説明

ブラシ耐久性試験装置

【課題】直方体形状の被洗浄物を洗浄するときに用いられるブラシの耐久性試験を実機に近い状態で実施することのできるブラシ耐久性試験装置を提供する。
【解決手段】ブラシ耐久性試験装置1は、平ブラシ3を保持するブラシホルダ2と、ブラシホルダ2の下方に設けられた被洗浄物支持テーブル4と、被洗浄物支持テーブル4上に被洗浄物を固定するケース締付け具と、ケース締付け具により被洗浄物支持テーブル4上に固定された被洗浄物に洗浄液を散布する洗浄液散布ノズル10と、ブラシホルダ2に保持された平ブラシ3のブラシ面に対して水平な方向に被洗浄物支持テーブル4をスライド駆動するテーブル駆動機構9と、ブラシホルダ2に保持された平ブラシ3の上下方向の位置を調整するブラシ位置調整機構15とを備えて構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばビール瓶輸送用ケースやビール瓶輸送用パレットなどのように直方体形状の被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられるブラシの耐久性を試験するためのブラシ耐久性試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビール瓶を輸送するときに用いられるビール瓶輸送用ケースは、中身が空のビール瓶と共に販売店等から回収されて再使用されるのが一般的であるが、回収されたビール瓶輸送用ケースには土や砂が付着している場合が多い。従って、回収されたビール瓶輸送用ケースを再使用する場合には、ビール瓶輸送用ケースを洗浄してビール瓶輸送用ケースに付着した土や砂を除去する必要があり、ビール製造工場などでは、回収されたビール瓶輸送用ケースの外面に洗浄液を噴射することによってビール瓶輸送用ケースに付着した土や砂を除去するようにしている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、ビール瓶輸送用ケースの外側面には土や砂だけでなく、商品タグなどの粘着物が付着している場合もあり、上述した方法では商品タグなどの粘着物をビール瓶輸送用ケースから除去することは難しい。そこで、回収されたビール瓶輸送用ケースをコンベアにより一方向に搬送し、その搬送ラインの途中に設置した洗浄液散布装置からビール瓶輸送用ケースに温水等の洗浄液を散布してビール瓶輸送用ケースに付着した粘着物等の付着物を膨潤せしめた後、ビール瓶輸送用ケースの外側面に平ブラシやロールブラシなどのブラシを接触させてビール瓶輸送用ケースをブラッシング洗浄する方法が提案されている。
【特許文献1】特開平9−29194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような方法によると、ビール瓶輸送用ケースに付着している砂や土だけでなく、ビール瓶輸送用ケースの外側面に粘着している商品タグなどの粘着物も除去することができるが、ビール瓶輸送用ケースの外側面には補強用のリブが突出しているため、ビール瓶輸送用ケースに接触するブラシの接触量(「かぶり量」とも言う)が大きすぎると、ブラシが比較的早期に摩耗してしまい、ブラシを頻繁に交換する必要がある。また、ビール瓶輸送用ケースの表面を傷付けることになる。逆に、ビール瓶輸送用ケースに接触するブラシの接触量が小さすぎると、ブラシの摩耗量を小さく抑えられるものの、商品タグなどの粘着物がビール瓶輸送用ケースに残留しやすくなる。従って、ビール瓶輸送用ケースなどのような長方体形状の被洗浄物を平ブラシやロールブラシなどのブラシでブラッシング洗浄する洗浄装置を設計する場合には、ブラシの接触量と摩耗量との関係を把握しておくことが肝要である。しかしながら、従来においては、ブラシの接触量と摩耗量との関係を把握することのできる装置が存在せず、その出現が望まれていた。