説明

ブラケットの収納構造

【課題】簡便な構造で固定ネジの損傷を防止するブラケットの収納構造を提供すること。
【解決手段】機器10と、機器10に対してスライド可能に設けられたブラケット20と、ブラケット20を機器10に固定する固定ネジ30とを備え、機器10は、スライド方向X1の手前側へのブラケット20の移動を規制する第1ストッパ部11と、スライド方向X1の奥側へのブラケット20の移動を規制する第2ストッパ部12と、固定ネジ30を螺合させるネジ穴13とを筐体の一面に有し、ブラケット20は、第1ストッパ部11に当接してスライド方向X1の手前側への移動を規制される第1被規制部25と、第2ストッパ部12に当接してスライド方向X1の奥側への移動を規制される第2被規制部26と、スライド方向X1に沿って形成され固定ネジ30の軸部31を挿通させるスリット部24とを有しているブラケットの収納構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラケットの収納構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体とアームとネジとを備え、アームに長孔を形成して当該長孔にネジを挿通させることにより、筐体の底面にアームをスライド可能に取り付けた筐体のスタンド機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−350261号公報(図11、図12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の筐体のスタンド機構では、アームをスライドさせた際に、長孔の内縁とネジの軸部とが接触するため、ネジに直接負荷がかかり、ネジの損傷が発生するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、従来の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、簡便な構造で固定ネジの損傷を防止するブラケットの収納構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のブラケットの収納構造は、機器と、前記機器に対してスライド可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットを前記機器に固定する固定ネジとを備え、前記機器は、スライド方向の手前側への前記ブラケットの移動を規制する第1ストッパ部と、前記第1ストッパ部より前記スライド方向の奥側に形成され前記スライド方向の奥側への前記ブラケットの移動を規制する第2ストッパ部と、前記固定ネジを螺合させるネジ穴とを筐体の一面に有し、前記ブラケットは、前記第1ストッパ部に当接して前記スライド方向の手前側への移動を規制される第1被規制部と、前記第1被規制部より前記スライド方向の奥側に形成され前記第2ストッパ部に当接して前記スライド方向の奥側への移動を規制される第2被規制部と、前記スライド方向に沿って形成され前記固定ネジの軸部を挿通させるスリット部とを有していることにより、前述した課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、機器の第1ストッパ部及び第2ストッパ部と、ブラケットの第1被規制部及び第2被規制部とから構成されるストッパ機構を設けていることにより、ブラケットをスライドさせた際に、固定ネジの軸部とブラケットとの接触を回避するため、固定ネジに直接負荷がかかることを防止し、固定ネジの損傷を防止できる。
【0008】
また、機器の投影面積内にブラケットを収納することが可能であるため、機器設置スペースを削減でき、特に、機器の保管時における機器保管スペースを削減できる。
【0009】
また、ブラケットをスライドさせる際に固定ネジを緩めることで、ブラケット及び固定ネジを取り外すことなく、ブラケットをスライドさせることが可能であるため、ブラケット及び固定ネジの紛失を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明の一実施例であるブラケットの収納構造を示す斜視図であり、ブラケットを引き出した時の図である。
【図1B】本発明の一実施例であるブラケットの収納構造を示す斜視図であり、ブラケットを収納した時の図である。
【図2】ブラケット引出状態の機器底部側を一部拡大視して示す斜視図である。
【図3】ブラケット引出状態のブラケットの収納構造を示す説明図である。
【図4】ブラケット収納状態の機器底部側を一部拡大視して示す斜視図である。
【図5】ブラケット収納状態のブラケットの収納構造を示す説明図である。
【図6】ブラケット及び固定ネジを取り外した状態の機器底部を示す平面図、A−A線位置で矢印方向に断面視した説明図、及び、B−B線位置で矢印方向に断面視した説明図である。
