説明

フラットケーブル結束ユニット

【課題】複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができるフラットケーブル結束ユニットを提供する。
【解決手段】フラットケーブル結束ユニット10は、複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列させて絶縁被覆Fiによって覆って構成されたフラットケーブルFCを収容する収容部12と、フラットケーブルFCを収容部12内に保持する保持部15,15と、を備える複数の単位ホルダ11A〜11Cから構成され、各単位ホルダ11A〜11Cは、係合部17と、隣り合う単位ホルダ11A〜11Cにおける係合部17に係合する被係合部19とを有し、隣り合う単位ホルダ11A〜11Cが係合部17と被係合部19とによって連結されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラットケーブル結束ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハイブリッドや電気自動車等の車両に配索される電線の省スペース化、軽量化や電線の配索の容易化が検討されている。
その方法の一つとして、フラットな形状の導体を絶縁被覆で覆ったフラットケーブルを用いることが検討されている。
このフラットケーブルは、断面形状が略矩形であるため、デッドスペースが少なく、また表面積が大きく放熱性が良いため、通電電流を大きく出来ることに加えて、フラット形状であるため折り曲げが容易であり、電線の配索が容易になるという特徴を有する。
【0003】
ここで、フラットケーブルの配索を容易にするために、特許文献1のフラットケーブル結束ホルダーや、特許文献2のケーブルクリップが考えられており、これらのフラットケーブル結束ホルダーやケーブルクリップを用いてフラットケーブルを必要な位置に配索することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−28872号公報
【特許文献1】特開2004−328935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、自動車等の車両における電力の伝送にフラットケーブルを用いる場合には、上記した特許文献1,2のフラットケーブルのように複数本の電線間がそれぞれ絶縁された状態で横並びに配列されたものとは異なり、複数の芯線が接触した状態で横並びに配列されて構成されたフラットな形状の導体部分が絶縁被覆で覆われた形状をなしている。
【0006】
そのため、このようなフラットケーブルを用いて、たとえば三相交流の電力の伝送を行う場合には、各相に対応して3本のフラットケーブルが必要である。一方、上記した構成では、1本のフラットケーブルを保持するものであるため、複数本のフラットケーブルについては結束状態で保持することができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができるフラットケーブル結束ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のフラットケーブル結束ユニットは、複数本の芯線を互いに接触状態で並列させて絶縁被覆によって覆って構成されたフラットケーブルを収容する収容部と、前記フラットケーブルを収容部内に保持する保持部と、を備え、同一形状からなる複数の単位ホルダから構成され、前記各単位ホルダは、係合部と、隣り合う単位ホルダにおける前記係合部に係合する被係合部とを有し、前記隣り合う単位ホルダが前記係合部と前記被係合部とによって連結されているところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成によれば、複数のフラットケーブルは、複数の単位ホルダの収容部に収容されて保持部で保持される。これら複数の単位ホルダは、係合部と被係合部とによって連結されているため、複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができる。
【0008】
手段1の構成に加えて、前記被係合部は、前記単位ホルダに設けられる係止孔の孔縁部であり、前記係合部は、前記係止孔を貫通して前記孔縁部に係止される係止片であるようにしてもよい(手段2)。
手段2の構成のようにすれば、簡易な構成で隣り合う単位ホルダを連結することができる。
【0009】
手段1又は手段2の構成に加えて、横並びに連結された前記複数の単位ホルダにおける並び方向の一端側の前記係合部と並び方向の他端側の前記被係合部とを係合させることで環状に連結可能に構成されているようにしてもよい(手段3)。
手段3の構成によれば、複数の単位ホルダを環状に連結することで、複数の単位ホルダをコンパクトに束ねることができる。
【0010】
手段3の構成に加えて、前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記係合部及び前記被係合部は、フラットケーブルの挿通方向において前記底板側に設けられており、前記各単位ホルダは、前記溝部を外面側にして環状に連結可能に構成されているようにしてもよい(手段4)。
