プリンタードライバー
【課題】 画像形成装置によって使用される認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができるプリンタードライバーを提供する。
【解決手段】 ＭＦＰへの印刷データをＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）に送信させるプリンタードライバーは、ＭＦＰによって使用される認証情報を含む、ＭＦＰに対する設定の情報である設定情報を受け付ける情報受付ステップ（Ｓ１０１）と、受け付けられた設定情報に含まれている認証情報を暗号化して設定情報をプリセットとしてＭａｃｉｎｔｏｓｈの記憶部に書き込む情報書込ステップ（Ｓ１０３、Ｓ１０４）と、記憶部に書き込まれたプリセットに含まれている認証情報を復号してプリセットを記憶部から読み出す情報読出ステップと、記憶部から読み出されたプリセットに格納されている設定情報を印刷データとともにＭＦＰに送信する情報送信ステップとをＭａｃｉｎｔｏｓｈに実行させることを特徴とする。
【解決手段】 ＭＦＰへの印刷データをＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）に送信させるプリンタードライバーは、ＭＦＰによって使用される認証情報を含む、ＭＦＰに対する設定の情報である設定情報を受け付ける情報受付ステップ（Ｓ１０１）と、受け付けられた設定情報に含まれている認証情報を暗号化して設定情報をプリセットとしてＭａｃｉｎｔｏｓｈの記憶部に書き込む情報書込ステップ（Ｓ１０３、Ｓ１０４）と、記憶部に書き込まれたプリセットに含まれている認証情報を復号してプリセットを記憶部から読み出す情報読出ステップと、記憶部から読み出されたプリセットに格納されている設定情報を印刷データとともにＭＦＰに送信する情報送信ステップとをＭａｃｉｎｔｏｓｈに実行させることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーとして、画像形成装置によって使用される認証情報を印刷データとともにコンピューターに送信させるプリンタードライバーが知られている（例えば、特許文献１−３参照。）。このプリンタードライバーは、コンピューターに送信させる認証情報を暗号化することによって、コンピューターと画像形成装置との間の通信における認証情報の漏洩を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００５−４３９８９号公報
【特許文献２】特開２００５−１９９６２７号公報
【特許文献３】特開２００６−１９５５３７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来のプリンタードライバーにおいては、コンピューターと画像形成装置との間の通信における認証情報の漏洩について対策されているが、コンピューターにおける認証情報の漏洩について対策されていないという問題がある。
【０００５】
そこで、本発明は、画像形成装置によって使用される認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができるプリンタードライバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明のプリンタードライバーは、画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーであって、前記画像形成装置によって使用される認証情報を受け付ける情報受付ステップと、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記認証情報を前記コンピューターの記憶装置に書き込む情報書込ステップと、前記情報書込ステップによって前記記憶装置に書き込まれた前記認証情報を前記記憶装置から読み出す情報読出ステップと、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信する情報送信ステップとを前記コンピューターに実行させ、前記情報書込ステップは、前記認証情報を前記記憶装置に書き込む場合に前記認証情報を暗号化するステップであり、前記情報読出ステップは、前記認証情報を前記記憶装置から読み出す場合に前記認証情報を復号するステップであることを特徴とする。
【０００７】
この構成により、本発明のプリンタードライバーを実行するコンピューターは、画像形成装置によって使用される認証情報を暗号化して記憶装置に書き込み、記憶装置に書き込まれている認証情報を復号して記憶装置から読み出すので、認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができる。
【０００８】
また、本発明のプリンタードライバーは、前記画像形成装置に対する設定の情報である設定情報による前記印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける印刷指示受付ステップを前記コンピューターに実行させ、前記認証情報は、前記設定情報に含まれており、前記情報受付ステップは、前記設定情報を受け付けることによって、前記認証情報を受け付けるステップであり、前記情報書込ステップは、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記設定情報を前記記憶装置に書き込むことによって、前記認証情報を前記記憶装置に書き込むステップであり、前記情報読出ステップは、前記印刷指示受付ステップによって受け付けられた前記指示に応じた前記設定情報を前記記憶装置から読み出すことによって、前記認証情報を前記記憶装置から読み出すステップであり、前記情報送信ステップは、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記設定情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信することによって、前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信するステップであっても良い。
【０００９】
この構成により、本発明のプリンタードライバーを実行するコンピューターは、画像形成装置に対する設定の情報である設定情報に認証情報が含まれているので、認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止しつつ、認証情報を含んでいる設定情報による印刷データに基づいた印刷を利用者に容易に指示させることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明のプリンタードライバーは、画像形成装置によって使用される認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の一実施の形態に係るネットワークシステムのブロック図である。
【図２】図１に示すＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）のブロック図である。
【図３】図１に示すＭＦＰのブロック図である。
【図４】プリセットを登録する場合の図１に示すＭａｃｉｎｔｏｓｈの動作のフローチャートである。
【図５】図２に示す記憶部に記憶されているプリセットの一例を示す図である。
【図６】プリセットを利用してＭＦＰに印刷データを送信する場合の図１に示すＭａｃｉｎｔｏｓｈの動作のフローチャートである。
【図７】予め記憶部に登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときの図１に示すＭＦＰの動作のフローチャートである。
