説明

プリンタモジュール

【課題】クラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるサーマルプリンタモジュールに関し、プリンタ装置の低背化を図る。
【解決手段】ヘッド圧付与用の板ばね部材34の先端にサーマルヘッド32を有するサーマルヘッド組立体31は装置の筺体に板部12に沿うように配置されて取り付けられ、フレーム51にプラテンローラ71を回転させるパルスモータ68が取り付けてある本体組立体50は、サーマルヘッド組立体31を覆って装置の筺体に取り付けられる。プラテンローラ71がホルダ75内に支持してあるプラテンローラ組立体70は開閉蓋15に取り付けられる。サーマルヘッド組立体31の配置によってサーマルプリンタモジュール30の低背化が図られ、サーマルヘッド組立体31の配置によりフレーム51内に用紙ロール収容空間が形成され、これによって、フレーム51の高さ範囲内に用紙ロール収容空間が形成され、プリンタ装置は低背化が図られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリンタモジュールに係り、特に、クラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
クラムシェルタイプとは、開閉蓋と装置本体とに夫々モジュールが取り付けてあり、開閉蓋が回動して閉じたときに、モジュール同士が結合されてプリンタが形成されるタイプをいう。
【0003】
クラムシェルタイプのプリンタ装置は、据え置き型の電子装置の一部に、或いは携帯型の電子装置の一部に設けられて、使用される。特に、携帯型電子装置に設ける場合には、小型であることが要求される。
【0004】
クラムシェルタイプのプリンタ装置に適用される従来のプリンタモジュールは、フレームにサーマルヘッド、ヘッド圧付勢板ばね部材、モータ、ギヤ列、プラテンローラロック機構等が組み込んである構成の第1のモジュールと、プラテンローラ等が組み込んである構成の第2のモジュールとが組み合わされた構成である。
【特許文献1】特開2005−081774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特に、第1のモジュールが、モータ、ギヤ列、プラテンローラロック機構の他に、サーマルヘッド、ヘッド圧付勢板ばね部材を備えた構成であるので、サイズが大きくなりがちであった。このため、プリンタモジュールのサイズの小型化、特に低背化が図り難くなっていた。また、用紙ロールは、組み合わされた第1、第2のモジュールの外側、例えば下側に収容される構成であった。このため、プリンタ装置のサイズの小型化、特に低背化が図り難くなっていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決したプリンタモジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、開閉蓋が装置本体に対して回動して開閉するクラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールにおいて、
ヘッドを有する構成であり、前記装置本体に取り付けられるヘッド組立体と、
フレームに後記のプラテンローラを回転させるモータが取り付けてある構成であり、前記ヘッド組立体を覆って前記装置本体に取り付けられる本体組立体と、
前記開閉蓋に取り付けられるプラテンローラを有する、構成である。
【発明の効果】
【0008】
従来のプリンタモジュールにおける第1のモジュールを、ヘッド組立体と本体組立体とに分け、ヘッド組立体は装置本体に取り付けられ、本体組立体はヘッド組立体を覆うようにして装置本体に取り付ける構成であるため、プリンタモジュールを従来に比較して小型化、低背化することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
次に発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例1】
【0010】
図1(A)、(B)は本発明の実施例1になるサーマルプリンタモジュール30が適用された電子装置の一例であるクレジットカード決済装置1を示す。X1−X2は幅方向、Y1−Y2は長手方向、Z1−Z2は高さ方向である。
【0011】
装置本体としてのクレジットカード決済装置1は、携帯型であり、扁平な直方体であり、操作者が一方の手に持って支持し、別の手で操作する構成のものであり、上面2のX2側にスキャンされたクレジットカードの番号を磁気的に読み取るクレジットカードリーダ3、Y2側に液晶ディスプレイ4、Y1側にキーパッド5を有する。装置1は。下面6のY2側に、サーマルプリンタ装置20を備えている。装置1の内部には、バッテリ7が組み込んである。
【0012】
操作者がクレジットカードをクレジットカードリーダ3で読み取り、キーパッド5に入力操作を行うと、サーマルプリンタ装置20が動作し、印字された用紙92が出口8から送り出される。
【0013】
サーマルプリンタ装置20が装置1のうち下面6のY2側の箇所に設けてあるので、装置1はその上面2の全面が表示装置及び入力装置等に利用可能となっている。
【0014】
サーマルプリンタ装置20を上記のように配置するために、装置1の筺体10は、図2に示すように、下面6のY2側の箇所に、サーマルプリンタモジュール30が収まるための凹部11を有し、且つ、凹部11を覆う開閉蓋15が取り付けてある。12は筺体10の凹部11の底の部分の平らな板部である。開閉蓋15は、下面6のうち凹部11の縁の箇所に、軸16によって支持してあり、軸16を支点に回動する。
【0015】
