説明

フード跳ね上げ装置

【課題】カウルルーバからの雨水によるアクチュエータの濡れを防止できて、意匠性を良好にできるフード跳ね上げ装置の提供。
【解決手段】本発明のフード跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ41が、フードパネル11の後端11cの下方に配置されて、作動時、フードパネル11の後端11cを、下方のカウル27との間の隙間を広げるように、ピストンロッドを上昇させる構成である。カウル27の上面側のカウルルーバ29が、アクチュエータ41の上方を覆うアクチュエータカバー部31を、備えている。アクチュエータカバー部31が、上昇時にピストンロッドを通過させる通過用開口32と、上昇時のピストンロッドによって押し開き可能な蓋部33と、を備えるとともに、蓋部33を間にして蓋部近傍となる略水平方向に沿ってずれた少なくとも2箇所を、上方への移動を規制してボディ1側に支持されて連結させている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歩行者の車両との接触時において、後端を持ち上げたフードパネルによって歩行者を受け止める際等に使用されるフード跳ね上げ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フード跳ね上げ装置では、フードパネルの塑性変形時のエネルギー吸収を利用して、フードパネル自体で歩行者を受け止めることができるように、フードパネルの後端側を上昇させていた(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
これらのフードパネルを上昇させるアクチュエータとしては、迅速に作動できるように、ガス発生器の作動時に発生するガスを駆動源とするピストンシリンダタイプとして構成されて、ガス発生器の作動により発生する作動用流体としてのガスをシリンダ内に充満させ、シリンダ内に収納したピストンロッドを上昇させ、ピストンロッドの上端をフードパネルの後端下面に当接させて、フードパネル後端を上昇させるような構成のものがあった。なお、ピストンロッドは、ピストンと、ピストンから延びてフードパネルを支持可能な支持ロッドと、を一体化したような構造とされていた。
【0004】
なお、ガス発生器としては、作動信号の入力により火薬やガス発生剤を着火させるマイクロガスジェネレータが使用されており、このようなガス発生器では、火薬の燃焼ガスやガス発生剤の化学反応(酸化反応・酸化燃焼反応)によって生ずるガスを、ピストンロッドを移動させるガスに利用していた。
【特許文献1】特開2002−29367公報
【特許文献2】特開2003−191818公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のフード跳ね上げ装置では、フードパネルを上昇させるアクチュエータが、フードパネル後端の下方に配置されており、エンジンルームの点検等の際にフードパネルを開ければ、アクチュエータのシリンダやピストンロッドの上端が露出されることから、意匠性(見栄え)が悪い。さらに、従来のフード跳ね上げ装置では、フードパネルを閉じている状態でも、カウルに位置するカウルルーバの上面側を流れる雨水が、アクチュエータに滴下し、アクチュエータが作動不良を生ずるように濡れる虞れがあり、これらの点に、改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、カウルルーバからの雨水によるアクチュエータの濡れを防止できるとともに意匠性を良好にできるフード跳ね上げ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るフード跳ね上げ装置は、シリンダと、シリンダから上方へ突出するように配設されるピストンロッドと、を有したアクチュエータが、車両のフードパネルの後端の下方に配置され、
作動時、上昇するピストンロッドの上端をフードパネルの後端の下面側に当接させて、フードパネルの後端を、下方のカウルとの間の隙間を広げるように、上昇させるフード跳ね上げ装置であって、
カウルの上面側に配置される合成樹脂製のカウルルーバが、作動前のピストンロッドの上端とフードパネルの後端との間に配置されて、アクチュエータの上方を覆うアクチュエータカバー部を、備える構成とされ、
アクチュエータカバー部が、
ピストンロッドの上昇時にフードパネルを跳ね上げ可能にピストンロッドを通過させる通過用開口と、通過用開口を塞ぐとともに上昇時のピストンロッドによって押し開き可能な蓋部と、を備える構成とされるとともに、
