説明

フェンダ支持構造

【課題】フロントフェンダパネルを車体骨格部材に連結して支持する支持部材を、取付対象の車体骨格部材の構造や取付位置に制限されないで車体骨格部材に取り付けることができ、且つ、支持部材とフロントフェンダパネルとの固着部の変位方向に、支持部材の圧壊時の変形方向を同調させ得るフェンダ支持構造を提供する。
【解決手段】車体骨格部材5の上においてフェンダパネル3を支持するための支持部材4を備え、支持部材4は、互いに垂直な板面方向をもって立設される二つの側壁14,15が天板16を介して連結され、二つの側壁14,15は、外向きビード23を備えた第一の側壁14と、内向きビード29を備えた第二の側壁15とから構成され、圧壊時に車輛の前後左右方向への変位に対応して圧縮変形し得るようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体骨格部材にフェンダパネルを支持させるためのフェンダ支持構造に係り、特に車体骨格部材上に配設され、荷重により圧縮変形して衝撃吸収可能な支持部材を介してフェンダパネルを支持するフェンダ支持構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、衝撃を緩和するため、自動車の前側部を構成するフロントフェンダパネルを、嵩上げブラケットと呼ばれる支持部材を介して、エンジンルーム内の所謂ホイールエプロンやラジエータサポートのアッパサイド或いはその周辺の車体骨格部材に固定する技術が知られている。これは、所定値以上の下方への荷重が作用した場合に、フロントフェンダパネルが下方に向かって圧縮変形するように、このフロントフェンダパネルとその支持基盤である車体骨格部材との間に、嵩上げブラケットを介在させて圧縮変形のためのクリアランスを確保するものである。
【0003】
従来の嵩上げブラケット104及び204は、図7乃至図10に示すように、互いに対面して立設される2枚の側壁114,115及び214,215が、フェンダパネル103及び203を固着する天板116及び216を介して連結され、該側壁114,115及び214,215の下端部を車体骨格部材105及び205に固定して用いるようになっている。フェンダパネル103及び203と天板116及び216との固着は、天板に穿孔されたボルト取付孔130及び230とフェンダパネル103及び203に穿孔されたボルト取付孔132及び232とに、フェンダ取付ボルト133及び233を螺合することによってなされる。こうして補強板110及び210によって裏面側から補強されたボンネット106及び206の側縁部をフェンダ支持構造101及び201部で支持し、高荷重が加えられた際にはそれらの周辺が圧縮変形して緩衝するようになっている。
【0004】
このような構造の嵩上げブラケット104及び204には、特許文献1に開示されている技術のように側壁114,115がそれぞれ車体前後方向に配設される前後タイプのフェンダ支持構造101と、側壁214,215がそれぞれ車幅方向に配設される左右タイプのフェンダ支持構造201との2種類が知られている。
【0005】
図7及び図8に示すように、前後タイプにおける嵩上げブラケット104は、予め側壁114,115の高さ方向のほぼ中央に水平方向に形成された折れ稜線123,129部位で、該側壁114,115が二つ折りになるように圧壊して衝撃を吸収するように構成されている。他方、図9及び図10に示すように、左右タイプにおける嵩上げブラケット204は、予め対面する2枚の側壁214,215が互いに平行に傾斜して配設されおり、高荷重が加えられた場合には、上記傾斜と同方向に傾倒して該嵩上げブラケット204が圧壊することで衝撃を吸収するように構成されている。
【特許文献1】特開2006−306121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらのような従来の嵩上げブラケットでは、2枚の側壁を対面させて配設する構造上の制限があり、取付対象であるフェンダエプロンやラジエータサポートアッパサイド等の車体骨格部材の構造や取付位置によっては取り付けることができないという問題があった。
【0007】
