説明

フォークリフト用補助具

【課題】フォークに脱着されかつ箱の上部を保持するフォークリフト用補助具を提供する。
【解決手段】フォークリフトのフォーク11に装着されるフォークリフト用補助具1であって、フォーク11が挿入されるフォーク差込口2aと、箱の上部を係脱可能に保持するフック3を有し、箱の上部を保持しつつ箱をフォークとともに持上げ得る構成になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォークリフトのフォークに装着されるフォークリフト用補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
フォークリフトによって運搬容易な箱が従来知られている(特許文献1,2参照)。この箱は、フォークが挿入されるフォーク差込口を備えるパレット部と、パレット部の上部に形成されかつ荷が収容される容器部とを一体に備えている。したがってフォーク差込口にフォークを差込み、箱をフォークによって持上げることができる。
【特許文献1】実開平6−32328号公報
【特許文献2】特開2008−114912号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし箱を下側からフォークによって持上げるのではなく、箱の上部を保持して箱を持上げたい場合がある。例えば、箱内に鯛餌などが冷凍固着されており、箱の上部を保持しつつ箱を浴槽内の湯に漬け、餌の表面を解凍することで餌を箱から離脱させたい場合がある。あるいは箱に半製品が収容されており、箱の上部を保持しつつ箱を浴槽内の液体に漬け、半製品を液体によって化学処理したい場合などがある。そしてフォークを利用してこの作業を行って、フォークリフトを通常の使用、例えば箱の下側を持上げる場合にも使用したいという要望がある。そこで本発明は、フォークに脱着されかつ箱の上部を保持するフォークリフト用補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備えるフォークリフト用補助具であることを特徴とする。請求項1に記載の発明によると、補助具は、フォークが挿入されるフォーク差込口と、箱の上部を係脱可能に保持するフックを有しており、箱の上部を保持しつつ箱をフォークとともに持上げ得る構成になっている。したがって補助具は、フォーク差込口にフォークが抜き差しされることで容易にフォークに対して脱着され得る。そして補助具がフォークに装着されることで、補助具を介して箱の上部を保持しつつ箱をフォークによって持上げ得る。また補助具をフォークから外すことで、フォークを通常使用、例えば箱を下側から持上げること等にも使用し得る。
【0005】
請求項2に記載の発明によると、補助具は、フォーク差込口をそれぞれ有する一対の装着部材と、一対の装着部材を近接・離間可能に連結する連結体とを有している。そして装着部材のそれぞれにフックが固着され、一対の装着部材間の距離を連結体によって近接させることで一対のフックが箱の上部を協働して係止する構成になっている。したがって一対のフォークを油圧等によって近接させることで、一対のフックが箱の上部に係止する。そのためフックを手作業で箱に係止させる形態などに比べ、フックを容易に箱の上部に係止させることができる。
【0006】
請求項3に記載の発明によると、連結体には、一対の装着部材間の近接方向への移動量を規制するストッパが設けられている。そして移動量は、一対のフックが箱の保持部に係止しかつ一対のフックの間隔が保持部の間隔よりも大きい量に設定されている。したがってストッパによって箱が潰れることを防止し得る。また補助具側にストッパを設けることによってフォーク側の改造が不要になり、フォーク側の汎用性が向上する。
【0007】
請求項4に記載の発明によると、箱の上方を開口する開口部を有している。そして箱をフォークとともに上下に反転させることで、箱に収容された荷が箱の箱開口部と補助具の開口部を通って落下し得る構成になっている。したがって箱に冷凍固着した荷などを箱から容易に取出すことができる。例えばフォークリフトは、補助具を介して箱の上部を保持した状態にて箱を持上げて箱を浴槽の湯に漬ける。これにより箱に冷凍固着した荷が箱から離れる。そしてフォークリフトは、箱を持ち変えることなく、箱を所定の場所に移動させ、箱を上下に反転させることで荷が補助具の開口部を通って箱から落下する。かくして箱から容易に荷を取出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施の形態を図1〜6にしたがって説明する。