ブラジャーカップ
【課題】ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける不当な圧迫感を減少させるブラジャーカップの提供。
【解決手段】本発明のブラジャーカップは、立体裁断による半カップ式のブラジャーカップを提供し、その両側にはベルト、カップとストラップ間に連結するストラップ接続部を設ける他、カップの上縁は弧形状立体を成し調度乳頭部分を覆い隠す被覆部を突設、同時に被覆部とストラップ接続部間には凹んだ弧形状を成す緩衝部を設け、被覆部から緩衝部間はS形曲線を呈するブラジャーカップである。
【解決手段】本発明のブラジャーカップは、立体裁断による半カップ式のブラジャーカップを提供し、その両側にはベルト、カップとストラップ間に連結するストラップ接続部を設ける他、カップの上縁は弧形状立体を成し調度乳頭部分を覆い隠す被覆部を突設、同時に被覆部とストラップ接続部間には凹んだ弧形状を成す緩衝部を設け、被覆部から緩衝部間はS形曲線を呈するブラジャーカップである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブラジャーカップに関するものであり、特に、乳房を支え、乳房と乳頭がカップの不当な圧迫を受けるのを防ぐ他、授乳時における乳房の張りがあっても十分に伸びる空間を持つブラジャーカップを提供する。
【背景技術】
【0002】
適当なブラジャーを選ぶことは、女性の健康及びスタイルにとても重要な影響を与え、長時間自分に不適当で過大なブラジャーを着用した場合は、乳房が勝手に滑り動き易く乳房が外に飛び出したり下垂や横方向に広がる等の現象が起き、またブラジャーが小さすぎる場合は、乳房が圧迫されて胸部の変形や胸部がムカムカする等の問題が発生する。
【0003】
よって、女性が着用するのに適当なブラジャーとは、胸部の保護、胸部の固定、胸部を持ち上げる他、最も重要な事は、カップによる乳房の圧迫を避けることにある。伝統的なブラジャーを着用した場合、ストラップが下着のカップを上方向に持ち上げると、カップで覆われた乳房もまた上方向に持ち上げられ、中央に寄って着用効果を達成する。しかし、伝統的なブラジャーカップは乳房を持ち上げた後、カップ及びカップ上縁によって乳房を圧迫するか押し出す作用がある故、女性の生理期で胸部に張りがあってやはり同一の下着を着用している場合、乳房は更に強く圧迫されて、人体には更に大きなマイナス効果を与える為、乳房を覆うブラジャーカップが胸部を持ち上げるのと同時にいかにして乳房に圧迫を与えないかが伝統的なブラジャーがずっと抱える問題点である。
【0004】
図12に示した伝統的なブラジャーは、主に三つの部分により構成されており、カップ21、ストラップ22及びベルト23を含んでいる。その内ストラップ22はカップ21上方の外側に近いストラップ接続部211箇所に繋いでいる故、ブラジャーを着用した場合、ベルト23はブラジャー全体を身体の適当箇所に固定し、ストラップ22はカップ21を上向きに引っ張る働きをする。
【0005】
しかし図13に示したとおり、ストラップ接続部211からカップ21の上縁212箇所までのラインは全体的に繋がっている故、ストラップ22が上向きに引っ張られた場合は、ストラップ接続部211の牽引によって、カップ21が受けた牽引力はカップ21全体に広がる。この時乳房全体を覆ったカップ21はもともと、乳房を中央に寄らせて上向きに持ち上げる働きをするのだが、カップ21の上縁212に位置する縁には、ストラップ接続部211の引張り力が形成する外側方向且つ後側方向に引っ張る圧力線によって、乳房上方が不必要な力を受ける逆方向の圧迫が生じ、却って胸部を上方向に持ち上げる作用が阻止され、よって、二重圧迫力の作用の下、胸部を中央に寄らせることができないばかりか、図14のとおり更に乳房は外側上方向に押し出されて、乳房の変形、大小の不均衡、乳頭の凹み等の問題を引き起こす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明のブラジャーカップは、立体裁断による半カップ式のブラジャーカップを提供し、その両側にはベルト、カップとストラップ間に連結するストラップ接続部を設ける他、カップの上縁は弧形状立体を成し調度乳頭部分を覆い隠す被覆部を突設、同時に被覆部とストラップ接続部間には凹んだ弧形状を成す緩衝部を設け、被覆部から緩衝部間はS形曲線を呈するブラジャーカップの提供を主な目的とする。
【0007】
本発明は以下の技術手段を採用することにより実現する。
一種のブラジャーカップにおいて、そのカップは立体裁断且つ可塑性及び弾性を持つ材質により作製されており、またそのカップの外側のストラップに連結する箇所にはストラップ接続部を設け、カップ上縁には人体の乳頭部分を覆い隠す為の上向きに突出した被覆部を形成、ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける圧迫感を減少させる為の下向きに窪んだ状態の緩衝部を設ける。
