説明

フットコントローラ及びゲーム装置

【課題】本発明は遊戯者がコントロールボード上でバランスを取りながら操作対象の移動、停止を操作すること課題とする。
【解決手段】フットコントローラ30は、遊戯者が立つコントロールボード40を傾けることにより水平移動機構27による景品把持部26の移動方向及び停止位置を操作する。フットコントローラ30は、支持機構160と、センサ機構170とを有する。支持機構160は、コントロールボード40をX、Y方向に揺動可能に支持すると共に、コントロールボード40が水平状態のとき安定的に水平状態を保持するように構成されている。センサ機構170は、コントロールボード40が傾いた方向を検出し、当該センサ信号を制御部90に出力する。制御部90は、センサ機構170により出力された各方向のセンサ信号の組合せに基づき、コントロールボード40によって指示された動作方向を判定し、景品把持部26の移動方向を制御するコントロール信号を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフットコントローラ及びゲーム装置に係り、特に遊戯者が体を自在に動かして楽しめるよう構成されたフットコントローラ及びゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、遊戯者のボタン操作によって任意の景品を獲得するように構成された景品獲得ゲーム装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種のゲーム装置では、透明なアクリル板に囲まれた筐体内に複数の景品が載置されており、遊戯者が押しボタンを操作して筐体内の天井付近に設けられた景品把持機構(操作対象)を希望する景品の上方に移動させ、ダウンボタンをオンに操作すると、景品把持機構の把持部が降下する。さらに、このゲーム装置において、遊戯者がアップボタンをオンに操作すると、景品把持機構の把持部が景品を掴む動作を行ないながら上方に移動し、景品投下口に掴んだ景品を落下させる動作が行なわれる。
【0004】
また、ゲーム装置のコントローラとしては、上記引用文献1のように遊戯者が押しボタンを操作する方式以外にも、例えば、ジョイスティックを操作してモニタ画面に表示されたキャラクタ等や擬似移動体(例えば、クレーン、飛行機、UFO、車、潜水艦等)の操作対象を操作する手動操作式のコントローラがある。
【0005】
また、上記手動式コントロール以外には、主にアミューズメント施設に設置されるゲーム装置をコントロールする場合は、例えば、遊戯者が擬似スケートボードとしてのコントロールボード上に立った姿勢で体重移動することをセンサで検出し、センサからのセンサ信号によりビデオ画面上に表示されるキャラクタ(スケートボーダ)の滑る方向をコントロールするフット方式のコントローラがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−312926号公報
【特許文献2】特開平10−225573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の景品獲得のゲーム装置においては、遊戯者が押しボタンを押して操作する構成のものであるため、遊戯者としては、操作方法が単調で新鮮味が欠けると感じており、何回もチャレンジしようとする気持ちが薄れつつある。
【0008】
また、遊戯者が床面に設置されたコントロールボード上に立ち、遊戯者自身の体重移動によりコントロールボードを傾斜させてコントロール信号を生成するフット式のコントローラでは、遊戯者がコントロールボード上でバランスをとりながら操作するので、例えば、操作対象を常に移動させる場合には、連続して操作することが可能である反面、操作対象を任意の位置で停止させようとしてもコントロールボードのふらつきがセンサによって検出されてしまい、操作対象を停止させることが難しいという問題があった。
【0009】
特に、景品獲得を目的としたゲーム装置とフット方式のコントローラを組み合わせようとしても遊戯者が常にコントロールボード上でふらついた状態であるため、景品取得機構を希望とする景品の上方で停止させることが難しく、希望とする景品を獲得するための操作が難しくなってしまうので、フットコントローラを用いたゲーム装置を実現することができなかった。
【0010】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決したフットコントローラ及びゲーム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、遊戯者の足が載置されるコントロールボードを揺動可能に支持する支持機構と、該コントロールボードの揺動方向を検出するセンサ機構とを有し、該センサ機構により出力されたセンサ信号をゲーム装置の制御部に入力するフットコントローラにおいて、
前記支持機構は、
前記コントロールボードをX方向に揺動可能に支持するX方向支持部と、
前記コントロールボードをY方向に揺動可能に支持するY方向支持部と、
前記コントロールボードを水平状態に保持する水平保持部と、
を有することを特徴とする。
(2)本発明2の前記X方向支持部は、
前記コントロールボードのX方向における揺動をガイドするX方向ガイド部材を有し、
前記Y方向支持部は、
前記コントロールボードのY方向における揺動をガイドするY方向ガイド部材を有し、
前記X方向ガイド部材及びY方向ガイド部材は、前記コントロールボードが水平状態のときに当該コントロールボードを水平状態に保つ水平当接面を有することを特徴とする。
(3)本発明の前記X方向支持部は、
前記コントロールボードのX方向における揺動をガイドするX方向ガイド部材と、
前記コントロールボードの下面側に設けられ、前記X方向ガイド部材の上面に当接する第1フレームと、
前記第1フレームの側面を前記X方向ガイド部材の側面に揺動可能に連結する第1のロッドと、を有し、
前記Y方向支持部は、
前記コントロールボードのY方向における揺動をガイドするY方向ガイド部材と、
前記コントロールボードの下面側に設けられ、前記Y方向ガイド部材の上面に当接する第2フレームと、
前記第2フレームの側面を前記Y方向ガイド部材の側面に揺動可能に連結する第2のロッドと、を有することを特徴とする。
(4)本発明の前記センサ機構は、
前記X方向支持部の両端の揺動を検出する一対のX方向検出センサと、
前記Y方向支持部の両端の揺動を検出する一対のY方向検出センサとを有し、
前記一対のX方向検出センサは、前記コントロールボードのX方向の傾き方向に応じたセンサ信号を出力し、
前記一対のY方向検出センサは、前記コントロールボードのY方向の傾き方向に応じたセンサ信号を出力することを特徴とする。
(5)本発明の前記支持機構は、
前記コントロールボードのX方向の傾き角度に応じて前記コントロールボードに対して弾性力を発生するX方向ストッパユニットと、
前記コントロールボードのY方向の傾き角度に応じて前記コントロールボードに対して弾性力を発生するY方向ストッパユニットとを有することを特徴とする。
(6)本発明の前記支持機構は、
前記X方向ストッパユニットと前記Yストッパユニットとの間に、前記コントロールボードのX方向とY方向とのほぼ中間となる斜め方向の傾き角度に応じて前記コントロールボードに対して弾性力を発生する斜め方向ストッパユニットとを有することを特徴とする。
(7)本発明の前記ストッパユニットは、
弾性ローラと、
該弾性ローラを回転可能支持するアームと、
前記アームを上方に付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とする。
(8)本発明は、前記コントロールボードを床面に設置される設置台に設けられた凹部に挿入し、
前記コントロールボードの外周縁部に前記コントロールボードの傾き方向にスライドする遮蔽部材を設け、
前記コントロールボードの外周縁部と前記固定プレートの凹部との間に形成された隙間を前記遮蔽部材により遮蔽することを特徴とする。
(9)本発明は、遊戯者の操作によって入力されるコントロール信号に応じて操作対象を動作させるゲーム装置において、
前記コントロール信号は、前記請求項1乃至8に記載の何れかのフットコントローラのコントロールボードの傾き方向を検出するセンサ機構より出力されるセンサ信号に応じて生成されることを特徴とする。
(10)本発明は、遊戯者の操作に応じたコントロール信号を入力される制御部と、該制御部からの制御信号により駆動される駆動部とを有し、該駆動部からの駆動力により操作対象を移動させるゲーム装置において、
前記コントロール信号は、前記請求項1乃至8の何れかに記載のフットコントローラのコントロールボードの傾き方向を検出するセンサ機構より出力されるセンサ信号に応じて生成されることを特徴とする。
(11)本発明は、複数の景品が収納される筐体と、遊戯者の操作に応じたコントロール信号を入力される制御部と、前記筐体の天井に設けられ前記制御部からの制御信号によりX方向及びY方向の駆動力を発生させる駆動部と、該駆動部からのX方向及びY方向の駆動力により景品把持部をX方向及びY方向に移動する景品取得機構とを有し、前記景品把持部の昇降動作により前記景品を把持し、把持した当該景品を景品投入口の上方に搬送して落下させるゲーム装置において、
前記コントロール信号は、前記請求項1乃至8の何れかに記載のフットコントローラのコントロールボードの傾き方向を検出するセンサ機構より出力されるセンサ信号に応じて生成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、支持機構がコントロールボードをX方向に揺動可能に支持するX方向支持部と、コントロールボードをY方向に揺動可能に支持するY方向支持部と、コントロールボードを水平状態に保持する水平保持部とを有するため、遊戯者がコントロールボードを水平状態に保つように操作することが可能になり、センサ機構のセンサ信号を一定にして操作対象を停止させることが可能になる。
【0013】
また、本発明によれば、X方向ガイド部材及びY方向ガイド部材の水平当接面によりコントロールボードを水平状態に保つため、遊戯者がコントロールボード上でバランスをとりやすくなり、例えば、コントロールボードを傾けて操作対象を動作させているときでもコントロールボードを水平状態に戻すことで操作対象を確実に停止させることが可能になる。
【0014】
また、本発明によれば、X方向支持部のX方向の傾きが所定角度に達したとき弾性力を発生するX方向ストッパユニットと、Y方向支持部のY方向の傾きが所定角度に達したとき弾性力を発生するY方向ストッパユニットとを有するため、コントロールボードを傾ける際の操作を緩衝することができ、遊戯者の操作による反動が遊戯者に伝わることを防止して遊戯者の操作感を向上することができる。
【0015】