【図7】ブラケットを示す上面図及び側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例であるブラケットの収納構造を図面に基づいて説明する。なお、図3、図5、及び図6においては、断面部にハッチングを施して示している。
【実施例】
【0012】
本実施例におけるブラケット20の収納構造は、図2等に示すように、機器10と、機器10の底面にスライド可能に取り付けられた一対のブラケット20と、ブラケット20を機器10の底面に固定する一対の固定ネジ30とを備えている。
【0013】
本実施例においては、機器10は、図1に示すように、電子機器の充電装置として構成されている。図1Aは、ブラケットを引き出した時の図であり、図1Bは、ブラケットを収納した時の図である。なお、機器10の具体的態様は、如何なるものであってもよい。
【0014】
機器10は、図2乃至図6に示すように、第1ストッパ部11と、第2ストッパ部12と、ネジ穴13と、一対の爪部14と、一対のガイド部15と、一対の機器脚部16とを底面側に有している。
【0015】
第1ストッパ部11は、図3に示すように、ブラケット20を機器10の投影面内から外部へ引き出して突出させた状態で、後述するブラケット20に形成された段差部23のスライド方向X1における手前側の側面に当接して、ブラケット20をスライドさせるスライド方向X1の手前側へのブラケット20の移動を規制するものである。本実施例では、機器10の底面側に形成された角部のスライド方向X1の奥側の側面が、第1ストッパ部11として機能している。なお、第1ストッパ部11の具体的な態様としては、スライド方向X1の手前側へのブラケット20の移動を規制するものであれば如何なるものでもよく、例えば、機器10の底面から下方に向けて突出形成された突起であってもよい。
【0016】
第2ストッパ部12は、図5に示すように、ブラケット20を機器10の投影面内に移動させて収納した状態で、後述するブラケット20の第2部分22のスライド方向X1における奥側の端面に当接して、スライド方向X1の奥側へのブラケット20の移動を規制するものである。本実施例では、第1ストッパ部11よりスライド方向X1の奥側において機器10の底面から下方に向けて突出形成された突起のスライド方向X1の手前側の側面が、第2ストッパ部12として機能している。なお、第2ストッパ部12の具体的な態様としては、スライド方向X1の奥側へのブラケット20の移動を規制するものであれば如何なるものでもよい。
【0017】
ネジ穴13は、図3や図5に示すように、機器10の底面側から固定ネジ30を螺合させる穴である。ネジ穴13は、スライド方向X1における第1ストッパ部11及び第2ストッパ部12の間に形成されている。
【0018】
爪部14は、図2乃至図6に示すように、第1ストッパ部11よりスライド方向X1の手前側において機器10の底面から下方に向けてそれぞれ突出形成され、スライド方向X1に直交するブラケット20の幅方向X2の両側からブラケット20の第1部分21にフック状にそれぞれ係合するものである。爪部14は、フック状に形成され、機器10の底面から下方に向けて突出形成された第1爪部分14aと、第1爪部分14aの下端から幅方向X2側に向けて延出する第2爪部分14bとを有している。爪部14は、ブラケット20のスライド時に、ブラケット20(第1部分21)をスライド方向X1にガイドする機能を担っている。また、爪部14は、仮に固定ネジ30をネジ穴13から取り外した場合であっても、ブラケット20を機器10の底面側に保持する機能を担っている。本実施例においては、機器10を設置面M上に設置した状態で、爪部14(第2爪部分14b)は、設置面Mに接触しないように設計されている。
【0019】
ガイド部15は、図2乃至図6に示すように、スライド方向X1における第1ストッパ部11及び第2ストッパ部12の間の領域において、スライド方向X1に沿って、機器10の底面に形成されている。一対のガイド部15は、幅方向X2に相互に離間した位置に形成されている。ガイド部15は、ブラケット20のスライド時に、ブラケット20(第2部分22)をスライド方向X1にガイドする機能を担っている。また、ガイド部15は、ブラケット20のスライド時及び静止時に、幅方向X2におけるブラケット20(第2部分22)の移動を規制し、後述するブラケット20のスリット部24の内縁と固定ネジ30の軸部31とが幅方向X2に接触することを阻止し、固定ネジ30に負荷が係ることを防止する機能を担っている。
【0020】
