説明

フォーマットされたトータルパッケージを形成するための方法及び装置

本発明は、コンベヤベルト上で搬送される、互いに当接し、同サイズの、特に食品によって形成された所定の数の個々の堆積物から成るフォーマットされたトータルパッケージを形成するための方法と装置とに関わる。第1のコンベヤベルト上の前記個々の堆積物は、緩衝ラインを形成し搬送方向で第1のコンベヤベルトに隣接している第2のコンベヤベルトに、互いに所定の間隔を空けて所定の速度VB1で供給される。前記個々の堆積物は、前記第2のコンベヤベルトの始まりの部分で、互いに当接した個々の堆積物から成る緩衝堆積物へと堆積され、これら緩衝堆積物は、前記第2のコンベヤベルト上で、VB1より低速の速度VB2で搬送される。前記第2のコンベヤベルトの一端部で、トータルパッケージが、送出用のコンベヤベルトによって、VB2より高速の速度VB4で、前記緩衝堆積物から分離される。前記個々の堆積物の堆積及び/もしくは分離の工程の間に搬送方向に移動される遷移部が、前記コンベヤベルト間に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに当接し、同サイズの、特に食品によって形成された所定の数の個々の堆積物から成るフォーマットされたトータルパッケージを形成するための方法に関わる。この方法で、前記個々の堆積物は、コンベヤベルト上をコンベヤラインに沿って搬送される。更に、本発明は、この方法を実施するための装置に関わる。
【背景技術】
【0002】
例えば、このようなフォーマットされたトータルパッケージの形成は、ソフトチーズのプロセスによって知られている。この目的のために、産業上の顧客のためのチーズのスライスが、互いに重ねられて製品の堆積物へと直接に配置されて、複数の製品の堆積物から成るトータルパッケージの形態で包装される。個々のスライスを取り出す工程を単純化するために、時折いくらかオフセットして前記製品の堆積物として堆積され、このことによって、スライスをつかむことが容易になる。この周知の方法が有する欠点は、製品の堆積物、あるいは、製品の堆積物を形成している個々の被堆積物、従って製品の堆積物から成るトータルパッケージが、これらの高さに対して柔軟性を欠いていることである。従って、個々の被堆積物の高さ、特に複数の積み重ねられたスライスの高さが、それぞれのシステムによって異なり、このような高さは、比較的高い費用をかけなければ、変えることができない。
【0003】
一般に、食品加工は、厳しい衛生規定に従わなければならない。更に、加工は、製品を害しないように、即ち損なわないように、実施されなければならない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、簡単な技術的手段によって実施される方法を提供することと、互いに当接した同サイズの個々の堆積物、特にスライスされた食品の堆積物の、例えば包装されていない加工済みチーズのスライスの、トータルパッケージを、衛生的に且つ慎重に、調整可能なフォーマットで、大量に、高速で、形成することを可能にする、適切な装置を、提供することである。
【0005】
この目的は、請求項1の特徴を有する方法と、請求項10に規定されている装置とによって、果たされる。特定の実施形態は、それぞれの従属請求項に記載されている。
【0006】
本発明は、第1に、個々の堆積物、特に製品の堆積物を、特にコンベヤベルトから成る少なくとも2つの異なるコンベヤライン上で連続して搬送する、という基本的な概念に基づいている。前記コンベヤラインの各々は、トータルパッケージをフォーマットすることに関して特定の機能を有する。本発明に従えば、第1のコンベヤベルト上の個々の堆積物は、速度VB2で移動している第2のコンベヤベルトに、互いに所定の間隔を空けて、速度VB1で供給される。前記第2のコンベヤベルトは、緩衝ラインを形成しており、搬送方向で、前記第1のコンベヤラインに、直接に接している。前記第2のコンベヤラインの始まりの部分で、前記個々の堆積物は、互いに当接している個々の堆積物から成る緩衝堆積物に、堆積される。前記緩衝堆積物は、VB1より低速の速度VB2で、前記第2のコンベヤライン上で搬送される。前記速度VB2は、前記個々の堆積物間の間隔がなくなるように、調整され得る。この方法を使用することは、前記個々の堆積物が、スライスされた食品、特に包装されていない加工済みのチーズのスライスから成る個々の被堆積物によって構成されている場合に、有効である。
【0007】
一方の搬送ラインから次の搬送ラインへの搬送が有する問題は、個々の堆積物が、搬送方向に、前記第2のコンベヤベルト上に配置されることによって、「前方では」減速され、同時に、「後方では」前記第1のコンベヤベルトが依然として高速である、ということである。この結果、材料の圧縮が生じ、この圧縮は、材料が食品、特にチーズを含む場合、製品を損なう。この問題を解決するために、本発明は、前記搬送方向に沿った複数の前記コンベヤラインの間の遷移部を移動可能に構成する、という更なる基本的な態様を有する。このような構想は、前記問題を有する前記コンベヤラインのいかなる遷移部にも当てはまり得、このような構想を実行することは、前記コンベヤラインが、前記遷移部でローラによって向きを変えられているコンベヤベルトによって形成されている場合に、特に有効である。搬送の間に、互いに対向して配置されている両反転ローラが、前記搬送方向とは反対の方向に移動されると、低速のコンベヤベルトは、下方から、相対的な移動で、前記個々の堆積物の下面に取着し、高速のコンベヤベルトは、前記下面と接触しなくなる。高速のコンベヤベルトが、前記個々の堆積物、特に製品の堆積物の下から、速く引かれるほど、搬送はより円滑になる。前記遷移部の移動は、前記コンベヤラインのコンベヤ速度を変えず、この結果、異なるコンベヤ速度による速度の変化を除いて、更なる加速が生じない。
