説明

フェムトセル・ネットワークにおける商業およびサービス

1組のネットワーク化されたフェムト・アクセスポイント(AP)およびサービスされる装置による、商業およびサービスのための1つまたは複数のシステムおよび1つまたは複数の方法を提供する。その1組のネットワーク化されたフェムトAPによって及ぼされるカバレッジ・エリア内の装置の位置のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のインセンティブおよび広告をその装置に送る。移動体装置に関連する商業プロファイルに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の商業取引を実施することができる。製品の1つまたは複数の注文を遠隔的に出すことができ、その製品に結び付く販売場所において関係する取引を引き起こすことができ、取引の課金料金は、利用可能な1つまたは複数のインセンティブに少なくとも部分的に基づいて調節することができる。入力地点から目的地へのナビゲーションは、1つもしくは複数の配達サービス、または場所もしくは製品の識別/発見をもたらすことができる。収益の分配およびビジネス・インテリジェンスの生成を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2008年5月13日に出願され、「MANAGEMENT OF ACCESS TO FEMTO CELL COVERAGE」と題された米国仮特許出願第61/052,813号の利益を主張する。本出願は、 に出願され、「LOCATION−BASED SERVICES IN A FEMTOCELL NETWORK」と題された同時係属の米国特許出願第 号、 に出願され、「INTRA−PREMISES CONTENT AND EQUIPMENT MANAGEMENT IN A FEMTOCELL NETWORK」と題された同時係属の米国特許出願第 号、および に出願され、「FEMTOCELL ARCHITECTURE FOR INFORMATION MANAGEMENT」と題された同時係属の米国特許出願第 号に関する。これらの出願の全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本革新は、無線通信に関し、より詳細には、限られたエリアまたはほぼ限られたエリアをサービスするフェムトセル・ネットワークが可能にする、商業およびサービスに関するものである。
【背景技術】
【0003】
有線ブロードバンド・ネットワークとインターフェースする、建物を基盤とする無線アクセスポイントであるフェムトセルは、屋内の無線カバレッジを改善し、無線ネットワーク・プロバイダおよび無線サービス・プロバイダが運営するモビリティ無線アクセス・ネットワーク(RAN)の負担を軽減するために多くの場合展開される。典型的には、フェムトセルは電磁スペクトルの認可された部分内で機能し、多くの場合、プラグ・アンド・プレイによる導入を提供する。屋内のカバレッジが改善されることには、信号がより強くなることおよび受信状態が改善されること(例えば音声やデータ)、セッションの開始または発呼が容易であること、ならびにセッションまたは呼の維持が容易であることも含まれる。RANの負担を軽減することは、通常は限られている、無線の(OTA)無線リソース(例えば無線周波数帯域やチャネル)をより少人数のエンドユーザが利用するので、サービス・プロバイダの運営コストおよび伝送コストを低減することができる。
【0004】
フェムトセルまたはフェムト・アクセスポイント(AP)のカバレッジは、多くの場合、マクロセルがカバーする移動局とフェムトAPがカバーする端末との間の干渉を軽減するために、屋内区域(例えば住居用建物や商業用建物)の境界内に限られるように意図される。さらに、カバレッジが限られることは、隣接する別のフェムトセルにサービスされる端末との間の漏話を減らすこともできる。フェムトセルによって屋内の無線カバレッジを改善することは、音声カバレッジおよびかなりの遅延感度を伴う他のデータ・サービス等に関し、加入者が好意的な感じ方を得る限り、顧客が減ることを軽減することもできる。さらに、フェムトセルにより、より豊富な種類の無線音声サービスおよび無線データ・サービスを顧客に提供することができ、それは、そのようなサービスの提供がモビリティRANリソースに主に依拠しないからである。
【0005】
移動体装置により、様々な商業取引およびサービスを実行することができる。典型的には、そのような取引およびサービスの利用は、主にマクロセル・ネットワークによってサービスされる無線広域ネットワークを介して行われる。したがって、1つまたは複数の商業取引および1つまたは複数のサービスの消費をカスタマイズすることは、マクロセルのかなりの無線リソースを必要とする場合があるので、消費者経験はほとんどの場合限られる。豊富な視聴覚コンテンツを伴うゲーム・アプリケーションなど、商業的に関連する取引デジタル・コンテンツまたは消費デジタル・コンテンツは、典型的には大量の情報を含み、そのため、そのようなコンテンツはかなりの量の無線帯域幅を使用する場合がある。さらに、そのようなデジタル・コンテンツを送ることは、多くの場合情報のパケットを再送する必要があるため、著しいシグナリングおよび関係するネットワークの輻輳を引き起こす可能性がある。カスタマイズ化に関しては、1つもしくは複数のサービスまたは1つもしくは複数のコンテンツは、典型的には広義のグループにセグメント化し、それは、より高い細分性でセグメント化することは、カスタマイズされた送信/課金機能を満たすためにマクロセル・ネットワーク内の無線リソースおよびシグナリングをかなり消費することになる可能性があるためである。さらに、そのため、マクロセルを介してコンテンツを消費し、サービスを利用することは、移動体装置のモビリティと位置とを満足に統合しない。デジタル・コンテンツおよび1つまたは複数のサービスの消費とモビリティとを統合するために、RANリソースをオフロードするフェムトセル展開の諸機能がごくわずかに使用されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国仮特許出願第61/052,813号、「MANAGEMENT OF ACCESS TO FEMTO CELL COVERAGE」
【特許文献2】米国特許出願第 号、「LOCATION−BASED SERVICES IN A FEMTOCELL NETWORK」
【特許文献3】米国特許出願第 号、「INTRA−PREMISES CONTENT AND EQUIPMENT MANAGEMENT IN A FEMTOCELL NETWORK」
【特許文献4】米国特許出願第 号、「FEMTOCELL ARCHITECTURE FOR INFORMATION MANAGEMENT」
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書の一部の態様についての基本的な理解を提供するために、以下に本明細書の簡略化した概要を示す。この概要は、本明細書の広範な概説ではない。この概要は、本明細書の主要なまたは不可欠な要素を特定することも、本明細書の範囲を詳細に記述することも意図しない。この概要の唯一の目的は、後で示すより詳細な説明への導入部として、本明細書の一部の概念を簡略化した形で示すことである。
【0008】
本革新は、ある1組のネットワーク化されたフェムト・アクセスポイント(AP)間のトラフィックおよび信号伝達をルーティングし、商業およびサービスを可能にするための、1つまたは複数のシステムおよび1つまたは複数の方法を提供する。その1組のネットワーク化されたフェムトAPのうちのフェムトAPは、トラフィックおよび信号伝達を管理するルーティング・プラットフォームに機能的に結び付けられ、データおよび制御の少なくとも一部をフェムト・ネットワーク・プラットフォームに中継するコントローラ・コンポーネントに機能的に接続される。このフェムト・ネットワーク・プラットフォームは、1つまたは複数の外部ネットワークにアクセスすることを可能にする。ルーティング・プラットフォームは、1組のネットワーク化されたフェムトAPの中の1つまたは複数のフェムトAPと、このルーティング・プラットフォームとを介して少なくとも部分的にサービスされる呼セッションに関連する課金料金を課す。呼セッションは、イントラネットワーク通信またはインターネットワーク通信を含むことができ、イントラネットワーク通信は、トラフィックおよびシグナリングのプッシュツーポイント(push−to−point)伝達を含むことができるのに対し、インターネットワーク通信は、外部ネットワークによってサービスされる装置とルーティング・プラットフォームにつながるフェムトAPによってサービスされる装置との間でデータおよび制御を交換することを含むことができる。さらに、ルーティング・プラットフォームは、1組のフェムトAPの中の2つのフェムトAP間の呼セッションのソフト・ハンドオーバを引き起こすことができ、フェムトAPと、呼セッションにサービス可能な外部ネットワークの中のコンポーネントとの間で呼セッションのハード・ハンドオーバを実施することができる。
【0009】
1つもしくは複数の金銭的インセンティブまたは広告は装置に送られ、その1つもしくは複数のインセンティブまたは広告は、1組のネットワーク化されたフェムトAPによって及ぼされる企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリア内の装置の位置の少なくとも1つに、少なくとも部分的に基づいてカスタマイズされる。一態様では、受信側の移動体装置が、1つもしくは複数のインセンティブまたは広告を受信することを承認し、または拒否することができる。移動体装置の一意識別子に関連する商業プロファイルに少なくとも部分的に基づき、1つまたは複数の商業取引を実施することもできる。商業プロファイルは、1つまたは複数のインセンティブを送り、かつ1つまたは複数の商業取引を可能にする商業コンポーネントが自律的に設定することができる。あるいは、またはそれに加え、移動体装置に関連する消費者が、外部ネットワークを介して商業プロファイルを設定することができる。マーケティング・コンポーネントは、1つまたは複数の広告キャンペーン、およびその広告キャンペーンに対する応答を活用してビジネス・インテリジェンスを生成し、広告コンテンツおよび配信、ならびに広告するサービスを調節することができる。
【0010】
さらに、ある製品の1つまたは複数の注文を遠隔的に行うことができ、1組のネットワーク・フェムトAPのうちのフェムトAPによって無線サービスを提供される販売場所(POS)の範囲内で、その注文した製品を受け取るときに、関係する取引、例えば購入を行うことができる。その取引に関連する課金料金は、移動体装置またはその移動体装置に関連する加入者が利用可能なインセンティブに少なくとも部分的に基づいて調節することができる。さらに、1つもしくは複数の配達サービス、または指示された購入もしくは問合せを、入力地点から企業フェムト・ネットワーク内の目的地へと自動的にナビゲートすることができる。ナビゲーション指令またはナビゲーション指示は、1組のそれぞれのネットワーク化されたフェムトAPへの移動体装置のアクセス権を規制する、1組のアクセス・リストに少なくとも部分的に基づいて生成することができる。ナビゲーション指示は、ショート・メッセージ・サービス(SMS)通信、マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)通信、インスタント・メッセージ(IM)、電子メール通信など、様々な形式で移動体装置に伝えることができる。一態様では、移動体装置の中の取引コンポーネントが、その移動体装置のディスプレイ・インターフェース、およびその移動体装置の中のメモリ内に保持される1つまたは複数のアプリケーションを活用して、受信したナビゲーション指示を消費、例えば表示しまたは処理することができる。
【0011】
企業フェムト・ネットワークが展開される事業を管理するオペレータと、1組の広告主との間で収益の分配を設定することもでき、収益の分配は、広告にさらされることについて、1つまたは複数のサービス単位を交換することに少なくとも部分的に基づくことができる。この1組の広告主は、事業オペレータもしくはサービス・プロバイダにとって内部的な広告主、または事業オペレータもしくはサービス・プロバイダにとって外部的な広告主のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0012】
本革新の諸態様、特徴、または利点は、実質的にあらゆる無線電気通信技術または無線技術、例えば、Wi−Fi、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、拡張汎用パケット無線サービス(拡張GPRS)、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロングターム・エボリューション(LTE)、第3世代パートナーシップ・プロジェクト2(3GPP2)のウルトラモバイル・ブロードバンド(UMB)、3GPP UMTS、高速パケット・アクセス(HSPA)、高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)、高速アップリンク・パケット・アクセス(HSUPA)、またはLTE拡張によって活用することができる。さらに、本革新の実質的にすべての態様が、旧来の電気通信技術を含むことができる。
本革新の様々な態様、特徴、または利点を、1つまたは複数のフェムト・アクセスポイントおよび関連するフェムト・ネットワーク・プラットフォームに関して示すが、そのような態様または特徴は、実質的にあらゆる、またはあらゆる異なる電気通信技術、例えばWi−Fi(ワイヤレス・フィディリティ)やピコセル電気通信などによって無線カバレッジを提供する、屋内ベースの基地局(例えば1つまたは複数のホームベース・アクセスポイント、1つまたは複数の企業ベース・アクセスポイント)にも活用できることを指摘しておく。
前述のおよび関係する目的を達成するために、本発明は、本明細書の以下に完全に説明する特徴を含む。以下の説明および付属図面は、本発明の説明のための特定の態様を詳細に記述する。しかし、これらの態様は、本発明の原理を使用できる様々な方法のほんの数例を示すに過ぎない。本発明の以下の詳細な説明を諸図面と併せて検討する場合、本発明の他の態様、利点、および新規特徴が明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本明細書の諸態様による、企業フェムト・ネットワークの一例を示す図である。
【図2A】本明細書に記載の諸態様による、マルチカバレッジエリア・フェムト・メッシュ・ネットワークの一例を示すブロック図である。
【図2B】本明細書に記載の諸態様による、複数の場所がある環境におけるルーティングが分散されたフェムト・メッシュ・ネットワークの一例を示すブロック図である。
【図2C】本明細書に記載の諸態様による、様々な企業の展開に関係する様々なルーティング・プラットフォームが多重化されたフェムト・メッシュ・ネットワークの一例を示す図である。
【図3】本明細書に開示する諸態様による、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一部であるルーティング・プラットフォームの一実施形態例を示すブロック図である。
【図4】本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内に展開することができるフェムト・アクセスポイントの一実施形態例を示す図である。
【図5】本革新の諸態様による、位置データを収集することを可能にするフェムト企業ネットワーク・アーキテクチャの一実施形態例を示す図である。
【図6】本明細書に開示する諸態様による、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一部であるルーティング・プラットフォームの一実施形態例を示すブロック図である。
【図7A】本革新の諸態様による、移動体の位置データを収集することを可能にするフェムト企業ネットワーク・アーキテクチャの一実施形態例を示す図である。
【図7B】本革新の諸態様による、移動体の位置データを収集することを可能にするフェムト企業ネットワーク・アーキテクチャの一実施形態例を示す図である。
【図8】本開示の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一部とすることができるルーティング・プラットフォームの一実施形態例を示す図である。
【図9】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワークの一例を少なくとも部分的に介し、カスタマイズされたアイテムを移動することを可能にするシステムの一例を示す図である。
【図10】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内で動作することができるルーティング・プラットフォームの一実施形態例を示す図である。
【図11】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の商業取引を可能にするシステムの一例のブロック図である。
【図12】企業フェムト・ネットワーク内で動作する商業コンポーネントの1つまたは複数の側面を使用可能にするインセンティブ・コンポーネントの一実施形態例のブロック図である。
【図13】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内のマーケティングを可能にするシステムの一例を示すブロック図である。
【図14A】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の商業取引を可能にするシステムの一例の実施形態例を示す図である。
【図14B】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の商業取引を可能にするシステムの一例の実施形態例を示す図である。
【図15A】本明細書に記載の諸態様による、配達を完了し、または商業取引を行うためのシグナリングおよびデータの交換を示す図である。
【図15B】本明細書に記載の諸態様による、配達を完了し、または商業取引を行うためのシグナリングおよびデータの交換を示す図である。
【図16】本明細書に記載の本革新の様々な態様を可能にし、活用することができる移動体装置の一実施形態例のブロック図である。
【図17】本明細書に開示する諸態様による、フェムト・メッシュ・ネットワーク内で通信するための方法の一例を示す流れ図である。
【図18】本明細書に記載の諸態様による、フェムト・メッシュ・ネットワーク内でコンテンツを送るための方法の一例を示す流れ図である。
【図19】本明細書に記載の諸態様による、フェムト・ネットワーク内で動作する移動体装置の位置を突き止めるための方法の一例の流れ図である。
【図20】本明細書に記載の諸態様による、エンティティの位置を特定するための方法の一例を示す流れ図である。
【図21】本明細書に記載の諸態様による、選択した1つまたは複数の移動体装置の位置推定を追跡するための方法の一例を示す流れ図である。
【図22】本明細書に記載の諸態様による、アイテムを移動体装置に関連させるための方法の一例を示す流れ図である。
【図23】本明細書に記載の諸態様による、装置を第1の位置から目的地にナビゲートするための方法の一例の流れ図である。
【図24】本明細書に記載の諸態様による、カスタム・コンテンツを供給するための方法の一例の流れ図である。
【図25】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワークを少なくとも部分的に介して商業取引を行うための方法の一例の流れ図である。
【図26】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の広告によりビジネス・インテリジェンスを策定する方法の一例を示す流れ図である。
【図27】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内で商業取引を行うための方法の一例を示す流れ図である。
【図28】本明細書に記載の諸態様による、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを消費するための方法の一例を示す流れ図である。
【図29】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の目的地に到達するための方法の一例を示す流れ図である。
【図30】本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内で商業取引を行うための方法の一例を示す流れ図である。
【図31】本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内のカバレッジ・エリア内で移動体装置をハンドオフするための方法の一例を示す流れ図である。
【図32】本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内のフェムト・アクセスポイントに無線装置が接続することを、ルーティング・プラットフォームに信号で伝えるための方法の一例を示す流れ図である。
【図33】本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業内で動作する移動体装置の位置を突き止めることを支援するための方法の一例の流れ図である。
【図34】本明細書に記載の諸態様による、フェムトセル企業ネットワークの動作を可能にすることができる関連コンポーネントを備える、無線通信環境の一例を示す図である。
【図35】本明細書の諸態様による、無線カバレッジを得るためのマクロセルおよびフェムトセルの展開概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、全体を通して同じ要素を参照するために同じ参照番号を使用する図面を参照して本革新を説明する。以下の説明では、説明目的で、本革新の完全な理解を与えるために数多くの具体的な詳細を記載する。ただし、本発明をこれらの具体的な詳細なしに実施し得ることが明らかな場合がある。他の例では、本発明の説明を容易にするために、よく知られている構造および装置をブロック図形式で示す。
【0015】
本出願で使用するとき、用語「コンポーネント」、「システム」、「アーキテクチャ」、「プラットフォーム」、「ノード」、「レイヤ」、「セレクタ」、「インターフェース」、「モジュール」等は、コンピュータ関連のエンティティ、または1つもしくは複数の特定の機能を備える動作可能な機器に関係するエンティティを指すことを意図し、そのエンティティは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアとすることができる。例として、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これだけに限定されない。非限定的な例として、あるサーバ上で実行されるアプリケーションとそのサーバとはどちらもコンポーネントであり得る。あるプロセスおよび/または実行スレッド内には1つもしくは複数のコンポーネントがあってよく、コンポーネントは1台のコンピュータ上に局在化しかつ/または2台以上のコンピュータ間に分散させることができる。これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶されている様々なコンピュータ可読媒体から実行することもできる。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のデータ・パケット(例えば、信号によってローカル・システム内、分散システム内の別のコンポーネントと対話し、かつ/またはインターネットなどのネットワークを介して他のシステムと対話するあるコンポーネントからのデータ)を有する信号などに従い、ローカル・プロセスおよび/またはリモート・プロセスによって通信することができる。別の例として、コンポーネントは、プロセッサが実行するソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションが動作させる電気回路/電子回路が動作させる機械的部品が提供する、特定の機能を備える機器とすることができ、そのプロセッサは、機器の内部にあっても外部にあってもよく、ソフトウェアまたはファームウェア・アプリケーションの少なくとも一部を実行する。さらに別の例として、コンポーネントは、機械的部品なしに電子コンポーネントによって特定の機能を提供する機器とすることができ、その電子コンポーネントは、その電子コンポーネントの機能を少なくとも部分的に与えるソフトウェアまたはファームウェアを実行するためのプロセッサをその内部に含むことができる。インターフェースは、入出力(I/O)コンポーネント、ならびに関連するプロセッサ、アプリケーション、および/またはAPIコンポーネントを含むことができる。
【0016】
さらに、用語「または(or)」は、排他的な「または」でなく、包含的な「または」を意味することを意図する。つまり、特別の定めのない限り、または文脈から明らかな場合を除き、「Xは、AまたはBを使用する」は、自然の包含的な組合せのいずれをも意味することを意図する。つまり、XがAを使用し、XがBを使用し、またはXがAとBとの両方を使用する場合、「Xは、AまたはBを使用する」は上記の例のいずれの下でも満たされる。さらに、本明細書および付属図面で使用するとき、冠詞「ある(a)、(an)」は、特別の定めのない限り、または文脈から単数形に向けられることが明らかな場合を除き、「1つまたは複数の」を意味すると概して解釈すべきである。
【0017】
さらに、「ユーザ機器」、「移動局」、「移動体」、「移動体装置」、「加入者局」、「加入者機器」、「アクセス端末」、「端末」、「ハンドセット」などの用語は、データ、制御、音声、映像、音、ゲーム、または実質的に任意のデータストリームもしくはシグナリングストリームを受信/搬送するために、無線通信サービスの加入者またはユーザが利用する無線装置を指す。上記の用語は、本明細書および関連図面の中で区別なく利用する。同様に、用語「アクセスポイント」、「基地局」、「Node B」、「発展型Node B(eNode B)」、「ホームNode B(HNB)」、「ホーム・アクセスポイント(HAP)」等も本明細書および諸図面の中で区別なく利用し、1組の加入者局からのデータ、制御、音声、映像、音、ゲーム、または実質的に任意のデータストリームもしくはシグナリングストリームをサービス/受信する無線ネットワーク・コンポーネントまたは機器を指す。本明細書および諸図面では、文脈または明確に区別することは、屋外環境において移動体装置からのデータをサービス/受信するアクセスポイントまたは基地局、および主に限られた屋内環境において動作するアクセスポイントまたは基地局に関して差別化を行うことを指摘しておく。データストリームおよびシグナリングストリームは、パケット化し、またはフレーム式フローとすることができる。
【0018】
さらに、用語「ユーザ」、「加入者」、「顧客」、「消費者」、「プロシューマ」、「エージェント」、「所有者」等は、文脈がこれらの用語間の1つまたは複数の特定の区別を保証する場合を除き、本明細書の全体にわたり区別なく使用する。こうした用語は、人間のエンティティ、またはシミュレートされた視覚や音声認識等を提供可能な人工知能(例えば複雑な数学的表現に基づいて推論を行う知的能力)によってサポートされる自動コンポーネントを指す場合があることを理解すべきである。本明細書で利用するとき、用語「プロシューマ」は、専門消費者(professional−consumer)および生産者消費者(producer−consumer)の短縮形を示す。
【0019】
さらに、本出願では用語「無線ネットワーク」および「ネットワーク」を区別なく使用し、この用語を利用する文脈が明瞭にする目的で区別を保証する場合、そうした区別を明確に行う。同様に、用語「フェムトセル・アクセスポイント」、「フェムト・アクセスポイント」、「フェムトセル」、「フェムト」等も区別なく利用する。
【0020】
図1は、本明細書の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャ100の一例の図を示す。Nが自然数である1組のフェムト・アクセスポイント104〜104を、ルーティング・プラットフォーム110に機能的に接続することができ、このルーティング・プラットフォーム110は、コントローラ・コンポーネント120に機能的に結合することができ、このコントローラ・コンポーネント120は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に動作可能に結び付けることができる。ルーティング・プラットフォーム110とコントローラ・コンポーネント120とを、単一のバックホール・パイプ118が動作可能に接続することを理解すべきである。同様に、コントローラ・コンポーネント120とフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130とを、単一のバックホール・パイプ118が接続する。一態様では、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130を、1つまたは複数の参照リンク135を介し、インターネット・プロトコル(IP)マルチメディア・サブシステム(IMS)などの1つまたは複数のサービス・ネットワークが含まれ得る、1つまたは複数の外部ネットワーク140に機能的に結合することができる。別の態様では、3GPP UMTS無線技術において、コントローラ・コンポーネント120は無線ネットワーク・コントローラによって実施することができる。1つまたは複数の代替的実施形態もしくは追加実施形態では、コントローラ・コンポーネント120は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130内に、または1つもしくは複数の外部ネットワーク140のうちの1つの中に存在することができ、そのような実施形態では、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム140は、その1つまたは複数の外部ネットワーク140のうちの1つの外部ネットワークを介してルーティング・プラットフォーム110に接続できることを指摘しておく。企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャ100の例は、本明細書ではメッシュ・フェムト・ネットワークとも呼ぶメッシュ・ネットワーク構成をなす状態で、ルーティング・プラットフォーム110を介してフェムトAP104〜104を相互接続できるようにすることをさらに理解すべきである。フェムトAP104〜104が及ぼすカバレッジ・エリア内の企業フェムト・ネットワークの部分は、マクロセル・ネットワークなどの公的とは対照的に私的である。
【0021】
