説明

ブルトンチロシンキナーゼインヒビター

本明細書において説明されるのは、不可逆的なキナーゼインヒビター化合物、そのような不可逆的なインヒビターを合成する方法、及びそのような不可逆的なインヒビターを疾患の治療において利用する方法である。さらに本明細書において、キナーゼを含むタンパク質の適切な不可逆的なインヒビターを決定するための方法、分析及びシステムが説明される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
化式(I)の化合物であって、
【化1】

前記化式中、LはCH、O、NH又はSであって、
Arは置換又は非置換アリール、又は置換又は非置換へテロアリール、及び以下に続く(i)又は(ii)のいずれかであって、
(i)Yはアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレンアリーレン、アルキレンへテロアリーレン、アルキレンシクロアルキレン及びアルキレンへテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、
ZはC(=O)、NHC(=O)、NRC(=O)、NRS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、RはH、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換シクロアルキル、及び以下に続く(a)、(b)又は(c)のいずれかであって、
(a)R及びRはHであって、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、
(b)R及びRはHであって、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、又は、
(c)R及びRは共に結合を形成し、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、置換又は非置換C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、
(ii)Yはシクロアルキレン又はヘテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、ZはC(=O)、NHC(=O)、NRC(=O)、NRS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、RはH、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換シクロアルキル、及び以下に続く(1)又は(2)のいずれかであって、
(a)R及びRはHであって、
は置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換ヘテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、
(b)R及びRはHであって、
は置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換ヘテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、又は、
(c)R及びRは共に結合を形成し、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、また、
薬学的に活性な代謝物、又は薬学的に許容される溶媒和化合物、薬学的に許容される塩、又は薬学的に許容されるそのプロドラッグであることを特徴とする化合物。
【請求項2】
がOであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Arがフェニルであることを特徴とする請求項2記載の化合物。
【請求項4】
ZがC(=O)、NHC(=O)、又はNCHC(=O)であることを特徴とする請求項3記載の化合物。
【請求項5】
Yはアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレンアリーレン、アルキレンへテロアリーレン、アルキレンシクロアルキレン及びアルキレンへテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、
ZはC(=O)、NHC(=O)、NRC(=O)、NRS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、RはH、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換シクロアルキル、及び以下に続く(a)、(b)又は(c)のいずれかであって、
(a)R及びRはHであって、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、
(b)R及びRはHであって、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、又は、
(c)R及びRは共に結合を形成し、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項1乃至4記載の化合物。
【請求項6】
及びRはHであって、
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項5記載の化合物。
【請求項7】
Yがアルキレンヘテロシクロアルキレンであることを特徴とする請求項6記載の化合物。
【請求項8】
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項6記載の化合物。
【請求項9】
及びRがHであって、
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、置換又は非置換C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項5記載の化合物。
【請求項10】
Yがアルキレンヘテロシクロアルキレンであることを特徴とする請求項9記載の化合物。
【請求項11】
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項9記載の化合物。
【請求項12】
及びRは共に結合を形成し、
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項5記載の化合物。
【請求項13】
Yがアルキレンヘテロシクロアルキレンであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項14】
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項15】
Yがシクロアルキレン又はヘテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、ZがC(=O)、NHC(=O)、NRC(=O)、NRS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、RはH、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換シクロアルキル、及び以下に続く(a)、(b)又は(c)のいずれかであって、
