説明

フォルダー型移動通信端末機の制御方法

【課題】補助ディスプレー部の活用度を向上し得る、フォルダー型移動通信端末機及びその制御方法を提供しようとする。
【解決手段】補助ディスプレー部110が形成された本体100と、メーンディスプレー部210が形成されて、前記補助ディスプレー部110と対向する位置に開口部が形成されたフォルダー200と、前記補助ディスプレー部110に動作命令を入力するために前記本体100の一方側に形成されたホイールボタン120と、を包含してフォルダー型移動通信端末機を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォルダー型移動通信端末機及びその制御方法に係るもので、詳しくは、補助ディスプレー部の活用度を向上し得る、フォルダー型移動通信端末機の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、移動通信端末機は、その形態によって、キーパッドが外部に露出されるバー型(Bar Type)と、キーパッド部分にカバーが備えられたフリップ型(Flip Type)と、本体とフォルダーとが折り畳み式に構成されたフォルダー型(Folder Type)と、に区分される。特に、フォルダー型は、折り畳み式であるので、容積が小さくなることは勿論で、その分だけ軽量化されて携帯が簡便になるために、最近、盛んに普及されている。
【0003】
然し、従来のフォルダー型移動通信端末機は、殆ど全てのディスプレー部が移動通信端末機の本体やフォルダーの内部面に設けられているので、フォルダー型移動通信端末機が折り畳まれた状態ではディスプレー部を確認することができず、よって、バッテリーの充電状態や時間、メッセージの到着可否などを確認することができないという問題点があった。
【0004】
このような問題点を解決するために、最近、フォルダー型移動通信端末機のフォルダーの外部面に補助ディスプレー部を追加設置することで、フォルダー型移動通信端末機が折り畳まれた状態でも移動通信端末機の情報を利用し得るようにしている。
【0005】
このような従来の補助ディスプレー部が備えられたフォルダー型移動通信端末機においては、図12(A)および(B)に示したように、本体10と、該本体10にヒンジ軸支されて開閉されるフォルダー20と、により構成されて、前記フォルダー20の表面には補助ディスプレー部21が形成され、前記フォルダー20の内部面にはメーンディスプレー部22が形成されている。
【0006】
また、前記本体10の内部面には、番号キー、電源キー及び機能キーを包含するキーパッド11、マイク12及びスピーカ23が形成され、前記キーパッド11を介して入力される内容は前記メーンディスプレー部22に表示される。
【0007】
また、使用者が前記フォルダー20をオープンすることで電源が印加されると、前記メーンディスプレー部22にはバッテリー残量、電界強度などの移動通信端末機の状態、通話時間及びメッセージの受信可否、入力される文字または数字などがそれぞれ表示され、更に、日付または時間など移動通信端末機の全ての情報が表示される。即ち、前記メーンディスプレー部22は、前記フォルダー20がクローズされると電源が遮断されて情報が表示されないが、前記フォルダー20がオープンされたときは、電源が印加されて各情報が表示される。
【0008】
また、前記フォルダー型移動通信端末機は、前記フォルダー20がクローズされた着信待機状態では、前記フォルダー20の表面に付着された補助ディスプレー部21を利用することで移動通信端末機の電界強度、メッセージの受信状態、バッテリー残量及び時間などを確認することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
然るに、このような従来のフォルダー型移動通信端末機においては、補助ディスプレー部21がフォルダー20の表面に位置するため、該フォルダー20がクローズされた状態でも移動通信端末機の状態を確認することができて便利であるが、前記フォルダー20をオープンさせて短文メッセージを伝送するか、または、無線インターネットを使用するなどの作業を行うときは、メーンディスプレー部22だけが使用されるという不都合な点があった。
【0010】
即ち、従来のフォルダー型移動通信端末機においては、メーンディスプレー部22と補助ディスプレー部21とがフォルダー20の相互相反する面にそれぞれ付着されているため、補助ディスプレー部21とメーンディスプレー部22とを同時に使用することができず、よって、活用性が低下するという不都合な点があった。
【0011】
且つ、従来のフォルダー型移動通信端末機においては、フォルダー20の内部面及び外部表面にメーンディスプレー部22及び補助ディスプレー部21がそれぞれ付着されているため、肉厚が厚くなって小型化が困難であるという不都合な点があった。