また、衝撃を受けた時におけるフェンダ取付ボルト部の車輌上下方向以外の変位は、各ケースにより、前後左右方向に起こり得る。従って、嵩上げブラケットの側壁の変形方向を、フェンダ取付ボルトの固着部の変位方向に合わせる必要がある。ところが、前後タイプの嵩上げブラケットでは左右方向、左右タイプの嵩上げブラケットでは前後方向の変位能力が小さく、固着部の変位傾向との間にずれがあって、衝撃吸収性能を低下させる原因となっている。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みて創作されたもので、フロントフェンダパネルを車体骨格部材に連結して支持するための支持部材を、取付対象である車体骨格部材の構造や取付位置に制限されることなくこの車体骨格部材に取り付けることが可能であり、且つ、支持部材とフロントフェンダパネルとの固着部の変位方向に、支持部材の圧壊時の変形方向を同調させることができるフェンダ支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のフェンダ支持構造が採った手段は、車体骨格部材の上においてフェンダパネルを支持するための支持部材を備え、この支持部材は、互いに異なる板面方向をもって立設される二つの側壁が天板を介して連結されて成ることを特徴としている。二つの側壁の板面方向は好ましくは互いにほぼ垂直に設定される。
【0010】
2つの側壁は、好ましくは、外向きビードを備えた第一の側壁と、内向きビードを備えた第二の側壁より成り、これら2つの側壁は、それらの下部において連結部材を介して互いに連結されている。
【0011】
一方の側壁は、車体側部前方部位の車体骨格部材に配設され、他方の側壁は車体前部側方部位の車体骨格部材に配設されることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、互いにほぼ垂直な板面方向をもって立設される二つの側壁が天板を介して連結されて成る支持部材を、車体骨格部材とフェンダパネルとの間に介在させてパネルを支持するように構成したことにより、支持部材の取付対象である車体骨格部材上における配設位置や車体骨格部材の構造に因らず取り付けることが可能であると同時に、圧壊時は車輛の前後左右方向への変位にも対応することができる。
【0013】
また、支持部材の天板を介して連結される2つの側壁のうち、第一の側壁には外向きビードを、第二の側壁には内向きビードを形成したことによって、支持部材の圧縮変形時において、第一の側壁はビード部が支持部材の外側向きに変位しつつ二つ折りになるように変形し、第二の側壁はビード部が支持部材の内側向きに変位しつつ二つ折りになるように変形して圧壊するので側壁同士が互いに干渉せずに圧縮変形でき、従って衝撃吸収性能を向上させることができる。
【0014】
さらに、本発明のフェンダ支持構造によれば、各側壁に形成するビードの向きや側壁同士の板面方向を調整することによって、支持部材の圧縮変形時における変位方向を調整することが可能であり、荷重が掛かった際のフェンダパネルと支持部材の天板との固着部の変位傾向に対応させて支持部材を圧縮変形し得るようにしたことにより、衝撃吸収性能を向上させることができる。
【0015】
側壁同士の下部を連結部によって連結したことにより、支持部材を車体骨格部に対して固着する際に、その立体的な形状の安定性が向上し、品質を落とすことなくスポット溶接によって簡単に取り付けることができ、品質の向上や均一化を図ることができると共に、側壁同士の変形部分長さを同等とすることにより特定方向への変位傾向を生じず、衝撃吸収性能を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面(図1乃至6)を参照しながら詳細に説明する。図1乃至図4に示すように、本実施態様のフェンダ支持構造1は、車輌前側部におけるエンジンルーム2の内側において、フロントフェンダパネル3を、支持部材4を介して車体骨格部材5に連結して支持するものである。このフェンダ支持構造1の適用対象は、所謂セダンと呼ばれる普通乗用車やRV車やミニバン等のように車輌前方にエンジンルーム2を備え、このエンジンルーム2を上方から閉塞するボンネット6や側方を覆うフロントフェンダパネル3を有するような車輌であるが、勿論、エンジンルーム2やエンジン(図示せず)が、必ずしも車輌の前方に配設されていなければならないというものではない。
【0017】
フロントフェンダパネル3は、車輌前方のエンジンルーム2の側部を覆う外壁を成しており、外観上の美観を醸し出すと共に、エンジンルーム2や前輪の上部を囲繞して外部と隔絶し、安全性の向上を図るものである。フロントフェンダパネル3は、薄い金属板を所定の形状に成形して成り、エンジンルーム2の側部の下端から上端までを覆い、所定箇所が車体骨格部材5に固定されて保持される。
【0018】
