説明

フレキシブルコンテナバッグの洗浄装置

【課題】 低コストで確実にフレキシブルコンテナバッグの外周面を洗浄する。
【解決手段】 内部にフレキシブルコンテナバッグ12を収容する本体2内に設けられたフック8が、コンテナバッグ12を、その上下方向に通る軸αの回りに回転自在に吊り下げている。本体2に設けられた回転用送風管22が、膨らませた状態のフレキシブルコンテナバッグ12が、軸αの回りに回転するように、フレキシブルコンテナバッグ12の外周に回転用気体を噴出する。本体2内に設けられたブラシ24が、回転しているフレキシブルコンテナバッグ12の外周面に付着している付着物を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルコンテナバッグの洗浄装置に関し、特にコンテナバッグの外周面を洗浄するものに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナバッグの外面を洗浄可能な洗浄装置としては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1の技術によれば、吊り下げられたコンテナバッグが洗浄室内に搬送されたとき、コンテナバッグが回転しない状態で、その外面の様々な箇所に対応するように配置されたノズルから温水を噴射することによって、コンテナバッグを洗浄し、乾燥室にコンテナバッグを搬送して乾燥させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−51806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術によれば、ノズルによって温水が噴射されているとき、コンテナバッグは、固定されているので、コンテナバッグの全周を完全に洗浄するためには多くのノズルを洗浄室に配置しなければならず、ノズルを多数使用することにより、コストが高くなる。コストを勘案するとノズルの数を減少させねばならず、確実にコンテナバッグの外周面を洗浄することができない。
【0005】
本発明は、低コストで確実にコンテナバッグの外周面を洗浄することができるコンテナバッグの洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のフレキシブルコンテナバッグの洗浄状装置は、本体を有している。本体は、内部にフレキシブルコンテナバッグを収容可能なもので、例えば内部が空洞の円柱状や角柱状のものを使用することができる。本体の内部に吊り下げ手段が設けられ、吊り下げ手段は、前記コンテナバッグを、その上下方向に通る軸の回りに回転自在に吊り下げ可能である。吊り下げ手段としては、例えば上記線の回りに回転自在な取付金具に取り付けられたフックを使用することができ、このフックは、例えば本体内の天井に取り付けることができる。前記本体に回転手段が設けられている。回転手段は、膨らませた状態の前記フレキシブルコンテナバッグが、前記軸の回りに回転するように、前記フレキシブルコンテナバッグの外周に回転用気体を噴出するもので、例えば上記軸が通る水平面内において上記軸から放射状に伸びる線分に対して垂直な方向に力を発生するように、回転用気体を噴出するもので、例えば本体の天井または周壁に設けることができる。この回転手段は、少なくとも1つ設けることができ、回転力を増大させる場合、複数台、前記フレキシブルコンテナバッグの周囲に間隔をおいて設けることができる。前記本体内に清掃手段が設けられ、前記清掃手段は、前記回転しているフレキシブルコンテナバッグの外周面に付着している付着物、例えば粉体を除去する。なお、清掃手段としては、フレキシブルコンテナバッグの外周面に機械的に接触して清掃するものや、フレキシブルコンテナバッグの外周面を繰り返し変形させるものや、液体を噴射して洗浄するようなものを使用することもできる。
【0007】
このように構成したコンテナバッグの洗浄装置では、回転手段が回転用気体を噴出することによって、コンテナバッグが回転し、この回転によってコンテナバッグの外周面の全てが清掃手段によって清掃される。従って、確実にコンテナバッグの外周面を清掃することができるし、使用する清掃手段も、コンテナバッグの外周面の全域に配置する必要が無く、コンテナバッグの洗浄装置を低コストとすることができる。
【0008】
清掃手段として、例えば、前記フレキシブルコンテナバッグの外周面に清掃用気体を間欠的に噴射することを繰り返す噴射手段を使用することもできる。このような噴射手段はフレキシブルコンテナバッグの長さ方向に沿って配置することが望ましい。
【0009】