手段4の構成によれば、溝部を外面側にして環状に連結されることで、フラットケーブルの熱が溝部を介して外部に放散されるため、放熱性を向上させることができる。
【0011】
手段3の構成に加えて、前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記係合部及び前記被係合部は、フラットケーブルの挿通方向において前記溝部側に設けられており、前記各単位ホルダは、前記底板を外面側にして環状に連結可能に構成されているようにしてもよい(手段5)。
手段5の構成によれば、底板を外面側にして環状に連結されることで、フラットケーブルが外部に露出しない(又は露出部分が少なくなる)ため、フラットケーブルを外部の衝撃等から保護することができる。
【0012】
手段3の構成に加えて、前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記係合部及び前記被係合部の組は、フラットケーブルの挿通方向において前記溝部側及び前記底板側にそれぞれ設けられており、前記各単位ホルダは、前記溝部を外面側又は前記底板を外面側にして環状に連結可能に構成されているようにしてもよい(手段6)。
手段6の構成によれば、用途に応じて、よりフラットケーブルの放熱性を向上させるか、よりフラットケーブルを外部の衝撃等から保護するかの使い分けをすることができる。
【0013】
手段3の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板の両側部から立ち上がる一対の側壁とを備えており、前記係合部及び前記被係合部は、前記一対の側壁のうちの一方の側に設けられているようにしてもよい(手段7)。
手段7の構成によれば、フラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
【0014】
手段3の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板の両側部から立ち上がる一対の側壁とを備えており、前記保持部が前記一対の側壁から内方側に一対突出することで当該一対の保持部の間に前記フラットケーブルを挿通可能な溝部を有し、前記係合部及び前記被係合部の組は、フラットケーブルの挿通方向において前記溝部側に形成されるとともに、前記底板側にも前記溝部側の前記係合部及び前記被係合部の組と配置を逆にして前記係合部及び前記被係合部の組が設けられているようにしてもよい(手段8)。
手段8の構成によれば、単位ホルダの連結方法を多様化させることが可能になる。
【0015】
手段3の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における長辺を形成する側が中心側を向くように前記係合部と前記被係合部とによって連結されているようにしてもよい(手段9)。
手段9の構成によれば、フラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
【0016】
手段3の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における短辺を形成する側が中心側を向くように前記係合部と前記被係合部とによって連結されているようにしてもよい(手段10)。
手段10の構成によれば、フラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
【0017】
手段1ないし手段10のいずれかの構成に加えて、前記複数の単位ホルダは、3個であるようにしてもよい(手段11)。
手段11の構成によれば、三相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルを束ねることができる。
【0018】
手段1ないし手段11のいずれかの構成に加えて、前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルに沿って延びるプロテクタであるようにしてもよい(手段12)。
手段12の構成によれば、フラットケーブルを束ねるだけでなく、フラットケーブルを外部の衝撃等から保護する機能を生じさせることができる。
【0019】
手段1ないし手段12のいずれかの構成に加えて、前記フラットケーブル結束ユニットは、前記フラットケーブルの配索経路における複数箇所に設けられるようにしてもよい(手段13)。
手段13の構成によれば、フラットケーブルの配索経路の途中でのフラットケーブルの配列変更に対応することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態1に係る車両に配索されたフラットケーブルがフラットケーブル結束ユニットにより束ねて保持された状態を表す図
【図2】図1の断面図
【図3】図1の一部を拡大して表した図
【図4】単位ホルダを横並びに連結した状態を表す図
【図5】図4を上面から表した図
【図6】係合部と被係合部との連結部分の側断面図
【図7】単位ホルダを表す正面図
【図8】単位ホルダを表す上面図
【図9】単位ホルダの右側面図
【図10】単位ホルダの左側面図
