110は、インターネットアクセス、無線アクセス(例えば、LTE又はWiMAX無線サービスを介する)、オンラインゲーム、データのダウンロード、ファイル共有、ピア・ツー・ピアのファイル共有(P2P)、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)呼出、ビデオ・オーバーIP呼出、又はネットワークによって一般的に提供されているその他タイプの機能を助けることができる。ネットワーク110は、有線又は無線通信のための様々なプロトコルのいずれかを用いて夫々のサービスを提供してよい。例えば、ネットワーク110aは、広くWiMAXとして知られている802.16無線ネットワーク(例えば、802.16j)であってよく、マクロ基地局(MBS)(例えば、基地局120)と、フェムト基地局(fBS)(例えば、fBS190)とを有してよい。
【0011】
説明を簡単にするため、以降では、ここで論じられる様々なエンティティ、コンポーネント、及びネットワークに関して略語が用いられることがある。「ホーム・ロケーション」は、ユーザが外部ネットワーク(例えば、インターネット)へのホームネットワークアクセスを有する場所をいう。ホーム・ロケーションはユーザの住居に限られず、例えば、ユーザの職場を含むことがある。「ホームネットワークアクセス」は、ユーザのホーム・ロケーションから1又はそれ以上の外部ネットワーク(例えば、インターネット)にアクセスするために使用される様々な技術及び/又はテクノロジのいずれかをいう。例えば、ホームネットワークアクセスは、ケーブルモデム、DSLモデム、xDSLモデム、等を有してよい。「ホームネットワーク」は、ユーザのホーム・ロケーション内で設定されるローカルエリアネットワーク(LAN)をいう。LANは、有線及び無線の両方の通信を有してよい。語「インターネット」は、インターネットにのみ限定されるよう意図されず、公共の及び私的なネットワークを含むあらゆるタイプのネットワークを含む。「インターネットサービスプロバイダ」(ISP)は、ユーザにホームネットワークアクセスを提供するエンティティをいう。「無線サービス」は、広い地理的領域にわたる無線接続をエンドポイントに提供するために無線サービスプロバイダによって使用される様々な技術及びテクノロジ(例えば、WiMAX又はLTE)のいずれかをいう。「無線サービスプロバイダ」(WSP)は、無線サービスを提供するエンティティをいう。これらの用語は簡単のために用いられるのであり、全ての可能な実施形態及び/又はシナリオの適用範囲全体を表すわけではない。例えば、ISPはWSPであってもよい。他の例として、ISPは、直接的にユーザにインターネットアクセスを提供していなくてもよい(例えば、ISPは、建物にインターネットアクセスを提供してよく、次いで、建物内のユーザは、fBSユーザにインターネットアクセスを提供してよい。)。
【0012】
図1に表される実施形態は、fBS190を含む。fBS190は、本質的に、ユーザのWSPからユーザ自身によって購入された(又は借りられた)小規模基地局であってよい。設置されると、fBS190は、地理的に小さなサービスエリアを提供してよい。このサービスエリアは、ユーザのホーム・ロケーション内の信号補償範囲を強めるために使用されてよい。幾つかの実施形態では、fBS190は、周囲基地局120と同じ無線サービスを使用してよい。例えば、特定の実施形態において、fBS190は、WSPの他の基地局120(例えば、MSB、ピコ基地局(pBS)(図示せず。)、及び/又はRS(図示せず。))と同じ許可されたスペクトル(例えば、ユーザのWSPによって許可されたスペクトル)を使用してよい。シナリオに依存して、ユーザは、他の未知のユーザと自身のfBSのサービスエリアを共有してよく(例えば、fBSは公衆fBSである。)、あるいは、ユーザは、自身のfBSのサービスエリアを既知の/認証されたユーザに制限してよく(例えば、fBSは私的fBSである。)、あるいは、それらを組み合わせてよい。既知の/認証されたユーザはCGSと呼ばれることがある。夫々のfBSユーザは各自のfBSを運営しているので、彼らは、より、CGSタイプの構成において自身のfBSを使用する傾向がある。
【0013】
図1の例となる通信システム100は6つの異なったネットワーク、すなわち、ネットワーク110a〜110fを有するが、語「ネットワーク」は、ウェブページ、電子メール、テキストチャット、VoIP、及びインスタント・メッセージを通じて送信される信号、データ又はメッセージを含む信号、データ、及び/又はメッセージを送信することができるあらゆるネットワーク又はネットワークの組み合わせを広く定義すると解されるべきである。ネットワークの適用範囲、サイズ及び/又は設定に依存して、ネットワーク110a〜100fのいずれか1つは、LAN、WAN、MAN、PSTN、WiMAXネットワーク、地球規模のネットワーク(例えば、インターネット)、イントラネット、エクトラネット、又は無線若しくは有線ネットワーキングのその他形態として実施されてよい。
【0014】
ネットワーク110は、任意の数及び組み合わせの有線リンク160、無線接続150、ノード170及び/又はエンドポイント140を有してよい。説明のために、及び単なる一例として、ネットワーク110aは、少なくとも部分的にWiMAX又はLTEを介して実施されるMANである。ネットワーク110bは、PSTNである。ネットワーク110cは、LANである。ネットワーク110dは、WAN(例えば、インターネット)である。ネットワーク110eは、無線サービス(例えば、WiMAX)をネットワーク110aに提供することに関与するWSPによって操作されるWSPNである。ネットワーク110fは、インターネットアクセスを含むホームネットワークアクセスをユーザに提供することに関与するISPによって操作されるインターネットサービスプロバイダネットワーク(ISPN)である。図1には図示されていないが、ISPNネットワーク110fは、サーバ、モデム、ゲートウェイ、及び各自のサービスを提供するために必要とされるその他コンポーネントを有してよい。
【0015】
ネットワーク110は、6つの別個のネットワークとして表されているが、シナリオに依存して、ネットワークのいずれか2つ又はそれ以上は単一ネットワークであってよい。例えば、WSP及びISPは、同じネットワーク上で両方のサービスのための必要なコンポーネントを保持する同じビジネス・エンティティであってよく、このようにして、ISPNネットワーク110f及びWSPNネットワーク110eを単一のネットワークにまとめることができる。更に、ネットワーク110の間の相互接続は、図1に表されているものとは異なってよい。例えば、ユーザが自身のインターネットアクセスのためにデジタル加入者回線(DSL)を用いる場合には、ユーザのネットワークアクセス装置180はPSTN110bへ接続してよい。
【0016】
一般的に、ネットワーク110は、エンドポイント140及び/又はノード170の間のパケット、セル、フレーム、又は他の情報部分(ここでは、広く「パケット」と呼ばれる。)の通信を提供する。特定の実施形態において、ネットワーク110a及び110c〜110fはIPネットワークであってよい。IPネットワークは、データをパケットに置いて、選択されたあて先へ1又はそれ以上の通信パスに沿って各パケットを個別に送信することによって、データを送信する。ネットワーク110bは、例えば、交換局、セントラルオフィス、携帯電話中継局、ページャ中継局、遠隔端末、及び世界中に配置されている他の関連する電気通信設備を含むPSTNであってよい。ネットワーク110dは、ゲートウェイを介してネットワーク110bへ結合されてよい。実施形態に依存して、ゲートウェイは、ネットワーク110b及び/又は110dの一部であってよい(例えば、ノード170e及び/又は170cはゲートウェイを有してよい。)。ゲートウェイは、PSTN110bが、非PSTNネットワーク(例えば、ネットワーク110a又は110c〜110fのいずれか1つ)と通信可能であるようにすることができる。
【0017】
ネットワーク110a又は110c〜110fのいずれかは、他のIPネットワーク(インターネットを含むが、これに限られない)へ結合されてよい。IPネットワークは一般的なデータ送信方法を共有するので、信号は、異なった、しかし相互に接続されたIPネットワーク上に置かれている装置間で送信されてよい。他のIPネットワークへ結合されることに加えて、ネットワーク110a又は110c〜110fのいずれかは、また、インターフェース又はコンポーネント(例えば、ゲートウェイ)の使用を通じて非IPネットワークへも結合されてよい。同様に、PSTN110bは、IPネットワークを含む他のネットワークへインターフェース又はゲートウェイを介して接続することができる。
【0018】
ネットワーク110は、複数の有線リンク160、無線接続150、及びノード170を介して互いへ及び他のネットワークと接続されてよい。有線リンク160、無線接続150、及びノード170は様々なネットワークを接続するのみならず、エンドポイント140を互いに、及びネットワーク110のいずれ又はその一部へ結合されるその他コンポーネントと相互接続する。ネットワーク110の相互接続は、エンドポイント140が相互間でデータ及び制御信号をやり取りすることを可能にするとともに、あらゆる中間コンポーネント又は装置がデータ及び制御信号をやり取りすることを可能にする。従って、エンドポイント140のユーザは、ネットワーク110の1又はそれ以上へ結合されている夫々のネットワークコンポーネントの間でデータ及び制御信号を送受信可能であってよい。
【0019】
図示されている実施形態では、無線接続150f及び150gは、例えばWiMAXを用いるエンドポイント140と基地局120又はfBS190との間の無線リンクを表す。他の実施形態では、無線接続150は、他の無線技術及び/又はプロトコル(例えば、LTE又はLTE−A)を使用してよい。WiMAX、LTE、又はLTE−A MBSの拡大されたレンジは、1又はそれ以上の中継局、pBS、及び/又はfBSとともに、特定の場合において、ネットワーク110aがMANに関連するより大きな地理的範囲をカバーすることを可能にする。
【0020】
ノード170は、ネットワークコンポーネント、モデム、セッション境界コントローラ、ゲートキーパー、ISPNゲートウェイ、WSPNゲートウェイ、セキュリティ・ゲートウェイ、OAM&P(operation administration maintenance and provisioning)サーバ、ネットワークアクセスプロバイダ(NAP)サーバ、基地局、カンフェレンス・ブリッジ、ルータ、ハブ、スイッチ、ゲートウェイ、エンドポイント、又は通信システム100におけるパケットの交換を可能にする任意数の通信プロトコルを実施するその他ハードウェア、ソフトウェア、若しくは埋め込み型ロジックのいずれかの組み合わせを有してよい。例えば、ノード170eは、ゲートウェイを有してよい。ゲートウェイとして、ノード170eは、ネットワーク110b、すなわち、PSTNネットワークが、他の非PSTNネットワーク(例えば、ネットワーク110d、すなわち、IPネットワーク)からの通信を送受信可能であるようにすることができる。幾つかの事例において、ゲートウェイとして、ノード170eは、ネットワーク110b及び110dによって使用される様々なプロトコルの間の通信を変換してよい。
【0021】
特定の実施形態において、ネットワーク110eは、1又はそれ以上の無線サービスを提供する際に使用される様々なサーバ、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、及び他のノードを有してよい。例えば、WSPN110eは、移動度管理エンティティ(MME(mobility management entity))130b、セキュリティ・ゲートウェイ130a、サービング・ゲートウェイ130d、及びホームノード・ゲートウェイ130cを有する。MME130bは、様々なエンドポイントから受信されるバインディングを記憶し、体系化し、及び/又は保持することに関与してよい。セキュリティ・ゲートウェイ130aは、複数の、論理的な別個のセキュリティ・ゲートウェイを有してよい。ゲートウェイは論理的に分離されてよいが、それらは物理的にはコロケージョンされても又は分離されてもよい。セキュリティ・ゲートウェイ130aは、エンドポイントがインターネットを介してWSPN110eにアクセスするために及び/又はfBSがWSPN110eにアクセスするために、セキュリティをWSPN110eに提供してよい。特定の実施形態において、このセキュリティは、2つの論理的に分離されたセキュリティ・ゲートウェイによって、提供されてよい。例えば、一方のセキュリティ・ゲートウェイは、インターネットに基づく接続に関与してよく、他方、第2の別個のセキュリティ・ゲートウェイは、fBSに基づく接続に関与してよい。
【0022】
ホームノード・ゲートウェイ130cは、コントロール・プレーン(Control-Plane)のためのコンセントレータとして働いてよい(例えば、S1−MMEインターフェース)。幾つかの実施形態において、ホームノード・ゲートウェイ130cは、ユーザプレーンをホームノード・ゲートウェイ130cへ及びサービング・ゲートウェイ130dへと終端してよい。ホームノード・ゲートウェイ130cは、ホームノード・ゲートウェイ130cとサービング・ゲートウェイ130dとの間でユーザプレーン・データを中継するための中継機能を提供してよい。幾つかの実施形態において、ホームノード・ゲートウェイ130cは、NASノード選択機能(NNSF(NAS Node Selection Function))をサポートしてよい。特定のコンポーネントについてWSPN110e内で記載及び図示してきたが、WSPNは、異なった、より少ない、又は更なるコンポーネントを有してよい。
【0023】
ネットワークアクセス装置180は、ハードウェア、コンピュータ読出可能な媒体に記憶されているソフトウェア、及び/又はハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)のあらゆる組み合わせによりfBS190へのホームネットワークアクセスを提供してよい。幾つかの実施形態では、ネットワークアクセス装置180は、ユーザのISPによって供給されてよい。例えば、ユーザのISPがケーブル会社である場合には、ISPはネットワークアクセス装置180としてケーブルモデムを供給してよい。他の例として、ユーザのISPが電話会社である場合には、ISPはネットワークアクセス装置180としてxDSLモデムを供給してよい。明らかなように、ネットワークアクセス装置180は、fBS190以外の他のコンポーネントへのホームネットワークアクセスを提供してよい。例えば、ユーザは、自身のパーソナルコンピュータをネットワークアクセス装置180へ接続して、インターネットへアクセスしてよい。
