フコシル化低減を伴う免疫グロブリンの植物産生
本発明は、免疫グロブリンの植物産生であって、免疫グロブリンに結合されたグリカンの少なくとも一部分がフコースを欠く植物産生を提供する。本発明は、このような免疫グロブリンを産生するために用いられる構築物、プラスミド、ベクター、形質転換植物細胞、形質転換植物カルス、形質転換植物組織(例えば葉、種子、塊茎等)および形質転換全植物体、免疫グロブリンの産生方法、開示された方法により産生される免疫グロブリン、ならびにこのような免疫グロブリンの使用も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フコースを欠く少なくとも1つの糖ペプチドを含む糖ペプチドプロフィールを有する、植物産生性免疫グロブリン。
【請求項2】
少なくとも1つの糖ペプチドがアスパラギン(Asn)残基を含む、請求項1記載の免疫グロブリン。
【請求項3】
免疫グロブリンの植物産生性重鎖(HC)または軽鎖(LC)であって、フコースを欠く少なくとも1つの糖ペプチドを含む糖ペプチドプロフィールを有する前記HCまたはLC。
【請求項4】
少なくとも1つの糖ペプチドがCH2領域にアスパラギン(Asn)残基を含む、請求項3記載のHC。
【請求項5】
フコースを欠く少なくとも1つのグリカンを含む遊離グリカンプロフィールを有する植物産生性免疫グロブリン。
【請求項6】
アスパラギン(Asn)残基を含む、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項7】
グリカンプロフィールが図12に提示されたものと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項8】
グリカンが、3Man、2GlcNAc、1Xyl;2Man、2GlcNAc、1Xyl;3Man、3GlcNAc、1Xyl;3Man、2GlcNAc;3Man、3GlcNAc;4Man、2GlcNAc;5Man、2GlcNAc;および6Man、2GlcNAc(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)からなる群から選択される、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項9】
グリカンが、3Man、2GlcNAc、1Xylまたは2Man、2GlcNAc、1Xyl(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項10】
グリカンプロフィールが図16に提示されたグリカンプロフィールのうちの1つと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項11】
グリカンが、H2N2X;H3N2;およびH3N2X(ここで、H=ヘキソース、N=HexNAc=N−アセチルヘキソースおよびX=キシロース)からなる群から選択される、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項12】
グリカンが、N2H8;N2H3X;N2H3X;N2H4X;N2H5;N2H6;N2H7;N2H8;N3H3X;N2H4;およびN2H5(ここで、H=ヘキソース、N=HexNAc=N−アセチルヘキソースおよびX=キシロース)からなる群から選択される、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項13】
ヘキソースがマンノースであり、N−アセチルヘキソースがN−アセチルグルコサミンである、請求項11または請求項12記載の免疫グロブリン。
【請求項14】
IgG、IgA、IgM、IgEおよびIgDからなる群から選択される、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項15】
IgAまたはIgGである、請求項14記載の免疫グロブリン。
【請求項16】
重鎖および軽鎖を有するIgA抗体である、請求項14記載の免疫グロブリン。
【請求項17】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項16記載の免疫グロブリン。
【請求項18】
重鎖および軽鎖を有するIgG抗体である、請求項14記載の免疫グロブリン。
【請求項19】
抗二重インテグリン抗体である、請求項18記載の免疫グロブリン。
【請求項20】
抗αVβ3、αVβ5二重インテグリン抗体である、請求項19記載の免疫グロブリン。
【請求項21】
グリカンプロフィールが図19に提示されたグリカンプロフィールと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項22】
グリカンプロフィールが図21に提示されたグリカンプロフィールと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項23】