【図11】第二係合部と第二被係合部とにより連結した状態を表す図
【図12】図11の側面図
【図13】第一係合部と第二被係合部とにより連結した状態を表す図
【図14】単位ホルダが上下に重なるように連結した状態を表す図
【図15】上下の単位ホルダの溝部が外側を向くように連結した状態を表す図
【図16】上下の単位ホルダの底板が外側を向くように連結した状態を表す図
【図17】実施形態2に係るフラットケーブルが単位ホルダに収容されて保持された状態を表す図
【図18】単位ホルダが環状に連結された状態を表す図
【図19】実施形態3に係るフラットケーブルが単位ホルダに収容されて保持された状態を表す図
【図20】単位ホルダが環状に連結された状態を表す図
【図21】実施形態4の一方の側壁に係合部及び被係合部が形成された単位ホルダを表す図
【図22】単位ホルダが環状に連結された状態を表す図
【図23】実施形態5の側壁に沿う方向にフラットケーブルが収容された単位ホルダを表す図
【図24】図23の単位ホルダが連結された状態を表す図
【図25】実施形態6に係る単位ホルダを上面から表した図
【図26】複数のフラットケーブル結束ユニットにフラットケーブルが保持された状態を表す図
【図27】単位ホルダが環状に連結された状態を表す図
【図28】他の形態における係合部と被係合部との接続を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0022】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1のフラットケーブル結束ユニット10について、図1〜図16を参照して説明する。
本実施形態のフラットケーブル結束ユニット10は、例えば電気自動車等の車両内における走行用の動力源を構成するバッテリー、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索される複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持するものである。バッテリーとインバータ間では2本、インバータとモータ間では3本で構成されている。図1は3本のフラットケーブルFCを束ねたものである。なお、以下では、フラットケーブル結束ユニット10の上下方向、左右方向については、図4を基準とする。
【0023】
フラットケーブルFCは、図4に示すように、複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列配置され、その周囲が合成樹脂製の絶縁被覆Fiで覆って構成されている。このフラットケーブルFCは、車両内においては三相交流の電力を伝送できるように3本備えられており、これら3本のフラットケーブルFCがまとめて配索される。
芯線Fwは、多数の銅合金の金属素線を螺旋状に撚り合わせてなる撚り線が用いられている。なお、撚り線に代えて一本の太径の芯線からなる単芯線を用いることも可能である。
【0024】
このような形状のフラットケーブルFCは、断面形状が略矩形であるため、デッドスペースが少なく、また表面積が大きく放熱性が良いため、通電電流を大きく出来ることに加えて、フラット形状であることにより折り曲げが容易になり電線の配索がしやすいという特徴を有する。
【0025】
フラットケーブル結束ユニット10は、フラットケーブルFCを保持する3個(複数)の単位ホルダ11A〜11Cから構成される。
【0026】
単位ホルダ11A〜11Cは、共に合成樹脂製で同一形状をなし、フラットケーブルFCの延出方向(図4の紙面前後方向)に長く、当該延出方向に対して直交する方向に並列(平行)に配置(連結配置)されるようになっており、その長さ(フラットケーブルFCの延出方向の長さ)は、用途及び車両内における配索スペースに応じた長さが適宜選択される。
なお、単位ホルダ11A〜11Cは、同一形状であるため、以下では、単位ホルダ11Bについて説明し、他の単位ホルダ11A,11Cの説明は省略する。
【0027】
単位ホルダ11Bは、図7に示すように、フラットケーブルFCを収容する箱形の収容部12と、収容部12の上端部から内方側に突出しフラットケーブルFCを収容部12内に保持する(離脱を規制する)保持部15,15と、単位ホルダ11Bの側面に設けられる係合部17,18と、単位ホルダ11Bの側面に設けられて隣り合う単位ホルダ11A,11Cにおける係合部17,18に係合する被係合部19,20とを備えている。
【0028】
収容部12は、断面がコ字状であって、フラットケーブルFCの平坦(フラット)な面が載置される底板13と、底板13の両側縁から直角に立ち上がる側壁14,14とからなり、フラットケーブルFCの外周とほぼ同一形状をなすことでほぼ隙間なくフラットケーブルFCが収容される。
【0029】
両側壁14,14は、フラットケーブルFCの高さ寸法(図7の上下方向の寸法)よりも高い位置まで立ち上げられており、その厚み(図7の左右方向の寸法)は、フラットケーブルFCを保持部15,15の間から挿通できる程度に撓み変形可能な厚みで形成されている。そのため、側壁14と底板13とでは、(フラットケーブルFCの周方向における長さが異なり)フラットケーブルFCの周方向における長さの短い側壁14が短辺を形成し、底板13は、側壁14よりも長さが長い長辺を形成する。
