プラスチックボトルベース
【課題】既知のベースの示す欠点を解決可能なボトルベースを提供する。
【解決手段】特に飲料のためにプラスチック材料で作られ、その底部(11)に補強凹所を有したボトルベースにおいて、補強凹所はベース(10,110)の横断基準線に沿い延びる凹所(13,113)により形成され、該凹所(13,113)はベース(10,110)の内側にメインリブ(14,114)を形成するよう構成される。
【解決手段】特に飲料のためにプラスチック材料で作られ、その底部(11)に補強凹所を有したボトルベースにおいて、補強凹所はベース(10,110)の横断基準線に沿い延びる凹所(13,113)により形成され、該凹所(13,113)はベース(10,110)の内側にメインリブ(14,114)を形成するよう構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラスチックボトルベースに係り、特に飲料用のプラスチックボトルベースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に圧力下でも飲料や液体を入れるのに適したプラスチックボトルが今日広く知られて普及している。
そのようなボトルは、例えば、炭酸飲料や微発泡飲料だけでなく、窒素封入飲料、即ち貯蔵を容易にすべくボトルを全体として堅くするために導入された窒素と共に封入される飲料を入れるものである。
【0003】
そして、そのようなボトルのベースは、その底部にボトルの起立を可能とすると同時に上記底部を堅くすることの可能な隆起を形成すべく構成された複数の凹所を有することにより、ボトルの内圧と保管中や貯蔵中において重ねたボトルの荷重との双方に良好に耐え得るものである。
そのようなボトルの底部は、その平面形状が様式化された花の外形に似ていることから、一般に「花弁状の」という言葉で表現される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、花弁状の底部を有したボトルは、高く評価されるものであり、あらゆる食品販売店で概ね日常生活において容易に利用可能であるが、起立状態であまり安定しておらず、単体で考えると簡単にひっくり返り易い。
起立時の接地領域が底部の中心に近付くような花弁形状であるほど、この不安定さは増加することになる。
【0005】
本発明の狙いは、既知のベースの示す欠点を解決可能なボトルベースを提供し、そのベースを有したボトルの起立安定性を改善することにある。
この狙いにおいて、本発明の目的は、美的効果が既知のタイプのベースと少なくとも同等のボトルベースを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、貯蔵中に重ねられたボトルによって付加される力に既知のタイプのベースと同様に耐えることができるボトルベースを提供することにある。
【0006】
本発明のさらなる目的は、プラスチック材料の成型により容易且つ安価に得られるボトルベースを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、1バールの内圧まで耐えることのできるボトルベースを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、既知のシステム及び技術で製造することができるボトルベースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる狙い及びこれらの目的、並びに以下において明らかとなる本発明の目的は、特に飲料のためにプラスチック材料で作られ、その底部に補強凹所を有したボトルベースであって、前記補強凹所が前記ベースの横断基準線に沿い延びる凹所により形成され、該凹所が前記ベースの内側にメインリブを形成するよう構成されていることを特徴とするボトルベースによって達成される。
【0008】
好ましくは、ボトルベースは、前記メインリブが沿っている前記横断基準線にほぼ直角な第2の横断基準線に沿い延びる補助凹所(15,115)を含み、該補助凹所は、第2の補助リブを形成するよう構成されており、接地面と少なくとも前記第1のリブの一の最低点との距離が少なくとも第2の補助リブの一の最低点と接地面との距離よりも大きいのがよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付の図面に限定されない例を用いて示された、好ましいが限定的ではない2つの実施形態についての以下の詳細な説明から明らかとなる。
図面を参照すると、本発明に係る特に飲料用のプラスチック製のボトルベースは、その第1実施例において、全体として参照符号10で示されている。
プラスチック製のボトルベース10は、第1実施例においては円形の横断面を有している。
【0010】
ベース10は、底部11に、ベース10の第1の横断基準線に沿い延びる第1の凹所13を有している。
それ故、この第1の横断基準線は第1の直径である。
第1の凹所13は、ベース10の内側に、第1のメインリブ14を形成するよう構成されており、当該第1のメインリブ14の表面外形は実質的にU字形状の外形形状をなしている。
【0011】
特に、本実施例では、上記表面外形は、第1の中央円弧14a及び二つの第2の対称な側部円弧14bによって形成されている。
