説明

プラスチック容器

【課題】 製品収容部よりも上部に容器の機能性を付加する部品を設置できる真空成型法によるプラスチック容器を提供する。
【解決手段】 容器は、容器本体1と蓋2とベルト状部品を持つ。第一取っ手14と第三嵌合部12と第五部分10と第一折曲部8と中央部と第二折曲部9と第六部分11と第四嵌合部13と第二取っ手15が、一列に繋がって真空成型されて、.ベルト状部品を形成する。第五嵌合部6とベルト状部品の中央部に設ける第六嵌合部7とが嵌合して、ベルト状部品が本体1に固定される。そして、第三嵌合部12と第四嵌合部13が嵌合する事によって、第一取っ手14と第二取っ手15以外のベルト状部品が、容器本体1の裏側と蓋2の外側を垂直方向に関して環状に固定する。すると、第一欠損部16と第二欠損部17に手を入れて第一取っ手14と第二取っ手15を持ち上げる事ができ、容器の機能性が増す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋と本体とベルト状の部品を持つ真空成型法によるプラスチック容器に関する。
【背景技術】
【0002】
食品の為の多くのプラスチック容器は、蓋と本体とを持つ容器であり、蓋と本体のそれぞれに嵌合部を持つ容器です。そして、食品が水平に設置される時に一対の前記嵌合部は上下に嵌合し、密閉された製品収容部を形成する。
蓋に取っ手を付けると、問題が発生する。すなわち、取っ手を持った時に、製品が収納されている本体の嵌合部と蓋の嵌合部が分離して、製品が落下する。
この為、蓋に取っ手が無かった。しかし、取っ手が無いと、持ち運ぶ場合に、不便だった。
図5に特許文献1の図7を示す。特許文献1の図7の容器は、取っ手を持ち、便利です。しかし、この容器の蓋は、気密性が不十分だった。
【0003】
食品の為の多くのプラスチック容器の蓋は、真空成型法を使って成型される。上記の容器の蓋の内側は、製品収容部です。真空成型法を使って形成される蓋では、蓋の嵌合部以外に蓋の上部に複雑な形状部分を多く設置すると、金型から蓋を分離させ難い。蓋の下部に設ける嵌合部は開口部付近に位置して、金型から嵌合部を分離させ易い。この為、真空成型法を使って形成される蓋は、頂上部に複雑な形状部分を多く設置できず、蓋の形状が単純な形状に制限される。
その為、真空成型法を使って成型される蓋は、製品収容部よりも上部に複雑な装飾や複雑な形状部を設置できず、蓋に容器の機能性を付加する部品を設置できない。
【特許文献1】特願2011−5352(P2004−51133A)
【発明の概要】
【0004】
目的は、容器本体の上面と容器の蓋の間に形成される密閉された製品収容部よりも上部に容器の機能性を付加する部品を設置できる真空成型法によるプラスチック容器を提供する事です。
【0005】
本発明は、以下の三つの態様を持つ。
第一態様のプラスチック容器は、以下の構成要素を持つ。
第一態様の容器は、容器本体と容器の蓋を持つ。
そして、水平に設置された前記容器本体の上面と前記蓋の内側との間に、製品収容部が設置される。前記蓋は、開口部を持つ。前記開口部の縁付近に第一嵌合部が形成される。容器本体の周辺部に第二嵌合部が形成される。前記第一嵌合部と前記第二嵌合部が嵌合した時に、前記製品収納部が密閉される。
更に第一態様の容器は、ベルト状部品を持つ。
第一取っ手と第三嵌合部と第五部分と第一折曲部と中央部と第二折曲部と第六部分と第四嵌合部と第二取っ手が、一列に繋がって真空成型されて、前記ベルト状部品を形成する。
前記ベルト状部品は、前記容器本体の裏面と前記ベルト状部品の前記中央部を一体化する手段を持つ。
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部は、前記蓋の頂上部よりも上で嵌合される。
