説明

フレキシブルディスプレイ

本発明は、フレキシブルディスプレイ(1)に関する。フレキシブルディスプレイ(1)は、フレキシブル支持体(2)と、フレキシブル支持体に分散して配置された個別の光源(3)と、光源用給電制御手段と、フレキシブル支持体に組み込まれ、給電制御手段と個別の光源との間で、個別の光源用の制御及び給電信号を伝送する伝送手段とを備える。さらに、光源(3)をカバーする拡散要素(4)を備え、二つの隣り合った光源から発する光が、光源(3)に対向する拡散要素の一つの表面(4a)上に、実質的に連続的な光ディスプレイを形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルディスプレイの分野に関し、具体的には、繊維支持体、例えば衣服に組み込まれるフレキシブルディスプレイに関する。これらのディスプレイは、柔軟性をもつといわれる。応用は、とりわけ広告、安全、レジャー分野あるいは特別なイベントに関連する。特に、人が着る衣服上の視覚的情報の普及に関係し、この情報は、そのディスプレイのすぐそばにいる人々によって感知され得る。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルディスプレイに用いられる現在の技術は、大きな欠点をもっている。これらの欠点によって、繊維支持体への組み込みは、妨げられており、あるいは大きな障害をもっている。これらの欠点には、例えば、ディスプレイの過度な剛性、バルクがあり、所望のタイプの応用とは両立できない電力消費量あるいは重量があり、さらには目的の繊維支持体に従って画面の美的特性をカスタマイズすることが不可能なことがあげられる。
【発明の開示】
【0003】
本発明の目的は、前述の制限にあまり影響を受けないフレキシブルディスプレイを提供することである。
【0004】
したがって、第1の態様によると、本発明は、
フレキシブル支持体と、
間隔をあけてフレキシブル支持体に固定された、複数の個別の光源と、
光源給電/制御手段と、
フレキシブル支持体に含まれ、前記光源給電/制御手段と前記複数の個別の光源との間で、前記複数の個別の光源に対する給電/制御信号を伝送する伝送手段と、
2つの隣接する個別の光源から来る光源を拡散し、光源に対向する拡散要素の一つの面上に実質的に連続する発光ディスプレイを形成する、光源をカバーする拡散要素と
を備えるフレキシブルディスプレイ
を提供する。
【0005】
拡散要素によって、個別の各光源の視認性を増大させることが可能となる。一方、発光領域を小さくできる。このディスプレイの利点の一つは、単位領域当りの限定された数の光源を用いて、大きく非常に読みやすいディスプレイの製品を製造することを可能にすることである。これは、光源が間隔をあけて配置されることができるからである。これによって、非常にフレキシブルな画面が提供され、ここでは光源間の結合は、拡散要素によって形成される。本発明によるディスプレイの利点には、製造容易なこと、及び光源の数に比例するが、限られた電力による動作も含まれる。
【0006】
好適実施形態では、光源は、フレキシブル支持体に、マトリクス配置で、固定されている。
【0007】
さらに、ディスプレイは、拡散要素の表面をカバーし、光は透過するカバー要素を含む。このカバー要素は、特定の美的カバーを提供し、繊維支持体に組み込むのをより容易にする。
【0008】
光源は、個別に制御して発光させることができるのが好ましい。
【0009】
フレキシブル支持体は、ポリマーのフィルムあるいは基体とすることができる。例えば、商標名「カプトン」で知られている材料からなる。また、仏国特許出願01/02623で提案されているような、光学ファイバーのリボンからなっていてもよい。好ましい実施形態では、フレキシブル支持体は、繊維でつくられ、織り糸を含み、給電/制御信号を伝送するために用いられる導電性ワイヤを含む。さらに、個別の発光源は、導電性ワイヤに半田づけ可能である。
【0010】
第2の態様によれば、本発明は、本発明によるディスプレイを含む繊維構造体を提供する。
【0011】
好適には、例えば衣服あるいはリュックサックである繊維構造体は、下部ピースと光が透過する上部ピースをもつポケットを有し、少なくともディスプレイの複数の個別の光源と、フレキシブルディスプレイとは、前記下部ピース及び上部ピースの間に配置されて保持される。
【0012】
