説明

プレゼンス基盤の電話システム及びそのシステムにおける呼ルーティング方法

本発明は、プレゼンス基盤の電話システム及びそのシステムにおける呼ルーティング方法に係る。この電話システムは電話サービス加入者のプレゼンスを管理するプレゼンスサーバーを含めて、加入者に着信する呼をプレゼンスサーバーに設定された加入者のプレゼンス情報により加入者の有/無線電話端末機またはVoIPゲートウェーを通して接続されたVoIP端末機のうちの一つにルーティングすることを特徴とする。本発明によると、インターネットに連結された自分のVoIP端末機を使って、空間の制約を受けずに、自由に既に自分が加入した有無線電話番号に宛てられた電話を受けられる。また、有線電話サービスまたは移動電話サービス加入時に、高価な電話機を購入しなくても、インターネットに連結されたVoIP端末機さえあれば、別途の通信機器がなくても、同じように有無線電話サービスを利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプレゼンス(Presence)基盤の電話システムに係り、より具体的には有/無線電話番号に宛てられた呼をVoIP端末機を使って受けられるようにするプレゼンス基盤の電話システム及びそのシステムにおける呼ルーティング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネットの普及と共にIP網を活用するインターネット電話(VoIP:Voice over Internet Protocol)の使用が大幅に増加している。このようなインターネット電話は、インターネット電話用端末機、例えばコンピュータに設けられた専用プログラムを通して、既存の有無線網との電話ができる。しかし、このようなインターネット電話には、電話番号が与えられていないため、現状では電話を受けることができない深刻な問題点がある。
【0003】
このような問題を解決するために、インターネット電話のための別途の番号付与システムにより番号を与えようとするのが現在世界的な傾向である。
【0004】
一方、最近、その使用が急速に広がっているインターネットメッセンジャーは、3GPPのIMPP(Instant Messaging & Presence Protocol)を使って、インターネットに連結するコンピュータ同士で簡単なテキスト情報を即時にやりとりするシステムである。このために、メッセンジャーシステムはユーザーの現在状態であるプレゼンスを管理するが、ユーザーのプレゼンス情報にはオンライン、オフライン、離席、多忙などがある。このようなプレゼンスは自分を仲間に設定しておいた他人の仲間リストに展示されて、相手側がいつメッセージを送ることができるのが分かるようする。
【0005】
しかし、このようなインターネットメッセンジャーシステムにおけるIMPPは、コンピュータ間のメッセージ交換サービスだけを提供し、前記インターネット電話または有無線網での電話サービスと協力した多様なサービスを提供することができない。
【0006】
一方、前記プレゼンス関連の従来技術として、特許文献1(株式会社ケーティー)には“統合プレゼンスサービスシステム及び方法”が開示されており、有/無線インターネットの異種通信網上の同一加入者に対してその加入者の各通信網別接続のプレゼンスを統合管理することを特徴としている。しかし、この技術では各通信網別接続のプレゼンスを統合して管理しているだけで、呼ルーティングのためのプレゼンスの使用については開示していない。
【0007】
また、特許文献2(エスケイテレコム株式会社)には“移動通信パケット網におけるSIPを利用したプレゼンスサービス提供方法”が開示されており、移動通信パケット網でSIP(Session Initiation Protocol)を利用して、プレゼンスサービスを提供することを特徴としている。しかし、この技術でもSIPを利用して、プレゼンスサービスを提供しているだけで、呼ルーティングのためのプレゼンスの使用については開示していない。
【0008】
また、特許文献3(個人:コ・ジェリャン)には“移動通信システムにおけるインターネット呼着信転換サービスを提供するための装置及び方法”が開示されており、移動通信加入者が自分の番号にかかってきた電話を携帯電話機端末装置でないインターネット上でソフトホン(Soft phone)やインターネット電話端末(IP Phone)を通して、着信転換通話ができることを特徴としている。しかし、この技術でも呼ルーティングのためのプレゼンスの使用については開示していない。
【特許文献1】韓国公開特許公報第2003-90421号
【特許文献2】韓国公開特許公報第2003-58557号
【特許文献3】韓国公開特許公報第2003-68105号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の技術的課題は、前記問題を解決しようとするもので、インターネットメッセンジャーのIMPPで使用されているプレゼンス概念を利用して、既存の有無線通信電話番号をそのまま利用して、インターネット電話使用を可能にするプレゼンス基盤の電話システム及びその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を達成するための本発明の一つの特徴によるプレゼンス基盤の電話システムは、有/無線電話端末機に対する電話連結サービスを提供する有/無線電話システム;前記有/無線電話システムとインターネットの間に連結されてVoIP端末機に対する電話連結サービスを提供するVoIPゲートウェー;及び前記有/無線電話システム、VoIPゲートウェー及びVoIP端末機に接続されて前記有/無線電話サービス加入者のプレゼンスを管理するプレゼンスサーバーを含み、前記有/無線電話システムは前記加入者に着信する呼を前記プレゼンスサーバーに設定された加入者のプレゼンス情報により、前記加入者の有/無線電話端末機または前記VoIPゲートウェーを通して接続されたVoIP端末機のうち、何れか一つにルーティング(routing)することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の特徴によるプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法は、a)有/無線電話端末機から発信された呼を受信する段階;b)前記受信された発信呼を着信する加入者のプレゼンス情報を獲得する段階;及びc)前記獲得されたプレゼンス情報により前記着信加入者の有/無線電話端末機またはVoIP端末機のうち、何れか一つに前記発信呼をルーティングする段階を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図を参照して本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムについて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムのブロック図である。
