説明

プリンターの制御方法及びプリンタードライバー

【課題】効率良く印刷を行わせて業務の効率を向上させることができ、なおかつ良好な印刷が可能なプリンターの制御方法及びプリンタードライバーを提供する。
【解決手段】ホストコンピューター80から受信した印刷データを記録紙に印刷した後、ホストコンピューター80からの印刷要求が所定の印刷要求待ち時間を経過しても受信されない時に、少なくともインクジェットヘッド17のキャッピング動作を含む休止移行処理を実行して休止状態へ移行するプリンター1の制御方法であって、印刷が終了してから休止移行処理を実行するまでの休止待ち時間を、ホストコンピューター80のプリンタードライバーである制御部81からの入力に応じて設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録紙にインク滴を吐出して印刷を行うプリンターの制御方法及びプリンタードライバーに関する。
【背景技術】
【0002】
記録紙にインク滴を吐出して印刷するインクジェットプリンターとして、待機時に印字領域外のホーム位置にキャリッジを移動させて待機させ、ホーム位置に、記録ヘッドのノズル面を覆うキャップをキャップホームポジションからキャッピング位置に移動させてノズル面の乾燥を防止するキャッピング機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプリンターでは、待機状態が所定時間経過すると、主要各部への電源の供給の停止または削減を行う省エネルギーモードに移行し、省エネルギーモードにおいて所定の復帰要因が発生すると、所定の初期化処理を行って待機状態に復帰する。その際、キャッピング機構の初期化処理を省き、省エネルギーモードからの復帰処理を速やかに行うことが示されている。
【0003】
また、パーソナルコンピューターが管理するシステムタイマーの日時情報をインクジェットプリンターに送信するようプリンタードライバーを設定し、インクジェットプリンターは、受信した日時情報によって印刷休止時間を算出し、その経過時間に応じて設定した初期化動作を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−160602号公報
【特許文献2】特開2001−212983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、業務用のプリンターでは、印刷終了後に、所定時間(約3秒間)印刷データが来ない場合に、ノズルのチェックやキャッピング等の休止処理を開始して休止状態に移行するものがある。このため、印刷データが所定時間よりも少し長い時間(例えば、4秒から5秒)毎に送信されるようなシステムにプリンターを組み込んだ場合、印刷が終わるたびに休止処理が行われてしまう。休止処理が開始されると、この休止処理が終了するまで印刷処理を開始できないため、業務のスループットが上がらない。
【0006】
本発明の目的は、効率良く印刷を行わせて業務の効率を向上させることができ、なおかつ良好な印刷が可能なプリンターの制御方法及びプリンタードライバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することができる本発明に係るプリンターの制御方法は、ホストコンピューターから受信した印刷データを用紙に印刷した後、前記ホストコンピューターからの印刷要求が所定の印刷要求待ち時間を経過しても受信されない時に、少なくとも印刷ヘッドのキャッピング動作を含む休止移行処理を実行して休止状態へ移行するプリンターの制御方法であって、
印刷が終了してから前記休止移行処理を実行するまでの休止待ち時間を、外部からの入力に応じて設定することを特徴とする。
この制御方法によれば、印刷の業務状況に応じて休止待ち時間を自由に設定することができる。これにより、印刷データが間欠的に送信される業務状況において、印刷終了後の次の印刷データの送信前に休止移行処理が開始され、印刷処理とともに休止移行処理が不本意に繰り返し実行されてしまうような状況を回避することができる。したがって、休止移行処理を省略して連続印刷をさせることができ、スループットを向上させることができる。また、休止待ち時間後は、休止移行処理によって印刷ヘッドに対するキャッピング動作が行われるので、ノズルの目詰まりを抑えることができる。
これにより、効率良く印刷を行わせて業務の効率を向上させることができ、しかも、ノズル詰まりなどの不具合を抑えて良好に印刷させることができる。
【0008】
本発明のプリンターの制御方法において、前記休止移行処理は、ノズル詰まり自動検出処理を含むことが好ましい。
この制御方法によれば、キャッピング動作だけでなくノズル詰まり自動検出処理も含むことにより長い時間となる休止移行処理の不本意な実行を抑え、スループットの向上を図ることができる。
【0009】
本発明のプリンターの制御方法において、印刷が終了してから次回の印刷を実行する際に、所定の条件の経過時間が強制検出処理設定時間以上となっていれば、前記次回の印刷を実行する前に、ノズル詰まり自動検出処理を実行することが好ましい。