ポケットは、ディスプレイを取り出す手段を備えている。この特徴によって、例えば、ディスプレイに危険を与えることなく繊維構造体を洗うために、ディスプレイを取り去ることができ、また、一つの繊維構造体から他の繊維構造体へディスプレイを移動することとができる。
【0013】
そのポケットの上部ピースは、ディスプレイの拡散要素を組み込むこともできる。さらに、その表面に、拡散要素の表面をカバーするカバー要素を備えるようにもできる。
【0014】
本発明の他の特徴と利点は、以下の説明を読むことによりより明らかになるであろう。これは、純粋に説明のためであり、添付の図面に関連して読まなければならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1に、本発明の一実施形態のフレキシブルディスプレイ1の各種のコンポーネントを示す。これらのコンポーネントは、各コンポーネントの寄与を明らかにするために、重ね合わせることなく示されている。このフレキシブルディスプレイ1は、フレキシブル支持体2を備える。7×5の間隔の空いた個別の光源3からなるマトリクスは、フレキシブル支持体2に固定されている。この支持体は、後述する給電/制御手段から、光源3に給電し光源3を制御する目的の接続システムを備えている。フレキシブルディスプレイ1は、さらに光源3をカバーする拡散要素4を備える。この拡散要素4は、各光源の視認性を向上させる一方、光源の発光領域を超えて発光領域を減少させる。それにより、光源とは反対側にある、一方の面4a上で発光する2つの隣接する光源の間で人工的連続的結合を提供する。図では、ハッチングで示す光源が点灯であり、ブランクで示す光源は消灯している。さらに、フレキシブルディスプレイ1は、カバー要素を有しており、カバー要素は、さまざまな繊維材料、色彩、織りパターンあるいは編みパターンにより、ディスプレイ1に固有のカバーを提供することができる。このカバー要素5はさらに、例えばシール特性あるいは衝撃力特性のような新しい物理的特性を、ディスプレイ1に提供する。
【0016】
なお、拡散要素4はそれ自体で、本明細書ではカバー要素5によって表される特徴を組み込むこともできる。
【0017】
当該特定の実施形態では、フレキシブル支持体2は例えば、織物からなる。これは、前述のタイプであってもよい。光源3は、SMC(表面実装素子)技術により、支持体2に直接載置され、はんだ付けされた複数のLED(発光ダイオード)である。拡散要素4は、フレキシブルであり、発泡構造体、織物構造体あるいは編物構造体でもよい。拡散要素4とカバー要素5とは、例えば積層によって作られている。
【0018】
図2に、糸織物で製造された織物製のフレキシブル支持体2を示す。これらの糸の間には、導電性の織られたワイヤ21が、他の織物用糸に混入している。支持体21は、例えば平面的な織り方で織られていて、導電ワイヤ21がセグメントに分かれて見えるように、十分にゆるい(空きがある)メッシュ構造をもつ。使用されたワイヤの細さは、十分細く、良好に表面仕上げされた織物(0.15mmより小さい粗さ)を提供でき、さらにはんだ付け工具を用いて、従来のプリント回路にワイヤをはんだ付けする作業の間、十分に支持体として働くことができる。
【0019】
この織物は、例えば電気的な観点からは絶縁され、かつ物理的応力、特にはんだ付けの温度に対して抵抗力をもっている。例えば、これらは、綿、ポリエステルあるいはポリアミドから作られている。
【0020】
導電ワイヤ21は、銅、錫メッキ銅、銀メッキ銅あるいは金メッキ銅からなり、お互いに電気的に絶縁するポリマ(例えばポリエステル)樹脂で覆われている。これらの導電ワイヤは、正確な織りパターンで織られていて、グループ分けすることにより、導電トラックを構成することができ、給電/制御モジュール22、23から、トラック上に配置されたLED3まで、信号を伝送することができる。
【0021】
導電トラックはそれぞれ、1以上の実質的に平行な導電ワイヤを有し、伝送される電力を分配できるようになっている。
【0022】
図2に示すように、用いられる織りデザインによって、第1の横糸方向Tに沿った3つのトラック24と、縦糸方向Cに沿った3つのトラック25との配置が規定される。
【0023】