蓋部を間にして蓋部近傍となる略水平方向に沿ってずれた少なくとも2箇所を、上方への移動を規制して車両のボディ側に支持されるように連結させた構成とされていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るフード跳ね上げ装置では、作動時、アクチュエータのピストンロッドが上昇すれば、ピストンロッドの上端が、蓋部を押し開きつつ、開口した通過用開口を経て、フードパネルの後端の下面側に当接し、フードパネルの後端を上昇させることとなる。そして、本発明のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータの作動前の状態では、フードパネルを開けても、カウルルーバに設けられたアクチュエータカバー部が、アクチュエータの上方を覆っているため、アクチュエータのシリンダやピストンロッドが上方から見えないことから、意匠性が良好となる。また、カウルルーバの上面側を雨水が伝って流れてきても、アクチュエータの上方側をアクチュエータカバー部が覆っていることから、アクチュエータが濡れることを防止して、他の部位に、雨水は滴下されることとなる。
【0009】
したがって、本発明のフード跳ね上げ装置では、カウルルーバからの雨水によるアクチュエータの濡れを防止できるとともに意匠性を良好にすることができる。
【0010】
また、本発明のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータカバー部は、蓋部を間にして蓋部近傍となる略水平方向に沿ってずれた少なくとも2箇所を、上方への移動を規制して車両のボディ側に支持されるように連結されていることから、作動時に、蓋部周縁が上方へ移動せず、ピストンロッドの上端により、蓋部を円滑に押し開くことができて、フードパネルの後端を迅速に上昇させることができる。
【0011】
さらに、本発明のフード跳ね上げ装置において、アクチュエータを、ボディ側に連結される取付ブラケットに保持させ、取付ブラケットに、アクチュエータカバー部における蓋部近傍のボディ側への1つの連結箇所を構成するように、アクチュエータカバー部を支持する連結支持片部を、配設させる構成とすれば、アクチュエータをボディ側に連結される取付ブラケットを利用して、アクチュエータカバー部をボディ側に連結させることができることから、アクチュエータとアクチュエータカバー部とを取り付ける取付部材を共用化することができ、部品点数を低減することができて、好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1〜5に示すように、第1実施形態のフード跳ね上げ装置(以下、単に、跳ね上げ装置とする)U1は、車両Vに搭載される歩行者保護装置Mに使用されるものであり、この跳ね上げ装置U1は、作動時、フードパネル11の後端11c付近の下方に配設されているアクチュエータ41が、シリンダ42から上端側を突出させているピストンロッド43を上昇させて、フードパネル11の後端11cを跳ね上げることとなる。
【0013】
なお、歩行者保護装置Mは、跳ね上げ装置U1と、フロントピラー4から歩行者を保護するエアバッグ22を有したエアバッグ装置Bと、を備えて構成されている。そして、車両Vのフロントバンパ5には、図1に示すように、歩行者との衝突を検知若しくは予測可能なセンサ6が、配設されており、センサ6からの信号を入力させている図示しない作動回路が、センサ6からの信号に基づいて車両Vの歩行者との衝突を検知若しくは予測した際、エアバッグ装置Bのインフレーター23(図4,7参照)と、跳ね上げ装置U1のアクチュエータ41における駆動源としての図示しないガス発生器と、を作動させるように構成されている。
【0014】
また、本明細書では、前後及び上下の方向は、それぞれ、車両Vの前後及び上下の方向と一致し、左右の方向は、車両Vの前方側から後方側を見た際の左右の方向と一致させている。
【0015】
フードパネル11は、図1〜5に示すように、車両VにおけるエンジンルームERの上方を覆うように配設されるもので、左右方向の両縁側における後端11c近傍に配置されるヒンジ部12により、車両Vのボディ1に対して、前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル11は、アルミニウム(アルミニウム合金)等からなる板金製として、上面側のアウタパネル11aと、下面側に位置してアウタパネル11aより強度を向上させたインナパネル11bと、から構成されている(図4参照)。フードパネル11は、歩行者を受け止めた際に、歩行者の運動エネルギーを吸収できるように、塑性変形するものであり、実施形態では、この変形量を増大させるように、車両Vの歩行者との衝突時、跳ね上げ装置U1のアクチュエータ41を作動させて、エンジンルームERの上方にフードパネル11の変形スペースを確保している。そしてその際、実施形態では、フードパネル11が、カウル27とフードパネル11の後端11cとの間に大きな隙間Sを空けるように、跳ね上げ装置U1のアクチュエータ41の作動によって、後端11cを上昇させることとなる。また、実施形態では、跳ね上げ装置U1が形成するこの隙間Sは、エアバッグ装置Bのエアバッグ22を容易に突出させるための開口にも利用されている。
【0016】