この制御方法によれば、所定の条件の経過時間が強制検出処理設定時間以上であると、次回の印刷実行前に強制的にノズル詰まり自動検出処理が行われるので、連続印刷中であっても適切な経過時間で印刷ヘッドのノズルの目詰まりをチェックし、常に良好な印刷処理を継続させて印刷品質を良好に維持することができる。
【0010】
本発明に係るプリンタードライバーは、ホストコンピューターから受信した印刷データを用紙に印刷した後、前記ホストコンピューターからの印刷要求が所定の印刷要求待ち時間を経過しても受信されない時に、少なくとも印刷ヘッドのキャッピング動作を含む休止移行処理を実行して休止状態へ移行するプリンターの設定を行うプリンタードライバーであって、
前記ホストコンピューターの表示部に、印刷が終了してから前記休止移行処理を実行するまでの休止待ち時間を指定可能な操作画像を表示し、前記操作画像で指定された前記休止待ち時間を前記プリンターへ送信して前記プリンターを指定された前記休止待ち時間に設定させることを特徴とする。
このプリンタードライバーによれば、表示部の操作画面から休止待ち時間を指定することで、印刷の業務状況に応じて休止待ち時間を自由に設定することができる。これにより、印刷データが間欠的に送信される業務状況において、印刷終了後の次の印刷データの送信前に休止移行処理が開始され、印刷処理とともに休止移行処理が不本意に繰り返し実行されてしまうような状況を回避することができる。したがって、休止移行処理を省略してスループットを向上させることができる。また、休止待ち時間後は、休止移行処理によって印刷ヘッドに対するキャッピング動作が行われるので、ノズルの目詰まりを抑えることができる。
これにより、効率良く印刷を行わせて業務の効率を向上させることができ、また、ノズルの目詰まりなどの不具合を抑えて良好に印刷させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るプリンターの制御方法が適用されるプリンターの一実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1のプリンターを開けた状態の外観斜視図である。
【図3】図1のプリンターの概略断面図である。
【図4】図1のプリンターにおける吸引プラテン及び記録紙吸引機構を示す部分斜視図である。
【図5】図1のプリンターにおける記録紙が通過する状態の吸引プラテンの平面図である。
【図6】図1のプリンターのヘッドクリーニング機構を示す斜視図である。
【図7】図1のプリンターのヘッドクリーニング機構のノズルチェック状態を示す断面図である。
【図8】図1のプリンターの制御系を示す概略ブロック図である。
【図9】ホストコンピューターのディスプレイに表示される操作画像の例を示す図である。
【図10】印刷終了後における制御を示すタイミングチャートである。
【図11】印刷終了後における制御を示すタイミングチャートである。
【図12】ノズルチェック処理の実行タイミングを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るプリンターの制御方法及びプリンタードライバーの実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るプリンター1は、記録紙であるロール紙9に印刷を行うロール紙プリンターである。プリンター1は全体としてほぼ直方体形状をしたプリンター本体2と、このプリンター本体2の前面に取り付けた開閉蓋3とを有している。プリンター本体2の外装ケース2aの前面には所定幅の記録紙排出口4が形成されている。記録紙排出口4の下側には排紙ガイド5が前方に突出しており、この排紙ガイド5の側方には蓋開閉レバー6が配置されている。外装ケース2aにおける排紙ガイド5及び蓋開閉レバー6の下側には、ロール紙出し入れ用の矩形の開口部2b(図2参照)が形成されており、この開口部2bが開閉蓋3によって封鎖されている。
【0013】
蓋開閉レバー6を操作すると、開閉蓋3のロックが解除される。そして、排紙ガイド5を前方に引くと、図2に示すように、開閉蓋3が下端部を中心として前方にほぼ水平となるまで開く。開閉蓋3が開くと、プリンター本体2の内部に形成されているロール紙収納部7が開放状態となる。同時に、印刷位置を規定している吸引プラテン(プラテン)8が開閉蓋3と一緒に移動して、ロール紙収納部7から記録紙排出口4に到る記録紙搬送経路が開放状態となるので、プリンター本体2の前方からロール紙9の交換作業を行うことができる。
【0014】
