説明

フルオロシリコーン配合剥離剤材料

エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーとエチレン性不飽和非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーの組成物を含む剥離剤組成物が、記載される。剥離剤組成物は、溶媒系に分散され、また、触媒及び少なくとも1つの架橋剤を含有する。フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンの両方が記載される。剥離ライナー及び硬化済み剥離剤組成物を含む接着物品も、開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、シリコーン接着剤との使用に好適な剥離剤材料などを含む、剥離剤材料に関する。剥離剤材料は、フルオロシリコーン剥離剤材料と非フッ素化有機シリコーン材料の配合物を含有する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
要約すると、一態様では、本開示は、コーティング可能剥離剤溶液を提供する。コーティング可能剥離剤溶液は、溶媒系に溶解された硬化性剥離剤組成物を含む。この硬化性剥離剤組成物は、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーと、ヒドロシリル化反応触媒と、少なくとも1つの架橋剤と、を含む。架橋剤は、フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される。一部の実施形態では、本組成物は、フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤の両方を含む。
【0003】
一部の実施形態では、非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーは、当量当たり60,000グラム以下のビニル当量を有する。一部の実施形態では、非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーは、当量当たり2000〜5000グラムのビニル当量を有する。一部の実施形態では、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーは、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む。
【0004】
一部の実施形態では、フルオロオルガノポリシロキサンポリマーは、シロキサン主鎖と、連結基で主鎖に結合した側枝C1〜C6ペルフルオロアルキル基と、を含む。一部の実施形態では、連結基は、少なくとも2個の炭素原子を含むアルキレン基である。一部の実施形態では、アルキレン連結基は、−C−である。一部の実施形態では、側枝ペルフルオロアルキル基は、−Cである。
【0005】
一部の実施形態では、溶媒系は、極性溶媒と無極性溶媒とを含む。一部の実施形態では、少なくとも50重量パーセントの極性溶媒を含む。
【0006】
一部の実施形態では、ヒドロシリル化反応触媒は、白金を含む。一部の実施形態では、硬化性剥離剤組成物は、硬化阻害物質を更に含む。
【0007】
別の態様では、本開示は、剥離ライナーを提供する。一部の実施形態では、剥離ライナーは基材とこの基材に結合した剥離剤層とを備え、ここで、剥離剤層は本開示による硬化済みコーティング可能剥離剤組成物を含む。例えば、一部の実施形態では、剥離ライナーは、基材と、この基材に結合した硬化済み剥離剤組成物を含む剥離剤層と、を備え、ここで、剥離剤組成物は、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、平均して2つのエチレン性不飽和有機基を含む非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーと、ヒドロシリル化反応触媒と、フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される少なくとも1つの架橋剤と、を含む。
【0008】
更に別の態様では、本開示は、粘着物品を提供する。一部の実施形態では、接着物品は、本開示による剥離ライナーの剥離剤層に結合した接着剤を含む。例えば、一部の実施形態では、接着物品は、基材と、この基材の少なくとも1つの表面上の硬化済み剥離剤組成物と、を備える剥離ライナーを含み、ここで、剥離剤組成物は、当量当たり400〜25,000グラムのビニル当量、及び、モル当たり800〜50,000グラムの重量平均分子量を有する、エチレン性不飽和オルガノポリシロキサンベースポリマーと、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、ヒドロシリル化反応触媒と、フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される少なくとも一つの架橋剤と、を含む。接着物品は、剥離剤組成物と接触している感圧接着剤を更に含む。
【0009】
一部の実施形態では、剥離物品は、剥離ライナーの反対側の接着剤に接着した裏材も備える。一部の実施形態では、裏材は、発泡体を含む。一部の実施形態では、接着剤は、シリコーン接着剤を含む。
【0010】
上記の本開示の概要は、本発明のそれぞれの実施形態を説明することを目的としたものではない。本発明の1つ以上の実施形態の詳細を以下の説明文においても記載する。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、その説明文から、また特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示の一部の実施形態による代表的な剥離ライナー。
【図2】本開示の一部の実施形態による代表的な接着物品。
【発明を実施するための形態】
【0012】
感圧性接着剤(PSA)は、重要な部類の材料である。一般に、PSAは、軽い圧力(例えば、指の圧力)で基材に接着し、一般にその最大結合力を達成するために後硬化(例えば、熱又は放射)を必要としない。様々なPSAの化学的性質が存在する。シリコーンPSAは、低界面エネルギー(LSE)面への接着、短い保圧時間での素早い接着、広い使用温度(すなわち、極端に高い温度及び低い温度での性能)、耐候性(紫外線(UV)放射、酸化及び湿度に対する耐性を含む)、応力変化(例えば、印加応力の形態、頻度及び角度)の影響を受けにくいこと、化学薬品(例えば、溶媒及び可塑剤)及び生物学的物質(例えば、かび及び菌類)に対する耐性などの有用な特徴のうちの1つ又は複数を提供する。
【0013】
フッ素化剥離剤コーティングは、所望の剥離特性を与えるため、シリコーンPSAと共に使用することが多い。一部の実施形態では、180°の剥離角度及び230cm/分(90インチ/分)における所望の剥離力は、50g/25mm以下であり、例えば、30g/25mm以下である。しかし、特にウェットキャスト(例えば、溶媒系、水系、及びホットメルトコーティング)シリコーンPSAにおいて、所望の剥離性を達成するために、利用可能なフッ素化剥離剤コーティングの選択は限られている。例えば、ウェットキャストシリコーン接着剤の安定した、一定で、なめらかな剥離をもたらす剥離物質は少ない。
【0014】
最も一般的なフッ素化剥離剤コーティングは、フルオロシリコーン材料、すなわち、少なくともいくつかのフッ素原子を含むシリコーン材料である。しかしながら、市販のフルオロシリコーン剥離剤コーティングは、典型的には、多くの一般的なフッ素化材料及びシリコーン剥離剤材料よりも高価である。
【0015】