機器脚部16は、図2乃至図6に示すように、スライド方向X1の奥側において、機器10の底面の幅方向X2の両側にそれぞれ形成されている。本実施例においては、機器10を設置面Mに設置した状態で、一対の機器脚部16と、後述する一対のブラケット20のブラケット脚部27とのみが設置面Mに接触するように構成されている。なお、本実施例では、機器脚部16が2つ設けられているが、機器脚部16の数量に制限はない。
【0021】
ブラケット20は、機器10の底部の幅方向X2における両側にそれぞれ配置され、図2及び図3に示すように、機器10の前方側に向けて機器10の投影面内から外側に引き出されることにより、機器10の転倒を防止するものであり、また、図4及び図5に示すように、未使用時には、機器10の投影面内に少なくとも大部分を収納されるものである。
【0022】
ブラケット20は、図2乃至図5や図7に示すように、第1部分21と、第2部分22と、段差部23と、スリット部24と、第1被規制部25と、第2被規制部26と、ブラケット脚部27とを有している。
【0023】
第1部分21は、図7に示すように、平坦状に形成され、機器10に対するブラケット20の取り付け時には、スライド方向X1の手前側に配置される。第2部分22は、平坦状に形成され、第1部分21から厚み方向X3にずれた状態で形成され、機器10に対するブラケット20の取り付け時には、スライド方向X1の奥側に配置される。本実施例においては、第1部分21と第2部分22とは、相互に平行になるように構成されている。段差部23は、第1部分21及び第2部分22を段差状に接続している。第1部分21と第2部分22と段差部23とは、平板状の板材を段差部23の部分で折り曲げることにより成形されている。これにより、ブラケット20の簡便な製造を実現できる。なお、第1部分21と第2部分22を溶接等で接合したものであってもよい。本実施例においては、第1部分21と第2部分22と段差部23とは金属から成形されているが、その素材は樹脂等如何なるものでもよい。
【0024】
スリット部24は、図7に示すように、スライド方向X1に沿って形成され、ブラケット20を厚み方向X3に貫通して、固定ネジ30の軸部31を挿通させる目的で形成されている。本実施例においては、スリット部24は、第2部分22に長孔状に形成されている。スリット部24は、図2及び図3に示すように、第1ストッパ部11と第1被規制部25とが当接した状態で、スライド方向X1の奥側における固定ネジ30の軸部31の周面がスリット部24の内縁に接触しない位置まで延びている。同様に、スリット部24は、図4及び図5に示すように、第2ストッパ部12と第2被規制部26とが当接した状態で、スライド方向X1の手前側における固定ネジ30の軸部31の周面がスリット部24の内縁に接触しない位置まで延びている。
【0025】
なお、本実施例では、前述したように、スリット部24が長孔状に形成されているが、スリット部24の具体的態様はこれに限定されず、スリット部24の具体的態様は、スライド方向X1におけるブラケット20の移動距離よりもスライド方向X1に沿って長く設定され、ブラケット20の引出時及び収納時のいずれにおいても、スライド方向X1における固定ネジ30の軸部31の周面がブラケット20に接触しないように設計されたものであれば如何なるものでもよく、例えば、スリット部24が第2部分22のスライド方向X1の奥側の端面まで達していてもよく、また、スリット部24が第1部分21にまで達していてもよい。
【0026】
また、幅方向X2におけるスリット部24の幅寸法は、幅方向X2におけるブラケット20の移動がガイド部15により規制された状態で、幅方向X2における軸部31の周面がスリット部24の内縁に接触しないように設計されている。
【0027】
第1被規制部25は、図3等に示すように、第1ストッパ部11に当接してスライド方向X1の手前側への移動を規制されるものである。本実施例においては、スライド方向X1における段差部23の手前側の側面が、第1被規制部25として機能している。なお、第1被規制部25の具体的態様は、機器10の底部の一部によりスライド方向X1の手前側への移動を規制されるものであれば如何なるものでもよく、例えば、ブラケット20の上面(機器10に対向するブラケット20の側面)から上方に向けて突出形成された突起であってもよい。
【0028】
第2被規制部26は、図5等に示すように、第2ストッパ部12に当接してスライド方向X1の奥側への移動を規制されるものである。本実施例においては、スライド方向X1における第2部分22の奥側の端面が、第2被規制部26として機能している。なお、第2被規制部26の具体的態様は、機器10の底部の一部によりスライド方向X1の奥側への移動を規制されるものであれば如何なるものでもよく、例えば、ブラケット20の上面(機器10に対向するブラケット20の側面)から上方に向けて突出形成された突起であってもよく、また、第1被規制部25と同様に、ブラケット20のスライド方向X1の奥側にも段差部を設け、スライド方向X1における段差部の奥側の側面を第2被規制部26として機能させてもよい。