ロール紙収納部7にはロール紙9の軸がプリンター幅方向に向いた横置き状態で収納される。ロール紙収納部7は、その収納幅を規定している左右の第1側壁11及び第2側壁12を備えており、これら第1側壁11及び第2側壁12は異なる用紙幅のロール紙9を収納するためにプリンター幅方向にスライド可能になっている。第1側壁11には、第1側壁11がプリンター幅方向に移動しないようにロックするロック機構とロール紙付勢部材13が組み込まれており、第1側壁11の前側の上端部分には、ロック機構の操作部分14が露出している。ロール紙付勢部材13は、その先端部が第1側壁11における内側の表面11aに形成された開口からロール紙収納部7内に向けて突出している。ロール紙付勢部材13は、図2に示されている突出位置とその先端部の先端面が第1側壁11の表面11aに一致する退避位置との間で移動するように構成されており、所定の弾性力で常に突出位置に付勢されている。
【0015】
ロック機構の操作部分14を手動操作によって押し込むと第1側壁11のロックが解除されるので、第1側壁11をプリンター幅方向に移動させて、これから収納するロール紙9の用紙幅に位置決めすることができる。この後に、ロック機構の操作部分14の押し込みを解除すると、第1側壁11の移動が阻止されたロック状態に戻る。収納幅を調整した後にロール紙9を収納すると、ロール紙付勢部材13がロール紙9を第2側壁12の側に向かって押し付けた状態になるので、収納されたロール紙9がガタ付くことはない。なお、図2においては、開閉蓋3の蓋ケース3a及び蓋開閉レバー6を省略してある。
【0016】
図3に示すように、プリンター1の内部には、プリンター本体フレーム15における幅方向の中央部分にロール紙収納部7が形成されている。ロール紙収納部7の上側には、プリンター本体フレーム15の上端にヘッドユニットフレーム16が水平に取り付けられている。ヘッドユニットフレーム16には、インクジェットヘッド17、インクジェットヘッド17の位置を検出するためのリニアスケール18及びエンコーダセンサ19、インクジェットヘッド17及びエンコーダセンサ19を搭載しているキャリッジ20、キャリッジ20のプリンター幅方向への移動をガイドするキャリッジガイド軸21が配置されている。
【0017】
インクジェットヘッド17はノズル面17aが下向きになるようにキャリッジ20に搭載されている。キャリッジガイド軸21はプリンター幅方向に水平に掛け渡されている。また、ヘッドユニットフレーム16には、キャリッジ20をキャリッジガイド軸21に沿って往復移動させるためのキャリッジモーター22及びタイミングベルト23を備えたキャリッジ搬送機構が配置されている。
【0018】
インクジェットヘッド17の下側には一定のギャップを開けてプリンター幅方向に水平に延びる吸引プラテン8が配置されている。吸引プラテン8はロール紙9から繰り出されている記録紙(用紙)10が印刷位置を通過する際に、この記録紙10の被印刷面の裏側を表面8aに吸引する。吸引プラテン8及びプリンター本体2には記録紙吸引機構が構成されている。
【0019】
吸引プラテン8の後端には下方に湾曲しているテンションガイド24が取り付けられている。テンションガイド24はバネ力によって上方に付勢されており、ロール紙収納部7に収納されているロール紙9から引き出された記録紙10は、テンションガイド24によって所定の張力が付与された状態で印刷位置を経由する記録紙搬送経路に沿って引き出される。
【0020】
吸引プラテン8の後側には、後側紙送りローラー25がプリンター幅方向に水平に架け渡されている。後側紙送りローラー25には記録紙10を介して所定幅の後側紙押えローラー26が所定の押圧力で押し付けられている。吸引プラテン8における前端側の部位には、前側紙送りローラー27が配置されている。前側紙送りローラー27には、記録紙10を介して上側から前側紙押えローラー28が押し付けられている。後側紙送りローラー25及び前側紙送りローラー27は、プリンター本体フレーム15に搭載されている紙送りモーター29によって駆動される。また、記録紙排出口4には、用紙カッター53が設けられており、前側紙送りローラー27及び前側紙押えローラー28によって記録紙排出口4から送り出される記録紙10が用紙カッター53によって切断される。吸引プラテン8、テンションガイド24、後側紙送りローラー25、前側紙送りローラー27は、開閉蓋3が開閉されると、開閉蓋3と一緒に移動する。
【0021】
図4及び図5に示すように、吸引プラテン8はプリンター幅方向に長い扁平な直方体形状をしている。吸引プラテン8の側方にはインクジェットヘッド17から吐出されるインク滴に起因して発生するインクミストを回収するインクミスト回収部31が、この吸引プラテン8と一体に形成されている。吸引プラテン8の表面8aは複数の縦リブ32によって溝状の複数の区画室33に仕切られている。これら複数の区画室33と、複数の区画室33のそれぞれの底面に形成されている吸引孔34と、プリンター本体フレーム15の背面板に取り付けられている吸引ファン35と、各吸引孔34を介して各区画室33に連通しているとともに、吸引ファン35を経由してプリンター本体2の背面側に形成されている排気口36に連通している空気通路37から記録紙吸引機構は構成されている。
【0022】