また、従来においては、ビール瓶輸送用ケースなどをブラッシング洗浄するときに使用するブラシの耐久性試験を実機に近い状態で実施できる装置がなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、直方体形状の被洗浄物を洗浄するときに用いられるブラシの耐久性試験を実機に近い状態で実施することのできるブラシ耐久性試験装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係るブラシ耐久性試験装置は、直方体形状の被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられる平ブラシを保持するブラシホルダと、このブラシホルダの下方に設けられた被洗浄物支持テーブルと、この被洗浄物支持テーブル上に前記被洗浄物を固定する被洗浄物固定手段と、前記被洗浄物支持テーブル上に固定された前記被洗浄物に洗浄液を散布する洗浄液散布ノズルと、前記ブラシホルダに保持された前記平ブラシのブラシ面に対して水平な方向に前記被洗浄物支持テーブルをスライド駆動するテーブル駆動機構と、前記ブラシホルダに保持された平ブラシの上下方向の位置を調整するブラシ位置調整機構と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1記載のブラシ耐久性試験装置において、前記ブラシ位置調整機構が、前記被洗浄物支持テーブルに対して前記ブラシホルダを上下方向に移動可能に支持する複数のラックギヤと、これらのラックギヤをそれぞれ上下方向に案内するリニアガイドと、前記ラックギヤを介して前記ブラシホルダを上下方向に昇降操作する昇降操作機構部とからなることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2記載のブラシ耐久性試験装置において、前記昇降操作機構部が、前記ラックギヤに各々噛合する複数のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤを回転自在に支持する支持軸と、この支持軸を介して前記ピニオンギヤに回転力を付与する第1のベベルギヤと、この第1のベベルギヤと噛合する第2のベベルギヤを有する回転軸と、この回転軸を回転操作する操作ハンドルとからなることを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載のブラシ耐久性試験装置において、前記被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられるロールブラシを保持するブラシ保持軸を前記被洗浄物支持テーブルの上方に設けるとともに、前記ブラシ保持軸に保持されたロールブラシを回転駆動するロールブラシ駆動機構を備えたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載のブラシ耐久性試験装置において、前記被洗浄物支持テーブルに対して前記ブラシ保持軸を上下方向に移動可能に支持するブラシ保持軸支持機構を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るブラシ耐久性試験装置によれば、ブラシホルダに保持された平ブラシの上下方向の位置をブラシ位置調整機構によって任意に調整できるので、直方体形状の被洗浄物を洗浄するときに用いられる接触量と摩耗量との関係を把握することができると共にブラシの耐久性試験を実機に近い状態で実施することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るブラシ耐久性試験装置について図1〜図10を参照して説明する。
図1及び図2において、符号1は本発明の一実施形態に係るブラシ耐久性試験装置であって、このブラシ耐久性試験装置1はブラシホルダ2、洗浄液散布ノズル10等を備えて構成されている。
【0011】
ブラシホルダ2はプレート状に形成されており、このブラシホルダ2の下面には、複数(本実施形態では6個)の平ブラシ3がそのブラシ面を下方に向けて一列に保持されている。これらの平ブラシ3はビール瓶輸送用ケースやビール瓶輸送用パレットなどの被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられるものであって、ブラシホルダ2の下方には、被洗浄物を支持する長方形状の被洗浄物支持テーブル4が設けられているとともに、互いに平行な二本のリニアガイド5を介して被洗浄物支持テーブル4を図1中左右方向にスライド可能に支持するテーブル支持架台6が設けられている。
【0012】
被洗浄物支持テーブル4は平ブラシ3の配列方向と直交する方向に長手方向を有しており、この被洗浄物支持テーブル4には、被洗浄物固定手段である複数(本実施形態では4個)のケース締付け具7(図3参照)がそれぞれ所定位置に設けられている。これらのケース締付け具7は、図4に示すように、被洗浄物支持テーブル4に固定されたナット71と、このナット71に螺合する締付けボルト72とからなり、締付けボルト72には、図5に示すビール瓶輸送用ケース8を被洗浄物支持テーブル4上に押え付ける押え板73が設けられているとともに、締付けボルト72を締緩操作するためのノブ74が設けられている。
