説明

プラスチック製ガスバリア包装用積層体

応力亀裂の形成に対する耐久性を有し、さらに積層体の層の間に曲げ剛性及び優れた結合性を有するガスバリア包装用積層体(10)であって、ヒートシール可能なポリオレフィン(16、17)の外層と、それぞれがSiOのガスバリア層(13、14)によって被覆された2つのポリマー担持層(11、12)と、少なくとも第1(15a)及び第2(15b)の部分層を含む中間のポリマー層(15)とを備え、前記第1の部分層(15a)が前記第2の部分層(15b)よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層(15b)が前記第1の部分層(15a)よりも高いエラストマー特性を有する。SIO層の応力亀裂を防止するために衝撃吸収するものでもある中間層によって離隔された2つの剛性の担持層によって、剛性の構造的なサンドイッチ構成が形成される。本発明は、包装用積層体から製造される包装容器、及び包装用積層体を製造する方法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、応力亀裂の形成に耐久性を有し、さらに積層体の層の間に曲げ剛性及び優れた結合性を有し、ヒートシール可能なオレフィンポリマーの外層、第1のポリマー担持層の上に被覆されたSiOの第1のガスバリア層、及び第2のポリマー担持層の上に被覆されたSiOの第2のガスバリア層、並びに第1及び第2のガスバリア被覆のポリマー担持層の間に積層された中間のポリマー層を備えるガスバリア包装用積層体に関する。本発明は、包装用積層体を製造する方法、及び包装用積層体から生成される包装用容器にも関する。
【背景技術】
【0002】
現代の市場では、単体で使用する使い捨てのプラスチック製パウチであり、たとえば食料品店で棚に陳列された場合に、消費者に内容を表示するために、好ましくは、少なくとも部分的に包装のある部分が透明になっているタイプの飲料及び流動食用の包装材に対する需要が増加している。最も一般的には、このような包装材は、直接飲むためのストロー、又は内容物を開け、注ぐためのプルタブを備えている。このような包装材は、より一般的なTetra Brik(登録商標)のタイプの厚紙包装の積層体飲料包装の寸法及び把持の安定性を持つ利点を有していない。しかし、使用される包装材料の量、並びに空になった包装の容積が非常に少ないという点で、またその他の同様な可撓性のプラスチック品目と共に再利用可能にできるので、それらは多くの国で、より良い環境プロファイル(environmental profile)のものであるという印象を有する。さらに、従前のTetra Brikタイプの包装は、アルミニウムホイルの酸素遮断層を有し、それがいくつかの国ではあまり望ましいものではなく、また透明な包装を不可能にもする。
【0003】
Tetra Brik(登録商標)のタイプの厚紙包装でよく知られる、高速の連続包装プロセスでは、同時のヒートシール及び切断作業により、包装用積層体のウェブが連続的にチューブに形成され、内容物を充填され、密封され、ピロー形状の包装容器(pillow−shaped packaging container)になる。
次いで、ピロー形状の包装容器は通常、平行六面体の包装容器に折り曲げ形成される。この連続的なチューブ形成、充填、及び密封包装プロセスの概念の主な利点は、チューブ形成の直前にウェブが連続的に殺菌でき、したがって無菌の包装プロセス、すなわち充填される液体の内容物だけでなく包装材料それ自体の細菌も減少するプロセスの可能性をもたらし、充填された製品内で微生物が成長する危険を生じることなく、充填された包装容器が周囲温度でも長期間保存可能であるように、清潔な環境の下で製造されることである。当然のことながら、充填され密封された包装容器のガスバリア特性も長期保存のための重要な要因であり、それは、包装用の積層体それ自体のガスバリア特性に大きく依存するだけでなく、最終的な包装の密封の質及び開口の配置にも依存する。Tetra Brik(登録商標)タイプの包装プロセスの別の重要な利点は、上述したように、連続的な高速包装の可能性であり、それは費用効果にかなりの影響力を有する。しかし、現在の市場で入手可能なパウチタイプの飲料包装は、一般に、その他の無菌的でない、より複雑で費用のかかる連続性の乏しい性質のプロセスによって製造される。
【0004】
従来技術では、プラズマ促進化学蒸着(PECVD)により基材の上にSiOのガスバリア被覆を付着させることも知られている。その他のガスバリア材料と比較したSiOのガスバリア層の利点は、第1に、それが良い環境プロファイルを有し、第2にそれがたとえば周囲の湿気又は液体と接触しているとき、影響を受けず、すなわちバリア特性が劣化しないままであり、それが透明であり、それが非常に薄い層に加えられるので、曲げ又は折り曲げられた場合に可撓であり亀裂に耐えることである。
【0005】
欧州特許公開第385054号から、中間の接着剤層によって互いに対面する二酸化ケイ素などのケイ素化合物の2つのガスバリア層を積層させることが知られている。しかし、この文献は、応力亀裂の形成に対する耐性、機械的応力での積層体の層の結合性、及び積層体の剛性について言及せず、層に衝撃吸収をもたらし、さらに剛化する効果をもたらす中間層についても記述していない。さらに、記述された二酸化ケイ素(SiO)の層は、本発明によって意図されるSiOのPECVD被覆の層とはかなり異なるものである。
【0006】
したがって、Tetra Brik Aseptic(登録商標)包装プロセスと同様の無菌の連続的な高速の包装プロセスに対する好ましい特性を有する、薄い、気密の、金属箔を使用しない包装用積層体が必要になる。そのようなプロセスでの重要な要因は、剛性、弾力性、及び包装用積層体の結合性である。積層体のウェブがあまりにも可撓であり、高速のチューブ形成作業において移動しやすい場合、プロセスを安全かつ連続的に行なうことができない。一方で、包装用積層体が要求される剛性及び耐久性を得るにはあまりにも薄い場合、折り曲げ形成動作を管理することが困難である可能性があり、移送及び取扱い中に弾力性がなく、衝撃吸収特性がない場合、機械的応力により亀裂を生じ、その結合性を失う傾向になる。さらに、当然ではあるが、厚さの増加に伴い、材料自体の費用効率が低下する。さらに、包装用積層体から折り曲げ形成される包装は、移送などにおける取扱いに耐えるために、応力亀裂の形成に対する耐久性を有する必要があり、それは剛性の要件と結びつけることが困難な前提条件である。
【0007】
現在、市場で入手可能なパウチタイプの飲料包装はしばしば、たとえばエチレンビニルアルコールポリマー(EVOH)の単一のガスバリア層を含む積層構造を有し、本発明に従った剛性に関する要件を備えていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、上記に論じた欠点及び問題を緩和する包装用積層体を提供することである。
【0009】
本発明の目的は、無菌包装及び長期保存に適したガスバリア特性を有し、同時に機械的応力における応力亀裂の形成に対する十分な曲げ剛性、結合性及び耐性を連続したチューブ形成プロセスによる連続した流動食の高速包装に適したものにする、金属箔を使用しない包装用積層体を提供し、また移送及び取扱い中の繰返し応力に耐える包装を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、そのような要求される剛性及び耐久性を有するが、包装の少なくとも1つの端部で包装の折り曲げ形成をするのに十分に薄くなっている包装用積層体フィルムを提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、上記の特性を有するが、積層体から生成された包装を人目を引く外観にするために透明になっている包装用積層体フィルムを提供することである。
【0012】