前述の緩衝部の窪んだ下限端点からカップのストラップ接続部に対応するもう一つの内側の上限端点は一直線となっており、直線の上方に設けた被覆部位置をはっきり示している。
前記カップ上縁に設けた被覆部から緩衝部間は逆S形の連接設計となっている。
前記カップ上縁は被覆部から緩衝部間が模様ライン状になっているものを含む。
前記カップの緩衝部は単一設計である。
前記カップの緩衝部は複数である。
【0008】
本発明と公知技術を比較すると優勢的で有効的であることが明らかである。
本発明のカップの上縁からストラップ接続部箇所は被覆部及び緩衝部が呈する逆S状設計となっている故、カップ全体は人体工学に符合しており、また、ストラップ接続部がストラップの引張る力を受けた場合には、被覆部の下方に位置するカップは授乳に便利な作用があるばかりでなく、緩衝部の窪んだ弧形箇所には自然に緩衝作用が形成されて、ストラップの引っ張る力によってもカップ上縁で引っ張る力を発生することなく、被覆部は引っ張る力のないぴったり肌に密着した状態となる。よって、人体の乳頭は不当な外力による圧迫感を受けずに、胸部は中央に寄り、優れた曲線を際立たせる他、人体の乳房もまた不必要な圧迫を受けることなく、乳房の張りがあっても上に移動させる空間を持っている。
この他、本発明のブラジャーカップの上縁に突設した被覆部は小さな幅のカップ形状であり、材質自体の可塑性を持つ弾性にマッチしており、使用者が着用した場合乳頭を圧迫することなく乳頭を完全に覆い隠す効果を持たせ、人体がうつぶせになる等いかに動こうとも、被覆部は乳頭を覆い隠して外に露出させず、また被覆部は独立した個体になっている故、外側に折り返して使用ができ、使用者が授乳する場合に非常に便利である。
また、本発明のブラジャーカップは半カップ状態であり、カップの下半分部分は乳房を上に持ち上げる作用をやはり保持している他、上半部分は露出状となっており乳房の張りがあっても上に移動できる空間を成している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、ブラジャーカップにおいて、そのカップは立体裁断且つ可塑性及び弾性を持つ材質により作製されており、またそのカップの外側のストラップに連結する箇所にはストラップ接続部を設けており、カップ上縁には人体の乳頭部分を完全に覆い隠す為の上向きに突出した被覆部を形成、ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける圧迫感を減少させる為の下向きに窪んだ状態の緩衝部を設けることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記緩衝部の窪んだ下限端点からカップのストラップ接続部に対応するもう一つの内側の上限端点は一直線となっており、直線の上方に設けた被覆部位置をはっきり示すことを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項3の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁に設けた被覆部から緩衝部間は逆S形の連接設計となっていることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項4の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁は被覆部から緩衝部間が模様ライン状になっていることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項5の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は単一設計であることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項6の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は複数であることを特徴とするブラジャーカップとしている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のブラジャーカップは、乳房を支え、乳房と乳頭がカップの不当な圧迫を受けるのを防ぐ他、授乳時等における乳房の張りがあっても十分に伸びる空間を持つことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