また、本発明によれば、コントロールボードの周縁部と固定プレートの開口との間に形成された隙間をスライドプレートにより遮蔽することにより、遊戯者がコントロールボードを操作しているときに何らかの物がコントロールボードと固定プレートとの隙間に挟まることを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】本発明によるフットコントローラ及びゲーム装置の一実施例を示す斜視図である。
【図1B】ゲーム装置を正面からみた正面図である。
【図1C】ゲーム装置を左側からみた左側面図である。
【図1D】景品把持部の変形例を示す図である。
【図2A】遊戯者がコントロールボード上に立つ位置を示す平面図である。
【図2B】遊戯者がゲーム中にコントロールボード上でバランスを取りながら操作する様子を示す正面図である。
【図3】ゲーム装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】進入邪魔機構の取付構造を示す斜視図である。
【図5】進入邪魔機構の取付構造を示す縦断面図である。
【図6】景品把持部26の移動経路について説明するための図である。
【図7】フットコントローラの手摺りを外した床設置部を示す斜視図である。
【図8】フットコントローラの主要構成を示す分解斜視図である。
【図9】X,Yセンサユニットを示す分解斜視図である。
【図10】支持機構及びストッパ機構を示す平面図である。
【図11】支持機構及びストッパ機構を示す斜視図である。
【図12】ストッパユニットを拡大して示す斜視図である。
【図13】ストッパユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図14A】フットコントローラの主要部を示す正面図である。
【図14B】フットコントローラの主要部を示す側面図である。
【図14C】フットコントローラの主要部の正面断面図である。
【図14D】フットコントローラの主要部の側面断面図である。
【図15A】コントロールボードを遊戯者の左方に傾けた操作状態を示す斜視図である。
【図15B】コントロールボードを遊戯者の左方に傾けた操作状態を示す正面図である。
【図15C】コントロールボードを遊戯者の左方に傾けた操作状態を示す正面断面図である。
【図16A】コントロールボードを遊戯者の前方に傾けた操作状態を示す斜視図である。
【図16B】コントロールボードを遊戯者の前方に傾けた操作状態を示す側面図である。
【図16C】コントロールボードを遊戯者の前方に傾けた操作状態を示す側面断面図である。
【図17】制御部が実行するゲーム制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】制御部が実行するセンサ検出位置制御処理を説明するためのサブルーチンである。
【図19】制御部が実行するコマンド割込処理を説明するためのサブルーチンである。
【図20A】フットコントローラの変形例を斜め上方からみた斜視図である。
【図20B】フットコントローラの変形例を斜め下方からみた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
【実施例1】
【0018】
図1Aは本発明によるフットコントローラ及びゲーム装置の一実施例を示す斜視図である。図1Bはゲーム装置を正面からみた正面図である。図1Cはゲーム装置を左側からみた左側面図である。図1A乃至図1Cに示されるように、ゲーム装置10は、ゲーム装置本体20と、フットコントローラ30とを組み合わせたものである。
【0019】
ゲーム装置本体20は、景品取得ゲーム装置であり、筐体21と、景品載置台22と、景品取得機構24と、景品投下口25とを有する。ゲーム装置本体20は、景品載置台22と天井23との間の背面以外の正面、左右の3方向を透明アクリル板またはガラス板からなる透明板29によって囲まれている。透明板29は、通常は施錠されており、景品Kは透明板29に囲まれた空間内に収納されている。
【0020】
また、景品載置台22は、筐体21の内部に形成されており、複数の景品Kが載置されている。景品取得機構24は、筐体21の天井23に吊下されており、遊戯者が操作するフットコントローラ30からのコントロール信号によって移動方向及び停止位置を指示される。尚、本実施例では、フットコントローラ30により景品取得機構24の動作を操作する場合を一例として挙げたが、フットコントローラ30の操作によって動作させる操作対象としては、上記景品取得機構24に限るものではなく、例えば、遊戯者の操作によってビデオゲームによりモニタに表示されるキャラクタの画像を動作させるためのコントローラとして用いることも可能である。
【0021】
景品取得機構24は、景品把持部26と、水平移動機構27と、昇降機構28とを有する。景品把持部26は、景品載置台22に載置された複数の景品Kの中から任意の景品Kを把持する一対の爪部26A,26Bを有する。水平移動機構27は、フットコントローラ30からのコントロール信号によって景品把持部26を水平方向の8方向(45°間隔の各方向)に移動させる。
【0022】
昇降機構28は、遊戯者がボタン操作を行なうことにより、景品把持部26を昇降させる機構であり、景品取得位置に景品把持部26を停止させた後、景品把持部26を降下させ、一対の爪部26A,26Bが景品Kを掴むように閉じ動作した後、景品把持部26を上昇させる。
【0023】
景品把持部26は、一対の爪部26A,26Bが開閉可能に設けられ、遊戯者のボタン操作により一対の爪部26A,26Bが閉方向に動作することで景品Kを把持することができ、一対の爪部26A,26Bが開方向に動作することで把持した景品Kを景品投下口25に落下させることができる。
【0024】
フットコントローラ30は、景品取得機構24の動作(移動)、停止をコントロールするため信号を入力する入力手段であり、遊戯者が立つコントロールボード40を傾けることにより水平移動機構27による景品把持部26の移動方向及び停止位置を指示するコントロール信号を入力することが可能である。
【0025】
景品投下口25の周囲には、後述する進入邪魔機構100が設けられている。遊戯者は、制限時間との関係から、フットコントローラ30を操作して景品把持部26を景品投下口25の上方に移動させる際に、景品把持部26が進入邪魔機構100を回避するコースを移動させるか、進入邪魔機構100を強行突破するコースを移動させるかの選択を迫られる。
【0026】
また、筐体21の正面には、コイン投入口36と、表示部38とが設けられている。表示部38は、コイン投入により取得したクレジット数やゲーム中に取得したゲージ数を表示するものであり、LEDランプの点灯あるいは液晶表示モニタによる画像表示によって遊戯者から見やすく表示する。
【0027】
図1Dに示されるように、一対の爪部26A,26Bの変形例として、例えば、大きめのバケットを用いても良い。その場合、一対の爪部26A,26Bは、閉動作することにより複数の景品Kを取得しやすくなり、景品取得率が高められる。
【0028】
図1A乃至図1Cに示されるように、フットコントローラ30は、床面に設置される設置台50の上面中央にコントロールボード40が配され、設置台50の周縁部には遊戯者が掴まる一対の手摺り60が左右両側から前側に設けられている。右側の手摺り60の上部には、操作ボックス70が設けられている。操作ボックス70には、ゲームスタートスイッチ71と、爪部26A,26Bを閉じるための爪掴むスイッチ72と、爪部26A,26Bを開く爪開放スイッチ73とが設けられている。各スイッチ71〜73は、夫々押しボタンを有するプッシュ式スイッチであり、操作ボックス70の内部に収納され、ボタン部分が操作ボックス70の操作面(遊戯者に対向する面)に設けられている。
【0029】
手摺り60は、金属製パイプを曲げ加工してもので、各端部が設置台50に固定されている。また、手摺り60の周囲には、遊戯者の足が設置台50の外側にはみ出すことを防止するカバー部材62が取り付けられている。
【0030】
図2Aは遊戯者がコントロールボード上に立つ位置を示す平面図である。図2Bは遊戯者がゲーム中にコントロールボード上でバランスを取りながら操作する様子を示す正面図である。
【0031】
図2A及び図2Bに示されるように、遊戯者Pは、両手で手摺り60に掴まりながら両足P1,P2をコントロールボード40に載置した状態でゲームをスタートさせる。
【0032】
遊戯者は、フットコントローラ30のコントロールボード40上に両足P1、P2を載せて体重移動による操作でコントロールボード40を水平な8方向のうち任意の方向に傾けることにより、水平移動機構27を駆動させて景品把持部26を任意の水平方向に移動させることができる。すなわち、遊戯者は、コントロールボード40の傾き操作によって景品把持部26の移動方向を指示するコントロール信号を入力操作する。また、遊戯者は、景品把持部26が取得しようとする景品Kの上方に移動したときコントロールボード40を水平状態に戻して景品把持部26の移動を停止させる。
【0033】
そして、遊戯者Pは、操作ボックス70の爪掴むスイッチ72をオンに操作する。これにより、昇降機構28が景品把持部26を景品載置台22に降下させ、一対の爪部26A,26Bを閉方向に駆動して景品載置台22に載置された景品Kを把持する。次に、昇降機構28は、景品把持部26を上昇させ、把持した景品Kを持ち上げる。
【0034】
そして、遊戯者Pは、再び、体重移動による操作でコントロールボード40を水平な8方向のうち任意の方向に傾けることにより、水平移動機構27を駆動させて景品把持部26を景品投下口25の上方に移動させ、停止させる。この後、遊戯者Pが爪開放スイッチ73のボタンを押圧してオンに操作すると、景品把持部26は一対の爪部26A,26Bを開方向に動作させて景品Kを景品投下口25に投下させる。これにより、遊戯者Pは、ゲーム装置本体20の正面に設けられた景品取得口80から当該景品Kを受け取ることができる。
【0035】
また、本実施例においては、コイン投入口36にコインが投入されると、予め設定されたゲーム制限時間のタイマが作動し、タイマのカウント値が制限時間(例えば、1分間〜2分間)に達したときゲームオーバとなるが、遊戯者は制限時間になるまでは何回でも景品取得操作を繰り返すことができる。
【0036】
図3はゲーム装置の制御系の構成を示すブロック図である。図3に示されるように、フットコントローラ30は、X1方向検出センサ31と、X2方向検出センサ32と、Y1方向検出センサ33と、Y2方向検出センサ34とを有する。
【0037】
制御部90には、ゲーム装置本体20に搭載されており、X1方向検出センサ31、X2方向検出センサ32、Y1方向検出センサ33、Y2方向検出センサ34の他に表示部38と、ゲームスタートスイッチ71と、爪掴むスイッチ72と、爪開放スイッチ73と、コイン投入検出スイッチ76と、タイマ設定部77と、メモリ78と、ロック機構150とが接続されている。