【0008】
個々の堆積物が前記遷移部に接近すると、前記遷移部は、前記搬送方向とは反対の方向に移動され、前記個々の堆積物は、前記第2のコンベヤベルトに完全に受けられる。前記個々の堆積物が前記遷移部を通ると、前記遷移部は、前記搬送方向に速度VB2で移動され、前記個々の堆積物と前記遷移部との間の間隔が、一定に保たれる。前記第1のコンベヤライン上を前記速度VB1で搬送される次の個々の堆積物が、相対速度V=VB1−VB2で、前記移動可能な遷移部に、従って、先の個々の堆積物に接近する。前記個々の堆積物のそれぞれが前記移動可能な遷移部に到達すると、新しい搬送サイクルが開始され、次の個々の堆積物が、先の個々の堆積物に接合する。
【0009】
前記第2のコンベヤラインの端部では、前記トータルパッケージが、調整可能な長さで、前記緩衝堆積物から分離される。この分離は、分離工程の間にVB2より高速の速度VB4を有する第3の送り出し用のコンベヤラインによって、行われる。速度VB4は、前記所定のトータルパッケージの遷移の間は、材料が圧縮されるのを防ぐように、前記速度VB2と一致していることが、有効である。
【0010】
本発明に従えば、この第3のコンベヤラインは、移動可能に設定されなければならない。この場合、第3のコンベヤラインを成している前記コンベヤベルトは、前記緩衝堆積物が前記所定のトータルパッケージの全長だけ完全に前記第3のコンベヤライン上に配置されるまで、前記緩衝堆積物の下で、1つの動作によって伸長され得る。好ましくは、前記遷移部の移動の速度は、前記互いに当接している個々の堆積物が分離されるのを防ぎ、製品の伸長を最小限にするために、可能な限り高速である。
【0011】
前記遷移部が移動される場所に応じて、いかなる長さのトータルパッケージも、前記緩衝堆積物から分離され得る。
【0012】
前記遷移部が所定の長さの前記トータルパッケージの端部に到達するとすぐに、即ち、所定の長さの前記トータルパッケージが前記第3のコンベヤラインに配置されるとすぐに、前記分離工程は、前記第3のコンベヤラインの速度VB4を上げることによって、開始されて、前記所定のトータルパッケージを、前記緩衝堆積物から分離する。同時に、前記遷移部は、前記分離工程の間に、VB4とVB2との間の範囲内の速度で、搬送方向に、好ましくは、開始位置に戻り、この開始位置で、新しい分離サイクルが、開始し得る。
【0013】
前記個々の堆積物が個々の被堆積物によって形成される場合、堆積が、2つの上流の堆積ホイールによって、実行され得る。第1の堆積ホイールは、第2の堆積ホイールがパルス制御されている間、連続した工程で、個々の被堆積物を設置する。元来、この形式の堆積は、他の工程から独立している。しかしながら、本発明に基づいたコンベヤラインは、堆積工程の下流に配置されており、前記第1の移動可能な遷移部が、前記第1のコンベヤラインと前記第2のコンベヤラインとの間の緩衝部を成し、一方で、前記第2の移動可能な遷移部が、前記トータルパッケージのフォーマットを果たすことが、有効である。
【0014】
前記搬送ベルトの機能は、前記所定のトータルパッケージが、サイクルに従って、繰り返し、下流のパッケージマシンに供給されることを、可能にする。このことは、トータルパッケージ(グループの形態の配置)を引き続き形成しながら、圧力と摩擦とによって過度に傷みやすい物品を堆積することを、可能にする。本発明は、速いサイクル時間(high cycle times)を可能にする。更なる効果は、装置が機械的に変更される必要の無い、種々のディメンションの個々の堆積物の可変のフォーマットの形成と、緩衝機能と、加工可能性とを含む。更に、ほんの最小限の相対的な移動が、前記搬送された物品と前記コンベヤベルトとの間に生じ、例えばチーズのスライスの場合、磨耗を減じて衛生を向上させる。
【0015】
それぞれ長さを調整可能であるコンベヤラインを有する4つのコンベヤベルトを使用することが、特に有効である。この場合、複数の堆積物の形成のための装置が、直列で配置されている4つのコンベヤベルトB1乃至B4を有しており、各コンベヤベルトの端部にある反転ローラが、次のコンベヤベルトの始まりの部分にある反転ローラに、前記コンベヤベルトの長さに対して、固定して、もしくは移動可能に接続されている。他のコンベヤラインの互いに対向した移動可能な反転ローラは、互いに相対的な位置で、変化されずに保たれる。前記第1のコンベヤラインの前記コンベヤベルトの一端部は、前記第2のコンベヤラインの一部を成している第2のコンベヤベルトの始まりの部分に、移動可能に接続されている。前記第2のコンベヤラインの他の部分を成している前記第3のコンベヤベルトの一端部は、前記第3のコンベヤラインを成している前記第4のコンベヤベルトの始まりの部分に接続されている。前記コンベヤベルトのそれぞれ接続されている一端部の反対側の端部は、調整可能でないことが、有効である。従って、各コンベヤベルトは、一端部のみで長さが調整され得、このことが、全体の簡単な制御を可能にする。このことは、力の伝達が、特にいくつかの固定の反転ローラによって行われ得るので、前記コンベヤベルトの駆動を大いに簡単にする。
【0016】
前記長さの調整が可能なコンベヤベルトの遷移部と、装置の始まりの部分及び終端部とに、センサの形態の感知手段が、配置されている。前記感知手段は、搬送される物品の実際の数を検知することを可能にする。この結果、前記コンベヤベルトと前記物品との間の最小限の相対的な移動によって、グループへの正確な配置が、緩衝部を形成する前に物品が取り除かれた場合でも、もしくは追加された場合でも、常に保証される。
【0017】