【0012】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、移動通信端末機の本体の一方側に補助ディスプレー部を装着することで、フォルダーの開閉状態に拘わらず、使用者が常に、補助ディスプレー部を確認し得る、フォルダー型移動通信端末機及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のフォルダー型移動通信端末機は、ディスプレー部が備えられた本体と、
前記本体に揺動可能にヒンジ軸支されて、前記ディスプレー部を確認し得るように開口部が形成されたフォルダーと、を包含して構成されることを特徴とする。
【0014】
前記ディスプレー部の動作に対する使用者の命令を入力するためのホイールボタンが装着される。
【0015】
前記開口部には、前記ディスプレー部を保護するための透明ウィンドウが形成される。
【0016】
前記ディスプレー部は、前記本体の内部面の左側上方端に形成される。
【0017】
前記ディスプレー部は、前記本体の内部面の右側上方端に形成される。
【0018】
前記ディスプレー部は、前記本体の内部面の中央部上方端に形成される。
【0019】
本発明のフォルダー型移動通信端末機は、補助ディスプレー部が形成された本体と、メーンディスプレー部が形成されて、前記補助ディスプレー部を確認し得るように開口部が形成されたフォルダーと、を包含して構成されることを特徴とする。
【0020】
前記補助ディスプレー部の動作命令を入力するためのホイールボタンが装着される。
【0021】
前記開口部には、前記補助ディスプレー部を保護するための透明ウィンドウが形成される。
【0022】
前記補助ディスプレー部は、前記本体の内部面の左側上方端に形成される。
【0023】
前記補助ディスプレー部は、前記本体の内部面の右側上方端に形成される。
【0024】
前記補助ディスプレー部は、前記本体の内部面の中央部上方端に形成される。
【0025】
前記補助ディスプレー部は、着信待機状態である時、メッセージ受信状態、振動モードとしてのマナーモード(manner mode)、バッテリー残量及び現在の時間などをディスプレーする。
【0026】
前記補助ディスプレー部は、無線インターネットの使用時にはインターネット検索用ヒストリーウィンドウに転換され、チャット時には対話入力ウィンドウに転換される。
【0027】
本発明のフォルダー型移動通信端末機は、補助ディスプレー部が形成された本体と、メーンディスプレー部が形成されて、前記補助ディスプレー部と対向する位置に前記補助ディスプレー部を確認し得る開口部が形成されたフォルダーと、前記補助ディスプレー部に動作命令を入力するために前記本体の一方側に装着されたホイールボタンと、を包含して構成されることを特徴とする。
【0028】
前記補助ディスプレー部は、前記フォルダーが前記本体にヒンジ軸支部分に形成される。
【0029】
本発明のフォルダー型移動通信端末機の制御方法は、フォルダー型移動通信端末機を利用してインターネットに接続する過程と、インターネット検索時に検索されたインターネットページのタイトルがディスプレーされるインターネット検索過程と、チャット時に入力された対話内容がディスプレーされるチャット機能過程と、を包含することを特徴とする。
【0030】
インターネットに接続しないと、一般の電話機能やメッセージの送受信機能を行う過程を追加包含する。
【0031】
前記インターネット検索過程は、使用者が検索したインターネットページのタイトルが補助ディスプレー部に順次ディスプレーされる過程と、ディスプレーされたタイトル中、検索しようとするインターネットページのタイトルを選択する過程と、選択されたインターネットページの内容がメーンディスプレー部にディスプレーされる過程と、が順次行われる。
【0032】
検索された各インターネットページのアドレスが第1ヒストリーデータベースに順次格納される過程と、戻り(back)命令に従って移動されたインターネットページの下位アドレスが第2ヒストリーデータベースに格納される過程と、が順次行われる。
【0033】
前記ヒストリー目録に存在しない新しいインターネットページに移動される場合は、第2ヒストリーデータベースに格納されたアドレスが全て削除される。
【0034】
前記チャット機能過程は、入力された対話内容が補助ディスプレー部にディスプレーされる過程と、ディスプレーされた対話内容を選択する過程と、選択された対話内容がメーンディスプレー部にディスプレーされる過程と、が順次行われる。
【0035】
最近入力された対話内容であるほど前記補助ディスプレー部の上方端にディスプレーされる。
【0036】
