説明

フローティングコネクタアッセンブリ

【目的】 本発明の目的は、組み立て作業の容易化及び部品点数の低減を図ることができるフローティングコネクタアッセンブリを提供する。
【構成】 アッセンブリは、収容孔を有する受台100と、受台100の収容孔に間隙を有して挿入され且つX方向に配列されたコネクタ200と、第1リブ214とを備えている。コネクタ200はX方向の第1、第2面213a、213bを有している。第1リブ214はコネクタ200の第1、第2面213a、213bに連設されている。収容孔は係合孔を有し、係合孔はX方向の第1、第2内壁面131、132を有している。コネクタ200のうち隣り合うコネクタ200の隣り合う第1リブ214が互いに当接すると共に、コネクタ200のうちの両端に位置するコネクタ200の外側の第1リブ214が第1、第2内壁面131、132に当接することにより、コネクタ200が浮動状態で支持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフローティングコネクタアッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のフローティングコネクタアッセンブリとしては、収容孔を有する受台と、この受台の収容孔に間隙を有して挿入されたコネクタと、弾性部材とを備えたものがある。弾性部材は、板バネやゴム等であって、コネクタと受台の収容孔の内壁面との間に介在することにより、当該コネクタを浮動可能な状態で支持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−3745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記フローティングコネクタアッセンブリは、コネクタと受台の収容孔の内壁面との間に弾性部材が介在する構成であることから、部品点数が増加する。また、弾性部材をコネクタと受台の収容孔の内壁面との間に介在させる作業が非常に手間である。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、組み立て作業の容易化及び部品点数の低減を図ることができるフローティングコネクタアッセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1フローティングコネクタアッセンブリは、収容孔を有する受台と、前記受台の収容孔に間隙を有して挿入され且つ第1方向に配列された複数のコネクタと、複数の第1リブとを備えている。前記コネクタは、前記第1方向の第1面と、前記第1方向の前記第1面の反対側の第2面とを有している。前記第1リブは、前記コネクタの前記第1、第2面に連設されている。前記収容孔は、前記第1方向の第1、第2内壁面を有している。前記コネクタのうち隣り合う前記コネクタの隣り合う前記第1リブが互いに当接すると共に、前記コネクタのうちの両端に位置する前記コネクタの外側の前記第1リブが前記第1、第2内壁面に当接することにより、前記コネクタが浮動状態で支持されている。
【0007】
このような発明の態様による場合、複数のコネクタのうちの隣り合うコネクタの隣り合う第1リブが互いに当接すると共に、複数のコネクタのうちの両端に位置するコネクタの外側の第1リブが受台の収容孔の第1、第2内壁面に当接することにより、複数のコネクタが浮動状態で支持されている。よって、斜めに向いた状態の相手方コネクタを少なくとも一つ含む複数の相手方コネクタを、複数のコネクタにスムーズに接続させることができる。また、前記複数の相手方コネクタを、前記複数のコネクタに接続させる際に、当該コネクタのこじりが抑制される。しかも、両端に位置するコネクタの外側の第1リブを受台の収容孔の第1、第2内壁面に当接させると共に、隣り合うコネクタの隣り合う第1リブを互いに当接させるだけで、複数のコネクタが浮動状態で支持されるようになっている。よって、上記アッセンブリの組み立て作業が容易になる。第1リブがコネクタの第1、第2面に連設されているので、部品点数の低減を図ることができる。
【0008】
前記第1フローティングコネクタアッセンブリは、複数の第2リブを更に備えた構成とすることが可能である。前記受台の収容孔は、前記第1方向に交差する第2方向の第3、第4内壁面を更に有する構成とすることが可能である。前記コネクタは、前記第3、第4内壁面に対向する第3、第4面を更に有する構成とすることが可能である。前記第2リブは、前記第3、第4面に連設され、前記第3、第4内壁面に当接する又は前記第3、第4内壁面に連設され、前記第3、第4面に当接する構成とすることが可能である。
【0009】
このような発明の態様による場合、第1リブに加えて、第3、第4面に連設された第2リブが第3、第4内壁面に当接する又は第3、第4内壁面に連設された第2リブが第3、第4面に当接することにより、コネクタが浮動状態で支持されるので、コネクタの浮動状態が安定する。
【0010】
前記受台の前記収容孔は、前記コネクタが間隙を有して挿入される複数の第1本体孔と、前記第1本体孔に連通した係合孔とを有する構成とすることが可能である。前記係合孔が前記第1、第2内壁面を有する構成とすることが可能である。前記コネクタは、前記係合孔に間隙を有して収容され且つ前記第1本体孔の縁部に対向するフランジを有する構成とすることが可能である。前記フランジは、前記第1、第2面を有している。
【0011】
このような発明の態様による場合、フランジの第1、第2面に第1リブが連接されているので、コネクタの揺動角度を大きくすることが可能になる。よって、傾斜角度の大きい相手方コネクタをコネクタに接続させることが可能になる。また、コネクタのフランジが、受台の収容孔の係合孔に間隙を有して収容され且つ前記第1本体孔の縁部に対向することにより、コネクタの収容孔からの抜けが防止される。
【0012】
前記係合孔は、前記第3、第4内壁面を更に有する構成とすることが可能である。前記フランジは、前記第3、第4面を更に有する構成とすることが可能である。
【0013】
このような発明の態様による場合、フランジの第1、第2面に第1リブが連接され、第3、第4面に第2リブが連接されているので、コネクタの揺動角度を大きくすることが可能になる。よって、傾斜角度の大きい相手方コネクタをコネクタに接続させることが可能になる。
【0014】
本発明の第2フローティングコネクタアッセンブリは、収容孔を有する受台と、前記受台の収容孔に間隙を有して挿入されたコネクタと、一対の第1リブとを備えている。前記受台の収容孔は、第1方向の第1内壁面と、前記第1方向の前記第1内壁面の反対側の第2内壁面とを有している。前記コネクタは、前記第1、第2内壁面に対向する第1、第2面を有している。前記第1リブが、前記第1、第2面に連設され、前記第1、第2内壁面に当接して前記コネクタを浮動状態で支持している又は前記第1、第2内壁面に連設され、前記第1、第2面に当接して前記コネクタを浮動状態で支持している。
【0015】
このような発明の態様による場合、第1、第2面又は第1、第2内壁面に設けられた第1リブが、第1、第2内壁面又は第1、第2面に当接することにより、コネクタが浮動状態で支持されている。よって、当該コネクタに、斜めに向いた状態の相手方コネクタをスムーズに接続させることができる。また、前記相手方コネクタを、前記コネクタに接続させる際に、当該コネクタのこじりが抑制される。しかも、第1、第2面又は第1、第2内壁面に設けられた第1リブを、第1、第2内壁面又は第1、第2面に当接させるだけで、コネクタが浮動状態で支持されるようになっている。よって、上記アッセンブリの組み立て作業が容易になる。また、第1リブがコネクタの第1、第2面又は受台の収容孔の第1、第2内壁面に連設されているので、部品点数の低減を図ることができる。
【0016】
前記第2フローティングコネクタアッセンブリは、一対の第2リブを更に備えた構成とすることが可能である。前記受台の収容孔は、前記第1方向に交差する第2方向の第3、第4内壁面を更に有する構成とすることが可能である。前記コネクタは、前記第3、第4内壁面に対向する第3、第4面を更に有する構成とすることが可能である。前記第2リブが、前記第3、第4面に連設され、前記第3、第4内壁面に当接する又は前記第3、第4内壁面に連設され、前記第3、第4面に当接する構成とすることが可能である。
【0017】
このような発明の態様による場合、第1リブに加えて、第3、第4面又は第3、第4内壁面に連設された第2リブが、第3、第4内壁面又は第3、第4面に当接することにより、コネクタが浮動状態で支持されるので、コネクタの浮動状態が安定する。
【0018】