λ=1、2...Nである、ルーティング・プラットフォーム110に接続されるフェムトAP104λの数は、ルーティング・プラットフォーム110上のポート数またはルーティング・プラットフォーム110が利用できる帯域幅のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づくことができる。フェムトAP114λは、ブロードバンド、バックホール有線リンク(例えば光ファイバ・バックボーン、対線、T1/E1電話回線、同期または非同期デジタル加入者回線(DSL)、非対称ADSL、同軸ケーブル等)、または無線(見通しのある(LOS:line−of−sight)または非LOS)リンクとすることができるリンク114λを介してルーティング・プラットフォーム110に機能的に接続される。1つまたは複数のバックホール・リンク118も、有線または無線とすることができる。一態様では、3GPP UMTS無線技術において、リンク114λは、IurインターフェースまたはIuhインターフェースの少なくとも1つによって実施することができる。リンク114λのチャネル要素の数は、バックホール・リンク118のチャネル要素の数より少なくてよいことを指摘しておく。したがって、複数のフェムトAP104〜104は、バックホール・パイプ118を各フェムトAPに機能的に接続する従来のシステムよりも少ないバックホール・リソースで、単一のバックホール・パイプ118を介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130によってサービスすることができる。
【0022】
フェムトAP104〜104は、単一フロアまたは複数フロアの施設もしくは企業が含まれ得る、限られたカバレッジ・エリア内に展開される。展開プランは大抵、デッドスポットを最低限に抑え、運用上の冗長性を達成するのに十分ないくつかのフェムトAPを含み、そのため、プロビジョンしたフェムトAPのうちの1つまたは複数が故障する場合、ルーティング・プラットフォーム110に機能的に接続される別のさらなる1つまたは複数のフェムトAPを通信用に使用することができる。したがって、このメッシュ・フェムト・ネットワークは自己回復することができる。企業には、オフィスビル、団地、百貨店、銀行、レストラン、倉庫などの事業ビル、庁舎、学校、病院、ホテル、工場、空港、遊園地や都市公園等のうちの1つが含まれ得るが、これだけに限定されない。
【0023】
複数フロアがネットワーク化された実施形態の説明のための例として、図2Aは、本明細書に記載の諸態様による、マルチカバレッジエリア・フェムト・メッシュ・ネットワーク200の一例のブロック図を示す。カバレッジ・エリア205μ(μ=1、2...P)は、建物内のフロアなどの屋内環境、および駐車場、テラス、デッキ、ベランダ、または運動場や運動コートなどの屋外環境を少なくとも部分的に含むことができる。各カバレッジ・エリア205μ内で、ネットワーク・インターフェース装置(NID)210μが、(明瞭にするために)矢印なしの太線で図示する、展開済みの各フェムトAPからの1つまたは複数のブロードバンド・リンクを集中化する。NID210μは、ルーティング・プラットフォーム110に機能的に接続される。展開済みのフェムトAPは、ルーティング・プラットフォーム220を介して単一のバックホール・パイプ116にさらに接続することができる。ルーティング・プラットフォーム220は、異なるカバレッジ・エリア内に位置する無線装置間のトラフィックを導くことができる。ルーティング・プラットフォーム220が提供するルーティング機能は、集中化されることを指摘しておく。一例として、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャ200の一例を複数フロアの建物内に展開し、建物の各フロア、例えばカバレッジ・エリア205μに複数のフェムトAPを展開することができるシナリオを検討されたい。この例では、第1のフロア、例えば205のフェムトAPに接続する第1のフロアの移動体装置は、コントローラ・コンポーネント120につながれるフェムト・ネットワーク・プラットフォームにアクセスすることなく、第2のフロア、例えば205PのフェムトAPに接続する第2のフロアの別の移動体装置と(例えば音声やデータ)通信を確立することができる。
【0024】
あるいは、またはそれに加え、図2Bは、フェムト・メッシュ・ネットワーク250の一例のブロック図を示し、このフェムト・メッシュ・ネットワーク250では、マルチカバレッジエリア環境におけるルーティングが分散され、Uが自然数である1組のルーティング・プラットフォーム260〜260、およびその1組の中の各ルーティング・プラットフォームにつながれ、γ=1、2...Uである各カバレッジ・エリア255γによって行われる。アグリゲータ・コンポーネント260が、このマルチエリア・フェムト企業ネットワーク・アーキテクチャ250とコントローラ・コンポーネント120とをインターフェースする。各ルーティング・プラットフォームに関連するフェムトAP、およびそれらのフェムトAPに動作可能に接続される装置についての設定情報を各ルーティング・プラットフォーム260γが利用できるように、複数のルーティング・プラットフォーム260γは互いに通信でき、この設定情報はトラフィックの内部ルーティングを少なくとも部分的に可能にすることができる。アグリゲータ・コンポーネント270は、パススルー要素、または様々な種類のトラフィック/シグナリング用の所定の1つもしくは複数のQoSプロファイルに従ってQoSを保つトラフィック・シェーピング・コンポーネントのうちの少なくとも1つとして機能することができる。一態様では、アグリゲータ・コンポーネント270は、ルーティング機能を実行することもでき、PBXとして働き企業間通信を可能にすることができる。図示のように、γ=1、2...Uである各カバレッジ・エリア220γに1つのルーティング・プラットフォーム260γが展開されており、各カバレッジ・エリアは建物(例えばオフィスビル、学校、百貨店)のフロアとすることができ、各フロアのルーティング・プラットフォーム260γは、互いに機能的に接続し、建物全体をカバーできる企業フェムト・メッシュ・ネットワーク構造を作り出すことができる。カバレッジ・エリア255γの規模に少なくとも部分的に基づいて、複数のルーティング・プラットフォームをカバレッジ・エリア255γ内に展開できることを指摘しておく。複数のフェムトAPを単一のルーティング・プラットフォーム260γに機能的に接続することができ、複数のルーティング・プラットフォーム220〜220を互いに接続してより大きいメッシュ・フェムト・ネットワークを作り出すことができる。
【0025】
アグリゲータ・コンポーネント260の機能の少なくとも一部を、1つまたは複数のプロセッサ(不図示)が行うことができる。機能を少なくとも部分的に動作させまたはアグリゲータ・コンポーネント260に与えるために、1つまたは複数のプロセッサは、メモリ(不図示)に情報を記憶し、そこから情報を取得することができる。この情報は、コード命令、データ構造、プログラム・モジュール等のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0026】
さらに、図2Cは、フェムト・メッシュ・ネットワーク280の一例を示し、このフェムト・メッシュ・ネットワーク280では、単一のコントローラ・コンポーネント120を使用することにより、様々な企業の展開に関係する様々なルーティング・プラットフォームを多重化することができる。一態様によれば、コントローラ・コンポーネント120は、Nが自然数である1組のルーティング・プラットフォーム282〜282から情報を受信することができる。ルーティング・プラットフォーム282〜282のそれぞれは、例えばフェムトAP284のそれぞれの組に接続される移動体装置102との間の接続を容易にする、複数のフェムトAP284〜284のそれぞれの組に接続することができる。各ルーティング・プラットフォーム282〜282は、企業フェムト・アーキテクチャまたは企業フェムト・ネットワーク内の1組のフェムトAP284〜284に接続する移動体装置からデータを受信することができる。さらに、ルーティング・プラットフォーム282〜282は、受信データをルーティングすることに関連する情報(例えば送信元アドレス、宛先アドレス等)を判断するための分析を行うことができる。さらに、その分析および/またはユーザ定義の規則もしくはポリシおよび/またはユーザ選択に部分的に基づいて、ルーティング・プラットフォームからパケットを転送するためのルートを決定することができる。具体的には、ルーティング・プラットフォーム282〜282は、(図1の破線で示す)ソフト・ハンドオーバ、またはハード・ハンドオーバを実行できるのかどうかを判定することができる。ハード・ハンドオーバを実行すべき場合、ルーティング・プラットフォーム282〜282は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130にコントローラ・コンポーネント120を介してデータをルーティングすることができる。コントローラ・コンポーネント120は、FGWによって少なくとも部分的に実施することができるフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に関連する、第2のRNCまたは他のほとんどあらゆるネットワーク管理コンポーネントの機能を典型的には含むことができることを指摘しておく。ただし、本革新では、コントローラ・コンポーネント120は、どんなRNCの1つまたは複数の機能も、1つまたは複数の動作も行わないことを指摘しておく。一態様では、メッシュ・フェムト・ネットワーク280の例で図示したように、コントローラ・コンポーネント130は、様々な企業の展開に関係する1組のルーティング・プラットフォーム282〜282を多重化することができる。
【0027】
バックホール・リンク114λとルーティング・プラットフォーム110との間の接続、NID210μとルーティング・プラットフォーム110との間の接続、およびルーティング・プラットフォーム110とアグリゲータ・コンポーネント270との間の接続は、図3に示す実施形態例300内に図示する、ルーティング・プラットフォーム110の中のポート・コンポーネント315によって行うことができる。ポート・コンポーネント315は、パラレル・ポート(例えばGPIB、IEEE−1284)、シリアル・ポート(例えばRS−232、V.11、USB、ファイアワイヤ、IEEE−1394等)、イーサネット・ポート、V.35ポート、X.21ポート、ドライ接点等が含まれ得るポート319のうちの1つまたは複数を設定するための、1つまたは複数のポート・インターフェース317を含むことができる。1つまたは複数のポート・インターフェース317は、電気通信を実施するための無線カードおよび関連回路などの無線インターフェースを含むことができる。さらに、1つまたは複数のポート・インターフェース319は、それぞれのポート319に関する物理コネクタをサポートする1つまたは複数の物理ドックを含むことができる。ルーティング・プラットフォーム110は、1つまたは複数のフェムトAP104λと、ルーティング・ケーブルによってではなく、無線によって通信するように設定しまたはプログラムすることができる。設定は、ルーティング・プラットフォーム110へのデータ入力を可能にするディスプレイ・インターフェース(不図示)によって、またはポート・コンポーネント315に接続されるコンピュータ、移動体などの装置によって成し遂げることができる。
【0028】
図1に図示するように、ルーティング・プラットフォーム110に接続される各フェムトAP104λ、または実施形態200および実施形態250に図示するフェムトAPは、無線ネットワーク・コントローラの機能の少なくとも一部を含む無線コントローラ(RC)ノード105を含むことができる。ルーティング・プラットフォーム110は、フェムト企業ネットワーク・システムの一例100内に展開される2つ以上のフェムトAP間でRCノード105を機能的に接続することができる。上記に示したように、1つまたは複数のリンク114λは、機能的に接続される2つ以上のフェムトAP間で1つまたは複数のパケット・ストリームをルート可能な、Iurインターフェースを少なくとも含むことができる。RCノード105は、コントローラ・コンポーネント120と実質的に同じ機能を有することができる。ただし、1つまたは複数のアーキテクチャもしくは実施形態では、RCノード105は、コントローラ・コンポーネント120より単純なものとすることができる。各フェムトAP104λ内にRCノード105を有することは、フェムト企業ネットワーク・アーキテクチャ内のプロビジョンしたフェムトAPの数に関する、ルーティング・コンポーネントにおける処理需要の最適な(例えば準線形)スケーリングまたはほぼ最適な(例えば線形)スケーリングをもたらすことができる。フェムト企業ネットワーク内の処理需要は、ルーティング処理またはスケジューリング処理が増えることが原因で増加する。スケジューリングは、無線リソースのスケジューリングではなく、ルーティング・プラットフォーム110が実施するパケット配信のスケジューリングに関することを指摘しておく。フェムト・メッシュ・ネットワーク100にフェムトAPを追加する場合、そのフェムトAPに関連するRCノード105がそのフェムトAPに、よってそのメッシュ・ネットワークにRNC機能を与えることができる。しかし、バックホール・リソース、例えばバックホール・リンク118、およびコントローラ・コンポーネント120に対する需要は、ルーティング・コンポーネント110に機能的に接続されるフェムトAPの数が増加することに伴って増えることはない。したがって、組込みRNC機能は、ルーティング・プラットフォームも無線ネットワーク・コントローラの機能を果たすネットワーク構成に関して、スケーラビリティを向上させることができる。
【0029】
ルーティング・プラットフォーム110は、ユーザ・プレーン接続を直接使用可能にすることができ、2つ以上のフェムトAP、例えばフェムトAP104と104との間の通信、例えば音声やデータの交換およびシグナリングを確立することができる。さらに、ルーティング・プラットフォーム110は、異なるフェムトAPに例えば無線リンク136を介して接続する移動体装置、例えば102と102との間の通信を可能にすることができ、その通信に関連するトラフィックおよびシグナリングは、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130にデータまたは管理パケットを送ることなく、フェムト企業ネットワークの一例100内でルーティングされる。例えば、ルーティング・プラットフォーム110は、フェムトAP104によってサービスされる移動体装置102が生成するトラフィックを、フェムトAP104によってサービスされる無線装置102に導くことができる。移動体装置102と無線装置102との間の通信は、プッシュツートーク(push−to−talk)通信とすることができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォーム110は、移動体装置と102などの擬似固定式係留装置との間のプッシュツートーク通信を可能にすることができる。一態様では、移動体またはその他の第1の装置が、ルーティング・プラットフォーム110およびそれぞれのフェムトAPを介してその第1の装置と通信する、移動体またはその他の第2の装置によって使用される第2の無線技術とは異なる、第1の無線技術で動作できるので、ルーティング・プラットフォーム110はトラフィックを関知しないことを指摘しておく。図3に示す一実施形態例300では、ルーティング・コンポーネント110は、フェムト・メッシュ・ネットワーク100内の1つまたは複数の装置、移動体等の間の2地点間通信を少なくとも部分的に可能にするための、1つまたは複数のプッシュツートーク・ドライバ307を含むことができる。そうした内部通信に照らして、メッシュ・フェムト・ネットワークの一例100から離れる1つまたは複数の外部への通信では、ルーティング・プラットフォーム110は帯域幅を主に制御またはシグナリングのために割り当てることができ、したがって、バックホール・ネットワーク上のトラフィックを大幅に減らすことができる。さらに、企業フェムト・ネットワーク・システムの一例100の内部のそうした通信は、多人数参加型ゲーム、銀行取引などの遅延に敏感なコンテンツについての感知されるQoSを結果として向上させながら、通信遅延を減らすことができる。
【0030】
一態様では、ルーティング・プラットフォーム110は、企業フェムト・ネットワーク100のカバレッジ・エリア内での電気通信に関して使用するチャネルに関連する搬送周波数情報を、ルータ・コンポーネント305を介して受信することができる。ルータ・コンポーネント305は、搬送周波数データを集約して搬送周波数マップを形成することができる。一態様では、この搬送周波数マップは、ルーティング・プラットフォームに機能的に接続される特定のフェムトAPに帯域幅を動的に割り当てることにより、企業フェムト・ネットワーク100内のトラフィックのロードバランシングを可能にすることができる。スケジューラ・コンポーネント309は、企業フェムト・ネットワーク100内のフェムトAPに帯域幅割当を信号で伝えることができる。
【0031】
ルーティング・プラットフォーム110は、ルーティング情報に部分的に基づいて、フェムトAP、例えば104N−1から受信するパケットを導くことができる。一態様では、ルーティング・プラットフォーム110は、複数のフェムトAP104〜104のうちの1つから通信パケットを受信することができ、その通信パケットに関連するルーティング情報を判断することができる。一態様では、このルーティング情報は、通信パケットをフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に転送すべきであることを指示することができる。したがって、ルーティング・プラットフォーム110はハード・ハンドオーバを行い、そのパケットを、コントローラ・コンポーネント120を介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム110に導くことができる。別の態様では、このルーティング情報は、ルーティング・プラットフォーム110に機能的に接続される第1のフェムトAP、例えば104から、第2のフェムトAP、例えば104に、パケットを内部的に転送できることを指示することができる。さらに、そのような場合、ルーティング・プラットフォーム110は、第1のフェムトAP(104)と第2のフェムトAP(例えば104)との間でソフト・ハンドオーバを行い、通信を確立することができ、そうしてデッドスポットまたは問題シナリオを回避し、または軽減することができる。さらに、ルーティング・プラットフォーム110は、フェムトAP間で直接ルーティングされるトラフィックに関する制御情報またはシグナリングを判断し、その制御情報またはシグナリングを、バックホール・パイプ118により、コントローラ・コンポーネント120を介してフェムト・ネットワーク・プラットフォームにルーティングすることができる。
【0032】
一実施形態例300では、ルーティング・プラットフォーム110は、1組の展開済みのフェムトAP、例えばフェムトAP104〜104の間でトラフィックおよびシグナリングを導くことができるルータ・コンポーネント305を含む。トラフィックは、メモリ要素349の中に保持される1組の1つまたは複数のアルゴリズムに少なくとも部分的に従ってルーティングすることができる。ルータ・コンポーネント305は、メッシュ・フェムト・ネットワーク100内のネットワークの輻輳を回避するために、受信するデータまたは管理パケットに関するほぼ最適なまたは最適なルートを判断することができる。加えて、ルータ・コンポーネント305は、チャネルの状態に少なくとも部分的に基づいて、ルーティング機能の一部として2地点間通信を設定することもできる。さらに、ルータ・コンポーネント305は、1つまたは複数の設定済みアクセス・リスト353を利用してトラフィックおよびシグナリングをルーティングし、データの完全性または自己回復ルーティングを確実にすることができる。
【0033】
1つまたは複数のアクセス・リスト353は、フェムトAP、例えば104N−1によってユーザ機器に提供されるサービス水準を少なくとも部分的に規制することができる。1つまたは複数のアクセス・リストは、フェムトAPによって無線サービスを提供することができる1組の装置を少なくとも部分的に識別する1つもしくは複数のホワイトリスト、または、1つもしくは複数の無線装置をフェムト・サービスから明確に除外することができる1つもしくは複数のブラックリストのうちの少なくとも1つを含むことができる。さらに、1つまたは複数のブラックリストの中の無線装置は、1つまたは複数の警告を発すること、当局(authority)に通知すること、企業フェムト・ネットワーク100内の装置の位置を追跡すること等を含む、例外処理手順を引き起こすことができる。一態様では、1つまたは複数のアクセス・リスト353は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130から受信することができ、このフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130では、1つまたは複数のアクセス・リスト353は加入者データベースの中に存在することができ、1つまたは複数の外部ネットワーク140のうちの少なくとも1つを介して設定することができる。別の態様では、ルーティング・プラットフォーム110は、フェムト企業ネットワーク100の一部として展開される1組のフェムトAPの中の1つまたは複数のフェムトAPから受信するシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のアクセス・リスト353(例えば1つまたは複数のホワイトリストや、1つまたは複数のブラックリスト)を少なくとも部分的に生成し、または修正することができる、アクセス・リスト管理コンポーネント338を含むことができる。アクセス・リスト管理コンポーネント338によって生成される1つまたは複数のアクセス・リスト353は、所定の期間にわたって活動状態にあることができ、その期間が経過した後、1つまたは複数のネットワーク・コンポーネントから受信するシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、論理的にまたは物理的に削除することができる。シグナリングは、1つまたは複数の移動体装置識別子属性を含むことができる。アクセス・リスト管理コンポーネント338は、メモリ349の中に保持することができる1組の基準(不図示)に少なくとも部分的に基づいて、そのような1つもしくは複数の属性を許可しまたは拒否することができる。さらに、許可された1つまたは複数の移動体装置識別子属性では、デフォルトのまたは最初のアクセス・レベル、例えば、企業フェムト・ネットワーク100の一部として展開されるほぼすべてのまたはすべてのフェムトAPが、識別される移動体装置にサービスを提供することができる。デフォルトのまたは最初のアクセス・レベルは、ルーティング・プラットフォーム110が受信する追加のシグナリングに少なくとも部分的に基づいて、後で修正することができる。例として、1組の許可基準または拒否基準は、次のうちの少なくとも1つを含むことができる。(i)有効な移動体装置識別子、例えばIMSI、MSISDNなどの無線装置番号や他のコードまたはトークン。(ii)活動状態の移動体装置識別子または更新するためにフラグが立てられた識別子、例えば現在の番号に更新すべき以前の電話番号に相当する識別子。(iii)ホワイトリストに含めるための、選択(例えばオプトイン)フラグまたは非選択(例えばオプトアウト)フラグの状態であり、状態は、例えば加入者データベース内の移動体装置に関するエントリ内のKビット語(Kは自然数である)によって伝えられる。(iv)識別される移動体装置の動作能力(例えば第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)技術、移動体装置が通信を受信できる無線周波数帯域など、その装置が利用する無線技術)。(v)識別される移動体装置の商業上の信用状態、例えば良好な信用状態、支払いの延滞、サービスに対する適時の支払いが繰り返し行われないことを考慮してホットラインにされた移動体装置、盗難装置等。
【0034】
さらに、ルータ・コンポーネント305は、トラフィック優先順位プロファイルまたはQoSクラス(例えばベスト・エフォート、最大ビット誤り率(BER)、保証データ転送率)のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に従って、2つ以上の装置間の通信のサービス品質(QoS)を定めるための、スケジューラ・コンポーネント309を含むことができる。一態様では、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130内のプロビジョニング・サーバによって行うことができるフェムトAPのプロビジョニングの間、スケジューラ・コンポーネント309は、サービス品質(QoS)または、1つもしくは複数のコンテンツ、例えばトラフィックやシグナリングの管理を容易にすることができる1つもしくは複数の待ち行列機能のうちの少なくとも1つを決定し、または設定することができる。スケジューラ・コンポーネント309は、アルゴリズム記憶部351の中に保持されるアルゴリズムによって実施することができるロードバランシング技法を使用して、ネットワークまたは1つもしくは複数のリソースを効率的に利用できるようにすることも可能である。
【0035】
さらに、スケジューラ・コンポーネント309は、1つまたは複数の移動体装置による、1つまたは複数のフェムトAPへのアクセスを管理する、1つまたは複数のアクセス・リスト347を利用して、企業フェムト・アーキテクチャ内のフェムトAP間のトラフィック、例えばデータ・パケット、およびシグナリング、例えば管理パケットをルーティングすることができる。一態様では、1つまたは複数のアクセス・リスト347がフェムトAPへのアクセスを可能にすることができ、例えばこのアクセス・リストはホワイトリストであり、または1つもしくは複数のフェムトAPによるサービスにアクセスすることを拒否される移動体装置を明確に特定し、ブラックリストに載せられた移動体装置が行う1回または複数回の接続試行の後に例外処理をトリガすることができる、1つまたは複数のブラックリストを含むことができる。一態様では、例外処理には、以下に論じるようにフェムトAPへの接続を許可すること、および当局に通知することが含まれ得る。
【0036】
フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130にアクセスする、例えばフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130にシグナリングまたはトラフィックを送ることなく、メッシュ・フェムト・ネットワークの一例100内のほぼあらゆる、またはあらゆるハンドオーバ(例えばソフト・ハンドオーバ)を行うために、ルーティング・プラットフォーム110は、1つまたは複数のユーザ・プレーン接続を設定し、活用することもできる。一態様では、ルーティング・コンポーネント110は、フェムトAP104λとの間のリンク114λ、例えばIurインターフェースを活用してソフト・ハンドオーバを可能にすることができる。実施形態例300に示すように、ルーティング・プラットフォーム110は、第1のフェムトAPによってサービスされる無線装置の、フェムト企業ネットワーク・アーキテクチャ100内の第2のフェムトAPへのハンドオフを管理するための、ハンドオーバ・コンポーネント325を含むことができる。ハンドオーバ・コンポーネント325は、イベントに基づいて、または時間に応じて無線サービス・プロバイダが設定可能とすることができる1組のハンドオーバ基準(不図示)に少なくとも部分的に従って、ハード・ハンドオフまたはソフト・ハンドオフを実施することができる。一態様では、以下に論じるように、タイミング・コンポーネントによって設定することができる少なくとも1つまたは複数のRF境界に少なくとも部分的に基づいて、ソフト・ハンドオーバを行うことができる。実施形態例300では、メモリ349がハンドオーバ基準(図3には不図示)を保持することができる。
【0037】
ルーティング・プラットフォーム110は、非移動体ブロードバンド・インターネット・サービス・ネットワーク、ブロードバンド・デジタル・ケーブル・ネットワーク、またはマクロセル・ネットワークのうちの1つなど、1つまたは複数の外部ネットワーク140の一部であるネットワークによって主にサービスされる装置102と、フェムトAP104λによってサービスされる移動体装置との間の、1つもしくは複数のコンテンツまたはトラフィックの通信を可能にすることもできる。一態様では、装置102は、移動体装置102に宛てられる呼をルーティング・プラットフォーム110が受信するときに発呼者の識別情報を受信することができる、IPテレビ(IPTV)チューナとすることができる。そうした機能は、住居内の加入者が移動体装置1021に関連し、その加入者が装置102を利用する間移動体装置1021から離れるとき、その加入者に通知するために有利であり得る。別の態様では、企業が卸売店または大規模小売店である場合、装置102は、企業フェムト・ネットワーク・システム100内のフェムトAP、例えば104によってサービスされる移動体装置、例えば102に関連する消費者に顧客支援を提供するために、ルーティング・プラットフォーム110がその移動体装置に接続することができる顧客サービス・プラットフォーム内のVoIP(ボイスオーバIP)トランシーバとすることができる。企業フェムト・ネットワーク・システムの一例100内で動作するユーザ機器(UE)は、フェムトAPに無線で接続することができ、またはルーティング・プラットフォーム110内のポートに動作可能にリンクすることができる、ほぼあらゆる、またはあらゆる電子装置を含むことができる。上記に示したUEの例に加え、ユーザ機器には、携帯電話、メディア・プレイヤ、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)などのデジタル・メディア・レコーダ、ラップトップ・コンピュータ、PDA(携帯情報端末)、パーソナル・コンピュータ、プリンタ、スキャナ、デジタル・フォトフレーム、GPS(全世界測位システム)モジュールなどのナビゲーション装置、ゲーム機等が含まれ得る。さらに、このUEは、移動体、固定式もしくは擬似固定式、および無線または係留式とすることができることが理解できる。
【0038】
