説明

フラフープ

【課題】簡単に分解や組み立てでき、環状の管状部材を変形させることで小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利なフラフープを提供する。
【解決手段】フラフープ100は、管状部材110と、接続ジョイント120とからなる。管状部材110は、プラスチック製チューブ材を円環状に曲げられて弾性変形可能なものであり、接続ジョイント120は、第1のジョイント部材120Aと、第2のジョイント部材120Bとを備え、第1のジョイント部材120Aは、第1のジョイント部材本体121と、第1のジョイント部材本体121に設けられたロック手段と構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯具、運動器具としてのフラフープに関する。詳しくは、簡単に分解、連結でき、収納性、携帯性を向上したフラフープに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、フラフープは、プラスチック管を円形に成形し、両端を結合して全体的にリング状としたものであり、その直径は、1mほどから数メーターまで、比較的に大きいため、収納する際に占める空間が比較的に大きく、かつ携帯不便である。
【0003】
また、フラフープは、遊戯具、運動器具としての使用が主流だが、近年、パフォーマンスや競技、ダイエット用品としても広く使用されている。そのため、小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利なフラフープが望まれている。
【0004】
上記課題を解決するために、近年、複数の円弧管体を連結して環状管体を構成し、かつ分解や組み立てが簡単にできるフラフープが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この場合、複数の円弧管体一端に段付状の口径が比較的小さい内嵌端部を形成し、該複数の円弧管体他端を口径そのままの外嵌端部に形成して、それぞれ円弧管体の内嵌端部を隣接する他の円弧管体の外嵌端部に嵌入連結し、かつ弾性ゴム端を順良くそれぞれ円弧嵌体内に通して両端を結び、該複数の円弧管体を嵌接して形成された環状管体を該ゴム帯により適当な弾力で締合わせて牢固に保持するように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平7−3668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のフラフープは、分解して、小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利であるが、収納する際に環状管体を複数の円弧管体に分解すること、および使用時に複数の円弧管体を連結して環状管体を構成する繁雑な作業が必要であるという問題点があった。
【0008】
また、特許文献1に記載のフラフープの場合は、分解された部品をなくす恐れがあるという欠点がある。さらに、複数の円弧管体を接続するための連結具が多数必要のため、製作コストが高いという問題点もあった。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、一箇所で簡単に分解や組み立てでき、環状の管状部材を変形させることで小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利なフラフープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係るフラフープは、弾性変形可能な管状部材と、前記管状部材の両端に装着され、該管状部材の両端を着脱可能に接続させるジョイント部材とを備え、使用時には大径な環状に接続され、不使用時には前記管状部材を多重に巻回して小径な環状に接続されることを特徴とするものである。
【0011】
例えば、前記ジョイント部材は、前記管状部材の一端に装着された凸部を有する第1のジョイント部材と、前記管状部材の他端に装着され、前記第1のジョイント部材の凸部が嵌入可能な凹部を有する第2のジョイント部材と、前記第1のジョイント部材の凸部が前記第2のジョイント部材の凹部から抜け出すのを阻止するロック手段とを備え、前記第1のジョイント部材と前記第2のジョイント部材は着脱可能に接続される。
【0012】
また例えば、前記ロック手段は、一端に前記第2のジョイント部材に係止する係止部と、前記係止部を前記第2のジョイント部材に係止するように付勢するバネと、第1のジョイント部材の側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部とを有し、他端が軸を介して第1のジョイント部材の内部に回動可能に固定される。
【0013】
また例えば、前記ロック手段は、前記第1のジョイント部材の凸部に設けられた第1の磁石と、前記第2のジョイント部材の凹部に設けられた第2の磁石とから構成される。
【0014】
また例えば、前記第1の磁石は、前記凸部の端面の内側に設けられ、前記第2の磁石は、前記凹部の底面の外側に設けられ、前記第1の磁石と前記第2の磁石は、前記凸部の端面と前記凹部の底面を介して吸着する。
【0015】