【0038】
制御部90は、コイン投入検出スイッチ76からコイン検出信号が入力されると、制限時間のタイマをスタートさせると共に、メモリ78に格納された制御プログラムを読み込んで当該制御プログラムに基づく制御処理を実行する。例えば、制御部90は、各方向検出センサ31〜34から入力されたセンサ信号のオン・オフの組合せからコントロールボード40の操作方向(傾き方向)を判定し、水平移動機構27の景品把持部X方向駆動モータ27A、及び/または景品把持部Y方向駆動モータ27Bに制御信号を出力する。
【0039】
また、制御部90は、爪掴むスイッチ72がオンに操作されてその信号が入力されると、昇降機構28の景品把持部昇降モータ28Aを降下方向に回転駆動させて景品把持部26を降下させる。さらに、制御部90は、爪部開閉モータ26Cを閉方向に駆動して一対の爪部26A,26Bが閉じ動作した後、昇降機構28の景品把持部昇降モータ28Aを上昇方向に回転駆動させて景品把持部26を上昇させる。
【0040】
また、制御部90は、一対の爪部26A,26Bが景品Kを把持した場合、爪開放スイッチ73がオンに操作されてその信号が入力されると、景品把持部26の爪部開閉モータ26Cを開方向に駆動して一対の爪部26A,26Bを開動作させて把持した景品Kを落下させる。
【0041】
ここで、ゲーム装置本体20の筐体21の内部に設けられた進入邪魔機構100について説明する。図4は進入邪魔機構の取付構造を示す斜視図である。図5は進入邪魔機構の取付構造を示す縦断面図である。
【0042】
図4及び図5に示されるように、進入邪魔機構100は、景品載置台22に固定される固定ベース102の上面に第1、第2の進入防止棒110,120と交互に起立してなる。尚、第1、第2の進入防止棒110,120を起立させるにあたり、必ずしも交互に配置する必要はなく、例えば、複数本の第1、第2の進入防止棒110,120を夫々で群を形成することで景品把持部26が突破する際の難易が変わるように配置したり、第1、第2の進入防止棒110,120の何れか一方だけを配置しても良い。
【0043】
第1の進入防止棒110は、固定部112と、弾性部材114と、心棒116と、柔軟部材118とから構成されている。固定部112は、下方から螺入された締結用ネジにより固定ベース102上にネジ止めされている。弾性部材114は、例えば、コイルバネ等により変形可能に形成され、下端が固定部112の上端に嵌合されている。また、弾性部材114は、景品把持部26が掴んだ景品Kが衝突することで、水平方向からの力により容易に撓みつつ、景品Kが落とせるようにバネ定数を適切な値に設定している。また、弾性部材114は、景品Kや景品把持部26などが衝突することにより、柔軟に変形することで景品Kや景品把持部26の損傷を防いでいる。
【0044】
心棒116は、樹脂材からなり、下端凹部に弾性部材114の上端が嵌合されている。また、心棒116は、上端が柔軟部材118の中空部118aに嵌合されている。また、柔軟部材118は、例えば、景品把持部26が損傷しないように発泡ウレタンあるいはスポンジ等の比較的軟らかい材質によって形成されている。
【0045】
第2の進入防止棒120は、樹脂棒122と、柔軟部材124とを有する。樹脂棒122は、側方からの力によって弾性変形するように柔軟性を有しており、下端が固定ベース102上に固定されている。また、柔軟部材124は、樹脂棒122が挿通される中空部124aを有し、上端が樹脂棒122に結合されている。
【0046】
第1、第2の進入防止棒110、120が複数本景品投下口25の周囲に配置されているため、遊戯者は、景品把持部26を景品投下口25に向かって直線的に移動させずに第1、第2の進入防止棒110,120を回避するように遠回りさせることになる。これにより、回避動作のための時間分、タイマに予め設定された制限時間が短くなり、遊戯者にとっては不利になる。
【0047】
第1の進入防止棒110は、固定ベース102に連結された弾性部材114が撓みやいため、景品把持部26が強行突破した場合には、景品把持部26の移動方向に逃げるため、景品把持部26の移動時間の短縮を可能とする。
【0048】
第2の進入防止棒120は、第1の進入防止棒110よりも樹脂棒122の剛性が低いので、景品Kを把持した景品把持部26を景品投下口25に向かって直線的に移動させると容易に弾性変形して倒れるように逃げることができる。そのため、遊戯者は、当初、第1の進入防止棒110及び第2の進入防止棒120と接触しないように回避動作を行なうようにコントロールボード40を操作することになる。これにより、回避動作によって余計な時間がかかりタイマにより設定された制限時間内に景品取得数を増やすことが難しくなる。
【0049】
また、遊戯者は、第1、第2の進入防止棒110,120の弾性変形動作が可能であることに気付いた場合には、第1、第2の進入防止棒110,120を強行突破するように景品把持部26を最短コースで景品投下口25に移動させるようにコントロールボード40を操作することになる。
【0050】
図6は景品把持部26の移動経路について説明するための図である。図6に示されるように、複数本の第1、第2の進入防止棒110,120を景品投下口25の後側と右側に配置することにより、遊戯者は景品把持部26を景品取得位置から景品投下口25に向けて直線的に移動させることが難しくなる。
【0051】
景品把持部26は、景品取得位置Lから景品投下口25へ移動する際の移動経路としては、第1、第2の進入防止棒110,120に接触させないように回避する第1の移動経路LAと、第1の進入防止棒110を押し倒して最短距離で移動する第2の移動経路LBとがある。
【0052】
遊戯者は、ゲーム開始当初の段階において、タイマの制限時間(残り時間)をあまり気にしていないときは、移動距離の長い第1の移動経路LAを選択し、景品把持部26が第1、第2の進入防止棒110,120に接触しないようにコントロールボード40を操作することになる。ところが、遊戯者は、ゲーム中に景品把持部26が第1、第2の進入防止棒110、120に接触すると、第1、第2の進入防止棒110,120が押された方向に傾いて逃げることが分かると、景品投下口25への最短コースである第2の移動経路LBを移動させるようにコントロールボード40を操作することになる。これにより、遊戯者は、景品把持部26を景品投下口25への移動時間を短縮してタイマの設定時間内の往復回数を増やして景品Kの取得数を増やすことが可能になる。
【0053】
ここで、本発明のフットコントローラ30の主要部の構成について説明する。図7はフットコントローラの手摺りを外した床設置部を示す斜視図である。図8はフットコントローラの主要構成を示す分解斜視図である。
【0054】
図7及び図8に示されるように、フットコントローラ30の床面に設置される設置台50は、上方からみると長方形に形成されており、その4方向の各外周側面にはL字状に曲げられたブラケット52が床面に固定されるように取り付けられている。設置台50の底部四隅には、コントロールボード40の上面が水平となるように調整するための高さ調整部54が設けられている。
【0055】
設置台50は、上面中央に八角形のコントロールボード40が揺動可能に設けられている。また、コントロールボード40の外側には、一対の上面カバー56A,56Bが取り付けられている。一対の上面カバー56A,56Bの内側には、夫々コントロールボード40の外側輪郭形状に対応する八角形の1/2の大きさの凹部56A−1,56B−1が形成されている。また、一対の上面カバー56A,56Bは、コントロールボード40を除く設置台50の上面を覆うように固定される。
【0056】
凹部56A−1,56B−1の内側縁部は、コントロールボード40が揺動してもコントロールボード40の外側面に接触しない位置に形成されており、コントロールボード40の外側面より所定距離(例えば、5mm〜10mm)離間する外側に位置している。
【0057】
上面カバー56A,56Bの下側には、凹部56A−1,56B−1の内側縁部とコントロールボード40の外周縁部との間の隙間を覆うように遮蔽する遮蔽部材58が設けられている。遮蔽部材58は、八角形の枠体であり、内側がコントロールボード40の外周縁部と隙間なく嵌合する寸法に形成され、外側が凹部56A−1,56B−1の内側縁部よりも外側に位置するように形成されている。そして、遮蔽部材58と上面カバー56A,56Bとの重なり部分は、凹部56A−1,56B−1の内側縁部とコントロールボード40の外側面との間の隙間とコントロールボード40の各方向の動作範囲との合計値よりも幅広となる寸法に形成されている。
【0058】
また、遮蔽部材58は、上面カバー56A,56Bに対して水平方向に相対移動可能に設けられているため、コントロールボード40の外側面に嵌合した状態のままコントロールボード40の傾き方向にスライドすることができる。よって、コントロールボード40がどの方向に傾いてもコントロールボード40の外側が遮蔽部材58によって囲まれているので、コントロールボード40と上面カバー56A,56Bの凹部56A−1,56B−1との隙間が露出されることが防止される。これにより、コントロールボード40と上面カバー56A、56Bの凹部56A−1,56B−1との隙間に、異物が挟まることを防止できると共に、空気中に浮遊する埃などがコントロールボード40の下側に進入することも防止できるので、埃によるセンサの検出感度の低下も防止することができる。
【0059】
尚、コントロールボード40の上面には、コントロールボード40が傾いた状態のときに遊戯者の足(靴)が滑らないようにするため、ゴム材などにより形成された滑り止め板が装着される。
【0060】
設置台50の中央凹部59には、X,Yセンサユニット140と、ロック機構150と、ストッパ機構340とが収納されている。ロック機構150は、例えば、電磁ソレノイドなどからなり、コイン投入前はコントロールボード40をX1方向及びY1方向の直交する2方向から係止するように係止部を中央凹部59内に突出させ、コントロールボード40を水平状態に保持する。そのため、遊戯者がコイン投入前にコントロールボード40上に乗ってもコントロールボード40は揺動せず、水平状態を保つ。また、コイン投入口36にコインが投入されて、コイン投入検出スイッチ76がコイン検出信号を制御部90に出力すると、制御部90はロック機構150に対してロック解除するための制御信号を出力する。
【0061】
次にX,Yセンサユニット140の構成について説明する。図9はX,Yセンサユニットを示す分解斜視図である。
【0062】