ベース10は、さらに、第2の横断基準線、即ち上記第1の直径と垂直をなす第2の直径に沿い延びる第2の凹所15を有している。
第2の凹所15は、第2の補助リブ16を備えるよう構成されている。
【0012】
第2の補助リブ16の表面外形は、径方向に延びて対称をなす二つのくぼみ16a及び16bによって実質的に構成されている。
くぼみ16a及び16bは、図12においては参照符号116cとして明示されるように、中心17まわりの第3のくぼみ16cを中心に介して互いに接続されている。
さらに、付随する側部くぼみ16d及び16eが、ボトル21の円筒ボディ25との接続領域に設けられている。
【0013】
第1及び第2のリブ14及び16は、ボトル21の縦軸に関しては対称的であり、底部11の中心17で交差している。従って、第1のリブ14の表面外形の最低点18、即ち第1のリブ14のうち接地面19に最も接近する点は、第2のリブ16の表面外形における二つの補助最低点20の間に挟まれている。
接地面19と第1のリブ14の最低点18との距離Aは、第2のリブ16の補助最低点20の各々と接地面19との距離Bよりも大きい。
【0014】
また、第3の凹所22も補強凹所として設けられている。
ここに記載される代表的な実施例では、第3の凹所22は、別の方向の直径に沿って実質的に径方向に対称に延びている。
発明の構成上の変形として、簡略のためここでは記載されていないが、第3の凹所は径方向以外の方向に延びるものであってもよい。
【0015】
ここで述べられた第1の実施例では、上記別方向の直径は6つであり、第1のリブ14と第2のリブ16の間に均等に分配されている。
補助凹所22は、対応するリブ23を備えて構成され、当該リブ23は、実質的に二つのくぼみ或いはW字形状をなす縦断面を有しており、第1のリブ14と第2のリブ16との間に位置する底部分12を強化するものである。
【0016】
この第3のリブ23は、第2のリブ16よりもさらに接地面19に接近した最低点をそれぞれの表面外形に有している。
ここに述べられるボトルベース10は、既存のタイプの花弁状の底部を有したベースよりも大きな起立接触面を有しており、同時に1公称バールのボトル内圧力まで耐えるものである。
【0017】
従って、ベース10は、窒素封入飲料と微発泡飲料のいずれを収容するのにも適したボトルと好適に組み合わせることができる。
耐圧性及びより大きな接触面というこれらの特性は、以下の比率が採用されることでより具体的に明らかとなる。但し、以下の比率は限定的なものではない。
ベース10の高さは、図2及び4中に参照文字Hで示されるように、接地面19からベース10とベースの属するボトル21の円筒ボディ25との接合点29(即ち、メインリブ14がベース10の最大径Dに到達する点)までの間の長さであるが、ベース10の最大横断基準寸法Dの0.25倍〜0.5倍となっている。
【0018】
上記距離Dは、これまで述べた第1の実施例においては、ベース10の最大直径である。
さらにより好適には、ベース10の高さHは、ベース10の最大横断基準寸法Dの0.33倍〜0.4倍となっているのがよい。
さらに、距離Aは、上記高さHの1/5〜1/3とすべきである。
【0019】
ベース10の距離Aを上記高さHの0.23〜0.26倍とすることでより一層大きな効果が得られる。
ベース10の縦断面において、図3に示されるように、参照文字Cは底部11の外周の点26と第1のリブ14の表面外形の接線27との間の当該接線27と直角な方向における最大距離を示す。そして、参照文字Eは、ベース10とボディ25(この場合、円筒状)との間の接合点29から中心17までを繋ぐ線分28と当該線分28に平行にして第1のリブ14の接線をなす直線との間の当該線分28に直角な方向の最大距離を示す。
【0020】
最大距離Cは、最大距離Eの1〜4倍とする。
好ましくは、最大距離Cは、最大距離Eの1.5〜2倍とするのがよい。
ベース10に関する重要な寸法のうち維持されるべきもう一つの関係は、距離Bを最大距離Cよりも短くすることである。
好ましくは、距離Bは最大距離Cの1/3〜1/2とするのがよい。
【0021】
本発明の第2の実施例では、ボトルベースは実質的に四辺形の横断面を有している。
限定しない例として、図8〜14のように、本発明に係るボトルベース110は実質的に正方形の横断面を有している。
従って、この第2の実施例では、横断基準線は、正方形断面の一辺に垂直にして中心132を通って一方の辺130または133から反対の他方の辺131または134に延びる中央線分である。
【0022】
また、この第2の実施例では、距離A、B、C、D、E及びHは、上述したこの発明の第1の実施例のそれらと同じ意味である。
第1の凹所113によって形成された第1のリブ114は、第1の中央線分上に位置している。
上記第1の中央線分の位置する中央線X−Xにおいて、図10の断面が得られる。
【0023】
第2のリブ116は、第1の実施例と同様に、第2の凹所115によって形成され、第1の中央線分と垂直をなす第2の中央線分上に位置している。
上記第2の中央線分の位置する中央線XII−XIIに沿い、図12の断面が得られる。
ボトルは、実質的に正方形の横断面を有するとともに本発明に係るベース110を有しており、収納容積の最適化という特質及び改善された安定性と既知のタイプと同等の内圧への耐圧性という特性を兼ね備えている。
