説明

フォーリーカテーテル収集システム

本開示は、ドレナージシステム管腔の無菌状態を損なうことなく、ドレナージバッグの取外しおよび再接続を可能にできるフォーリーカテーテル収集システムを対象とする。収集システムは、チュービング要素(16)を有し、チュービング要素(16)は、フォーリーカテーテルの挿入端から遠いチュービング要素(16)の端部に連結するドレナージ弁(18)を含む。チュービング要素(16)に連結するドレナージ弁(18)は、カテーテルドレナージの開口位置から閉鎖位置へ移動可能である。収集システムはまた、ドレナージバッグ(20)であって、ドレナージバッグ(20)に連結した第1コネクタ要素(24)を有する、ドレナージバッグ(20)を含み、第2コネクタ要素(26)は、ドレナージ弁(18)に連結する。第2コネクタ要素(26)は、第1コネクタ要素(24)に係合するようになっている。収集システムはさらに、ドレナージ弁(18)がカテーテルドレナージ開口位置に配設されると、係合状態でコネクタ要素(24,26)を維持する保持要素(28)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、患者の膀胱からの尿のドレナージを行うのに適したカテーテルおよびドレナージ収集システムに主に関し、より詳細には、収集システムルーメンの無菌性を信頼性良く維持するフォーリー(留置)カテーテル収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
フォーリーカテーテルの使用後に感染症が発生した場合、医療面において大きな負担となることが、医療専門家の間で高く認識されている。臨床研究によれば、現在のカテーテルドレナージシステムにおけるこのような感染のうち恐らくは35%は、ドレナージシステムルーメンに細菌が侵入したことに起因していと示されている。いったん細菌がドレナージシステムのルーメン内に侵入してしまうと、当該細菌は、カテーテルのルーメンの上を動いて患者の膀胱内に容易に移動可能となる。
【0003】
ドレナージシステムルーメン内への細菌侵入という繰り返される問題に起因して、ルーメンの無菌性を保護することが可能なドレナージシステムへの大きな要求が、長きにわたって満たされていないままである。この問題は、ドレナージバッグからの尿排出時に頻繁に発生することが分かっている。しかし、留置されているカテーテルからドレナージバッグを接続解除することが望まれる患者の移動時において、ドレナージシステムルーメン内への細菌侵入を回避することも困難となっている。
【0004】
現在利用可能となっているフォーリーカテーテル用ドレナージシステムは典型的には、ドレナージチュービング部と、ドレナージバッグとを含む。ドレナージチュービング部は、フォーリーカテーテルのドレインハブに単純接続される。ドレナージバッグは、ドレナージ出口を有する。ドレナージ出口は、開口および閉口することが可能である。これらの現行のシステムにおいて、細菌が外部環境からドレナージシステムルーメン内へと侵入した後に最終的に膀胱内に侵入する事態を回避することが望まれている。現行のシステムの場合、通常は細菌汚染を防ぐように閉口されているものの、カテーテル留置時において日常的に遭遇する2つの別個かつ重要な状況においては、細菌侵入を防ぐことができない。
【0005】
すなわち、細菌汚染の発生する状況として、フォーリーカテーテルとドレナージチュービングとの間の接続が破壊された状況と、ドレナージバッグから尿を排出して再貯留できるようにする状況とがある。これらの状況それぞれにおいて、通常時は閉口状態となっているフォーリーカテーテル用ドレナージシステムが外部環境に対して開口して、その結果、当該システムに細菌が侵入可能となる。それにもかかわらず、上記のような状況下において、システム開口時にも汚染が侵入しないよう、高度な訓練および集中力を以て看護が行われることで、ドレナージシステムの汚染を防ぐことが可能になる。
【0006】
残念なことに、このような高度な訓練および集中力を以た看護は、多くの患者ケアの場合には利用することが不可能である。その結果、フォーリーカテーテルドレナージシステムのルーメンの汚染が常態となっている。このような汚染が発生すると、細菌が膀胱に到達し、患者に尿路感染が発生する可能性が高くなる。
【発明の概要】
【0007】
よって、本開示は、ドレナージバッグの取り外しおよび再接続時におけるドレナージルーメンの無菌性を保証するフォーリーカテーテル収集システムに関する。前記収集システムは、チュービング要素を含む。前記チュービング要素の端部は、前記フォーリーカテーテルの挿入端部から遠隔位置にある。前記フォーリーカテーテルの挿入端部は、ドレナージ弁を含む。前記ドレナージ弁は、前記カテーテルから尿が流れないように、開口カテーテルドレナージ位置から閉口位置へと移動することが可能である。前記収集システムは、ドレナージバッグも含む。前記ドレナージバッグは、前記ドレナージバッグと関連付けられた第1コネクタ要素と、前記ドレナージ弁と関連付けられた第2コネクタ要素とを有する。
【0008】
より詳細には、前記第2コネクタ要素は、前記第1コネクタ要素とかみ合い封止係合するように適合される。前記収集システムは、保持要素をさらに含む。前記保持要素は、前記ドレナージ弁が前記開口カテーテルドレナージ位置に配置された際、前記コネクタ要素をかみ合い封止係合状態において保持する。
【0009】
前記システムの設計については、前記コネクタ要素を係合解除するには、前記第2コネクタ要素中の封止要素を第1の位置から第2の位置へと移動させることまたは前記契合解除により前記第2コネクタ要素中の封止要素が第1の位置から第2の位置へと移動するような設計である。前記第2の位置に来ると、前記ドレナージシステムルーメンが封止される。
【0010】
さらに、前記第2コネクタ要素の設計については、前記第1コネクタ要素をかみ合い封止係合の状態で受容する表面が(例えば、殺菌用流体による清拭または殺菌用流体中への浸漬により)無菌化が可能なように容易に利用可能であるような、設計である。
【0011】