[サーマルプリンタモジュール30]
図2は図1(B)中のサーマルプリンタ装置20を拡大して示し、図3はサーマルプリンタモジュール30を示し、図4はサーマルプリンタモジュール30を分解して示す。
【0016】
サーマルプリンタモジュール30は、サーマルヘッド組立体31と、本体組立体50と、プラテンローラ組立体70とを有する。
【0017】
後述するように、サーマルヘッド組立体31は、本体組立体50と共に、装置1の筺体10に取り付けられ、プラテンローラ組立体70は開閉蓋15の先端に取り付けられ、開閉蓋15が閉じた状態で、サーマルプリンタ装置20が構成される。
【0018】
[サーマルヘッド組立体31]
図4及び図5に示すように、サーマルヘッド組立体31は、ヘッドとしてサーマルヘッド32が放熱板(ヒートシンク)33に貼り付けてあり、この放熱板33がヘッド圧付与用の板ばね部材34の先端のサーマルヘッド取り付け部35に貼り付けてある構成である。サーマルヘッド取り付け部35は、X1−X2方向の両側に、位置決め用の凹部36を有し、サーマルヘッド32は、発熱部32aが両側の凹部36を結ぶ線と一致するようにして取り付けてある。凹部36は、Z1方向に折り曲げてある折り曲げ部37のZ1側の端に形成してある。
【0019】
板ばね部材34は、Y1側の板状基部38と、板状基部38からY2方向に、斜め下方向に延在する板ばね腕部39と、この板ばね腕部39の先端のサーマルヘッド取り付け部35とを有する。
【0020】
板状基部38には、Y1−Y2方向に長い二つの取り付け用長孔40がX1−X2方向に並んで形成してあり、且つ、Y1側の縁に2つの切欠41が形成してある。
【0021】
また、サーマルヘッド32からは、フレキシブル基板(FPC)(図示せず)が延びている。
【0022】
[本体組立体50]
図4及び図6に示すように、本体組立体50は、Z1側から見てU字形状のフレーム51に、減速ギヤ列67と、パルスモータ68が取り付けてある構成である。
【0023】
U字形状のフレーム51は、合成樹脂製であり、X2側の側板部52と、X1側のギヤ収容箱部53と、側板部52と箱部53との間を横架する用紙ガイド部(横架部)54とを有する。箱部53は、X2側に側板部55を有する。
【0024】
離間対向している側板部52、55の対向する面には、X2側から見て同じ位置に、基準突起としての基準ピン状突起56と、ロック用切り欠き部57と、ホルダガイド部58が形成してある。
【0025】
基準ピン状突起56は、側板部52、55のZ1側の縁に近い箇所に配置してある。
【0026】
ロック用切り欠き部57は、逆L字形状であり、Z2側に入口57aを有し、Y1方向に延在する部分の奥に、プラテンローラの軸を保持する軸ロック部57bを有し、軸ロック部57bのY2側に山部57cを有する。基準ピン状突起56と軸保持部57bは基準ピン状突起56の中心を通るZ軸線59上に位置している。
【0027】
ホルダガイド部58は、突段状であって、軸ロック部57bよりY1側であって軸ロック部57bに近い箇所に配置してあり、基準ピン状突起56の方向に延在しており、後述するように、プラテンローラのロックを解除させるときに、ホルダ75を移動させるようにガイドする。
【0028】
用紙ガイド部54は、その下面に用紙をガイドするように湾曲した用紙ガイド面60(図8参照)を有し、且つ、Y1側の箇所に取り付け用の円形の孔61が前記の取り付け長孔40と対応してX1−X2方向に並んで形成してあり、且つ、Y2側の箇所に、感熱用紙を検出するフォトセンサ62を有する。
【0029】
離間対向する側板部52、55と、用紙ガイド部54とによって囲まれた部分が、用紙ロール収容空間85の一部を形成する。
【0030】
ギヤ収容箱部53内には、ギヤ65、66よりなる減速ギヤ列67が組み込まれている。
【0031】
側板部55のうちY1側の縁に近い箇所に、パルスモータ68が固定してある。パルスモータ68の回転軸に固定してあるギヤ69がギヤ66と噛み合っている。パルスモータ68はプラテンローラ71を回転させるモータであり、減速ギヤ列67はパルスモータ68の回転を減速してプラテンローラ71に伝達するものである。
【0032】
[プラテンローラ組立体70]
図4及び図7に示すように、プラテンローラ組立体70は、プラテンローラ71がホルダ75に取り付けてある構成である。
【0033】
プラテンローラ71は、プラテンローラ71を貫通して両側に突き出ているプラテンローラ軸72を有し、プラテンローラ軸72のX1端に、ギヤ73が固定してある。
【0034】
ホルダ75は、合成樹脂製であり、X1−X2方向の両側の板部76と、両側の板部76の間を横架している用紙ロール噛み込み防止部77と操作部78とを有する。
【0035】
プラテンローラ71は、プラテンローラ軸72の両端側の部分を、板部76の孔76aに支持されて、ホルダ75の内部に収まっている。ホルダ75は、プラテンローラ軸72と嵌合して、プラテンローラ71を囲んでいる。
【0036】
フランジ部76は、径方向に突き出た角部76bを有する。
【0037】
用紙ロール噛み込み防止部77は、略半円筒形状を有する。
【0038】
操作部78は、ホルダ75を時計方向に回動させるときに指先で押す箇所であり、図7中、Z2方向に張り出ている。
【0039】
[サーマルプリンタ装置20]
図2に示すように、サーマルプリンタ装置20は、サーマルヘッド組立体21が装置1の筺体10に取り付けられ、本体組立体40が同じく装置1の筺体10に取り付けられ、プラテンローラ組立体70は開閉蓋15の先端に取り付けられることによって構成される。
【0040】
