説明

フロアパネル

【課題】その変形を防止することができると共に、その重量化や高コスト化を防止することができるフロアパネルを提供する。
【解決手段】天板22と底板24の互いの周縁部22e,24c同士が結合してそれらの内部に空間26が形成されると共に、前記底板24の下面24dの四隅部を支持脚4に支持されることにより基礎床面3上の所定の高さ位置に配置されるフリーアクセスフロア21に用いられるフロアパネル20において、前記下面24dの四隅部に、前記下面24dの他の部分より前記天板22と反対側に突出する概略四辺形状の突出部24eが形成された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フリーアクセスフロア構造に用いられるフロアパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
フリーアクセスフロア構造に用いられるフロアパネルは、建築構造物の一部を構成するコンクリート材により形成された基礎床面の上方に、空間を隔てて設けられたフリーアクセスフロアパネルに用いられるものである。
【0003】
このようなフロアパネルとしては、従来は特許文献1に示すようなものがあった。
また、別の従来のフロアパネルとしては、図9から図14に示すような、支持脚4と共にフリーアクセスフロア構造1を構成するフロアパネル2があった。
【0004】
図9に示す従来のフロアパネル2は、コンクリート材により形成された基礎床面3上に立設された支持脚4により、複数のパネルそれぞれの四隅部の1つずつが1箇所に寄せ集めて突き合わされた、複数のパネルの各隅部が下側から支持されるようになっていた。
【0005】
そしてフロアパネル2は、基礎床面3から上方に空間を隔てた水平面上に、上から見て縦横二軸両方向に整列して、互いに隣合うように複数配置されていると共に、その支持脚4への着脱が可能となっていた。
【0006】
この従来のフロアパネル2は、図11にその上面図、図12にその下面図、図13にその側面図が描かれており、それらの図に示すように、天板6と、底板8により構成されていた。これらの天板6と底板8は共に鋼板材を用いて形成されていた。
【0007】
フロアパネル2の天板6は、図11に示すように、略正方形の平板状に形成されており、その四隅部は、その平面形状が円形を4分割したような円弧状のテーパ部6bと、円弧状の段差部6aが形成されるようになっていた。
【0008】
すなわち天板6は、その上面6cの隅部を、図14に示すように、図中左下方に向かって傾斜するテーパ部6bが形成されていると共に、このテーパ部6bの先端部に上面6cと平行でかつ段差を有する段差部6aが形成されていた。これらのテーパ部6bと段差部6aは、プレス加工により同時に成形することができる。
【0009】
フロアパネル2の底板8は、図13に示すように、その底板部8aの周縁部を図中上方に向かって略垂直に折り曲げることにより側板部8bが形成されており、この側板部8bの上端部を図中水平方向外側に向かって略垂直に折り曲げることにより、フランジ部8cが形成されていた。
【0010】
したがって、フロアパネル2の底板8は、その上方のフランジ部8cの内側に開口した内部空間を有する箱状に形成されていた。これらの側板部8bとフランジ部8cは、プレス加工により同時に成形することができる。
【0011】
図14に示すように、底板8の上方のフランジ部8cは、天板6の下面6dの周縁部6eに当接し、これらの当接部分は溶接やカシメ等により接合されるようになっていた。このため、フロアパネル2は、図13,14に示すように、天板6と、底板8の底板部8aと側板部8bによりその内部に形成された、内部空間10を有する中空状に形成されていた。
【0012】
そして、フロアパネル2の内部空間10には、所定の厚さを有する平板状の補強部材12が、天板6と、底板8の底板部8aの間に挟まれて配置されていた。この補強部材12には、木材を小さな木片に砕いて乾燥させ、接着材を加えて高温高圧の下で成形したパーティクルボードが用いられていた。
【0013】
そして、補強部材12の厚さ方向(図14中上下方向)の両端面は、天板6の下面6dと底板8の上面それぞれとの間に、接着剤を介して接着により固定されていた。また、補強部材12は、加工を容易にするためにその平面方向の寸法精度は低くすることができるので、フロアパネル2は、図14に示すように、補強部材12の側面と底板8の側板部8bとの間に隙間Sが形成されるようになっていた。
【0014】
このようなフロアパネル2を支持する支持脚4は、図10に示すように、パネル調整台14と、脚部16により構成されていた。
【0015】