【0030】
保持部15,15は、側壁14,14の上端部から内方側に突出する爪状をなし、側壁14,14の全長(図7の紙面前後方向の全長)に亘って設けられており、これにより、保持部15,15の間は、フラットケーブルFCを挿通可能な溝部16となっている。
【0031】
保持部15,15の上面(外面)は、傾斜状に切欠かれた傾斜面15Aとされており、この傾斜面15Aにより保持部15,15の先端側(内方側)が先細となっている。
保持部15,15の下端と底板13の上端との間の寸法は、フラットケーブルFCの高さ寸法とほぼ等しくなっており、これによりフラットケーブルFCが収容部12内に位置ずれしないように保持される。
【0032】
なお、フラットケーブルFCを収容部12に収容するには、フラットケーブルFCの幅方向の一端側を収容部12内にて一方の側壁14に突き当て、他方の側壁14を外方側に撓ませることによりフラットケーブルFCを収容部12内に収容することができ、他方の側壁14,14の復元変形によりフラットケーブルFCが保持部15,15により保持された状態となる。
【0033】
係合部17,18は、フラットケーブルFCの延出方向において間隔を設けており、単位ホルダ11Bの左端部(一方の端部)に設けられる第一係合部17と、右端部(他方の端部)に設けられる第二係合部18とからなる。
第一係合部17は、底板13の左端部に設けられ、ここから下方に突出して外方側にU字状に湾曲する係止片17Aと、係止片の先端部にて内方側(側壁14,14側)に凸となるように形成された係止爪部17Bとを有する。
【0034】
第二係合部18は、右側の側壁14の上端部に設けられ、ここから上方に突出して外方側にU字状に湾曲する係止片18Aと、係止片の先端部にて内方側(側壁14,14側)に凸となるように形成された係止爪部18Bとを有する。
係止片17A,18Aは、共に全長に亘ってほぼ同一の断面形状で形成されている。
係止爪部17B,18Bは、係止片17A,18Aの先端部にて段差状に内方側に突出した後、内方側の面が傾斜状に切り欠かれて先細に形成されている。
【0035】
被係合部19,20は、フラットケーブルFCの延出方向において係合部17,18に対応するように間隔を設けており、単位ホルダ11Bの左端部(一方の端部)に設けられる第二被係合部20と、右端部(他方の端部)に設けられる第一被係合部19とからなる。
第一被係合部19は、底板13の右端部(即ち、第二係合部18の下方)に設けられ、図8に示すように、長方形の枠形をなし、内部に長方形状の係止孔19Aが貫通形成されている。
この第一被係合部19の係止孔19Aに、隣り合う単位ホルダ11Cにおける第一係合部17の係止爪部17Bが進入すると、この係止爪部17Bが第一被係合部19を撓み変形させ、係止爪部17Bが係止孔19Aを通過すると第一被係合部19が復元変形して第一係合部17が第一被係合部19に係合してロックされる(図6参照)。
【0036】
第二被係合部20は、左側の側壁14における上端部の外面(即ち、第一係合部17の上方)に設けられ、図8に示すように、長方形の枠形をなし、内部に長方形状の係止孔20Aが形成されている。
この第二被係合部20の係止孔20Aに、隣り合う単位ホルダ11Aにおける第二係合部18の係止爪部18Bが進入すると、この係止爪部18Bが第二被係合部20を撓み変形させ、係止爪部18Bが係止孔20Aと通過すると第二被係合部20が復元変形して第二係合部18が第二被係合部20に係合してロックされる。
【0037】
そして、単位ホルダ11A〜11Cを環状(デルタ状)に連結する際、溝部16側を外面側に配することでフラットケーブルFCの放熱性を向上させて連結したい場合には、図4に示すように、隣合う単位ホルダ11A〜11Cの第一係合部17と第一被係合部19とを係合させる。なお、このとき連結に用いられない単位ホルダ11A,11Bの第二係合部18は、湾曲が少なくなる方向に撓み変形させて隣の単位ホルダ11B,11Cとの連結の邪魔にならない(第二被係合部20に接触しない)ようになっている。
そして、単位ホルダ11A〜11Cを溝部16側が外面側となるように撓ませて、両端の単位ホルダ11A,11Cの第一係合部17と第一被係合部19とを係合させると、図2,3に示すように、各単位ホルダ11A〜11Cの溝部16側を外面側にして環状(デルタ状)に連結される。なお、このとき第二係合部18は、元の湾曲した形状に戻る。
【0038】
一方、底板13を外面側に配することでフラットケーブルFCを外部の衝撃等から保護したい場合には、隣り合う単位ホルダ11A〜11Cの第二係合部18と第二被係合部20とを係合させる。
そして、図11,図12に示すように、単位ホルダ11A〜11Cを底板13が外面側となるように撓ませて、両端の単位ホルダ11A,11Cの第二係合部18と第二被係合部20とを係合させると、各単位ホルダ11A〜11Cの底板13を外面側にして環状(デルタ状)に連結される。