グリカンプロフィールが図23に提示されたグリカンプロフィールと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項24】
末端フコースを伴わない少なくとも1つの結合グリカンを含む植物産生性免疫グロブリン。
【請求項25】
CH2領域にアスパラギン(Asn)残基を含む、請求項24記載の免疫グロブリン。
【請求項26】
フコースを欠く少なくとも1つのグリカンを含むグリカンプロフィールを有する植物産生性免疫グロブリンであって、当該グリカンプロフィールが、当該免疫グロブリンから酵素的に放出される遊離N結合グリカンのマトリックス支援レーザー脱離/イオン化飛行時間型質量分光(MSのMALDI−T)分析を用いて確定される前記免疫グロブリン。
【請求項27】
IgAである、請求項26記載の免疫グロブリン。
【請求項28】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項27記載の免疫グロブリン。
【請求項29】
IgGである、請求項26記載の免疫グロブリン。
【請求項30】
抗二重インテグリン抗体である、請求項29記載の免疫グロブリン。
【請求項31】
抗αVβ3、αVβ5二重インテグリン抗体である、請求項30記載の免疫グロブリン。
【請求項32】
請求項1または請求項5の免疫グロブリンを含む植物細胞、植物組織、植物カルス、苗、全植物体または種子。
【請求項33】
単子葉植物のものである、請求項32記載の植物細胞、植物組織、植物カルスまたは種子。
【請求項34】
単子葉植物がトウモロコシである、請求項33記載の植物細胞、植物組織、植物カルスまたは種子。
【請求項35】
単子葉類である、請求項32記載の苗または全植物体。
【請求項36】
単子葉植物がトウモロコシである、請求項35記載の植物細胞、植物組織、植物カルスまたは種子。
【請求項37】
免疫グロブリンが種子の内胚乳に位置する、請求項32記載の種子。
【請求項38】
ヒト免疫グロブリンである、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項39】
尾片を欠く重鎖を含む、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項40】
IgA抗体である、請求項39記載の免疫グロブリン。
【請求項41】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項39記載の免疫グロブリン。
【請求項42】
免疫グロブリンの重鎖が尾片を欠く、請求項3記載の免疫グロブリン。
【請求項43】
IgA抗体である、請求項42記載の免疫グロブリン。
【請求項44】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項43記載の免疫グロブリン。
【請求項45】
免疫グロブリンを産生するために用いられる植物から単離される、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項46】
図12に提示される構造番号1(3Man、2GlcNAc、1Xyl)(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)を有する少なくとも1つのグリカンを含む単量体抗体組成物。
【請求項47】
図12に提示される構造番号2(2Man、2GlcNAc、1Xyl)(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)を有する少なくとも1つのグリカンを含む単量体抗体組成物。
【請求項48】
フコースを有する結合グリカンを欠くアミノ酸断片を含む植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、同一アミノ酸断片上にまたは実質的同一アミノ酸断片上にフコースを有する結合グリカンを有する前記免疫グロブリン。
【請求項49】
特定アミノ酸断片に関するグリカンプロフィールを含む植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、同一アミノ酸配列に関するまたは実質的同一アミノ酸配列に関する同一または実質的同一グリカンプロフィールを有する前記免疫グロブリン。
【請求項50】
フコースを欠く結合グリカンを有するアミノ酸断片を含む植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、同一アミノ酸断片上にまたは実質的同一アミノ酸断片上にフコースを有する結合グリカンも欠く前記免疫グロブリン。
【請求項51】
フコースを欠く結合グリカンを含む遊離グリカンプロフィールを有する植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、さらにまたフコースを欠く同一グリカンを含む遊離グリカンプロフィールを有する前記免疫グロブリン。
【請求項52】
哺乳類産生性免疫グロブリンがCHO細胞中で産生される、請求項48、請求項49、請求項50または請求項51記載の免疫グロブリン。