前記受台の前記収容孔は、第1本体孔と、前記第1本体孔に連通する係合孔又は係合凹部とを有する構成とすることが可能である。前記係合孔は少なくとも前記第1方向の寸法が当該第1本体孔の前記第1方向の寸法よりも大きい。前記係合凹部は、前記第1本体孔の内壁面に設けられている。前記係合孔又は係合凹部は、前記第1、第2内壁面を有する構成とすることが可能である。前記コネクタは、前記係合孔又は係合凹部に間隙を有して収容されたフランジを更に有する構成とすることが可能である。前記フランジは、前記第1、第2面を有する構成とすることが可能である。
【0019】
このような発明の態様による場合、フランジの第1、第2面に第1リブが連接されているので、コネクタの揺動角度を大きくすることが可能になる。よって、傾斜角度の大きい相手方コネクタをコネクタに接続させることが可能になる。また、コネクタのフランジが、受台の収容孔の係合凹部又は係合孔に間隙を有して収容されることにより、コネクタの収容孔からの抜けが防止される。
【0020】
前記係合凹部又は係合孔は、前記第3、第4内壁面を更に有する構成とすることが可能である。前記フランジは、前記第3、第4面を更に有する構成とすることが可能である。
【0021】
このような発明の態様による場合、フランジの第1、第2面に第1リブが連接され、第3、第4面に第2リブが連接されているので、コネクタの揺動角度を大きくすることが可能になる。よって、傾斜角度の大きい相手方コネクタをコネクタに接続させることが可能になる。
【0022】
前記受台は、第1凹部を有する第1フレームと、第2凹部を有する第2フレームとを有する構成とすることが可能である。前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記収容孔を構成するようになっている。
【0023】
このような発明の態様による場合、第1フレームの第1凹部又は第2フレームの第2凹部にコネクタが挿入された状態で、前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、第1、第2凹部が組み合わされ、収容孔を構成する。よって、コネクタを受台の収容孔に容易に挿入できる。
【0024】
前記第1フレームは、前記第1凹部に連通する孔を更に有する構成とすることが可能である。この場合、前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部及び孔が組み合わされ、前記収容孔を構成する。
【0025】
このような発明の態様による場合、第1フレームの孔及び第1凹部にコネクタが挿入された状態で、前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、孔及び第1、第2凹部が組み合わされ、収容孔を構成する。よって、コネクタを受台の収容孔に容易に挿入できる。
【0026】
前記受台は、第1フレームと、第2フレームとを有する構成とすることが可能である。前記第1フレームは、前記複数の第1本体孔と、前記第1本体孔に連通する第1凹部とを有する構成とすることが可能である。前記第2フレームは、第2凹部を有する構成とすることが可能である。前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成する。
【0027】
前記受台の前記収容孔は、前記係合孔に連通する複数の第2本体孔を更に有する構成とすることが可能である。前記第1フレームは、前記第1凹部に連通する複数の第3凹部を更に有する構成とすることが可能である。前記第2フレームは、前記第2凹部に連通する複数の第4凹部を更に有する構成とすることが可能である。前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成し、前記第3、第4凹部が組み合わされ、前記第2本体孔を構成する。
【0028】
前記第1フレームは、前記第1本体孔と、前記第1本体孔に連通する第1凹部とを有する構成とすることが可能である。前記第2フレームは、第2凹部を有する構成とすることが可能である。この場合、前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成する。
【0029】
前記受台の前記収容孔は、前記係合孔に連通する第2本体孔を更に有する構成とすることが可能である。この場合、前記第1フレームは、前記第1凹部に連通する第3凹部を更に有する構成とすることが可能である。前記第2フレームは、前記第2凹部に連通する第4凹部を更に有する構成とすることが可能である。前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成し、前記第3、第4凹部が組み合わされ、前記第2本体孔を構成する。
【0030】
前記当接は、点接触又は線接触とすることが可能である。
【0031】
上記第1、第2フローティングコネクタアッセンブリは、接続装置に接続可能な構成とすることが可能である。前記アッセンブリは、前記接続装置に係合可能な係合部を更に備えた構成とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1A】図1Aは、本発明の実施例1に係るフローティングコネクタアッセンブリの正面、平面及び右側面を表した概略的斜視図である。
【図1B】図1Bは、前記アッセンブリの背面、底面及び左側面を表した概略的斜視図である。
【図2A】図2Aは、前記アッセンブリ受台の背面、平面及び右側面を表した概略的分解斜視図である。
【図2B】図2Bは、前記アッセンブリ受台の正面、底面及び左側面を表した概略的分解斜視図である。
【図3】図3は、前記アッセンブリのコネクタ及びケーブルの正面、底面及び右側面を表した概略的斜視図である。
【図4】図4は、前記アッセンブリの係合部の正面、平面及び右側面を表した概略的斜視図である。
【図5A】図5Aは、前記アッセンブリの図1A中の5A−5A概略的縦断面図である。
【図5B】図5Bは、前記アッセンブリの図1A中の5B−5B概略的横断面図である。
【図6A】図6Aは、前記アッセンブリのコネクタがZ方向に揺動した状態を示す拡大断面図である。
【図6B】図6Bは、前記アッセンブリのコネクタがX方向に揺動した状態を示す拡大部分断面図である。
【図7A】図7Aは、本発明の実施例2に係るフローティングコネクタアッセンブリの概略的縦断面図である。
【図7B】図7Bは、前記アッセンブリの概略的横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施例1及び実施例2について説明する。
【実施例1】
【0034】
まず、本発明の実施例1に係るフローティングコネクタアッセンブリについて図1A〜図6Bを参照しつつ説明する。図1A及び図1Bに示すフローティングコネクタアッセンブリは、受台100と、複数のコネクタ200と、複数のケーブル300と、一対の係合部400とを備えている。前記アッセンブリは、コネクタ200が図示しない接続装置の複数の相手方コネクタに一度に接続可能である。以下、前記アッセンブリの各構成要件について詳しく説明する。なお、図1A及び図1Bおいて、前記アッセンブリの長さ方向及びコネクタ200の配列方向をX方向(第1方向)、前記アッセンブリの前後方向をY方向、前記アッセンブリの高さ方向をZ方向(第2方向)として示している。X方向はY方向に直角に交差し、Z方向は、X、Y方向に直角に交差している。
【0035】
受台100は、図2A及び図2Bに示すように、第1、第2フレーム110、120を有している。第1フレーム110は絶縁樹脂製の矩形状のブロックである。この第1フレーム110は、複数の第1本体孔111と、第1凹部112と、複数の第3凹部113と、嵌合凹部114と、一対の支持孔115とを有している。嵌合凹部114は、第1フレーム110の後端部の上側部分(Y方向の他端部のZ方向の一方側部分)に設けられた矩形状の凹部である。第1凹部112は、嵌合凹部114の底面の前側部分(Y方向の一端部)に設けられた略U字状の凹部である。複数の第3凹部113は、略U字状の凹部であって、嵌合凹部114の底面の第1凹部112の後側部分にX方向に間隔をあけて設けられている。第3凹部113は第1凹部112及び嵌合凹部114に連通している。複数の第1本体孔111は、第1フレーム110の前端部に第3凹部113と同間隔で設けられた矩形状の孔である。この第1本体孔111は、第1フレーム110の前面(Y方向の一端面)から嵌合凹部114及び第1凹部112のY方向の壁面にかけて貫通し、第1凹部112に連通している。支持孔115は、受台100の嵌合凹部114のX方向の両側部分に設けられている。支持孔115は、第1フレーム110の前面から後面(Y方向の他端面)にかけて貫通している。この支持孔115は、径が係合部400の後述する第1ネック420の外径よりも大きく且つ係合部400の後述するネジ部410及び第2ネック430の外径よりも小さい小径孔115aを有している。