(a)R及びRはHであって、
は置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換ヘテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、
(b)R及びRはHであって、
は置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換ヘテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であり、又は、
(c)R及びRは共に結合を形成し、
は置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項1乃至4記載の化合物。
【請求項16】
及びRがHであって、
は置換又は非置換C−Cへテロアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換ヘテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項15記載の化合物。
【請求項17】
が置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項16記載の化合物。
【請求項18】
及びRがHであって、
が置換又は非置換C−Cへテロアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換ヘテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項15記載の化合物。
【請求項19】
が置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項20】
及びRは共に結合を形成し、
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cへテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキルエーテル、C−Cアルキルアミド、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項15記載の化合物。
【請求項21】
が置換又は非置換C−Cアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−CアルキルC−Cシクロアルキル、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項16記載の化合物。
【請求項22】
(E)-4-(N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアミノ)-1-(3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン(化合物3)、(E)-1-(3-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d-]ピリミジン-1-イル)-3-(1H-イミダゾール-4-イル)プロパ-2-エン-1-オン(化合物4)、(E)-1-(3-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)-4-モルホリノブタ-2-エン-1-オン(化合物5)、(E)-1-(4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン-1-オン(化合物7)、(E)-N-((1s,4s)-4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)シクロヘキシル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(化合物8)、N-((1r,4r)-4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)シクロヘキシル)アクリルアミド(化合物10)、(E)-1-((R)-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン-1-オン(化合物11)、(E)-1-((S)-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エン-1-オン(化合物12)、1-((R)-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(化合物13)、1-((S)-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)プロパ-2-エン-1-オン(化合物14)、1((R)-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)ブタ-2-イン-1-オン(化合物15)、1-((S)-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)ブタ-2-イン-1-オン(化合物16)、1-((R)-3-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)ブタ-2-イン-1-オン(化合物17)、(E)-N-((1,r,4r)-4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)シクロヘキシル-4-(ジメチルアミノ)ブタ-2-エナミド(化合物18)、N-(2-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)エチル)-N-メチルアクリルアミド(化合物19)、(E)-1-(4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)-4-モルホリノブタ-2-エン-1-オン(化合物20)、(E)-1-((S_-2-((4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)メチル)ピロリジン-1-イル)-4-モルホリノブタ-2-エン-1-オン(化合物21)、N-((1s,4s)-4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)シクロヘキシル)ブタ-2-インアミド(化合物22)、N-(2-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)エチル)アクリルアミド(化合物23)、(E)-1-((R)-3-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)ピペリジン-1-イル)-4-モルホリノブタ-2-エン-1-オン(化合物24)、(E)-N-((1s,4s)-4-(4-アミノ-3-(4-フェノキシフェニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-1-イル)シクロヘキシル)-4-モルホリノブタ-2-エナミド(化合物25)から選択される化合物。