サーマルヘッド組立体21の姿勢が板部12に沿う姿勢であり、プラテンローラ組立体70は高さ方向(Z1方向)に移動してきて最終位置に位置決めされる構成であるので、サーマルプリンタモジュール30は、高さ寸法H1が従来のものに比較して短くなって低背化されている。
【0041】
また、後述するように、本体組立体40のフレーム51の高さの範囲内に用紙ロール収容空間85が形成されるので、プリンタ装置20は高さ寸法H2が従来のものに比較して短くなって低背化されている。
【0042】
[サーマルヘッド組立体21及び本体組立体40の装置1の筺体10への取り付け]
装置1の筺体10の板部12には、図3及び図4に示すように、筒状のボス部12aとフック部12bが、夫々サーマルヘッド組立体31の長孔40及び切欠41に対応して形成してある。
【0043】
図8及び図9に示すように、サーマルヘッド組立体21は切欠41をフック部12bに嵌合されて、本体組立体50と共に、ねじ80によって共締めされて取り付けてある。
【0044】
サーマルヘッド組立体21及び本体組立体50の装置1の筺体10への取り付けは、装置1を表裏反転した姿勢で上側から行う。しかし、説明の便宜上、図1及び図2との整合性をとるために、取り付けを装置1の下側から行うようにして説明する。
【0045】
組立作業者は、図9及び図10(A)に示すように、サーマルヘッド組立体21については、切欠41をフック部12bに嵌合させ、長孔40をボス部12aに嵌合させて位置を決め、この上に、本体組立体50を重ねて、用紙ガイド部54の孔61をボス部12aに嵌合させ、凹部36を基準ピン状突起56に嵌合させて位置を決める。長孔40とボス部12aとの関係でサーマルヘッド組立体21はY1−Y2方向に若干移動が可能な状態にあるので、凹部36は円滑に基準ピン状突起56に嵌合する。この状態で、図10(B)に示すように、ねじ80を孔61、長孔40を通して、ボス部12aにねじ込んで締める。
【0046】
凹部36が基準ピン状突起56に嵌合していることよって、サーマルヘッド組立体21は位置が決定されており、凹部36と軸ロック部57bと基準ピン状突起56とがZ軸線59上に整列し、サーマルヘッド32の発熱部32aはZ軸線59上に位置している。
【0047】
なお、凹部36の奥の部分と基準ピン状突起56との間には隙間が存在しており、サーマルヘッド32は更にZ1方向に沈むように変位することが可能である状態である。
【0048】
これによって、サーマルヘッド組立体21は、サーマルヘッド32が本体組立体50に対して位置を決められた状態で、本体組立体50と板部12との間に挟まれて、装置1の筺体10に取り付けられた状態となる。また、サーマルヘッド組立体21は、板部12に沿うように配置されており、サーマルヘッド32は、板部12に対して平行とされて、板部12よりZ2方向に少し浮いた高さに位置している。
【0049】
本体組立体50は、サーマルヘッド組立体21を覆った状態で板部12に取り付けてある。
【0050】
用紙ロール収容空間85がフレーム51の内側に形成されているので、サーマルプリンタ装置20は扁平な構成となっている(図2参照)。
【0051】
また、取り付けられた本体組立体50の用紙ガイド部54の下側には、用紙ロール収容空間85が存在する。
【0052】
[プラテンローラ組立体70の開閉蓋15への取り付け]
図4に示すように、開閉蓋15は、先端の両側にフランジ部15aを有し、このフランジ部15aに長孔15bが形成してある。
【0053】
プラテンローラ組立体70は、ホルダ75より突き出ているプラテンローラ軸72を、長孔15bに嵌合させて、開閉蓋15の先端に取り付けてある。操作部78を操作することによって、プラテンローラ組立体70は長孔15bの範囲内で変位が可能であり、また、ホルダ75が限られた範囲内で回動が可能である。
【0054】
なお、フランジ部15aの孔を長孔15bに代えて円形の孔とし、開閉蓋15の軸16に嵌合する孔を長孔としてもよい。
【0055】
[開閉蓋15(プラテンローラ軸72)のロック及びロック解除]
操作者は、開閉蓋15を閉じ、閉じたときに操作部78を操作する。プラテンローラ組立体70は開閉蓋15の先端側に寄せてあり、プラテンローラ軸72は長孔15b内のY2側に位置している。
【0056】
開閉蓋15を閉じると、図11(A)、(B)に示すように、プラテンローラ軸72が入口57aからロック用切り欠き部57内に入る。図11(C)に示すようにプラテンローラ軸72が入口57aの奥に到った状態で、矢印100で示すように、プラテンローラ組立体70をY1方向に押す。この操作によって、プラテンローラ軸72が山部57cを乗り越えて、軸ロック部57bに移動して、図11(D)に示すように、山部57cによってY2方向への移動を制限されて、軸ロック部57bに係合されて保持されてロックされる。プラテンローラ軸72が山部57cを乗り越えるときに、クリック感が得られる。
【0057】
図11(C)、(D)に示すように、プラテンローラ71はサーマルヘッド32を少し押し込む。このとき、板ばね腕部39が弾性的に撓まされ、ヘッドばね圧SFが発生して、プラテンローラ71とサーマルヘッド32とが押し当たる。このヘッドばね圧と山部57cとによって、軸ロック部57bに位置を決められ、プラテンローラ71の中心がZ軸線59上に位置し、プラテンローラ71はサーマルヘッド32の発熱部32aに押し当たる。
【0058】
開閉蓋15が閉じられる最終の段階において、プラテンローラ71は略Z1方向に移動して板部12に接近し、板部12と略平行とされて板部12よりZ2方向に浮いているサーマルヘッド32に当たってサーマルヘッド32を板部12の方向に押し付ける。
【0059】
開閉蓋15は、ロックを解除されて開かれる。