図1に示すように補助具1は、一対の装着部材2と、一対の装着部材2を連結する連結体4と、各装着部材2に設けられたフック3を一体に有している。装着部材2は、断面四角形の筒状であって、フォークリフト10のフォーク11が差込まれるフォーク差込口2aを有している。フォーク差込口2aには、フォーク11が挿通され、装着部材2とフォーク11の対応位置には、取付孔2b,11cが形成されている。取付孔2bは、装着部材2の両端部近傍に形成されており、取付孔2b,11cに取付ピン6のピン本体6aが挿通され、ピン本体6aの先端に抜止ピン6bを取付けられる。これにより装着部材2がフォーク11に対して抜止めされた状態にて装着される。
【0009】
連結体4は、図1に示すように一対の装着部材2の後端部間を連結する伸縮体4aと、前端部間を連結する伸縮体4bを有している。伸縮体4a,4bは、一対の外筒部材4a1,4b1と内筒部材4a2,4b2を有している。外筒部材4a1,4b1は、一端部が装着部材2に固着され、他端部に内筒部材4a2,4b2が挿入され、挿入量によって伸縮体4a,4bが伸縮する(入れ子式)。外筒部材4a1,4b1と内筒部材4a2,4b2の間には、伸縮体4a,4bが縮む方向の移動量を規制するストッパ4a3,4b3が設けられている。この移動量は、補助具1の一対のフック3によって箱7を挟む際に、フック3によって箱7を挟み潰すことを防止し得る量に設定されている。
【0010】
図1に示すように補助具1は、一対の装着部材2と伸縮体4a,4bによって矩形状に組まれており、矩形部中央に開口部1aを有している。外筒部材4a1の後部(図5右側部)には、位置決め部材5が立設されている。位置決め部材5は、パイプ材を環状に形成し、一側部分(図1,5上側部分)が外筒部材4a1に固着され、他側部分(図1,5下側部分)が外筒部材4a1から張出している。したがって位置決め部材5に箱7を当てることで、補助具1と箱7の前後方向の位置決めをすることができる。
【0011】
図1,3に示すようにフック3は、フック本体3aと一対の爪3bと一対の支持部3cを有している。フック本体3aは、装着部材2の長手方向の略中央において長手方向に延出し、装着部材2の下面(図3下側面)に立設されている。爪3bは、フック本体3aの長手両端部の先端縁(下端縁)に形成されており、フック本体3aから補助具1の中央側に張出している。支持部3cは、略三角形であって、フック本体3aの外側面と装着部材2の下面に立設され、これらを連結し、フック本体3aを補強する。
【0012】
フォークリフト10は、図2に示すように車両本体12と、マスト13と、マスト13に装着されたアタッチメント14を有している。マスト13は、車両本体12の前側に立設された一対のアウタマスト13aと、アウタマスト13aに上下動可能に設けられる一対のインナマスト13bを有している。インナマスト13bは、アウタマスト13aとの間に設けられた油圧シリンダ13dによってアウタマスト13aに対して上下動する。
【0013】
一対のインナマスト13b間にはアタッチメント14のブラケット14eが上下動可能に取付けられる。ブラケット14eには、チェーン13eの一端部が取付けられ、チェーン13eは、インナマスト13bに設けられた滑車に懸架され、かつ他端部がアウタマスト13aに係止される。したがってブラケット14eは、インナマスト13bの上下動に連動して、インナマスト13bに対して上下動する。
【0014】
アタッチメント14は、回転シフトフォーク装置であって、ブラケット14eに取付けられる回転支持台14aと、回転支持台14aに取付けられるシフト支持台14bと、シフト支持台14bに取付けられる一対のフォーク11を有している。回転支持台14aは、ブラケット14eに対して回転する回転台と、回転台を油圧によって回転させる駆動装置を有している。回転台には、シフト支持台14bが取付けられており、シフト支持台14bには、一対のシャフト14cが設けられ、一対のシャフト14cに一対のフォーク11がシフト可能に装着される。
【0015】
一対のフォーク11は、図2に示すようにL字状であって、基部11aと先端部11bを一体に有している。基部11aは、一対のシャフト14cに跨って延出し、一対のシャフトにスライド可能に装着される。先端部11bは、基部11aの一端部から前方に延出している。基部11aとシフト支持台14bの間には、フォーク11をシフト支持台14bに対してスライドさせる油圧シリンダ14dが設けられている。油圧シリンダ14dは、圧抜け防止(低減)の観点から、ピストンとシリンダの間に並設された一対のパッキンを有し、各パッキンとシリンダの端部の間に形成された油圧室を有するシリンダを用いることが望ましい。