なお、ビール瓶輸送用ケース8はその側面部に矩形状の開口窓81(図5参照)を有しており、ケース締付け具7の締付けボルト72はビール瓶輸送用ケース8の開口窓81を挿通してナット71と螺合するようになっている。
【0013】
上記テーブル支持架台6には、被洗浄物支持テーブル4を図1中左右方向にスライド駆動するテーブル駆動機構9が設けられている。このテーブル駆動機構9は互いに平行な二つのラックギヤ91,92(図3及び図6参照)を備えており、これらのラックギヤ91,92のうち一方のラックギヤ91は被洗浄物支持テーブル4に固定され、他方のラックギヤ92はテーブル支持架台6に固定されている。また、テーブル駆動機構9はラックギヤ91,92と噛合するピニオンギヤ93(図3及び図6参照)を備えており、このピニオンギヤ93をラックギヤ91,92の長手方向に往復運動させるロッド94には、駆動モータ96により旋回駆動される旋回アーム95の先端部が回動自在に連結されている。
【0014】
洗浄液散布ノズル10は被洗浄物支持テーブル4の上方に設けられており、この洗浄液散布ノズル10には、洗浄液供給ポンプ11(図3参照)から吐出された洗浄液が洗浄液供給管12を経て供給されるようになっている。なお、洗浄液散布ノズル10から被洗浄物支持テーブル4上の被洗浄物に散布された洗浄液は被洗浄物支持テーブル4の下方に設けられた洗浄液回収トレイ13(図1参照)によって回収された後、洗浄液タンク14に供給され、洗浄液タンク14に貯えられた洗浄液は前述した洗浄液供給ポンプ11により洗浄液散布ノズル10へ送られるようになっている。
【0015】
被洗浄物支持テーブル4の上方には、ブラシホルダ2に保持された平ブラシ3の上下方向の位置を調整するブラシ位置調整機構15(図7及び図8参照)が設けられている。このブラシ位置調整機構15は被洗浄物支持テーブル4に対してブラシホルダ2を上下方向に移動可能に支持する複数(本実施形態では二つ)のラックギヤ151(図8参照)と、これらのラックギヤ151をそれぞれ上下方向に案内するリニアガイド152とを備えており、各ラックギヤ151はブラシホルダ2の上面部に鉛直に立設されている。
【0016】
また、ブラシ位置調整機構15はラックギヤ151を介してブラシホルダ2を上下方向に昇降操作する昇降操作機構部153(図7及び図8参照)を備えている。この昇降操作機構部153はラックギヤ151に各々噛合する複数のピニオンギヤ154と、これらのピニオンギヤ154を回転自在に支持する支持軸155と、この支持軸155を介してピニオンギヤ154に回転力を付与する第1のベベルギヤ156と、この第1のベベルギヤ156と噛合する第2のベベルギヤ157を有する回転軸158と、この回転軸158を回転操作する操作ハンドル159とからなり、操作ハンドル159を操作して回転軸158を回転させると、ラックギヤ151及びブラシホルダ2が上下方向に移動するようになっている。
【0017】
被洗浄物支持テーブル4の上方には、ビール瓶輸送用ケースなどの被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられるロールブラシ16(図2参照)を保持するブラシ保持軸17が回転自在に設けられているとともに、ブラシ保持軸17を被洗浄物支持テーブル4に対して上下方向に移動可能に支持するブラシ保持軸支持機構18(図9参照)が設けられている。
ブラシ保持軸支持機構18はブラシ保持軸17の端部を支持する一対の軸受181(図9参照)と、これらの軸受181を介してブラシ保持軸17を支持する一対の可動ブラケット182とを備えており、各可動ブラケット182には、図10に示すように、二つの長孔183が上下方向に沿って穿設されている。
【0018】
また、ブラシ保持軸支持機構18は可動ブラケット182を介してブラシ保持軸17を支持する一対の固定ブラケット184を備えており、これらの固定ブラケット184には、可動ブラケット182の上下方向の位置を調整するための二本の位置調整用ボルト185(図10参照)が設けられているとともに、二本のブラケット固定用ボルト186が設けられている。これらのブラケット固定用ボルト186は上記長孔183にそれぞれ挿通されており、各ブラケット固定用ボルト186には、可動ブラケット182を固定ブラケット184に固定するためのナット187(図9参照)が螺嵌されている。