【0036】
第2フレーム120は、第1フレーム110の嵌合凹部114に嵌合し、ネジ止めされる絶縁樹脂製の矩形状のブロックである。第2フレーム120は、第2凹部121と、複数の第4凹部122とを有している。第2凹部121は、第2フレーム120の下端部(Z方向の他端部)の前側部分に設けられた略U字状の凹部である。複数の第4凹部122は、第2フレーム120の下端部の第2凹部121の後側部分に第1フレーム110の第3凹部113と同間隔で設けられている。第2凹部121は、Z方向において第1凹部112と対称形状をなし、第4凹部122は、Z方向において対応する第3凹部113と対称形状をなしている。
【0037】
第2フレーム120が第1フレーム110の嵌合凹部114に嵌合した状態(第1、第2フレーム110、120が組み合わされた状態)で、第1、第2凹部112、121が組み合わされ、対応する第3、第4凹部113、122が各々組み合わされる。組み合わされた第1、第2凹部112、121が、複数の第1本体孔111に連通する矩形状の係合孔を構成する。前記係合孔(第1、第2凹部112、121)のX方向の寸法は、X方向の両端の第1本体孔111の外側の壁面間の距離Dよりも大きい(図5B参照)。前記係合孔のZ方向の寸法(第1、第2凹部112、121のZ方向の寸法の和)は、第1本体孔111のZ方向の寸法よりも大きい。第1、第2凹部112、121のX方向の両内側面が前記係合孔のX方向の第1、第2内壁面131、132となっている。第2凹部121の天井面が前記係合孔のZ方向の第3内壁面133、第1凹部112の底面が前記係合孔のZ方向の第4内壁面134となっている。また、組み合わされた第3、第4凹部113、122が、前記係合孔に連通し且つ外形が第1本体孔111と同じ矩形状の第2本体孔を構成する。複数の第1本体孔111と、前記係合孔と、複数の第2本体孔とが受台100の収容孔を構成している。この収容孔にコネクタ200が挿入され、当該コネクタ200がX方向に間隔をあけて一列で配列されている。
【0038】
各コネクタ200は、Mini Display Portである。各コネクタ200は、図3、図5A及び図5Bに示すように、ボディ210と、複数のコンタクト220と、基板230と、支持台240と、第1ブロック250と、第2ブロック260と、シェル270とを有している。基板230はプリント基板である。基板230は、Y方向の先端部と、Y方向の後端部と、先端部と後端部との間の中間部とを有している。支持台240は、基板230の先端部に外嵌したリング状の絶縁樹脂ブロックである。この支持台240の上下面には、図示しない複数の突脈がX方向に間隔をあけて設けられている。
【0039】
第1ブロック250は横向き略U字状の絶縁樹脂ブロックである。この第1ブロック250は、Y方向の先端部と、Y方向の後端部と、先端部と後端部の間の中間部とを有している。第1ブロック250の前記先端部には、矩形状の凹部251が設けられている。この凹部251の天井面及び底面には、Y方向に延びた複数の溝251aがX方向に間隔をあけて設けられている。第1ブロック250の前記後端部には、矩形状の穴部252が設けられている。穴部252の天井面及び底面には、Y方向に延びた図示しない複数の溝が溝251aと同間隔で設けられている。第1ブロック250の中間部には、溝251aと穴部252の溝とを連通させる複数のスリットが上下2列で設けられている。この溝251a、穴部252の溝及びスリットにコンタクト220が収容されている。穴部252には、基板230の先端部及び支持台240が嵌合している。支持台240の突脈が穴部252の溝に挿入され、当該溝内のコンタクト220に当接している。
【0040】
コンタクト220はY方向に延びた金属板である。コンタクト220は、Y方向の先端部と、Y方向の後端部とを有している。コンタクト220の先端部は、略V字状に折り曲げられている。このコンタクト220の先端部の頂部が第1ブロック250の凹部251の溝251aから突出し、当該凹部251内に配置されている。コンタクト220の頂部が上記接続装置の相手方コネクタのコンタクトに接触可能となっている。コンタクト220の後端部は、第1ブロック250の穴部252の溝から後方に突出し、基板230の中間部上に接続されている。
【0041】
ケーブル300は複数の信号線を有している。各信号線は、芯線310と、この芯線310を被覆する絶縁膜320とを有している。芯線310が基板230の後端部に接続されている。コンタクト220とケーブル300の信号線の芯線310とが基板230を介して接続されている。なお、図1A、図1B、図3及び図5A〜図6Bにおいて、ケーブル300は、長さ方向の一方の端部のみが示されている。
【0042】
第2ブロック260は横向き略U字状の絶縁樹脂ブロックである。この第2ブロック260には、基板230の後端部及び信号線310のY方向の端部がオーバーモールド成型により埋め込まれている。シェル270は角筒状の金属板である。このシェル270内には、第1ブロック250、複数のコンタクト220、支持台240、基板230、第2ブロック260及び信号線310の端部が収容されている。
【0043】
ボディ210は、保持部211と、ブッシュ212と、フランジ213と、一対の第1、第2リブ214、215とを有する絶縁樹脂製の射出成形品である。保持部211は、角柱状のブロックである。この保持部211には、シェル270の後端側の略半分、基板230の中間部、複数のコンタクト220の後端部、第2ブロック260及びケーブル300の端部がオーバーモールド成型により埋め込まれ、保持されている。ブッシュ212は、保持部211の後端に連接された円筒であって、部分的に切り欠かれている。このブッシュ212内には、オーバーモールド成型によりケーブル300が通されている。保持部211は、受台100の収容孔の第1本体孔111及び第2本体孔(第3、第4凹部113、122)に間隙を有して収容されている。シェル270の先端側の略半分、第1ブロック250、支持台240、基板230の先端部及びコンタクト220の先端部コンタクト220の中間部が第1本体孔111から突出している。この突出した部分が、相手方コネクタに接続可能なコネクタ200の接続部をなしている。
【0044】
フランジ213は保持部211の外周面上に一体的に設けられた略角形のリング状の凸部である。フランジ213の外形は、第1フレーム110の第1本体孔111の内形よりも大きい。このフランジ213は、受台100の収容孔の係合孔(第1、第2凹部112、121)に間隙を有して収容されている。フランジ213は、X方向の第1面213aと、X方向の第1面213aの反対側の第2面213bと、Z方向の第3面213cと、Z方向の第3面213cの反対側の第4面213dとを有している。第1リブ214は、ボディ210のオーバーモールド成型時に、フランジ213の第1、第2面213a、213b上に一体的に連接された突脈である。第2リブ215は、ボディ210のオーバーモールド成型時に、フランジ213の第3、第4面213c、213d上に一体的に連接された突脈である。第1、第2リブ214、215は、その幅寸法が先端側に向けて漸次低減している。
【0045】
図5Bに示すように、複数のコネクタ200のうち、X方向の一方側の端に位置するコネクタ200の第1面213aが受台100の上記係合孔の第1内壁面131に対向し、当該コネクタ200の第1面213a上の第1リブ214(外側の第1リブ)が第1内壁面131に線接触(当接)している。複数のコネクタ200のうち、X方向の他方側の端に位置するコネクタ200の第2面213bが受台100の上記係合孔の第2内壁面132に対向し、当該コネクタ200の第2面213b上の第1リブ214(外側の第1リブ)が第2内壁面132に線接触(当接)している。複数のコネクタ200のうち、隣り合うコネクタ200の第1面213aとコネクタ200の第2面213bとが対向し、隣り合う第1リブ214同士が線接触している。また、図5Aに示すように、全コネクタ200の第3、第4面213c、213dが受台100の上記係合孔の第3、第4内壁面133、134に対向し、当該コネクタ200の第3、第4面213c、213d上の第2リブ215が第3、第4内壁面133、134に線接触している。すなわち、X方向の両端に位置するコネクタ200の外側の第1リブ214が受台100の係合孔の第1、第2内壁面131、132に線接触し、隣り合うコネクタ200の隣り合う第1リブ214同士が線接触し、且つ、全コネクタ200の第2リブ215が第3、第4内壁面133、134に線接触することにより、全コネクタ200が受台100に浮動状態で支持され、コネクタ200が各々X方向及びZ方向に揺動可能となっている。