【0024】
実際において、このように述べられた発明が既知のタイプの特に飲料用のプラスチックボトルベースの有する問題を解決することがわかった。
特に、本発明は、既知のベースと同等に発泡飲料により生じる内圧に耐えることができ、且つ、同時にそのベースを有したボトルの起立安定性を向上させることができるボトルベースを提供する。
【0025】
さらに、本発明は、美的効果が既知のタイプのベースと同等のボトルベースを提供する。
さらに、本発明は、貯蔵中に重ねられたボトルによって付加される圧力に既知のタイプのベースと同様に耐えることができるボトルベースを提供する。
さらに、本発明は、プラスチック材料の成型により容易且つ安価に得られるボトルベースを提供する。
【0026】
さらに、本発明は、既知のシステム及び技術で製造することができるボトルベースを提供する。
このように案出された発明は、種々の変更、変形が可能であり、それら全ては添付した請求項の範囲内にある。
なお、全ての詳細部分は、技術的に均等な他の構成要素と置き換え可能である。
【0027】
実際、使用する材料は、それらが特定の用途に合致するものである限り、寸法と同様、必要に応じて或いは技術状況に応じて如何なるものであってもよい。
本願が優先権を主張するイタリアの特許出願番号PD2004A000323は、参照文献としてここに組み入れられるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】第1の実施例に係る本発明のベースの下面図である。
【図2】本発明のベースの側面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明のベースの補助側面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1〜6に示す第1の実施例に係る本発明のボトルベースの底部斜視図である。
【図8】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図9】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図10】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図11】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図12】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図13】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図14】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【符号の説明】
【0029】
10、110 ボトルベース
13、113 第1の凹所
14、114 第1のリブ
15、115 第2の凹所
16、116 第2のリブ
17、132 中心
【技術分野】
【0001】
本発明はプラスチックボトルベースに係り、特に飲料用のプラスチックボトルベースに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に圧力下でも飲料や液体を入れるのに適したプラスチックボトルが今日広く知られて普及している。
そのようなボトルは、例えば、炭酸飲料や微発泡飲料だけでなく、窒素封入飲料、即ち貯蔵を容易にすべくボトルを全体として堅くするために導入された窒素と共に封入される飲料を入れるものである。
【0003】
そして、そのようなボトルのベースは、その底部にボトルの起立を可能とすると同時に上記底部を堅くすることの可能な隆起を形成すべく構成された複数の凹所を有することにより、ボトルの内圧と保管中や貯蔵中において重ねたボトルの荷重との双方に良好に耐え得るものである。
そのようなボトルの底部は、その平面形状が様式化された花の外形に似ていることから、一般に「花弁状の」という言葉で表現される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、花弁状の底部を有したボトルは、高く評価されるものであり、あらゆる食品販売店で概ね日常生活において容易に利用可能であるが、起立状態であまり安定しておらず、単体で考えると簡単にひっくり返り易い。
起立時の接地領域が底部の中心に近付くような花弁形状であるほど、この不安定さは増加することになる。
【0005】
本発明の狙いは、既知のベースの示す欠点を解決可能なボトルベースを提供し、そのベースを有したボトルの起立安定性を改善することにある。
この狙いにおいて、本発明の目的は、美的効果が既知のタイプのベースと少なくとも同等のボトルベースを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、貯蔵中に重ねられたボトルによって付加される力に既知のタイプのベースと同様に耐えることができるボトルベースを提供することにある。
【0006】