【図８】操作部を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときの図１に示すＭＦＰの動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【００１３】
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成について説明する。
【００１４】
図１は、本実施の形態に係るネットワークシステム１０のブロック図である。
【００１５】
図１に示すように、ネットワークシステム１０は、コンピューターであるＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）２０と、画像形成装置であるＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）３０とを備えている。Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０およびＭＦＰ３０は、ＬＡＮ(Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ)またはインターネットなどのネットワーク１１を介して互いに通信可能に接続されている。
【００１６】
図２は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０のブロック図である。
【００１７】
図２に示すように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０全体を制御する制御部２１と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶装置である記憶部２２と、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部２３と、種々の情報を表示するＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）などの表示デバイスである表示部２４と、ネットワーク１１経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部２５とを備えている。
【００１８】
制御部２１は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）と、ＣＰＵの作業領域として用いられるＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）とを備えている。ＣＰＵは、ＲＯＭや記憶部２２に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【００１９】
記憶部２２は、ＭＦＰ３０への印刷データをＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０に送信させるプリンタードライバー２２ａを記憶している。
【００２０】
また、記憶部２２は、例えば印刷の解像度や集約印刷などＭＦＰ３０に対する設定の情報である設定情報を格納するプリセット２２ｂを記憶することが可能である。ＭＦＰ３０に対する設定情報は、ＭＦＰ３０によって使用される認証情報２２ｃを含んでいる場合がある。認証情報２２ｃは、例えば、利用者のＩＤおよびパスワードである。
【００２１】
なお、プリンタードライバー２２ａは、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の製造段階でＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０にインストールされていても良いし、ＣＤ(Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ)、ＤＶＤ(Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ)などの記憶媒体から、または、ネットワーク１１上からＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０に追加でインストールされても良い。
【００２２】
制御部２１は、記憶部２２に記憶されているプリンタードライバー２２ａを実行することによって、ＭＦＰ３０に対する設定情報を受け付ける情報受付部２１ａ、情報受付部２１ａによって受け付けられた設定情報をプリセット２２ｂとして記憶部２２に書き込む情報書込部２１ｂ、プリセット２２ｂによる印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける印刷指示受付部２１ｃ、印刷指示受付部２１ｃによって受け付けられた指示に応じたプリセット２２ｂを記憶部２２から読み出す情報読出部２１ｄ、および、情報読出部２１ｄによって記憶部２２から読み出されたプリセット２２ｂに格納されている設定情報を印刷データとともにＭＦＰ３０に送信する情報送信部２１ｅとして機能する。
【００２３】
図３は、ＭＦＰ３０のブロック図である。
【００２４】
図３に示すように、ＭＦＰ３０は、ＭＦＰ３０全体を制御する制御部３１と、各種のデータを記憶しているＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）などの記憶デバイスである記憶部３２と、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部３３と、種々の情報を表示するＬＣＤなどの表示デバイスである表示部３４と、用紙に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター３５と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー３６と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部３７と、ネットワーク１１経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部３８とを備えている。
【００２５】
制御部３１は、例えば、ＣＰＵと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているＲＯＭと、ＣＰＵの作業領域として用いられるＲＡＭとを備えている。ＣＰＵは、ＲＯＭまたは記憶部３２に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【００２６】
次に、ネットワークシステム１０の動作について説明する。
【００２７】
＜プリセット２２ｂの登録＞
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、プリセット２２ｂの登録の指示が操作部２３を介して入力されると、図４に示す処理を開始する。
【００２８】
図４は、プリセット２２ｂを登録する場合のＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０の動作のフローチャートである。
【００２９】
図４に示すように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報受付部２１ａは、操作部２３を介して入力された設定情報を受け付ける（Ｓ１０１）。ここで、情報受付部２１ａは、操作部２３を介して入力された設定情報に認証情報２２ｃが含まれている場合、設定情報を受け付けるときに認証情報２２ｃも受け付ける。
【００３０】
次いで、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報書込部２１ｂは、Ｓ１０１において受け付けた設定情報に認証情報２２ｃが含まれているか否かを判断する（Ｓ１０２）。
【００３１】