【0046】
各係合部400は、図4に示すように、多段状の円柱である。この係合部400は、ネジ部410と、第1ネック420と、第2ネック430と、ハンドル440とを有している。ネジ部410は円柱状であり且つその外周面に図示しないネジ溝が形成されている。第1ネック420は、ネジ部410に連接された円柱である。第1ネック420の外径はネジ部410の外径よりも小さい。第2ネック430は第1ネック420に連接された円柱である。第2ネック430の外径は、ネジ部410及び第1ネック420の外径よりも大きい。ハンドル440は、第2ネック430に連接された円柱である。ハンドル440の外径は、第2ネック430の外径よりも大きい。ネジ部410、第1ネック420及び第2ネック430が受台100の支持孔115にY方向に移動自在且つ回転自在に挿入されている。第1ネック420は、支持孔115の小径孔115aに通されており、ネジ部410及び第2ネック430が小径孔115aの周縁部に当接可能となっている。これにより、係合部400の支持孔115からの抜けが防止されている。ネジ部410、第1ネック420及び第2ネック430が受台100の支持孔115内を前方(Y方向の一端側)に移動することにより、ネジ部410が支持孔115から突出する。この状態で、ハンドル440が回転操作されることにより、ネジ部410が上記接続装置のネジ孔に螺着可能となる。
【0047】
以下、上述したアッセンブリの組み立て手順について詳しく説明する。まず、絶縁樹脂が射出成形されることにより作成された受台100の第1フレーム110を用意する。その後、ケーブル300が接続されたコネクタ200を用意する。その後、コネクタ200の接続部を第1フレーム110の対応する第1本体孔111に後端側から挿入し、当該第1本体孔111から先端側に突出させる。すると、コネクタ200の保持部211の先端部が、第1フレーム110の対応する第1本体孔111に挿入され、コネクタ200のフランジ213が第1フレーム110の第1凹部112に挿入されて第1フレーム110の対応する第1本体孔111の縁部に対向し、コネクタ200の保持部211の後端部が第1フレーム110の対応する第3凹部113に挿入される。このとき、コネクタ200のうちのX方向の一方側の端に位置するコネクタ200の第1面213a上の第1リブ214が第1凹部112の第1内壁面131に線接触し、コネクタ200のうちのX方向の他方側の端に位置するコネクタ200の第2面213b上の第1リブ214が第1凹部112の第2内壁面132に線接触する。隣り合うコネクタ200の第1面213a上の第1リブ214とコネクタ200の第2面213b上の第1リブ214とが互いに線接触する。これと共に、全コネクタ200のフランジ213の第4面213dが第1フレーム110の第1凹部112の第4内壁面134に対向し、第4面213d上の第2リブ215が第4内壁面134に線接触する。
【0048】
その一方で、一対の係合部400を用意する。その後、係合部400のネジ部410及び第1、第2ネック420、430を第1フレーム110の支持孔115に押し込む。なお、後述するように第1、第2フレーム110、120が組み合わされた後に、係合部400を第1フレーム110の支持孔115に挿入することも可能である。
【0049】
その後、絶縁樹脂が射出成形されることにより作成された第2フレーム120を用意する。その後、第2フレーム120を第1フレーム110の嵌合凹部114に嵌合させる(すなわち、第1、第2フレーム110、120を組み合わせる。)。すると、複数のコネクタ200のうちのX方向の一方側の端に位置するコネクタ200の第1面213a上の第1リブ214が第2フレーム120の第2凹部121の第1内壁面131に線接触し、複数のコネクタ200のうちのX方向の他方側の端に位置するコネクタ200の第2面213b上の第1リブ214が第2フレーム120の第2凹部121の第2内壁面132に線接触する。これと共に、全コネクタ200のフランジ213の第3面213cが第2フレーム120の第2凹部121の第3内壁面133に対向し、第3面213c上の第2リブ215が第3内壁面133に線接触する。これにより、コネクタ200が受台100に浮動状態で支持される。その後、第2フレーム120を第1フレーム110にネジ止めする。
【0050】
以下、上記アッセンブリの複数のコネクタ200が上記接続装置の複数の相手方コネクタに一度に接続する手順について説明する。複数の相手方コネクタのうち1又は複数の相手方コネクタがZ方向に傾いた状態で前記接続装置の基板に実装されている場合、コネクタ200の上記接続部を接続装置の対応する相手方コネクタに接続する。このとき、Z方向に傾いた相手方コネクタ以外に対応するコネクタ200は、揺動することなく、当該相手方コネクタに接続される。一方、Z方向に傾いた相手方コネクタに対応するコネクタ200は、図6Aに示すように、第2リブ215を支点として当該相手方コネクタの傾きに応じてZ方向に揺動し、接続される。
【0051】
複数の相手方コネクタのうち1又は複数の相手方コネクタがX方向に傾いた状態で基板に実装されている場合、コネクタ200の上記接続部を接続装置の対応する相手方コネクタに接続する。このとき、X方向に傾いた相手方コネクタ以外に対応するコネクタ200は、揺動することなく、当該相手方コネクタに接続される。一方、X方向に傾いた相手方コネクタに対応するコネクタ200は、図6Bに示すように、第1リブ214を支点として当該相手方コネクタの傾きに応じてX方向に揺動し、接続される。
【0052】
複数の相手方コネクタのうち1又は複数の相手方コネクタがX方向及びZ方向に傾いた状態で基板に実装されている場合、コネクタ200の上記接続部を接続装置の対応する相手方コネクタに接続する。このとき、X方向及びZ方向に傾いた相手方コネクタ以外に対応するコネクタ200は、揺動することなく、当該相手方コネクタに接続される。一方、X方向及びZ方向に傾いた相手方コネクタに対応するコネクタ200は、第1、第2リブ214、215を支点として当該相手方コネクタの傾きに応じてX方向及びZ方向に揺動し、接続される。
【0053】
その後、係合部400のハンドル440が回転操作されることにより、受台100の支持孔115から突出したネジ部410が上記接続装置のネジ孔に螺着される。
【0054】
このようなフローティングコネクタアッセンブリによる場合、X方向の両端に位置するコネクタ200の外側の第1リブ214が受台100の係合孔の第1、第2内壁面131、132に線接触し、隣り合うコネクタ200の隣り合う第1リブ214同士が線接触し、且つ、全コネクタ200の第2リブ215が第3、第4内壁面133、134に線接触することにより、全コネクタ200が受台100に浮動状態で支持されている。よって、斜めに向いた状態の相手方コネクタを少なくとも一つ含む複数の相手方コネクタを、複数のコネクタ200にスムーズに接続させることができる。また、複数の相手方コネクタを、複数のコネクタ200に接続させる際に、コネクタ200のこじりが抑制される。また、第1リブ214がコネクタ200のフランジ213の第1、第2面213a、213bに一体的に連接され、第2リブ215がフランジ213の第3、第4面213c、213dに一体的に連接されているので、コネクタ200のX方向及びZ方向の揺動角度を大きくすることが可能になる。よって、コネクタ200を傾斜角度の大きい相手方コネクタに接続させることが可能になる。
【0055】
また、コネクタ200のフランジ213を受台100の係合孔に収容させるだけで、X方向の両端に位置するコネクタ200の外側の第1リブ214が受台100の係合孔の第1、第2内壁面131、132に線接触し、隣り合うコネクタ200の隣り合う第1リブ214同士が線接触し、且つ、全コネクタ200の第2リブ215を第3、第4内壁面133、134に線接触し、全コネクタ200が浮動状態で受台100に支持される。すなわち、コネクタ200を受台100に浮動状態で支持させる工程を容易に行うことができるので、上記アッセンブリの組み立て作業が容易になる。
【0056】
しかも、第1リブ214がコネクタ200のボディ210のフランジ213の第1、第2面213a、213bに一体的に設けられた絶縁樹脂製の突脈である。第2リブ215もコネクタ200のボディ210のフランジ213の第3、第4面213c、213dに一体的に設けられた絶縁樹脂製の突脈である。よって、上記アッセンブリの部品点数の低減を図ることができ、低コスト化をはかることができる。また、フランジ213が受台100の係合孔に収容され、第1本体孔111の縁部及び第2本体部の縁部に対向しているので、上記アッセンブリの部品点数を増加させることなく、コネクタ200の抜け止めを実現させることができる。