本発明は、本発明の包装用積層体から生成された、飲料又は流動食によって充填された包装用容器、並びに本発明の積層された包装材料の製造方法も対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記に示した目的は、第1及び第2のガスバリア被覆されたポリマー担持層の間に積層された中間のポリマー層によって達成される。中間のポリマー層は、少なくとも第1及び第2の部分層を含み、前記第1の部分層は前記第2の部分層よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層は、前記第1の部分層よりも高いエラストマー特性を有する。全体の包装構造は、優れた曲げ剛性を有し、アグレッシブな輸送条件においてその結合性を保つフィルムを得るために、その構造的なサンドイッチ構成(sandwich construction)及び弾性的な衝撃吸収材、並びに剛性促進材の利点を結びつける。
【0014】
2つのポリマー担持層フィルムによってここに示される、サンドイッチパネルの面(facing)は、中間層により互いに離隔されることによってI型鋼のフランジと同様に働き、曲げ荷重に耐え、構造の曲げ剛性を増加させる。しかし、I型鋼構造とは異なり、より低密度の芯部はさらに、フランジ又は面に連続的な支持を与える。
【0015】
中間層の第2の部分層のエラストマー特性は、弾性的で可逆的な変形によって機械的応力を吸収することにより、周期的な負荷、すなわち輸送中に起こる可能性の高いような繰返し応力又は振動に曝される間のクラック形成に対する包装の耐性を増加させることが観測された。
【0016】
中間層の第1の部分層の剛性は全体的に、サンドイッチ効果に加えて、包装用積層体の剛性に追加的な寄与を与えることも観測された。
【0017】
さらに、比較として、中間層が、本発明の第1の部分層のポリマーなどの高い剛性のポリマーの単一の層によって構成される場合、機械的応力で応力亀裂が形成される危険が増加することが観測された。
【0018】
しかし、比較の目的で、高いエラストマー特性の単一のポリマー層が中間層を構成する場合、高いエラストマー特性のポリマーは、過剰に溶融しシール領域から流出する、すなわちシーリングウインドウが狭まる傾向を有するので、シール中の積層体の安定性が損なわれる可能性が高いことが観測された。また、そのような中間層の要求される厚さは、望ましくない様式で積層体の費用を増加させる。
【0019】
こうした問題に対処するために試験が行われ、その試験では中間層が高い剛性のポリマー及び高いエラストマー特性のポリマーのブレンド(比率25/75、40/60及び60/40)によって構成された。しかし、結果は、高い剛性のポリマーの単一の層によって構成された中間の層の場合におけるような応力亀裂の形成により、輸送試験シミュレーションで同様の破損頻度(50から90%)を示した。
【0020】
したがって、上記に示された問題及び必要に対する解決策は、SiOのガスバリア層によって被覆された2つのポリマー担持層フィルムを少なくとも第1及び第2の部分層を含む中間の離隔させる層を備える構成に積層させることによって、優れたガスバリア特性を備える薄い包装用積層体を提供することであり、前記第1の部分層は、前記第2の部分層よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層は、前記第1の部分層よりも高いエラストマー特性を有し、積層体はさらに、熱可塑性ポリマーの外側のヒートシール可能な層を有する。
【0021】
最良の様式の実施形態では、中間層は、3つの部分層からなり、第3の部分層は、第1の部分層又は第2の部分層と同一であり、3つの部分層は、中間層に対称に配置され、すなわち2つの同一の部分層が中間層のいずれか一方の外側に接している。そのような対称の配置は、特にSiOの亀裂、湾曲の危険を減少させ、優れたシールになるようにする。
【0022】
中間層で高い剛性のポリマーよりも高いエラストマー特性のポリマーをより多く有することが好ましいことも判明したので、中間層の最良の様式の実施形態は、第3の部分層が第2の部分層と同一であり、それらが第1の部分層のいずれか一方の側に配置され、3つの層すべてが実質的に同じ厚さであることが好ましい。
【0023】
1つの態様では、前記中間層の重量で少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%が高いエラストマー特性の層によって構成される。
【0024】
しかし、第3の部分層が第1の部分層と同一であり、第2の部分層が前記第1の部分層と前記第3の部分層の間に位置し、3つの層すべてが実質的に同じ厚さであるように配置されることが好ましい実施形態を想定することができる。
【0025】
好ましくは、中間層の各部分層は、5〜30μm、好ましくは10〜25μm、最も好ましくは10〜20μmの厚さを有する。
【0026】
好ましくは、ポリマー担持層は、ポリエステル、ポリアミド、又はポリプロピレン材料を含み、したがって、ある程度の固有の剛性を有するが、その他の比較的剛性のポリマーを本発明による担持層に使用することもできる。さらに好ましくは、それらは、配向されたフィルムであり、したがって配向されていないポリマーフィルムよりもより高い程度の結晶化度を有する。高いエラストマー特性を有する熱可塑性ポリマーを含むそのような中間のポリマー層の各側に積層された、2つの比較的剛性の担持層の構造的なサンドイッチ構成は、繰返しの機械応力の間の亀裂に対する優れた耐性、及びその厚さに関する驚くほど優れた曲げ剛性を有する積層体を提供する。さらに、2つのPECVDで堆積されたSiO層の配置が、単に1つのSiO層を含む積層体又はフィルムと比較して、2倍に増加されたガスバリアよりもはるかに優れたものになることを証明した。したがって、ガス、特に酸素ガスの侵入に対して「緩衝体」としても働く、離隔する中間層を有する構成が、驚くほど改善されたガスバリア特性をもたらし、それはこの特定の構成から生じる相乗効果を証明する。したがって、積層体は優れたガスバリア特性を有し、高速で連続的な包装プロセスにおいて経済的であり、かつ取扱いが容易でもある。
【0027】
中間層全体の厚さは、包装用積層体の全体の厚さの30から55%、好ましくは35から50%である。少なくとも第1及び第2の部分層からなる中間層は、積層体の最も厚い独立の層である。
【0028】
好ましくは、担持層の厚さは、全体の包装用積層体の約5から約20%、より好ましくは約5から約16%をなす。担持層は、その単なる厚さにだけでなく、比較的厚い離隔する中間層との相互作用によっても包装用積層体の全体の曲げ剛性に寄与する。
【0029】
好ましくは、配向されたポリマーの担持層は、鋳造若しくは同時押出しキャストフィルム(coextrusion cast film)などの、ポリエステル、ポリアミド(PA)、若しくはポリプロピレン(PP)の予め製造されたフィルム、又はより好ましくは、一軸配向若しくは二軸配向のポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)のポリマーフィルム、又はそのようなポリマーの基材表面層を含む多層フィルム、又は少なくとも1つのそのような一軸配向、若しくは二軸配向層を含む多層フィルムである。
【0030】
予め製造された配向されたポリマーフィルムを担持層として使用することにより、押出し又は同時押出し積層され、厚さもより少ない積層体の他の層に比べてある程度固有の曲げ剛性を有するようになる。
【0031】
第1の部分層用の高い剛性のポリマーは、高密度ポリエチレン(HDPE)及びポリプロピレン(PP)からなる群から適切に選択される。
【0032】