図1に示したように、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムは、基地局装置(Base Station:BS)10、11、交換機(Mobile Switching Center:MSC)20、21、22、ホーム位置登録器(Home Location Register:HLR)30、プレゼンスサーバー(Presence Server)40及びVoIPゲートウェー(GW)50を含む。
【0013】
基地局装置10、11は、移動端末機(Mobile Station:MS)M1、M2に対する移動通信サービスを提供し、移動端末機M1、M2と移動網間のインターフェースの役割を果たす基地局(Base Transceiver Station:BTS)10-1、10-2と、基地局10-1、10-2を管理しながら、パワー信号、周波数、呼ハンドオーバーなどを管理する基地局制御器(Base‐Station‐Controllerler:BSC)10-3を含む。
【0014】
交換機20、21、22は、基地局装置10、11やVoIPゲートウェー50を通して、接続される電話端末機群に対する電話の連結を管理する装置で、連結経路を設定及び解除、管理する機能を行う。
【0015】
ホーム位置登録器30は、交換機20、21に接続されて着信加入者情報、加入者別付加サービス情報及び着信端末機の位置情報を保存管理する。このようなホーム位置登録器30は、前記情報群を保存するデータベースに、サービスの種類とホーム交換機のID情報も有する。本発明の実施例によるホーム位置登録器30は、既存のホーム位置登録器とは異なって、加入者が管理されている交換機の位置と加入者情報を加入者のプレゼンス情報に基づいてVoIP端末機V1、V2を通したVoIPを使用している場合と、そうでない場合を区分する情報を交換機20、21に伝達して、VoIPを使用中の場合には着信呼がVoIP端末機V1、V2に連結されるようにする。この時、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40に保存された加入者別プレゼンス情報を使ってVoIP使用の可否を判断する。
【0016】
このようなホーム位置登録器30は、ESN(Electronic Serial Number)、MIN(Mobile Identifiaction Number)、ホーム交換機ID、その他加入者情報などのデータを保存する。ここで、ESNは、端末機の識別番号として、例えば整数型のデータでもよく、MINは加入者電話番号として、例えば整数型のデータの場合もあり、ホーム交換機IDは加入者がサービスに加入したところで最も近い位置にある交換機のIDに加入者の位置を最も速く探す交換機のIDとして、例えば整数型のデータの場合もあり、その他加入者情報はその他加入者のサービスの種類などでホーム位置登録器の一般的な情報であり、例えば複合型のデータでありうる。
【0017】
一方、プレゼンスサーバー40は加入者のプレゼンスを管理するサーバーに顧客の状態(オフライン、オンライン、離席、食事中などの状態)、アドレス、優先順位装置(Preferred Device)情報などを管理する。
【0018】
このようなプレゼンスサーバー40は、具体的にユーザーID、移動電話番号、状態情報、接近アドレス、交換機ID、優先順位装置情報などの資料を保存する。ここで、ユーザーIDは、ユーザーを区分する識別子として文字列型のデータの場合もあって、移動電話番号は呼伝達のための移動端末機の電話番号として整数型のデータの場合もあり、状態情報はオンライン、オフライン、忙しさなどのVoIP端末機の状態を示す情報として、例えば、整数型のデータの場合もあって、接近アドレスはVoIP端末機に接近できるIPアドレス及びポート番号情報として、例えば整数型のデータの場合もあり、交換機IDはVoIP端末機が接続されている交換機のIDとして整数型のデータの場合もあって、優先順位装置情報は呼をまず受けられる装置、つまり、VoIP端末機や移動端末機を示す情報として、例えば整数型のデータでありうる。ここで優先順位装置情報にVoIP端末機(V1、V2)が登録されていると、着信または発信呼を登録されたVoIP端末機(V1、V2)に連結して、移動端末機(M1、M2)が登録されていると、着信または発信呼を登録された移動端末機(M1、M2)に連結する。
【0019】
一方、プレゼンスサーバー40は、ホーム位置登録器30から移動端末機(M1、M2)に対する優先順位情報の質問がある場合、当該移動端末機(M1、M2)の電話番号に対する優先順位装置情報をホーム位置登録器30に伝達すると同時に、優先順位装置においてVoIP端末機(V1、V2)が設定されていると、当該VoIP端末機(V1、V2)が嵌合されている交換機のIDと当該VoIP端末機(V1、V2)に接近できるIPアドレス及びポット番号と共に伝達する。
【0020】
VoIPゲートウェー50は、インターネットに接続されたVoIP端末機(V1、V2)が、PLMN(Public Land Mobile Network)/PSTN(Public‐Switched‐Telephone‐phone Network)と連動して、インターネットを通して電話の送受信ができるような機能を提供する。
【0021】
この時、VoIP端末機(V1、V2)は、VoIPゲートウェー50を通して、インターネットを通して電話を送受信できる装置またはプログラムのことで、ソフトホンやIPホンなどがある。ソフトホンはPC、PDA、移動端末機などでインタ−ネットホンをソフトウェア上で実現したプログラムであり、IPホンはソフトホンのプログラム機能を内蔵しながら、ハードウェアー面から見ると電話機構造を有するインターネット電話専用機器である。このようなVoIP端末機(V1、V2)を通して、ログインする時、マッピングさせる電話番号を入力して、当該番号に着信する呼をVoIP端末機(V1、V2)で受けることができる。この時、入力される電話番号はプレゼンスサーバー40に伝えられ、保存される。
【0022】
以下、添付図を参照して本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムで移動端末機(M1)からの発信呼をVoIP端末機(V1)に連結する過程を概略的に示した図である。
図2を参照すれば、まず、移動端末機(M2)の加入者がVoIP端末機(V1)を使用する場合、移動端末機(M2)の電話番号に対してVoIP端末機(V1)が優先順位装置情報としてプレゼンスサーバー40に自動または手動で設定される(○1=図面中、1を○で囲んだものを本文中では○1と称する。以下、図面中で数字nを○で囲んだものを、本文中では○nと称する)。この時、優先順位装置情報設定については後から説明する。
【0023】