【0024】
エンドポイント140及び/又はノード170は、ハードウェア、コンピュータ読出可能な媒体に記憶されたソフトウェア、及び/又はハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)のあらゆる組み合わせにより、データ又はネットワークサービスをユーザに提供してよい。例えば、エンドポイント140のいずれか1つは、携帯電話機、IP電話機、コンピュータ、ビデオモニタ、カメラ、パーソナルデータアシスタント、あるいは、ネットワーク110の1又はそれ以上を用いるパケット(又はフレーム)の通信をサポートするその他ハードウェア、ソフトウェア及び/又はエンコードされたロジックであってよい。エンドポイント140は、更に、無人又は自動システム、ゲートウェイ、他の中間コンポーネント、あるいは、データ及び/又は信号を送受信することができる他の装置を有してよい。
【0025】
図1は、特定の数及び構成のエンドポイント、接続、リンク、及びノードを表しているが、通信システム100は、あらゆる数及び配置の、データ通信のためのそのようなコンポーネントも考慮する。更に、通信システム100の要素には、互いに対して中央に位置している(ローカル)又は通信システム100の全体にわたって分布しているコンポーネントが含まれてよい。
【0026】
図2は、特定の実施形態に従う、コンピュータのより詳細な図を含むネットワークを表す。表されているネットワーク200は、コンピュータ210、ネットワーク220、及び記憶領域230a〜230cを有する簡単なシナリオである。コンピュータ210は、1又はそれ以上のコンピュータシステムの1又はそれ以上の部分を有してよい。特定の実施形態において、そのようなコンピュータシステムの1又はそれ以上は、ここで記載又は図示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを実行してよい。特定の実施形態において、1又はそれ以上のコンピュータシステムは、ここで図示又は記載されている機能を提供してよい。幾つかの実施形態では、1又はそれ以上のコンピュータシステムで実行されるエンコードされたソフトウェアは、ここで記載又は図示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを実行し、あるいは、ここで記載又は図示されている機能を提供してよい。
【0027】
コンピュータ210のコンポーネントは、あらゆる適切な物理的形態、構成、数、タイプ及び/又はレイアウトを有してもよい。限定されない例として、コンピュータ210は、埋め込み式コンピュータシステム、システム・オン・チップ(SOC)、シングルボード・コンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータ・オン・モジュール(COM)又はシステム・オン・モジュール(SOM))、デスクトップ型コンピュータシステム、ラップトップ若しくはノートブック型コンピュータシステム、対話型キオスク、メインフレーム、コンピュータシステムのメッシュ、携帯電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、サーバ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。必要に応じて、コンピュータ210は、1又はそれ以上のコンピュータシステムを有しても、中央集権型又は分散型であっても、複数の場所に及んでも、複数の機械に及んでも、あるいは、クラウドに存在してもよい。クラウドは、1又はそれ以上のネットワークにおける1又はそれ以上のクラウドコンポーネントを有してよい。一実施形態において、コンピュータ210は、無線システムレベルのシミュレータ、又は民間放送ラジオの計画ツールであってよい。
【0028】
必要に応じて、コンピュータ210は、ここで記載又は例示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを、実質的な空間的又は時間的な制限なしに、実行してよい。限定されない例として、コンピュータ210は、ここで記載又は例示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを、実時間において又はバッチモードにおいて、実行してよい。1又はそれ以上のコンピュータは、必要に応じて、ここで記載又は例示されている1又はそれ以上の方法の1又はそれ以上のステップを、異なった時点で又は異なった場所で、実行してよい。
【0029】
表されている実施形態では、コンピュータ210は、プロセッサ211と、メモリ213と、記憶装置215と、インターフェース217と、バス212とを有してよい。これらのコンポーネントは、後述されるように、fBSを含む無線ネットワークを計画し、設計し、評価するよう協働してよい。特定のネットワークが、特定の配置において特定の数の特定のコンポーネントを有するように表されているが、本開示は、あらゆる適切な配置においてあらゆる適切な数のあらゆる適切なコンポーネントを有するあらゆる適切なネットワーク200を考えている。簡単のために、コンピュータ210のコンポーネントのみが表されている。ネットワーク200における他の装置は、コンピュータ210に関して後述されるコンポーネントの1又はそれ以上を有してよい。
【0030】
プロセッサ211は、マイクロプロセッサ、コントローラ、又はその他適切なコンピュータ装置、リソース、あるいは、単独で又は他のコンポーネント(例えば、夫々、メモリ213)と共に、fBSを含む無線ネットワークを計画し、設計し、評価する機能を提供するよう動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又はエンコードされたロジックの組み合わせであってよい。そのような機能は、ここで記載されている様々な特徴を提供することを含む。例えば、プロセッサ221は、fBSを配置すべき1又はそれ以上の配置カスタマを特定してよい。少なくとも部分的にプロセッサ211によって提供される更なる例及び機能については、以下で論じられる。
【0031】
特定の実施形態において、プロセッサ211は、命令(例えば、コンピュータプログラムを構成するもの)を実行するためのハードウェアを有してよい。限定されない例として、命令を実行するよう、プロセッサ211は、内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ213、又は記憶装置215から命令を取り出し(すなわち、フェッチし)、それらをデコードして実行し、次いで、1又はそれ以上の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、メモリ213、又は記憶装置215に書き込んでよい。
【0032】
特定の実施形態において、プロセッサ211は、データ、命令、又はアドレスのための1又はそれ以上の内部キャッシュを有してよい。本開示は、必要に応じて、あらゆる適切な数のあらゆる適切な内部キャッシュを含むプロセッサ211を考えている。限定されない例として、プロセッサ211は、1又はそれ以上の命令キャッシュ、1又はそれ以上のデータキャッシュ、及び1又はそれ以上の変換索引バッファ(TLB(translation lookaside buffer))を有してよい。命令キャッシュ内の命令は、メモリ213又は記憶装置215内の命令のコピーであってよい。命令キャッシュは、プロセッサ211によるそれらの命令の取り出しを速めることができる。データキャッシュ内のデータは、プロセッサ211における命令実行が働くメモリ213又は記憶装置215内のデータ、プロセッサ211におけるその後の命令実行によるアクセスのための又はメモリ213若しくは記憶装置215への書き込みのためのプロセッサ211で実行された前の命令の結果、あるいは、他の適切なデータ、のコピーであってよい。データキャッシュは、プロセッサ211による読出又は書込動作を速めることができる。TLBは、プロセッサ211のための仮想アドレス変換を速めることができる。特定の実施形態において、プロセッサ211は、データ、命令、又はアドレスのための1又はそれ以上の内部レジスタを有してよい。実施形態に依存して、プロセッサ211は、必要に応じて、あらゆる適切な数のあらゆる適切な内部レジスタを有してもよい。必要に応じて、プロセッサ211は、1又はそれ以上の算術論理演算ユニット(ALU)を有しても、マルチコア・プロセッサであっても、1又はそれ以上のプロセッサ211を有しても、あるいは、その他適切なプロセッサであってもよい。
【0033】
メモリ213は、次のものに限られないが、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、リムーバブル媒体、あるいは、その他適切な局所的な又は遠隔のメモリコンポーネントを含むあらゆる形態の揮発性又は不揮発性のメモリであってよい。メモリ213は、コンピュータ読出可能な媒体に埋め込まれているソフトウェア、及び/又は、ハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)を含む、コンピュータ210によって利用されるあらゆる適切なデータ又は情報を記憶してもよい。特定の実施形態において、メモリ213は、プロセッサ211が実行する命令又はプロセッサ211が作用するデータを記憶するメインメモリを有してよい。限定されない例として、コンピュータ210は、記憶装置215又は他のソース(例えば、他のコンピュータシステム、他の記憶エリア230、又は遠隔トランシーバ)からメモリ213へ命令をロードしてよい。次いで、プロセッサ211は、メモリ213から内部レジスタ又は内部キャッシュへ命令をロードしてよい。命令を実行するよう、プロセッサ211は、内部レジスタ又は内部キャッシュから命令を取り出し、それらをデコードしてよい。命令の実行中又はその後に、プロセッサ211は、1又はそれ以上の結果(中間又は最終の結果であってよい。)を内部レジスタ又は内部キャッシュに書き込んでよい。次いで、プロセッサ211は、それらの結果の1又はそれ以上をメモリ213へ書き込んでよい。特定の実施形態において、プロセッサ211は、(記憶装置215又は他の場所とは対照的に)1又はそれ以上の内部レジスタ若しくは内部キャッシュにおける又はメモリ213における命令のみを実行してよく、且つ、(記憶装置215又は他の場所とは対照的に)1又はそれ以上の内部レジスタ若しくは内部キャッシュにおける又はメモリ213におけるデータに対してのみ動作してよい。
【0034】
バス212は、コンピュータ210のコンポーネントを互いに結合するためのハードウェア、コンピュータ読出可能な媒体に埋め込まれているソフトウェア、及び/又は、ハードウェアに組み込まれ若しくは別なふうに記憶されているエンコードされたロジック(例えば、ファームウェア)のあらゆる組み合わせを有してよい。限定されない例として、バス212は、AGP(Accelerated Graphics Port)若しくは他のグラフィックスバス、EISA(Enhanced Industry Standard Architecture)バス、フロントサイドバス(FSB)、HT(HYPERTRANSPORT)インターコネクト、ISA(Industry Standard Architecture)バス、INFINIBANDインターコネクト、LPC(low-pin-count)バス、メモリバス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI−X(PCI-Express)バス、SATA(serial advanced technology attachment)バス、VLB(Video Electronics Standards Association local)バス、若しくはその他適切なバス、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。バス212は、必要に応じて、あらゆる数、タイプ及び/又は構成のバス212を有してもよい。特定の実施形態において、1又はそれ以上のバス212(夫々がアドレスバス及びデータバスを有する。)は、プロセッサ211をメモリ213へ結合してよい。バス212は、後述されるように、1又はそれ以上のメモリバスを有してよい。特定の実施形態において、1又はそれ以上のメモリ管理ユニット(MMU)は、プロセッサ211とメモリ213との間に存在し、プロセッサ211によって要求されるメモリ213へのアクセスを助けてよい。特定の実施形態において、メモリ213は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を有してよい。このRAMは、必要に応じて、揮発性メモリであってよい。必要に応じて、このRAMは、動的RAM(DRAM)又は静的RAM(SRAM)であってよい。更に、必要に応じて、このRAMは、シングルポート若しくはマルチポートRAM、又はあらゆる適切なタイプのRAM若しくはメモリであってもよい。メモリ213は、必要に応じて、1又はそれ以上のメモリ213を有してよい。
【0035】
特定の実施形態において、記憶装置215は、データ又は命令のための大容量記憶装置を有してよい。限定されない例として、記憶装置215は、HDD、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気光学ディスク、磁気テープ、若しくはユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。記憶装置215は、必要に応じて、リムーバブル又は非リムーバブル(すなわち、固定された)媒体を有してよい。記憶装置215は、必要に応じて、コンピュータ210の内部又は外部にあってよい。特定の実施形態において、記憶装置215は、不揮発性のソリッドステートメモリであってよい。特定の実施形態において、記憶装置215は、読出専用メモリ(ROM)を有してよい。必要に応じて、このROMは、マスクプログラムROM、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、消去再書込ROM(EAEOM)、若しくはフラッシュメモリ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせであってよい。記憶装置215は、あらゆる適切な物理的な形態をとってもよく、あらゆる適切な数又はタイプの記憶装置を有してもよい。記憶装置215は、必要に応じて、プロセッサ211と記憶装置215との間の通信を助ける1又はそれ以上の記憶制御ユニットを有してよい。