また、図13に示すように、単位ホルダ11Bの第一係合部17と第二被係合部20とを単位ホルダ11Cの第二被係合部20と単位ホルダ11Aの第一係合部17にそれぞれ接続し、単位ホルダ11A,11C間の第二被係合部20と第一係合部17と接続することによって単位ホルダ11A〜11Cを環状に連結して構成されるフラットケーブル結束ホルダを形成するようにしてもよい。
【0039】
さらに、図14に示すように、単位ホルダ11A〜11Cを上下三段に重ねて配置し、単位ホルダ11A(11B)の第二係合部18を、上段に位置する単位ホルダ11B(11C)の第一被係合部19に係合させるとともに、単位ホルダ11B(11C)の第一係合部17を下段に位置する第二被係合部20に係合させるようにしてもよい。この場合、単位ホルダ11A〜11C間が当接するようにしてもよいが、係止位置(連結位置)を位置決めする位置決め凸部17C(18C)を第一係合部17及び第二係合部18に設け、この位置決め凸部17C(18C)が係止爪部17B(18B)とは反対側から第一被係合部19,第二被係合部20に係止して各単位ホルダ11A〜11Cを位置決めするようにしてもよい。
また、図14における下段の単位ホルダ11Aを裏返して、図15に示すように、上下の単位ホルダ11C,11Aの溝部16が外面側に配されるように係合部17,18及び被係合部19,20を係合させて放熱性を向上させてもよく、図14における上段の単位ホルダ11Cを裏返して、図16に示すように、上下の単位ホルダ11A,11Cの底板13が外面側に配されるように係合部17,18及び被係合部19,20を係合させてフラットケーブルFCが外部の衝撃等から保護されるようにしてもよい。
【0040】
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)複数のフラットケーブルFCは、複数の単位ホルダ11A〜11Cの収容部12に収容されて保持部15,15で保持される。これら複数の単位ホルダ11A〜11Cは、係合部17(18)と被係合部19(20)とによって連結されているため、複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持することができる。
【0041】
(2)被係合部19(20)は、単位ホルダ11A〜11Cに設けられる係止孔19A(20A)の孔縁部であり、係合部17(18)は、係止孔19A(20A)を貫通して孔縁部に係止される係止片17A(18A)であるため、簡易な構成で隣り合う単位ホルダ11A〜11Cを連結することができる。
【0042】
(3)横並びに連結された複数の単位ホルダ11A〜11Cにおける並び方向の一端側の係合部17(18)と並び方向の他端側の被係合部19(20)とを係合させて環状に連結することで、複数の単位ホルダ11A〜11Cをコンパクトに束ねることができる。
(4)各単位ホルダ11A〜11Cを、溝部16を外面側にして環状に連結する場合には、フラットケーブルFCの熱が溝部16を介して外部に放散されるため、放熱性を向上させることができる。
【0043】
(5)底板13を外面側にして環状に連結する場合には、フラットケーブルFCが外部に露出しない(又は露出部分が少なくなる)ため、フラットケーブルFCを外部の衝撃等から保護することができる。
(6)各単位ホルダ11A〜11Cは、用途に応じて、溝部16を外面側又は底板13を外面側にして環状に連結可能に構成されているため、フラットケーブルFCの放熱性を向上させるか、フラットケーブルFC外部の衝撃等から保護するかの使い分けをすることができる。
【0044】
(7)係合部18及び被係合部20の組は、フラットケーブルFCの挿通方向において溝部16側に形成されるとともに、溝部16側の係合部18及び被係合部20の組と配置を逆にして底板13側にも係合部17及び被係合部19の組が設けられているため、単位ホルダ11A〜11Cを上下に積み重ねるなど単位ホルダ11A〜11Cの連結方法を多様化させることが可能になる。
(8)底板13及び側壁14のうちフラットケーブルFCの周方向における長辺を形成する底板13又は溝部16側が中心側を向くように係合部17,18と被係合部19,20とを係合させて環状に連結することにより、中心部に生じる空間により放熱性を向上させつつフラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
(9)底板13及び側壁14のうちフラットケーブルFCの周方向における短辺を形成する側壁14側が中心側を向くように係合部17(18)と被係合部20(19)とを係合させて環状に連結することにより、フラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
【0045】
(10)単位ホルダ11A〜11Cは、3個であるため、三相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルを束ねることができる。
(11)各単位ホルダ11A〜11Cは、フラットケーブルFCに沿って延びるプロテクタであるため、フラットケーブルFCを束ねるだけでなく、フラットケーブルFCを外部の衝撃等から保護する機能を生じさせることができる。