次に、移動端末機(M1)が移動端末機(M2)に電話をかけると、まず、移動端末機(M1)が現在在圏している交換機20と移動端末機(M1)の間に基地局10-1と基地局制御器10-3を通して、呼が設定される(○2)。
【0024】
その後、交換機20が移動端末機(M2)の位置を分かるため、ホーム位置登録器30に移動端末機(M2)が現在在圏している交換機の位置を要請すると、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40を通して、発信移動端末機(M1)の電話番号に対する優先順位装置情報とVoIP端末機(V1)が在圏している交換機21の情報及びVoIP端末機(V1)に接近できるIPアドレス及びポート番号の伝達を受けて、交換機20に伝達する(○3)。
【0025】
次に、交換機20はホーム位置登録器30から伝えられる交換機21の情報とVoIP端末機(V1)関連情報を利用して、交換機21及びVoIPゲートウェー50を通してVoIP端末機(V1)に着信呼を連結して、結果、移動端末機(M1)からの着信呼を加入者が現在使用中のVoIP端末機(V1)に連結して、移動端末機(M1)とVoIP端末機(V1)の間に通話が行われるようにする(○4)。
【0026】
従って、加入者はプレゼンスに基づいて自分の有無線電話番号に宛てられた電話をVoIP端末機(V1)を使って受けることができる。
【0027】
図3は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムでVoIP端末機(V1)からの発信呼を移動端末機(M1)に連結する過程を概略的に示した図である。
図3を参照して説明する前に、まず、現在プレゼンスサーバー40には移動端末機(M1)の電話番号に対して優先順位装置情報として移動端末機(M1)が設定されていると仮定する。この場合、プレゼンスサーバー40で移動端末機の電話番号に対する優先順位装置は基本的に当該移動端末機が設定されることにしても良い。
【0028】
このような仮定の下に、VoIP端末機(V1)ユーザーが移動端末機(M1)に電話をかけると、VoIP端末機(V1)はプレゼンスサーバー40を通して、着信移動端末機(M1)の電話番号に対する優先順位装置情報を受けて、着信移動端末機(M1)の電話番号に対する優先順位装置が移動端末機(M1)であることを確認する(○1’=図面中、1を○で囲んだものに ’を付したもの。以下、図面中、数字nを○で囲んだものに ’を付したものを、本文中では○n’と称する。)。
【0029】
次に、VoIP端末機(V1)は移動端末機(M1)との連結のためにVoIPゲートウェー50を通してVoIP端末機(V1)が現在在圏している交換機21に呼を設定する(○2’)。
【0030】
その後、交換機21は移動端末機(M1)の位置を分かるために、ホーム位置登録器30に移動端末機(M1)が現在在圏している交換機の位置を要請すると、ホーム位置登録器30は移動端末機(M1)が在圏している交換機20情報を交換機21に提供する(○3’)。この時、ホーム位置登録器30は交換機の位置情報を要請する発信呼がVoIP端末機の場合には、既にVoIP端末機でプレゼンスサーバー40を通して、優先順位装置情報が参照されたため、この過程ではプレゼンスサーバー40を通して、優先順位装置情報を参照しないと説明したが、ホーム位置登録器30の設計を簡単にするために交換機の位置情報要請時ホーム位置登録器30は当該電話番号に対応する優先順位装置情報を無条件にプレゼンスサーバー40を通して伝達してもらって用いても良い。
【0031】
次に、交換機21はホーム位置登録器30から伝えられる交換機20情報を使って、交換機20、基地局制御器10-3及び基地局10-1を通して、移動端末機(M1)に着信呼を連結して、結果的にVoIP端末機(V1)からの着信呼を加入者の移動端末機(M1)に連結してVoIP端末機(V1)と移動端末機(M1)の間に通話ができるようにする(○4’)。
【0032】
従って、加入者はプレゼンスに基づいてVoIP端末機(V1)を有して移動端末機(M1)に電話をかけることができる。
【0033】
図4は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいて移動端末機(M1)からの発信呼を移動端末機(M2)に連結する過程を概略的に示した図である。
図4を参照すると、まず、移動端末機(M2)の加入者がVoIP端末機(V1)を使うことによってプレゼンスサーバー40に優先順位装置としてVoIP端末機(V1)に設定されている場合、移動端末機(M2)のユーザーがVoIP端末機(V1)の使用を中止して再び移動端末機(M2)を使う時、ユーザーは移動端末機(M2)の電話番号に対する優先順位装置として移動端末機(M2)をプレゼンスサーバー40に自動または手動で設定する(○1”=図面中、1を○で囲んだものに ”を付したもの。以下、図面中、数字nを○で囲んだものに ”を付したものを、本文中では○n”と称する。)。
【0034】
次に、移動端末機(M1)が移動端末機(M2)に電話をかけると、まず、移動端末機(M1)が現在在圏している交換機20と移動端末機(M1)の間に基地局10-1と基地局制御器10-3を通して、呼が設定される(○2”)。
【0035】
その後、交換機20が移動端末機(M2)の位置を分かるために、ホーム位置登録器30に移動端末機(M2)が現在在圏している交換機の位置を要請すると、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40を通して、発信移動端末機(M2)の電話番号に対する優先順位装置情報をもらって、優先順位装置で移動端末機(M2)が設定されているので移動端末機(M2)が在圏している交換機22情報を交換機20に提供する(○3”)。
【0036】
次に、交換機20はホーム位置登録器30からもらった交換機22の情報を利用して、交換機22及び基地局装置11を通して、移動端末機(M2)に着信呼を連結して、結果的に移動端末機(M1)からの着信呼を加入者が現在使用中の移動端末機(M2)に連結して、移動端末機(M1)と移動端末機(M2)の間に通話が行われるようにする(○4”)。
【0037】
従って、加入者はプレゼンスに基づいて宛てられた電話を移動端末機(M2)を使って受けられる。
【0038】
図5は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいてVoIP端末機(V1)からの発信呼をVoIP端末機(V2)に連結する過程を概略的に示した図である。
図5を参照すると、まず、移動端末機(M1)の加入者がVoIP端末機(V2)を使用する場合、VoIP端末機(V2)で移動端末機(M1)の電話番号に対してVoIP端末機(V2)を優先順位装置としてプレゼンスサーバー40に自動または手動で設定する(○1’’’=図面中、1を○で囲んだものに ’’’を付したもの。以下、図面中、数字nを○で囲んだものに ’’’を付したものを、本文中では○n’’’と称する。)。