【0036】
特定の実施形態において、インターフェース217は、1又はそれ以上のI/Oデバイスのための1又はそれ以上のインターフェースを有してよい。それらのI/Oデバイスのうち1又はそれ以上は、人とコンピュータ210との間の通信を可能にしてよい。限定されない例として、I/Oデバイスは、キーボード、キーパッド、マイクロホン、モニタ、マウス、プリンタ、スキャナ、スピーカ、静止カメラ、スタイラス、タブレット、タッチスクリーン、トラックボール、ビデオカメラ、他の適切なI/Oデバイス、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。I/Oデバイスは、1又はそれ以上のセンサを有してよい。特定の実施形態は、あらゆる適切なタイプ及び/又は数のI/Oデバイスと、それらのためのあらゆる適切なタイプ及び/又は数のインターフェース217とを有してよい。必要に応じて、インターフェース217は、プロセッサ211がそれらのI/Oデバイスのうち1又はそれ以上を駆動することを可能にする1又はそれ以上のデバイス又はエンコードされたソフトウェアドライバを有してよい。インターフェース217は、必要に応じて、1又はそれ以上のインターフェース217を有してよい。
【0037】
ここで、コンピュータ可読記憶媒体との言及は、1又はそれ以上の有形なコンピュータ可読記憶媒体の処理構成を含む。限定されない例として、コンピュータ可読記憶媒体は、必要に応じて、半導体に基づく又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は特定用途向けIC(ASIC))、ハードディスク、HDD、ハイブリッドハードドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、磁気光学ディスク、磁気光学ドライブ、フロッピーディスク(登録商標)、フロッピーディスク(登録商標)ドライブ(FDD)、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、ソリッドステートドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュアデジタル(SD)カード、SDドライブ、フラッシュメモリカード、フラッシュメモリドライブ、若しくはその他の適切なコンピュータ可読記憶媒体、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。ここで、コンピュータ可読記憶媒体との言及は、35U.S.C第101条において保護対象となっていない如何なる媒体も除外する。ここで、コンピュータ可読記憶媒体との言及は、35U.S.C第101条において保護対象となっていない限りにおいて、信号伝送の一時的な形態(例えば、伝播する電気的又は電磁的な信号自体)を除外する。
【0038】
特定の実施形態は、あらゆる適切な記憶装置を実装する1又はそれ以上の持続性コンピュータ可読記憶媒体を有してよい。特定の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、必要に応じて、プロセッサ211の1又はそれ以上の部分(例えば、1又はそれ以上の内部レジスタ又はキャッシュ)、メモリ213の1又はそれ以上の部分、記憶装置215の1又はそれ以上の部分、あるいは、それらの組み合わせを実装する。特定の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、RAM又はROMを実装する。特定の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性又は持続性のメモリを実装する。特定の実施形態において、1又はそれ以上のコンピュータ可読記憶媒体は、エンコードされたソフトウェアを組み込む。
【0039】
ここで、エンコードされたソフトウェアとの言及は、必要に応じて、1又はそれ以上のアプリケーション、バイトコード、1又はそれ以上のコンピュータプログラム、1又はそれ以上の実行ファイル、1又はそれ以上の命令、ロジック、マシンコード、1又はそれ以上のスクリプト、あるいは、ソースコードを包含してよく、それらは、コンピュータ可読記憶媒体において記憶又はエンコードされている。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、コンピュータ可読記憶媒体において記憶又はエンコードされている1又はそれ以上のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(ASI)を有する。特定の実施形態は、あらゆる適切なタイプ又は数のコンピュータ可読記憶媒体において記憶又はエンコードされているあらゆる適切なプログラミング言語又はプログラミング言語の組み合わせにおいて記述され又は別なふうに表現されるあらゆる適切なエンコードされたソフトウェアを使用してもよい。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、ソースコード又はオブジェクトコードとして表されてよい。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、より高度なプログラミング言語(例えば、C、Perl、又はそれらの適切な拡張)において表される。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、より低レベルのプログラミング言語(例えば、アセンブリ言語(すなわち、マシンコード))において表される。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、JAVA(登録商標)において表される。特定の実施形態において、エンコードされたソフトウェアは、HTML(Hyper Text Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)、又は他の適切なマークアップ言語において表される。
【0040】
コンピュータ210は、ネットワーク220に結合される。ネットワーク220は、ハードウェア、ソフトウェア、エンコードされたロジック、又はそれらのあらゆる組み合わせを有してよい。語「ネットワーク」は、ウェブページ、電子メール、テキストチャット、VoIP、及びインスタント・メッセージを通じて送信される信号、データ又はメッセージを含むがそれらに限定されない信号、データ、及び/又はメッセージを送信することができるあらゆるネットワーク又はネットワークの組み合わせを広く定義すると解されるべきである。ネットワークの適用範囲、サイズ及び/又は設定に依存して、ネットワーク220(又はその構成ネットワークのいずれか)は、LAN、WAN、MAN、PSTN、WiMAXネットワーク、地球規模のネットワーク(例えば、インターネット)、イントラネット、エクトラネット、又は無線若しくは有線ネットワーキングのその他形態として実施されてよい。一般的に、ネットワーク220は、様々な構成要素の間のパケット、セル、フレーム、又は他の情報部分(ここでは、広く「パケット」と呼ばれる。)の通信を提供する。より具体的には、ネットワーク220は、コンピュータ210を1又はそれ以上の記憶エリア230に結合してよく、それにより、コンピュータ210は、記憶エリア230に記憶されているあらゆる情報にアクセスすることができる。
【0041】
特定の実施形態において、記憶エリア230は、データ又は命令のための大容量記憶装置を有してよい。限定されない例として、記憶エリア230は、HDD、フロッピーディスク(登録商標)ドライブ、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気光学ディスク、磁気テープ、若しくはユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせを有してよい。記憶エリア230は、必要に応じて、リムーバブル又は非リムーバブル(すなわち、固定された)媒体を有してよい。特定の実施形態において、記憶エリア230は、不揮発性のソリッドステートメモリであってよい。特定の実施形態において、記憶エリア230は、読出専用メモリ(ROM)を有してよい。必要に応じて、このROMは、マスクプログラムROM、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、消去再書込ROM(EAEOM)、若しくはフラッシュメモリ、又はそれらの2若しくはそれ以上の組み合わせであってよい。記憶エリア230は、あらゆる適切な物理的な形態をとってもよく、あらゆる適切な数又はタイプの記憶装置を有してもよい。特定の実施形態において、記憶エリア230は、コンピュータ210によってアクセス可能なデータベースを参照してよい。特定の実施形態において、記憶エリア230は、fBSを含む無線ネットワークを計画し、設計し、評価するためのあらゆる適切なデータを記憶してよい。例えば、記憶エリア230は、地理的領域に関連する人口学的情報(例えば、人口密度、収益、加入状態、等)、地理的領域に関連する地理的情報(都市、国、州、建物、等)、地理的領域に関連する地形情報(例えば、高度、植生、等)、サービスプロバイダによって提供されるサービスのための現在の加入者情報、無線ネットワークのための現在の許可スペクトル情報、使用許諾に利用可能なスペクトルに関する情報、使用許諾利用可能スペクトルに関連するライセンス費用情報、地理的領域内にfBSを配置することに関連する配置費用情報(例えば、設置費用、サイトリース費用、スペクトル使用許諾費用、等)、地理的領域内にfBSを配置することに関連するデータスループットの変化の情報、地理的領域内にfBSを配置するために請求されると期待される料金に関する情報(例えば、通常カスタマ料金、昇格カスタマ料金、等)、及び/又はfBSを含む無線ネットワークを計画し、設計し、評価する間に使用され又は作成されるその他の適切な情報を記憶してよい。
【0042】
ここまで、複数の異なる実施形態及び特徴について提示してきた。特定の実施形態は、動作ニーズ及び/又はコンポーネント制限に依存して、それらの特徴のうち1又はそれ以上を組み合わせてよい。これは、様々な組織及びユーザのニーズに対するネットワーク200の素晴らしい適応能力を可能にすることができる。幾つかの実施形態は、追加の又は異なった特徴を含んでよい。特定の実施形態において、コンピュータ210の機能は、追加の又は異なった装置によって提供されてよい。
【0043】
特定の実施形態に従って、本開示の教示は、fBSを含む無線ネットワークを計画し、設計し、評価することに関連する。従来、無線サービスプロバイダは、フェムトセル・サービス及びfBSを提供する無線ネットワークを有効に計画し、設計し、又は評価することができなかった。具体的に、様々な障害が、フェムトセル・サービス及びfBSに関して無線ネットワークの計画、設計及び評価を実行不可能にしてきた。例えば、基地局の配置が無線サービスプロバイダによって制御される従来の基地局(例えば、MBS、pBS、RS、等)とは異なり、無線サービスプロバイダは、ほとんど又は全くfBSnoハイ値に対する制御を有さない。特に、fBSは個々のカスタマによって所有又は賃借されているので、無線サービスプロバイダは、どのホーム・ロケーションがそれに配置されたfBSを有するかどうかを知らない。更に、無線サービスプロバイダは、fBSがカスタマのホーム・ロケーション内でどこに配置されるのかに対してほとんど制御を有することがない。従って、潜在的なfBSサイトロケーションの数が従来の基地局よりも著しく多いので、fBSロケーションの可能な組み合わせを全て評価することは実行不可能である。他の例として、fBSのための無線サービスエリアは、従来の基地局のものよりも著しく狭い。特に、MBSの無線サービスエリアは数平方マイルであってよく、一方、fBSの無線サービスエリアは比較的小さい範囲(例えば、家の中)に制限される。このように、fBSを含むネットワークを計画し、設計し、評価することは、従来、実行不可能であった。
【0044】
一実施形態において、無線ネットワークの計画、設計及び評価は、3段階の工程を有してよい。すなわち、(1)特定の地理的領域内でフェムトセル・サービスを開始する前にサービスプロバイダが戦略的判断を行うのを助ける「プレプランニング」段(図3)、(2)サービスプロバイダの利益になりうるフェムトセル・サービスへの加入を有する特定のカスタマ群にサービスプロバイダがフェムトセル・サービスを普及させるのを助ける「プロモーション」段(図4)、及び(3)サービスプロバイダがより速いfBS配置の成功のためにインストール設定パラメータを決定するのを助ける「オペレーション」段(図5)。幾つかの実施形態では、シナリオに依存して、プレプランニング段は、新しい無線サービスの配置計画の間に、従来の無線ネットワーク(例えば、MBS、pBS、RS、等を有する無線ネットワーク)が完全には配置されていないが計画された後に、又は従来の無線ネットワークが地理的領域内に配置された後に、起こってよい。特定の実施形態において、プロモーション段は、無線サービスがサービスプロバイダによって開始された後に、起こってよい。更なる実施形態において、オペレーション段は、無線サービスがサービスプロバイダによって開始された後に、及び/又は潜在的な配置カスタマが特定される(例えば、fBSのための要求が潜在的な配置カスタマから受信された)ときはいつでも、起こってよい。
【0045】
後述される図3乃至5の夫々は、fBSの配置に言及してよい。一実施形態において、fBSの配置は、フェムトセル・サービスをカスタマに提供するための如何なる適切な動作も含んでよい。例えば、fBSの配置は、fBS設備をカスタマに提供すること、フェムトセル・サービスをfBSに提供すること、動作のためにfBSを設定すること、又はfBSを配置することに関連するその他適切な動作を有してよい。
【0046】
更に、後述される図3乃至5の夫々は、「潜在的な配置カスタマ」に言及してよい。一実施形態において、潜在的な配置カスタマは、あらゆる適切な人物、社会的機関、企業、又はfBSが潜在的に配置される可能性があるその他適切なエンティティを有してよい。更なる実施形態において、潜在的な配置カスタマは、無線サービスプロバイダによるフェムトセル・サービスに加入しない無線サービスプロバイダの既存カスタマ(例えば、彼らは、無線サービスプロバイダによって提供される他の無線サービスに加入してよい。)、又は無線サービスプロバイダによる無線サービスにも無線サービスプロバイダによるフェムトセル・サービスにも加入しない人々若しくはエンティティ(例えば、非カスタマ)を有してよい。
【0047】