【0060】
ロックを解除するには、図12(A)に示すように、操作者は指先を操作部78に当て、矢印101で示すように、Y2方向に押して、ホルダ75を、図12(B)に示すように、時計方向に回動させる。このとき、ホルダ75の角部76bがホルダガイド部58に沿って移動し、ホルダ75がY2方向に移動され、プラテンローラ軸72は山部57cを乗り越えて軸ロック部57bの外に出て、ロックが解除される。長孔15bの箇所では、プラテンローラ軸72は長孔15bのY2側に移動する。
【0061】
ロックが解除されると、図12(C)に示すように、ヘッドばね圧SFによってプラテンローラ71がZ2方向に移送され、開閉蓋15が少し回動される。操作者が開閉蓋15を開く操作をすると、図12(D)に示すように、プラテンローラ軸72はロック用切り欠き部57から抜け出る。
【0062】
上記のように、プラテンローラ軸72をロックする機構は、フック部材を使用しないで構成してあり、サーマルプリンタ装置20はその分、製造コストが安価となっている。
【0063】
[サーマルプリンタ装置20の操作及び動作]
図2に示すように、開閉蓋15を開いた状態で、用紙ロール90を用紙ロール収容空間85に収め、感熱用紙91を引き出し、開閉蓋15を閉じ、プラテンローラ軸72をロックさせる。感熱用紙91はプラテンローラ71とサーマルヘッド32との間に挟まれる。この操作は、実際には、サーマルプリンタ装置20が上側を向いた姿勢で行う。
【0064】
また、図13に併せて示すように、プラテンローラ71はサーマルヘッド32を押して、板ばね腕部39を弾性的に撓ませヘッドばね圧を発生させ、プラテンローラ71とサーマルヘッド32とが押し当たる。プラテンローラ71はその中心がZ軸線59上に位置し、プラテンローラ71は感熱用紙91をサーマルヘッド32の発熱部32aに押し当てる。また、ギヤ73がギヤ収容箱部53内に入って、ギヤ65と噛み合う。
【0065】
以上によって、サーマルプリンタ装置20は動作可能な状態となる。
【0066】
印字指令によって、サーマルヘッド32が駆動されて発熱部32aが発熱し、パルスモータ68が駆動されて減速ギヤ列67を介してプラテンローラ71が回転され、感熱用紙91に印字され、印字された感熱用紙92がY2方向に送り出される。
【0067】
サーマルプリンタ装置20の内部では、感熱用紙91は用紙ガイド面60に案内されて、感熱用紙通路86内を移動する。
【0068】
感熱用紙91が殆ど使用されて用紙ロールがその径が細くなって軽くなると、用紙ロールが感熱用紙91によって引っ張られてY2方向に移動してくる。しかし、この細くなった用紙ロールは噛み込み防止部77によって受けとめられ、感熱用紙通路86の入口に食い込んで噛み込まれることは起きない。なお、細くなった用紙ロールが噛み込まれると、感熱用紙91が用紙ロールから送り出されなくなって印字が正常に行われなくなるけれども、サーマルプリンタ装置20では用紙ロールの噛み込が発生しないので、感熱用紙91は最後まで用紙ロールから送り出され、印字は最後まで正常に行われる。また、感熱用紙91の残りが少なくなったことが、フォトセンサ62によって検出される。
【0069】
[ホルダ75の変形例]
図14(A)はホルダ75の変形例であるホルダ75Aを示す。ホルダ75Aは、サーマルヘッドアップガイド部95を有する。開閉蓋15が閉じられてプラテンローラ軸72がロックされた状態で、サーマルヘッドアップガイド部95は、板ばね部材34のサーマルヘッド取り付け部35に接近して対向している。
【0070】
図14(B)に示すように、操作者が指先を操作部78に引っ掛けてY2方向に引いて、ホルダ75Aを回動させると、板ばね部材34がZ1方向に撓まされてサーマルヘッド32がZ1方向に変位させると共に、プラテンローラ軸72が山部57cを乗り越えて軸ロック部57bの外に出て、ロックが解除される。
【実施例2】
【0071】
図15は本発明の実施例2になるサーマルプリンタモジュール30Aが適用されたクレジットカード決済装置1Aのサーマルプリンタ装置20Aの部分を示す。サーマルプリンタ装置20Aは、図2に示すサーマルプリンタ装置20とは、パルスモータ68の配置が相違しており、パルスモータ68は装置1Aの内部に入っている。
【0072】
図16はサーマルプリンタモジュール30Aを分解して示す。サーマルプリンタモジュール30Aは、サーマルヘッド組立体31と、本体組立体50Aと、プラテンローラ組立体70とを有し、本体組立体50Aが図4に示す本体組立体50と相違する。
【0073】
本体組立体50Aのフレーム51Aは、箱部53Aを有する。箱部53Aは、Z1方向に張り出た張出し部110を有する形状である。側板部55AもZ1方向に張り出た張出し部111を有する形状である。張出し部111は、側板部55Aのうちロック用切り欠き部57のZ1側の箇所、即ち、ロック用切り欠き部57に対応する箇所に形成してある。
【0074】
パルスモータ68は、張出し部111に取り付けてあり、用紙ガイド部54よりもZ1側の位置、即ち、用紙ガイド部54に対して用紙ロール収容空間85とは反対側であってロック用切り欠き部57に対応する箇所に配置してある。
【0075】
クレジットカード決済装置1Aは、図15に示すように、筺体10の凹部11の底の部分の平らな板部12の一部にZ1方向に凹んだ部分112を有する。
【0076】
本体組立体50Aとサーマルヘッド組立体31とは板部12にネジ止めされて固定され、本体組立体50Aのパルスモータ68は、上記の凹んだ部分112に収まっている。
【0077】
サーマルプリンタ装置20Aの用紙ロール収容空間は、パルスモータ68が突き出ていない広い空間となり、大きい径の用紙ロールを収容することが出来る。
