Array ( [harmful] => 0 [next] => Array ( [id] => U,3096559 [meishou] => 鞄の緩衝構造 ) [prev] => Array ( [id] => U,3096484 [meishou] => ステアリングホイールカバー ) ) フート弁装置

フート弁装置

【課題】ポンプの停止時において確実に弁体が閉じ、吸入管の落水を防止することが可能なフート弁装置を提供する。
【解決手段】 吸入管5側と吸引口側に開口を有する弁箱2と、前記弁箱に収容され開閉自在に設けられた弁体を有する弁座と、弁箱の一方の吸引口側に設けられるストレーナ4とからなるフート弁装置1において、弁体と、弁体を開とするための回動自在に設けられたストレーナの操作レバー45とを紐部材46で連結し、弁体が開となる場合、弁体の開き角度を所定の角度以下に制限する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、フート弁装置に関し、揚水ポンプ停止時における弁の不作動を防止するようにしたフート弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図1に示すように、揚水ポンプPを使用してレベルL1の貯水Aを異なるレベルL2に揚水する場合、貯水A中に浸漬する吸入管Hの端部にフート弁Vが取り付けられる。ポンプPが停止したとき、吸入管H及びポンプP内の水が全て貯水Aに落水し、吸入管Hの内部に水が存在しない状態となると、次のポンプPの起動時にポンプPにエアが混入して揚水が不能となる。フート弁は吸入管に落水が生じるのを防止するために取り付けられる逆止弁であり、これを取り付けることによりポンプが停止した場合であっても、ポンプの運転の再開に上記のような支障が生じることを防ぐことができる。なお、揚水ポンプPは図1のように揚水管路の途中に設けられる場合もあるし、また、揚水レベルL2の付近に設置される場合もある。一般に揚水管路が長い場合は途中に設ける。
【0003】
図2は吸入管の端部に取り付けられたフート弁装置1の外観を示す。フート弁装置1は、内部に弁体を有する弁箱2、弁箱2に取り付けられたストレーナ4を有し、吸入管5の端部に取り付けられている。
【0004】
図3は弁箱2を吸入管5から取り外して分解した状態を示す図で、弁箱2、弁体3およびストレーナ4が分離して示されている。
【0005】
弁箱2は内部に弁座3を収容する空洞部21と、吸入管5に固定するためのフランジ22、ストレーナ4を取り付けるためのフランジ23を有する。空洞部21の内部は概略球形状の内壁を有し、開閉する弁体を収容し得る空間を有している。
【0006】
図4は弁座3を示し、弁座3は、開口32を有する弁座本体31と、弁座本体31に軸34を介して枢着される弁体33及びパッキン33aにより構成され、弁体33は矢印(イ)で示す方向に回動して開口32を開閉する。
【0007】
図5はストレーナ4を示す。ストレーナ4はスリット41が形成された椀状部42と弁箱2フランジ23に固定するためのフランジ43を有する。ストレーナ4は、また、一方の端部が椀状部42に回動自在に取り付けられた操作レバー45を有する。この操作レバー45は、弁体33と弁座本体31との間にごみ等がはさまった場合にごみ等を除去する目的で弁体33が開口を塞ぐ閉の状態から、開の状態にする場合に、補助的に押し開けるためのレバーであり、図2に示されるように、操作ワイヤ46に端部が連結され、遠隔的に操作できるようにしている。尚、補助レバー45の中央部には弁体33を押し開けるための突起45aが形成されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上述の構成からなる従来のフート弁装置にあっては、ポンプの作動時においては弁体33は、弁箱2の内部において、図4に示すように開の状態となってストレーナ4を通して水が吸引され、開口32を通して吸引管5から吸引されて揚水される。そして、ポンプを停止して吸引が停止されると、吸入管5と弁箱3の内部に残留する水圧により弁体33は閉じて開口32を塞ぎ、落水は防止される。
【0009】
ところで、ポンプ停止時に弁体が上述のように正常に作動して閉となれば、落水のおそれもなく、次の運転再開にも支障を来たすことはない。しかしながら、例えば、図6に示すように、弁箱2の内部に開となった弁体33がその開き角度が大きくなり、弁箱2の内部の空洞部21の内壁に当接して引っかかり、ポンプの停止時に閉となるべき弁体が開のままの状態となる場合が生じる。このような場合には、吸入管内の水の落水が生じ、前述の問題が生じることとなる。
【0010】
そこで、本考案は、上記問題点に鑑みなされたもので、フート弁装置において、ポンプ停止時に確実に弁体が閉となるように弁体の開き角度を制限する手段を設けたフート弁装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題は請求項1に記載される如く、吸入管側と吸引口側に開口を有する弁箱と、前記弁箱に収容され開閉自在に設けられた弁体を有する弁座と、弁箱の一方の吸引口側に設けられるストレーナとからなるフート弁装置において、前記弁体の開き角度を所定角度以下に制限する開き角度制限手段を設けることにより解決される。本考案によれば、弁体が開となる状態においても、その開き角度を所定の角度の限度内に制限することが可能となり、過度に開くことにより、閉動作が不能となることを防ぐことができる。