ヒンジ部12は、フードパネル11の後端11c側における左縁11dと右縁11eとに配設され(図1,2参照)、それぞれ、図3,4に示すように、ボディ1側のフードリッジリインホース2に連結される取付フランジ2aに固定されるヒンジベース13、フードパネル11側に固定される取付ブラケット16、及び、ヒンジベース13と取付ブラケット16とに連結されるヒンジアーム15、を備えて構成されている。各ヒンジアーム15は、板金製のアングル材を下向きに突出させるように略半円弧状に湾曲させた形状として構成され、ヒンジベース13側の元部端15aが、支持軸14を利用してヒンジベース13に対して回動可能に連結され、元部端15aから離れる先端15b側が、カウル27の上面側を構成するカウルルーバ29における後述する本体部30の左右方向の縁部30c,30dから上方へ延びて(図4参照)、取付ブラケット16に溶接等を利用して結合されている。各支持軸14は、それらの軸方向を車両Vの左右方向に沿って配設させている。そのため、フードパネル11を開ける際には、図4の実線から二点鎖線に示すように、左右の支持軸14を回転中心として、各ヒンジアーム15の先端15b側とともに、フードパネル11の前端11f側(図1,2参照)が、前開きで上昇されることとなる。
【0017】
なお、ヒンジアーム15の先端15b付近は、アクチュエータ41の作動時における支持ロッド44がフードパネル11の後端11cを押し上げる際に、塑性変形する塑性変形部15cとしている(図7参照)。ちなみに、フードパネル11の前端11fの下面側には、フードロックストライカ18が配設されており、このフードロックストライカ18は、通常閉塞時に、ラッチ機構19やセカンダリーレバー20等により、係止されることとなる。そして、実施形態の場合、フードパネル11の後端11cの上昇時にも、フードロックストライカ18をラッチ機構19やセカンダリーレバー20等により係止されることとなり、フードパネル11の前端11f側は、ボディ1側から外れることはない。
【0018】
エアバッグ装置Bは、図4,5に示すように、エアバッグ22、エアバッグ22に膨張用ガスを供給するインフレーター23、エアバッグ22とインフレーター23とを収納するケース24、及び、エアバッグ22とインフレーター23とを収納したケース24を開き可能に覆うエアバッグカバー25、を備えて構成され、フードパネル11の後端11cにおける左縁11dと右縁11eとの下方付近のカウル27の取付座28bに取り付けられている(図4参照)。エアバッグ装置Bは、跳ね上げ装置U1が作動してフードパネル11の後端11cを上昇させた際、その後端11cとカウル27との間の隙間Sから、エアバッグ22を突出させるように、インフレーター23が作動して、折り畳まれたエアバッグ22に膨張用ガスが供給される。そして、エアバッグ22は、膨張用ガスを流入させると、ケース24の後部側の開口24aを覆っていたエアバッグカバー25の扉部25aを押し開いて展開膨張し、左右のフロントピラー4,4の前面側を覆うこととなる(図1参照)。また、実施形態のエアバッグ装置Bでは、エアバッグカバー25は、後述するカウルルーバ29の本体部30と一体成形されている。
【0019】
カウル27は、図4,5に示すように、ボディ1側の剛性の高い板金製のカウルパネル28と、カウルパネル28の上方のポリプロピレン等の合成樹脂から形成されるカウルルーバ29と、を備えて構成されている。カウルルーバ29の後述する本体部30には、空調装置への空気を取り入れる多数のスリット30aが形成されている(図2参照)。カウルパネル28には、カウルルーバ29における本体部30のスリット30aから取り入れた空気を所定の空調装置へ供給可能に、上方を開口させた箱形状のダクト部28aが、配設されている(図4参照)。ダクト部28aは、スリット30aから浸入した雨水を、左右のタイヤハウス付近から車外へ流出させるように構成され、スリット30aから取り入れた空気だけを、所定の空調装置側に供給するように構成されている。また、カウルパネル28の左右両縁付近の前部側には、それぞれ、図4に示すごとく、エアバッグ装置Bのケース24を取り付ける取付座28bが、配設されている。そして、エアバッグ装置Bは、取付座28bに対して、インフレーター23とエアバッグ22とをケース24に取り付けるためのインフレーター23自体から延びる取付ボルト23aを、取付座28bに挿通させ、ナット23b止めして、取り付けられている。
【0020】
カウルルーバ29は、カウルパネル28の上方を覆うように左右方向に沿った長尺状とされる本体部30と、本体部30の左右方向の縁部30c,30d側から前方に延びるように形成されて跳ね上げ装置U1におけるアクチュエータ41の上方を覆うアクチュエータカバー部31と、を備えている。
【0021】
本体部30は、後端30b側をフロントウィンドシールド3の下部3a側に連ならせて、その下部3aから前方側に延びて、カウルパネル28の上方を覆うように配置されている。本体部30は、後端30b側をフロントウィンドシールド3の下部3aに保持させ、かつ、左右の縁部30c,30d付近における所定位置を、車両Vのボディ1側に連結させている。また、本体部30のフロントウィンドシールド3の下部3aの近傍には、ワイパ8,9(図1,2参照)の図示しない回動軸が貫通されている。