【実施例3】
【0078】
図17は本発明の実施例3になるサーマルプリンタモジュール30Bが適用されたクレジットカード決済装置1Bのサーマルプリンタ装置20Bの部分を示す。サーマルプリンタ装置20Bは、図2に示すサーマルプリンタ装置20とは、パルスモータ68の配置が相違している。
【0079】
図18はサーマルプリンタモジュール30Bを分解して示す。サーマルプリンタモジュール30Bは、サーマルヘッド組立体31と、本体組立体50Bと、プラテンローラ組立体70とを有し、本体組立体50Bが図4に示す本体組立体50と相違する。
【0080】
本体組立体50Bのフレーム51Bは、箱部53Bを有する。箱部53Bは、Y1方向に延長されて張り出た張出し部120を有する形状である。側板部55BもY1方向に張り出た張出し部121を有する形状である。
【0081】
パルスモータ68は、張出し部121に取り付けてあり、用紙ガイド部54よりもY1側に位置しており、用紙ロール収容空間85よりもY1側に配置してある。
【0082】
箱部53B内には、パルスモータ68の回転を減速させてギヤ65にまで伝達する減速ギヤ列122が設けてある。減速ギヤ列122に代えて、ベルトを設けてもよい。
【0083】
サーマルプリンタ装置20Bを扁平な構成とすることが出来、且つ、用紙ロール収容空間は、パルスモータ68が突き出ていない広い空間となり、大きい径の用紙ロールを収容することが出来る。
【実施例4】
【0084】
図19は本発明の実施例4になるサーマルプリンタモジュール30Cが適用されたサーマルプリンタ装置20Cを示す。サーマルプリンタ装置20Cは、図17に示すサーマルプリンタ装置20Bとは、パルスモータ68の配置が相違している。パルスモータ68はY2方向に寸法Sだけ用紙ロール収容空間85内に進入している。
【0085】
これによって、サーマルプリンタ装置20Cは、Y1−Y2方向の長さがLであり、図17に示すサーマルプリンタ装置20Bと比較して、符号Qで示すスペース分、短くなっている。
【0086】
図20はサーマルプリンタモジュール30Cを分解して示す。本体組立体50Cのフレーム51Cの用紙ガイド部54Cは、切欠部54Caを有する。パルスモータ68はその一部が切欠部54Caに嵌合した状態で張出し部121Cに取り付けてある。
【実施例5】
【0087】
図21は本発明の実施例5になるサーマルプリンタモジュール30Dが適用されたサーマルプリンタ装置20Dを示す。サーマルプリンタ装置20Dは、図17に示すサーマルプリンタ装置20Bとは、用紙ガイド部54Dが相違している。
【0088】
パルスモータ68は、用紙ガイド部54Dのモータ覆い部54Daによって覆われている。パルスモータ68と用紙ロール収容空間85との間が仕切られている。これによって、用紙ロール90がパルスモータ68と干渉しないようになる。
【0089】
図22はサーマルプリンタモジュール30Dを分解して示す。本体組立体50Dのフレーム51Dの用紙ガイド部54Dは、モータ覆い部54Daを有する。パルスモータ68はその一部がモータ覆い部54Daによって覆われた状態で張出し部121Dに取り付けてある。
【実施例6】
【0090】
図23は本発明の実施例6になるサーマルプリンタモジュール30Eを分解して示す。サーマルプリンタモジュール30Eは、サーマルヘッド組立体31Eと、本体組立体50Eと、プラテンローラ組立体70とを有する。
【0091】
サーマルヘッド組立体31Eは、板状基部38のX1、X2側の端にZ2方向に折り曲げてあるフランジ部130を有する構成の板ばね部材34Eを有し、このX1側のフランジ部130にパルスモータ68が取り付けてある構成である。
【0092】
本体組立体50Eは、フレーム51Eに減速ギヤ列67が取り付けてある構成である。
【0093】
サーマルプリンタモジュール30Eは、クレジットカード決済装置に取り付けられて、図2に示すサーマルプリンタ装置20と同様にサーマルプリンタを構成する。サーマルヘッド組立体31Eは板状基部38が装置に固定される。
【実施例7】
【0094】
図24は本発明の実施例7になるサーマルプリンタモジュール30Fを分解して示す。
サーマルプリンタモジュール30Fは、上記のサーマルプリンタモジュール30Eとは、サーマルヘッド組立体31F及び本体組立体50Fが相違する。
【0095】
サーマルヘッド組立体31Fは、板ばね部材34Fのフランジ部130に、パルスモータ68と、減速ギヤ列67が取り付けてある構成である。
【0096】
本体組立体50Fはフレーム51Fに減速ギヤ列67が設けられていない構成である。
【実施例8】
【0097】
図25は本発明の実施例7になるサーマルプリンタモジュール30Gを分解して示す。
【0098】
サーマルプリンタモジュール30Gは、図3に示すサーマルプリンタモジュール30とは、プラテンローラ組立体70に代えてプラテンローラ71を有する点が相違し、サーマルヘッド組立体31と、本体組立体50と、プラテンローラ71とを有する。
【0099】
図26は、図25のサーマルプリンタモジュール30Gを使用してなるサーマルプリンタ装置20Gを示す。サーマルプリンタ装置20Gは、図2のサーマルプリンタ装置20とは、開閉蓋15Gが相違する。
【0100】
図26(A)に示すように、開閉蓋15Gは、先端の両側のフランジ部15Gaに円形の孔15Gbを有し、基部に長孔15Gcを有する。
【0101】
プラテンローラ71のプラテンローラ軸72が孔15Gbに支持してある。長孔15Gcが軸16に嵌合してあり、開閉蓋15Gは、長孔15Gcの範囲内で、その長手方向に移動が可能である。
【0102】