このように噴射手段によって清掃用気体を噴射することを間欠的に繰り返すと、フレキシブルコンテナバッグの清掃用気体が噴射された部分は、内側に窪み、清掃用気体の噴射が停止しているときには、フレキシブルコンテナバッグの特性のよって元の膨らんだ状態に復帰する。このように窪んだ状態と元に戻る状態を繰り返すことによって、フレキシブルコンテナバッグの外周面に付着している付着物を除去するkとおができる。さらに、フレキシブルコンテナバッグの内部に付着している付着物もフレキシブルコンテナバッグの変形によって、除去することができ、フレキシブルコンテナバッグの内外面を同時に洗浄することができる。
【0010】
前記噴射手段は、前記本体に前記フレキシブルコンテナバッグの高さ方向に間隔を空けて配置された複数の可撓性のパイプとすることができる。この場合、その基端部が前記本体部に固定され、前記清掃用気体が供給されたとき、前記基端部を支点として揺動するように、例えば清掃用気体の圧力を設定する。
【0011】
このように構成すると、間隔を空けてパイプを配置していても、パイプの揺動によって、パイプの先端が揺動する範囲から付着物を除去することができ、フレキシブルコンテナバッグの外周面全域を確実に洗浄することができる。
【0012】
或いは、前記清掃手段として、例えば前記フレキシブルコンテナバッグの外周面に接触するように前記本体内に設けられたブラシを使用することができる。ブラシは、コンテナバッグの長さ方向に沿って配置することが望ましい。ブラシを使用すると、ブラシがコンテナバッグの外周面に接触するので、確実にコンテナバッグの外周面から付着物を掻き落とすことができる。
【0013】
前記フレキシブルコンテナバッグは、下部に開口を有するものとすることができる。この場合、前記フレキシブルコンテナバッグを膨らませるために、前記下部開口から前記フレキシブルコンテナバッグの上部に向かって膨張用気体を供給する膨張手段と、前記膨張用気体を前記下部開口から回収する回収手段とを、有するものとすることもできる。このように構成すると、フレキシブルコンテナバッグを膨らませるだけでなく、フレキシブルコンテナバッグの内部に供給された膨張用気体は、フレキシブルコンテナバッグの天井に当たり、コンテナバッグの内周面を通って下部開口に戻る。この間に、コンテナバッグの内部に付着していた付着物を膨張用気体が除去し、下部開口まで運ぶ。この下部開口に運ばれた付着物は、回収手段によって回収される。このとき、コンテナバッグが回転しているので、コンテナバッグの内面も確実に洗浄される。回収手段としては、例えば集塵機を使用することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、コンテナバッグの外周面を確実に、かつ低コストで清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態のコンテナバッグの洗浄装置の部分破断平面図である。
【図2】図1のコンテナバッグの洗浄装置の縦断正面図である。
【図3】図1のコンテナバッグの洗浄装置の部分省略拡大側面図である。
【図4】本発明の第2実施形態のコンテナバッグの洗浄装置の縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の第1の実施形態のコンテナバッグの洗浄装置は、図1及び図2に示すように、本体2を有している。本体2は、例えば概略直方体状の基部4の上壁に、概略筒状、例えば円筒状のタンク部6が取り付けられている。基部4及びタンク部6は共に内部が中空で、基部4の上面には、タンク部6内に位置する開口7が形成されている。
【0017】
図2に示すように、タンク部6の天井6aの内面の中央には、吊り下げ手段、例えばフック8が取り付けられている。フック8は、取付金具10を介して天井6aに取り付けられており、取付金具10は、タンク部6の天井6aを鉛直に通る軸線αの回りにフック8が回転自在に天井6aにフック8を取り付けている。
【0018】
タンク部6内に、図示しない入口から、一点鎖線で示すフレキシブルコンテナバッグ12が収容される。フレキシブルコンテナバッグ12は、例えば円筒状に構成され、その上部に上部開口部12aを、下部に下部開口部12bを有し、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂等で構成されたもので、上部に設けた吊り下げベルト12cをフック8に引っかけることによって、タンク部6内に吊り下げられている。この吊り下げられた状態において、フレキシブルコンテナバッグ12の中心軸線は、上記の軸αと一致している。また、下部開口部12bは、基部4の開口7を介して一部が基部4内に進入している。
【0019】
フレキシブルコンテナバッグ12の下部開口12bを通して、フレキシブルコンテナバッグ12のほぼ中央には、送風手段の一部を構成する送風管14が挿入されており、その先端は、図2に示すようにコンテナバッグ12の上下方向の中央よりも幾分上方に位置している。送風管14は、この先端位置から下降し、基部4内で側方に曲げられ、基部4から外方に突出し、送風手段の他の部分を構成する送風機16に結合されている。なお、送風機16の基部4内への支持構造は、図示していない。