図9に示されるように、X,Yセンサユニット140は、支持機構160と、センサ機構170とを有する。支持機構160は、コントロールボード40を揺動可能に支持すると共に、コントロールボード40が水平状態のとき安定的に水平状態を保持するように構成されており、X方向支持部180と、Y方向支持部190とを有する。
【0063】
また、センサ機構170は、後述するように、コントロールボード40がX1,X2方向またはY1,Y2方向の何れかの方向に傾いたことを検出し、各方向のセンサ信号を制御部90に出力する。尚、制御部90は、センサ機構170により出力された各方向のセンサ信号のオン・オフの組合せに基づき、コントロールボード40によって指示された操作方向(移動方向)を判定し、景品把持部26の移動方向を制御するコントロール信号を生成する。
【0064】
X方向支持部180及びY方向支持部190は、夫々のZ1,Z2方向の中心軸が一致するように同軸上に積み重ねられている。また、X方向支持部180及びY方向支持部190は、後述するようにコントロールボード40を水平状態に保持する水平保持部を有する。
【0065】
X方向支持部180は、コントロールボード40をX1,X2方向に揺動可能に支持するように構成されており、取付プレート210と、Xフレーム220(第1フレーム)と、一対のXブロック(X方向ガイド部材)230と、Xロッド240とから構成されている。取付プレート210は、平面部212にXフレーム220の連結ピン221が嵌合する位置合わせ孔214を有しており、平面部212のY1方向側、Y2方向側にはコントロールボード40の下面に複数の締結用ネジにより固定される固定部216、218を有する。
【0066】
Xフレーム220は、連結ピン221を有する上板222を取付プレート210の下面に当接させるように配置され、Y1方向側、Y2方向側の側板224の中央にY1,Y2方向に貫通するロッド挿通孔224aが開口しており、側板224の両端にX1,X2方向に延在する突出片(センサ検出片)225、226を有する。
【0067】
一対のXブロック230は、夫々Xフレーム220のX1,X2方向の揺動をガイドするように支持するX方向の支持台であり、上面中央にXフレーム220が水平状態のときXフレーム220の下面に当接する水平面232を有する。また、一対のXブロック230の上面には、水平面232のX1方向側、X2方向側に延在する傾斜面234,236を有する。傾斜面234,236は、水平面232に対して下方に3°〜10°の傾斜角を有するように形成されている。水平面232は、コントロールボード40を水平状態に保持する水平保持部を形成している。
【0068】
また、一対のXブロック230は、Y方向からみると内周形状が卵形(下方が小径で上方が大径の形状)に形成された貫通孔238が側面中央にY方向に貫通しており、Xロッド240が貫通孔238及びXフレーム230のロッド挿通孔224aに挿通されることによりX1,X2方向に延在する向きで平行に配置されるように位置決めされると共に、Xフレーム220の側板224と連結される。尚、Xロッド240の両端には、Xフレーム220の側板224に当接する脱落防止用の止め輪が嵌合される。また、Xロッド240は、卵形の貫通孔238に対して上方側で遊嵌しているため、Xフレーム220のX1,X2方向の傾斜角度に応じて貫通孔238の下方から上方に変位することでXフレーム220の側板224を揺動可能に連結している。
【0069】
また、Xブロック230の上面側には、Y方向支持部190のYフレーム250に締結するための締結用ネジが上方から挿入される一対の孔239が上下方向に貫通している。さらに、一対のXブロック230は、夫々が同一形状に形成されており、互いにY1,Y2方向の離間距離が一定値となるように平行に配置され、且つXロッド240の挿通位置がZ1、Z2方向の中心軸(重心位置の軸)と交差するように配置されている。
【0070】
尚、本実施例では、Xフレーム220に対して一対のXブロック230の設置幅を小さくすることでコストダウンを図れると共に、Xフレーム220の揺動動作の安定性を確保しているが、一対のXブロック230のように分割せず、Xフレーム230に対する設置面積が大きくなるようにY方向に幅広とされた1個のブロックでXフレーム220の揺動方向をガイドするようにしても良い。
【0071】
Y方向支持部190は、コントロールボード40をY1、Y2方向に揺動可能に支持するように構成されており、Yフレーム250(第2フレーム)と、一対のYブロック(Y方向ガイド部材)260と、Yロッド270とを有する。Yフレーム250は、平面部252に一対のXブロック230の孔239に挿入された締結用ネジが螺入するネジ孔253を有し、平面部252のX1,X2方向側に下方に曲げられた側板254の中央にX1,X2方向に貫通するロッド挿通孔254aが開口しており、さらに側板254のY1、Y2方向に延在する突出片(センサ検出片)255,256を有する。
【0072】
一対のYブロック260は、夫々Yフレーム250のY1,Y2方向の揺動をガイドするように支持するY方向の支持台であり、上面中央にYフレーム250が水平状態のときYフレーム250の下面に当接する水平面262を有する。また、一対のYフレーム250の上面には、水平面262のY1方向側、Y2方向側に延在する傾斜面264,266を有する。傾斜面264,266は、水平面262に対して下方に3°〜10°の傾斜角を有するように形成されている。水平面262は、Xブロック230の水平面232と共に、コントロールボード40を水平状態に保持する水平保持部を形成している。
【0073】
また、一対のYブロック260は、X方向からみると内周形状が卵形(下方が小径で上方が大径の形状)に形成された貫通孔268が側面中央にX方向に貫通しており、Yロッド270が貫通孔268及びYフレーム250のロッド挿通孔254aに挿通されることによりX1,X2方向に延在する向きで平行となるように位置決めされると共に、Yフレーム250の側板254と連結される。尚、Yロッド270の両端には、Yフレーム250の側板254に当接する脱落防止用の止め輪が嵌合される。また、Yロッド270は、卵形の貫通孔268に対して上方側で遊嵌しているため、Yフレーム250のY1,Y2方向の傾斜角度に応じて貫通孔268の下方から上方に変位することでYフレーム250の側板254を揺動可能に連結している。
【0074】
また、Yブロック260の上面側には、センサ機構170に締結するための締結用ネジが上方から挿入される一対の孔269が上下方向に貫通している。さらに、一対のYブロック260は、同一形状に形成されており、互いにX1,X2方向の離間距離が一定値となるように平行となるように配置され、且つYロッド270の挿通位置がZ1、Z2方向の中心軸(重心位置の軸)と交差するように配置されている。
【0075】
尚、本実施例では、Yフレーム250に対して一対のYブロック260の設置幅を小さくすることでコストダウンを図れると共に、Yフレーム250の揺動動作の安定性を確保しているが、一対のYブロック260のように分割せず、Yフレーム250に対する設置面積が大きくなるようにX方向に幅広とされた1個のブロックでYフレーム250の揺動方向をガイドするようにしても良い。
【0076】
遊戯者がコントロールボード40を水平状態に操作しようとするときは、一対のXブロック230の水平面232と、一対のYブロック260の水平面262との4箇所によって形成される水平保持部がコントロールボード40及び遊戯者の荷重を安定的に支えることになる。そのため、遊戯者は、コントロールボード40を傾斜させた状態から水平状態に戻したときでも、容易にコントロールボード40を水平状態に維持するようにバランスを取ることが可能になる。
【0077】
また、一対のXブロック230の傾斜面234,236と、一対のYブロック260の傾斜面264,266とは、X,Y方向に対称となるように配置されている。そのため、遊戯者がコントロールボード40を何れかの方向に傾けるように操作した場合、一対のXブロック230の傾斜面234,236及び一対のYブロック260の傾斜面264,266のうち何れか2つの傾斜面によって支持されることになる。
【0078】
また、各傾斜面234,236,264,266は、コントロールボード40を何れかの方向に傾けることを可能にするための逃げであり、コントロールボード40の傾斜をガイドするものではないので、遊戯者は体重移動を行なうことによりコントロールボード40をどの方向にも傾けるように操作することができる。
【0079】
センサ機構170は、センサプレート280と、X1方向検出センサ31と、X2方向検出センサ32と、Y1方向検出センサ33と、Y2方向検出センサ34とを有する。センサプレート280は、平面部282のX1方向側にX1方向検出センサ31を支持するブラケット284が固定されている。また、センサプレート280の平面部282のX2方向側には、X2方向検出センサ32を支持するブラケット286が固定されている。
【0080】
センサプレート280の平面部282のY1方向側に起立された側板288には、Y1方向検出センサ33が固定されている。そして、センサプレート280の平面部282のY2方向側に起立された側板289には、Y2方向検出センサ34が固定されている。
【0081】
各方向検出センサ31〜34は、例えば、発光素子と受光素子とが対向するように一体的のモールドされたフォトインタラプタからなる。また、各方向検出センサ31〜34は、発光素子と受光素子との間に突出片225,226,255,256が介在する場合は、光が遮断されてセンサ信号がオフとなる。本実施例においては、コントロールボード40が水平状態のとき、突出片225,226,255,256がX1方向検出センサ31、X2方向検出センサ32、Y1方向検出センサ33、Y2方向検出センサ34の光を遮断するように設定されている。
【0082】
また、各方向検出センサ31〜34は、発光素子と受光素子との間から突出片225,226,255,256が上方に退避したときは、光が受光されてセンサ信号がオンとなる。本実施例においては、コントロールボード40が傾斜するように操作されると、突出片225,226,255,256のうち傾斜方向と180度反対側の突出片が上方に退避して各方向検出センサ31〜34の何れかが光を受光してセンサ信号オンを出力するように設定されている。
【0083】
図10は支持機構及びストッパ機構を示す平面図である。図11は支持機構及びストッパ機構ユニットを示す斜視図である。図10及び図11に示されるように、支持機構160の周囲に配されたストッパ機構340は、8方向(水平方向の45度間隔の各方向)のストッパユニット340A〜340Hが放射状に配置されている。尚、上記8方向とは、X1方向、X2方向、Y1方向、Y2方向の4方向と、(X1,Y1)斜め方向、(X2,Y1)斜め方向、(X2,Y2)斜め方向、(X1,Y2)斜め方向の4方向とを意味する。
