説明

フレキシブルフェンダー

【課題】ワイドタイヤを装着時、タイヤがフルボトムしてもフェンダーと接触せず、またフルカバーにもなる、プラスチックのオーバーフェンダーを提供する。
【解決手段】タイヤのサスペンションがフルボトムしてもタイヤとボディが接触しないようにボディを切り込んだ設計とし、ボディ内側から取り付けビスを打ち込み、プラスチックで形成したオーバーフェンダーをナット2個ずつで取り付ける。オーバーフェンダーはワイドタイヤのタイヤ幅に合わせて5cm、10cm、15cm等、オフセット量の異なるオーバーフェンダーを揃え、また形状はフルカバーのオーバーフェンダーとしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動四輪車、バス、トラック等運輸機関のフェンダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動四輪車等のタイヤの幅はメーカーに指定され、オーバーサイズのタイヤをはめようとすると、車体の一部とタイヤが前後とも接触し、フェンダーをオーバーフェンダーに改造するしかなかった。しかも板金でするため、少しのオーバーサイズのタイヤしかできなかった。
【0003】
従来の自動四輪車にワイドタイヤをはかせる問題点はそこぐらいしかなく、自動二輪車にオーバーサイズのタイヤをはかせる場合、ドライブチェーン系統、スイングアーム、ホイール、フレーム等、総てに改造が必要となり、一部のカスタムショップしか扱えない。その分、自動四輪車等はタイヤがフェンダーに接触しなければ、大した問題もなく、ドライバーは満足のワイドタイヤをはめて、走行することができる。
【0004】
単にワイドタイヤをはめるためだけに考案したのではなく、フェンダーを取り外せるように考案してあるため、いろいろなデザイン、形状をしたプラスチック製のフェンダーと取り替えることができ、ドライバーもいろいろなフェンダーを取り付けることができ、ワイドタイヤ、オーバーフェンダー、フルカバー等を取り付け、満足感の高い走行を得ることができる。
【0005】
自動四輪車等はフルカバーのフェンダーはない。なぜならタイヤの交換の際はフェンダーとタイヤがぶつかり、タイヤを交換することができないからだ。フルカバーのフェンダーの車にはタイヤ交換の際、フェンダー脱着が必要である。
【発明の表示】