図3に示すように、フロントフェンダパネル3の上部は、エンジンルーム2の内側に向かって丸みをもって所定幅折り曲げられて成る湾曲部7と、この湾曲部7の先端が略鉛直下方に折り曲げられて成る内側壁部8と、更に内側壁部8の下端がエンジンルーム2内側に向けてほぼ水平に折り曲げられて成る水平部9とを備えている。この水平部9の上方には、閉塞状態におけるボンネット6の側縁部が位置して該ボンネット6を支持し得るようになっている。ボンネット6は、その側縁部が、下向きに凸に横断面が湾曲した補強板10によって補強されてなる。図1及び2に示すように、前記水平部9のほぼ鉛直下方には、該水平部9から所定の間隔をもって配設される車体骨格部材5の一部であるフェンダエプロン11の骨格部12が位置している。
【0019】
車体骨格部材5は、エンジンルーム2の内側において車体の骨格を成す部材であり、車輌側部前方を補強する骨格を成すフェンダエプロン11と、車輌前部を補強する骨格を成すラジエータサポート13とから構成される。
フェンダエプロン11は、全体として車輌前後方向に長く、前輪上部の一部を覆うように形成されたアーチ形に湾曲した部分と、このアーチ形に湾曲した部分の上部に車輌前後方向に延び、太く頑丈に造られた略角筒状の骨格部12とを有して成り、車輌の左右前方にそれぞれ配設される。
ラジエータサポート13は、図2、図4などに示すように、全体として車幅方向に長く延びた横断面略Π字形を成し、その両端が車輌の左右に配設されるフェンダエプロン11の前端に連結されて車輌前部に配設されるものであり、全体的な高さ位置がフェンダエプロン11の高さ位置に比べて若干高位置になっていて、車輌前部を補強しつつ、ラジエータ(図示せず)を中心にエンジンルーム2内の各部を保護する役割を担っている。
【0020】
支持部材4は、フロントフェンダパネル3の水平部9の前端と、その鉛直下方に位置する車体骨格部材5との間に介在させて、フロントフェンダパネル3を車体骨格部材5に連結しつつ支持するものであり、所定の高さを有している。
図5に示すように、支持部材4は、鋼材から成り、車両水平方向について互いに垂直な板面方向の2つの側壁14,15がそれらの上端で天板16を介して連結されて成る。これらの側壁14,15は、第一の側壁14と第二の側壁15とからなっている。なお、第一の側壁14と第二の側壁15との成す角度は車両水平方向について90°前後が好ましく、60°を下回る、もしくは120°を上回る程度ではそれらの板面方向への強度を確保できるものの、それらに垂直な方向への強度が低くなり、すなわち特定方向への変位傾向を生ずることとなる。
【0021】
第一の側壁14は、下端に固着部17を有し、下端から高さ方向中央にかけて強化板部18を備え、また強化板部18の上部には変形板部19を備えて成り、第二の側壁よりも背が高く設定されている。
固着部17は、第一の側壁14の下端から略水平方向に延びた板状を成し、フェンダエプロン11の上面に対してスポット溶接によって固着できるようになっている。
強化板部18は、第一の側壁14の下端から高さ方向のほぼ中央部までを成す板状の部分であり、その幅方向のほぼ中央に縦方向に形成される補強用リブ20を有し、高負荷が掛かった際にも圧縮変形し難いように構成される。この強化板部18の一側端には水平方向に延設した帯状の連結板21を備え、第一の側壁14と第二の側壁15とを互いに連結して、その立体形状の安定性を向上させることができるようになっている。
変形板部19は、第一の側壁14の高さ方向のほぼ中央部から上端に亘る部分であり、所定値以上の高負荷が掛かった際に容易に圧縮変形するように構成される。
【0022】
第一の側壁14における変形板部19の板面のほぼ中央部には、この変形板部19を枠状に残すように、変形板部19の表裏に貫通した略方形状の穴22が形成され、圧縮変形し易いようになっている。このようにして枠状に形成された変形板部19の左右部分における高さ方向ほぼ中央には、水平方向外向きに湾曲して出っ張った外向きビード23が各々形成され、圧縮変形時に、この外向きビード23部分が外向きに変位して、変形板部19が二つ折りになるように変形して圧壊するように構成される。
【0023】
第二の側壁15は、下端には互いに板面方向が略垂直な2つの固着部24,25を、下端から高さ方向中央にかけては強化板部26を備え、また強化板部26の上部には変形板部27を備えて成る。
固着部24,25は、第二の側壁15から鉛直下方に一連に延びた鉛直固着部24と、縦断面略L字形に形成された板を上記第二の側壁の強化板部26に固着することで水平方向に突き出て成る水平固着部25とから構成される。そして、これら鉛直固着部24及び水平固着部25は、それぞれラジエータサポート13の外側面及び上面にスポット溶接により固着できるようになっている。