本発明のさらなる目的は、プラスチック材料の成型により容易且つ安価に得られるボトルベースを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、1バールの内圧まで耐えることのできるボトルベースを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、既知のシステム及び技術で製造することができるボトルベースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる狙い及びこれらの目的、並びに以下において明らかとなる本発明の目的は、特に飲料のためにプラスチック材料で作られ、その底部に補強凹所を有したボトルベースであって、前記補強凹所が前記ベースの横断基準線に沿い延びる凹所により形成され、該凹所が前記ベースの内側にメインリブを形成するよう構成されていることを特徴とするボトルベースによって達成される。
【0008】
好ましくは、ボトルベースは、前記メインリブが沿っている前記横断基準線にほぼ直角な第2の横断基準線に沿い延びる補助凹所(15,115)を含み、該補助凹所は、第2の補助リブを形成するよう構成されており、接地面と少なくとも前記第1のリブの一の最低点との距離が少なくとも第2の補助リブの一の最低点と接地面との距離よりも大きいのがよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付の図面に限定されない例を用いて示された、好ましいが限定的ではない2つの実施形態についての以下の詳細な説明から明らかとなる。
図面を参照すると、本発明に係る特に飲料用のプラスチック製のボトルベースは、その第1実施例において、全体として参照符号10で示されている。
プラスチック製のボトルベース10は、第1実施例においては円形の横断面を有している。
【0010】
ベース10は、底部11に、ベース10の第1の横断基準線に沿い延びる第1の凹所13を有している。
それ故、この第1の横断基準線は第1の直径である。
第1の凹所13は、ベース10の内側に、第1のメインリブ14を形成するよう構成されており、当該第1のメインリブ14の表面外形は実質的にU字形状の外形形状をなしている。
【0011】
特に、本実施例では、上記表面外形は、第1の中央円弧14a及び二つの第2の対称な側部円弧14bによって形成されている。
ベース10は、さらに、第2の横断基準線、即ち上記第1の直径と垂直をなす第2の直径に沿い延びる第2の凹所15を有している。
第2の凹所15は、第2の補助リブ16を備えるよう構成されている。
【0012】
第2の補助リブ16の表面外形は、径方向に延びて対称をなす二つのくぼみ16a及び16bによって実質的に構成されている。
くぼみ16a及び16bは、図12においては参照符号116cとして明示されるように、中心17まわりの第3のくぼみ16cを中心に介して互いに接続されている。
さらに、付随する側部くぼみ16d及び16eが、ボトル21の円筒ボディ25との接続領域に設けられている。
【0013】
第1及び第2のリブ14及び16は、ボトル21の縦軸に関しては対称的であり、底部11の中心17で交差している。従って、第1のリブ14の表面外形の最低点18、即ち第1のリブ14のうち接地面19に最も接近する点は、第2のリブ16の表面外形における二つの補助最低点20の間に挟まれている。
接地面19と第1のリブ14の最低点18との距離Aは、第2のリブ16の補助最低点20の各々と接地面19との距離Bよりも大きい。
【0014】
また、第3の凹所22も補強凹所として設けられている。
ここに記載される代表的な実施例では、第3の凹所22は、別の方向の直径に沿って実質的に径方向に対称に延びている。
発明の構成上の変形として、簡略のためここでは記載されていないが、第3の凹所は径方向以外の方向に延びるものであってもよい。
【0015】
ここで述べられた第1の実施例では、上記別方向の直径は6つであり、第1のリブ14と第2のリブ16の間に均等に分配されている。
補助凹所22は、対応するリブ23を備えて構成され、当該リブ23は、実質的に二つのくぼみ或いはW字形状をなす縦断面を有しており、第1のリブ14と第2のリブ16との間に位置する底部分12を強化するものである。
【0016】
この第3のリブ23は、第2のリブ16よりもさらに接地面19に接近した最低点をそれぞれの表面外形に有している。
ここに述べられるボトルベース10は、既存のタイプの花弁状の底部を有したベースよりも大きな起立接触面を有しており、同時に1公称バールのボトル内圧力まで耐えるものである。
【0017】
従って、ベース10は、窒素封入飲料と微発泡飲料のいずれを収容するのにも適したボトルと好適に組み合わせることができる。
耐圧性及びより大きな接触面というこれらの特性は、以下の比率が採用されることでより具体的に明らかとなる。但し、以下の比率は限定的なものではない。
ベース10の高さは、図2及び4中に参照文字Hで示されるように、接地面19からベース10とベースの属するボトル21の円筒ボディ25との接合点29(即ち、メインリブ14がベース10の最大径Dに到達する点)までの間の長さであるが、ベース10の最大横断基準寸法Dの0.25倍〜0.5倍となっている。
【0018】
上記距離Dは、これまで述べた第1の実施例においては、ベース10の最大直径である。
