説明

プリントシステムおよびプリント方法

【課題】 配布資料の作成にあたって、配布責任者の手間を軽減させるとともに、配布資料のうち各店舗に対して印刷を許可する部分のみを公開することができるプリントシステムおよびプリント方法を提供する。
【解決手段】 クライアントPC201では、生成した配布資料のうち、MFP210ごとに印刷可能な印刷オブジェクトを指定するとともに、そのオブジェクトと印刷可能なMFP210を識別可能なIDとを関連付けた対応表を作成し、生成した配布資料と対応表とをプリントサーバ205へ送信する。MFP210が、プリントサーバ205へ印刷要求と自装置に割り当てられたIDとを送信すると、印刷要求を受けたプリントサーバ205は、送信されたIDに対応付けられた印刷オブジェクトをMFP210に対して送信し、MFP210は受信したオブジェクトを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアント装置で生成された電子データをプリントサーバ装置で管理し、プリントサーバ装置に管理される電子データを複数の印刷装置が取得してダイレクトに印刷するプリントシステムおよびプリント方法に関する。
【背景技術】
【0002】
資料配布責任者が、複数の店舗に配布すべき資料を配布する場合、各店舗と配布責任者の所属する部署(いずれかの店舗でもよく、統括する部署でもよい)との間ではデータ通信可能にネットワーク接続されていることが多く、たとえば、各店舗の担当者へ配布資料の電子データを電子メールに添付して送信し、受信した各店舗の担当者は添付データをオープンし、プリンタで印字出力することで資料の配布を行っている。
【0003】
送信した配布資料のうち、公開すべき部分が各店舗によって異なる場合に、資料配布責任者は、たとえば店舗毎の公開部分のみを送信することができるように、配布資料のうち店舗ごとの公開部分のみを残してその他の部分を削除するなどの編集作業を行う必要があり、配布責任者の作業が非常に煩雑となっている。
【0004】
特許文献1記載の印刷システムにおいては、各ユーザがクライアント端末から文書ファイルを文書管理サーバに登録し、プリントサーバに対しては登録された文書ファイルの印刷範囲を指定して印刷要求を行う。
【0005】
【特許文献1】特開2005−222224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の印刷システムでは、各店舗での担当者が自らの印刷範囲を予め理解している必要があり、配布責任者は別途印刷範囲を各担当者に知らせる必要があるので、配布責任者の作業は軽減されない。また、各店舗に対して配布資料の全体を公開したくない場合、対応できないという問題もある。
【0007】
本発明の目的は、配布資料の作成にあたって、配布責任者の手間を軽減させるとともに、配布資料のうち各店舗に対して印刷を許可する部分のみを公開することができるプリントシステムおよびプリント方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、印字可能な電子データを生成するクライアント装置と、クライアント装置で生成された電子データを管理するプリントサーバ装置と、プリントサーバ装置に管理される電子データを取得し、ダイレクトに印刷する複数の印刷装置とを備え、これらデータ通信可能に構成されるプリントシステムにおいて、
前記クライアント装置は、生成した電子データのうち、印刷装置ごとに印刷可能な部分を指定するとともに、その部分と印刷可能な印刷装置を識別可能な鍵とを関連付けた対応表を作成し、生成した電子データと対応表とをプリントサーバ装置へ送信し、
前記プリントサーバ装置は、前記クライアント装置から受信した電子データと対応表とを管理し、
前記印刷装置は、前記プリントサーバ装置へ印刷要求と自装置に割り当てられた鍵とを送信し、
印刷要求を受けた前記プリントサーバ装置は、送信された鍵に対応付けられた電子データの部分を前記印刷装置に対して送信し、前記印刷装置は受信した電子データの部分を取得して出力することを特徴とするプリントシステムである。
【0009】
