説明

ブリスター型薬剤パッケージングの、冷間成形のための形成可能なフィルム

薬剤ブリスター包装に有効である冷間成形フィルム複合材構造物は、抽出物レベルが低い第1ポリエステル表面層、前記第1表面層に接着したアルミニウム層及び前記アルミニウム層に接着した追加層から構築されて良い。第2表面層が前記追加層に接着されてよい。ブリスター包装は、前記第1ポリエステル表面層がブリスターの内側にあり薬剤に対向するように、構造を冷間成形することによって、そのような複合材構造物から調製されてよい。ブリスターの内側表面での低抽出物材料の使用は、包装内部の薬剤の不純物混入の可能性を最小にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷間成形可能なフィルム複合体構造に関する。より詳細には、例えばブリスター包装等の薬剤包装の形成における使用に適した構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特に個々の予め測定された服用量で包装された薬剤化合物は、包装における重要な挑戦を与える。多くのそのような化合物が、光と湿気を含む環境の状態に敏感である。活性な薬剤を意図される服用量輸送することが重要であるのと同様に、そのような組成物が高コストであることも多く、そのような環境因子に起因する損失または劣化から厳しく保護されなくてはならないことが多い。
【特許文献1】米国特許第3、107、139号明細書
【特許文献2】米国特許第3、871、947号明細書
【特許文献3】米国特許第4、165、210号明細書
【特許文献4】英国特許第1、115、007号明細書
【非特許文献1】Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, 2nd. Ed., Vol.12, Wiley, N.Y., pp.1−313
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ブリスター包装は、個々に服用される薬剤化合物を与えるために長い間使用されてきた。現在、改良された性質を持つより高性能のブリスター包装の需要は増大している。例えば、ブリスター包装された個人用の乾燥粉末吸入用(DPI)薬剤化合物の提供における興味が増大している。しかしながら、そのような使用に関連する挑戦の一つは、このような化合物は異物に非常に敏感な肺の中に吸入されるよう設計されるから、潜在的に有害な材料での薬剤の汚染が絶対的に最小限に保持されることは不可欠である。特に、薬剤と接触するブリスター包装の表面の抽出可能な材料が、薬剤の内部へと運ばれ、潜在的危険性を生み出す可能性があるという心配がある。従って、光、湿気などに対して許容可能なレベルの抵抗を提供し、及び抽出可能な含有物のレベルが非常に低い材料から作られたブリスター包装が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[本発明の要約]
1つの局面では、本発明は抽出可能物質のレベルが重量にして15,000ppm未満の二軸配向ポリエステルフィルム層を含む第1表面層を含むフィルム複合材構造物を提供する。複合材構造物は:
(a)第1表面層の上の第1接着層;
(b)前記接着層の上のアルミニウム層;そして、
(c)前記アルミニウム層の上の追加層、
をさらに含む。
【0005】
フィルム複合材構造物は、汚染せずに薬剤製品と接触するのに適した冷間成形可能な構造である。
【0006】
もう1つの局面は、直前で定義されたように、本発明はフィルム複合材構造物を含む薬剤製品容器を提供する。フィルム複合材構造物は、フランジによって囲まれ、薬剤製品を収容するため使用される空洞を定義する凹形内部表面を有し、構造の第1表面層が凹形内部表面を形成するブリスターを含む。
【0007】
さらに他の局面は、直前で定義されたように、本発明は薬剤製品容器を形成する方法を提供する。前記方法は、
(a)ダイエレメントの相補的一対の提供、
(b)前記エレメント間での複合材構造物の配置、
(c)複合材構造物を冷間成形して空洞を形成するために、複合材構造物を外部から加熱することなく、相補的に連結するダイエレメント対を圧縮、
を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
[本発明の詳細な記述]
本発明は次に図を参考して説明され、同じ数はすべての図で同じ要素を示す。このような図は制限するよりではなくむしろ説明することを意図して、本発明の説明を容易にするためにここに含まれる。図は一定の比例ではなく、工学的な図面として使用することを意図されない。
【0009】
図1を参照すると、本発明は、10で示される、冷間成形可能なフィルム複合材構造物物を提供する。前記構造物は、第1接着層14によってアルミニウム層16に接着された、抽出物レベルが低い第1表面層12を含む。任意の第2接着層18が、アルミニウム層16に追加層20を接着する。
【0010】