【0084】
本実施例において、支持機構160のXロッド240及びYロッド270は、コントロールボード40を傾ける際の回動軸ではなく、一対のXブロック230間、一対のYブロック260間の位置決め部材として機能するものである。そのため、コントロールボード40が各傾斜面234,236,264,266よりも大きく傾斜した場合には、Xロッド240及びYロッド270に無理な力作用する可能性が高いので、支持機構160の周囲には、コントロールボード40の傾斜角度を制限するストッパ機構340が設けられている。
【0085】
各ストッパユニット340A〜340Hは、夫々同一構成であり、設置台50の中央凹部59の底面に固定されている。また、各ストッパユニット340A〜340Hは、コントロールボード40が水平状態のときは、コントロールボード40の下面に対して均等に接触しており、遊戯者の操作によってコントロールボード40が傾くと当該傾いた方向に配されたストッパユニットがコントロールボード40の下面に強く押圧される。
【0086】
また、コントロールボード40は、傾斜するように操作されると、各ストッパユニット340A〜340Hのうち傾斜方向の一つ又は二つのストッパユニット340に下面が接触して傾斜動作を緩衝されると共に、傾き角度を所定角度(傾斜面234,236,264,266の傾斜角度よりも小さい角度)に制限される。すなわち、各ストッパユニット340A〜340Hは、コントロールボード40が傾く方向に操作された場合、コントロールボード40の下面が一対のXブロック230の傾斜面234,236または、一対のYブロック260の傾斜面264,266に当接する前にコントロールボード40の傾きを制限するように作用する。
【0087】
尚、本実施例においては、支持機構160の周囲に8個のストッパユニット340A〜340Hを配した場合について説明しているが、各ストッパユニット340は、少なくともX方向ストッパユニット340A,340Eと、Y方向ストッパユニット340C,340Gとが配置されることによりコントロールボード40のどの方向に対する傾きをも制限することが可能になる。
【0088】
また、本実施例では、X方向ストッパユニット340A,340Eと、Y方向ストッパユニット340C,340Gとの各中間方向となる各45度の方向にも斜め方向ストッパユニット340B,340D,340F,340Hが配されているので、45度間隔の8方向に対してもコントロールボード40の傾き角度を制限することができる。
【0089】
図12はストッパユニットを拡大して示す斜視図である。図13はストッパユニットの構成を示す分解斜視図である。
【0090】
図12及び図13に示されるように、ストッパユニット340A〜340Hは、それぞれ弾性ローラ342と、回動アーム344と、一対の連結ピン346,347と、ブラケット348と、トーションバネ(付勢部材)350とから構成されている。弾性ローラ342は、例えば弾性を有するウレタンゴム等によりローラ状に成型されており、連結ピン346により回動アーム344の一端に回転可能に支持される。回動アーム344は、弾性ローラ342の両端を支持するように曲げ加工された一対の支持部344a,344bを有する。また、一対の支持部344a,344bは、両端付近に一対の連結ピン346,347が挿通される孔344cが設けられており、中間部間には連結部344dが横架されている。
【0091】
ブラケット348は、回動アーム344の他端を回動可能に支持する連結ピン347が挿通される一対の支持部348a,348bを有する。また、一対の支持部348a,348bに挿通された連結ピン347には、回動アーム344の一端を上方に付勢するトーションバネ350が巻装されている。
【0092】
さらに、ブラケット348は、一対の支持部348a,348bの両側に突出する固定部348c,348dを有し、一対の支持部348a,348bを連結するローラ当接部348eを有する。
【0093】
また、トーションバネ350は、一端が回動アーム344を上方に付勢しており、他端がブラケット348のローラ当接部348eの下方に延在しているため、弾性ローラ342をコントロールボード40の下面に押圧する押圧力を発生している。従って、弾性ローラ342がコントロールボード40の下面に当接し、回動アーム344が下方に回動すると、トーション350のバネ力によりコントロールボード40の傾きを緩衝する。
【0094】
ローラ当接部348eは、弾性ローラ342が下方に押下されたとき、弾性ローラ342が当接するストッパ部である。そして、弾性ローラ342がローラ当接部348eに当接すると、コントロールボード40のそれ以上の降下を制限すると共に、弾性ローラ342がローラ当接部348eとコントロールボード40の下面との間で圧縮荷重を受けて弾性変形することで、コントロールボード40を操作する遊戯者に対する反動を緩和して操作感を良好にする。
【0095】
これにより、遊戯者は、コントロールボード40をどの方向に傾けてもトーション350のバネ力と弾性ローラ342の弾性変形により、コントロールボード40の傾斜操作時の衝撃が抑制されてスムーズな操作が可能になる。
【0096】
ここで、上記のように構成された支持機構160及びストッパ機構340の動作状態について説明する。図14Aはフットコントローラの主要部を示す正面図である。図14Bはフットコントローラの主要部を示す側面図である。図14Cはフットコントローラの主要部の正面断面図である。図14Dはフットコントローラの主要部の側面断面図である。
【0097】
図14A乃至図14Dに示されるように、コントロールボード40が水平状態(ニュートラル位置)にあるとき、各ストッパユニット340A〜340Hは、弾性ローラ342をトーション350のバネ力により均等にコントロールボード40の下面に当接させている。また、支持機構160のXフレーム220及びYフレーム250は、コントロールボード40と同様に水平状態であるので、各突出片225,226,255,256が各方向検出センサ31〜34の光遮断位置にあり、センサ信号をオフにしている。
【0098】
また、コントロールボード40の側方に設けられたロック機構150は、制御部90の制御信号により励磁または消磁されるソレノイドからなる。従って、ロック機構150は、コイン投入前までコントロールボード40の側面より下方に延在する被ロック板42を揺動できない状態に係止する係止部152を有しており、コイン投入からゲーム終了までの間は、当該係止部152をコントロールボード40の下方に延在する被ロック板42から離間させてロック解除するように動作する。
【0099】
図15Aはコントロールボードを遊戯者の左方に傾けた操作状態を示す斜視図である。図15Bはコントロールボードを遊戯者の左方に傾けた操作状態を示す正面図である。図15Cはコントロールボードを遊戯者の左方に傾けた操作状態を示す正面断面図である。
【0100】
図15A乃至図15Cに示されるように、遊戯者がコントロールボード40を左方(X1方向)を下げるように体重移動させた場合、Xフレーム220の左側(X1方向側)が降下すると共に、Xフレーム220の右側(X2方向側)が上昇する。これにより、Xフレーム220の右側が配された突出片226がX2方向検出センサ32から上方に離脱すると共に、Xフレーム220の左側が配された突出片225が下がってもX1方向検出センサ31の光遮断位置にある。そのため、X2方向検出センサ32のセンサ信号がオン状態に切り替わり、X1方向検出センサ31のセンサ信号がオフ状態のままである。
【0101】
この場合、X1方向のストッパユニット340Aの弾性ローラ342がローラ当接部348eに当接した状態になり、トーションバネ350のバネ力と弾性ローラ342の弾性変形に伴う弾力がコントロールボード40に付与される。
【0102】
また、Yフレーム250は、水平状態のままであるので、突出片255,256がY1方向検出センサ33、Y2方向検出センサ34の光遮断位置にあり、Y方向の両センサ信号をオフにしている。従って、4方向の各方向検出センサ31〜34のうちX2方向検出センサ32のセンサ信号のみがオン状態に切り替わった場合、制御部90においては、コントロールボード40が左方(X1方向)を下げるように傾けた状態に操作されたことを判定することが可能になる。
【0103】
また、遊戯者がコントロールボード40を右方(X2方向)に傾けるように体重移動させた場合、Xフレーム220の右側(X2方向側)が降下すると共に、Xフレーム220の左側(X1方向側)が上昇するため、X1方向検出センサ31のセンサ信号がオン状態に切り替わり、X2方向検出センサ32のセンサ信号がオフ状態のままである。そのため、制御部90においては、X1方向検出センサ31のセンサ信号のみがオン状態になった場合、コントロールボード40が右方(X2方向)に傾けた状態に操作されたことを判定することが可能になる。
【0104】
この場合、X2方向のストッパユニット340Eの弾性ローラ342がローラ当接部348eに当接した状態になり、トーションバネ350のバネ力と弾性ローラ342の弾性変形に伴う弾力がコントロールボード40に付与される。
【0105】
図16Aはコントロールボードを遊戯者の前方に傾けた操作状態を示す斜視図である。図16Bはコントロールボードを遊戯者の前方に傾けた操作状態を示す側面図である。図16Cはコントロールボードを遊戯者の前方に傾けた操作状態を示す側面断面図である。
【0106】
図16A乃至図16Cに示されるように、遊戯者がコントロールボード40を前方(Y1方向)に傾けるように体重移動させた場合、Yフレーム250の前側(Y1方向側)が降下すると共に、Yフレーム250の後側(Y2方向側)が上昇する。これにより、Yフレーム250の後側が配された突出片256がY2方向検出センサ34から離脱すると共に、Yフレーム250の前側に配された突出片255がY1方向検出センサ33の光遮断位置にある。そのため、Y2方向検出センサ34のセンサ信号がオン状態に切り替わり、Y1方向検出センサ33のセンサ信号がオフ状態のままである。
【0107】
この場合、Y1方向のストッパユニット340Cの弾性ローラ342がローラ当接部348eに当接した状態になり、トーションバネ350のバネ力と弾性ローラ342の弾性変形に伴う弾力がコントロールボード40に付与される。
【0108】
また、Xフレーム220は、水平状態のままであるので、突出片225,226がX1方向検出センサ31、X2方向検出センサ32の光遮断位置にあり、X方向の両センサ信号をオフにしている。従って、4方向の各方向検出センサ31〜34のうちY2方向検出センサ34のセンサ信号のみがオン状態に切り替わった場合、制御部90においては、コントロールボード40が前方(Y1方向)に傾けた状態に操作されたことを判定することが可能になる。
【0109】