【請求項53】
植物産生性免疫グロブリンがトウモロコシ細胞中で産生され、そして哺乳類産生性免疫グロブリンがCHO細胞中で産生される、請求項48、請求項49、請求項50または請求項51記載の免疫グロブリン。
【請求項54】
フコースを伴わない少なくとも1つの結合グリカンを有する免疫グロブリンを発現する形質転換植物細胞の産生方法であって、免疫グロブリンの重鎖および軽鎖をコードする核酸配列を含み、各核酸がプロモーターと操作可能的に連結される単一ベクターを植物細胞中に導入することにより、植物細胞を形質転換し、そして形質転換植物細胞を培養して、フコースを伴わない少なくとも1つの結合グリカンを有する免疫グロブリンを発現する植物細胞を産生することを包含する前記方法。
【請求項55】
形質転換植物細胞から免疫グロブリンを単離することをさらに包含する、請求項54記載の方法。
【請求項56】
形質転換植物細胞から形質転換植物体カルスまたは形質転換全植物体を再生することをさらに包含する、請求項54記載の方法。
【請求項57】
形質転換植物体カルスまたは形質転換全植物体から免疫グロブリンを単離することをさらに包含する、請求項56記載の方法。
【請求項58】
重鎖および軽鎖に関する配列が同一プロモーターと操作可能的に連結される、請求項54記載の方法。
【請求項59】
重鎖および軽鎖に関する配列が異なるプロモーターと操作可能的に連結される、請求項54記載の方法。
【請求項60】
プロモーターが構成性プロモーターである、請求項54記載の方法。
【請求項61】
構成性プロモーターが35S CaMVプロモーターまたはトウモロコシユビキチン−1プロモーターである、請求項60記載の方法。
【請求項62】
プロモーターが種子特異的プロモーターである、請求項54記載の方法。
【請求項63】
プロモーターが内胚乳特異的プロモーターである、請求項54記載の方法。
【請求項64】
ベクターが、pDAB8505;pDAB1472;pDAB1473;pDAB1474;およびpDAB1475からなる群から選択される、請求項54記載の方法。
【請求項65】
pDAB8505;pDAB1472;pDAB1473;pDAB1474;およびpDAB1475からなる群から選択されるベクター。
【請求項66】
植物細胞が、アグロバクテリウム媒介性形質転換法またはWHISKERSTM形質転換法を用いて形質転換される、請求項54記載の方法。
【請求項67】
単離単量体抗単純ヘルペスウイルス抗体の産生方法であって、(i)各々がプロモーターに操作可能的に連結される配列番号1または配列番号5および配列番号9または配列番号13を有する核酸を植物細胞中に導入して、形質転換植物細胞を産生し;(ii)形質転換植物細胞を培養して導入核酸を発現し;そして(iii)植物細胞により産生される単量体抗単純ヘルペスウイルス抗体を単離することを包含する前記方法。
【請求項68】
形質転換植物細胞から形質転換植物を再生することをさらに包含する、請求項67記載の方法。
【請求項69】
配列番号15(pDAB635);配列番号16(pDAB16);配列番号17(pDAB637);配列番号84(pDAB3014);および配列番号85(pDAB8505)からなる群から選択される核酸配列を含む核酸分子。
【請求項70】
配列番号10または配列番号14によりコードされるアミノ酸をコードする核酸配列を含む単離核酸分子。
【請求項71】
配列番号1または配列番号5を含む単離核酸分子。
【請求項72】
配列番号9または配列番号13を含む単離核酸分子。
【請求項73】
配列番号1または配列番号5を含む単離ベクターまたはプラスミド。
【請求項74】
配列番号2または配列番号6によりコードされるアミノ酸をコードする核酸配列を含む単離核酸分子。
【請求項75】
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖を含む、請求項1記載の免疫グロブリン。
【請求項76】
配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、請求項1記載の免疫グロブリン。
【請求項77】
配列番号9または配列番号13を含む単離ベクターまたはプラスミド。
【請求項1】
フコースを欠く少なくとも1つの糖ペプチドを含む糖ペプチドプロフィールを有する、植物産生性免疫グロブリン。
【請求項2】
少なくとも1つの糖ペプチドがアスパラギン(Asn)残基を含む、請求項1記載の免疫グロブリン。
【請求項3】
免疫グロブリンの植物産生性重鎖(HC)または軽鎖(LC)であって、フコースを欠く少なくとも1つの糖ペプチドを含む糖ペプチドプロフィールを有する前記HCまたはLC。
【請求項4】
少なくとも1つの糖ペプチドがCH2領域にアスパラギン(Asn)残基を含む、請求項3記載のHC。
【請求項5】
フコースを欠く少なくとも1つのグリカンを含む遊離グリカンプロフィールを有する植物産生性免疫グロブリン。
【請求項6】