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第三嵌合部と前記第五部分と前記第一折曲部と前記中央部と前記第二折曲部と前記第六部分と前記第四嵌合部が、前記本体の裏側と前記蓋の外側を垂直方向に関して環状に縛って固定する。
更に、前記ベルト状部品は、前記第一取っ手の第一欠損部と前記第二取っ手の第二欠損部を持つ。
前記第一欠損部と前記第二欠損部に人間の指が挿入可能です。
【0006】
第一態様の効果を説明する。
第一態様から第三態様までの容器の前記第一嵌合部と前記第二嵌合部が嵌合した時に、前記容器の前記製品収納部が密閉される。そして、第一態様から第三態様までの容器の前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記ベルト状部品が、前記本体の裏側と前記蓋の外側を垂直方向に関して環状に縛って固定する。すると、前記ベルト状部品と前記本体と前記蓋が一体化する。
第一態様では、前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する事によって、前記第一欠損部と前記第二欠損部が接近して位置し、前記第一取っ手と前記第二取っ手が接近して位置する。すると、前記の二つの取っ手が一体化する。すると、前記の二つの欠損部に指を入れて前記の一体化した取っ手を持ち上げる事ができる。
その結果、プラスチック容器全体をバランス良く持ち運べる。
前記第一取っ手と前記第一欠損部と前記第二取っ手と前記第二欠損部は、容器の機能性を増す部品です。
従って、第一態様は目的を達成できる。
これに対して、特許文献1の図7の容器は、取っ手を持つが、気密性を持つ蓋が形成できない。
【0007】
第二態様を説明する。
第二態様と第三態様は、第一態様の多くの構成要素を共有する。従って、第二態様と第三態様では、第一態様との相違点だけを説明する。
第二態様では、第一態様の前記第一取っ手と前記第一欠損部と前記第二取っ手と前記第二欠損部に代えて、第一装飾部分と第二装飾部分を持つ。
前記第一装飾部分と第三嵌合部と第五部分と第一折曲部と中央部と第二折曲部と第六部分と第四嵌合部と前記第二装飾部分が、一列に繋がって真空成型されて、前記ベルト状部品を形成する。
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第一装飾部分と前記第二装飾部分が一体化して一つの装飾部分を形成する。
【0008】
第二態様の効果を説明する。
第二態様では、前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する事によって、前記第一装飾部分の下部と前記第二装飾部分の下部が固定され、前記第一装飾部分の下部と前記第二装飾部分の下部は接近して位置する。すると、前記第一装飾部分と前記第二装飾部分が一体化した装飾部分を形成する。すると、製品収容部よりも上部に複雑な形状部分を持つ前記一体化した装飾部分を設置できる。前記一体化した装飾部分を分離させずに真空形成すると、逆勾配の部分が金型から分離し難い。
すなわち、第一装飾部分と第二装飾部分は、容器の機能性を増す。
従って、第一態様は目的を達成できる。
これに対して、蓋と本体だけを持つ容器は、蓋と本体の間に形成される製品収容部よりも上部に前記装飾部分を設置できない。
【0009】
第三態様を説明する。
第三態様では、第一態様との相違点だけを説明する。
第一態様の前記第一取っ手と前記第一欠損部と前記第二取っ手と前記第二欠損部に代えて、第二の収納部の第一部分と第七嵌合部と第二の収納部の第二部分と第八嵌合部を持つ。第二の収納部の第一部分は第三折曲部を持ち、第二の収納部の第二部分は第四折曲部を持つ。
前記第七嵌合部と前記第二の収納部の前記第一部分と第三嵌合部と第五部分と第一折曲部と中央部と第二折曲部と第六部分と第四嵌合部と前記第二の収納部の前記第二部分と前記第八嵌合部が、一列に繋がって真空成型されて、前記ベルト状部品を形成する。
