説明

フラット・スクリーン・ディスプレイ装置を取り付ける方法と、同組み合わせ装置

【課題】CRT等のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイのような各種装置内に含まれるものを、壁面上や壁面内に埋め込んだ背面側ケースへ、目に見えるネジその他の固定ホルダ、備品及び/または固定具を使わずに取り付ける。
【解決手段】凹所取り付け型ディスプレイ装置100Rを、壁等の平らな面にマウントする。ディスプレイ装着の背面側の部分は、表面に設けた凹所に埋設したマウントボックス6内へ装着し、ディスプレイ装置の正面の部分だけが突出し、あるいは壁面等と面一になる。ホルダ2は、4つの掛け金で締めるフック5及び1つの弾性接触装置3を含み、壁1に設けた取り付け用の穴2Aにネジ2Cによって取り付ける。弾性接触装置3の上部及び下側に示した3つの穴2Bを2セット用い、シングルまたはダブルのギャング箱として周知の電気的な箱の上にホルダを搭載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CRT、LCD、PDP(プラズマ・ディスプレイ・モニター)その他のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の装備及び接続に関する。また本発明は、ビデオインターホン・システムで使用されるビデオ・インターホン・モニターの接続に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン受信機のようなフラット・スクリーン・ディスプレイ装置、PC用ディスプレイやモニター等のディスプレイ装置を壁に取り付ける際、壁から離して取り付けるためにブラケットとホルダを使用することがある。電源線やビデオ・オーディオ・コネクター等のケーブルの接続及びそれらのコネクターのためのスペースを考慮に入れると、壁から離す距離は、例えば5cm〜10cm(2〜4インチ)であり、マウント、ホルダ、備品及びディスプレイ装置の背面側にあるケーブルが見えてしまうような装備状態が存在することは、アパートやオフィスのインテリアとしては好ましくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ディスプレイ装置、例えば面で取り付けるビデオ・インターホン・モニターは、壁面にネジ等の固着用具を使用してしっかりと取り付ける。くぼみに取り付ける他のタイプのビデオ・インターホン・モニターは、背面側ケースを壁へ埋め込んで装着する。すべてのそのようなビデオインターホン・モニタ・ユニット中で、ケーブルはビデオインターホン装置の内部端子に接続し、またそのカバーは、装置自体、あるいは背面側ケースへネジ止めする。背面側のケースに装置カバーあるいは装置自体を固定するネジは、インテリアとしては好ましくない。建築家とインテリアデザイナーからは採用を反対されるであろう。さらに、既に取り付けられているフラット・スクリーン・ディスプレイ装置及び/またはビデオ・インターホン・モニターは、どのようなものでも、使用に供するために移動させるには、ワイヤー、ケーブル及びプラグの、マウント、ホルダ、固定具、壁及び/または背面側ケースからの分離及び装置の機械的な分解が必要である。これは時間が掛かるだけでなく厄介な作業である。
【特許文献1】特開平05−236478
【0004】
本発明は、CRT、LCD、プラズマ・ディスプレイ、LEDその他のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議、テレビ電話、ショッピング端末、それらを組み合わせた装置のような各種装置内に含まれるフラット・スクリーン・ディスプレイ装置を、壁あるいは他の面上に及び/または壁あるいは他の面内に埋め込んだ背面側ケースへ、目に見えるネジその他の固定ホルダ、備品及び/または固定具を使わずに取り付けるための方法と装置を提供することを目的とする。
【0005】
本発明の他の目的は、ビデオインターホン・ユニットあるいはビデオインターホン・ユニットの背面上に取り付けた相互接触を介して、ビデオインターホン・ユニットあるいはフラット・スクリーン・ディスプレイ装置へのすべての電気的信号線の接続のための、弾性的接触を伴うホルダを提供し、ディスプレイ装置やビデオインターホン・ユニットの除去や取り付けを、個々のワイヤーあるいはディスプレイ装置間のコネクターあるいはビデオインターホン・ユニット自体を、接続あるいは分離する必要がなく行えるようにするものである。バネ弾性による接触は、さらに、ホルダからディスプレイ装置が偶然に外れるのを防ぐための留め金にディスプレイ装置を掛け止め
力を与える。
【0006】
本発明の他の目的は、ホルダからスプリングでガイドされたマウント・プレート内へ伸びる一対のスプリングを介して、該スプリングでガイドされたマウント・プレート上に格納式ホルダを取り付け、壁等の平らな面内へ装着し、埋め込み、壁表面へのバネ作用によって、ネジ等の目に見える部品その他の固着具を使用しないでしっかりとディスプレイ装置を取り付け得る背面側の箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのため本発明の請求項1に係る方法は、陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなるグループから選択したフラット・スクリーン・ディスプレイ装置を取り付ける方法であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議、テレビ電話、買い物用端末からなるグループから選択した器具及びそれらの組み合わせからなる器具に含まれ、壁、柱、パーティション、枠体、骨格構造、フェンス、隔壁及びそれらの組み合わせからなるグループから選択した平らな表面上へ取り付ける方法であり、複数の弾性を有する電気的な接触子及び各々ラッチを備えた複数のフックを含む面に搭載するためのホルダを使用する方法であって、前記ディスプレイ装置の背面は複数の対応する電気的な接触子及び複数のソケットを含み、該ソケットは、前記フックに対応する凸部を備え、該フックは各々ラッチを備え、その取り付けステップは、前記フック上へ前記ソケットを装着し、そして前記弾性接触力に抗して前記ディスプレイ装置を前記平らな面に押し付け、前記フックの向きと反対方向へ前記ディスプレイ装置を、弾性電気的接触子が前記対応電気的接触子と係合するまでスライドさせ、そして前記各凸部をすべて前記ラッチに引っ掛け、前記ディスプレイ装置が偶然に外れるのを前記弾性力で固定する。
【0008】
同請求項2に係るものは、請求項1に記載の方法において、前記表面装着ホルダから前記ディスプレイ装置を取り外すためのステップが、前記平面に対して前記ディスプレイ装置を押し、前記弾性接触子の弾性力に抗してすべての前記ラッチからすべての前記凸部を解放し、そして前記フックが前記ソケットから外れるまで、前記フックの向きに沿って前記ディスプレイ装置をスライドさせ、前記ディスプレイ装置を取り外す方法である。
