説明

フタリド誘導体またはその薬学的に許容される塩

【課題】
糖産生抑制作用を有し、糖尿病の予防または治療に有用な医薬の提供。
【解決手段】
式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
〔式中、R1、R、RおよびRは、同一または異なって水素原子,置換されてもよい低級アルコキシ等であり;Rは、水素原子等であり;nは、4等の整数であり;Aは、式(II)(式中、pは、0等であり;qは、1等であり;Xは、硫黄原子,−NR,−C(R)(R)−であり、Rは、置換されてもよい低級アルキル等であり、Rは、水素原子等であり、Rは、ヒドロキシ,置換されてもよい低級アルキル等である。)等である。〕


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化1】


〔式中、R、R、RおよびRは、同一または異なって水素原子,置換されてもよい低級アルキル,または置換されてもよい低級アルコキシであり;
は、水素原子,メチル,またはエチルであり;
nは、4〜12の整数であり;
Aは、式(II)または式(VII)である。
〔(1)式(II)
【化2】


〔式中、Xは、硫黄原子,−NR−,または−C(R)(R)−であり;
pは、0,1,または2であり(但し、Xが硫黄原子または−NR−の場合にはpは1である。);
qは、1以上の整数であり(但し、pとqの合計は、1,2,または3であるが、Xが硫黄原子または−NR−の場合にはpとqの合計は2または3である。);
ここにおいてRは、置換されてもよい低級アルキル,5員もしくは6員の飽和へテロ環が結合したカルボニルメチル,置換されてもよいフェニル,置換されてもよいフェニル低級アルキル,置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環,置換されてもよいフェニル低級アルケニル,−COR11,または−NHCOR11{R11は、水素原子,置換されてもよい低級アルキル,置換されてもよい低級アルコキシ,置換されてもよいフェニル,置換されてもよいアミノ,置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環,または−OR111(R111は、置換されてもよいフェニル,置換されてもよいフェニル低級アルキル,置換されてもよい低級アルケニル,または置換されてもよい低級シクロアルキルである。)である。}であり;
は、水素原子,ヒドロキシ,または置換されてもよい低級アルコキシであり;
は、ヒドロキシ,置換されてもよい低級アルキル,置換されてもよい低級アルコキシ,低級アルキルスルホニル,置換されてもよいフェニル,置換されてもよいフェニル低級アルキル,置換されてもよい不飽和へテロ環,
−OCOR11(R11は、前記と同じ意味である。),
−N(R22)SO33(R22は、水素原子,または低級アルキルであり、R33は、置換されてもよいフェニル,置換されてもよい低級アルキル,または置換されてもよいアミノである。),
−N(R22)COR44[R22は、前記と同じ意味であり、R44は、水素原子,置換されてもよい低級アルキル,置換されてもよいフェニル,置換されてもよい不飽和へテロ環,置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環,置換されてもよい低級アルコキシ,置換されてもよい低級シクロアルキル,置換されてもよいアミノ,−OR222{R222は、置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環(但し、飽和へテロ環内の窒素原子と−OR222の酸素原子は直接結合しない。),置換されてもよいフェニル,置換されてもよいフェニル低級アルキル,不飽和へテロ環が結合した低級アルキル,置換されてもよい低級アルケニル,置換されてもよい低級シクロアルキル低級アルキル,2−インダニル,または置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環が結合した低級アルキルである。},または下記式(III)もしくは下記式(IV)
【化3】


{式中、R333は水素原子,ヒドロキシ,−OCOR1111(R1111は、水素原子;ハロゲン原子,ヒドロキシ,C1−4アルコキシ,ジ(置換されてもよいC1−6アルキル)アミノ,C1−4アルコキシC2−4アルコキシ,フェニルC1−4アルコキシ,フェノキシ,C1−6アルキルスルホニル,C1−6アルコキシカルボニルアミノ,C1−6アルコキシカルボニル,C2−7アルカノイルもしくはC3−6シクロアルキルで置換されてもよい低級アルコキシ;置換されてもよい低級アルキル;置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環;または置換されてもよいアミノである。),−NHCOR1111(R1111は、前記と同じ意味である。),−COR1111(R1111は、前記と同じ意味である。),または下記式(V)
【化4】