支持脚4のパネル調整台14は、その軸線部下端側にネジ孔14fが形成されており、このネジ孔14fに、支持脚4の脚部16の外周部に形成されたオネジ部16aをネジ結合した状態で、ネジに沿って両者を相対回転させることにより、パネル調整台14の基礎床面3からの高さ位置を調整することができるようになっていた。
【0016】
そして、パネル調整台14の下端部に形成された、軸線がその半径方向に伸びるようなネジ孔14eに、固定ネジ部材15を脚部16の周部に向かって進むように締め付けることにより、パネル調整台14は基礎床面3から所望の高さ位置に固定されるようになっていた。
【0017】
支持脚4のパネル調整台14は、その支持面14a上にフロアパネル2の底面8dの四隅部が載置されて、この底面8dの四隅部を介してフロアパネル2にその上方から加えられた荷重を支持するようになっていた。
【0018】
そして、フロアパネル2は、支持脚4のパネル調整台14上端部に凹んで形成された先端凹部14bに、その段差部6aが弾性材などを介して載置されるようになっていた。
【0019】
そして、固定皿ボルト17のオネジ部17bを、パネル調整台14軸線部上端側のネジ孔14dに締め付けて、フロアパネル2の段差部6aが皿頭部17aにより押え付けられて固定されることにより、隣り合う複数の段差部6aを1箇所に寄せ集めて突き合わせるように配置された複数のフロアパネル2が、1つの同じパネル調整台14の先端凹部14bに共に固定されるようになっていた。
【0020】
このような従来のフロアパネル2によれば、その内部空間10内に配置された補強部材12を厚くすることによりその強度を向上させることができるため、フロアパネル2が所望の強度を確保することができるようにはなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【特許文献1】特開2009−144378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかしながら、上記従来のフロアパネル2においては、その天板6や底板8の板厚にもよるが、その上方から大きな荷重が加えられた際に、その底板8の底板部8aの隅部がパネル調整台14の支持面14aの上方に向かって作用する支持反力により変形するおそれがあるという面があった。
【0023】
このようなフロアパネル2の変形を防止するために、内部空間10内に補強部材12を入れて天板6と底板8の間に挟んで設けるとしても、この補強部材12の厚さが大きくなるとその分コストが高くなると共に、重量が重くなるため、フロアパネル2の重量化や高コスト化を招くという問題があった。
【0024】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、その変形を防止することができると共に、その重量化や高コスト化を防止することができるフロアパネルを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記課題を解決するために、本発明によるフロアパネルは、
天板と底板の互いの周縁部同士が結合してそれらの内部に空間が形成されると共に、前記底板の下面の四隅部を支持脚に支持されることにより基礎床面上の所定の高さ位置に配置されるフリーアクセスフロアに用いられるフロアパネルにおいて、
前記下面の四隅部に、前記下面の他の部分より前記天板と反対側に突出する概略四辺形状の突出部が形成された
ことを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明によるフロアパネルは、
前記突出部の突出先端面は、前記底板の下面の突出部以外の部分に対して略平行になるよう形成されたことを特徴とするものである。
【0027】
また、本発明によるフロアパネルは、
前記突出部の概略四辺形状の四隅部のうちの2つの隅部が、前記底板の下面の対角線上に配置されるよう形成されたことを特徴とするものである。
【0028】
また、本発明によるフロアパネルは、
前記天板と、前記底板の下面の前記突出部以外の部分との間に補強部材を挟んで設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0029】
このような本発明のフロアパネルによれば、
天板と底板の互いの周縁部同士が結合してそれらの内部に空間が形成されると共に、前記底板の下面の四隅部を支持脚に支持されることにより基礎床面上の所定の高さ位置に配置されるフリーアクセスフロアに用いられるフロアパネルにおいて、
前記下面の四隅部に、前記下面の他の部分より前記天板と反対側に突出する概略四辺形状の突出部が形成されたことにより、
フロアパネルの変形を防止することができると共に、その重量化や高コスト化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフロアパネル20の一部破断側面図である。