また例えば、使用時に回転数を計測し表示するカウンターが設けられている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、フラフープは、環状の管状部材の一箇所で簡単に分解や組み立てでき、使用時には大径な環状に接続され、不使用時には、管状部材を多重に巻回して、小径な環状に接続されることにより、環状の管状部材を変形させることで小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利なフラフープを提供することができる。そのため、販売において、売り場のスペースが少なくてもすむ。また、物流において、他の商品と混載して梱包、発送ができるため、小売店に対して単品でのフォロー(例えば、小量、単色での提供)ができるという効果が得られる。
【0017】
また、ロック手段は、一端に第2のジョイント部材に係止する係止部と、係止部を第2のジョイント部材に係止するように付勢するバネと、第1のジョイント部材の側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部とを有し、他端が軸を介して第1のジョイント部材の内部に回動可能に固定されることにより、ワンタッチで環状の管状部材を分解や組み立てできる。そのため、繁雑な分解、組み立て作業が必要としない。
【0018】
また、ロック手段は、第1のジョイント部材の凸部に設けられた第1の磁石と、第2のジョイント部材の凹部に設けられた第2の磁石とから構成されることで、分解や組み立て作業をより簡単に行うことができると共に、構造が比較的簡単で、コストの削減を図ることができる。
【0019】
また、ロック手段において、第1の磁石は、第1のジョイント部材の凸部の端面の内側に設けられ、第2の磁石は、第2のジョイント部材の凹部の底面の外側に設けられ、第1の磁石と第2の磁石は、凸部の端面と前記凹部の底面を介して吸着することで、第1の磁石および第2の磁石が容易、かつ確実に固定することができ、脱落を防止することができる。
【0020】
また、使用時に回転数を計測し表示するカウンターが設けられていることで、運動量等を容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1の実施の形態のフラフープ100の不使用時の変形状態を示す図である。
【図2】フラフープ100の使用時の状態を示す図である。
【図3】フラフープ100の構成を示す分解図である。
【図4】ジョイント120の構成を示す斜視図である。
【図5】ジョイント120の構成を示す断面図である。
【図6】第1のジョイント部材120Aの構成を示す斜視図である。
【図7】第1のジョイント部材本体121の構成を示す斜視図である。
【図8】ロック手段の構成を示す斜視図である。
【図9】第2のジョイント部材120Bの構成を示す斜視図である。
【図10】第2の実施の形態のフラフープ200の構成を示す概略図である。
【図11】接続ジョイント220の組み立て手順を示す図である。
【図12】第3の実施の形態のフラフープ300の構成を示す概略図である。
【図13】フラフープ100の不使用時の他の変形状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係るフラフープを実施するための形態を、図を参照して説明する。
【0023】
まず、第1の実施の形態について、図を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態のフラフープ100の不使用時(収納時)の状態を示している。また、図2において、フラフープ100の使用時の状態を示している。図3は、フラフープ100の構成を示す分解図である。図3において、フラフープ100の接続部が分解された状態を示している。図4は、接続ジョイント120の構成を示す斜視図である。図5は、接続ジョイント120の構成を示す断面図である。図6は、第1のジョイント部材120Aの構成を示す斜視図である。図6において、ロック手段が装着される状態を示している。図7は、第1のジョイント部材本体121の構成を示す斜視図である。図8は、ロック手段の構成を示す斜視図である。図9は、第2のジョイント部材120Bの構成を示す斜視図である。
【0024】
図1〜図8に示すように、フラフープ100は、管状部材110と、接続ジョイント120とからなる。
【0025】
管状部材110は、プラスチック製チューブ材を円環状に曲げられて弾性変形可能なものである。管状部材110の両端には、第1のジョイント部材120Aおよび第2のジョイント部材120Bを固定するためのピン孔が設けられている。なお、管状部材110はプラスチック以外の材料から形成するようにしてもよい。
【0026】
接続ジョイント120は、管状部材110の一端に装着される第1のジョイント部材120Aと、管状部材110の一他端に装着される第2のジョイント部材120Bとを備える。
【0027】
第1のジョイント部材120Aは、例えば樹脂材料から成型された第1のジョイント部材本体121と、第1のジョイント部材本体121に設けられたロック手段と構成されている。また、第1のジョイント部材120Aには、使用時に回転数等を計測し表示するカウンター130が設けられている。
【0028】
図5および図8に示すように、ロック手段は、回動部材122、軸123、およびバネ124とからなり、回動部材122の中央部に第1のジョイント部材の側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部122aが形成されている。また、回動部材122の一端に第2のジョイント部材に係止する係止部122bを有し、他端が軸123を介して第1のジョイント部材本体121の内部に回動可能に固定される。バネ124は、回動部材122に設けられたバネ装着部122cに装着され、係止部122bを第2のジョイント部材120Bの端部に係止するように付勢する。