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第二の収納部の前記第一部分の下部と前記第二の収納部の前記第二部分の下部が接近して位置する。
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合し前記第七嵌合部と前記第八嵌合部が嵌合する時に、前記第二の収納部の前記二つの収納部の上部が閉じて一つの前記第二の収納部を形成する。
【0010】
第三態様の効果を説明する。
第三態様では、前記第三嵌合部と前記第四嵌合部と前記第七嵌合部と前記第八嵌合部が嵌合する時に、前記第二の収納部が一体的に形成される。すると、製品収容部よりも上部に、製品収容部と異なる第二の収容を設置できる。前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時で前記第七嵌合部と前記第八嵌合部が嵌合しない時に、前記第三折曲部と前記第四折曲部が広げる事ができる。すると、第二の収容部の上部から第二の収容部に製品名などが表された装飾プレートやおまけやミニチュアや付属品等の製品と異なる品物を挿入できる。
従って、第二の収容部は、蓋と本体の間に形成される前記製品収容部と異なる機能を持つ。従って、第二の収容部は、容器の機能性を増す部品です。
従って、第一態様は目的を達成できる。
これに対して、蓋と本体だけを持つ容器は、製品収容部よりも上部に、製品収容部と異なる第二の収容部を設置できない。

【発明を実施するための形態】
【0011】
図1と図2を使って、第一実施形態を説明する。
図1の垂直断面を水平方向に90度回転した垂直断面が、図2の垂直断面です。
全ての実施例のプラスチック容器は、容器本体1と容器の蓋2と第一嵌合部3と第二嵌合部4と製品収納部5を持つ。
水平に設置された容器本体1の上面と蓋2の内側との間に、製品収容部5が形成される。
蓋2は、底部に開口部を持ち、前記開口部の縁に第一嵌合部3が形成される。容器本体1の周辺部に第二嵌合部4が形成される。第一嵌合部3と第二嵌合部4が嵌合した時に、製品収納部5が密閉される。
以上の構成は、従来から存在するプラスチック容器の構成と同様です。
【0012】
本発明の全ての実施例のプラスチック容器は、ベルト状部品を持つ。
第三嵌合部12と細長い第五部分10と第一折曲部8と中央部と第二折曲部9と細長い第六部分11と第四嵌合部13が、一列に繋がって、真空成型されてベルト状部品を形成する。
第一折曲部8と第三嵌合部12の間に、細長い第五部分10が形成される。
第二折曲部9と第四嵌合部13の間に、細長い第六部分11が形成される。
前記ベルト状部品の前記中央部以外の部分に、第三嵌合部12と第四嵌合部13が形成される。第三嵌合部12と第四嵌合部13は、蓋2の頂上部よりも上で嵌合される。第三嵌合部12と第四嵌合部13が嵌合した時に、容器本体1の外周のほぼ平行な二つの辺付近に前記ベルト状部品の第一折曲部8と第二折曲部9が位置する。
また、全ての実施例のプラスチック容器は、容器本体1の裏面とベルト状部品の中央部を一体化する手段を持つ。
この手段の中に、容器本体1に設ける第五嵌合部6とベルト状部品の中央部に設ける第六嵌合部7との嵌合が含まれる。図1に示す様に、第五嵌合部6と第六嵌合部7は凸部と凹部の一対の嵌合部です。一般的に、凸部と凹部は、円柱です。しかし、嵌合部7と8の嵌合が可能ならば、凸部と凹部は円柱以外の任意の形で有り得る。
また、この手段の中に、容器本体1の裏面の外周部とベルト状部品の中央部に設ける大型の嵌合部との嵌合が含まれる。この場合、容器本体1の裏面の外周部とほぼ同じ大きさの嵌合部がベルト状部品の中央部に形成される。
また、この手段の中に、容器本体1とベルト状部品の中央部との接合が含まれる。
【0013】
図1に示す様に、第三嵌合部12と第五部分10と第一折曲部8と前記の中央部と第二折曲部9と第六部分11と第四嵌合部13が、容器本体1の裏側と蓋2の外側を垂直方向に関して環状に縛って固定する。
