説明

ブラジキニン拮抗剤としての新規フェニルスルファモイルベンズアミド誘導体



本発明はブラジキニンB1の選択的拮抗剤である式(I)の新規スルホンアミド誘導体、そこでR−RおよびZは請求項で定義される、およびその光学異性体またはラセミ体および/または塩および/または水和物および/または溶媒和物、これらの化合物を製造するためのプロセス、それらを含む薬理学的組成物および痛みおよび炎症状態の治療または予防におけるそれらの利用に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は痛みおよび炎症の進行の治療あるいは予防に有用な式(I)の新規フェニルスルファモイルベンズアミド誘導体およびその光学異性体またはラセミ体および/または塩および/または水和物および/または溶媒和物に関する。本発明はまた式(I)の化合物の製造プロセスおよびそれを含む薬理学的組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
キニン類は血漿および抹消組織で組織傷害あるいは感染に反応してカリクレイン酵素によるキニノーゲンの触媒的開裂に続いて作られる内因性のペプチドである。キニン類は痛みと炎症を伴う病態生理学的プロセスにおいて重要な役割をもつ。それらの生理学的作用はB1およびB2で示される膜受容体に結合したG−タンパクによって媒介される。B1およびB2受容体はともにクローン化されていて[Biochem. Biophys. Res. Commun., 184 (1992) 260−268およびJ. Biol. Chem., 269 (1994) 21583−21586]その発現調節機構、自己保持およびシグナル伝達機能は集中的に研究中である[Mol. Pharmacol., 56 (1999) 325−333およびJ. Cell. Physiol. 193 (2002) 275−286]。
【0003】
キニン類の最初のセット、ブラジキニン(BK)とカリジン(LysBK)は多くの組織に広く分布し構成的に発現され急速に脱感作するB2受容体の刺激を通して選択的に作用する。一方、それらの活性カルボキシペプチダーゼ代謝物、キニン類の第2のセット、desArgBK(DABK)およびLysdesArgBK(LysDABK)は誘導性かつ非脱感作性で非病態条件下では殆ど発現されないB1受容体を活性化する。一般にB1受容体は種々の性質の傷害(組織外傷、感染など)の後に急速に現れる。このようにB1受容体の発現上昇は種々のタイプの傷害に対する組織の初期および後期の反応で重要な役割をもつことが知れ渡っている酵素、受容体、オータコイド、サイトカインおよびケモカインの局所での共発現(結局は発現上昇)を含む全身反応の一部として現れる。
【0004】
動物モデルにおいて慢性炎症状態で支配的機能のB1からB2へのスイッチがあることが示されている。B2受容体は炎症および痛みの反応の急性期に関係するが、一方B1受容体はこの反応の慢性期に関与する。炎症および痛みの伝達におけるキニン受容体の関与はブラジキニンB1受容体欠損マウスについての研究結果によって指示されてきた。B1受容体欠損マウスは感覚機能において野生型と異なり、侵害性の化学および熱刺激に対する鎮痛閾値の増大を示し、また炎症部位での多形核白血球の集積の激しい低下を示す[PNAS, 97 (2000) 8140−8145およびNeuropharmacology 41 (2001) 1006−1012]。さらにB1受容体欠損マウスでの最も独自の発見はB1受容体ノックアウトマウスに見られる痛覚鈍麻は部分的に脊髄における中枢性感作の低下によることを示唆するという痛覚における中枢キニン受容体の役割に対する直接的な証拠であった。しかしながら、上記の変化は別としてB1ノックアウトマウスは外見上いかなる病理的変化もなく見かけ上正常であった。
【0005】
抹消におけるB1受容体の基本的発現の証拠とは別に、近年ますます多くの証拠がB1受容体は脊髄および同様にいくつかの高次構造を含むいくつかの神経要素で‘中枢性’に構成的に発現していることを示している。これらの受容体の機能は不明確であるがそれらは痛みの伝達および痛覚過敏に関係してきた。それゆえ、B1受容体拮抗剤は痛みの緩和に有用であるのみならずもしそれらが中枢性B1受容体をブロックするならばおそらくまたより広い鎮痛効果スペクトルをもつと考えられる[NeuroReport 11 (2000) 4003−4005; NeuroReport, 12 (2001) 2311−2313; Neuroscience 107 (2001) 665−673およびNeuroscience Letters 294 (2000) 175−178]。
【0006】
科学的データに基づいてブラジキニン受容体はいくつかのやり方で痛みおよび痛覚過敏の媒介に関与している。B1受容体拮抗剤は多様な作用機序をもつかもしれない。それらは(1)他の発痛メディエーターの放出阻害による侵害受容器への間接的(‘末梢性’)効果、B1受容体は炎症誘導において侵害受容器を感作または活性化するメディエーター(プロスタグランジン、サイトカインおよび一酸化窒素)の放出に関与する感覚神経に近接する細胞(マクロファージ、繊維芽細胞または内皮細胞)上に現れることに注意、(2)B1受容体を発現している(構成的に)侵害受容器または誘導への直接的(‘末梢性’)効果および(3)脊髄の浅後角における痛みの処理に対する‘中枢性’効果、を持つ。
【0007】
それゆえ、経口で活性のある非ペプチドブラジキニンB1受容体拮抗剤は慢性の炎症性の痛みの治療の潜在的治療剤となりうるだろう。
【0008】
いくつかの特許および特許出願が異なる化学構造をもったブラジキニンB1受容体拮抗剤について述べている。そのような文書は例えば次の国際特許出願である: WO200075107、WO02076964、WO04054584、WO02099388、WO05004810。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
我々はブラジキニンB1受容体に対し高い親和性をもちブラジキニンB2受容体を超える選択性をもつベンズアミド誘導体のクラスを見出した。選択性は化合物の望ましくない副作用がより著しくないので特に重要である。
【0010】
本発明は式(I)の新規フェニルスルファモイルベンズアミド誘導体に関するもので、
【0011】
【化1】

【0012】
そこで
は水素原子またはC−Cアルキル基である
は(1)水素原子、(2)C−Cの直鎖または分岐アルキル基、(3)−(CH−NH、(4)−(CH−OH、(5)−(CH−CO−NH、(6)−(CH−COOR、(7)1つまたはそれ以上の水酸基あるいはハロゲン原子で任意に置換されたベンジル、から選ばれる、あるいは
、Rおよびそれらがともに付く炭素原子が3−7員環シクロアルキルを形成する
は(1)水素原子、(2)アミノ、ヒドロキシ、1H−イミダゾイル−4−イル、−NR、−COOR、−NH−C(=NH)−NH、−CO−NH,から独立に選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で任意に置換されたC−C直鎖または分岐アルキル基である
は(1)水素原子、(2)−(CH−NR基、(3)−(CH−X−P基である
、RおよびRは互いに独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、アミノまたは1つまたはそれ以上のC−Cアルキル基で置換されたアミノ、トリフルオロメチル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−C(=O)=NH2、−Cアルコキシカルボニル、トリフルオロメトキシまたは水酸基である
は水素原子またはC−Cアルキル基である
Zは(1)一重結合、(2)酸素原子、(3)CH基、(4)CO基、(5)NR基、(6)S原子、(7)SO基から選ばれる、
nは1から6の整数
mは0から6の整数
Xは(1)一重結合、(2)酸素原子、(3)−CO−NR基、(4)COまたはSO基から選ばれる
Pは(1)1つまたはそれ以上のハロゲン原子、ヒドロキシ、−(CH−CN。−O−CO−NR、−NH−CO−R、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、[1,4]ビピペリジル−1’−イルまたは−(CH−NH―C(=NH)=NH基で任意に置換されたフェニル基; (2)O、S、SOおよびNから選ばれる1−3個のへテロ原子を含む飽和、部分不飽和または芳香族の4−7員環で、前記の環は1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、−NH−CO−R、−C(=NH)−NH、C−Cアルキル、ピリジン−4−イル、ピペリジン−1−イルまたはピリジン−2−イル基で任意に置換される; (3)O、S、SOおよびNから選ばれる1−3個のへテロ原子を含む飽和、部分不飽和または芳香族の8−10員2環システムで、前記の環システムは1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、−NH−CO−R、トリフルオロメチルまたはC−Cアルキル基で任意に置換される; (4)−(CH−NR基で任意に置換されたC−Cシクロアルキル基、から選ばれる
およびRは(1)水素原子、(2)直鎖または分岐C−Cアルキル基、(3)R、Rおよびそれらの両方がともに付く窒素原子がO、S、SOおよびNから選ばれる0−3個のヘテロ原子(RおよびRが付く窒素原子に加えて)を含む飽和、部分不飽和または芳香族4−7員環をつくり、前記の環は1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたはC−Cアルキル基で任意に置換される
は水素原子またはC−Cアルキル基
である式(I)の新規フェニルスルファモイルベンズアミドおよびその光学異性体またはラセミ体および/または塩および/または水和物および/または溶媒和物に関する。
【0013】
本発明はまた式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体または塩または水和物または溶媒和物を活性成分として含む薬剤組成物に関する。
【0014】
さらに本発明の目的は式(I)の化合物の合成であり、またこれらの化合物を含む薬剤の化学的および薬学的製造、同様にこれらの化合物での治療法であり、それは治療すべき哺乳類―ヒトを含む−へ有効量/本発明の式(I)の化合物それ自体または薬剤の量を投与することを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は式(I)の新規ブラジキニンB1受容体拮抗剤フェニルスルファモイルベンズアミド誘導体に関するもので、
【0016】
【化2】