さらにより好適には、ベース10の高さHは、ベース10の最大横断基準寸法Dの0.33倍〜0.4倍となっているのがよい。
さらに、距離Aは、上記高さHの1/5〜1/3とすべきである。
【0019】
ベース10の距離Aを上記高さHの0.23〜0.26倍とすることでより一層大きな効果が得られる。
ベース10の縦断面において、図3に示されるように、参照文字Cは底部11の外周の点26と第1のリブ14の表面外形の接線27との間の当該接線27と直角な方向における最大距離を示す。そして、参照文字Eは、ベース10とボディ25(この場合、円筒状)との間の接合点29から中心17までを繋ぐ線分28と当該線分28に平行にして第1のリブ14の接線をなす直線との間の当該線分28に直角な方向の最大距離を示す。
【0020】
最大距離Cは、最大距離Eの1〜4倍とする。
好ましくは、最大距離Cは、最大距離Eの1.5〜2倍とするのがよい。
ベース10に関する重要な寸法のうち維持されるべきもう一つの関係は、距離Bを最大距離Cよりも短くすることである。
好ましくは、距離Bは最大距離Cの1/3〜1/2とするのがよい。
【0021】
本発明の第2の実施例では、ボトルベースは実質的に四辺形の横断面を有している。
限定しない例として、図8〜14のように、本発明に係るボトルベース110は実質的に正方形の横断面を有している。
従って、この第2の実施例では、横断基準線は、正方形断面の一辺に垂直にして中心132を通って一方の辺130または133から反対の他方の辺131または134に延びる中央線分である。
【0022】
また、この第2の実施例では、距離A、B、C、D、E及びHは、上述したこの発明の第1の実施例のそれらと同じ意味である。
第1の凹所113によって形成された第1のリブ114は、第1の中央線分上に位置している。
上記第1の中央線分の位置する中央線X−Xにおいて、図10の断面が得られる。
【0023】
第2のリブ116は、第1の実施例と同様に、第2の凹所115によって形成され、第1の中央線分と垂直をなす第2の中央線分上に位置している。
上記第2の中央線分の位置する中央線XII−XIIに沿い、図12の断面が得られる。
ボトルは、実質的に正方形の横断面を有するとともに本発明に係るベース110を有しており、収納容積の最適化という特質及び改善された安定性と既知のタイプと同等の内圧への耐圧性という特性を兼ね備えている。
【0024】
実際において、このように述べられた発明が既知のタイプの特に飲料用のプラスチックボトルベースの有する問題を解決することがわかった。
特に、本発明は、既知のベースと同等に発泡飲料により生じる内圧に耐えることができ、且つ、同時にそのベースを有したボトルの起立安定性を向上させることができるボトルベースを提供する。
【0025】
さらに、本発明は、美的効果が既知のタイプのベースと同等のボトルベースを提供する。
さらに、本発明は、貯蔵中に重ねられたボトルによって付加される圧力に既知のタイプのベースと同様に耐えることができるボトルベースを提供する。
さらに、本発明は、プラスチック材料の成型により容易且つ安価に得られるボトルベースを提供する。
【0026】
さらに、本発明は、既知のシステム及び技術で製造することができるボトルベースを提供する。
このように案出された発明は、種々の変更、変形が可能であり、それら全ては添付した請求項の範囲内にある。
なお、全ての詳細部分は、技術的に均等な他の構成要素と置き換え可能である。
【0027】
実際、使用する材料は、それらが特定の用途に合致するものである限り、寸法と同様、必要に応じて或いは技術状況に応じて如何なるものであってもよい。
本願が優先権を主張するイタリアの特許出願番号PD2004A000323は、参照文献としてここに組み入れられるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】第1の実施例に係る本発明のベースの下面図である。
【図2】本発明のベースの側面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明のベースの補助側面図である。
【図5】図1のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1〜6に示す第1の実施例に係る本発明のボトルベースの底部斜視図である。
【図8】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図9】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図10】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図11】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図12】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図13】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【図14】第2の実施例に係る本発明のボトルベースを示す図である。
【符号の説明】
【0029】
10、110 ボトルベース
13、113 第1の凹所
14、114 第1のリブ