(12)フラットケーブル結束ユニット10は、フラットケーブルFCの配索経路における複数箇所に設けられているため、フラットケーブルFCの配索経路の途中でのフラットケーブルFCの配列変更に対応することができる。
【0046】
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図17及び図18を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施形態3から6も同様に実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。実施形態1のフラットケーブル結束ユニット10は、各単位ホルダ11A〜11Cについて、第一係合部17及び第一被係合部19、第二係合部18及び第二被係合部20からなる2種類の連結手段を有する構成としたが、実施形態2のフラットケーブル結束ユニット25は、図17に示すように、各単位ホルダ21A〜21Cについて、第一係合部17及び第一被係合部19を有する一方、実施形態1の第二係合部18及び第二被係合部20は有さず、1種類の連結手段のみを有する構成としたものである。
【0047】
したがって、図18に示すように、溝部16を外面側に配して(底板13を内面側に配して)連結することになる。この場合、実施形態1の第二係合部18及び第二被係合部20を有さないため、実施形態1の構成と比較して、単位ホルダの構成を簡素化することができる。
【0048】
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図19及び図20を参照して説明する。
実施形態1のフラットケーブル結束ユニット10は、各単位ホルダ11A〜11Cについて、第一係合部17及び第一被係合部19、第二係合部18及び第二被係合部20を有する構成としたが、実施形態3のフラットケーブル結束ユニット30は、図19に示すように、各単位ホルダ31A〜31Cについて、第二係合部18及び第二被係合部20を有する一方、実施形態1の第一係合部17及び第一被係合部19は有さない構成としたものである。
【0049】
したがって、溝部16を内面側に配して(底板13を外面側に配して)連結することになる。この場合、実施形態1の第一係合部17及び第一被係合部19を有さないため、実施形態1の構成と比較して、単位ホルダ11A〜11Cの構成を簡素化することができる。
【0050】
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4のフラットケーブル結束ユニット40を図21及び図22を参照して説明する。
実施形態4における単位ホルダ41A〜41Cは、図21に示すように、係合部42及び被係合部43を一対の側壁14,14のうち、一方(左側)の側壁14の側にのみ設けたものである。
係合部42は、左側の側壁14の上端部からU字状に突出し、その先端部には、内方側に凸となる係止爪部が形成されている。
被係合部43は、底板13の一方(左方)の端部の外面(側壁14の外面側における下部)に設けられている。
3個の単位ホルダ41A〜41Cの係合部42と被係合部43とをそれぞれ係合させていくと、図22に示すように、3個の単位ホルダ41A〜41Cは、互いの側壁14(係合部42及び被係合部43が形成された側壁14)が近づくように星側に配置される。
このように、実施形態4によれば、3本のフラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
【0051】
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5のフラットケーブル結束ユニット50を図23及び図24を参照して説明する。
上記実施形態では、単位ホルダ11A〜11Cは、底板13がフラットケーブルFCのフラットな面を受けるものであったが、実施形態5におけるフラットケーブル結束ユニット50の単位ホルダ51A〜51Cは、図23に示すように、底板53がフラットケーブルFCの側面FC1を受ける(保持部15,15が側面を保持する(フラットケーブルFCの側方に溝部59を有する))ものである。
【0052】
単位ホルダ51A〜51Cは、図23に示すように、フラットケーブルFCを縦形に収容する収容部52と、フラットケーブルFCを収容部52内に保持する保持部55,55とを有する。
収容部52は、底板53と、底板53の両側縁から立ち上がる側壁54,54とを有する。
側壁54,54は、フラットケーブルFCの幅寸法(図23における上下方向の寸法)よりも高く形成されており、その厚み(図23における左右方向の寸法)は、フラットケーブルFCを保持部55,55の間から挿通できる程度に撓み変形可能な厚みで形成されている。
そのため、底板53と側壁54とでは、フラットケーブルFCの周方向において底板13が短辺を形成し、側壁54は、底板13よりも長い長辺を形成する。
【0053】
保持部55,55は、側壁54,54の上端部から内方側に突出する爪状をなし、側壁54,54の全長亘って設けられており、これにより、保持部55,55の間は、フラットケーブルFCを挿通可能な溝部56となっている。
保持部55,55の上面(外面)は、傾斜状に切欠かれた傾斜面55Aとされており、この傾斜面55Aにより保持部55,55の先端側(内方側)が先細となっている。