【0020】
送風機16が動作することによって、図1に矢印aで示すように送風管14を介してフレキシブルコンテナバッグ12内には、膨張用気体、例えば空気の流れ、即ち風が供給され、フレキシブルコンテナバッグ12は、一点鎖線で示すように膨張した状態となる。同時に、この空気は、図2に矢印で示すようにフレキシブルコンテナバッグ12の上面まで向かい、そこから内周面を通って下部開口12bに向かって降下する。この際に、フレキシブルコンテナバッグ12の内部に付着している付着物、例えば粉体をフレキシブルコンテナバッグ12の内面から除去してくる。送風管14及び送風機16とは、フレキシブルコンテナバッグの膨張手段としても機能している。なお、フレキシブルコンテナバッグ12が膨張しすぎないように、送風機16からの風量や風力は調整されている。
【0021】
図1に示すように、送風管14の側方であって、下部開口12b内にある位置には、回収手段の一部をなす排気管18が配置されている。排気管18は、図2に破線で示すように基部4内に位置し、その先端は、送風管14の先端よりもかなり低い位置にある。この排気管18は、基部4内において側方に曲げられ、基部4から外方に突出し、回収手段の他の部分を構成する集塵機20に結合されている。
【0022】
集塵機20を動作させることによって、上述したように送風機16の動作によって下部開口12b付近に降下してきた粉体が、排気管18を介して図1に矢印bで示すように、集塵機20に回収される。送風管14、送風機16、排気管18及び集塵機20は、内部清掃手段としても機能している。
【0023】
タンク部6の天井6aには、回転手段の一部をなす回転用送風管22が設けられている。回転用送風管22は、図1に示すように、タンク部6の天井6aの中心(フック8が取り付けられている位置)からそれぞれ等距離の位置であって、膨張させられたフレキシブルコンテナバッグ12の上面の外周付近に対応する例えば2つの位置に設けられている。これら回転用送風管22は、図1及び図3に示すように、それぞれ互いに反対方向にかつフレキシブルコンテナバッグ12の外周面を向くように斜め下方を向いて配置されている。これら回転用送風管22、22は、送風機16に結合されている。
【0024】
送風機16から回転用気体、例えば空気の流れ、即ち風が回転用送風管22、22に供給されると、図3に示すように、互いに反対方向を向く風力のうち、フレキシブルコンテナバッグ12の上面の接線方向(上述したタンク部6の天井6aに垂直な軸が垂直に通る水平面内において、上記軸から半径方向に伸びる法線に対して垂直な方向)の分力(図1、図3に矢印A、Bで示す)によって、フレキシブルコンテナバッグ12は、矢印Cで示すように、上記の軸αの回りに回転する。即ち、回転用送風管22及び送風機16とは、フレキシブルコンテナバッグ12に対する回転手段として機能する。なお、回転用排気管22、22に供給される風力よりも、フレキシブルコンテナバッグ12を膨らませるために送風管14に供給される風力は、小さくすることができ、そのため、図示していないが送風管14と送風機16との間に風力調整手段を設けることもできる。
【0025】
タンク部6の内面には、清掃手段、例えばブラシ24が、複数、例えば4つ図1に示すように所定の角度間隔、例えば90度間隔に設けられている。これらブラシ24は、図2に示すようにフレキシブルコンテナバッグ12の外周面の上端から下端に対応して設けられている。ブラシ24の先端は、図1に示すように、膨張したフレキシブルコンテナバッグ12の外周面に接触するように構成されている。従って、上述したようにフレキシブルコンテナバッグ12が回転する際、各ブラシ24は、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面に接触し、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面に付着している付着物、例えば粉体を掻き落とす。
【0026】
このようにコンテナバッグ12を回転させながら、ブラシ24によって粉体を掻き落とすので、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面に付着している粉体を確実に除去することができる。しかも、使用するブラシ24は、フレキシブルコンテナバッグ12の全周面にそれぞれのブラシ24が接触するように多数設置する必要が無く、わずか4つ設けるだけでよく、コストを低減することができる。なお、ブラシ24は、最低限度1つだけ設けても、フレキシブルコンテナバッグ12が回転しているので、粉体を除去することができる。