【請求項23】
請求項1乃至22いずれかの薬学的に有効な量の化合物と、薬学的に許容される賦形剤を備えることを特徴とする医薬品製剤。
【請求項24】
経口投与、非経口投与、口腔投与、経鼻投与、局所性投与、または直腸投与から選択される投与経路のために製剤される請求項23の医薬品製剤。
【請求項25】
請求項23の医薬品製剤を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする自己免疫疾患又は自己免疫状態の治療方法。
【請求項26】
前記自己免疫疾患が関節リウマチ又はループスから選択されることを特徴とする請求項25記載の方法。
【請求項27】
請求項23の医薬品製剤を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする異種免疫疾患又は異種免疫状態の治療方法。
【請求項28】
請求項23の医薬品製剤を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする癌の治療方法。
【請求項29】
前記癌がB細胞増殖性疾患であることを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記B細胞増殖性疾患がびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、又は慢性リンパ球性白血病であることを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
請求項23の医薬品製剤を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする肥満細胞症の治療方法。
【請求項32】
請求項23の医薬品製剤を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする骨粗鬆症又は骨吸収疾患の治療方法。
【請求項33】
請求項23の医薬品製剤を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする炎症性疾患または炎症状態の治療方法。
【請求項34】
薬学的に有効な量の化合物を有する組成物をそれを必要とする対象へ投与することを含み、前記化合物は、ブルトンチロシンキナーゼ又はブルトンチロシンキナーゼ相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成することを特徴とするループスの治療方法。
【請求項35】
薬学的に有効な量の化合物を有する組成物をそれを必要とする対象へ投与することを含み、前記化合物は、ブルトンチロシンキナーゼ又はブルトンチロシンキナーゼ相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成することを特徴とする異種免疫疾患又は異種免疫状態の治療方法。
【請求項36】
薬学的に有効な量の化合物を有する組成物をそれを必要とする対象へ投与することを含み、前記化合物は、ブルトンチロシンキナーゼ又はブルトンチロシンキナーゼ相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成することを特徴とするびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、又は慢性リンパ球性白血病の治療方法。
【請求項37】
薬学的に有効な量の化合物を有する組成物をそれを必要とする対象へ投与することを含み、前記化合物は、ブルトンチロシンキナーゼ又はブルトンチロシンキナーゼ相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成することを特徴とする肥満細胞症の治療方法。
【請求項38】
薬学的に有効な量の化合物を有する組成物をそれを必要とする対象へ投与することを含み、前記化合物は、ブルトンチロシンキナーゼ又はブルトンチロシンキナーゼ相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成することを特徴とする骨粗鬆症又は骨吸収疾患の治療方法。
【請求項39】
薬学的に有効な量の化合物を有する組成物をそれを必要とする対象へ投与することを含み、前記化合物は、ブルトンチロシンキナーゼ又はブルトンチロシンキナーゼ相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成することを特徴とする炎症性疾患または炎症状態の治療方法。
【請求項40】
選択的且つ不可逆的にタンパク質チロシンキナーゼに結合するキナーゼインヒビターであって、前記タンパク質チロシンキナーゼはBtk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択され、前記タンパク質チロシンキナーゼにおいて前記キナーゼインヒビターは可逆的且つ非選択的にタンパク質チロシンキナーゼの多重性に結合し、さらに、前記キナーゼインヒビターの前記血中濃度半減期は約4時間未満であることを特徴とするキナーゼインヒビター。
【請求項41】
Btk、Jak3(Janus Kinase 3:ヤヌスキナーゼ3)、Blk(B lymphoid tyrosine kinase:Bリンパ球チロシンキナーゼ)、Bmx、Tec及びItkの少なくとも一つに選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項40記載のキナーゼインヒビター。
【請求項42】
Btkに選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項41記載のキナーゼインヒビター。
【請求項43】
Jak3に選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項41記載のキナーゼインヒビター。
【請求項44】
Tecに選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項41記載のキナーゼインヒビター。
【請求項45】
Btk及びTecに選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項41記載のキナーゼインヒビター。
【請求項46】
Blkに選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項41記載のキナーゼインヒビター。
【請求項47】
Srcファミリータンパク質キナーゼインヒビターの多重性に選択的且つ不可逆的に結合することを特徴とする請求項40記載のキナーゼインヒビター。
【請求項48】
前記キナーゼインヒビターの前記血中濃度半減期が約3時間未満であることを特徴とする請求項40記載のキナーゼインヒビター。
【請求項49】
化式(VII)の構造を有する請求項40記載のキナーゼインヒビターであって、
【化2】