【図2】図1に示すフロアパネル20の上面図である。
【図3】図1に示すフロアパネル20の下面図である。
【図4】図5に示すフロアパネル20のC−C線矢視の断面図である。
【図5】図3に示すフロアパネル20の下面の隅部及びその近傍を拡大して示す部分拡大図である。
【図6】図1に示すフロアパネル20と、このフロアパネル20を支持する支持脚4とにより構成されたフリーアクセスフロア構造21の斜視図である。
【図7】図6に示すフリーアクセスフロア構造21のD−D線矢視の断面図である。
【図8】図7に示すフリーアクセスフロア構造21のE−E線矢視の一部断面下面図である。
【図9】従来のフロアパネル2と、このフロアパネル2を支持する支持脚4とにより構成されたフリーアクセスフロア構造1の斜視図である。
【図10】図9に示すフリーアクセスフロア構造1のA−A線矢視の断面図である。
【図11】図9に示すフロアパネル2の上面図である。
【図12】図9に示すフロアパネル2の下面図である。
【図13】図9に示すフロアパネル2の一部破断側面図である。
【図14】図12に示すフロアパネル2のB−B線矢視の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に係るフロアパネルを実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
【0032】
図1から図8は、本発明の一実施の形態に係るフロアパネル20について説明するために参照する図である。これらの図に示すフロアパネル20は、前記従来のフロアパネル2と同様の部分には同じ符号を付して説明し、従来と同様の構成についての重複する説明は、その一部を除き省略するものとする。
【0033】
本実施の形態は、図1に示すフロアパネル20の右端部に示すように、天板22と底板24との互いの周縁部同士が溶接やカシメ等によって接合(結合)されることにより、天板22と底板24は一体的に形成されている。これらの天板22と底板24には、共に鋼板材が用いられている。
【0034】
図2に示すように、フロアパネル20の天板22は、その平面形状が略正方形に形成され、所定の厚さを有している。そして、天板22の四隅部には、その平面形状が円形状を4分割したような円弧状のテーパ部22bと、円弧状の段差部22aが形成されるようになっている。
【0035】
この天板22のテーパ部22bは、図2に示す天板22の隅部を、図4に示すように、図中左下方に向かって折り曲げることにより傾斜するように形成されている。
【0036】
また、天板22の段差部22aは、上記テーパ部22bの先端部に折り曲げて形成されると共に、上面22cを有する天板22と連続して形成され、この上面22cと平行になる上面を有するように形成されている。
【0037】
このようなテーパ部22bと段差部22aは、金型を用いたプレス加工により同時に成形することができる。
【0038】
図1、図4に示すように、フロアパネル20の底板24は、その底板部24aの周縁部を図中上方に向かって略垂直に折り曲げることにより側板部24bが形成されており、この側板部24bの上端部を図中水平方向外側に向かって略垂直に折り曲げることにより、フランジ部24c(周縁部)が形成されている。
【0039】
したがって、フロアパネル20の底板24は、その上方のフランジ部24cの内側に開口した内部空間を有する箱状に形成されている。底板24のフランジ部24cは、図4に示すように、天板22の下面22dの周縁部22eに当接し、これらの当接部分は溶接やカシメ等により互いに接合されるようになっている。
【0040】
図4に示すフロアパネル20の隅部以外の4つの辺部においても同様に、それらのフランジ部24cと天板22の下面22dの周縁部22eとの当接部分が溶接やカシメ等により互いに接合されるようになっている。
【0041】
このため、図1、図4に示すように、フロアパネル20は、天板22と、底板24の底板部24aと側板部24bにより内部に構成された、内部空間26を有する中空状に形成されるようになっている。
【0042】
図3に示すように、フロアパネル20は、その底板24の下面24dの四隅部に、この四隅部以外の部分の下面24dよりも図中紙面手前側(図1中下方)に突出する、概略四辺形状に形成された張出し部24e(突出部)が形成されている。この張出し部24eは、プレス加工による底板24の成形時に同時に形成されるようになっている。
【0043】
すなわち、底板24の張出し部24eは、図5に示すように、その平面形状が4つの隅部24f,24g,24h,24iを有する概略四辺形状に形成されている。そして、図4に示すように、底板24の張出し部24eには、底板24の下面24dの張出し部24e以外の部分に平行な張出し面24o(突出先端面)が形成されるようになっている。