【0017】
そこで
は水素原子またはC−Cアルキル基である
は(1)水素原子、(2)C−Cの直鎖または分岐アルキル基、(3)−(CH−NH、(4)−(CH−OH、(5)−(CH−CO−NH、(6)−(CH−COOR、(7)1つまたはそれ以上の水酸基あるいはハロゲン原子で任意に置換されたベンジル、から選ばれる、あるいは
、Rおよびそれらがともに付く炭素原子が3−7員環シクロアルキルを形成する
は(1)水素原子、(2)アミノ、ヒドロキシ、1H−イミダゾイル−4−イル、−NR、−COOR、−NH−C(=NH)−NH、−CO−NH,から独立に選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で任意に置換されたC−C直鎖または分岐アルキル基、である
は(1)水素原子、(2)−(CH−NR基、(3)−(CH−X−P基である
、RおよびRは互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、アミノまたは1つまたはそれ以上のC−Cアルキル基で置換されたアミノ、トリフルオロメチル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−C(=O)=NH2、−Cアルコキシカルボニル、トリフルオロメトキシまたは水酸基である
は水素原子またはC−Cアルキル基である
Zは(1)一重結合、(2)酸素原子、(3)CH基、(4)CO基、(5)NR基、(6)S原子、(7)SO基から選ばれる、
nは1から6の整数
mは0から6の整数
Xは(1)一重結合、(2)酸素原子、(3)−CO−NR基、(4)COまたはSO基から選ばれる
Pは(1)1つまたはそれ以上のハロゲン原子、ヒドロキシ、−(CH−CN、−O−CO−NR、−NH−CO−R、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、[1,4’]ビピペリジニル−1’−イルまたは−(CH−NH―C(=NH)=NH基で任意に置換されたフェニル基; (2)O、S、SOおよびNから選ばれる1−3個のへテロ原子を含む飽和、部分不飽和または芳香族の4−7員環で、前記の環は1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、−NH−CO−R、−C(=NH)−NH、C−Cアルキル、ピリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル、またはピリジン−2−イル基で任意に置換される; (3)O、S、SOおよびNから選ばれる1−3個のへテロ原子を含む飽和、部分不飽和または芳香族の8−10員2環システムで、前記の環システムは1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、−NH−CO−R、トリフルオロメチルまたはC−Cアルキル基で任意に置換される; (4)−(CH−NR基で任意に置換されたC−Cシクロアルキル基、から選ばれる
およびRは(1)水素原子、(2)直鎖または分岐C−Cアルキル基、(3)R、Rおよびそれらの両方がともに付く窒素原子がO、S、SOおよびNから選ばれる0−3個のヘテロ原子(RおよびRが付く窒素原子に加えて)を含む飽和、部分不飽和または芳香族4−7員環をつくり、前記の環は1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたはC−Cアルキル基で任意に置換される
は水素原子またはC−Cアルキル基
である式(I)の新規フェニルスルファモイルベンズアミドおよびその光学異性体またはラセミ体および/または塩および/または水和物および/または溶媒和物に関する。
【0018】
本発明はまた式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体または塩または水和物または溶媒和物を活性成分として含む薬剤組成物に関する。
【0019】
さらに本発明の目的は式(I)の化合物の合成であり、またこれらの化合物を含む薬剤の化学的および薬学的製造、同様にこれらの化合物での治療法であり、それは治療すべき哺乳類―ヒトを含む−へ有効量/本発明の式(I)の化合物それ自体または薬剤の量を投与することを意味する。
【0020】
用語“ハロゲン”置換基はフッ素、塩素。臭素またはヨウ素原子を意味する。本説明で用いる用語“C−Cアルキル基”はメチル、エチル、ノルマル−およびイソプロピルおよび種々のブチル基を意味する。これらのC−Cアルキル基はC−Cアルコキシ基でもよい。
【0021】
およびRの意味における飽和、部分不飽和または芳香族4−7員複素環は例えばピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、ホモピペラジン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、モルホリン、チオモルホリンおよび同等のものでよい。
【0022】
Pの意味における飽和、部分不飽和または芳香族4−7員複素環は例えばピペリジン、ピロリジン、ピリジン、ピペラジン、ホモピペラジン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、モルホリン、チオモルホリンおよび同等のものでよい。
【0023】
Pの意味における飽和、部分不飽和または芳香族8−10員2環システムは例えばインドール、ベンズイミダゾール、ベンゾ[1,3]ジオキソール、ベンゾチアゾールおよび同等のものでよい。
【0024】
本発明はまた酸または塩基で生じる式(I)の化合物の塩に関する。
【0025】
有機および無機酸とも酸付加塩の精製のために用いられる。適する無機酸は例えば塩酸、硫酸および燐酸でよい。1価の有機酸の代表は例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸および種々のブタン酸、吉草酸およびカプリン酸でよい。2価の有機酸の代表は例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸およびコハク酸でよい。例えばクエン酸、酒石酸などのヒドロキシ酸、あるいは例えば安息香酸またはサリチル酸などの芳香族カルボン酸、同様に例えばメタンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸などの脂肪族および芳香族スルホン酸のような他の有機酸もまた使うことができる。特に価値のある酸付加塩のグループはそこで酸成分自身は投与量で治療効果を有せずあるいは活性成分の効果に好ましくない影響を持たないものである。これらの酸付加塩は薬学的に許容される酸付加塩である。なぜ薬学的に許容される酸付加塩に属さない酸付加塩が本発明に属するかの理由は、ある場合にはそれらは望ましい化合物の精製および単離に有益だからである。
【0026】
塩基で生成する塩の中で特に重要なのは例えばナトリウム、カリウムのようなアルカリ金属、例えばカルシウムおよびマグネシウムのようなアルカリ土類金属、同様にアンモニアまたは有機アミンで生成する塩である。後者の塩基はさらに例えば生成物の溶解度および処理に影響する例えばヒドロキシまたはアミノ基のような置換基をもってもよい。塩基で生成する塩は薬学的に許容しうる塩基付加塩である。
【0027】
本発明に従い式(I)の化合物は以下に述べる方法の1つによって合成できる:
【0028】
方法a)
式(II)のアミン誘導体
【0029】
【化3】

【0030】
−ここでR、RおよびRの意味は上記の式(I)と同様である−を式(III)の塩化スルホニルと反応し
【0031】
【化4】

【0032】
ついでそのようにして得られた式(IV)のフェニルスルファモイル安息香酸誘導体
【0033】
【化5】

【0034】
−ここでR、RおよびRの意味は上で定義した通りである−を式(V)のアミン誘導体と反応し
【0035】
【化6】

【0036】
−ここでR、R、R、RおよびRの意味は上で定義した通りある−得られた式(I)のフェニルスルファモイルベンズアミド誘導体はある場合には新しい置換基の導入および/または存在する置換基の修飾または除去によって、および/または塩形成および/または塩からの化合物の遊離によって別の式(I)の化合物に変換してもよい。
【0037】
方法b)
式(IV)のフェニルスルファモイル安息香酸誘導体−方法a)に記載の方法によって得られた−を式(VI)のアミノ酸誘導体と反応し
【0038】
【化7】

【0039】
−ここでR、RおよびRの意味は上で定義した通りであり、RはC−Cアルキル基である−そのようにして得られた式(VII)の化合物を
【0040】
【化8】

【0041】
−ここでR、R、R、R、R、RおよびRの意味は上で定義した通りである同様である−を式(VIII)のカルボン酸誘導体を与えるように加水分解し
【0042】
【化9】