本発明者らは、追加の非フッ素化オルガノシリコーン自体が剥離剤材料でない場合でも、フルオロシリコーン剥離剤材料が、フルオロシリコーン剥離剤材料の所望の低剥離性を維持しながらも、1つ以上の追加の非フッ素化オルガノシリコーンと配合できることを発見した。更に、一部の実施形態では、本開示の配合済み剥離剤材料からの除去後、接着剤の再接着力に悪影響を与えずに、高い配合率でフッ素化材料に対して非フッ素化材料を使用できる。
【0016】
概して、フルオロシリコーン配合剥離剤材料は、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和基を含むオルガノポリシロキサンポリマーと、を含む。
【0017】
概して、少なくともつ個のエチレン性不飽和有機基を有する任意の既知のフルオロシリコーン剥離剤ポリマーを使用してもよい。一部の実施形態では、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーは、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む。
【0018】
代表的なフルオロシリコーン剥離剤コーティングとしては、フッ素含有有機基とアルケニル基とを有するオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンシロキサン架橋剤、及び白金含有触媒から得られる剥離剤コーティング組成物が挙げられる。他のフルオロシリコーン剥離剤コーティングを、例えば、フッ素含有有機基及びケイ素に結合した水素基を有するオルガノポリシロキサン、アルケニル官能性オルガノポリシロキサン、及び白金含有触媒から得てもよい。
【0019】
一部の実施形態では、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーは、シロキサン主鎖と、連結基で主鎖に結合した側枝C1〜C6(例えば、C2〜C6、例えば、C2〜C4)ペルフルオロアルキル基と、を含む。一部の実施形態では、連結基は、少なくとも2個の炭素原子を含むアルキレン基である。例えば、一部の実施形態では、アルキレン連結基は、−C−である。一部の実施形態では、側枝ペルフルオロアルキル基は、−Cである。例えば、一部の実施形態では、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーは、シロキサン主鎖と、−C−連結基で主鎖に結合した側枝−C基と、を含む。
【0020】
多くの有用な市販のエチレン性不飽和フルオロシリコーンポリマーが、Dow Corning Corp.(Midland,Michigan)から、例えば、SYL−OFF FOPS−7785及びSYL−OFF FOPS−7786などの商品名のSYL−OFFシリーズとして入手可能である。更なる有用なエチレン性不飽和フルオロシリコーンポリマーは、米国特許第5,082,706号(Tangney)の第5段67行〜第7段27行にて成分(e)として記載されている。他のエチレン性不飽和フルオロシリコーンポリマーは、General Electric Co.(Albany,New York)及びWacker Chemie(Germany)から市販されている。
【0021】
フルオロシリコーンポリマーは、好適な架橋剤と組み合わされるとき、剥離剤コーティング組成物の形成に特に有用である。一つの有用な架橋剤は、商品名SYL−OFF Q2−7560でDow Corning Corpから入手可能である。他の有用な架橋剤は、米国特許第5,082,706号(Tangney)及び同第5,578,381号(Hamada et al.)に開示されている。
【0022】
非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーは、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む。一部の実施形態では、非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーは、当量当たり60,000グラム以下、例えば、20,000グラム以下、又は更には当量当たり10,000グラム以下のビニル当量を有する。一部の実施形態では、非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーは、当量当たり2000〜5000グラム、例えば、当量当たり2000〜4000グラム、又は更には当量当たり2500〜3500グラムのビニル当量を有する。
【0023】
代表的な非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーとしては、トリオルガノシロキシ末端封鎖ポリジオルガノシロキサンポリマーを含むものが挙げられる。一部の実施形態では、非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーは、RSiO2/2単位(すなわち、「D」単位)とRSiO1/2単位(すなわち、「M」単位)とを含み、ここで、各R基は、独立して、飽和又はエチレン性不飽和の、置換又は未置換の炭化水素ラジカルを表すが、但し、少なくとも2つのR基は末端エチレン性不飽和を含有する。
【0024】
エチレン性不飽和ラジカルは、ビニルラジカル及び式−R’(CHCH=CHにより表されるより高級なアルケニルラジカルからなる群から独立して選択され、式中、R’は、−(CH−又は−(CHCH=CH−を表し、mは1、2又は3の値を有し、nは0、3又は6の値を有し、並びに、pは3、4又は5の値を有する。一部の実施形態では、R’は、−(CH−を表す。一部の実施形態では、アルケニルラジカルは、ビニルラジカル及び5−ヘキシルラジカルからなる群から選択される。一部の実施形態では、飽和炭化水素ラジカルは、メチルラジカルである。
【0025】
一部の実施形態では、ごく微量の直鎖ではないシロキサン単位、すなわち、SiO4/2単位(すなわち、「Q」単位)及びRSiO3/2単位(すなわち、「T」単位)を含み、式中、Rは、上記の通りである。一部の実施形態では、ごく微量の他のケイ素結合ラジカル、例えば、ヒドロキシル及びアルコキシル、も存在し得る。
【0026】
代表的な、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーとしては、式Mviviを有するものが挙げられ、式中、MはM単位を表し、DはD単位を表し、上付き文字「vi」はビニル官能基の存在を示し、xは重合度である。市販のMvivi非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーとしては、Gelest Inc.から商品名DMS−Vで入手可能なものが挙げられる(例えば、DMS−V03、DMS−V05、DMS−V21、DMS−V22、DMS−V25、DMS−V35及びDMS−V41)。
【0027】
他の市販の平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和基を含む非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーとしては、DOW 2−7120及びDOW 7850(Dow Corning Corporationから入手可能)、2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラニビニルシクロテトラシロキサン(Aldrichから入手可能)、並びに、VMS−T11及びSIT7900(Gelest Inc.から入手可能)が挙げられる。
【0028】
概して、本開示のフルオロシリコーン剥離配合物は、エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーとの合計重量に基づいて、5〜95重量%の非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーを含む。一部の実施形態では、配合物は、少なくとも20重量%、少なくとも50重量%、又は更には少なくとも75重量%の非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーを含む。一部の実施形態では、配合物は、90重量%以下、又は更には85重量%以下の、非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーを含む。