直接配置されるSMCタイプのLEDは、横糸方向に沿ったトラック24と、縦糸方向に沿ったトラック25との交差部に配置される。これらのLED3は、トラック24にはんだ付けされる第1の制御電極26と、トラック25にはんだ付けされる第2の制御電極27をもつ。このはんだ付けは、非常に短い時間で、かつ十分な高温で行われるので、絶縁被膜を熱で溶かして、導電ワイヤの保護絶縁被膜を非常にすばやく取り除くことができ、繊維の残余の部分にダメージを与えることなく、これらのワイヤをはんだ付けすることができる。さらに、横糸及び縦糸方向に沿った、トラック24とトラック25との交差部では、、トラックを構成するワイヤ21は、織物工程を通じて接触しているが、ポリマー被覆(sheath)によってお互いに電気的に絶縁されているから、電気的に接続されることはない。
【0024】
ワイヤ21は、制御モジュール22、23に含まれる剛性のプリント回路に対するのと同様の方法で、はんだ付けすることができる。これらのワイヤはまた、モジュールに配置された「絶縁体除去」コネクタに接続してもよい。
【0025】
最後に、ディスプレイを機械的に保護する観点から、フレキシブルな樹脂にLED3を埋め込むこと、例えばシリコーンポリマのようなポリマで、スプレーするかあるいはコーティングすること、によって繊維装飾が施されてもよい、樹脂はいったん硬化すると、この保護層は良好なフレキシビリティもち、LED3を織物(布)上に所定の位置に保持する一方、その組立品がシールされることを保証する。
【0026】
両モジュール22、23は、例えば電子的な多重制御モジュールである。それらは、LED3の照明を制御し、導電ワイヤを介して、各々に対して求められるディスプレイの輝度に依存する電流を、LEDに直接送る。
【0027】
モジュール22は、例えば縦糸方向トラック25を制御する。すべての縦糸方向トラックの端の一つに接続され、そのため支持体2の側面の一方に沿って横糸方向に位置している。
【0028】
モジュール23は、例えば横糸方向トラック24を制御する。すべての横糸方向トラックの端の一つに接続され、そのため支持体2の側面の一方に沿って縦糸方向に位置している。
【0029】
LED3は、例えば時間走査則に従って、駆動される。例えば、制御モジュール23は、横糸トラック24を、給電端子に次々に接続する。この時間走査は、人間の目には知覚できない。モジュール23によってアドレスされる一つの横糸トラック24に対して、一つのLED3は、縦糸トラックを介して、モジュール22によって他の給電端子に接続されている場合には、実際に給電され発光する。モジュール22については、例えば各縦糸トラック25の入力に基づくスイッチを用いて、次々にLEDが選択される。
【0030】
光源、及び対応する給電/制御及び信号伝送手段に関連する支持体の他の実施形態もまた、想定することができる。
【0031】
図3aは、本発明による、LED3が固定されたフレキシブル支持体2によって表されるディスプレイを示す。LED3は、ディスプレイパターン「A3」を表示するように、選択されている。
【0032】
図3bは、本発明による、拡散要素4の表面4aによって表されるディスプレイを示す。拡散要素4の表面4aは、図3aのフレキシブル支持体をカバーする。
【0033】
図3cは、本発明による、図3bに示すディスプレイをカバーするカバー要素5によって表されるディスプレイを示す。
【0034】
図4〜6は、本発明によるディスプレイの各種の実施形態であり、選択された拡散要素4のタイプ別に示す。各図は、図1、図3cに示すディスプレイ1の底部における最後の列に沿ってディスプレイ1を通る断面に対応している。
【0035】
図4に示す拡散要素4によると(その厚さを変更することによって)、カバー要素5を、LED3から所望の距離に位置させることができる。当該本発明によるディスプレイ1から視える光点あるいは画素の領域は、そのためLEDの照射円錐角α、拡散要素4の厚み、及びLED間の間隔に依存する。この拡散要素4は、発泡体材料で製造することができる。
【0036】
LED3は、フレキシブル樹脂に埋め込まれ、これにより、ディスプレイ1は、曲げによる機械的ストレスに耐えることができる。
【0037】
図5に示すディスプレイ1の実施形態では、LED3による照射光は、透明な封入セル6からなる拡散要素内で、拡散し、散乱する。その光は、カバー要素5に投影する。これらのセル6同士は、お互いに固定されず、カバー要素5も、セル6に固定されないのが有利である。これによりディスプレイ1は、最大限のフレキシビリティをもつことが保証される。
【0038】