【0009】
同請求項3に係るものは、陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなるフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議機、テレビ電話、買物端末機、及びそれの複合機からなるグループから選択した器具を含むグループから選択した装置を、壁、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁またそれらの組み合わせからなるグループから選択した平らな表面へ埋め込まれた凹状マウントボックスに取り付ける方法であって、前記凹状マウントボックスがスプリング・ガイド・プレートを含み、アームとストッパを備えて格納式ホルダを支持し、前記格納式ホルダに回転可能に連結し、そして、引き出す間は、前記アームの動きをガイドするため及び前記スプリングの圧縮のために、前記スプリング・ガイド・プレートの対向するスロット内へ伸び、そして、前記ディスプレイ装置を前記平面に向けて押し戻す間、前記アームに対して掛かっていて解放された前記スプリングの巻き戻り力を前記スプリング・ガイド・プレートの内面に対して掛け、前記格納式ホルダを押し進めるものであって、前記格納式ホルダは、複数の弾性電気的接触子とそれぞれラッチを有する複数のフックを含み、また前記ディスプレイ装置の背面は、複数の対応する電気的接触子と、前記それぞれラッチを有する前記フックにそれぞれ対応する凸部を有する複数のソケットを含み、そして前記ディスプレイ装置の正面部分はフレームを含み、前記ストッパが前記スロットに係合するまで前記格納式ホルダを前記マウントボックスから引き出し、前記スプリングが圧縮されて前記アームが伸び、前記スプリング・ガイド・プレートの外表面に対して加圧し、前記格納式ホルダを引き出し位置にしっかりと掛け止めし、前記フック上へ前記ソケットを搭載し、そして前記弾性接触子の弾性力に抗して前記ボックスへ向けて前記ディスプレイ装置を押し、弾性電気的接触子が前記対応する電気的接触子と係合し、すべての前記凸部がすべての前記ラッチに引っ掛かるまで前記フックの向きと反対方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせ、また前記格納式ホルダに取り付けた前記ディスプレイ装置を、前記掛け止めを解放するように前記スロットを通して前記アームで押すことにより、前記凹状のマウントボックスに向けて押し、そして前記フレームが前記平面に係合するまで前記スプリング・ガイド・プレートの方へ前記格納式ホルダを押すステップからなる。
【0010】
同請求項4に係るものは、請求項3に記載の方法において、凹状のマウントボックスから前記ディスプレイ装置を取り除くためのステップが、前記凹状のマウントボックスから、前記格納式ホルダに取り付けてあるディスプレイ装置を、前記ストッパが前記スロットに係合するまで引き外し、前記スプリングが圧縮して前記アームが伸び、前記格納式ホルダをしっかりと掴むために前記スプリング・ガイド・プレートの外表面に対して加圧し、前記格納式ホルダに対して前記ディスプレイ装置を押し付け、前記弾性接触子の弾性力に抗してすべての前記ラッチからすべての前記凸部を解放し、前記フックが前記ソケットから自由になりかつ前記ディスプレイが引き出せるまで前記フックの方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせる方法である。
【0011】
同請求項5に係るものは、請求項3に記載の方法において、前記スプリング・ガイド・プレートは、水平調整用に形成されたネジ穴を通したネジによって前記ボックスに取り付けられ、そして前記ステップが、前記ボックス内部の前記スプリング・ガイド・プレートの水平を調節するための前記ネジを緩め、そして、前記スプリング・ガイド・プレートの前記水平を得るために前記ネジを固定する方法である。
【0012】
同請求項6に係るものは、陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなるフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議機、テレビ電話、買物端末機、及びそれらの複合機からなるグループから選択した器具を含むグループから選択した装置を、壁、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁またそれらの組み合わせからなるグループから選択した平らな表面へ埋め込まれたホルダに取り付ける方法であって、前記ホルダは複数の弾性電気的接触子と各々ラッチ付きの複数のフックを含み、また、前記ディスプレイ装置の背面には多くの対応する電気的な接触子を備え、また各々ラッチ付きの複数のフックに対応して各々凸部を備えるソケットを備え、前記ディスプレイ装置は、前記ソケットを前記フック上へ取り付けることによって前記ホルダに取り付け、前記弾性接触子の弾性力に抗して前記ホルダへ前記ディスプレイ装置を押し付け、前記弾性接触子が対応する対応する電気的接触子と係合し、前記各凸部がすべて前記ラッチに引っ掛かるまで、前記フックの向きと反対方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせ、前記ディスプレイ装置が偶然に外れるのを前記弾性力で固定する方法である。
【0013】
同請求項7に係るものは、請求項6に記載の方法において、前記ディスプレイ装置を前記ホルダから取り除くことができる方法であって、前記ホルダへの前記ディスプレイ装置を押すことによって、前記弾性接触子の弾性力に抗してすべての前記ラッチからすべての前記凸部を解放し、そして前記フックが前記ソケットから解放されるまで、前記フックの向きに沿って前記ディスプレイ装置をスライドさせることによって、前記ディスプレイ装置を取り外す方法である。
【0014】