情報書込部２１ｂは、設定情報に認証情報２２ｃが含まれているとＳ１０２において判断すると、設定情報に含まれている認証情報２２ｃを暗号化する（Ｓ１０３）。
【００３２】
なお、Ｓ１０３における暗号化と、後述のＳ１２４における復号とは、暗号方式として例えばブロック長が６４ｂｉｔであるＤＥＳ（Ｄａｔａ Ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ Ｓｔａｎｄａｒｄ）が使用されても良いし、ＤＥＳ以外の暗号方式が使用されても良い。
【００３３】
情報書込部２１ｂは、設定情報に認証情報２２ｃが含まれていないとＳ１０２において判断するか、Ｓ１０３の処理を終了すると、設定情報をプリセット２２ｂとして記憶部２２に書き込む（Ｓ１０４）。ここで、情報書込部２１ｂは、設定情報に認証情報２２ｃが含まれている場合、設定情報を記憶部２２に書き込むときに、Ｓ１０３において暗号化した認証情報２２ｃを含んでいる設定情報を記憶部２２に書き込む。
【００３４】
情報書込部２１ｂは、Ｓ１０４の処理を終了すると、図４に示す処理を終了する。
【００３５】
図５は、記憶部２２に記憶されているプリセット２２ｂの一例を示す図である。
【００３６】
図５に示すプリセット２２ｂは、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０のＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）のプロパティリスト（Ｐｌｉｓｔ）として、記憶部２２に記憶されている。図５に示すプリセット２２ｂは、認証情報２２ｃとして、利用者のＩＤ（図５において「Ｕｓｅｒ」として描かれている。）と、パスワード（図５において「Ｐａｓｓｗｏｒｄ」として描かれている。）とを含んでいる。ＵｓｅｒおよびＰａｓｓｗｏｒｄの具体的なデータは、上述のＳ１０３の処理によって暗号化されている。図５において、暗号化されていることは、「＊」によって表している。
【００３７】
＜プリセット２２ｂを利用した印刷データの送信＞
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、プリセット２２ｂによる印刷データに基づいた印刷の指示が操作部２３を介して入力されると、図６に示す処理を開始する。
【００３８】
図６は、プリセット２２ｂを利用してＭＦＰ３０に印刷データを送信する場合のＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０の動作のフローチャートである。
【００３９】
図６に示すように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の印刷指示受付部２１ｃは、プリセット２２ｂによる印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける（Ｓ１２１）。
【００４０】
次いで、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報読出部２１ｄは、印刷指示受付部２１ｃによって受け付けられた指示に応じたプリセット２２ｂを記憶部２２から読み出す（Ｓ１２２）。
【００４１】
次いで、情報読出部２１ｄは、Ｓ１２２において記憶部２２から読み出したプリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれているか否かを判断する（Ｓ１２３）。
【００４２】
情報読出部２１ｄは、プリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれているとＳ１２３において判断すると、認証情報２２ｃを復号する（Ｓ１２４）。
【００４３】
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報送信部２１ｅは、プリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれていないとＳ１２３において情報読出部２１ｄが判断するか、Ｓ１２４の処理を情報読出部２１ｄが終了すると、情報読出部２１ｄによって記憶部２２から読み出されたプリセット２２ｂに格納されている設定情報を、Ｓ１２１において印刷指示受付部２１ｃによって受け付けられた印刷データとともにＭＦＰ３０に送信する（Ｓ１２５）。ここで、情報送信部２１ｅは、プリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれている場合、プリセット２２ｂに格納されている設定情報をＭＦＰ３０に送信するときに、Ｓ１２４において復号した認証情報２２ｃを含んでいる設定情報をＭＦＰ３０に送信する。
【００４４】
情報送信部２１ｅは、Ｓ１２５の処理を終了すると、図６に示す処理を終了する。
【００４５】
＜予め登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷＞
ＭＦＰ３０は、予め記憶部３２に登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合に印刷を実行するように設定されている場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データを受信すると、図７に示す処理を開始する。
【００４６】
図７は、予め記憶部３２に登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときのＭＦＰ３０の動作のフローチャートである。
【００４７】
図７に示すように、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されているか否かを判断する（Ｓ１４１）。ＭＦＰ３０は、例えば操作部３３を介して入力された認証情報を予め記憶部３２に登録することができる。なお、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれていない場合や、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに設定情報を受信していない場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されていないと判断する。
【００４８】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されているとＳ１４１において判断すると、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から受信した印刷データと、この印刷データとともに受信した設定情報とに基づいて印刷を実行して（Ｓ１４２）、図７に示す処理を終了する。
【００４９】
一方、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されていないとＳ１４１において判断すると、印刷を実行せずに、図７に示す処理を終了する。
【００５０】
ＭＦＰ３０は、図７に示す処理によって、予め認証情報が登録されていない利用者による不正な印刷を防止することができる。
【００５１】
なお、ＭＦＰ３０は、図７に示す処理において、予め認証情報が登録されていない利用者による不正な印刷を防止することができるようになっているが、更に、予め認証情報が登録されている利用者について利用者毎に印刷枚数を管理するようになっていても良い。ＭＦＰ３０は、予め認証情報が登録されている利用者について利用者毎に印刷枚数を管理するようになっている場合、例えば、予め認証情報が登録されている利用者であっても印刷枚数によって利用者毎に印刷を制限することができる。
【００５２】
＜操作部３３を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷＞
ＭＦＰ３０は、操作部３３を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合に印刷を実行するように設定されている場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データを受信すると、図８に示す処理を開始する。
【００５３】
図８は、操作部３３を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときのＭＦＰ３０の動作のフローチャートである。
【００５４】
図８に示すように、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれているか否かを判断する（Ｓ１６１）。なお、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに設定情報を受信していない場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれていないと判断する。
【００５５】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれているとＳ１６１において判断すると、操作部３３を介して認証情報が入力されたと判断するまで、操作部３３を介して認証情報が入力されたか否かを判断する（Ｓ１６２）。
【００５６】
ＭＦＰ３０は、操作部３３を介して認証情報が入力されたとＳ１６２において判断すると、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃと、操作部３３を介して入力された認証情報とが同一であるか否かを判断する（Ｓ１６３）。
【００５７】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃと、操作部３３を介して入力された認証情報とが同一ではないとＳ１６３において判断すると、再びＳ１６２の処理に戻る。
【００５８】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれていないとＳ１６１において判断するか、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃと、操作部３３を介して入力された認証情報とが同一であるとＳ１６３において判断すると、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から受信した印刷データと、この印刷データとともに受信した設定情報とに基づいて印刷を実行して（Ｓ１６４）、図８に示す処理を終了する。
【００５９】
ＭＦＰ３０は、図８に示す処理によって、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれている場合には、ＭＦＰ３０に直接入力された認証情報による認証が成功した場合のみ印刷を実行するので、機密文書の漏洩を防止することができる。
【００６０】
以上に説明したように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、ＭＦＰ３０によって使用される認証情報２２ｃを暗号化して記憶部２２に書き込み（Ｓ１０３、Ｓ１０４）、記憶部２２に書き込まれている認証情報２２ｃを復号して記憶部２２から読み出す（Ｓ１２２、Ｓ１２４）ので、認証情報２２ｃがＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０において漏洩することを防止することができる。
【００６１】
例えば、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、複数の利用者によって共用されている場合、一の利用者の認証情報２２ｃが他の利用者に知られることを防止することができる。
【００６２】
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、ＭＦＰ３０に対する設定情報に認証情報２２ｃが含まれているので、認証情報２２ｃがＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０において漏洩することを防止しつつ、認証情報２２ｃを含んでいる設定情報による印刷データに基づいた印刷を利用者に容易に指示させることができる。
【００６３】
なお、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、本実施の形態において、プリセット２２ｂの登録と、プリセット２２ｂを利用した印刷データの送信とを別々に実行するようになっている。しかしながら、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、プリセット２２ｂの登録と同時に、プリセット２２ｂを利用した１回目の印刷データの送信を実行するようになっていても良い。
【００６４】
本発明のコンピューターは、本実施の形態においてＭａｃｉｎｔｏｓｈであるが、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ以外のコンピューターであっても良い。
【００６５】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてＭＦＰであるが、プリンター専用機など、ＭＦＰ以外の画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【００６６】
２０ Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ（コンピューター）
２２ 記憶部（記憶装置）
２２ａ プリンタードライバー
２２ｂ プリセット（設定情報）
２２ｃ 認証情報
３０ ＭＦＰ（画像形成装置）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーとして、画像形成装置によって使用される認証情報を印刷データとともにコンピューターに送信させるプリンタードライバーが知られている（例えば、特許文献１−３参照。）。このプリンタードライバーは、コンピューターに送信させる認証情報を暗号化することによって、コンピューターと画像形成装置との間の通信における認証情報の漏洩を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００５−４３９８９号公報
【特許文献２】特開２００５−１９９６２７号公報
【特許文献３】特開２００６−１９５５３７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来のプリンタードライバーにおいては、コンピューターと画像形成装置との間の通信における認証情報の漏洩について対策されているが、コンピューターにおける認証情報の漏洩について対策されていないという問題がある。
【０００５】
そこで、本発明は、画像形成装置によって使用される認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができるプリンタードライバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明のプリンタードライバーは、画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーであって、前記画像形成装置によって使用される認証情報を受け付ける情報受付ステップと、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記認証情報を前記コンピューターの記憶装置に書き込む情報書込ステップと、前記情報書込ステップによって前記記憶装置に書き込まれた前記認証情報を前記記憶装置から読み出す情報読出ステップと、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信する情報送信ステップとを前記コンピューターに実行させ、前記情報書込ステップは、前記認証情報を前記記憶装置に書き込む場合に前記認証情報を暗号化するステップであり、前記情報読出ステップは、前記認証情報を前記記憶装置から読み出す場合に前記認証情報を復号するステップであることを特徴とする。