吸引プラテン8と空気通路37とは接続及び切り離し可能になっている。開閉蓋3を開けると吸引プラテン8は開閉蓋3とともに前方に移動するので、空気通路37から切り離される。開閉蓋3を閉じると吸引プラテン8は元の位置に復帰するので、空気通路37に接続された状態になる。接続状態で吸引ファン35を作動させると、吸引孔34から空気が吸い込まれるので、吸引プラテン8の表面8aを搬送される記録紙10が吸引される。
【0023】
なお、吸引プラテン8の幅方向はプリンター幅方向であり、各区画室33の上面開口が吸引プラテン8の吸引領域8bである。吸引プラテン8の幅方向における吸引領域8bの幅Aとは、図5に示すように、吸引プラテン8の左端の区画室33(a)の上面開口の左端から右端の区画室33(b)の上面開口の右端までの幅である。記録紙10の用紙幅Bとは、吸引プラテン8の幅方向における記録紙10の幅である。
【0024】
印刷時には、プリンター1は、吸引ファン35を作動させ、ロール紙9から繰り出された記録紙10を吸引プラテン8の吸引領域8bに吸引する。また、プリンター1は、キャリッジ20をキャリッジガイド軸21に沿って移動させることによりインクジェットヘッド17を吸引プラテン8の幅方向に移動させて印刷する動作と、後側紙送りローラー25及び前側紙送りローラー27を回転駆動させることにより、吸引プラテン8の幅方向と直交する方向に記録紙10を所定ピッチだけ搬送する動作とを繰り返す。
【0025】
印刷に使用されている記録紙10の用紙幅Bが吸引プラテン8の吸引領域8bの幅Aよりも狭い場合には、図5に示すように、記録紙10の用紙幅B方向の第1及び第2紙端10a,10bの外側に吸引領域8bの一部分が露出するので、この露出部分の空気の吸引に起因して第1及び第2紙端10a,10b付近に気流が発生する。この気流は第1及び第2紙端10a,10bの上方に紙粉や埃などを飛散させる。記録紙10の端部は紙の繊維の切断面であるため、紙粉が発生し易い。また、本例では、ロール紙収納部7に投入されたロール紙9を両側から挟んでガタ付きを防止する第1及び第2側壁11,12を備えているので、記録紙10が搬送させる毎にロール紙9の両側面と第1及び第2側壁11,12とが摺れて紙粉を発生させる。この紙粉は記録紙10と一緒にロール紙収納部7から吸引プラテン8まで運ばれてきてしまうことがある。
【0026】
このため、プリンター1は、記録紙10の用紙幅Bが吸引プラテン8の吸引領域8bの幅Aよりも狭い場合には、ロール紙収納部7から印刷位置まで運ばれてきた紙粉などが飛散してノズル面17aに付着することがないように、インクジェットヘッド17のノズル面17aが第1及び第2紙端10a,10bから所定の距離だけ離れた位置にあるときに、記録紙10の搬送が行われるように駆動制御される。
【0027】
図6に示すように、プリンター1は、ヘッドクリーニング機構40を備えており、このヘッドクリーニング機構40は、インクジェットヘッド17の待機位置の下方に配置されている。このヘッドクリーニング機構40は、インクジェットヘッド17のノズル面17aを封止するためのヘッドキャップ41と、ノズル面17aに付着しているインクや異物などを払拭するためのワイパー42と、インクジェットヘッド17のノズル内に残留あるいは目詰まり等しているインクを吸引するためのインク吸引部43を備えている。ヘッドキャップ41、ワイパー42及びインク吸引部43はヘッドクリーニング機構40のフレーム44に取り付けられている。フレーム44は、キャリッジガイド軸21や吸引プラテン8などを支持するプリンター本体フレーム15に固定されている。
【0028】
ヘッドキャップ41は、待機位置におけるノズル面17aの真下に配置されており、ノズル面17aに正対する上向きの封止面41aを備えている。ヘッドキャップ41は、図示しない駆動機構を作動させることにより、ノズル面17aに対して垂直な方向、すなわち、キャリッジガイド軸21と直交する方向に上下にスライド可能に構成されている。これにより、封止面41aがノズル面17aに対して近づく方向または遠ざかる方向にヘッドキャップ41が移動する。
【0029】
図7に示すように、ヘッドキャップ41は、封止面41aの縁部41bが垂直に立ち上がっている箱型状であり、ゴムなどの弾力性のある素材で形成されている。ヘッドキャップ41は、ノズル面17aのノズル形成部分を縁部41bで囲むように覆いながら、ノズル面17aに密着させることが可能な大きさ及び形状である。封止面41a及び縁部41bで囲まれる凹部41c内には、インク吸引部43が備える図示しないポンプモーターから延びる吸引用チューブが接続されている。縁部41bをノズル面17aに密着させた状態でポンプモーターが作動すると、ポンプモーターの吸引力により凹部41cとノズル面17aで囲まれた密閉空間が減圧され、インクジェットヘッド17の各ノズルに残留しているインクが吸引されて凹部41c内に吐出される。
【0030】