【0016】
したがってアタッチメント14は、油圧シリンダ14dによって一対のフォーク11を近接・離間(シフト)させ得る。またアタッチメント14は、回転支持台14aによってブラケット14eに対して車両本体12の前後方向水平軸周りに回転し得る。そしてアタッチメント14は、油圧シリンダ13dによってマスト13に対して上下動する。
【0017】
補助具1を利用して運搬する対象は、例えば図3,5に示す箱7である。箱7は、底部を形成するパレット部7aと、側面を形成する容器部7bを一体に有している。パレット部7aには、フォーク差込口7a1が形成されており、補助具1を使用しない場合に、フォーク差込口7a1にフォーク11が差込まれ、箱7がフォーク11によって持上げられる。容器部7bは、四つの壁面を有しており、パレット部7aと容器部7bの間に荷を収容する収納部7b1が形成される。容器部7bの外周面には、複数の横リブ7b2と縦リブ7b3が立設されている。横リブ7b2は、水平方向に延出し、縦リブ7b3は、垂直方向に延出し、複数の横リブ7b2と縦リブ7b3は、所定間隔で形成されている。
【0018】
以下に、補助具1を利用して箱7を運搬する一例について説明する。先ず、補助具1と箱7を準備する(図1参照)。補助具1は、安定性の観点からフック3を上側、装着部材2を下側に地面に設置する。次に、一対のフォーク11を全開にし、フォークリフト10を補助具1に近接させ、各フォーク11を各フォーク差込口2aに差込む。次に、フォーク11とともに補助具1を持上げ、取付ピン6によってフォーク11と装着部材2を結合させる。次に、アタッチメント14とともに補助具1を180度回転させ、フック3を下側、装着部材2を上側にする(図5参照)。
【0019】
図6に示すように箱7を屋外通路17に配置する。箱7には、ペースト状の餌(例えば鯛餌)が冷凍された状態で収容されており、餌が箱7に冷凍固着している。この箱7にフォークリフト10とともに補助具1を近づけて、図5に示すように補助具1の位置決め部材5を箱7の後面上部に当てる。これにより補助具1と箱7の前後位置が決定される。次に、補助具1をフォーク11とともにマスト13に対して下げ、図3に示すように連結体4(外筒部材4a1,4b1)の下面を箱7の上面を当てる。これにより補助具1と箱7の上下位置が決定される。
【0020】
次に、一対のフォーク11を油圧シリンダ14dによって近接させる。これにより一対のフック3が箱7に近接して、フック3の爪3bが箱7の上部に係止する(図4,5参照)。具体的には、爪3bが上から三段目の横リブ7b2の下側でかつ縦リブ7b3の間に張出し、これにより箱7の上部(保持部)に係止する。フォーク11の移動量は、補助具1に設けられたストッパ4a3,4b3によって規制される。具体的には、一対のフック3の間隔が箱7の本体幅、すなわち横リブ7b2と縦リブ7b3を除いた箱7の本体幅(保持部の間隔)よりも少し大きい量に規制される。これにより補助具1は、一対のフック3によって箱7を挟んで潰すことなく、箱7の保持部に係止する。
【0021】
次に、フォーク11をマスト13に沿って上昇させ、補助具1を介して箱7を持上げる。その状態でフォークリフト10を屋外通路17から屋内の浴槽15前に移動させる(図5,6参照)。次に、箱7を浴槽15内の湯15aに漬けるために、箱7をフォーク11とともに持上げ、フォークリフト10を前進させ、フォーク11を下げる。これにより箱7が浴槽15の内部に移動して、箱7の底側部が湯15aに漬かる。かくして箱7に冷凍固着した餌の外表面が解凍して、餌が箱7から離れる。
【0022】
次に、箱7を浴槽15から取出すために、箱7をフォーク11とともに持上げ、フォークリフト10を移動させる。次に、フォークリフト10によって箱7を裁断機16のテーブル16aの上に移動させ(図6参照)、箱7をフォーク11とともに上下反転させる。補助具1は、図1に示すように開口部1aを有しており、箱7は、底面の反対側に箱開口部を有している。そのため餌は、箱開口部と開口部1aを通って箱7からテーブル16aの上に落下する。次に、フォークリフト10をテーブル16aから移動させ、テーブル16aの上に落下させた餌を裁断機16の切断刃によって所定の大きさに切断する。
【0023】