【0029】
概して、本開示のフルオロシリコーン剥離配合物は、ヒドロシリル化反応触媒を更に含む。概して、任意の既知のヒドロシリル化反応触媒を使用してもよい。代表的なヒドロシリル化反応触媒としては、コバルト、ロジウム、パラジウム、ルテニウム、ニッケル又は白金を含む有機錯体化遷移金属が挙げられる。代表的な白金ヒドロシリル化反応触媒としては、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン、白金カルボニルシクロビニルメチルシロキサン、白金シクロビニルメチルシロキサン、白金−オクタナール/オクタノール錯体、及びヘキサクロロ白金酸が挙げられる。市販のヒドロシリル化反応触媒としては、例えば、Dow Corning Corporationから商品名SYL−OFF 3000 Catalyst及びSYL−OFF 4000 Catalystで入手可能なものが挙げられる。ヒドロシリル化反応触媒についての更なる詳細については、例えば、米国特許第2,823,218号(Speier et al.)、同第3,419,593号(Willing)、同第3,715,334号及び同第3,814,730号(Karstedt)、同第4,421,903号(Ashby)、同第3,220,972号(Lamoreaux)、同第4,603,215号(Chandra et al.)、同第4,705,765号(Lewis)、同第4,510,094号(Drahnak)及び同第4,530,879号(Drahnak)、同第4,670,531号(Eckberg)、同第4,916,169号(Boardman et al.)、並びに、同第5,145,886号(Oxman et al.)を参照されたい。
【0030】
使用される触媒の量は様々な要因に依存し、当業者のものであれば、このような要因に基づいて触媒の量を最適化することができる。一部の実施形態では、本開示の配合物は、50〜400ppmの遷移金属(例えば、白金)、例えば、100〜200ppmの遷移金属(例えば、白金)を含む。
【0031】
本開示の配合物はまた、金属ヒドロシリル化反応触媒に対する阻害物質を有効量含有してもよい。周知のように、好ましい阻害剤は、室温にて金属触媒の活性を低下させ、それにより、組成物が室温にて使用され得る時間を増加させる一方で、高温では急速に硬化させる。ヒドロシリル化反応触媒阻害剤は当該技術分野において周知であり、ピリジン、アクリロニトリル、ジアリルマレエート、2−メチル−3−ブテン−2−オール、有機ホスフィン及び亜リン酸塩、ベンゾトリアゾール、有機スルホキシド、アミノ官能性シロキサン、エチレン性不飽和イソシアヌレート、オレフィン性シロキサン、アルケニン、不飽和カルボン酸エステル及び不飽和カルボン酸アミドのような化合物が挙げられる。
【0032】
概して、本開示のフルオロシリコーン剥離剤配合物はまた、少なくとも1つの架橋剤を含む。一部の実施形態では、架橋剤は、フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤である。一部の実施形態では、架橋剤は、非フッ素化オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤である。一部の実施形態では、配合物は、少なくとも1つのフルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤と少なくとも1つの非フッ素化オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤の両方を含有する。
【0033】
典型的には、フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤と非フッ素化オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤の両方が、分子当たり平均して少なくとも3個のケイ素結合した水素原子を含有する。一部の実施形態では、架橋剤は、RSiO1/2単位(すなわち、M単位)、HRSiO1/2単位(すなわち、M単位)、RSiO2/2単位(すなわち、D単位)、HRSiO2/2単位(すなわち、D単位)、RSiO3/2単位(すなわち、T単位)及びSiO4/4単位(すなわち、Q単位)を含む。各R基は、独立して、飽和又はエチレン性不飽和の、置換又は未置換の炭化水素ラジカルを表す。一部の実施形態では、Rはメチルラジカルである。フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤に関しては、R基のうちの少なくとも1つは、フッ素含有R基、例えば、フルオロアルキルラジカルである。
【0034】
代表的なフルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤としては、以下のものが挙げられる:
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(CCF)−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C)−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C13)−O)−SiMe−H、
H−SiEt−O−(SiEtH−O)−(SiMe(CCF)−O)−SiEt−H、
H−SiEt−O−(SiEtH−O)−(SiMe(C)−O)−SiEt−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(CCF)−O)−(SiMe−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C−O)−(SiMe−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C13)−O)−(SiMe−O)o−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(CCF)−O)−(SiMePh−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C)−O)−(SiMePh−O)−SiMe−H、
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(CCF)−O)−SiMe
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C)−O)−SiMe
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C13)−O)−SiMe
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(CCF)−O)−SiMe−O)−SiMe
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C)−O)−(SiMe−O)−SiMe
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C13)−O)−(SiMe−O)−SiMe
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(CCF)−O)−(SiMePh−O)−SiMe及び
MeSi−O−(SiMeH−O)−(SiMe(C)−O)−(SiMePh−O)−SiMe
【0035】