前記システムは、前記ドレナージシステムルーメンの無菌性を保証するように、容易に利用可能であることを意図する。この目的を達成するために、前記ドレナージバッグは、従来の排出弁を持たない。その代わりに、前記ドレナージバッグは高価ではないため、1回使用した後に廃棄することが可能である。この点について、前記ドレナージバッグは、排出弁を持たない代わりに、例えば排出支援のために引き裂き可能であるか、または、最大限でも廉価な単回用途用の排出弁である。
【0012】
ドレナージバッグが満杯になり内容物の排出が必要担った場合における第1のステップとして、前記コネクタ要素の係合解除がある。前記係合解除の結果、上述したように、必然的に前記システムドレナージルーメンが閉口される。その後、この接続解除されたバッグをトイレに持ち込み、内容物を排出することができる。使用後のバグは廃棄する。次に、第1コネクタ要素を無菌のかみ合い表面と共に有する無菌化されたバッグを新たに準備する。上述したように、前記第2コネクタ要素のかみ合い表面を(例えば清拭によりまたは殺菌用流体中への浸漬により)容易に無菌化する。次に、第1コネクタ要素および第2コネクタ要素を係合させ、封止要素を前記ドレナージ弁が開口する位置まで移動させ、その結果、前記ドレナージチュービングと前記収集バッグとの間の連痛が再開する。その後、前記システムが再度閉口状態となり、前記ドレナージルーメンの全部分は無菌状態のままであり、前記新規の収集バッグ中に自由に尿を排出することが可能になる。
【0013】
一実施形態において、前記チュービング要素は、フォーリーカテーテルのカテーテルチューブを含む。挿入端部から遠隔位置にある前記カテーテルチューブの端部には、ドレナージ弁が設けられる。別の実施形態において、フォーリーカテーテル収集システムは、ドレインハブを有する従来のフォーリーカテーテルの使用を含む。この実施形態において、前記チュービング要素は、別個のチューブである。前記別個のチューブは、第1の端部と、第2の端部とを有する。前記第1の端部は、前記ドレインハブへ永久接続され、前記第2の端部は、前記第1の端部から遠隔位置にあり、ドレナージ弁を含む。
【0014】
前記チュービング要素が別個のチューブである場合、前記チュービング要素の第1の端部は、有刺コネクタを含み得る。前記有刺コネクタは、前記カテーテルのドレインハブへと挿入されるゆうに適合される。前記チュービング要素はまた、ルーメンを有利に持ち得る。前記ルーメンは、その第1の端部から前記ドレナージ弁へと延びて、尿を前記カテーテルから遠位方向へと搬送する。さらに、一実施形態において、前記ドレナージ弁は、開口カテーテルドレナージ位置から閉口位置へと回転して前記カテーテルから尿が流れないようにするように適合された回転弁であり得る。あるいは、前記ドレナージ弁は、バネで留められた封止要素弁であり得る。
【0015】
前記回転弁の構造については、前記弁は好適には、ルーメンを有する。このルーメンは、前記開口カテーテルドレナージ位置においては前記チュービング要素のルーメンと整列され、前記閉口位置においては前記チュービング要素のルーメンとの整列状態から外れる。加えて、前記第2コネクタ要素は、管状セグメントを適切に含む。前記収集システムが完全組み立て状態にある際、前記管状セグメントは、前記チュービング要素のルーメンと整列した状態で配置される。好適には、前記回転弁のルーメンも、前記開口カテーテルドレナージ位置においては前記第2コネクタ要素の管状セグメントのルーメンと整列状態になり、前記回転弁が前記閉口位置に来た際、前記第2コネクタ要素の管状セグメントのルーメンとの整列状態が解除される。
【0016】
さらに、前記保持要素は好適には、前記第1コネクタ要素と係合した位置から前記第1コネクタ要素との係合が解除される位置まで回転するように、前記回転弁と関連付けられる。より詳細には、前記保持要素iは、前記開口カテーテルドレナージ位置において前記第1コネクタ要素と係合し、前記閉口位置において前記第1コネクタ要素との係合を解除する。好適には、前記第1コネクタ要素は、管状セグメントを含む。前記管状セグメントは、前記第2コネクタ要素の管状セグメントとテレスコピック係合するように、同軸に整列されるように適合される。
【0017】
前記保持要素のための第1コネクタ要素および第2コネクタ要素が回転して前記第1コネクタ要素と係合しかつ前記第1コネクタ要素と係合解除できるように前記保持要素のための第1コネクタ要素および第2コネクタ要素の適切な相対的方向付けを促進するために、前記管状セグメントは、楕円断面を持ち得、前記第1コネクタ要素および第2コネクタ要素は、協働するスロットおよび突起部をそれぞれさらに持ち得る。
【0018】
別のバネで留められた弁について、好適にはバネで留められた封止要素が開口位置と封止位置との間で移動可能であるとよい。前記開口位置において、前記バネで留められた封止要素は、収集バッグと関連付けられた第1コネクタ要素の突起部と係合し、これにより、前記バネで留められた弁が前記収集バッグへと接続された際、前記バネで留められた弁を保持する。前記封止位置において、前記収集バッグのコネクタ部が前記バネで留められた封止要素から係合解除されると、バネにより前記バネで留められた封止要素が付勢され、これにより、弁ハウジング上の封止表面を封止係合させて、平坦な外面が得られる。この平坦外な外面は、(例えば清拭することによりまたは殺菌用流体中への浸漬により)容易に無菌化が可能である。
【0019】
本開示のさらに他の利点および機能は、以下の明細書を添付図面と共に参照すれば、明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本開示による、ドレインハブを有するフォーリーカテーテルのための収集システムの平面図である。
【図1A】本開示の別の実施形態による、フォーリーカテーテル収集システムの平面図である。
【図2A】図1のシステムのためのドレナージ弁、コネクタ要素および保持要素の分解斜視図である。
【図2B】図2Aに示す多様な要素を別の角度から見た別の分解斜視図である。
【図2C】図2Aに示す多様な要素を別の角度から見た別の分解斜視図である。