このような目的を達成するため、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機においては、ディスプレー部が備えられた本体と、前記本体に揺動自在にヒンジ軸支され、前記ディ
スプレー部が確認できるように開口部が形成されたフォルダーと、により構成されることを特徴とする。
【0037】
そして、前記目的を達成するため、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機においては、補助ディスプレー部が形成された本体と、メーンディスプレー部が形成されて、前記補助ディスプレー部を確認し得るように開口部が形成されたフォルダーと、により構成されることを特徴とする。
【0038】
且つ、前記目的を達成するため、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機においては、補助ディスプレー部が形成された本体と、メーンディスプレー部が形成されて、前記補助ディスプレー部と対向する位置に該補助ディスプレー部を確認し得る開口部が形成されたフォルダーと、前記補助ディスプレー部に動作命令を入力するために前記本体の一方側壁に装着されたホイールボタンと、を包含して構成されることを特徴とする。
【0039】
また、前記目的を達成するため、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の制御方法においては、フォルダー型移動通信端末機を利用してインターネットに接続する過程と、インターネット検索時に検索されたインターネットページのタイトルがディスプレーされるインターネット検索過程と、チャット時に入力した対話内容がディスプレーされるチャット機能過程と、を包含することを特徴とする。
【発明の効果】
【0040】
以上説明したように、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機においては、フォルダーの開閉状態に拘わらず、使用者が補助ディスプレー部を確認し得るように構成されているため、補助ディスプレー部の活用度を向上し得るという効果がある。
【0041】
且つ、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機においては、ホイールボタンを装着することで補助ディスプレー部の活用度を向上させて、無線インターネットを使用してチャットを行うとき、以前に入力された対話内容をホイールボタンを操作して再び入力することができるし、また、無線インターネットを使用して情報検索を行う時、既に検索したインターネットページをホイールボタンを操作するのみで容易に検索することができるため、無線インターネットの使用が極めて便利であるという効果がある。
【0042】
また、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機においては、補助ディスプレー部を本体に装着すれば良いのでフォルダーの肉厚が薄くなって、移動通信端末機の小型化を図り得るという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
【0044】
本発明に係るフォルダー型移動通信端末機は、本体の所定位置に補助ディスプレー部を形成し、該補助ディスプレー部に対向するようにフォルダー部分に開口部を形成することで、フォルダーの開閉状態に拘わらず、外部から補助ディスプレー部を確認し得るように構成することを特徴とする。
【0045】
そして、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の第1実施形態においては、図1(A)および(B)に示したように、本体100と、該本体100の内部面の左側上方端に形成された補助ディスプレー部110と、前記本体100にヒンジ軸支されて、常に、前記補助ディスプレー部110を確認し得るように該補助ディスプレー部110と対向する位置に開口部が形成されたフォルダー200と、該フォルダー200の内部面に形成されたメーンディスプレー部210と、により構成されている。更に、前記本体100の左側
または右側壁には、前記補助ディスプレー部110を活用するためのホイールボタン120が装着され、前記フォルダー200の開口部には、前記補助ディスプレー部110を保護すると共に前記フォルダー200がクローズされた状態でも前記補助ディスプレー部110を確認し得るように透明ウィンドウ220が装着されている。
【0046】
且つ、前記本体100の内部面には、番号キー、電源キー及び機能キーを含むキーパッド130が前記補助ディスプレー部110の下方側に装着され、最下側にはマイク140が装着されている。且つ、前記フォルダー200は、スピーカ230と、使用者に情報をディスプレーするためのメーンディスプレー部210と、により構成されている。