【0022】
アクチュエータカバー部31は、車両Vの左右方向の中央を基準として相互に左右対称形とされるもので、それぞれ、跳ね上げ装置U1のアクチュエータ41の上方を覆うように、本体部30から上面側を連ならせて、本体部30における左右の縁部30c,30d付近から前方に延びるように、配設されている。各アクチュエータカバー部31は、アクチュエータ41の後述する上昇するピストンロッド43における支持ロッド44を通過させるための通過用開口32と、通過用開口32を塞ぐ蓋部33と、を備えて構成されている。蓋部33は、円盤状に形成され、周囲に、支持ロッド44の後述する頭部44aに上向きに押された際に破断する薄肉状の破断予定部34と、破断せずに、蓋部33の上開きの開き時における回転中心となるインテグラルヒンジからなるヒンジ部35と、を設けて配設されている(図4参照)。実施形態の場合、ヒンジ部35は、通過用開口32の前縁側に形成されている。通過用開口32は、実施形態の場合、円盤状の蓋部33が開いて形成されるため、略円形に開口し、そして、支持ロッド44の頭部44aを挿通可能に、頭部44aより大径の寸法に設定されている。
【0023】
各アクチュエータカバー部31は、図5に示すように、蓋部33を間にして蓋部33近傍となる略水平方向に沿ってずれた2箇所を、上方への移動を規制して車両Vのボディ1側に連結させている。具体的には、アクチュエータカバー部31は、蓋部33の左右両側に形成されて固定手段としてのクリップ39を挿通可能な貫通孔31aの周縁の部位で、車両Vのボディ1側に支持されつつ連結されており、蓋部33におけるエンジンルームER側となる中央側Cにおいては、貫通孔31a周縁の下面側を、アクチュエータ41を車両Vのボディ1側に連結固定させる取付ブラケット48から延びる連結支持片部52に支持させつつ、クリップ39を利用して上方への移動を規制してボディ1側に連結され、蓋部33における左右方向の車外側Oとなる位置においては、貫通孔31aの周縁の下面側をフードリッジリインホース2に形成された取付ブラケット2bに支持させつつ、クリップ39を利用して上方への移動を規制してボディ1側に連結されている。貫通孔31aの周縁の下面側を支持する取付ブラケット2b及び連結支持片部52は、ともに、上下方向で一致した位置に配設されるとともに、上面2c,52a側で、貫通孔31a周縁の部位を支持可能に、略水平方向に沿うように形成されている。また、取付ブラケット2b及び連結支持片部52には、クリップ39を貫通可能な挿通孔2d,52bが、貫通孔31aに対応した位置に、形成されている。
【0024】
さらに、実施形態では、アクチュエータカバー部31は、蓋部33の周囲の下面側から下方に突出する略円筒状のケース部37を、備えている。このケース部37は、アクチュエータ41において、後述するシリンダ42の下端側を除いた周囲の略全域を覆うように、下端側を開口させた略円筒状とされて、防水性を有してアクチュエータ41の周囲を覆い可能に構成されている。
【0025】
実施形態の場合、エアバッグ装置Bのエアバッグカバー25と、アクチュエータカバー部31における蓋部33の周縁部位と、は、カウルルーバ29と一体成形されて形成されている。さらに詳しくは、カウルルーバ29において、エアバッグカバー25と、アクチュエータカバー部31における後述する蓋部33と蓋部33の周縁部位付近と、が、他の一般部(若しくは硬質部)29aに比べて伸びを大きくした軟質部29bとしており、カウルルーバ29は、硬質部29aと軟質部29bとを一体的に成形する二色成形により、形成されている(図4,5参照)。
【0026】
跳ね上げ装置U1は、図1,2に示すように、フードパネル11の後端11cの左右両側における左縁11dと右縁11eとの下方付近に配置されて、それぞれ、図3〜5に示すように、アクチュエータ41と、各アクチュエータ41の上方を覆うアクチュエータカバー部31と、各アクチュエータ41に対応してアクチュエータ41の上方のフードパネル11側に配設される受け座46と、各アクチュエータ41をボディ1側に連結させる取付ブラケット48と、を備えて構成されている。アクチュエータカバー部31は、既述したごとく、カウルルーバ29と一体的に形成されている。
【0027】
各アクチュエータ41は、図1,2に示すように、フードパネル11の左右のヒンジ部12近傍となるフードパネル11の後端11cの下方に配設されて、図4,5に示すように、それぞれ、円筒状のシリンダ42と、シリンダ42内に配設されるピストンロッド43と、を備えて構成され、シリンダ42内には、作動信号の入力時、所定の薬剤を着火させて爆発的に燃焼ガスを発生させるマイクロガスジェネレータからなる図示しないガス発生器が配設されている。ピストンロッド43は、シリンダ42から上方へ突出させる支持ロッド44を備えている。そして、アクチュエータ41の作動時には、シリンダ42内のガス発生器によって発生したガスが、シリンダ42内のピストンロッド43の図示しないピストンを押し上げ、そのピストンから上方に延びる支持ロッド44が上昇することとなる。また、各アクチュエータ41は、既述したごとく、周囲を、シリンダ42の下端側の部位を除いた領域であって、シリンダ42の上下の中央から上方となるエリアと、シリンダ42から突出している支持ロッド44の周囲と、を、全域にわたってアクチュエータカバー部31のケース部37及び蓋部33により覆われている。