操作者は、長孔15Gcがプラテンローラ71の方向に移動した状態で、開閉蓋15Gを回動されて閉じ、プラテンローラ軸72がロック用切り欠き部57内に入った後に、開閉蓋15GをY1方向に移動させる。これによって、図26(A)に示すように、プラテンローラ軸72が軸ロック部57bに係合されてロックされる。長孔15Gcは軸16に対してY1方向に移動している。
【0103】
開閉蓋15Gを開けるときには、操作者は、上記の閉めるときとは逆に、開閉蓋15Eを一旦Y2方向に移動させて、図26(B)に示すように、ローラ軸72を軸ロック部57bから抜け出させ、その後に、開閉蓋15Gを回動させる。これによって、ローラ軸72のロックが解除されて、開閉蓋15Gは開かれる。
【実施例9】
【0104】
図27は本発明の実施例9になるサーマルプリンタモジュール30Hを分解して示す。
【0105】
サーマルプリンタモジュール30Hは、図23に示すサーマルプリンタモジュール30Eとは、プラテンローラ組立体70に代えてプラテンローラ71を有する点が相違し、サーマルヘッド組立体31Cと、本体組立体50Cと、プラテンローラ71とを有する。
【0106】
このサーマルプリンタモジュール30Hを利用してサーマルプリンタ装置を構成した場合には、開閉蓋は、Y1−Y2方向に若干移動可能である必要があり、図26に示す開閉蓋15Gと同じ構成とする。
【実施例10】
【0107】
図28は本発明の実施例10になるサーマルプリンタモジュール30Iを分解して示す。
【0108】
サーマルプリンタモジュール30Iは、図24に示すサーマルプリンタモジュール30Fとは、プラテンローラ組立体70に代えてプラテンローラ71を有する点が相違し、サーマルヘッド組立体31Cと、本体組立体50Cと、プラテンローラ71とを有する。
【0109】
このサーマルプリンタモジュール30Iを利用してサーマルプリンタ装置を構成した場合には、開閉蓋は、Y1−Y2方向に若干移動可能である必要があり、図26に示す開閉蓋15Gと同じ構成とする。
【0110】
[サーマルヘッド組立体の変形例]
次に、サーマルヘッド組立体の変形例について説明する。
【0111】
図29は第1の変形例になるサーマルヘッド組立体31Jを示す。このサーマルヘッド組立体31Jは、図5に示すサーマルヘッド組立体31の板ばね部材34に代えて、金属或いは合成樹脂製であってフレキシブル性を有する板部材200を使用し、この板部材200にヘッド圧付与用の圧縮コイルばね201を一対並べて取り付けてなる構成である。
【0112】
サーマルヘッド組立体31Jは、図29(B)に示すように、装置本体の板部12に取り付けられ、圧縮コイルばね201は板部材200と板部12との間に挟まれている。プラテンローラがサーマルヘッド32に押し当たって板部材200が変形されたときに、圧縮コイルばね201が圧縮されて、ヘッド圧を付勢する。
【0113】
図30は第2の変形例になるサーマルヘッド組立体31Kを示す。サーマルヘッド組立体31Kは、上記の圧縮コイルばね201に代えて、トーションばね210を設けた構成である。トーションばね210は、U字形状であり、横架部210aが板部材200を横切っており、ヘッド圧を安定に付勢する。
【0114】
図31は第3の変形例になるサーマルヘッド組立体31Lを示す。サーマルヘッド組立体31Lは、U字形状のトーションばね220の先端側の横架部220aにサーマルヘッド32が取り付けてある構成である。
【0115】
サーマルヘッド組立体31Lは、トーションばね220の基部220bを装置本体の板部に取り付けられる。サーマルヘッド32はその全長に亘って横架部220aによって支えられ、両側の2つの腕部220cに発生したバネ力を両側に作用されるため、ヘッド圧が安定に作用される。
【0116】
なお、前記の各実施例において、サーマルヘッドに代えて別のタイプの印字ヘッドを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の実施例1になるサーマルプリンタモジュールが適用されたクレジットカード決済装置を示す図である。
【図2】図1(B)中のサーマルプリンタを拡大して示す図である。
【図3】本発明の実施例1になるサーマルプリンタモジュールの斜視図である。
【図4】図3のサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図5】サーマルヘッド組立体を分解して示す斜視図である。
【図6】本体組立体を分解して示す斜視図である。
【図7】プラテンローラ組立体を分解して示す斜視図である。
【図8】サーマルヘッド組立体と本体組立体とが装置の筺体へ取り付けられている状態を示す図である。
【図9】サーマルヘッド組立体と本体組立体との装置の筺体へ取り付けを説明するための図である。
【図10】サーマルヘッド組立体の装置の筺体へ取り付けを説明するための図である。
【図11】プラテンローラ軸のロックを説明するための図である。
【図12】プラテンローラ軸のロック解除を説明するための図である。
【図13】サーマルプリンタにおいて感熱用紙がプラテンローラとサーマルヘッドとの間に挟まれている状態を示す図である。
【図14】ホルダの変形例を示す図である。
【図15】本発明の実施例2になるサーマルプリンタモジュールが適用されたサーマルプリンタの部分を示す図である。
【図16】本発明の実施例2になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図17】本発明の実施例3になるサーマルプリンタモジュールが適用されたサーマルプリンタの部分を示す図である。