一態様では、企業フェムト・アーキテクチャ100内の内部通信の間、ルーティング・プラットフォーム110は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130、例えばフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130内の1つまたは複数のゲートウェイ・ノード、への制御リンクを確立し保つことができ、この制御リンクは、課金料金を処理するために課金サーバを介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130が使用することができるが、課金処理は、IMSネットワークなどの1つまたは複数の外部ネットワーク140のうちの1つの中のアプリケーション・レイヤによって行えることを理解すべきである。実施形態例300では、課金コンポーネント335は、例えば企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャ100内の内部通信およびフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130との外部通信に対して様々な料金を適用することができる課金サーバに関連する課金データベースを更新するために、この制御リンクを確立し、その制御リンクをフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に伝えることを可能にすることができる。内部通信に関連する料金は、外部通信に関連する料金よりも低いものとすることができる。フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130内で障害が発生する場合に、メッシュ・フェムト・ネットワーク100内の内部通信が途切れずに続くことができるよう、この制御リンクをルーティング・プラットフォーム110内のメモリ、例えばバッファ内に保持することもできる。フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130が1つまたは複数の動作を再開するとき、保持する制御データを課金目的でフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に転送することができる。
【0039】
企業フェムト・ネットワーク・システムの一例100は、このフェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一例100を運営する無線サービス・プロバイダに関連する複数の課金方式を提供することもできる。実施形態例300では、課金方式をメモリ249の中に保持することができる。一態様では、この1つまたは複数の課金方式は、1つまたは複数のアクセス・リスト347内に保持される、1つまたは複数のアクセス設定により少なくとも部分的に決定され得る。課金方式の一例では、無線サービス・プロバイダは、例えば、ルータ・プラットフォーム102において受信したトラフィックを1つまたは複数のバックホール・リンク118、例えばIuhインターフェースを介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に伝える場合、外部通信についての固定料率を課すことができるのに対し、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一例100内の内部通信は無料とすることができる。こうした課金方式の例では、無線サービス・プロバイダは、このメッシュ・フェムト・ネットワークに関連する保守管理に向けられる料金を課すことができることを指摘しておく。別の課金方式の例では、無線サービス・プロバイダは、メッシュ・フェムト・ネットワーク100の保守を無料で実施することができるが、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130との外部通信には高い率を課し、メッシュ・フェムト・ネットワーク内の内部通信には低い率を課すことができる。本明細書は、上記の説明のための1つまたは複数の課金方式に限定されず、ほとんどあらゆる、またはあらゆる課金方式を設定し、使用することができることを理解すべきである。無線サービス・プロバイダは、サービスされる顧客セグメント、実施するプロモーション・キャンペーン、市場、運用費などの基準に少なくとも部分的に基づいて、課金料金を設定しまたはあらかじめ定義することができる。実施形態例300では、課金コンポーネント335は、フェムト企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャ100内のサービスされるトラフィック、またはフェムト・ネットワーク・プラットフォームに送られもしくはそこから受信されるトラフィックに関する、1つまたは複数の課金方式を少なくとも部分的に設定し、実施することができる。さらに、課金コンポーネント335は、そうした設定済み課金料金を、利用可能なネットワーク帯域幅、企業フェムト・ネットワーク・システム内に展開された1つまたは複数のフェムトAPの負荷、ルーティング・プラットフォーム110によって操作されるトラフィックの量などの運営状態に少なくとも部分的に基づいて動的に、例えば時間に応じて修正することができる。
【0040】
一態様では、ルーティング・プラットフォーム110は、ユーザ・プレーン上の音声またはデータ・トラフィック用のVLAN、Iurインターフェースによって実施することができる1つまたは複数のリンク1141の少なくとも一部を介して運ばれる制御シグナリング用のVLAN、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に伝えられる制御シグナリング用のVLAN等のうちの1つまたは複数など、様々な1つまたは複数の仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を管理することができる。一例では、ルーティング・プラットフォーム110は、この様々なVLANに関する帯域幅管理を可能にすることができる。
【0041】
実施形態例300に示すように、ルーティング・プラットフォーム110は、本革新の1つまたは複数の態様に従い、ルーティング・プラットフォーム110内の実質的にあらゆる、またはあらゆるコンポーネントに機能を少なくとも部分的に与えるように構成されまたは与える、1つまたは複数のプロセッサ345を含む。1つまたは複数のプロセッサ345は、ルーティング・プラットフォーム110の様々な機能要素またはコンポーネントの外部にあるものとして図示するが、1つまたは複数のプロセッサ345は、そうした様々な機能要素またはコンポーネント間に分散させることができる。1つまたは複数のプロセッサ345は、メモリ・バス、システム・バス、アドレス・バス、または1つもしくは複数の参照リンク、または1つもしくは複数の参照インターフェースのうちの少なくとも1つによって実施することができるバス357により、各機能要素またはコンポーネント、およびメモリ349に機能的に結合される。1つまたは複数のプロセッサ345は、機能を少なくとも部分的に動作させかつ/またはルーティング・プラットフォーム110内に存在するコンポーネントのそれぞれに与えるために必要な情報をメモリ349内に記憶し、そこから情報を取得することができる。この情報は、コード命令、データ構造、プログラム・モジュール等のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0042】
フェムト企業アーキテクチャの一例100の少なくとも1つの利点は、このアーキテクチャが、バックホール・ネットワークのトラフィック、またはこのフェムト企業ネットワークの一部であるプロビジョンされたフェムトAPとコントローラ・ノード120を含むことができるフェムト・ネットワーク・プラットフォームとの間のシグナリングのうちの少なくとも1つを減らすことである。
【0043】
フェムト企業アーキテクチャの一例100の少なくとももう1つの利点は、ルーティングが自己回復できることであり、例えば目的とするフェムトAPが機能していない、またはそのフェムトAPによる無線通信が別の方法で損なわれている場合、代わりのフェムトAPを介してトラフィックをルーティングすることができる。さらに、通信の途絶を少なくとも部分的に軽減するために後で利用するために、データおよびシグナリングをキャッシュし、または記録することができる。
【0044】
企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一例100の少なくともさらなる利点は、このアーキテクチャが、構内通信に関する、または移動体もしくはその他とすることができる、フェムト広域無線アクセス・ネットワークまたは広域ネットワークによってサービスされる移動体装置間の通信に関する、構内交換機(PBX)リソースまたはインターネット・プロトコル(IP)−PBXリソースの利用を軽減できることである。
【0045】
図4は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内に展開することができるフェムト・アクセスポイントの一実施形態例400を示す。フェムトAP410は、フェムトAP104〜104のうちの1つまたは複数を例示することができる。実施形態例400では、フェムトAP410は、Qが自然数である1組のアンテナ414〜414を介し、フェムト・アクセスポイント、アクセス端末、ルーティング・プラットフォーム110およびその中の1つまたは複数のポートなどの無線ポートやルータなどの、無線装置との間で1つまたは複数の信号を送受信することができる。アンテナ414〜414は、通信プラットフォーム405の一部であり、この通信プラットフォーム405は、受信する1つまたは複数の信号および伝送しようとする1つまたは複数の信号の処理/操作を行う、電子コンポーネントおよび関連回路を備える。その電子コンポーネントおよび回路は、様々な異なる無線技術でフェムトAP410に伝えられる1つまたは複数の信号の復号もしくは解読、または様々な無線技術標準に従ってフェムトAP410から送られる1つもしくは複数の信号の符号化のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に可能にする、1組の1つまたは複数のチップセット、例えば1つまたは複数のマルチモード・チップセット413を含むことができる。一態様では、通信プラットフォーム405は、(i)例えば1つまたは複数の展開済みの地球航法衛星システム(GNSS)が生成し、本明細書に記載の諸態様に従ってルーティング・プラットフォーム、例えば110によってフェムトAP410に中継されるタイミング・メッセージなどのGPSシグナリング、または(ii)無線認証(RFID)タグの作動時に、そのタグから受信する1つまたは複数の信号を、1つまたは複数のマルチモード・チップセット413を少なくとも部分的に用いて復号することができる。
【0046】
一態様では、通信プラットフォーム405は、信号を受信時にアナログからデジタルに変換し、伝送時にデジタルからアナログに変換することができる受信機/送信機407を含む。さらに、受信機/送信機407は、単一のデータストリームを複数のパラレル・データストリームに分割し、またはその逆の動作(reciprocal operation)を行うことができる。受信機/送信機407には、時空間および周波数空間における信号操作を容易にするマルチプレクサ/デマルチプレクサ409が結合される。電子コンポーネント409は、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、コード分割多重化(CDM)、空間分割多重化(SDM)などの様々な多重化方式に従って情報(データまたはトラフィック、および制御またはシグナリング)を多重化することができる。さらに、マルチプレクサ/デマルチプレクサ・コンポーネント409は、当技術分野で知られている実質的にあらゆるコード、例えばアダマール−ウォルシュ・コード、ベーカー・コード、カサミ・コード、多相コード等に従って情報(例えばコード)をスクランブルし、広めることができる。変調器/復調器コンポーネント411も通信プラットフォーム405の一部であり、周波数変調、振幅変調(例えばMが正の整数であるM−ary直交振幅変調(QAM))、位相偏移変調(PSK)などの複数の変調技法に従って情報を変調することができる。一態様では、1つまたは複数のマルチモード・チップセット413は、プロトコルまたは標準が関連する様々な無線技術に従って動作するように、マルチプレクサ/デマルチプレクサ・コンポーネント409および変調器/復調器コンポーネントを設定し、使用可能にすることができる。1つまたは複数のプロセッサ485も通信プラットフォーム405に機能的に接続され、直接および逆高速フーリエ変換またはアダマール変換を行うことや、データストリームを変調/復調することなど、多重化/逆多重化を行うためのデータ(例えば記号、ビットまたはチップ)に対する操作を可能にすることができる。
【0047】
フェムト・アクセスポイント410は、RCノード105も含み、このRCノード105は、フェムトAP410によってサービスされる移動体装置に無線リソース、例えばリソース・ブロックを割り当て、フェムトAP410によってサービスされる移動体装置および無線機能を備える装置間のトラフィックをスケジュールすることができる。一態様では、RCノード105は、半永続スケジューリング、ラウンドロビン・スケジューリング、または比例公平スケジューリングのうちの少なくとも1つに従ってトラフィックをスケジュールすることができる。割り当てられる無線リソースに合わせ、RCノード425は、フェムトAP410とサービスされる移動体装置との間のトラフィック/シグナリングの交換について、1つまたは複数のデータ・パケットおよび1つまたは複数の管理パケットの、1つまたは複数の形式を選択することができる。さらに、RCノード105は、無線技術、ならびにその無線技術に適合する変調形式および符号化方式を選択することができる。一態様では、RCノード105は、フェムトAP410の動作を、マルチ入力マルチ出力(MIMO)動作モードに設定することができる。さらに、RCノード105は、フェムトAP410を介して行われる通信の伝送電力を決定し、設定することができる。さらに、RCノード105は、通信に使用するEM放射の指向性を得るため、またはフェムトAP410付近のカバレッジ・エリアを形作るために、アンテナ414〜414のうちの1つまたは複数を設定することができ、これはデッドスポットまたは弱くカバーされる領域を減らすことができる。RCノード105を介し、トラフィックおよびシグナリングをルーティング・プラットフォーム、例えば110と交換することができる。
【0048】
実施形態400では、受信される無線信号をスキャナ・コンポーネント415が復号し、よって、フェムトAP410に接続する、または接続しようと試みる移動体装置(例えば102)を識別する少なくともインデックスを抽出できると判断することができ、1つまたは複数のアクセス・リスト498に少なくとも部分的に基づいて、アクセスを与えまたは拒否することができる。さらに、スキャナ・コンポーネント415は、移動体装置または無線機能を備える装置のフェムトAP410からの距離を推定するために使用することができる、飛行時間(TOF)測定の一部として受信する1つまたは複数の無線信号を復号することができる。一態様では、フェムトAP410は、TOF測定を行うために1つまたは複数のクロック・レイヤ445を設定するシグナリングを受信することができ、設定には、1つまたは複数のクロック・レイヤ425内のクロック源(不図示)を選択することが含まれ得る。1つまたは複数のクロック・レイヤ445は、外部クロックによって生成されるタイミング・メッセージまたはタイミング情報を中継するように設定できることも指摘しておく。TOF測定では、フェムトAPと1つまたは複数の無線機能を備える機器との間の無線信号の伝搬タイミングを評価し、このTOF測定は、往復時間(RTT)測定、到着時間(TOA)測定、到着時間差(TDOA)測定、到来角(AOA)測定等のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0049】
通信プラットフォーム405およびその中の1つまたは複数のマルチモード・チップセット413を少なくとも部分的に介して、スキャナ・コンポーネント415は、サービス・プロバイダによって認可されたすべてのEM周波数帯域(例えば個人通信サービス(PCS)、高度無線サービス(AWS)、一般無線通信サービス(GWCS)等)、電気通信に関して現在利用可能なすべての認可されていない周波数帯域(例えば2.4GHz工業用、医療用および科学用(IMS)帯域や、1組の5GHz帯域のうちの1つまたは複数)、および動作中であり、そのサービス・プロバイダに対して認可されていないすべてのEM周波数帯域を含むことができる、1組のEM周波数帯域の中の1つまたは複数の無線信号を調べることができることを指摘しておく。さらに、スキャナ・コンポーネント415は、Wi−Fi、BlueTooth、IS−95、WiMAX、3GPP2、UMB、拡張GPRS、3GPP UMTS、3GPP LTE、HSPA、HSDPA、HSUPA、またはLTE拡張のうちの1つもしくは複数を含む、1組の設定可能かつアップグレード可能な無線技術によって1つまたは複数の無線信号を調べることができる。1つまたは複数のプロセッサ485は、無線技術に関連する設定済みの復調プロトコルおよび逆多重化プロトコルに従って電気通信を行い、スキャンすることを可能にするために、通信プラットフォーム405が無線技術(例えばIS−95、WiMAX等)を切り替えることを可能にすることができ、そうしたプロトコルを実装するために必要な命令はメモリ495の中にあってよい。こうした無線技術の敏捷性は、異なる無線技術で動作し、または様々な技術に従って変調され、符号化される1つもしくは複数のパイロット信号を収集する移動体装置、例えば102や102にサービスすることができる。
【0050】
スキャンを行うために、スキャナ・コンポーネント415は、通信プラットフォーム405およびその中の電子コンポーネントを少なくとも部分的に活用する。一態様では、1つまたは複数のスキャナ・コンポーネント212は、特定の周波数搬送波、例えば周波数チャネル内の信号を収集するようにトランシーバ407を設定することができる。そのような設定は、企業フェムト・ネットワーク100内かつフェムトAP410付近の1つまたは複数の移動体装置の通信に関連するアップリンク(UL)搬送周波数またはチャネル番号、およびフェムトAP410の付近にある別のフェムトAPのダウンリンク(DL)の搬送周波数を特定できるようにすることができる。RCノード425は、フェムトAP410の無線環境をスキャンすることによって抽出した搬送周波数を特定する情報を送ることができる。そのような搬送周波数情報は、その搬送周波数情報を集約して企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリア内の電気通信の搬送周波数マップを形成することができるルーティング・プラットフォーム、例えば110に送られる。
【0051】
スキャナ・コンポーネント415は、フェムトAP410から別の目標フェムトAPへのハンドオーバを少なくとも部分的に行うために、サービスされる移動体装置、例えば102に関連するアップリンク(UL)の信号強度および信号品質についてのデータを集めることもできる。少なくともそのためには、スキャナ・コンポーネント415は、ULの1つまたは複数のサウンディング信号を集め、そうした1つまたは複数の信号を分析してDLのチャネル品質またはチャネル強度を求めることができ、分析は1つまたは複数のプロセッサ485を少なくとも部分的に用いて可能にすることができる。一態様では、信号の強度は、受信信号強度インジケータ(RSSI)または受信信号コード電力(RSCP)によって求めることができるのに対し、品質は、信号対雑音比(SNR)、信号対雑音干渉比(SNIR)、または1チップ当たりのエネルギ対総受信電力(E/N)などのメトリクによって算定することができる。
【0052】
さらに、フェムトAP410は、フェムトAP410の機能を制御する機能を表示し、またはフェムトAP410の動作状態を示すことができるディスプレイ・インターフェース455を含む。さらに、ディスプレイ・インターフェース1812は、エンドユーザに情報を伝えるためのスクリーンを含むことができる。一態様では、ディスプレイ・インターフェース455は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・パネル、モノリシック薄膜ベース・エレクトロクロミック・ディスプレイ等によって実施することができる。さらに、ディスプレイ・インターフェース455は、エンドユーザまたは消費者に操作上の指示を伝えるメッセージに関連して使用することができる、聴覚的特徴の通信を容易にするコンポーネント(例えば1つまたは複数のスピーカ)を含むこともできる。ディスプレイ・インターフェース1812は、再起動操作、メモリやバッファのフラッシュ、アクセス・リストの設定などの外部コマンドをフェムトAP410が受け取ることを可能にできる、(例えば連携するキーパッドやタッチ・ジェスチャによる)データ入力も可能にすることができる。
【0053】
ブロードバンド・ネットワーク・インターフェース475は、本明細書に記載するように、入力および出力データ/シグナリング・フローを使用可能にすることができる1つまたは複数のリンク114λなど、1つまたは複数のブロードバンド・リンクを介してフェムトAP410がルーティング・プラットフォームに接続することを可能にする。一態様では、ブロードバンド・ネットワーク・インターフェース475は、ポート・コンポーネント315と実質的に同じまたは同じ機能的側面もしくは特徴を有する、ポート・コンポーネントを含むことができる。ブロードバンド・ネットワーク・インターフェース1814は、フェムトAP1805の内部にあっても外部にあってもよく、エンドユーザによる対話または状態情報を伝えることのうちの少なくとも1つのために、ディスプレイ・インターフェース1812を利用することができる。1つまたは複数のプロセッサ485は、ブロードバンド・ネットワーク・インターフェース475の中にあることができる1つまたは複数のポートの動作、例えばドライ接点の状態に電圧を切り替えることや、ポートへのIPアドレスなどの論理アドレスの割当を少なくとも部分的に設定することができる。RCノード425は、ブロードバンド・ネットワーク・インターフェース内のポートへの、1つまたは複数の論理アドレスの割当の少なくとも一部を行うことができることを指摘しておく。
【0054】
フェムトAP410は、本明細書ではRFIDアクチュエータ465とも呼ぶ、RFID作動コンポーネント465も含み、このRFID作動コンポーネント465は、RFIDタグを活性化し、それに応答してそのRFIDタグから受信する1つまたは複数のRFパケットを復号することによりそのRFIDタグ内の情報を取得するために、通信プラットフォーム405を介してパイロット信号内で特定の制御パケットを伝えることができる。メモリ495の中に記憶される作動論理496は、1つまたは複数の作動プロトコル、およびRFIDタグ内に保持される情報を復号するためのコード系列仮説を含むことができる。
【0055】
メモリ495は、データ構造、コード命令、およびプログラム・モジュール、または実質的にあらゆる種類のソフトウェアもしくはファームウェア、システムもしくは装置情報、コード系列仮説、ならびに変調および多重化仮説、拡散およびパイロット伝送、フェムトAPフロア・プラン設定等を保持することができる。さらに、メモリ495は、1つまたは複数のコンテンツ(例えばマルチメディア・ファイル、加入者生成データ)、セキュリティ資格証明(例えばパスワード、暗号鍵、デジタル証明書や、音声記録、虹彩模様、指紋などのバイオメトリック参照インジケータ)等を保持することができる。
【0056】
1つまたは複数のプロセッサ485は、フェムトAP410の中にある1つまたは複数のコンポーネント、プラットフォーム、1つまたは複数のインターフェース、1つまたは複数のレイヤ、および実質的にあらゆるまたはあらゆる機能要素にバス411を介して機能的に接続される。バス411は、メモリ・バス、システム・バス、アドレス・バス、または1つもしくは複数の参照リンク、または1つもしくは複数の参照インターフェースのうちの少なくとも1つによって実施することができる。一態様では、1つまたは複数のプロセッサ485は、メモリ495内に情報を記憶し、そこから情報を取得して機能を動作させ、またはフェムトAP410の中にあるコンポーネント、プラットフォーム、1つまたは複数のインターフェース、1つまたは複数のレイヤ、および実質的にあらゆるまたはあらゆる機能要素に機能を与えるために、メモリ495に例えばバス411の少なくとも一部の中のメモリ・バスを介して機能的に結合される。
【0057】
図5は、本革新の諸態様による、位置データを収集することおよびその位置データを利用することを可能にする企業フェムト・ネットワークの一実施形態例500の図を示す。位置データは、移動体装置または無線機能を備える機器に結ばれるエンティティの、1つまたは複数の位置推定を含むことができる。ルーティング・プラットフォーム510は、フェムトAP520〜520それぞれの中のクロック・レイヤを設定、例えば同期させ、1つまたは複数の制御信号など、1つまたは複数の無線信号の伝搬タイミングの飛行時間(TOF)測定を管理、例えばトリガや開始、終了等、することができ、これはフェムトAP520〜520のうちの1つまたは複数からの、移動体装置(例えば移動体430)または無線機能を備える機器(例えば542)の、1つまたは複数の距離を推定できるようにすることができる。そうした距離または範囲の推定は、ルーティング・プラットフォーム510が、移動体装置530または無線機能を備える機器542の位置推定を解決できるようにすることができる。一例として、ルーティング・プラットフォーム510は、移動体装置530の位置を三角測量することができ、移動体装置530の近くのおよび移動体装置530を通る点線は、フェムトAP520、520、および520を介して行われる三角測量を示す。さらに、ルーティング・プラットフォーム510は機器542の位置を三角測量し、よってその機器に空間的に結び付くエンティティ540の位置の推定をもたらすことができ、例えばそのエンティティは車両とすることができ、その車両のナビゲーション装置を機器542とすることができる。ルーティング・プラットフォーム510内のメモリは、機器542に空間的に結び付くエンティティ540かどうかを判定するための基準を保持することができる。実施形態例250を参照すると、複数のカバレッジ・エリアのうちで展開されるフェムト企業ネットワークでは、位置推定は、少なくとも4つのフェムトAPが行うタイミング測定によって生成される距離推定によって生成することができることを指摘しておく。一例として、フェムトAP520を少なくとも部分的に用いて行われるTOF測定は、1組のTOF帯または縁532〜532をもたらすことができる。TOF帯の幅△532は、1つまたは複数のパイロット無線信号に結び付くチップ構造を決定する、クロック源が規定するタイミング・アドバンス(TA)によって主に決定される。図示しないが、他のフェムトAPも、フェムトAP520に関係するTOF帯構造のようなTOF帯構造を生成できることを指摘しておく。
【0058】
1つまたは複数の位置推定は、それらの1つまたは複数の位置推定をナビゲーション・サービスまたは位置情報サービスの一部として利用可能な、消費者レイヤ580に伝えることができる。ルーティング・プラットフォームは、この1つまたは複数の位置推定を、ショート・メッセージ・サービス(SMS)通信、マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)通信、非構造付加サービス・データ(USSD)メッセージ、電子メール通信、またはインスタント・メッセージのうちの少なくとも1つとして送ることができる。さらに、1つまたは複数の位置推定は、パケット・ヘッダ内または1つもしくは複数の制御フレーム内の1組の1つまたは複数のビットなどの、下位レベルのシグナリングによって送ることができる。一態様では、位置推定を送ることは、上記に述べたように、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム130にコンテンツを伝達することに少なくとも部分的に関連して行われる。1つまたは複数のゲートウェイ・ノード545の一部であるゲートウェイ・ノードは、この位置推定を1つまたは複数の外部ネットワーク570の中のゲートウェイ・ノードに伝えることができ、そのゲートウェイ・ノードは、その位置推定を消費者レイヤ580に送るために、その外部ネットワークの中のサービス・ノードにその位置推定を中継することができる。一態様では、1つまたは複数の外部ネットワーク570は、IMSネットワークまたはほぼあらゆる、もしくはあらゆるパケット交換ネットワークとすることができる。
【0059】
消費者レイヤ580は、1人または複数の加入者もしくはプロシューマが操作する、1つまたは複数の装置を含むことができる。一例として、消費者レイヤは、エンティティ540の所有者または賃貸人に関連する移動体装置とすることができる。あるシナリオでは、カバレッジ・エリア505は複数フロアまたは単一フロアの駐車場とすることができ、エンティティ540は、駐車時にルーティング・プラットフォーム510が位置推定を生成する車両とすることができる。この駐車された車両の位置推定は、その車両が駐車された後に登録済み移動体装置がその駐車場に再び入る場合など、様々な基準に基づいて消費者レイヤに提供することができる。あるいは、またはそれに加え、位置推定は、その車両に関連し、移動体装置を操作する加入者からの要求に基づいて供給することができ、その車両の位置推定を求める要求は、SMSメッセージ、電子メール・メッセージ、またはUSSDコードを送るルーティング・プラットフォーム510の特定の電話番号の内線番号をダイアルすることによって行うことができる。別の例として、消費者レイヤ580は法執行機関の機器とすることができ、通信傍受法(CALEA)の一環として1つまたは複数の位置推定を供給することができる。あるシナリオでは、消費者レイヤ580内のインターフェース(不図示)により、それぞれの無線装置の1つまたは複数の一意識別子で構成されるブラックリストを供給することができる。実施形態例600では、ルーティング・コンポーネント510は、そのブラックリストをメモリ内、例えば1つまたは複数のアクセス・リスト内に保持することができる。ブラックリストに載せられた移動体装置がフェムト企業ネットワークの一部であるフェムトAPに接続しようと試みるとき、ルーティング・コンポーネント510は、例えば、検知した、ブラックリストに載せられている移動体装置の位置推定を送ることにより、消費者レイヤ580内の法執行機器に警告することができる。さらに、またはその代わりとして、ブラックリストに載せられた移動体装置を検知するとき、ルーティング・プラットフォーム510は、カバレッジ・エリア505内でそのブラックリストに載せられた移動体装置の位置を追跡することができる。
【0060】
本革新の一態様では、高いパイロット伝送電力を利用して、三角測量を実施するための距離推定を生成するフェムトAPの数を増やすために、ルーティング・プラットフォーム510は、トラフィックのために利用するのとは異なる、1つもしくは複数のチャネルまたは1つもしくは複数の周波数搬送波におけるTOF測定で少なくとも部分的に使用される、1つまたは複数の制御信号の配信および伝送を設定することができる。音声およびデータ用に使用する搬送波とは異なる、例えば直交する三角測量用の専用の搬送波を利用することは、位置推定を生成することによって発生する可能性がある干渉を軽減できることを理解すべきである。一例として、フェムトAPは、TOF測定のための1つまたは複数のパイロット信号を認可されていない電磁(EM)放射帯域のうちの搬送波の中で運ぶことができる一方、そのフェムトAPは、音声およびデータを認可されているEM放射帯域のうちのチャネルの中で運ぶことができる。