【0044】
また、図5に示す張出し部24eの隅部24fと,この隅部24fに隣接する2つの隣接辺部24m,24nは、図4に示すように、底板24の側板部24bを図中下側に延長するように側板部24bの平面が高さ方向に連続して形成されている。
【0045】
そして、図5に示すように、底板24の隅部24f及び隣接辺部24m,24nは、それ以外の側板部24bの外側面24j,24kよりも、底板24の平面方向内側に少し引っ込んだ状態に形成されるようになっている。
【0046】
このため、底板24の張出し部24eの隅部24fと2つの隣接辺部24m,24nは、図7に示すように、パネル調整台14上端側の外周部14cから離れる方向に少し引っ込んでいて、その外周部14cと干渉しないような外形に形成されている。
【0047】
また、図3に示すように、底板24の張出し部24eの2つの隅部24g,24hは、側板部24bの外側面24j,24kそれぞれに連続するように形成されており、張出し部24eの隅部24iは、底板24の平面方向中央側に配置され、底板24の互いに対向する隅部(隅部24fに相当する)同士を結ぶ対角線上に配置されるようになっている。
【0048】
フロアパネル20の内部空間26には、図1,4に示すように、平板状の補強部材28が配置されている。この補強部材28には、木材を小さな木片に砕いて乾燥させ、接着材を加えて高温高圧の下で成形したパーティクルボードが用いられている。
【0049】
そして、補強部材28の厚さ方向(図1,4中上下方向)の両端面は、天板22の下面22dと、底板24の張出し部24e以外の部分の上面それぞれとの間に、接着剤を介して接着により固定されている。
【0050】
また、補強部材28は、加工を容易にするためにその平面方向の寸法精度は低くすることができるので、フロアパネル20は、図4に示すように、補強部材28の側面と底板24の側板部24bとの間に隙間Sが形成されるようになっている。
【0051】
図2,3に示すように、互いに接合された天板22と底板24の周縁部の外形には、凹部25が形成されているので、図8に示すように、互いに隣り合うフロアパネル20同士の側部同士が対向したときには、それらの凹部25が同じ位置で対向して開口部27を形成するようになっている。このため、この開口部27に配線などを通線させることができるようになっている。
【0052】
フロアパネル20は、図6に示すように、支持脚4と共に、フリーアクセスフロア構造21を構成するようになっている。
【0053】
図7に示すように、支持脚4のパネル調整台14は、その支持面14a上にフロアパネル20の張出し部24eの張出し面24oが載置されて、この張出し部24eを介してフロアパネル20の上方から加えられた荷重を支持するようになっている。
【0054】
そして、固定皿ボルト17のオネジ部17bを、パネル調整台14上端側軸線部のネジ孔14dに締め付けて、フロアパネル20の段差部22aが皿頭部17aにより、パネル調整台14の先端凹部14bに押え付けられて固定されるようになっている。
【0055】
このことにより、隣り合う複数の段差部22aを1箇所に寄せ集めて突き合わせるように配置された複数のフロアパネル20が、1つの同じパネル調整台14の先端凹部14bに共に固定されるようになっている。
【0056】
このとき、フロアパネル20の底板24の張出し部24eは、図8に示すように、その隅部24fがパネル調整台14の支持面14aの半径方向内側に配置され、隅部24f以外の3つの隅部24g,24h,24iはその支持面14aの半径方向外側に配置されるようになっている。
【0057】
そして、フロアパネル20の底板24の張出し部24eは、図7に示すように、その張出し面24oが支持脚4のパネル調整台14の支持面14aと接触するようになっているため、例えば、底板24の下面24dにその断面が凹凸状のリブを設けて、そのリブをパネル調整台14の支持面14aに接触させるような場合に比べて、その接触面積が大きなものになっている。
【0058】
このため、フロアパネル20は、その上方から加えられた荷重により張出し部24eに発生する応力をその大きな接触面積により分散させることができるので、その強度を向上させてその変形を防止することができる。
【0059】
また、フロアパネル20は、図3に示すように、その底板24の底板部24aの四隅部に、4つの張出し部24eが形成されていることにより、その底板部24aの1辺の両端部の一対の張出し部24e間の辺の長さや、対角線上の互いに対向する一対の張出し部24eの、一対の隅部24i間の長さが短くなっている。
【0060】
このため、その底板部24aの剛性を向上させることができて、フロアパネル20の上方から加えられた荷重に対して撓み難くなっている。