第2の部分層用の高いエラストマー特性を有する熱可塑性ポリマーは、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、極低密度ポリエチレン(ULDPE)、エチレンベースのコポリマー又はターポリマー、及びポリオレフィンベースのエラストマー又はプラストマからなる群から適切に選択される。より好ましくは、第2の部分層のポリマーは、ポリエチレンコポリマーであり、又はVLDPE若しくはULDPEである。特に良好に機能する衝撃吸収ポリマーの例は、ダウ社の「Attane(登録商標)」VLDPEである。その他の例は、EXXON社の「Exxco012」、及びPolimeri社の「Clearflex CLBO」である。
【0033】
したがって、好ましくは、第2の部分層のポリマーは、高いエラストマー特性を有する熱可塑性ポリマーであり、そのポリマーはシール領域、たとえばウェッジ様のパウチの横断方向の上部シールに沿って破断及び漏洩を生じることなく、衝撃のエネルギーを吸収し、減衰させるのに十分な包装積層体の可撓性をパウチ若しくは壁に対して付与し、担持層のポリマーは、配向されたポリプロピレン、又は好ましくは配向されたポリエステル若しくはポリアミドである。
【0034】
本発明の最も好ましい実施形態によれば、SiOのガスバリア層は、積層体においてそれらが中間のポリマー層を間に置いて互いに対面するような位置にされる。このようにして、最適のガスバリア層を得ることができ、SiO層が最良の様式で保護される。しかし、SiO層の一方又は両方が、積層体構造で外側に面している実施形態も想定できる。
【0035】
SiO層は、PECVD技術によって堆積されることが好ましい。この場合、約50から約500オングストローム(Å)、好ましくは約80から約300(Å)の厚さで、x=1.7から2.0である。SiOなどの無機質層をポリマーフィルムの上に堆積させる、別の方法もあるが、それは通常、より厚く、可撓性のより乏しいSiO層になる。これは、SiO層での亀裂の形成によるものであり、全体的に酸素遮断性に関してより質の低い積層体になる。したがって、本発明によってSiOのガスバリア層が、ヘキサジメチルシロクサン(hexadimethylsiloxane)(HDMSO)などの有機ケイ素化合物のプラズマからのSiOのプラズマ促進化学蒸着、PECVD、の連続的な方法によって付着されることが好ましい。
【0036】
好ましくは、キャリアポリマー層の厚さは、約7から約30ミクロン(μm)、より好ましくは約8から約20、最も好ましくは約8から約15μmであり、好ましい実施形態によれば、2つのキャリアポリマーフィルムは、ほぼ同じ又は全く同じ厚さを有する。PECVDプロセスは、上記の厚さの担持層の場合に最適に行われることが知られ、それは経済的な見地からも好ましいものである。ある種の所望される特性に対して、異なる厚さ又は曲げ剛性の担持層が使用可能であることができるが、充填及び包装作業において対称的で信頼性のある挙動になるように、ほぼ同じ又は全く同じ厚さを有する担持層、すなわちサンドイッチ構成の外層を使用するのが最良である。
【0037】
好ましくは、中間層の全体の厚さは、約30から約90μm、より好ましくは約35から約65μm、最も好ましくは約40から約65μmであり、好ましくは、一方で包装用積層体の全体の厚さは、約100から約180μm、最も好ましくは約100から約150μmである。
【0038】
最適の衝撃吸収効果が得られるように、第2の部分層がたとえばVLDPE又はULDPEなどのポリマーを含む場合、中間層の厚さは約40から約65μmである必要がある。第2の部分層のその他の任意のポリマーに関しては、特に包装用積層体の全体の厚さが約150の上から約180μmであることが望まれる場合、90μmまでなどのより厚い中間層を使用することが実現可能である。
【0039】
したがって、好ましくは、中間層(15)の厚さは、35から65μmであり、ポリマー担持層(11、12)の厚さは、8から15μmであり、ヒートシール可能なオレフィンポリマー(16、17)の外層の厚さはそれぞれ、10から25μm及び18から30μmであり、包装用積層体の全体の厚さは、100から150μmである。
【0040】
より好ましくは、中間層(15)の厚さは、40から65μmであり、ポリマー担持層(11、12)の厚さは、12から15μmであり、ヒートシール可能なオレフィンポリマー(16、17)の外層の厚さはそれぞれ、10から25μm及び18から30μmであり、包装用積層体の全体の厚さは、100から150μmである。
【0041】
別の好ましい実施形態によれば、中間層(15)の厚さは、40から65μmであり、ポリマー担持層(11、12)の厚さは、8から12μmであり、ヒートシール可能なオレフィンポリマー(16、17)の外層の厚さはそれぞれ、10から25μm及び18から30μmであり、包装用積層体の全体の厚さは、100から150μmである。
【0042】
好ましくは、最適の曲げ剛性及び弾性を得るために、全体の厚さが100から150μmである場合に中間層と担持層の厚さの間の比率は、2から8.5であり、中間層の厚さに対する包装用積層体の全体の厚さの比率は、1.5から5であり、又は全体の厚さが150から180μmである場合に中間層と担持層の厚さの間の比率は、4から10であり、中間層の厚さに対する包装用積層体の全体の厚さの比率は、1.7から3である。
【0043】
さらに好ましい重要な利点は、充填された内容物が見えるようにする少なくとも一部分が透明になっている包装を提供するために、このような包装用積層体を透明にすることができる点である。
【0044】
本発明の別の態様によれば、本発明の包装用積層体から生成された、飲料又は流動食で充填された包装容器、好ましくは無菌の包装容器が提供される。
【0045】
本発明による包装容器は、パウチ若しくは縦置き型パウチ、又は同様のものであり、質の高い包装用積層体により、取扱い及び配送に耐え、かつ長期間の保存の間の湿気及び酸素ガスに耐性があり、それによって質の高いシール及び優れたガスバリア特性をもたらす。本発明による包装用積層体から生成される包装容器のさらに重要な利点は、それらが電子レンジでの調理若しくは解凍、並びにレトルト処理(retorting)に耐えることである。
【0046】
本発明の別の態様によれば、本発明の積層された包装材料を製造するための方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
本発明のさらなる利点及び好ましい特徴は、添付の図を参照するとともに以下の詳細な説明から明白になるであろう。
【0048】
したがって、図1aは、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET、OPET、又はBOPET)などの好ましく配向されたポリエステルのフィルムである第1及び第2の担持層11、12を備え、又はプラズマ促進化学蒸着(PECVD)によってSiOの薄いガスバリア層13、14がその上に被覆された、好ましく配向されたポリアミド(PA)のフィルムを備える、包装用積層体10を示す。2つのSiO層が、積層の内側に向かって好ましく方向付けられ、したがって互いに対面している。ガスバリア層によって被覆された2つの担持層の間に、たとえば高密度ポリエチレン(HDPE)又はポリプロピレン(PP)などの高い剛性を有する、好ましくはポリオレフィンベースの熱可塑性ポリマーの第1の部分層15a、及びたとえば超低密度ポリエチレン(VLDPE)、極低密度ポリエチレン(ULDPE)、ポリエチレンベースのコポリマー又はターポリマー、ポリオレフィンベースのエラストマー又はプラストマなどの高エラストマー特性を有する、たとえばポリエチレンベースの熱可塑性ポリマーの第2の部分層15bを備える中間層15が積層される。中間層15は、包装用積層体の周囲のどの層よりも厚く、配向されたポリマーの2つの担持層フィルムの間でそれ自体離隔させる要素をもたらす。2つの部分層15a、15bは、実質的に同じ厚さのものであり、別の実施形態では、互いに位置を入れ替えることができる。