【0061】
図6に示すルーティング・プラットフォーム510の一実施形態例では、位置エンジン605が、三角測量によって1つまたは複数の位置推定を生成することができる。少なくともそのためには、タイミング・コンポーネント607は、ルーティング・コンポーネント510がTOF測定を設定し制御できるようにし、分析コンポーネント609は、タイミング測定によって収集されるデータを活用して三角測量によって位置推定を計算し、アルゴリズム記憶部351は、実行時に三角測量を実施するコード命令を保持することができる。一態様では、分析コンポーネント419は、マルチパスや他の拡散、陰影妨害、経路損失などの伝搬の確率的側面を位置推定の計算に含めるために、アルゴリズム記憶部内に保持される伝搬モデルを選択することができる。1つまたは複数の位置推定は、位置情報部615内に保持することができる。
【0062】
ルーティング・コンポーネント510は、生成される1つまたは複数の位置推定の分解能の階層および関連する位置サービスの側面に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のタイミング設定の複雑さ、例えば粗い分解能または細かい分解能の位置推定に十分なクロック源の選択を制御することもできる。(1)特定のコンテンツのルーティング、例えば広域ネットワーク(WAN)から企業フェムト・カバレッジ・エリア505にオフロードされるコンテンツに関しては、サービス・フェムトAPの一意識別子(ID)と移動体装置530または移動体装置530の一意IDとを関連させることで十分な場合があり、1つまたは複数の外部ネットワーク570がそのWANを実施することができる。実施形態例600では、位置情報部615は、プロビジョンされた各フェムトAPに結び付けられる1つまたは複数の一意のフェムトIDのマッピング、および520〜520などのフェムトAPの展開構成を含むことができる。(2)第1のフェムトAPから第2のフェムトAPへの位置ベースのハンドオーバを少なくとも部分的に実施するために、ルーティング・コンポーネント510は、ハンドオーバを可能にすることができるプロビジョン済みのフェムトAPの間で、固有の間隔△’よりも小さいTOF帯の幅△534を提供するクロック源を選択することができ、例えば、△/△’=0.1は利用することができる。実施形態例600では、クロック源の選択は、タイミング・コンポーネント607を少なくとも部分的に介して実施することができる。一例として、△’は、フェムトAP間の最近隣距離の平均として求めることができる。さらに、方位分解を実施して、ハンドオーバ候補の実質的に等しくまたは等しく近いフェムトAPを区別するために、位置推定を特定のタイルへとさらに洗練することができる。方位分解(Azimuth−resolved)タイミング測定、例えばAOAとRTTとの組合せは、TOF帯、例えば532ではなく、(太線で示す)536などのタイルを求めることができる。520などのフェムトAP内の1組の2つ以上のアンテナをルーティング・コンポーネント510によって設定し、方位分解をもたらすために使用することができ、タイミング・コンポーネント607は、そうした設定を少なくとも部分的に可能にすることができることを理解すべきである。(3)移動体装置530または無線機能を備える機器540に関連するエンティティ540の追跡では、移動体装置530または機器540の三角測量を可能にして、極めて正確な、例えば1m程度の分解能での位置推定を抽出するためにより細かい分解能が必要である。高分解能の三角測量を可能にするために、ルーティング・プラットフォーム510は、分解能を高めた三角測量をもたらすために△534が十分狭い(例えば1m)ように、タイミング・アドバンス(TA)を提供するクロック源を選択することができる。実施形態例600では、タイミング・コンポーネント607がクロック源を選択することができる。1つまたは複数の位置推定は、ルーティング・コンポーネント510の一部であるメモリ内に保持することができ、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリアの境界内で、またはそのような境界の外部に伝えることができる。
【0063】
ルーティング・コンポーネント510は、人工知能(AI)または機械学習方法を活用して、所定の位置サービスに適した空間分解能で位置推定を生成するために満足のいくまたは最適なタイミング分解能を推論する(例えば制御シナリオにおいて、1組のメトリク、引数、または知られている結果に基づいて推理し、結論を出す)ことができる。推論は、移動体装置の位置を正確に知ることの利益に対する、シグナリング・コスト、例えばクロックの選択、シグナリングのトリガ、搬送波の選択および通信との間のトレードオフを判断する、費用効果分析に少なくとも部分的に基づくことができる。実施形態600では、タイミング・コンポーネント607がこの費用効果分析を実施することができる。機械学習方法は、アルゴリズム記憶部351内に保持することができる。
【0064】
人工知能または機械学習技法は、典型的には高度な数学的アルゴリズム、例えば決定木、ニューラル・ネットワーク、回帰分析、特徴およびパターンを抽出するための主成分分析(PCA)、クラスタ分析、遺伝的アルゴリズム、または強化学習を1組のデータに適用する。具体的には、ハンドオーバ・コンポーネント254またはその中の任意の1つもしくは複数のコンポーネントは、データから学習し、そのように構成されるモデルから推論結果を導くための多数の方法体系のうちの1つを使用することができる。そのような方法体系は、メモリ260内に保持することができる。例えば、隠れマルコフ・モデル(HMM)および関係する原型的依存性モデルを使用することができる。デンプスタ−シェーファ・ネットワークや、ベイジアン・モデル・スコアまたは近似法を使用する構造探索によって作成されるようなベイジアン・ネットワークなどの一般的な確率的グラフィカル・モデルも利用することができる。さらに、サポート・ベクタ・マシン(SVM)などの線形分類器、「ニューラル・ネットワーク」方法体系、ファジィ論理方法体系と呼ばれる方法などの非線形分類器も使用することができる。さらに、ゲーム理論的モデル(例えばゲームの木、ゲーム・マトリックス、純戦略および混合戦略、ユーティリティ・アルゴリズム、ナッシュ均衡、進化ゲーム理論等)、およびデータ融合等を行う他の手法を活用することができる。
【0065】
図7Aは、本革新の諸態様による、移動体の位置データを収集することを可能にするフェムト企業ネットワーク・アーキテクチャの図700を示す。ルーティング・プラットフォーム610は、1つまたは複数のアンテナ625を介して1つまたは複数の衛星からタイミング・メッセージを収集することができる、本明細書ではGNSS受信機620とも呼ぶ地球航法衛星システム(GNNS)受信機コンポーネント620から、タイミング・メッセージまたは1つもしくは複数のタイミング基準を受信する。一態様では、GNSS受信機620は屋外にさらすことができ、その少なくとも一部がNID、例えばNID210の中にあってよい。フェムトAP520〜520は、移動体装置430が伝える1つもしくは複数の制御メッセージまたは1つもしくは複数のサウンディング信号をタイムスタンプし、そうして、三角測量に少なくとも部分的に基づいて位置推定を生成することを可能にする、1つまたは複数の距離推定を生成することができる。
【0066】
図7Bは、本革新の諸態様による、移動体の位置データを収集することを可能にするフェムト企業ネットワーク・アーキテクチャの一実施形態650の図を示す。一態様では、1つまたは複数のタイミング・メッセージのGNSS受信機620は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム660に機能的に接続され、そのフェムト・ネットワーク・プラットフォーム660は、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード545を介してその1つまたは複数のタイミング・メッセージを中継することができる。GNSS受信機620は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム660およびフェムトAP520〜520を運営する、ネットワーク・オペレータが提供する支援型GPS(AGPS)基盤の一部とすることができることを理解すべきである。
【0067】
実施形態700および750では、ルーティング・プラットフォーム710は、ルーティング・プラットフォーム510より単純であることを示す。図8に示すように、位置エンジン805はタイミング・コンポーネントを含まず、むしろ、位置エンジン805は、GNSS受信機720から受信する1つまたは複数のタイミング・メッセージのパススルーとして機能する。分析コンポーネント807は、分析コンポーネント809と実質的に同じ方法で動作することができる。具体的には、分析コンポーネント807は、タイミング・シグナリング、例えば複数のフェムトAPに端を発するタイムスタンプされたメッセージの記録を受け取り、そうしたシグナリングを利用して三角測量および関連する移動体装置530の1つまたは複数の位置推定を実行することができる。
【0068】
図9は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト・ネットワーク・アーキテクチャの一例を少なくとも部分的に介し、カスタマイズされたアイテムを移動することを可能にするシステムの一例900を示す。インターフェース・コンポーネント950は、加入者またはプロシューマが、企業フェムト・ネットワーク・アーキテクチャを含む遠隔地側905内で確認される、アイテムの1つまたは複数の希望リスト955を設定できるようにする。インターフェース・コンポーネントは、希望リスト955を、1つまたは複数のブロードバンド・バックホール・リンクとすることができる1つまたは複数のリンク965を介して、1つまたは複数の外部ネットワーク940に送ることができる。例えば、1つまたは複数の外部ネットワークは、インターネット・サービスを提供するブロードバンド非移動体ネットワークとすることができる。1つまたは複数の外部ネットワーク940は、1つまたは複数の希望リスト955をフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に伝えることができ、このフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130は、その1つまたは複数の希望リスト955をコントローラ・ノード120、例えば3GPP UMTS電気通信アーキテクチャにおける無線ネットワーク・コントローラに中継することができる。
【0069】
コントローラ・コンポーネント120は、その1つまたは複数の希望リスト955をルーティング・コンポーネント910に送ることができ、このルーティング・コンポーネント910は、1つまたは複数の希望リスト955内に列挙される1つまたは複数のアイテムの1組の位置を生成することができ、1つまたは複数のアイテムには、1つまたは複数のRFIDタグ、例えば925〜92510が接触する。したがって、生成される1組の1つまたは複数の位置推定を、タグ付きの1つまたは複数のアイテムにマップすることができる。一態様では、ルーティング・コンポーネント910は、図9に黒い矢印で図示する、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリア905内に移動体装置930が入ること、およびその移動体装置930がカバレッジ・エリア905内のフェムトAPに接続することに応答して、1つまたは複数の希望リスト955内の1つまたは複数のアイテムの位置推定を解決することができ、移動体装置930はその1つまたは複数の希望リスト955を設定した加入者またはプロシューマに結び付く。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・コンポーネント910は、ルーティング・プラットフォーム910内の位置情報部、例えば615の一部として保持されるスケジュール、または再配置もしくはカバレッジ・エリア905内のRFIDタグ925〜92510の再配置などのイベントのうちの少なくとも1つに従って、この1組の1つまたは複数の位置推定を生成することができる。
【0070】
希望リスト955内のアイテムの位置推定を生成することは、1組のフェムトAP、例えば920、920、および920によって送られる1つまたは複数のパイロット信号により、1つまたは複数のRFIDタグ925〜92510を遠隔的に探索することができる、RFIDアクチュエータ465を少なくとも部分的に介して実現することができる。1つまたは複数のRFIDタグを検査することは、各タグの三角測量を可能にし、よって1つまたは複数のそれぞれの位置推定を生成することを可能にすることができ、三角測量は、本明細書に記載の諸態様に少なくとも部分的に従って、ルーティング・コンポーネント910内の位置エンジンによって実施することができる。図10に示すルーティング・プラットフォーム910の一実施形態例1000では、マルチモード位置エンジン1005が、RFIDタグの位置の三角測量を行うことができる。マルチモード位置エンジン1005は、ルーティング・プラットフォーム910のタイミング機能に少なくとも部分的に基づいて、このマルチモード位置エンジンの機能を切り替えることができる、スイッチ・コンポーネント1008を含む。一態様では、ルーティング・プラットフォーム910が1つまたは複数のフェムトAPにタイミング設定を供給できる場合、スイッチ・コンポーネント1008は、マルチモード位置エンジンの動作を、位置エンジン605と実質的に同じまたは同じ動作モードに設定することができる。あるいは、ルーティング・プラットフォーム910が、企業フェムト・ネットワークに無線サービスを提供する1組のフェムトAPのタイミングを設定するために、外部のタイミング情報を活用する場合、スイッチ・コンポーネント1008は、マルチモード位置エンジンを、位置エンジン805と実質的に同じまたは同じ動作に設定することができる。マルチモード位置エンジン1005は、分析コンポーネント807(図10には不図示)、タイミング・コンポーネント607、および分析コンポーネント609(いずれも図10には不図示)を含むことを理解すべきである。
【0071】
1つまたは複数のフェムトAP920〜920は、RFIDタグにパイロット信号を送ることを可能にする、それらのフェムトAPの中のメモリ内に保持されるRFID作動論理、例えば496を含むことができ、タイミング・データを収集し、三角測量を可能にするために1つまたは複数のTOF測定を実行する。このパイロット信号は、1つまたは複数のフェムトAPを介して通信するために使用するEM放射帯域とは別の周波数搬送波の中で運ぶことができ、したがって、著しい干渉を与えることなく、1つまたは複数のRFIDタグ925〜92510に問い合わせることができる。1つまたは複数のフェムトAPは、問い合わせられた1つまたは複数のRFIDタグ内に保持される情報を復号し、そうした情報をルーティング・プラットフォーム810に中継することもでき、そのルーティング・プラットフォーム810は、その情報をメモリ、例えばメモリ349内に保持すること、またはその情報を調節することのうちの少なくとも1つを行うことができる。この情報は、製品識別または製品価格のうちの少なくとも1つを含むことができることを指摘しておく。一態様では、情報を調節することは、探索される1つまたは複数のRFIDタグが識別する、1つまたは複数のアイテムの価格付けを調節することを対象とすることができる。
【0072】
図11は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワークによる構内ネットワーキングを可能にするシステムの一例のブロック図である。ルーティング・プラットフォーム1110は、1組の1つまたは複数のフェムトAP1120に機能的につながれ、そのフェムトAP1120は、単一フロアまたは複数フロアの限られた、もしくはほぼ限られた空間とすることができるカバレッジ・エリアを及ぼす。そのカバレッジ・エリア内の位置、または1つもしくは複数のアクセス・リスト、例えば353または498によって規定される1つもしくは複数のアクセス特権または1つもしくは複数のアクセス権のうちの少なくとも1つに基づいて、1組のフェムトAP1120のうちのフェムトAPが、無線リンク1135を介して移動体装置1130をサービスすることができる。ルーティング・プラットフォーム1110は、参照リンク、参照インターフェース、または従来の有線/無線リンクとすることができる1つまたは複数のリンク1136を介して、商業コンポーネント1140にも機能的に結合される。この商業コンポーネント1140は、1つもしくは複数の商業取引または1つもしくは複数のサービスの消費を少なくとも部分的に可能にすることができる。さらに、商業コンポーネント1140は、1つまたは複数の金銭的インセンティブを移動体またはその他の装置に供給、例えば送りまたは与えることができ、その1つまたは複数の金銭的インセンティブは、1つもしくは複数の商業取引または1つもしくは複数のサービスの消費のうちの少なくとも1つにおいて利用することができる。ルーティング・プラットフォーム1110は、本明細書に記載のルーティング・プラットフォーム910と実質的に同じ、または同じ機能を有することを指摘しておく。
【0073】
商業コンポーネント1140は、商業プロファイル1159を設定するプロファイル生成器1142を含み、その商業プロファイル1159は、1人の加入者または複数の加入者のグループ、例えば消費者セグメント、およびその1人の加入者または消費者セグメント内の加入者が使用する移動体装置に結び付ける。設定には、属性を生成すること、およびその属性をメモリ1150内で持続することが含まれ得る。一態様では、商業プロファイル1159には、商業取引または1つもしくは複数のサービスの消費に関係する料金を請求することを許可された、1つもしくは複数の課金アカウント、商業プロファイルを設定する対象の加入者に関連する1つもしくは複数のインセンティブ・プログラム、または優先のブランドもしくは製品特性のうちの少なくとも1つが含まれ得る。プロファイル生成器1142は、その1人の加入者または消費者セグメントに関連する商業情報を、例えばデータ1139を介して受信することができる。さらに、プロファイル生成器1142は、1組の1つまたは複数のフェムトAPのうちのフェムトAPの1つまたは複数によってサービスされる、装置、移動体、または他の方法によって行われたこれまでの商業取引に少なくとも部分的に基づいて商業プロファイル1159を自律的に生成するために、上記に記載したような機械学習方法体系を活用することができる。
【0074】
取引コンポーネント1144は、フェムト企業ネットワークを介した1つまたは複数の商業取引を少なくとも部分的に可能にすることができる。さらに、取引コンポーネント1144は、商業取引をモニタし、記録することができ、記録は取引データベース1156内に保持することができる。さらに、取引コンポーネント1144は、1つもしくは複数の金銭的インセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンを、データ1139を少なくとも部分的に介して移動体装置1130に送ることができ、その1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンは、ルーティング・プラットフォーム1110により、移動体装置1130にサービスする組1120の中のフェムトAPに中継される。1つまたは複数のインセンティブは、非移動体装置または無線機能を備える機器にも送ることができることを指摘しておく。1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンの送信は、クーポン記憶部1153に宛て、商業取引において後で利用するために、その1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンの受信側装置に結び付ける、例えば論理的に関連させまたは与えることもできる。一態様では、1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンは、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリア内の移動体装置1130の位置のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて送り、または与えることができる。一例として、このフェムト企業ネットワークがスーパーマーケット店内に展開されるシナリオでは、このスーパーマーケットの一部分、例えば肉部門に無線サービスを提供するフェムトAPに移動体装置1130が接続するとき、1つまたは複数の特定の肉に関する1つまたは複数のクーポンを、移動体1130または移動体1130に結び付く消費者に供給、例えば送るまたは与えることができる。
【0075】
1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンを送るまたは与えるために、取引コンポーネント1144は、1組の1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンを生成するようにインセンティブ・コンポーネント1146に指示することができる。1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンを生成することは、1つまたは複数のクーポンを受信する移動体装置1130もしくは他の任意の装置の位置に少なくとも部分的に基づくことができる。一態様では、1つもしくは複数のインセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンを生成するための指令の一部として、取引コンポーネント1144は、移動体装置1130の1つまたは複数の位置推定を供給することができる。さらに、取引コンポーネント1144は、移動体装置1130によって引き起こされる購入またはサービスに対する課金料金を少なくとも部分的に処理することができる。この課金料金の処理には、移動体装置1130を介して購入時に提供され、または移動体装置1130に与えられる1つまたは複数のクーポンを履行することが含まれ得る。一態様では、1つまたは複数のPOS(販売場所)装置1170が、取引証明を商業コンポーネント1140に与えることができる。あるいは、またはそれに加え、1つまたは複数のPOS装置1170は、1つまたは複数のPOS装置1170があるフェムト企業ネットワークのエリアにサービスする、1組のフェムトAP1120のうちのフェムトAPに取引証明シグナリングを伝えることができ、例えばスーパーマーケット店では、そのようなフェムトAPは、レジが位置するエリアにサービスするフェムトAPとする。一態様では、1つまたは複数のPOS装置1170は、その企業フェムト・ネットワークを管理するサービス・プロバイダが展開することができる。あるいは、またはそれに加え、その企業フェムト・ネットワークによる無線サービスを活用する、例えば契約する、事業オペレータが、1つまたは複数のPOS装置1170の一部を展開することができる。
【0076】
1つまたは複数の追加実施形態もしくは代替的実施形態では、商業コンポーネント1140は、ルーティング・プラットフォーム1110の中に存在できることを指摘しておく。そのようなシナリオでは、1つまたは複数のリンク1136を、ルーティング・プラットフォーム1110内のコンポーネントまたは他の任意の機能要素もしくは回路を機能的に結合するバス、例えば1163の一部とすることができる。
【0077】
システムの例1100では、商業コンポーネント1140は、本革新の1つまたは複数の態様に従って商業コンポーネント1140内の実質的にあらゆる、またはあらゆるコンポーネントに機能を少なくとも部分的に与えるように構成されおよび与える、1つまたは複数のプロセッサ1148を含む。1つまたは複数のプロセッサ1148は、商業コンポーネント1140の様々な機能要素またはコンポーネントの外部にあるものとして図示するが、1つまたは複数のプロセッサ1148は、そうした様々な機能要素またはコンポーネント間に分散させることができる。1つまたは複数のプロセッサ1148は、メモリ・バス、システム・バス、アドレス・バス、または1つもしくは複数の参照リンク、または1つもしくは複数の参照インターフェースのうちの少なくとも1つによって実施することができるバス1163により、各機能要素またはコンポーネント、およびメモリ1150に機能的に結合される。1つまたは複数のプロセッサ1148は、機能を少なくとも部分的に動作させかつ/または商業コンポーネント1140内に存在するコンポーネントのそれぞれに与えるために必要な情報をメモリ1150内に記憶し、そこから情報を取得することができる。この情報は、コード命令、データ構造、プログラム・モジュール等のうちの少なくとも1つを含むことができる。1つまたは複数の代替的実施形態では、プロセッサ1148は商業コンポーネント1140の外部にあってよく、例えばそうしたプロセッサ1148は、ルーティング・プラットフォーム1110内にあることができることを指摘しておく。
【0078】
図12は、企業フェムト・ネットワーク内で動作する商業コンポーネントの1つまたは複数の側面を使用可能にする、インセンティブ・コンポーネント1146の一実施形態例1200のブロック図である。クーポン生成器1202は、受信側装置の位置またはその装置に関連する加入者のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の種類の1つまたは複数のインセンティブを発行する。一態様では、少なくとも3つの部類の1つまたは複数のインセンティブを作り出すことができ、それはつまり(i)ロイヤルティプログラム・インセンティブ、(ii)ブランド浸透クーポン、および(iii)消費者基盤の開拓である。(i)に関し、ロイヤルティプログラム・インセンティブは、ユーザ機器、例えば移動体装置1130に結び付けられる消費者が行う選択に少なくとも部分的に基づくことができる。一態様では、ロイヤルティプログラムは、取引データベース1156内に保持される商業取引についての履歴データに少なくとも部分的に基づくことができる。利用する履歴データは、消費者の集まりに関連する取引を対象とすることができ、その消費者の集まりは異なる顧客の範囲に及ぶことを指摘しておく。例えば、履歴データは所定の期間内に1組の消費者が行う取引を含むことができ、消費者のセグメントは、四半期ベースの支出水準や人口統計などの1組の商業メトリク、特定のアクセス・リスト内の消費者、または1人の消費者に従ってグループ化する。
【0079】
(ii)に関連して、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、製品またはサービスの関心を高めるために行われ、その製品またはサービスのプロモーション・キャンペーンの一部とすることができる。一態様では、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、1組のフェムトAP1120の中のフェムトAPに移動体が接続するとき、その移動体装置に関連する加入者に発行することができる。
【0080】
(iii)に関連して、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、消費者の直接の反応を引き出す、例えば小売店または店内の売り場に対する消費者の客足または消費者の交流を増やすことを対象とし、消費者の交流には、1人または複数の加入者が企業フェムト・ネットワーク内の1つまたは複数の小売店を再訪することが含まれ得る。1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、すべてのもしくはほぼすべての消費者、消費者のセグメント、1人の消費者など、消費者の集まりに少なくとも部分的に基づいて発行することができる。一態様では、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブの発行についての価値または率は、加入者のセグメントまたは1人の加入者の商業的望ましさに少なくとも部分的に基づくことができ、商業的望ましさには、所定の確実なクレジット履歴、大量の購入、商取引関係の長さによって明らかにされる高いロイヤルティ等が含まれ得る。さらに、クーポンまたはインセンティブは、1組のフェムトAP1120の中のフェムトAPに加入者局が接続する時間に少なくとも部分的に基づいて発行することができる。例えば、このフェムト企業ネットワークがショッピング・モール内に展開されるシナリオでは、クーポン生成器1202は、そのショッピング・モール内のフード・コート内の1つまたは複数のレストランのための、午前11:30〜午後1:00の、または任意の昼食時間の1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブを発行することができる。
【0081】
インセンティブ・コンポーネント1146によって生成される、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、加入者を中心とすることができ、ロイヤルティプログラムに関して上述したように様々な粒度にカスタマイズすることができる。一態様では、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、1つまたは複数の商業取引についての履歴データ、またはその履歴データの1つもしくは複数の抽出パターンに少なくとも部分的に基づいて単一加入者レベルでカスタマイズすることができる。一態様では、1つまたは複数の商業取引の、1つまたは複数のパターンは、上記に論じた機械学習方法体系により、取引コンポーネント1144によって明らかにすることができることを指摘しておく。
【0082】
セキュリティ・コンポーネント1204は、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブの消費または履行における不正行為を軽減することができる。一態様では、セキュリティ・コンポーネント1204は、発行された1つまたは複数のクーポンにセキュリティ機能を与えることができ、その機能には、暗号化、パスワード保護、バイオメトリックに基づく保護、または1つもしくは複数のデジタル・コンテンツのための実質的にあらゆるセキュリティ機構が含まれ得る。セキュリティ・コンポーネント1204は、パスワード、暗号鍵、デジタル証明書、バイオメトリック鍵、例えば音声記録、虹彩模様、指紋などのセキュリティ資格証明を生成することができる。セキュリティ資格証明は、メモリ1150内に保持することができる。セキュリティ機能またはセキュリティ資格証明を提供するために、セキュリティ・コンポーネント1204は、メモリ1150の一部とすることができるアルゴリズム記憶部1220内に保持される1つまたは複数のアルゴリズムを活用することができる。