【実施例2】
【0057】
次に、本発明の実施例2に係るフローティングコネクタアッセンブリについて図7A及び図7Bを参照しつつ説明する。図7A及び図7Bに示すフローティングコネクタアッセンブリは、コネクタ200が一つである点及び受台100’の構成の点で、実施例1のアッセンブリを相違している。よって、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する説明については省略する。なお、受台の符号については、’を付して実施例1の受台と区別する。本実施例2のコネクタは、実施例1のコネクタと同じ構成であるため、実施例1のコネクタと同じ符号を使用する。
【0058】
受台100’は、図7A及び図7Bに示すように、コネクタ200が間隙を有して挿入される収容孔の構成が、実施例1の受台100と相違している。前記収容孔は、一つの第1本体孔111’と、一つの係合孔(第1凹部112’及び第2凹部121’)と、一つの第2本体孔(第3凹部113’及び第4凹部122’)とにより構成されている。
【0059】
第1フレーム110’は、第1本体孔111’と、第1凹部112’と、第3凹部113’と、嵌合凹部114’と、一対の支持孔115’とを有している。第1本体孔111’、第3凹部113’及び支持孔115’は実施例1の第1本体孔111、第3凹部113及び支持孔115’と同じものである。なお、図7B中の115a’は、支持孔115’の小径孔である。第1凹部112’は、X方向の寸法が第1本体孔111’のX方向の寸法よりも大きい点で、実施例1の第1凹部112と相違している。嵌合凹部114’は、X方向の寸法が実施例1の嵌合凹部114のX方向の寸法よりも小さい点で、嵌合凹部114と相違している。
【0060】
第2フレーム120’は、第1フレーム110’の嵌合凹部114’に嵌合し、ネジ止めされる絶縁樹脂製の矩形状のブロックである。よって、第2フレーム120’のX方向の寸法は、実施例1の第2フレーム120のX方向の寸法よりも小さい。第2フレーム120’は、第2凹部121’と、第4凹部122’とを有している。第4凹部122’は実施例1の第4凹部122と同じものである。第2凹部121’は、Z方向において第1凹部112’と対称形状をなしている。
【0061】
第2フレーム120’が第1フレーム110’の嵌合凹部114’に嵌合した状態(第1、第2フレーム110’、120’が組み合わされた状態)で、第1、第2凹部112’、121’が組み合わされ、第3、第4凹部113’122’が組み合わされる。組み合わされた第1、第2凹部112’、121’が、第1本体孔111’に連通する矩形状の係合孔を構成する。前記係合孔(第1、第2凹部112’、121’)のX方向の寸法は、第1本体孔111’のX方向の寸法よりも大きい。前記係合孔のZ方向の寸法(第1、第2凹部112、121のZ方向の寸法の和)は、第1本体孔111’のZ方向の寸法よりも大きい。第1、第2凹部112’、121’のX方向の両内側面が前記係合孔のX方向の第1、第2内壁面131’、132’となっている。第2凹部121’の天井面が前記係合孔のZ方向の第3内壁面133’、第1凹部112’の底面が前記係合孔のZ方向の第4内壁面134’となっている。また、組み合わされた第3、第4凹部113’、122’が、前記係合孔に連通し且つ外形が第1本体孔111’と同じ矩形状の第2本体孔を構成する。
【0062】
コネクタ200の保持部211は、受台100’の収容孔の第1本体孔111’及び第2本体孔(第3、第4凹部113’、122’)に間隙を有して収容されている。コネクタ200のフランジ213の外形が受台100’の第1本体孔111’の内形よりも大きい。このコネクタ200のフランジ213は、受台100’の係合孔に間隙を有して収容されている。コネクタ200のフランジ213の第1、第2面213a、213bが受台100’の係合孔の第1、第2内壁面131’、132’に対向し、当該第1、第2面213a、213b上の第1リブ214が第1、第2内壁面131’、132’に線接触(当接)している。コネクタ200の第3、第4面213c、213dが受台100’の係合孔の第3、第4内壁面133’、134’に対向し、第3、第4面213c、213d上の第2リブ215が第3、第4内壁面133’、134’に線接触している。これにより、コネクタ200が受台100’に浮動状態で支持され、X方向及びZ方向に揺動可能となっている。
【0063】
以下、上述したアッセンブリの組み立て手順について詳しく説明する。まず、絶縁樹脂が射出成形されることにより作成された受台100’の第1フレーム110’を用意する。その後、ケーブル300が接続されたコネクタ200を用意する。その後、コネクタ200の接続部を第1フレーム110’の第1本体孔111’に後端側から挿入し、当該第1本体孔111’から先端側に突出させる。すると、コネクタ200の保持部211の先端部が、第1フレーム110’の第1本体孔111’に挿入され、コネクタ200のフランジ213が第1フレーム110’の第1凹部112’に挿入され、コネクタ200の保持部211の後端部が第1フレーム110’の対応する第3凹部113’に挿入される。このとき、コネクタ200の第1、第2面213a、213bが第1フレーム110’の第1凹部112’の第1、第2内壁面131’、132’に対向し、第1、第2面213a、213b上の第1リブ214が第1、第2内壁面131’、132’に線接触する。これと共に、コネクタ200のフランジ213の第4面213dが第1フレーム110’の第1凹部112’の第4内壁面134’に対向し、第4面213d上の第2リブ215が第4内壁面134’に線接触する。
【0064】
その一方で、一対の係合部400を用意する。その後、係合部400のネジ部410及び第1、第2ネック420、430を第1フレーム110’の支持孔115’に押し込む。なお、後述するように第1、第2フレーム110’、120’が組み合わされた後に、係合部400を第1フレーム110’の支持孔115’に挿入することも可能である。
【0065】
その後、絶縁樹脂が射出成形されることにより作成された第2フレーム120’を用意する。その後、第2フレーム120’を第1フレーム110’の嵌合凹部114’に嵌合させる(すなわち、第1、第2フレーム110’、120’を組み合わせる。)。すると、コネクタ200の第1、第2面213a、213bが第2フレーム120’の第2凹部121’の第1、第2内壁面131’、132’に対向し、第1、第2面213a、213b上の第1リブ214が第1、第2内壁面131’、132’に線接触する。これと共に、コネクタ200のフランジ213の第3面213cが第2フレーム120’の第2凹部121’の第3内壁面133’に対向し、第3面213c上の第2リブ215が第3内壁面133’に線接触する。これにより、コネクタ200が受台100’に浮動状態で支持される。その後、第2フレーム120’を第1フレーム110’にネジ止めする。
【0066】
以下、上記アッセンブリの複数のコネクタ200が接続装置に接続する手順について説明する。なお、前記接続装置は、一つに相手方コネクタと、この相手方コネクタが実装された基板とを有している。
【0067】
相手方コネクタがZ方向に傾いた状態で基板に実装されている場合、コネクタ200の上記接続部を接続装置の相手方コネクタに接続する。このとき、コネクタ200は、第2リブ215を支点として当該相手方コネクタの傾きに応じてZ方向に揺動し、接続される。
【0068】
相手方コネクタがX方向に傾いた状態で基板に実装されている場合、コネクタ200の上記接続部を接続装置の相手方コネクタに接続する。このとき、コネクタ200は、第1リブ214を支点として当該相手方コネクタの傾きに応じてX方向に揺動し、接続される。
【0069】
相手方コネクタがX方向及びZ方向に傾いた状態で基板に実装されている場合、コネクタ200の上記接続部を接続装置の相手方コネクタに接続する。このとき、コネクタ200は、第1、第2リブ214、215を支点として相手方コネクタの傾きに応じてX方向及びZ方向に揺動し、接続される。
【0070】
その後、係合部400のハンドル440が回転操作されることにより、受台100’の支持孔115’から突出したネジ部410が上記接続装置のネジ孔に螺着される。
【0071】