【0061】
また、本実施の形態に係るフロアパネル20は、その内部空間26に平板状の補強部材28が配置されていることにより、フロアパネル20の強度を向上させてその変形を防止することができる。
【0062】
したがって、フロアパネル20は、その上方から荷重が加えられた際に、その底板部24aの張出し部24eがパネル調整台14の支持面14aの反力により変形することを防止することができて、その強度を向上させることができる。
【0063】
また、フロアパネル20は、その強度が必要となる底板24の張出し部24eのみに対応するその厚さを厚くすることにより、底板24の張出し部24e以外の部分に対応するその厚さを薄くすることができる。したがって、フロアパネル20の内部の補強部材28も薄くすることができるため、フロアパネル20の重量化や高コスト化を防止することができる。
【0064】
以上説明したように、このような本実施の形態に係るフロアパネル20によれば、その強度を向上させてその変形を防止することができると共に、その重量化や高コスト化を防止することができる。
【0065】
なお、前記実施の形態に係るフロアパネル20は、その内部空間26にパーティクルボードを用いた平板状の補強部材28が配置されていたが、その内部空間26にはパーティクルボード以外の他の補強部材が配置されるようになっていてもよい。
【0066】
また、前記実施の形態に係るフロアパネル20は、その側面部に凹部25形成して、この凹部25が対向してできた開口部27に配線などを通線させるようになっていたが、配線などを通線させないときは、その開口部27を塞ぐ着脱可能な蓋部が設けられるようになっていてもよい。
【0067】
また、図6,8においては、説明の便宜上、1つの支持脚4が3枚のフロアパネル20それぞれの隅部を支持する場合について示してあるが、1つの支持脚4は4枚のフロアパネル20の隅部を支持することができることはいうまでもなく、それが本来の支持脚4の使い方である。
【符号の説明】
【0068】
1 フリーアクセスフロア構造
2 フロアパネル
3 基礎床面
4 支持脚
6 天板
6a 段差部
6b テーパ部
6c 上面
6d 下面
6e 周縁部
8 底板
8a 底板部
8b 側板部
8c フランジ部
8d 底面
10 内部空間
12 補強部材
14 パネル調整台
14a 支持面
14b 先端凹部
14c 外周部
14d,14e,14f ネジ孔
15 固定ネジ部材
16 脚部
16a オネジ部
17 固定皿ボルト
17a 皿頭部
17b オネジ部
20 フロアパネル
21 フリーアクセスフロア構造
22 天板
22a 段差部
22b テーパ部
22c 上面
22d 下面
22e 周縁部
24 底板
24a 底板部
24b 側板部
24c フランジ部
24d 下面
24e 張出し部
24f,24g,24h,24i 隅部
24j,24k 外側面
24m,24n 隣接辺部
24o 張出し面
25 凹部
26 内部空間
27 開口部
28 補強部材
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と底板の互いの周縁部同士が結合してそれらの内部に空間が形成されると共に、前記底板の下面の四隅部を支持脚に支持されることにより基礎床面上の所定の高さ位置に配置されるフリーアクセスフロアに用いられるフロアパネルにおいて、
前記下面の四隅部に、前記下面の他の部分より前記天板と反対側に突出する概略四辺形状の突出部が形成された
ことを特徴とするフロアパネル。
【請求項2】
前記突出部の突出先端面は、前記底板の下面の突出部以外の部分に対して略平行になるよう形成されたことを特徴とする請求項1に記載のフロアパネル。
【請求項3】
前記突出部の概略四辺形状の四隅部のうちの2つの隅部が、前記底板の下面の対角線上に配置されるよう形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフロアパネル。
【請求項4】
前記天板と、前記底板の下面の前記突出部以外の部分との間に補強部材を挟んで設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフロアパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−72208(P2013−72208A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211607(P2011−211607)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000233239)日立機材株式会社 (225)
【Fターム(参考)】