ワイパー42はゴムなどの弾性材からなる板状の部材であり、ヘッドクリーニング機構40のフレーム44に固定された図示しないガイド部材によって上下にスライド可能に保持されている。ワイパー42は、図示しない駆動機構を作動させることにより、ヘッドキャップ41と同様に、ノズル面17aに対して垂直な方向に移動可能に構成されている。ワイパー42でノズル面17aを払拭する際には、ノズル面17aをワイパー42の真上から横方にずらした状態でワイパー42を上昇させ、ワイパー42の先端をノズル面17aの高さよりもわずかに上に突出させ、この状態でインクジェットヘッド17をキャリッジガイド軸21に沿って移動させ、ワイパー42の先端をノズル面17aに摺接させる。これにより、ノズル面17aに付着した異物やインクがワイパー42の先端によって掻きとられる。
【0031】
印刷ジョブが終了してインクジェットヘッド17を待機位置で待機させる場合には、縁部41bがノズル面17aの周囲に密着する位置までヘッドキャップ41が移動してノズルを封鎖する。これにより、待機時におけるノズル内のインクを増粘しにくくして目詰まり等を発生しにくくすることができる。また、インクジェットヘッド17を待機位置側または印刷位置側に移動させるタイミングに同期させてワイパー42を上昇させることにより、ワイパー42でノズル面17aを払拭するワイピング処理を行うことができる。
【0032】
ノズルの目詰まり等によりヘッドクリーニングが必要になった場合には、ノズルを封鎖する位置にヘッドキャップ41を移動させた状態でポンプモーターを作動させて凹部41cとノズル面17aで囲まれた密閉空間内を吸引し、各インクノズルからインクを吐出させるインク吸引処理を実行することができる。
【0033】
また、インクノズル内のインク滴の状態を適切に保つために、インクジェットヘッド17をヘッドキャップ41と対向させた状態で、インクジェットヘッド17の全インクノズルから、印刷動作とは関係なく、所定量のインクをヘッドキャップ41の凹部41c内に吐出させるフラッシング処理が定期的に行われる。また、この定期フラッシング処理で吐出するインク滴よりも多量のインク滴をまとめて吐出させるフラッシング処理を所望のタイミングで実行し、これによりヘッドクリーニングを行ってノズルの目詰まり等を回復することもできる。クリーニング処理として、上記ワイピング処理、インク吸引処理、フラッシング処理のどれか、あるいは、これらの処理を適宜組み合わせて行うことができる。
【0034】
これらのクリーニング処理を実際に行う前に、インクノズルからのインクの吐出状態を検査するノズルチェック処理(ノズル詰まり自動検出処理)が行われる。そして、ノズルチェック結果に基づき、ノズルクリーニングを行うか否かなどを判断し、必要な場合にノズルクリーニング処理が行われる。
【0035】
このノズルチェック処理を行うために、ヘッドクリーニング機構40には不良ノズルを検出するためのノズルチェック機構が備わっている。すなわち、凹部41c内には、吐出された廃インクを吸収するための吸収材41dが配置されていると共に、吸収材41dと電気的に導通するように導電材41eが取り付けられている。導電材41eを流れた電気信号は配線などによって取り出される。この構成により、インクジェットヘッド17の各ノズルから帯電したインク滴を吐出して、帯電したインク滴が吸収材41dに着弾する際に生じる電流変化の信号を取り出すことができる。インク滴を吐出したにも拘らず、この信号が所定の閾値以下の場合、ノズルの吐出不良と判断することができる。この他に、不良ノズルの検出方法として、吐出したインク滴をレーザーなど光学的な手段で検出する方法がある。
【0036】
ノズルチェック処理は、具体的には、インクジェットヘッド17のノズルから帯電したインク滴を吐出し、このインク滴が凹部41c内の吸収材41dに着弾する際の電流変化の信号に基づき、ノズルからのインク滴の吐出状態を検査する。ノズルチェック処理の際には、ノズル面17aとヘッドキャップ41における縁部41bの上端との隙間L1、及び、ノズル面17aと吸収材41dの表面との隙間L2が所定寸法になるようにヘッドキャップ41を位置決めし、この状態で、インクジェットヘッド17とヘッドキャップ41が所定の電位差になるように、インクジェットヘッド17側を接地し、ヘッドキャップ41側に電圧を印加し所定の電界状態にする。インクジェットヘッド17から吐出したインク滴は、この電界により着弾するまでに所定量の電荷を帯電する。インク滴が着弾すると帯電した電荷が導電材41eに流れる。このようにすると、インク滴の吐出状態を精度良く検査することができる。
【0037】
図8に示すように、プリンター1の制御系は、CPU、ROM、RAMを備えた制御部50を中心に構成されている。制御部50には、ホストコンピューター80からの印刷データが通信インターフェース51及び通信バッファ52を介して入力されるようになっている。また、制御部50には、フラッシュROMなどの不揮発性メモリー54が接続されており、この不揮発性メモリー54は、バッファとして印刷用の展開データや各種設定値等を記憶保持する。
【0038】