市販のフルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤としては、Dow Chemical Coから入手可能なDOW 7560が挙げられる。
【0036】
代表的な非フッ素化オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤としては、以下のものが挙げられる:
H−SiMe−(O−SiMe−OSiMe−H、
H−SiMe−(O−SiHMe)−OSiMe−H、
H−SiMe−O−(SiHMe−O)−(SiMe−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiPh(OSiHMe)−O)−SiMe−H、
H−SiMe−O−(SiHMe−O)−(SiMePh−O)−SiMe−H、
MeSi−O−(SiHMe−O)−SiMe
MeSi−O−(SiHMe−O)−(SiMe−O)−SiMe
MeSi−O−(SiHMe−O)−(SiMePh−O)−SiMe
EtSi−O−(SiHEt−O)−SiEt及び
MeSi−O−(SiHMe−O)−(SiMeC17−O)−SiMe
【0037】
市販の非フッ素化オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤としては、Dow Chemical Coから入手可能なDOW 7048、7678及び7488が挙げられる。
【0038】
概して、フルオロシリコーン剥離剤組成物は、溶媒系に溶解する。溶媒は、剥離剤組成物と適合性であるように、選択される。一部の実施形態では、溶媒系は、極性溶媒と無極性溶媒の両方を含む。一部の実施形態では、溶媒系は、少なくとも50重量%の極性溶媒を含む。
【0039】
代表的な極性溶媒としては、酢酸エチルなどのエステル;トルエン及びトリフルオロメチルトルエンなどの芳香族溶媒;ジエチルエーテル、メチルペルフルオロブチルエーテル、エチルペルフルオロブチルエーテル、t−ブチルエーテル、メチルエーテル及びテトラヒドロフランなどのエーテル;並びに、アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトンなどのケトンが挙げられる。代表的な無極性溶媒としては、ヘプタン、ヘキサン及びシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒が挙げられる。
【0040】
本開示の配合済み剥離剤組成物は、様々な接着剤を伴って有用であり得る。概して、フルオロシリコーン系剥離物質は、シリコーン接着剤と共に用いられる。シリコーン接着剤の製剤に有用である好適なシリコーンポリマーの例としては、シリコーン、シリコーンポリ尿素ブロックコポリマー、ポリジオルガノシロキサンポリマー、シリコーンポリアミド、ポリシロキサングラフト化コポリマー及びこれらの混合物が挙げられる。
【0041】
シリコーン接着剤の一部類としては、シロキサン主鎖を有するもの、例えば、ポリ(ジオルガノシロキサン)材料が挙げられる。代表的なポリ(ジオルガノシロキサン)材料としては、ポリ(ジアルキルシロキサン)、例えば、ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(アルキルアリールシロキサン)、例えば、ポリ(メチルフェニルシロキサン)及びポリ(ジメチルジフェニルシロキサン)、並びに、ポリ(ジアリールシロキサン)、例えば、ポリ(ジフェニルシロキサン)が挙げられる。一部の実施形態では、接着剤は2種以上のポリ(ジオルガノシロキサン)材料を含んでよい。
【0042】
概して、シリコーン系感圧性接着剤組成物は、例えば、粘着付与剤、可塑剤及びこれらの組み合わせなどの他の成分を含んでもよい。一部の実施形態では、接着剤は、好適な粘着付与剤を更に含む。概して、任意の既知の粘着付与樹脂が使用されてよく、例えば、一部の実施形態では、ケイ酸塩粘着付与樹脂が使用されてよい。一部の例示的接着剤組成物では、複数のケイ酸塩粘着付与樹脂を使用して、望ましい性能を得ることができる。
【0043】
好適なケイ酸塩粘着付与樹脂としては、以下の構造単位M(すなわち、一価のR’SiO1/2単位)、D(すなわち、二価のR’SiO2/2単位)、T(すなわち、三価のR’SiO3/2単位)、及びQ(すなわち、四価のSiO4/2単位)、並びにこれらの組み合わせからなる樹脂が挙げられる。典型的な例示のケイ酸塩樹脂としては、MQケイ酸塩粘着付与樹脂、MQDケイ酸塩粘着付与樹脂、及びMQTケイ酸塩粘着付与樹脂が挙げられる。これらのケイ酸塩粘着付与樹脂は、通常、100〜50,000gm/モル、例えば、500〜15,000gm/モルの範囲の数平均分子量を有し、一般にR’基はメチル基である。
【0044】
MQケイ酸塩粘着付与樹脂は、共重合体樹脂であり、ここで、各M単位はQ単位に結合し、各Q単位は少なくとも1つの他のQ単位に結合する。一部のQ単位は、他のQ単位だけに結合される。しかしながら、一部のQ単位は、ヒドロキシルラジカルに結合されてHOSiO3/2単位(すなわち「TOH」単位)、をもたらし、それがケイ酸塩粘着付与樹脂のある程度のシリコン結合ヒドロキシル含量の原因となる。
【0045】
MQDシリコーン粘着付与樹脂は、M、Q及びD単位を有する三元重合体である。一部の実施形態では、D単位のメチルR’基の一部を、ビニル(CH2=CH−)基(「DVi」単位)と置き換えることができる。MQTケイ酸塩粘着付与樹脂は、M、Q及びT単位を有するターポリマーである。
【0046】
ケイ酸塩粘着付与樹脂は、例えば、Dow Corning(例えばDC−7066)及びMomentive Performance Materials(例えば、SR545及びSR1000)などの供給元から市販されている。
【0047】
1つの好適なシリコーン系感圧性接着剤組成物としては、MQ粘着付与樹脂及びシリコーンポリマーが挙げられる。MQ粘着付与樹脂及びシリコーンポリマーは、例えば、MQ粘着付与樹脂及びシリコーンポリマーの配合物、MQ粘着付与樹脂及びシリコーンポリマーの反応生成物(例えば、縮合硬化又は付加硬化型反応生成物)又はこれらの混合物の形態で存在することができる。
【0048】
シリコーンポリマーの有用な部類の別の例は、シリコーンポリ尿素ブロックコポリマーである。シリコーンポリ尿素ブロックコポリマーとしては、ポリジオルガノシロキサンジアミン(シリコーンジアミンとも称される)、ジイソシアネート、及び所望により有機ポリアミンの反応生成物が挙げられる。
【0049】
シリコーンポリマーの有用な部類の更に別の例は、ポリジオルガノシロキサン−ポリオキサミドコポリマーシリコーン接着剤である。有用なポリジオルガノシロキサン−ポリオキサミドコポリマーシリコーン接着剤は、例えば、米国特許第7,371,464号(Sherman)に開示されている。
【0050】
広範囲の市販のシリコーン感圧性接着剤組成物もまた好適である。このようなシリコーン感圧性接着剤組成物の例としては、ダウ・コーニング社製の280A、282、7355、7358、7502、7657、Q2−7406、Q2−7566及びQ2−7735;ゼネラル・エレクトリック社製のPSA 590、PSA 600、PSA 595、PSA 610、PSA 518(中程度のフェニル含有量)、PSA 6574(高含有量のフェニル)及びPSA 529、PSA 750−D1、PSA 825−D1、及びPSA 800−Cが挙げられる。2つの異なるジメチルシロキサン系シリコーン感圧性接着剤組成物の配合物、又はジメチルシロキサン系シリコーン感圧性接着剤組成物とジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン系感圧性接着剤組成物の配合物などの、シリコーン感圧性接着剤組成物の様々な配合物もまた有用である。
【実施例】
【0051】
以下の実施例で使用される材料は、表1A〜1Dに要約される。
【0052】
【表1】