図6に示すディスプレイ1の実施形態では、LED3による照射光は、カバー要素の機能をも提供する拡散要素4内に直接拡散する。拡散要素4は、特定の導光特性を表す材料からなり、その導光特性は、使用材料(例、ポリエステル、ポリアミド等)の性質又は、その構造(織物、編物構造、不織布、発泡体等)によるか、それらの組み合わせによる。
【0039】
本発明によるディスプレイの主要な利点の一つは、所望の効果あるいは課せられた制約に従って、ディスプレイをつくる要素を適合させることができることである。
【0040】
これは、特に拡散要素4の選択によるが、ディスプレイ1の表面に、より大きな画素あるいはより小さな画素を形成することが可能で、その結果、同一の画像を規定するのに、より多くの光源あるいはより少ない光源を利用することが可能であることによる。このようにして、特に光源の数によるが、課せられたフレキシビリティの制約に、ディスプレイのフレキシビリティを適合させることができる。
【0041】
光源、拡散要素、及びオプションとしてカバー要素を含むフレキシブル支持体は、接着によって組み立てられることもできる。
【0042】
他の実施形態では、フレキシブル支持体は、拡散要素に接着され、カバー要素は、単に拡散要素の上に置かれ、一方が他方の上でスライド可能なようにしてもよい。このスライドによる効果は、曲げに対するディスプレイ全体の抵抗を下げるという利点をもつ。
【0043】
他の実施形態では、拡散要素とカバー要素は、接着あるいは縫うことにより一体にされ、その後これらを、光源に付属する支持体上に配置することができる。この場合も、スライドの可能性をもつ。
【0044】
この組立作業は、各種のディスプレイの部品、すなわち光源に付属するフレキシブル支持体、拡散要素、及びできればカバー要素は、完全に密着してお互いを保持し、画面の画素の均一なサイズと視認性を提供することができることを、保証しなければならない。
【0045】
本発明の他の態様は、本発明の第1の態様によるディスプレイを含む繊維構造体に関する。ディスプレイは、決められたとおりでもそうでなくても、各種方法で、繊維構造体に対して、組み付けられる。すなわち従来の男性用服飾品システム、例えばファスナ、ベルクロ(登録商標)・ストライプ、スナップ留め、あるいは縫いつけによって、組み付けることができる。他の実施形態では、ディスプレイ、あるいはディスプレイの構成要素(例えば、光源に付属する支持体、もしくは拡散要素及び/又はカバー要素にカバーされたディスプレイ)はまた、開口を介して適切なポケットに挿入することができる。このポケットの機能は、単に透明性の保持を提供するだけでなく、後に詳しく説明するように、さらに拡散要素及び/又はカバー要素を含むようにできる。特に、このポケットによると、ディスプレイが繊維構造体から取り外せるようにできる。
【0046】
上述のように、拡散要素及び/又はカバー要素は、繊維構造体それ自体に作られることができる。例えば、それらは、上述のように、そして図7に示すように、保持ポケットの一部を形成してもよい。シャツ7は、ポケット8をもつ。ポケット8の上部10は、実質的に長方形で、例えばお互いに縫い付けられた拡散要素とカバー要素からなり、カバー要素は、LEDからは反対側にある拡散要素の表面をカバーするように、配置されている。この上部ピースの周辺は、その一つだけは開放して、繊維構造体に縫い付けられて、繊維構造体上に、ポケットの下部ピースが規定され、さらに下部ピースと上部ピースとの間にハウジングを規定される。このハウジングは、図3aに示すものと同様なLED3を備えたフレキシブル支持体2の格納に適切な寸法をもつ。この支持体は、図7に示すように、挿入されてもよい。ポケットは、例えばファスナのような、閉止システムを備えることもできる。
【0047】
上部ピース10上のカバー要素により、ディスプレイが点灯するとき、シャツ7の表面の残りの部分について、境界が視認されないようにすることができる。
【0048】
本発明によるディスプレイの場合に現れる画面のコンポーネントを組み立てるさまざまな可能な方法は、本発明による繊維構造体の場合に適用できる。
【0049】
このようにして、本発明によるディスプレイは、多くの利点を有する。特に、フレキシビリティに関して、用いられる光源の数が比較的自由であるということ、拡散要素のサイズと重量により、画素が連続的にレンダリングされること、そして製造の容易化である。このように、コミュニケーション繊維構造物は形成されるので、高品質のディスプレイと着心地の良さを保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態のフレキシブルディスプレイの種々のコンポーネントを示す図である。