【0083】
実施形態1200では、インセンティブ・コンポーネント1146は、課金処理、および発行された1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブの履行を少なくとも部分的に可能にすることができる、アカウンティング・コンポーネント1206を含むこともできる。アカウンティング・コンポーネント1206は、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブの収集または利用を記録することができ、そうした1つまたは複数の記録は、取引データベース1156の一部として保持することができる。一態様では、アカウンティング・コンポーネント1206は、アクセス・リストおよびそのアクセス・リストに関係する加入者に関連する、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブをモニタすることができる。
【0084】
換算コンポーネント1208は、第1の種類の発行済みの1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブを、第2の種類の1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブに換えることができる。この第1の種類の1つまたは複数のクーポン、および第2の種類の1つまたは複数のクーポンは、メモリ要素1159内に保持される商業プロファイルから抽出し、1組の1人または複数の加入者に関連させることができる。1つまたは複数の交換比率は、第1の種類のおよび第2の種類の1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブが発行され得る消費者セグメントまたは1人の消費者に少なくとも部分的に決定することができる。さらに、1つまたは複数の変換比率は、動的にまたは特定のイベントに基づいて調節することができる。1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブの換算は、課金処理または、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブの履行の一部として、アカウンティング・コンポーネント1206が信号で伝えることができる。
【0085】
図13は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内のマーケティングを可能にするシステムの一例1300のブロック図を示す。ルーティング・プラットフォーム1110は、シグナリング1307およびデータ1309を交換可能にすることができる1つまたは複数のリンク1306を介して、マーケティング・コンポーネント1301に機能的に結合される。1つまたは複数のリンク1306は、参照リンク、参照インターフェース、または従来の有線/無線リンクとすることができる。マーケティング・コンポーネント1301は、移動体装置1130の位置、または移動体装置1130に関連する加入者のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、移動体装置1130に広告を送ることを可能にする。さらに、マーケティング・コンポーネント1310は、移動体装置1130に結び付く加入者に関連する商業取引の1つまたは複数のパターンを活用することができる。広告は、データ1309の一部として伝えることができ、ルーティング・プラットフォーム1110は、移動体装置1130にサービスするフェムトAPに中継することができ、よって移動体装置1130に関連する加入者に対するコストなしに広告の配信を実施することができる。広告は、SMS通信、MMS通信、電子メール通信、IM通信、USSDメッセージ等として送ることができる。
【0086】
広告を送るために、マーケティング・コンポーネント1301は、移動体装置1130の位置推定に従って広告コンテンツを抽出することができる、本明細書では広告ドライバ1302とも呼ぶ、広告ドライバ・コンポーネント1302を利用することができ、その位置推定は、データ1309を用いてルーティング・プラットフォーム1110によって送られる。さらに、広告ドライバ1302は、1組のフェムトAP1120のうちのフェムトAPに移動体装置1130が接続する時間に少なくとも部分的に基づいて広告を伝えることができる。一例として、企業フェムト・ネットワークがスーパーマーケット店内に展開される場合、広告ドライバ1302は、夕食時にまたはその後で、1組のフェムトAP1120のうちのフェムトAPに接続する移動体装置1130に対し、冷凍ディナーの広告を送ることができる。
【0087】
広告ドライバ1302は、移動体装置1130が送るシグナリングによって設定可能な1つまたは複数のオプトアウト・インジケータを含むことができる、本明細書ではインプレッション基準1319とも呼ぶ、広告インプレッション基準1319に従って広告を送ることができる。そのようなシグナリングは、移動体装置1130にサービスするフェムトAPが受信し、ルーティング・プラットフォーム1110により、シグナリング1307を用いてマーケティング・コンポーネント1301に中継することができる。オプトアウト・インジケータまたはオプトアウト・フラグは、インプレッション基準1319内に保持される論理変数または1組のビットのうちの少なくとも1つによって実施することができる。さらに、広告ドライバ1302は、移動体装置1130に関連する加入者から受信するアイテムのリスト、例えば希望リスト955に少なくとも部分的に基づいて広告を送ることができる。ルーティング・プラットフォーム1110は、このアイテムのリストを、データ1309を用いて伝えることができる。
【0088】
マーケティング・コンポーネント1301は、広告を活用してビジネス・インテリジェンスを生成し、企業フェムト・ネットワークが展開される企業体の中で商業取引を行う消費者のために、カスタマイズされた1つもしくは複数の広告キャンペーンまたは1つもしくは複数のサービスを設計することもできる。設計コンポーネント1304は、シグナリングを受信して、特定のインプレッション基準1319に従って特定の広告キャンペーンを実施することができる。さらに、データ・マイニング・コンポーネント1306は、特定の広告に対する1つまたは複数の応答を識別し、広告された1つもしくは複数の製品または1つもしくは複数のサービスに関係する情報を生成することができ、その情報は、メモリ要素(例えばレジスタ、1つまたは複数のファイル、データベースもしくはその一部分)ビジネス・インテリジェンス1316内に保持することができる。
【0089】
設計コンポーネント1304は、ビジネス・インテリジェンス1316を活用して、広告キャンペーン、または広告される1つもしくは複数の製品または1つもしくは複数のサービスを自律的に調節することができ、調節された1つまたは複数の広告は、1つまたは複数の広告の記憶部1313内に保持することができる。自律的調節は、上述した機械学習技法を利用することによって実施することができる。この調節された広告キャンペーン、または1つもしくは複数の製品または1つもしくは複数のサービスは、ビジネス・インテリジェンスをさらに収集するために広告ドライバ1302によって送ることができる。一態様では、1組の広告キャンペーン、所定の広告時間のうちの少なくとも1つとして定義することができる調節サイクルの完了時に、この企業フェムト・ネットワークを利用する事業者またはこの企業フェムト・ネットワークを運営するネットワーク・オペレータのうちの少なくとも1つが、収集されたビジネス・インテリジェンス1316を使用することができる。
【0090】
システムの例1300では、マーケティング・コンポーネント1301は、本革新の1つまたは複数の態様に従い、マーケティング・コンポーネント1301内の実質的にあらゆる、またはあらゆるコンポーネントに機能を少なくとも部分的に与えるように構成されおよび与える、プロセッサ1308を含む。プロセッサ1308は、マーケティング・コンポーネント1301の様々な機能要素またはコンポーネントの外部にあるものとして図示するが、プロセッサ1308は、そうした様々な機能要素またはコンポーネント間に分散させることができる。プロセッサ1308は、メモリ・バス、システム・バス、アドレス・バス、または1つもしくは複数の参照リンク、または1つもしくは複数の参照インターフェースのうちの少なくとも1つによって実施することができるバス1321により、各機能要素またはコンポーネント、およびメモリ1301に機能的に結合される。プロセッサ1308は、機能を少なくとも部分的に動作させかつ/またはマーケティング・コンポーネント1301内に存在するコンポーネントのそれぞれに与えるために必要な情報をメモリ1310内に記憶し、そこから情報を取得することができる。この情報は、コード命令、データ構造、プログラム・モジュール等のうちの少なくとも1つを含むことができる。1つまたは複数の代替的実施形態では、プロセッサ1308はマーケティング・コンポーネント1301の外部にあってよく、例えばそうしたプロセッサ1308は、ルーティング・プラットフォーム1110または商業コンポーネント1140内にあることができることを指摘しておく。
【0091】
図14は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の商業取引を可能にするシステムの一例1400のブロック図を示す。一態様では、その商業取引は、消費可能製品の注文の配達、または配達サービスもしくは所望の製品に関連する位置の特定のうちの少なくとも1つとすることができる。システムの一例1400により、他の商業取引も実施することができることを指摘しておく。商業取引を少なくとも部分的に行うために、移動体装置1130は、企業フェムト・ネットワークに関連するカバレッジ・エリアに入るとき、フェムトAP J 104に接続する。シグナリング1407が、接続を可能にし、そのカバレッジ・エリアをサービスする1組のフェムトAP、例えばフェムトAP1120に関連するアクセス・リストの中にその移動体装置1130を含めるように、アクセス・リスト管理コンポーネント338を介してルーティング・コンポーネント1110を促すことができる。一態様では、アクセス・リストの中に移動体装置1130を含めることは、移動体装置1130または移動体装置1130に関連する加入者に結び付けられるセキュリティ許容度のレベルに少なくとも部分的に基づくことができる。さらに、ルーティング・プラットフォーム1110は、目的地タスクまたは製品、例えば消費可能製品の注文を要求することができ、そうした1つまたは複数の要求はフェムトAP J 104に導くことができ、そのフェムトAP J 104はその1つまたは複数の要求を移動体装置1130に中継する。受信した1つまたは複数の要求に応答して、移動体装置1130は、目的地タスク1412または注文1415のうちの少なくとも1つを、データ1409によって送ることができる。目的地タスク1412は、企業フェムト・ネットワークに関連するカバレッジ・エリアについての所望のまたは意図する位置、意図する目的地に関連する参照アイテムの識別子であって、統一商品コード(UPC)、国際標準図書番号(ISBN)、在庫商品識別番号(SKU)等を含むことができる、参照アイテムの識別子、または移動体装置1130に関連するエンドユーザの識別情報を含むことができる。一例として、移動体装置1130は、書簡をオフィスまたはそのオフィスの入居者に届けようとする配達サービスまたは郵便サービスの配達人が運ぶ、書簡の配達を支援する装置(例えば無線ノートパッド)とすることができる。そのようなシナリオでは、目的地タスク1412は、そのオフィスの目的とする位置を伝え、またはそのオフィスの入居者を特定することができる。フェムトAP104は、目的地タスク1412を中継することができ、ルーティング・プラットフォーム1110は、意図される目的地または特定される個人を認識し、ナビゲーション座標、例えば移動体装置1130がフェムトAP104に接続した位置から、意図する目的地または特定した個人に結び付く既知の位置までの指示を供給することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォーム1110は、例えばアクセス・リストおよび関係するアクセス権、または移動体装置1130に関連する配達人のセキュリティ許容度レベルによって明らかにされる、移動体装置1130が訪れることを許可された企業フェムト・ネットワーク内の位置に少なくとも部分的に基づいて、ナビゲーション指示を移動体装置1130に送ることができる。
【0092】
移動体装置1130が、ある製品、例えば消費可能製品の注文1415を伝える場合、ルーティング・プラットフォーム1110は、その注文を、企業フェムト・ネットワーク内のPOSの位置をサービスするフェムトAP、例えばフェムトAP Q 104に導き、そのPOSは、その注文を履行できるようになる。一態様では、ルーティング・プラットフォーム1110は、注文1415の一部として伝えられるビジネス識別子またはフェムト企業ネットワークを形成する1組のフェムトAPについてのフロア・プラン設定のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の商業プロファイル1159からルーティング情報を抽出することができる。一例として、注文1415は、コーヒーを使用した飲み物を要求することができ、企業フェムト・ネットワークが展開されるオフィスビル構内の、コーヒー店によって実施されるPOSに導くことができる。注文1415は、要求したコーヒー飲料についての、1つまたは複数の顧客指定の特色も含むことができることを指摘しておく。
【0093】
システムの一例1400では、目的地を含むエリア、または出された注文1415に関連するPOSをサービスするフェムトAP Q 104と通信可能なモニタ装置1420が、移動体装置1130が意図する位置に到達し、または配達を完了したときに信号を送ることができる。例として、モニタ装置1420は、バーコード読取り器、レジ、RFIDタグ等とすることができる。一態様では、モニタ・コンポーネント1420は、無線機能を備えることができ、出された注文1415に関連するPOSによって展開され得る。モニタ・コンポーネント1420は、出された注文1415に関連する商業取引を、移動体装置1130が完了したときに信号を送ることもできる。図14Bに示す代替的実施形態または追加実施形態1450では、コネクタ1565によって図示するように、フェムトAP Q 104に関連するPOS装置1460は、注文1415に関係する商業取引が完了したことを信号で伝えることができる。
【0094】
図15Aは、移動体装置1130が、目的地タスク1412に定められる意図する目的地に到達し、配達を完了し、または注文1415に関連する購入を行う、システムの一例1400のブロック図1500を示す。取引証明を発行し、その取引証明を伝達するために、モニタ装置1420は、短距離の見通しのあるリンクとすることができる無線リンク1510を介して、移動体装置1130とシグナリングを交換することができる。モニタ装置1420は、無線リンク1425を介してそのシグナリングをフェムトAP104に中継して、配達が完了したこと、または注文1415に関係する取引が行われたことを指示することができる。一態様では、取引証明は、取引を一意に識別するデジタル・トークン、またはクッキー・ファイルなどの軽量ファイルとすることができる。このデジタル・トークンまたは軽量ファイルは、目的地、または注文1415に関係するPOSに関連する、移動体装置1130もしくはフェムトAP、例えばフェムトAP Q 104のうちの少なくとも1つに伝達することができる。代替的態様または追加の態様では、取引証明を伝えるシグナリングをフェムトAP Q 104が受信するとき、フェムトAP Q 104は、シグナリング1512により、課金料金、配達した荷物の説明、配達した荷物の受取人の1つまたは複数の電子署名など、その配達に関係する情報を要求することができる。その情報は、データ1514の一部としてフェムトAP Q 104に伝えることができ、フェムトAP Q 104は、その情報をルーティング・プラットフォーム1110に中継することができ、そのルーティング・プラットフォーム1110は、配達の一部として課される課金料金を少なくとも部分的に処理することができる。モニタ装置1420によって実施されるシグナリングおよびトラフィックに関連するペイロードは、低レベル、例えば数キロバイト程度に保つことができるため、荷物または書簡を配達することに関連する情報をデータ1514によって伝達することは、モニタ装置1420の低複雑度を保つことができることを指摘しておく。
【0095】
図15Bの図1550に示す代替的実施形態または追加実施形態では、移動体装置1130は、注文1415に関連する商業取引を行うためにシグナリング1552をPOS装置1460と交換し、課金料金を少なくとも部分的に処理し、または移動体装置1130に結び付く加入者が利用できるクーポンを履行するためにデータ1554を交換することができる。シグナリング1552およびデータ1554は、移動体装置1130とPOS装置1460との間で、短距離のLOS無線リンクを介して交換することができる。さらに、データ1554を交換することは、移動体装置1130に結び付く加入者が加入する1つまたは複数のロイヤルティプログラムまたは他の任意のインセンティブ・プロモーション・キャンペーンに関連する、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブを提供することを可能にすることができる。一態様では、POS装置1460が、商業コンポーネント1140またはその中の1つもしくは複数のコンポーネントを少なくとも部分的に用いて、そのような1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブを供給することができる。POS装置1460は、配達または購入に関連する取引証明を生成することができる。
【0096】
図16は、本明細書に記載の本革新の様々な態様を可能にし、活用することができる移動体装置1602の一実施形態例1600のブロック図である。移動体装置1602は、移動体装置1130または本明細書に記載する他の任意の移動体装置を実施し、それらの移動体装置と実質的に同じ、または同じ方法で動作することができる。移動体装置1602は、1つもしくは複数の商業取引または1つもしくは複数のサービスの消費を少なくとも部分的に可能にするシグナリングおよびデータを、通信プラットフォーム1604を介して送受信することができる取引コンポーネント1615を含む。取引コンポーネント1615は、商業取引、例えば購入を行いもしくは完了するために、シグナリングの一部として制御情報を伝達することができる。一態様では、取引コンポーネント1615は、テクノロジ・セレクタ1625を活用して、所定の周波数帯域または搬送波内で、かつ特定の無線技術に従って動作するように通信プラットフォーム1604を少なくとも部分的に設定することができる。例えば、取引コンポーネント1615は、2地点間(PTP)短距離動作モードの中でシグナリングおよびトラフィックを伝達するために、電磁(EM)スペクトルの赤外(IR)部分内で1つまたは複数の無線信号を送るように通信プラットフォーム1604を設定することができる。そのようなPTP通信は、購入または1つもしくは複数のサービス要求をPOS装置、例えば1460に送ることを可能にすることができる。さらに、取引コンポーネント1615は、1つまたは複数の購入要求もしくはサービス要求をフェムトAPに送る、例えば目的地タスク1412または注文1415を送ることができる。取引コンポーネント1615は、目的地タスクまたは注文を生成するために、データ入力コンポーネント(不図示)を含むことができるディスプレイ・インターフェース1635、または1つもしくは複数のアプリケーションの記憶部1679内のアプリケーションのうちの少なくとも1つを活用することができる。パケットベース通信では、アクセス・インテリジェンス1683は、1つまたは複数の論理アドレス、例えばインターネット・プロトコル(IP)アドレス、ならびに移動体装置1602および利用アプリケーションに関連する、関係のある1つまたは複数のPDPコンテキストを含むことができる。
【0097】
取引コンポーネント1615は、広告、1つまたは複数のクーポン、他の種類の1つまたは複数のインセンティブなど、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを受信するための1つまたは複数のプロンプトを承認しもしくは拒否する、スイッチ・コンポーネント1617も含むことができる。1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを受信するためのプロンプトは、通信プラットフォーム1604によって受信することができ、この通信プラットフォーム1604は、そのプロンプトを復号した後に取引コンポーネント1615に中継することができる。一態様では、スイッチ・コンポーネント1617は、エンドユーザにプロンプトを伝え、そのプロンプトに対する応答を収集するために、ディスプレイ・インターフェース1635、および1つまたは複数のアプリケーションの記憶部1679内のアプリケーションのうちの少なくとも1つを活用することができる。スイッチ・コンポーネント1617は、受信した、プロンプトに対する応答に従い、オプトイン・フラグまたは変数を設定することができる。一態様では、スイッチ・コンポーネント1617は、アクセス・インテリジェンス1683の一部である設定ファイル(不図示)内に、このオプトイン・フラグを保持することができる。
【0098】
さらに、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを受信するためのプロンプトが承認されると、取引コンポーネント1615は、受信する1つもしくは複数の広告または1つもしくは複数のインセンティブに対する応答を、ディスプレイ・インターフェース、または1つもしくは複数のアプリケーションの記憶部1679内のアプリケーションのうちの少なくとも1つを用いて伝えることができる。そうした応答は、通信プラットフォーム1604を介して送ることができ、上記に論じたようにビジネス・インテリジェンスを生成するために、マーケティング・コンポーネント1301などの受け手が収集することができる。一態様では、スイッチ・コンポーネント1617は、上記に示した機械学習技法を活用して、所定量のクーポンを受信するコスト、例えばバッテリの消耗に対する、その所定量のクーポンまたはインセンティブを受信することによる金銭上の利益もしくは有用性を判断するための費用効果分析を行うことができる。
【0099】
多技術のマルチモードで動作することができる移動体装置1602では、1組のアンテナ1609〜1609(Kは自然数である)が、企業フェムト・ネットワーク内の、フェムト・アクセスポイント、アクセス端末、無線ポートやルータなどの、ネットワーク要素との間で1つまたは複数の信号を送受信することができる。アンテナ1609〜1609は、マクロセル無線アクセス・ネットワーク内の基地局との通信も可能にすることができることを指摘しておく。アンテナ1609〜1609は、通信プラットフォーム1604の一部であり、この通信プラットフォーム1604は、受信する1つまたは複数の無線信号および伝送しようとする1つまたは複数の無線信号の処理/操作を可能にする、電子コンポーネントおよび関連回路を備えることができる。1つまたは複数の無線信号は、トラフィック、例えばデータ1512または1554の少なくとも一部、およびシグナリング1514または1552の少なくとも一部などのシグナリングを含むことができる。一態様では、通信プラットフォーム1604は、本明細書に記載の諸態様に従って企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリア全体にわたり、商業取引またはナビゲーションを可能にする、シグナリングを送受信することができる。
【0100】
一態様では、通信プラットフォーム1604は、信号を受信時にアナログからデジタルに変換し、伝送時にデジタルからアナログに変換することができる1つまたは複数の受信機/1つまたは複数の送信機1606を含む。受信機/送信機1606は、単一のデータストリームを複数のパラレル・データストリームに分割し、またはその逆の動作を行うこともでき、そうした演算は典型的には様々な多重化方式によって行われる。1つまたは複数の受信機/1つまたは複数の送信機1606には、時間および周波数の空間または領域における信号操作を容易にするマルチプレクサ/デマルチプレクサ(mux/demux)コンポーネント1607が機能的に結合される。電子mux/demuxコンポーネント1607は、時分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、コード分割多重化(CDM)、空間分割多重化(SDM)などの様々な多重化方式に従って情報(データ/トラフィック、および制御/シグナリング)を多重化することができる。さらに、mux/demuxコンポーネント1607は、実質的にあらゆるコード、例えばアダマール−ウォルシュ・コード、ベーカー・コード、カサミ・コード、多相コード等に従って情報(例えばコード)をスクランブルし、広めることができる。変調器/復調器(mod/demod)コンポーネント1608も通信プラットフォーム1604の一部であり、周波数変調(例えば周波数偏移変調)、振幅変調(例えばMが正の整数であるM−ary直交振幅変調(QAM)、振幅偏移変調(ASK))、位相偏移変調(PSK)などの様々な変調技法に従って情報を変調することができる。実施形態1600の一態様では、mod/demodコンポーネント1608が、mux/demuxコンポーネント1607に機能的に結合される。
【0101】
さらに、1つまたは複数の外部ネットワーク140のうちの1つによって実施することができるマクロセル・ネットワーク・プラットフォーム、またはフェムトセル・ネットワーク・プラットフォーム130のうちの少なくとも1つを管理するネットワーク・オペレータは、通信プラットフォーム1604およびその中のコンポーネントが通信用に活用できる、1組の電磁(EM)周波数帯域および1組の無線技術を、例えば移動体装置1602をプロビジョンする一環として設定することができることを指摘しておく。この1組のEM周波数帯域には、EMスペクトルの、1つまたは複数の無線周波数(RF)部分および1つまたは複数のマイクロ波部分が含まれ得るが、赤外(IR)などの他のスペクトル領域も含まれてよい。無線によるアップグレードの一環として、サービス・プロバイダは、この1組のEM周波数帯域に周波数帯域またはその中の周波数搬送波を追加することができるので、そうした帯域または搬送波が、例えば利用するために競売にかけられ、または無料での利用を許可され、通信用に利用できるようになることを指摘しておく。同様に、新たな無線技術が標準化されまたは利用できるようになるとき、ネットワーク・オペレータは、通信に利用可能な1組の技術の無線にそうした技術を取り入れることができる。
【0102】
実施形態1600では、1つまたは複数のプロセッサ1665は、直接および逆高速フーリエ変換を実施すること、変調速度を選択すること、データ・パケット形式、パケット間時間等を選択することなど、多重化/逆多重化、変調/復調を行うために、移動体装置1602がデータ(例えば記号、ビットまたはチップ)を処理することを少なくとも部分的に可能にする。
【0103】
さらに、実施形態1600では、1つまたは複数のマルチモード・チップセット1645は、移動体装置1602が様々な無線ネットワーク技術(例えば第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G))、または異なる技術仕様に基づく深宇宙衛星ベースの通信、またはその無線ネットワーク技術もしくは衛星通信のための標準プロトコルによる、複数の通信モードで動作することを可能にすることができる。一態様では、1つまたは複数のマルチモード・チップセット1645は、動作モード、例えばGNSSベースの通信やLTEベースの通信に固有の標準プロトコルに従って通信プラットフォーム1604を利用することができる。別の態様では、1つまたは複数のマルチモード・チップセット1645は、様々なモードにおいて(例えばK>1の場合)、またはこの1つもしくは複数のマルチモード・チップセット1645が特定の時間間隔にわたって専用モードで動作するマルチタスク・パラダイムのうちで、同時に動作するようにスケジュールすることができる。
【0104】
テクノロジ・セレクタ1625は、特定の電気通信モードにおける、通信用の1つまたは複数の無線ネットワーク技術を設定することにより、1つまたは複数のマルチモード・チップセット1645の動作を駆動することができる。一態様では、1つまたは複数のアプリケーションの記憶部1679内に保持されるアプリケーションを実行することによってもたらすことができる、移動体装置1602にGNSSサービスを与える場合、テクノロジ・セレクタ1625は、1つまたは複数のマルチモード・チップセット1645および通信プラットフォーム1604を活用して、GNSSのタイミング・メッセージを受信/処理して移動体装置1602の位置推定を抽出することができる。GNSSのタイミング・メッセージを処理することには、利用可能なまたは「目に見える」衛星の三角測量手順を実施して位置推定を生成することが含まれる。別の態様では、テクノロジ・セレクタ1625は、1つもしくは複数の短距離赤外(IR)無線信号、1つもしくは複数のRF無線信号、または1つもしくは複数のマイクロ波無線信号のうちの少なくとも1つを、通信プラットフォーム1604を介して送受信するように移動体装置1602の動作を切り替えることができる。そのような動作モードに切り替えるために、テクノロジ・セレクタ1625は、フェムトAP、または無線機能を備える装置、例えば移動体装置1602付近のモニタ装置1420やPOS装置1460のうちの少なくとも1つから、シグナリングを受信することができる。
【0105】