アスパラギン(Asn)残基を含む、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項7】
グリカンプロフィールが図12に提示されたものと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項8】
グリカンが、3Man、2GlcNAc、1Xyl;2Man、2GlcNAc、1Xyl;3Man、3GlcNAc、1Xyl;3Man、2GlcNAc;3Man、3GlcNAc;4Man、2GlcNAc;5Man、2GlcNAc;および6Man、2GlcNAc(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)からなる群から選択される、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項9】
グリカンが、3Man、2GlcNAc、1Xylまたは2Man、2GlcNAc、1Xyl(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項10】
グリカンプロフィールが図16に提示されたグリカンプロフィールのうちの1つと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項11】
グリカンが、H2N2X;H3N2;およびH3N2X(ここで、H=ヘキソース、N=HexNAc=N−アセチルヘキソースおよびX=キシロース)からなる群から選択される、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項12】
グリカンが、N2H8;N2H3X;N2H3X;N2H4X;N2H5;N2H6;N2H7;N2H8;N3H3X;N2H4;およびN2H5(ここで、H=ヘキソース、N=HexNAc=N−アセチルヘキソースおよびX=キシロース)からなる群から選択される、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項13】
ヘキソースがマンノースであり、N−アセチルヘキソースがN−アセチルグルコサミンである、請求項11または請求項12記載の免疫グロブリン。
【請求項14】
IgG、IgA、IgM、IgEおよびIgDからなる群から選択される、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項15】
IgAまたはIgGである、請求項14記載の免疫グロブリン。
【請求項16】
重鎖および軽鎖を有するIgA抗体である、請求項14記載の免疫グロブリン。
【請求項17】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項16記載の免疫グロブリン。
【請求項18】
重鎖および軽鎖を有するIgG抗体である、請求項14記載の免疫グロブリン。
【請求項19】
抗二重インテグリン抗体である、請求項18記載の免疫グロブリン。
【請求項20】
抗αVβ3、αVβ5二重インテグリン抗体である、請求項19記載の免疫グロブリン。
【請求項21】
グリカンプロフィールが図19に提示されたグリカンプロフィールと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項22】
グリカンプロフィールが図21に提示されたグリカンプロフィールと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項23】
グリカンプロフィールが図23に提示されたグリカンプロフィールと同一であるかまたは実質的に同一である、請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項24】
末端フコースを伴わない少なくとも1つの結合グリカンを含む植物産生性免疫グロブリン。
【請求項25】
CH2領域にアスパラギン(Asn)残基を含む、請求項24記載の免疫グロブリン。
【請求項26】
フコースを欠く少なくとも1つのグリカンを含むグリカンプロフィールを有する植物産生性免疫グロブリンであって、当該グリカンプロフィールが、当該免疫グロブリンから酵素的に放出される遊離N結合グリカンのマトリックス支援レーザー脱離/イオン化飛行時間型質量分光(MSのMALDI−T)分析を用いて確定される前記免疫グロブリン。
【請求項27】
IgAである、請求項26記載の免疫グロブリン。
【請求項28】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項27記載の免疫グロブリン。
【請求項29】
IgGである、請求項26記載の免疫グロブリン。
【請求項30】
抗二重インテグリン抗体である、請求項29記載の免疫グロブリン。
【請求項31】
抗αVβ3、αVβ5二重インテグリン抗体である、請求項30記載の免疫グロブリン。
【請求項32】
請求項1または請求項5の免疫グロブリンを含む植物細胞、植物組織、植物カルス、苗、全植物体または種子。
【請求項33】