であり、rは0または1である。}である。],
式(VI)
【化5】


(式中、
(A) Dが酸素原子,−NR444−,または−CH−であり、
(a) Eはカルボニルであり、Fは置換されてもよいC1−2アルキレンであるか,
(b) Eは置換されてもよいC1−2アルキレンであり、Fはカルボニルであるか,
(c) EおよびFがメチレンであるか,または
(d) EおよびFがフェニルと一緒になって縮合環を形成するか;
(B) Dが−CONR444−であり、EおよびFはメチレンであるか(ここにおいてNR444の窒素原子はFと直接結合する。);または
(C) Dが−CHNR444−であり、Eは置換されてもよいC1−2アルキレンであり、Fはカルボニルであり(ここにおいて、R444は、水素原子,ホルミル,置換されてもよい低級アルキル,または低級アルカノイルであり、NR444の窒素原子はFと直接結合する。),または
−CH55{R55は、C1−6アルコキシ,または−(CH)s−N(R22)(R555)(R22は前記と同じ意味であり、R555は、置換されてもよいフェニル低級アルキル,低級アルコキシカルボニル,または置換されてもよい低級アルキルであり、sは0または1である。)である。}であり;または
およびRは一緒になって−OCHCHO−である。但し、Rがヒドロキシの場合には、Rは低級アルコキシではない。〕または
(2)式(VII)
【化6】


(式中、Yは、酸素原子,または−N(R)−(Rは、水素原子,置換されてもよい低級アルキル,置換されてもよい低級シクロアルキル低級アルキル,置換されてもよいフェニル低級アルキル,または置換されてもよい5員もしくは6員の飽和へテロ環が結合した低級アルキルである。)であり;
Zは、Yが酸素原子の場合には−CH−,または−CO−であり、Yが−N(R)−(Rは前記と同じ意味である。)の場合には酸素原子,または−CO−であり;
Wは、C1−2アルキレンもしくは−(CH)m−NR−(ここにおいてRは前記と同じ意味であり、mは0または1であり、mが1の場合には、NRの窒素原子はZと直接結合する。)であり(但し、Zが酸素原子の場合には、Wが−(CH)m−NR−の場合を除く。)、またはWはフェニルと縮合環を形成し(但し、Yが−NR−であり、Zが酸素原子の場合に限る。);
tは、0または1である。)である。〕〕
【請求項2】
Xが、−N(R)−,または−C(R)(R)−であり;
ここにおいてRが、置換されてもよい低級アルキル,置換されてもよいフェニル,−COR11または−NHCOR11であり;
が、水素原子,ヒドロキシ,または置換されてもよい低級アルコキシであり;
が、置換されてもよい低級アルキル,置換されてもよいフェニル,置換されてもよいフェニル低級アルキル,−OCOR11,−N(R22)SO33,−N(R22)COR44,式(VI),または−CH55であり;
nが、8〜11までの整数であり;
pが、0または1であり;
qが、2である(R11、R22、R33、R44、式(VI)およびR55は請求項1と同じ意味である。)請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Xが、−C(R)(R)−であり;
が、水素原子またはヒドロキシであり;
が、置換されてもよいフェニル,−N(R22)COR44または式(VI)あり;
44が、置換されてもよい低級アルコキシまたは式(III)である(R22、式(III)または式(VI)が請求項1と同じ意味である。)請求項1または請求項2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
Aが式(VII)である請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
下記式(VIII)で表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化7】


〔式中、R、R、RおよびRは、各々同一または異なって水素原子,C1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基であり;
は、水素原子,メチル基,またはエチル基であり;
Bは、ハロゲン原子,またはヒドロキシ基であり;
nは、6〜12の整数を意味する。〕

【公開番号】特開2009−256208(P2009−256208A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−222675(P2006−222675)
【出願日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【Fターム(参考)】