【0047】
また、前記補助ディスプレー部110には、着信待機状態では移動通信端末機の電界強度、メッセージの受信可否及び時間などの現在状態が表示され、使用中の状態では前記メーンディスプレー部210を補助して活用度を向上させる。
【0048】
そして、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の第2実施形態においては、図2(A)および(B)に示したように、本体100と、該本体100の内部面の右側上方端に形成された補助ディスプレー部110と、前記本体100にヒンジ軸支されて常に前記補助ディスプレー部110を確認し得るように該ディスプレー部110と対向する位置に開口部が形成されたフォルダー200と、該フォルダー200の内部面に形成されたメーンディスプレー部210と、により構成されている。また、前記本体100の測壁には前記補助ディスプレー部110を活用するためのホイールボタン120が装着され、前記フォルダー200の開口部には前記補助ディスプレー部110を保護すると共に前記フォルダー200のクローズ状態でも前記補助ディスプレー部110を確認し得るように透明ウィンドウ220が装着されている。
【0049】
且つ、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の第3実施形態においては、図3(A)および(B)に示したように、本体100と、該本体100の内部面の中央上端部に形成された補助ディスプレー部110と、前記本体100とヒンジ軸支されて常に前記補助ディスプレー部110を確認し得るように該補助ディスプレー部110と対向する位置に開口部が形成されたフォルダー200と、該フォルダー200の内部面に形成されたメーンディスプレー部210と、により構成されている。且つ、前記本体100の側壁には前記補助ディスプレー部110を活用するためのホイールボタン120が装着され、前記フォルダー200の開口部には前記補助ディスプレー部110を補助するための透明ウィンドウ220が装着されている。
【0050】
上述したような本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の構成においては、図4に示したように、一般の電話通話及びインターネット通信ができるように移動通信端末機を制御する移動局モデム(Mobile Station Modem;MSM)500と、アンテナ410を介して基地局と送受信される信号を分離するデュプレックス(Duplex)420と、前記アンテナ410を介して受信された信号及び移動通信端末機の内部信号をラジオ周波数(Radio Frequency)で送受信する送受信部430と、使用者から入力されるキー値を前記移動局モデム500に伝達するキーパッド130と、前記移動局モデム500の制御信号に従って移動通信端末機の状態及び情報をディスプレーするメーンディスプレー部210と、該メーンディスプレー部210を容易に活用するために本体の内部面に設けられ、フォルダーの開閉状態に拘わらず使用者が確認し得る補助ディスプレー部110と、マイク140を介して入力された音声信号をコーディングし、前記移動局モデム500からの出力信号をデコーディングしてスピーカ230に出力するコーデック510と、前記補助ディスプレー部110を容易に活用するために使用者により操作されるホイールボタン120と、から構成されている。
【0051】
且つ、前記送受信部430は、前記移動局モデム500から出力される信号をインターフェース440を経由してRF信号に変調した後、前記デュプレックス420及びアンテナ410を介して外部に送信するRF送信部431と、前記アンテナ410及びデュプレックス420を介して受信されるRF信号を復調して前記インターフェース440を介して前記移動局モデム500に出力するRF受信部432と、から構成されている。
【0052】
また、前記補助ディスプレー部110は、フォルダーをオープンして文字メッセージを入力するか、または、他の作業を行う間にも時間の確認が可能で、無線インターネットの使用時に検索したインターネットページに対するヒストリー情報をディスプレーして、所望のインターネットページに直ちに移動し得るようになる。更に、前記補助ディスプレー部110は、チャットの対話入力ウィンドウに用いられ、同一対話内容を入力する場合は、ディスプレーされた対話文中該当の文章を選択及び指定することで、対話の入力を行い得るようになる。このとき、前記ホイールボタン120を利用すると、前記キーパッド130を多数回押すことなく、ホイールを回動させることで簡便に文字をスクロールしたりインターネットページをスクロールしたりすることができる。
【0053】