制御部50の出力側には、インクジェットヘッド17、キャリッジモーター22、紙送りモーター29、吸引ファン35及び用紙カッター53が、それぞれドライバー55〜59を介して接続されている。制御部50は、印刷手段60、ノズルチェック手段62、ノズル回復処理手段66、用紙カット手段67、用紙吸引手段68及びキャッピング手段69を有している。
【0039】
印刷手段60は、キャリッジモーター22、紙送りモーター29を駆動制御して記録紙10に対して印刷データに基づく印刷を行う。ノズルチェック手段62は、ノズルチェック機構を構成する導電材41eから取り出された電流変化の信号に基づいて、各インクノズルからインク滴が正常に吐出されているか否かのノズルチェック処理を行う。
【0040】
ノズル回復処理手段66は、各インクノズルからインク滴が正常に吐出されていない場合に、各インクノズルのインク滴の吐出状態を正常な状態に回復するためのノズル回復処理を行う。すなわち、ヘッドクリーニング機構40を駆動制御して、各インクノズルからインクを吸引する動作を行う。また、キャリッジモーター22及びヘッドクリーニング機構40を駆動制御してインクジェットヘッド17のノズル面17aをワイパー42で払拭する。
【0041】
用紙カット手段67は、記録紙排出口4に設けられた用紙カッター53を駆動させ、記録紙排出口4から排出された印刷済み等の記録紙10を切断する。用紙吸引手段68は、記録紙吸引機構の吸引ファン35を作動させることにより、吸引孔34から空気を吸い込ませ、吸引プラテン8の表面8aを搬送される記録紙10を吸引させる。
【0042】
キャッピング手段69は、印刷ジョブが終了してインクジェットヘッド17を待機位置で待機させる場合に、ヘッドクリーニング機構40を駆動制御し、縁部41bがノズル面17aの周囲に密着する位置までヘッドキャップ41を移動させてノズルを封鎖する。これにより、待機時におけるノズル内のインクを増粘しにくくして目詰まり等を発生しにくくする。
【0043】
ホストコンピューター80は、プリンター1に接続された上位機器であり、その制御部(プリンタードライバー)81は、CPU、ROM、RAM等から構成されている。このホストコンピューター80からは、印刷データがコマンド生成部82及び通信インターフェース83を介してプリンター1へ送信される。
【0044】
制御部81は、印刷データ作成手段85、印刷設定手段86及びプリンター設定手段87を有している。印刷データ作成手段85は、入力された画像や文字から印刷データを作成する。印刷設定手段86は、印刷枚数や印刷品質等の各種設定を行う。
【0045】
プリンター設定手段87は、印刷処理が終了して休止移行処理を実行させるまでの休止待ち時間Twの設定を行う。休止移行処理は、ノズルチェック手段62及びキャッピング手段69によるノズルチェック処理及びキャッピング動作を含む処理であり、プリンター1は、この休止移行処理後に休止状態となる。休止移行処理は、ホストコンピューター80からの印刷要求が所定の印刷要求待ち時間を経過しても受信されないときに実行される。
【0046】
プリンター設定手段87は、図9に示すように、ホストコンピューター80を構成するディスプレイ(表示部)に、印刷が終了してから休止移行処理を実行するまでの休止待ち時間Twを指定可能な操作画像Gを表示し、この操作画像Gによるグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)でユーザーに休止待ち時間Twの設定を行わせる。操作画像Gには、休止待ち時間Twの秒数を指定可能な指定部Gaが設けられており、ユーザーは、この指定部Gaで休止待ち時間Twを指定することができる。
【0047】
プリンター設定手段87は、操作画像Gで指定された休止待ち時間Twの情報をプリンター1へ送信してプリンター1を指定された休止待ち時間Twに設定させる。この設定値は、プリンター1の不揮発性メモリー54に記憶保持される。なお、休止待ち時間Twは、インクジェットヘッド17のインクノズルの乾燥による不具合が生じない3秒から15秒程度の時間とされており、ユーザーは、操作画像Gの指定部Gaで、この3秒から15秒の間で、休止待ち時間Twの指定を行うことができる。
【0048】
上記のプリンター1では、ホストコンピューター80から印刷指令とともに印刷データを受信すると、用紙吸引手段68によって記録紙吸引機構の吸引ファン35が作動され、吸引孔34から空気が吸い込まれ、吸引プラテン8の表面8aを搬送される記録紙10が吸引される。このように吸引プラテン8に吸着された記録紙10に対して、印刷手段60によってインクジェットヘッド17のインクノズルからインク滴が吐出されて印刷が行われる。印刷された記録紙10は、記録紙排出口4から排出され、用紙カット手段67によって用紙カッター53で切断される。
【0049】
図10に示すように、プリンター1は、印刷終了後、予め操作画像Gの指定部Gaでユーザーが指定した休止待ち時間Twの間、印刷指令待ちを行う。この休止待ち時間Twに印刷データを受信したら、プリンター1は、その受信した印刷データに基づいて印刷処理を実行する。
【0050】