【0049】
図1bは、好ましい包装用積層体10’を示し、その積層体では中間層15が、前記第1の部分層15a、第2の部分層15bに加えて、前記第2の部分層15bと同等の第3の部分層15cを含む。第1の部分層15aは、第2の部分層15b、及び第3の部分層15cの中間に配置されている。
【0050】
図1cは、包装用積層体10”の別の実施形態を示し、そこでは中間層15が、前記第1の部分層15a、第2の部分層15bに加えて、前記第1の部分層15aと同等の第3の部分層15dを含む。第2の部分層15bは、第1の部分層15a、及び第3の部分層15cの中間に配置されている。
【0051】
図1a、1b、1cに示されたすべての実施形態では、好ましい、配向されたポリマーフィルムは、それが配向され、したがって配向されていないポリマーフィルムよりも比較的高度の結晶化度を有する可能性がある点で、ある程度の固有の剛性を有する。より厚い中間ポリマー層の各側面に積層された2つの比較的剛性の担持層のサンドイッチ構成が、その厚さに関して驚くほど優れた曲げ剛性を有する層をもたらす。さらに、2つのPECVDで堆積されたSiO層の配置が、単に1つのSiO層を含む積層体又はフィルムと比較して、2倍に増加されたガスバリアよりもはるかに優れたものになることを証明した。したがって、中間層の配置がガス、特に酸素ガスの侵入に対して「緩衝体」としても働き、驚くほど向上したガスバリア特性をもたらし、それはこの特定の配置から生じる相乗効果を示す。1つの例として、SiO被覆のBOPETの2つのフィルムが、それぞれ23℃で約4cc/m2*24hのOTR値を有し、50%のRHが薄いポリオレフィンベースの層によって互いに積層される場合、全体の構造のOTR値が23℃で約2cc/m2*24h及び50%RHになる。同じフィルムが約55g/mの厚さのポリオレフィンベースの少なくとも1つの中間ポリマー層と共に積層される場合、OTR値が23℃で約0.2cc/m2*24h及び50%RHに向上する。同様にして、SiO被覆のBOPETの2つのフィルムが、それぞれ23℃で約1.6cc/m2*24hのOTR値を有し、50%のRHが薄いポリオレフィンベースの層によって互いに積層される場合、全体の構造のOTR値が23℃で約0.8cc/m2*24h及び50%RHになる。同じフィルムが、約55g/mの厚さの少なくとも1つのポリオレフィンベースの中間ポリオレフィンべース層と共に積層される場合、OTR値が23℃で約0.16cc/m2*24h及び50%RHに向上する。したがって、「緩衝体効果」によるガスバリアの改善は、互いに直接積層された、ちょうど2倍になったガスバリアフィルムを使用することによる改善の少なくとも4から5倍である。
【0052】
包装用積層体から生成される包装容器の外壁を構成する担持層11の外側には、ヒートシール可能なオレフィンポリマー、好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)又は直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の少なくとも1つの層16が付着され、その層は、メタロセン触媒系LLDPE(metallocene−catalysed LLDPE’s)(m−LLDPE)すなわちシングルサイト触媒によって触媒されたLLDPEポリマーと呼ばれるものも含む。外側の包装壁層用の別のポリマーのその他の例は、中高密度ポリエチレン(medium high density polyethylene)(MDPE)又はポリプロピレン(PP)であることができる。
【0053】
包装用積層体から生成される包装容器の内壁を構成する担持層12の外側には、ヒートシール可能なオレフィンポリマー、好ましくはLDPEの層、より好ましくはLLDPEの層、最も好ましくはLDPEの第1の部分層17a及びLLDPEの第2の最も外側の部分層17bの少なくとも1つの層17が付着される。
【0054】
外層16、17は、費用効率に関する最適なヒートシール特性(heat sealability properties)を得るためそれぞれ約10から約30μmの量で付着される。
【0055】
包装用積層体の様々な層の間を良好に接着するために、当分野で知られた接着性ポリマー、連結層、及びプライマの結合剤層を使用することが好ましい。このような結合剤層及びプライマは、様々な層でのポリマーの特定の選択に適合され、たとえばLDPE及び変性LDPEなどのポリオレフィン及び変性ポリオレフィン、好ましくはポリエチレンベースのポリマーから選択できる。
【0056】
結合剤層のこのような例は、たとえば、エチレン(メタクリル)アクリル酸コポリマー(E(M)AA)、エチレングリシジル(メタクリレート)アクリレートコポリマー(EG(M)A)、又はMAHグラフトされた(MAH−grafted)ポリエチレン(MAH−g−PE)のアクリルモノマー又は無水マレイン酸(MAH)モノマーなどのカルボキシ基又はグリシジル官能基を含むモノマーによってクラフトされた、ポリエチレンのLDPEホモ又はコポリマー或いはグラフトコポリマーである。
【0057】
好ましくは、SiO層13、14と中間のポリオレフィン層15との間の結合剤層18、19での最適な接着を得るために、本明細書に参照によって援用される米国特許第5731092号に記載されるような不飽和有機オキシシラン化合物によって変性されたポリエチレンベースのポリマーグラフトが使用される。第1欄の39行目から第3欄の21行目、並びに実施例1及び2を特に参照されたい。
【0058】
最も好ましくは、不飽和有機オキシシラン化合物によって変性されたポリエチレンベースのポリマーグラフトは、好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)などのグラフトされていないポリエチレンと共に混合される。驚くべきことに、グラフトされたポリオレフィンがグラフトされていないポリオレフィンと混合された場合、結合剤のグラフトされた箇所と酸化ケイ素との間の接着点の数を非常に増加させることが可能である、すなわち結合体のポリマーのグラフトされた箇所がより少ないにも関わらず接着点の数が増加することが判明した。
【0059】
この最も好ましい実施形態は、接着度に影響を与えるのは、グラフトされた箇所の数だけではなく、酸化ケイ素と物理的に接触するようになるその能力でもあるという見識に基づいたものである。米国特許第5731092号従ってポリオレフィンをグラフトすることは、ポリオレフィンの架橋を生じ、それによってポリオレフィンが、グラフトされていないポリオレフィンよりも可撓性が乏しくなることが判明した。グラフトされたポリオレフィンの可撓性が損なわれることにより、グラフトされたポリオレフィンからなる結合層と酸化ケイ素との間の接触点の数は、同じタイプのグラフトされていないポリオレフィンのみからなる結合層に関してよりも少なくなる。しかし、グラフトされていないポリオレフィンのみからなる結合層では、複数の接着点の個々の接着点における接着は、グラフトされたポリオレフィンのみからなる結合層の個々の接着点における程良好にはならない。
【0060】
好ましい実施形態は、さらに、グラフトされたポリオレフィン及びグラフトされていないポリオレフィンの混合物である結合剤を提供することによって、グラフトされた、及びグラフトされていないポリオレフィン結合剤のこれらの矛盾した側面に関連する問題を解決する。ここに、グラフトされていないポリオレフィンの存在により得られる向上した可撓性が接着点の数の増加をもたらし、グラフトされたポリオレフィンがこれらの点に改善された接着をもたらし、結局のところ、それ自体がグラフトされたポリオレフィンの結合体及びそれ自体がグラフトされていないポリオレフィンの結合剤の接着の特性よりも優れた接着の特性が得られる。
【0061】