以下、このように構成された本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の制御方法に対し、図5に基づいて説明する。
【0054】
先ず、使用者がフォルダー型移動通信端末機のフォルダーをオープンさせた入力待機状態で無線インターネットに接続するかを判断し(S1)、無線インターネットに接続してないと判断されると、移動通信端末機は使用者が入力する命令に従って一般の電話機能やメッセージ伝送機能を行う(S2)。
【0055】
然し、無線インターネットに接続されたと判断されると、使用者が移動通信端末機を利用してチャットを選択するかを確認し(S3)、使用者がチャットを選択しないと、補助ディスプレー部110は、インターネット検索をし得るようにインターネット検索用ヒストリーウィンドウに転換され(S4)、一方、使用者がチャットを選択すると、前記補助ディスプレー部110は対話入力ウィンドウに転換される(S5)。
【0056】
次いで、使用者がチャットやインターネット検索を終了すると、フォルダー型移動通信端末機を介して連結された無線インターネットへの接続を終了するかを確認し(S6)、使用者が無線インターネットへの継続終了を選択しないと、前記過程(S3)に復帰してインターネット検索を行うかを確認する。然し、使用者が無線インターネットへの接続終了を選択すると、前記補助ディスプレー部110は、メッセージ受信状態、振動モードとしてのマナー(manner)表示モード、バッテリー残量表示及び現在の時間表示などをディスプレーする待機状態に転換して動作する(S7)。
【0057】
以下、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したインターネット検索方法に対し、図6〜図8に基づいて説明する。
【0058】
インターネット検索は、現在のインターネットページを使用者に表示するメーンディスプレー部210と、使用者により検索されたページのタイトルをディスプレーする補助ディスプレー部110と、該補助ディスプレー部110に表示されたタイトルに該当するインターネットアドレスをそれぞれ格納する第1ヒストリーデータベース300a及び第2ヒストリーデータベース300bと、を利用して行われ、前記第1ヒストリーデータベース300a及び第2ヒストリーデータベース300bは移動通信端末機のメモリ300に包含される。
【0059】
ここで、前記第1ヒストリーデータベース300aには、無線インターネットを介して
移動した各インターネットページのアドレスが順次格納され、前記第2ヒストリーデータベース300bには、インターネットページに対する戻り(back)命令の発生時に移動したインターネットページの下位アドレスが格納される。
【0060】
図6は、インターネット検索時に前記補助ディスプレー部110をヒストリーウインドウの用途で使用する実施例を示したもので、例えば、使用者がキーパッドを操作して第1、第2、第3、第4及び第5インターネットページを順次検索したとすると、現在メーンディスプレー部210には第5インターネットページに該当する内容がディスプレーされ、前記第1〜第4インターネットページのタイトルは補助ディスプレー部110に順次ディスプレーされる。この時、移動局モデム500は、メモリ300の第1ヒストリーデータベース300aに前記第1〜第4インターネットページのアドレスを順次格納し、第2ヒストリーデータベース300bにはインターネットページのアドレスを格納しない。
【0061】
以下、前記補助ディスプレー部110の使用方法に対し、図7及び図8を利用して説明する。
【0062】
補助ディスプレー部110にディスプレーされたヒストリー目録中、使用者がホイールボタン120を操作して第3インターネットページのアドレスを選択すると、図7に示したように、前記ホイールボタン120の出力信号を受信した移動局モデム500は、メーンディスプレー部210に第3インターネットページをディスプレーし、前記第1、第2、第4及び第5インターネットページのタイトルは前記補助ディスプレー部110に順次ディスプレーする。また、前記移動局モデム500は、メモリ300の第1ヒストリーデータベース300aに前記第1及び第2インターネットページのアドレスを順次格納し、前記メモリ300の第2ヒストリーデータベース300bには前記第4及び第5インターネットページのアドレスを順次格納する。
【0063】