x=重合度
【0053】
【表2】

【0054】
【表3】

(a)Momentive Performance Materials,Inc.から入手可能なMOMENTIVE FSR 2000。
【0055】
(b)Dow Chemical Co.から入手可能、供給時に白金触媒及び阻害物質を含む。
【0056】
Rf1=−CHCHCF
Rf2=−CHCHCFCFCFCF
【0057】
【表4】

Rf2=−CHCHCFCFCFCF
ADH−1このポリ(ジメチルシロキサン)(「PDMS」)系シリコーン接着剤を以下のように調製した。3.0gの過酸化物ペースト(GelestのSID 3352.0)、7.2gのトルエン、及び1.8gのMEKを加えることにより、過酸化物溶液を作製した。このペーストは、50%過酸化ジクロロベンゾイル及び50%シリコーン流体を含有していた。得られた過酸化物溶液は、25%固形分であり、トルエン:MEKの重量比が80:20であった。100gのQ2−7735シリコーン感圧接着剤(56%固形分、Dow Chemical Co.から入手可能)、58.6gのトルエン及び2.24gのペルオキシド溶液を混合した。これにより、最終固形分含有量が35%で、(接着剤固形分に基づき)0.5重量%の活性過酸化ジクロロベンゾイルを含有する接着剤溶液を得た。組成物をジャーローラー上に一晩おいて溶解させ、接着剤溶液を製造した。
【0058】
粘着剤溶液を基材上に280マイクロメートル(11ミル)の湿潤間隙で、ノッチバーコーティングした。コーティングした接着剤を次に乾燥させ、強制空気炉で150℃にて5分にわたって硬化させて、およそ50マイクロメートル(2.0ミル)の厚さの乾燥した感圧性接着剤層を得た。
【0059】
ADH−2この粘着付与化ポリジオルガノシロキサン−ポリ尿素ブロックコポリマーシリコーン接着剤を以下のように調製した。シリコーンポリ尿素感圧性接着剤を、以下の例外を伴う、米国特許第6,730,397号、名称「Preparation of Silicone Polyurea Polymer」の節に記載される手順に従って調製した。シリコーンポリ尿素エラストマーを30%ではなく20%固体で調製し、70/30ではなく75/25の重量比のトルエン/2−プロパノールを有する溶媒配合物中でエラストマーを調製した。得られたエラストマーを、63重量部のエラストマー溶液、24.3部のMQ樹脂、11.63部のトルエン、及び1.08部の2−プロパノールを混合し、確実に均質になるまでよく混和することにより、シリコーンポリ尿素感圧性接着剤組成物に処方した。MQ樹脂は処理されてシラノール含量が低下し、キシレン中63.4重量%固形分にて、M/Q比率が1.2、SiOH含量が0.8%、Mn=2820、及びMw=4600を有する、M、Q、及びTOH構造単位で構成された。
【0060】
ADH−3.ADH−3は、イソオクチルアクリレートとイソボルニルアクリレートとアクリル酸との架橋アクリルコポリマーであった。ADH−3を部分水素化炭化水素粘着付与剤(Eastman ChemicalsからのREGALREZ 6108)で粘着付与化した。
【0061】
サンプル調製ドライラミネーションプロセス又はウェットキャスティングプロセスのいずれかを用いて、検査用のサンプルを調製した。ドライラミネーションでは、50マイクロメートル(2.0ミル)プライミング済みPETフィルム(三菱からの製品3SAB)上に接着剤をコーティングし、乾燥させた。2kgのゴムローラーを2回通過させて、生じたPET裏打ちテープの接着剤を剥離ライナーに積層した。ウェットキャスティングでは、剥離剤コーティングされたライナー上に直接接着剤をコーティングし、乾燥させた。次いで、50マイクロメートルのPETフィルムを、乾燥させた接着剤に積層し、ライナーに接着するPET裏打ちテープを形成する。
【0062】
剥離試験手順PET裏打ちテープサンプルを、180°の角度及び230cm/分(90インチ/分)の速度でライナーから剥がした。IMASS,Inc.(Accord,Mass.)から入手したIMass model SP2000剥離試験機を用いて、剥離力を記録した。
【0063】
再接着試験手順再接着値を決定するために、PET裏打ちテープサンプルを剥離試験の方法を用いてライナーから剥がし、続いて、清潔なステンレス鋼パネルの表面にテープを貼付した。61cm/分(24インチ/分)で2kgのゴムローラーを2回(前進及び後退)通過させることにより、テープサンプルをパネルに対して巻き下ろした。再接着の値は、30.5cm/分(12インチ/分)の速度にて、180°の角度で、鋼表面からテープを引き剥がすのに必要な力の測定値とした。IMass model SP2000剥離試験機を用いて、剥離力を記録した。
【0064】
非フッ素化オルガノポリシロキサン溶液
一般式MViViを有するベースポリマー(式中、xは重合度(「DP」)である)をGelest,Inc.から入手し、表1Aに要約する。150ppmの白金(Dow Corningからの4000Pt触媒、およそ5000ppmのPt濃度)をビニル末端ポリジメチルシロキサンベースポリマーの各々に添加することにより、シリコーン系剥離剤コーティングを製造した。これに0.25重量%のジアリルマレエート阻害物質を添加した。得られた溶液を均質になるまで混合した。
【0065】
触媒され阻害された溶液を更に、10%固形分の溶媒(重量比80/20の酢酸エチル/ヘプタン)で希釈し、適切な量のシラン官能性架橋剤(Dow 7488、82g/eqのSiH)を添加したところ、ポリマーのビニル容量に基づいて過剰なシラン官能基を得た。SiH/C=C比率を選択して、シリコーン剥離剤系の完全硬化に必要なSiHの最低限の濃度を得た。SiH/C=C比率を表1Eに要約する。
【0066】
【表5】