また本発明は、前記クライアント装置は、生成した電子データの部分に対して、1または複数個の鍵を対応付けて設定することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記印刷装置に割り当てられた鍵は、前記印刷装置が備えるデータ通信装置に設定されたMACアドレスであることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、前記印刷装置に割り当てられた鍵は、前記印刷装置に割り当てられたIPアドレスであることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記印刷装置に割り当てられた鍵は、前記印刷装置に対して予め登録された機器名、設置場所の電話番号または住所のいずれかであることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、クライアント装置で生成された電子データをプリントサーバ装置で管理し、プリントサーバ装置に管理される電子データを複数の印刷装置が取得してダイレクトに印刷するプリント方法において、
前記クライアント装置は、生成した電子データのうち、印刷装置ごとに印刷可能な部分を指定するとともに、その部分と印刷可能な印刷装置を識別可能な鍵とを関連付けた対応表を作成し、生成した電子データと対応表とをプリントサーバ装置へ送信し、
前記プリントサーバ装置は、前記クライアント装置から受信した電子データと対応表とを管理し、
前記印刷装置は、前記プリントサーバ装置へ印刷要求と自装置に割り当てられた鍵とを送信し、
印刷要求を受けた前記プリントサーバ装置は、送信された鍵に対応付けられた電子データの部分を前記印刷装置に対して送信し、前記印刷装置は受信した電子データの部分を取得して出力することを特徴とするプリント方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、クライアント装置と、プリントサーバ装置と、複数の印刷装置とがデータ通信可能に構成され、クライアント装置で生成された電子データをプリントサーバ装置で管理し、プリントサーバ装置に管理される電子データを複数の印刷装置が取得してダイレクトに印刷するプリントシステムである。
【0015】
まず、前記クライアント装置では、生成した電子データのうち、印刷装置ごとに印刷可能な部分を指定するとともに、その部分と印刷可能な印刷装置を識別可能な鍵とを関連付けた対応表を作成し、生成した電子データと対応表とをプリントサーバ装置へ送信する。
【0016】
前記プリントサーバ装置では、前記クライアント装置から受信した電子データと対応表とを記憶して管理する。
【0017】
前記印刷装置が、前記プリントサーバ装置へ印刷要求と自装置に割り当てられた鍵とを送信すると、印刷要求を受けた前記プリントサーバ装置は、送信された鍵に対応付けられた電子データの部分を前記印刷装置に対して送信し、前記印刷装置は受信した電子データの部分を取得してこれを出力する。
【0018】
電子データが配布資料であり、印刷装置が各店舗に設置される印刷装置とすると、配布責任者の作業としては、配布資料のうち店舗ごとの印刷装置に印刷を許可する部分と、印刷装置とを指定するだけでよいので、配布資料を店舗ごとに編集、加工する必要がなく、配布責任者の作業が軽減される。また、印刷装置には、その装置が印刷可能な部分のみが送信されるので配布資料全体が公開されることがない。
【0019】
また本発明によれば、前記クライアント装置は、生成した電子データの部分に対して、1または複数個の鍵を対応付けて設定する。
【0020】
これにより、印刷を許可する部分の指定にあたって、簡単かつ自由度が高く指定することができる。
【0021】
また本発明によれば、前記印刷装置に割り当てられる鍵として、前記印刷装置が備えるデータ通信装置に設定されたMACアドレスを用いることができる。
【0022】
また本発明によれば、前記印刷装置に割り当てられた鍵として、前記印刷装置に割り当てられたIPアドレスを用いることができる。
【0023】
また本発明によれば、前記印刷装置に割り当てられた鍵として、前記印刷装置に対して予め登録された機器名、設置場所の電話番号または住所のいずれかを用いることができる。
【0024】
また本発明によれば、クライアント装置で生成された電子データをプリントサーバ装置で管理し、プリントサーバ装置に管理される電子データを複数の印刷装置が取得してダイレクトに印刷するプリント方法である。
【0025】
まず、前記クライアント装置では、生成した電子データのうち、印刷装置ごとに印刷可能な部分を指定するとともに、その部分と印刷可能な印刷装置を識別可能な鍵とを関連付けた対応表を作成し、生成した電子データと対応表とをプリントサーバ装置へ送信する。
【0026】
前記プリントサーバ装置では、前記クライアント装置から受信した電子データと対応表とを記憶して管理する。
【0027】
