説明

ブランコ(振り子)式重力慣性力発電装置

【課題】重力を利用した発電が可能になれば地球上のいかなる場所でも発電できる。本発明は従来の発明案と異なり、人為的に外部から小さい補助力を付加することによる重力、慣性力を利用した恒常的ブランコ運動(振り子運動)を回転運動に変換した発電方式ある。外部動力に必要な付加電力より高い発電力が得られることを前提としている。
【解決手段】一方向性駆動フリーハブ装着の適正な重量の錘を着けたブランコ式駆動装置の錘が最高落下速度になる付近で外力(例えば電気モーターを接続し数秒間駆動)を加え落下速度を高める。そのブランコ(振り子)運動を回転運動に変換させるために一方向性駆動フリーハブ装着の弾み車を回転ベルト(またはチェーン)で高速回転させ、その回転力をさらにギア比を変えて得られた高速回転エネルギーを発電機に伝える。外力付加に必要な加速モーターの電力源は、外部電力、自己発電の一部をバッテリーに充電すれば地球上のいかなる場所でも発電できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は少ない電気的外力を利用した重力、慣性力による発電方式のアイディアである。重力発電を実現するためには、そのエネルギーを継続的に回転運動に変換して発電機を駆動させる必要がある。その方法として永続的なブランコ運動を実現させれば変換ギアを利用して弾み車を回転させ、それに発電機を連結して動かすことが可能になる。永続的なブランコ運動を可能にする方法として、ブランコの錘の落下速度を外力(例えば電気モーター)で加速する。摩擦抵抗など詳細な条件を検討する必要はあるが、この場合、この本体の発電量が外力用の使用電気量よりはるかに大きくなれば実用品になる。これは、少ない電気エネルギーによる加速手段を用いた重力、慣性力発電装置である。
【背景技術】
【0002】
従来の自然エネルギーを利用した発電、例えば、風力、太陽熱などは自然環境による設置条件が限られ恒常的発電システムとは言えない。一方、水力以外の重力を利用した発電が可能になれば、地球のいかなる場所でも発電施設を設置することが可能になる。重力発電の発想は古くからあるが実現していない。即ち、永久運動を希求するため理論的に無理がある。本発明は従来の発明案と異なり、人為的に外部から小さい補助力を付加することによる重力、慣性力を利用した永続的ブランコ(振り子)式発電方式であり、外力用の使用電力より高い発電量が得られることを前提とした極めて単純で古典的な機械工学的技術で実現可能になる。
【特許文献】
【0003】
特許電子図書館による検索で競合するものがない。
【発明の開示】
極めて単純な発想で本発明が実現できれば地球環境および人類に計り知れない貢献になるので早期開示をして技術的条件を確立する必要がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
重力発電が実現すれば、自然破壊のダム建設、火力発電所、原子力発電所、送電用遠距離高圧線が不要になる。地球上いかなる地域でも設置可能で建設費は極めて安価になり低開発国、秘境地域でも規模を縮小した発電施設が建設できる。原理が単純なので機械構造もシンプルにできる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ブランコ式発電方式を実現するためには、ブランコ運動が恒久的でなくてはならない。専門家による計算と実験が必要であるが、適正な錘でブランコ運動をさせ、その錘が最高落下速度になる付近で外力(例えば電気モーターを数秒間駆動)を加え落下速度を高める、最落下点より先は錘の慣性力によって連続運動し、必要な位置まで戻るのに必要な外力を加える。ただしブランコ円の中心付近に歯車による変換ギア(例えば、一方向性駆動フリーハブ)を設置して弾み車を回転させ、発電機と連結して発電させる。即ち、摩擦、発電機の回転に必要な消費エネルギーを克服するだけのブランコの錘の重さ、外部からの必要付加力を計算し、実証する必要がある。いずれにしても専門家による技術的条件の確立によって実現できる。十分な発電量が得られれば、外力付加に必要なモーターの電力は、自己発電の一部を蓄電池に充電すれば地球上のいかなる場所でも発電できる。始動の際はウインチ等で錘を高く持ち上げて落下させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明が実用化されれば、地球、人類への貢献は測り知れない。
イ)石油資源に頼らずにすむ。また原理は簡単で製造コスト、設置方法、設置場所も従来の発電設備より問題が少ない。
ロ)地域環境に合わせた規模の施設が造れるので、遠隔地への高圧電線が不要になり設備投資額も軽減できる。個別発電も可能なので山地、秘境の長距離電線工事が不要になる。
ハ)本発電施設を散在させれば、原子力発電施設も不要になり原発事故による環境破壊の不安から免れることができる。
二)船の中でも発電できるので、船の推進以外の電力補充に利用できる。
【実施例1】
【0007】
図1をもって説明する。
一方向性駆動フリーハブ装着の適正な重量の錘を着けたブランコ式駆動装置の錘が最高落下速度になる付近で外力(例えば電気モーターを接続し数秒間駆動)を加え落下速度を高める。そのブランコ(振り子)運動を円運動に変換して、一方向性駆動フリーハブ装着の弾み車を回転ベルト(またはチェーン)で高速回転させ、その回転力をさらにギア比を変えて発電機を高速回転させる。外力付加に必要な加速モーターの電力源は、自己発電の一部をバッテリーに充電すれば地球上のいかなる場所でも発電できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の原理図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重力、慣性力によるブランコ(振り子)運動を錘の最大落下速度付近で瞬時の外部動力で落下速を加速して恒常的にし、その運動を回転運動に変換して発電機を動かして発電する。但し、外部動力に使用したエネルギーよりはるかに高いエネルギーを生み出す条件を満たす発電方式でなくてはならない。また、外部動力のエネルギー源は自己発電により発生したエネルギーでなくても良い。ヨットなどでは外部エネルギーを船の揺れから利用できる。

【図1】
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【公開番号】特開2010−242732(P2010−242732A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−104521(P2009−104521)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(507314202)