中間層とSiO層の間に結合剤層が使用される場合は常に、中間層の全体の厚さとして言及される厚さは、このような結合層の厚さも含む。
【0062】
上記に論じたポリマーはいずれも、外側のヒートシール可能なポリオレフィン層16、17とポリマーの担持層11、12との間の任意の結合剤層20、21に使用することも可能である。
【0063】
図2は、本発明による包装用積層体10、10’又は10”から生成される包装容器20の好ましい例を示す。この包装容器は、飲むためのストローなどによる直接の使用のための小さな飲料用包装に特に適している。一般に、このような包装は、約330ml以下、好ましくは約100から約250ml、たとえば約125ml、200ml、又は約250mlの容積を有する。これは、任意の形状のパウチであることができるが、食料品店の棚又はテーブルなどに置かれたとき取扱いが容易で寸法安定性があるように、ウェッジ21として形成されることが好ましい。そのような「ウェッジ形状」を得るために、包装の底に対して折り曲げられ、シールされる三角形のコーナーフラップ23の下に底の横断するヒートシール24が隠されるように、包装の底部22が折り曲げ形成される。包装容器20は、透明であることが好ましい。
【0064】
図3aは、本発明による包装用積層体10’、10”を生成するための方法の好ましい実施形態30aを示す。
【0065】
SiOガスバリア層333によって被覆されたポリマー担持層332の第1のウェブ331、及びSiOガスバリア層336によって被覆されたポリマー担持層335の第2のウェブ334が、押出しステーション337に向かって送られ、2つのSiO層333及び336が好ましくは互いに対面し、それらの間の中間の3部分のポリマー層338を共に押し出し、押出しステーション337の後にローラニップを通過するとき2つのウェブ331、334及び中間層338を共に押圧することによって、互いに積層される。中間のポリマー層338は、2つのウェブ331及び334上のSiO層への接合を向上させるために結合剤ポリマー339の隣接する層と共に同時押出しすることもできる。それによって生成される積層されたウェブ340は、押出しステーション341に送られ、そこでヒートシール可能なポリオレフィン342の外層がポリマー担持層335の外側の上に押し出される。このようにして生成されるウェブ343はさらに、押出しステーション344に送られ、そこでヒートシール可能なポリオレフィン345がポリマー担持層332の外側の上に押し出される。次いで、それによって生成される包装積層体346は、図示されないリール上に巻き上げられ、格納される。
【0066】
図3bは、本発明による包装用積層体10’、10”を生成する方法の別の好ましい実施形態30bを示す。
【0067】
SiOガスバリア層333によって被覆されたポリマー担持層332の第1のウェブ331、及びSiOガスバリア層336によって被覆されたポリマー担持層335の第2のウェブ334が、押出しステーション337に向かって送られ、2つのSiO層333及び336が好ましくは互いに対面し、それらの間の中間の3部分のポリマー層338を共に押し出し、押出しステーション337の後にローラニップを通過するとき2つのウェブ331、334及び中間層338を共に押圧することによって、互いに積層される。中間のポリマー層338は、2つのウェブ331及び334上のSiO層への接合を向上させるために結合剤ポリマー339の隣接する層と共に同時押出しすることもできる。それによって生成される積層されたウェブ340は、高温のローラニップ341’に送られ、そこで高温のローラニップ341’において熱及び圧力を加えることによって、ヒートシール可能なポリオレフィン342’の少なくとも1つの層からなる予め製造されたフィルムの外層が、ポリマーキャリア層335の外側に積層される。このようにして生成されるウェブ343’はさらに、高温のローラニップ344’に送られ、そこでヒートシール可能なポリオレフィン345’の外層は、高温のローラニップ344’において熱及び圧力を加えることによって、ポリマー担持層332の外側に積層される。
【0068】
次いで、それによって生成される包装用積層体346’は、図示されないリール上に巻き上げられ、格納される。
【0069】
図3cは、本発明による包装用積層体10’、10”を生成する方法のさらに好ましい実施形態30cを示す。
【0070】
SiOガスバリア層333によって被覆されたポリマー担持層332の第1のウェブ331及びSiOガスバリア層336によって被覆されたポリマー担持層335の第2のウェブ334が高温のローラニップ337’に向かって送られ、予め製造され、共に押出された中間の3つの部分のポリマー層338’のウェブとして同時に好ましくは互いに対面する、2つのSiO層333、及び336が、2つのウェブ331、334の間をニップ337’に向かって送られる。3つのウェブは、高温のローラニップ337’を通過するとき熱及び圧力を加えることによって互いに積層される。中間のポリマー層338’は、ウェブ331、334上のSiO層への接合を向上させるための結合剤ポリマー339の外層を有する予め製造されたフィルムであることができる。それによって生成される積層されたウェブ340’は、高温のローラニップ341’に送られ、そこでヒートシール可能なポリオレフィン342’の少なくとも1つの層からなる予め製造されたフィルムの外層が、高温のローラニップ341’において熱及び圧力を加えることによってポリマー担持層335の外側に積層される。このようにして生成されるウェブ343”はさらに、高温のローラニップ344’に送られ、そこでヒートシール可能なポリオレフィン345’の少なくとも1つの層からなる予め製造されたフィルムの外層が、高温のローラニップ344’において熱及び圧力を加えることによってポリマー担持層332の外側に積層される。
【0071】
次いで、それによって生成される包装用積層体346”は、図示されないリール上に巻き上げられ、格納される。
【0072】
上記の方法30aでは、押出しステーション341及び344は、別の好ましい実施形態に従って逆順で通過できる。
【0073】
上記の方法30b及び30cのそれぞれにおいて、外側のヒートシール可能なポリオレフィンフィルムの積層は逆順で、すなわち先ず予め製造されたフィルム345’を高温のローラニップ344’においてポリマー担持層332の外側に積層させることによって実行可能であり、そうしてウェブ347が生成される。ウェブ347はさらに、高温のローラニップ341’に送られ、次いで、そのローラニップにおいて外側のヒートシール可能な予め製造されたフィルム342’がポリマー担持層335の外側に積層され、そうして、包装用積層体346’又は346”が生成される。
【0074】
高温ニップ(hot−nip)の積層及び押出しの積層のその他の組み合わせは、個々の図面によっては表されていないが、本発明の概念の中で想定可能である。たとえば、中間の3つの部分のポリマー層338’が図3cに示されるように高温ニップで積層される予め製造されたフィルムである方法は、図3aと関連して説明されるような外側のヒートシール可能な層342及び345の一方又は両方の押出し積層と結び付けられることができる。
【0075】
方法30a、30b、30cのその他の好ましい実施形態によれば、SiOガスバリア層333、336の表面は、中間のポリマー層338、338’又は結合剤層339、339’への接着の向上をもたらすために、コロナ処理などの表面酸化処理によって処理される。
【0076】