同請求項8に係るフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置は、陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなり、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議機、テレビ電話、買物端末機、及びそれの複合機からなるグループから選択した器具を含むグループから選択した装置を、凹状のマウントボックス中へ搭載するものであり、壁、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁またそれらの組み合わせからなるからなるグループから選択した平らな表面へ埋め込まれたホルダに取り付けるものであって、前記凹状マウントボックスがスプリング・ガイド・プレートを含み、複数のアームと複数のストッパを備えて格納式ホルダを支持し、前記格納式ホルダに回転可能に連結し、そして引き出す間は、前記アームの動きをガイドするために、前記ストッパが前記スロットに係合するまで前記スプリング・ガイド・プレートの補助的なスロット内へ伸び、前記スプリングが圧縮され、そして、前記アームが伸びて前記スプリング・ガイド・プレートの外面に対して力を掛け、前記ディスプレイ装置を前記平面に向けて押し戻す間、前記格納式ホルダを引き出し位置に保ち、前記格納式ホルダは、複数の弾性電気的接触子及びそれぞれラッチを備える複数のフックを備え、また、前記ディスプレイ装置の背面には多くの対応する電気的な接触子と複数のソケットを備え、各ソケットは前記各フックにマウントするために対応する凸部を備えており、前記ディスプレイ装置を前記格納式ホルダへ向けて押すことにより、前記弾性接触子の弾性力に抗して引き出し位置に保ち、そして前記フックの向きと反対の方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせ、弾性電気的接触子が前記対応電気的接触子と係合するまでスライドさせ、前記各凸部をすべて前記ラッチに引っ掛け、前記弾性力で固定し、前記格納式ホルダに取り付けられた前記ディスプレイ装置を押し戻す間、前記補助的なスロットが前記アームをさらにガイドし、前記保持を解放し、かつ前記アームに対して掛かっていて解放された前記スプリングの巻き戻り力を前記スプリング・ガイド・プレートの内面に対して掛け、前記格納式ホルダを押し進めるものであって、前記ディスプレイ装置の正面部分はフレームを含み、また前記格納式ホルダに取り付けた前記ディスプレイ装置を、前記掛け止めを解放するように前記スロットを通して前記アームで押すことにより、前記凹状のマウントボックスに向けて押し、そして前記フレームが前記平面に係合するまで前記スプリング・ガイド・プレートの方へ前記格納式ホルダを押す前記保持を解放する装置である。
【0015】
同請求項9に係るものは、請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせにおいて、前記格納式ホルダに取り付けられた前記ディスプレイ装置を、前記ストッパが前記スロットに係合するまで引き出すことにより前記マウントボックスから取り除くことができ、前記スプリングが圧縮されて前記アームが伸び、前記スプリング・ガイド・プレートの外表面に対して加圧し、前記格納式ホルダを引き出し位置にしっかりと掛け止めし、前記引き出した位置に保持された格納式ホルダに取り付けられた前記ディスプレイ装置が、前記弾性接触子の弾性力に抗して前記各凸部を前記各ラッチから解放し、そして前記フックの向きに前記ディスプレイ装置をスライドさせ、前記ソケットから前記フックを自由にし、前記ディスプレイ装置を取り外すことができる装置である。
【0016】
同請求項10に係るものは、請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置において、前記スプリング・ガイド・プレートは、水平調整用に形成されたネジ穴を通したネジを緩めて前記ボックスに取り付けられている装置である。
【0017】
同請求項11に係るものは、請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置において、前記保持力が前記弾性力より強い装置である。
【0018】
同請求項12に係るものは、請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置において、刻み目のある表面を備えた装飾フレームを含み、該フレームを前記マウントボックスあるいは前記平面上へ、クランプ、フック、スタッド、ネジ、ボンド、接着剤、それらの組み合わせからなる固着手段で取り付け、すべての目に見える固着手段が前記を刻み目のある表面に配され、前記ディスプレイ装置を前記マウントボックス上に戻した場合、前記フレームの正面部分が前記刻み目をつけた前記表面を覆う装置である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、CRT、LCD、プラズマ・ディスプレイ、LEDその他のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議、テレビ電話、ショッピング端末、それらを組み合わせた装置のような各種装置内に含まれるフラット・スクリーン・ディスプレイ装置を、壁あるいは他の面上に及び/または壁あるいは他の面内に埋め込んだ背面側ケースへ、目に見えるネジその他の固定ホルダ、備品及び/または固定具を使わずに取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。本発明の既述の及び他の目的及び特徴は、添付図面を参照した本発明の好ましい実施例の以下の記述から明白になるであろう。
【実施例】
【0021】
図1(A)は、面状の搭載装置であるホルダ2の表面へ取り付けるためのフラット・スクリーン・ディスプレイ100Sを示す。後述するディスプレイ装置は、フラット・スクリーン・ディスプレイ、例えばCRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)、PDM(プラズマ・ディスプレイ・モニター)あるいはPCディスプレイ・モニターの中で使用されるようなLED(発光ダイオード)のようなものや、またあるいはビデオ・モニタやテレビジョン受信機、ビデオのインターホン監視ステーション、テレビ電話装置、ビデオ会議ターミナルあるいは買い物用ターミナル、データやグラフィックスの表示に使用する装置、それらの組み合わせで表示のために使用される他のディスプレイ装置である。後述する面ディスプレイ装置は図1(A)中で示すディスプレイ装置100Sであり、壁等の平らな表面上にその全体が表面から突出するようにマウントする。後述する凹所取り付け型ディスプレイ装置は、図2(A)中で示すディスプレイ装置100Rであり、壁等の平らな面にマウントする。そのため、ディスプレイ装着の背面側の部分は、表面に設けた凹所に埋設し、あるいは壁に埋め込んだ背面箱(以下、マウントボックスという)6内へ装着し、またそれによって、正面の枠部分だけの平面及び/またはディスプレイ装置の正面の部分だけが突出し、あるいは、壁面等と面一になる。以下の記述での壁とは、文字通りの壁だけでなく、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁あるいはディスプレイ装置100Sあるいは凹んだディスプレイ装置100Rによって占められた他の平面を含む。
【0022】