図3は、特定の実施形態に従う、地理的領域内で無線サービスネットワークを評価する方法を表す。特定の実施形態において、この方法は、無線サービスプロバイダが、地理的領域内でfBSを配置することに関して戦略的判断を行うことを可能にすること、ができる。例えば、この方法において行われる決定に基づき、無線サービスプロバイダは、無線サービスネットワークの性能と、fBSを組み込むことがその性能に如何に作用しうるかとを、高いレベルで理解することができる。特に、無線サービスプロバイダは、fBSが無線キャパシティ、帰路キャパシティ、レイテンシー、トラフィック(例えば、MBSからfBSへリダイレクトされるトラフィック)のフロー、及び収益に如何に作用するのかを決定することができる。従って、無線サービスプロバイダは、地理的領域内でフェムトセル・サービスを配置すべきか否かを決定することができ、更に、地理的領域内のフェムトセル・サービスの価格を決定することができる。
【0048】
一実施形態において、図3の方法は、コンピュータ(例えば、図2のコンピュータ210)によって実行されてよい。そのようなものとして、図3の方法は、無線システムレベルのシミュレータ、又は民間放送ラジオの計画ツールによって、実行されてよい。
【0049】
方法はステップ310から開始する。ステップ310で、コンピュータは、地理的領域内の基地局に関連する無線サービエリアを示す情報を受信する。情報は、既に配置されている又は将来配置されることが計画されている基地局に関連してよい。無線サービスエリア情報が、計画される基地局の配置に基づく場合に、情報は、基地局の配置のシミュレーションに基づいてよい。無線サービスエリア情報が、実際の基地局の配置に基づく場合に、情報は、地理的領域内で行われる測定、配置される基地局のシミュレーション、又はそれらの組み合わせに基づいてよい。一実施形態において、基地局に関連する無線補償範囲は、あらゆる適切なタイプの基地局に関連する無線補償範囲を含んでよい。例えば、基地局は、MBS、pBS、RS、又はその他適切な基地局を有してよい。無線サービスエリア情報は、とりわけ、無線ネットワークの現在のキャパシティを決定するために、及び/又は無線補償範囲が1若しくはそれ以上の性能限界を満たさない地理的領域内の場所を特定するために、使用されてよい。例えば、特定された場所は、無線信号強度が弱いか又は利用可能なバンド幅が不十分である地理的領域内のエリアであってよい。
【0050】
ステップ314で、コンピュータは、地理的領域内の潜在的なカスタマの数を決定する。一実施形態において、コンピュータは、人口学的情報に基づき潜在的なカスタマの数を決定してよい。例えば、コンピュータは、地理的領域と関連する人口学的情報を受信してよい。そのような人口学的情報は、現在の人口レベル、人口と関連する住所、期待される人口伸び率、無線サービスプロバイダの現在のカスタマに関する情報、年齢分布、家計所得、教育レベル、又は地理的情報に関するその他適切な人口学的情報を有してよい。そのような人口学的情報は、更に、米国国税調査局からアクセス可能なあらゆる情報を含んでよい。
【0051】
人口学的情報が受信されると、コンピュータは、地理的領域内の人口のサブセットを特定する。サブセットは、無線信号が望まれるように機能していない特定された場所、何らかの適切な人口統計的要因の分析、又はそれらの組み合わせに基づき特定されてよい。例えば、コンピュータは、家計所得範囲、年齢範囲、教育レベル範囲、等に基づき特定してよい。人口のサブセットが特定された後、次いで、コンピュータは、人口のサブセットに申込み確率を乗じることによって、潜在的なカスタマの数を決定してよい。申込み確率は、例えば、従来の配置、他の無線サービスプロバイダによる配置、無線サービスの歴史的導入の他の要因、又はそれらの組み合わせに基づいて無線サービスプロバイダによって提供される歴史的データに基づいてよい。幾つかの実施形態では、申込み確率は、地理的領域内の人口の家計所得範囲、年齢範囲、教育レベル、等の関数に基づいてよい。
【0052】
幾つかの実施形態において、コンピュータは、以前のカスタマ(例えば、無線サービスプロバイダによって提供された無線サービスの旧世代に申し込んでいたカスタマ)のリストに基づき潜在的なカスタマの数を決定してよい。そのようなものとして、潜在的なカスタマの数は、無線サービスプロバイダによってアクセス可能な既存のカスタマデータベースを用いて決定されてよい。
【0053】
特定の実施形態において、潜在的な配置カスタマは、潜在的なカスタマの数に基づき特定されてよい。幾つかの実施形態では、潜在的な配置カスタマは、更に、地理的領域内で無線サービスプロバイダが確保する市場シェアに基づき特定されてよい。例えば、コンピュータは、潜在的なカスタマのサブセットを計算するために、潜在的なカスタマ(例えば、地理的領域内に住んでいる人々)の総数に市場シェア(例えば、既に無線サービスプロバイダのカスタマである地理的領域内の人々の割合)を乗じてよい。そのような例において、市場シェアは、コンピュータによって決定されてよく、又はユーザによってコンピュータに入力されてよい。特定の実施形態において、潜在的なカスタマの数が人口学的情報を用いて計算される場合は、コンピュータは、地理的領域内の住所の全ての中からランダムに住所を選択してよい。他の実施形態では、潜在的なカスタマの数が以前のカスタマのリストを用いて計算される場合は、コンピュータは、リスト上の住所の中からランダムに住所を選択してよい。
【0054】
ステップ318で、コンピュータは、無線サービスエリアの現在の性能を決定する。一実施形態において、コンピュータは、ステップ310においてコンピュータが受信した無線サービスエリアを示す情報に基づき、現在の性能を決定する。一実施形態において、無線サービスエリアの現在の性能は、地理的領域内の基地局によって提供される補償範囲及びスループットを参照してよい。また、現在の性能は、無線補償範囲を提供する費用(例えば、保守、動作、等)を参照してよい。無線システムの現在の性能は、あらゆる適切な情報を用いてあらゆる適切な方法において決定されてよい。
【0055】
ステップ322で、コンピュータは、限界性能要件を決定する。限界性能要件は、如何なる適切な無線性能要件も有してよい。例えば、限界性能要件は、ピーク利用時間中に地理的領域内で必要とされる全体的な無線キャパシティを有してよい。他の例として、限界性能要件は、平均利用時間中に地理的領域内で必要とされる全体的な無線キャパシティを有してよい。一実施形態において、限界性能要件は、無線システムネットワークがどの程度の使用を受けると期待されるかのインジケーションを提供してよい。特定の実施形態において、限界性能要件は、カスタマの数における期待される成長を反映するよう、望ましい将来の性能要件に基づいてよい。期待される成長は、上記の潜在的なカスタマの数及び/又は申込み確率に基づいてよい。限界は、無線サービスプロバイダによって特定される使用量、キャパシティ、費用、又はその他計量に基づいてよい。
【0056】
限界性能要件は、如何なる適切な方法においても決定されてよい。一実施形態において、限界性能要件は、現在の及び/又は潜在的な配置カスタマの無線使用量要求の推定に基づき決定されてよい。例えば、無線サービスプロバイダが新しい市場に参入する場合に、潜在的な配置カスタマの夫々は、無線サービスのための無線加入計画と関連付けられてよい。そのような例において、この関連付けは、上記の申込み確率に基づいてなされてよい。他の実施形態において、この関連付けは、上記のステップの間に得られたいずれかの他の情報に基づいてなされてよい。一実施形態において、コンピュータが潜在的な配置カスタマを無線サービスのための無線加入計画と関連付けた後、コンピュータは、潜在的な配置カスタマ及びそれらに関連する加入計画に基づき限界性能要件を推定してよい。更なる実施形態において、推定は、その他適切な要因(例えば、ピーク時間中の典型的な無線使用量)に基づいてなされてよい。
【0057】
ステップ326で、コンピュータは、地理的領域内のfBSの配置をシミュレーションする。一実施形態において、シミュレーションは、fBSが地理的領域内で配置される(例えば、設置されて動作する)ことにより得られる無線補償範囲のコンピュータシミュレーションを有してよい。そのようなものとして、シミュレーションは、地理的領域内の既存の基地局と、更に追加されたfBSとによって提供される無線補償範囲を含んでよい。一実施形態において、既存の基地局(MBS、pBS、RS、等)とfBSとのこのような組み合わせは、「異機種環境(heterogeneous environment)」と呼ばれることがある。
【0058】
一実施形態において、シミュレーションは、fBSが特定のモードにおいて動作するようにそれらを配置することを含んでよい。例えば、シミュレーションは、CSG、OSG、又はHSGにおいて動作するfBSの1又はそれ以上を含んでよい。
【0059】
一実施形態において、シミュレーションは、適切な任意数のfBSを配置することを含んでよい。例えば、シミュレーションの間、単一のfBSのみが配置されてよく、又は複数のfBSが配置されてよい。更なる実施形態において、シミュレーションの間に配置されるfBSの数は、潜在的な配置カスタマの割合に基づいてよい。例えば、fBSの数は、潜在的な配置カスタマの数の10パーセント、潜在的な配置カスタマの数の20パーセント、又はその他適切なパーセンテージであってよい。
【0060】
一実施形態において、シミュレーションは、fBSを地理的領域内の特定の場所に配置することを含んでよい。例えば、fBSは、地理的領域内の特定の住所に配置されてよい。更なる例として、fBSは、潜在的な配置カスタマの住所のいずれかに配置されてよい。一実施形態において、住所の選択はランダムであってよい。例えば、住所の選択は、上記の申込み確率に基づいてよい。他の例として、住所の選択は、一様乱数分布に基づいてよい。他の実施形態では、住所の選択は、如何なる適切なアルゴリズムに基づいてもよい。更なる実施形態では、フェムト基地局が配置される住所の数は、潜在的な配置カスタマの住所の割合に基づいてよい。
【0061】
ステップ330で、コンピュータは、fBSのシミュレーションされた配置に基づき第1の組のパラメータを決定する。特定の実施形態において、第1の組のパラメータは、第1の性能パラメータを含んでよい。第1の性能パラメータは、シミュレーションから得られる無線補償範囲の何らかのインジケーションを含んでよい。例えば、第1の性能パラメータは、バンド幅、補償範囲面積、信号品質、無線キャパシティ、帰路キャパシティ、無線ネットワークに関連するその他パラメータ、又はそれらのいずれかの組み合わせに基づいてよい。幾つかの実施形態では、第1の組のパラメータは、更に、第1の費用パラメータを含んでよい。第1の費用パラメータは、fBSを配置することに関連する資本的経費(例えば、fBS、セキュリティ・ゲートウェイ、フェムトセル・ゲートウェイ、等のための設備費用)及び動作費用(例えば、保守、技術支援、カスタマ支援、fBSが作動する他のチャネルの提供、更なるバンド幅の提供、等のための費用)を含んでよい。そのようなものとして、第1の費用パラメータは、fBSを配置することに関連する総費用を有してよい。
【0062】
ステップ334で、コンピュータは、地理的領域内の更なる基地局の配置をシミュレーションする。一実施形態において、更なる基地局は、fBSを含まなくてよい。例えば、更なる基地局は、地理的領域内に既に存在したタイプの基地局(例えば、MBS、pBS、RS、等)しか含まなくてよい。特定の実施形態において、そのような配置は、fBSの配置のシミュレーションとの比較のためにシミュレーションされてよい。例えば、この配置は、地理的領域において既に存在している更なるMBS、pBS、RS及び/又はその他適切なタイプの基地局を加えることが、fBSを配置することよりも良い性能をもたらしうるかどうかを決定するために、シミュレーションされてよい。
【0063】
一実施形態において、ステップ334のシミュレーションは、更なる基地局が地理的領域内に配置される(例えば、設置されて動作している)ことにより得られる無線補償範囲のコンピュータシミュレーションを有してよい。そのようなものとして、シミュレーションは、地理的領域内の既存の基地局と、更に追加される基地局とによって提供される無線補償範囲を含んでよい。更に、一実施形態において、ステップ334でコンピュータによって実行されるシミュレーションは、ステップ326及び346からのfBSのいずれも含まなくてよい。そのようなものとして、シミュレーションは、地理的領域内に既に存在している基地局と同じタイプの基地局しか含まなくてよい。一実施形態において、これは、「同種環境(homogenous environment)」と呼ばれることがある。
【0064】
一実施形態において、ステップ334でのシミュレーションは、適切な任意数の更なる基地局を配置することを含んでよい。例えば、シミュレーションの間、単一の更なる基地局のみが配置されてよく、又は複数の更なる基地局が配置されてよい。一実施形態において、更なる基地局の数は、如何なる適切な方法においても決定されてよい。他の実施形態において、ステップ334でのシミュレーションは、更なる基地局を地理的領域内の特定の場所に配置することを含んでよい。一実施形態において、更なる基地局が配置される場所は、如何なる適切な方法においても決定されてよい。
【0065】
ステップ338で、コンピュータは、更なる基地局のシミュレーションされた配置に基づき第2の組のパラメータを決定する。一実施形態において、第2の組のパラメータは、第2の性能パラメータを含んでよい。第2の性能パラメータは、ステップ334でのシミュレーションから得られる無線補償範囲の何らかのインジケーションを含んでよい。例えば、第2の性能パラメータは、バンド幅、補償範囲面積、信号品質、無線キャパシティ、帰路キャパシティ、無線ネットワークに関連するその他パラメータ、又はそれらのいずれかの組み合わせに基づいてよい。一実施形態において、第2の組のパラメータは、更に、第2の費用パラメータを含んでよい。第2の費用パラメータは、更なる基地局を配置することに関連する資本的経費(例えば、更なる基地局、セキュリティ・ゲートウェイ、フェムトセル・ゲートウェイ、等のための設備費用)及び動作費用(例えば、保守のための費用)を含んでよい。そのようなものとして、第2の費用パラメータは、更なる基地局を配置することに関連する総費用を有してよい。
【0066】
特定の実施形態において、コンピュータによって受信されて、ステップ326及び334で実行されるシミュレーションにおいて使用される情報は、無線ネットワーク及び/又はその関連費用のいずれかに関係する又はそれらに影響を及ぼす多種多様な適切な情報の何らかの組み合わせを有してよい。例えば、情報は、地理的領域に関連する地理的及び/又は地形的情報を含んでよい。このデータは、米国地質調査所(USGS)から得られる都市、国及び/又は州の境界、建物の大きさ及び場所、地勢、高度、並びに土地被覆データを含んでよい。また、このデータは、基地局又はfBSの物理的位置に関連する及び/又はその無線信号のレンジに影響を及ぼしうる如何なる情報も含んでよい。