【図3】前記コネクタ要素を前記保持要素によって組み立てて所定維持に保持した様子を示す斜視図である。
【図4】前記ドレナージバッグおよび第1コネクタ要素を前記収集システムの残り部分から外した様子を示す斜視図である。
【図4A】図4と同じ斜視図であり、剥離可能な蓋部を示す。この蓋部は、第1コネクタ要素中の開口部を被覆する。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の図において、先ず図1を参照して、参照符号10は、本開示によるフォーリーカテーテル収集システムを主に示す。図1に示す収集システム10は、チュービング要素16を含む。チュービング要素16は、第1の端部16aを有する。第1の端部16aは、図1に示す従来のフォーリーカテーテル12のドレインハブ14に永久接続される。さらに、チュービング要素16は、第1の端部16aから遠隔位置にある第2の端部16bを有する。第2の端部16bは、ドレナージ弁18を有する。ドレナージ弁18は、前記カテーテルからの尿流出を回避するように、開口カテーテルドレナージ位置から閉口位置へと移動することが可能である。
【0022】
図1Aに示す別の実施形態において、フォーリーカテーテル収集システム10’のチュービング要素16’は、特殊な構成を有するフォーリーカテーテル12’のカテーテルチューブを含む。図1Aから、チュービング要素16’の第1の端部16a’は、特殊な構成を有するフォーリーカテーテル12’の挿入端部を含み、挿入端部16a’から遠隔に配置されたチュービング要素16’の第2の端部16b’は、ドレナージ弁18’を備えることが分かる。よって、フォーリーカテーテル収集システム10および10’のいずれかを従来のフォーリーカテーテル12(図1)と共に用いることも可能であるし、あるいは、フォーリーカテーテル収集システム10および10’のいずれかに特殊な構成を有するフォーリーカテーテル12’(図1A)を含めることも可能である。
【0023】
ここで再度図を参照して1、収集システム10は、ドレナージバッグ20も含む。ドレナージバッグ20は、密閉蓄尿チャンバーを規定する。ドレナージバッグ20は、第1コネクタ要素24を有する。第1コネクタ要素24は、前記密閉蓄尿チャンバーと流体連痛するように関連付けられる。システム10はまた、第2コネクタ要素26を含む。第2コネクタ要素26は、第1コネクタ要素24とかみ合い封止係合するように、ドレナージ弁18と関連付けられる。加えて、図2A〜図2Cに最良に示すように、保持要素28が回転弁18と関連付けられる。
【0024】
図2A〜図2Cと図3とを比較すると、保持要素28は、ドレナージ弁18が前記開口カテーテルドレナージ位置において配置されている際(図3)、コネクタ要素24および26をかみ合い封止係合状態で維持する機能を有することが分かる。保持要素28は、第1コネクタ要素24と係合している位置(図3)から、第1コネクタ要素24との係合が解除される位置(図2A〜図2C)へと回転することが可能である。図2A〜図2Cから分かるように、第1コネクタ要素24は、管状セグメント24aを含む。管状セグメント24aは好適には楕円断面形状をしており、第2コネクタ要素26の管状セグメント26aと同軸に整列してテレスコピック係合するように適合され、その場合、前記管状セグメントも楕円断面形状にすると好適である。
【0025】
管状セグメント24aの内側には、傾斜のついた内部係合面24bがある。係合表面24bは、開口部24cを有する。開口部24cの直径は、管状セグメント24aの直径よりも相対的に小さい。同様に、管状セグメント26aの内側には対応して傾斜のついた内部係合面26bがある。係合表面26bは、開口部26cを有する。開口部26cの直径は、管状セグメント26aの直径よりも相対的に小さい。管状セグメント24bおよび26bの内側のこれらの傾斜のついた内部係合面24bおよび26bは、保持要素28が第1コネクタ要素24と係合する位置まで回転した際、相互に係合して液密密閉部を形成する。加えて、傾斜のついた内部係合面26b上において形状回復可能な弾性材料を設けると好適であり、このような弾性材料により、新規のドレナージバッグ20が取り付けられるたびに液密密閉部が確保される。
【0026】
楕円断面形状を有する管状セグメント24aおよび26aを利用することにより、図3に示すように第1コネクタ要素24との係合可能な位置まで回転可能なように、保持要素28を適切に確実に方向付けることが可能になる。保持要素28は、若干曲線状の平行な2つの指部28aを含む。これら2つの指部28aは、管状セグメント24aの下側の第1コネクタ要素24の対向する側部上の若干曲線状の表面24cと協働して、収集システム10の利用時において、第1コネクタ要素24および第2コネクタ要素26を係合状態に維持する。よって、これらの曲線状の指部28aは、管状セグメント24aの下側の若干曲線状の表面24cによりスライドして係合することが可能であり、これにより、第1コネクタ要素24および第2コネクタ要素26をロック係合状態に維持することができることが理解される。
【0027】
第1コネクタ要素24および第2コネクタ要素26の適切な整列をさらに保証するために、第1コネクタ要素24を、直径方向に対向するスロット24dとと共に設けることができる。これらのスロット24dは、管状セグメント24aの内部に設けられる。管状セグメント24aは、管状セグメント26aの外部にある対応する直径方向に対向する突起部26dを受容することができ、これにより、第1コネクタ要素24および第2コネクタ要素26を同軸方向に整列したテレスコピック係合状態にさせた後でありかつ保持要素28が回転して第1コネクタ要素24と係合する前ににおいて、第1コネクタ要素24および第2コネクタ要素26は相互に回転しない。その結果、保持要素28が回転して第1コネクタ要素24と係合した際、保持要素28は確実に適切に表面24cと係合する。
【0028】