この装置は、ベルトB4によって物品を送り出さないで、個々の堆積物を、所定の時間だけ、ベルトB2及びB3に連続して受け入れることが可能である。このことは、故障によって下流のステーションが物品を受けることができず、同時に上流のステーションが装置に物品を供給し続けている場合に、求められ得る。この場合、ベルトB2、B3は、緩衝機能を果たす。
【0018】
本発明に基づく堆積装置は、包装されていない加工済みのチーズを堆積及びフォーマットするために、使用される。コンベヤベルトによって、包装されていない個々の被堆積物が、特定の速度とサイクル時間とで、堆積装置に供給される。この装置の第1の部分では、製品の堆積物が、個々の被堆積物によって形成される。そして、製品の堆積物は、トータルパッケージ中に配置されて、トータルパッケージは、パッキングマシンの正確な位置に、搬送され得る。前記堆積装置は、複数の被堆積物の高さ及びフォーマットのサイズが、変更の必要なく、制御パネルに予め設定され得るように、構成されている。全体の動作がただ1つの制御パネルによって、果たされ得る。すべての故障及び/もしくは報告が、パネル上に表示され得る。
【0019】
従来使用されている堆積クロスに代わって、複数の被堆積物を同時に移動させ得る堆積ホイールが、堆積のために使用され、かくしてサイクル時間が増加する。センサが、供給される個々の被堆積物の速度と距離とを測定し、堆積の速度が、前記堆積装置に到達する個々の被堆積物の周波数に対して調整されることを可能にすることが、有効である。2つの堆積ホイールが直列に接続されている配置が、特に好ましい。この配置では、供給された個々の被堆積物が、搬送方向の前方にある少なくとも1つの堆積ホイールによって、特に90度だけ持ち上げられて、前記少なくとも1つの後方の堆積ホイールに設けられている接触面に供給される。所望の数の個々の被堆積物が、前記接触面に配置されると、かくして形成された所定のサイズの個々の堆積物として、前記少なくとも1つの後方の堆積ホイールによって、特に90度だけ再度回転され、トータルパッケージを形成するためのモジュールの第1のコンベヤラインに供給される。
【0020】
基本的に、前記堆積モジュールは、いかなる数のユニットから成る個々の堆積物も、高速で形成することが可能である。この結果、これの使用は、本発明を制限せず、本発明に基づくトータルパッケージの形成から独立して使用され得る。
続いて、図1乃至図4で、実施形態が、より詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、堆積装置を示す図である。
【図2】図2は、堆積モジュールの詳細図である。
【図3】図3は、トータルパッケージを形成するためのモジュールを示す図である。
【図4】図4は、2つの平行な堆積装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、堆積を形成するためのモジュール1と、トータルパッケージを形成するためのモジュール2とを有する堆積装置の全体を示している。最初に、配置する個々の被堆積物4を分離する空間制御部3を有する配置ステーションがある。搬送方向(矢印A)に、前記個々の被堆積物4は、第1の堆積ホイール5で持ち上げられて、この第1の堆積ホイールによって、第1の緩衝部6に直立するように配置される。この緩衝部は、製品の堆積物を形成する複数回の堆積の間に、横方向の動作を有する。ベルト上で、直立し互いに当接した個々の被堆積物4が、リフター7に供給され、そして第2の堆積ホイール8に搬送されて、この第2の堆積ホイールによって、前記堆積モジュール1のコンベヤベルト9に配置される。前記モジュール2の第1のコンベヤベルトB1が、個々の堆積物10と称される製品の堆積物を、緩衝部11を形成するために第2のコンベヤベルトB2と第3のコンベヤベルトB3とに、そして、トータルパッケージの形成12のための第4のコンベヤベルトに、それぞれ搬送する。図示されている例には、4つの製品の堆積物(「個々の堆積物」)10から成るトータルパッケージ13が示されている。
【0023】
図2は、速度Vで搬送方向(矢印A)に物品を供給される堆積モジュールの詳細図である。この堆積モジュールは、個々の被堆積物4を配置するために、前記堆積ホイール5の前方に設けられている第1の位置センサP1を有している。この堆積ホイール5は、一定の速度nで動く。この詳細図は、更なる留意点を有している。搬送方向の前記堆積ホイール5の後ろに、圧縮空気によって駆動されるリフター14が図示されており、このリフター14は、製品の堆積物の形成15の時に、コンベヤベルト9から個々の被堆積物4を持ち上げる。前記製品の堆積物を回転させる前記堆積ホイール8は、断続的な速度nを有している。これの回転によって、前記堆積ホイール8は、この例では3つの個々の被堆積物4から成る前記製品の堆積物を受け、これらを面16に配置する。この回転の更なる進行で、前記堆積ホイール8は、前記製品の堆積物を、コンベヤベルト9上に戻して配置し、このコンベヤベルト9上で、前記製品の堆積物は、個々の堆積物10として搬送され続ける。
【0024】
「堆積ホイール」という用語は、この出願の意味では、特に2つの平行な、同期した、同じ形状のホイールを示している。これら堆積ホイールの各々は、前記コンベヤベルトの横に接しており、これら両堆積ホイールは、基本的に歯付ホイールの形状であり、個々の被堆積物4もしくは複数の被堆積物のためにそれぞれ構成された接触面、即ち支持面を有している。前記回転の進行で、前記それぞれの接触面は、支持面となる。
【0025】