【0067】
情報は、サービスエリアを提供することに関連するインフラストラクチャ・データを含んでよい。インフラストラクチャ・データは、アンテナ、電波塔、基地局、ケーブル布線、交換又はルーティング局、サイトリース(例えば、借地又は建物スペース)、又はその他適切なインフラストラクチャ・データに関連する如何なる適切なデータも含んでよい。例えば、このインフラストラクチャ・データは、インフラストラクチャのあらゆる態様(例えば、地理的領域内にあるあらゆる基地局、アンテナ、電波塔の場所)、インフラストラクチャのあらゆる態様に関する性能データ、インフラストラクチャのあらゆる態様に関する費用(例えば、取得、賃借、保守、改修、等)データ、又はその他適切なインフラストラクチャ・データを含んでよい。インフラストラクチャ・データは、無線サービスプロバイダによって、又は連邦通信委員会(FCC)によって記憶され保持される如何なる適切なインフラストラクチャ・データも含んでよい。
【0068】
また、情報は、(例えば、無線サービスプロバイダによって現在リースされている及び/又はリースされるよう利用可能である)無線スペクトルの利用可能性に関するスペクトル情報を含んでよい。スペクトル情報は、利用可能な周波数、バンド幅、利用可能なスペクトルをリースすることに関連する費用、利用可能なスペクトルに関わるその他機能又はコンポーネント、あるいはそれらのいずれかの組み合わせに関するものであってよい。
【0069】
また、情報は、キャパシティデータを含んでよい。キャパシティデータは、配置されている又は配置されるべき基地局又はfBSの累積的キャパシティ、あるいは、単一の基地局又はfBSの個別のキャパシティと関連してよい。更に、キャパシティは、無線キャパシティ、有線キャパシティ、帰路キャパシティ、スイッチングキャパシティ、処理キャパシティ、又は無線補償範囲を提供するために必要とされるその他コンポーネント若しくはサービスのキャパシティと関連してよい。
【0070】
更に、情報は、金銭的情報を含んでよい。金銭的情報は、現在のカスタマに現在請求されている料金、又はfBS若しくは他の基地局を配置することに対して請求されうる見積料金を含んでよい。金銭的情報は、特売価格の設定、促進割引又は奨励金を含んでよい。金銭的情報は、基地局又はfBSを配置することに関連する費用を含んでよい。費用は、初期配置費用(例えば、新しいハードウェアの購入、ハードウェアの設置、ハードウェアの設定、サイト空間の取得、スペクトルのリース、等)及び自動更新費用(例えば、サイトのレンタル料金、スペクトル使用許諾の更新、ユーティリティ、保守、等)に関するものであってよい。
【0071】
ステップ342で、コンピュータは、第1及び第2の組のパラメータを比較する。比較は、第1及び第2の性能パラメータ並びに第1及び第2の費用パラメータのうち1又はそれ以上を有してよい。比較は、地理的領域内にfBS又は更なる基地局のいずれを配置すべきかの判断を助けるために使用されてよい。幾つかの実施形態では、第1及び/又は第2の性能パラメータは、十分に改善されたパラメータ(例えば、ステップ322で決定された限界性能を満足又は超えるパラメータ)が得られるのはどちらのシミュレーションかを決定するよう、閾値と比較されてよい。幾つかの実施形態では、コンピュータは、更なるシミュレーションが行われるべきかどうかを決定してよい。特定のシナリオにおいて、この決定は、コンピュータのオペレータからの入力に基づいてなされてよい。特定の実施形態に従って、更なるシミュレーションが行われるべきであるとの決定は、コンピュータが、限界性能要件が満足され得る更なる方法をシミュレーションすることを可能にすることができる。
【0072】
ステップ346で、配置提言が生成される。一実施形態において、配置提言は、fBSが地理的領域内に配置されるべきかどうかを示してよい。例えば、ステップ326及び334でのシミュレーションのうち1又はそれ以上と、ステップ322で決定された限界性能要件とに基づき、コンピュータは、地理的領域内にfBSを配置することが望ましいか否かを決定してよい。更なる例として、ステップ326及び334でのシミュレーションのうち1又はそれ以上と、ステップ322で決定された限界性能要件とに基づき、コンピュータは、地理的領域内に更なる基地局を配置することが望ましいか否かを決定してよい。幾つかの実施形態では、コンピュータは、fBS及び基地局の組み合わせを配置することが望ましいと決定してよい。特定の実施形態において、コンピュータは、fBS又は基地局を配置することは有利でないと決定してよい。これは、例えば、いずれのシミュレーションも、ステップ322で決定された限界を超えるパラメータを生成しない場合に、起こりうる。更なる実施形態において、配置提言は、fBSが配置される又は配置されない場合に期待される性能パラメータ及び/又は費用パラメータを示してよい。
【0073】
一実施形態において、コンピュータは、少なくとも第1の性能パラメータに基づき配置提言を生成してよい。例えば、コンピュータは、第1の性能パラメータが限界性能要件を満足する場合に、地理的領域内にfBSを配置することが望ましいと決定してよい。
【0074】
更なる実施形態において、コンピュータは、第1の性能パラメータと第2の性能パラメータとの比較に基づき配置提言を生成してよい。例えば、第1及び第2の性能パラメータの比較に基づき、コンピュータは、(fBSを含まない)同種システムよりも(fBSを含む)異機種システムの方が性能が良いと決定することがある。そのようなものとして、コンピュータは、fBSが地理的領域内に配置されるべきであることを示す配置提言を生成してよい。
【0075】
他の実施形態では、コンピュータは、第1及び第2の費用パラメータの比較に基づき配置提言を生成してよい。例えば、第1及び第2の費用パラメータの比較に基づき、コンピュータは、(fBSを含まない)同種システムよりも(fBSを含む)異機種システムの方が費用が安いと決定することがある。そのようなものとして、コンピュータは、fBSが地理的領域内に配置されるべきであることを示す配置提言を生成してよい。
【0076】
更なる実施形態では、コンピュータは、第1及び第2の性能パラメータ並びに第1及び第2の費用パラメータの比較に基づき配置提言を生成してよい。例えば、第1及び第2の性能パラメータ並びに第1及び第2の費用パラメータの比較に基づき、コンピュータは、(fBSを含まない)同種システムよりも(fBSを含む)異機種システムの方が性能が良い及び/又は費用が安いと決定することがある。そのようなものとして、コンピュータは、fBSが地理的領域内に配置されるべきであることを示す配置提言を生成してよい。
【0077】
一実施形態において、配置提言の生成は、更に、コンピュータが更なる決定を行うことをもたらしてよい。特に、コンピュータは、fBSのための1又はそれ以上の配置戦略(例えば、スペクトル利用戦略)を決定してよい。例えば、コンピュータは、fBS及び他の基地局(MBS,pBS、RS、等)が無線チャネルを共有すべきかどうか、又は無線チャネルをfBSの専用にすべきかどうか、を決定してよい。他の例として、コンピュータは、fBSのための1又はそれ以上の動作モード(CSG、OSG、HSG、等)を決定してよい。更なる例として、コンピュータは、fBSチャネルのバンド幅を決定してよい。一実施形態において、それらの決定は、第1及び第2の性能パラメータ並びに/又は第1及び第2の費用パラメータの比較に基づいてなされてよい。
【0078】
一実施形態において、配置提言を生成するステップは、更に、地理的領域内にfBSを配置することに関連する価格戦略を生成すること含んでよい。特に、価格戦略は、資本的経費及び節約(例えば、設備、サイトリース、セキュリティ・ゲートウェイ、フェムトセル・ゲートウェイ、帰路接続、等に関する)、動作費用及び節約(例えば、保守、技術支援、カスタマ支援、スペクトル、等に関する)、マーケティング入力(例えば、どれくらいなら潜在的な配置カスタマがフェムトセル・サービスの代金を払っても構わないか)、及び/又はその他適切な情報に関する情報に基づき生成されてよい。一実施形態において、コンピュータは、如何なる適切な方法においても価格戦略を生成してよい。例えば、価格戦略は、設備の費用、更なるチャネルの費用(例えば、fBSが自身の専用チャネルを受けた場合)、及び基地局チャネルバンド幅の費用に基づいてよい。他の例として、価格戦略は、fBSの動作モード(CSG、OSG、HSG、等)に基づいてよい。一実施形態において、コンピュータは、無線サービスプロバイダが、潜在的な配置カスタマをフェムトセル・サービスに加入するよう引き付けることができる価格を決定することができるように、価格戦略を生成してよい。実施形態に依存して、価格は、全国的な価格、フェムトセル・サービスの地域価格、又は他の何らかの価格(例えば、一定の時間(6時間)経過後の局所的な促進割引を伴う全国的な価格)であってよい。
【0079】
他の実施形態では、配置提言を生成するステップは、更に、コンピュータがfBSの配置のための利幅を決定することを含んでよい。例えば、無線サービスプロバイダがfBSを用いる無線サービスに関してカスタマに請求する価格は、利幅を決定するために、無線サービスプロバイダがfBSを操作するための原価と比較されてよい。更に、コンピュータは、利幅を最大とするために、いかにして価格戦略及び/又は無線ネットワークの性能を調整すべきかを決定してよい。更に、コンピュータは、無線サービスネットワークの性能を高めるために、いかにして価格戦略及び/又は利幅を調整すべきかを決定してよい。
【0080】
図3に示される実施形態は、特定の順序において示された特定の数のステップを含むが、当然、他の実施形態はより多い、より少ない又は異なるステップを有してよく、ステップは並べ替えられてよい。例えば、幾つかの実施形態では、コンピュータは、更なる基地局の配置をシミュレーションすることなく配置提言を生成してよい。他の例として、幾つかの実施形態では、シミュレーションステップ326及び/又は334は複数回繰り返されてよく、基地局及び/又はfBSの数及び/又は位置は毎回変更される。繰り返しは、より最適な配置をより良く特定するために使用されてよい。
【0081】
図4は、特定の実施形態に従うフェムトセル・サービスの普及促進方法を表す。一実施形態において、図4の方法は、fBSを配置することが無線サービスプロバイダのネットワークに最も大きな利益をもたらしうる場所及び/又は潜在的な配置カスタマを特定する能力を無線サービスプロバイダに提供してよい。他の実施形態では、図4の方法は、全体的な無線システム性能が向上し、カスタマへの個々のサービスが増え、及び/又は無線サービスプロバイダの収益が増えるように、フェムトセル・サービスを潜在的な配置カスタマに普及促進する能力を無線サービスプロバイダに提供してよい。例えば、更なるカスタマを加えることによって、無線サービスプロバイダの収益は増大しうる。更に、fBSが無線サービスネットワークに最も大きな利益をもたらすことができる場所においてネットワークに更なるfBSを加えることによって、トラフィックは、既存の基地局からfBSへリダイレクトされ得る。これは、無線ネットワークにおける既存の基地局に対するトラフィック負荷を減らして、より高い質のサービスがカスタマに提供されることを可能にすることができる。更に、既存の基地局からfBSへトラフィックをリダイレクトすることによって、無線サービスプロバイダは、既存の基地局のためにその帰路接続を維持する費用を減らすことができる。幾つかの例において、無線サービスプロバイダは、fBSの使用を奨励するよう、fBSを使用するカスタマに割引率を提供してよい。
【0082】
一実施形態において、図4の方法は、コンピュータ(図2のコンピュータ210)によって実行されてよい。そのようなものとして、図4の方法は、無線システムレベルのシミュレータ、又は民間放送ラジオの計画ツールによって、実行されてよい。
【0083】
方法はステップ410で開始する。ステップ410で、コンピュータは、地理的領域内の基地局と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信する。一実施形態において、情報は、無線サービスエリアを示す如何なる適切な情報であってもよい。例えば、情報は、図3のステップ310の情報と同様であってよい。他の例として、情報は、図3及び/又は図5の方法の間に受信され、使用され、又は決定されるあらゆる情報を含んでよい。更なる例として、情報は、地理的領域内の無線サービスエリアの選択及び/又は地理的領域の選択であってよい。
【0084】
ステップ414で、コンピュータは、fBSを配置すべき潜在的な配置カスタマを特定する。特定の実施形態において、コンピュータは、如何なる適切な方法においても潜在的な配置カスタマを特定してよい。一実施形態において、潜在的な配置カスタマは、潜在的な配置カスタマからインジケーションを受信することによって、特定されてよい。例えば、潜在的な配置カスタマは、フェムトセル・サービスに関して知るために、又はフェムトセル・サービスをセットアップするために、無線サービスプロバイダに連絡してよい。他の例として、コンピュータは、潜在的なカスタマのサブセットからランダムに住所を選択することによって、潜在的な配置カスタマを特定してよい。潜在的なカスタマのサブセットの住所は、あらゆる適切な方法において(例えば、米国国税調査局からの情報により、又は例えばオンラインの地図リソースから入手可能な詳細な地図により)取り出されてよい。一実施形態において、住所のランダムな選択は、上記の申込み確率に基づいてよい。他の実施形態では、住所のランダムな選択は、フェムトセル加入の一様乱数分布に基づいてよい。ランダムな選択は、地理的領域内の特定の場所(例えば、無線信号が弱い場所)に制限されてよい。
【0085】
一実施形態において、コンピュータは、無線使用量データに基づき潜在的な配置カスタマを特定してよい。例えば、潜在的な配置カスタマは、fBSが配置されうる場所において高い無線サービス使用量を有する既存のカスタマを有することがある。特に、潜在的な配置カスタマは、カスタマの家、職場、又はfBSが配置されうるその他適切な場所の中で高い無線サービス室内使用量(例えば、高いトラフィック又は長い使用)を有することがある。一実施形態において、既存のカスタマが高い室内無線サービス使用量を有する場所にfBSを配置することによって、カスタマの無線使用のかなりの部分はfBSを通じてリダイレクトされてよい。これは、既存の基地局を通じて方向付けられるトラフィックを減らして、無線サービスの性能を高めることができる。更に、カスタマの無線使用のかなりの部分はこの場合にfBS(無線サービスプロバイダのネットワークアクセスではなく、夫々のfBSの帰路接続のためのカスタマのネットワークアクセスを使用するfBS)を通じてリダイレクトされてよいので、無線サービスプロバイダは、割引価格をカスタマに提供することができる。