【0054】
保持部55,55の下端と底板53の上端との間の寸法は、フラットケーブルFCの幅寸法とほぼ等しくなっており、これによりフラットケーブルFCが収容部52内に位置ずれしないように保持される。
【0055】
また、単位ホルダ51A〜51Cは、係合部57と隣り合う単位ホルダ51A〜51Cの係合部57と係合する被係合部59とを有する。
係合部57は、単位ホルダ51A〜51Cにおける底板53の左端部に設けられ、ここから下方にU字状に突出し、その先端に内方側に凸となる係止爪部を有する。
被係合部59は、単位ホルダ51A〜51Cにおける右方の側壁54の下端部(底板53の右端部)から外方に突出している。被係合部59は、図23の上下方向に貫通する貫通孔を有する。
【0056】
単位ホルダ51Bの係合部57と被係合部59とを隣り合う単位ホルダ51A,51Cの被係合部59と係合部57とに係合させるととともに、両端の単位ホルダ51A,51Cの係合部57と被係合部59とを係合させると、図24に示すように、底板53及び側壁54のうちフラットケーブルFCの周方向における短辺を形成する底板53側が中心側を向き、3個の単位ホルダ51A〜51Cが星形に連結される。
このようにすれば、底板53及び側壁54のうちフラットケーブルFCの周方向における短辺を形成する側(即ち、底板53側)が中心側を向くように係合部57と被係合部59とによって連結されるため、3相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
【0057】
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6のフラットケーブル結束ユニット60を図25ないし図27を参照して説明する。
上記実施形態では、フラットケーブル結束ユニットの単位ホルダをフラットケーブルFCの延出方向に長い形状とし、単位ホルダがフラットケーブルFCを保護する機能も有するものであったが、実施形態6のフラットケーブル結束ユニット60における単位ホルダ61A〜61Cは、図25に示すように、フラットケーブルFCの延出方向の長さが短いクランプ状をなしており、主にフラットケーブルFCを束ねる機能のみを有する。
【0058】
そのため、フラットケーブル結束ユニット60は、図26に示すように、3本(複数本)のフラットケーブルFCの配索経路に、間隔を空けて複数(多数)使用される。
このように、フラットケーブルFCの延出方向の長さを短くすることで、フラットケーブルFCの収容部12への収容が容易(挿入する長さが短くなり、延出方向における壁部の長さが短くなるため撓み変形が容易)になる。
【0059】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0060】
(1)上記実施形態では、単位ホルダ11A〜11C等は、3個としたが、2個又は4個以上の単位ホルダ11A〜11Cを連結するものでもよく、その連結形状についても環状や、星形、これ以外の形状とするものでもよい。
【0061】
(2)単位ホルダ11A〜11Cを連結するために設ける係合部及び被係合部の形状は、上記実施形態の係合部17,18及び被係合部19,20ものに限らず、例えば、図28に示すように係合部71の先端部を球形とし、被係合部72に係合部71の球形の部分を受け(球形に係合し)、撓み変形可能な湾曲した周面(摺接面)を有する構成とし、球形の部分が被係合部72を撓ませて進入し、被係合部72の復元変形により離脱が規制される(ロックされる)ようにしてもよい。
【0062】
(3)フラットケーブルFCに用いる導体は、撚り線、単芯線でも良く、材質は銅、銅合金、アルミ、アルミ合金でも良い。フラットケーブルFCがシールド編組線で覆われ、更に絶縁シースで覆われたシールドフラットケーブルでも良い。
【0063】
(4)係合部17(18等)と被係合部19(20等)の設定は、単位ホルダにおけるフラットケーブルFCの延出方向に1箇所でも複数個所でも良い。
【0064】
(5)実施形態1〜実施形態5では、フラットケーブル結束ユニット10(〜50)は、フラットケーブルFCの配索経路においてインバータ、モータ間の2箇所に設けられるものを図1に例示したが、これに限られず、1箇所でも3箇所以上であってもよい。
【符号の説明】
【0065】
10,25,30,40,50,60…フラットケーブル結束ユニット
11A〜11C,21A〜21C,31A〜31C,41A〜41C,51A〜51C,61A〜61C…単位ホルダ
12,52…収容部
13,53…底板
14,54…側壁
15,55…保持部
16,56…溝部
17…第一係合部(係合部)
17A…係止片
17B…係止爪部
18…第二係合部(係合部)
18A…係止片
18B…係止爪部
19…第一被係合部(被係合部)
19A…係止孔
20…第二被係合部(被係合部)
20A…係止孔
42,57,71…係合部
43,59,72…被係合部
FC…フラットケーブル
Fw…芯線
Fi…絶縁被覆