本発明の包装用積層体を製造する方法の別の実施形態によれば、様々な予め製造されたウェブ331、334、338’、342’、及び345’がプライマ積層によって、すなわちプライマ又はアンカー剤をウェブの一方に被覆し、乾燥させ、次いでローラニップによって積層することによる積層によって互いに積層される。包装用積層体10、10’、10”は、包装容器をより人目を引き、消費者に情報を与え、光に対してその内容物を保護するものにするために、印刷された装飾層を備え、その印刷された装飾は、SiO層333又は336の上に塗布することができ、包装用積層体から形成された包装の外側に向けることができる。或いは、それは担持層332の反対の側面上、又はヒートシール可能なポリオレフィン342、345、342’、345’の外層の上に塗布することができる。後者の場合では、印刷された外側は好ましくは薄い、透明な保護ポリマー層によって覆われるべきである。
【0077】
図4は、4つの異なるポリマー又はポリマーブレンドに関する歪み−応力グラフを示し、それによってポリマー/ポリマーブレンド(polymer blend)のエラストマー特性の比較基準を与える。
【0078】
曲線1は100%HDPEを表し、曲線2は60%VLDPE及び40%HDPEのブレンドを表し、曲線3は、75%VLDPE及び25%HDPEのブレンドを表し、最後に曲線4は、100%のVLDPEを表す。容易に理解されるように、VLDPEの含有率が上昇すると共にエラストマー特性が増加し、純粋なVLDPEは、最高のエラストマー特性を有する。
【実施例】
【0079】
比較によるシミュレーションの(ただし、通常の実際の輸送条件よりも厳しい)輸送試験が、すべての試験において、まったく同じ最も外側のシール層、同じ厚さ及びタイプの2つのSiO被覆の担持層、並びに同じ全体の厚さを有する中間の層を有する、本発明による積層構造から作製される包装に実行された。包装はすべて同じ様式で生産された。試験された包装の間の唯一の違いは、積層構造の中間の層の内部組成であった。各タイプの20包装がシミュレーションの輸送試験をされ、すなわち30分間、振動するテーブル上に置かれ、繰返しの振動を受けた。その結果を表1で参照されたい。参考例は、それぞれVLDPEだけで45g/mの中間層を有する積層体、及びHDPEだけで45g/mの中間層を有する積層体である。
【表1】


HDPEのみの中間層を有する包装の間で漏洩が頻繁に起こり、一方、実際に中間層としてVLDPEのみを有する包装からは漏洩が全くなかった。しかし、中間層としてVLDPEのみを有する包装は、望ましくない低い剛性を示した。本発明による、すべて同じ厚さの3つの部分層を有する積層体は、より優れた剛性値を有し、最も多くVLDPEを含む1つ、すなわちVLDPE/HDPE/VLDPE、及び同じ厚さのすべての3つの部分層は、最低の破損率でもあった。
【0080】
結論として、添付図を具体的に参照して上記に説明してきた本発明は、例示によって排他的に説明され、示されたこれらの実施形態に限定されず、当分野の技術者に明白である変更及び修正が、添付の特許請求の範囲に開示された本発明の概念から逸脱せずに可能であることを確認すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1a】本発明による積層された包装材料の第1の実施形態の断面図である。
【図1b】本発明による積層された包装材料の第2の最良の様式の実施形態の断面図である。
【図1c】本発明による積層された包装材料の第3の実施形態の断面図である。
【図2】本発明による包装用積層体から生成される包装容器の好ましい例を示す図である。
【図3a】包装用積層体の製造方法の別の好ましい実施形態を示す図である。
【図3b】包装用積層体の製造方法の別の好ましい実施形態を示す図である。
【図3c】包装用積層体の製造方法の別の好ましい実施形態を示す図である。
【図4】4つの異なるポリマー又はポリマーブレンドに関する歪み−応力グラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
応力亀裂の形成に対する耐久性を有し、さらに積層体の層の間に曲げ剛性及び優れた結合性を有するガスバリア包装用積層体(10)であって、
ヒートシール可能なオレフィンポリマーの外層(16、17)と、
第1のポリマー担持層(11)の上に被覆されたSiOの第1のガスバリア層(13)と、
第2のポリマー担持層(12)の上に被覆されたSiOの第2のガスバリア層(14)と、
前記第1及び前記第2のガスバリア被覆のポリマー担持層の間に積層された中間のポリマー層(15)とを備え、
前記中間のポリマー層が、少なくとも第1の部分層(15a)及び第2の部分層(15b)を含み、前記第1の部分層(15a)が前記第2の部分層(15b)よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層(15b)が、前記第1の部分層(15a)よりも高いエラストマー特性を有し、前記第1及び第2のポリマー担持層のそれぞれの剛性が、構造的なサンドイッチ構成での衝撃吸収の離隔層として中間のポリマー層の厚さと相互作用して、前記層の間に応力亀裂に対する耐久性、曲げ剛性、及び優れた結合性を与える、上記ガスバリ包装用積層体。
【請求項2】
前記層の間の応力亀裂に対する耐力性、曲げ剛性、及び結合性が、高速の連続的なプロセスによって前記包装用積層体を流動食及び飲料の包装に適したものにする、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項3】
前記中間層(15)の厚さが、前記包装用積層体(10)の全体の厚さの30から55%、好ましくは35から50%である、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項4】
前記中間層(15)の部分層のそれぞれが、5〜30μm、好ましくは10〜25μm、最も好ましくは10〜20μmの厚さを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項5】
前記中間層(15)が第3の部分層(15c、15d)を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項6】
前記第3の部分層(15d)が、前記第1の部分層(15a)と同一であり、前記第2の部分層(15b)が前記第1の部分層と前記第3の部分層の間の位置になるように配置される、請求項5に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項7】
前記第3の部分層(15c)が、前記第2の部分層(15b)と同一であり、前記第1の部分層(15a)が前記第2の部分層と前記第3の部分層の間の位置になるように配置される、請求項5に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項8】
前記第1、第2、及び第3の部分層(15a、15b、15c、15d)が、すべて実質的に同じ厚さのものである、請求項5〜7のいずれか一項に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項9】
前記中間層の重量で少なくとも50%、好ましくは少なくとも60%が、高いエラストマー特性の前記層によって構成される、請求項1〜8のいずれか一項に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項10】
前記第2の部分層(15b)用の高エラストマー特性を有する熱可塑性ポリマーが、超低密度ポリエチレン、極低密度ポリエチレン、ポリエチレンコポリマー、ポリエチレンターポリマー、並びにポリオレフィンベースのエラストマー及びプラストマからなる群から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項11】
前記第1の部分層(15a)用の高い剛性のポリマーが、高密度ポリエチレン(HDPE)及びポリプロピレン(PP)からなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項12】