【０００７】
この構成により、本発明のプリンタードライバーを実行するコンピューターは、画像形成装置によって使用される認証情報を暗号化して記憶装置に書き込み、記憶装置に書き込まれている認証情報を復号して記憶装置から読み出すので、認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができる。
【０００８】
また、本発明のプリンタードライバーは、前記画像形成装置に対する設定の情報である設定情報による前記印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける印刷指示受付ステップを前記コンピューターに実行させ、前記認証情報は、前記設定情報に含まれており、前記情報受付ステップは、前記設定情報を受け付けることによって、前記認証情報を受け付けるステップであり、前記情報書込ステップは、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記設定情報を前記記憶装置に書き込むことによって、前記認証情報を前記記憶装置に書き込むステップであり、前記情報読出ステップは、前記印刷指示受付ステップによって受け付けられた前記指示に応じた前記設定情報を前記記憶装置から読み出すことによって、前記認証情報を前記記憶装置から読み出すステップであり、前記情報送信ステップは、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記設定情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信することによって、前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信するステップであっても良い。
【０００９】
この構成により、本発明のプリンタードライバーを実行するコンピューターは、画像形成装置に対する設定の情報である設定情報に認証情報が含まれているので、認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止しつつ、認証情報を含んでいる設定情報による印刷データに基づいた印刷を利用者に容易に指示させることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明のプリンタードライバーは、画像形成装置によって使用される認証情報がコンピューターにおいて漏洩することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の一実施の形態に係るネットワークシステムのブロック図である。
【図２】図１に示すＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）のブロック図である。
【図３】図１に示すＭＦＰのブロック図である。
【図４】プリセットを登録する場合の図１に示すＭａｃｉｎｔｏｓｈの動作のフローチャートである。
【図５】図２に示す記憶部に記憶されているプリセットの一例を示す図である。
【図６】プリセットを利用してＭＦＰに印刷データを送信する場合の図１に示すＭａｃｉｎｔｏｓｈの動作のフローチャートである。
【図７】予め記憶部に登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときの図１に示すＭＦＰの動作のフローチャートである。
【図８】操作部を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときの図１に示すＭＦＰの動作のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【００１３】
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成について説明する。
【００１４】
図１は、本実施の形態に係るネットワークシステム１０のブロック図である。
【００１５】
図１に示すように、ネットワークシステム１０は、コンピューターであるＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）２０と、画像形成装置であるＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）３０とを備えている。Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０およびＭＦＰ３０は、ＬＡＮ(Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ)またはインターネットなどのネットワーク１１を介して互いに通信可能に接続されている。
【００１６】
図２は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０のブロック図である。
【００１７】
図２に示すように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０全体を制御する制御部２１と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）などの記憶装置である記憶部２２と、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部２３と、種々の情報を表示するＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ）などの表示デバイスである表示部２４と、ネットワーク１１経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部２５とを備えている。
【００１８】
制御部２１は、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）と、ＣＰＵの作業領域として用いられるＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）とを備えている。ＣＰＵは、ＲＯＭや記憶部２２に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【００１９】
記憶部２２は、ＭＦＰ３０への印刷データをＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０に送信させるプリンタードライバー２２ａを記憶している。
【００２０】
また、記憶部２２は、例えば印刷の解像度や集約印刷などＭＦＰ３０に対する設定の情報である設定情報を格納するプリセット２２ｂを記憶することが可能である。ＭＦＰ３０に対する設定情報は、ＭＦＰ３０によって使用される認証情報２２ｃを含んでいる場合がある。認証情報２２ｃは、例えば、利用者のＩＤおよびパスワードである。
【００２１】
なお、プリンタードライバー２２ａは、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の製造段階でＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０にインストールされていても良いし、ＣＤ(Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｋ)、ＤＶＤ(Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ)などの記憶媒体から、または、ネットワーク１１上からＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０に追加でインストールされても良い。