【図2】本発明によるフレキシブル支持体の一実施形態を示す図である。
【図3a】本発明によるフレキシブル支持体によって提供されるディスプレイを示す図である。
【図3b】カバー要素でカバーされた、図3aのフレキシブル支持体によって提供されるディスプレイを示す図である。
【図3c】カバー要素でカバーされた、図3bに示されたフレキシブル支持体によって提供されるディスプレイを示す図である。
【図4】本発明によるディスプレイの第一実施形態の断面図である。
【図5】本発明によるディスプレイの第二実施形態の断面図である。
【図6】本発明によるディスプレイの第三実施形態の断面図である。
【図7】本発明による繊維構造体の一実施形態の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル支持体(2)と、
間隔をあけてフレキシブル支持体に固定された、複数の個別の光源(3)と、
光源給電/制御手段(22,23)と、
フレキシブル支持体に含まれ、前記光源給電/制御手段(22,23)と前記複数の個別の光源との間で、前記複数の個別の光源に対する給電/制御信号を伝送する伝送手段と、
2つの隣接する個別の光源から来る光源を拡散し、光源に対向する拡散要素の一つの面(4a)上に実質的に連続する発光ディスプレイを形成する、光源(3)をカバーする拡散要素(4)と
を備えるフレキシブルディスプレイ(1)。
【請求項2】
光源(3)は、マトリクス配置で、フレキシブル支持体に固定されている請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項3】
前記拡散要素(4)の前記面(4a)をカバーし、光は透過させるカバー要素(5)を有する請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項4】
複数の光源(3)は、個別に制御して、発光させることができる請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項5】
フレキシブル支持体(2)は、導電性ワイヤ(21)を含む織り糸を有する繊維でできている支持体であり、
給電/制御信号伝送手段(24,25)は、前記導電性ワイヤ(21)を含み、
個別の光源(3)は、導電性ワイヤにはんだづけされている
請求項1〜4のいずれか1項に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項6】
光源(3)は、導電性ワイヤに半田付けされた発光ダイオードを含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項7】
発光ダイオード(3)は、フレキシブル樹脂に埋め込まれている請求項6に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載されたフレキシブルディスプレイ(1)に含まれる繊維構造体(7)。
【請求項9】
下部ピースと、光を通す上部ピース(10)とを有するポケット(8)を有し、少なくとも、前記ディスプレイのフレキシブル支持体(2)と複数の個別光源(3)とは、前記上部及び下部ピース間に保持される請求項7に記載の繊維構造体(7)。
【請求項10】
前記ポケット(8)は、前記ディスプレイを取り出す手段を備える請求項8に記載の繊維構造体(7)。
【請求項11】
前記上部ピース(10)は、前記ディスプレイの拡散手段と一体化された請求項8又は9に記載の繊維構造体(7)。
【請求項12】
前記上部ピース(10)は、その表面に、前記拡散手段の前記面(4a)をカバーするカバー要素(5)請求項8〜10のいずれか1項に記載の繊維構造体(7)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル支持体(2)と、
間隔をあけてフレキシブル支持体(2)に固定された、複数の個別の光源(3)と、
フレキシブル支持体に含まれ、前記複数の個別の光源への給電/制御信号を伝送する伝送手段と、
2つの隣接する個別の光源から来る光を拡散するように光源(3)をカバーする拡散要素(4)であって、該拡散要素の一つの表面(4a)であり、かつ前記光源とは反対側にある表面上に、実質的に連続する発光ディスプレイを形成する拡散要素と
を備えるフレキシブルディスプレイ(1)。
【請求項2】