【0039】
次に、VoIP端末機(V1)のユーザーが移動端末機(M1)に電話をかけると、VoIP端末機(V1)はプレゼンスサーバー40を通して、着信移動端末機(M1)の電話番号に対する優先順位装置情報を伝達されて、着信移動端末機(M1)の電話番号に対する優先順位装置がVoIP端末機(V2)であることを確認する(○2’’’)。
【0040】
その後、VoIP端末機(V1)はVoIPゲートウェー50を通してVoIPシステム内部でVoIP端末機(V2)と連結して、通話を行う(○3’’’)。
【0041】
この場合には移動端末機(M1、M2)ユーザーが全てVoIP端末機(V1、V2)を使っているため、PLMN/PSTN網での連結せずにVoIPシステム内でプレゼンスに基づいて有無線電話番号を通して着発信を行うことができる。
【0042】
前記のように、図2乃至図5を参照して本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおける移動端末機(M1、M2)、またはVoIP端末機(V1、V2)を利用して電話をかけたり受けたりする過程について説明し、本発明の実施例で基本的に呼ルーティングはホーム位置登録器30で加入者情報を提供することによって行われ、例外的にVoIP端末機(V1、V2)からの発信呼をVoIP端末機(V1、V2)にルーティングする場合にだけ、ホーム位置登録器30を通せずにVoIPシステム内だけでルーティングが行われる。このような基本的なルーティング過程でホーム位置登録器30が加入者情報を提供する時、プレゼンスサーバー40に関連情報、つまり、優先順位装置情報などを要請して、呼を加入者の移動端末機(M1、M2)にルーティングするか、またはVoIP端末機(V1、V2)にルーティングするのかを決める。
【0043】
このような基本的なルーティングを実現するためには、次の四種の過程を要する。
第1は、移動端末機(M1、M2)加入者がVoIP端末機(V1、V2)を使用するために、VoIP端末機(V1、V2)からプレゼンスサーバー40にログインする過程において、プレゼンスサーバー40にVoIP端末機(V1、V2)を登録する過程である。この時までは、プレゼンスサーバー40に移動端末機(M1、M2)の電話番号に対応する優先順位装置が移動端末機(M1、M2)として設定されているため、移動端末機(M1、M2)とVoIP端末機(V1、V2)が全て使用中であるが、優先順位装置設定により呼ルーティングは移動端末機(M1、M2)に行われる。
【0044】
第2は、VoIP端末機(V1、V2)を優先順位装置として設定する過程であって、移動端末機(M1、M2)加入者がどの装置で呼がルーティングされるようにするのかを決める過程である。ここでVoIP端末機(V1、V2)を優先順位装置として設定する場合、移動端末機(M1、M2)の電話番号として何らかの呼を対応するVoIP端末機(V1、V2)にフォワーディング(forwarding)することができる。
【0045】
第3は、実際に呼フォワーディングが行われる過程であって、発信者の呼要求を発信者側交換機に受けて、着信者の位置把握のためにホーム位置登録器30に情報を要請して、ホーム位置登録器30からはプレゼンスサーバー40に設定された優先順位装置により情報を提供して、呼が優先順位装置として設定された端末機にフォワーディングされるようにする。
【0046】
最後に、VoIP端末機(V1、V2)使用終了時、登録解除を行って、再び移動端末機(M1、M2)に呼をルーティングすることができるようにする過程である。
【0047】
以下、図面を参照して、前記四種の過程について詳細に説明する。
図6は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおけるプレゼンス登録及び更新過程を概略的に示した図である。
図6を参照すると、ユーザーがVoIP端末機(V1、V2)を通して、プレゼンスサーバー40にログインして自分の状態を登録し、優先順位装置を設定する過程が示されている。
【0048】
まず、登録過程を示すregister()は、VoIP端末機(V1、V2)の情報、例えばID、電話番号、パスワード、接続アドレスなどの情報をプレゼンスサーバー40に伝達して、プレゼンス情報を登録する過程であって、この過程によりVoIP端末機(V1、V2)の状態がオンライン状態となる。ここでオンライン状態になるということは呼を受けることが可能な状態になることを意味するが、実際にはこのような状態では優先順位が低いため、移動端末機(M1、V2)がオンラインの場合、移動端末機(M1、M2)に呼が伝えられる。
【0049】
次に、優先順位装置設定過程を示すSet Preferred Device()は、加入者が電話を受けようとする優先順位が最も高い装置がVoIP端末機(V1、V2)であることをプレゼンスサーバー40に伝達して、優先順位装置情報を更新する過程である。この過程を経て、VoIP端末機(V1、V2)が最も高い優先順位になって呼が着信者の移動端末機(M1、M2)ではなくVoIP端末機(V1、V2)に伝達できる。
【0050】
図7は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおけるプレゼンスにより、呼をフォワーディングする過程を概略的に示した図である。
図7を参照すると、実際に呼が入った時、ホーム位置登録器30とプレゼンスサーバー40、そして交換機20、21、22の間でプレゼンスに基づいて呼がフォワーディングされる過程が示されている。
【0051】
まず、着信者の位置を要請する過程を示すGetLocation()は、発信者側交換機20、21、22がホーム位置登録器30に着信者の位置を要請する過程である。
【0052】
次に、呼がフォワーディングされる装置情報を伝達される過程を示すFetch Presence()は、優先順位装置情報とそれと関連したその他情報、例えば優先順位装置がVoIP端末機(V1、V2)の場合、当該VoIP端末機(V1、V2)が受け継いでいる交換機情報及びVoIP端末機(V1、V2)に接近できるIPアドレス及びポート番号などを、ホーム位置登録器30がプレゼンスサーバー40に要請して伝達してもらう過程である。
【0053】
次に、呼をフォワーディングする過程を示すPass Call()は、ホーム位置登録器30から着信者の位置情報を伝達してもらった交換機が着信者の優先順位装置として呼をフォワーディングする。
【0054】
図8は、本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおけるプレゼンス登録解除過程を概略的に示した図である。