単子葉植物のものである、請求項32記載の植物細胞、植物組織、植物カルスまたは種子。
【請求項34】
単子葉植物がトウモロコシである、請求項33記載の植物細胞、植物組織、植物カルスまたは種子。
【請求項35】
単子葉類である、請求項32記載の苗または全植物体。
【請求項36】
単子葉植物がトウモロコシである、請求項35記載の植物細胞、植物組織、植物カルスまたは種子。
【請求項37】
免疫グロブリンが種子の内胚乳に位置する、請求項32記載の種子。
【請求項38】
ヒト免疫グロブリンである、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項39】
尾片を欠く重鎖を含む、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項40】
IgA抗体である、請求項39記載の免疫グロブリン。
【請求項41】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項39記載の免疫グロブリン。
【請求項42】
免疫グロブリンの重鎖が尾片を欠く、請求項3記載の免疫グロブリン。
【請求項43】
IgA抗体である、請求項42記載の免疫グロブリン。
【請求項44】
抗単純ヘルペスウイルス抗体である、請求項43記載の免疫グロブリン。
【請求項45】
免疫グロブリンを産生するために用いられる植物から単離される、請求項1または請求項5記載の免疫グロブリン。
【請求項46】
図12に提示される構造番号1(3Man、2GlcNAc、1Xyl)(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)を有する少なくとも1つのグリカンを含む単量体抗体組成物。
【請求項47】
図12に提示される構造番号2(2Man、2GlcNAc、1Xyl)(ここで、Man=マンノース、GlcNAc=N−アセチルグルコサミンおよびXyl=キシロース)を有する少なくとも1つのグリカンを含む単量体抗体組成物。
【請求項48】
フコースを有する結合グリカンを欠くアミノ酸断片を含む植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、同一アミノ酸断片上にまたは実質的同一アミノ酸断片上にフコースを有する結合グリカンを有する前記免疫グロブリン。
【請求項49】
特定アミノ酸断片に関するグリカンプロフィールを含む植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、同一アミノ酸配列に関するまたは実質的同一アミノ酸配列に関する同一または実質的同一グリカンプロフィールを有する前記免疫グロブリン。
【請求項50】
フコースを欠く結合グリカンを有するアミノ酸断片を含む植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、同一アミノ酸断片上にまたは実質的同一アミノ酸断片上にフコースを有する結合グリカンも欠く前記免疫グロブリン。
【請求項51】
フコースを欠く結合グリカンを含む遊離グリカンプロフィールを有する植物産生性免疫グロブリンであって、当該免疫グロブリンが哺乳類産生性である場合、さらにまたフコースを欠く同一グリカンを含む遊離グリカンプロフィールを有する前記免疫グロブリン。
【請求項52】
哺乳類産生性免疫グロブリンがCHO細胞中で産生される、請求項48、請求項49、請求項50または請求項51記載の免疫グロブリン。
【請求項53】
植物産生性免疫グロブリンがトウモロコシ細胞中で産生され、そして哺乳類産生性免疫グロブリンがCHO細胞中で産生される、請求項48、請求項49、請求項50または請求項51記載の免疫グロブリン。
【請求項54】
フコースを伴わない少なくとも1つの結合グリカンを有する免疫グロブリンを発現する形質転換植物細胞の産生方法であって、免疫グロブリンの重鎖および軽鎖をコードする核酸配列を含み、各核酸がプロモーターと操作可能的に連結される単一ベクターを植物細胞中に導入することにより、植物細胞を形質転換し、そして形質転換植物細胞を培養して、フコースを伴わない少なくとも1つの結合グリカンを有する免疫グロブリンを発現する植物細胞を産生することを包含する前記方法。
【請求項55】
形質転換植物細胞から免疫グロブリンを単離することをさらに包含する、請求項54記載の方法。
【請求項56】
形質転換植物細胞から形質転換植物体カルスまたは形質転換全植物体を再生することをさらに包含する、請求項54記載の方法。
【請求項57】
形質転換植物体カルスまたは形質転換全植物体から免疫グロブリンを単離することをさらに包含する、請求項56記載の方法。
【請求項58】
重鎖および軽鎖に関する配列が同一プロモーターと操作可能的に連結される、請求項54記載の方法。
【請求項59】
重鎖および軽鎖に関する配列が異なるプロモーターと操作可能的に連結される、請求項54記載の方法。
【請求項60】
プロモーターが構成性プロモーターである、請求項54記載の方法。
【請求項61】