前記第1のポリマー担持層(11)の厚さ及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)の厚さが、前記包装用積層体(10)の全体の厚さの5から20%である、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項13】
前記第1のポリマー担持層(11)の前記厚さ及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)の前記厚さが、前記包装用積層体(10)の前記全体の厚さの5から15%である、請求項12に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項14】
前記第1のポリマー担持層(11)及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)が、ポリエステル、ポリアミド、若しくはポリプロピレンのフィルム、又は前記ポリマーのうちの1つの基材表面層を備える多層フィルムである、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項15】
前記第1のポリマー担持層(11)及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)が、一軸配向若しくは二軸配向のポリエチレンテレフタレート(PET)、一軸配向若しくは二軸配向のポリエチレンナフタレート(PEN)、一軸配向若しくは二軸配向のポリアミド(PA)、及び一軸配向若しくは二軸配向のポリプロピレン、又は前記ポリマーのうちの少なくとも1つの配向された層を含む多層フィルムからなる群から選択されるポリマーのフィルムである、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項16】
前記第2の部分層用の高いエラストマー特性を有するポリマーが超低密度ポリエチレンを含み、前記第1の部分層用の高い剛性のポリマーが高密度ポリエチレンを含み、前記第1のポリマー担持層(11)のポリマー及び前記第2のポリマー担持層(12)のポリマーが配向されたポリエステル若しくはポリアミドを含む、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項17】
SiOの前記第1のガスバリア層(13)及びSiOの前記第2のガスバリア層(14)が、前記層においてそれらのそれぞれの担持層から見て互いに対面する位置になっている、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項18】
SiOの前記第1のガスバリア層(13)及びSiOの前記第2のガスバリア層(14)が、50から500Å、好ましくは80から300Åの厚さでPECVD技術によって堆積され、xが1.7〜2.0である、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項19】
前記第1のポリマー担持層(11)の厚さ及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)の厚さが、7から30μm、好ましくは8から20μm、最も好ましくは8から15μmである、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項20】
前記第1のポリマー担持層(11)及び前記第2のポリマー担持層(12)が同じ厚さを有する、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項21】
前記中間層(15)の厚さが、30から90μm、好ましくは35から65μm、最も好ましくは40から65μmである、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項22】
前記包装用積層体の全体の厚さが、100から180μm、好ましくは100から150μmである、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項23】
前記中間層(15)の厚さが35から65μm、前記第1のポリマー担持層(11)の厚さ及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)の厚さが8から15μm、ヒートシール可能なオレフィンポリマー(16、17)の前記外層の厚さがそれぞれ10から25μm、及び18から30μm、並びに前記包装用積層体の全体の厚さが100から150μmである、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項24】
前記中間層(15)の厚さが40から65μm、前記第1のポリマー担持層(11)の厚さ及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)の厚さが、12から15μmである、請求項23に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項25】
前記中間層(15)の厚さが40から65μm、前記第1のポリマー担持層(11)の厚さ及び/又は前記第2のポリマー担持層(12)の厚さが、8から12μmである、請求項23に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項26】
前記中間のポリマー層(15)が、結合剤層(18、19)によって前記隣接するSiO層(13、14)に積層される、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項27】
前記結合剤層(18、19)が、グラフトされていないポリエチレンを含む有機オキシシラン及びポリエチレンのグラフトコポリマーのブレンドを備える、請求項26に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項28】
前記積層体が透明である、請求項1に記載のガスバリア包装用積層体。
【請求項29】
請求項1に記載の包装用積層体から製造された包装容器。
【請求項30】
ヒートシール可能なオレフィンポリマーの外層(16、17)と、第1のポリマー担持層(11)の上に被覆されたSiOの第1のガスバリア層(13)と、第2のポリマー担持層(12)の上に被覆されたSiOの第2のガスバリア層(14)と、少なくとも第1(15a)及び第2(15b)の部分層を含む中間のポリマー層(15)とを備え、前記第1の部分層が前記第2の部分層よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層が前記第1の部分層よりも高いエラストマー特性を有し、その中間層(15)が前記第1及び前記第2のガスバリア被覆されたポリマー担持層の間に積層された、包装用積層体を製造する方法であって、
第1のウェブ(331)及び第2のウェブ(334)を互いに向かって、かつ第1の押出しステーション(337)に向かって送るステップであって、前記第1のウェブ(331)が第1のSiOガスバリア層(333)によって被覆された第1のポリマー担持層(332)を含み、前記第2のウェブ(334)が第2のSiOガスバリア層(336)によって被覆された第2のポリマー担持層(335)を含むステップと、
前記中間のポリマー層(338)の前記部分層(15a、15b、15c、15d)を同時押出しすることによって、前記第1のウェブ(331)及び前記第2のウェブ(334)を互いに、任意で前記第1のウェブと前記第2のウェブの間の前記中間のポリマー層(338)の各側面上の結合剤層(339)と共に積層させ、前記第1のウェブ及び前記第2のウェブを共に前記第1の押出しステーション(337)で押圧するステップと、