図8を参照すると、ユーザーがVoIP端末機(V1、V2)の使用を終了するためにVoIP端末機(V1、V2)でプレゼンスサーバー40に登録解除を示すUnregister()の要請を伝達すると、この後からは図7を参照して説明したように、ホーム位置登録器30からプレゼンスサーバー40にFetch Presence()を要請する場合、優先順位装置が移動端末機(M1、M2)になるため、呼が移動端末機(M1、M2)にフォワーディングされる。
【0055】
以下、加入者のプレゼンスを変更する多様な方法について説明する。このようなプレゼンスを変更する場合、設定及びその他の状況に基づいて自動的に変更する方法と加入者が手動で変更する方法がある。
【0056】
まず、自動的に変更する方法について説明する。
第1は、VoIP端末機のログイン時に自動切換する方法で、移動端末機(M1、M2)や有線電話を利用するユーザーが、VoIP端末機のログイン時に自動的にVoIP端末機を用いることができるプレゼンスに変更される方法である。
【0057】
具体的には、まず、既存の有無線電話の利用中のユーザーがVoIP端末機を駆動させる場合、ユーザーは認証過程によりVoIP端末機利用権限を付与される。このように、認証が成功すると、プレゼンスサーバー40で自動的にVoIP端末機に呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。この後、加入した当該VoIP端末機で呼を受信または発信することができる。
【0058】
第2は、ユーザーが設定した期間内に反応がない場合に自動切換する方法で、ユーザーが特定した初期時間値または設定した時間の間VoIP端末機の操作を通した反応、例えばコンピュータのマウス及びキーボードまたは周辺入力機器を通した反応がない場合、当該VoIP端末機が加入した有無線電話に自動的に転換される方法である。
【0059】
具体的には、まず、ユーザーがVoIP端末機の自動プレゼンス転換機能の設定を活性化して自動転換時間を入力すると、特定の初期時間値やユーザーが入力した自動転換時間内にVoIP端末機の操作を通した反応がない場合、VoIP端末機はプレゼンスサーバー40にプレゼンス変更を要請する。従って、プレゼンスサーバー40はプレゼンス変更を要請したVoIP端末機が認証されたことを確認して当該ユーザーのプレゼンスを有無線電話に自動的に転換させて、以後、加入した当該有無線電話で呼を受信できるようにする。
【0060】
第3方法は、位置確認システムを活用したプレゼンス自動変換方法で、基地局を通して、移動端末機の位置を確認する位置確認システムを活用して、移動端末機がVoIP端末機使用地域を離れる場合、自動的に移動端末機に着信できるようにプレゼンスを変更する方法である。
【0061】
具体的には、まず、ユーザーがVoIP端末機を使っている間移動端末機を携帯して特別な設定を行わずにVoIP端末機の使用地域から他地域に移動する場合、基地局がユーザーの移動端末機の移動を感知し、交換機がホーム位置登録器30に当該移動端末機の位置情報を登録させる時、当該ユーザーのプレゼンス変更を要請すると、ホーム位置登録器30がプレゼンスサーバー40と交信して、当該ユーザーのプレゼンスを変更して、以降加入された当該有無線電話に呼を受信できるようにする。
【0062】
次に、手動で変更する方法について説明する。
第1方法は、VoIP端末機環境でユーザーが直接手動切換する方法で、VoIP端末機環境でユーザーが自分のプレゼンス情報を変更できる機能を提供して、ユーザーが直接手動で変換する方法である。
【0063】
具体的には、まず、ユーザーがVoIP端末機を使用する途中‘有無線電話に受信’機能を活性化すると、VoIP端末機がプレゼンスサーバー40に有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンス変更要請をして、以降加入された有無線電話に呼を受信できる。
【0064】
第2方法は、ARS(Automatic Response System)を活用して変更する方法で、自分のプレゼンスを設定できるARSを提供し、有無線電話を利用してARSに接続して、メニュー番号を選択する方式を持って、プレゼンスを切換する方法である。
【0065】
具体的には、まず、プレゼンスを変更しようとするユーザーが有無線電話を利用して、割り当てられたARS番号に接続した後、ARSの案内によりプレゼンスを変更するメニューを選択する。その後、望む設定をすると交換機が当該設定によるプレゼンス変更をホーム位置登録器30に要請して、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40との交信を通して、プレゼンスを確認した後、条件に合う場合、加入された有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。以降加入された当該有無線電話に呼を受信できる。
【0066】
第3方法は、移動端末機のVM(Virtual Machine)アプリケーションを活用して変更する方法で、移動端末機にダウンロードして持っていたプレゼンス変更用VMアプリケーションを駆動してプレゼンスを変更する方法である。
【0067】
具体的には、まず、移動端末機ユーザーが移動端末機を通して、プレゼンス変更のためのVMアプリケーションを受信方法によりダウンロードした後、当該VMアプリケーションを駆動させる。その後、望む設定をするとプレゼンスサーバー40が設定されたプレゼンスを確認した後、条件に合う場合、加入された有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。以降加入された当該有無線電話に呼を受信できる。
【0068】
第4方法は、無線インターネットを利用して、プレゼンスを変更する方法で、ユーザーが自分のプレゼンスを設定できる無線インターネットに接続して、プレゼンスを変更する方法である。
【0069】
具体的には、まず、ユーザーが移動端末機を通して、無線インターネットに接続した後、プレゼンスを変更するためのメニューを選択する。その後、望む設定をするとプレゼンスサーバー40が設定されたプレゼンスを確認した後、条件に合う場合、加入された有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。以降加入された当該有無線電話に呼を受信できる。
【0070】
第5方法は、SMS(Short Message Service)送信を通して、プレゼンスを変更する方法で、移動端末機を通して、特定のサービス電話番号にSMSを伝送して、プレゼンスを変更する方法である。この時メッセージ内容に関係なく処理するのが望ましい。
【0071】