図2を参照すると、本発明による、もう1つの冷間成形フィルム複合材構造物が示され、110で示される。構造物は抽出物レベルが低い第1表面層112を含み、第1接着層114を介してアルミニウム層116に接着される。任意に第2接着層118が、アルミニウム層116に追加層120を接着する。追加層120の上に、任意に第3接着層122があり、抽出物レベルが低い第2表面層124を第1表面層112の反対の位置に接着する。このような構造は、特にもしも追加層120がナイロン等の配向したポリアミドである場合、それから作られた包装に対してより高いレベルの耐引裂き性及び耐へこみ性を提供し得る。図1及び2に示された例示的な実施形態の詳細な記述が今提供される。
【0011】
[第1表面層]
第1表面層12、112はポリエステルフィルムであり、1つの好ましい例がポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムである。それはどのような厚さでもよいが、典型的には12と100μmとの間であり、より典型的には36と60μmとの間の厚さであってよい。
【0012】
ポリエチレンテレフタレート重合体調製技術は当業者にはよく知られており、例えばEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 2nd. Ed., Vol.12, Wiley, N.Y., pp.1−313等、多くの資料で開示される。該ポリマーは、適切なジカルボン酸またはそのより低級アルキルジエステルをエチレングリコールと縮重合することによって、一般的に得られる。ポリエチレンテレフタレートはテレフタル酸またはそのエステルから形成され、ポリエチレンナフタレートは2,7−ナフタレンジカルボン酸またはそのエステルから形成される。
【0013】
本発明による使用のための例示的なポリエステルは、PETのコポリエステルを含み、該コポリエステル成分はその酸成分またはアルコール成分、または両方であってよい。酸成分の例がイソフタル酸、フタル酸及びナフタレンカルボン酸等の芳香族二塩基酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸及びデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸などを含む。アルコール成分の例は、ブタンジオール及びヘキサンジオール等の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環式ジオールを含む。これらは、単独で、または二つ以上の組み合わせで使われてよい。
【0014】
第1表面層12、112の形成における使用に適した例示的なコポリエステルは、82から100mol%の量のテレフタル酸、及び全てのジカルボン酸成分の0から18%を構成するために2,6ナフタレンジカルボン酸、または2,6ナフタレンジカルボン酸及び一つ以上の他のジカルボン酸を含む。
【0015】
他のジカルボン酸を説明する例としては、イソフタル酸及びフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸及びデカンジカルボン酸のような脂肪族ジカルボン酸;及びシクロヘキサンジカルボン酸のような脂環式ジカルボン酸を含む。それらは単独で、または二つ以上の組み合わせで使われてよい。
【0016】
第1表面層12、112の形成における使用に適したコポリエステルの他の例は、82から100mol%の量のエチレングリコール、及び全てのジオール成分の0から18%を構成するシクロヘキサンジメタノール、またはシクロヘキサンジメタノールともう一つのジオールとの組み合わせを含む。
【0017】
ジオールを説明する他の例としては、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール及びヘキサンジオール等の脂肪族ジオール;シクロヘキサンジメタノール等の脂環式ジオール;ビスフェノールA等の芳香族ジオール;ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールを含む。それらは単独で、または二つ以上の組み合わせで使われてよい。
【0018】
本発明のある実施形態では、第1表面層に使用されるポリエステルは50から65℃の間に、典型的には58から61℃の間にガラス転移温度を有し、228から240℃の間に、典型的には232から238℃の間に融点を有する。これらのガラス転移温度及び/または融点を示すポリエステルは、ポリエステル内部にコモノマーの繰り返し単位を組み込むことによって作られてよい。
【0019】
本発明のある特定の好ましい実施形態では、ポリエステルフィルム層は、スベリン酸、アゼライン酸及びセバシン酸繰り返し単位からなる群から選択される線形脂肪族α、ω−ジカルボン酸繰り返し単位を2.0から8.0wt%の間の量有するポリエチレンテレフタレートを含む。典型的には、α、ω−ジカルボン酸繰り返し単位のレベルは、3.0から6.0wt%の間、より典型的には4.0から5.0wt%の間である。アゼライン酸繰り返し単位が好ましい。好ましい実施形態では、ポリエステルはテレフタル酸の他に芳香族酸繰り返し単位を本質的に持たない。“本質的に持たない”とは、他の芳香族酸繰り返し単位はポリエステル内に故意に含まれないことを意味する。上に概略示されたようにα、ω−ジカルボン酸繰り返し単位をある量含有することは、フィルム複合材構造物の冷間成形性能を非常に強化することが見出されてきた。ポリエステル内の繰り返し単位を形成するため他の脂環式二酸、または芳香族二酸を使用することによっては、そのような性能強化は容易に得られないと考えられている。