このようなフローティングコネクタアッセンブリによる場合、コネクタ200の第1、第2面213a、213b上の第1リブ214が受台100’係合孔の第1、第2内壁面131’、132’に線接触すると共に、コネクタ200のフランジ213の第3、第4面213c、213d上の第2リブ215が係合孔の第3、第4内壁面133’、134’に線接触することにより、コネクタ200が受台100’に浮動状態で支持されている。よって、斜めに向いた状態の相手方コネクタを、コネクタ200にスムーズに接続させることができる。また、相手方コネクタを、コネクタ200に接続させる際に、当該コネクタ200のこじりが抑制される。また、第1リブ214がコネクタ200のフランジ213の第1、第2面213a、213bに一体的に連接され、第2リブ215がフランジ213の第3、第4面213c、213dに一体的に連接されているので、コネクタ200のX方向及びZ方向の揺動角度を大きくすることが可能になる。よって、コネクタ200を傾斜角度の大きい相手方コネクタに接続させることが可能になる。
【0072】
また、コネクタ200のフランジ213を受台100’の係合孔に収容させるだけで、コネクタ200の一対の第1リブ214が受台100’の係合孔の第1、第2内壁面131’、132’に線接触し、一対の第2リブ215が係合孔の第3、第4内壁面133’、134’に線接触し、これによりコネクタ200が浮動状態で受台100に支持される。すなわち、コネクタ200を受台100’に浮動状態で支持させる工程を容易に行うことができるので、上記アッセンブリの組み立て作業が容易になる。
【0073】
しかも、第1リブ214がコネクタ200のボディ210のフランジ213の第1、第2面213a、213bに一体的に設けられた絶縁樹脂製の突脈である。第2リブ215もコネクタ200のボディ210のフランジ213の第3、第4面213c、213dに一体的に設けられた絶縁樹脂製の突脈である。よって、上記アッセンブリの部品点数の低減を図ることができ、低コスト化をはかることができる。また、コネクタ200のフランジ213の外形が受台100’の第1本体孔111’の内形よりも大きい。このフランジ213が受台100’の係合孔に収容され、第1本体孔111’の縁部及び第2本体部の縁部に対向しているので、上記アッセンブリの部品点数を増加させることなく、コネクタ200の抜け止めを実現させることができる。
【0074】
なお、上述したフローティングコネクタアッセンブリは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0075】
実施例1及び2では、コネクタ200は、ボディ210と、複数のコンタクト220と、基板230と、支持台240と、第1ブロック250と、第2ブロック260と、シェル270とを有しているとした。しかし、コネクタは、第1方向の第1面と、前記第1方向の前記第1面の反対側の第2面とを有する限り任意に設計変更することが可能である。例えば、フランジ213を省略し、コネクタ200のボディ210の保持部211が、第1、第2、第3、第4面213a〜213dを有する構成とすることが可能である。この場合、受台の係合孔も省略可能である。コネクタ200は、Mini Display Portに限定されず、USB、HDMI等の他のコネクタにも適応可能である。
【0076】
実施例1及び2では、コネクタ200は、ケーブル300が接続されているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、コネクタ200の基板230にFPC等の接続部が接続された態様とすることが可能である。
【0077】
実施例1及び2では、第1リブ214は、コネクタ200のフランジ213の第1、第2面213a、213bに連接されているとした。しかし、第1リブは、コネクタの第1方向の第1面及び前記第1方向の前記第1面の反対側の第2面上に連接された態様又は受台の収容孔の第1方向の第1、第2内壁面に連接された態様である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、実施例1において、受台100の係合孔の第1内壁面131上に連接された第1リブが、X方向の一方側の端に位置するコネクタ200の第1面213aに線接触し、受台100の係合孔の第2内壁面132上に連接された第1リブが、X方向の他方側の端に位置するコネクタ200の第2面213bに線接触する構成とすることが可能である。この場合、実施例1と同様に、隣り合うコネクタ200の隣り合う第1リブ214同士が線接触する。また、実施例2において、受台100’の係合孔の第1内壁面131’上に連接された第1リブが、コネクタ200の第1面213aに線接触し、受台100’の係合孔の第2内壁面132’上に連接された第1リブが、コネクタ200の第2面213bに線接触する構成とすることが可能である。
【0078】
実施例1及び2では、第2リブ215は、コネクタ200のフランジ213の第3、第4面213c、213dに連接されているとした。しかし、第2リブは省略可能である。換言すると、第1リブのみが、コネクタを浮動状態で支持し、第1方向及び/又は第2方向に揺動自在とすることが可能である。また、第2リブは、受台の収容孔の第1方向に交差する第2方向の第3、第4内壁面に連接された態様とすることが可能である。具体的には、実施例1において、受台100の係合孔の第3、第4内壁面133、134上に連接された第2リブが、コネクタ200の第3、第4面213c、213dに線接触する構成とすることが可能である。また、実施例2において、受台100’の係合孔の第3、第4内壁面133’、134’上に連接された第2リブが、コネクタ200の第3、第4面213c、213dに線接触する構成とすることが可能である。
【0079】
上述した第1リブの形状は、コネクタの第1、第2面に対して当接可能、受台の収容孔の第1、第2内壁面に対して当接可能及び/又は第1リブ同士が当接可能である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、第1リブは、コネクタの第1、第2面に対して点接触可能、受台の収容孔の第1、第2内壁面に対して点接触可能又は第1リブ同士が点接触可能な円錐状や多角錐状の突起とすることが可能である。また、上述した第2リブの形状は、コネクタの第3、第4面に対して当接可能又は受台の収容孔の第3、第4内壁面に対して当接可能である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、第2リブは、コネクタの第3、第4面に対して点接触可能又は受台の収容孔の第3、第4内壁面に対して点接触可能な円錐状や多角錐状の突起とすることが可能である。なお、第1、第2リブは異なる形状に設計変更することが可能である。コネクタの第1面上の第1リブと、コネクタの第2面上の第1リブとが異なる形状とすることが可能である。コネクタの第3面上の第2リブと、コネクタの第4面上の第2リブとが異なる形状とすることが可能である。
【0080】
実施例1では、受台100の収容孔は、複数の第1本体孔111と、係合孔(組み合わされた第1、第2凹部112、121)と、複数の第2本体孔(組み合わされた第3、第4凹部113、122)とを有する構成であるとした。実施例2では、受台100’の収容孔は、第1本体孔111’と、係合孔(組み合わされた第1、第2凹部112’、121’)と、第2本体孔(組み合わされた第3、第4凹部113’、122’)とを有する構成であるとした。しかし、上述した受台の収容孔は、第1方向の第1、第2内壁面を有し且つ一つの上述したコネクタ又は複数の上述したコネクタが挿入され得る限り任意に設計変更することが可能である。
【0081】
例えば、実施例1の受台100の収容孔が、複数の第1本体孔のみを有する構成とすることが可能である。この場合、隣り合う第1本体孔が連通している。隣り合うコネクタの隣り合う第1リブ同士は、第1本体孔の連通部を通じて互いに当接している。
【0082】
実施例2の受台100’は、複数の収容孔が第1方向に間隔をあけて設けられた構成とすることが可能である。この場合、各収容孔にコネクタが浮動状態で挿入され、当該コネクタが第1方向に間隔をあけて配列される。また、実施例2の受台100’の収容孔は、第1本体孔と、前記第1本体孔に連通し且つ前記第1本体孔の内壁面に設けられた係合凹部とを有する構成とすることが可能である。この場合、コネクタのフランジが前記係合凹部に間隙を有して挿入される。前記係合凹部が、前記第1、第2内壁面を有している場合、前記フランジは、前記第1、第2面を有している。前記係合凹部が、前記第1、第2、第3、第4内壁面を有している場合、前記フランジは、前記第1、第2、第3、第4面を有している。例えば、第1本体孔111’のX方向の両内壁面に係合凹部が設けられた構成とすることが可能である。この場合、フランジは、コネクタのX方向の両面に突設されている。
【0083】