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の芯線を互いに接触状態で並列させて絶縁被覆によって覆って構成されたフラットケーブルを収容する収容部と、前記フラットケーブルを収容部内に保持する保持部と、を備え、同一形状からなる複数の単位ホルダから構成され、前記各単位ホルダは、係合部と、隣り合う単位ホルダにおける前記係合部に係合する被係合部とを有し、前記隣り合う単位ホルダが前記係合部と前記被係合部とによって連結されているフラットケーブル結束ユニット。
【請求項2】
前記被係合部は、前記単位ホルダに設けられる係止孔の孔縁部であり、前記係合部は、前記係止孔を貫通して前記孔縁部に係止される係止片であることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項3】
横並びに連結された前記複数の単位ホルダにおける並び方向の一端側の前記係合部と並び方向の他端側の前記被係合部とを係合させることで環状に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項4】
前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記係合部及び前記被係合部は、フラットケーブルの挿通方向において前記底板側に設けられており、
前記各単位ホルダは、前記溝部を外面側にして環状に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項5】
前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記係合部及び前記被係合部は、フラットケーブルの挿通方向において前記溝部側に設けられており、
前記各単位ホルダは、前記底板を外面側にして環状に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項6】
前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記係合部及び前記被係合部の組は、フラットケーブルの挿通方向において前記溝部側及び前記底板側にそれぞれ設けられており、
前記各単位ホルダは、前記溝部を外面側又は前記底板を外面側にして環状に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項7】
前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板の両側部から立ち上がる一対の側壁とを備えており、
前記係合部及び前記被係合部は、前記一対の側壁のうちの一方の側に設けられていることを特徴とする請求項3記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項8】
前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板の両側部から立ち上がる一対の側壁とを備えており、
前記保持部が前記一対の側壁から内方側に一対突出することで当該一対の保持部の間に前記フラットケーブルを挿通可能な溝部を有し、
前記係合部及び前記被係合部の組は、フラットケーブルの挿通方向において前記溝部側に形成されるとともに、前記底板側にも前記溝部側の前記係合部及び前記被係合部の組と配置を逆にして前記係合部及び前記被係合部の組が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項9】
前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における長辺を形成する側が中心側を向くように前記係合部と前記被係合部とによって連結されていることを特徴とする請求項3に記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項10】
前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における短辺を形成する側が中心側を向くように前記係合部と前記被係合部とによって連結されていることを特徴とする請求項3に記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項11】
前記複数の単位ホルダは、3個であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項12】
前記各単位ホルダは、前記フラットケーブルに沿って延びるプロテクタであることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。
【請求項13】
前記フラットケーブル結束ユニットは、前記フラットケーブルの配索経路における複数箇所に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2011−147215(P2011−147215A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−4084(P2010−4084)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】