印刷データの受信がない場合、休止待ち時間Tw後、休止移行処理を実行して休止状態となる。具体的には、ノズルチェック手段62による約5秒のノズルチェック処理後、約1秒間でキャッピング手段69によって待機位置に移動されたインクジェットヘッド17のノズル面17aをヘッドキャップ41で覆うキャッピング処理が行われて休止状態となる。
【0051】
そして、休止状態となったプリンター1に対してホストコンピューター80から印刷データが送信されて印刷が指令されると、印刷処理を実行可能とする再起動後から印刷手段60による記録紙10への印刷が開始される。再起動では、ヘッドキャップ41がインクジェットヘッド17のノズル面17aから外されて1秒から2秒程度のフラッシング処理が行われる。なお、印刷終了後に吸引ファン35が停止されている場合は、印刷データの送信後に吸引ファン35の再起動も行われ、吸引プラテン8へ記録紙10が吸着される。
【0052】
また、印刷開始時に、クリーニング処理が必要と判断された場合は、その判断のレベルに応じて、ヘッドキャップ41がインクジェットヘッド17のノズル面17aから外されてから数秒から数十秒のクリーニング処理及びノズルチェック処理が行われ、さらに、フラッシングが行われてから印刷処理が開始されることとなる。クリーニング処理の要否は、休止状態の継続時間や前回のクリーニング処理からの経過時間等が所定時間に達しているか否かで判断される。
【0053】
設定された休止待ち時間Twよりも少し長い時間毎に印刷データが送信されるシステムにプリンターを組み込んだ場合、印刷が終わるたびに、ノズルチェック処理及びキャッピング処理を含む休止移行処理が不本意に行われてしまい、業務のスループットが上がらなくなる。
【0054】
このような場合、ユーザーは、ホストコンピューター80のディスプレイに表示された操作画像Gの指定部Gaで、印刷データが送信される間隔よりも長い時間の休止待ち時間Twを指定する。すると、ホストコンピューター80のプリンター設定手段87によって操作画像Gで指定された休止待ち時間Twの情報がプリンター1へ送信され、プリンター1が、ユーザーによって指定された印刷データの送信間隔よりも長い休止待ち時間Twに設定される。
【0055】
このようにすると、図11に示すように、プリンター1は、印刷終了後、印刷データが送信される間隔よりも長い時間の休止待ち時間Twの間印刷指令待ちを行うこととなる。したがって、この休止待ち時間Tw中に印刷データが送信されることとなり、プリンター1は休止移行処理及び再起動を行うことなく、印刷手段60による記録紙10への印刷が開始され、この休止移行処理及び再起動に掛かる時間を省略することができる。なお、印刷終了後に吸引ファン35が停止されている場合は、印刷データの送信後に吸引ファン35が再起動して吸引プラテン8へ記録紙10が確実に吸着されてから印刷手段60による記録紙10への印刷が開始される。
【0056】
上記のように複数の印刷データに基づく印刷処理を続けて実行したり、一つの印刷データに基づく印刷処理を繰り返し実行したりするような複数の印刷ジョブを実行する連続印刷状態においても、インクジェットヘッド17のインクノズルからのインク滴の吐出に不具合が生じるようなことは回避する必要がある。
【0057】
このため、制御部50は、内蔵されたタイマーに基づいて、図12に示すフローチャートに沿って、次のようなタイミングでノズルチェック処理等を実行している。
【0058】
まず、プリンター1が印刷中であるか否かの判断が行われる(ステップS1)。
この判断で、印刷中でないと判断された場合は(ステップS1:No)、前回に行われたクリーニング処理後の経過時間(所定の条件の経過時間)である処理後経過時間Tが、予め設定されている通常ノズルチェック処理設定時間T1以上であるか否かが判断される(ステップS2)。
【0059】
この判断で、処理後経過時間Tが通常ノズルチェック処理設定時間T1以上(T≧T1)と判断されると(ステップS2:Yes)、ノズルチェック手段62によってノズルチェック処理が行われる(ステップS3)。
【0060】
このノズルチェック処理の結果、インクジェットヘッド17のインクノズルのクリーニングが必要であると判断されると(ステップS4)、ノズル回復処理手段66によるクリーニング処理が実行され(ステップS5)、タイマーがリセットされる(ステップS6)。
【0061】
また、プリンター1が印刷中であるか否かの判断(ステップS1)において、複数の印刷データに基づく印刷処理を続けて実行したり、一つの印刷データに基づく印刷処理を繰り返し実行したりするような複数の印刷ジョブを実行する連続印刷状態であることから印刷中であると判断された場合は(ステップS1:Yes)、前回に行われたクリーニング処理後の経過時間である処理後経過時間Tが、予め設定されている強制ノズルチェック処理設定時間T2以上であるか否かが判断される(ステップS7)。
【0062】
この強制ノズルチェック処理設定時間T2は、通常ノズルチェック処理設定時間T1よりも長い時間(T2>T1)であって、連続印刷でインクジェットヘッド17が目詰まりを起こしやすくなる程度の時間である。