ここで特に図1の実施形態を参照して、チュービング要素16の第1の端部16aは、有刺コネクタを含み得る。この有刺コネクタは、フォーリーカテーテル12のドレインハブ14に挿入されるように適合される。チュービング要素16を含む別個のチューブは、ルーメン16cを含むことも理解される。ルーメン16cについて、断面領域を図示する。従来の様態においては、ルーメン16cは、有刺コネクタ16aからチュービング要素16を通じてドレナージ弁18へと延びて、尿をフォーリーカテーテル12から遠位方向へと搬送する。管状セグメント24aの内側においては、傾斜のついた内部係合面24bがあり、管状セグメント26aの内側においても傾斜のついた内部係合面26bが同様にある。これらの傾斜のついた内部係合面は、保持要素28が第1コネクタ要素24と係合した際、液密密閉部を係合および形成する。
【0029】
ドレナージ弁18については、ドレナージ弁18は、回転弁を有利に含み得る。尿がカテーテルから流出しないよう(図2A〜図2C)にするために、この回転弁は、開口カテーテルドレナージ位置(図1および図3)から閉口位置へと回転するように適合される。回転弁18は、ルーメンを有する。このルーメンは、開口カテーテルドレナージ位置にあるチュービング要素16のルーメン16c(図1)と連通するように整列した管状通路18aによって規定される。ここで特に図2Aを参照して、管状通路18aによって規定されたルーメンは、ドレナージ弁18の閉口位置にあるチュービング要素16のルーメン16cと整列解除されている。
【0030】
収集システム10を組み立てるには、第2コネクタ要素26の管状セグメント26aによって規定されたルーメンをチュービング要素16のルーメン16cと整列させた状態で配置する。前記開口カテーテルドレナージ位置(図1および図3)においては、回転弁18の管状通路18aによって規定されたルーメンは、チュービング要素16のルーメン16cおよび第2コネクタ要素26の管状セグメント26aの内側のルーメンと連通するように整列され、一方、前記閉口位置(図2A〜図2C)においては、管状通路18aによって規定されたルーメンは、チュービング要素16のルーメン16cおよび第2コネクタ要素26の管状セグメント26aの内側のルーメンと整列解除される。図1および図3を図2A〜図2Cと比較すると、回転弁18の管状通路18aが前記開口カテーテルドレナージ位置から前記閉口位置へと回転して、前記カテーテルからの尿流出を回避することが分かる。
【0031】
詳細には、保持要素28を第1コネクタ要素24との係合位置から第1コネクタ要素24との係合解除状態へと回転させることにより、ドレナージ弁18の管状通路18aを図1および図3に示す開口カテーテルドレナージ位置から図2A〜図2Cに示す閉口位置へと回転させることができる。これを実現可能とするために、図2Aを参照して、保持要素28は、回転弁18の内側円筒状弁部材18bと一体に関連付けられる。内側円筒状弁部材18bを通じて管状通路18aが形成され、内側円筒状弁部材18bは、外側円筒状弁部材18c内において外側円筒状弁部材18cに相対して回転することができる。その結果、保持要素28が前記係合位置(図1および図3)から係合解除位置(図2A〜図2C)へと回転すると、内側円筒状弁部材18bが外側円筒状弁部材18c内において外側円筒状弁部材18cに相対して回転し、その結果、管状通路18aは前記開口カテーテルドレナージ位置(図1および図3)から前記閉口位置(図2A〜図2C)へと回転する。
【0032】
図2Cから分かるように、外側円筒状弁部材18cは、開口部18dを有する。開口部18dは、チュービング要素16のルーメン16cおよび開口部18eと直接流体連通する。図2Bに示すように、開口部18eは、開口部26cと同一の直径を有しかつ開口部26cと隣接しており、同程度に円筒状弁部材18cおよび第2コネクタ要素26が好適には一体形成される。開口部18eが開口部26cと同一の直径を有しかつ開口部26cと隣接しているため、開口部18eは、第2コネクタ要素26の内側の開口部26cによって規定されたルーメンと直接流体連通する。外側円筒状弁部材18c内の開口部18dおよび18eは、軸方向に整列した様態で配置される。さらに、外側円筒状弁部材18c内の開口部18dおよび18eは、回転弁18が図1および図3に示す開口カテーテルドレナージ位置にある際、管状通路18aの対向する側部の開口部と直接流体連通するように整列する。
【0033】
前記閉口位置(図2A〜図2C)において、内側円筒状弁部材18bによって規定された管状通路18aは整列解除されてチュービング要素16のルーメン16cと連通解除されているだけでなく、整列解除されている状態であり、よって、第2コネクタ要素26の管状セグメント26aの内側のルーメンとの連通が解除されている。このような状態になる理由としては、管状通路18aが内部を貫通して形成されている内側円筒状弁部材18bを外側円筒状弁部材18cに対して回転させて、内側円筒状弁部材18bが閉口しかつ外側円筒状弁部材18cの対向する側部の開口部18dおよび18eを密閉する位置まで内側円筒状弁部材18bが移動するからである。
【0034】
図2A〜図2Cおよび図3に示すように、ドレナージ弁18を操作するための弁操作ハンドル18fを設けることができる。弁操作ハンドル18fは、保持要素28および内側円筒状弁部材18bと適切に一体化される。弁ハンドル18fを回して内側円筒部18bを回転させると、保持要素28が前記係合位置から前記係合解除位置へと回転し、その結果、管状通路18aが前記開口カテーテルドレナージ位置から前記閉口位置へと回転して、前記カテーテル.からの尿流出を回避する。
【0035】
その結果、外側円筒状弁部材18cによって管状通路18aの対向する端部が閉口および封止されるため、回転弁18が前記閉口位置にある際に管状通路18aが外部環境内に存在する細菌に晒される事態がゼロになる。その上、外側円筒状弁部材18c内の開口部18eと、第2コネクタ要素26の内側の傾斜のついた内部係合面26bと、内側円筒状弁部材18bの露出した外側表面部18b’とが前記環境へと露出されるものの、これらの露出領域は全て、無菌化のために容易にアクセス可能な位置に配置されている。これは、例えば液体滅菌剤の利用によって容易に達成される。液体滅菌剤は任意の所望の様態で適用することが可能であり、例えば、湿潤スワブを用いて塗布してもよいし、あるいは、前記露出表面を前記滅菌液中に単に浸漬させた後に新規の無菌のドレナージバッグ20を収集システム10の使用再開のために接続することも可能である。