具体的には、まず、ユーザーが移動端末機を利用して、割り当てられた番号に自分の現在状態説明を記入したSMSを伝送する。SMSを受信したシステムは交換機に当該プレゼンス変更を要請して、交換機は当該設定に応じたプレゼンス変更をホーム位置登録器30に要請しながら、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40との交信を通して、プレゼンスを確認した後、条件に合う場合、加入された有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。以降加入された当該有無線電話に呼を受信できる。
【0072】
第6方法は、専用IPフォンを通して、プレゼンスを変更する方法で、プレゼンスを設定できるIPフォンの‘呼ルーティング’機能の駆動をユーザーが選択して、プレゼンスを変更する方法である。
【0073】
具体的には、まず、ユーザーが専用IPフォンで‘呼ルーティング’機能を設定すると、IPフォンがプレゼンスサーバー40に有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンス変更要請をして、以降加入された有無線電話に呼を受信できる。
【0074】
第7方法は、呼ルーティング機能を内蔵した専用移動端末機を利用して、プレゼンスを変更する方法である。
【0075】
具体的には、ユーザーが呼ルーティング機能を内蔵した移動端末機を利用して、プレゼンスを設定すれば、交換機が当該設定に応じたプレゼンス変更をホーム位置登録器30に要請して、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40との交信を通して、プレゼンスを確認した後、条件に合う場合、所望の装置で呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。以降所望の装置で呼を受信できる。
【0076】
第8方法は、ウェブ(Web)を通して、プレゼンスを変更する方法である。
具体的には、ユーザーがプレゼンス変更機能を提供するウェブに接続して、認証過程を完了した後、プレゼンス変更を通して受信方法を決定するとウェブシステムは交換機に当該設定を要請して、交換機は当該設定に応じたプレゼンス変更をホーム位置登録器30に要請しながら、ホーム位置登録器30はプレゼンスサーバー40との交信を通して、プレゼンスを確認した後、条件に合う場合、加入された有無線電話に呼ルーティングができるようにプレゼンスを変更させる。以降加入された当該有無線電話に呼を受信できる。
【0077】
一方、前記では無線網に基づいて説明したが、本願発明の技術的範囲はここに限定されず、有線網、有線知能網、次世代網(NGN:Next Generation Network)等にも適用されることは、前記説明を参照する場合、当業者によって、簡単に分かることである。
【0078】
図9は、本発明の他の実施例によるプレゼンス基盤の有線知能網システムのブロック図である。
図9に示したように、本発明の他の実施例によるプレゼンス基盤の有線知能網システムは、ITU-Tによって定義された標準通信規約のSS7(Common Channel Signaling System No.7)プロトコルに基づいて、SSP(Service Switching Point)120、121、122、STP(Signal Transfer Point)140、141、142、143、SCP(Service Control Point)150、プレゼンスサーバー160及びVoIPゲートウェー170を含む。
【0079】
SSP120、121は互いに間に信号メッセージを伝送して、接続された有線端末機110、112に対する知能網サービスを提供する。この時、SSP120は,PBX(Private Brance Exchange)130を通して、有線端末機111に接続されることができる。
【0080】
STP140、141、142、143は、SSP120、121やSSP122に接続されたVoIPゲートウェー170を通して、接続する有線端末機群に対してSS7プロトコルに応じた信号伝達を行う。
【0081】
SCP150は、STP142に接続されて着信加入者情報、加入者別付加サービス情報及び着信端末機の位置情報などを保存管理する。このようなSCP150は前記無線網に基づいて説明した図1乃至図8でプレゼンス基盤の電話連結のためのHLR30の機能と同じ機能を有する。つまり、加入者が管理されているSSPの位置と加入者情報を加入者のプレゼンス情報に基づいてVoIP端末機180を通したVoIPを使用中である場合と、そうでない場合を区分する情報をSSP120、121に伝達して、VoIPを使用中の場合には、着信呼がVoIP端末機180に連結されるようになる。この時、SCP150はプレゼンスサーバー160に保存された加入者別プレゼンス情報を使ってVoIP使用の要否を判断する。
【0082】
一方、プレゼンスサーバー160及びVoIPゲートウェー170の各機能は、無線網に基づいて説明された前記図1乃至図8での機能と略同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0083】
前記のような構造及び機能を有するプレゼンス基盤の有線知能網システムにおける呼ルーティング方法は、無線網を基づいて説明された前記図1乃至図8でHLR30、MSC20、21、22、プレゼンスサーバー40、VoIPゲートウェー50等の間の技術構成及び作動原理がSSP120、121、122、SCP150、プレゼンスサーバー160、VoIPゲートウェー170等の間の技術構成及び作動原理と類似し、前記図1乃至図8を参照する場合、当業者によって、簡単に理解されるため、詳細な説明を省略する。
【0084】
以上、本発明の望ましい実施例について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その他の多様な変更や変形が可能である。
例えば、前記では移動端末機とVoIP端末機の間のプレゼンス変更、特に優先順位装置情報変更によって、移動端末機ユーザーが自分の移動端末機電話番号に宛てられた電話をVoIP端末機を使って受けることができるものとだけ説明したが、本発明の技術的範囲はここに限定されずに、有線電話とVoIP端末機の間のプレゼンス変更、特に優先順位装置情報変更によって、有線電話機ユーザーが自分の有線電話番号に宛てられた電話をVoIP端末機を使って受けられることは、前記で図面を参照して説明した内容を参照すると、本発明の技術分野の当業者によって簡単に分かる。
【0085】
本発明によると、インターネットに連結された自分のVoIP端末機を使って、空間の制約を受けずに自由に既に自分が加入済みの有無線電話番号に宛てられた電話を受けることができる。
【0086】
また、固定電話サービスまたは移動電話サービスに加入する時に、高い電話機を購入しなくても、インターネットに連結されたVoIP端末機だけあれば別途の通信機器なしに同じく有無線電話サービスを利用することができる。
【0087】