【0063】
この判断で、処理後経過時間Tが強制ノズルチェック処理設定時間T2以上(T≧T2)と判断されると(ステップS7:Yes)、ノズルチェック手段62によってノズルチェック処理が行われる(ステップS3)。
【0064】
このとき、プリンター1が複数の印刷ジョブを実行中であるので、現在実行中の印刷ジョブと次に実行される印刷ジョブとの間でノズルチェック処理が実行される。
【0065】
このノズルチェック処理の結果、インクジェットヘッド17のインクノズルのクリーニングが必要であると判断されると(ステップS4)、ノズル回復処理手段66によるクリーニング処理が実行され(ステップS5)、タイマーがリセットされる(ステップS6)。
【0066】
このように、上記実施形態によれば、印刷の業務状況に応じて休止待ち時間Twを自由に設定することができる。これにより、印刷データが間欠的に送信される業務状況において、印刷終了後の次の印刷データの送信前に休止移行処理が開始され、印刷処理とともに休止移行処理が不本意に繰り返し実行されてしまうような状況を回避することができる。したがって、ノズルチェック処理及びキャッピング動作を行う休止移行処理を省略して連続印刷をさせることができ、スループットを向上させることができる。
【0067】
また、休止待ち時間Tw後は、休止移行処理によってインクジェットヘッド17に対するキャッピング動作が行われるので、インクノズルの目詰まりを抑えることができる。これにより、効率良く印刷を行わせて業務の効率を大幅に向上させることができ、ノズルの目詰まりなどの不具合を抑えて良好に印刷させることができる。
【0068】
特に、休止移行処理は、キャッピング動作だけでなくノズルチェック処理も含むことにより長い時間であるので、この休止移行処理の不本意な実行を抑えることにより、スループットを大幅に向上させることができる。
【0069】
また、所定の条件の経過時間である前回のクリーニング実施後の処理後経過時間Tが強制検出処理設定時間T2以上であると、次回の印刷実行前に強制的にノズルチェック処理が行われるので、連続印刷中であっても適切な経過時間でインクジェットヘッド17のインクノズルの目詰まりをチェックし、常に良好な印刷処理を継続させて印刷品質を良好に維持することができる。
【符号の説明】
【0070】
1:プリンター、10:記録紙(用紙)、17:インクジェットヘッド(印刷ヘッド)、80:ホストコンピューター、81:制御部(プリンタードライバー)、G:操作画像、T:処理後経過時間、T2:強制検出処理設定時間、Tw:休止待ち時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストコンピューターから受信した印刷データを用紙に印刷した後、前記ホストコンピューターからの印刷要求が所定の印刷要求待ち時間を経過しても受信されない時に、少なくとも印刷ヘッドのキャッピング動作を含む休止移行処理を実行して休止状態へ移行するプリンターの制御方法であって、
印刷が終了してから前記休止移行処理を実行するまでの休止待ち時間を、外部からの入力に応じて設定することを特徴とするプリンターの制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載のプリンターの制御方法であって、
前記休止移行処理は、ノズル詰まり自動検出処理を含むことを特徴とするプリンターの制御方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のプリンターの制御方法であって、
印刷が終了してから次回の印刷を実行する際に、所定の条件の経過時間が強制検出処理設定時間以上となっていれば、前記次回の印刷を実行する前に、ノズル詰まり自動検出処理を実行することを特徴とするプリンターの制御方法。
【請求項4】
ホストコンピューターから受信した印刷データを用紙に印刷した後、前記ホストコンピューターからの印刷要求が所定の印刷要求待ち時間を経過しても受信されない時に、少なくとも印刷ヘッドのキャッピング動作を含む休止移行処理を実行して休止状態へ移行するプリンターの設定を行うプリンタードライバーであって、
前記ホストコンピューターの表示部に、印刷が終了してから前記休止移行処理を実行するまでの休止待ち時間を指定可能な操作画像を表示し、前記操作画像で指定された前記休止待ち時間を前記プリンターへ送信して前記プリンターを指定された前記休止待ち時間に設定させることを特徴とするプリンタードライバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−192555(P2012−192555A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56657(P2011−56657)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】