【図18】本発明の実施例3になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図19】本発明の実施例4になるサーマルプリンタモジュールが適用されたサーマルプリンタの部分を示す図である。
【図20】本発明の実施例4になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図21】本発明の実施例5になるサーマルプリンタモジュールが適用されたサーマルプリンタの部分を示す図である。
【図22】本発明の実施例5になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図23】本発明の実施例6になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図24】本発明の実施例7になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図25】本発明の実施例8になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図26】図25のサーマルプリンタモジュールが適用されたサーマルプリンタの部分を示す図である。
【図27】本発明の実施例9になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図28】本発明の実施例10になるサーマルプリンタモジュールを分解して示す斜視図である。
【図29】サーマルヘッド組立体の第1の変形例を示す図である。
【図30】サーマルヘッド組立体の第2の変形例を示す図である。
【図31】サーマルヘッド組立体の第3の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0118】
1 クレジットカード決済装置
10 筺体
12 板部
15 開閉蓋
20、20E サーマルプリンタ装置
30、30A〜30I サーマルプリンタモジュール
31、31C、31J、31K,31L サーマルヘッド組立体
32 サーマルヘッド
34 板ばね部材
36 凹部
38 板状基部
39 板ばね腕部
40 長孔
50、50A〜50D 本体組立体
51、51A〜51C フレーム
52、55 側板部
53 ギヤ収容箱部
54 用紙ガイド部
54Ca 切欠部
54Da モータ覆い部
56 基準ピン状突起
57 ロック用切り欠き部
57b 軸ロック部
58 ホルダガイド部
67 減速ギヤ列
68 パルスモータ
70、70A プラテンローラ組立体
71 プラテンローラ
72 プラテンローラ軸
75 ホルダ
78 操作部
110、111、120、121 張出し部
112 凹んだ部分
130 フランジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉蓋が装置本体に対して回動して開閉するクラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールにおいて、
ヘッドを有する構成であり、前記装置本体に取り付けられるヘッド組立体と、
フレームに後記のプラテンローラを回転させるモータが取り付けてある構成であり、前記ヘッド組立体を覆って前記装置本体に取り付けられる本体組立体と、
前記開閉蓋に取り付けられるプラテンローラを有する、プリンタモジュール。
【請求項2】
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、基準突起を有し、
前記ヘッド組立体は、前記基準突起と嵌合する凹部を有し、
前記サーマルヘッド組立体は、前記凹部が前記基準突起に嵌合されて前記フレームに対して位置を決められた状態で、前記装置本体に取り付けられる、請求項1又は請求項2記載のプリンタモジュール。
【請求項3】
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、離間対向している側板部と、該離間対向している側板部の間を横架する横架部とを有し、
前記離間対向する側板部と前記横架部が、用紙ロールを収容する用紙ロール収容空間を形成する、請求項1又は請求項2記載のプリンタモジュール。
【請求項4】
前記プラテンローラは、該プラテンローラの軸と嵌合して該プラテンローラを囲むホルダを有し、
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、前記開閉蓋が閉じたときに前記プラテンローラの軸をロックするロック用切り欠き部と、前記ホルダの角部と対向するホルダガイド部を有し、
前記プラテンローラの軸が前記ロック用切り欠き部に係合されてロックされている状態で、前記ホルダを回動操作すると、前記ホルダの一部が前記ホルダガイド部に沿って移動し、前記ホルダが変位されて、前記プラテンローラの軸が前記ロック用切り欠き部から抜け出る、請求項1記載のプリンタモジュール。
【請求項5】
前記ホルダは、前記開閉蓋が閉じた状態で、細くなった用紙ロールを受け止めて該細くなった用紙ロールが用紙通路内に噛み込まれることを防止する用紙ロール噛み込み防止部を有する、請求項4記載のプリンタモジュール。
【請求項6】
前記ホルダは、張り出しており、前記ホルダを回動操作するときに使用される操作部を有する、請求項4記載のプリンタモジュール。
【請求項7】
前記本体組立体のフレームは、前記横架部より前記用紙ロール収容空間に対して反対の方向に張り出している張出し部を有し、
前記モータが、該張出し部に取り付けてある、請求項3記載のプリンタモジュール。
【請求項8】
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、前記横架部より一方の側に前記開閉蓋が閉じたときに前記プラテンローラの軸をロックするロック用切り欠き部を有し、