一方、使用者がキーパッド120を操作して新しいインターネットページ(例えば、第6及び第7インターネットページ)を順次検索すると、図8に示したように、メーンディスプレー部210には第7インターネットページがディスプレーされて、補助ディスプレー部110には第1〜第3及び第6インターネットページのタイトルがディスプレーされる。即ち、新しいインターネットページに接続する場合は、前記第2ヒストリーデータベース300bに格納された内容が削除され、前記第1ヒストリーデータベース300aには接続されたインターネットページの内容が格納される。従って、第3インターネットページから新しい第6及び第7インターネットページに接続した場合は、前記第1ヒストリーデータベース300aに第1〜第3及び第6インターネットページのアドレスが格納され、前記第2ヒストリーデータベース300bに格納されていた第4、第5インターネットページのアドレスは削除される。
【0064】
そして、使用者が再び第3インターネットページに接続すると、前記第2ヒストリーデータベース300bには第6インターネットページのアドレスが格納され、前記第1ヒストリーデータベース300aには第1及び第2インターネットページのアドレスが残留する。
【0065】
以下、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用してチャットを行う方法に対し、図9〜図11に基づいて説明する。
【0066】
図9は、インターネットチャット時、本発明の補助ディスプレー部110が対話の入力ウィンドウとして用いられることを示したもので、対話内容がディスプレーされるメーンディスプレー部210と、該メーンディスプレー部210に既存に入力された対話をディスプレーする補助ディスプレー部110と、により構成される。
【0067】
最近入力された対話内容であるほど前記補助ディスプレー部110の上方端にディスプレーされる。即ち、前記補助ディスプレー部110において、入力カーソルの上方端には最近の対話入力内容がディスプレーされ、且つ、入力カーソルの下方端には最初の対話入力内容がディスプレーされる。この時、使用者は、前記補助ディスプレー部110にディスプレーされた対話内容をホイールボタン120により選択して、前記メーンディスプレー部210に入力することができる。また、メモリ300には、インターネットチャット時に割当てられたメモリ容量だけの対話入力内容が格納される。
【0068】
図10は、前記ホイールボタン120を使用して前記補助ディスプレー部110を活用する方法を示したチャートで、使用者が前記ホイールボタン120を上下にスクロールして前記補助ディスプレー部110のカーソルを操作すると、該補助ディスプレー部110には、既にキーパッド130を介して前記メーンディスプレー部210に入力されてメモリ300に格納された対話内容が入力順にディスプレーされる。この時、前記補助ディスプレー部110の上方端には最近入力した対話内容がディスプレーされ、また、前記補助ディスプレー部110の下方端には最初入力した対話内容がディスプレーされる。即ち、使用者が前記ホイールボタン120を上方向きスクロールすると最近の対話内容にカーソルが移動し、且つ、使用者が前記ホイールボタン120を下方向きスクロールすると最初に入力された対話内容にカーソルが移動する。更に、カーソルが位置する対話内容は、使用者の選択可否によって前記メーンディスプレー部210に入力される。
【0069】
例えば、使用者が前記キーパッド130を介して“こんにちは”という対話を入力し、更に“桃太郎です”を入力した状態で新しいチャット相手が参加すると、前記補助ディスプレー部110にディスプレーされた“こんにちは”という対話を前記ホイールボタン120を使用して選択することで前記メーンディスプレー部210に入力される。即ち、使用者が前記キーパッド130を操作して“こんにちは”という対話を入力する代わりに、入力された対話内容中、前記補助ディスプレー部110にディスプレーされた“こんにちは”という対話を指定して前記メーンディスプレー部210に入力することができる。
【0070】
図11は、前記ホイールボタン120を詳しく示したもので、ホイールボタンを一目ずつスクロールすると、カーソルが上下に一目ずつ移動する。従って、前記ホイールボタン120をスクロールすると、前記補助ディスプレー部110にディスプレーされた内容及びカーソルも前記ホイールボタン120のスクロールによって上下にスクロールされる。
【0071】
以上、本発明のフォルダー型移動通信端末機は、補助ディスプレー部110が形成された本体100と、メーンディスプレー部210が形成されて、前記補助ディスプレー部110と対向する位置に開口部が形成されたフォルダー200と、前記補助ディスプレー部110に動作命令を入力するために前記本体100の一方側に形成されたホイールボタン120とを包含して、補助ディスプレイ部の活用度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】(A)および(B)は、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の第1実施形態を示した外視図であり、(A)は、そのオープン状態を示した正面図、(B)は、そのクローズ状態を示した正面図である。