以上のように、補助具1は、図1,5に示すようにフォーク差込口2aとフック3を有しており、箱7の上部を保持しつつ箱7をフォーク11とともに持上げ得る構成になっている。したがって補助具1は、フォーク差込口2aにフォーク11が抜き差しされることで容易にフォーク11に対して脱着され得る。そして補助具1がフォーク11に装着されることで、補助具1を介して箱7の上部を保持しつつ箱7をフォーク11によって持上げ得る。また補助具1をフォーク11から外すことで、フォーク11を通常使用、例えば箱を下側から持上げること等にも使用し得る。
【0024】
また補助具1は、図1,4に示すように一対の装着部材2と連結体4を有している。そして装着部材2のそれぞれにフック3が固着され、一対の装着部材2間の距離を連結体4によって近接させることで一対のフック3が箱7の上部を協働して係止する構成になっている。したがって一対のフォーク11を油圧等によって近接させることで、一対のフック3が箱7の上部に係止する。そのためフック3を手作業で箱に係止させる形態などに比べ、フック3を容易に箱7の上部に係止させることができる。
【0025】
また連結体4には、図1に示すように一対の装着部材2間の近接方向への移動量を規制するストッパ4a3,4b3が設けられている。そして移動量は、一対のフック3が箱7を挟んで潰すことを防止するために、一対のフック3の間隔が箱7の保持部の間隔よりもわずかに大きい量に設定されている。したがってストッパ4a3,4b3によって箱7が潰れることを防止し得る。またストッパ4a3,4b3は、補助具1側に設けられているために、フォーク11側に設けられる場合に比べて好適な効果を奏する。例えば、補助具1側にストッパ4a3,4b3を設けることによってフォーク11側の改造が不要になり、フォーク11側の汎用性が向上する。またフォーク11側にストッパを設け、油圧シリンダ14dとコントロールバルブの間にチェックバルブを設けることで、圧力抜けが防止できる。かくしてフック3の係止力が緩むおそれが無くなり、フォーク11が常に補助具1側に力を付与することができる。なおコントロールバルブは、運転者によるレバーの操作に連動して開閉され、油圧発生装置からの油圧を油圧シリンダ14d等に供給するバルブである。そしてチェックバルブは、圧抜け防止の観点からシリンダの近傍に設けることが好ましい。
【0026】
また補助具1は、箱7の上方を開口する開口部1aを有している。そして箱7をフォーク11とともに上下に反転させることで、箱7に収容された荷が箱開口部と開口部1aを通って落下し得る構成になっている。したがって箱7に冷凍固着した荷などを箱7から容易に取出すことができる。例えばフォークリフト10は、補助具1を介して箱7の上部を保持した状態にて箱7を持上げて箱7を浴槽15の湯に漬ける。これにより箱7に冷凍固着した荷が箱7から離れる。そしてフォークリフト10は、箱7を持ち変えることなく、箱7を所定の場所に移動させ、箱7を上下に反転させることで荷が補助具1の開口部1aを通って箱7から落下する。かくして箱7から容易に荷を取出すことができる。
【0027】
また補助具1は、箱7の上部側において箱7の上部に係止する構造になっている。そのため箱7の上部と下部に係止する構造に比べて、小型でかつ安価に構成され得る。また補助具1は、油圧配管等をすることなく、フォーク11に着脱され得る。そのため補助具1は、油汚れが好ましくない使用環境、例えば餌や食品を扱う使用環境において好適に使用され得る。
【0028】
また補助具1とフォーク11は、取付ピン6によって連結される。そのためフォーク11とともに補助具1と箱7を回転させる際に、フォーク11の幅方向の力が取付ピン6を介してフォーク11と補助具1の間に伝わる。そのため取付ピン6によってガタ付きが少ない状態にてフォーク11と補助具1の間に力が伝わり得る。そのため補助具1の破損が少なくなる。また取付ピン6によって補助具1が不意にフォーク11から脱落することも防止され得る。
【0029】
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず、以下の形態等であっても良い。
(1)上記実施の形態の補助具1は、一対の装着部材2を近接・離間可能に連結する連結体4を有しており、一対の装着部材2を近接させることで、装着部材2に固着されたフック3が箱7の上部に係止する構造であった。しかし一対の装着部材が近接・離間しない構造であって、装着部材側にフックが傾動もしくは移動可能に取付けられ、フックを傾動もしくは移動させることでフックが箱の上部に係止する構造であっても良い。