【化3】

は、チロシンキナーゼ、さらにBtkキナーゼチロシン相同体を含むキナーゼの前記活性部位に結合する部分であり、
Yはアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクロアルキレン、シクロアルキレン、アルキレンアリーレン、アルキレンへテロアリーレン、アルキレンシクロアルキレン及びアルキレンへテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、
ZがC(=O)、OC(=O)、NHC(=O)、NCHC(=O)、C(=S)、S(=O)、OS(=O)、NHS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、
及びRは、H、非置換C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、非置換C−Cへテロアルキル、置換C−Cへテロアルキル、非置換C−Cシクロアルキル、置換C−Cシクロアルキル、非置換C−Cへテロシクロアルキル、及び置換C−Cへテロシクロアルキルから独立して選択され、又は、
及びRは共に結合を形成し、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキル(C−Cシクロアルキル)、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)、また、薬学的に活性な代謝物、又は薬学的に許容される溶媒和化合物、薬学的に許容される塩、又は薬学的に許容されるそのプロドラッグであることを特徴とするキナーゼインヒビター。
【請求項50】

【化4】

から選択される置換融合ビアリール部分であることを特徴とする請求項49記載のキナーゼインヒビター。
【請求項51】
ZがC(=O)、NHC(=O)、NCHC(=O)、又はS(=O)であることを特徴とする請求項49記載のキナーゼインヒビター。
【請求項52】
各R及びRがHであって、或いは、
及びRが共に結合剤を形成することを特徴とする請求項49記載のキナーゼインヒビター。
【請求項53】
がH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキル(C−Cシクロアルキル)、又はC−Cアルキル(C−Cへテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項49記載のキナーゼインヒビター。
【請求項54】
Yが4、5、6又は7員のシクロアルキレン環、或いは
Yが4、5、6又は7員のヘテロシクロアルキレン環、或いは
YがC−Cアルキレン、或いは4、5、6又は7員のヘテロシクロアルキレン環であることを特徴とする請求項49記載のキナーゼインヒビター。
【請求項55】
請求項40乃至54のいずれかの前記キナーゼインヒビター及び薬学的に許容される賦形剤からなることを特徴とする医薬品製剤。
【請求項56】
経口投与、非経口投与、口腔投与、経鼻投与、局所投与、又は直腸投与から選択される投与経路のために製剤される請求項55記載の医薬品製剤。
【請求項57】
経口投与のために製剤される請求項56記載の医薬品製剤。
【請求項58】
BtkとTecに選択的且つ不可逆的に結合する請求項41記載の前記キナーゼインヒビターを対象に投与することからなることを特徴とする関節リウマチの治療方法。
【請求項59】
タンパク質チロシンキナーゼテストインヒビターの前記選択性を増加させるための方法であって、前記テストタンパク質チロシンキナーゼ前記インヒビターは、Btk、Btk相同体、又はBtkキナーゼシステイン相同体から選択される少なくとも一つのプロテインキナーゼインヒビターに不可逆的且つ選択的に結合し、前記タンパク質チロシンキナーゼテストインヒビターは化学的に修飾されて血中濃度半減期を約4時間未満にすることを特徴とする方法。
【請求項60】
前記タンパク質チロシンキナーゼテストインヒビターが化学的に修飾されて血中濃度半減期を約3時間未満にすることを特徴とする請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記タンパク質チロシンキナーゼテストインヒビターが化式(VII)の構造を有しており、
【化5】