強化板部26は、第二の側壁15の下端から高さ方向のほぼ中央部までを成す板状の部分であり、この第二の側壁15の板面と、前記L字板と、第一の側壁14から延設した連結板21とを順次積層して互いに固着して成り、高負荷が掛かった際にも圧縮変形し難いように構成される。第二の側壁15の強化板部26の上端の高さ位置は、連結板21の上端の高さ位置によって規定され、第一の側壁14の強化板部18の上端の高さ位置とほぼ同等になるように設定される。
変形板部27は、第二の側壁15の高さ方向のほぼ中央部から上端に亘る部分であり、所定値以上の高負荷が掛かった際に容易に圧縮変形するように構成される。
【0024】
第二の側壁15における変形板部27の板面のほぼ中央部には、該変形板部27を枠状に残すように、変形板部27の表裏に貫通して成る略方形状の穴28が形成され、圧縮変形し易いようになっている。このようにして枠状に形成された変形板部27の左右部分における高さ方向ほぼ中央には、水平方向内向きに湾曲して出っ張った内向きビード29が各々形成され、圧縮変形時に、この内向きビード29部分が内向きに変位して、変形板部27が二つ折りになるように変形して圧壊するように構成される。この圧壊時には、天板16がほぼ前後左右に変位することなく鉛直真下に向かって変位するように、穴28の大きさや第一の側壁14と第二の側壁15の板面方向等を適宜設定することが好ましい。
【0025】
天板16は、平面略長方形を成しており、その板面のほぼ中央部にはボルト取付孔30が穿孔され、フロントフェンダパネル3の水平部9の板面の傾斜と平行になるように、その板面が所定の傾斜角に設定されて成る。
【0026】
このように構成される支持部材4は、図4に示すように、フロントフェンダパネル3の前端とその鉛直下方に位置する車体骨格部材5の前側のコーナ部分に介在するように配設される。上記コーナ部分31を成す車体骨格部材5は、車輌側部を補強するフェンダエプロン11の前方と、車輌前部を補強するラジエータサポート13の側方との連結部であり、平面視して略く字型に曲がった箇所である。
【0027】
例えば、本実施態様の支持部材4を用いる際には、前記コーナ位置において、第一の側壁14の固着部17をフェンダエプロン11の上面に対してスポット溶接で固着し、第二の側壁の鉛直固着部24と水平固着部25とをラジエータサポート13の側面と上面にそれぞれスポット溶接で固着する。ただし、図4においては、スポット溶接箇所を×印で示した。そして、支持部材4の天板16をフロントフェンダパネル3の水平部9の下面に当接させつつ、フロントフェンダパネル3の前端に穿孔されたボルト取付孔32と、上記天板16に穿孔されたボルト取付孔30とを合わせてボルト33を螺合して、フロントフェンダパネル3と支持部材4とを互いに固着する。こうして、従来の嵩上げブラケットでは安定的に取り付けることができなかった車体骨格部材5の連結部であるコーナ部分31に対しても支持部材4を安定的に取り付けることができるように構成されている。
【0028】
このように構成された支持部材4に鉛直方向における所定値以上の高負荷が掛かった際には、支持部材4は、例えば、図6に示すように圧縮変形するようになっている。この図からもわかるように、第一の側壁14及び第二の側壁15の何れも強化板部18,26以下の部分は、殆ど変形せず、天板16及び変形板部19,27が変形し、特に両変形板部19,27が二つ折りになるようにして高さ方向において潰れることで支持部材4が上下方向に圧壊するようになっている。
【0029】
これは、フェンダエプロン11とラジエータサポート13との高さの違いやそれら車体骨格部材5の上面形状の複雑さに対応すべく、予め第一の側壁14と第二の側壁15の高さに差が設けられるところ、変形板部19,27の高さを互いにほぼ等しくすることによって、圧壊時における天板16の前後左右方向に対する変位傾向や回転傾向が少なくなるようにするためである。つまり、支持部材4の圧壊時における天板16の変位の偏りや癖がないので、フロントフェンダパネル3が前後左右方向へ変位しつつ下方に変位した場合でも、変位する方向に同調して変形し得るようになっており、天板16とフロントフェンダパネル3との変位傾向の相異による圧縮変形の妨げがなく、従って衝撃吸収性を向上させることができるようになっている。
【0030】
このように略鉛直方向に所定値以上の負荷が掛かった際に圧縮変形するようにすることで、フロントフェンダパネル3と、これを支持する車体骨格部材5との間にクリアランスを確保しつつ、フロントフェンダパネル3の前端を車体骨格部材5の前側部に支持させつつも、ボンネット6やフロントフェンダパネル3に歩行者頭部が衝突した際には、その衝撃損傷を高度に緩和することができるようになっている。