【0020】
ポリエステルは1.0から4.0wt%の間、典型的には1.2から2.8wt%の間、より典型的には1.5から2.5wt%の間のジエチレングリコール繰り返し単位をさらに、または代わりに、含んでよい。α、ω−ジカルボン酸及びジエチレングリコール繰り返し単位の組み合わせが、本発明による第1表面層12、112を提供することにおいて特に効果的である。
【0021】
第1表面層12、112を形成するのに有効なポリエステルは、広範囲の固有粘度を有していてよい。典型的には、前記ポリエステルの固有粘度は約0.52から約0.80、好ましくは0.58から0.70、さらに好ましくは0.62から0.65である。もしも固有粘度が非常に低い場合には、他の物理的性質が適切で且つ冷間成形が満足な状態で行なわれるとしても、フィルムは脆性で、割れまたは剥離が起こりうる。約0.80以上の固有粘度を有するポリマーを用いるための性能の不利な点は現れていないが、そのようなポリマーはより高価で且つ冷間成形装置でのプロセスをより困難にする傾向がある。この発明の目的に関し、ポリエステルの固有粘度は溶媒としてo−クロロフェノールを用いて25℃で測定される。
【0022】
典型的に、しかし必要なことではないが、第1表面層12、112を形成するのに使用されるフィルムは、もしもそれがポリエステルを含む場合、二軸配向される。ポリエステルフィルムの二軸配向は、典型的に約70から110℃の範囲の温度で二つの相互に垂直な方向に次々と複合材を延伸することによって達成されてよい。典型的に、引張速度はマシン方向及び横方向において各々約2.8及び3.4である。そのような比率はポリエステルに関して一般的に使用されるものよりも低く、フィルムの冷間成形性を改良する傾向がある。延伸操作の後には、典型的には170から200℃の範囲の温度で、寸法を拘束して、好ましくはヒートセッティングする。延伸及びヒートセッティングの適切なプロセスは、米国特許第3、107、139号明細書に記載される。
【0023】
第1表面層12、112は、典型的に、剥離、割れ、ピンホール、または他の欠陥なしに所望の形状に冷間成形される複合材構造物の性能を改良する滑剤も含んでよい。タルク、粘土等のどのような滑剤が使用されてもよいが、典型的な滑剤はシリカである。滑剤の全充填量は滑剤の正確なタイプ、第1表面層12、112の正確な組成、そしておそらく他の因子に依存する。典型的には、その量は層を形成するポリマーと比較して重量で100から1000ppmの間であり、より典型的には200から600ppmの間である。本発明の一つの例示的な実施形態では、Sylysia(登録商標)310P及びSylysia(登録商標)340の各々200ppmの組み合わせが使用される。これらの双方は、ノースカロライナ、リサーチトライアングルパーク、富士シリシア化学株式会社から購入可能である。第1表面層12、112を形成する一つの適切な材料は、デラウェア、ウィルミントン、デュポンテイジンフィルムから購入可能なMylar(登録商標)P25ポリエステルフィルムである。
【0024】
第1表面層12、112は、低レベルの抽出物を有する。ここで使用されるように、用語“低レベルの抽出物”は、以下の例で概略述べられる方法によって決定される、重量にして15,000ppm以下の低レベルの抽出物を有する材料を意味する。典型的には、前記レベルは12,000ppm以下である。特に、それは追加のジオクチルスズエチルヘキシルチオグリコレートまたは酸化防止剤を含まない。その結果、それはポリマーフィルム内で通例酸化防止剤として使用される追加のトリエチレングリコールビス−3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネートを含まない。第1表面層12、112内のポリエステルは可塑剤を含まない、すなわち、そのような材料は抽出可能であるかもしれないので、それは追加の可塑剤を含まない。第1表面層12、112は抽出物のレベルが低いので、薬剤製品との非汚染接触に適している。その結果、例えば、それは高レベルの純度が所望される製品に関して使用される可能性があるようなブリスター包装の内部表面を構成してよい。
【0025】
[接着層]