【0028】
受け座46は、フードパネル11の後端11cの下面に配設された取付ブラケット16の部位に取り付けられて、下面46aの部位で、アクチュエータ41の上昇移動する支持ロッド44の先端の頭部44aを受け止め可能に、構成されている。
【0029】
また、実施形態では、各アクチュエータ41をボディ1側に連結させる取付ブラケット48は、フードリッジリインホース2に連結される構成である。取付ブラケット48は、図3,6に示すように、シリンダ42の周囲において軸回り方向に沿うような断面略逆J字形状とされてシリンダ42の車内側外周面に溶接により固着されてシリンダ42を保持する取付部49と、取付部49の前端から前方に延びてフードリッジリインホース2にボルト53止めされる固定片部50と、取付部49から延びる連結部材51と、から構成されている。連結部材51は、シリンダ42のエンジンルームER側(中央側C)に位置するように構成されるもので、幅方向を前後方向に略沿わせた板状とされるとともに、取付部49から車内側上方に延びるように形成されて、先端側を中央側に向けるように屈曲させた構成とされて、この屈曲された先端側部位を、アクチュエータカバー部31を支持する連結支持片部52としている。連結支持片部52は、既述したごとく、取付ブラケット2bと上下方向で一致した位置に配設されるとともに、上面52a側で、アクチュエータカバー部31における貫通孔31a周縁の部位を下面側から支持可能に、略水平方向に沿うように形成されている。また、連結支持片部52には、既述したごとく、クリップ39を貫通可能な挿通孔52bが、貫通孔31aに対応した位置に、形成されている。
【0030】
実施形態の歩行者保護装置Mでは、センサ6からの信号により、図示しない作動回路が、車両Vの歩行者との衝突を検知若しくは予測した際に、各跳ね上げ装置U1のアクチュエータ41のシリンダ42内に配置される図示しないガス発生器を作動させるとともに、エアバッグ装置Bのインフレーター23を作動させることとなる。
【0031】
そして、アクチュエータ41の図示しないガス発生器が作動されれば、図7に示すように、発生したガスがシリンダ42のピストンロッド43を押し上げる。その際、支持ロッド44の上端の頭部44aが、カウルルーバ29におけるアクチュエータカバー部31に形成された蓋部33を押し上げ、破断予定部34を破断させるため、蓋部33を、ヒンジ部35を回転中心として前開きで回転させるように押し開く。そしてさらに、支持ロッド44の頭部44aは、蓋部33が開いて形成された通過用開口32を下方から上方へ挿通して、受け座46の下面46aに当接し、フードパネル11の後端11cを上昇させて、フードパネル11の後端11cとカウル27との間に隙間Sを形成することとなる。また、アクチュエータ41のガス発生器と同時に、エアバッグ装置Bのインフレーター23も作動するため、ケース24内に折り畳まれて収納されていたエアバッグ22は、図1,3の二点鎖線や図7に示すように、インフレーター23からのガスを流入させて、エアバッグカバー25の扉部25aを押し開いてケース24から突出し、さらに、隙間Sを経て、フロントウィンドシールド3の上方側に突出するように膨張することとなる。そして、膨張を完了させたエアバッグ22は、フロントピラー4の前方側を覆うこととなる。
【0032】
跳ね上げ装置U1がフードパネル11の後端11c側を上昇させ、エアバッグ22が膨張完了した際に、フードパネル11が歩行者を受け止めれば、フードパネル11が、塑性変形して、歩行者の運動エネルギーを吸収し、衝撃を緩和して歩行者を受け止めることができる。さらに、フードパネル11に受け止められた歩行者が、フロントピラー4側にフードパネル11上を滑ることとなっても、歩行者は、膨張を完了させたエアバッグ22により、クッション性良く保護されることとなる。
【0033】
そして、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ41の作動前の状態では、フードパネル11を開けても、カウルルーバ29に設けられたアクチュエータカバー部31が、アクチュエータ41の上方を覆っているため、アクチュエータ41のシリンダ42やピストンロッド43が上方から見えないことから、意匠性が良好となる。また、カウルルーバ29の上面側を雨水が伝って流れてきても、アクチュエータ41の上方側をアクチュエータカバー部31が覆っていることから、アクチュエータ41が濡れることを防止して、他の部位に、雨水は滴下されることとなる。
【0034】
したがって、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、カウルルーバ29からの雨水によるアクチュエータ41の濡れを防止できるとともに意匠性を良好にすることができる。