【0036】
上記から、収集システム10は、カテーテルのルーメンから膀胱へと下降して到達することに起因する、フォーリーカテーテル12の使用後の感染を回避するように、チュービング要素16と、ドレナージ弁18と、ドレナージバッグ20と、関連付けられた要素とを含むことが理解される。これは、以下を提供することにより、達成される:すなわち、i)チュービング要素16のフォーリーカテーテル12のドレインハブ14への永久接続、ii)ドレナージ弁18ならびに第1コネクタ要素24および第2コネクタ要素26、ならびにiii)t単回用途用に設計されておりかつ収集システム10内への細菌侵入を回避するような様態で取り外すことが可能なドレナージバッグ20。
【0037】
上述したように、チュービング要素16は好適には、チュービング要素16の端部16a上の有刺コネクタを持つように設計される。前記有刺コネクタは、フォーリーカテーテル12のドレインハブ14に挿入することが可能であり、これにより、チュービング要素16をドレインハブ14へと永久接続させる。チュービング要素16の他端は好適にはドレナージ弁18へと永久接続され、ドレナージ弁18は、第2コネクタ要素26へと永久接続されるか、または、好適には第2コネクタ要素26と一体形成される(図2A、図2Bおよび図3を参照)。よって、収集システム10が完全組み立て状態になった場合、ドレナージ弁18が閉口しかつルーメン16cを密閉させよってフォーリーカテーテル12のルーメンを密閉させ、収集システム10が開口カテーテルドレナージ位置から閉口位置へと移動されると、ドレナージバッグ20が取り外される。
【0038】
ドレナージバッグ20は、非常に安価であるように設計されるため、1回だけ使用され、その後廃棄されることができる、たとえば、ドレナージバッグ20は、PVCまたはポリエチレンなどの安価なプラスチックの2枚の長方形シートで形成されることができる。これらのシートは、その外周の周りに共にシールされ、第1コネクタ要素24の端部24eはその外周内にシールされる。さらに、ドレナージバッグ20は、使用された後に廃棄されなければならないように設計され、そのため、ドレナージバッグ20は、バッグを排出させる複数のエピソードの間に使用されることができる従来のドレインスパウトを持たない。
【0039】
このために、ドレナージバッグ20は、引き裂き線20aの形態で、バッグを空にするのを補助する安価な特徴部を備えてもよい。引き裂き線20aは、好ましくは、角に設けられるため、ドレナージスパウトを形成するために、バッグの一部分を剥ぎ取るために使用されることができる。ドレナージバッグ20を排出させるために角が剥ぎ取られると、ドレナージバッグ20は、もはや使用されることができず、廃棄され、新しい無菌ドレナージバッグで置換されなければならない。
【0040】
さらなる特徴として、ドレナージバッグ20は、バッグハンガーフック20dを受取る、熱シール20cを貫通する開口20bを有してもよい。ドレナージバッグ20はまた、周辺シール20eを有してもよく、また、熱シール20cを貫通する開口20bは、収集システム10が接続された状態で、フォーリーカテーテル12を使用して患者に近接してバッグを懸架することを容易にすることが理解されるであろう。開口20bおよび任意選択で他の開口は、尿ドレナージおよびバッグ廃棄中にバッグをハンドリングするために使用されることができる。
【0041】
別のさらなる特徴として、把持タブ25aを有する無菌バリア蓋25は、第1コネクタ要素24の外周面に剥離可能にシールされて、新しいドレナージバッグの内部の無菌状態を維持してもよい。これはまた、無菌バッグを別個の無菌バリアパッケージ内に維持する必要なしで、第1コネクタ要素24のドレナージ管腔内の無菌状態を維持することになる。結果として、これは、複数のドレナージバッグが自分自身の別個の個々の無菌バリアパッケージを有する必要なしで、1つのフォーリーカテーテルを有する単一パッケージ内に複数の無菌ドレナージバッグが設けられることを可能にする。
【0042】
図1Aの実施形態を再び参照して、プライム参照数字は、図1の実施形態について対応する非プライム参照数字によって示されるのと同じコンポーネントを示すために設けられる。そのため、図1のフォーリーカテーテル収集システム10の種々の構造コンポーネントならびに動作の先の詳細な説明は、フォーリーカテーテル収集システム10’に適用されるものと理解されるであろう。2つの実施形態間の唯一の差は、従来のフォーリーカテーテル12に接続するための別個のチューブ16の代わりに、特別に構成されたフォーリーカテーテル12’用のカテーテルチューブを備えるチュービング要素16’を設けることである。
【0043】
ドレナージ弁18がチュービング要素16の第2の端部16bに配置されることに加えて、または、その代わりに、チュービング要素16の第1の端部16aに配置されたドレナージ弁18をドレインハブ14に直接連結されるように設けることも可能である。これは、たとえば必要である場合、患者を移動させるために、チュービング要素16をドレナージ弁18から、したがって、フォーリーカテーテル12から安全に取外す能力を提供することになる。この配置構成によって、ドレインハブ14に連結したドレナージ弁18は、フォーリーカテーテル12が外部環境に対して開口する(細菌がシステムに入ることを可能にする)ことをしないことを保証する。その後、フォーリーカテーテル12のドレインハブ14に連結したままである、ドレナージ弁18に連結した第2コネクタ要素26は、無菌化され、その後、新しい無菌チュービング要素16および新しい無菌ドレナージバッグ20に連結した新しい無菌の第1コネクタ要素24に接続されることができる。
【0044】