第1接着層14、114は第1表面層12、112及びアルミニウム層16、116に接着性結合を形成することが可能である。接着層はどのような厚みであってよく、しかし典型的には0.1から12μmの間の、より典型的には2から8μmの厚みを有する。第1接着層14、114を形成するために、フィルム複合材技術において知られる多くの添加剤が、知られている応用技術を採用して、どれでも使われてよい。適切な例示的接着性組成物は、溶媒を含んでよく、溶媒を含まなくてもよく、または水性のアクリル接着剤またはポリウレタン接着系であってよい。しかしながら、電磁波(例えば、UV;電子線)の影響下で硬化する接着剤も同様に使われてよい。ある実施形態では、例えばジイソシアネートまたは脂肪族ポリエステル等、ポリウレタンベースの積層接着剤が使用されてよい。第2接着層18、118及び第3接着層122が、もし存在するならば、第1接着層14、144と同様の方法で作られ、及び塗布されてよい。第2及び第3接着層のどちらか、または両方の材料が第1接着層で使用される材料と同じか、または異なっていてよく、同じ厚さであっても、異なる厚さであってもよい。
【0026】
ひとつの例示的な実施形態では、第1接着層14、114は熱的接着する接着剤であってよい。それは第1表面層12、112の表面上に、またはアルミニウム層16、116の表面上に形成されてよい。接着は、まず接着される表面の一つまたは両方を、層14、114を軟化するのに十分であるが第1表面層12、112を軟化または溶解するには不十分な温度まで加熱することによって、そしてその後金属とゴムロールでフィルムを挟み込むことにより圧力を与えることによってなされてよい。
【0027】
第1接着層14、114が熱接着剤である場合、層は上述の要求を満たす多くの材料のどれを含んでもよく、例えばエチレン−酢酸ビニルコポリマー等、そのような材料の多くが従来技術で知られている。本発明の一つの例示的な実施形態では、第1接着層14、114は、マサチューセッツ、ミドルトン、Bostik Findley社から購入可能なVitel(登録商標)1200B樹脂及び/またはデラウェア、ウィルミントン、デュポン社から購入可能なCrystar(登録商標)3991樹脂に基づく、溶媒ベースコポリエステル接着剤コーティングを含んでよい。そのような接着剤を塗布する一般的な溶媒はテトラヒドロフラン及びトルエンの混合物である。
【0028】
本発明のある例示的な実施形態では、第1接着層14、114は熱接着ポリエステル樹脂、特に、例えばテレフタル酸、イソフタル酸及びヘキサヒドロテレフタル酸等の一つ以上の二塩基性芳香族カルボン酸と、及び、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール及びネオペンチルグリコール等の一つ以上のグリコールとから得られたコポリエステル樹脂を含む。第1接着層14、114はテレフタレート含有ポリエステルを含んでよい。好ましいコポリエステルは、テレフタル酸、及び、イソフタル酸とヘキサヒドロテレフタル酸のうちどちらか一つまたは両方、及び、一つ以上のグリコール、好ましくはエチレングリコール、から得られる。アモルファス状態で十分な接着性を提供する例示的なコポリエステルは、エチレンテレフタレート及びエチレンイソフタレートであり、特にエチレンテレフタレートのモル比が60から90mol%及びそれに対応してエチレンイソフタレート40から10mol%である。特に好ましいコポリエステルは、エチレンテレフタレート70から85mol%及びエチレンイソフタレート30から15mol%を含み、例えば約80mol%のエチレンテレフタレートと約20mol%のエチレンイソフタレートのコポリエステルである。第1接着層14、114に関して熱接着ポリエステル樹脂を使用することは、接着剤に存在する可能性がある抽出物と包装された薬剤製品との接着の可能性を低減する可能性がある。例えば、抽出可能と思われる界面活性剤及び他の低分子化学種が、水ベースコーティング接着剤に存在する場合もあり、第1表面層12、112を通じて拡散して薬剤製品を汚染する可能性がある。
【0029】
本発明による冷間成形フィルム複合材構造物の製造において、第1表面層12、112及び第1接着層14、114をいっしょに、接着剤を有するフィルム複合材の形態で提供することは有利であり得る。これは、複合材が二軸配向及びヒートセットされたポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートフィルムを含む場合に、第1表面層12、112の着色層16の表面上部への接着剤層の溶媒キャストまたは押出によって形成されてよい。
【0030】
第1表面層12、112が二軸配向ポリエチレンテレフタレートを含み、第1接着層14、114が上述のようなコポリエステル樹脂である場合には、接着剤を有するフィルム複合材は、複数のオリフィスダイを通じた多重押出(multiple extrusion)または複合材層の共押出を含む、例えば米国特許第3,871,947号明細書に広く記述されるようなプロセス、及び、その後の一つ以上の方向への延伸による分子配向及びヒートセッティングによって都合よく作られてよい。シングルチャンネル共押出として知られる共押出に適切なプロセス及び装置は米国特許第4,165,210号明細書と英国特許第1,115,007号明細書に記述される。この方法は、二つの異なる押出機から第1及び第2の二つのポリエステルの流れを同時に押出し、二つの流れを押出ダイのマニフォールドに繋がる管内で結びつけ、二つのポリエステルが内部混合することなしに流れの異なる領域を占有するような層流条件下で、ダイを通じて二つのポリエステルを一緒に押し出すことを含み、それによってフィルム複合材が製造される。