前記印刷装置が、前記プリントサーバ装置へ印刷要求と自装置に割り当てられた鍵とを送信すると、印刷要求を受けた前記プリントサーバ装置は、送信された鍵に対応付けられた電子データの部分を前記印刷装置に対して送信し、前記印刷装置は受信した電子データの部分を取得してこれを出力する。
【0028】
電子データが配布資料であり、印刷装置が各店舗に設置される印刷装置とすると、配布責任者の作業としては、配布資料のうち店舗ごとの印刷装置に印刷を許可する部分と、印刷装置とを指定するだけでよいので、配布資料を店舗ごとに編集、加工する必要がなく、配布責任者の作業が軽減される。また、印刷装置には、その装置が印刷可能な部分のみが送信されるので配布資料全体が公開されることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1は、本発明の実施の一形態であるプリントシステムを示す概略図である。
プリントシステムは、印刷オブジェクト制御部101、セキュアプリントサーバ部103およびデジタル複合機106から構成され、相互にデータ通信可能に構成されている。
【0030】
印刷オブジェクト制御部101は、印刷オブジェクトおよびデジタル複合機IDリスト102を生成し、セキュアプリントサーバ部103へ送信する。
【0031】
セキュアプリントサーバ部103は、印刷オブジェクト制御部101から印刷オブジェクトとデジタル複合機IDリスト102を受け取り、それらを対応づけて印刷許可リストとして記憶部104に記憶し、デジタル複合機106から送信されるID105と印刷許可リストとを比較する。
【0032】
デジタル複合機106は、印刷要求を受け付け、デジタル複合機のIDをセキュアプリントサーバ部103へ送信する。
【0033】
図2は、プリントシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
プリントシステムは、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)201、プリントサーバ205、MFP(Multifunction Printer)210より構成される。
【0034】
クライアントPC201は、印刷オブジェクト生成部202、デジタル複合機ID入力部203、送信部204を備え、図1における印刷オブジェクト制御部101に相当する。
【0035】
印刷オブジェクト生成部202は、アプリケーションプログラムなどによって印刷オブジェクトの生成を行う。デジタル複合機ID入力部203は、印刷オブジェクト生成部202が生成した印刷オブジェクトに対して、印刷を許可するデジタル複合機であるMFPのIDを入力する。送信部204は、印刷オブジェクトおよびデジタル複合機IDをプリントサーバ205へ送信する。
【0036】
デジタル複合機IDは、MFP210を他装置と識別可能とするための鍵である。印刷オブジェクトとは、たとえばプレゼンテーション用画像データ、広告宣伝用画像データ、社内会議用テキストデータなど一連の印字可能な配布資料である電子データを構成する複数部分の1つを示す。すなわち一連の配布資料のうちの、たとえば1ページ分などを示す。
【0037】
プリントサーバ205は、受信部206、印刷データ管理部207、操作パネル画面管理部208、ID比較部209を備え、図1におけるセキュアプリントサーバ部103に相当する。
【0038】
受信部206は、クライアントPC201の送信部204から送信される印刷オブジェクトおよびデジタル複合機IDなどのデータを受信する。印刷データ管理部207は、受信部206が受信したデータを記憶して管理し、図1における記憶部104に相当する。
【0039】
操作パネル画面管理部208は、MFP210から送信されるMFP210のIDを受け取る機能とMFP210の操作パネルに表示させる画像データを生成する機能を備えている。ID比較部209は、操作パネル画面管理部208が受信したMFP210のIDと印刷データ管理部207に記憶しているデジタル複合機IDを比較する。
【0040】
MFP210は、操作パネル211、印刷オブジェクト選択部212、印刷実行部213を備える。
【0041】
操作パネル211は、MFP210の画面要求や印刷要求を受け付けプリントサーバ205へMFP210のIDを送信する機能と、操作パネル画面管理部208から受け取った画像データを表示する機能を備えている。印刷オブジェクト選択部212は、印刷実行したい印刷オブジェクトの選択を行う。印刷実行部213は、印刷オブジェクトを印字する。
【0042】
以下では、プリントシステムの動作について詳細に説明する。