【0067】
フッ素化オルガノポリシロキサン溶液
FOPS−7785 97重量%のFOPS−7785ビニル末端及び側枝官能性フルオロシリコーンと3重量%の7560水素化側枝官能性フッ素化架橋剤とを、4:1の酢酸エチルとヘプタンの溶媒系の10重量%溶液として組み合わせることにより、フッ素化オルガノポリシロキサン溶液を調製した。供給時、FOPS−7785は、白金触媒及び阻害物質を含む。
【0068】
FOPS−7786 93重量%のFOPS−7786ビニル末端官能性フルオロシリコーンと7重量%の7560水素化側枝官能性フッ素化架橋剤とを、4:1の酢酸エチルとヘプタンの溶媒系の10重量%溶液として組み合わせることにより、フッ素化オルガノポリシロキサン溶液を調製した。供給時、FOPS−7786は、白金触媒及び阻害物質を含む。
【0069】
FOPS−CFS 96重量%のCF3ビニル末端官能性フルオロシリコーンと3.4重量%のSS−4300C非フッ素化で水素化官能性のシリコーン架橋剤(Momentive Performance Materialsから入手可能)と0.6重量%のSL6040ジアリルマレエート阻害物質(Momentive Performance Materialsから入手可能)とを、ヘプタン溶媒系の10重量%溶液として組み合わせることにより、フッ素化オルガノポリシロキサン溶液を調製した。
【0070】
データセットA.NFOPS−2非フッ素化オルガノポリシロキサン溶液(DMS−V21ベース)を様々なフルオロオルガノポリシロキサン溶液と配合し、三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートし、ウェットキャスティングした。これらの構造体を22℃にて6日(6d−CT)にわたって又は70℃にて6日にわたって(6d−HT)のいずれかで調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。ドライラミネートしたサンプルの結果を表2Aに要約する。ウェットキャスティングしたサンプルの結果を表2Bに要約する。
【0071】
【表6】

NF:F=非フッ素化オルガノポリシロキサンとフルオロオルガノポリシロキサンの重量比。
【0072】
【表7】

)2−接着破損(接着剤と裏材との間の接着力を上回る剥離力)
データセットB.NFOPS−2非フッ素化オルガノポリシロキサン(DMS−V21ベース)をFOPS−7785フルオロオルガノポリシロキサン材料と配合し、三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートし、ウェットキャスティングした。これらの構造体を22℃にて7日(7d−CT)にわたって又は70℃にて7日にわたって(7d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。ドライラミネートしたサンプルの結果を表3Aに要約する。ウェットキャスティングしたサンプルの結果を表3Bに要約する。
【0073】
【表8】

【0074】
【表9】

【0075】
データセットC.NFOPS−1非フッ素化オルガノポリシロキサン(DMS−V03ベース)をFOPS−7786フルオロオルガノポリシロキサン材料と配合し、三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートし、ウェットキャスティングした。これらの構造体を22℃にて8日(8d−CT)にわたって又は70℃にて8日にわたって(8d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。ドライラミネート及びウェットキャスティングしたサンプルの結果をそれぞれ表4A及び4Bに要約する。
【0076】
【表10】

【0077】
【表11】

)2−接着=接着剤と裏材との間の接着力を上回る剥離力。
【0078】
データセットD.NFOPS−2非フッ素化オルガノポリシロキサン(DMS−V21ベース)をFOPS−7786フルオロオルガノポリシロキサン材料と配合し、三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートした。これらの構造体を22℃にて7日にわたって(7d−CT)、70℃にて7日にわたって(7d−HT)、22℃にて30日にわたって(30d−CT)、又は70℃にて30日にわたって(30d−HT)、調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。結果を表5に要約する。
【0079】
【表12】

【0080】
データセットE.NFOPS−4非フッ素化オルガノポリシロキサン(DMS−V25ベース)をFOPS−7786フルオロオルガノポリシロキサン材料と配合し、三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートした。これらの構造体を22℃にて5日(5d−CT)にわたって又は70℃にて5日にわたって(5d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。結果を表6に要約する。
【0081】
【表13】

【0082】
データセットF様々な非フッ素化オルガノポリシロキサンをFOPS−7786フルオロオルガノポリシロキサン材料と配合した。NFPOS−3を実施例EX−F1及び−F2に使用し、NFPOS−5を実施例EX−F3及び−F4に使用し、並びに、NFPOS−6を実施例EX−F5及び−F6に使用した。配合した剥離剤組成物を三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートした。これらの構造体を22℃にて7日にわたって(7d−CT)、70℃にて7日にわたって(7d−HT)、又は22℃にて30日にわたって(30d−CT)、調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。
【0083】
【表14】

【0084】
データセットG様々な非フッ素化オルガノポリシロキサンを7560水素化側枝官能性フッ素化架橋剤と重量比1:2で、4:1の酢酸エチルとヘプタンの溶媒系の10重量%溶液として、配合した。この配合物を次にFOPS−7785と組み合わせた。得られた組成物を三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートし、ウェットキャスティングした。これらの構造体を22℃にて6日(6d−CT)にわたって又は70℃にて6日にわたって(6d−HT)、調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、サンプルを評価した。ドライラミネートしたサンプルの結果を表8Aに要約する。ウェットキャスティングしたサンプルの結果を表8Bに要約する。
【0085】
【表15】