【0031】
上述のように、フィルム複合材のポリエチレンテレフタレート部分の二軸配向は、典型的に約70から110℃の範囲の温度において複合材を二つの相互に垂直な方向へ延伸することによって達成されてよい。一般的には、複合材の延伸に適用される条件は、接着層が部分的に結晶するよう機能する可能性があり、そのような場合にはフィルム複合材を、接着層の結晶融解温度よりも高く、ポリエチレンテレフタレート部分の結晶融解温度よりも低い温度で寸法を拘束して、ヒートセットすることが好ましい。複合材は、その後冷却され、第1表面層における高結晶性を保持する一方で、接着層を本質的にアモルファスにする。従って、延伸操作の後に典型的には170から200℃の範囲の温度で、寸法拘束下でヒートセッティングが行なわれることが好ましい。
【0032】
[アルミニウム層]
アルミニウム層16、116はアルミ二ウムホイル層である。それはどのような厚さでもよいが、典型的には25から100μmの間の厚さであり、より典型的には45から65μmの厚さである。適切なアルミニウムホイルは従来技術で知られており、特に冷間成形用途に適したホイルを含む。一つの適切な例は、ペンシルバニア、ピッツバーグ、Alcoa社から購入可能な8079合金アルミニウムホイルである。
【0033】
[追加層]
追加層20、120はどのような厚さでもよいが、典型的には15から100μmの間、より典型的には20から50μmの間の厚さである。典型的には、追加層20、120はポリマーフィルムを含む。前記フィルムに関してどのようなポリマーが使用されてもよい。適切なポリマーの例として、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニルと脂肪酸ビニルエステルのコポリマー、塩化ビニルと(メタ)アクリル酸のエステルまたはそのエステルとの、またはアクリロニトリルとのコポリマー、ジエンと不飽和ジカルボン酸またはそれらの無水物とのコポリマー、塩化ビニルと不飽和アルデヒドまたはケトンとのコポリマー、塩化ビニリデンと塩化ビニルまたは他のコモノマーとのコポリマー等のハロゲン含有ポリマーを含むが、これらに制限されない。
【0034】
追加の層20、120はポリオレフィンフィルムを含んでよい。適切なポリオレフィンは、例えば高密度ポリエチレン(HDPE、密度0.944g/cm以上)、中密度ポリエチレン(MDPE、密度0.926−0.940g/cm)、リニア中密度ポリエチレン(LMDPE、密度0.926−0.940g/cm)、低密度ポリエチレン(LDPE、密度0.910−0.925g/cm)、及びリニア低密度ポリエチレン(LLDPE、密度0.916−0.925g/cm)等のポリエチレンを含み、例えば無配向、一軸または二軸配向フィルムである。同様に、例えば一軸または二軸配向したポリプロピレン(oPPフィルム)またはキャストポリプロピレン(cPPフィルム)、アモルファスまたは結晶化ポリプロピレン、またはそれらの混合物、アタクチックまたはアイソタクチックポリプロピレン、またはそれらの混合物等のポリプロピレン(PP)フィルム、ポリ−1−ブテン、ポリ−3−メチルブテン、ポリ−4−メチルペンテン及びそれらのコポリマー、エチレンと酢酸ビニル、ビニルアルコール、アクリル酸等のコポリマー、例えばアイオノマー樹脂等、も適切である。例示的なコポリマーは、エチレンとアクリル酸、メタクリル酸、アクリルエステル、テトラフルオロエチレンまたはポリプロピレンによるコポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーまたはオレフィンポリマー−エラストマー混合物を含む。好ましいのは、高密度ポリエチレン及びポリプロピレン、エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、及び例えばデラウェア、ワシントン、デュポン社から購入可能である商品名Surlyn(登録商標)等のアイオノマーである。第2追加層120を作るのに適切な材料の他の例としては、例えばニュージャージー、モリスタウン、Honeywell International、Inc.から購入可能なAclar(登録商標)等のポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)フィルム、例えばニュージャージー、Ticona of Summitから購入可能なTopas(登録商標)及びテネシー、Eastman Chemical Company of Kingsportから購入可能なPETG等のCOC(環状オレフィンコポリマー)があるがこれらに制限されない。
【0035】
好ましい実施形態では、追加層20、120はポリアミドフィルムを含み、該フィルムは複合材構造物の延伸及び形成を改善してよい。適切なポリアミドは、ポリアミド6;ポリアミド11;ポリアミド12;ポリアミド6、6;ポリアミド6、10;ポリアミド6、12;ポリアミド6−3−T;及びそれらの混合物を含む。そのようなポリアミド及びそれらから作られるフィルムの調製については、従来技術でよく知られており、多くのバルクポリマー及びフィルムが商業的に入手可能である。