【化6】

はチロシンキナーゼ、さらにBtkキナーゼチロシン相同体を含むキナーゼの前記活性部位に結合する部分であり、
Yはアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクロアルキレン、シクロアルキレン、アルキレンアリーレン、アルキレンへテロアリーレン、アルキレンシクロアルキレン及びアルキレンへテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、
ZはC(=O)、OC(=O)、NHC(=O)、NCHC(=O)、C(=S)、S(=O)、OS(=O)、NHS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、
及びRは、H、非置換C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、非置換C−Cへテロアルキル、置換C−Cへテロアルキル、非置換C−Cシクロアルキル、置換C−Cシクロアルキル、非置換C−Cへテロシクロアルキル、及び置換C−Cへテロシクロアルキルから独立して選択され、又は、
及びRは共に結合を形成し、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキル(C−Cシクロアルキル)、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項59又は60記載の方法。
【請求項62】
前記タンパク質チロシンキナーゼテストインヒビターがsrcファミリータンパク質チロシンキナーゼの多重性に非選択的且つ可逆的に結合することを特徴とする請求項59記載の方法。
【請求項63】
請求項55の前記医薬組成物を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とするB細胞増殖性疾患又はマスト細胞増殖性疾患の治療方法。
【請求項64】
請求項55の前記医薬組成物を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする関節リウマチ又はリウマチ様疾患の治療方法。
【請求項65】
請求項55の前記医薬組成物を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする活動亢進的なB細胞に特徴付けられる疾患の治療方法。
【請求項66】
請求項55の前記医薬組成物を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする活動亢進的なマスト細胞に特徴付けられる疾患の治療方法。
【請求項67】
請求項55の前記医薬組成物を必要とする患者へ投与することからなることを特徴とする活動亢進的なB細胞及びマスト細胞の両方に特徴付けられる疾患の治療方法。
【請求項68】
前記医薬組成物が一日一回投与されることを特徴とする請求項63乃至67いずれかに記載の治療方法。
【請求項69】
Btk、Btk相同体、又はBtkキナーゼシステイン相同体から選択されるキナーゼの不可逆的なインヒビターを同定する方法であって、該方法は、
(1)Btk、Btk相同体、又はBtkキナーゼシステイン相同体から選択されるキナーゼの多重性とマイケル受容体部分からなる化合物を接触させる工程と、
(2)少なくとも一つの利用可能なSH基を有する少なくとも一つの非キナーゼ分子とマイケル受容体部分からなる前記化合物を接触させる工程と、
(3)マイケル受容体部分からなる前記化合物とキナーゼの多重性及び前記少なくとも一つの非キナーゼ分子の前記共有結合を決定する工程を備え、
(1)、(2)及び(3)の工程をマイケル受容体部分からなる化合物の少なくとも一つのために繰り返すことを特徴とする方法。
【請求項70】
(4)キナーゼの多重性及び前記少なくとも一つの非キナーゼ分子を有するマイケル受容体部分からなる前記化合物の前記共有結合を比較する工程と、
(1)、(2)(3)及び(4)の工程をマイケル受容体部分からなる化合物の少なくとも一つのために繰り返すことを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項71】
前記少なくとも一つの利用可能なSH基を有する少なくとも一つの非キナーゼ分子がグルタチオン及び/又はヘモグロビンを含むことを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項72】
所望の不可逆的なインヒビターが他のキナーゼ、グルタチオン及びヘモグロビンに関連して特定のキナーゼに選択的であることを特徴とする請求項71記載の方法。
【請求項73】
各キナーゼと活性プローブを接触させることをさらに含むことを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項74】
工程(1)及び(2)が生体内で行われ、工程(3)が活性プローブを用いて一部分で行われることを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項75】
前記決定工程が質量分析法を用いることを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項76】
前記決定工程が蛍光発光を用いることを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項77】
前記化合物が活性部位結合部分をさらに含むことを特徴とする請求項70記載の方法。
【請求項78】
前記化合物がマイケル受容体部分を前記活性部位部分につなげるリンカー部分をさらに含むことを特徴とする請求項77記載の方法。
【請求項79】
前記少なくとも一つの化合物が化式(VII)の構造を有しており、
【化6】

【化8】

は、チロシンキナーゼ、さらにBtkキナーゼシステイン相同体を含むキナーゼの前記活性部位に結合する部分であり、
Yはアルキレン、ヘテロアルキレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、ヘテロシクロアルキレン、シクロアルキレン、アルキレンアリーレン、アルキレンへテロアリーレン、アルキレンシクロアルキレン及びアルキレンへテロシクロアルキレンから選択される任意の置換基で、
ZがC(=O)、OC(=O)、NHC(=O)、NCHC(=O)、C(=S)、S(=O)、OS(=O)、NHS(=O)であり、ここでxは1又は2であり、
及びRは、H、非置換C−Cアルキル、置換C−Cアルキル、非置換C−Cへテロアルキル、置換C−Cへテロアルキル、非置換C−Cシクロアルキル、置換C−Cシクロアルキル、非置換C−Cへテロシクロアルキル、及び置換C−Cへテロシクロアルキルから独立して選択され、又は、
及びRは共に結合を形成し、
はH、置換又は非置換C−Cアルキル、置換又は非置換C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cアルキルアミノアルキル、C−Cヒドロキシアルキルアミノアルキル、C−Cアルコキシアルキルアミノアルキル、置換又は非置換C−Cシクロアルキル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換C−Cヘテロシクロアルキル、置換又は非置換へテロアリール、C−Cアルキル(アリール)、C−Cアルキル(ヘテロアリール)、C−Cアルキル(C−Cシクロアルキル)、又はC−Cアルキル(C−Cヘテロシクロアルキル)であることを特徴とする請求項69記載の方法。
【請求項80】
各組成物の前記リンカー部分及び/又は前記ミカエル受容体と少なくとも一つのキナーゼへの前記結合及び/又は選択性との部分の前記構造機能活性相関を分析することをさらに含むことを特徴とする請求項78記載の方法。
【請求項81】