【0029】
図6および図7に示すように、第1のジョイント部材本体121は、太径部121aと、フランジ部121bと、細径部121cとを有する。太径部121aは、円筒状に形成され、この太径部121aに軸123を固定するための穴121f、第1のジョイント部材120Aと管状部材110とを固定するためのピン125を挿入する穴121g、およびカウンター130を装着するための凹部121hが設けられている。穴121fおよび穴121gは、太径部121aの対向する2箇所に設けられている。また、フランジ部121bには、回動部材122の押し部122aを露出させるための開口121eが形成されている。また、細径部121cには、回動部材122を収納するための溝121dが形成されている。この細径部121cは第2のジョイント部材120Bの凹部に嵌入する凸部である。
【0030】
図9に示すように、第2のジョイント部材120Bは、例えば樹脂材料から円筒状に成型され、筒部126aの一端にフランジ部126bが形成されている。また、筒部126aの側面に第2のジョイント部材120Bと管状部材110とを固定するためのピン125を挿入する穴126cが設けられている。穴126cは、筒部126aの対向する2箇所に設けられている。
【0031】
このように本実施の形態においては、フラフープ100は、チューブ材を環状に曲げられて弾性変形可能な管状部材110と、管状部材110の一端に装着された第1のジョイント部材120Aと、管状部材110の他端に装着され、第1のジョイント部材120Aの凸部が嵌入可能な凹部を有する第2のジョイント部材120Bと、第1のジョイント部材120Aの凸部が第2のジョイント部材120Bの凹部から抜け出すのを阻止するロック手段とを備え、第1のジョイント部材120Aと第2のジョイント部材120Bは着脱可能に接続される。
【0032】
そして、ロック手段は、一端に第2のジョイント部材120Bに係止する係止部122bと、係止部122bを第2のジョイント部材120Bに係止するように付勢するバネ124と、第1のジョイント部材120Aの側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部122aとを有し、他端が軸123を介して第1のジョイント部材120Aの内部に回動可能に固定される。
【0033】
これにより、フラフープ100は、環状の管状部材の一箇所で簡単に分解や組み立てできるようにしたことにより、環状の管状部材を変形させることで小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利なフラフープを提供することができる。そのため、販売において、売り場のスペースが少なくてもすむ。また、物流において、他の商品と混載して梱包、発送ができるため、小売店に対して単品でのフォロー(例えば、小量、単色での提供)ができるという効果が得られる。
【0034】
また、ロック手段により、ワンタッチで環状の管状部材を分解や組み立てできる。そのため、繁雑な分解、組み立て作業が必要としない。また、カウンター130を設け、使用時の回転数、または回転数に対応するカロリー等を計測、表示することで、運動量を容易に確認できる。
【0035】
次に、第2の実施の形態について、図を参照して説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態のフラフープ200の構成を示す概略図である。図10において、フラフープ200の接続部のみを示している。図11は、接続ジョイント220の組み立て手順を示す図である。図11において、接続ジョイント220の断面図を示している。
【0036】
図10、図11に示すように、フラフープ200は、管状部材210と、接続ジョイント220とからなる。
【0037】
管状部材210は、プラスチック製チューブ材を円環状に曲げられて弾性変形可能なものである。なお、管状部材210はプラスチック以外の材料から形成するようにしてもよい。
【0038】
接続ジョイント220は、管状部材210の一端に装着される第1のジョイント部材220Aと、管状部材210の他端に装着される第2のジョイント部材220Bとを備える。
【0039】
第1のジョイント部材220Aは、例えば樹脂材料から成型された第1のジョイント部材本体221と、この第1のジョイント部材本体221に設けられたロック手段と構成されている。
【0040】
ロック手段は、回動部材222、軸223、およびバネ224とからなり、回動部材222の中央部に第1のジョイント部材の側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部222aが形成されている。また、回動部材222の一端に第2のジョイント部材に係止する係止部222bを有し、他端が軸223を介して第1のジョイント部材本体221の内部に回動可能に固定される。また、係止部222bの係止面を角度αの斜面とされる。係止面を斜面にすることで、係止の外れを防止することができる。バネ224は、回動部材222に設けられたバネ装着部222cに装着され、係止部222bを第2のジョイント部材220Bの端部に係止するように付勢する。
【0041】