【0029】
ブラケット脚部27は、図7等に示すように、第1部分21の下面側に設けられ、機器10を設置面Mに設置した状態で、設置面Mに接触するものである。本実施例においては、ブラケット脚部27は、ゴム等の弾性体から成形されているが、ブラケット脚部27の素材はこれに限定されず、樹脂や金属等の如何なるものでもよく、また、第1部分21等と同じ素材から一体に成形されてもよい。また、本実施例においては、ブラケット脚部27はほぼ円柱状に形成されているが、他の形状であってもよい。
【0030】
幅方向X2におけるブラケット脚部27の幅寸法(すなわち、本実施例においてはブラケット脚部27の直径)は、図4に示すように、一対の爪部14の第2爪部分14bの相互間隔より小さく設定されている。これにより、機器10に対するブラケット20の取り付け時には、ブラケット脚部27を形成した第1部分21側を先頭にして、スライド方向X1の奥側から手前側に向けて一対の爪部14間に第1部分21を挿入することができる。また、スライド方向X1における第1部分21の手前側の側面には、図7に示すように、円弧状にRが付けられており、これにより、機器10に対するブラケット20の取り付け時に、一対の爪部14間に第1部分21を挿入し易くなる。
【0031】
また、図4及び図5に示すように、ブラケット20の収納時には、ブラケット脚部27は、スライド方向X1の手前側の機器10の筐体部分(図5において符号17で示す部分)の下側近傍に配置される。これにより、ブラケット20の収納時には、機器10の重量が直接的にブラケット脚部27にかかるため、ブラケット20の弾性変形を回避できる。
【0032】
固定ネジ30は、図3や図5に示すように、外周面にネジ部を有しスリット部24に挿通される軸部31と、軸部31の一端に連続形成されブラケット20の下面側に配置される頭部32とを有している。
【0033】
図3や図5に示すように、ブラケット20の下面と固定ネジ30の頭部32との間には、ワッシャ40が介在している。ワッシャ40は、ブラケット20の収納時または引出時において、幅方向X2におけるスリット部24の両外側に位置する第2部分22に接触するだけでなく、図3に示すように、ブラケット20の引出時において、スライド方向X1におけるスリット部24の奥側に位置する第2部分22に接触し、図5に示すように、ブラケット20の収納時において、スライド方向X1におけるスリット部24の手前側に位置する第2部分22に接触するように、その寸法を設計されている。これにより、ブラケット20とワッシャ40との間の接触面積を大きく確保できる。
【0034】
このようにして得られた本実施例のブラケット20の収納構造では、機器10の第1ストッパ部11及び第2ストッパ部12と、ブラケット20の第1被規制部25及び第2被規制部26とから構成されるストッパ機構を設けていることにより、ブラケット20の収納時及び引出時のいずれにおいても、固定ネジ30の軸部31とブラケット20との接触を回避するため、固定ネジ30に直接負荷がかかることを防止し、固定ネジ30の損傷を防止できる。
【0035】
また、機器10の投影面積内にブラケット20の少なくとも大部分を収納することが可能であるため、機器設置スペースを削減でき、特に、機器10の保管時における機器保管スペースを削減できる。
【0036】
また、固定ネジ30を緩めることで、ブラケット20及び固定ネジ30を取り外すことなく、ブラケット20をスライドさせることが可能であるため、ブラケット20及び固定ネジ30の紛失を防止できる。
【0037】
また、機器10に対するブラケット20の取り付け構造が、固定ネジ30を用いた簡便な構造であるため、機器構造が複雑になることを回避できる。
【0038】
なお、上述した実施例では、機器の転倒防止を目的としてブラケットを機器の筐体の底面に取り付けているが、他の目的で機器の他の面(上面、もしくは側面)の一面にブラケットを取り付けてもよい。
【0039】
また、上述した実施例では、2つのブラケットを設けているが、ブラケットの数量に制限はない。
【0040】
また、上述した実施例では、ブラケットを機器の前方側に向けて引き出すように構成されているが、ブラケットを引き出す方向はこれに限定されず、また、複数のブラケットを異なる方向に向けて引き出すように構成してもよい。
【符号の説明】
【0041】
10 ・・・ 機器
11 ・・・ 第1ストッパ部
12 ・・・ 第2ストッパ部
13 ・・・ ネジ穴
14 ・・・ 爪部
14a ・・・ 第1爪部分
14b ・・・ 第2爪部分
15 ・・・ ガイド部
16 ・・・ 機器脚部
20 ・・・ ブラケット
21 ・・・ 第1部分
22 ・・・ 第2部分
23 ・・・ 段差部
24 ・・・ スリット部