また、ユーザーが受信する電話がインターネットを通して伝えられることによって、既存の有線網または移動通信網を利用して伝えられる時より通信事業者間の網接続料が安くなる。従って、ユーザーの電話通話料が減免される。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいて、移動端末機(M1)からの発信呼をVoIP端末機(V1)に連結する過程を概略的に示した図である。
【図3】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいて、VoIP端末機(V1)からの発信呼を移動端末機(M1)に連結する過程を概略的に示した図である。
【図4】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいて、移動端末機(M1)からの発信呼を移動端末機(M2)に連結する過程を概略的に示した図である。
【図5】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいて、VoIP端末機(V1)からの発信呼をVoIP端末機(V2)に連結する過程を概略的に示した図である。
【図6】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおける、プレゼンス登録及び更新過程を概略的に示した図である。
【図7】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおいて、プレゼンスにより呼をフォワーディングする過程を概略的に示した図である。
【図8】本発明の実施例によるプレゼンス基盤の電話システムにおける、プレゼンス登録解除過程を概略的に示した図である。
【図9】本発明の他の実施例によるプレゼンス基盤の有線知能網システムのブロック図である。
【符号の説明】
【0089】
M1、M2 移動端末機
10、11 基地局装置
10-1、10-2 基地局
10-3 基地局制御器
20、21、22 交換機
30 ホーム位置登録器
40 プレゼンスサーバー
50 VoIPゲートウェー(GW)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレゼンス基盤の電話システムにおいて、
有/無線電話端末機器に対する電話連結サービスを提供する有/無線電話システム;
前記有/無線電話システムとインターネットの間に連結されてVoIP端末機に対する電話連結サービスを提供するVoIPゲートウェー;及び
前記有/無線電話システム、VoIPゲートウェー及びVoIP端末機に接続されて前記有/無線電話サービス加入者のプレゼンスを管理するプレゼンスサーバー
を含み、
前記有/無線電話システムは、前記加入者に着信する呼を前記プレゼンスサーバーに設定された加入者のプレゼンス情報に基づいて前記加入者の有/無線電話端末機または前記VoIPゲートウェーを通して接続されたVoIP端末機のうち、何れか一つにルーティングすることを特徴とするプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項2】
前記無線電話システムは、
無線電話端末機に対する無線電話サービスを提供する基地局装置;
前記基地局装置またはVoIPゲートウェーを通して接続される電話端末機群に対する電話連結を管理する交換機;及び
前記交換機及びプレゼンスサーバーに接続され、着信加入者情報、加入者別付加サービス情報及び着信端末機の位置情報を保存管理し、前記プレゼンスサーバーから提供する加入者のプレゼンス情報に基づいて、前記加入者が管理されている交換機の位置と加入者情報を前記交換機に提供するホーム位置登録器
を含むことを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項3】
前記有線電話システムは、
有線電話端末機に対する有線電話サービスを提供するSSP;
前記SSPまたはVoIPゲートウェーを通して接続される有線端末機群に対する電話信号を伝達するSTP;及び
前記STP及びプレゼンスサーバーに接続され、着信加入者情報、加入者別付加サービス情報及び着信端末機の位置情報を保存管理し、前記プレゼンスサーバーから提供する加入者のプレゼンス情報に基づいて、前記加入者が管理されているSSPの位置と加入者情報を前記SSPに提供するSCP
を含むことを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項4】
前記プレゼンスサーバーは、前記加入者の電話番号に対する呼が優先的にルーティングされる装置情報である優先順位装置情報を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、何れか一つに記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項5】
前記プレゼンス情報は、前記VoIP端末機から呼が発信される場合、前記呼を発信したVoIP端末機が前記発信呼の着信装置を決定に用いられることを特徴とする請求項4に記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項6】
前記プレゼンス情報は、前記VoIP端末機を通して、自動または手動で前記プレゼンスサーバーで変更されることを特徴とする請求項4に記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項7】
前記プレゼンス情報は、前記有/無線電話端末機を通して、自動または手動で前記プレゼンスサーバーで変更されることを特徴とする請求項4に記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項8】
前記プレゼンスサーバーは、前記VoIP端末機とIMPPを通して接続されることを特徴とする請求項4に記載のプレゼンス基盤の電話システム。
【請求項9】
プレゼンス基盤の電話システムで呼をルーティングする方法において、
a)有/無線電話端末機から発信された呼を受信する段階;
b)前記受信された発信呼を着信する加入者のプレゼンス情報を獲得する段階;及び
c)前記獲得されたプレゼンス情報により前記着信加入者の有/無線電話端末機またはVoIP端末機のうち、一つに前記発信呼をルーティングする段階
を含むことを特徴とするプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項10】
前記受信された発信呼が無線電話端末機から発信された場合、
前記b)段階は、
i)前記発信端末機と呼が連結された交換機が前記発信呼を着信する加入者情報をホーム位置登録器に要請する段階;
ii)前記ホーム位置登録器が前記着信加入者に対するプレゼンス情報を保存しているプレゼンスサーバーから当該プレゼンス情報を受ける段階;及び
iii)前記ホーム位置登録器が前記着信加入者のプレゼンス情報に基づいて前記発信呼を着信する装置関連情報を前記交換機に伝達する段階