【0086】
一実施形態において、如何なる適切な方法も、無線使用量データに基づき潜在的な配置カスタマを特定するために使用されてよい。例えば、コンピュータは、既存のカスタマの無線使用量データに関する情報を含む1又はそれ以上のデータベースにアクセスして検索してよい。一実施形態において、図4の方法は、更に、コンピュータがそれらのデータベースに記憶されている情報を生成することを含んでよい。
【0087】
他の実施形態では、コンピュータは、無線性能データに基づき潜在的な配置カスタマを特定してよい。例えば、潜在的な配置カスタマは、fBSが配置されうる場所内にある間、度々起こる無線サービスの低下に悩む既存のカスタマを有することがある。特に、潜在的な配置カスタマは、カスタマの家、職場、又はfBSが配置されうるその他適切な場所内にある間、度々起こる無線サービスの低下に悩むことがある。一実施形態において、潜在的な配置カスタマは、特定の場所内で度々起こる無線サービスの低下に悩んでいることがあるので、そのような場所へのfBSの配置は、無線信号受信を改善することができる。
【0088】
一実施形態において、如何なる適切な方法も、無線性能データに基づき潜在的な配置カスタマを特定するために使用されてよい。例えば、コンピュータは、既存のカスタマの無線性能データに関する情報を含む1又はそれ以上のデータベースにアクセスして検索してよい。そのような例において、それらのデータベースは、カスタマの無線サービスの測定に関する情報を含んでよく、又はカスタマごとに無線サービスが低下した回数のログを含んでよい。一実施形態において、図4の方法は、更に、コンピュータがそれらのデータベースに記憶される情報を生成することを含んでよい。
【0089】
他の実施形態において、潜在的な配置カスタマは、地理的領域内で潜在的な配置場所を特定することによって、特定されてよい。例えば、潜在的な配置カスタマは、無線サービスが十分でない無線サービスエリアの場所内にある住所と関連付けられる既存のカスタマを有してよい(例えば、住所は、既存のカスタマの家、職場、等である。)。一実施形態において、潜在的な配置カスタマは、彼らが十分な無線サービスを受けることを妨げられうるエリアに位置することがあるので、そのような場所へのfBSの配置は、無線信号受信を改善することができる。
【0090】
一実施形態において、如何なる適切な方法も、それらの潜在的な配置カスタマを特定するために使用されてよい。例えば、地理的領域内の無線サービスエリアは、無線補償範囲が十分な無線サービスを提供しない場所を特定するために、評価されてよい。特に、無線エリアは、無線信号が弱い、無線信号がない、及び/又は無線バンド幅が十分でない場所を決定するよう、評価されてよい。一実施形態において、そのような場所を特定することによって、コンピュータは、潜在的な配置場所を特定してよい。更に、潜在的な配置場所が特定されると、一実施形態において、コンピュータは、地理的領域内の現在のカスタマに関連する場所データと潜在的な配置場所との比較に基づき、潜在的な配置カスタマを特定してよい。例えば、コンピュータは、潜在的な配置場所(例えば、無線信号が弱い場所、無線信号がない場所、及び/又は無線バンド幅が十分でない場所)をカスタマの住所と比較してよい。そのような例において、カスタマの住所が潜在的な配置場所内にある場合には、カスタマは、潜在的な配置カスタマと特定されてよい。
【0091】
一実施形態において、潜在的な配置場所に基づき潜在的な配置カスタマを特定するために、コンピュータは、地理的領域内の無線サービスエリアに関する情報を含む1又はそれ以上のデータベースにアクセスして検索してよい。例えば、そのようなデータベースは、図3の方法において決定される性能パラメータを含んでよい。他の例として、それらのデータベースは、図3の方法において決定される他のあらゆる適切な情報を含んでもよい。更なる実施形態では、潜在的な配置場所に基づき潜在的な配置カスタマを特定するために、コンピュータは、住所情報を含む1又はそれ以上のデータベースにアクセスして検索してよい。例えば、そのようなデータベースは、既存のカスタマのリスト(住所を含む。)を含んでよい。他の例として、そのようなデータベースは、無線サービスプロバイダの現在のカスタマでない人々及びエンティティ(例えば、非カスタマ)の住所のリストを含んでよい(例えば、米国国税調査局からの情報を含むデータベース)。そのような例において、コンピュータは、それらの非カスタマを潜在的な配置カスタマと特定するために、それらの住所を潜在的な配置場所と比較してよい。
【0092】
潜在的な配置カスタマが特定されると、方法はステップ418に移動する。ステップ418で、コンピュータは、fBSの配置のための初期設定パラメータを決定する。一実施形態において、初期設定パラメータは、fBSの動作モード(例えば、OSG、CSG、HSG、等)を有してよい。他のパラメータは、fBSが特定された潜在的な配置カスタマに配置されることに基づきfBSによって使用される無線信号に対する1又はそれ以上の制約(例えば、送信電力、利用可能なスペクトル及び/又はチャネル、等)を含んでよい。一実施形態に従って、コンピュータは、fBSの可能な配置場所に基づき、それらの初期設定パラメータを決定してよい。例えば、fBSが他の無線サービスユーザ(例えば、フェムトセル・サービスに加入しているカスタマ以外の無線ユーザ)の近くに配置されるべき場合に、コンピュータは、他の無線サービスユーザが彼らの無線サービスをfBSを通じて受けることを防ぐよう、fBSはCGSにおいて動作すべきであると決定してよい。更なる例として、fBSがビジネス拠点(例えば、全てのカスタマが自由な無線アクセスを受けるコーヒーショップ)に配置されるべき場合に、コンピュータは、fBSがOSGにおいて動作すべきであると決定してよい。そのようなものとして、ビジネスのカスタマは、fBSによって提供される無線サービスに容易にアクセスすることができる。
【0093】
更なる実施形態では、初期設定パラメータは、fBSが全く配置されないべきか否かを有してよい。例えば、fBSが配置されるのが他の基地局(例えば、MBS)に近すぎる場合に、fBSは、その基地局によって提供される無線サービスと干渉することがある。また、その逆もある。そのようなものとして、コンピュータは、fBSがそのような場所に配置され得ないと決定してよい。
【0094】
一実施形態において、fBSが配置され得ないと決定されると、方法は終了してよい。更なる実施形態において、fBSが配置され得ないと決定されると、コンピュータは、fBSが配置される代替場所(例えば、同じ住所にある代替場所)を決定してよく、又はコンピュータは、他の適切な解決方法(例えば、OSGに設定される近隣のfBSを特定すること、又は基地局を配置すること)を決定してよい。
【0095】
ステップ422で、コンピュータは、普及促進提言を生成する。一実施形態において、普及促進提言は、潜在的な配置カスタマに特有であってよい。例えば、潜在的な配置カスタマが高データユーザである場合に、普及促進提言は、潜在的な配置カスタマがフェムトセル・サービスの契約をするよう仕向けるように、特定価格割引を含んでよい。価格割引の量は、部分的に、潜在的な配置カスタマによって使用されるデータの量に基づいてよい。一実施形態において、コンピュータは、如何なる適切な方法においても普及促進提言を生成してよい。例えば、コンピュータは、普及促進提言を生成するための如何なる適切なアルゴリズムも使用してよい。他の例として、コンピュータは、コンピュータのユーザからの入力に基づき、又は位置若しくはそれ以上のオンラインリソースに基づき、普及促進提言を生成してよい。
【0096】
一実施形態において、普及促進提言の生成は、更に、コンピュータが普及促進提言において使用する価格戦略を決定することを含んでよい。特定の実施形態において、コンピュータは、夫々の潜在的な配置カスタマの状況に基づき価格戦略を決定してよい。例えば、コンピュータが、潜在的な配置カスタマの高いデータ使用量に基づき、潜在的な配置カスタマを特定した場合に、コンピュータは、その高いデータ使用量を考慮する価格戦略を決定してよい。そのような例において、潜在的な配置カスタマは、既存の基地局(MBS)とは対照的に、fBSを通じて送信される無線データに対する割引を受けることができる。更なる例として、コンピュータは、fBSの動作モードに基づき価格戦略を決定してよい。例えば、CSGにおいて動作するfBSの価格は、HSG又はOSGにおいて動作するfBSよりも高くてよい。
【0097】
一実施形態において、普及促進提言の生成は、更に、普及促進提言を生成する前にコンピュータが潜在的な配置カスタマに優先順位をつけることを含んでよい。例えば、一実施形態において、潜在的な配置カスタマは、彼らのフェムトセル・サービスへの加入がどれくらい無線サービスプロバイダの利益になるのかに基づき、優先順位をつけられてよい。そのような例において、フェムトセル・サービスへの潜在的な配置カスタマの加入が、既存の基地局とは対照的に、fBSを通るデータの大部分をリダイレクトしうる場合に、無線サービスプロバイダは、既存の基地局によって提供される無線サービスに対する負担の低減により、より大きな利益を享受することができる。この例において、潜在的な配置カスタマは、フェムトセル・サービスへの加入が無線サービスプロバイダにとってそれほど有益でない他の潜在的な配置カスタマよりも高い優先度を受けることができる。一実施形態において、潜在的な配置カスタマに優先順位をつけることによって、優先順位が高い潜在的な配置カスタマほど、率先してフェムトセル・サービスのための普及促進提言を受けてよい。一実施形態において、潜在的な配置カスタマの優先順位付けは、更に、無線サービスプロバイダがフェムトセル・サービスへの潜在的な配置カスタマの加入から受けることができる利益をコンピュータが決定して比較することを含んでよい。
【0098】
一実施形態において、普及促進提言の生成は、更に、普及促進提言を提示するために潜在的な配置カスタマに接触することを含んでよい。一実施形態において、潜在的な配置カスタマは、如何なる適切な方法においてもコンピュータによって接触されてよい。例えば、コンピュータは、潜在的な配置カスタマに送信する電子メールメッセージを生成してよい。他の例として、コンピュータは、潜在的な配置カスタマに配信するボイスメールメッセージを生成してよい。更なる実施形態では、潜在的な配置カスタマは、コンピュータによって直接的には接触されない。例えば、コンピュータは、普及促進提言に関する通知を生成してよく、更に、無線サービスプロバイダの従業員にその通知を与えてよい。そのような例において、無線サービスプロバイダの従業員が通知を受け取った後、無線サービスプロバイダの従業員は潜在的な配置カスタマに接触してよい。他の例として、普及促進提言は、潜在的な配置カスタマの住所に郵送される広告を介して、潜在的な配置カスタマに知らされてよい。
【0099】
図4に示される実施形態は、特定の順序において示された特定の数のステップを含むが、当然、他の実施形態はより多い、より少ない又は異なるステップを有してよく、ステップは並べ替えられてよい。
【0100】
図5は、特定の実施形態に従う、fBSのためのインストール設定パラメータの決定方法を表す。一実施形態において、この方法は、首尾よくfBSを配置するのに必要とされる時間量を減らすことができる。例えば、通常、fBSの配置は、最大で丸1日必要とされる。一実施形態において、この方法は、インストール設定パラメータがより早く(及び/又はfBSの配置より前に)決定されることを可能にすることができる。このように、(無線サービスプロバイダの技術者によって、又は実際のカスタマによって)首尾よくfBSを配置するのに必要とされる時間は、削減され得る。
【0101】
一実施形態において、図5の方法は、コンピュータ(図2のコンピュータ210)によって実行されてよい。そのようなものとして、図5の方法は、無線システムレベルのシミュレータ、又は民間放送ラジオの計画ツールによって、実行されてよい。
【0102】
方法はステップ510で開始する。ステップ510で、コンピュータは、fBSを配置する要求を受け取る。要求は、fBSを配置するための如何なる適切なタイプの要求であってもよい。例えば、要求は、無線サービスプロバイダの店舗又は小売店センターへの潜在的な配置カスタマによる訪問、電話の呼び出し、電子メールメッセージ、メールによる申込み要求、オンラインでの申込み要求、又はその他適切なタイプの要求の形をとってよい。要求は、更に、fBSの配置に関連するあらゆる適切な課題に関する要求であってよい。例えば、要求は、fBSを設定するトラブルを抱える潜在的な配置カスタマ、フェムトセル・サービスに加入したい潜在的な配置カスタマ、フェムトセル・サービスに関する情報を要求する潜在的な配置カスタマ、又はfBSを配置することに関連するその他適切な要求に関するものであってよい。一実施形態において、コンピュータは、如何なる適切な方法においてもこの要求を受け取ってよい。例えば、要求は、潜在的な配置カスタマによるオンライン提出を通じてコンピュータによって直接的に又は間接的に受信されてよい。他の例として、無線サービスプロバイダの従業員は、潜在的な配置カスタマから要求を受けた後(例えば、潜在的な配置カスタマとの通話の間)に、要求をコンピュータに入力してよい。
【0103】
ステップ514で、コンピュータは、fBSが配置され得るかどうかを決定する。コンピュータは、あらゆる適切な情報に基づきこの決定を行ってよい。例えば、fBSを配置する要求は、潜在的な配置カスタマの住所情報を含んでよい。そのようなものとして、この住所情報に基づき、コンピュータは、fBSがこの住所において、又は住所に関連する特定の場所において認められないと決定することがある。特に、fBSは、fBSが配置されるのが他の基地局(例えば、MBS)に近すぎて干渉を引き起こす場合に、配置されることを認められないことがある。他の例として、フェムト基地局を配置する要求は、潜在的な配置カスタマが利用可能な又は加入するインターネットサービス及び/又は無線接続に関する情報を含んでよい。そのようなものとして、コンピュータは、潜在的な配置カスタマが、fBSが動作するためのインターネットアクセス(又は十分なインターネットアクセス)を受けることができない、と決定することがある。更なる例として、コンピュータは、1又はそれ以上のシミュレーション(例えば、ステップ518に関して後述されるシミュレーション)に基づき、fBSが認められるかどうかに関する決定を行ってよい。
【0104】