【0027】
第2の実施形態のフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置を図4に示す。この実施形態のフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置は、清掃手段の構成が異なる以外、第1の実施形態の洗浄装置と同一に構成されている。同一部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0028】
この実施形態の清掃手段は、タンク部6の内面に、フレキシブルコンテナバッグ12の長さ方向に沿って所定の間隔を隔てて配置された複数の噴射手段、例えば可撓性のあるパイプ26を有している。これらパイプ26の基端が結合具28を介してタンク部6の内面に固定されている。これらパイプ26の先端は、膨張した状態のフレキシブルコンテナバッグ12の外周面の近傍に位置している。これらパイプ26は、タンク部6の外部に配置された連結部30に結合されている。連結部30は、各パイプ26に送風機16からの風を清掃用の気体として供給するものである。この連結部30は、内部に開閉弁32を有し、この開閉弁32が開かれているときのみ、風を各パイプ26に供給する。この開閉弁32は、自動的に開閉を繰り返している。
【0029】
従って、風が供給されているときのみ、各パイプ26から風がフレキシブルコンテナバッグ12の外周面に当たり、風の当たった部分は、内側に凹み、風の供給が停止されると、フレキシブルコンテナバッグ12は、その特性によって再び元の状態に膨らむ。この凹みとふくらみとを繰り返すことによって、フレキシブルコンテナバッグの外周面が波立つような形態となり、外周面に付着している粉体が除去される。しかも、上述したように、フレキシブルコンテナバッグ12は、回転しているので、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面の全てから粉体が除去される。なお、連結部30は、タンク部6内に設置することもできる。
【0030】
なお、各パイプ26は、間隔を空けて配置しているので、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面の内、風が当たらない部位が発生する可能性があるが、パイプ26は可撓性のあるものを使用し、さらに連結部30から風が供給されたとき、図4に矢印で示すように、基端部を支点として、揺動するように、例えば上下左右方向に揺動するように、風力が連結部30によって調整されている。従って、各パイプ26は、特定の箇所のみに風を供給するのではなく、各パイプ26の先端が揺動する範囲に風を供給するのでは、間隔を空けてパイプ26を配置してあっても、フレキシブルコンテナバッグ12が回転することと相まって、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面の全域を清掃することができる。
【0031】
図4では、各パイプ26は、上下方向に一列のみ配置したものを示しているが、第1の実施形態のブラシ24と同様に、複数列のパイプ26を、フレキシブルコンテナバッグ12の外周面に間隔を空けて配置することもできる。
【0032】
この実施形態では、送風管14内に、流体供給管、例えば吸水管34が設けられ、吸水管34の先端は、送風管14の先端よりも外方に突出し、その先端には、流体拡散手段、例えば散水具36が設けられている。吸水管34は、図示しない水源、例えばポンプに結合され、これから供給された水がフレキシブルコンテナバッグ12の内面に霧状に拡散される。フレキシブルコンテナバッグ12は、上述したように回転しているので、拡散された水は、フレキシブルコンテナバッグ12の内周面全域に行き渡り、内周面に付着している粉体を、第1の実施形態における空気による洗浄、フレキシブルコンテナバッグ12の変形による洗浄と共に、水による洗浄によっても除去することができる。この場合、集塵機20は、水分も回収可能なものを使用する。
【0033】
水によるフレキシブルコンテナバッグ12の内周面の洗浄と、風による外周面洗浄とは同時に行うこともできるし、例えば、いずれか一方を行った後に、他方を行うようにすることもできる。また、複数回に亘って内周面洗浄と外周面洗浄とを繰り返すこともできる。
【0034】