また、遊戯者がコントロールボード40を後方(Y2方向)に傾けるように体重移動させた場合、Yフレーム250の後側(Y2方向側)が降下すると共に、Yフレーム250の前側(Y1方向側)が上昇するため、Y1方向検出センサ33のセンサ信号がオン状態に切り替わり、Y2方向検出センサ34のセンサ信号がオフ状態のままである。そのため、制御部90においては、Y1方向検出センサ33のセンサ信号のみがオン状態になった場合、コントロールボード40が右方(X2方向)に傾けた状態に操作されたことを判定することが可能になる。
【0110】
この場合、Y2方向のストッパユニット340Dの弾性ローラ342がローラ当接部348eに当接した状態になり、トーションバネ350のバネ力と弾性ローラ342の弾性変形に伴う弾力がコントロールボード40に付与される。
【0111】
また、遊戯者がコントロールボード40をX方向及びY方向に対して45度の斜め方向に傾けた場合には、4方向の各方向検出センサ31〜34のうち当該傾け方向と180度反対側に配された2つのセンサのセンサ信号がオン状態に切り替わり、その他の2個のセンサのセンサ信号がオフ状態である。そのため、制御部90においては、4方向の各方向検出センサ31〜34のうち2つのセンサのセンサ信号がオン状態に切り替わった場合、コントロールボード40が(X1,Y1)斜め方向、(X2,Y1)斜め方向、(X2,Y2)斜め方向、(X1,Y2)斜め方向の何れかに傾けた状態に操作されたことを判定することが可能になる。
【0112】
ここで、制御部90が実行するゲーム制御処理について説明する。図17は制御部が実行するゲーム制御処理を説明するためのフローチャートである。尚、制御部90は、所定時間間隔で図17の制御処理を繰り返し実行する。
【0113】
図17のS11では、コイン投入前であるので、ゲーム前の音楽やランプ点灯表示などによるアドバタイズ処理を行なう。
【0114】
次のS12では、コイン投入検出スイッチ76の検出信号を読み込み、コイン投入口36にコインが投入されたか否かをチェックする。S12において、コイン投入検出スイッチ76のコイン検出信号がオンに切り替わっているときは(YESの場合)、コインが投入されたものと判断してS13に進む。また、S12において、コイン投入検出スイッチ76のコイン検出信号がオフであるときは(NOの場合)、コイン投入がなされていないものと判断してS11の処理を繰り返す。
【0115】
また、S13では、コイン投入後に操作ボックス70のゲームスタートスイッチ71がオンに操作されたか否かをチェックする。S13において、遊戯者が操作ボックス70のゲームスタートスイッチ71のボタンを押圧してゲームスタートスイッチ71からのスイッチ信号がオンになると(YESの場合)、S14に進み、予めタイマ時間(例えば、30秒間〜60秒間)が設定されたタイマのカウントダウンを開始する。尚、ゲームスタートスイッチ71の代わりにコイン投入後に遊戯者がコントロールボード40に乗ることで、何れかの方向検出センサが検出することでゲームスタートとなるようにしても良い。
【0116】
次のS15では、コントロールボード40に対するロックを解除するように一対のロック機構150のソレノイドを励磁して係止部152をコントロールボード40の被ロック板42から離間させる。続いて、S16に進み、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号がオフからオンに切り替わったか否かをチェックする。S16において、各方向検出センサ31〜34の何れか1つ又は2つのセンサ信号がオフからオンに切り替わった場合には(YESの場合)、S17に進み、コントロールボード40の傾斜方向(遊戯者による操作方向)を判定し、当該判定結果に応じて水平移動機構27の景品把持部X方向駆動モータ27A、及び/または景品把持部Y方向駆動モータ27Bに駆動信号を出力する。これにより、景品把持部26は、水平移動機構27によりX,Y方向に移動される。
【0117】
また、S16において、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号が何れもオフのままであるときは(NOの場合)、遊戯者がコントロールボード40を操作(傾ける操作)していないので、S17の処理を省略する。
【0118】
次のS18では、コントロールボード40の操作に応じた任意の位置に移動した景品把持部26が停止されて、操作ボックス70の爪掴むスイッチ72のボタンが押圧操作されたか否かをチェックする。S18において、爪掴むスイッチ72のボタンが押圧操作されてスイッチ信号がオンになった場合(YESの場合)、S19に進み、最初に一対の爪部26A,26Bを開く方向に動作させた状態とし、さらに景品把持部26を景品載置台22に降下させて一対の爪部26A,26Bを閉じ方向の動作を行なわせる。この後、一対の爪部26A,26Bをつかみ動作により景品Kを把持した場合も景品Kを把持できない場合も景品把持部26を上昇させる。
【0119】
遊戯者は、一対の爪部26A,26Bが景品Kを把持した場合、コントロールボード40を操作して景品把持部26を景品投下口25の上方に移動させた後、操作ボックス70の爪開放スイッチ73のボタンを押圧操作する。
【0120】
S20では、爪開放スイッチ73のボタンを押圧操作されて、爪開放スイッチ73から爪開放信号がオンに出力されたときは(YESの場合)、S21に進み、一対の爪部26A,26Bを開方向に動作させて把持していた景品Kを景品投下口25に投下する。また、S20において、爪開放スイッチ73のボタンが押圧操作されなかったときは(NOの場合)、S21の処理を省略する。
【0121】
続いて、S22では、タイマによる制限時間が残っているか否かをチェックする。S22において、タイマによる制限時間が残っているときは(YESの場合)、上記S16に戻り、S16〜S22の処理を繰り返す。従って、ゲーム中は、S16〜S22の処理を繰り返しており、景品把持部26の移動、停止操作及び景品把持部26による景品Kの掴み動作及び開放動作を何回でも行なうことができる。
【0122】
また、上記S22において、タイマのカウントダウンにより制限時間がゼロになった時点で(NOの場合)、S23に進み、ゲーム終了と判定し、さらにS24において、コイン投入によるクレジットがメモリ78に有るか否かをチェックする。S24でメモリ78にクレジットが登録されている場合には(YESの場合)、S13に戻り、遊戯者が操作ボックス70のゲームスタートスイッチ71がオンに操作されることにより、再度ゲームスタートされ、S13以降の制御処理を繰り返す。
【0123】
また、S24において、クレジットがメモリ78に登録されていない場合(NOの場合)は、S25に進み、ロック機構150のソレノイドを消磁して、係止部152をコントロールボード40の被ロック板42に嵌合させてコントロールボード40を揺動不可状態にロックする。
【0124】
次のS26では、景品把持部26をホームポジションに移動させるように水平移動機構27の景品把持部X方向駆動モータ27A、及び/または景品把持部Y方向駆動モータ27Bに駆動信号を出力する。尚、本実施例のホームポジションとしては、景品載置台22の右側端部を設定してあるが、これに限らず、景品投下口25の上方でも良いし、あるいは景品載置台22の左側端部をホームポジションとしても良い。
【0125】
次に上記S16で実行された各方向検出センサ31〜34のセンサ信号によるセンサ検出位置の制御処理について説明する。図18は制御部が実行するセンサ検出位置制御処理を説明するためのサブルーチンである。
【0126】
図18に示されるように、S31では、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号を読み込む。続いて、S32に進み、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号が全てオフか否かをチェックする。S32において、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号が全てオフのときは(YESの場合)、S33に進み、景品把持部26を停止させる停止信号を出力する。
【0127】
また、S32において、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号が全てオフでないときは、S34に進み、X1方向検出センサ31のセンサ信号のみがオンか否かをチェックする。S34において、X1方向検出センサ31のセンサ信号のみがオンのときは(YESの場合)、S35に進み、コントロールボード40がX2方向に傾けられたと判定し、X2方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0128】
S34において、X1方向検出センサ31のセンサ信号のみがオンでないときは、S36に進み、X2方向検出センサ32のセンサ信号のみがオンか否かをチェックする。S36において、X2方向検出センサ32のセンサ信号のみがオンのときは(YESの場合)、S37に進み、コントロールボード40がX1方向に傾けられたと判定し、X1方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0129】
S36において、X2方向検出センサ32のセンサ信号のみがオンでないときは、S38に進み、Y1方向検出センサ33のセンサ信号のみがオンか否かをチェックする。S38において、Y1方向検出センサ33のセンサ信号のみがオンのときは(YESの場合)、S39に進み、コントロールボード40がY2方向に傾けられたと判定し、Y2方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0130】
S38において、Y1方向検出センサ33のセンサ信号のみがオンでないときは、S40に進み、Y2方向検出センサ34のセンサ信号のみがオンか否かをチェックする。S40において、Y2方向検出センサ34のセンサ信号のみがオンのときは(YESの場合)、S41に進み、コントロールボード40がY1方向に傾けられたと判定し、Y1方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0131】
S40において、Y2方向検出センサ34のセンサ信号のみがオンでないときは、S42に進み、X1方向検出センサ31及びY1方向検出センサ33のセンサ信号が共にオフ、且つX2方向検出センサ32及びY2方向検出センサ34のセンサ信号が共にオンか否かをチェックする。S42において、X1方向検出センサ31及びY1方向検出センサ33のセンサ信号が共にオフ、且つX2方向検出センサ32及びY2方向検出センサ34のセンサ信号が共にオンであるときは(YESの場合)、S43に進み、コントロールボード40が(X1,Y1)斜め方向(図10参照)に傾けられたと判定し、(X1,Y1)方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0132】