図3は、印刷を許可するデジタル複合機IDのリスト310を示す図である。リスト301は、クライアントPC201のデジタル複合機ID入力部203から入力されたデジタル複合機IDがリスト化されたものである。資料の配布責任者は、クライアントPC201から各店舗に備えられたMFP210のうち、所定の印刷オブジェクトの印刷を許可するデジタル複合機IDを入力する。リスト310は、印刷オブジェクトごとに作成される。
【0043】
図4は、印刷オブジェクトとその印刷許可リストとの対応表403を示す図である。対応表403は、入力された印刷許可IDのリスト402と、クライアントPC201の印刷オブジェクト生成部202で生成されたオブジェクト401とが対応付けられた対応表であり、資料配布責任者がこれらの対応を入力する。対応表403は、印刷データ管理部207に記憶される。
【0044】
図5は、MFP210から送信されたデジタル複合機IDのリスト501を示す図である。MFP210から送信されたデジタル複合機IDは、操作パネル画面管理部208で受信し、リスト501として作成する。
【0045】
デジタル複合機IDは、MFPに210が備えるNIC(Network Interface Card)に割り当てられたMAC(Media Access Control)アドレス、またはMFP210に割り当てられたIP(Internet Protocol)アドレス、またはMFP210に登録され他のMFP210と識別可能な情報である。他のMFP210と識別可能な情報とは、予め登録された機器名、設置場所の電話番号または住所のいずれかを用いることができる。図5に示す例では、MFP210の設置場所の電話番号および住所を用いている。
【0046】
図6は、クライアントPC201の動作を示すフローチャートである。
ステップS1では、印刷オブジェクト生成部202が、配布資料である印刷オブジェクトを生成する。
【0047】
ステップS2では、生成した印刷オブジェクトに対して、デジタル複合機ID入力部203が、印刷を許可するデジタル複合機IDを入力する。これによって、図3に示したリスト301および対応表403が生成される。
【0048】
ステップS3では、送信部204が、プリントサーバ205へ印刷オブジェクトと対応表とからなる印刷データを送信する。
【0049】
プリントサーバ205は、クライアントPC201から印刷データを受け取り、印刷データ管理部207に印刷データから対応表403を抽出して記憶する。
【0050】
図7は、プリントサーバ205およびMFP201の動作を示すフローチャートである。
【0051】
ステップS11では、MFP201からの画面要求があるかどうかを判断し、あればステップS12に進み、なければ待機する。MFP201からの画面要求は、MFP210の操作パネル211が店舗の担当者によって操作され、図8に示すようにアプリケーションの選択画面801からいずれかのアプリケーションを選択するとの印刷オブジェクト選択画面の画面要求が行われる。
【0052】
ステップS12では、操作パネル画面管理部208が、画面要求のあったMFP201からMFP201のIDを取得する。ステップS13では、ID比較部209が、印刷データ管理部207に記憶されている対応表403を参照し、取得したMFP201のIDとを比較する(ステップS14)。
【0053】
対応表403のデジタル複合機IDと、取得したMFP201のIDとが一致していればステップS15に進み、一致していなければステップS20に進む。
【0054】
ステップS15では、MFP201のIDと一致するデジタル複合機IDに対応付けられたオブジェクトを抽出し、図9に示すようなオブジェクトの選択画面901を示す画像データ生成する。
【0055】
ステップS16では、生成した画像データをMFP201へ送信する。ステップS17では、MFP201がプリントサーバ205から送信された画像データを受信し、操作パネル211の表示部に表示する。
【0056】
ステップS18では、担当者によって印刷したいオブジェクトが選択され、ステップS19では選択されたオブジェクトを、印刷実行部213が印字する。
【0057】
ステップS20では、印刷許可されたオブジェクトがないことを示す表示画面の画像データを作成する。ステップS21では、作成した画像データをMFP201へ送信する。ステップS22では、図10に示すような印刷許可されたオブジェクトがないことを示す画面1001を操作パネル211の表示部に表示する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の一形態であるプリントシステムを示す概略図である。