給電/制御手段(22,23)を備える請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項3】
前記光源(3)は、マトリクス配置で、フレキシブル支持体(2)に固定されている請求項1又は2に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項4】
拡散要素の前記表面(4a)をカバーする一方、光は透過させるカバー要素(5)を有する請求項1又は2に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項5】
前記光源(3)は、個別に制御して、発光させることができる請求項1〜4のいずれか1項に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項6】
フレキシブル支持体(2)は、導電性ワイヤ(21)を含む織り糸を有する繊維でできている支持体であり、
給電/制御信号伝送手段(24,25)は、前記導電性ワイヤ(21)を含み、
個別光源(3)は、導電性ワイヤに半田付けされている
請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項7】
光源(3)は、導電性ワイヤに半田付けされた発光ダイオードを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項8】
発光ダイオード(3)は、フレキシブル樹脂に埋め込まれている請求項7に記載のフレキシブルディスプレイ。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載されたフレキシブルディスプレイ(1)に含まれる繊維構造体(7)。
【請求項10】
下部ピースと、光を通す上部ピース(10)とを有するポケット(8)を有し、
少なくとも、前記ディスプレイのフレキシブル支持体(2)と複数の個別光源(3)とは、前記下部及び上部ピース間に保持される請求項9に記載の繊維構造体(7)。
【請求項11】
前記ポケット(8)は、前記ディスプレイを取り出す手段を備える請求項10に記載の繊維構造体(7)。
【請求項12】
前記上部ピース(10)は、前記ディスプレイの拡散要素を組み込んだ請求項10又は11に記載の繊維構造体。
【請求項13】
前記上部ピース(10)は、その表面に、拡散手段の前記表面(4a)をカバーするカバー要素(5)を有する請求項10〜12のいずれか1項に記載の繊維構造体。
【請求項14】
導電性ワイヤ(21)を組み込んだフレキシブル支持体(2)を製造するステップと、
前記フレキシブル支持体の導電性ワイヤとダイオード(3)を接続するステップと、
拡散要素でダイオード(3)をカバーするステップと
を備えるフレキシブルディスプレイ(1)の製造方法。
【請求項15】
前記ダイオードは、前記フレキシブル支持体の導電性ワイヤと半田付けで接続する請求項14に記載の製造方法。
【請求項16】
前記フレキシブル支持体(2)は、導電性ワイヤと非導電性糸とを織ることによって製造する請求項14又は15に記載の製造方法。
【請求項17】
前記織りは、導電性ワイヤがセグメント内に露出して残るような方法で実行される請求項16に記載の製造方法。
【請求項18】
前記ダイオードは、トラックの交差部に位置し、各トラックは、一本の導電ワイヤあるいは複数のほぼ平行な導電性ワイヤを含む請求項14〜17のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項19】
前記ダイオードがフレキシブル樹脂の中に埋め込まれるステップを有する請求項14〜18のいずれか1項に記載の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−524834(P2006−524834A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505799(P2006−505799)
【出願日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【国際出願番号】PCT/FR2004/000936
【国際公開番号】WO2004/100113
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(591034154)フランス・テレコム (290)
【Fターム(参考)】