この実施形態のチュービング要素16およびドレナージバッグ20に関して、第2のドレナージ弁18および関連する第2コネクタ要素26は、フォーリーカテーテル12から遠いチュービング要素16の端部に設けられてもよい。第2のドレナージ弁18は、先に詳細に述べたように、フォーリーカテーテル12から遠いチュービング要素16の端部を、ドレナージバッグ20に連結する第1コネクタ要素24に接続するために設けられることができる。しかし、所望である場合、システムを簡略化し、おそらくはコストを低減するために、フォーリーカテーテル12から遠いチュービング要素16の端部が、ドレナージバッグ20と一体にされうることも理解される。
【0045】
本開示を理解するために詳細な説明が提示されたが、本明細書で示される詳細は、添付特許請求項の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者によって変更されてもよいことが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドレインハブを有する留置カテーテル内の無菌状態を保つためのシステムであって、
前記カテーテルの前記ドレインハブに連結された第1端部を有し、前記第1端部から遠く離れた第2端部を有し、前記第1および/または第2端部がそれらに結合されたドレナージ弁を含み、前記ドレナージ弁が、前記カテーテルからの尿ドレナージのための開位置から、前記カテーテルからの尿流を防ぐための閉位置まで移動可能な、チューブ要素と、
密閉蓄尿チャンバーを画定するドレナージバッグと、
前記ドレナージバッグおよびチューブ要素の1つと結合され、前記密閉蓄尿チャンバーと流体連結されている第1コネクタ要素と、
前記第1コネクタ要素と係合するための前記ドレナージ弁と結合された第2コネクタ要素であって、前記第1および第2コネクタ要素の各々がその中に開口部を有する内部係合面を含み、前記内部係合面が、一直線上にある前記開口部と密封係合するように配置されている、第2コネクタ要素と、
前記ドレナージ弁が前記開位置に配置されている場合に、尿が前記カテーテルを通り、前記チューブ要素を通り、前記ドレナージ弁を通り、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面の前記開口部を通って、前記ドレナージバッグの前記密閉畜尿チャンバーへ流入するのを可能にするために、密封係合している前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面を保持するための保持要素とを備え、
前記保持要素が、前記コネクタ要素の取り外しを可能にする位置に移動可能であり、前記保持要素が、前記コネクタ要素を取り外すための前記保持要素の移動によって前記ドレナージ弁をその前記開位置から前記閉位置に移動させるように、前記ドレナージ弁と移動可能に連結され、前記ドレナージバッグが、前記ドレナージ弁が前記閉位置に移動されている場合に限り前記システムから取り外し可能であって、
前記第2コネクタ要素の前記内部係合面が、前記第1および第2コネクタ要素が係合されていない場合に滅菌液との接触のために晒される、システム。
【請求項2】
前記ドレナージバッグが、前記ドレナージバッグに収集された尿を前記密閉畜尿チャンバーから排出するための排水口を作成し、それにより前記ドレナージバッグの再使用を不可能にするために、前記第1コネクタ要素から分離する取り外し可能部を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ドレナージバッグを前記システムに取り付ける前に、前記第1コネクタ要素の前記内部係合面および前記ドレナージバッグ内部の無菌状態を保つために、無菌バリア蓋が前記第1コネクタ要素の外周面に剥離可能に封着されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記チューブ要素の前記第1端部が前記カテーテルの前記ドレインハブに永続的に連結されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記チューブ要素が、尿を前記カテーテルから運搬するために、前記第1端部から前記ドレナージ弁に延出するルーメンを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ドレナージ弁が、前記開位置から前記閉位置への回転運動に適した回転弁を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2コネクタ要素の前記開口部が、前記チューブ要素のルーメンと一直線になっている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記開位置にある前記回転弁が、前記第2コネクタ要素の前記開口部と一直線になっているルーメンを有する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記閉位置にある前記回転弁が、前記第2コネクタ要素の前記開口部と一直線になっていないルーメンを有する、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記開位置にある前記回転弁が、前記チューブ要素の前記ルーメンと一直線になっているルーメンを有する、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記閉位置にある前記回転弁が、前記チューブ要素の前記ルーメンと一直線になっていないルーメンを有する、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記保持要素が、前記第1コネクタ要素との係合から、前記第1コネクタ要素からの取り外しに移動可能な、請求項6に記載のシステム。
【請求項13】