【0043】
−ここでR、R、R、R、RおよびRの意味は上で定義した通りである−最後に後者を式(IX)のアミン誘導体と反応し、
【0044】
【化10】

【0045】
−ここでRおよびRの意味は上で定義した通りである−得られた式(I)のフェニルスルファモイルベンズアミドはある場合には新しい置換基の導入および/または存在する置換基の修飾または除去、および/または塩形成および/または化合物の塩からの遊離によって他の式(I)の化合物に変換される。
【0046】
スルホニル化反応は好ましくは適切な溶媒中で、好ましくは塩基の存在下で行われる。反応に引き続き薄層クロマトグラフにかける。必要な反応時間は6−20時間である。反応混合物の検査は種々の方法で行うことができる。
【0047】
a) 反応混合物を濃縮し生成物を結晶化または抽出により単離する。粗成生物が十分純粋でない場合は、ついでその精製のためにカラムクロマトグラフィーが用いられる。カラムクロマトグラフィーは吸着剤としてキーゼルゲル60を用い例えばn−ヘキサン/酢酸エチル、クロロホルム/メタノール、ジクロロメタン/酢酸エチルまたはクロロホルム/アセトンのような種々の溶媒システムを溶出剤とした順相でも、YMC−Pack ODS−AQタイプの充填剤(YMCによって製造された)を用いアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸またはアセトニトリル/水/酢酸を溶出剤とした逆相でも行われる。
【0048】
b) 反応混合物を氷水中に注ぎ生成物を濾過または抽出によって単離する。組成生物を結晶化あるいは上述のようにカラムクロマトグラフィーによって精製する。生成物の構造はIR、NMRおよび質量分析によって決定される。
【0049】
アミド結合の形成は好ましくは式(IV)または(VIII)のカルボン酸からの活性誘導体を作ることによって行われ、それはそれぞれ式(V)のアミノ酸または(IX)と好ましくは塩基の存在下で反応される。
【0050】
カルボン酸の活性誘導体への変換は適切な溶媒(例えばジメチルホルムアミド、アセトニトリル、塩素化炭化水素あるいは炭化水素またはそれらの混合)中でアミド結合の形成中にインサイツで行われる。活性誘導体は酸クロライド(例えばカルボン酸とチオニルクロライドから作られる)、混合無水物(例えばトリエチルアミンのような塩基の存在下でカルボン酸とイソブチルクロロホルメートから作られる)、活性エステル(例えばカルボン酸とヒドロキシベンズトリアゾール(HOBt)およびジシクロヘキシル−カルボジイミド(DCC)から、または例えばトリエチルアミンのような塩基の存在下でO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)から作られる)でよい。活性誘導体は0℃から室温の範囲の温度で作ることができる。式(V)の適切なアミノ酸または(IX)を塩基としてあるいは無機酸との塩として、アミンの遊離のために必要な例えばトリエチルアミンのような塩基の存在下で得られた溶液または懸濁液に加える。縮合反応の後に薄層クロマトグラフにかける。必要な反応時間は6−20時間である。反応混合物の検査は種々の方法で行うことができる。
【0051】
a) 反応混合物を濃縮し、残渣を結晶化または適切な有機溶媒で抽出しある場合にはカラムクロマトグラフィーで精製する。カラムクロマトグラフィーは吸着剤としてキーゼルゲル60を、溶出剤として例えばトルエン/メタノール、クロロホルム/メタノールあるいはトルエン/アセトンのような種々の溶媒システムを用いた順相で、あるいはYMC−Pack−ODS−AQタイプの充填材(YMCによって製造された)と溶出剤としてアセトニトリル/水/トリフルオロ酢酸あるいはアセトニトリル/水/酢酸を用いた逆相で行われる。
【0052】
b) 反応混合物を純粋な生成物を得るために直接上述のようにカラムクロマトグラフィーによって精製する。
【0053】
生成物の構造はIR、NMRおよび質量分析によって決定される。
【0054】
得られた式(I)のベンズアミド誘導体は−調整法と関係なしに−ある場合にはさらなる置換基の導入および/または存在する置換基の修飾および/または除去によって、および/または酸との塩の形成および/または得られた酸付加物からの塩基処理による式(I)のベンズアミド誘導体の遊離によって他の式(I)の化合物に変換でき、および/または式(I)のフリーのスルホンアミド誘導体は塩基処理によって塩に変換できる。
【0055】
フリーの水酸基を含む式(I)の化合物は種々のアシル化またはスルホニル化剤でアシルオキシまたはスルホキシ誘導体へ変換できる。反応は例えば塩素化炭化水素中でアシル化剤として酸クロライドまたは無水酸を用いて塩基(例えばトリエチルアミンまたは炭酸ナトリウム)の存在下で行うことができる。ニトロ基を含む式(I)のスルホンアミド誘導体は還元によってアミンに変換でき、アミンはさらに水酸基のアシル化に対して述べたように酸アミドを与えるように反応できあるいはカルバメート誘導体が合成できる。エステル基は加水分解できて得られるフリーのカルボン酸は適切なアミン誘導体と反応することによってアミドに変換できる。N−(tert−ブトキシカルボニル)基は有機または無機酸(例えばトリフルオロ酢酸または塩酸)によって切断できる。フリーのアミノ基はグアニジノ基に変換できる。シアノ基はアミド、N−ヒドロキシアミジンまたはN−を含む種々の複素環基に変換できる。
【0056】
殆どの式(VI)のアミノ酸および式(IX)のアミンは市販品を入手可能かまたは種々の既知の方法によって合成できる。いくつかの式(IX)の新規アミンの合成は実施例で述べる。これらの手順に従って他の式(IX)のアミンも作られる。式(V)のアミンは新規である。
【0057】
本発明の化合物はそれらの薬学的に許容される塩または水和物または溶媒和物も同様にそれ自身あるいは薬剤組成物の形で用いることができる。これらの組成物(薬剤)は固体、液体または半流動体の形でよく、担体、賦形剤、稀釈剤、安定剤、湿潤剤または乳化剤、pH−および浸透圧調節剤、香味料、着香料、同様に製剤促進または製剤準備添加物のような一般に実用されている補助剤および補助物質を加えてもよい。
【0058】
治療効果を発揮するために必要な用量は広範囲に変わり、病気のステージ、治療される患者の状態および体重、同様に活性成分に対する患者の感受性、投与経路および1日の治療回数によって各々の特定のケースにおける個々の要求に適合される。用いられる活性成分の実際の用量は治療される患者について熟練した技術、知識を持つ担当医によって安全に決められる。
【0059】
本発明による活性成分を含む薬剤組成物は通常1用量単位に0.01から100mgの活性成分を含む。もちろん、ある組成物中の活性成分の量は上で定めた上限または下限を超えることは可能である。
【0060】
薬剤組成物の固体の形は例えば錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬または注射剤に有用な凍結乾燥粉末アンプルでよい。液体組成物は注射および点滴ができる組成物、液体医薬、液体充填剤、液滴である。半流動体組成物は軟膏、バルサム、クリーム、振とう混合物および坐薬でよい。
【0061】
単純な投薬のために薬剤組成物が活性成分の一度に投与される量、あるいは数度分またはその1/2,1/3または1/4を含む用量単位からなることが適している。そのような用量単位は例えば活性成分の要求量を正確に投与するために半分または1/4にしやすくする溝で粉末化できる錠剤である。
【0062】
錠剤は胃を出た後に活性成分含量の放出を確かにするために酸溶解層で被覆できる。そのような錠剤は腸溶性である。同様な効果はまた活性成分のカプセル化で達成できる。
【0063】
経口投与のための薬剤組成物は例えば賦形剤として乳糖または澱粉、結合剤としてカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたは澱粉ペーストあるいは造粒剤を含んでもよい。じゃがいも澱粉または微結晶セルロースが崩壊剤として加えられるが、ウルトラアミロペクチンまたはホルムアルデヒドカゼインもまた用いられる。タルカム、コロイド状珪酸、ステアリン、ステアリン酸カルシウムまたはマグネシウムは抗凝集剤および潤滑剤として用いられる。
【0064】
錠剤は例えば湿式造粒とそれに続く圧縮によって製造できる。混合された活性成分と賦形剤、ある場合には崩壊剤の一部も同様に適切な装置中で結合剤の水溶液、アルコール溶液またはアルコール水溶液とともに造粒し、ついで顆粒を乾燥する。乾燥した顆粒に他の崩壊剤、潤滑剤および抗粘着剤を加え、混合物を圧縮して錠剤にする。ある場合には錠剤に投与が容易なように二分溝が作られる。
【0065】
錠剤は活性成分と適切な補助剤の混合物から圧縮によって直接作ることができる。ある場合には、錠剤は例えば砂糖、セルロース誘導体(メチル−またはエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなど)、ポリビニルピロリドン、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、食用着色剤、少量の食用酒、芳香剤、酸化鉄顔料などの安定剤、香味料、着色剤のような薬剤の実務で一般に用いられる添加物を用いることによって被覆できる。カプセルの場合、活性成分と補助剤の混合物がカプセルに詰められる。
【0066】
例えば懸濁シロップ、エリキシル剤のような液体組成物は水、グリコール、オイル、アルコール、着色および香味料を用いて作られる。
【0067】
直腸投与のために組成物は坐薬または浣腸剤に処方される。坐薬は活性成分のほかに担体、いわゆるアデプス プロ サポジトリーを含んでもよい。担体は水素化植物油、C12−C18脂肪酸トリグリセリド(好ましくは商品名Witepsolの担体)のような植物油でよい。活性成分は融かしたアデプス プロ サポジトリーと均一に混ぜられ坐薬が形作られる。
【0068】
非経口投与のために組成物は注射用溶液として処方される。注射用溶液を製造するため活性成分は蒸留水および/またはグリコールエーテルのような種々の有機溶剤に溶かされ、ある場合には例えばポリオキシエチレンソルビタン−モノラウレート、−モノオレエート、またはモノステアレート(ツイーン20、ツイーン60、ツイーン80)のような溶解剤に溶かされる。注射用溶液はまた例えばエチレンジアミンテトラアセテートのような保存剤、同様にpH調整剤および緩衝液およびある場合にはリドカインのような局所麻酔剤、のような種々の補助剤を含んでもよい。本発明の活性成分を含む注射用溶液はアンプルに詰める前に濾過され、充填後に殺菌される。
【0069】
活性成分が吸湿性の場合は、凍結乾燥によって安定化することができる。
【0070】
有用性
本発明の化合物はブラジキニン受容体拮抗剤、特に選択的ブラジキニンB1受容体拮抗剤であり、その結果痛みと炎症の進行の治療および予防に有用である。化合物は例えば慢性疼痛、特に炎症性疼痛、痛覚過敏、骨および関節痛(変形性関節症)、反復運動痛、筋膜痛(筋肉傷害、線維筋痛)、内臓痛(潰瘍性大腸炎、膵臓塩、膀胱炎、ブドウ膜炎)、周術期痛(一般外科、婦人科)、術後痛(手術後疼痛症候群)、外傷後の痛み(例えば捻挫または骨折)、神経因性疼痛(ヘルペス後神経痛、神経障害、幻肢痛、単神経炎、多発神経炎)、歯痛、および癌疼痛を含む痛みの治療に有効である。さらに狭心症、月経、糖尿病性血管障害、膵頭炎に伴う毛細血管後抵抗または糖尿病性症候群(例えば高血糖症、多尿、タンパク尿および尿中亜硝酸およびカリクレイン排泄の増加)、糖尿病性痛覚過敏に伴う痛みの治療に有効である。さらに化合物は血管浮腫、動脈硬化症、例えば抗血液量減少および/または抗低血圧剤、および敗血症のような敗血症ショックの治療に用いられる。それらは消化管または子宮の痙攣の治療のための平滑筋弛緩薬として用いられる。さらに、本発明の化合物は乾癬および湿疹、および火傷および日焼け(UV−紅斑および疼痛)を含む皮膚傷害のような炎症性皮膚疾患の治療に用いられる。化合物は様々な原因の炎症性疼痛(例えば慢性関節リウマチ、リウマチ性疾患、腱鞘炎、肝疾患、過敏性大腸症候群、炎症性大腸炎。クローン病、腎炎、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、ブドウ膜炎、歯肉炎)アレルギーの治療に用いられる。そのような化合物は例えば慢性閉塞性肺疾患、成人呼吸促迫症候群、気管支炎、肺炎、喘息のような炎症性気道疾患を治療するため治療上用いられる。それらは喘息における気道の過敏反応を制御、制限または逆転するため、アレルギー性喘息(アトピー性または非アトピー性)を含む内因性および外因性の喘息、職業性喘息、ウィルスまたは細菌で憎悪した喘息、他の非アレルギー性喘息、乳児喘鳴症候群、同様に運動誘発気管支収縮を治療するために用いられる。それらはアルミニウム肺症、アントラコーシス、アスベスト肺症、珪肺症、羽毛肺塵症、鉄症、珪粉症、煙草粉肺症および綿肺症を含む塵肺症に対し有効である。さらに、それらは例えば多発性硬化症、アルツハイマー病、癲癇、脳浮腫、群発性頭痛を含む頭痛、予防および急性の使用を含む偏頭痛、同様に閉鎖性頭部外傷にも有効である。
【0071】
生物学的評価
機能評価
組換ヒトB1またはB2受容体発現細胞におけるプレート読み取り蛍光光度計での細胞質カルシウムイオン濃度測定によるインビトロB1およびB2受容体拮抗作用強度の評価
細胞培養
組換ヒトB1(CHO−B1、ユーロスクリーン)またはB2(CHO−B2、パーキン−エルマー)受容体を安定して発現するチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を10%ウシ胎児血清(FCS)、100U/mlペニシリン、0.1mg/mlストレプトマイシン、0.25μg/mlアンホテリシンB、1%イーグル最小必須培地(MEM)、非必須アミノ酸溶液、600μg/mlG418、1%ピルベート(B2細胞株に対して)を含むダルベッコーの修飾イーグル培地(DMEM)で培養した。細胞を加湿したインキュベーター中で5%CO/95%空気の雰囲気で37℃に保ち週3回1:4で継代した。細胞を1.5−2.5x10細胞/ウェルで標準96穴マイクロプレートに蒔き、プレーティング1−2日後に細胞質カルシウムイオン濃度([Ca2+)を測定した。
【0072】
細胞質カルシウムイオン濃度の蛍光光度測定
[Ca2+測定はそれぞれヒトB1およびB2受容体を安定して発現するCHO−B1およびCHO−B2細胞について行った。細胞は標準96穴マイクロプレート中で増殖し測定前にカルシウム感受性蛍光染料、フルオ−4/AM(2μM)を負荷した:培養培地を除去した後染料を細胞に加え(測定用緩衝液:145mM NaCl、5mM KCl、2mM MgCl、2mM CaCl、10mM HEPES、20mM D−グルコース、2mM プロベネシド、100μl/ウェルに溶解)細胞を37℃で加湿インキュベーター中5%CO/95%空気の雰囲気で40−120分間培養した。染料負荷を止めるため細胞を測定用緩衝液で2回洗浄した。洗浄後、種々の濃度の試験化合物(DMSOストック溶液からの細胞外培養液で稀釈、最終DMSO濃度<0.1%)または緩衝液を実験構成に依って各ウェルに加えた。37℃で20−25分間培養後、[Ca+2のベースラインおよびアゴニスト誘起変化をプレート読取蛍光光度計(Fluoroskan Ascent, Labsystems)でカラム毎に測定した。励起および発光検出はプレートの底から行った。フルオ−4で用いたフィルター−485nm、発光フィルター−538nm。測定の全過程は37℃で行い通例のソフトウェアによって制御した。試験化合物の阻害強度は種々の濃度の化合物の存在下でのアゴニスト誘起[Ca+2上昇の低下の測定によって評価した。アゴニストはCHO−1細胞に対しLysDABK、CHO−B2細胞に対しブラジキニンであった。アゴニストはEC80濃度で適用し、EC80値は毎日測定した用量反応曲線から引き出した。蛍光データはΔF/F(ベースラインに対して正規化した蛍光変化)として表した。1枚のプレートについての全ての処理を複数のウェルで測定した。同じ処理をしたすべてのウェルからのデータを平均して、平均値を分析に用いた。1つの濃度点での化合物の阻害強度は対照アゴニスト反応のパーセント阻害率で表した。S字型の濃度−阻害曲線をデータに合わせ(少なくとも3回の独立した実験から引き出した)、化合物による最大阻害の1/2を生じる濃度としてIC50値を決定した。
【0073】
機能および結合試験で測定した試験参照化合物は以下の通りである:
1) 4−{2−[(2,2−ジフェニル−エチル)−アミノ]−5−{4−[4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)−カルボニル]−1−ピペリジニル]−スルホニル}−ベンゾイル}−モルホリン(NVP−SAA164, Br. J. Pharmacol. 144 (2005) 889−899); K 8nM; IC50: 33nM;
2) (R)−N−[2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−(2−フェニル−エチル)−1−プロピル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]−N’−{4−[4−(4−ピリジニル)−1−ピペラジニル]−フェニル}−ウレア(J. Med. Chem. 46 (2003) 1803−1806); K 0.59nM; IC50 1.9nM;
3) N−[4−(4’−ビピペリジン)−1’−イルフェニル]−N’−[(3R)−2,3−ジヒドロ−5−(4−メチル−フェニル)−2−オキソ−1−プロピル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−ウレア(J. Med. Chem. 46 (2003) 1803−1806); K 13.4nM; IC50 64.5nM。
【0074】
参照化合物に対して我々が測定したKおよびIC50データは文献で与えられたデータとよく一致した。
【0075】
表1に機能評価で測定した本発明の最も効果のある化合物を掲げた。
【0076】
【表1】