移動体装置1602は、無線通信を補完しまたは補足する、1つまたは複数の特定の機能を少なくとも部分的に提供する1組のコンポーネント(不図示)を備える機能プラットフォーム1655も含む。一例として、移動体装置1602が電話機の場合、機能プラットフォーム1655には、データ入力インターフェース(例えばタッチ・スクリーン、キーボード、バイオメトリックに基づくアクセスのためのバイオメトリック・パッド、マイクロフォン、ラウドスピーカ)、カメラ、周辺装置コネクタ(例えば、別の装置にデータを転送するためのUSB(ユニバーサル・シリアルバス)ポートやIEEE 1394ポート)、音声符号/復号器、1つまたは複数の音声作動コマンドに応答することができる1つまたは複数のインテリジェント・コンポーネントなどの機能要素が含まれ得る。機能プラットフォーム1655は、移動体装置1602の1つまたは複数の機能を提供するために、例えばメモリ1675内の、1つまたは複数のアプリケーションの記憶部1679内に保持されるアプリケーションを活用できることを理解すべきである。一態様では、1つまたは複数のアプリケーションの記憶部218は、少なくとも1つまたは複数のプロセッサ1665によって実行されるとき、GNSSベースの位置推定、および地図、ランドマーク、関連業務などの関連データを加入者に橋渡しすることができるアプリケーションを含むこともできる。別の態様では、1つまたは複数のアプリケーションの記憶部218は、少なくとも1つまたは複数のプロセッサ1665によって実行されるとき、企業フェムト・ネットワーク内のルーティング・プラットフォーム、例えば1110から受信する1つまたは複数のナビゲーション指示を処理し、そうした指示を、ディスプレイ・インターフェース1635によって実施することができるグラフィック・ユーザ・インターフェース(GUI)によって表示可能な、例えば少なくとも元の位置と目的地とを指示する視覚的特徴または聴覚的特徴を伴う平面図形式で供給することができるアプリケーションを含むことができる。さらに別の態様では、1つまたは複数のアプリケーションの記憶部1679内のアプリケーションは、受信した1つもしくは複数の広告または1つもしくは複数のクーポンのうちの少なくとも1つを、表示するためにディスプレイ・インターフェース1635に供給することもでき、1つまたは複数のプロセッサ1665が、そうした1つもしくは複数の広告または1つもしくは複数のクーポンの表示を少なくとも部分的に可能にすることができる。
【0106】
移動体装置1602の1つもしくは複数の別の実施形態または追加実施形態では、ディスプレイ・インターフェース1635は、機能プラットフォーム1655の中にあることができ、タッチ応答性スクリーン、または液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ・パネル、モノリシック薄膜ベース・エレクトロクロミック・ディスプレイ、サウンド・インターフェースなどの他の方法のうちの少なくとも1つにより、加入者装置の対話のためのジェスチャを可能にする。さらに、ディスプレイ・インターフェース1635は、機能プラットフォーム555内で入手できる、移動体装置1602の機能を制御する1つまたは複数のコンテンツを表示し、または移動体装置1602の動作状態を明らかにすることができる。
【0107】
移動体装置1602は、アクセス・インテリジェンス1683、例えばナビゲーション指示、1つもしくは複数の広告または1つもしくは複数のインセンティブのうちの少なくとも1つの受信を規制する1つまたは複数の変数を含む1つまたは複数の設定ファイル、1つまたは複数のアクセス・リスト、1つまたは複数のハンドオーバ・ログ等をメモリ1675内に保持することもできる。そうしたアクセス・インテリジェンス1683の少なくとも一部は、移動体装置1602が収集することができ、または1つもしくは複数のプロビジョニング処置の一環として受信することができる。
【0108】
さらに、移動体装置1602は、本革新の1つまたは複数の態様に従い、移動体装置1602内の実質的にあらゆる、またはあらゆるコンポーネント、プラットフォーム、インターフェース、セレクタ等に機能を少なくとも部分的に与えるように構成されおよび与える、1つまたは複数のプロセッサ1665を含む。実施形態1600では、1つまたは複数のプロセッサ1665は、移動体装置1602の様々な機能要素(例えばコンポーネント、インターフェース、プラットフォーム、セレクタ)の外部にあるものとして図示するが、1つまたは複数のプロセッサ1665は、そうした様々な機能要素間に分散させることができる。1つまたは複数のプロセッサ1665は、メモリ・バス、システム・バス、アドレス・バス、または1つもしくは複数の参照リンク、または1つもしくは複数の参照インターフェースのうちの少なくとも1つによって実施することができるバス1683により、各機能要素およびメモリ1675に機能的に結合される。1つまたは複数のプロセッサ1665は、機能を少なくとも部分的に動作させかつ/または通信プラットフォーム1604、取引コンポーネント1615、テクノロジ・セレクタ1625、ディスプレイ・インターフェース1635、1つまたは複数のマルチモード・チップセット1645、機能プラットフォーム1655およびその中の1つまたは複数のコンポーネント、ならびにマルチモード移動体装置1604の他の動作上のコンポーネント(不図示)に与えるために必要な情報をメモリ1675内に記憶し、そこから情報を取得することができる。この情報は、コード命令、1つまたは複数のコード構造、データ構造等のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0109】
メモリ1675は、1つまたは複数のアプリケーション記憶部1679内に、データ構造(例えばオブジェクト、クラス、メタデータ)、1つまたは複数のコード構造(例えばモジュール、手順)もしくは命令、または本革新の諸態様に従い、移動体装置1602内の実質的にあらゆる、またはあらゆるコンポーネント、プラットフォーム、インターフェース、セレクタ等に関連する機能を与えるために1つまたは複数のプロセッサ1665が実行可能な実質的にあらゆる種類のソフトウェアまたはファームウェア、のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に保持することができる。さらに、メモリ1675は、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数の他のデジタル・インセンティブ、またはその可用性についてのインジケータを保持することができるクーポン記憶部1677を含むことができる。1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブは、1つもしくは複数のクーポンまたは1つもしくは複数のインセンティブを受信可能であることを指示する、オプトイン・フラグまたは変数が論理値を有する場合、例えば「coupon.receive=TRUE」に受信することができる。一態様では、このオプトイン・フラグまたは変数は、アクセス・インテリジェンス1683またはデータ・キャッシュ1681内に保持される設定ファイル(不図示)内のエントリとすることができる。同様に、広告のオプトイン・フラグまたは変数、例えば「ads.receive」は、移動体装置1602が広告を受信できるかどうかを決定することができ、そのようなオプトイン・フラグも、アクセス・インテリジェンス1683またはデータ・キャッシュ1681内に記憶される設定ファイル内に保持することができる。受信する1つまたは複数の広告はデータ・キャッシュ1681も保持することができ、データ・キャッシュ1681は、例えばスケジュール・ベース、または企業フェムト・ネットワークからマクロセル・カバレッジへのハンドオーバなどのイベント・ベースのうちの少なくとも1つに基づいて、取引コンポーネント1615がフラッシュできることを指摘しておく。
【0110】
さらに、メモリ1675は、1つまたは複数の符号化パイロット信号(例えば1つまたは複数の符号化サウンディング基準信号)、1つまたは複数の通信プロトコルや1つまたは複数の技術仕様、スクランブリングまたは伝搬用のコード系列、ブラインド復号仮説、半永続スケジューリング・パラメータ、周波数オフセット、マクロセル識別子(ID)、1つまたは複数のアドレス帳などの、ネットワーク情報または装置情報(不図示)を保持することができる。さらに、メモリ1675は、マルチメディア・ファイルや加入者生成データ、セキュリティ資格証明(例えばパスワード、暗号鍵、デジタル証明書や、音声記録、虹彩模様、指紋などのバイオメトリック鍵)、国際移動体加入者識別(IMSI)、一時的移動体加入者識別(TMSI)、パケットTMSI(P−TMSI)、国際移動体装置識別子(IMEI)、移動体加入者番号(MDN)、移動体識別番号(MIN)、電気通信工業会(TIA)電子シリアル番号(ESN)、または移動体識別番号(MEID)などのマルチビット識別番号のうちの少なくとも1つなどのハードウェア識別トークンもしくはコードなどの、1つまたは複数のコンテンツを保持することができる。メモリ1675は、固定式要素、または加入者識別モジュール(SIM)カード記憶部、汎用集積回路カード(UICC)記憶部、取外し可能ユーザ識別モジュール(RUIM)などの取外し可能要素を含むことができることを指摘しておく。
【0111】
移動体装置1602は、移動体装置1602内のコンポーネントまたは機能要素に電源投入することができる電源供給部1685も含む。電源供給部1685は、充電式の電源供給部、例えば充電式バッテリとすることができ、移動体装置1602ならびにその中のコンポーネント、機能要素、および関連回路を動作させることができる1つまたは複数の電力レベルを実現するための、1つまたは複数の変圧器を含むことができる。一態様では、電源供給部1685は、充電し、移動体装置1602が動作できることを確実にするために従来の電力網に接続することができ、電源供給部1685は、従来の電力網に稼動上接続するためのI/Oインターフェース(不図示)を含むことができる。さらに、電源供給部1685は、さらなるまたは代替的な電源もしくは自律性を移動体装置1602に与えるために、ソーラーパネルなどのエネルギ変換コンポーネント(不図示)を含むことができる。
【0112】
上記に記載したシステムの例に照らし、図17〜図33の流れ図を参照して、本開示の主題に従って実施することができる方法の例をよりよく理解することができる。説明を簡単にするために、本明細書で開示する方法の例を一連の動作として示し、説明するが、一部の動作は別の順序でおよび/または本明細書に示し説明する順序の他の動作と同時に行うことができるので、特許請求の範囲に記載の主題は、その動作の順序によって限定されないことを理解し、認識すべきである。例えば、本明細書に開示する1つまたは複数の方法の例は、状態図においてなど、互いに関係する一連の状態またはイベントとして代替的にまたは追加的に表すことができる。さらに、別のエンティティがこの方法体系の別の部分を行うとき、開示する主題による方法を1つまたは複数の相互作用図が表すことができる。さらに、本明細書による方法の記載例を実施するために、図示するすべての動作を必要としなくてもよい。さらに、本明細書に記載する1つまたは複数の特徴もしくは利点を実現するために、開示する方法の例の2つ以上を互いに組み合わせて実施することができる。本明細書の全体にわたって開示する方法の例は、そうした方法体系を実行するためにコンピュータに搬送/転送し、よってプロセッサが実施しまたはメモリ内に記憶することを容易にするために、製品上に記憶できることをさらに理解すべきである。
【0113】
図17は、本明細書に開示する諸態様による、フェムト・メッシュ・ネットワーク内で通信するための方法の一例1700の流れ図を示す。ルーティング・プラットフォームまたはその中の1つもしくは複数のコンポーネントが、この方法の一例1700を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例1700を行うことができる。動作1710で、第1の装置と第2の装置との間で少なくとも部分的に呼セッションを確立する。この第1の装置または第2の装置のうちの少なくとも1つは、企業フェムト・ネットワークを介して通信する。一態様では、この第1の装置または第2の装置を1つもしくは複数の移動体装置とすることができるが、第1の装置または第2の装置のいずれも、プリンタ、デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)ボックス、IPTVチューナ、冷蔵庫などの無線機能を備える固定式装置とすることができる。別の態様では、呼セッションは、プッシュツートーク・セッション、および第1の装置または第2の装置のいずれかが顧客サポートを可能にする機器であるイントラネットワーク支援セッション、またはインターネットワーク通信とすることができる。動作1720で、この呼セッションを少なくとも部分的に行い、第1の装置と第2の装置との間のトラフィックまたはシグナリングのうちの少なくとも1つの少なくとも一部が、この企業フェムト・ネットワーク内でルーティングされる。動作1730で、この呼セッションを終了する。終了には、第1の装置と第2の装置との間の通信を少なくとも部分的に可能にした、1つまたは複数のフェムトAP内で割り当てられた無線リソースを解放することが含まれ得る。さらに、論理アドレスなどの1つまたは複数のルーティング経路設定を再割り当てし、無線ベアラおよび1つまたは複数のパケット・データ・プロトコル(PDP)コンテキストを非活動化することも、呼セッションを終了することに含まれ得る。さらに、呼セッションを終了することの一環として、データ・バッファまたはキャッシュをフラッシュすることができる。動作1740で、第1の装置および第2の装置、または企業フェムト・ネットワーク内でルーティングされる第1の装置と第2の装置との間のトラフィックもしくはシグナリングの一部のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、呼セッションに対する課金料金を課す。課金料金は、第1の装置および第2の装置にそれぞれ関連する顧客セグメント、または企業フェムト・ネットワークを利用することに関係する1つもしくは複数のプロモーション・キャンペーンのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて課すこともできる。
【0114】
図18は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト・メッシュ・ネットワーク内でコンテンツを送るための方法の一例1800の流れ図を示す。ルーティング・プラットフォームまたはその中の1つもしくは複数のコンポーネントが、この方法の一例1800を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例1800を行うことができる。動作1810で、メッシュ・フェムト・ネットワーク内のフェムトAPに装置が接続しようと試みることについての指示を受信する。動作1820で、そのフェムトAPにアクセスすることをその装置が許可されているかどうかを判定する。許可されていない場合、この方法の例は終了する。逆に、動作1830で、バッファ済みコンテンツをそのフェムトAPにプッシュする。このコンテンツは、その装置に送るために設定され、例として、このコンテンツは、1つまたは複数のソング・アルバム、ゲーム、本、出版された記事の1つまたは複数の集まり、映画など、無線でダウンロードするにはリソースを多く必要とする場合がある1組の1つまたは複数のデジタル・アイテムとすることができる。コンテンツは、1つまたは複数のコンテンツの販売時にこのフェムト・メッシュ・ネットワークを運営するネットワーク・オペレータにより、装置に送るためにタグ付けされ得る。
【0115】
図19は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト・ネットワーク内で動作する移動体装置の位置を突き止めるための方法の一例1900の流れ図である。ルーティング・プラットフォーム内の1つまたは複数のネットワーク・コンポーネントが、この方法の一例1900を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例1900を行うことができる。動作1910で、1組のフェムトAPにタイミング設定を供給する。タイミング設定は、例えばタイミング・コンポーネント(例えばコンポーネント407)によって選択される1組のクロック源、またはGNSS受信機(例えば受信機720)を介して生成される1つもしくは複数のタイミング・メッセージのうちの少なくとも1つに基づくことができる。動作1920で、移動体装置に関連する共通の基盤に立った真実(common ground truth)を得るために、1組のフェムトAPからのタイミング・データまたは伝搬タイミング・データを収集する。動作1930で、その収集したタイミング情報またはタイミング・データに少なくとも部分的に基づいて、移動体装置の位置推定を生成する。動作1940で、その生成した移動体装置の位置推定を保持する。動作1950で、その位置推定を伝える。
【0116】
図20は、本明細書に記載の諸態様による、エンティティの位置を特定するための方法の一例2000の流れ図を示す。ルーティング・プラットフォーム内の1つまたは複数のネットワーク・コンポーネントが、この方法の一例2000を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2000を行うことができる。動作2010で、1つまたは複数の無線機能を備える機器に空間的に結び付くエンティティの位置推定を三角測量する。そのエンティティが機器に空間的に結び付くかどうかを判定するための基準は、この方法の一例を行うことができる1つまたは複数のネットワークが規定することができる。動作2020で、そのエンティティの位置推定を記録する。動作2030で、そのエンティティの位置推定を、そのエンティティに関係する加入者に関連する移動体装置に伝える。この位置推定は、ショート・メッセージ・サービス(SMS)通信、非構造付加サービス・データ(USSD)メッセージのうちの少なくとも1つとして、または移動体装置の中で実行されるナビゲーション・アプリケーションもしくは位置サービス・アプリケーションの一部として送ることができる。
【0117】
図21は、本明細書に記載の諸態様による、選択した1つまたは複数の移動体装置の位置推定を追跡するための方法の一例2100の流れ図を示す。ルーティング・プラットフォームまたはその中の1つもしくは複数のコンポーネントが、この方法の一例2100を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2100を行うことができる。一態様では、この方法の一例は、通信傍受法(CALEA)に関連する情報配信のための機構の一部とすることができる。動作2110で、1つまたは複数の移動体装置のブラックリストを受信する。一例として、その1つまたは複数の移動体装置は、脱走者である個人に取り付けられる、無線機能を備える足枷とすることができる。別の例として、移動体装置は、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリアにアクセスすることを禁止された人物のユーザ機器とすることができる。さらなる例として、1つまたは複数の移動体装置は、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリア内での人質事件における、1人または複数の攻撃者に関連する加入者局とすることができる。動作2120で、企業フェムト・ネットワークの一部であるフェムトAPに、ブラックリストに載せられた装置が接続しようとする試みを記録する。試みられる接続は、ブラックリストに載せられた装置がアイドルモードにある間に1つまたは複数のパイロット信号を伝送すること、およびその1つまたは複数のパイロット信号をフェムトAPが検知することの一部とすることができる。動作2130で、その記録を保持し、1つまたは複数の当局に伝える。一態様では、この1つまたは複数の当局は、1つもしくは複数の法執行機関または1組の緊急時第一応答者(例えば救急医療隊員、警察官、特殊攻撃部隊(SWAT)団)のうちの少なくとも1つとすることができる。
【0118】
動作2140で、ブラックリストに載せられた装置のこの企業フェムト・ネットワーク内での位置を生成する。一態様では、位置推定を生成することは、主題の方法の一例1000に従って進めることができる。動作2150で、ブラックリストに載せられた装置の位置推定を送る。一例として、位置は、警官または第一緊急時応答者の業務装備または業務機器の一部である、1つまたは複数の着用可能装置、例えばヘルメット搭載型ディスプレイに送ることができる。別の例として、1つまたは複数の当局に関係する運用管理センタに位置推定を提供することができる。動作2160で、位置の追跡を続行すべきかどうかを判定する。位置を追跡することの続行を判定するために、様々な基準を使用することができる。続行する場合、流れは動作2140に導かれる。逆に、この方法の一例を終了する。
【0119】
図22は、本明細書に記載の諸態様による、アイテムを移動体装置に関連させるための方法の一例2200の流れ図である。この方法の一例は、フェムトAPまたはルーティング・プラットフォームのうちの少なくとも1つによって行うことができる。一態様では、フェムトAPまたはルーティング・プラットフォームに機能を与える1つもしくは複数のプロセッサが、この方法の一例を少なくとも部分的に実施することができる。動作2210で、1つまたは複数のアイテムのリストを受信する。動作2220で、その1つまたは複数のアイテムのリスト内のアイテムに結び付けられるRFIDタグの位置を三角測量する。この位置の三角測量は、所定の設定可能なタイミング・アドバンス、またはGNSS受信機によって受信するタイミング情報のうちの少なくとも1つに基づくTOF測定によって行うことができる。動作2230で、三角測量によって抽出した位置を、RFIDタグによってラベル付けされたアイテムにマップする。動作2240で、マップしたRFIDタグの位置を、受信した1つまたは複数のアイテムのリストに関連する移動体装置に伝え、例えばその移動体装置は、リストを生成した加入者に結び付く可能性がある。一態様では、そのリストを中継するフェムト・ネットワーク・プラットフォーム、またはフェムト・ネットワーク・プラットフォームの外部のネットワークは加入者情報を活用して、1つまたは複数のアイテムのリストを生成することを可能にするサービスまたはアプリケーションにアクセスするために加入者が使用する資格証明、例えば1つまたは複数のパスワードや、1つまたは複数のパスキーに、移動体装置の一意識別子を結び付けることができる。動作2250で、マップしたRFIDタグのコンテンツを移動体装置に送る。コンテンツを送ることは、そのコンテンツを送る前に調節することを含むことができ、そうした調節は、RFIDタグによってラベル付けされるそのアイテムの価格付けなど、コンテンツの特長をカスタマイズできるようにすることができる。
【0120】
図23は、本明細書に記載の諸態様による、装置を第1の位置から目的地にナビゲートするための方法の一例2300の流れ図である。ルーティング・プラットフォームまたはその中の1つもしくは複数のコンポーネントが、この方法の一例2300を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、そのルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2300を行うことができる。動作2310で、フェムト企業ネットワーク(例えば図1および図2A〜図2B参照)内の第1のフェムトAPに、サービス・プロバイダまたは見込み顧客のうちの少なくとも1つに結び付く装置が接続しようと試みることについての指示を受信する。動作2320で、その装置がブラックリストに載せられた装置かどうかを評価する。ブラックリストに載っている場合、動作2330で例外処理を実施する。逆に、動作2340で、フェムト企業ネットワーク内の1組のフェムトAPに関連する1つまたは複数のアクセス・リスト内にその装置を含める。動作2350で、サービス・イベントまたは商業取引のうちの少なくとも1つに関係する目的地タスクを受信する。サービス・イベントは、荷物または他の種類の商品の配達、保守または修理のためのアイテムの受取り、機器、例えばコピー印刷機の修理などのオンサイト・サービスの提供、または1つもしくは複数の教材を含むことができるプレゼンテーションを行うこと等のうちの少なくとも1つとすることができる。見込まれる取引は、販売用製品、例えば本、DVD、CDやブルーレイディスク、ディスプレイ・モニタ、デスクトップ・コンピュータ、テレビセット等の位置を含むことができる。動作2360で、装置を第1の位置から、目的地タスクから抽出した目的地にナビゲートする。第1の位置から目的地にナビゲートすることは、ナビゲーション指示またはナビゲーション・マップのうちの少なくとも1つを送ることを含むことができ、ナビゲーション指示は、静的にまたはストリーム方式で、およびSMS通信、MMS通信、USSDメッセージ、IM通信、または電子メール・メッセージのうちの少なくとも1つによって伝えることができる。さらに、ナビゲートすることは、システムの一例900に関連して論じたように、RFID技術により、1つまたは複数のオブジェクトおよびその位置を特定することを含むことができる。
【0121】
図24は、本明細書に記載の諸態様による、カスタム・プロモーション・コンテンツを供給するための方法の一例2400の流れ図であり、そのプロモーション・コンテンツには、1つもしくは複数の金銭的インセンティブまたは1つもしくは複数のクーポン、または広告のうちの少なくとも1つが含まれ得る。ルーティング・プラットフォームや商業コンポーネント1140などの1つまたは複数のネットワーク・コンポーネント、またはその中の1つもしくは複数のコンポーネントが、この方法の一例2400を実施することができる。あるいは、またはそれに加えて、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2400を実施することができる。動作2410で、メッシュ・フェムト・ネットワークまたは企業フェムト・ネットワーク内のフェムトAPに移動体装置が接続しようと試みることについての指示を受信する。動作2420で、メッシュ・フェムト・ネットワーク内の1組のフェムトAPに関連する1つまたは複数のアクセス・リスト内にその移動体装置を含める。一態様では、この方法の一例を少なくとも部分的に行うことができる、ルーティング・プラットフォーム内のアクセス・リスト管理コンポーネントが、この1つまたは複数のアクセス・リストを設定し、もしくはデータ投入することができる。動作2430で、移動体装置の位置を特定する。位置を特定することは、本明細書に記載の方法の一例1900に少なくとも部分的に従って進めることができる。動作2440で、特定した位置、またはその移動体装置に結び付けられる商業プロファイルのうちの少なくとも1つに従って少なくとも部分的にカスタマイズされたコンテンツを移動体装置に送る。
【0122】
図25は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワークを少なくとも部分的に介して商業取引を行うための方法の一例2500の流れ図である。商業コンポーネントまたはその中の1つもしくは複数のコンポーネントが、この方法の一例2500を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、ルーティング・プラットフォームの機能の少なくとも一部を与える1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2500を行うことができる。動作2510で、企業内に展開されるメッシュ・フェムト・ネットワーク内のフェムトAPに接続する移動体装置の一意識別子が受信される。動作2520で、その移動体装置の一意識別子に関連する商業プロファイルを取得する。動作2530で、その移動体装置によって少なくとも部分的に行われる取引を特定する。動作2540で、その取引に対する料金を、取得した商業プロファイルおよびその中の情報に少なくとも部分的に基づいて、その移動体装置に結び付くサービス・アカウントに課す。料金を課すことは、移動体装置に関連する、発生した金銭的インセンティブまたは1つもしくは複数のクーポンを会計することを含む。
【0123】
図26は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の広告によりビジネス・インテリジェンスを策定する方法の一例2600の流れ図を示す。商業コンポーネント1140や、ルーティング・プラットフォーム1110などの1つまたは複数のネットワーク・コンポーネントが、この方法の一例2600を行うことができる。一態様では、このネットワーク・コンポーネントに機能を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2600を少なくとも部分的に実施することができる。動作2610で、1つまたは複数の広告にさらされることに関する1つまたは複数のサービス単位の商取引を設定する。設定は、1つまたは複数の広告の種類に関する、1つまたは複数のサービス単位の交換比率を含むことができる。例えば、ダイレクト・レスポンス広告は、ブランドの浸透または製品の市場獲得のために行う広告よりも大量の取引されるサービス単位をもたらすことができる。動作2620で、呈示される1つまたは複数の広告に対する応答をモニタする。一態様では、モニタリングは、呈示される1つまたは複数の広告に直接関係する取引情報を収集することによって実現することができる。動作2630で、呈示される1つもしくは複数の広告、または設定した商取引のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のサービス単位を供給する。1つまたは複数のサービス単位は、1つもしくは複数の広告にさらされる加入者に関連するサービス・アカウントに与えることができ、または1つもしくは複数の広告に少なくとも部分的に関係する商業取引を行うとき、クーポンまたは割引券として履行することができる。
【0124】
動作2640で、呈示される1つまたは複数の広告に対する応答に少なくとも部分的に基づくサービス・インテリジェンスを収集する。動作2650で、その収集したサービス・インテリジェンスに少なくとも部分的に従って、1つまたは複数のサービス単位に関連する1つまたは複数のサービスを調節する。例えば、特定のクラスの1つまたは複数の広告および関係する1つまたは複数の第1の種類のサービス単位、例えば1つまたは複数のテキスト・メッセージ、1つまたは複数の呼出し音、1つまたは複数の歌に関連するアクションの割合が、1つまたは複数の第2の種類のサービス単位、例えば株式取引の例に結び付けられる場合の、その特定のクラスの1つまたは複数の広告が引き起こすアクションと比べて高い場合、サービス・プロバイダは、1つまたは複数の第1の種類のサービス単位に少なくとも部分的に基づいてサービスまたは製品を生成することができる。動作2660で、設定した商取引に少なくとも部分的に従って1組の広告主との収益の分配を算定する。広告主は、企業フェムト・ネットワークを運営するネットワーク・オペレータにとって内部的もしくは外部的、またはその組合せとすることができる。一例では、内部的な広告主は、1つまたは複数の新製品を開発し、または加入者の商業的行動を調査する営業部もしくはその一部とすることができる。別の例では、外部的な広告主には、ネットワーク・オペレータの得意先、販売業者、または提携先が含まれ得る。
【0125】