【００２２】
制御部２１は、記憶部２２に記憶されているプリンタードライバー２２ａを実行することによって、ＭＦＰ３０に対する設定情報を受け付ける情報受付部２１ａ、情報受付部２１ａによって受け付けられた設定情報をプリセット２２ｂとして記憶部２２に書き込む情報書込部２１ｂ、プリセット２２ｂによる印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける印刷指示受付部２１ｃ、印刷指示受付部２１ｃによって受け付けられた指示に応じたプリセット２２ｂを記憶部２２から読み出す情報読出部２１ｄ、および、情報読出部２１ｄによって記憶部２２から読み出されたプリセット２２ｂに格納されている設定情報を印刷データとともにＭＦＰ３０に送信する情報送信部２１ｅとして機能する。
【００２３】
図３は、ＭＦＰ３０のブロック図である。
【００２４】
図３に示すように、ＭＦＰ３０は、ＭＦＰ３０全体を制御する制御部３１と、各種のデータを記憶しているＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）などの記憶デバイスである記憶部３２と、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部３３と、種々の情報を表示するＬＣＤなどの表示デバイスである表示部３４と、用紙に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター３５と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー３６と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部３７と、ネットワーク１１経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部３８とを備えている。
【００２５】
制御部３１は、例えば、ＣＰＵと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているＲＯＭと、ＣＰＵの作業領域として用いられるＲＡＭとを備えている。ＣＰＵは、ＲＯＭまたは記憶部３２に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【００２６】
次に、ネットワークシステム１０の動作について説明する。
【００２７】
＜プリセット２２ｂの登録＞
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、プリセット２２ｂの登録の指示が操作部２３を介して入力されると、図４に示す処理を開始する。
【００２８】
図４は、プリセット２２ｂを登録する場合のＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０の動作のフローチャートである。
【００２９】
図４に示すように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報受付部２１ａは、操作部２３を介して入力された設定情報を受け付ける（Ｓ１０１）。ここで、情報受付部２１ａは、操作部２３を介して入力された設定情報に認証情報２２ｃが含まれている場合、設定情報を受け付けるときに認証情報２２ｃも受け付ける。
【００３０】
次いで、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報書込部２１ｂは、Ｓ１０１において受け付けた設定情報に認証情報２２ｃが含まれているか否かを判断する（Ｓ１０２）。
【００３１】
情報書込部２１ｂは、設定情報に認証情報２２ｃが含まれているとＳ１０２において判断すると、設定情報に含まれている認証情報２２ｃを暗号化する（Ｓ１０３）。
【００３２】
なお、Ｓ１０３における暗号化と、後述のＳ１２４における復号とは、暗号方式として例えばブロック長が６４ｂｉｔであるＤＥＳ（Ｄａｔａ Ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ Ｓｔａｎｄａｒｄ）が使用されても良いし、ＤＥＳ以外の暗号方式が使用されても良い。
【００３３】
情報書込部２１ｂは、設定情報に認証情報２２ｃが含まれていないとＳ１０２において判断するか、Ｓ１０３の処理を終了すると、設定情報をプリセット２２ｂとして記憶部２２に書き込む（Ｓ１０４）。ここで、情報書込部２１ｂは、設定情報に認証情報２２ｃが含まれている場合、設定情報を記憶部２２に書き込むときに、Ｓ１０３において暗号化した認証情報２２ｃを含んでいる設定情報を記憶部２２に書き込む。
【００３４】
情報書込部２１ｂは、Ｓ１０４の処理を終了すると、図４に示す処理を終了する。
【００３５】
図５は、記憶部２２に記憶されているプリセット２２ｂの一例を示す図である。
【００３６】
図５に示すプリセット２２ｂは、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０のＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）のプロパティリスト（Ｐｌｉｓｔ）として、記憶部２２に記憶されている。図５に示すプリセット２２ｂは、認証情報２２ｃとして、利用者のＩＤ（図５において「Ｕｓｅｒ」として描かれている。）と、パスワード（図５において「Ｐａｓｓｗｏｒｄ」として描かれている。）とを含んでいる。ＵｓｅｒおよびＰａｓｓｗｏｒｄの具体的なデータは、上述のＳ１０３の処理によって暗号化されている。図５において、暗号化されていることは、「＊」によって表している。
【００３７】
＜プリセット２２ｂを利用した印刷データの送信＞
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、プリセット２２ｂによる印刷データに基づいた印刷の指示が操作部２３を介して入力されると、図６に示す処理を開始する。
【００３８】
図６は、プリセット２２ｂを利用してＭＦＰ３０に印刷データを送信する場合のＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０の動作のフローチャートである。
【００３９】
図６に示すように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の印刷指示受付部２１ｃは、プリセット２２ｂによる印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける（Ｓ１２１）。
【００４０】
次いで、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報読出部２１ｄは、印刷指示受付部２１ｃによって受け付けられた指示に応じたプリセット２２ｂを記憶部２２から読み出す（Ｓ１２２）。
【００４１】
次いで、情報読出部２１ｄは、Ｓ１２２において記憶部２２から読み出したプリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれているか否かを判断する（Ｓ１２３）。
【００４２】
情報読出部２１ｄは、プリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれているとＳ１２３において判断すると、認証情報２２ｃを復号する（Ｓ１２４）。
【００４３】