また、第1のジョイント部材本体221は、太径部221aと、フランジ部221bと、細径部221cとを有する。太径部221aは、円筒状に形成され、外周面に管状部材210からの脱落を防止する複数のリング状凸部が形成されている。この太径部221aに軸223を固定するための穴221fが設けられている。穴221fは、太径部221aの対向する2箇所に設けられている。また、フランジ部221bには、回動部材222の押し部222aを露出させための開口221eが形成されている。また、細径部221cには、回動部材222を収納するための溝221dが形成されている。この細径部221cは第2のジョイント部材220Bの凹部に嵌入する凸部である。
【0042】
また、第2のジョイント部材220Bは、例えば樹脂材料から円筒状に成型され、筒部226aの一端にフランジ部226bが形成されている。また、筒部226aの他端の端面を角度αの斜面とされる。また、筒部126aの外周面に管状部材210からの脱落を防止する複数のリング状凸部が設けられている。
【0043】
このように本実施の形態においては、フラフープ200は、チューブ材を環状に曲げられて弾性変形可能な管状部材210と、管状部材210の一端に装着された第1のジョイント部材220Aと、管状部材210の他端に装着され、第1のジョイント部材220Aの凸部が嵌入可能な凹部を有する第2のジョイント部材220Bと、第1のジョイント部材220Aの凸部が第2のジョイント部材220Bの凹部から抜け出すのを阻止するロック手段とを備え、第1のジョイント部材220Aと第2のジョイント部材220Bは着脱可能に接続される。
【0044】
そして、ロック手段は、一端に第2のジョイント部材220Bに係止する係止部222bと、係止部222bを第2のジョイント部材220Bに係止するように付勢するバネ224と、第1のジョイント部材220Aの側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部222aとを有し、他端が軸223を介して第1のジョイント部材220Aの内部に回動可能に固定される。
【0045】
また、第2の実施の形態のフラフープ200は、上述した第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0046】
次に、第3の実施の形態について、図を参照して説明する。図12は、本発明の第3の実施の形態のフラフープ300の構成を示す概略図である。図12(a)は、フラフープ300の接続部が分解された状態を示している。図12(b)は、フラフープ300の接続部が接続された状態を示している。
【0047】
図12に示すように、フラフープ300は、管状部材310と、接続ジョイント320とからなる。このフラフープ300において、第1のジョイント部材320Aの凸部が第2のジョイント部材320Bの凹部から抜け出すのを阻止するロック手段は、第1のジョイント部材320Aの凸部に設けられた第1の磁石324と、第2のジョイント部材320Bの凹部に設けられた第2の磁石328とから構成される。
【0048】
管状部材310は、プラスチック製チューブ材を円環状に曲げられて弾性変形可能なものである。なお、管状部材310はプラスチック以外の材料から形成するようにしてもよい。
【0049】
接続ジョイント320は、管状部材310の一端に装着される第1のジョイント部材320Aと、管状部材310の他端に装着される第2のジョイント部材320Bとを備える。
【0050】
第1のジョイント部材320Aは、太径部321と、フランジ部322と、細径部323と、ロック手段の一部としての第1の磁石324とから構成されている。太径部321は、円筒状に形成され、外周面に管状部材310からの脱落を防止する複数のリング状凸部が形成されている(図示せず)。この細径部323は第2のジョイント部材320Bの凹部に嵌入する凸部である。また、第1の磁石324は、細径部323の凸部の端面の内側に設けられている。
【0051】
第2のジョイント部材320Bは、有底の円筒状に形成され、筒部325の一端にフランジ部327が形成され、他端に底面326が形成されている。また、筒部325の外周面に管状部材310からの脱落を防止する複数のリング状凸部が設けられている(図示せず)。また、第1の磁石328は、底面326の外側に設けられている。
【0052】
第1のジョイント部材320Aの凸部を第2のジョイント部材320Bの凹部に嵌入する際に、第1の磁石と第2の磁石は、凸部の端面と凹部の底面を介して吸着するようになされる。
【0053】
このように本実施の形態においては、フラフープ300は、チューブ材を環状に曲げられて弾性変形可能な管状部材310と、管状部材310の一端に装着された第1のジョイント部材320Aと、管状部材310の他端に装着され、第1のジョイント部材320Aの凸部が嵌入可能な凹部を有する第2のジョイント部材320Bと、第1のジョイント部材320Aの凸部が第2のジョイント部材320Bの凹部から抜け出すのを阻止するロック手段とを備え、第1のジョイント部材320Aと第2のジョイント部材320Bは着脱可能に接続される。
【0054】
そして、ロック手段は、第1のジョイント部材320Aの凸部に設けられた第1の磁石324と、第2のジョイント部材320Bの凹部に設けられた第2の磁石328とから構成される。
【0055】
これにより、フラフープ300は、環状の管状部材の一箇所で簡単に分解や組み立てできるようにしたことにより、環状の管状部材を変形させることで小さい収納スペースで収納でき、かつ外出する際に携帯便利なフラフープを提供することができる。
【0056】
また、ロック手段により、ワンタッチで環状の管状部材を分解や組み立てできる。そのため、繁雑な分解、組み立て作業が必要としない。さらに、ロック手段の構造が簡単で、コストの削減を図ることができる。