【0077】
受容体結合試験
1.ヒト組換ブラジキニンB1受容体結合
結合試験はヒト組換ブラジキニン受容体(CHO細胞に発現)についてユーロスクリーンのテクニカルデータシートに従って行った(Cat. No. : ES−091)。20μgタンパク/チューブを放射性リガンドとしての[3,4−プロリル−3,4−H(N)]−[Des−Arg10]カリジンとともに培養した。非特異的結合は10μMのLys−des−Arg−ブラジキニンの存在下で測定した。最終培養容積は250μlとした。試料を15分間25℃で培養しついで少なくとも1時間0.5%PEIに予め浸漬したGF/Bフィルターを通して急速に真空濾過した。放射活性は液体シンチレーションスペクトロスコピーによって測定した。
【0078】
表2に結合試験で測定した本発明の最も効果のある化合物を掲げた。
【0079】
【表2】

【0080】
2.ヒト組換ブラジキニンB2受容体結合試験
結合試験はヒト組換ブラジキン2受容体(CHO細胞に発現)についてレセプター バイオロジーのテクニカルデータシート(Cat. No. :RBHB2M)に従って行った。8.4μgタンパク/チューブを放射性リガンドとしての[2,3−プロリル−3,4−H(N)]−ブラジキンとともに培養した。非特異的結合は5μMのブラジキニンの存在下で測定した。最終培養容積は200μlとした。試料を90分間+4℃で培養しついで少なくとも1時間0.5%PEIに予め浸漬したGF/Bフィルターを通して急速に真空濾過した。放射活性は液体シンチレーションスペクトロスコピーによって測定した。
【0081】
化合物は機能および結合の両試験によってヒトB1受容体に対しヒトB2受容体を超える高い親和性と選択性(>50倍)を示した。
【実施例】
【0082】
本発明による化合物および薬剤組成物の合成をそれに限定されるものではないが以下の実施例で例示する。
【0083】
参考例1
4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)ーメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
a) 4−[(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
無水ジメチルホルムアミド(20mL)中Z−グリシン(Aldrich)(1.95 g、9.32mmol)、HOBt[1−ヒドロキシベンゾトリアゾール](1.26g、9.32mmol)およびEDC塩酸[N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド](1.79g、9.32mmol)の溶液を4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(Fluka)(2.0g、9.32mmol)を加える前に0℃で10分間攪拌し、反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を真空で濃縮し、残渣を飽和炭酸ナトリウム溶液(50mL)で処理し、クロロホルム(3x50mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、濃縮した。残渣を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.040−0.063mm)(Merck)、溶出液としてクロロホルム:メタノール=25:1を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色の非晶質固体として標記化合物3.57g(94.5%)を得た。MS(EI)428.2(M+Na)。
b) 4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
メタノール:酢酸:水 5:1:1中4−[(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.57g、8.80mmol)および10%Pd/C(0.36g)の攪拌懸濁液を室温で3時間水素化した。触媒を濾別し、濾液をを真空で濃縮した。残った粗物質を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.015−0.040mm)(Merck)、溶出液としてクロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム=25:1:0.1を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製して白色の非晶質固体として標記化合物1.62g(64.0%)を得た。MS(EI)294.3(M+Na)。
【0084】
参考例2
4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
a) 4−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−アミノ−エチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル[Bioorg.Med. Chem. Lett.; 13 (2003) 2167−2172.] から参考例1/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)442.2(M+Na)。
b) 4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから参考例1/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)286.2(M+Na)。
【0085】
参考例3
(3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル)−プロピルアミン三塩酸
a) (3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
4−ピペリジノピペリジン(Aldrich)(2.0g、11.88mmol)、(3−ブロモ−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル[Eur. J. Med. Chem. Ther. 37 (2002) 573−584](3.96g,16.63mmol)、ジメチルホルムアミド(130mL)および炭酸カリウム(1.64g、11.88mmol)の混合物を室温で一夜攪拌し、ついで真空で乾燥した。残渣を水(150mL)に溶解し、ジクロロメタン(3x150mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水(150mL)で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して濃縮した。粗製生物を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.040−0.063mm)(Merck)、溶出液としてクロロホルム:メタノール:水酸化アンモニウム=10:1:0.1を用いたカラムクロマトグラフィーにかけて油状の標記化合物2.27g(59.0%)を得た。
b) (3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル)−プロピルアミン三塩酸
(3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−プロピル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.15g、6.6mmol)、無水ジオキサン(40mL)およびジオキサン(22mL)中の6.5N塩酸の混合物を室温で一夜攪拌し、ついでジエチルエーテルで稀釈して0℃で1時間攪拌した。沈殿した結晶を濾別し、ジエチルエーテルで洗い乾燥してベージュ色の固体として標記化合物2.03g(92%)を得た。融点: 305−307℃。
【0086】
参考例4
トランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸
a) トランス−2−{1−[4−(N−tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]−シクロヘキシル}−エタノール
トランス−2−{1−[4−(N−tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]−シクロヘキシル}−酢酸メチルエステル[J. Med. Chem. 43 (2000) 1878−1885](28.5g、105.2mmol)の無水テトラヒドロフラン(500mL)溶液を−2℃に冷却し、水素化リチウムアルミニウム(5.4g、142mmol)を滴下して混合物を−2℃で60分間攪拌した。反応混合物を−10℃に冷却して酢酸エチル(15mL)でクエンチし、ついで混合物に0℃で塩水(43mL)をゆっくり加えた。沈殿した塩を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を真空で乾燥した。残渣をジイソプロピルエーテル(100mL)から再結晶して白色粉末として標記化合物23.7g(93%)を得た。融点: 100−102℃。
b) メタンスルホン酸トランス−2−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキシル)−エチルエステル
トランス−2−{1−[4−(N−tert−ブトキシカルボニル)−アミノ]−シクロヘキシル}−エタノール(15g、62mmol)およびトリエチルアミン(10.5mL、75mmol)の攪拌している無水ジクロロメタン(150mL)溶液にメタンスルホニルクロリド(5.7mL、73.4mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液を0℃で滴下した。0℃で30分間攪拌した後、溶液を水で3回抽出した。有機溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥し真空で濃縮して標記化合物13.0g(65%)を得た。融点: 116℃。
c) トランス−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アセトニトリル(40mL)中でメタンスルホン酸トランス−2−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキシル)−エチルエステル(3.2g、10mmol)、炭酸カリウム(1.4g、10mmol)およびピロリジン(1.25mL、15mmol)の混合物を60℃で2時間攪拌した。混合物を室温に冷却し水(200mL)に注いだ。沈殿した白色結晶を濾別し水で洗浄して1.9g(64%)の標記化合物を得た。融点: 110℃。
d) トランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸
標記化合物をトランス−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルから参考例3/bに記載の方法によって調製した。融点: 331−336℃。
【0087】
参考例5
4−(4−アミノ−ブチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
a) 4−(3−メタンスルホニルオキシ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(3−ヒドロキシプロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.12g、8.7mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液にトリエチルアミン(1.33mL、9.57mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.74mL、9.57mmol)を0℃で加え反応混合物をこの温度で1時間攪拌した。メタノール(1mL)の添加によって反応を停止した後、混合物を水、飽和炭酸水素ナトリウムおよび水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、濃縮して2.73g(97%)の標記化合物を得た。
b) 4−(3−シアノ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(3−メタンスルホニルオキシ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.35g、4.2mmol)のジメチルホルムアミド(30mL)溶液にシアン化カリウム(0.33g、5.1mmol)を加え、反応混合物を80℃で20時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣を水で処理し酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層を水と塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、濃縮して0.919g(87%)の標記化合物を得た。
c) 4−(4−アミノ−ブチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(3−シアノ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.896g、3.55mmol)および水酸化リチウム水和物(0.447g、10.65mmol)の攪拌しているジオキサン(56mL)と水(14mL)の混合溶液に10%Pd/C(90mg)およびラネーNi(0.42g)を加えた。反応混合物を50℃で3時間水素添加し、ついで触媒を濾別し濾液を濃縮した。残渣を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.015−0.040mm)(Merck)を用い、メタノール:水酸化アンモニウム=10:1を溶出液としたカラムクロマトグラフィーによって精製して0.493g(54%)の標記化合物を得た。MS(EI)257.2(MH)。
【0088】
参考例6
4−(3−アミノ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
a) 4−(3−アジド−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(3−メタンスルホニルオキシ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例5/a)(1.35g、4.2mmol)のジメチルホルムアミド(30mL)溶液にアジ化ナトリウム(0.33g、5.1mmol)を加え、反応混合物を80℃で20時間攪拌した。真空で濃縮した後、残渣を水で処理し酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層を水および塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、濃縮して1.08g(96%)の標記化合物を得た。MS(EI)291.3(MH+Na)。
b) 4−(3−アミノ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(3−アジド−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.738g,6.48mmol)の無水テトラヒドロフラン(50mL)溶液に水(0.49mL)およびトリフェニルホスフィン(3.4g、12.96mmol)を加えた。反応混合物を室温で一夜攪拌し、ついで濃縮した。残渣を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.015−0.040mm)(Merck)を用い、メタノール:水酸化アンモニウム=10:1を溶出液としたカラムクロマトグラフィーによって精製して0.498g(95%)の標記化合物を得た。MS(EI)243.2(MH)。
【0089】
参考例7
N−(4−アミノメチル−ベンジル)−グアニジン二塩酸
a) (4−N,N’−ジtert−ブトキシカルボニル−グアニジノメチル−ベンジル))−カルバミン酸tert−ブチルエステル
(4−アミノメチル−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(Aldrich)(0.47g、2mmol)、1−メチル−ジtert−ブトキシ−チオウレア[J.Org. Chem. 52 (1987) 1700−1703](0.6g、2mmol)、HgCl(0.56g,2mmol)およびジメチルホルムアミド(10mL)の混合物を室温で48時間攪拌した。沈殿した塩を濾別し濾液を真空で濃縮した。残った油をクロロホルム(70mL)に溶解し、水(3x40mL)で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥して0.65g(68%)の標記化合物を得た。
b) N−(4−アミノメチル−ベンジル)−グアニジン二塩酸
標記化合物を(4−N,N’−ジtert−ブトキシカルボニル−グアニジノメチル−ベンジル))−カルバミン酸tert−ブチルエステルから参考例3/bに記載の方法によって調製した。
【0090】
参考例8
2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピルアミン
a) 2−[2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−イソインドール−1,3−ジオン
標記化合物を1−ピリジン−4−イル−ピペラジン[Org. Lett. 4 (2002) 737−740]およびN−(2−ブロモプロピル)−フタルイミドから参考例1/aに記載の方法によって調製した。
b) 2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピルアミン
標記化合物を2−[2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−イソインドール−1,3−ジオンから参考例1/bに記載の方法によって調製した。
【0091】
実施例1
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 2,4−ジクロロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン
無水ジメチルホルムアミド(70mL)中1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(4.8mL、45.42mmol)、炭酸カリウム(13.8g、0.1mol)および2,4−ジクロロフェノール(8.16g、50.06mmol)の混合物を100℃で2時間攪拌した。固体を濾別し、濾液を真空で濃縮した。残渣をジエチルエーテルと1N水酸化ナトリウムに分配し、有機層を1N水酸化ナトリウム、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して真空で乾燥し、静置で固化する黄色の油として11.69g(91%)の標記化合物を得た。融点: 58−59℃、MS(EI)285.2(MH)。文献[Chem. Heterocycl. (Eng. Transl.) 11 (1975) 1356−1358]融点: 57−58℃。
b) 2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルアミン[Chem. Abstr. 84 (1976)164313q]
攪拌している2,4−ジクロロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン(3.5g、12.32mmol)の酢酸エチル(60mL)溶液に塩化第一錫二水和物(13.89g、61.6mmol)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(192mL)でクエンチする前に混合物を2時間還流した。有機相を分離し水相を酢酸エチルで数回洗浄した。合わせた抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し真空で濃縮して黄色の油として3.1g(99%)の標記化合物を得た。MS(EI)255.2(MH)。
c) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
アルゴン雰囲気下で氷冷した2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルアミン(0.5g、1.97mmol)の無水ピリジン(5mL)溶液に4−クロロスルホニル安息香酸(0.45g、1.97mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で一夜攪拌した。混合物を真空で蒸発し、残渣を1N塩酸(20mL)で処理し、酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水および塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し真空で濃縮した。残渣を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.015−0.040mm)(Merck)を用い、クロロホルム:メタノール:酢酸=294:6:1を溶出液としたフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけ、明桃色の固体として0.6g(70%)の標記化合物をえて、ジエチルエーテル−石油エーテルから結晶化した。MS(EI)439.3(MH)。
d) 4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸(3.07g、7.0mmol)、トリエチルアミン(1.0mL、7.1mmol)およびHBTU[O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(Advanced Chem. Tach.)](3.21g、8.45mmol)の無水ジメチルホルムアミド溶液(100mL)を、4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)(1.9g、7.0mmol)を加える前に室温で5分間攪拌した。トリエチルアミンの添加によって混合物のpHを8に調整し、そのようにして得られた混合物を室温で一夜攪拌し、ついで真空で濃縮した。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100 mL)で処理し、酢酸エチル(3x100mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し濃縮した。残渣を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.040−0.063mm)(Merck)を用い、トルエン:アセトン=2:1を溶出液としたカラムクロマトグラフィーによって精製し、明黄色の非晶質固体として2.86g(59%)の標記化合物を得た。MS(EI)714(M+Na)。
e) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
攪拌している4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.07g、1.55mmol)のジクロロメタン(11mL)溶液にエタノール(0.91mL)中9Mの塩酸を加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌して、ついでジエチルエーテル(36mL)を加え、沈殿した結晶を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して0.655g(67%)の標記化合物を得た。MS(EI)592.1(MH)。
【0092】
実施例2
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ピペリジン−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
a) {4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステル
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸(実施例1/c)(8.207g、18.7mmol)、トリエチルアミン(5.2mL、37.4mmol)およびHBTU(8.24g、21.7mmol)の無水ジメチルホルムアミド(150mL)溶液をグリシンエチルエステル塩酸(Aldrich)(2.614g、18.7mmol)を加える前に室温で5分間攪拌した。反応混合物のpHをトリエチルアミンの添加によって8に調整し、そのようにして得られた混合物を室温で一夜攪拌し、ついで真空で濃縮した。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(300mL)で処理し、沈殿した結晶を濾別し、水で洗い乾燥した。粗生成物を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.040−0.063mm)(Merck)、溶出液としてn−ヘキサン:酢酸エチル=2:1を用いたカラムクロマトグラフィーによって精製し7.68g(78%)の標記化合物を得た。MS(EI)524(MH)。
b) {4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸
テトラヒドロフラン(36mL)、水(18mL)およびメタノール(18mL)の混合物中{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステル(7.68g、14.67mmol)の攪拌溶液に水酸化リチウム一水和物(3.09g、73.64mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮し、残渣を水に溶解して1M塩酸で酸性化し、沈殿した固体を濾別し、水で洗い乾燥して黄色の固体として6.76g(93%)の標記化合物を得た。MS(EI)496.2(MH)。
c) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ピペリジン−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(42mg、0.085mmol)のジクロロメタン(2mL)とジメチルホルムアミド(0.2mL)の攪拌している混合溶液に3−ピペリジン−1−イル−プロピルアミン(EMKA−Chemie)(14mg、0.1mmol)、HBTU(46mg、0.12mmol)およびトリエチルアミン(60μL、0.4mmol)を加えた。混合物を室温で24時間攪拌し、ついで吸着剤としてキーゼルゲル60(0.015−0.040mm)(Merck)を用い100%溶出液Aで始めて15分間で30%溶出液Bに進める勾配溶出カラムクロマトグラフィー(溶出液A:クロロホルム;溶出液B:水酸化アンモニウムを5%含むメタノール)によって精製し50.2mg(95%)の標記化合物を得た。MS(EI)620.2(MH)。
【0093】
実施例3
4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
a)4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
攪拌している2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルアミン[J. Chem. Soc. (1930) 1202, 1206](1.708g、6.5mmol)の無水ピリジン(10mL)溶液に4−クロロスルフォニル安息香酸(1.66g、7.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で一夜攪拌し、ついで氷水(100mL)に注いだ。沈殿した結晶を濾別し、水で洗い乾燥して2.37g(81%)の標記化合物を得た。MS(EI)449.2(MH)。
b) 4−[(2−{4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)724.2(M+Na)。
c) 4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
氷冷した4−[(2−{4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.80g、1.14mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液にトリフルオロ酢酸(10mL)を加え反応混合物を室温で一夜攪拌し、ついで濃縮した。残渣をジエチルエーテルですり砕き、濾過し乾燥して白色非晶質固体として0.748g(82%)の標記化合物を得た。MS(EI)602.1(MH)。
【0094】
実施例4
4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
a) 4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−安息香酸
アルゴン雰囲気下で氷冷した2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルアミン[薬学雑誌;(1967) 591, 594; Chem. Abstr.; 67 (1967) 73282](0.43g、1.52mmol)の無水ピリジン溶液(10mL)に4−クロロスルホニル安息香酸(0.34g、1.52mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で一夜攪拌した。混合物を真空で濃縮し、残渣を1N塩酸(15mL)で処理し、酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して真空で濃縮した。残渣をジエチルエーテルですり砕き、濾過し、ジエチルエーテルで洗い乾燥して淡桃色固体として0.31g(43%)の標記化合物を得た。MS(EI)467.9(MH)。
b) {4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステル
標記化合物を4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−安息香酸とグリシンエチルエステル塩酸(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)552.0(MH)。
c) {4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸
標記化合物を{4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)524.2(MH)。
d) 4−[(2−{4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を{4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(Fluka)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)743.3(M+Na)。
e) 4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド モノトリフルオロ酢酸
標記化合物を4−[(2−{4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)620.2(MH)。
【0095】
実施例5
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を2−フェノキシ−フェニルアミン(Aldrich)から実施例3/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)370.2(MH)。
b) 4−({2−[4−(2−フェノキシフェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)645.2(M+Na)。
c) 4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−[4−(2−フェノキシフェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)523.2(MH)。
【0096】
実施例6
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{2−フェニル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−ベンズアミド塩酸
a) 2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル
標記化合物を4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸(実施例1/c)と(DL)−フェニルアラニン メチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)600.2(MH)。
b) 2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−3−フェニル−プロピオン酸
標記化合物を2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−3−フェニル−プロピオン酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)586.2(MH)。
c) 4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−3−フェニル−プロピオニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−3−フェニル−プロピオン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)804.1(M+Na)。
d) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{2−フェニル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−3−フェニル−プロピオニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)682.2(M+Na)。
【0097】
実施例7
4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルアミン[Bioorg. Med. Chem.; 12 (2004) 423−438]から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)388.2(M+Na)。
b) 4−({2−[4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)ーメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)641.2(MH)。
c) 4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−[4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.2(MH)。
【0098】
実施例8
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル)−N−{(S)−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−ベンズアミド塩酸
a) (S)−2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−プロピオン酸ベンジルエステル
標記化合物を4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸(実施例1/c)と(S)−2−アミノ−プロピオン酸ベンジルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)600.2(MH)。
b) (S)−2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−プロピオン酸
(S)−2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−プロピオン酸ベンジルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)510.1(MH)。
c) 4−[((S)−2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−プロピオニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を(S)−2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−プロピオン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)706.1(MH)。
d) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル)−N−{(S)−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[((S)−2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−プロピオニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)606.1(MH)。
【0099】
実施例9
4−(ビフェニル−2−イルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−(ビフェニル−2−イルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を2−アミノ−ビフェニル(Aldrich)から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)354.1(MH)。
b) 4−({2−[4−(ビフェニル−2−イルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(ビフェニル−2−イルスルファモイル)−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)629.2(M+Na)。
c) 4−(ビフェニル−2−イルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−[4−(ビフェニル−2−イルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)507.2(MH)。
【0100】
実施例10
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
a) 4−(2−{2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−エチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)と4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例2)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)659.2(M+Na)。
b) 4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−(2−{2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−エチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)537.2(MH)。
【0101】
実施例11
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 2,4−ジクロロ−1−(5−メトキシ−2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン
標記化合物を2−フルオロ−4−メトキシ−1−ニトロベンゼン[J. Med. Chem.; 33 (1990) 286−291]と2,4−ジクロロ−フェノールから実施例1/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)315.1(MH)。
b) 2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルアミン
標記化合物を2,4−ジクロロ−1−(5−メトキシ−2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼンから実施例1/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)285.2(MH)。
c) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルアミンから実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)469.1(MH)。
d) 4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)ーメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)744.2(M+Na)。
e) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)622.2(MH)。
【0102】
実施例12
4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルアミン[Helv. Chem. Acta; 48 (1965) 336−347]から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)388.2(MH)。
b) 4−[(2−{4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)ーメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)663.2(M+Na)。
c) 4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[(2−{4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.2(MH)。
【0103】
実施例13
4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
a) 4−[5−フルオロ−2−4(フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルアミン[薬学雑誌; 88 (1968) 1361, 1365; Chem. Abstr.; 70 (1969) 68312]から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)406.3(MH)。
b) 4−[2−(2−{4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[5−フルオロ−2−4(フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例2)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)695.2(M+Na)。
c) 4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[2−(2−{4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)573.2(MH)。
【0104】
実施例14
N−{[(1−カルバミミドイル−ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル}−メチル}−4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸
a) (tert−ブトキシカルボニルイミノ−{4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−メチル)−カルバミン酸−tert−ブチルエステル
攪拌している4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸(実施例1/e)(176mg、0.28mmol)のジメチルホルムアミド溶液(3mL)にN,N’−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピラゾール−1−カルボキサミジン(Aldrich)(160mg、0.5mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.3mmol)を加えた。室温で4日間攪拌後、反応混合物を濃縮し残渣を吸着剤としてキーゼルゲル60(0.040−0.063mm)(Merck)を用い、酢酸エチル:ヘキサン=5:1を溶出液としたカラムクロマトグラフィーにかけて、150mg(64%)の標記化合物を得た。
b) N−{[(1−カルバミミドイル−ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル}−メチル}−4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸
攪拌している(tert−ブトキシカルボニルイミノ−{4−[(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−メチル)−カルバミン酸−tert−ブチルエステル(140mg、0.17mmol)の酢酸エチル溶液(0.5mL)に酢酸エチル(3.0mL)中2.5M塩酸を加え混合物を室温で24時間攪拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルで洗い真空で乾燥して110mg(98%)の標記化合物を得た。MS(EI)634.1(MH)。
【0105】
実施例15
4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−[2−(2−{4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)681.3(M+Na)。
b) 4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(2−ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[(2−{4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)559.4(MH)。
【0106】
実施例16
N−[(2−オキソ−2−ピペラジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド塩酸
a) 4−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物をZ−グリシンとピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)400.2(M+Na)。
b) 4−(2−アミノ−アセチル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル酢酸
標記化合物を4−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから参考例1/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)244.2(MH)。
c) 4−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチルアミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物をZ−グリシンと4−(2−アミノ−アセチル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)457.1(M+Na)。
d) 4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル酢酸
標記化合物を4−[2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−アセチルアミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから参考例1/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)301.2(MH)。
e) 4−(2−{2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)と4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル酢酸から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)674.4(M+Na)。
f) N−[(2−オキソ−2−ピペラジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−(2−{2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法とそれに続く調整用HPLCによる精製によって調製した。MS(EI)552.2(MH)。
【0107】
実施例17
4−(2−ベンジル−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−(2−ベンジル−フェニルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を2−ベンジル−アニリン(Aldrich)から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)368.2(MH)。
b) 4−({2−[4−(2−ベンジル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−ベンジル−フェニルスルファモイル)−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)643.2(M+Na)。
c) 4−(2−ベンジル−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−[4−(2−ベンジル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)521.5(MH)。
【0108】
実施例18
4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を2−アミノベンゾフェノン(Aldrich)から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)382.2(MH)。
b) 4−({2−[4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)657.2(M+Na)。
c) 4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−[4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)535.2(MH)。
【0109】
実施例19
N−メチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミドトリフルオロ酢酸
a) {メチル−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイル]−アミノ}−酢酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とサルコシンメチルエステル塩酸(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)455.2(MH)。
b) {メチル−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイル]−アミノ}−酢酸
標記化合物を{メチル−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイル]−アミノ}−酢酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)441.2(MH)。
c) 4−[(2−{メチル−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイル]−アミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を{メチル−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイル]−アミノ}−酢酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)659.2(MH)。
d) N−メチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
標記化合物を4−[(2−{メチル−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイル]−アミノ}−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)537.2(MH)。
【0110】
実施例20
N−{1−メチル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド塩酸
a) 2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とα−アミノイソ酪酸メチルエステル塩酸[Collect. Czech. Chem. Commum; 63 (1998) 85−93]から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)469.1(MH)。
b) 2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸
標記化合物を2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)455.1(MH)。
c) 4−({2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオニルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)673.4(M+Na)。
d) N−{1−メチル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオニルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)551.2(MH)。
【0111】
実施例21
N−{(S)−2−メチル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−プロピル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
a) (S)−3−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とL−バリンtert−ブチルエステル塩酸(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)547.2(M+Na)。
b) (S)−3−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸
(S)−3−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸tert−ブチルエステル(0.56g、1.07mmol)のジクロロメタン溶液(25mL)にトリフルオロ酢酸(6.5mL)を加え反応混合物を室温で4時間攪拌し、ついで濃縮して0.467g(93%)の標記化合物を得た。MS(EI)469.2(MH)。
c) 4−({(S)−3−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ブチリルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を(S)−3−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)687.2 (M+Na)。
d) N−{(S)−2−メチル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−プロピル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
標記化合物を4−({(S)−3−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ブチリルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)565.2(MH)。
【0112】
実施例22
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド酢酸
a) 4−[2−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸(実施例1/c)と4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例2)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)728.2(M+Na)。
b) 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド酢酸
標記化合物を4−[2−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法とそれに続く調製用HPLCによる精製によって調製した。MS(EI)606.2(MH)。
【0113】
実施例23
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と2−ピペリジン−1−イル−エチルアミン(EMKA−Chemie)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)606.2(MH)。
【0114】
実施例24
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とN,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)580.2(MH)。
【0115】
実施例25
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)580.2(MH)。
【0116】
実施例26
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン(Fluka)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)608.2(MH)。
【0117】
実施例27
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と3−モルホリン−4−イルプロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)622.2(MH)。
【0118】
実施例28
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[3−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−プロピルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と3−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)プロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)634.2(MH)。
【0119】
実施例29
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[3(−イミダゾール−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と3−イミダゾール−1−イル−プロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)603.2(MH)。
【0120】
実施例30
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と2−モルホリン−4−イル−エチルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)608.2(MH)。
【0121】
実施例31
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピロリジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と2−ピロリジン−1−イル−エチルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)592.2(MH)。
【0122】
実施例32
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ジイソプロピルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と2−ジイソプロピルアミノ−1−エチルアミン(Fluka)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)622.2(MH)。
【0123】
実施例33
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチルアミン(Fluka)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)580.2(MH)。
【0124】
実施例34
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−メチルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
攪拌している{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)(42mg、0.085mmol)のジクロロメタン(2mL)とジメチルホルムアミド(0.2mL)の混合溶液に(2−アミノ−エチル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(Fluka)(17mg,0.1mmol)、HBTU(46mg、0.12mmol)およびトリエチルアミン(30μL、0.2mmol)を加えた。混合物を室温で24時間攪拌し、ついで吸着剤としてキーゼルゲル60(0.015−0.040mm)(Merck)を用い100%溶出液Aで始めて20分間で100%溶出液Bに進める勾配溶出カラムクロマトグラフィー(溶出液A: n−ヘキサン; 溶出液B: 酢酸エチル)によって精製した。精製した化合物を酢酸エチル(0.5mL)に溶解し、酢酸エチル(2.0mL)中2.5Mの塩酸を加え混合物を室温で24時間攪拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルで洗い真空で乾燥して31mg(62%)の標記化合物を得た。MS(EI)552.2(MH)。
【0125】
実施例35
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とN,N,2,2−テトラメチル−1,3−プロパンジアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)608.2(MH)。
【0126】
実施例36
4−[2−(3−ジエチルアミノ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 3−ジエチルアミノ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン
標記化合物を3−ジエチルアミノ−フェノールから実施例1/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)287.1(MH)。
b) 2−(3−ジエチルアミノ−フェノキシ)−フェニルアミン
標記化合物を3−ジエチルアミノ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼンから実施例1/bに記載の方法によって調製した。
c) 4−[2−(3−ジエチルアミノ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(3−ジエチルアミノ−フェノキシ)−フェニルアミンから実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)441.1(MH)。
d) 4−[2−(3−ジエチルアミノ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[2−(3−ジエチルアミノ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)594.3(MH)。
【0127】
実施例37
4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−ブロモ−2−クロロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン
標記化合物を4−ブロモ−2−クロロ−フェノールから実施例1/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)329.3(MH)。
b) 2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルアミン
標記化合物を4−ブロモ−2−クロロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼンから実施例1/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)300.2(MH)。
c) 4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルアミンから実施例1/cに記載の方法によって調製した。
d) 4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1/b)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)637.1(MH)。
【0128】
実施例38
ジメチル−カルバミン酸4−[2−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−エチル]−フェニルエステル
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とジメチル−カルバミン酸4−(2−アミノ−エチル)−フェニルエステル[WO2003093245]から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)686.2(MH)。
【0129】
実施例39
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−グアニジノメチル−ベンジルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とN−(4−アミノメチル−ベンジル)−グアニジン二塩酸(参考例7)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)656.2(MH)。
【0130】
実施例40
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[メチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とメチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)614.3(MH)。
【0131】
実施例41
N−{ビス−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−カルバモイル}−メチル}−4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とN−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−N’,N’−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)665.2(MH)。
【0132】
実施例42
2−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−(S)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−プロピオン酸メチルエステル
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とL−ヒスチジンメチルエステル二塩酸(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)647.2(MH)。
【0133】
実施例43
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[メチル−(2−ピリジン−4−イル−エチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とメチル−(2−ピリジン−4−イル−エチル)−アミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)614.2(MH)。
【0134】
実施例44
2−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−(S)−5−グアニジノ−ペンタン酸メチルエステル塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とL−アルギニンメチルエステル二塩酸(Fuluka)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)666.2(MH)。
【0135】
実施例45
(S)−2−アミノ−6−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−ヘキサン酸メチルエステル
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とL−リジンメチルエステル二塩酸(Bachem)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)638.2(MH)。
【0136】
実施例46
(S)−2−(2−{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−アセチルアミノ)−サクシンアミド酸メチルエステル
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)とL−アスパラギンメチルエステル塩酸(Bachem)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)666.2(MH)。
【0137】
実施例47
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(3−ピペリジン−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
a) [4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸エチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とグリシンエチルエステル塩酸(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)455.2(MH)。
b) [4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸エチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)427.2(MH)。
c) 4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(3−ピペリジン−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸と3−ピペリジン−1−イル−プロピルアミン(EMKA−Chemie)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)551.2(MH)。
【0138】
実施例48
N−[(3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−プロピルアミン三塩酸(参考例3)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)634.2(MH)。
【0139】
実施例49
N−[(4−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−フェニルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と4−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−フェニルアミン[J. Med.Chem. 46 (2003) 1803−1806]から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)668.4(MH)。
【0140】
実施例50
トランス−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシル−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とトランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)605.2(MH)。
【0141】
実施例51
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[3−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピルカルバモイル]メチル}−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と2−(4−ピリジン−4−イルピペラジン−1−イル)−プロピルアミン(参考例8)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)629.2(MH)。
【0142】
実施例52
N−{[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−カルバモイル]−メチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とN,N,N’−トリメチルエチレンジアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)511.2(MH)。
【0143】
実施例53
N−[(2−メチルアミノ−エチルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と(2−アミノ−エチル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(Fluka)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)483.2(MH)。
【0144】
実施例54
N−[(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)511.2(MH)。
【0145】
実施例55
N−[(3−ジエチルアミノ−プロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−ジエチルアミノ−1−プロピルアミン(Flika)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)539.2(MH)。
【0146】
実施例56
N−{[3−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−プロピルカルバモイル]−メチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−プロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)565.2(MH)。
【0147】
実施例57
N−[(3−イミダゾール−1−イルプロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−イミダゾール−1−イル−プロピルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)534.2(MH)。
【0148】
実施例58
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(2−ピロリジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と2−ピロリジン−1−イル−エチルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)523.2(MH)。
【0149】
実施例59
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−ピぺリジン−4−イル−ブチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と4−(4−アミノ−ブチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例5)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)634.2(MH)。
【0150】
実施例60
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−(ピペリジン−4−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と4−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(Fluka)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)578.2(MH)。
【0151】
実施例61
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ピペリジン−4−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と4−(3−アミノ−プロピル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例6)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)620.2(MH)。
【0152】
実施例62
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−ピペリジン−1−イル−シクロヘキシルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と4−ピペリジン−1−イル−シクロヘキシルアミン[J. Am. Chem. Soc. 68 (1946) 1296]から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)660.2(MH)。
【0153】
実施例63
4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−ピペリジン−1−イル−ブチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例2/b)と4−ピペリジン−1−イル−ブチルアミン[J. Med. Chem. 45 (2002) 1128−1141]から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)634.2(MH)。
【0154】
実施例64
N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−4−[2−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸
a) 4−[2−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニルアミン[J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1. (1976) 1279−1285]から実施例3/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)438.0(MH)。
b) N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−4−[2−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[2−(4−トリフルオロメチル−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)591.2(MH)。
【0155】
実施例65
N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−4−[2−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸
a) 4−[2−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−フェニルアミン[J. Med. Chem. 13 (1970) 295−297] から実施例3/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)454.1(MH)。
b) N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−4−[2−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−[2−(4−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)ーメチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)607.2(MH)。
【0156】
実施例66
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−(ピペリジン−4−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と4−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(Aldrich)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)509.2(MH)。
【0157】
実施例67
(S)−6−アミノ−2−{2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−ヘキサン酸メチルエステル塩酸
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リジンメチルエステル塩酸(Fuluka)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)569.2(MH)。
【0158】
実施例68
N−カルバモイルメチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と炭酸アンモニウムから実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)426.2(MH)。
【0159】
実施例69
N−[(2−ヒドロキシーエチルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とエタノールアミン塩酸(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)470.2(MH)。
【0160】
実施例70
N−[(3−ヒドロキシ−プロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−アミノ−1−プロパノール塩酸(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)484.2(MH)。
【0161】
実施例71
N−[(4−ヒドロキシ−ブチルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と4−アミノ−1−ブタノール塩酸(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)498.2(MH)。
【0162】
実施例72
N−シクロヘプチルカルバモイルメチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とシクロヘプチルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)522.2(MH)。
【0163】
実施例73
N−[(4−シアノメチル−フェニルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と(4−アミノ−フェニル)−アセトニトリル(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.2(MH)。
【0164】
実施例74
N−シクロヘキシルカルバモイルメチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とシクロヘキシルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)508.2(MH)。
【0165】
実施例75
N−シクロペンチルカルバモイルメチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とシクロペンチルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)494.2(MH)。
【0166】
実施例76
N−[(2−アセチルアミノ−フェニルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とN−(2−アミノ−フェニル)−アセトアミド(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)559.2(MH)。
【0167】
実施例77
4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−シクロヘキシルカルバモイルメチル−ベンズアミド
a) 4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を2−アミノ−ベンゾフェノンから実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)382.2(MH)。
b) 4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸エチルエステル
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−安息香酸とグリシンエチルエステル塩酸(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)867.2(MH)。
c) 4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸エチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)439.2(MH)。
d) 4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−シクロヘキシルカルバモイルメチル−ベンズアミド
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸とシクロヘキシルアミン(Aldrich)からから実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)520.2(MH)。
【0168】
実施例78
4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−[(4−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−フェニルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例77/c)と4−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−フェニルアミン[J. Med. Chem. 46 (2003) 1803−1806]から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)680.2(MH)。
【0169】
実施例79
トランス−4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例77/c)とトランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸(参考例4)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)617.2(MH)。
【0170】
実施例80
4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−(ピペリジン−4−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例77/c)と4−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(Fluka)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)521.2(MH)。
【0171】
実施例81
4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−[(4−ピペリジン−1−イル−シクロヘキシルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例77/c)と4−ピペリジン−1−イル−シクロヘキシルアミン[J. Am. Chem. Soc. 68 (1946) 1296]から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)603.2(MH)。
【0172】
実施例82
N−{1−[(1−エチル−ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−1−メチル−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を2−メチル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸(実施例20/b)とC−(1−エチル−ピペリジン−4−イル)−メチルアミン[Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther. 34 (1999) 329−342]から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)579.2(MH)。
【0173】
実施例83
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(4−ピペリジン−4−イル−ブチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と4−(4−アミノ−ブチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例5)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)565.2(MH)。
【0174】
実施例84
N−{(S)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
a) (S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とL−チロシンメチルエステル(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)547.2(MH)。
b) (S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸
標記化合物を(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)533.2(MH)。
c) 4−({(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオニルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)751.2(M+Na)。
d) N−{(S)−2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
標記化合物を4−({(S)−3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオニルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)629.2(MH)。
【0175】
実施例85
N−{(S)−5−アミノ−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ペンチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド 二トリフルオロ酢酸
a) (S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ヘキサン酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−リジンメチルエステル[Bull. Chem. Soc. Jpn. 37 (1964) 1471−1477]から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)634.4(M+Na)。
b) (S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ヘキサン酸
標記化合物を(S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ヘキサン酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)598.2(MH)。
c) 4−({(S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ヘキサノイルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を(S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ヘキサン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS (EI)816.2(M+Na)。
d) N−{(S)−5−アミノ−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−ペンチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド 二トリフルオロ酢酸
標記化合物を4−({(S)−6−tert−ブトキシカルボニルアミノ2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ヘキサノイルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)594.2(MH)。
【0176】
実施例86
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−シクロプロピル}−ベンズアミド 三トリフルオロ酢酸
a) 1−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)と1−アミノ−シクロプロパン−カルボン酸メチル塩酸(Sigma)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)467.1(MH)。
b) 1−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−シクロプロパンカルボン酸
標記化合物を1−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)453.1(MH)。
c) 4−[({1−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−シクロプロパンカルボニル}−アミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を1−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−シクロプロパンカルボン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)671.2(M+Na)。
d) 4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−シクロプロピル}−ベンズアミド 三トリフルオロ酢酸
標記化合物を4−[({1−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−シクロプロパンカルボニル}−アミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)549.2(MH)。
【0177】
実施例87
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−フェニルカルバモイルメチル−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とアニリンから実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)502.1(MH)。
【0178】
実施例88
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(5−トリフルオロメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と5−トリフルオロメチル−[1,3,4]チアジアゾール−2−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)578.2(MH)。
【0179】
実施例89
4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−([1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と[1,3,4]チアジアゾール−2−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)510.2(MH)。
【0180】
実施例90
N−[(1H−インドール−6−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と1H−インドール−6−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.2(MH)。
【0181】
実施例91
N−[(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)542.2(MH)。
【0182】
実施例92
N−[(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−4−イルアミン(ABCR)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)582.2(MH)。
【0183】
実施例93
N−[(4−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)523.2(MH)。
【0184】
実施例94
N−(ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とベンゾチアゾール−2−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)559.2(MH)。
【0185】
実施例95
N−[(4−シアノ−1H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)517.2(MH)。
【0186】
実施例96
N−[(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と5−メチル−チアゾール−2−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)523.2(MH)。
【0187】
実施例97
N−[(5−メチル−2H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と5−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)506.1(MH)。
【0188】
実施例98
N−[(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とN−(5−メアミノ−ピリジン−2−イル)−アセトアミド(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)560.1(MH)。
【0189】
実施例99
N−[(1H−インドール−4−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と1H−インドール−4−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.1(MH)。
【0190】
実施例100
N−(ベンゾチアドール−6−イルカルバモイルメチル)−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とベンゾチアゾール−6−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)559.2(MH)。
【0191】
実施例101
N−[(1H−インドール−5−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と1H−インドール−5−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.2(MH)。
【0192】
実施例102
N−[(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)と3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)521.2(MH)。
【0193】
実施例103
4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)− カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
a) 4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−安息香酸
標記化合物を2−アミノ−ジフェニルアミン(Aldrich)から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)369.2(MH)。
b) 4−({2−[4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−安息香酸と4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(参考例1)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)622.2(MH)。
c) 4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−({2−[4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−アセチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)522.2(MH)。
【0194】
実施例104
N−{(S)−2−ヒドロキシ−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
a) (S)−3−ヒドロキシ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とL−セリンメチルエステル塩酸(Aldrich)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。
b) (S)−3−ヒドロキシ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸
標記化合物を(S)−3−ヒドロキシ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)457.3(MH)。
c) 4−({(S)−3−ヒドロキシ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオニルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を(S)−3−ヒドロキシ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオン酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)675.2(M+Na)。
d) N−{(S)−2−ヒドロキシ−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド トリフルオロ酢酸
標記化合物を4−({(S)−3−ヒドロキシ−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−プロピオニルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例3/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)553.2(MH)。
【0195】
実施例105
(S)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ペンタンジオン酸 5−アミド 1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−アミド]塩酸
a) (S)−4−カルバモイル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸メチルエステル
標記化合物を4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−安息香酸(実施例5/a)とL−グルタミンメチルエステル塩酸(Senn Chemicals)から実施例1/dに記載の方法によって調製した。
b) (S)−4−カルバモイル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸
標記化合物を(S)−4−カルバモイル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸メチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)498.3(MH)。
c) 4−({(S)−4−カルバモイル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ブチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を(S)−4−カルバモイル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酪酸と4−アミノメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)716.2(M+Na)。
d) (S)−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ペンタンジオン酸 5−アミド 1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−アミド]塩酸
標記化合物を4−({(S)−4−カルバモイル−2−[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−ブチルアミノ}−メチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから実施例1/eに記載の方法によって調製した。MS(EI)594.5(MH)。
【0196】
実施例106
N−シクロオクチルカルバモイルメチル−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド
標記化合物を[4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例47/b)とシクロオクチルアミン(Aldrich)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)536.2(MH)。
【0197】
実施例107
4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−ベンゾイルアミノ]−酢酸(実施例77/c)と4−(2−アミノ−エチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル[Bioorg. Med. Chem. Lett.; 13 (2003) 2167−2172] から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)549.2(MH)。
【0198】
実施例108
4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
a) 4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を(2−アミノ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−フェニル)−メタノン[Synthesis, (1980) 677−688]と4−クロロスルホニル−安息香酸から実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)451(MH)。
b) {4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステル
標記化合物を4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−安息香酸とグリシンエチルエステル塩酸から実施例1/dに記載の方法によって調製した。MS(EI)536.1(MH)。
c) {4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)508(MH)。
d) 4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸と4−(2−アミノ−エチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル[Bioorg.. Med. Chem. Lett.; 13 (2003) 2167−2172.]から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)618.4(MH)。
【0199】
実施例109
トランス−4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例108/c)とトランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸(参考例4)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)686.2(MH)。
【0200】
実施例110
4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−N−(ピペリジン−4−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド塩酸
標記化合物を{4−[2−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸(実施例108/c)と4−アミノ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(Fluka)から実施例34に記載の方法によって調製した。MS(EI)589.3(MH)。
【0201】
実施例111
トランス−4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
a) 2−クロロ−4−フルオロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン
標記化合物を2−クロロ−4−フルオロ−フェノールから実施例1/aに記載の方法によって調製した。
b) 2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルアミン
標記化合物を2−クロロ−4−フルオロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼンから実施例1/bに記載の方法によって調製した。
c) 4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルアミンから実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)422.1(MH)。
d) {4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステル
標記化合物を4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸とグリシンエチルエステル塩酸から実施例1/dに記載の方法によって調製した。
e) {4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸
標記化合物を{4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)479(MH)。
f) トランス−4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸とトランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸(参考例4)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)657.4(MH)。
【0202】
実施例112
トランス−4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
a) 4−ブロモ−2−クロロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼン
標記化合物を4−ブロモ−2−クロロ−フェノールから実施例1/aに記載の方法によって調製した。MS(EI)329.3(MH)。
b) 2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルアミン
標記化合物を4−ブロモ−2−クロロ−1−(2−ニトロ−フェノキシ)−ベンゼンから実施例1/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)300.2(MH)。
c) 4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸
標記化合物を2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルアミンから実施例1/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)483.4(MH)。
d) {4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステル
標記化合物を4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−安息香酸とグリシンエチルエステル塩酸から実施例1/dに記載の方法によって調製した。
e) {4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸
標記化合物を{4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸エチルエステルから実施例2/bに記載の方法によって調製した。MS(EI)541.1(MH)。
f) トランス−4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド
標記化合物を{4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンゾイルアミノ}−酢酸とトランス−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸(参考例4)から実施例2/cに記載の方法によって調製した。MS(EI)719.4(MH
【0203】
実施例113
薬剤組成物の調製
a) 錠剤:
式(I)の活性成分0.01−50%、乳糖15−50%、ジャガイモ澱粉15−50%、ポリビニルピロリドン5−15%、タルク1−5%、ステアリン酸マグネシウム0.01−3%、コロイド状二酸化珪素1−3%およびウルトラアミロペクチン2−7%を混合し、ついで湿式造粒により顆粒化し加圧して錠剤とした。
b) 糖衣錠、フィルムコート錠:
上記の方法によってつくった錠剤を腸溶または胃腸溶フィルム、あるいは砂糖またはタルクで被覆した。糖衣錠を蜜蝋およびカルナバ蝋で艶出しした。
c) カプセル:
式(I)の活性成分0.01−50%、ラウリル硫酸ナトリウム1−5%、澱粉15−50%、乳糖15−50%、コロイド状二酸化珪素1−3%およびステアリン酸マグネシウム0.01−3%を完全に混合し、ついで混合物を篩に通してハードゼラチンカプセルに充填した。
d) 懸濁剤
成分:式(I)の活性成分0.01−15%、水酸化ナトリウム0.1−2%、クエン酸0.1−3%、ニパギン(メチル4−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム)0.05−0.2%、ニパゾール0.005−0.02%、カルボポール(ポリアクリル酸)0.01−0.5%、96%エタノール0.1−5%、香味料0.1−1%、ソルビトール(70%水溶液)20−70%および蒸留水30−50%。
20mL蒸留水中ニパゲンとクエン酸の溶液に、カルボポールを少量ずつ激しく攪拌しながら加え、溶液を10−12時間静置した。ついで蒸留水1mL中の水酸化ナトリウム、ソルビトール水溶液および最後にラズベリー風味のエタノール液を攪拌しながら加えた。この担体に活性成分を少量ずつ加え浸漬ホモジナイザーで懸濁した。最後に懸濁液を蒸留水で望ましい最終容積に満たし、懸濁シロップをコロイド粉砕装置に通した。
e) 坐薬
各坐薬に対して式(I)の活性成分0.01−15%および乳糖1−20%を完全に混合し、ついで50−95%のアデプス プロ サポジトリー(例えばWitepsol 4)を融解、35℃に冷却し、その中に活性成分と乳糖の混合物をホモジナイザーで混合した。得られた混合物を冷却した型で成型した。
f) 凍結乾燥粉末アンプル組成物
注射用に2回蒸留した水でマンニトールまたは乳糖の5%溶液をつくり、溶液を無菌溶液を得るために濾過した。式(I)の化合物の0.01−5%溶液もまた注射用に2回蒸留した水でつくり、この溶液を無菌溶液を得るために濾過した。これら2つの溶液を無菌条件下で混合し、1mlずつアンプルに詰め、アンプルの内容物を凍結乾燥し、窒素下でアンプルを封じた。アンプルの内容物は投与前に滅菌水または0.9%(生理的)滅菌食塩水に溶解した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
新規ブラジキニンB1受容体拮抗剤である式(I)のフェニルスルファモイルベンズアミド誘導体で、
【化1】