【0019】
ブラシ保持軸17に保持されたロールブラシ16は、ロールブラシ駆動機構19(図1及び図2参照)によりブラシ保持軸17と共に回転駆動されるようになっている。このロールブラシ駆動機構19は駆動モータ191(図9参照)を備えており、駆動モータ191で発生した回転トルクは駆動スプロケット192、チェーン193、従動スプロケット194を介してブラシ保持軸17に伝わるようになっている。
また、ロールブラシ駆動機構19はチェーン張力調整用スプロケット195(図10参照)を備えており、このスプロケット195を支持軸196を中心として図10のように上下方向に揺動させることによってチェーン193の張力を任意に調整できるようになっている。
【0020】
このようなブラシ耐久性試験装置1を使用して平ブラシ3やロールブラシ16の耐久性試験を行う場合は、例えばブラシホルダ2に複数の平ブラシ3をセットすると共にブラシ保持軸17に複数のロールブラシ16をセットし、さらに被洗浄物支持テーブル4の上面に被洗浄物の一つであるビール瓶輸送用ケース8を載置する。次に、ビール瓶輸送用ケース8をケース締付け具7で被洗浄物支持テーブル4上に固定した後、被洗浄物支持テーブル4上のビール瓶輸送用ケース8に洗浄液を洗浄液散布ノズル10から散布する。その後、ブラシ保持軸17に保持されたロールブラシ16をロールブラシ駆動機構19により回転させ、さらにテーブル駆動機構9の駆動モータ96を起動させると、被洗浄物支持テーブル4が図1中左右方向に往復運動するので、平ブラシ3やロールブラシ16の耐久性を実機に近い状態で試験することができる。
【0021】
また、操作ハンドル159を操作して回転軸158を回転させると、ラックギヤ151及びブラシホルダ2が上下方向に移動するので、平ブラシ3の位置を被洗浄物支持テーブル4に対して上下方向に調整することができる。したがって、ビール瓶輸送用ケース8等の被洗浄物に接触する平ブラシ3の接触量を調整できるので、ビール瓶輸送用ケース8等の被洗浄物に接触する平ブラシ3の接触量と摩耗量との関係を正確に把握することができる。
【0022】
さらに、ブラシ保持軸支持機構18のナット187を緩めると、可動ブラケット182を長孔183の範囲内で上下方向に動かすことできる。これにより、ブラシ保持軸17の位置を被洗浄物支持テーブル4に対して上下方向に調整できるので、ビール瓶輸送用ケース8等の被洗浄物に接触するロールブラシ16の接触量と摩耗量との関係を正確に把握することができる。
【0023】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。たとえば、上述した実施形態では、ロールブラシ16の耐久性を試験するために、被洗浄物支持テーブル4の上方にブラシ保持軸17を設けたが、平ブラシ3の耐久性のみを試験する場合には、被洗浄物支持テーブル4の上方にブラシ保持軸17を設けなくてもよい。また、反対にロールブラシ16の耐久性のみを試験するとき、平ブラシ3を設けなくてもよい。また、上述した実施形態では、被洗浄物に接触するロールブラシ16の接触量と摩耗量との関係を調べるために、ブラシ保持軸17を被洗浄物支持テーブル4に対して上下方向に移動可能に支持するブラシ保持軸支持機構18を被洗浄物支持テーブル4の上方に設けたが、被洗浄物支持テーブル4の上方にブラシ保持軸支持機構18を必ずしも設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施形態に係るブラシ耐久性試験装置の正面図である。
【図2】図1に示すブラシ耐久性試験装置の側面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図3に示すケース締付け具の詳細構成を示す図である。
【図5】ビール瓶を輸送するときに用いるビール瓶輸送用ケースの斜視図である。
【図6】図3のVI−VI断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るブラシ耐久性試験装置のブラシ位置調整機構の詳細構成を示す図である。