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０の情報送信部２１ｅは、プリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれていないとＳ１２３において情報読出部２１ｄが判断するか、Ｓ１２４の処理を情報読出部２１ｄが終了すると、情報読出部２１ｄによって記憶部２２から読み出されたプリセット２２ｂに格納されている設定情報を、Ｓ１２１において印刷指示受付部２１ｃによって受け付けられた印刷データとともにＭＦＰ３０に送信する（Ｓ１２５）。ここで、情報送信部２１ｅは、プリセット２２ｂに認証情報２２ｃが含まれている場合、プリセット２２ｂに格納されている設定情報をＭＦＰ３０に送信するときに、Ｓ１２４において復号した認証情報２２ｃを含んでいる設定情報をＭＦＰ３０に送信する。
【００４４】
情報送信部２１ｅは、Ｓ１２５の処理を終了すると、図６に示す処理を終了する。
【００４５】
＜予め登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷＞
ＭＦＰ３０は、予め記憶部３２に登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合に印刷を実行するように設定されている場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データを受信すると、図７に示す処理を開始する。
【００４６】
図７は、予め記憶部３２に登録されている認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときのＭＦＰ３０の動作のフローチャートである。
【００４７】
図７に示すように、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されているか否かを判断する（Ｓ１４１）。ＭＦＰ３０は、例えば操作部３３を介して入力された認証情報を予め記憶部３２に登録することができる。なお、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれていない場合や、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに設定情報を受信していない場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されていないと判断する。
【００４８】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されているとＳ１４１において判断すると、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から受信した印刷データと、この印刷データとともに受信した設定情報とに基づいて印刷を実行して（Ｓ１４２）、図７に示す処理を終了する。
【００４９】
一方、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃが、予め記憶部３２に登録されていないとＳ１４１において判断すると、印刷を実行せずに、図７に示す処理を終了する。
【００５０】
ＭＦＰ３０は、図７に示す処理によって、予め認証情報が登録されていない利用者による不正な印刷を防止することができる。
【００５１】
なお、ＭＦＰ３０は、図７に示す処理において、予め認証情報が登録されていない利用者による不正な印刷を防止することができるようになっているが、更に、予め認証情報が登録されている利用者について利用者毎に印刷枚数を管理するようになっていても良い。ＭＦＰ３０は、予め認証情報が登録されている利用者について利用者毎に印刷枚数を管理するようになっている場合、例えば、予め認証情報が登録されている利用者であっても印刷枚数によって利用者毎に印刷を制限することができる。
【００５２】
＜操作部３３を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷＞
ＭＦＰ３０は、操作部３３を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合に印刷を実行するように設定されている場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データを受信すると、図８に示す処理を開始する。
【００５３】
図８は、操作部３３を介して入力された認証情報に基づいた認証が成功した場合の印刷を実行するときのＭＦＰ３０の動作のフローチャートである。
【００５４】
図８に示すように、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれているか否かを判断する（Ｓ１６１）。なお、ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに設定情報を受信していない場合、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれていないと判断する。
【００５５】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれているとＳ１６１において判断すると、操作部３３を介して認証情報が入力されたと判断するまで、操作部３３を介して認証情報が入力されたか否かを判断する（Ｓ１６２）。
【００５６】
ＭＦＰ３０は、操作部３３を介して認証情報が入力されたとＳ１６２において判断すると、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃと、操作部３３を介して入力された認証情報とが同一であるか否かを判断する（Ｓ１６３）。
【００５７】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃと、操作部３３を介して入力された認証情報とが同一ではないとＳ１６３において判断すると、再びＳ１６２の処理に戻る。
【００５８】
ＭＦＰ３０は、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれていないとＳ１６１において判断するか、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に含まれている認証情報２２ｃと、操作部３３を介して入力された認証情報とが同一であるとＳ１６３において判断すると、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から受信した印刷データと、この印刷データとともに受信した設定情報とに基づいて印刷を実行して（Ｓ１６４）、図８に示す処理を終了する。
【００５９】
ＭＦＰ３０は、図８に示す処理によって、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０から印刷データとともに受信した設定情報に認証情報２２ｃが含まれている場合には、ＭＦＰ３０に直接入力された認証情報による認証が成功した場合のみ印刷を実行するので、機密文書の漏洩を防止することができる。
【００６０】
以上に説明したように、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、ＭＦＰ３０によって使用される認証情報２２ｃを暗号化して記憶部２２に書き込み（Ｓ１０３、Ｓ１０４）、記憶部２２に書き込まれている認証情報２２ｃを復号して記憶部２２から読み出す（Ｓ１２２、Ｓ１２４）ので、認証情報２２ｃがＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０において漏洩することを防止することができる。
【００６１】
例えば、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、複数の利用者によって共用されている場合、一の利用者の認証情報２２ｃが他の利用者に知られることを防止することができる。