図27は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内で商業取引を行うための方法の一例2700の流れ図を示す。商業コンポーネント1140やルーティング・プラットフォーム1110などの1つまたは複数のネットワーク・コンポーネントが、この方法の一例2700を行うことができる。一態様では、このネットワーク・コンポーネントに機能を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2700を少なくとも部分的に実施することができる。動作2710で、企業内の販売場所(POS)に関連する消費可能製品などの製品の注文を、その企業内のPOSの位置に対して遠隔地に位置する発信元装置から受信する。あるいは、またはそれに加え、一態様では、その発信元装置はそのPOSの位置の範囲内に位置することができる。製品には、この方法の一例に従って取引することができる消費可能製品または1つもしくは複数のサービスが含まれる。このPOSは、第1のカバレッジ・エリア、例えば205の少なくとも一部分とすることができ、装置は、第2のカバレッジ・エリア、例えば205内に位置することができる。例として、このPOSは、コーヒー店、レストラン、衣料品小売店などの小売店とすることができる。動作2720で、その注文を、企業内のPOSに無線サービスを提供するフェムトAPにルーティングする。一態様では、フェムトAPは、POS内で処理を行うためにPOS内で動作する、注文追跡端末または注文追跡装置にこの注文を伝えることができる。動作2730で、その発信元装置またはその発信元装置に結び付く移動体装置を、企業内のPOSに無線サービスを提供するフェムトAPを介したサービスへのアクセス権を規制するアクセス・リスト内に含めることができる。
【0126】
動作2740で、取引証明を受信したかどうかを検証する。検証は、実質的に注文が完了した時点で開始することができる、所定の設定可能な期間にわたるモニタリング・サイクルの一部として実施することができる。取引証明を受信していない場合、動作2770で、例外処理を実施する。例外処理には、ホットラインにされた消費者として発信元装置に結び付けられる加入者を分類すること、受信した注文を少なくとも部分的に操作する注文システムの加入者のアクセス特権の少なくとも一部を取り消すこと等のうちの少なくとも1つが含まれ得る。逆に、動作2750で、その製品、発信元装置もしくはその発信元装置に結び付く移動体装置、またはそれらの装置に関連する商業プロファイルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて課金料金を課す。動作2760で、この取引を記録する。
【0127】
図28は、本明細書に記載の諸態様による、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを消費するための方法の一例2800の流れ図を示す。1つまたは複数のプロモーション・コンテンツには、広告または1つもしくは複数のクーポンなどの1つまたは複数のインセンティブが含まれ得る。移動体装置が、この方法の一例2800を行うことができる。一態様では、その移動体装置に機能を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2800を少なくとも部分的に実施することができる。動作2810で、企業ネットワーク内のフェムトAPへの接続を行う。例えばこのフェムトAPは、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリアへの侵入点の入口を少なくとも部分的にカバーするアクセスポイントとすることができる(図9参照)。動作2820で、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツの配信について選択するためのプロンプトを受信する。一態様では、このプロンプトは、SMS通信、MMS通信、USSDメッセージ、電子メール・メッセージ、またはIMメッセージのうちの少なくとも1つによって実施することができる。動作2830で、その受信したプロンプトに対する応答を行う。受信したプロンプトに応答することは、所定量の1つまたは複数のプロモーション・コンテンツ、例えばクーポンや金銭的インセンティブを受信するコストに対する、その所定量の1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを受信することによる金銭上の利益を判断するために費用効果分析を行うことを含むことができる。そのコストには、この方法の一例を行う移動体装置のバッテリの消耗や充電の消費水準が含まれ得る。動作2840で、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを受信することが選択されているかどうかを判定する。そのような判定は、変数、論理もしくはその他の方法、またはこの方法の一例を行う移動体装置のメモリ内に保持される設定ファイル内のエントリのうちの少なくとも1つによって可能にすることができる。動作2850で、1つまたは複数のプロモーション・コンテンツを受信し、この1つまたは複数のプロモーション・コンテンツは、商業プロファイルまたは企業フェムト・ネットワーク内の位置のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいてカスタマイズされる。
【0128】
図29は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内の目的地に到達するための方法の一例2900の流れ図を示す。移動体装置が、この方法の一例2900を行うことができる。一態様では、その移動体装置に機能を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例2900を少なくとも部分的に実施することができる。別の態様では、方法の一例2900は、この方法の一例を行う移動体装置またはその中のプロセッサによって実行される専用ナビゲーション・アプリケーションの一部として実施することができる。この方法の一例2900は、シームレスな屋外−屋内ナビゲーションを可能にすることができることを指摘しておく。動作2910で、企業フェムト・ネットワーク内のフェムトAPへの接続を行う。例えばこのフェムトAPは、企業フェムト・ネットワークのカバレッジ・エリアへの侵入点を少なくとも部分的にカバーするアクセスポイントとすることができる(図9参照)。動作2920で、意図する目的地を含む目的地タスクを伝え、この意図する目的地は企業フェムト・ネットワーク内の位置である。目的地タスクは、意図する目的地に関連する参照アイテムのラベルまたは識別子も含むことができ、その識別子には、統一商品コード(UPC)、国際標準図書番号(ISBN)、在庫商品識別番号(SKU)等が含まれ得る。例えば、意図する目的地が、フェムト企業ネットワークが展開される本屋の中の位置である場合、この識別子は調達される本のISBNとすることができる。目的地タスクを送ることは、アイテムを意図する目的地に送ることの一部とすることができる。あるいは、またはそれに加え、目的地タスクを送ることは、企業フェムト・ネットワークが展開される事業所構内の特定のアイテムを探索することの一部とすることができ、例えば、その目的地タスクは、スーパーマーケット店、本屋、楽器屋、学校図書館、公共図書館等の特定のセクションとすることができる。さらに、目的地タスクを送ることは、就職の面接、特定の位置でのセミナーや販売プレゼンテーションなど、スケジュールされたミーティングの一部とすることができる。さらに、目的地タスクは、「ブラインド・デート」や、レストラン、本屋、娯楽地内の特定のパーティを識別することなど、社会的交流の一部として送ることができる。
【0129】
動作2930で、意図する目的地へのナビゲーション指示を受信する。指示は、静的方法、または(特にフェムト企業ネットワークが配置される会場内での特定のパーティなど、移動する目的地では)ストリーミング方式のうちの少なくとも1つによって受信することができる。動作2940で、意図する目的地に到達したという指示を伝える。この指示は、意図する目的地を包含するエリアをサービスするフェムトAPへのUSSDコード、SMS通信、MMS通信、電子メール通信などの、高レベル・シグナリングによって実施することができる。あるいは、またはそれに加え、この指示は、帯域内管理パケット内や、制御チャネル内の1つまたは複数のフレーム内で送られる1組の1つもしくは複数のビットなどの、低レベル・シグナリングによって実施することができる。
【0130】
図30は、本明細書に記載の諸態様による、企業フェムト・ネットワーク内で商業取引を行うための方法の一例3000の流れ図を示す。無線機能を備える1つまたは複数の無線装置もしくは係留装置が、この方法の一例3000を行うことができる。一態様では、その1つまたは複数の装置に機能を与える少なくとも1つもしくは複数のプロセッサが、この方法の一例3000を少なくとも部分的に実施することができる。動作3010で、ルーティング・プラットフォーム(例えばルーティング・プラットフォーム1110)への接続が活動状態にあるかどうかを確かめ、そのルーティング・プラットフォームは、企業フェムト・ネットワークのネットワーク・コンポーネントである。活動状態にある場合、動作3020で、製品の注文を、そのルーティング・プラットフォームへの活動状態にある接続によって伝える。一態様では、無線機能を備える装置によって実行されるアプリケーションが、その注文を伝えることを少なくとも部分的に可能にすることができる。動作3030で、その注文を移動体装置に結び付け、流れは動作3070に導かれる。移動体装置に結び付けることは、製品の注文を伝えることの一部として達成することができる。逆に、ルーティング・プラットフォームへの接続が活動状態にない場合、動作3040で、企業フェムト・ネットワーク内のフェムトAPへの接続を行う。動作3060で、そのフェムトAPを介して製品の注文を伝える。動作3070で、注文された製品に結び付く商業取引、例えば購入を引き起こすシグナリングを送る。
【0131】
この方法の一例3000に関連するトラフィック、例えばデータおよびシグナリングは、インターネットなどの公的広域ネットワークとは対照的に、私設ネットワーク、例えばフェムト企業ネットワーク内で伝達されることを指摘しておく。したがって、上記で論じたように、この方法の一例3000を行うことに結び付くトラフィックおよびシグナリングは、無料で生じることができ、WANまたは外部ネットワークに関連する帯域幅などの通信リソースの利用を減らすことができる。
【0132】
図31は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内のカバレッジ・エリア内で移動体装置をハンドオフするための方法の一例3100の流れ図である。この方法の一例は、フェムトAPまたはルーティング・プラットフォームのうちの少なくとも1つによって行うことができる。一態様では、そのフェムトAPまたはルーティング・プラットフォームに機能を与える少なくとも1つもしくは複数のプロセッサが、この方法の一例3100を少なくとも部分的に実施することができる。動作3110で、チャネル品質が閾値以下かどうかを評価する。チャネル品質には、FL信号およびRL信号の強度が含まれ得る。閾値以下ではない場合、評価を再び実行する。閾値以下である場合、流れは動作3120に導かれ、動作3120では、RF境界に達しているかどうかを確かめる。達していないという結果は、流れを動作3110に導くことをもたらす。逆に、達しているという結果は、動作3130でハンドオーバ要求を伝えることをもたらす。このRF境界は設定可能とし、フェムト企業ネットワークのスケジュールまたは1つもしくは複数の動作状態のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に従って規定することができ、1つまたは複数の動作状態には、サービスされる移動体装置の数などのネットワーク負荷、他のフェムトの干渉、利用可能な帯域幅、またはチャネル品質のうちの少なくとも1つが含まれ得る。動作3140で、目標のフェムトAPに接続することを規制したアクセス・リストに少なくとも部分的に基づいてその目標のフェムトAPにHOする指示を受信する。
【0133】
図32は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内のフェムト・アクセスポイントに無線装置が接続することを、ルーティング・プラットフォームに信号で伝えるための方法の一例3200の流れ図を示す。本明細書に記載するフェムト企業ネットワーク内のルーティング・プラットフォーム(例えば110や510)に機能的につながるフェムトAP(例えばフェムト104)が、この方法の一例を行いまたは実施することができる。一態様では、そのフェムトAPに機能を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例3200を少なくとも部分的に実施することができる。動作3210で、移動体装置から接続シグナリングを受信し、その接続シグナリングには、移動体装置がアイドルモードで動作するときに伝えることができる1つまたは複数の無線パイロット信号が含まれ得る。動作3220で、その移動体装置が、この方法の一例を行うフェムトAPとすることができるフェムトAPを介してサービスにアクセスすることを許可されているかどうかを判定する。許可または1つもしくは複数のアクセス特権は、フェムトAPによってユーザ機器に提供される少なくともサービス・レベルを規制するアクセス・リスト、例えば1つまたは複数のアクセス・リスト353によって決定することができる。その移動体装置が許可されている場合、動作3240で、その接続を例えば1つまたは複数のアクセス記録355の一部として記録し、接続報告を伝える。一態様では、この接続報告は、タイムスタンプ、UE識別コードやトークンなどの登録情報を送ることができる。伝えられる接続報告は、この方法の一例を行うことができるフェムトAPに機能的につながれるルーティング・プラットフォームにおいて集約することができる。逆に、その移動体装置が許可されていない場合、流れは動作3230に導かれ、動作3230では、その移動体装置がブラックリストに載せられた装置かどうかを確認する。ブラックリストに載っている場合、動作3250で例外処理を実施する。例外処理には、警報、例えばSMS通信、USSDコード、電子メール・メッセージ、インスタント・メッセージ等を法執行機関などの当局に送ることが含まれ得る。ブラックリストに載っていない場合、動作3260で、その移動体装置は緊急時モードでのみサービスされる。
【0134】
図33は、本明細書に記載の諸態様による、フェムト企業ネットワーク内で動作する移動体装置の位置を突き止めることを支援するための方法の一例3300の流れ図である。本明細書に記載するフェムト企業ネットワーク内のルーティング・コンポーネント(例えば110や510)に機能的につながるフェムトAP(例えばフェムト104)が、この方法の一例3300を行いまたは実施することができる。あるいは、またはそれに加え、そのフェムトAPに機能を与える少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、この方法の一例を少なくとも部分的に実施することができる。動作3310で、タイミング設定を受信する。このタイミング設定は、フェムトセル・メッシュ・ネットワーク内の1組のフェムトAP間の時間を同期させることができる。さらに、このタイミング設定は、クロック・レイヤ、例えば445の一部とすることができるクロック源を選択することを可能にすることができ、そのクロック源は、この方法の一例を実施するフェムトAPが行うことができるTOF測定に少なくとも部分的に基づく三角測量によって得ることができる空間分解能を求める。動作3320で、1組の伝搬タイミング測定を収集する。この組は、1つまたは複数の測定を含む。動作3330で、その1組のタイミング測定をルーティング・プラットフォームに伝える。一態様では、そのルーティング・プラットフォームは、タイミング・データを活用して、移動体装置または無線機能を備える機器に結び付くエンティティの位置推定を生成することができる。
【0135】
本明細書の様々な態様のさらなる状況を提供するために、図34は、本明細書に記載の諸態様による、フェムトセル企業ネットワークの動作を可能にすることができる関連コンポーネントを備える、無線通信環境の一例3400を示す。無線通信環境3400は、次の2つの無線ネットワーク・プラットフォームを含む。(i)マクロ無線アクセス・ネットワーク(RAN)3470を介してユーザ機器3475にサービスし、またはユーザ機器3475との通信を容易にする)マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410。セルラ無線技術(例えば4G、3GPP UMTS、HSPA、3GPP LTE、3GPP UMB)では、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410は、コア・ネットワークによって実施されることを理解すべきである。(ii)フェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480であり、このフェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480は、ルーティング・プラットフォーム102を経由し、1つまたは複数のバックホール・パイプ3485を介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480に結び付くフェムトRAN3490を介し、UE3475と通信を行うことができ、1つまたは複数のバックホール・パイプは、バックホール・リンク1240と実質的に同じである。フェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480は、UE3475がフェムトRANに(例えばマクロからフェムトへのハンドオーバによって、またはアイドルモードでチャネル・リソースをスキャンすることによって)接続すると、典型的にはUE3475をマクロ・ネットワークからオフロードすることを理解すべきである。
【0136】
RANは、1つまたは複数の基地局に従って運営される無線リンクに加え、1つもしくは複数の基地局または1つもしくは複数のアクセスポイント、ならびにその関連電子回路および1つまたは複数の展開サイトを含むことを指摘しておく。したがって、マクロRAN3470は、セル1205などの様々なカバレッジ・セルを含むことができる一方、フェムトRAN3490は、複数のフェムト・アクセスポイントを含むことができる。上記に述べたように、フェムトRAN3490内の展開密度は、マクロRAN3470より実質的に高いことを理解すべきである。
【0137】
概して、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410もフェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480も、パケット交換(PS)トラフィック(例えばインターネット・プロトコル(IP)、フレームリレー、非同期転送モード(ATM))、および回線交換(CS)トラフィック(例えば音声およびデータ)の両方を容易にし、ネットワーク無線通信に関する生成を制御するコンポーネント、例えばノード、ゲートウェイ、インターフェース、サーバ、またはプラットフォームを含む。本革新の一態様では、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410は、1つまたは複数の電話網3440(例えば、公衆交換電話網(PSTN)や公衆陸上移動体網(PLMN))やSS7網3460などの旧来のネットワークから受信するCSトラフィックをインターフェースすることができる、1つまたは複数のCSゲートウェイ・ノード3412を含む。回線交換ゲートウェイ3412は、そうしたネットワークから生じるトラフィック(例えば音声)を許可し、認証することができる。さらに、CSゲートウェイ3412は、SS7網3460によって生成されるモビリティ・データまたはローミング・データに、例えばメモリ3430内にあることができるVLRに記憶されるモビリティ・データにアクセスすることができる。さらに、1つまたは複数のCSゲートウェイ・ノード3412は、CSベースのトラフィックおよびシグナリングと1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418とをインターフェースする。一例として、3GPP UMTSネットワークでは、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418は、1つまたは複数のゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)によって実施することができる。
【0138】
CS交換トラフィックおよびシグナリングを受信し処理することに加え、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418は、(例えばマクロRANを介して)サービスされる無線装置とのPSベースのデータ・セッションを許可し、認証することができる。データ・セッションには、1つまたは複数の広域ネットワーク(WAN)3450など、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410にとって外部のネットワークとのトラフィック交換が含まれてよく、1つまたは複数のローカル・エリア・ネットワーク(LAN)も、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418を介してマクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410とインターフェースできることを理解すべきである。1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418は、データ・セッションが確立されるとき、パケット・データ・コンテキストを生成する。そのためには、一態様では、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418は、Wi−Fiネットワークなど、別の1つまたは複数の無線ネットワークとのパケット化された通信を容易にすることができる、トンネル・インターフェース(例えば、1つまたは複数の3GPP UMTSネットワークにおけるトンネル終端ゲートウェイ(TTG)、不図示)を含むことができる。そのパケット化された通信は、1つまたは複数のサーバ3414によって生成可能な複数のフローを含むことができることをさらに理解すべきである。1つまたは複数の3GPP UMTSネットワークでは、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418(例えばGGSN)およびトンネル・インターフェース(例えばTTG)は、パケット・データ・ゲートウェイ(PDG)を含むことに留意すべきである。
【0139】
マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410は、1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418を介して受信するパケット化された様々な情報またはデータストリームのフローを伝える、1つまたは複数のサービス・ノード3416も含む。一例として、3GPP UMTSネットワークでは、1つまたは複数のサービス・ノードは、1つまたは複数のサービスGPRSサポート・ノード(SGSN)によって実施することができる。
【0140】
上記に示したように、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410内の1つまたは複数のサーバ3414は、複数の異なるパケット化されたデータストリームまたはフローを生成する多数のアプリケーション(例えば位置サービス、オンラインゲーム、無線バンキング、無線装置管理等)を実行し、そうしたフローを管理する(例えばスケジュールし、キューに入れ、フォーマットする等)ことができる。そのような1つまたは複数のアプリケーションは、例えばマクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410が提供する標準サービスに対するアドオン機能を含むことができる。データストリームは、許可/認証およびデータ・セッションを開始するために1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418に、およびその後の通信ために1つまたは複数のサービス・ノード3416に伝えることができる。1つまたは複数のサーバ3414は、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410のセキュリティをもたらして(例えば1つまたは複数のファイアウォールを実装する)、1つまたは複数のCSゲートウェイ・ノード3412および1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3418が行うことができる許可および認証手順に加えて、ネットワークの動作およびデータの完全性を確実にすることもできる。さらに、1つまたは複数のサーバ3414は、1つまたは複数の外部ネットワーク、例えばWAN3450や1つまたは複数のGPS(全世界測位システム)ネットワーク(不図示)からのサービスをプロビジョンすることができる。1つまたは複数のサーバ3414は、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410の機能を少なくとも部分的に与えるように構成される1つまたは複数のプロセッサを含むことができることに留意すべきである。そのためには、その1つまたは複数のプロセッサは、例えばメモリ3430内に記憶されるコード命令を実行することができる。
無線環境の一例3400では、メモリ3430は、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410の動作に関係する情報を記憶する。情報には、加入者に関連する業務データ、市場計画および市場戦略、例えばプロモーション・キャンペーンや事業提携、マクロ・ネットワーク・プラットフォームによってサービスされる移動体装置の動作上のデータ、サービスおよびプライバシ・ポリシ、法の執行のためのエンドユーザ・サービスのログなどが含まれ得る。メモリ3430は、1つもしくは複数の電話網3440、1つもしくは複数のWAN3450、SS7網3460、1つもしくは複数の企業ネットワーク3465、または1つもしくは複数のサービス・ネットワーク3467のうちの少なくとも1つからの情報も記憶することができる。
【0141】
1つまたは複数のフェムト・ゲートウェイ・ノード3484は、1つまたは複数のPSゲートウェイ・ノード3418と実質的に同じ機能を有する。さらに、1つまたは複数のフェムト・ゲートウェイ・ノード3484は、1つまたは複数のサービス・ノード3416の実質的にすべての機能を含むこともできる。一態様では、1つまたは複数のフェムト・ゲートウェイ・ノード3484は、ハンドオーバの解決、例えば評価や実行を容易にする。さらに、1つまたは複数の制御ノード3420は、ハンドオーバ要求を受信し、それらの要求を1つまたは複数のゲートウェイ・ノード3484を介してハンドオーバ・コンポーネント(不図示)に中継することができる。一態様によれば、1つまたは複数の制御ノード3420は、RNC機能をサポートすることができ、制御コンポーネント320(図3)と実質的に同様のものとすることができ、その機能を含むことができる。
【0142】
1つまたは複数のサーバ3482は、1つまたは複数のサーバ3414に関連して説明したのと実質的に同じ機能を有する。一態様では、1つまたは複数のサーバ3482は、フェムトRAN3490によってサービスされる無線装置にサービス(例えば音声やデータ)を提供する、複数のアプリケーションを実行することができる。1つまたは複数のサーバ3482は、フェムト・ネットワーク・プラットフォームにセキュリティ機能を与えることもできる。さらに、1つまたは複数のサーバ3482は、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410から受信するデータに加え、自らが生成する実質的にすべてのパケット化された(例えばIPベース、フレームリレー・ベース、ATMベースの)フローを管理する(例えばスケジュールし、キューに入れ、フォーマットする等)ことができる。1つまたは複数のサーバ3482は、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410の機能を少なくとも部分的に与えるように構成される1つまたは複数のプロセッサを含むことができることに留意すべきである。そのためには、その1つまたは複数のプロセッサは、例えばメモリ3486内に記憶されるコード命令を実行することができる。
【0143】
メモリ3486は、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480の様々なコンポーネントの動作に関係する情報を含むことができる。例えば、メモリ3486内に記憶することができる動作上の情報には、加入者情報、契約サービス、保守およびサービス記録、フェムトセルの設定(例えばフェムトRAN3490によってサービスされる装置、アクセス制御リストやホワイトリスト)、サービス・ポリシおよびサービス仕様、プライバシ・ポリシ、アドオン機能などが含まれ得るが、これだけに限定されない。
【0144】
フェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480と、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3410とは、1つもしくは複数の参照リンクまたは1つもしくは複数の参照インターフェースを介して機能的に接続できることを指摘しておく。さらに、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム3480は、1つまたは複数の外部ネットワーク3440、3450、3460、3465もしくは3467のうちの1つまたは複数に機能的に直接結合することができる(不図示)。1つもしくは複数の参照リンクまたは1つもしくは複数の参照インターフェースは、1つもしくは複数のゲートウェイ・ノード3484または1つもしくは複数のサーバ3486のうちの少なくとも1つを、1つまたは複数の外部ネットワーク3440、3450、3460、3465もしくは3467に機能的につなぐことができる。
【0145】