図1(A)のホルダ2は、4つの掛け金で締めるフック5及び1つの弾性接触装置3を含み、図1(B)に示すように、壁1に設けた取り付け用の穴2Aにネジ2Cによって取り付けてある。弾性接触装置3の上部及び下側に示した3つの穴2Bを2セット用い、シングルまたはダブルのギャング箱として周知の電気的な箱の上にホルダを搭載する。電気的な箱(図示していない)は電気的な信号線を含み、弾性接触装置3のそれぞれの接点3Aに接続する。最後に、2つの電気的な弾性接触を1つの電気回路に備えることが必要である。電気箱を使用しない場合、送電管あるいは他のタイプの導管は、弾性接触装置3へのワイヤーを担持できる。図1(B)で示すディスプレイ装置100Sや図2(B)のディスプレイ装置100Rの背面111Rの4つのソケット15は、図3(A)、(B)及び(C)で示すように、ホルダ2あるいは2Rの4つのフック5を補助し、ソケット15を備えたディスプレイ装置100Sをフックと一線上に配し(図3(A))、フック5に対して押し付け(図5(B))、下方へスライドさせる(図5(C))場合、ソケット15の内部のボス部、すなわち凸部15Aは、フック5のラッチ5Aへディスプレイ装置をロックする。ボス部となる半円形の凸部15Aは、棒状に形成するが、長方形や三角形あるいはフック5のラッチ5Aに対応する他の断面形状とすることができる。
【0023】
図3(A)の弾性接触装置3を構成する拡張性の弾性接触体3Aは、図3(B)中では圧縮された状態3AAで示され、一対の補助的な接触子13A(図3(C)中に示す)を形成し、ディスプレイ装置100Sあるいは100Rの背面111R上に組み付けるか埋め込む。図3(C)中に示す圧縮した弾性接触装置3AAは、ディスプレイ装置100Sあるいは100R全体をホルダ2から遠ざけるように付勢する。それにより、フック5のラッチ5Aへソケット15の凸部15Aをしっかり固定し、ホルダ2からディスプレイ装置100Sあるいは100Rが偶然に離脱することを防ぐ。
【0024】
本実施例の接触子13Aは、ディスプレイ装置100S及び100Rのリヤカバー111内側にマウントされた銅のパターンからなるプリント回路板14のめっきした表面であり、弾性接触装置3のサイズ及び厚さに対応させた切り欠き111Cを介してアクセスされる。しかしながら、異なるタイプの固定マウントや埋め込み型の電気的な接触子でも代わりに使用することができる。
【0025】
弾性を有する弾性接触装置3A、フック5及びソケット15はすべて垂直方向に拡大して示してあり、ディスプレイ装置100Sあるいは100Rを取り付けるための上向きのフックを備え、フック5上にソケット15をマウントすることによって搭載してあり、そしてディスプレイ装置を弾性接触装置3Aに押しつけること及びホルダ2へディスプレイ装置をロックするために、下方へのディスプレイ装置をスライドさせ、それにより、凸部15Aがフック5のラッチ5Aによって引っ掛けられる。しかしながら、弾性接触装置3A、フック5及びソケット15を反対方向(上下逆)で垂直に拡張することが明らかに可能で、それによって、ホルダにディスプレイ装置100Sあるいは100Rを掛け、上方へスライドさせることができる。ソケット15、スプリング弾性接触装置3及びフック5を左右方向に拡張することは同様に可能であり、そのために、ディスプレイ装置を側面で掛け止めることができる。このような側面あるいは上方での掛け止めは、接触子13Aを補助的な弾性接触装置3Aと関係付け、そしてホルダ2あるいは2Rへディスプレイ装置100Sあるいは100Rを安全に固定可能とする。これは、図3(A)、(B)及び(C)の中で示されるプロセスと同様である。ただし方向が反対方向(上方)になるか左右方向(脇方向)になる。
【0026】
同様に、弾性接触装置3Aは、ホルダ2あるいは2Rと、またディスプレイ装置100Sまたは100Rの間の電気的な信号の相互伝達を提供する。また、ホルダ2あるいは2Rのフック5のラッチ5Aへディスプレイ装置100Sあるいは100Rの凸部15Aを固定するための弾性力を与える。
【0027】
図1(A)及び(B)に示した好ましい実施例は4つのフック5、4つのソケット15及び1つの単接点の弾性接触装置3を含んでいるが、2つのフック5を使用することも可能である。例えば、ホルダ2の垂直方向の中心の周りで、2つの弾性接触装置3を伸ばし、1つはホルダ2の頂部で、他方はホルダ2の図示しない底部で使用する。あるいは、3つあるいは6つのフック5と何個でも弾性接触装置3を使用することが可能であり、様々なサイズ、形、重量、構造のディスプレイ装置を、対応するディスプレイ装置の背面上の補助的な接触子13A及びソケット15を備えることによって提供できる。
【0028】
図2(A)、(B)は凹型のディスプレイ装置100Rを示す。この装置は、図1(A)、(B)の表面型ディスプレイ装置100Sに似ているが、ディスプレイ装置100Rの本体前面カバー112を囲む縁または構造が異なっている。リム113は、後述するように、しっかりと壁1の表面に押し付けられ、マウントボックス及びその周端部をカバーすべきである。そうでなければ、図2(A)、(B)中に示される格納式ホルダ2Rを用いる。このホルダ2Rは、図1(A)、(B)に示すホルダ2と類似するが、半円形のフック2Hは似ていない。フック2Hは、図4(A)に示すスプリング・ガイド・プレート20に対して4個のスプリング21を通して格納式ホルダ2Rを取り付けるためのものであり、壁1の穴2Aにネジ2Cを使用して取り付けるホルダ2の代わりになる。格納式ホルダ2Rへ凹型のディスプレイ装置100Rを搭載する工程は、ホルダ2上への面型のディスプレイ装置100Sの搭載工程と同じである。
【0029】
4つのスプリング21で支持した格納式ホルダ2Rを図4(A)中に示す。それは4個の半円形のフック2Hにより格納式ホルダ2Rに取り付ける。取り付ける位置は、格納式ホルダ2Rの背面2RRである。コイル部分21Cと2つの拡張腕部21Aを含むスプリング21は、各々ストッパ21Sで端部を塞止してある。図6(A)で示したように、半円形のフック2Hは、コイル21Cのスプリング21を取り付けるため、半円形状の軸2HAの周りでスプリング21を自由に回転できるようにしている。4つのスプリング21の各々の2つのアーム21Aは、図4(A)、(B)、図5(A)、(B)、図6(A)、(B)中で示すスプリング・ガイド・プレート20の4つのスロット23に支持する。スプリング・ガイド・プレート20は、格納式ホルダ2Rの固定状態を支持するために、4本のネジ25を使用して、図7(A)に示すマウントボックス6に取り付け、図7(B)及び(C)で示す4つの拡張スプリング21を通してマウントボックス6から引き抜き、あるいは押し戻すことができるようにしてある。図7(A)に示すスプリング・ガイド・プレート20中の切り欠き23Aは、スロット23中のスプリング21の組み立てを単純化するために設けてある。
【0030】