まず、図1、2のとおり、本発明のブラジャー1の構造は、主に、一対のカップ12、カップ12外側に連結したベルト16、カップ12とベルト16間に連結したストラップ15を含んでいる。そのカップ12の中間層は弾性、記憶性のある弾性シリカゲル材料により作製されており、ストラップ15に連結するカップ12箇所にはストラップ接続部122を形成、且つ、カップ12の人体の乳頭に対応する箇所には立体裁断して上向きに突出している弧形状の被覆部121を設け、この被覆部121は完全に人体の乳頭部位を覆い隠すものであり、また、カップ12の被覆部121からストラップ接続部122間には下向きに窪んだ弧形状の緩衝部123を形成しており、この緩衝部123の窪んだ下限端点から二つのカップ12に連接する(及びカップ12のストラップ接続部122のもう一方内側)上限端点は直線を呈しており(図2参照)、直線の上方は被覆部121の位置を明らかにし、被覆部121と緩衝部123の縁箇所は大きな逆S形の曲線を形成しており、本発明ブラジャーカップを着用した正面図は図3のとおりとなる。
【0012】
図4、5に示すとおり、ブラジャー1は人体胸部の乳房箇所に着用するものであり、ストラップ15を上向きに引張ってカップ12で乳房を上方向に持ち上げたい場合は、そのストラップ15がストラップ接続部122に対して生じる引っ張り力がカップ12上に及ぶ。この時、緩衝部123箇所も引っ張られるが、緩衝部123と被覆部121間に逆方向の湾曲線がある故に緩衝作用を引き起こす。即ち、カップ12下半分部分は引っ張られる力を受けるが、被覆部121に近い箇所において緩衝部123の受けた力が緩衝消滅して徐々にゼロまで減少する故、被覆部121箇所は全く如何なる引っ張り力による影響も受けず、即ち、被覆部121とストラップ接続部122間は独立して相互に牽引しない個体設計となっており、着用者がストラップ15でストラップ接続部122を動かす場合、カップ12下縁および外側のストラップ接続部122だけが引っ張られるだけで、被覆部121は牽引されることはなく、よって被覆部121箇所は引っ張り力ゼロの状態となる故、乳頭部分が不当な外力による圧迫を受けることがない。
【0013】
続いて、上記カップ12上半分の緩衝部123は露出状設計となっており、女性が思春期、生理期、妊娠から授乳期間において、乳房が張って大きくなった場合でも上に移動する空間を提供できるが、乳頭部分はやはり被覆部121によって覆い隠されて露出することがなく、同時に乳房および乳頭は圧迫を受けることなく、胸部は自然に中央に寄る為、優れた曲線を際立たせることができる。女性が授乳をする場合は、被覆部121を外側下向きに折り返すだけで(図6参照)、乳頭を露出させて授乳でき、また、授乳が完了した場合は、被覆部121を上向きに折り返すだけで被覆部121は元に戻り乳頭を覆い隠す故、その操作は非常に簡単である。
【0014】
また、カップ12の上縁はS状設計を成し、カップ12を調節、胸部を美しくする効果を持っており、綿のTシャツ、ブラウス等の一般の衣服や襟元のトップラインが低いタイプ、大きく開いたV型のもの、方形の襟元等のイブニングドレスを着用するどんな場合においても、ブラジャーカップの着用は適用できる。
【0015】
図7に示すとおり、カップ12のストラップ接続部122と被覆部121間の緩衝部123のはV字型設計とすることも可能である。また、図8、図9、図10に示すとおり、そのカップ12の緩衝部123は上述の単一設計にとどまらず、複数設計とすることも可能である。並びに、緩衝部123から別の緩衝部123間をウェーブ状に設計することも可能であり、それにより緩衝部123は引っ張る力を緩衝させる作用があるばかりでなく、美観を持たせる効果をも持つ。更には、図10に示したとおり、カップ12上縁の被覆部121の一側面箇所にウェーブ設計を増設してカップ12上縁の美観を強化する効果を持たせる。
【0016】
この他、図11に示すとおり、カップ12上縁の被覆部121から緩衝部123間を模様ラインとすることも可能であり、これによりカップ12上縁および被覆部121から緩衝部123間の構造を強化するばかりでなく、カップ12全体構造のデザインに美観を加える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のブラジャーの外観表示図である。
【図2】本発明のブラジャーの表示図である。
【図3】本発明のブラジャーを着用した場合の表示図である。
【図4】本発明のブラジャーが引っ張り力を受けた正面表示図である
【図5】本発明のブラジャーが引っ張り力を受けた側面表示図である。
【図6】本発明のブラジャーカップの被覆部を外側に折り返した場合の側面表示図である。
【図7】本発明のブラジャーカップの第2実施例表示図である。
【図8】本発明のブラジャーカップの第3実施例表示図である。
【図9】本発明のブラジャーカップの第4実施例表示図である。
【図10】本発明のブラジャーカップの第5実施例表示図である。
【図11】本発明のブラジャーカップの第6実施例表示図である。
【図12】公知技術のブラジャーの表示図である。
【図13】公知技術のブラジャー使用時の正面表示図である。
【図14】公知技術のブラジャー使用時の立体表示図である。
【符号の説明】
【0018】
1 ブラジャー