【0036】
これらの材料から作られたフィルムは、従来技術で知られるような軟化剤または可塑剤を含んでよく、一軸またはニ軸配向されてよいが、これらは必要とはされない。
【0037】
本発明の他の実施形態では、追加層は例えば第1表面層12、112に関して記述されたようなPETコポリエステルであり、ある実施形態では第1表面層と実質的に同一である。そのような構造は、少なくとも部分的にはその対称性に起因して、フィルムを冷間成形するときに、よりよいレイ−フラット性を提供する。
【0038】
[第2表面層]
第2表面層124の存在は、フィルム複合材から作られたブリスター包装にさらなる圧縮抵抗及び剛性を与える。それはどのようなポリマーフィルムであってもよいが、好ましくは抽出物レベルが低い材料で作られる。冷間成形積層材がロールに巻き取られるとき、第2表面層124は第1表面層112と接触する。もしも第2表面層124の抽出物レベルが低くない場合には、第1表面層112に所望されない抽出物を移送する可能性がある。典型的には、第2表面層124は第1表面層12、112に関して上述されたようなPETコポリエステルフィルムである。第2表面層124を作るのに適切な材料の他の例としては、例えばAclar(登録商標)等のポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)フィルム、例えばTopas(登録商標)及びPETG等のCOC(環状オレフィンコポリマー)があるがこれらに制限されない。同様に適切なのは、配向した、または無配向のポリプロピレン、またはポリエチレンナフタレートである。
【0039】
本発明の実施形態では、第1及び第2表面層は同じ組成のPETコポリエステルである。第2表面層124はどのような厚さでもよいが、典型的には12から100μmの間、より典型的には25から60μmの間の厚みであってよい。第1表面層12、112は同じ厚みであってよいが、これは必要とされるものではない。
【0040】
[薬剤製品容器]
図3は、210で示された、本発明によるもう一つの冷間成形フィルム複合材構造物を示す。薬剤製品容器としての使用に適した例であってよいフィルム複合材構造物210は、図1及び2に示されるように複合材構造物を冷間成形することによって作られる。図3において、複合材構造物は、薬剤製品232を収容するため使われる空洞230を部分的に定義する凹状内表面226を有するブリスターを提供するため形成される。ブリスターはフランジ228によって囲まれる。図1及び2に関連して定義されるように(簡単のためにここでは示されていない)、構造の第1表面層は凹形内部表面226を形成する。図3には二つのブリスターが示されているが、一つのみでも、多数であってもよい。一般的に、構造は直線状、長方形、または他の配列で複数のブリスターを含む。図3に示された実施形態では、任意の相補的な蓋構造234がフランジ228に固着されて示される。蓋構造は、包装技術において知られるどのような構造であってもよく、一般的にはアルミニウム層を含む。好ましい実施形態では、蓋構造234は、図1に関連して上述されたように、第1表面層12(簡単のために示されていない)が薬剤製品232の方に内側に向く状態で作られる。一般的に、蓋構造は、例えば溶媒ベースのポリエステル樹脂のような、抽出物レベルが低い、熱的に活性なヒートシール接着剤でブリスターに接着される。このように、薬剤製品が露出される全包装表面は、抽出物レベルが低い材料からなる。
【0041】
構造物210は冷間成形プロセスで調製される。ここで使用される「冷間成形」という用語は、構造中のいずれのフィルム層のガラス転移温度よりも低い温度での圧力成形を意味する。典型的には、複合材構造物の温度が、冷間成形ダイに入る時点で、最高40℃、より典型的には最高35℃で実施される。冷間成形を行なうのに適した方法及び装置は従来技術でよく知られているが、どのような方法及び装置が本発明により使われてもよい。例示的な装置は、ニュージャージー、Towaco、Uhlmann Packaging Systems LPから購入可能である。一般に、冷間成形は本発明による複合材フィルム構造のテフロン(登録商標)ダイエレメントの相補的な一対の間での圧縮を含む。複合材構造物は、圧縮より前に、任意に複合材構造物の第1表面層のガラス転移温度より低い温度に加熱されてよい。
【0042】
[例]
以下の方法により、二つのポリマーフィルム材料のサンプルが、抽出可能な内容物に関して分析された。第1のフィルムは、第1表面層12、112に関する使用に適し、Mylar(登録商標)P25ポリエステルフィルムであり、第2のフィルムは商業的に入手可能な60μmポリ塩化ビニル(PVC)フィルムであった。
【0043】