図3は、次に説明される留意点と、4つのコンベヤベルトB1乃至B4とを有するトータルパッケージを形成するためのモジュール2を示している。わずかに見えている前記ベルト9(図2)の端部で、個々の堆積物10が供給されることが、判る。位置センサP3が、固定の反転ローラ17を有している第1のベルトB1への堆積物の進入を、監視している。重要な特徴は、ベルトB1の反転ローラ19と、ベルトB2の反転ローラ20とを位置付けるための、第1の電気機械的に移動可能であり且つ調整可能なスライドの形態の、第1の移動可能な遷移部18である。更に、前記調整可能なスライド18は、位置センサP4を有している。この結果、コンベヤベルトB1、B2は、互いに当接している個々の堆積物10によって緩衝堆積物21を形成するように、調整可能な搬送距離と互いに異なる速度とを有している。不活性の調整可能なスライド22が、前記ベルトB1、B2のためのクランピング機構として設けられている。
【0026】
ベルトB2の終端部とベルトB3の始まりの部分とには、一定の位置23がある。更に、第2の移動可能な遷移部24を成している第2の電気機械的に移動可能且つ調整可能なスライド24が、ベルトB2の反転ローラ25とベルトB3の反転ローラ26とを位置付けるために、設けられている。この調整可能なスライド24は、位置センサP5を有している。また、この場合、不活性の調整可能なスライド27が、前記ベルトB3、B4のためのクランピング機構として、設けられている。前記ベルトB4のエンドローラ28が、取り付けられている。前記第3のコンベヤラインの一端部が、位置センサP6によって監視されている。前記ベルトB4では、位置センサP6の前方に、前記緩衝堆積物21から分離された、合計4つの互いに当接した個々の堆積物10から成る所定のトータルパッケージ13が、配置されている。前記位置センサのそれぞれは、前記個々の堆積物10と、前記緩衝堆積物21と、前記トータルパッケージ13との正確な位置決定を容易にするために、好ましくは前記個々のコンベヤラインの遷移部の中心に、即ち、ちょうど前記2つの移動可能な反転ローラの間に、好ましくは配置されている。
【0027】
以下に、前記堆積モジュール1の機能の代表的な説明が、為される。個々の被堆積物4の第1の供給の前に、前記堆積モジュール1は、好ましくは開始位置にある。この開始位置では、連続した前記コンベヤベルト9のコンベヤ速度VBSが、前記個々の被堆積物4を供給するコンベヤラインのコンベヤ速度Vに対応しており、かくして、前記コンベヤラインからコンベヤベルト9への遷移部で、前記個々の被堆積物4の圧縮を防ぐ。前記堆積ホイール5は、静止位置にあり、周知の出口角度dを有している。前記第2の堆積ホイール8に設けられている接触面16が、コンベヤベルト9に直交して位置付けられており、前記リフター14は、下側の位置にある。
【0028】
前記個々の被堆積物の厚みと個々の堆積物当たりの個々の被堆積物の数とが、パラメータとして調整され得る。前記堆積モジュール1と前記トータルパッケージを形成するモジュール2との調整は、好ましくは、相互の中央制御システムによって調整されて、読み取られる。
【0029】
前記個々の被堆積物4を設置する機能に関して、入ってくる個々の被堆積物4が、前記堆積ホイール5の支持面、この場合の支持端部によって持ち上げられた時に、前記堆積ホイール5の接触面、この場合の停止端部に到達することが、重要である。持ち上げる行程の間に、前記堆積ホイールは、設定速度(nominal speed)nを有する。
【0030】
その後、前記堆積ホイール5の速度の同期化の段階(phase)が、次に入ってくる個々の被堆積物4に対する出口角度δと、前記コンベヤ速度VBSと、所定の間隔ds1とに応じて、開始される。前記間隔ds1は、前記位置センサP1によって決定される。前記間隔ds1に対する設定の間隔は、前記個々の被堆積物4がそれぞれより早く、もしくはより遅く到達するように、オフセットされた入口ごとに変えられ得る。
【0031】
前記出口角度δと前記コンベヤ速度VBSとが、連続した製造の間、一定であるので、同期化は、前記入ってくる個々の被堆積物4が、前記間隔ds1で離間されている前記位置センサP1に到達する時点によって、異なる。
【0032】
前記入ってくる個々の被堆積物4の位置は、前記位置センサP1によって感知される。これが、結果として、前記同期化の段階の開始時の前記個々の被堆積物4の間隔となる。この間隔が、前記設定の間隔に対応する場合、前記堆積ホイール5は、一貫して駆動し続け、より短いもしくはより長い間隔が、前記堆積ホイール5の速度を加速、もしくは減速することによって、調整される。
【0033】
同期化が果たされると、前記第1の個々の被堆積物4が、受けられ、堆積の行程が、製造時に前記個々の被堆積物4を連続して持ち上げるように、前記堆積ホイール5で一定の速度nで続行する。
【0034】
第1の個々の被堆積物4が持ち上げられて位置センサP2(図示されていない)に到達するとすぐに、前記個々の被堆積物4が前記堆積ホイール8の前記接触面16に到達するまでの時間が、算出される。この場合、算出するパラメータは、前記第2の位置センサP2によって算出されるコンベヤ速度VBSと間隔ds2とを含む。
【0035】
この時、前記堆積ホイール2の接触面が、コンベヤベルト9に直交して位置付けられていることを確実にすることが、有効である。直交していない場合、それぞれ修正が為されなければならない。
【0036】
前記算出された時間が経過すると、前記第1の個々の被堆積物4が、前記堆積ホイール8の前記接触面16に到達する。そして、前記第1の個々の被堆積物4は、前記リフター14によって持ち上げられ、保持される。このことが、前記個々の被堆積物4が前記コンベヤベルト9によって損なわれることを防ぐ。さもなければこのコンベヤベルト9は、前記個々の被堆積物4の下を引きずって進む。第2の持ち上げられた個々の被堆積物4が前記位置センサP2に到達するとすぐに、この個々の被堆積物4が前記第1の個々の被堆積物4に当接するまでの時間が、算出される。この行程で、前記間隔ds2が、既に当接している前記個々の被堆積物4の厚みだけ、減じられる。