12 カップ
121 被覆部
122 ストラップ接続部
123 緩衝部
15 ストラップ
16 ベルト
2 ブラジャー
21 カップ
211 ストラップ接続部
212 上縁
22 ストラップ
23 ベルト
【技術分野】
【0001】
本発明はブラジャーカップに関するものであり、特に、乳房を支え、乳房と乳頭がカップの不当な圧迫を受けるのを防ぐ他、授乳時における乳房の張りがあっても十分に伸びる空間を持つブラジャーカップを提供する。
【背景技術】
【0002】
適当なブラジャーを選ぶことは、女性の健康及びスタイルにとても重要な影響を与え、長時間自分に不適当で過大なブラジャーを着用した場合は、乳房が勝手に滑り動き易く乳房が外に飛び出したり下垂や横方向に広がる等の現象が起き、またブラジャーが小さすぎる場合は、乳房が圧迫されて胸部の変形や胸部がムカムカする等の問題が発生する。
【0003】
よって、女性が着用するのに適当なブラジャーとは、胸部の保護、胸部の固定、胸部を持ち上げる他、最も重要な事は、カップによる乳房の圧迫を避けることにある。伝統的なブラジャーを着用した場合、ストラップが下着のカップを上方向に持ち上げると、カップで覆われた乳房もまた上方向に持ち上げられ、中央に寄って着用効果を達成する。しかし、伝統的なブラジャーカップは乳房を持ち上げた後、カップ及びカップ上縁によって乳房を圧迫するか押し出す作用がある故、女性の生理期で胸部に張りがあってやはり同一の下着を着用している場合、乳房は更に強く圧迫されて、人体には更に大きなマイナス効果を与える為、乳房を覆うブラジャーカップが胸部を持ち上げるのと同時にいかにして乳房に圧迫を与えないかが伝統的なブラジャーがずっと抱える問題点である。
【0004】
図12に示した伝統的なブラジャーは、主に三つの部分により構成されており、カップ21、ストラップ22及びベルト23を含んでいる。その内ストラップ22はカップ21上方の外側に近いストラップ接続部211箇所に繋いでいる故、ブラジャーを着用した場合、ベルト23はブラジャー全体を身体の適当箇所に固定し、ストラップ22はカップ21を上向きに引っ張る働きをする。
【0005】
しかし図13に示したとおり、ストラップ接続部211からカップ21の上縁212箇所までのラインは全体的に繋がっている故、ストラップ22が上向きに引っ張られた場合は、ストラップ接続部211の牽引によって、カップ21が受けた牽引力はカップ21全体に広がる。この時乳房全体を覆ったカップ21はもともと、乳房を中央に寄らせて上向きに持ち上げる働きをするのだが、カップ21の上縁212に位置する縁には、ストラップ接続部211の引張り力が形成する外側方向且つ後側方向に引っ張る圧力線によって、乳房上方が不必要な力を受ける逆方向の圧迫が生じ、却って胸部を上方向に持ち上げる作用が阻止され、よって、二重圧迫力の作用の下、胸部を中央に寄らせることができないばかりか、図14のとおり更に乳房は外側上方向に押し出されて、乳房の変形、大小の不均衡、乳頭の凹み等の問題を引き起こす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明のブラジャーカップは、立体裁断による半カップ式のブラジャーカップを提供し、その両側にはベルト、カップとストラップ間に連結するストラップ接続部を設ける他、カップの上縁は弧形状立体を成し調度乳頭部分を覆い隠す被覆部を突設、同時に被覆部とストラップ接続部間には凹んだ弧形状を成す緩衝部を設け、被覆部から緩衝部間はS形曲線を呈するブラジャーカップの提供を主な目的とする。
【0007】
本発明は以下の技術手段を採用することにより実現する。
一種のブラジャーカップにおいて、そのカップは立体裁断且つ可塑性及び弾性を持つ材質により作製されており、またそのカップの外側のストラップに連結する箇所にはストラップ接続部を設け、カップ上縁には人体の乳頭部分を覆い隠す為の上向きに突出した被覆部を形成、ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける圧迫感を減少させる為の下向きに窪んだ状態の緩衝部を設ける。
前述の緩衝部の窪んだ下限端点からカップのストラップ接続部に対応するもう一つの内側の上限端点は一直線となっており、直線の上方に設けた被覆部位置をはっきり示している。
前記カップ上縁に設けた被覆部から緩衝部間は逆S形の連接設計となっている。
前記カップ上縁は被覆部から緩衝部間が模様ライン状になっているものを含む。
前記カップの緩衝部は単一設計である。
前記カップの緩衝部は複数である。
【0008】
本発明と公知技術を比較すると優勢的で有効的であることが明らかである。