(a)7560との重量比1:2の配合物の、10重量%溶液(4:1の酢酸エチル:ヘプタンを溶媒とする)
(b)7560との重量比97:3の配合物の、10重量%溶液(4:1の酢酸エチル:ヘプタンを溶媒とする)
【0086】
【表16】

(a)7560との重量比1:2の配合物の、10重量%溶液(4:1の酢酸エチル:ヘプタンを溶媒とする)
(b)7560との重量比97:3の配合物の、10重量%溶液(4:1の酢酸エチル:ヘプタンを溶媒とする)
データセットH表9Aに要約するように、97重量%のDOW 7850ヘキセニル末端及び末端官能性非フッ素化PDMSと3重量%のDOW 7488水素化側枝官能性非フッ素化架橋剤の配合物をFOPS−7785と組み合わせた。表9Aに要約した組成物を三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#6 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて10分にわたって硬化させた。
【0087】
【表17】

(a)官能性非フッ素化PDMSと非フッ素化架橋剤の配合物
(b)官能性フルオロシリコーンとフッ素化架橋剤の配合物
サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートし、ウェットキャスティングした。これらの構造体を22℃にて7日(7d−CT)にわたって又は70℃にて7日にわたって(7d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、サンプルを評価した。ドライラミネートしたサンプルの結果を表9Bに要約する。ウェットキャスティングしたサンプルの結果を表9Cに要約する。
【0088】
【表18】

【0089】
【表19】

【0090】
サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−2をドライラミネートし、ウェットキャスティングした。これらの構造体を22℃にて7日(7d−CT)にわたって又は70℃にて7日にわたって(7d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、サンプルを評価した。ドライラミネートしたサンプルの結果を表9Dに要約する。ウェットキャスティングしたサンプルの結果を表9Eに要約する。
【0091】
【表20】

【0092】
【表21】

【0093】
データセットJ.97重量%のDOW 7850ヘキセニル末端及び末端官能性非フッ素化PDMSと3重量%のDOW 7488水素化側枝官能性非フッ素化架橋剤の配合物をFOPS−7786と組み合わせたが、但し、FOPS溶液を10重量%固形分ではなく、むしろ、15重量%、20重量%及び25重量%固形分で調製した。組成を表10に要約する。
【0094】
配合物を三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#12 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。互いに対して相対的に、15重量%溶液を使用すると低乾燥コーティング重量が得られ、20重量%固形分を使用すると中乾燥コーティング重量が得られ、25重量%固形分を使用すると高乾燥コーティング重量が得られた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートした。これらの構造体を22℃にて5日(5d−CT)にわたって又は70℃にて5日にわたって(5d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。ドライラミネートしたサンプルの結果を表10に要約する。
【0095】
【表22】

【0096】
データセットK.97重量%のDOW 7850ヘキセニル末端及び末端官能性非フッ素化PDMSと3重量%のDOW 7488水素化側枝官能性非フッ素化架橋剤の配合物をFOPS−7786と組み合わせたが、但し、FOPS溶液を25重量%固形分で調製した。配合物を25重量%固形分にて三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#12 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。組成を表11に要約する。
【0097】
アクリル性接着剤(ADH−3)を硬化済み剥離剤コーティング上にロールコーティングし、乾燥させ、硬化したところ、50マイクロメートル(2.0ミル)乾燥接着剤層を得た。これらの構造体を70℃にて5日にわたって(5d−HT)調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。これらのウェットキャスティングしたサンプルの結果を表11に要約する。
【0098】
【表23】

【0099】
データセットL非フッ素化オルガノポリシロキサン溶液NFPOS−7を以下のように調製した。DMS−V46ビニル官能性シリコーン(25グラム)を20グラムの酢酸エチル及び5グラムのヘプタンからなる溶媒系に溶解させた。阻害物質(0.06グラムのジアリルマレエート(MOMENTIVE SL6040))及び3.75グラムの白金触媒(MOMENTIVE 6210−1P)を添加して、中間体溶液を作製した。5グラムのこの中間体溶液と0.07グラムのシラン官能性架橋剤(DOW 7488、82g/eqのSiH)とを、40グラムの4:1の酢酸エチル:ヘプタン溶媒系中で組み合わせることにより、NFPOS−7を調製した。
【0100】
DMS−V51ビニル官能性シリコーンを使用したこと及び0.06グラムだけシラン官能性架橋剤(DOW 7488、82g/eqのSiH)を添加したことを除いて同じ方法でNFPOS−8を調製した。
【0101】
NFPOS−7とNFPOS−8非フッ素化シリコーン溶液の配合物を表12に要約したようなFOPS−7786フルオロシリコーン溶液と配合した。配合物を三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#3 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートした。これらの構造体を22℃にて7日にわたって(7d−CT)、70℃にて7日にわたって(7d−HT)、又は22℃にて30日にわたって(30d−CT)、調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。結果を表12に要約する。
【0102】
【表24】

【0103】
データセットM様々な非フッ素化ビニル官能性オルガノポリシロキサン(DMS−V21及びDMS−V41)をヘプタン中でFOPS−CF3フッ素化ポリシロキサンと組み合わせて、10重量%固形分溶液を調製した。
【0104】
溶液を三菱の2.0ミル(50マイクロメートル)3SACプライミング済みPETフィルム上に#10 Mayerバーを用いてコーティングし、120℃にて5分にわたって硬化させた。サンプル調製手順に従って、硬化済み剥離剤コーティング上にADH−1をドライラミネートした。これらの構造体を22℃にて7日にわたって(7d−CT)、70℃にて7日にわたって(7d−HT)、又は22℃にて30日にわたって(30d−CT)、調湿した。剥離試験手順及び再接着試験手順を用いて、調湿済みサンプルを評価した。組成及び結果を表13に要約する。
【0105】
【表25】