【0037】
前記第2の個々の被堆積物4が前記リフター14に到達する直前に、このリフター14は、前記第2の個々の被堆積物4を受けて持ち上げ得るように、下方に移動する。前記算出された時間が経過すると、前記リフター14は、再び上昇する。この行程は、最後から2番目の個々の被堆積物4が前記リフター14によって持ち上げられるまで、繰り返される。
【0038】
複数の被堆積物の最後の個々の被堆積物4が、前記最後から2番目の個々の被堆積物4に当接するとすぐに、それまでアイドル状態であった堆積ホイール8が、45度だけ回転される。この目的のために、前記堆積ホイールの速度nは、前記複数の被堆積物が前記堆積ホイール8上で動いてしまうのを防ぐように、可能な限り遅く選択されなければならない。しかしながら、次に到達する個々の被堆積物4が、前記堆積ホイール8と衝突しないように注意しなければならない。この行程は、各後続の複数の被堆積物の形成15のために、繰り返される。
【0039】
遅くとも、前記第2の複数の被堆積物が移動された後に、完全に形成された複数の被堆積物が、前記堆積ホイール8の45度の更なる回転ごとに、コンベヤベルト9に配置される。このコンベヤベルト9上に運ばれる前記複数の被堆積物は、個々の堆積物10であり、前記個々の堆積物10は、更なる行程で、前記所定のトータルパッケージ13を形成する。
【0040】
前記堆積ホイール8は、前記次に到着する個々の被堆積物4が前記間隔ds2を進む前に、45度回転されなければならない。前記被堆積物の異なるディメンションに応じて、前記堆積ホイール8が、前記次に到達する個々の被堆積物4との衝突を防ぐために、最初に、平均速度nより速く回転されなければならないかどうか、即ちどのくらい時間をかけて回転されなければならないかが、判断されなければならない。
【0041】
次に、前記トータルパッケージの形成のためのモジュール2の機能が、例によって説明される。
コンベヤベルトB1が、上流の堆積装置1から前記個々の堆積物10を受けることと、これを所定の間隔を空けて配置することとを、果たす。このことは、いくつかの重要な関連を含む。互いに連続した個々の堆積物10間の間隔が短いほどに、トータルパッケージの形成のためにより低速の速度が求められ、コンベヤベルトB1に取着する個々の堆積物10がより多くなるか、コンベヤベルトB1がより短くなる。このことは、コンベヤベルトと、これの長さを調整するための速度とに、当てはまる。
【0042】
トータルパッケージの形成の開始時に、以下のパラメータ、即ち、前記個々の堆積物10の長さIと、前記コンベヤベルトB1上の前記個々の堆積物10間の所望の間隔aB1と、前記到達する個々の堆積物10のサイクル時間fMS1とが、認知され、調整されなければならない。
【0043】
前記コンベヤベルトの長さIB1は、以下に説明される前記コンベヤベルトの所定の長さIB2に基づいて調整される。コンベヤベルトの長さは、本出願の意味では、上で前記それぞれのコンベヤベルト上の個々の堆積物10が搬送されるコンベヤラインの、可変の長さのことである。
【0044】
供給(コンベヤベルトB1)
既知のパラメータI、aB1、fMS1によって、前記速度VB1を算出及び調整することが可能である。前記個々の堆積物10が前記コンベヤベルトB1に正確に搬送されるために、更なる処置が為されるべきではない。サイクル時間fMS1が、一定である場合、VB1は、一定であり、且つVBSより低速である。前記位置センサP3で記録された前記個々の堆積物10によって、前記サイクル時間fMS1が、いかなる時点でも算出され得、かくしてVB1に合わせられ得る。前記コンベヤベルトB1の搬送機能は、これ自体の長さの調整はしないが、前記コンベヤラインを変えることによって前記個々の堆積物10を相互に当接させる。コンベヤベルトB1の端部をコンベヤベルトB2に機械的に接続するために、IB1は、常にIB2と同じだけ調整される。この結果、前記コンベヤベルトIB1、IB2の合計の長さが、一定に保たれる。
【0045】
緩衝(コンベヤベルトB2)
コンベヤベルトB2上で、コンベヤベルトB1から搬送される前記個々の堆積物10は、間に空間を設けないで、緩衝堆積物21に配置される。そして、所定のトータルパッケージ13が、この緩衝堆積物21から分離される。緩衝堆積物21を形成することによって、上流のマシン部分のうちの1つ、もしくは下流のパッケージマシンで、一時的な変化もしくは故障を調整することが特に可能である。
【0046】
トータルパッケージを形成する工程12を開始する前に、前記個々の堆積物10の長さIと、前記コンベヤベルトB4から前記パッキングマシンに搬送される前記個々の堆積物10のサイクル時間fMS4とが、VB2を算出するために認知され、調整されなければならない。通常は、計算式、fMS=fMS1+fMS2が、当てはまる。前記コンベヤベルトB2、B3のコンベヤラインの相互の長さが、特に、前記コンベヤベルトB1、B2上の所定数の個々の堆積物10に応じた所定値に、もしくは、前記コンベヤベルトB1とコンベヤベルトB2、B3との合計の長さに応じた値(the proportionate value of the total length)に、調整される。更なるパラメータが、前記緩衝堆積物21の始まりの部分から前記位置センサP4までの間隔XB2と、前記コンベヤベルトB1の方向に前記調整可能なスライド18の、緩衝のための個々の堆積物10を「集める(collecting)」時の速度VIB1/2と、VB1より低速な速度VB2とを、特に含み得る。
【0047】