【図2】プリントシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】印刷を許可するデジタル複合機IDのリスト310を示す図である。
【図4】印刷オブジェクトとその印刷許可リストとの対応表403を示す図である。
【図5】MFP210から送信されたデジタル複合機IDのリスト501を示す図である。
【図6】クライアントPC201の動作を示すフローチャートである。
【図7】プリントサーバ205およびMFP201の動作を示すフローチャートである。
【図8】アプリケーションの選択画面801を示す図である。
【図9】オブジェクトの選択画面901を示す図である。
【図10】印刷許可されたオブジェクトがないことを示す画面1001を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
101 印刷オブジェクト制御部
102 デジタル複合機IDリスト
103 セキュアプリントサーバ部
104 記憶部
105 デジタル複合機ID
106 デジタル複合機
201 クライアントPC
202 印刷オブジェクト生成部
203 デジタル複合機ID入力部
204 送信部
205 プリントサーバ
206 受信部
207 印刷データ管理部
208 操作パネル画面管理部
209 ID比較部
210 MFP
211 操作パネル
212 印刷オブジェクト選択部
213 印刷実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印字可能な電子データを生成するクライアント装置と、クライアント装置で生成された電子データを管理するプリントサーバ装置と、プリントサーバ装置に管理される電子データを取得し、ダイレクトに印刷する複数の印刷装置とを備え、これらデータ通信可能に構成されるプリントシステムにおいて、
前記クライアント装置は、生成した電子データのうち、印刷装置ごとに印刷可能な部分を指定するとともに、その部分と印刷可能な印刷装置を識別可能な鍵とを関連付けた対応表を作成し、生成した電子データと対応表とをプリントサーバ装置へ送信し、
前記プリントサーバ装置は、前記クライアント装置から受信した電子データと対応表とを管理し、
前記印刷装置は、前記プリントサーバ装置へ印刷要求と自装置に割り当てられた鍵とを送信し、
印刷要求を受けた前記プリントサーバ装置は、送信された鍵に対応付けられた電子データの部分を前記印刷装置に対して送信し、前記印刷装置は受信した電子データの部分を取得して出力することを特徴とするプリントシステム。
【請求項2】
前記クライアント装置は、生成した電子データの部分に対して、1または複数個の鍵を対応付けて設定することを特徴とする請求項1記載のプリントシステム。
【請求項3】
前記印刷装置に割り当てられた鍵は、前記印刷装置が備えるデータ通信装置に設定されたMACアドレスであることを特徴とする請求項1記載のプリントシステム。
【請求項4】
前記印刷装置に割り当てられた鍵は、前記印刷装置に割り当てられたIPアドレスであることを特徴とする請求項1記載のプリントシステム。
【請求項5】
前記印刷装置に割り当てられた鍵は、前記印刷装置に対して予め登録された機器名、設置場所の電話番号または住所のいずれかであることを特徴とする請求項1記載のプリントシステム。
【請求項6】
クライアント装置で生成された電子データをプリントサーバ装置で管理し、プリントサーバ装置に管理される電子データを複数の印刷装置が取得してダイレクトに印刷するプリント方法において、
前記クライアント装置は、生成した電子データのうち、印刷装置ごとに印刷可能な部分を指定するとともに、その部分と印刷可能な印刷装置を識別可能な鍵とを関連付けた対応表を作成し、生成した電子データと対応表とをプリントサーバ装置へ送信し、
前記プリントサーバ装置は、前記クライアント装置から受信した電子データと対応表とを管理し、
前記印刷装置は、前記プリントサーバ装置へ印刷要求と自装置に割り当てられた鍵とを送信し、
印刷要求を受けた前記プリントサーバ装置は、送信された鍵に対応付けられた電子データの部分を前記印刷装置に対して送信し、前記印刷装置は受信した電子データの部分を取得して出力することを特徴とするプリント方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−53867(P2009−53867A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−218929(P2007−218929)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】