【0106】
上記実施例により示しているように、並びに、図1に示しているように、本発明の剥離剤組成物は、剥離ライナーの剥離剤層として使用され得る。図1を参照すると、剥離ライナー10は、基材20と、基材20の第1主表面21に接着した剥離剤層30と、を備える。一部の実施形態では、剥離剤層は、基材に直接接着される。一部の実施形態では、剥離剤層は、基材に間接的に接着してもよく、例えば、1つ以上の介在層(例えば、プライマー層)が剥離剤層と基材との間に中間配置され得る。通常、例えば、紙、グラシン、高分子フィルム、ポリコート紙及びこれらに類するものといった、任意の基材が使用されてもよい。
【0107】
本開示の剥離剤組成物はまた、広範な接着物品での使用に好適であり得る。例えば、一部の実施形態では、支持又は不支持接着剤層が剥離剤層に接着され得る。剥離剤層は基材に接着され得る(すなわち、剥離剤組成物は、剥離ライナー上の剥離剤層であり得る)。一部の実施形態では、接着剤は、裏材に直接又は間接に接着され得る。例えば、図2を参照すると、本開示の一部の実施形態による代表的な接着物品100は、裏材150を備える。概して、紙、高分子フィルム、金属箔、発泡体及びこれらに類するものの1つ以上の層を備えるものなどの任意の既知の裏材が、使用され得る。接着剤140の第一主表面141は、裏材150に接着される。反対側の第2主表面142又は接着剤140は、剥離剤層130に接着され、剥離剤層130はそれ自体が基材120に接着される。以上の説明において、層は、その隣接層に直接又は間接に接着され得る。
【0108】
一部の実施形態では、接着物品は、剥離ライナーを備えなくてもよい。例えば、一部の実施形態では、剥離剤材料は、裏材の1つの主表面に接着され得、接着剤は反対側の主表面に接着され得る。接着剤は次にそれ自体で巻かれて、あるいは、積層されて、その結果、一層の接着剤は下層の剥離剤材料に接触し得る。
【0109】
概して、接着剤は特に限定されない。感圧性接着剤などの一般の接着剤は、アクリレート、ゴム、ブロックコポリマー及びシリコーンを含む。一部の実施形態では、接着物品は、シリコーン接着剤を含む。
【0110】
本発明の様々な改変及び変更が、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく当業者には明らかとなるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶媒系と、該溶媒系に溶解した硬化性剥離剤組成物と、を含む、コーティング可能剥離剤溶液であって、前記硬化性剥離剤組成物が、
(a)エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、
(b)平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーと、
(c)ヒドロシリル化反応触媒と、
(d)
(i)フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
(ii)オルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される少なくとも1つの架橋剤と、を含む、コーティング可能剥離剤溶液。
【請求項2】
前記非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーが、当量当たり60,000グラム以下のビニル当量を有する、請求項1に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項3】
前記非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーが、当量当たり2000〜5000グラムのビニル当量を有する、請求項2に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項4】
前記エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーが、平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項5】
フルオロオルガノポリシロキサンポリマーが、シロキサン主鎖と、連結基で主鎖に結合した側枝C1〜C6ペルフルオロアルキル基と、を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項6】
前記連結基が、少なくとも2個の炭素原子を含むアルキレン基である、請求項5に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項7】
前記側枝ペルフルオロアルキル基が−Cである、請求項5又は6に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項8】
非フッ素化オルガノポリシロキサンとフルオロオルガノポリシロキサンの重量比が包括的に50:50〜95:5である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項9】
非フッ素化オルガノポリシロキサンとフルオロオルガノポリシロキサンの重量比が包括的に75:25〜90:10である、請求項8に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項10】
前記溶媒系が極性溶媒と無極性溶媒とを含み、所望により、前記溶媒系が少なくとも50重量パーセントの前記極性溶媒を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項11】
前記硬化性剥離剤組成物が、前記フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤と前記オルガノハイドロジェンポリシロキサン架橋剤の両方を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のコーティング可能剥離剤溶液。
【請求項12】
(a)前記少なくとも1つのエチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、
(b)前記平均して少なくとも2つのエチレン性不飽和有機基を含む少なくとも1つの非フッ素化オルガノポリシロキサンポリマーと、
(c)前記少なくとも1つのヒドロシリル化反応触媒と、
(d)
(i)前記フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
(ii)前記オルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される前記少なくとも1つの架橋剤と、並びに
(e)少なくとも1つの硬化阻害物質と、から本質的になる、硬化性剥離剤組成物。
【請求項13】
基材と該基材に結合した剥離剤層とを備える剥離ライナーであって、前記剥離剤層が請求項1〜12のいずれか一項に記載の硬化済みコーティング可能剥離剤組成物を含む、剥離ライナー。
【請求項14】
請求項13に記載の剥離ライナーの前記剥離剤層に結合した接着剤を含む、接着物品。
【請求項15】
接着物品であって、
(I)基材と、前記基材の少なくとも1つの表面上の硬化済み剥離剤組成物と、を備える、剥離ライナーであって、前記剥離剤組成物が、
(a)当量当たり400〜25,000グラムのビニル当量、及び、モル当たり800〜50,000グラムの重量平均分子量を有する、エチレン性不飽和オルガノポリシロキサンベースポリマーと、
(b)エチレン性不飽和フルオロオルガノポリシロキサンポリマーと、
(c)ヒドロシリル化反応触媒と、
(d)
(i)フルオロオルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
(ii)オルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる群から選択される少なくとも1つの架橋剤と、を含む、剥離ライナー、並びに
(II)前記剥離剤組成物と接触している感圧接着剤、を備える、接着物品。
【請求項16】
前記剥離ライナーの反対側の前記接着剤に接着した裏材を更に備える、請求項14又は15に記載の接着物品。
【請求項17】
前記接着剤がシリコーン接着剤を含む、請求項14〜16のいずれか一項に記載の接着物品。
【請求項18】
前記接着剤がアクリレート接着剤を含む、請求項14〜16のいずれか一項に記載の接着物品。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−510921(P2013−510921A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538802(P2012−538802)
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【国際出願番号】PCT/US2009/067839
【国際公開番号】WO2011/059462
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】