既知のパラメータI、fMS4によって、前記速度VB2が算出され、調整される。個々の堆積物10が前記位置センサP4に到達するとすぐに、コンベヤベルトB2の前記コンベヤラインは、前記個々の堆積物10の端部が前記位置センサP4を前記間隔XB2だけ通るまで、コンベヤベルトB1の方向に、VIB1/2で、伸長される。その後、前記コンベヤベルトの長さの調整は、コンベヤベルトB2の方向に、前記コンベヤベルトの速度VB2に同期して、駆動される。この工程で、VIB1/2は、VB2と同じである。この結果、前記間隔XB2は、VB2でのコンベヤベルトB2の動きに関係なく、一定に保たれる。前記間隔XB2は、前記コンベヤベルトの同期した長さの調整が行われる前に、前記個々の堆積物10の表面が、前記第2のコンベヤベルトB2の上に置かれることを、保証する。好ましくは、前記間隔XB2は、前記反転ローラ20の半径に対応する。コンベヤベルトB1上で搬送される次の個々の堆積物10が、前記位置センサP4に到達すると、VB2に同期した前記コンベヤベルトの長さの調整の動きが、停止される。すぐに、コンベヤベルトB1の方向の前記コンベヤベルトの長さの調整の別の動きが、前記個々の堆積物10の端部が前記位置センサP4を前記間隔XB2だけ通過するまで、VIB1/2で行われる。このようにして、前記個々の堆積物10は、隙間なく次々とつなぎ合わされて、前記緩衝堆積物21を形成する。そして、前記コンベヤベルトの長さの調整は、前記コンベヤベルトB2の方向に、前記コンベヤベルトの速度VB2に同期して再度駆動され、前記速度VIB1/2と速度VB2とは、再び同じになる。
【0048】
周波数(frequencies)fMS1と周波数fMS4とが同じである場合、コンベヤバンドの長さIB2が、多くても前記堆積物の長さIだけ変わり、前記緩衝堆積物21によって形成された緩衝部が、基本的に一定(常態)に保たれる。fMS1がfMS4を上回る場合、前記コンベヤラインの長さIB2、IB3が、徐々に長くなり、前記緩衝部が、充填される(例えば前記パッキングマシンの故障の場合)。周波数fMS1が、fMS4より低い場合、前記コンベヤラインの長さIB2、I3は、徐々に減じられ、前記緩衝部は、空になる(例えば、コンベヤベルトB1の手前での故障の場合)。
【0049】
コンベヤベルトB1の方向の前記コンベヤベルトの長さの調整の速度VIB1/2は、自由に予め設定され得るパラメータである。この値は、先の個々の堆積物10にぶつかる時の、コンベヤベルトB1と個々の堆積物10との間でのスリップに、影響を与える。VIB1/2が高いほどこのスリップが小さくなり、前記個々の堆積物が圧縮されなくなる。VIB1/2が低いほど、前記スリップが大きくなり、前記個々の堆積物がより圧縮される。VIB1/2がVIB1/2maxより高い場合、緩衝部の形成工程の間に、前記個々の堆積物10間に隙間が生じる。
【0050】
前記個々の堆積物10の搬送の間に生じる前記第1のコンベヤベルト1のVB1と前記調整可能なスライド18のVIB1/2との速度の差が、特に前記個々の堆積物の表面が損なわれるのを防ぐように、作用する。好ましくは、このような速度の差は、前記個々の堆積物10のコンベヤベルトB1への取着が、前記反転ローラ19を通る間に、前記個々の堆積物10の不活性によって解除(overcome)されるように、選択されなければならない。
【0051】
トータルパッケージの形成(コンベヤベルトB3)とトータルパッケージの搬送(コンベヤベルトB4)
後続の搬送を含む前記トータルパッケージの形成12は、コンベヤベルトB3とコンベヤベルトB4との間の緊密な相互作用を要する。前記コンベヤベルトB3は、個々の堆積物10がコンベヤベルトB2によって供給されるのに従って、これら個々の堆積物10を受け、一定の緩衝堆積物21を形成する。前記トータルパッケージ13は、それぞれ異なる速度VB3、VB4のコンベヤベルトB3、B4によって、これら2つのコンベヤベルト間の搬送距離の調整を含めて、形成される。前記所定のトータルパッケージ13を搬送する工程の間、前記コンベヤベルトB2、B3の速度は、前記緩衝堆積物21の断絶もしくは圧縮を防ぐように、互いに同じである。
【0052】
前記トータルパッケージの形成12の前に、前記コンベヤラインの長さIB3は、前記コンベヤベルトB3の方向の可能な移動距離ΔIB3/4が、前記所定のトータルパッケージ13の長さIよりわずかに長くなるように、初期値IB3(0)に調整される。コンベヤベルトB4は、VB3に対応するVB4の速度で動作する。このことは、トータルパッケージ13がコンベヤベルトB4に配置されていない場合にのみ当てはまり、それ以外の場合は、VB4の値は0である。
【0053】
以下のパラメータ、即ち、前記個々の堆積物10の長さIと、トータルパッケージ13あたりの個々の堆積物10の数から算出される前記トータルパッケージの長さIと、前記コンベヤベルトの速度VB3=VB2とが、認知され、もしくは調整されなければならない。前述のように、VB4は、トータルパッケージの形成の間、VB3と同じでなければならない。
【0054】
前記コンベヤベルトの長さIB3は、最初の個々の堆積物10が前記位置センサP5に到達するまで、IB3(0)で変化されずに保たれる。遅くとも、この時点で、場合によってはコンベヤベルトB4に配置されているトータルパッケージ13が、下流のパッケージマシンに搬送されなければならず、前記コンベヤベルトの速度VB4は、VB3とVB2とに、再び対応していなければならない。
【0055】