15、115 第2の凹所
16、116 第2のリブ
17、132 中心
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に飲料のためにプラスチック材料で作られ、その底部(11)に補強凹所を有したボトルベースであって、
前記補強凹所は、前記ベース(10,110)の横断基準線に沿い延びる凹所(13,113)により形成され、
該凹所(13,113)は、前記ベース(10,110)の内側にメインリブ(14,114)を形成するよう構成されていることを特徴とするボトルベース。
【請求項2】
前記メインリブ(14,114)が沿う横断線と実質的に垂直をなす第2の横断基準線に沿い延びる補助凹所(15,115)を含み、
該補助凹所(15,115)は、第2の補助リブ(16,116)を備えるよう構成され、接地面(19)と前記第1のリブ(14,114)の少なくとも一の最低点(18)との距離(A)が前記第2の補助リブ(16,116)の少なくとも一の最低点(20)と前記接地面(19)との距離(B)よりも大きいことを特徴とする、請求項1記載のボトルベース。
【請求項3】
前記メインリブ(14,114)の表面外形が実質的にU字形状であることを特徴とする、請求項1または2記載のボトルベース。
【請求項4】
前記メインリブ(14,114)の表面外形が一の円弧、複数の円弧の組み合わせ、複数の線分の組み合わせ及び少なくとも一の円弧と複数の線分の組み合わせのうちから選択的に構成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載のボトルベース。
【請求項5】
前記第2の補助リブ(16,116)の表面外形は、対称をなして径方向に延び、中心(17)近傍で第3のくぼみ(16c)を中心として互いに接続された二つのくぼみ(16a,16b)によって実質的に形成されるとともに、側部くぼみ(16d,16e)によってボトル(21)の円筒ボディ(25)に接続されてなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載のボトルベース。
【請求項6】
前記メインリブ(14,114)と前記第2の補助リブ(16,116)は、前記ボトル(21)の縦軸に関して対称であり、前記第1のリブ(14,114)の表面外形の最低点(18)即ち前記第1のリブ(14,114)のうち最も接地面(19)に近くに位置する点が前記第2の補助リブ(16,116)の表面外形の二つの補助最低点(20)の間に挟まれるように、前記底部(11)の中心(17,132)またはその近傍で交差しており、前記接地面(19)と前記第1のリブ(14,114)の前記最小点(18)との距離(A)は前記第2の補助リブ(16,116)の前記補助最低点(20)の各一と前記接地面(19)との距離(B)よりも大きいことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか記載のボトルベース。
【請求項7】
前記補強凹所はさらに補助凹所(22)を含み、該補助凹所(22)は前記メインリブ(14,114)と前記補助リブ(16,116)との間に構成される底部分(12)について対応する補強リブ(23)を形成するよう構成されていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか記載のボトルベース。
【請求項8】
前記補助凹所(22)は実質的に径方向に沿い延びていることを特徴とする、請求項7記載のボトルベース。
【請求項9】
前記補助凹所(22)の表面外形は実質的にW字形状の縦断面を有することを特徴とする、請求項7または8記載のボトルベース。
【請求項10】
接地面(19)から前記ベース(10,110)と該ベースの属するボトル(21)の円筒ボディ(25)との接合点までの間の長さである前記ベース(10,110)の高さ(H)は、前記ベース(10,110)の最大横断基準寸法(D)の0.25〜0.5倍であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか記載のボトルベース。
【請求項11】
接地面(19)から前記ベース(10,110)と該ベースが一部をなすボトル(21)の円筒ボディ(25)との接合点(26)までの間の長さである前記ベース(10,110)の高さ(H)は、前記ベース(10,110)の最大横断基準寸法(D)の0.33〜0.4倍であることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか記載のボトルベース。
【請求項12】
前記距離(A)は前記高さ(H)の1/5〜1/3であることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか記載のボトルベース。
【請求項13】
前記距離(A)は前記高さ(H)の0.23〜0.26倍であることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか記載のボトルベース。
【請求項14】