約0.5グラムのMylar(登録商標)フィルムの一部が、ストリップ状にカットされ2−プロパノール25ml内で二時間還流抽出された。2−プロパノールのブランク抽出も同様に実施された。Mylar(登録商標)フィルムの抽出溶媒は、抽出前は透明で無色であったが、抽出後は白い沈殿物を生じた。フィルムのサンプルは抽出の前後で無色透明であった。全抽出媒体は不溶材料を除去するため0.8μmの銀膜を通じてろ過され、ろ液をホットウォーターバス上の風袋を測定したアルミニウム皿内で乾燥するまで蒸発させた。2−プロパノールブランクは単純に乾燥するまで蒸発され、抽出物の真のレベルを決定するため、残渣重量がMylar(登録商標)サンプルから差し引いて得られた。計算された沈殿物の量は、フィルムの重量に関して3400ppmであり、ろ液から得られた可溶物質の量は6500ppmであった。このように、抽出物の全レベルは9900ppmであった。
【0044】
60−μmPVCフィルムは上述のように抽出され、抽出の前後の双方で透明で無色の溶媒を示した。フィルムサンプルは抽出前にはヘイズが観察され無色であり、抽出後は非常に白化し不透明になった。残渣の量は28800ppmであり、Mylar(登録商標)フィルムの抽出から得られたものと比較して非常に高い値であった。
【0045】
特定の実施形態を参照してここに本発明が説明され、記述されるけれども、本発明は示された細部に限定されることを意図されない。むしろ、本発明から逸脱することなしに、クレームと等価な目的及び範囲のなかで様々な修正がされてよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による冷間成形複合材構造物の部分的な図である。
【図2】本発明による他の冷間成形複合材構造物の部分的な図である。
【図3】本発明による冷間成形複合材構造物から作られるブリスター包装の部分的な図である。
【符号の説明】
【0047】
12、112 第1表面層
14、114 第1接着層
16、116 アルミニウム層
20、120 追加層
226 凹形内部表面
228 フランジ
234 蓋構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表面層を含むフィルム複合材構造物であって、前記第1表面層が重量にして15、000ppm未満の抽出物レベルであるニ軸配向ポリエステルフィルム層を含み、
前記複合材構造物が、
(a)前記第1表面層上の第1接着層;
(b)前記接着層上のアルミニウム層;及び
(c)前記アルミニウム層上の追加層;
をさらに含み、前記フィルム複合材構造物が薬剤製品との非汚染接触に適した冷間成形可能な構造である、フィルム複合材構造物。
【請求項2】
前記追加層がポリマーフィルムを含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項3】
前記ポリマーフィルムがポリエステルフィルムを含む、請求項2に記載の複合材構造物。
【請求項4】
前記ポリマーフィルムがポリアミドフィルムを含む、請求項2に記載の複合材構造物。
【請求項5】
前記ポリマーフィルムがポリ塩化ビニルフィルムを含む、請求項2に記載の複合材構造物。
【請求項6】
前記ポリアミドはニ軸配向された、請求項4に記載の複合材構造物。
【請求項7】
前記第1接着層は熱接着ポリエステル樹脂を含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項8】
前記ポリエステルフィルム層がさらに滑剤を含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項9】
前記アルミニウム層と前記追加層との間に接着剤をさらに含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項10】
前記ポリエステルフィルム層が、スベリン酸、アゼライン酸及びセバシン酸繰り返し単位からなる群から選択される線形脂肪族α、ω−ジカルボン酸繰り返し単位を2.0から8.0wt%の間含有するポリエチレンテレフタレートを含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項11】
前記ポリエステルフィルム層が、ジエチレングリコール繰り返し単位を1.0%から4.0wt%の間含有するポリエチレンテレフタレートを含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項12】
前記α、ω−ジカルボン酸成分がアゼライン酸繰り返し単位を含み、4.0から5.0wt%の間のレベルで存在し、前記ポリエチレンテレフタレートがジエチレングリコール繰り返し単位を1.5から2.5wt%の間でさらに含む、請求項10に記載の複合材構造物。
【請求項13】
前記追加層が前記第1表面層と実質的に同一である、請求項12に記載の複合材構造物。
【請求項14】
前記ポリエステルフィルム層がテレフタル酸以外の芳香族酸繰り返し単位を本質的に含まない、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項15】
前記第1表面層のガラス転移温度が50から65℃の間であり、融点が228から240℃の間である、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項16】