は水素原子またはC−Cアルキル基である
は(1)水素原子、(2)C−Cの直鎖または分岐アルキル基、(3)−(CH−NH、(4)−(CH−OH、(5)−(CH−CO−NH、(6)−(CH−COOR、(7)1つまたはそれ以上の水酸基あるいはハロゲン原子で任意に置換されたベンジル、から選ばれる、あるいは
、Rおよびそれらがともに付く炭素原子が3−7員環シクロアルキルを形成する
は(1)水素原子、(2)アミノ、ヒドロキシ、1H−イミダゾール−4−イル、−NR、−COOR、−NH−C(=NH)−NH、−CO−NH,から独立に選ばれる1つまたはそれ以上の置換基で任意に置換されたC−C直鎖または分岐アルキル基、である
は(1)水素原子、(2)−(CH−NR基、(3)−(CH−X−P基である
、RおよびRは互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、アミノまたは1つまたはそれ以上のC−Cアルキル基で置換されたアミノ、トリフルオロメチル、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−C(=O)=NH2、−Cアルコキシカルボニル、トリフルオロメトキシまたは水酸基である
は水素原子またはC−Cアルキル基である
Zは(1)一重結合、(2)酸素原子、(3)CH基、(4)CO基、(5)NR基、(6)S原子、(7)SO基から選ばれる、
nは1から6の整数
mは0から6の整数
Xは(1)一重結合、(2)酸素原子、(3)−CO−NR基、(4)COまたはSO基から選ばれる
Pは(1)1つまたはそれ以上のハロゲン原子、ヒドロキシ、−(CH−CN、−O−CO−NR、−NH−CO−R、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、[1,4’]ビピペリジニル−1’−イルまたは−(CH−NH―C(=NH)=NH基で任意に置換されたフェニル基; (2)O、S、SOおよびNから選ばれる1−3個のへテロ原子を含む飽和、部分不飽和または芳香族の4−7員環で、前記の環は1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、トリフルオロメチル、−NH−CO−R、−C(=NH)−NH、C−Cアルキル、ピリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル、またはピリジン−2−イル基で任意に置換される; (3)O、S、SOおよびNから選ばれる1−3個のへテロ原子を含む飽和、部分不飽和または芳香族の8−10員2環システムで、前記の環システムは1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、−NH−CO−R、トリフルオロメチルまたはC−Cアルキル基で任意に置換される; (4)−(CH−NR基で任意に置換されたC−Cシクロアルキル基、から選ばれる
およびRは(1)水素原子、(2)直鎖または分岐C−Cアルキル基、(3)R、Rおよびそれらの両方がともに付く窒素原子がO、S、SOおよびNから選ばれる0−3個のヘテロ原子(RおよびRが付く窒素原子に加えて)を含む飽和、部分不飽和または芳香族4−7員環をつくり、前記の環は1つまたはそれ以上のハロゲン原子、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたはC−Cアルキル基で任意に置換される
は水素原子またはC−Cアルキル基
ことを特徴とするフェニルスルファモイルベンズアミド誘導体およびその光学異性体またはラセミ体および/または塩および/または水和物および/または溶媒和物。
【請求項2】
化合物が4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ピペリジン−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(4−ブロモ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド トリフルオロ酢酸、4−[2−(4−−ブロモ−フェノキシ)−5−フルオロ−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド モノトリフルオロ酢酸、4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{2−フェニル−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−ベンズアミド塩酸、4−(5−フルオロ−2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル)−N−{(S)−1−[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−エチル}−ベンズアミド塩酸、4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−4−メトキシ−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸、N−{[(1−カルバミミドイル−ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル}−メチル}−4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−ベンズアミド塩酸、4−[5−フルオロ−2−(4−フルオロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(2−ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、N−[(2−オキソ−2−ピペラジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド塩酸、4−(2−ベンゾイル−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド酢酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピペリジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−モルホリン−4−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[3−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−プロピルカルバモイル]−メチル}−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[3(−イミダゾール−1−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−モルホリン−4−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(2−ピロリジン−1−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(4−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−グアニジノメチル−ベンジルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−{[メチル−(2−ピリジン−4−イル−エチル)−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド、N−[(3−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド、N−[(4−[1,4’]ビピペリジニル−1’−イル−フェニルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド、トランス−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−{[4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシル−カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド、N−[(3−ジメチルアミノ−プロピルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド、N−{[3−(2−メチル−ピペリジン−1−イル)−プロピルカルバモイル]−メチル}−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−ピぺリジン−4−イル−ブチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−(ピペリジン−4−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(3−ピペリジン−4−イル−プロピルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド塩酸、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−ピペリジン−1−イル−シクロヘキシルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−[2−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−フェニルスルファモイル]−N−[(4−ピペリジン−1−イル−ブチルカルバモイル)−メチル]−ベンズアミド、4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−N−(ピペリジン−4−イルカルバモイルメチル)−ベンズアミド塩酸、4−(2−フェニルアミノ−フェニルスルファモイル)−N−{[(ピペリジン−4−イルメチル)− カルバモイル]−メチル}−ベンズアミド塩酸またはN−[(4−シアノメチル−フェニルカルバモイル)−メチル]−4−(2−フェノキシ−フェニルスルファモイル)−ベンズアミドのグループから選ばれることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
請求項1に記載の式(I)の化合物を調製するプロセスで、
方法a)
式(II)のアミン誘導体
【化2】