【0035】
また、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータカバー部31は、蓋部33を間にして蓋部33近傍となる略水平方向に沿ってずれた2箇所、実施形態の場合、蓋部33の左右両側を、上方への移動を規制して車両Vのボディ1側(フードリッジリインホース2)に支持されるように連結されていることから、作動時に、蓋部33周縁が上方へ移動せず、ピストンロッド43の上端である支持ロッド44の頭部44aにより、蓋部33を円滑に押し開くことができて、フードパネル11の後端11cを迅速に上昇させることができる。なお、実施形態では、蓋部33の周囲の2箇所を、車両Vのボディ1側に連結させているが、勿論、蓋部33の周囲の3箇所以上を、車両Vのボディ1側に連結させる構成としてもよい。
【0036】
さらに、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ41をボディ1側に連結して保持する取付ブラケット48が、アクチュエータカバー部31における蓋部33の中央側Cに位置するボディ1側への1つの連結箇所を構成するように、アクチュエータカバー部31を支持する連結支持片部52を備えている。そのため、アクチュエータ41をボディ1側に連結される取付ブラケット48を利用して、アクチュエータカバー部31をボディ1側に連結させることができることから、アクチュエータ41とアクチュエータカバー部31とを取り付ける取付部材を共用化することができ、部品点数を低減することができて、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、後述する第2実施形態の跳ね上げ装置U2に使用される取付ブラケット56のごとく、アクチュエータカバー部31を支持する連結支持片部を備えない構成のものを使用してもよい。
【0037】
特に、第1実施形態の跳ね上げ装置U1では、取付ブラケット48に形成される連結支持片部52が、アクチュエータカバー部31における蓋部33の車外側Oに位置するボディ1側への連結箇所を構成する取付ブラケット2bと上下方向で一致した位置に配設されるとともに、取付ブラケット2bと連結支持片部52とは、ともに、上面2c,52a側で、アクチュエータカバー部31における貫通孔31a周縁の部位を支持可能に、略水平方向に沿うように形成されている。そのため、実施形態では、貫通孔31aの位置を取付ブラケット2b及び連結支持片部52に形成された挿通孔2d,52bに一致させつつ、貫通孔31a周縁の部位を、取付ブラケット2b及び連結支持片部52に支持させるように、カウルルーバ29を取付ブラケット2b及び連結支持片部52上に載置させ、クリップ39を、貫通孔31a及び挿通孔2d,52dに貫通させれば、容易にアクチュエータカバー部31を車両Vのボディ1側に連結させることができる。
【0038】
次に、本発明の第2実施形態である跳ね上げ装置U2について、説明をする。第2実施形態の跳ね上げ装置U2は、図8に示すごとく、エアバッグ装置が配設されない車両Vに搭載されている。第2実施形態の跳ね上げ装置U2が搭載される車両Vは、エアバッグ装置が配設されない以外は、第1実施形態の跳ね上げ装置U1が搭載される車両と同様の構成であり、同一の部材には、同一の図符号を付して説明を省略する。
【0039】
第2実施形態の跳ね上げ装置U2は、図9〜11に示すように、アクチュエータ41Aと、各アクチュエータ41Aの上方を覆うアクチュエータカバー部31Aと、各アクチュエータ41Aに対応してアクチュエータ41の上方のフードパネル11側に配設される受け座46と、各アクチュエータ41Aをボディ1側に連結させる取付ブラケット56と、を備えて構成されている。受け座46は、前述の第1実施形態の跳ね上げ装置U1における受け座46と同一の構成であることから、同一の図符号を付して説明を省略する。
【0040】
アクチュエータ41Aは、前述の第1実施形態の跳ね上げ装置U1におけるアクチュエータ41と略同様の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して、詳細な説明を省略する。第2実施形態の跳ね上げ装置U2では、アクチュエータ41Aの支持ロッド44Aが、塑性変形可能な鋼等の金属材から、構成されており、アクチュエータ41Aの作動時において、フードパネル11の後端11cを上昇させた後、歩行者を受け止めた際に、支持ロッド44Aは、下降移動を抑えられた状態で、塑性変形し、歩行者の運動エネルギーを吸収することとなる。
【0041】