以上の構成は、本発明の全ての実施例の容器が共通に持つ構成要素です。
【0014】
以下に、第一実施形態に独自の構成を説明する。
更に、ベルト状部品は、第一取っ手14と第一取っ手14の第一欠損部16と第二取っ手15と第二取っ手15の第二欠損部17を持つ。
第一取っ手14と第三嵌合部12の間に、第一欠損部16と連絡部14が位置する。第二取っ手15と第四嵌合部13の間に、第二欠損部17と連絡部15が位置する。
従って、第一取っ手14と第三嵌合部12と第五部分10と第一折曲部8と前記の中央部と第二折曲部9と第六部分11と第四嵌合部13と第二取っ手15が、一列に繋がってベルト状部品を形成する。ベルト状部品が真空成型された後に、第一欠損部16と第二欠損部17が切り取られる。
第一取っ手14は、第一取っ手の人間の指が持ち上げる部分14と第一欠損部16の両側に位置する第一取っ手の連絡部14を含む。第二取っ手15は、第二取っ手の人間の指が持ち上げる上部部分15と第二欠損部17の両側に位置する第二取っ手の連絡部15を含む。第一取っ手の人間の指が持ち上げる上部部分14と第一取っ手の連絡部14と第三嵌合部12は、一列に繋がって真空成型される。第二取っ手の人間の指が持ち上げる上部部分15と第二取っ手の連絡部15と第四嵌合部13は、一列に繋がって真空成型される。
第一欠損部16と第二欠損部17に人間の指が挿入可能です。
図1に示す様に、第一取っ手14の人間の指が持ち上げる上部部分と第二取っ手15の人間の指が持ち上げる上部部分は、外側に膨らんで形成される時、持ち易い取っ手が実現する。
【0015】
第一実施形態以外の全ての実施形態は、本発明の全ての実施例の容器が共通に持つ前記の構成要素を持つ。従って、これらの実施形態では、第一実施形態との相違点だけを説明する。
第二実施形態を説明する。
第二実施形態は、第一実施形態の改良案です。
従来のチョコレート用のプラスチック製トレイの商品収容側の面に金色のシートを使った例がある。この金色のトレイは、紙の外箱の中に入っている部品であり、容器ではない。そして、この金色のトレイは、紙の蓋の外側から見る事ができない。
これに対して、第一実施形態のベルト状部品の素材として金色のプラスチックシートを使用し、ベルト状部品の外面の色を金色に設定する。すると、従来の透明な蓋だけを持つ容器よりも豪華な金色の外観が得られ、透明な蓋の一部でベルト状部品に覆われない部分を通して商品の一部も見え、商品が豪華に見える。
また、第二実施形態は、第四実施形態と第五実施形態にも適用できる。
【0016】
第三実施形態を説明する。
第三実施形態は、第一実施形態のプラスチック容器を入れる為の外箱に関する。
従来のケーキ用のパッケージは、紙箱が多かった。このケーキ用の紙箱は、紙製の取っ手を持っている。しかし、紙製の取っ手は丈夫でなく、大きく重いケーキの場合は、紙箱を丈夫な袋に入れる必要があった。紙箱を袋に入れると、紙箱の外観が全く見えなくなる。
これに対して、第一実施形態の容器はプラスチック製の取っ手を持っている。プラスチック製の取っ手は、紙製の取っ手よりも丈夫です。
第三実施形態では、第一実施形態のプラスチック容器を入れる為の外箱の上面に、第一実施形態の容器の第一取っ手14と第二取っ手15の為の切り欠きを設ける。この切り欠きを通って、前記第一取っ手14と第二取っ手15が外箱の内側から外側に突き出る。
外箱の底面または側面に開閉部が設けられ、この開閉部を通って第一実施形態の容器が外箱に入る。外箱の上面に開閉部を設ける場合は、開閉部が不用意に開かない工夫が必要です。
容器が外箱に入った後に、人間の手で前記第一取っ手14と第二取っ手15を持ち上げると、取っ手14と15を持つ容器が外箱を吊り上げる。外箱が紙製ならば、軽く、支障がない。
すなわち、第三実施形態では、紙箱を袋に入れる必要が無い。
すると、外箱の外観を豪華に設定した場合に、外箱の豪華な外観を隠す事が無い。