−ここでR、RおよびRの意味は上記の式(I)と同様である−を式(III)の塩化スルホニルと反応し
【化3】

ついでそのようにして得られた式(IV)のフェニルスルファモイル安息香酸誘導体
【化4】

−ここでR、RおよびRの意味は上で定義した通りである−を式(V)のアミノ酸
【化5】

−ここでR、R、R、RおよびRの意味は上で定義した通りある−と反応し式(I)のフェニルスルファモイルベンズアミド誘導体またはその光学異性体またはラセミ体および/または薬学的に許容される塩および/または水和物および/または溶媒和物を得る。
方法b)
式(IV)のフェニルスルファモイル安息香酸誘導体−方法a)に記載した方法によって得られる−を式(VI)のアミノ酸誘導体
【化6】

−ここでR、RおよびR の意味は上で定義した通りであり、RはC−Cアルキル基である−と反応し、そのようにして得られた式(VII)の化合物
【化7】

−ここでR、R、R、R、R、RおよびRの意味は上で定義した通りである−を式(VIII)のカルボン酸誘導体を与えるように加水分解し
【化8】

−ここでR、R、R、R、RおよびRの意味は上で定義した通りである−最後に後者を式(IX)のアミン誘導体
【化9】

−ここでRおよびRの意味は上で定義した通りである−と反応し式(I)のフェニルスルファモイルベンズアミドまたはその光学異性体またはラセミ体および/または薬学的に許容される塩および/または水和物および/または溶媒和物を得るためのプロセス。
【請求項4】
請求項1に記載の式(I)の化合物の調製のためのプロセスで、式(I)の化合物を新しい置換基の導入および/または存在する置換基の修飾または除去、および/または塩形成および/または塩からの化合物の遊離によって別の式(I)の化合物に変換することからなるプロセス。
【請求項5】
4−[(2−アミノ−アセチルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルまたは4−[2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−エチル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルのグループから選ばれる式(V)の化合物。
【請求項6】
トランス−4−「(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−シクロヘキシルアミン二塩酸、4−(4−アミノ−ブチル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、4−(3−アミノ−プロピル)− ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、N−(4−アミノメチル−ベンジル)−グアニジン二塩酸または2−(4−ピリジン−4−イル−ピペラジン−1−イル)−プロピルアミンのグループから選ばれる式(IX)の化合物。
【請求項7】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体または薬学的に許容される塩または水和物または溶媒和物の治療上有効な量と1つまたはそれ以上の薬学的に許容される賦形剤からなる薬剤組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体または薬学的に許容される塩または水和物または溶媒和物のブラジキン受容体の阻害を必要とする状態の予防および/または治療のための医薬製造への利用。
【請求項9】
ブラジキン受容体がブラジキニンB1受容体であることを特徴とする請求項8に記載の利用。
【請求項10】
ブラジキニン受容体の阻害を必要とする状態の治療および/または予防の方法で、それを必要とする患者に請求項1に記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体または薬学的に許容される塩または水和物または溶媒和物の有効量を投与することからなる方法。
【請求項11】
ブラジキン受容体がブラジキニンB1受容体であることを特徴とする請求項10に記載の治療および/または予防の方法。

【公表番号】特表2010−507643(P2010−507643A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−533965(P2009−533965)
【出願日】平成19年10月27日(2007.10.27)
【国際出願番号】PCT/HU2007/000103
【国際公開番号】WO2008/050167
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(591180314)リヒター ゲデオン ニルバーノシャン ミーケデーレスベニュタールシャシャーグ (33)
【Fターム(参考)】