前記最初の個々の堆積物10が前記位置センサP5に到達するとすぐに、コンベヤベルトB3は、前記所定のトータルパッケージ13の端部が前記位置センサP5に到達したと算出されるまで、可能な限り迅速に、VIB3/4で、前記コンベヤベルトB3の方向に伸長されて、即ち、前記遷移部24が、前記所定のトータルパッケージ13と残りの緩衝堆積物21との間のインターフェースのところに、正確に配置される。この点に関して、速度VIB1/2に対して前述された同じ原理が、当てはまる。そして、前記コンベヤベルトB4は、ほぼVB3を超える速度VB4へと、即座に加速される。前記コンベヤベルトの長さの調整は、コンベヤベルトB4の方向に、VB4=VIB3/4=VB3で駆動され、IB3が、調整された初期値IB3(0)に戻る。前記速度VB3は、この場合、変わらずVB2に対応する。
【0056】
この結果、前記所定のトータルパッケージ13は、前記残りの緩衝堆積物21から分離され、コンベヤベルトB3から独立したコンベヤベルトB4上に移動され得る。前記コンベヤベルトの残りの長さの調整のために、間隔が、前記緩衝堆積物21の前端部29と前記位置センサP5との間に、搬送方向Aに、形成されている。所定のトータルパッケージ13が位置センサP6に到達するとすぐに、コンベヤベルトB4は、停止される。前記下流のパッキングマシンが前記トータルパッケージ13を受ける用意ができている時のみ、前記所定のトータルパッケージ13が、搬送される。この場合、前記搬送速度VB4は、前記トータルパッケージ13の表面がこの搬送工程の間に圧縮もしくは伸長されないように、前記パッキングマシンに対応しなければならない。
【0057】
この搬送は、遅くとも緩衝堆積物21が前記位置センサP5に再度到達した時に、完了されていなければならない。前記所定のトータルパッケージ13がこの時点で搬送されていない場合、コンベヤベルトB3とB2とは、停止されなければならず、また、前記緩衝部が、増やされなければならない。
【0058】
選択された速度VIB3/4とVB4とが高速であるほどに、前記所定のトータルパッケージ13が前記パッケージマシンへとサイクルに従って繰り返し搬送されるための時間が、より多く残る。
【0059】
本発明の更なる構想は、このような堆積装置を、2つ、平行に、互いに隣接して配置することを含む。このような平行な動作が、図4に示されている。平行な堆積装置が、種々の方法で装填されて制御される場合、このような装置によって、固体の物品による幅広い製品の堆積物の形成が、基本的に可能である。最後に、堆積物は、最終的な製品に組み合わされる。このことは、前記製品の堆積物の高さに対して、大きな可変性を与える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤベルト上でコンベヤラインに沿って搬送される、互いに当接し、同サイズの、特に食品によって形成された所定の数の個々の堆積物(10)から成るフォーマットされたトータルパッケージ(29)を形成するための方法において、
第1のコンベヤベルト(B1)上の前記個々の堆積物(10)が、緩衝ラインを形成しており搬送方向でこの第1のコンベヤベルト(B1)に隣接している第2のコンベヤベルト(B2、B3)に、互いに所定の間隔を空けて、所定の速度VB1で供給されることと、
前記個々の堆積物(10)が、前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)の始まりの部分で、互いに当接している個々の堆積物(10)から成る緩衝堆積物(21)へと堆積され、これら緩衝堆積物(21)が、前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)上で、VB1より低速の速度VB2で搬送されることと、
前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)の一端部で、トータルパッケージ(29)が、送り出し用の(discharging)コンベヤベルト(B4)によって前記緩衝堆積物(21)から分離され、このコンベヤベルト(B4)は、前記緩衝堆積物(21)からの分離工程の間に、VB2より高速の速度VB4を有することと、
遷移部(18、24)が、前記コンベヤベルト(B1、B2、B3、B4)間に配置されており、前記遷移部は、前記個々の堆積物(10)の堆積及び/もしくは分離の工程の間に、搬送方向(A)に移動されることとを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記コンベヤベルト(B1、B2、B3、B4)の前記遷移部(18、24)は、前記搬送方向(A)に同期して移動される複数の反転ローラ(19、20、25、26)をそれぞれ有しており、このような移動は、関連する前記コンベヤベルトのコンベヤラインの長さを変えることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
個々の堆積物(10)の各々は、食品、特に包装されていない加工済みチーズのスライスから成る、スライスされており前記コンベヤベルトに取着されている製品の堆積物を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記個々の堆積物(10)は、前記第1のコンベヤベルト(B1)に到達する前に、堆積装置(1)によって、個々の被堆積物(4)から形成されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1に記載の方法。
【請求項5】
前記個々の堆積物(10)を緩衝堆積物(21)に集める時に、前記第1の移動可能な遷移部(18)は、個々の堆積物(10)がこの遷移部を通過するまで、前記搬送方向(A)の反対方向に移動されることと、