図2(A)の凹状マウントボックス6は、縁12を壁面と面一になるように壁1へ埋め込んである。しかしながら実際上は、埋められたあるいは埋め込まれたマウントボックスは、完全に壁1の表面と面一にはならない。また、完全に水平にもならない。図7(A)はマウントボックス6及びスプリング・ガイド・プレート20の分解組立図を示す。この図では、角のある楕円形のネジ穴22を通してスプリング・ガイド・プレート20どのように水平に調節することができるかを例示す。この例では、ホルダの水平を数度まで修正できる。埋め込まれたボックス6内部(非水平)のスプリング・ガイド・プレート20の調節により、例えば±3°修正できる。それには、図6(A)、(B)中で示したロック25を使用してネジ止めし、調整された位置へスプリング・ガイド・プレートをロックする。壁1の表面から外に突出するようにマウントボックス6を搭載すべきでないが、その一方で、ボックス6は一般に壁の内部に埋められて搭載され、不完全であるが壁1の表面と縁12を面一にする。壁1の表面でボックス6の非水平性を補うため、格納式ホルダ2Rとスプリング・ガイド・プレート20の間に伸びる4つのスプリング21は、壁1にディスプレイ装置100Rに必要とされる柔軟な取り付ける方法を供給する。どのようなネジやファスナーあるいは固定具も見えることは無い。
【0031】
図5(C)のコイル21Cのスプリング21は、完全にコイルされた状態で示されているが、格納式ホルダ2Rの背面2RRで半円形のフック2Hに支持される。また上述のように、半円形のフック2Hは、半円形の面の軸2HAの周りでスプリング21の自由な移動を提供する。そのような移動によって、図5(A)と図6(A)中に示されるように、スプリング21は、ホルダ2Rに対してほとんど垂直の位置へスロット23から伸びることができる。あるいは、図5(B)と図6(B)中に示すように、格納式ホルダ2Rとほとんど平行する位置へ押し上げることができる。好ましい実施例としてのスプリング21は、円形の線からなるバネで、コイル21C部分を持つように作られているものであるが、コイル部分のない水平なバネ材や、丸棒のバネ材で作ることもできる。また、半円形のフック24に代えて異なるフック(図示せず)で支持することもでき。例えばヒンジ(図示せず)によって格納式ホルダ2Rに取り付けることもできる。またあるいは、引っ張る時の動作においてスプリングに自由回転を与えるための他の回転ジョイントを備えることもできる。
【0032】
スプリング21が狭い垂直のスロット23を通って引かれ、かつ押し戻されるので、図5(C)や図6(A)の中で示される透視図にスプリング21Fの正面図として示すように、スプリングの正面形状を形成しても良い。すなわち、スロット23を通ってスプリング21の滑らかな移動を許容できる。カーブ28は、さらに、スプリング・ガイド・プレート20と凹部マウントボックス6の間のスペースへスプリング21が滑らかに入り込むこと、あるいはスライドして戻ることを可能にする。また、後述するように、曲がったアーム21Aが格納式ホルダ2Rの保持力を増加させ、内部における押された位置を保持するようにできる。
【0033】
格納式ホルダ2Rを引き抜き移動させている間、図5(A)、図6(A)で示すように、コイル21Cを圧縮することにより、スプリング21を引っ張る。ストッパ21Sがスロット23に掛かり、途中ずっとスプリング・ガイド・プレート20からスプリング21が偶然に外れることを防ぐ。
【0034】
格納式ホルダ2Rが完全に引き抜かれる場合、4つのスプリング21のアーム21Aが後方へ屈曲し、図4(A)、図7(B)中で示すように、スロット23の外部端26に対してスプリングの反力によってしっかりと押し付けられる。スプリング・ガイド・プレート20の方へ格納式ホルダ2Rを押し戻すか突くかして、アーム21Aを押してスライドさせ、スロット23を通してその内側29へ入れ、そしてスロット23の内側29の縁に対して解放されたアーム21Aを押し付けることにより、4つのすべてのスプリング21について、巻き戻ろうとする力を解放する。そして、マウントボックス6の内方へ格納式ホルダ2Rを掛け止める力を作り出し、かつディスプレイ装置100Rのリム113が、図9(C)で示すように壁1によって遮られるまで、あるいは格納式ホルダ2Rが、図4(B)、図5(B)、図6(B)及び図7(C)に示されるように、スプリング・ガイド・プレート20によって止められるまで大きくする。いったんスプリング21が、スプリング・ガイド・プレート20とマウントボックス6の後部の間のスペースへスライドして戻ると、マウントボックス6の後部に対して押し付けられて曲がっているアーム21Aは、図5(B)で示すように、その押し戻された位置で格納式ホルダ2Rに掴む力を加える。
【0035】
スプリングの巻き戻ろうとする力は、ディスプレイ装置100Rのサイズ、重量及び形状に応じて、十分な掴む力を与えることができる。これは直径が異なるスプリング・ワイヤーを使用することにより達成できる。ばね材料の硬度及び弾力の選択によっても同様である。さらに、格納式ホルダ2Rは4つのスプリング21を備えるものとして示してきたが、たった2つのスプリングしか使用せずに取り付けることもできる。一つはディスプレイ装置100Rの左側に、もう一つは右側に配置するとよい。
【0036】
あるいは、2つのスプリング21で格納式ホルダ2Rを取り付けることができる。一つは格納式ホルダ2Rの頂部に、他の一つは対応するスロット23を通してホルダ2Rの底部に、あるいは一つはスプリング・ガイド・プレート(図示していない)の頂部に、もう一つは底部に配置する。同様に、可能なのは、例えば、図4(A)で示す4つのスプリング21に加えて、さらに4つのスプリング21を用い、格納式ホルダ2Rの頂部に2つ、及び底部に2つ配置することである。これはもちろん、スプリング・ガイド・プレート(図示しない)の頂部及び底部に追加する適切なスロット23による。したがって、例えば、より高い保持力が必要な場合は、それぞれはより低い巻き戻り力あるいはより少ない数ではあるがより強力なスプリングを使用し、その個数を増やしてスプリングの21の巻き戻る力を考慮することが可能である。あるいは、保持力が低くてよい場合、スプリング数及び巻き戻り力の双方を減少させてもよい。
【0037】
別の重要な圧縮力及び力の計算は、格納式ホルダ2Rとディスプレイ装置100Rの着脱に関する考慮である。上述のように、ディスプレイ装置100Rを格納式ホルダ2Rへ取り付けあるいは取り外す際に、最初にマウントボックス6の方へ押し戻すには、掛け止めフック5から凸部15Aを解放する弾性接触装置3の弾性力に打ち勝つことが必要である。従って、弾性接触装置3の圧力を克服する力は、スロット23をとしてスプリング21を後ろにスライドさせて戻すのに必要な力や、スロット23の端部の外面26上へのスプリング21の係合に打ち勝つために必要とされる力より小さく、ホルダ2Rを、その引き抜かれた位置(図4(A)と図7(B)中で示す位置)に保持するものでなければならない。力の差は、格納式ホルダ2Rが引き抜き位置にある間に、格納式ホルダ2Rに対してディスプレイ装置100Rを押し戻して装着し、あるいは取り外すことを可能にする。しかしながら、ディスプレイ装置100Rを取り付けあるいは取り外しする間、格納式ホルダ2Rを引き出した位置に保持するためのストッパ(図示しない)を用いても良い。
【0038】