【0057】
図13は、フラフープ100の不使用時の他の変形状態を示す図である。本発明のフラフープ200,300も同様である。
【0058】
図13においては、フラフープ100の収納時の状態を示している。図3に示すように、フラフープ100の収納時は、第1のジョイント部材と第2のジョイント部材の接続を外して、管状部材を変形させ二重に曲げた後に、第1のジョイント部材と第2のジョイント部材を接続することで、直径の小さい二重リングになり、小さい収納スペースで収納でき、かつ外出時に携帯便利になる。
【0059】
これに対して、フラフープ100の使用時の状態は、図2に示すように、第1のジョイント部材と第2のジョイント部材を接続することで、リング状にし、通常のように利用できる。
【0060】
また、フラフープ100の収納時は、図1に示すように、第1のジョイント部材と第2のジョイント部材の接続を外して、管状部材を変形させ三重に曲げた後に、第1のジョイント部材と第2のジョイント部材を接続することで、直径をさらに小さい三重リングにすることで、より小さい収納スペースで収納でき、かつ外出時に携帯便利になる。
【0061】
なお、上述実施の形態においては、第1のジョイント部材および第2のジョイント部材は、樹脂材料から形成されるものとしたが、これに限定されるものではない。
【0062】
また、上述した第1の実施の形態においては、カウンター130を設けるものとしたが、第2、3の実施の形態のフラフープ200,300に回転数を計測し表示するカウンターを設けるようにしてもよい。また、上述した第1の実施の形態において、カウンター130の代わりにLEDランプを設け、回転を始めるとLEDが点滅したりして遊び心を誘うようにしてもよい。なお、上述した第1の実施の形態において、カウンター130を第1のジョイント部材のフランジ部121bに設けたものについて説明したが、これに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0063】
この発明は、遊戯具、運動器具としてのフラフープの収納性、携帯性を向上する目的に利用できる。
【符号の説明】
【0064】
100,200,300 フラフープ
110,210,310 管状部材
120,220,320 接続ジョイント
120A,220A,320A 第1のジョイント部材
120B,220B,320B 第2のジョイント部材
121,221 第1のジョイント部材本体
121a,221a,321 太径部
121b,221b,322 フランジ部
121c,221c,323 細径部
121d,221d 溝
121e,221e 開口
121f,121g 穴
121h 凹部
122,222 回動部材
123,223 軸
124,224 バネ
125 ピン
324 第1の磁石
325 筒部
326 底面
327 フランジ部
328 第2の磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性変形可能な管状部材と、
前記管状部材の両端に装着され、該管状部材の両端を着脱可能に接続させるジョイント部材とを備え、
使用時には大径な環状に接続され、不使用時には前記管状部材を多重に巻回して小径な環状に接続されることを特徴とするフラフープ。
【請求項2】
前記ジョイント部材は、
前記管状部材の一端に装着された凸部を有する第1のジョイント部材と、
前記管状部材の他端に装着され、前記第1のジョイント部材の凸部が嵌入可能な凹部を有する第2のジョイント部材と、
前記第1のジョイント部材の凸部が前記第2のジョイント部材の凹部から抜け出すのを阻止するロック手段とを備え、
前記第1のジョイント部材と前記第2のジョイント部材は着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載のフラフープ。
【請求項3】
前記ロック手段は、一端に前記第2のジョイント部材に係止する係止部と、前記係止部を前記第2のジョイント部材に係止するように付勢するバネと、第1のジョイント部材の側面から露出してワンタッチでロックを解除する押し部とを有し、他端が軸を介して第1のジョイント部材の内部に回動可能に固定されることを特徴とする請求項2に記載のフラフープ。
【請求項4】
前記ロック手段は、前記第1のジョイント部材の凸部に設けられた第1の磁石と、前記第2のジョイント部材の凹部に設けられた第2の磁石とから構成されることを特徴とする請求項2に記載のフラフープ。
【請求項5】
前記第1の磁石は、前記凸部の端面の内側に設けられ、前記第2の磁石は、前記凹部の底面の外側に設けられ、
前記第1の磁石と前記第2の磁石は、前記凸部の端面と前記凹部の底面を介して吸着することを特徴とする請求項4に記載のフラフープ。
【請求項6】
使用時に回転数を計測し表示するカウンターが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のフラフープ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−253180(P2010−253180A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109467(P2009−109467)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(509122876)有限会社エハラ (1)