25 ・・・ 第1被規制部
26 ・・・ 第2被規制部
27 ・・・ ブラケット脚部
30 ・・・ 固定ネジ
31 ・・・ 軸部
32 ・・・ 頭部
40 ・・・ ワッシャ
X1 ・・・ スライド方向
X2 ・・・ 幅方向
X3 ・・・ 厚み方向
M ・・・ 機器の設置面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器と、前記機器に対してスライド可能に設けられたブラケットと、前記ブラケットを前記機器に固定する固定ネジとを備え、
前記機器は、スライド方向の手前側への前記ブラケットの移動を規制する第1ストッパ部と、前記第1ストッパ部より前記スライド方向の奥側に形成され前記スライド方向の奥側への前記ブラケットの移動を規制する第2ストッパ部と、前記固定ネジを螺合させるネジ穴とを筐体の一面に有し、
前記ブラケットは、前記第1ストッパ部に当接して前記スライド方向の手前側への移動を規制される第1被規制部と、前記第1被規制部より前記スライド方向の奥側に形成され前記第2ストッパ部に当接して前記スライド方向の奥側への移動を規制される第2被規制部と、前記スライド方向に沿って形成され前記固定ネジの軸部を挿通させるスリット部とを有していることを特徴とするブラケットの収納構造。
【請求項2】
前記機器の前記筐体の一面は、前記機器の底面であることを特徴とする請求項1に記載のブラケットの収納構造。
【請求項3】
前記スリット部は、前記第1ストッパ部と前記第1被規制部とが当接した状態で、前記スライド方向の奥側における前記固定ネジの前記軸部の周面が前記ブラケットに接触しない位置まで延びているとともに、前記第2ストッパ部と前記第2被規制部とが当接した状態で、前記スライド方向の手前側における前記固定ネジの前記軸部の周面が前記ブラケットに接触しない位置まで延びていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラケットの収納構造。
【請求項4】
前記ブラケットは、前記スライド方向の手前側に配置される第1部分と、前記第1部分から前記ブラケットの厚み方向に前記機器側へずれた状態で前記スライド方向の奥側に配置される第2部分と、前記第1部分及び前記第2部分を段差状に接続する段差部とを有し、
前記第1被規制部は、前記スライド方向における前記段差部の手前側の側面であり、
前記第2被規制部は、前記スライド方向における前記第2部分の奥側の側面であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のブラケットの収納構造。
【請求項5】
前記スリット部は、前記第2部分に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のブラケットの収納構造。
【請求項6】
前記スリット部は、長孔状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のブラケットの収納構造。
【請求項7】
前記機器は、前記機器の前記筐体の一面から突出形成され、前記スライド方向に直交する前記ブラケットの幅方向の両側から前記ブラケットにフック状にそれぞれ係合する一対のフック状の爪部を更に有していることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のブラケットの収納構造。
【請求項8】
前記機器は、前記スライド方向における前記第1ストッパ部及び前記第2ストッパ部の間の領域で、前記スライド方向に沿ってそれぞれ形成され相互に離間する一対のガイド部を更に有していることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のブラケットの収納構造。
【請求項9】
前記スライド方向に直交する前記ブラケットの幅方向における前記スリット部の幅は、前記ブラケットが前記ガイド部によりガイドされた状態で、前記幅方向における前記固定ネジの前記軸部の周面が前記スリット部の内縁に接触しない寸法で設定されていることを特徴とする請求項8に記載のブラケットの収納構造。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−156319(P2012−156319A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14275(P2011−14275)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【特許番号】特許第4915708号(P4915708)
【特許公報発行日】平成24年4月11日(2012.4.11)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】