上記の各実施形態では、回転用送風管22は、2つ設けたが、最低限度1つだけ設けても、フレキシブルコンテナバッグ12を回転させることができるし、例えば回転速度を上げたいような場合には、3個以上の回転用送風管22を設けることもできる。また、上記の実施形態では、回転用送風管22は、タンク部6の天井6aに設けたが、タンク6の周面に設けることもできる。上記の各実施形態では、フック8に吊り下げベルト12cを引っかけて、フレキシブルコンテナバッグ12を吊り下げたが、例えば上部開口12aに吊り下げ用のベルトを取付金具によって取り付け、これをフック8に引っかけることもできるし、フック8に限らず、例えばフレキシブルコンテナバッグ12の上面の外周をつかむ爪のようなものを使用することもできる。この場合も、爪は、天井6aに垂直な軸回りに回転自在とする必要がある。
【0035】
上記の各実施形態では、フレキシブルコンテナバッグ12を膨張させるために送風機16からの空気を使用したが、これに限ったものではなく、例えば窒素ガスのような不活性ガスを使用することもできるし、同様に第2の実施形態においてパイプ26から噴出させる空気に代えて窒素ガスのような不活性ガスを使用することもできる。
【0036】
清掃手段として、第1の実施形態ではブラシ24を使用し、第2の実施形態ではパイプ26から噴出させる空気を使用したが、これに限ったものではなく、例えばパイプ26に液体、例えば水を供給して洗浄することもできる。この場合、第2の実施形態のように断続的に水を供給することもできるし、これとは異なって連続的に水を供給することもできる。
【0037】
上記の各実施形態では、フレキシブルコンテナバッグ12は円筒状のものを使用したが、これに限ったものではなく、筒状のもの、例えば角筒状のものを使用することもできる。
【符号の説明】
【0038】
2 本体
8 フック(吊り下げ手段)
12 フレキシブルコンテナバッグ
22 回転用送風管(回転手段)
24 ブラシ(清掃手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にフレキシブルコンテナバッグを収容可能な本体と、
前記本体の内部に設けられ、前記コンテナバッグを、その上下方向に通る軸の回りに回転自在に吊り下げ可能な吊り下げ手段と、
前記本体に設けられ、膨らませた状態の前記フレキシブルコンテナバッグが、前記軸の回りに回転するように、前記フレキシブルコンテナバッグの外周に回転用気体を噴出する回転手段と、
前記本体内に設けられ、前記回転しているフレキシブルコンテナバッグの外周面に付着している付着物を除去する清掃手段とを、
具備するフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置。
【請求項2】
請求項1記載のフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置において、前記清掃手段は、前記フレキシブルコンテナバッグの外周面に清掃用気体を間欠的に噴射することを繰り返す噴射手段であるフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置。
【請求項3】
請求項2記載のフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置において、前記噴射手段は、前記本体に前記フレキシブルコンテナバッグの高さ方向に間隔を空けて配置された複数の可撓性のパイプであって、その基端部が前記本体部に固定され、前記清掃用気体が供給されたとき、前記基端部を支点として揺動するフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置。
【請求項4】
請求項1記載のフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置において、前記清掃手段は、前記フレキシブルコンテナバッグの外周面に接触するように前記本体内に設けられたブラシであるフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置。
【請求項5】
請求項1乃至3いずれか記載のフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置において、前記フレキシブルコンテナバッグは下部に開口を有し、前記フレキシブルコンテナバッグを膨らませるために、前記下部開口から前記フレキシブルコンテナバッグの上部に向かって膨張用気体を供給する膨張手段と、前記膨張用気体を前記下部開口から回収する回収手段とを、
具備するフレキシブルコンテナバッグの洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−81879(P2013−81879A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221937(P2011−221937)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(595080810)株式会社テクノハリマ (2)
【Fターム(参考)】