【図8】図7に示すブラシ位置調整機構の平面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るブラシ耐久性試験装置のロールブラシ駆動機構の構成を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るブラシ耐久性試験装置のロールブラシ支持機構の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0025】
1 ブラシ耐久性試験装置
2 ブラシホルダ
3 平ブラシ
4 被洗浄物支持テーブル
5 リニアガイド
6 テーブル支持架台
7 ケース締付け具
8 ビール瓶輸送用ケース
9 テーブル駆動機構
91,92 ラックギヤ
93 ピニオンギヤ
94 ロッド
95 旋回アーム
96 駆動モータ
10 洗浄液散布ノズル
11 洗浄液供給ポンプ
12 洗浄液供給管
13 洗浄液回収トレイ
14 洗浄液タンク
15 ブラシ位置調整機構
151 ラックギヤ
152 リニアガイド
153 昇降操作機構部
154 ピニオンギヤ
155 支持軸
156 第1のベベルギヤ
157 第2のベベルギヤ
158 回転軸
159 操作ハンドル
16 ロールブラシ
17 ブラシ保持軸
18 ブラシ保持軸支持機構
181 軸受
182 可動ブラケット
183 長孔
184 固定ブラケット
185 位置調整用ボルト
186 ブラケット固定用ボルト
187 ナット
19 ロールブラシ駆動機構
191 駆動モータ
192 駆動スプロケット
193 チェーン
194 従動スプロケット
195 チェーン張力調整用スプロケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体形状の被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられる平ブラシを保持するブラシホルダと、このブラシホルダの下方に設けられた被洗浄物支持テーブルと、この被洗浄物支持テーブル上に前記被洗浄物を固定する被洗浄物固定手段と、前記被洗浄物支持テーブル上に固定された前記被洗浄物に洗浄液を散布する洗浄液散布ノズルと、前記ブラシホルダに保持された前記平ブラシのブラシ面に対して水平な方向に前記被洗浄物支持テーブルをスライド駆動するテーブル駆動機構と、前記ブラシホルダに保持された平ブラシの上下方向の位置を調整するブラシ位置調整機構と、を備えてなることを特徴とするブラシ耐久性試験装置。
【請求項2】
前記ブラシ位置調整機構は、前記被洗浄物支持テーブルに対して前記ブラシホルダを上下方向に移動可能に支持する複数のラックギヤと、これらのラックギヤをそれぞれ上下方向に案内するリニアガイドと、前記ラックギヤを介して前記ブラシホルダを上下方向に昇降操作する昇降操作機構部とからなることを特徴とする請求項1記載のブラシ耐久性試験装置。
【請求項3】
前記昇降操作機構部は、前記ラックギヤに各々噛合する複数のピニオンギヤと、これらのピニオンギヤを回転自在に支持する支持軸と、この支持軸を介して前記ピニオンギヤに回転力を付与する第1のベベルギヤと、この第1のベベルギヤと噛合する第2のベベルギヤを有する回転軸と、この回転軸を回転操作する操作ハンドルとからなることを特徴とする請求項2記載のブラシ耐久性試験装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項記載のブラシ耐久性試験装置において、前記被洗浄物をブラッシング洗浄するときに用いられるロールブラシを保持するブラシ保持軸を前記被洗浄物支持テーブルの上方に設けるとともに、前記ブラシ保持軸に保持されたロールブラシを回転駆動するロールブラシ駆動機構を備えたことを特徴とするブラシ耐久性試験装置。
【請求項5】
請求項4記載のブラシ耐久性試験装置において、前記被洗浄物支持テーブルに対して前記ブラシ保持軸を上下方向に移動可能に支持するブラシ保持軸支持機構を備えたことを特徴とするブラシ耐久性試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−102297(P2006−102297A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−294697(P2004−294697)
【出願日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(000000055)アサヒビール株式会社 (535)
【Fターム(参考)】