前記ニ軸配向ポリエステルフィルム層が、アゼライン酸繰り返し単位を4.0から5.0wt%の間含有し、且つジエチレングリコール繰り返し単位を1.5から2.5wt%の間含有するポリエチレンテレフタレートを含み、さらに滑剤を含むものであって、前記追加層はポリエステルフィルムを含み、前記冷間成形フィルム複合材構造物が前記アルミニウム層と前記追加層との間に接着剤をさらに含む、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項17】
前記冷間成形フィルム複合材構造物が、抽出物レベルの低い第2表面層をさらに含み、前記第2表面層が前記アルミニウム層の上及び前記追加層の上にあり、前記第1表面層と反対側にある、請求項1に記載の複合材構造物。
【請求項18】
前記第1及び第2表面層が実質的に同じであり、アゼライン酸繰り返し単位を4.0から5.0wt%の間、及びジエチレングリコール繰り返し単位を1.5から2.5wt%の間含有し、前記追加層がポリアミドフィルムを含む、請求項17に記載の複合材構造物。
【請求項19】
前記ポリアミドフィルムがニ軸配向された、請求項17に記載の複合材構造物。
【請求項20】
第1表面層を含むフィルム複合材構造物を含む薬剤製品容器であって、前記第1表面層が重量にして15、000ppm未満の抽出物レベルであるニ軸配向ポリエステルフィルム層を含み、
前記複合材構造物が、
(a)前記第1表面層上の第1接着層;
(b)前記接着層上のアルミニウム層;及び
(c)前記アルミニウム層上の追加層;
をさらに含み、前記フィルム複合材構造物が薬剤製品との非汚染接触に適した冷間成形可能な構造であり、
前記フィルム複合材構造物は、フランジに囲まれ、前記薬剤製品を収容するために使われる空洞を定義する凹形内部表面を有し、前記構造物の第1表面層が前記凹形内部表面を形成するブリスターを含む、薬剤製品容器。
【請求項21】
前記ポリエステルフィルム層は、アゼライン酸繰り返し単位を4.0から5.0%の間、及びジエチレングリコール繰り返し単位を1.5から2.5wt%の間含有するポリエチレンテレフタレートを含む、請求項20に記載の容器。
【請求項22】
前記冷間成形フィルム複合材構造物が抽出物のレベルが低い第2表面層をさらに含み、前記第2表面層が前記アルミニウム層の上及び前記追加層の上にあり、且つ前記第1表面層の反対にある、請求項20に記載の容器。
【請求項23】
前記第1及び第2表面層は実質的に同一であり、アゼライン酸繰り返し単位を4.0から5.0%の間、及びジエチレングリコール繰り返し単位を1.5から2.5wt%の間含み、前記追加層はポリアミドフィルムを含む、請求項22に記載の容器。
【請求項24】
前記第1表面層に接着した相補的な蓋構造をさらに含む、請求項20に記載の容器。
【請求項25】
第1表面層を含むフィルム複合材構造物を含む薬剤製品容器を形成する方法であって、前記第1表面層が重量にして15、000ppm未満の抽出物レベルであるニ軸配向ポリエステルフィルム層を含み、
前記複合材構造物が、
(a)前記第1表面層上の第1接着層;
(b)前記接着層上のアルミニウム層;及び
(c)前記アルミニウム層上の追加層;
をさらに含み、前記フィルム複合材構造物が薬剤製品との非汚染接触に適した冷間成形可能な構造であり、
前記フィルム複合材構造物は、フランジに囲まれ、前記薬剤製品を収容するために使われる空洞を定義する凹形内部表面を有するブリスターを含み、
前記構造物の第1表面層は前記凹形内部表面を形成し;
(a)ダイエレメントの相補的な一対を提供する段階と、
(b)前記エレメント間に前記複合材構造物を配置する段階と、
(c)相補的な連結において、前記複合材構造物を冷間成形するため前記複合体構造への外部からの加熱を適用することなしに、前記一対のダイエレメントを圧縮し、その結果前記空洞を形成する段階と、
を含む方法。
【請求項26】
前記圧縮よりも前に、前記複合材構造物の前記第1表面層のガラス転移温度よりも低い温度で前記複合材構造物を加熱する段階をさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記圧縮の間、前記ダイエレメントは最高40℃である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記ポリエステルフィルム層がアゼライン酸繰り返し単位を4.0から5.0wt%の間、及びジエチレングリコール繰り返し単位を1.5から2.5wt%の間含む、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−509832(P2008−509832A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527829(P2007−527829)
【出願日】平成17年7月18日(2005.7.18)
【国際出願番号】PCT/US2005/025517
【国際公開番号】WO2006/023182
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(505077426)デュポン・テイジン・フィルムズ・ユー・エス・リミテッド・パートナーシップ (9)
【Fターム(参考)】