構成性プロモーターが35S CaMVプロモーターまたはトウモロコシユビキチン−1プロモーターである、請求項60記載の方法。
【請求項62】
プロモーターが種子特異的プロモーターである、請求項54記載の方法。
【請求項63】
プロモーターが内胚乳特異的プロモーターである、請求項54記載の方法。
【請求項64】
ベクターが、pDAB8505;pDAB1472;pDAB1473;pDAB1474;およびpDAB1475からなる群から選択される、請求項54記載の方法。
【請求項65】
pDAB8505;pDAB1472;pDAB1473;pDAB1474;およびpDAB1475からなる群から選択されるベクター。
【請求項66】
植物細胞が、アグロバクテリウム媒介性形質転換法またはWHISKERSTM形質転換法を用いて形質転換される、請求項54記載の方法。
【請求項67】
単離単量体抗単純ヘルペスウイルス抗体の産生方法であって、(i)各々がプロモーターに操作可能的に連結される配列番号1または配列番号5および配列番号9または配列番号13を有する核酸を植物細胞中に導入して、形質転換植物細胞を産生し;(ii)形質転換植物細胞を培養して導入核酸を発現し;そして(iii)植物細胞により産生される単量体抗単純ヘルペスウイルス抗体を単離することを包含する前記方法。
【請求項68】
形質転換植物細胞から形質転換植物を再生することをさらに包含する、請求項67記載の方法。
【請求項69】
配列番号15(pDAB635);配列番号16(pDAB16);配列番号17(pDAB637);配列番号84(pDAB3014);および配列番号85(pDAB8505)からなる群から選択される核酸配列を含む核酸分子。
【請求項70】
配列番号10または配列番号14によりコードされるアミノ酸をコードする核酸配列を含む単離核酸分子。
【請求項71】
配列番号1または配列番号5を含む単離核酸分子。
【請求項72】
配列番号9または配列番号13を含む単離核酸分子。
【請求項73】
配列番号1または配列番号5を含む単離ベクターまたはプラスミド。
【請求項74】
配列番号2または配列番号6によりコードされるアミノ酸をコードする核酸配列を含む単離核酸分子。
【請求項75】
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖を含む、請求項1記載の免疫グロブリン。
【請求項76】
配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、請求項1記載の免疫グロブリン。
【請求項77】
配列番号9または配列番号13を含む単離ベクターまたはプラスミド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26A】
【図26B】
【図2】
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【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図21】
【図22A】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図23】
【図24A】
【図24B】
【図25】
【図26A】
【図26B】
【公表番号】特表2006−517392(P2006−517392A)
【公表日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−557359(P2004−557359)
【出願日】平成15年11月28日(2003.11.28)
【国際出願番号】PCT/US2003/037905
【国際公開番号】WO2004/050838
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(590000020)ザ ダウ ケミカル カンパニー (24)
【氏名又は名称原語表記】THE DOW CHEMICAL COMPANY
【出願人】(390039192)ダウ・アグロサイエンス・エル・エル・シー (20)
【氏名又は名称原語表記】Dow AgroSciences LLC
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年11月28日(2003.11.28)
【国際出願番号】PCT/US2003/037905
【国際公開番号】WO2004/050838
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(590000020)ザ ダウ ケミカル カンパニー (24)
【氏名又は名称原語表記】THE DOW CHEMICAL COMPANY
【出願人】(390039192)ダウ・アグロサイエンス・エル・エル・シー (20)
【氏名又は名称原語表記】Dow AgroSciences LLC
【Fターム(参考)】
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