前記保持要素が、前記ドレナージ弁の前記開位置において前記第1コネクタ要素と係合している、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記保持要素が、前記ドレナージ弁の前記閉位置において前記第1コネクタ要素から外されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記保持要素が、使用中に、前記第1および第2コネクタ要素の密封係合を保持するために、前記第1コネクタ要素の反対側で、2つの僅かに曲がった面と連携するための2つの僅かに曲がった平行なフィンガーを有する、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1コネクタ要素が、前記第2コネクタ要素との同軸上に配置された伸縮係合に適している、請求項7に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1および第2コネクタ要素の各々の前記内部係合面が傾斜面であり、前記第1および第2コネクタ要素の各々がチューブ状部を含み、前記内部係合面の各々の前記開口部の直径が、対応するチューブ状部に対して狭められている、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
フォーリーカテーテル収集システムにおける無菌状態を保つためのシステムであって、
挿入端部および前記挿入端部から遠く離れた端部を有するカテーテルチューブを画定し、前記カテーテルチューブの前記挿入端部から遠く離れた前記端部と結合されたドレナージ弁を含み、前記ドレナージ弁が、前記カテーテルチューブからの尿ドレナージのための開位置から、前記カテーテルチューブからの尿流を防ぐための閉位置まで移動可能な、チューブ要素と、
密閉蓄尿チャンバーを画定するドレナージバッグおよび前記密閉蓄尿チャンバーと流体連結した第1コネクタ要素と、
前記第1コネクタ要素と係合するための前記ドレナージ弁と結合された第2コネクタ要素であって、前記第1および第2コネクタ要素の各々がその中に開口部を有する内部係合面を含み、前記内部係合面が、一直線上にある前記開口部と密封係合するように配置されている、第2コネクタ要素と、
前記ドレナージ弁が前記開位置に配置されている場合に、尿が前記カテーテルチューブを通り、前記ドレナージ弁を通り、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面にある前記開口部を通って、最終的に前記ドレナージバッグの前記密閉畜尿チャンバーへ流入するのを可能にするために、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面の密封係合を保持するための保持要素とを備え、
前記保持要素が、前記コネクタ要素の取り外しを可能にする位置に移動可能であり、前記コネクタ要素の取り外しのための前記保持要素の移動によって前記ドレナージ弁をその前記開位置から前記閉位置に移動させるように前記ドレナージ弁と移動可能に連結され、前記ドレナージバッグが、前記ドレナージ弁が前記閉位置に移動されている場合に限り前記システムから取り外し可能であって、
前記第2コネクタ要素の前記内部係合面が、前記第1および第2コネクタ要素が係合していない場合に滅菌液との接触のために晒される、システム。
【請求項19】
前記ドレナージバッグが、前記ドレナージバッグに収集された尿を前記密閉畜尿チャンバーから排出するための排水口を作成し、それにより前記ドレナージバッグの再使用を不可能にするために、前記第1コネクタ要素から分離する取り外し可能部を有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記ドレナージバッグを前記システムに取り付ける前に、前記第1コネクタ要素の前記内部係合面および前記ドレナージバッグ内部の無菌状態を保つために、無菌バリア蓋が前記第1コネクタ要素の外周面に剥離可能に封着されている、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記カテーテルチューブが、尿を膀胱から運搬するために、前記挿入端部から前記ドレナージ弁に延出するルーメンを有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記ドレナージ弁が、前記開位置から前記閉位置への回転運動に適した回転弁を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記第2コネクタ要素の前記開口部が、前記カテーテルチューブのルーメンと一直線になっている、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記開位置にある前記回転弁が、前記第2コネクタ要素の前記開口部と一直線になっているルーメンを有する、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記閉位置にある前記回転弁が、前記第2コネクタ要素の前記開口部と一直線になっていないルーメンを有する、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記開位置にある前記回転弁が、前記カテーテルチューブの前記ルーメンと一直線になっているルーメンを有する、請求項23に記載のシステム。
【請求項27】
前記開位置にある前記回転弁が、前記カテーテルチューブの前記ルーメンと一直線になっていないルーメンを有する、請求項23に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1および第2コネクタ要素が、同軸上に配置された伸縮係合に適した概ね楕円形状である、請求項18に記載のシステム。
【請求項29】
前記保持要素が、前記第1コネクタ要素との係合から、前記第1コネクタ要素からの取り外しに移動可能な、請求項18に記載のシステム。
【請求項30】
前記保持要素が、前記回転弁の前記開位置において、前記第1コネクタ要素と係合している、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記保持要素が、前記回転弁の前記閉位置において、前記第1コネクタ要素から取り外されている、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