【0017】
図3を使って、第四実施形態を説明する。
第四実施形態は、第二態様に相当する。
第四実施形態は、第一実施形態の第一取っ手14と第一欠損部16と第二取っ手15と第二欠損部17に代えて、第一装飾部分18と第二装飾部分19を持つ。
第一装飾部分18は、第三嵌合部12に連なって真空成型される。第二装飾部分19は、第四嵌合部13に連なって真空成型される。第一折曲部8と第五部分10と第三嵌合部12と第一装飾部分18は、一体に真空成型される。第二折曲部9と第六部分11と第四嵌合部13と第二装飾部分19は、一体に真空成型される。
第三嵌合部12と第四嵌合部13が嵌合する事によって、第一装飾部分18と第二装飾部分19が一つの装飾部分を形成する。すなわち、第二実施形態の前記の装飾部分18と19は分割式です。第三嵌合部12と第四嵌合部13の嵌合が解除されると、第一折曲部8と第二折曲部9で折り曲げられて垂直に設置されていた細長い第五部分10と細長い第六部分11が、水平に位置する。この状態で、第一装飾部分18と第三嵌合部12と第五部分10と第一折曲部8と前記の中央部と第二折曲部9と第六部分11と第四嵌合部13と第二装飾部分19が、一列に繋がって真空成型され、ベルト状部品を形成する。
すると、第一装飾部分18と第二装飾部分19は、容易に真空成型できる。真空成型される時の第一装飾部分18と第二装飾部分19は、それぞれ型から離れ易い形状に形成できる。
この為、第三嵌合部12と第四嵌合部13が嵌合する時に、製品収容部よりも上部に一体化した前記装飾部分18と19を設置できる。一体化した装飾部分18と19を分離せずに真空形成する時は、逆勾配の部分が金型から分離し難く、複雑な形状部分を形成し難い。
【0018】
図4を使って、第五実施形態を説明する。
第五実施形態は、第三態様に相当する。
第五実施形態は、第一実施形態の第一取っ手14と第一欠損部16と第二取っ手15と第二欠損部17に代えて、第二の収納部の第一部分20と第七嵌合部24と第二の収納部の第二部分21と第八嵌合部25を持つ。第二の収納部の第一部分20は第三折曲部22を持ち、第二の収納部の第二部分21は第四折曲部23を持つ。
第七嵌合部24と第八嵌合部25は凸部と凹部の一対の嵌合部です。一般的に、凸部と凹部は、円柱です。
第三嵌合部12と第四嵌合部13が嵌合する時に、第二の収納部の第一部分20の下部と第二の収納部の第二部分21の下部が接近して位置する。この状態で、第二の収納部の第一部分20の上部と第二の収納部の第二部分21の上部は、開く事ができる。この事を可能にする為に、第三折曲部22と第四折曲部23が設置される。
二つの嵌合部12と13が嵌合する事に加えて第七嵌合部24と第八嵌合部25が嵌合する時に、第二の収納部の第一部分20の上部と第二の収納部の第二部分21の上部が閉じて一体化した一つの第二の収納部を形成する。
第三折曲部22は第三嵌合部12と第七嵌合部24の間に位置し、第四折曲部23は第四嵌合部13と第八嵌合部25の間に位置する。第三嵌合部12と第三折曲部22と第七嵌合部24は、一列に繋がって真空成型される。第四嵌合部13と第四折曲部23と第八嵌合部25は、一列に繋がって真空成型される。
従って、第七嵌合部24と第二の収納部の第一部分20と第三嵌合部12と第五部分10と第一折曲部8と前記の中央部と第二折曲部9と第六部分11と第四嵌合部13と第二の収納部の第二部分21と第八嵌合部25が、一列に繋がってベルト状部品を形成する。
第二の収納部の二つの部分20の上部と21の上部が開いている時に、製品のおまけや製品の付属品や製品名を記載したプレート26などが第二の収納部に収納できる。すると、第二の収容部は、容器の機能性を増す。
おまけや付属品や製品名を記載したプレート26などが第二の収納部に収納された後に、第七嵌合部24と第八嵌合部25が嵌合する。すると、第二の収納部の上部が完全に閉じて一つの第二の収納部を形成する。