【請求項82】
各組成物の前記活性部位結合部分の構造が変化しないことを特徴とする請求項80記載の方法。
【請求項83】

【請求項84】
請求項70乃至83いずれかの方法からなる試験。
【請求項85】
請求項80の試験又は請求項70乃至63いずれかの方法からなるシステム。
【請求項86】
Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される不可逆的なキナーゼの前記インヒビターであって、前記インヒビターは請求項70乃至83のいずれかの方法、請求項84の前記試験、又は請求項85のシステムを用いて同定されることを特徴とするインヒビター。
【請求項87】
前記インヒビターが、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される少なくとも一つの他方のキナーゼ上において、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される一方のキナーゼに選択的であることを特徴とする請求項86記載の不可逆的なインヒビター。
【請求項88】
前記インヒビターが、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される少なくとも一つの他方のキナーゼ上において、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される一方のキナーゼに少なくとも5倍以上選択的であることを特徴とする請求項87記載の不可逆的なインヒビター。
【請求項89】
前記インヒビターが、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される少なくとも一つの他方キナーゼ上において、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される一方のキナーゼに少なくとも50倍以上選択的であることを特徴とする請求項87記載の不可逆的なインヒビター。
【請求項90】
前記インヒビターが、利用可能なSH基を有する少なくとも一つの他の非キナーゼ分子上において、Btk、Btk相同体、及びBtkキナーゼシステイン相同体から選択される一つのキナーゼに選択的であることを特徴とする請求項86記載の不可逆的なインヒビター。
【請求項91】
請求項86、87、又は88のいずれかの前記組成物からなる医薬組成物。
【請求項92】
請求項70乃至83の方法を利用することからなるインヒビターの前記キナーゼ選択性を向上させるための方法。
【請求項93】
Blk又はBlk相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成する薬学的に有効な量の化合物を含む組成物を必要とする患者に投与することからなることを特徴とする自己免疫疾患又は自己免疫状態の治療方法。
【請求項94】
前記自己免疫疾患が関節リウマチ又はループスから選択されることを特徴とする請求項91記載の方法。
【請求項95】
Blk又はBlk相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成する薬学的に有効な量の化合物を含む組成物を必要とする患者に投与することからなるB細胞増殖性疾患の治療方法。
【請求項96】
前記B細胞増殖性疾患がびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、又は慢性リンパ球性白血病であることを特徴とする請求項93記載の方法。
【請求項97】
Blk又はBlk相同体のシステイン側鎖と共有結合を形成する薬学的に有効な量の化合物を含む組成物を必要とする患者への投与からなることを特徴とする炎症性疾患または炎症状態の治療方法。
【請求項98】
化式(I)の化合物への患者の反応を決定するのに適切なバイオマーカーを同定するための方法であって、該方法は被験者にB細胞受容体シグナル伝達を阻害するのに十分な化式(I)の組成物の量を含む化合物を投与する段階と、B細胞受容体シグナル伝達をアポトーシスと相関させる段階からなることを特徴とする方法。
【請求項99】
化式(I)の化合物を用いるリンパ腫の治療のために患者を選定する方法であって、該方法は患者のサンプル内のpErkレベル又はErk転写標的レベルを測定する段階と、高レベルのpErk又はErk転写標的レベルと前記治療への好反応を相関させる段階と、及び前記pErkレベル又はErk転写標的レベルに基づいた治療のために前記患者を選定又は排除する段階からなることを特徴とする方法。
【請求項100】
患者の治療への反応を測定する方法であって、前記患者に化式(I)の化合物を投与する段階と、減少したレベルのpErk又はErk転写標的と化式(I)の前記化合物の投与への好反応を相関させる段階と、前記pErkレベル又は前記Erk転写標的レベルに基づいた前記患者の治療を継続又は中止する段階からなることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−526768(P2010−526768A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501231(P2010−501231)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際出願番号】PCT/US2008/058528
【国際公開番号】WO2008/121742
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(509181220)ファーマサイクリックス,インク. (7)
【Fターム(参考)】