を含むことを特徴とする請求項9に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項11】
前記c)段階は、
前記iii)段階において前記着信加入者のプレゼンス情報に基づいて前記発信呼を着信する装置が前記加入者の無線電話端末機であると確認される場合、前記無線電話端末機の交換機を通して、前記発信呼を前記着信加入者の無線電話端末機にルーティングする
ことを特徴とする請求項10に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項12】
前記c)段階は、
前記iii)段階において前記着信加入者のプレゼンス情報に応じて前記発信呼を着信する装置が前記加入者のVoIP端末機であると確認される場合、前記VoIP端末機に接続されたVoIPゲートウェーを通して、前記発信呼を前記着信加入者のVoIP端末機にルーティングすることを特徴とする請求項10に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項13】
プレゼンス基盤の電話システムで呼をルーティングする方法において、
a)VoIP端末機から着信加入者に対するプレゼンス情報要請を受信する段階;
b)前記要請された着信加入者に対するプレゼンス情報を前記VoIP端末機に提供する段階;
c)前記VoIP端末機から発信された呼を受信する段階;及び
d)前記受信された発信呼を着信する装置情報に応じて前記着信加入者の有/無線電話端末機またはVoIP端末機のうち、何れか一つに前記発信呼をルーティングする段階
を含むことを特徴とするプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項14】
前記d)段階で、前記着信装置が無線電話端末機の場合、
前記VoIP端末機と呼が連結された交換機が、前記着信加入者情報をホーム位置登録器に要請する段階;
前記ホーム位置登録器が前記着信加入者に対する情報を前記VoIP端末機と呼が連結された交換機に伝達する段階;及び
前記VoIP端末機と呼が連結された交換機が前記着信加入者情報により確認された前記着信装置側交換機を通して、前記発信呼を前記着信加入者の無線電話端末機にルーティングする段階
を含むことを特徴とする請求項13に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項15】
前記d)段階で、前記着信装置が第2のVoIP端末機の場合、
VoIPゲートウェーを通して、前記受信された発信呼を前記第2のVoIP端末機にルーティングすることを特徴とする請求項13に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項16】
前記プレゼンス情報は、加入者のプレゼンス情報を保存するプレゼンスサーバーに、前記加入者が自分のVoIP端末機を使ってログインする過程で前記プレゼンスサーバーに登録されることを特徴とする請求項9乃至請求項15のうち、何れか一つに記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項17】
前記プレゼンス情報には前記加入者に対して呼が優先的にルーティングされる装置情報である優先順位装置情報が含まれたことを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項18】
前記プレゼンス情報は、
前記無線電話端末機ユーザーのVoIP端末機が駆動される場合、前記VoIP端末機によって、自動的に変更されることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項19】
前記プレゼンス情報は、
前記VoIP端末機内に設定された初期時間値やユーザーによって設定された自動転換時間の間に前記VoIP端末機を通した反応がない場合、前記VoIP端末機によって、自動的に変更されることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項20】
前記プレゼンス情報は、
前記無線電話端末機の基地局を通して感知された前記無線電話端末機の位置が現在使用中のVoIP端末機使用地域を離れたことを感知された場合、前記無線電話端末機のホーム位置登録器によって自動的に変更されることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項21】
前記プレゼンス情報は、
前記ユーザーのVoIP端末機を通して、手動で変更できることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項22】
前記プレゼンス情報は、
有/無線電話を利用して接続可能なARSを通して要請される場合、前記ユーザーのホーム位置登録器によって変更されることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項23】
前記プレゼンス情報は、
プレゼンス情報変更のためのVM(Virtual Machine)アプリケーションがダウンロードされ駆動される場合、望む設定に変更できることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項24】
前記プレゼンス情報は、
前記無線電話端末機を用いた無線インターネットを通して、望む設定に変更できることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項25】
前記プレゼンス情報は、
前記無線電話端末機を用いたSMS送信を通して、望む設定に変更できることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項26】
前記プレゼンス情報は、
プレゼンス情報を設定可能な専用IPホンを利用して、望む設定に変更できることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。
【請求項27】
前記プレゼンス情報は、
呼ルーティング機能を内蔵した無線電話端末機を利用して、望む設定に変更できることを特徴とする請求項16に記載のプレゼンス基盤の電話システムにおける呼ルーティング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−520152(P2007−520152A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−550955(P2006−550955)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【国際出願番号】PCT/KR2005/000288
【国際公開番号】WO2005/074216
【国際公開日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】