実施例1では、第1本体孔111及び第3、第4凹部113、122は、所定間隔をあけて受台100に配設されているとした。しかし、第1本体孔111及び第3、第4凹部113、122は、不均一なピッチ間隔で受台に配設することが可能である。なお、実施例2の複数の収容孔が受台100’に不均一なピッチ間隔で配設された構成とすることも可能である。
【0084】
実施例1及び2では、受台は、第1、第2フレームを有しているとしたが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂成型により、1又は複数のコネクタが受台の収容孔内に挿入される場合には、受台はワンピースで構成することが可能である。
【0085】
実施例1では、第1フレーム110が、複数の第1本体孔111と、第1凹部112と、複数の第3凹部113と、嵌合凹部114と、一対の支持孔115とを有し、第2フレーム120が、第2凹部121と、複数の第4凹部122とを有しているとした。実施例2では、第1フレーム110’は、第1本体孔111’と、第1凹部112’と、第3凹部113’と、嵌合凹部114’と、一対の支持孔115’とを有し、第2フレーム120’が、第2凹部121’と、第4凹部122’とを有しているとした。しかし、第1、第2フレームは、これに限定されるものではない。第1フレームが第1凹部を有し、第2フレームが第2凹部を有する構成とすることが可能である。この場合、前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記収容孔を構成する。例えば、第1フレームの第1凹部が、実施例1又は2の収容孔の第1本体孔111、係合孔及び第2本対孔の片側半分を構成し、第2フレームの第2凹部が、実施例1又は2の収容孔の第1本体孔111、係合孔及び第2本対孔の残りの片側半分を構成するように設計変更することが可能である。また、上述したように隣り合う第1本体孔が連通している場合も、第1フレームの第1凹部が、前記第1本体孔の片側半分を構成し、第2フレームの第2凹部が前記第1本体孔の残りの片側半分を構成するように設計変更することが可能である。これらの場合、第1、第2フレームを同一形状とし、金型を共用化することが可能である。すなわち、第1、第2フレームの金型費用の低減を図ることができる。
【0086】
また、第1フレームが第1凹部と、前記第1凹部に連通する孔とを有し、第2フレームが第2凹部を有する構成とすることが可能である。この場合、前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部及び孔が組み合わされ、前記収容孔を構成する。また、第1フレーム110が、複数の第1本体孔111と、第1凹部112とを有し、第2フレーム120が、第2凹部121を有する構成とすることが可能である。この場合、第3、第4凹部113、122は省略される。第1、第2フレーム110、120が組み合わされることにより、第1、第2凹部112、121が組み合わされ、係合孔を構成する。複数の第1本体孔111と前記係合孔が受台の収容孔を構成する。また、第1フレーム110’が、第1本体孔111’と、第1凹部112’とを有し、第2フレーム120’が、第2凹部121’を有する構成とすることが可能である。この場合、第3、第4凹部113’、122’は省略される。第1、第2フレーム110’、120’が組み合わされることにより、第1、第2凹部112’、121’が組み合わされ、係合孔を構成する。第1本体孔111’と前記係合孔が受台の収容孔を構成する。前記係合孔は受台の外部に露出している。前記収容孔も複数受台に設けることが可能である。
【0087】
実施例1及び2では、第1、第2フレームはネジ止めされているとしたが、第1、第2フレームの固着手段は任意に設計変更することが可能である。例えば、第1、第2フレームをビス止め、溶着、接着等の周知の固着手段により固着させることが可能である。
【0088】
実施例1及び2では、フローティングコネクタアッセンブリは、一対の係合部400を備えているとした。しかし、係合部は省略可能である。この場合、受台の支持孔も同様に省略可能である。また、係合部は、上述したフローティングコネクタアッセンブリが接続可能な接続装置に係合し得る限り任意に設計変更することが可能である。例えば、係合部の先端部に設けられたフックが、接続装置の係合孔に係合される構成とすることが可能である。なお、係合部の位置は任意に設計変更することが可能である。
【0089】
上述した係合孔は、複数の第1本体孔に連通し得る又は第1本体孔に連通し且つ少なくとも第1方向の寸法が当該第1本体孔の前記第1方向の寸法よりも大きい限り任意に設計変更することが可能である。例えば、実施例1の係合孔は、X方向の寸法が、X方向の両端の第1本体孔111の外側の壁面間の距離Dと略同じとすることが可能である。実施例1及び2の係合孔は、第3内壁面が第1本体孔の天井面と面一及び/又は第4内壁面が第1本体孔の底面と面一とすることが可能である。すなわち、係合孔のZ方向の寸法は、第1本体孔のZ方向の寸法と同じとすることが可能である。また、係合孔のZ方向の寸法は、第1本体孔のZ方向の寸法以下とすることも可能である。これらの場合であっても、コネクタのフランジが係合孔に間隙を有して収容され且つ第1本体孔の縁部に対向することにより、コネクタの抜け止めがなされる。
【0090】
実施例1及び2では、コネクタ200のフランジ213は略角形のリング状であるとした。しかし、フランジは、前記係合孔に間隙を有して収容され且つ第1本体孔の縁部に対向し得るものである限り任意に設計変更することが可能である。例えば、フランジは、コネクタの保持部のX方向及び/又はZ方向の両面に設けられた一対の突起とすることも可能である。
【0091】
なお、上記実施例では、フローティングコネクタアッセンブリの各部を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記実施例では、X方向が第1方向、Z方向が第2方向であるとした。しかし、第1方向は任意に設定することが可能である。第2方向は、第1方向に交差する方向である限り任意に設定することが可能である。
【符号の説明】
【0092】
100・・・・受台
110・・・第1フレーム
111・・第1本体孔
112・・第1凹部
113・・第3凹部
114・・嵌合凹部
115・・支持孔
120・・・第2フレーム
121・・第2凹部
122・・第4凹部
131・・・第1内壁面
132・・・第2内壁面
133・・・第3内壁面
134・・・第4内壁面
200・・・・コネクタ
210・・・ボディ
211・・・保持部
212・・・ブッシュ
213・・・フランジ
213a・第1面
213b・第2面
213c・第3面
213d・第4面
214・・・第1リブ
215・・・第2リブ
220・・・コンタクト
230・・・基板
240・・・支持台
250・・・第1ブロック
260・・・第2ブロック
270・・・シェル
300・・・・ケーブル
400・・・・係合部
100’・・・受台
110’・・第1フレーム
111’・第1本体孔
112’・第1凹部
113’・第3凹部
114’・嵌合凹部
115’・支持孔
120’・・第2フレーム
121’・第2凹部
122’・第4凹部
131’・・第1内壁面
132’・・第2内壁面
133’・・第3内壁面
134’・・第4内壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容孔を有する受台と、
前記受台の収容孔に間隙を有して挿入され且つ第1方向に配列された複数のコネクタと、
複数の第1リブとを備えており、
前記コネクタは、前記第1方向の第1面と、
前記第1方向の前記第1面の反対側の第2面とを有しており、
前記第1リブは、前記コネクタの前記第1、第2面に連設されており、
前記収容孔は、前記第1方向の第1、第2内壁面を有しており、
前記コネクタのうち隣り合う前記コネクタの隣り合う前記第1リブが互いに当接すると共に、前記コネクタのうちの両端に位置する前記コネクタの外側の前記第1リブが前記第1、第2内壁面に当接することにより、前記コネクタが浮動状態で支持されるフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項2】
請求項2記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
複数の第2リブを更に備えており、
前記受台の前記収容孔は、前記第1方向に交差する第2方向の第3、第4内壁面を更に有しており、
前記コネクタは、前記第3、第4内壁面に対向する第3、第4面を更に有しており、