S42において、NOの場合は、S44に進み、X2方向検出センサ32及びY1方向検出センサ33のセンサ信号が共にオフ、且つX1方向検出センサ31及びY2方向検出センサ34のセンサ信号が共にオンか否かをチェックする。S44において、YESの場合は、S45に進み、コントロールボード40が(X2,Y1)斜め方向(図10参照)に傾けられたと判定し、(X2,Y1)方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0133】
S44において、NOの場合は、S46に進み、X2方向検出センサ32及びY2方向検出センサ34のセンサ信号が共にオフ、且つX1方向検出センサ31及びY1方向検出センサ33のセンサ信号が共にオンか否かをチェックする。S46において、YESの場合、S47に進み、コントロールボード40が(X2,Y2)斜め方向(図10参照)に傾けられたと判定し、(X2,Y2)方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0134】
S46において、NOの場合は、S48に進み、X1方向検出センサ31及びY2方向検出センサ34のセンサ信号が共にオフ、且つX2方向検出センサ32及びY1方向検出センサ33のセンサ信号が共にオンか否かをチェックする。S48において、YESの場合、S49に進み、コントロールボード40が(X1,Y2)斜め方向(図10参照)に傾けられたと判定し、(X1,Y2)方向駆動信号を水平移動機構27に出力する。
【0135】
このように、制御部90では、各方向検出センサ31〜34のセンサ信号のオン・オフの組み合わせに基づいて、コントロールボード40の操作方向が8方向の何れかの方向であるかを判定することが可能になる。そのため、制御部90においては、遊戯者が体のバランスを取りながらコントロールボード40を傾けることによる操作方向を正確に判定することが可能になり、景品把持部26を8方向のうちのどの方向にも移動させることができる。
【0136】
図19は制御部が実行するコマンド割込処理を説明するためのサブルーチンである。図19に示されるように、S51では、例えば、爪掴むスイッチ72のボタンが押圧操作されて景品把持部26を昇降移動させるとき、あるいは爪開放スイッチ73のボタンを押圧操作されて景品Kを景品投入口25に落下させるときにコマンド割り込み処理のコマンド受付を開始する。
【0137】
続いて、S52に進み、X1方向検出センサ31及びX2方向検出センサ32のセンサ信号を読み込む。次のS53ではX1方向検出センサ31及びX2方向検出センサ32のセンサ信号が交互に3回オフからオン、オンからオフに切り替わったかチェックする。S53において、YESの場合には、遊戯者がコントロールボード40を左右方向(X1,X2方向)に交互に傾ける操作を3回以上行なったものと判定し、表示器38に表示されたゲージに1を追加してゲージ数を増やす。尚、S53の処理としては、これに限らず、例えば、遊戯者が腰を旋回させるように動作することにより、コントロールボード40の傾斜方向を旋回方向に切替えた場合に表示器38に表示されたゲージに1を追加してゲージ数を増やようにしても良い。
【0138】
次のS55では、ゲージが所定数(上限値)に達したか否かをチェックする。S55において、YESの場合は、S56に進み、特別条件を実行する。この特別条件としては、例えば、タイマのカウントダウンを数秒間停止させるといったイベントを実行させることが可能になる。または、景品把持部26を移動させる際の移動速度を通常よりも20%高速で移動させることが可能になるといったイベントを実行させるようにしても良い。
【0139】
また、上記S53において、NOの場合は、上記S54〜S56の処理を省略する。また、S55でNOの場合には、上記S56の処理を省略する。
【0140】
次のS57では、ゲーム終了か否かをチェックする。S57において、タイマの制限時間が残っている場合には、上記S52に戻り、S52以降の処理を繰り返す。また、S57において、タイマの制限時間がゼロになったときは、ゲーム終了と判定し、S58に進み、コマンドの受付を終了する。
【0141】
このように、例えば、ゲーム中に景品把持部26を昇降機構28により昇降移動させる間は、水平移動機構27を動作させることができない状況であり、この状況下で遊戯者がコントロールボード40を左右方向(X1,X2方向)に交互に傾ける操作を3回以上行なったといった特別な操作(通常は行なわない操作)が検出されると、通常よりも有利となる特別条件をイベントとして実行されるため、遊戯者の隠し技として設定することが可能になる。
【0142】
そのため、遊戯者としては、通常の操作方法を行なうだけでなく、例えば、景品把持部26を昇降機構28により昇降移動させるといった待機状態のときに何か面白い特別なことを行なうようになる。これにより、遊戯者としては、特別条件が付加されることを期待してコントロールボード40上でダンスを踊ってみたり、色々なパーフォーマンスをしたりといった特別なことを行なってゲージを増やすことができると共に、遊戯者の特別な行動をみている周囲の観客を楽しませて、観客もゲームに参加したくなるといった希望を抱かせることも可能になる。
【0143】
ここで、変形例について説明する。
【0144】
図20Aはフットコントローラの変形例を斜め上方からみた斜視図である。図20Bはフットコントローラの変形例を斜め下方からみた斜視図である。
【0145】
図20A及び図20Bに示されるように、変形例のフットコントローラ400は、コントロールボード410と、X,Yセンサユニット420とを有する。また、X,Yセンサユニット420は、設置ベース430上に支持機構460と、センサ機構470とを有する。支持機構460は、コントロールボード410をX方向、Y方向に揺動可能に支持するX方向支持部460A、Y方向支持部460Bを有する。
【0146】
また、センサ機構470は、支持機構460の各4方向に対向するように起立されたX1方向センサユニット480と、X2方向センサユニット490と、Y1方向センサユニット500と、Y2方向センサユニット510とを有する。各センサユニット480,490,500,510は、後述するように、コントロールボード410がX1,X2方向及びY1,Y2方向に傾いたことを検出し、各センサ信号を制御部90に出力する。尚、制御部90は、前述した実施例の場合と同様にセンサ機構470により出力された各方向のセンサ信号の組合せによって、コントロールボード410によって指示された動作方向を判定すると共に、景品把持部26の移動方向を制御するコントロール信号を生成する。
【0147】
ここで、X1方向センサユニット480の構成について説明する。
【0148】
X1方向支持部480は、ベース450に起立するように固定されたブラケット482の両側に、コントロールボード410の下面に当接するゴム部材483を上方に付勢する一対の付勢機構484を有する。また、各付勢機構484は、荷重の大きさに応じて圧縮されてバネ力を発生するバネ部材を有する。
【0149】
ブラケット482の内壁中央には、一対の付勢機構484の動作に応じて回動するリンク機構485が設けられている。そして、ブラケット482の外壁上部には、リンク機構485によって上下方向に回動する回動部材486の回動変位を検出するX1方向検出センサ487が設けられている。
【0150】
ゴム部材483は、各4方向の夫々に一対ずつ合計8個設けられ、コントロールボード410を水平状態に保持する水平保持部としても機能する。各付勢機構484は、ゴム部材483にコントロールボード410の下面が当接して荷重を加えられると、降下してリンク機構485を検出動作させると共に、コントロールボード410に対する付勢力を増大させる。これにより、コントロールボード410の傾き操作を緩衝して遊戯者の操作感を向上させることができる。
【0151】
また、各付勢機構484は、コントロールボード410の傾斜角度を所定角度に制限するストッパ機構も兼ねている。
【0152】
センサユニット480以外の各センサユニット490,500,510は、夫々センサユニット480と同一構成であり、ブラケット492,502,512と、ゴム部材493,503,513と、付勢機構494,504,514と、リンク機構495,509,515と、回動部材496,506,516と、各方向検出センサ497,507,517とを有する。
【0153】
支持機構460は、コントロールボード410の下面中央より下方に突出する軸412が挿通される軸受け462を支持台464により支持している。軸受け462の中心孔463の内壁には、X1,X2,Y1,Y2方向の各方向の揺動動作の支点となる正方形状のガイド縁部464を形成するガイド部材465が取り付けられる。一方、軸412の根元には、X1,X2,Y1,Y2方向の各方向に傾斜する傾斜部414が設けられている。傾斜部414は、各4方向の傾斜面を有する四角錐形状に形成されており、ガイド部材465のガイド縁部464に当接してX1,X2,Y1,Y2方向の各方向に揺動可能に支持される。
【0154】
コントロールボード410は、外形が円形に形成されており、上面が緩やかな曲面に形成されている。また、コントロールボード410の下面中央には、軸412が下方に突出しており、軸412の下端には、遊戯者がコントロールボード410に体重を掛けて降下したとき、設置ベース430の上面に当接する円盤部416が設けられている。従って、円盤部416は、下面が設置ベース430の上面に当接することで遊戯者がコントロールボード410を水平状態に操作することを補助する。
【0155】
また、X方向支持部460Aは、傾斜部414のX1,X2方向の傾斜面と、ガイド縁部464のX1,X2方向の縁部とから構成されている。また、Y方向支持部460Bは、傾斜部414のY1,Y2方向の傾斜面と、ガイド縁部464のY1,Y2方向の縁部とから構成されている。
【0156】
X1方向検出センサ487、X2方向検出センサ497、Y1方向検出センサ507、Y2方向検出センサ517は、例えば、発光素子と受光素子とが対向するように一体的のモールドされたフォトインタラプタからなる。また、各方向検出センサ487,497,507,517は、発光素子と受光素子との間に回動部材486,496,506,516の突出片が介在する場合は、光が遮断されてセンサ信号がオフとなる。本実施例においては、コントロールボード410が水平状態のとき、回動部材486,496,506,516の突出片が各方向検出センサ487,497,507,517の光を遮断するように設定されている。