図8(A)及び(B)に、ホルダ2に面状のディスプレイ装置100Sを取り付け、壁1にマウントする2つのステップを示す。図8(A)で示す第一ステップは、図1(B)で示したディスプレイ装置100Sのソケット15を整列させることである。そして、第二のステップは、ディスプレイ装置100Sをマウントし、それをホルダ2に押し付け、図8(B)で示すように、それを下方へスライドさせることである。これによって、ディスプレイ装置100Sは、その凸部15A及びフック5のラッチ5Aによって適所へ引っ掛けられる。そしてその、電気的及び信号の相互接続は、弾性を有する弾性接触装置3A及び補助的な接触子13Aによって行われる。
【0039】
ホルダ2からディスプレイ装置を取り去るステップは単純なものである。第一のステップとしては、図8(C)で示すように、壁の方へディスプレイ100Sを押し戻し、ラッチ5Aから凸部15Aを解放し、またディスプレイ装置を上方へスライドさせることである。
【0040】
ディスプレイ装置を取り外すステップは本発明の別の非常に重要な項目である。取り外すステップを単純化することで、偶然に外れてしまうことや、それによるディスプレイ装置の損傷が生じ得る。このため、フック5のラッチ5Aの複数化及びソケット15の補助的な凸部15Aで、偶然の外れに対して必要な安全性向上を図っている。それにより、凸部15Aはすべて、すべてのラッチ5Aから同時に解放されなければならず、そうしないとディスプレイ装置を上向きに持ち上げることがラッチ5Aのうちの任意の一つによって妨げられる。したがって、図8(C)で示すように、4つのすべてのラッチ5Aから凸部15Aをすべて解放するために、ディスプレイ装置100S全体を壁1の方へ押さなければならない。また、すぐその後、図8(D)で示すように、ディスプレイをフック5から取り除いて、引き抜くことができ、それによって、偶然に外れないことを保証できるようになる。
【0041】
図9(A)で示す第1のステップは、格納式ホルダ2R上に凹部用ディスプレイ装置100Rを取り付けるために位置合わせするステップである。格納式ホルダ2Rのフック5と、格納式ホルダ2Rを引き出した位置でしっかりと掴む4つのソケット15を有し、ネジ25によってスプリング・ガイド・プレート20に取り付けてある凹状のマウントボックス6からすっかり引き出す。格納式ホルダ2Rを完全に引き出した状態で、4つのスプリング21により係止される。
【0042】
上述したディスプレイ装置100Sの取り付けに似ているが、ディスプレイ装置100Rを取り付ける次のステップは、ディスプレイ装置100Rを格納式ホルダ2Rに押しつけ、そして、図9(B)で示すように、フック5のラッチ5Aへソケット15の凸部15Aをロックするために、ディスプレイ装置100Rを下方へスライドさせる。
【0043】
図9(C)で示す最終ステップは、ディスプレイ装置100Rを後ろへ押して壁1とマウントボックス6へ押し付け、そして上に説明したように、リム113が壁1に係合し、スプリング21がしっかりと壁1に対してディスプレイ装置100Rのリム113を付勢するまで押し付け続ける。
【0044】
格納式ホルダ2Rからディスプレイ装置100Rを取り外し、あるいは取り去るのは、まず、ディスプレイ装置(格納式ホルダー2Rに取り付けられている)をマウントボックス6から引き外し、その後、格納式ホルダ2Rへディスプレイ装置を押し付け、図8(C)で示すディスプレイ装置100S及び図8(D)と同様に、上方へスライドさせる(また)ステップを繰り返す。
【0045】
壁1に直接触れているように示したリム113は、ボックス6の縁12を覆う。一般に、凹所、例えばボックス6の内表面は完全には仕上げられていない。したがって、ボックス6の縁12の近くにあるそのような不完全な仕上げの表面をすべて覆い得るようにするために、広いリム113を備えるようにすることが望ましい。あるいは、個別に装飾枠213を設けることも可能で、図10(A)で示すボックス6Aの縁6Bのネジ穴6Cに、ネジ6Dをねじ込んで固定して取り付け得る。そのような構造では、壁1の上にそのような構造を取り付けることにより直接的にボックス6(図示しない)の表面を覆うために、あるいは図10(A)の分解組立図中で示す枠213のようにボックス6Aを囲むために、装飾に適する構造を選択することが可能である。枠213は、ボックス6Aあるいは壁に枠213を取り付けるために、刻み目のある表面213B及び穴213Cを含んでいる。刻み目のある表面213Bは、図10(A)で示すディスプレイ装置200Rの縁213Aに適合している。したがって、図10(B)で示すように、ディスプレイ装置を取り付ける場合、使用されるネジ6Dあるいは他の固着具は完全にカバーされて見ることができなくなる。そのような構造によって、ボックスや壁に異なる美的デザインの枠を与えることができ、また異なる取り付け方法、構造を提示することができる。例えばディスプレイ装置と枠をマッチさせるため、フック、びょう、クランプあるいは接着剤や接着テープのような材料の使用が考えられ、そのために、設計には建築家とインテリアデザイナーを必要とし得る。
【0046】
なお当業者にとって、ここで示された本発明の実施例が単なる一例であり、本発明が図示、説明したものに限定されないことが理解されよう。したがって、多数の変形例や修正例が考えられる。また、均等物が本発明の範囲から外れずに含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の好ましい実施例の表面取り付け型のディスプレイ装置のマウントの斜視図である。
【図2】本発明の好ましい実施例の凹所取り付け型のディスプレイ装置のマウントの斜視図である。
【図3】弾性接触装置及び掛け金で締めるフックを使用する掛け止め方法を示す断面図である。
【図4】引き出し及び押し込み状態におけるスプリング・ガイドに取り付けた格納式ホルダの斜視図である。
【図5】引き出し及び押し込み状態におけるスプリングガイドマウント・プレートを備えるホルダの断面図と、スプリングの側面図及び正面図である。
【図6】スプリングと、図5A、5Bのスプリングガイドマウント・プレートの斜視図である。
【図7】凹状のマウントボックスへのホルダの引き出し及び押し込み状態における分解斜視図である。
【図8】本発明の好ましい実施例における表面のタイプ・ディスプレイ装置のマウントへの取り付け、取り外し作業の具体例を示す斜視図である。
【図9】本発明の好ましい実施例における凹所に取り付けるタイプのディスプレイ装置の取り付け作業を示す斜視図である。
【図10】凹所取り付けタイプのディスプレイ装置を包む装飾枠構造の斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1:壁
2:ホルダ
2A、2B:穴
2C:ネジ
2H:フック
2HA:軸
3:弾性接触装置
3A:接点
3A:弾性接触体
3AA:圧縮した接触子
5:フック
5A:ラッチ
6:背面箱(マウントボックス)