(2)上記実施の形態の連結体4は、入れ子状に組み合わされた外筒部材4a1,4b1と内筒部材4a2,4b2を有する構造であった。しかし一対の装着部材の間を折畳み可能に連結する折畳み体を有し、折畳み体を折畳むことで一対の装着部材が近接・離間する構造であっても良い。
(3)上記実施の形態の連結体4は、ストッパ4a3,4b3を有していた。しかしストッパを有していない形態であっても良い。これにより補助具が幅の異なる箱に対して適宜係止し得る。あるいは連結体4に位置調整可能なストッパを設け、このストッパによって幅の異なる箱に対して補助具が随時係止する構造であっても良い。
(4)上記実施の形態の補助具1は、中央に開口部1aを有しており、箱7の内部から荷が開口部1aを通って落下し得る構成になっていた。しかし開口部を有していない形態であっても良く、例えば箱の箱開口部を塞ぐ蓋を有する形態などであっても良い。
(5)上記実施の形態の補助具1とフォーク11は、取付ピン6によって連結されていた。しかし取付ピン6を有さず、フォーク11が補助具1のフォーク差込口2aに挿入されることで装着される形態であっても良い。
(6)上記実施の形態の補助具1に幅方向(フォークのシフト方向)中心位置を示す目印を設けても良い。これにより補助具を箱の中心に位置合わせし易くなり、中心位置を合わせることでフォークシフト時にてフォークが箱を引きずってしまう量が少なくなる。
(7)上記実施の形態の補助具1には、好ましくは箱7と接触する位置にゴム材を取付けても良い。例えば位置決め部材5の前面(図5左面)、フック3の爪3bの上面(図5上面)、外筒部材4a1,4b1の下面(図5下面)にゴム材を取付けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】補助具とフォークの斜視図である。
【図2】フォークリフトの斜視図である。
【図3】補助具と箱の走行方向後面図である。
【図4】補助具を箱に係止させた状態の補助具と箱の走行方向後面図である。
【図5】補助具と箱の左側面図である。
【図6】工場内と屋外通路の上面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…補助具
1a…開口部
2…装着部材
2a…フォーク差込口
3…フック
3b…爪
4…連結体
4a,4b…伸縮体
4a3,4b3…ストッパ
5…位置決め部材
6…取付ピン
7…箱
10…フォークリフト
11…フォーク
13…マスト
14…アタッチメント
15…浴槽
16…裁断機
17…屋外通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォークリフトのフォークに装着されるフォークリフト用補助具であって、
前記フォークが挿入されるフォーク差込口と、箱の上部を係脱可能に保持するフックを有し、前記箱の上部を保持しつつ前記箱を前記フォークとともに持上げ得る構成になっていることを特徴とするフォークリフト用補助具。
【請求項2】
請求項1に記載のフォークリフト用補助具であって、
フォーク差込口をそれぞれ有する一対の装着部材と、前記一対の装着部材を近接・離間可能に連結する連結体とを有し、
前記装着部材のそれぞれにフックが固着され、前記一対の装着部材間の距離を前記連結体によって近接させることで一対の前記フックが箱の上部を協働して係止する構成になっていることを特徴とするフォークリフト用補助具。
【請求項3】
請求項2に記載のフォークリフト用補助具であって、
連結体には、一対の装着部材間の近接方向への移動量を規制するストッパが設けられ、
前記移動量は、一対のフックが箱の保持部に係止しかつ前記一対のフックの間隔が前記保持部の間隔よりも大きい量に設定されていることを特徴とするフォークリフト用補助具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のフォークリフト用補助具であって、
箱の上方を開口する開口部を有し、前記箱をフォークとともに上下に反転させることで、前記箱に収容された荷が前記箱の箱開口部と前記補助具の前記開口部を通って落下し得る構成になっていることを特徴とするフォークリフト用補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−36935(P2010−36935A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199594(P2008−199594)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】