【0157】
また、各方向検出センサ487,497,507,517は、発光素子と受光素子との間から突出片が退避したとき、光が受光されてセンサ信号がオンとなる。本実施例においては、コントロールボード410が何れかの方向に傾斜されるように操作されたとき、回動部材486,496,506,516の突出片の何れかが下方に変位して各方向検出センサ487,497,507,517の何れかがオン状態に切り替わるように設定されている。
【0158】
従って、制御部90では、各方向検出センサ487,497,507,517のセンサ信号のオン又はオフの組み合わせに基づいて、コントロールボード410の操作方向が8方向の何れかの方向であるかを判定することが可能になる。そのため、制御部90においては、遊戯者が体のバランスを取りながらコントロールボード410を傾けることによる操作方向を正確に判定することが可能になり、景品把持部26を8方向のうちのどの方向にも移動させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0159】
上記実施例では、コントロールボード40,410を傾けることにより、景品把持部26の水平移動方向を操作する場合を例に挙げて説明したが、コントロールボード40,410の操作によって動作させる操作対象としては、上記景品把持部26に限るものではなく、例えば、ビデオゲームによりモニタに表示されるキャラクタの画像を遊戯者が動作させるためのコントローラ、あるいはテニス、サッカーなどのように遊戯者がボールを任意の方向に移動させるように操作するためのコントローラ等にも本発明を適用することができるのは勿論である。
【符号の説明】
【0160】
10 ゲーム装置
20 ゲーム装置本体
30 フットコントローラ
21 筐体
22 景品載置台
23 天井
24 景品取得機構
25 景品投下口
26 景品把持部
26A,26B 爪部
26C 爪部開閉モータ
27 水平移動機構
27A 景品把持部X方向駆動モータ
27B 景品把持部Y方向駆動モータ
28 昇降機構
28A 景品把持部昇降モータ
30 フットコントローラ
31 X1方向検出センサ
32 X2方向検出センサ
33 Y1方向検出センサ
34 Y2方向検出センサ
36 コイン投入口
38 表示部
40 コントロールボード
50 設置台
56A,56B 上面カバー
58 遮蔽部材
60 手摺り
70 操作ボックス
71 ゲームスタートスイッチ
72 爪掴むスイッチ
73 爪開放スイッチ
76 コイン投入検出スイッチ
77 タイマ設定部
78 メモリ
90 制御部
100 進入邪魔機構
110 第1の進入防止棒
120 第2の進入防止棒
140 X,Yセンサユニット
150 ロック機構
152 係止部
160 支持機構
170 センサ機構
180 X方向支持部
190 Y方向支持部
210 取付プレート
220 Xフレーム
225,226,255,256 突出片
230 Xブロック
232,262 水平面
234,236,264,266 傾斜面
240 Xロッド
250 Yフレーム
260 Yブロック
270 Yロッド
280 センサプレート
340 ストッパ機構
340A〜340H ストッパユニット
342 弾性ローラ
344 回動アーム
346,347 連結ピン
348 ブラケット
350 トーションバネ
400 フットコントローラ
410 コントロールボード
420 X,Yセンサユニット
430 設置ベース
460 支持機構
460A X方向支持部
460B Y方向支持部
470 センサ機構
480 X1方向センサユニット
490 X2方向センサユニット
500 Y1方向センサユニット
510 Y2方向センサユニット
482,492,502,512 ブラケット
483,493,503,513 ゴム部材
484,494,504,514 付勢機構
485,495,509,515 リンク機構
486,496,506,516 回動部材
487 X1方向検出センサ
497 X2方向検出センサ
507 Y1方向検出センサ
517 Y2方向検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊戯者の足が載置されるコントロールボードを揺動可能に支持する支持機構と、該コントロールボードの揺動方向を検出するセンサ機構とを有し、該センサ機構により出力されたセンサ信号をゲーム装置の制御部に入力するフットコントローラにおいて、
前記支持機構は、
前記コントロールボードをX方向に揺動可能に支持するX方向支持部と、
前記コントロールボードをY方向に揺動可能に支持するY方向支持部と、
前記コントロールボードを水平状態に保持する水平保持部と、
を有することを特徴とするフットコントローラ。
【請求項2】
前記X方向支持部は、
前記コントロールボードのX方向における揺動をガイドするX方向ガイド部材を有し、
前記Y方向支持部は、
前記コントロールボードのY方向における揺動をガイドするY方向ガイド部材を有し、
前記X方向ガイド部材及びY方向ガイド部材は、前記コントロールボードが水平状態のときに当該コントロールボードを水平状態に保つ水平当接面を有することを特徴とする請求項1に記載のフットコントローラ。
【請求項3】
前記X方向支持部は、
前記コントロールボードのX方向における揺動をガイドするX方向ガイド部材と、
前記コントロールボードの下面側に設けられ、前記X方向ガイド部材の上面に当接する第1フレームと、
前記第1フレームの側面を前記X方向ガイド部材の側面に揺動可能に連結する第1のロッドと、を有し、
前記Y方向支持部は、
前記コントロールボードのY方向における揺動をガイドするY方向ガイド部材と、
前記コントロールボードの下面側に設けられ、前記Y方向ガイド部材の上面に当接する第2フレームと、
前記第2フレームの側面を前記Y方向ガイド部材の側面に揺動可能に連結する第2のロッドと、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のフットコントローラ。
【請求項4】
前記センサ機構は、
前記X方向支持部の両端の揺動を検出する一対のX方向検出センサと、
前記Y方向支持部の両端の揺動を検出する一対のY方向検出センサとを有し、
前記一対のX方向検出センサは、前記コントロールボードのX方向の傾き方向に応じたセンサ信号を出力し、
前記一対のY方向検出センサは、前記コントロールボードのY方向の傾き方向に応じたセンサ信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のフットコントローラ。
【請求項5】
前記支持機構は、
前記コントロールボードのX方向の傾き角度に応じて前記コントロールボードに対して弾性力を発生するX方向ストッパユニットと、
前記コントロールボードのY方向の傾き角度に応じて前記コントロールボードに対して弾性力を発生するY方向ストッパユニットとを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のフットコントローラ。
【請求項6】
前記支持機構は、
前記X方向ストッパユニットと前記Yストッパユニットとの間に、前記コントロールボードのX方向とY方向とのほぼ中間となる斜め方向の傾き角度に応じて前記コントロールボードに対して弾性力を発生する斜め方向ストッパユニットとを有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のフットコントローラ。
【請求項7】
前記ストッパユニットは、
弾性ローラと、
該弾性ローラを回転可能支持するアームと、
前記アームを上方に付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とする請求項5または6に記載のフットコントローラ。
【請求項8】
前記コントロールボードを床面に設置される設置台に設けられた凹部に挿入し、
前記コントロールボードの外周縁部に前記コントロールボードの傾き方向にスライドする遮蔽部材を設け、
前記コントロールボードの外周縁部と前記固定プレートの凹部との間に形成された隙間を前記遮蔽部材により遮蔽することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のフットコントローラ。
【請求項9】
遊戯者の操作によって入力されるコントロール信号に応じて操作対象を動作させるゲーム装置において、
前記コントロール信号は、前記請求項1乃至8に記載の何れかのフットコントローラのコントロールボードの傾き方向を検出するセンサ機構より出力されるセンサ信号に応じて生成されることを特徴とするゲーム装置。
【請求項10】
遊戯者の操作に応じたコントロール信号を入力される制御部と、該制御部からの制御信号により駆動される駆動部とを有し、該駆動部からの駆動力により操作対象を移動させるゲーム装置において、
前記コントロール信号は、前記請求項1乃至8の何れかに記載のフットコントローラのコントロールボードの傾き方向を検出するセンサ機構より出力されるセンサ信号に応じて生成されることを特徴とするゲーム装置。
【請求項11】
複数の景品が収納される筐体と、遊戯者の操作に応じたコントロール信号を入力される制御部と、前記筐体の天井に設けられ前記制御部からの制御信号によりX方向及びY方向の駆動力を発生させる駆動部と、該駆動部からのX方向及びY方向の駆動力により景品把持部をX方向及びY方向に移動する景品取得機構とを有し、前記景品把持部の昇降動作により前記景品を把持し、把持した当該景品を景品投入口の上方に搬送して落下させるゲーム装置において、
前記コントロール信号は、前記請求項1乃至8の何れかに記載のフットコントローラのコントロールボードの傾き方向を検出するセンサ機構より出力されるセンサ信号に応じて生成されることを特徴とするゲーム装置。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図14C】
image rotate

【図14D】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図15C】
image rotate

【図16A】
image rotate

【図16B】
image rotate

【図16C】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20A】
image rotate

【図20B】
image rotate


【公開番号】特開2011−92439(P2011−92439A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−249468(P2009−249468)
【出願日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)