6A:ボックス
6B:縁
6C:ネジ穴
6D:ネジ
12:ボックスの縁
13A:補助的な接触子
14:プリント回路板
15:ソケット
15A:凸部
20:スプリング・ガイド・プレート
21:スプリング・ガイド・プレート
21:スプリング
21A:アーム
21C:コイル
21F:スプリング
21S:ストッパ
22:ネジ穴
23:スロット
23A:切り欠き
24:フック
25:ネジ
26:スロットの外部端
28:カーブ
29:スロットの内側
100S:フラット・スクリーン・ディスプレイ
100R:ディスプレイ装置
111:リヤカバー
111C:切り欠き
111R:ディスプレイ装置の背面
112:本体前面カバー
113:リム
200R:ディスプレイ装置
213:装飾枠
213A:縁


【特許請求の範囲】
【請求項1】
陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなるグループから選択したフラット・スクリーン・ディスプレイ装置を取り付ける方法であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議、テレビ電話、買い物用端末からなるグループから選択した器具及びそれらの組み合わせからなる器具に含まれ、壁、柱、パーティション、枠体、骨格構造、フェンス、隔壁及びそれらの組み合わせからなるグループから選択した平らな表面上へ取り付ける方法であり、複数の弾性を有する電気的な接触子及び各々ラッチを備えた複数のフックを含む面に搭載するためのホルダを使用する方法であって、
前記ディスプレイ装置の背面は複数の対応する電気的な接触子及び複数のソケットを含み、該ソケットは、前記フックに対応する凸部を備え、該フックは各々ラッチを備え、その取り付けステップは、
前記フック上へ前記ソケットを装着し、そして前記弾性接触力に抗して前記ディスプレイ装置を前記平らな面に押し付け、
前記フックの向きと反対方向へ前記ディスプレイ装置を、弾性電気的接触子が前記対応電気的接触子と係合するまでスライドさせ、そして前記各凸部をすべて前記ラッチに引っ掛け、前記ディスプレイ装置が偶然に外れるのを前記弾性力で固定する方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記表面装着ホルダから前記ディスプレイ装置を取り外すためのステップが、
前記平面に対して前記ディスプレイ装置を押し、前記弾性接触子の弾性力に抗してすべての前記ラッチからすべての前記凸部を解放し、
そして前記フックが前記ソケットから外れるまで、前記フックの向きに沿って前記ディスプレイ装置をスライドさせ、前記ディスプレイ装置を取り外す方法。
【請求項3】
陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなるフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議機、テレビ電話、買物端末機、及びそれの複合機からなるグループから選択した器具を含むグループから選択した装置を、壁、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁またそれらの組み合わせからなるグループから選択した平らな表面へ埋め込まれた凹状マウントボックスに取り付ける方法であって、
前記凹状マウントボックスがスプリング・ガイド・プレートを含み、アームとストッパを備えて格納式ホルダを支持し、前記格納式ホルダに回転可能に連結し、そして、引き出す間は、前記アームの動きをガイドするため及び前記スプリングの圧縮のために、前記スプリング・ガイド・プレートの対向するスロット内へ伸び、そして、前記ディスプレイ装置を前記平面に向けて押し戻す間、前記アームに対して掛かっていて解放された前記スプリングの巻き戻り力を前記スプリング・ガイド・プレートの内面に対して掛け、前記格納式ホルダを押し進めるものであって、
前記格納式ホルダは、複数の弾性電気的接触子とそれぞれラッチを有する複数のフックを含み、また前記ディスプレイ装置の背面は、複数の対応する電気的接触子と、前記それぞれラッチを有する前記フックにそれぞれ対応する凸部を有する複数のソケットを含み、そして前記ディスプレイ装置の正面部分はフレームを含み、
前記ストッパが前記スロットに係合するまで前記格納式ホルダを前記マウントボックスから引き出し、前記スプリングが圧縮されて前記アームが伸び、前記スプリング・ガイド・プレートの外表面に対して加圧し、前記格納式ホルダを引き出し位置にしっかりと掛け止めし、
前記フック上へ前記ソケットを搭載し、そして前記弾性接触子の弾性力に抗して前記ボックスへ向けて前記ディスプレイ装置を押し、
弾性電気的接触子が前記対応する電気的接触子と係合し、すべての前記凸部がすべての前記ラッチに引っ掛かるまで前記フックの向きと反対方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせ、また前記格納式ホルダに取り付けた前記ディスプレイ装置を、前記掛け止めを解放するように前記スロットを通して前記アームで押すことにより、前記凹状のマウントボックスに向けて押し、そして前記フレームが前記平面に係合するまで前記スプリング・ガイド・プレートの方へ前記格納式ホルダを押すステップからなる方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法において、凹状のマウントボックスから前記ディスプレイ装置を取り除くためのステップが、
前記凹状のマウントボックスから、前記格納式ホルダに取り付けてあるディスプレイ装置を、前記ストッパが前記スロットに係合するまで引き外し、前記スプリングが圧縮して前記アームが伸び、前記格納式ホルダをしっかりと掴むために前記スプリング・ガイド・プレートの外表面に対して加圧し、
前記格納式ホルダに対して前記ディスプレイ装置を押し付け、前記弾性接触子の弾性力に抗してすべての前記ラッチからすべての前記凸部を解放し、
前記フックが前記ソケットから自由になりかつ前記ディスプレイが引き出せるまで前記フックの方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせる方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法において、前記スプリング・ガイド・プレートは、水平調整用に形成されたネジ穴を通したネジによって前記ボックスに取り付けられ、そして前記ステップが、
前記ボックス内部の前記スプリング・ガイド・プレートの水平を調節するための前記ネジを緩め、そして、
前記スプリング・ガイド・プレートの前記水平を得るために前記ネジを固定する方法。
【請求項6】
陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなるフラット・スクリーン・ディスプレイ装置であって、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議機、テレビ電話、買物端末機、及びそれらの複合機からなるグループから選択した器具を含むグループから選択した装置を、壁、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁またそれらの組み合わせからなるグループから選択した平らな表面へ埋め込まれたホルダに取り付ける方法であって、
前記ホルダは複数の弾性電気的接触子と各々ラッチ付きの複数のフックを含み、また、前記ディスプレイ装置の背面には多くの対応する電気的な接触子を備え、また各々ラッチ付きの複数のフックに対応して各々凸部を備えるソケットを備え、前記ディスプレイ装置は、前記ソケットを前記フック上へ取り付けることによって前記ホルダに取り付け、前記弾性接触子の弾性力に抗して前記ホルダへ前記ディスプレイ装置を押し付け、前記弾性接触子が対応する対応する電気的接触子と係合し、前記各凸部がすべて前記ラッチに引っ掛かるまで、前記フックの向きと反対方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせ、前記ディスプレイ装置が偶然に外れるのを前記弾性力で固定する方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、前記ディスプレイ装置を前記ホルダから取り除くことができる方法であって、前記ホルダへの前記ディスプレイ装置を押すことによって、前記弾性接触子の弾性力に抗してすべての前記ラッチからすべての前記凸部を解放し、そして前記フックが前記ソケットから解放されるまで、前記フックの向きに沿って前記ディスプレイ装置をスライドさせることによって、前記ディスプレイ装置を取り外す方法。
【請求項8】
フラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置であって、
陰極線管、液晶、プラズマ及び発光ダイオードからなり、PCディスプレイ、データ・ディスプレイ、グラフィックディスプレイ、画像ディスプレイ、テレビジョン受信機、ビデオ・モニタ、ビデオインターホン、ビデオ会議機、テレビ電話、買物端末機、及びそれの複合機からなるグループから選択した器具を含むグループから選択した装置を、凹状のマウントボックス中へ搭載するものであり、壁、柱、パーティション、フレームワーク、骨格構造、フェンス、隔壁またそれらの組み合わせからなるからなるグループから選択した平らな表面へ埋め込まれたホルダに取り付けるものであって、
前記凹状マウントボックスがスプリング・ガイド・プレートを含み、複数のアームと複数のストッパを備えて格納式ホルダを支持し、前記格納式ホルダに回転可能に連結し、そして引き出す間は、前記アームの動きをガイドするために、前記ストッパが前記スロットに係合するまで前記スプリング・ガイド・プレートの補助的なスロット内へ伸び、前記スプリングが圧縮され、そして、前記アームが伸びて前記スプリング・ガイド・プレートの外面に対して力を掛け、前記ディスプレイ装置を前記平面に向けて押し戻す間、前記格納式ホルダを引き出し位置に保ち、
前記格納式ホルダは、複数の弾性電気的接触子及びそれぞれラッチを備える複数のフックを備え、また、前記ディスプレイ装置の背面には多くの対応する電気的な接触子と複数のソケットを備え、各ソケットは前記各フックにマウントするために対応する凸部を備えており、
前記ディスプレイ装置を前記格納式ホルダへ向けて押すことにより、前記弾性接触子の弾性力に抗して引き出し位置に保ち、そして前記フックの向きと反対の方向へ前記ディスプレイ装置をスライドさせ、弾性電気的接触子が前記対応電気的接触子と係合するまでスライドさせ、前記各凸部をすべて前記ラッチに引っ掛け、前記弾性力で固定し、
前記格納式ホルダに取り付けられた前記ディスプレイ装置を押し戻す間、
前記補助的なスロットが前記アームをさらにガイドし、前記保持を解放し、かつ前記アームに対して掛かっていて解放された前記スプリングの巻き戻り力を前記スプリング・ガイド・プレートの内面に対して掛け、前記格納式ホルダを押し進めるものであって、
前記ディスプレイ装置の正面部分はフレームを含み、また前記格納式ホルダに取り付けた前記ディスプレイ装置を、前記掛け止めを解放するように前記スロットを通して前記アームで押すことにより、前記凹状のマウントボックスに向けて押し、そして前記フレームが前記平面に係合するまで前記スプリング・ガイド・プレートの方へ前記格納式ホルダを押す前記保持を解放する組み合わせ装置。
【請求項9】
請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせにおいて、前記格納式ホルダに取り付けられた前記ディスプレイ装置を、前記ストッパが前記スロットに係合するまで引き出すことにより前記マウントボックスから取り除くことができ、前記スプリングが圧縮されて前記アームが伸び、前記スプリング・ガイド・プレートの外表面に対して加圧し、前記格納式ホルダを引き出し位置にしっかりと掛け止めし、前記引き出した位置に保持された格納式ホルダに取り付けられた前記ディスプレイ装置が、前記弾性接触子の弾性力に抗して前記各凸部を前記各ラッチから解放し、そして前記フックの向きに前記ディスプレイ装置をスライドさせ、前記ソケットから前記フックを自由にし、前記ディスプレイ装置を取り外すことができる組み合わせ装置。
【請求項10】
請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置において、前記スプリング・ガイド・プレートは、水平調整用に形成されたネジ穴を通したネジを緩めて前記ボックスに取り付けられている組み合わせ装置。
【請求項11】
請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置において、前記保持力が前記弾性力より強い組み合わせ装置。
【請求項12】
請求項8に記載のフラット・スクリーン・ディスプレイ装置の組み合わせ装置において、刻み目のある表面を備えた装飾フレームを含み、該フレームを前記マウントボックスあるいは前記平面上へ、クランプ、フック、スタッド、ネジ、ボンド、接着剤、それらの組み合わせからなる固着手段で取り付け、すべての目に見える固着手段が前記を刻み目のある表面に配され、前記ディスプレイ装置を前記マウントボックス上に戻した場合、前記フレームの正面部分が前記刻み目をつけた前記表面を覆う組み合わせ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−65639(P2007−65639A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−209787(P2006−209787)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000103231)エルベックスビデオ株式会社 (5)
【Fターム(参考)】