【0019】
第五態様の改良案を説明する。第七嵌合部24の上部と第八嵌合部25の上部に、第一実施形態で説明した取っ手と欠損部が設置できる。
また、第一実施形態で説明した取っ手14と15よりも上部に第二の収納部と嵌合部24と25を設置できる。

【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第一実施形態を説明する垂直断面図で、第三嵌合部と第四嵌合部の断面が見える図。
【図2】第一実施形態を説明する垂直断面図で、第四嵌合部の断面だけが見える図。
【図3】第四実施形態を説明する垂直断面図。
【図4】第五実施形態を説明する垂直断面図。
【図5】特許文献1の図7。
【符号の説明】
【0021】
1・・・プラスチック容器本体
2・・・容器の蓋
3・・・第一嵌合部
4・・・第二嵌合部
5・・・製品収納部
6・・・第五嵌合部
7・・・第六嵌合部
8・・・第一折曲部
9・・・第二折曲部
10・・・細長い第五部分
11・・・細長い第六部分
12・・・第三嵌合部
13・・・第四嵌合部
14・・・第一取っ手の人間の指が持ち上げる上部部分と第一欠損部の両側の第一取っ手の連絡部
15・・・第二取っ手の人間の指が持ち上げる上部部分と第二欠損部の両側の第二取っ手の連絡部
16・・・第一取っ手の第一欠損部
17・・・第二取っ手の第二欠損部
18・・・第一装飾部分
19・・・第二装飾部分
20・・・第二の収納部の第一部分
21・・・第二の収納部の第二部分
22・・・第三折曲部
23・・・第四折曲部
24・・・第七嵌合部
25・・・第八嵌合部
26・・・製品名を記載したプレート


【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と容器の蓋と第一嵌合部と第二嵌合部と製品収容部を持ち、水平に設置された前記容器本体の上面と前記蓋の内側との間に前記製品収容部が設置され、前記蓋の開口部の縁付近に前記第一嵌合部が形成され、前記容器本体の周辺部に第二嵌合部が形成され、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部が嵌合した時に前記製品収納部が密閉されるプラスチック容器において、
前記プラスチック容器はベルト状部品を持ち、
第一取っ手と第三嵌合部と第五部分と第一折曲部と中央部と第二折曲部と第六部分と第四嵌合部と第二取っ手が一列に繋がって真空成型されて前記ベルト状部品を形成し、
前記ベルト状部品は、前記容器本体の裏面と前記ベルト状部品の前記中央部を一体化する手段を持ち、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部は前記蓋の頂上部よりも上で嵌合され、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第三嵌合部と前記第五部分と前記第一折曲部と前記中央部と前記第二折曲部と前記第六部分と前記第四嵌合部が、前記本体の裏側と前記蓋の外側を垂直方向に関して環状に縛って固定し、
更に、前記ベルト状部品は、前記第一取っ手の第一欠損部と前記第二取っ手のと第二欠損部を持ち、
前記第一欠損部と前記第二欠損部に人間の指が挿入可能である事を特徴とする前記プラスチック容器。
【請求項2】
容器本体と容器の蓋と第一嵌合部と第二嵌合部と製品収容部を持ち、水平に設置された前記容器本体の上面と前記蓋の内側との間に前記製品収容部が設置され、前記蓋の開口部の縁付近に前記第一嵌合部が形成され、前記容器本体の周辺部に第二嵌合部が形成され、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部が嵌合した時に前記製品収納部が密閉されるプラスチック容器において、
前記プラスチック容器はベルト状部品を持ち、
第一装飾部分と第三嵌合部と第五部分と第一折曲部と中央部と第二折曲部と第六部分と第四嵌合部と第二装飾部分が、一列に繋がって真空成型されて、前記ベルト状部品を形成し、