一実施形態において、fBSが認められないと決定されると、方法は終了してよい。更なる実施形態において、fBSが認められないと決定されると、コンピュータは、fBSが配置される代替場所(例えば、同じ住所にある代替場所)を決定してよく、又はコンピュータは、他の適切な解決方法(例えば、OSGに設定される近隣のfBSを特定すること)を決定してよい。
【0105】
他方で、fBSが認められないと決定されると(又は、コンピュータが適切な決定を行うために未だ十分な情報を有していない場合に)、方法はステップ518に移動する。ステップ518で、コンピュータは、fBSのためのインストール設定パラメータを決定する。インストール設定パラメータは、特定の場所でのfBSの配置の成功のための如何なる適切な設定パラメータも有してよい。例えば、インストール設定パラメータは、fBSの動作モード(CSG、OSG、HSG、等)を有してよい。更に、インストール設定パラメータは、無線サービスエリアの特性に基づく無線パラメータ(例えば、あらゆる適切な物理層(PHY)及び/又はメディアアクセス制御層(MAC)設定パラメータ)を有してよい。更に、インストール設定パラメータは、fBSの帰路接続又はエアインターフェースのためのパラメータを有してよい。
【0106】
コンピュータは、あらゆる適切な方法によりインストール設定パラメータを決定してよい。一実施形態において、コンピュータは、fBSが配置される場所(例えば、潜在的な配置カスタマの家、職場、又は企業(満足な無線サービスを提供するために1よりも多いfBSを必要とする場所))への現地訪問に基づき、インストール設定パラメータを決定してよい。現地訪問の間、無線サービスプロバイダの技術者は、場所(例えば、室内環境及び場所のレイアウト)の映像記録を作成してよい。更に、無線サービスプロバイダの技術者は、場所の詳細な測定を行ってもよい。次いで、コンピュータは、あらゆる適切なコンピュータプログラムにより、映像記録及び/又は測定を用いて場所の3次元レイアウト(例えば、コンピュータビジョン)を作成してよい。更なる実施形態では、場所の3次元レイアウトは、コンピュータから独立して作成されてよく、次いで、3次元レイアウトは、コンピュータに入力されてよい。コンピュータが場所の3次元レイアウトを有すると、コンピュータは、fBSの配置の1又はそれ以上のシミュレーションを実行してよい。それらのシミュレーションは、一実施形態において、3次元レイアウトにおけるfBSとの間の無線信号の伝播のシミュレーションを含んでよい。一実施形態において、次いで、コンピュータは、シミュレーション(及びシミュレーションから収集されたデータ)を、現地訪問の間に無線サービスプロバイダの技術者によって採られた測定と結合してよい。この結合に基づき、一実施形態において、コンピュータは、fBSのインストール設定パラメータ及び位置を決定してよい。それらのインストール設定パラメータがコンピュータによって決定されると、無線サービスプロバイダの技術者は、潜在的な配置カスタマの場所に戻り、インストール設定パラメータを用いてその場所に適切にfBSを設置してよく、又は潜在的な配置カスタマは、首尾よくfBSを配置するためにインストール設定パラメータを使用してよい。
【0107】
他の実施形態では、コンピュータは、経験的モデリングに基づきインストール設定パラメータを決定してよい。経験的モデリングは、空間チャネルモデル(SCM)又はその他適切な経験的モデリング手法を用いて行われるモデリングを有してよい。
【0108】
一実施形態において、経験的モデリングを用いて初期設定パラメータを決定するために、コンピュータは、fBSの配置のシミュレーションにおいて使用する様々なテンプレートを作成してよい。それらのテンプレートは、様々なタイプの場所及び様々なタイプの環境のために作成されてよい。例えば、テンプレートは、大きな建物、高度が高い場所、高度が低い場所、既存の基地局に近い場所、及び/又はその他適切なタイプの場所若しくは環境について作成されてよい。特定の実施形態において、それらのテンプレートは、一般的なタイプの場所又は環境を表してよい。一実施形態において、テンプレートは、地理情報(例えば、特定の場所の3次元測量)を用いて、更に、詳細モデリング手法(例えば、レイトレーシング(Ray Tracing)及び/又は有限差分時間領域法(FDTD(Finite-Difference Time-Domain)))を用いて、作成されてよい。そのような詳細モデリング手法は時間のかかる方法であるから、テンプレートは、コンピュータが初期設定パラメータの決定のためにそれらを必要とする前に、作成されてよい。
【0109】
テンプレートが作成された後、テンプレートは、経験的モデリングを用いてトレーニングされてよい。この経験的モデリングは、テンプレートごとのモデリングパラメータの決定をもたらす(テンプレートが表す異なる場所タイプ及び異なる環境タイプの夫々についてのモデリングパラメータの決定をもたらす)。一実施形態において、テンプレートのトレーニングは、複数回テンプレートを実験的にモデリングすることを有してよい。そのような実施形態において、経験的モデリングの各セッションから得られるモデリングパラメータは、テンプレートのためのより現実的なモデリングパラメータを決定するために、平均化されてよい。
【0110】
テンプレートが作成されてトレーニングされると、テンプレートは、例えば、コンピュータにアクセス可能なデータベースに記憶されてよい。一実施形態において、テンプレートの記憶は、地理情報(例えば、3次元場所情報、地勢、土地被覆、等)に基づきテンプレートを分類することを含んでよい。このような分類は、テンプレートが、異なる場所タイプ及び異なる環境タイプに基づき分類されることを可能にすることができる。
【0111】
一実施形態において、経験的モデリングを用いて初期設定パラメータを決定するために、コンピュータは、fBSの配置のシミュレーションにおいて使用するテンプレートの1又はそれ以上を選択してよい。一実施形態において、テンプレートは、フェムト基地局が配置されるべき場所に関連する地理情報(例えば、3次元場所情報、地勢、土地被覆、等)及び/又は幾何学的情報(例えば、建物構造、間取り図、等)を用いて選択されてよい。この情報は、如何なる適切な方法においても決定されてよい。例えば、コンピュータは、fBSが配置されるべき場所の住所に基づきこの情報を決定してよい。特定の実施形態において、これは、オンラインの地図リソース(例えば、Google(登録商標)マップ又はBringマップ)からの3次元情報を取り出すことを含んでよい。一実施形態において、地理的及び/又は幾何学的情報は、場所の内部レイアウトではなく外部レイアウトに関連する地理的及び/又は幾何学的情報のみであってよい。一実施形態において、それは、内部レイアウトのみ又は内部及び外部の両方のレイアウトと関連付けられてよい。
【0112】
fBSが配置されるべき場所に関連する地理情報及び/又は幾何学的情報を用いて、コンピュータは、場所のモデルとして使用するテンプレートを選択してよい。特定の実施形態において、そのような選択は、fBSが配置される場所の地理的及び/又は幾何学的情報に最も類似する情報を有するのはどのテンプレートかを決定することを含んでよい。この決定は、テンプレートが記憶されているデータベースにおいて分類を検索することによって、行われてよい。
【0113】
適切なテンプレートが選択された後、次いで、コンピュータは、テンプレートとテンプレートのモデリングパラメータとに基づきfBSの配置をシミュレーションしてよい。一実施形態において、コンピュータは、このシミュレーションに基づきインストール設定パラメータを決定してよい。例えば、コンピュータは、フェムト基地局のための様々な動作モード(CSG、OSG、HSG、等)、様々な無線パラメータ(例えば、何らかの適切なPHY及び/又はMACパラメータ)、及び/又は様々なエアインターフェース若しくは帰路接続パラメータを用いて、fBSの配置をシミュレーションしてよい。一実施形態において、シミュレーションは、更なる経験的モデリングを含んでよい。
【0114】
一実施形態において、経験的モデリング及びテンプレートに基づきインストール設定パラメータを決定することは、一般的に経験的モデリングからそれだけで得られるよりも正確なインストール設定パラメータをもたらすことができる。例えば、経験的モデリングは、レイトレーシング及びFDTDモデリング技術ほど詳細でない。しかし、経験的モデリングは、それらの詳細モデリング技術よりも速い。従って、経験的モデリングをテンプレート(一般的な場所及び環境のタイプの詳細モデリングを用いて作成されたもの)と結合することによって、正確なインストール設定パラメータの組が短時間に決定され得る。
【0115】
上述されたように、図5は、コンピュータがfBSを配置する要求を受け取った後に起こるステップ514及び518を示す。図5のそのような実施形態は、「オンライン・オペレーション」と呼ばれることがある。オンライン・オペレーションの一実施形態に従って、図5のステップのうち1又はそれ以上は、当該方法の結果を待っている。例えば、fBSを配置する課題を抱えた後、潜在的な配置カスタマは、カスタマサービス代理人を呼ぶことがある。次いで、カスタマサービス代理人は、コンピュータに、ステップ514〜518のうち1又はそれ以上を実行するよう指示してよく、一方、潜在的な配置カスタマは、依然としてカスタマサービス代理人と電話中である。ステップが完了すると、カスタマサービス代理人は、如何にして首尾よくfBSを配置すべきかを潜在的な配置カスタマに説明するために、ステップ514〜518の決定を使用してよい。
【0116】
オンライン・オペレーションの他の実施形態では、図5のステップのうち1又はそれ以上は、コンピュータがfBSを配置する要求を受け取った後に起こってよい。例えば、潜在的な配置カスタマは、フェムトセル・サービスの要求を提示してよい。この要求に基づき、ステップ514〜518のうち1又はそれ以上は実行されてよい。次いで、図5のステップのうち1又はそれ以上の結果は、後の時点で潜在的な配置カスタマへ伝えられてよい。そのような連絡は、電子メールメッセージ、送り返しの電話、又はその他適切な形態の連絡の形をとってよい。図5のステップのうち1又はそれ以上の結果は、fBSが潜在的な配置カスタマに発送され、又は別なふうに供給される前に、fBSを設定するために使用されてよい。
【0117】
更なる実施形態において、図5のステップ514〜518は、コンピュータがfBSを配置する要求を受け取る前に、コンピュータによって実行されてよい。図5のそのような実施形態は、「オフライン・オペレーション」と呼ばれることがある。オフライン・オペレーションの一実施形態に従って、図5のステップ514〜518のうち1又はそれ以上は、潜在的な配置カスタマがfBSを配置する要求を与える前に、起こってよい。例えば、コンピュータは、潜在的な配置カスタマが最終的にフェムトセル・サービスに加入することになるであろうと想定してよい。この想定に基づき、コンピュータは、図5のステップ514〜518のうち1又はそれ以上を実行してよく、それにより、それらのステップの結果は、潜在的な配置カスタマがfBSを配置する要求を与える時点までに、予め知られ得る。
【0118】
オフライン・オペレーションの一実施形態において、コンピュータは、図5のステップを実行するよう潜在的な配置カスタマを決定するために、様々なデータベースを使用してよい。そのようなデータベースは、既存カスタマデータベース、以前カスタマデータベース、非カスタマデータベース、又は潜在的な配置カスタマに関する情報を含むその他適切なデータベースを含んでよい。一実施形態において、コンピュータは、あらゆる適切な方法により潜在的な配置カスタマを特定してよい。例えば、コンピュータは、図3及び/又は図4において特定され又は決定される潜在的な配置カスタマを使用してよい。他の例として、コンピュータは、いずれかの適切なデータベースからランダムに選択することによって潜在的な配置カスタマを特定してよい。
【0119】
一実施形態において、コンピュータが潜在的な配置カスタマを特定した後、コンピュータは、fBSが潜在的な配置カスタマに関連する場所において認められるかどうかを決定するとともに、(ステップ514〜518に従って)fBSのためのインストール設定パラメータを決定するために、潜在的な配置カスタマに関連する如何なる適切な情報(例えば、潜在的な配置カスタマの住所)も使用してよい。これらの決定がコンピュータによって行われると、それらは(例えば、コンピュータに、又はコンピュータによってアクセス可能なデータベースに)記憶される。従って、コンピュータが、ステップ510で論じられたように、fBSの配置の要求を受け取る場合、コンピュータは、記憶された決定を取り出し、fBSの配置がより迅速に行われ得るように、それらの決定を提供してよい。
【0120】
更なる実施形態では、図5の方法は、更に、コンピュータがfBSのための価格戦略を決定することを含んでよい。例えば、インストール設定パラメータに基づき、コンピュータは、潜在的な配置カスタマのためのより正確な価格戦略を決定してよい。そのようなものとして、潜在的な配置カスタマがfBSの配置を要求する場合に、より正確な価格が潜在的な配置カスタマに提供され得る。
【0121】
図5に示される実施形態は、特定の順序において示された特定の数のステップを含むが、当然、他の実施形態はより多い、より少ない又は異なるステップを有してよく、ステップは並べ替えられてよい。
【0122】
一実施形態において、図3乃至5に示される方法の夫々は、個々の、独立した方法であってよい。更なる実施形態では、図3乃至5の方法の夫々は、互いに組み合わされて実行されてよい。一例として、図3乃至5に示される方法のうち1つの1又はそれ以上のステップは、図3乃至5の他の方法のいずれかのステップのうち1又はそれ以上とともに実行されてよい。特に、図3の方法のステップは、図4乃至5の方法のステップより前に実行されてよい。図3のステップが実行されると、コンピュータは、図4に示される方法のステップを実行してよい。更に、図4の方法のステップがコンピュータによって実行されると、次いで、コンピュータは、図5の方法のステップを実行してよい。更なる実施形態では、コンピュータが図3の方法のステップを実行した後、コンピュータは、図4の方法を飛び越えて、図5の方法におけるステップに直接的に移ってよい。他の実施形態において、図3乃至5の方法における1又はそれ以上のステップが実行された後、コンピュータは、図3乃至5の他の方法のいずれかに戻ってよい。例えば、コンピュータが図5の方法におけるステップを実行した後、コンピュータは、フェムトセル・サービスを更に普及促進するように、図4の方法における1又はそれ以上のステップに戻ってよい。
【0123】