図35は、本明細書の諸態様による、無線カバレッジを得るためのマクロセルおよびフェムトセルを含む無線環境を示す。無線環境3550では、2つのエリア3505が「マクロ」セル・カバレッジを示し、それぞれのマクロセルは基地局3510によってサービスされる。マクロセルのカバレッジ・エリア3505および基地局3510は、例えばシステム3500に関連して本明細書でより完全に説明した機能を含むことができることを理解することができる。マクロ・カバレッジは、多くの場合、UE3520、UE3520などの屋外区域の移動体無線装置にサービスすることを意図する。そのようなカバレッジは無線リンク115が提供し、無線リンク1215はダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)を含み、無線周波(RF)スペクトルのうちの認可されたまたは認可されていない所定の帯域を利用する。一例として、UE3520、UE3520は、3GPPユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)の携帯電話とすることができる。1組の基地局、その関連する電子機器、回路またはコンポーネント、1つまたは複数の基地局制御コンポーネント、および1組の基地局のうちのそれぞれの基地局に基づいて運営される無線リンクが、無線アクセス・ネットワーク(RAN)を形成することを指摘しておく。さらに、基地局3510は、1つまたは複数のバックホール・リンク3551を介してマクロ・ネットワーク・プラットフォーム3560と通信し、セルラ無線技術(例えば第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ユニバーサル移動体電気通信システム(UMTS)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM))では、このマクロ・ネットワーク・プラットフォーム3560はコア・ネットワークに相当する。
【0146】
一態様では、マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3560は、それぞれのセルまたはそうしたセルの中のいくつかのセクタにサービスする1組の基地局3510を制御する。基地局3510は、1つまたは複数の無線技術で動作するための無線機器3514、およびマクロセル3505内の1つまたは複数のセクタにサービスすることができる1組のアンテナ3512(例えばスマートアンテナ、マイクロ波アンテナ、1つまたは複数の衛星放送受信アンテナ等)を備える。マクロ・ネットワーク・プラットフォームの一部とすることができる1組の1つまたは複数の無線ネットワーク制御ノード、1組のマクロセル3505にサービスする1組の基地局(例えばNode B3510)、1組の基地局の中の基地局に関連する電子機器、回路またはコンポーネント、基地局により無線技術に従って運営される1組のそれぞれのOTA無線リンク(例えばリンク3515や3516)、ならびに1つまたは複数のバックホール・リンク3555および3551が、マクロ無線アクセス・ネットワーク(RAN)を形成することを指摘しておく。マクロ・ネットワーク・プラットフォーム3560は、他のセル(不図示)にサービスする他の基地局(不図示)とも通信する。1つまたは複数のバックホール・リンク3551または3553には、有線バックボーン・リンク(例えば光ファイバ・バックボーン、対線、T1/E1電話回線、同期または非同期デジタル加入者回線(DSL)、非対称ADSL、同軸ケーブル等)、または無線(見通しのある(LOS:line−of−sight)または非LOS)バックボーン・リンクが含まれ得る。1つまたは複数のバックホール・パイプ3555は、異なる基地局3510をつなぐ。一態様によれば、バックホール・リンク3553は、複数のフェムト・アクセスポイント3530および/またはコントローラ・コンポーネント(CC)120をフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に接続することができる。一例では、複数のフェムトAPをルーティング・プラットフォーム(RP)110に接続することができ、そのルーティング・プラットフォーム(RP)110は、コントローラ・コンポーネント(CC)120に接続することができる。典型的には、各UE3520からの情報は、RP102により、例えばRP110に接続する異なるフェムトAPに接続する別のUE3520に内部的にルーティングし、または上記で詳細に論じたようにCC120を介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130に外部的にルーティングすることができる。
【0147】
無線環境3550では、1つまたは複数のマクロセル3505内で、それぞれのフェムト・アクセスポイント(AP)3530によってサービスされる1組のフェムトセル3545を展開することができる。本革新の諸態様は、かなりのフェムトAPの密度、例えば1つの基地局3510当たり10〜10のフェムトAP3530を備えるフェムトセルの展開を対象とすることを理解することができる。一態様によれば、Nが自然数である1組のフェムト・アクセスポイント3530〜3530は、ルーティング・プラットフォーム110に機能的に接続することができ、そのルーティング・プラットフォーム110は、コントローラ・コンポーネント120に機能的に結合することができる。このコントローラ・コンポーネント120は、1つまたは複数のバックホール・リンク3553を使用することにより、フェムト・ネットワーク・プラットフォーム330に動作可能につなぐことができる。したがって、フェムトAP3530〜3530に接続する各UE、UE3520は、ルーティング・プラットフォーム(RP)110を介してフェムト企業内で内部的に通信することができ、かつ/またはRP110、コントローラ・コンポーネント120、および1つまたは複数のバックホール・リンク3553を介してフェムト・ネットワーク・プラットフォーム130と通信することもできる。図35には、1つのフェムト企業しか図示しないが、複数のフェムト企業ネットワークをマクロセル3505内に展開できることを理解することができる。
【0148】
本明細書に記載の様々な態様、特徴、または利点を、1つまたは複数のフェムト・アクセスポイントおよび関連するフェムト・カバレッジによって説明してきたが、そのような態様および特徴は、実質的にあらゆる、またはあらゆる異なる電気通信技術、例えばWi−Fi(ワイヤレス・フィディリティ)やピコセル電気通信などによって無線カバレッジを提供する、1つまたは複数のホーム・アクセスポイント(HAP)にも活用できることを指摘しておく。さらに、本革新の諸態様、特徴、または利点は、実質的にあらゆる無線電気通信技術または無線技術、例えばWi−Fi、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、拡張汎用パケット無線サービス(拡張GPRS)、3GPP LTE、3GPP2 UMB、3GPP UMTS、HSPA、HSDPA、HSUPA、またはLTE拡張において活用することができる。さらに、本革新の実質的にすべての態様は、旧来の電気通信技術を含むことができる。
【0149】
本明細書に記載した様々な態様または特徴は、標準的なプログラミング技法および/または工学的技法を使用する方法、機器、もしくは製品として実施することができる。さらに、本明細書で開示した様々な態様は、メモリ内に記憶され、プロセッサによって実行されるプログラム・モジュール、またはハードウェアとソフトウェアもしくはハードウェアとファームウェアとの他の組合せによって実施することもできる。本明細書で使用するとき、用語「製品」は、任意のコンピュータ可読装置、搬送波、または媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを包含することを意図する。例えば、コンピュータ可読媒体には、磁気記憶装置(例えばハードディスク、フロッピディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えばCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)、BD(ブルーレイディスク)等)、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置(例えばカード、スティック、キードライブ等)が含まれ得るが、これだけに限定されない。さらに、電子メールを送受信する際、またはインターネットやローカル・エリア・ネットワーク(LAN)などのネットワークにアクセスする際に使用するものなどのコンピュータ可読電子データを運ぶために、搬送波を使用できることを理解すべきである。特許請求の範囲に記載する主題の範囲または趣旨から逸脱することなく、この構成に多くの修正を加えることができることを当業者なら当然理解されよう。
【0150】
本明細書で使用するとき、用語「プロセッサ」は、シングルコア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を備えるシングル・プロセッサ、マルチコア・プロセッサ、ソフトウェア・マルチスレッド実行機能を備えるマルチコア・プロセッサ、ハードウェア・マルチスレッド技術を備えるマルチコア・プロセッサ、並列プラットフォーム、および分散された共用メモリを備える並列プラットフォームを含むが、これを含むことだけに限定されない、実質的にあらゆるコンピューティング処理ユニットまたは装置を指すことができる。さらに、プロセッサは、本明細書に記載した機能を実行するように設計される、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能論理コントローラ(PLC)、複合プログラム可能論理装置(CPLD)、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア・コンポーネント、またはその任意の組合せを指すことができる。プロセッサは、ユーザ機器の空間使用を最適化しまたは性能を向上させるために、分子および量子ドット・ベースのトランジスタ、スイッチおよびゲートなどだがこれだけに限定されない、ナノスケール構造を活用することができる。プロセッサは、コンピューティング処理ユニットの組合せとしても実装することができる。
【0151】
本明細書では、「記憶」、「データ記憶」、「データ記憶部」、「データベース」、「リポジトリ」などの用語、ならびにコンポーネントの動作および機能に関連する実質的に他のあらゆる情報記憶コンポーネントは「メモリ・コンポーネント」、または「メモリ」によって実施されるエンティティ、またはメモリを備えるコンポーネントを指す。本明細書で記載したメモリ・コンポーネントは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリとすることができ、または揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含むことができることが理解されよう。さらに、メモリ・コンポーネントまたはメモリ要素は、取外し可能もしくは固定式とすることができる。さらに、メモリは、装置またはコンポーネントの内部にもしくは外部にあり、または取外し可能もしくは固定式とすることができる。メモリには、ハードディスク・ドライブ、ジップ・ドライブ、磁気カセット、フラッシュメモリ・カード、他の種類のメモリ・カード、カートリッジなど、コンピュータが読み取ることができる様々な種類の媒体が含まれ得る。
【0152】
限定ではなく例として、不揮発性メモリには、ROM(読出し専用メモリ)、PROM(プログラム可能ROM)、EPROM(電気的プログラム可能ROM)、EEPROM(電気的消去可能ROM)、またはフラッシュメモリが含まれ得る。揮発性メモリには、外部キャッシュ・メモリとして働くRAM(ランダム・アクセス・メモリ)が含まれ得る。限定ではなく例として、RAMは、SRAM(同期RAM)、DRAM(ダイナミックRAM)、SDRAM(同期DRAM)、DDR SDRAM(ダブル・データ・レートSDRAM)、ESDRAM(拡張SDRAM)、SLDRAM(シンクリンクDRAM)、およびDRRAM(ダイレクト・ランバスRAM)など、多くの形で手に入る。さらに、本明細書のシステムまたは方法の開示したメモリ・コンポーネントは、これらのおよび他の任意の適切な種類のメモリを含むことに限定しないが、含むことを意図する。
【0153】
上述した内容は、本革新の利点を提供するシステムおよび方法の例を含む。本革新を説明するためにコンポーネントまたは方法体系についての考えられるすべての組合せを記載することは当然できないが、特許請求の範囲に記載の主題の多くのさらなる組合せおよび置換が可能であることを当業者なら理解することができる。さらに、用語「含む(includes)」、「有する(has)」、「保持する(possesses)」等を詳細な説明、特許請求の範囲、付録、および図面の中で使用する限りにおいて、これらの用語は、用語「備える(comprising)」を請求項の中で移行語として使用する場合に解釈される「備える」と同じように、包含的であることを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置ベースのサービスを提供するための方法であって、
1つまたは複数のプロセッサを使用して、コンピュータ可読媒体の中に記憶されるコード命令を実行するステップであって、前記コード命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、以下の動作、
フェムト企業ネットワーク内の第1のフェムト・アクセスポイント(AP)に、サービス・プロバイダまたは見込み顧客のうちの少なくとも1つに結び付く装置が接続しようと試みることについての指示を受信する動作と、
前記装置がブラックリストに載っていない場合、前記企業フェムト・ネットワーク内の1組のフェムトAPに関連する1つまたは複数のアクセス・リストの中に前記装置を含める動作と、
サービス・イベントまたは商業取引のうちの少なくとも1つに関係する目的地タスクを受信する動作と、
前記装置を第1の位置から、前記目的地タスクから抽出した目的地にナビゲートする動作と、
前記サービス・イベントまたは前記商業取引に少なくとも部分的に関係する課金情報を受信する動作と
を実施する、コンピュータ可読媒体の中に記憶されるコード命令を実行するステップ
を含む、方法。
【請求項2】
前記装置の位置を特定するステップと、
前記装置にカスタマイズされたコンテンツを伝えるステップであって、前記コンテンツは前記特定した位置、または前記装置に結び付く商業プロファイルに少なくとも部分的に従ってカスタマイズされ、前記コンテンツは金銭的インセンティブまたは広告のうちの少なくとも1つを含む、カスタマイズされたコンテンツを伝えるステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記装置が、無線機能を備える移動体装置または係留装置のうちの1つであり、前記係留装置は、前記フェムト企業ネットワークの一部であるルーティング・プラットフォームに機能的に接続される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記企業フェムト・ネットワーク内のフェムトAPに接続する移動体装置の一意識別子を受信するステップと、
前記移動体装置の前記一意識別子に関連する商業プロファイルを取得するステップと、
前記移動体装置によって少なくとも部分的に行われる取引を特定するステップと、
前記取引に対する料金を、前記取得した商業プロファイルに少なくとも部分的に基づいて、前記移動体装置に結び付くサービス・アカウントに課すステップであって、前記課す動作は、前記移動体装置に関連する、発生した金銭的インセンティブを会計することを含む、サービス・アカウントに課すステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
広告にさらされることに関するサービス単位の商取引を設定するステップであって、広告にさらされることは、広告インプレッション基準により少なくとも部分的に決定される、サービス単位の商取引を設定するステップと、
呈示される広告に対する応答をモニタするステップと、
前記呈示される広告に対する前記応答に少なくとも部分的に基づくサービス・インテリジェンスを収集するステップと、
収集したサービス・インテリジェンスに少なくとも部分的に従って、前記サービス単位に関連するサービスを調節するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記呈示される広告、または前記設定した商取引のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記サービス単位を供給するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記設定した商取引に少なくとも部分的に従って1組の広告主との収益の分配を算定するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記1組の広告主は、前記企業フェムト・ネットワークを活用する事業オペレータもしくは前記企業フェムト・ネットワークを運営するネットワーク・オペレータにとって内部的な広告主、または前記事業オペレータもしくは前記ネットワーク・オペレータにとって外部的な広告主のうちの少なくとも1つを含むことができる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
企業内の販売場所(POS)に関連する製品の注文を、前記POSの前記位置に対して遠隔地に位置する発信元装置から受信するステップと、
前記注文を、前記POSに無線サービスを提供するフェムトAPにルーティングするステップと、
前記発信元装置または前記発信元装置に結び付く移動体装置を、前記企業内の前記POSに無線サービスを提供する前記フェムトAPへのアクセス権を規制するアクセス・リスト内に含めるステップと、
取引証明を受信している場合、前記製品、前記発信元装置もしくは前記発信元装置に結び付く移動体装置、またはそれらの装置に関連する商業プロファイルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて課金料金を課すステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
取引証明は、設定可能なモニタリング・サイクルが経過した後は受信されず、例外処理が実施され、例外処理には、ホットラインにされた消費者として前記発信元装置に結び付けられる加入者を分類すること、または前記受信した注文を少なくとも部分的に操作する注文システムの前記加入者のアクセス特権の少なくとも一部を取り消すことのうちの少なくとも1つが含まれ得る、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
カスタマイズされるコンテンツは、受信した1つまたは複数のアイテムのリストの中で開示されるアイテムを対象にする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
1組のルーティング・プラットフォームと、
装置による商業取引またはサービスの消費のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に可能にする商業コンポーネントであって、前記装置に1つまたは複数の金銭的インセンティブを供給して前記商業取引を少なくとも部分的に行う、商業コンポーネントと、
前記1組のルーティング・プラットフォームのうちのルーティング・プラットフォームに機能的に接続される複数のフェムト・アクセスポイント(AP)であって、前記複数のフェムトAPのうちの各フェムトAPは、前記ルーティング・プラットフォームとのトラフィック交換およびシグナリング交換のうちの少なくとも1つを行う無線制御(RC)ノードを含む、複数のフェムト・アクセスポイント(AP)と、
1つまたは複数の外部ネットワークとインターフェースするフェムト・ネットワーク・プラットフォームに機能的につながれるコントローラ・コンポーネントと前記ルーティング・プラットフォームとの間で、データおよび制御を搬送するバックホール・トランクと
を備える、システム。
【請求項13】
前記ルーティング・プラットフォームのうちの少なくとも1つが前記装置の位置推定を生成して、配達サービス、または指示された購入もしくは問合せのうちの少なくとも1つを可能にする、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記配達サービス、または前記指示された購入もしくは問合せのうちの少なくとも1つを可能にするために、前記ルーティング・プラットフォームのうちの前記少なくとも1つが、目的地、前記意図する目的地に関連する参照アイテムの識別子であって、統一商品コード(UPC)、国際標準図書番号(ISBN)、在庫商品識別番号(SKU)を含むことができる、参照アイテムの識別子、または前記配達サービス、もしくは前記指示された購入もしくは問合せを少なくとも部分的に利用可能にする移動体装置に関連するエンドユーザの識別情報のうちの少なくとも1つを特定する目的地タスクを要求し、受信する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ルーティング・プラットフォームのうちの前記少なくとも1つが、前記目的地タスクに含まれる前記目的地、および前記複数のフェムトAPによって及ぼされるカバレッジ・エリアへの入力地点のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいてナビゲーション指令を送る、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ルーティング・プラットフォームのうちの少なくとも1つが、
製品の注文を受信し、
前記注文を、前記製品に関連する販売場所(POS)をサービスする前記複数のフェムトAPのうちのフェムトAPにルーティングし、
取引証明を受信し、前記注文を発生させる装置に結び付くサービス・アカウントに課金料金を課すことであって、前記課金料金は前記装置が利用できる1つまたは複数の金銭的インセンティブを考慮する、サービス・アカウントに課金料金を課す
請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記商業コンポーネントが、商業取引をモニタし、記録する取引コンポーネントを含み、ビジネス・インテリジェンスを生成しまたは商業取引のパターンを抽出するために記録を取引データベース内に保持することができる、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記取引コンポーネントが、前記装置に金銭的インセンティブを送り、前記金銭的インセンティブは、前記ルーティング・プラットフォームのうちの少なくとも1つにより、前記装置をサービスする前記複数のフェムトAPのうちのフェムトAPに中継される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記金銭的インセンティブの送信は、メモリに向けられ、商業取引において後で利用するために前記装置に与えられる、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記金銭的インセンティブが、前記複数のフェムトAPによって及ぼされる前記カバレッジ・エリア内の位置に少なくとも部分的に基づいて送られ、または与えられる、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記装置の位置または前記装置に関連する加入者の商業プロファイルのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、前記装置に宛てられる広告を送るマーケティング・コンポーネントをさらに備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
広告を送るために、前記マーケティング・コンポーネントが、前記1組のルーティング・プラットフォームのうちの前記ルーティング・プラットフォームの少なくとも1つに前記広告を伝え、前記ルーティング・プラットフォームのうちの前記少なくとも1つが、前記装置をサービスする前記複数のフェムトAPのうちのフェムトAPに前記広告を中継し、前記フェムトAPが前記広告を伝える、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記マーケティング・コンポーネントが、ビジネス・インテリジェンスを生成すること、または前記複数のフェムトAPのうちの前記フェムトAPの1つまたは複数によってサービスされる企業体の中で商業取引を行う消費者のために、カスタマイズされた1つもしくは複数の広告キャンペーンまたは1つもしくは複数のサービスを設計すること、のうちの少なくとも1つのために広告を活用する、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記1組のルーティング・プラットフォームのうちの1つまたは複数のルーティング・プラットフォームが、前記複数のフェムトAPによって及ぼされる前記カバレッジ・エリア内の装置と、顧客サービス・エージェントとの間で2地点間の呼セッションを確立し、前記呼セッションは所定のサービス番号によって少なくとも部分的に開始される、請求項12に記載のシステム。
【請求項25】
移動体装置にサービスを提供することを許可された、前記複数のフェムトAPのうちのフェムトAPに前記移動体装置が接続するとき、前記1組のルーティング・プラットフォームのうちの前記ルーティング・プラットフォームの前記少なくとも1つが特定の移動体装置を目的とするバッファ済みコンテンツを送り、前記バッファ済みコンテンツは外部ネットワークで購入される、請求項12に記載のシステム。
【請求項26】
少なくとも1つの移動体装置を識別し、フェムトAPへのアクセスおよび前記フェムトAPからのサービスを規制するアクセス・リストは、前記フェムトAPが前記移動体装置にサービスを提供することを許可する、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
少なくとも1つまたは複数のプロセッサを使用して、コンピュータ可読媒体の中に記憶されるコード命令を実行するステップであって、前記コード命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、以下の動作、
企業フェムト・ネットワーク内のフェムト・アクセスポイント(AP)に接続する動作と、
プロモーション・コンテンツの配信について選択するためのプロンプトを受信する動作であって、プロモーション・コンテンツは、金銭的インセンティブまたは広告のうちの少なくとも1つを含む、プロンプトを受信する動作と、
前記受信したプロンプトに応答する動作と、
前記受信したプロンプトに応答してプロモーション・コンテンツの配信が選択される場合、商業プロファイルまたは前記企業フェムト・ネットワーク内の位置のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいてカスタマイズされるプロモーション・コンテンツを受信する動作と
を実施する、コンピュータ可読媒体の中に記憶されるコード命令を実行するステップ
を含む、方法。
【請求項28】
前記受信したプロンプトに応答するステップが、所定量のプロモーション・コンテンツを受信するコストに対する、前記所定量のプロモーション・コンテンツを受信することによる金銭上の利益を判断するために費用効果分析を行うステップを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記企業フェムト・ネットワーク内の意図する目的地を少なくとも含む、目的地タスクを伝えるステップと、
前記意図する目的地へのナビゲーション指示を受信するステップと、
前記意図する目的地に到達したという指示を伝えるステップと
をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記目的地タスクが、前記意図する目的地に関連する参照アイテムの識別子をさらに含み、前記識別子には、統一商品コード(UPC)、国際標準図書番号(ISBN)、または在庫商品識別番号(SKU)が含まれ得る、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記フェムトAPを介して製品の注文を伝えるステップと、
前記注文された製品に結び付く商業取引を引き起こすシグナリングを送るステップと
をさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
1組の周波数搬送波および1組の無線技術の範囲内で無線信号を受信することができる設定可能な通信プラットフォームと、
商業取引またはサービスの消費を少なくとも部分的に可能にするシグナリングおよびデータを、前記通信プラットフォームを介して送受信する取引コンポーネントと
を備える、移動体装置。
【請求項33】
前記取引コンポーネントが、制御情報を伝達して前記商業取引を引き起こす、請求項32に記載の移動体装置。
【請求項34】
前記取引コンポーネントが、2地点間(PTP)短距離動作モードの中でシグナリングおよびトラフィックを伝達するために、電磁(EM)スペクトルの赤外(IR)部分内で無線信号を送るように前記通信プラットフォームを設定し、前記PTP通信は、購入要求またはサービス要求のうちの少なくとも1つを販売場所装置に送ることを可能にする、請求項32に記載の移動体装置。
【請求項35】
前記取引コンポーネントが、購入要求またはサービス要求を企業フェムト・ネットワーク内のフェムトAPに送り、前記購入要求には製品の注文が含まれ、前記サービス要求には目的地タスクが含まれる、請求項32に記載の移動体装置。
【請求項36】
注文または目的地タスクのうちの少なくとも1つを生成するために、前記取引コンポーネントが、ディスプレイ・インターフェースまたはメモリ内に保持されるアプリケーションのうちの少なくとも1つを活用する、請求項33に記載の移動体装置。
【請求項37】
前記取引コンポーネントが、金銭的インセンティブまたは広告の配信を選択するための受信プロンプトを承認し、または拒否するスイッチ・コンポーネントを含む、請求項32に記載の移動体装置。
【請求項38】
前記受信プロンプトを承認しまたは拒否するために、前記スイッチ・コンポーネントが、金銭的インセンティブを受信するコストに対する、前記金銭的インセンティブを受信することによる金銭上の利益を判断するための費用効果分析を行う、請求項37に記載の移動体装置。
【請求項39】
前記受信プロンプトが承認される場合、前記取引コンポーネントが、受信した金銭的インセンティブまたは広告に対する応答を伝え、前記応答は、ビジネス・インテリジェンスを生成するために受け手によって収集される、請求項37に記載の移動体装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公表番号】特表2011−525646(P2011−525646A)
【公表日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509675(P2011−509675)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/043861
【国際公開番号】WO2009/140438
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.イーサネット
3.GSM
【出願人】(509022635)エイ ティ アンド ティ モビリティ セカンド エルエルシー (9)
【Fターム(参考)】