各アクチュエータ41Aをボディ1側に連結させる取付ブラケット56は、第1実施形態の跳ね上げ装置U1における取付ブラケット48と同様に、フードリッジリインホース2に連結されるもので、アクチュエータ41Aのシリンダ42Aを保持する取付部57と、取付部57から延びてフードリッジリインホース2にボルト止めされる固定片部58と、から構成されている。取付部57は、シリンダ42Aの周囲において軸回り方向に沿うような断面略逆J字形状とされてシリンダ42Aの車内側外周面に溶接により固着されている。固定片部58は、取付部57の前端から前方に延びる板状とされている。すなわち、取付ブラケット56は、アクチュエータカバー部31Aを支持する連結支持片部(連結部材)を備えない構成である以外は、第1実施形態の跳ね上げ装置U1に使用される取付ブラケット48と同様の構成である。
【0042】
アクチュエータカバー部31Aは、ボディ1側への連結位置以外は、第1実施形態の跳ね上げ装置U1におけるアクチュエータカバー部31と同様の構成であり、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して、詳細な説明を省略する。第2実施形態の跳ね上げ装置U2では、アクチュエータカバー部31Aは、図9,11に示すように、蓋部33Aを間にして蓋部33A近傍となる略水平方向に沿ってずれた2箇所を、上方への移動を規制して車両Vのボディ1側に連結させている。具体的には、アクチュエータカバー部31Aは、前述の跳ね上げ装置U1におけるアクチュエータカバー部31と同様に、クリップ39を利用して、貫通孔31aの周縁の部位で、車両Vのボディ1側に支持されつつ連結されるもので、図11に示すように、蓋部33Aにおける左右方向の車外側となる位置においては、貫通孔31aの周縁の下面側を、フードリッジリインホース2に形成された取付ブラケット2bに支持させつつ、クリップ39を利用して、上方への移動を規制してボディ1側に連結させている。また、アクチュエータカバー部31Aは、蓋部33AにおけるエンジンルームER側(中央側)においては、貫通孔21a周縁の下面側を、カウルパネル28に支持させつつ、クリップ39を利用して、上方への移動を規制してボディ1側に連結させている(図11参照)。カウルパネル28には、クリップ39を貫通可能な挿通孔28cが、貫通孔31aに対応した位置に、形成されている。
【0043】
第2実施形態の跳ね上げ装置U2では、アクチュエータ41Aを作動させて、フードパネル11の後端11cを上昇させた後、フードパネル11が歩行者を受け止めれば、フードパネル11が塑性変形するとともに、アクチュエータ41Aの支持ロッド44Aが、下降移動を抑えられた状態で、歩行者の運動エネルギーを吸収するように、塑性変形し(図12参照)、衝撃を緩和して歩行者を受け止めることができる。
【0044】
そして、第2実施形態の跳ね上げ装置U2においても、アクチュエータカバー部31Aは、蓋部33Aを間にして蓋部33A近傍となる略水平方向に沿ってずれた2箇所、実施形態の場合、蓋部33Aの左右両側を、上方への移動を規制して車両Vのボディ1側(フードリッジリインホース2及びカウルパネル28)に支持されるように連結されていることから、作動時に、蓋部33A周縁が上方へ移動せず、ピストンロッド43Aの上端である支持ロッド44Aの頭部44aにより、蓋部33Aを円滑に押し開くことができて、フードパネル11の後端11cを迅速に上昇させることができる。勿論、第2実施形態の跳ね上げ装置U2では、カウルルーバ29に設けられたアクチュエータカバー部31Aが、アクチュエータ41Aの上方を覆っているため、フードパネル11を開けても、アクチュエータ41Aのシリンダ42Aやピストンロッド43Aが上方から見えないことから、意匠性が良好となり、また、カウルルーバ29の上面側を雨水が伝って流れてきても、アクチュエータカバー部31Aにより、アクチュエータ41Aが濡れることを防止できる。
【0045】
なお、第1,第2実施形態の跳ね上げ装置U1,U2では、通過用開口32,32Aを1枚の蓋部33,33Aによって塞ぐように構成したが、2枚や3枚の蓋部で、あるいは、さらに多数の開き可能な蓋部で、通過用開口32,32Aを塞いでもよい。例えば、図13,14に示すアクチュエータカバー部31Bのように、破断予定部34Bを通過用開口32Bに中央から十字状に延ばすように配設して、略扇形状の4つの蓋部33Bにより、通過用開口32Bを塞ぐように構成してもよい。この場合でも、アクチュエータ41が作動してピストンロッド43が上昇すれば、支持ロッド44の頭部44aが、破断予定部34Bを破断して、4つの蓋部33Aを上開きで押し開いて、受け座46の下面46aに当接し、フードパネル11の後端11cを押し上げることとなる。
【0046】
また、アクチュエータカバー部31,31A,31Bにおける蓋部33,33A,33B近傍のボディ1側への連結位置(クリップ39の配置位置)は、勿論実施形態に限られるものではなく、蓋部33,33A,33Bを間に挟んで、アクチュエータ41,41A,41Bの作動時に、上昇移動するピストンロッド43,43Aによって蓋部33,33A,33Bを円滑に開き可能とするように、蓋部33,33A,33Bの周縁を押え可能な位置であればよい。具体的には、実施形態の場合、蓋部33,33A,33Bは、周囲に設けられた破断予定部34,34A,34Bを破断させて開く構成であることから、アクチュエータカバー部31,31A,31Bは、蓋部33,33A,33Bからの水平方向に沿った離隔距離を、蓋部33,33A,33Bの開き時に破断予定部34,34A,34Bを円滑に破断可能な距離とするような位置で、ボディ1側に連結することが望ましい。