【0012】
また、請求項2に記載されるように、前記開き角度制限手段を前記弁体と前記ストレーナとを結ぶ所定長さを有する紐部材とすることにより上記課題を効果的に達成することができる。請求項2の考案によれば、従来のフート弁装置を設計変更することなく、開き角度を制限することができる。
【0013】
すなわち、所定長さの紐部材により弁体の開度が制限され、空洞部21の内壁に当接せず、ポンプPが停止した場合には水頭圧が弁体33に作用して確実に弁体が閉じられる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下には本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0015】
尚、本実施例のフート弁装置は基本的には図2乃至5に示した構造をそのまま備えている。したがって、説明の便宜上、本実施例のフート弁装置についても、図2乃至図5及びその説明を援用し、更に図7を参照して説明する。
【0016】
図7は本考案によるフート弁装置の弁座3を示す。なお、弁座3はその弁座本体31がストレーナのフランジ43と弁箱2のフランジ23の間に挟持される状態で弁箱2に固定されるが、図7は弁箱2を省略した状態で示している。
【0017】
本考案によるフート弁装置においては、弁座3の弁体33の開口32に面する側の略中央部に弁体の開き角度を制限するための弁体開き角度制限手段としての紐部材50が連結されている。この紐部材50の他端はストレーナ4の操作レバー45(図5参照)に止着されている。そして紐部材6の長さは弁体33が開口32を閉じた位置を基準に約70°の角度以上は開かないような長さに調整される。操作レバー45は前述のように、一端を回転軸として回動するため、弁体の開きの最大角度を決める紐部材の長さは、操作レバーが最も上方に引き上げらた状態で設定される。
【0018】
次に、本考案になるフート弁装置の作動について説明する。
【0019】
揚水は、フート弁装置を図1に示すように貯水内に投入し、ポンプを駆動するが、揚水開始に際しては、ポンプP本体に設けられている呼び水注入口(図示せず)から水を注入して吸水管H(図1)及びポンプP本体内の空気が注入された水で完全に置換された状態で呼び水注入口を弁で閉じてからポンプPを起動すると、以後はポンプの吸引力により水は吸引されて揚水が実行される。
【0020】
揚水作業の一時停止や、何らかの事情によりポンプが停止した場合、開となっていた弁体33は閉じて落水が防止されるが、本実施例による弁体は常に紐部材6により所定開き角度に制限されているため、弁箱の内壁に当接して閉じることが不能となることはない。
【0021】
また、ポンプPが停止すると、吸水管H内に満たされている水の水頭圧が弁体33に作用して弁体33が押し下げられ、弁座本体31に密着して弁体の開口部32を閉じる。これにより確実に弁体33の閉動作が行われる。これにより、ポンプの停止時に吸入管の落水を防ぐことができる。
【0022】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案のフート弁装置は、ポンプによる吸入停止時に弁体が開いた状態で閉じなくなるといった事態が生じることがなく、落水を防止することができる。これにより、揚水作業の円滑な再開が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポンプによる揚水作業とフート弁の使用を説明する図である。
【図2】フート弁の外観図である。
【図3】フート弁の分解図である。
【図4】弁座を示す図である。
【図5】ストレーナを示す図である。
【図6】弁体が弁箱内で開いた状態を説明する図である。
【図7】本発明の弁体開き角度制限手段を説明する図である。
【符号の説明】
1 フート弁装置
2 弁箱
3 弁座
4 ストレーナ
45 操作レバー
46 操作ワイヤ
5 吸入管
50 紐部材

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 吸入管側と吸引口側に開口を有する弁箱と、前記弁箱に収容され開閉自在に設けられた弁体を有する弁座と、弁箱の一方の吸引口側に設けられるストレーナとからなるフート弁装置において、前記弁体の開き角度を所定角度以下に制限する開き角度制限手段を設けたことを特徴とするフート弁装置。
【請求項2】 前記開き角度制限手段は前記弁体と前記ストレーナとを結ぶ所定長さを有する紐部材である請求項1に記載のフート弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【登録番号】実用新案登録第3096528号(U3096528)
【登録日】平成15年7月2日(2003.7.2)
【発行日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【考案の名称】フート弁装置
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2003−1409(U2003−1409)
【出願日】平成15年3月18日(2003.3.18)
【出願人】(000002196)サッポロビール株式会社 (7)