【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の自動四輪車等にワイドタイヤをはかせてもサスペンションのフルボトム時にも余裕があるようにフェンダーの上部を切り抜くように設計し、リヤタイヤはこれでいいが、フロントタイヤは大きくハンドルを切った場合、図14のように上部と左右のタイヤの前後がフェンダーと接触する場合もあるので、前後も大きく切り抜くよう設計する必要がある。
【0007】
リヤタイヤは図7、図8のようにワイドタイヤをうまく逃げた、オーバーフェンダーをプラスチックで形成し、図25のようにフェンダーの内側からボルトを打ち付け、2枚のナットを4組で締め付け、クリップで外れないようにする。
【0008】
フロントタイヤも図17のように、少し大き目になるが、ワイドタイヤをはかせても、うまく逃げたオーバーフェンダーを装着し、絶対にタイヤとフェンダーが接触しないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従来の自動四輪車等はフェンダーの幅が決まっており、ワイドタイヤがはかせられなかったが、メーカーが初めから図4、図16のようにワイドタイヤをはかせても、車体の一部と接触しないように設計する。さらに図24、図25のように素人でも交換できるよう車体とフェンダーをボルトと2つのナットとクリップを4組で取り付ける。
【0010】
リヤタイヤは図7、図8のようにワイドタイヤがフルボトムしても車体の一部と接触しないようにプラスチックで形成した、オーバーフェンダーを装着し、ドライバーの好みに応じた、ワイドタイヤをはかせることができる。
【0011】
フロントタイヤはフルボトムしても上部が接触しないことはもとより、ワイドタイヤをはかせ、左右にハンドルをフルロックするまで回しても、車体と接触しないよう、前後も大きめに切り抜く設計にし、リヤタイヤと同じく、ボルトと2つのナットとクリップを4組で図17、図18のようにプラスチックで形成したオーバーフェンダーを取り付ける。少し大き目になるが、左右にハンドルをフルロックで切る場合もあるのでしかたのないことである。
【発明の効果】
【0012】
ワイドタイヤとフェンダーが接触しないように、プラスチックで形成したオーバーフェンダーを取り付けるが、図10、図11のように5cm、10cm、15cm等オーバーフェンダーのオフセット幅を規格化すれば、大きくオーバーフェンダーにし、幅のあるワイドタイヤをはかせたいドライバーも、少しのオーバーフェンダーであまりワイドではないタイヤをはかせて走行するドライバーの両方の満足させることができる。
【0013】
プラスチックで形成させるオーバーフェンダーであるため図9、図18が基本とする型となるが、図19のように前後フェンダーが飛び出たデザインとなるため、これが気に入らないドライバーには図20、図21のような流線形のオーバーフェンダーとし、図22のように昔のコルヴット・スティングレーのような流線形の流れるような、オーバーフェンダーをむしろ活かすような、デザインの車体を設計されてはどうだろうか。オーバーフェンダーを活かす、流線形の車体は若者にうけるし、これからの未来の車のデザインだと思う。
【0014】
また、フェンダーをプラスチックで形成させるため、いろいろなデザインに自由に形成できるため、図23のような(公序良俗違反につき、不掲載)のようなフェンダーにしてみても、若者やスーパーカーの好きなドライバーにもうけるだろう。
【0015】
メーカー指定のタイヤサイズよりも、どんなワイドタイヤをもはかせることができ、サーキットドライバー、レースファン、一般のドライバーにも歓迎されるだろう。多くの人がワイドタイヤをはかせてみたいと思っているが、できないのだから。
【0016】
本発明がなければ、少しのワイドタイヤしかはかせることができず、オーナーはワイドタイヤ装着を諦めざるをえなかった。
【0017】
プラスチック類で形成し、はめこめるため、いくらでもその形状を変えることができ、図27、図28、図29のようにフルカバーとすることもできる。見た目もそうだが、自転車や歩行者等と側面が接触した場合、巻き込むことがなく、雨天の場合も水を飛ばすことも少なく、タイヤ交換の場合も素人でも簡単にフェンダーの脱着を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
あらかじめ、ワイドタイヤをはかせ、サスペンションがフルボトムしても接触しないよう車体を設定しておくこと。特にフロントはハンドルをフルロックしてもタイヤと車体が接触しないよう、前後に大きく取って設定すること。
【0019】
フェンダーの取り付けは、図25のようにフェンダーの穴に○リングを入れ、カートリッジ式にし、2つのナットを4組で締め、クリップで外れないようにする。図26は失敗例であり、エンジンの振動でボルトが外れ、フェンダーごと外れてしまう。
【0020】
あとはパワーステアリングの強化、ホイール径とタイヤの幅と偏平率がわかれば、規準のタイヤとの走行速度のスピードメーターの変化率が計算でき、スピードメーターの回転数を調整する、変速キットを設定する。
【0021】
フルカバーのフェンダーにした場合、熱でタイヤがバーストするかもしれないが、図30のようにエアダクトを設定するといいだろう。また前輪は今までどおりで、後輪だけ本発明を採用すると図31のようになり、違和感のない、すっきりした印象になる。もちろん巻き込み事故を防ぐことにその効果は大きい。
【0022】
本発明を後輪だけに使用することももちろん可能である。図31のようになるが、バス、大型トラック等すっきりとしたデザインとなり、歩行者を引っかけることもなく、雨天時には水を飛ばさず、有利な面も多い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 従来のフロント、リヤフェンダーを横から見た立面図
【図2】 従来のリヤフェンダーを後から見た立面図
【図3】 従来のフェンダーにワイドタイヤを取り付けた立面図
【図4】 ワイドタイヤをはかせて、フルボトムしても車体と接触しないボディの立面図
【図5】 車体と接触しないように切り込みを入れ、ワイドタイヤを取り付けた立面図
【図6】 車体とワイドタイヤがフルボトムしても接触しないことを示した立面図
【図7】 同車体にワイドフェンダーを取り付けた立面図
【図8】 同ワイドフェンダーを取り付けた平面図
【図9】 同ワイドフェンダーの基本型の平面図
【図10】 あまりワイドではないフェンダーを取り付けた平面図
【図11】 ワイドなフェンダーを取り付けた平面図
【図12】 従来のフロントホイールの平面図
【図13】 同フェンダーにワイドタイヤを取り付けた平面図
【図14】 大きくハンドルを切った場合、ワイドタイヤと車体が接触している平面図
【図15】 従来のフロントフェンダーの立面図
【図16】 ワイドタイヤを取り付けて、ハンドルを切っても車体と接触しないよう切り込みを入れた車体の立面図
【図17】 ワイドタイヤを取り付けたフロントフェンダーの平面図
【図18】 同ワイドフェンダーの基本型のフロントフェンダーの平面図
【図19】 フロント、リヤのオーバーフェンダーの基本型の車体の平面図
【図20】 流線型のオーバーフェンダーの平面図
【図21】 同流線型のオーバーフェンダーの立面図
【図22】 オーバーフェンダーの車体を流線型にした平面図
【図23】 (公序良俗違反につき、不掲載)風にしたオーバーフェンダーの立面図
【図24】 オーバーフェンダーを取り付けるボルト
【図25】 オーバーフェンダーを取り付け、ロックさせたボルト
【図26】 外側からボルトでフェンダーを取り付けようとした失敗例
【図27】 フルカバーにした自動四輪車の立面図
【図28】 同じくフルカバーにしたバスの立面図
【図29】 同じくフルカバーにしたトラックの立面図
【図30】 エアダクトを取り付けたフルカバーの自動四輪車の立面図
【図31】 後輪だけフルカバーにしたバスの立面図
【図32】 後輪だけフルカバーにしたトラックの立面図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動四輪車等のボディに、サスペンションがフルボトムしても接触しないように切り込みを入れた設計とし、内側から取り付けビスを打ち込み、ナット2個ずつで固定し、5cm、10cm、15cm等、オフセット量を変える、プラスチックのフェンダーとすることによって、オーバーサイズのタイヤをはかせることができ、また自由なデザインで形成するプラスチックのフェンダーとすることによって、色々なデザインのフェンダーが装着でき、特に大型バス、トラックの後輪にフルカバーとして採用すれば、すっきりとした印象となり、水や石を飛ばすこともなく、自転車や人を巻き込まれるのを防ぎ、オーバーフェンダー、フルカバーにもなるフェンダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2012−11994(P2012−11994A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−165338(P2010−165338)
【出願日】平成22年7月5日(2010.7.5)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により明細書の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(393007318)
【Fターム(参考)】