本発明のカップの上縁からストラップ接続部箇所は被覆部及び緩衝部が呈する逆S状設計となっている故、カップ全体は人体工学に符合しており、また、ストラップ接続部がストラップの引張る力を受けた場合には、被覆部の下方に位置するカップは授乳に便利な作用があるばかりでなく、緩衝部の窪んだ弧形箇所には自然に緩衝作用が形成されて、ストラップの引っ張る力によってもカップ上縁で引っ張る力を発生することなく、被覆部は引っ張る力のないぴったり肌に密着した状態となる。よって、人体の乳頭は不当な外力による圧迫感を受けずに、胸部は中央に寄り、優れた曲線を際立たせる他、人体の乳房もまた不必要な圧迫を受けることなく、乳房の張りがあっても上に移動させる空間を持っている。
この他、本発明のブラジャーカップの上縁に突設した被覆部は小さな幅のカップ形状であり、材質自体の可塑性を持つ弾性にマッチしており、使用者が着用した場合乳頭を圧迫することなく乳頭を完全に覆い隠す効果を持たせ、人体がうつぶせになる等いかに動こうとも、被覆部は乳頭を覆い隠して外に露出させず、また被覆部は独立した個体になっている故、外側に折り返して使用ができ、使用者が授乳する場合に非常に便利である。
また、本発明のブラジャーカップは半カップ状態であり、カップの下半分部分は乳房を上に持ち上げる作用をやはり保持している他、上半部分は露出状となっており乳房の張りがあっても上に移動できる空間を成している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、ブラジャーカップにおいて、そのカップは立体裁断且つ可塑性及び弾性を持つ材質により作製されており、またそのカップの外側のストラップに連結する箇所にはストラップ接続部を設けており、カップ上縁には人体の乳頭部分を完全に覆い隠す為の上向きに突出した被覆部を形成、ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける圧迫感を減少させる為の下向きに窪んだ状態の緩衝部を設けることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項2の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記緩衝部の窪んだ下限端点からカップのストラップ接続部に対応するもう一つの内側の上限端点は一直線となっており、直線の上方に設けた被覆部位置をはっきり示すことを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項3の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁に設けた被覆部から緩衝部間は逆S形の連接設計となっていることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項4の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁は被覆部から緩衝部間が模様ライン状になっていることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項5の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は単一設計であることを特徴とするブラジャーカップとしている。
請求項6の発明は、請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は複数であることを特徴とするブラジャーカップとしている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のブラジャーカップは、乳房を支え、乳房と乳頭がカップの不当な圧迫を受けるのを防ぐ他、授乳時等における乳房の張りがあっても十分に伸びる空間を持つことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
まず、図1、2のとおり、本発明のブラジャー1の構造は、主に、一対のカップ12、カップ12外側に連結したベルト16、カップ12とベルト16間に連結したストラップ15を含んでいる。そのカップ12の中間層は弾性、記憶性のある弾性シリカゲル材料により作製されており、ストラップ15に連結するカップ12箇所にはストラップ接続部122を形成、且つ、カップ12の人体の乳頭に対応する箇所には立体裁断して上向きに突出している弧形状の被覆部121を設け、この被覆部121は完全に人体の乳頭部位を覆い隠すものであり、また、カップ12の被覆部121からストラップ接続部122間には下向きに窪んだ弧形状の緩衝部123を形成しており、この緩衝部123の窪んだ下限端点から二つのカップ12に連接する(及びカップ12のストラップ接続部122のもう一方内側)上限端点は直線を呈しており(図2参照)、直線の上方は被覆部121の位置を明らかにし、被覆部121と緩衝部123の縁箇所は大きな逆S形の曲線を形成しており、本発明ブラジャーカップを着用した正面図は図3のとおりとなる。
【0012】