前記ベルト状部品は、前記容器本体の裏面と前記ベルト状部品の前記中央部を一体化する手段を持ち、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部は前記蓋の頂上部よりも上で嵌合され、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第三嵌合部と前記第五部分と前記第一折曲部と前記中央部と前記第二折曲部と前記第六部分と前記第四嵌合部が、前記本体の裏側と前記蓋の外側を垂直方向に関して環状に縛って固定し、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第一装飾部分と前記第二装飾部分が一体化して一つの装飾部分を形成する事を特徴とする前記プラスチック容器。
【請求項3】
容器本体と容器の蓋と第一嵌合部と第二嵌合部と製品収容部を持ち、水平に設置された前記容器本体の上面と前記蓋の内側との間に前記製品収容部が設置され、前記蓋の開口部の縁付近に前記第一嵌合部が形成され、前記容器本体の周辺部に第二嵌合部が形成され、前記第一嵌合部と前記第二嵌合部が嵌合した時に前記製品収納部が密閉されるプラスチック容器において、
前記プラスチック容器はベルト状部品を持ち、
前記第七嵌合部と第二の収納部の第一部分と第三嵌合部と第五部分と第一折曲部と中央部と第二折曲部と第六部分と第四嵌合部と第二の収納部の第二部分と前記第八嵌合部が、一列に繋がって真空成型されて、前記ベルト状部品を形成し、
前記ベルト状部品は、前記容器本体の裏面と前記ベルト状部品の前記中央部を一体化する手段を持ち、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部は前記蓋の頂上部よりも上で嵌合され、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第三嵌合部と前記第五部分と前記第一折曲部と前記中央部と前記第二折曲部と前記第六部分と前記第四嵌合部が、前記本体の裏側と前記蓋の外側を垂直方向に関して環状に縛って固定し、
前記第二の収納部の前記第一部分は第三折曲部を持ち、前記第二の収納部の前記第二部分は第四折曲部を持ち、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合する時に、前記第二の収納部の前記第一部分の下部と前記第二の収納部の前記第二部分の下部が接近して位置し、
前記第三嵌合部と前記第四嵌合部が嵌合し前記第七嵌合部と前記第八嵌合部が嵌合する時に、前記第二の収納部の前記二つの収納部の上部が閉じて一つの前記第二の収納部を形成する事を特徴とする前記プラスチック容器。
【請求項4】
前記ベルト状部品の素材として金色のプラスチックシートを使用し、
前記ベルト状部品の外面の色を金色に設定する事を特徴とする前記請求項1と前記請求項2と前記請求項3のいづれか一つに記載された前記プラスチック容器。
【請求項5】
前記プラスチック容器を入れる為の外箱の上面に、前記第一取っ手と前記第二取っ手の為の切り欠きを設け、
前記切り欠きを通って、前記第一取っ手と前記第二取っ手が前記外箱の内側から外側に突き出て、
前記容器が前記外箱に入った後に、人間の手で前記第一取っ手と前記第二取っ手を持ち上げると、前記容器が前記外箱を吊り上げる事を特徴とする前記請求項1に記載された前記プラスチック容器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−1397(P2013−1397A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130759(P2011−130759)
【出願日】平成23年6月12日(2011.6.12)
【出願人】(500097245)
【Fターム(参考)】