この第1の移動可能な遷移部(18)は、前記第1のコンベヤベルト(B1)上で搬送される更なる個々の堆積物(10)がこの第1の移動可能な遷移部(18)に到達するまで、続いて搬送方向(A)に移動され、この搬送方向(A)の移動の間に、前記第1の移動可能な遷移部(18)の移動速度(VIB1/2)が、前記緩衝堆積物(21)の速度VB2と同じであることとを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1に記載の方法。
【請求項6】
前記緩衝堆積物(21)から所定のトータルパッケージ(29)を分離するために、前記第2の移動可能な遷移部(24)は、前記所定のトータルパッケージがこの遷移部を通過するまで、前記搬送方向(A)の反対方向に移動されることと、
この第2の移動可能な遷移部(24)は、所定のサイズの前記トータルパッケージ(29)がこの第2の移動可能な遷移部(24)を通過するとすぐに、搬送方向(A)に移動されることとを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1に記載の方法。
【請求項7】
所定のトータルパッケージ(29)が分離された後、前記第2の移動可能な遷移部(24)は、最初の位置に戻ることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記個々の堆積物(10)は、いくつかの個々の被堆積物(4)によって形成されており、設置位置に到達する前記個々の被堆積物(4)は、これら到達する個々の被堆積物(4)をそれぞれ捉える第1の堆積ホイール(5)によって持ち上げられ、持ち上げられた個々の被堆積物(4)は、個々の堆積物(10)へと堆積され、前記個々の堆積物(10)は、第2の堆積ホイール(8)によって設置位置へと移動されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の堆積ホイール(5)の速度(n1)は、コンベヤベルト(9)上に到達する前記個々の被堆積物の間隔と同期することと、前記第2の堆積ホイール(8)は、断続的な速度(n2)を有することとを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
フォーマットされたトータルパッケージ(29)を形成するための、特に、請求項1乃至9のいずれか1に記載の方法を実施するための装置であって、この装置は、特に食品から成る個々の堆積物(10)を搬送するための第1のコンベヤベルト(B1)と、搬送方向に後続の第2のコンベヤベルト(B2、B3)とを、有しており、
第1の遷移部(18)が、前記第1のコンベヤベルト(B1)と前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)との間に配置されている、装置において、
前記第1の遷移部(18)は、前記搬送方向(A)に対して移動可能得あり得、この移動は、前記第1のコンベヤベルト(B1)と前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)との前記コンベヤラインの長さを変えることを特徴とする、装置。
【請求項11】
個々の堆積物(10)が前記遷移部(18)を通過する時に、前記遷移部(18)は、前記搬送方向(A)の反対方向に移動し、次の個々の堆積物(10)が前記遷移部(18)に到達するまで、この遷移部(18)は、搬送方向(A)に移動される、手段によって特徴付けられている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)に後続する第3のコンベヤベルト(B4)を搬送方向(A)に有しており、
第2の移動可能な遷移部(24)が、前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)と前記第3のコンベヤベルト(B4)との間に配置されている、トータルパッケージ(29)を分離するための手段によって特徴付けられている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2のコンベヤベルト(B2、B3)は、一定の位置(23)によって互いに接続されている2つのベルトを有していることを特徴とする、請求項11又は12に記載の装置。
【請求項14】
前記個々の堆積物(10)の位置が、センサ(P4、P5)によってそれぞれの前記遷移部(18、24)で検出されることを特徴とする、請求項11乃至13のいずれか1に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の遷移部(18)と第2の遷移部(24)とは、それぞれ電気機械的に移動可能であり且つ調整可能なスライドによって形成されており、
前記スライドは、平行に配置されている2つの反転ローラ(19、20、25、26)を、互いに接続しており、
前記反転ローラは、前記コンベヤベルト(B1、B2、B3、B4)のそれぞれの端部に配置されていることを特徴とする、請求項11乃至14のいずれか1に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−520211(P2012−520211A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553407(P2011−553407)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/052868
【国際公開番号】WO2010/102963
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(511141630)
【氏名又は名称原語表記】Hochland SE
【住所又は居所原語表記】Kemptener Strasse 17, 88178 Heimenkirch, Germany
【Fターム(参考)】