図4、5に示すとおり、ブラジャー1は人体胸部の乳房箇所に着用するものであり、ストラップ15を上向きに引張ってカップ12で乳房を上方向に持ち上げたい場合は、そのストラップ15がストラップ接続部122に対して生じる引っ張り力がカップ12上に及ぶ。この時、緩衝部123箇所も引っ張られるが、緩衝部123と被覆部121間に逆方向の湾曲線がある故に緩衝作用を引き起こす。即ち、カップ12下半分部分は引っ張られる力を受けるが、被覆部121に近い箇所において緩衝部123の受けた力が緩衝消滅して徐々にゼロまで減少する故、被覆部121箇所は全く如何なる引っ張り力による影響も受けず、即ち、被覆部121とストラップ接続部122間は独立して相互に牽引しない個体設計となっており、着用者がストラップ15でストラップ接続部122を動かす場合、カップ12下縁および外側のストラップ接続部122だけが引っ張られるだけで、被覆部121は牽引されることはなく、よって被覆部121箇所は引っ張り力ゼロの状態となる故、乳頭部分が不当な外力による圧迫を受けることがない。
【0013】
続いて、上記カップ12上半分の緩衝部123は露出状設計となっており、女性が思春期、生理期、妊娠から授乳期間において、乳房が張って大きくなった場合でも上に移動する空間を提供できるが、乳頭部分はやはり被覆部121によって覆い隠されて露出することがなく、同時に乳房および乳頭は圧迫を受けることなく、胸部は自然に中央に寄る為、優れた曲線を際立たせることができる。女性が授乳をする場合は、被覆部121を外側下向きに折り返すだけで(図6参照)、乳頭を露出させて授乳でき、また、授乳が完了した場合は、被覆部121を上向きに折り返すだけで被覆部121は元に戻り乳頭を覆い隠す故、その操作は非常に簡単である。
【0014】
また、カップ12の上縁はS状設計を成し、カップ12を調節、胸部を美しくする効果を持っており、綿のTシャツ、ブラウス等の一般の衣服や襟元のトップラインが低いタイプ、大きく開いたV型のもの、方形の襟元等のイブニングドレスを着用するどんな場合においても、ブラジャーカップの着用は適用できる。
【0015】
図7に示すとおり、カップ12のストラップ接続部122と被覆部121間の緩衝部123のはV字型設計とすることも可能である。また、図8、図9、図10に示すとおり、そのカップ12の緩衝部123は上述の単一設計にとどまらず、複数設計とすることも可能である。並びに、緩衝部123から別の緩衝部123間をウェーブ状に設計することも可能であり、それにより緩衝部123は引っ張る力を緩衝させる作用があるばかりでなく、美観を持たせる効果をも持つ。更には、図10に示したとおり、カップ12上縁の被覆部121の一側面箇所にウェーブ設計を増設してカップ12上縁の美観を強化する効果を持たせる。
【0016】
この他、図11に示すとおり、カップ12上縁の被覆部121から緩衝部123間を模様ラインとすることも可能であり、これによりカップ12上縁および被覆部121から緩衝部123間の構造を強化するばかりでなく、カップ12全体構造のデザインに美観を加える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のブラジャーの外観表示図である。
【図2】本発明のブラジャーの表示図である。
【図3】本発明のブラジャーを着用した場合の表示図である。
【図4】本発明のブラジャーが引っ張り力を受けた正面表示図である
【図5】本発明のブラジャーが引っ張り力を受けた側面表示図である。
【図6】本発明のブラジャーカップの被覆部を外側に折り返した場合の側面表示図である。
【図7】本発明のブラジャーカップの第2実施例表示図である。
【図8】本発明のブラジャーカップの第3実施例表示図である。
【図9】本発明のブラジャーカップの第4実施例表示図である。
【図10】本発明のブラジャーカップの第5実施例表示図である。
【図11】本発明のブラジャーカップの第6実施例表示図である。
【図12】公知技術のブラジャーの表示図である。
【図13】公知技術のブラジャー使用時の正面表示図である。
【図14】公知技術のブラジャー使用時の立体表示図である。
【符号の説明】
【0018】
1 ブラジャー
12 カップ
121 被覆部
122 ストラップ接続部
123 緩衝部
15 ストラップ
16 ベルト
2 ブラジャー
21 カップ
211 ストラップ接続部
212 上縁
22 ストラップ
23 ベルト