【００６２】
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、ＭＦＰ３０に対する設定情報に認証情報２２ｃが含まれているので、認証情報２２ｃがＭａｃｉｎｔｏｓｈ２０において漏洩することを防止しつつ、認証情報２２ｃを含んでいる設定情報による印刷データに基づいた印刷を利用者に容易に指示させることができる。
【００６３】
なお、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、本実施の形態において、プリセット２２ｂの登録と、プリセット２２ｂを利用した印刷データの送信とを別々に実行するようになっている。しかしながら、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ２０は、プリセット２２ｂの登録と同時に、プリセット２２ｂを利用した１回目の印刷データの送信を実行するようになっていても良い。
【００６４】
本発明のコンピューターは、本実施の形態においてＭａｃｉｎｔｏｓｈであるが、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ以外のコンピューターであっても良い。
【００６５】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてＭＦＰであるが、プリンター専用機など、ＭＦＰ以外の画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【００６６】
２０ Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ（コンピューター）
２２ 記憶部（記憶装置）
２２ａ プリンタードライバー
２２ｂ プリセット（設定情報）
２２ｃ 認証情報
３０ ＭＦＰ（画像形成装置）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーであって、
前記画像形成装置によって使用される認証情報を受け付ける情報受付ステップと、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記認証情報を前記コンピューターの記憶装置に書き込む情報書込ステップと、前記情報書込ステップによって前記記憶装置に書き込まれた前記認証情報を前記記憶装置から読み出す情報読出ステップと、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信する情報送信ステップとを前記コンピューターに実行させ、
前記情報書込ステップは、前記認証情報を前記記憶装置に書き込む場合に前記認証情報を暗号化するステップであり、
前記情報読出ステップは、前記認証情報を前記記憶装置から読み出す場合に前記認証情報を復号するステップであることを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項２】
前記画像形成装置に対する設定の情報である設定情報による前記印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける印刷指示受付ステップを前記コンピューターに実行させ、
前記認証情報は、前記設定情報に含まれており、
前記情報受付ステップは、前記設定情報を受け付けることによって、前記認証情報を受け付けるステップであり、
前記情報書込ステップは、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記設定情報を前記記憶装置に書き込むことによって、前記認証情報を前記記憶装置に書き込むステップであり、
前記情報読出ステップは、前記印刷指示受付ステップによって受け付けられた前記指示に応じた前記設定情報を前記記憶装置から読み出すことによって、前記認証情報を前記記憶装置から読み出すステップであり、
前記情報送信ステップは、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記設定情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信することによって、前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信するステップであることを特徴とする請求項１に記載のプリンタードライバー。
【請求項１】
画像形成装置への印刷データをコンピューターに送信させるプリンタードライバーであって、
前記画像形成装置によって使用される認証情報を受け付ける情報受付ステップと、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記認証情報を前記コンピューターの記憶装置に書き込む情報書込ステップと、前記情報書込ステップによって前記記憶装置に書き込まれた前記認証情報を前記記憶装置から読み出す情報読出ステップと、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信する情報送信ステップとを前記コンピューターに実行させ、
前記情報書込ステップは、前記認証情報を前記記憶装置に書き込む場合に前記認証情報を暗号化するステップであり、
前記情報読出ステップは、前記認証情報を前記記憶装置から読み出す場合に前記認証情報を復号するステップであることを特徴とするプリンタードライバー。
【請求項２】
前記画像形成装置に対する設定の情報である設定情報による前記印刷データに基づいた印刷の指示を受け付ける印刷指示受付ステップを前記コンピューターに実行させ、
前記認証情報は、前記設定情報に含まれており、
前記情報受付ステップは、前記設定情報を受け付けることによって、前記認証情報を受け付けるステップであり、
前記情報書込ステップは、前記情報受付ステップによって受け付けられた前記設定情報を前記記憶装置に書き込むことによって、前記認証情報を前記記憶装置に書き込むステップであり、
前記情報読出ステップは、前記印刷指示受付ステップによって受け付けられた前記指示に応じた前記設定情報を前記記憶装置から読み出すことによって、前記認証情報を前記記憶装置から読み出すステップであり、
前記情報送信ステップは、前記情報読出ステップによって前記記憶装置から読み出された前記設定情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信することによって、前記認証情報を前記印刷データとともに前記画像形成装置に送信するステップであることを特徴とする請求項１に記載のプリンタードライバー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１３−８９１５３（Ｐ２０１３−８９１５３Ａ）
【公開日】平成２５年５月１３日（２０１３．５．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２３１４７９（Ｐ２０１１−２３１４７９）
【出願日】平成２３年１０月２１日（２０１１．１０．２１）
【出願人】（０００００６１５０）京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年５月１３日（２０１３．５．１３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１０月２１日（２０１１．１０．２１）
【出願人】（０００００６１５０）京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Ｆターム（参考）】
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