前記第2リブは、前記第3、第4面に連設され、前記第3、第4内壁面に当接する又は前記第3、第4内壁面に連設され、前記第3、第4面に当接するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項3】
請求項1記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台の前記収容孔は、前記コネクタが間隙を有して挿入される複数の第1本体孔と、
前記第1本体孔に連通した係合孔とを有しており、
前記係合孔が前記第1、第2内壁面を有しており、
前記コネクタは、前記係合孔に間隙を有して収容され且つ前記第1本体孔の縁部に対向するフランジを有しており、
前記フランジは、前記第1、第2面を有しているフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項4】
請求項2記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台の前記収容孔は、前記コネクタが間隙を有して挿入される複数の第1本体孔と、
前記第1本体孔に連通しており且つ少なくとも前記第1方向の寸法が前記第1方向の両端に位置する第1本体孔の外側の壁面間の距離よりも大きい係合孔とを有しており、
前記係合孔が前記第1、第2、第3、第4内壁面を有しており、
前記コネクタは、前記係合孔に間隙を有して収容されたフランジを更に有しており、
前記フランジは、前記第1、第2、第3、第4面を有しているフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項5】
収容孔を有する受台と、
前記受台の収容孔に間隙を有して挿入されたコネクタと、
一対の第1リブとを備えており、
前記受台の収容孔は、第1方向の第1内壁面と、
前記第1方向の前記第1内壁面の反対側の第2内壁面とを有しており、
前記コネクタは、前記第1、第2内壁面に対向する第1、第2面を有しており、
前記第1リブが、前記第1、第2面に連設され、前記第1、第2内壁面に当接して前記コネクタを浮動状態で支持する又は前記第1、第2内壁面に連設され、前記第1、第2面に当接して前記コネクタを浮動状態で支持するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項6】
請求項5記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
一対の第2リブを更に備えており、
前記受台の収容孔は、前記第1方向に交差する第2方向の第3、第4内壁面を更に有しており、
前記コネクタは、前記第3、第4内壁面に対向する第3、第4面を更に有しており、
前記第2リブが、前記第3、第4面に連設され、前記第3、第4内壁面に当接する又は前記第3、第4内壁面に連設され、前記第3、第4面に当接するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項7】
請求項5記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台の前記収容孔は、第1本体孔と、
前記第1本体孔に連通し、少なくとも前記第1方向の寸法が当該第1本体孔の前記第1方向の寸法よりも大きい係合孔又は前記第1本体孔の内壁面に設けられた係合凹部とを有しており、
前記係合孔又は係合凹部は、前記第1、第2内壁面を有しており、
前記コネクタは、前記係合孔又は係合凹部に間隙を有して収容されたフランジを更に有しており、
前記フランジは、前記第1、第2面を有しているフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項8】
請求項6記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台の前記収容孔は、第1本体孔と、
前記第1本体孔に連通し、少なくとも前記第1方向の寸法が当該第1本体孔の前記第1方向の寸法よりも大きい係合孔又は前記第1本体孔の内壁面に設けられた係合凹部とを有しており、
前記係合孔又は係合凹部は、前記第1、第2、第3、第4内壁面を有しており、
前記コネクタは、前記係合孔又は係合凹部に間隙を有して収容されたフランジを更に有しており、
前記フランジは、前記第1、第2、第3、第4面を有しているフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかに記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台は、第1凹部を有する第1フレームと、
第2凹部を有する第2フレームとを有しており、
前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記収容孔を構成するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項10】
請求項9記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記第1フレームは、前記第1凹部に連通する孔を更に有しており、
前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部及び孔が組み合わされ、前記収容孔を構成するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項11】
請求項3〜4の何れかに記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台は、第1フレームと、
第2フレームとを有しており、
前記第1フレームは、前記複数の第1本体孔と、前記第1本体孔に連通する第1凹部とを有しており、
前記第2フレームは、第2凹部を有しており、
前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項12】
請求項11記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台の前記収容孔は、前記係合孔に連通する複数の第2本体孔を更に有しており、
前記第1フレームは、前記第1凹部に連通する複数の第3凹部を更に有しており、
前記第2フレームは、前記第2凹部に連通する複数の第4凹部を更に有しており、
前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成し、前記第3、第4凹部が組み合わされ、前記第2本体孔を構成するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項13】
請求項7〜8の何れかに記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台は、第1フレームと、
第2フレームとを有しており、
前記第1フレームは、前記第1本体孔と、前記第1本体孔に連通する第1凹部とを有しており、
前記第2フレームは、第2凹部を有しており、
前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項14】
請求項13記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記受台の前記収容孔は、前記係合孔に連通する第2本体孔を更に有しており、
前記第1フレームは、前記第1凹部に連通する第3凹部を更に有しており、
前記第2フレームは、前記第2凹部に連通する第4凹部を更に有しており、
前記第1、第2フレームが組み合わされることにより、前記第1、第2凹部が組み合わされ、前記係合孔を構成し、前記第3、第4凹部が組み合わされ、前記第2本体孔を構成するフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項15】
請求項1〜14の何れかに記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記当接は、点接触又は線接触であるフローティングコネクタアッセンブリ。
【請求項16】
接続装置に接続可能な請求項1〜15の何れかに記載のフローティングコネクタアッセンブリにおいて、
前記接続装置に係合可能な係合部を更に備えているフローティングコネクタアッセンブリ。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【公開番号】特開2013−114800(P2013−114800A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257690(P2011−257690)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】