【0047】
また、実施形態では、アクチュエータ41,41Aとして、作動信号の入力時に着火させてガスを発生させるガス発生器をシリンダ42,42Aの内部に配設させて構成されているピストンシリンダタイプのものを使用しているが、ピストンロッドを移動させる駆動源はこれに限られるものではなく、ピストンロッドを移動させる駆動源として、水、油、空気等を作動用流体とした水圧、油圧、エア圧等を利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1実施形態であるフード跳ね上げ装置を搭載した車両の概略斜視図である。
【図2】第1実施形態の車両においてフードパネルを開けた状態の概略斜視図である。
【図3】第1実施形態の跳ね上げ装置を搭載した車両の部分拡大平面図である。
【図4】第1実施形態の跳ね上げ装置の車両前後方向に沿った概略断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。
【図5】第1実施形態の跳ね上げ装置の車両左右方向に沿った概略断面図であり、図3のV−V部位に対応する。
【図6】第1実施形態の跳ね上げ装置におけるアクチュエータを取り付けるための取付ブラケットの概略斜視図である。
【図7】第1実施形態の跳ね上げ装置の作動時を示す概略縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態であるフード跳ね上げ装置を搭載した車両の概略斜視図である。
【図9】第2実施形態の跳ね上げ装置を搭載した車両の部分拡大平面図である。
【図10】第2実施形態の跳ね上げ装置の車両前後方向に沿った概略断面図であり、図9のX−X部位に対応する。
【図11】第2実施形態の跳ね上げ装置の部分拡大概略斜視図である。
【図12】第2実施形態の跳ね上げ装置の作動時を示す概略縦断面図である。
【図13】本発明の変形例の跳ね上げ装置を搭載した車両の部分拡大平面図である。
【図14】図13に示す跳ね上げ装置の作動前と作動後との状態を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1…ボディ、
11…フードパネル、
11c…後端、
12…ヒンジ部、
27…カウル、
28…カウルパネル、
29…カウルルーバ、
31,31A…アクチュエータカバー部、
32,32A…通過用開口、
33,33A…蓋部、
39…クリップ、
41,41A…アクチュエータ、
42,42A…シリンダ、
43,43A…ピストンロッド、
48…取付ブラケット、
52…連結支持片部、
B…エアバッグ装置、
M…歩行者保護装置、
S…隙間、
V…車両、
U1,U2…フード跳ね上げ装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダと、該シリンダから上方へ突出するように配設されるピストンロッドと、を有したアクチュエータが、車両のフードパネルの後端の下方に配置され、
作動時、上昇する前記ピストンロッドの上端を前記フードパネルの後端の下面側に当接させて、前記フードパネルの後端を、下方のカウルとの間の隙間を広げるように、上昇させるフード跳ね上げ装置であって、
前記カウルの上面側に配置される合成樹脂製のカウルルーバが、作動前の前記ピストンロッドの上端と前記フードパネルの後端との間に配置されて、前記アクチュエータの上方を覆うアクチュエータカバー部を、備える構成とされ、
該アクチュエータカバー部が、
前記ピストンロッドの上昇時に前記フードパネルを跳ね上げ可能に前記ピストンロッドを通過させる通過用開口と、該通過用開口を塞ぐとともに上昇時の前記ピストンロッドによって押し開き可能な蓋部と、を備える構成とされるとともに、
前記蓋部を間にして前記蓋部近傍となる略水平方向に沿ってずれた少なくとも2箇所を、上方への移動を規制して前記車両のボディ側に支持されるように連結させた構成とされていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
【請求項2】
前記アクチュエータが、前記ボディ側に連結される取付ブラケットに保持され、
該取付ブラケットが、前記アクチュエータカバー部における前記蓋部近傍の前記ボディ側への1つの連結箇所を構成するように、前記アクチュエータカバー部を支持する連結支持片部を、備えていることを特徴とする請求項1に記載のフード跳ね上げ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−179165(P2009−179165A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19454(P2008−19454)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】