第1の外層(342)を前記第1又は第2のポリマー担持層(332又は335)の外側の上に第2の押出しステーション(341)において押出しするステップであって、前記第1の外層(342)がヒートシール可能なポリオレフィンを備えるステップと、
第2の反対側の外層(345)を前記第2又は第1のポリマー担持層(335又は332)のもう一方の外側の上に第3の押出しステーション(344)において押出しするステップであって、前記第2の反対側の外層(345)がヒートシール可能なポリオレフィンを備えるステップとを含む上記方法。
【請求項31】
前記第1のウェブ(331)及び前記第2のウェブ(334)が、前記SiOのガスバリア層(333、336)が互いに対面するように互いに向かって送られる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のSiOのガスバリア層(333)及び前記第2のSiOガスバリア層(336)が、積層される前に表面活性処理によって処理される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記表面活性処理がコロナ処理である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
ヒートシール可能なオレフィンポリマーの外層(16、17)と、第1のポリマー担持層(11)の上に被覆されたSiOの第1のガスバリア層(13)と、第2のポリマー担持層(12)の上に被覆されたSiOの第2のガスバリア層(14)と、少なくとも第1(15a)及び第2(15b)の部分層を含む中間のポリマー層(15)とを備え、前記第1の部分層が前記第2の部分層よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層が前記第1の部分層よりも高いエラストマー特性を有し、その中間層(15)が前記第1及び前記第2のガスバリア被覆されたポリマー担持層の間に積層された、包装用積層体を製造する方法であって、
第1のウェブ(331)及び第2のウェブ(334)を互いに向かって、かつ第1の押出しステーション(337)に向かって送るステップであって、前記第1のウェブ(331)が第1のSiOガスバリア層(333)によって被覆された第1のポリマー担持層(332)を含み、前記第2のウェブ(334)が第2のSiOガスバリア層(336)によって被覆された第2のポリマー担持層(335)を含むステップと、
前記中間のポリマー層(338)の前記部分層(15a、15b、15c、15d)を同時押出しすることによって、前記第1のウェブ(331)及び前記第2のウェブ(334)を互いに、任意で前記第1のウェブと前記第2のウェブの間の前記中間のポリマー層(338)の各側面上に結合剤層(339)と共に積層させ、それらのウェブを共に前記押出しステーション(337)で押圧するステップと、
第1の高温のローラニップ(341’)で熱及び圧力を加えることによって、第1の予め製造されたフィルム(342’)を前記第1及び第2のポリマー担持層(332又は335)の外側に積層させるステップであって、前記第1の予め製造されたフィルム(342’)が少なくとも1つのヒートシール可能なポリオレフィンの層を含むステップと、
第2の高温のローラニップ(344’)で熱及び圧力を加えることによって、第2の予め製造されたフィルム(345’)を前記第2及び第1のポリマー担持層(335又は332)のもう一方の外側に積層させるステップであって、前記第2の予め製造されたフィルム(345’)が少なくとも1つのヒートシール可能なポリオレフィンの層を含むステップとを含む上記方法。
【請求項35】
前記第1のウェブ(331)及び前記第2のウェブ(334)が、前記SiOのガスバリア層(333、336)が互いに対面するように互いに向かって送られる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記第1のSiOのガスバリア層(333)及び前記第2のSiOガスバリア層(336)が、積層される前に表面活性処理によって処理される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記表面活性処理がコロナ処理である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ヒートシール可能なオレフィンポリマーの外層(16、17)と、第1のポリマー担持層(11)の上に被覆されたSiOの第1のガスバリア層(13)と、第2のポリマー担持層(12)の上に被覆されたSiOの第2のガスバリア層(14)と、少なくとも第1(15a)及び第2(15b)の部分層を含む中間のポリマー層 (15)とを備え、前記第1の部分層が前記第2の部分層よりも高い剛性を有し、前記第2の部分層が前記第1の部分層よりも高いエラストマー特性を有し、その中間層(15)が前記第1及び前記第2のガスバリア被覆されたポリマー担持層の間に積層された、包装用積層体を製造する方法であって、
第1のウェブ(331)及び第2のウェブ(334)を互いに向かって、かつ第1の高温のローラニップ(337)に向かって送るステップであって、前記第1のウェブ(331)が第1のSiOガスバリア層(333)によって被覆された第1のポリマー担持層(332)を含み、前記第2のウェブ(334)が第2のSiOガスバリア層(336)によって被覆された第2のポリマー担持層(335)を含むステップと、
前記中間の予め製造されたウェブ(338’)を前記第1のウェブ(331)と第2のウェブ(334)の間に送り、前記第1の高温のローラニップ(337’)において熱及び圧力を加えることによって、前記第1のウェブ(331)及び前記第2のウェブ(334)を前記中間の予め製造されたウェブ(338’)に積層させるステップであって、前記中間の予め製造されたウェブ(338’)が中間のポリマー層(338’)、及び任意で、前記中間のポリマー層(338’)の両側に結合層(339’)を備えるステップと、
第2の高温のローラニップ(341’)で熱及び圧力を加えることによって、第1の予め製造されたフィルム(342’)を前記第1及び第2のポリマー担持層(332又は335)の外側に積層させるステップであって、前記第1の予め製造されたフィルム(342’)が少なくとも1つのヒートシール可能なポリオレフィンの層を含むステップと、
第3の高温のローラニップ(344’)で熱及び圧力を加えることによって、第2の予め製造されたフィルム(345’)を前記第2及び第1のポリマー担持層(335又は332)のもう一方の外側に積層させるステップであって、前記第2の予め製造されたフィルム(345’)が少なくとも1つのヒートシール可能なポリオレフィンの層を含むステップとを含む上記方法。
【請求項39】
前記第1のウェブ(331)及び前記第2のウェブ(334)が、前記SiOのガスバリア層(333、336)が互いに対面するように互いに向かって送られる、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のSiOのガスバリア層(333)及び前記第2のSiOのガスバリア層(336)が、積層される前に表面活性処理によって処理される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記表面活性処理がコロナ処理である、請求項40に記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−536140(P2007−536140A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513100(P2007−513100)
【出願日】平成17年4月13日(2005.4.13)
【国際出願番号】PCT/SE2005/000538
【国際公開番号】WO2005/108065
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】