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラジャーカップにおいて、そのカップは立体裁断且つ可塑性及び弾性を持つ材質により作製されており、またそのカップの外側のストラップに連結する箇所にはストラップ接続部を設けており、カップ上縁には人体の乳頭部分を完全に覆い隠す為の上向きに突出した被覆部を形成、ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける圧迫感を減少させる為の下向きに窪んだ状態の緩衝部を設けることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項2】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記緩衝部の窪んだ下限端点からカップのストラップ接続部に対応するもう一つの内側の上限端点は一直線となっており、直線の上方に設けた被覆部位置をはっきり示すことを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項3】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁に設けた被覆部から緩衝部間は逆S形の連接設計となっていることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項4】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁は被覆部から緩衝部間が模様ライン状になっていることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項5】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は単一設計であることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項6】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は複数であることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項1】
ブラジャーカップにおいて、そのカップは立体裁断且つ可塑性及び弾性を持つ材質により作製されており、またそのカップの外側のストラップに連結する箇所にはストラップ接続部を設けており、カップ上縁には人体の乳頭部分を完全に覆い隠す為の上向きに突出した被覆部を形成、ブラジャーを着用した時の引張り力と人体の乳頭が受ける圧迫感を減少させる為の下向きに窪んだ状態の緩衝部を設けることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項2】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記緩衝部の窪んだ下限端点からカップのストラップ接続部に対応するもう一つの内側の上限端点は一直線となっており、直線の上方に設けた被覆部位置をはっきり示すことを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項3】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁に設けた被覆部から緩衝部間は逆S形の連接設計となっていることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項4】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップ上縁は被覆部から緩衝部間が模様ライン状になっていることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項5】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は単一設計であることを特徴とするブラジャーカップ。
【請求項6】
請求項1記載のブラジャーカップにおいて、前記カップの緩衝部は複数であることを特徴とするブラジャーカップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2008−503657(P2008−503657A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−516946(P2007−516946)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【国際出願番号】PCT/CN2005/001139
【国際公開番号】WO2006/012790
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(598109143)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【国際出願番号】PCT/CN2005/001139
【国際公開番号】WO2006/012790
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(598109143)
【Fターム(参考)】
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