前記保持要素が、使用中に、前記第1および第2コネクタ要素の密封係合を保持するために、前記第1コネクタ要素の反対側で、2つの僅かに曲がった面と連携するための2つの僅かに曲がった平行なフィンガーを有する、請求項29に記載のシステム。
【請求項33】
前記第1および第2コネクタ要素の各々の前記内部係合面が傾斜面であり、前記第1および第2コネクタ要素の各々がチューブ状部を含み、前記内部係合面の各々の前記開口部の直径が、対応するチューブ状部に対して狭められている、請求項18に記載のシステム。
【請求項34】
ドレインハブを有する留置カテーテル内の無菌状態を保つためのシステムであって、
前記カテーテルの前記ドレインハブに永続的な連結のための連結要素を有する第1端部を有し、前記第1端部から遠く離れた第2端部を有し、それらに結合されたドレナージ弁を含み、前記ドレナージ弁が、前記カテーテルからの尿ドレナージのための開位置から、前記カテーテルからの尿流を防ぐための閉位置まで移動可能な、チューブ要素と、
密閉蓄尿チャンバーを画定するドレナージバッグおよび前記密閉蓄尿チャンバーと流体連結した第1コネクタ要素と、
前記第1コネクタ要素と係合するための前記ドレナージ弁と結合された第2コネクタ要素であって、前記第1および第2コネクタ要素の各々がその中に開口部を有する内部係合面を含み、前記内部係合面が、一直線上にある前記開口部と密封係合するように配置されている、第2コネクタ要素と、
前記ドレナージ弁が前記開位置に配置されている場合に、尿が前記カテーテルチューブを通り、前記ドレナージ弁を通り、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面にある前記開口部を通って、最終的に前記ドレナージバッグの前記密閉畜尿チャンバーへ流入するのを可能にするために、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面の密封係合を保持するための保持要素とを備え、
前記保持要素が、使用中に、前記第1および第2コネクタ要素の密封係合を保持するために、前記第1コネクタ要素の反対側で、2つの僅かに曲がった面と連携するための2つの僅かに曲がった平行なフィンガーを有し、
前記第1および第2コネクタ要素の各々の前記内部係合面が傾斜面を有し、前記第1および第2コネクタ要素の各々がチューブ状部を含み、前記内部係合面の各々の前記開口部の直径が、対応するチューブ状部に対して狭められており、
前記第2コネクタ要素の前記内部係合面が、前記第1および第2コネクタ要素が係合していない場合に滅菌液との接触のために晒され、
前記ドレナージバッグが、前記ドレナージバッグに収集された尿を前記密閉畜尿チャンバーから排出するための排水口を作成し、それにより前記ドレナージバッグの再使用を不可能にするために、前記第1コネクタ要素から分離する取り外し可能部を含む、システム。
【請求項35】
フォーリーカテーテル収集システムにおける無菌状態を保つためのシステムであって、
挿入端部および前記挿入端部から遠く離れた端部を有するカテーテルチューブを画定し、前記カテーテルチューブの前記挿入端部から遠く離れた前記端部と結合されたドレナージ弁を含み、前記ドレナージ弁が、前記カテーテルチューブからの尿ドレナージのための開位置から、前記カテーテルチューブからの尿流を防ぐための閉位置まで移動可能な、チューブ要素と、
密閉蓄尿チャンバーを画定するドレナージバッグおよび前記密閉蓄尿チャンバーと流体連結した第1コネクタ要素と、
前記第1コネクタ要素と係合するための前記ドレナージ弁と結合された第2コネクタ要素であって、前記第1および第2コネクタ要素の各々がその中に開口部を有する内部係合面を含み、前記内部係合面が、一直線上にある前記開口部と密封係合するように配置されている、第2コネクタ要素と、
前記ドレナージ弁が前記開位置に配置されている場合に、尿が前記カテーテルチューブを通り、前記ドレナージ弁を通り、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面にある前記開口部を通って、最終的に前記ドレナージバッグの前記密閉畜尿チャンバーへ流入するのを可能にするために、前記第1および第2コネクタ要素の前記内部係合面の密封係合を保持するための保持要素とを備え、
前記保持要素が、使用中に、前記第1および第2コネクタ要素の密封係合を保持するために、前記第1コネクタ要素の反対側で、2つの僅かに曲がった面と連携するための2つの僅かに曲がった平行なフィンガーを有し、
前記第1および第2コネクタ要素の各々の前記内部係合面が傾斜面を有し、前記第1および第2コネクタ要素の各々がチューブ状部を含み、前記内部係合面の各々の前記開口部の直径が、対応するチューブ状部に対して狭められており、
前記第2コネクタ要素の前記内部係合面が、前記第1および第2コネクタ要素が係合していない場合に滅菌液との接触のために晒され、
前記ドレナージバッグが、前記ドレナージバッグに収集された尿を前記密閉畜尿チャンバーから排出するための排水口を作成し、それにより前記ドレナージバッグの再使用を不可能にするために、前記第1コネクタ要素から分離する取り外し可能部を含む、システム。

【図1】
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【図1A】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【公表番号】特表2013−503714(P2013−503714A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528094(P2012−528094)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/047841
【国際公開番号】WO2011/029020
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(591000414)ホリスター・インコーポレイテッド (38)
【氏名又は名称原語表記】HOLLISTER INCORPORATED
【Fターム(参考)】