前記ベース(10,110)の縦断面において、底部(19)の外周の点(26)と第1のリブ(14, 114)の実質的にU字形状をなす表面外形の接線(27)との間の、該接線(27)に対し直角方向の最大距離(C)は、前記ベース(10,110)と円筒ボディ(25)との間の接合点(29)から前記中心(17)までを繋ぐ線分(28)と該線分(28)に平行にして前記第1のリブ(14,114)の接線をなす直線との間の、該線分(28)に対し直角方向の補助最大距離(E)の1〜4倍であることを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか記載のボトルベース。
【請求項15】
前記最大距離(C)は前記補助最大距離(E)の1.5〜2倍であることを特徴とする、請求項14記載のボトルベース。
【請求項16】
前記距離(B)は前記最大距離(C)より短いことを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか記載のボトルベース。
【請求項17】
前記距離(B)は前記最大距離(C)の1/3〜1/2であることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか記載のボトルベース。
【請求項18】
実質的に円形の横断面を有し、前記横断基準線は直径であることを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか記載のボトルベース。
【請求項19】
実質的に四辺形の横断面を有し、前記横断基準線は、前記四辺形断面の一辺に垂直且つ中心(132)を通って一方の辺(130)から反対の他方の辺(131)に延びる線分であることを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか記載のボトルベース。
【請求項20】
前記実質的に四辺形の横断面は正方形であることを特徴とする、請求項19記載のボトルベース。
【請求項1】
特に飲料のためにプラスチック材料で作られ、その底部(11)に補強凹所を有したボトルベースであって、
前記補強凹所は、前記ベース(10,110)の横断基準線に沿い延びる凹所(13,113)により形成され、
該凹所(13,113)は、前記ベース(10,110)の内側にメインリブ(14,114)を形成するよう構成されていることを特徴とするボトルベース。
【請求項2】
前記メインリブ(14,114)が沿う横断線と実質的に垂直をなす第2の横断基準線に沿い延びる補助凹所(15,115)を含み、
該補助凹所(15,115)は、第2の補助リブ(16,116)を備えるよう構成され、接地面(19)と前記第1のリブ(14,114)の少なくとも一の最低点(18)との距離(A)が前記第2の補助リブ(16,116)の少なくとも一の最低点(20)と前記接地面(19)との距離(B)よりも大きいことを特徴とする、請求項1記載のボトルベース。
【請求項3】
前記メインリブ(14,114)の表面外形が実質的にU字形状であることを特徴とする、請求項1または2記載のボトルベース。
【請求項4】
前記メインリブ(14,114)の表面外形が一の円弧、複数の円弧の組み合わせ、複数の線分の組み合わせ及び少なくとも一の円弧と複数の線分の組み合わせのうちから選択的に構成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載のボトルベース。
【請求項5】
前記第2の補助リブ(16,116)の表面外形は、対称をなして径方向に延び、中心(17)近傍で第3のくぼみ(16c)を中心として互いに接続された二つのくぼみ(16a,16b)によって実質的に形成されるとともに、側部くぼみ(16d,16e)によってボトル(21)の円筒ボディ(25)に接続されてなることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか記載のボトルベース。
【請求項6】
前記メインリブ(14,114)と前記第2の補助リブ(16,116)は、前記ボトル(21)の縦軸に関して対称であり、前記第1のリブ(14,114)の表面外形の最低点(18)即ち前記第1のリブ(14,114)のうち最も接地面(19)に近くに位置する点が前記第2の補助リブ(16,116)の表面外形の二つの補助最低点(20)の間に挟まれるように、前記底部(11)の中心(17,132)またはその近傍で交差しており、前記接地面(19)と前記第1のリブ(14,114)の前記最小点(18)との距離(A)は前記第2の補助リブ(16,116)の前記補助最低点(20)の各一と前記接地面(19)との距離(B)よりも大きいことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか記載のボトルベース。
【請求項7】
前記補強凹所はさらに補助凹所(22)を含み、該補助凹所(22)は前記メインリブ(14,114)と前記補助リブ(16,116)との間に構成される底部分(12)について対応する補強リブ(23)を形成するよう構成されていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか記載のボトルベース。
【請求項8】
前記補助凹所(22)は実質的に径方向に沿い延びていることを特徴とする、請求項7記載のボトルベース。
【請求項9】
前記補助凹所(22)の表面外形は実質的にW字形状の縦断面を有することを特徴とする、請求項7または8記載のボトルベース。