多数の他の変更、置換、変形、代替及び改良は、当業者によって確認可能であり、本発明は、全てのそのような変更、置換、変形、代替及び改良を、添付の特許請求の範囲の精神及び適用範囲内にあるように包含するよう意図される。
【0124】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信し、
少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定し、
前記地理的領域内における前記少なくとも1つの潜在的なカスタマへの前記少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定し、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成する
方法。
(付記2)
更に、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の前記1以上の普及促進提言を提示するよう前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに接触する
付記1に記載の方法。
(付記3)
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することは、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線使用データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することを含む、
付記1に記載の方法。
(付記4)
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することは、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線性能データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することを含む、
付記1に記載の方法。
(付記5)
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することは、
前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定し、
前記潜在的な配置場所に基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定する
ことを含む、付記1に記載の方法。
(付記6)
前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定することは、無線信号が弱いこと、無線信号がないこと、及び無線バンド幅が不十分であることの中から選択される1以上の無線信号特性を特定することを含む、
付記5に記載の方法。
(付記7)
前記少なくとも1つのフェムト基地局のための1以上の初期設定パラメータを決定することは、前記少なくとも1つのフェムト基地局をOSG、CSG、又はHSGにおいて動作するよう設定すべきかどうかを決定することを含む、
付記1に記載の方法。
(付記8)
地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信するよう構成されるインターフェースと、
前記インターフェースに結合されるプロセッサと
を有し、
前記プロセッサは、
少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定し、
前記地理的領域内における前記少なくとも1つの潜在的なカスタマへの前記少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定し、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成する
よう構成される、装置。
(付記9)
前記インターフェースは、更に、前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の前記1以上の普及促進提言を提示するように前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに接触するよう構成される、
付記8に記載の装置。
(付記10)
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される前記プロセッサは、更に、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線使用データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される、
付記8に記載の装置。
(付記11)
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される前記プロセッサは、更に、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線性能データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される、
付記8に記載の装置。
(付記12)
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される前記プロセッサは、更に、
前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定し、
前記潜在的な配置場所に基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定する
よう構成される、付記8に記載の装置。
(付記13)
前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定するよう構成される前記プロセッサは、更に、無線信号が弱いこと、無線信号がないこと、及び無線バンド幅が不十分であることの中から選択される1以上の無線信号特性を特定するよう構成される、
付記12に記載の装置。
(付記14)
前記少なくとも1つのフェムト基地局のための1以上の初期設定パラメータを決定するよう構成される前記プロセッサは、更に、前記少なくとも1つのフェムト基地局をOSG、CSG、又はHSGにおいて動作するよう設定すべきかどうかを決定するよう構成される、
付記8に記載の装置。
(付記15)
プロセッサによって実行される場合に、
地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信し、
少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定し、
前記地理的領域内における前記少なくとも1つの潜在的なカスタマへの前記少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定し、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成する
よう構成されるソフトウェアを組み込む1以上のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
(付記16)
前記ソフトウェアは、実行される場合に、更に、前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の前記1以上の普及促進提言を提示するよう前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに接触するよう構成される、
付記15に記載のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
(付記17)
実行される場合に、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される前記ソフトウェアは、更に、実行される場合に、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線使用データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される、
付記15に記載のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
(付記18)
実行される場合に、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される前記ソフトウェアは、更に、実行される場合に、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線性能データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される、
付記15に記載のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
(付記19)
実行される場合に、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するように少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定するよう構成される前記ソフトウェアは、更に、実行される場合に、
前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定し、
前記潜在的な配置場所に基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定する
よう構成される、付記15に記載のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
(付記20)
実行される場合に、前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定するよう構成される前記ソフトウェアは、更に、実行される場合に、無線信号が弱いこと、無線信号がないこと、及び無線バンド幅が不十分であることの中から選択される1以上の無線信号特性を特定するよう構成される、
付記19に記載のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
(付記21)
実行される場合に、前記少なくとも1つのフェムト基地局のための1以上の初期設定パラメータを決定するよう構成される前記ソフトウェアは、更に、実行される場合に、前記少なくとも1つのフェムト基地局をOSG、CSG、又はHSGにおいて動作するよう設定すべきかどうかを決定するよう構成される、
付記15に記載のコンピュータ可読持続性記憶媒体。
【符号の説明】
【0125】
100 通信システム
110,220 ネットワーク
120 基地局
130 ゲートウェイ
140 エンドポイント
150 無線接続
160 有線リンク
170 ノード
180 ネットワークアクセス装置
190 フェムト基地局(fBS)
210 コンピュータ
211 プロセッサ
212 バス
213 メモリ
215 記憶装置
217 インターフェース
230 記憶エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信し、
少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定し、
前記地理的領域内における前記少なくとも1つの潜在的なカスタマへの前記少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定し、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成する
方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することは、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線使用データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することは、前記地理的領域内の現在のカスタマと関連する無線性能データに基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定することは、
前記地理的領域内の少なくとも1つの潜在的な配置場所を特定し、
前記潜在的な配置場所に基づき、前記少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定する
ことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのフェムト基地局のための1以上の初期設定パラメータを決定することは、前記少なくとも1つのフェムト基地局をOSG、CSG、又はHSGにおいて動作するよう設定すべきかどうかを決定することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信するよう構成されるインターフェースと、
前記インターフェースに結合されるプロセッサと
を有し、
前記プロセッサは、
少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定し、
前記地理的領域内における前記少なくとも1つの潜在的なカスタマへの前記少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定し、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成する
よう構成される、装置。
【請求項7】
プロセッサによって実行される場合に、
地理的領域内の1以上の基地局の夫々と関連する無線サービスエリアを示す情報を受信し、
少なくとも1つのフェムト基地局を前記地理的領域内で配置するよう少なくとも1つの潜在的な配置カスタマを特定し、
前記地理的領域内における前記少なくとも1つの潜在的なカスタマへの前記少なくとも1つのフェムト基地局の配置のための1以上の初期設定パラメータを決定し、
前記少なくとも1つの潜在的な配置カスタマに特有の1以上の普及促進提言を生成する
よう構成されるソフトウェアを組み込む1以上のコンピュータ可読持続性記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−213161(P2012−213161A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−77562(P2012−77562)
【出願日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】