前記張出し部は、前記フレームのうち前記ロック用切り欠き部に対応する箇所に存在している、請求項7記載のプリンタモジュール。
【請求項9】
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、前記横架部より一方の側に前記開閉蓋が閉じたときに前記プラテンローラの軸をロックするロック部を有し、前記横架部に対して前記ロック部とは反対側に張り出している張出し部を有し、
前記モータが、該張出し部に取り付けてある、請求項3記載のプリンタモジュール。
【請求項10】
開閉蓋が装置本体に対して回動して開閉するクラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールにおいて、
ヘッドを有する構成であり、前記装置本体に取り付けられるヘッド組立体と、
フレームに後記のプラテンローラを回転させるモータが取り付けてある構成であり、前記ヘッド組立体を覆って前記装置本体に取り付けられる本体組立体と、
前記開閉蓋に取り付けられるプラテンローラを有し、
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、離間対向している側板部と、該離間対向している側板部の間を横架する横架部とを有し、
前記離間対向する側板部と前記横架部とによって形成された用紙ロール収容空間を有し、
前記側板部は、前記用紙ロール収容空間に対して、前記開閉蓋が閉じたときにロックされる箇所とは反対側に張り出している張出し部を有する構成であり、
前記モータが、該張出し部に取り付けてあり、その一部が前記用紙ロール収容空間に進入している、プリンタモジュール。
【請求項11】
開閉蓋が装置本体に対して回動して開閉するクラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールにおいて、
ヘッドを有する構成であり、前記装置本体に取り付けられるヘッド組立体と、
フレームに後記のプラテンローラを回転させるモータが取り付けてある構成であり、前記ヘッド組立体を覆って前記装置本体に取り付けられる本体組立体と、
前記開閉蓋に取り付けられるプラテンローラを有し、
前記本体組立体は、フレームを有し、
該フレームは、離間対向している側板部と、該離間対向している側板部の間を横架する横架部とを有し、
前記離間対向する側板部と前記横架部とによって形成された用紙ロール収容空間を有し、
前記側板部は、前記用紙ロール収容空間に対して、前記開閉蓋が閉じたときにロックされる箇所とは反対側に張り出している張出し部を有し、
前記横架部は、モータ覆い部を有する構成であり、
前記モータが、該張出し部に取り付けてあり、該モータ覆い部によって覆われている、プリンタモジュール。
【請求項12】
開閉蓋が装置本体に対して回動して開閉するクラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールにおいて、
ヘッド圧付与用の板ばね部材の先端にヘッドを有してなり、且つ、前記板ばね部材のフランジ部に後記のプラテンローラを回転させるモータが取り付けてあり、前記板ばね部材の板状基部を前記装置本体に取り付けられるヘッド組立体と、
前記モータの回転を後記のプラテンローラに伝達するギヤ列が取り付けてあり、前記装置本体に取り付けられる本体組立体と、
プラテンローラがホルダ内に支持してなり、前記開閉蓋に取り付けられるプラテンローラ組立体を有する、プリンタモジュール。
【請求項13】
開閉蓋が装置本体に対して回動して開閉するクラムシェルタイプのプリンタ装置に適用されるプリンタモジュールにおいて、
ヘッド圧付与用の板ばね部材の先端にヘッドを有してなり、且つ、前記板ばね部材のフランジ部にモータ及び該モータの回転を後記のプラテンローラに伝達するギヤ列が取り付けてある構成であり、前記板ばね部材の板状基部を前記装置本体に取り付けられるヘッド組立体と、
前記装置本体に取り付けられる本体組立体と、
プラテンローラがホルダ内に支持してなり、前記開閉蓋に取り付けられるプラテンローラ組立体を有する、プリンタモジュール。
【請求項14】
前記プラテンローラは、該プラテンローラの軸と嵌合して支持してあり、該プラテンローラを囲むホルダを有する、請求項12又は13記載のプリンタモジュール。
【請求項15】
前記ヘッド組立体は、ヘッド圧付与用の板ばね部材の先端にヘッドを有する構成であり、前記板ばね部材は、前記装置本体に取り付けられる板状基部を有する、請求項1、10、11のうち何れか一項に記載のプリンタモジュール。
【請求項16】
前記ヘッド組立体は、板部材と、該板部材の先端に設けたヘッドと、該板部材に作用してヘッド圧を付与するヘッド圧付与用ばね部材とを有する、請求項1、10、11のうち何れか一項に記載のプリンタモジュール。
【請求項17】
前記ヘッド組立体は、トーションばね部材と、該トーションばね部材の先端に設けたヘッドとを有する、請求項1、10、11のうち何れか一項に記載のプリンタモジュール。
【請求項18】
請求項1乃至17のうち何れか一項に記載のプリンタモジュールが取り付けられた、プリンタ装置。
【請求項19】
請求項18に記載のプリンタ装置を備えた電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2010−131915(P2010−131915A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311406(P2008−311406)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】