【図2】(A)および(B)は、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の第2実施形態を示した外視図であり、(A)は、そのオープン状態を示した正面図、(B)は、そのクローズ状態を示した正面図である。
【図3】(A)および(B)は、本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の第3実施形態を示した外視図であり、(A)は、そのオープン状態を示した正面図、(B)は、そのクローズ状態を示した正面図である。
【図4】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の構成を示したブロック図である。
【図5】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機の制御方法を示したフローチャートである。
【図6】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したインターネット検索方法を示したチャートである。
【図7】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したインターネット検索方法を示したチャートである。
【図8】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したインターネット検索方法を示したチャートである。
【図9】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したチャット方法を示したチャートである。
【図10】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したチャット方法を示したチャートである。
【図11】本発明に係るフォルダー型移動通信端末機を利用したチャット方法を示したチャートである。
【図12】(A)および(B)、従来のフォルダー型移動通信端末機の構成を示した斜視図であり、(A)は、そのクローズ状態を示した斜視図、(B)は、そのオープン状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0073】
100 本体
110 補助ディスプレー部
120 ホイールボタン
130 キーパッド
140 マイク
200 フォルダー
210 メーンディスプレー部
220 透明ウインドウ
230 スピーカ
300 メモリ
300a 第1ヒストリーデータベース
300b 第2ヒストリーデータベース
410 アンテナ
420 デュプレックス
430 送受信部
431 RF送信部
432 RF受信部
440 インタフェース
500 移動局モデム
510 コーデック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補助ディスプレー部が形成された本体と、
メーンディスプレー部が形成されて、前記補助ディスプレー部を確認し得るように開口部が形成されたフォルダーと、
を有するフォルダー型移動通信端末機の制御方法であって、
フォルダー型移動通信端末機を利用してインターネットに接続する過程と、
インターネット検索時に検索されたインターネットページのタイトルがディスプレーされるインターネット検索過程と、
チャット時に入力された対話内容がディスプレーされるチャット機能過程と、
を包含し、
前記インターネット検索過程は、
使用者が検索したインターネットページのタイトルが補助ディスプレー部に順次ディスプレーされる過程と、
ディスプレーされたタイトル中、検索しようとするインターネットページのタイトルを選択する過程と、
選択されたインターネットページの内容がメーンディスプレー部にディスプレーされる過程と、
が順次行われる、フォルダー型移動通信端末機の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−197638(P2006−197638A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−52342(P2006−52342)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【分割の表示】特願2002−177808(P2002−177808)の分割
【原出願日】平成14年6月18日(2002.6.18)
【出願人】(590001669)エルジー電子株式会社 (296)
【Fターム(参考)】