【請求項10】
接地面(19)から前記ベース(10,110)と該ベースの属するボトル(21)の円筒ボディ(25)との接合点までの間の長さである前記ベース(10,110)の高さ(H)は、前記ベース(10,110)の最大横断基準寸法(D)の0.25〜0.5倍であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか記載のボトルベース。
【請求項11】
接地面(19)から前記ベース(10,110)と該ベースが一部をなすボトル(21)の円筒ボディ(25)との接合点(26)までの間の長さである前記ベース(10,110)の高さ(H)は、前記ベース(10,110)の最大横断基準寸法(D)の0.33〜0.4倍であることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか記載のボトルベース。
【請求項12】
前記距離(A)は前記高さ(H)の1/5〜1/3であることを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか記載のボトルベース。
【請求項13】
前記距離(A)は前記高さ(H)の0.23〜0.26倍であることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか記載のボトルベース。
【請求項14】
前記ベース(10,110)の縦断面において、底部(19)の外周の点(26)と第1のリブ(14, 114)の実質的にU字形状をなす表面外形の接線(27)との間の、該接線(27)に対し直角方向の最大距離(C)は、前記ベース(10,110)と円筒ボディ(25)との間の接合点(29)から前記中心(17)までを繋ぐ線分(28)と該線分(28)に平行にして前記第1のリブ(14,114)の接線をなす直線との間の、該線分(28)に対し直角方向の補助最大距離(E)の1〜4倍であることを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか記載のボトルベース。
【請求項15】
前記最大距離(C)は前記補助最大距離(E)の1.5〜2倍であることを特徴とする、請求項14記載のボトルベース。
【請求項16】
前記距離(B)は前記最大距離(C)より短いことを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか記載のボトルベース。
【請求項17】
前記距離(B)は前記最大距離(C)の1/3〜1/2であることを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか記載のボトルベース。
【請求項18】
実質的に円形の横断面を有し、前記横断基準線は直径であることを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか記載のボトルベース。
【請求項19】
実質的に四辺形の横断面を有し、前記横断基準線は、前記四辺形断面の一辺に垂直且つ中心(132)を通って一方の辺(130)から反対の他方の辺(131)に延びる線分であることを特徴とする、請求項1乃至17のいずれか記載のボトルベース。
【請求項20】
前記実質的に四辺形の横断面は正方形であることを特徴とする、請求項19記載のボトルベース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2008−525278(P2008−525278A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547695(P2007−547695)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003832
【国際公開番号】WO2006/067590
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(507204235)アックア ミネラレ エッセ. ベネデット − ソシエタ ペル アチオニ (1)
【氏名又は名称原語表記】ACQUA MINERALE S. BENEDETTO − S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Viale Kennedy, 65, I−30037 Scorze’, ITALY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003832
【国際公開番号】WO2006/067590
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(507204235)アックア ミネラレ エッセ. ベネデット − ソシエタ ペル アチオニ (1)
【氏名又は名称原語表記】ACQUA MINERALE S. BENEDETTO − S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Viale Kennedy, 65, I−30037 Scorze’, ITALY
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]