【0031】
以上説明したように、本発明のフェンダ支持構造1は、フェンダエプロン11とラジエータサポート13との連結部である車体骨格部材5のコーナ部分31に対しても固着可能で、フロントフェンダパネル3を安定的に支持できて、所定値以上の高負荷が掛かった際には、圧縮変形して衝撃を吸収することができるように構成されたものであって、その主旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施態様のフェンダ支持構造周辺の斜視図であり、車輌左側前側部を示したものである。
【図2】図3におけるA−A断面図である。
【図3】本実施態様のフェンダ支持構造を示す車輌前方側から見た車輌左側の断面図であり、図2におけるB−B断面を示したものである。
【図4】図1におけるフェンダ支持構造の平面透視図である。
【図5】本実施態様の支持部材の斜視図である。
【図6】図5の支持部材の圧縮変形状態を示す斜視図である。
【図7】従来の前後タイプの嵩上げブラケットの取付構造を示す車輌前方から見た断面図である。
【図8】図7の嵩上げブラケットの構成を示す斜視透視図である。
【図9】従来の左右タイプの嵩上げブラケットの取付構造を示す車輌前方から見た断面図である。
【図10】図9の嵩上げブラケットの構成を示す斜視透視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 フェンダ支持構造
2 エンジンルーム
3 フロントフェンダパネル
4 支持部材
5 車体骨格部材
6 ボンネット
7 湾曲部
8 内側壁部
9 水平部
10 補強板
11 フェンダエプロン
12 骨格部
13 ラジエータサポート
14 第一の側壁
15 第二の側壁
16 天板
17 固着部
18 強化板部
19 変形板部
20 補強用リブ
21 連結板
22 穴
23 外向きビード
24 鉛直固着部
25 水平固着部
26 強化板部
27 変形板部
28 穴
29 内向きビード
30 ボルト取付孔
31 コーナ部分
32 ボルト取付孔
33 ボルト
101 フェンダ支持構造
103 フェンダパネル
104 嵩上げブラケット
105 車体骨格部材
106 ボンネット
110 補強板
114 側壁
115 側壁
116 天板
123 折れ稜線
129 折れ稜線
130 ボルト取付孔
132 ボルト取付孔
133 フェンダ取付ボルト
201 フェンダ支持構造
203 フェンダパネル
204 嵩上げブラケット
205 車体骨格部材
206 ボンネット
210 補強板
214 側壁
215 側壁
216 天板
230 ボルト取付孔
232 ボルト取付孔
233 フェンダ取付ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェンダパネルを支持するための支持部材を車体骨格部材の上に備えたフェンダ支持構造であって、
上記支持部材は、車両水平方向について互いに異なる板面方向をもって立設される二つの側壁が天板を介して連結されて成ることを特徴とする、フェンダ支持構造。
【請求項2】
前記二つの側壁の板面方向は車両水平方向について互いに略垂直であることを特徴とする、請求項1に記載のフェンダ支持構造。
【請求項3】
前記二つの側壁は、外向きビードを備えた第一の側壁と、内向きビードを備えた第二の側壁とより構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフェンダ支持構造。
【請求項4】
前記二つの側壁は、下部において連結部材を介して互いに連結されていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載のフェンダ支持構造。
【請求項5】
前記一方の側壁は、車体側部前方部位の車体骨格部材に配設され、前記他方の側壁は車体前部側方部位の車体骨格部材に配設されることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載のフェンダ支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−18647(P2009−18647A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181520(P2007−181520)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】